JP2018085241A - 光源点灯装置および照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、光源点灯装置および照明器具に関し、直流電源に接続され、広い範囲の入力電圧に対応し、消費電力を抑制できる光源点灯装置および照明器具を得ることを目的とする。【解決手段】本発明に係る光源点灯装置は、直流電源に接続され、第1スイッチング素子のオンオフにより直流電源の電源電圧を昇圧する昇圧回路と、昇圧回路の出力に接続され、第2スイッチング素子のオンオフにより昇圧回路の出力電圧を降圧する降圧回路と、第1スイッチング素子のオンオフを制御する制御部と、を備え、制御部は、電源電圧が閾値より大きい場合に第1スイッチング素子をオフし、電源電圧が閾値以下の場合に第1スイッチング素子をオンオフする。【選択図】図1
Description
本発明は、光源点灯装置および照明器具に関する。
近年、太陽光発電システムの普及により、蓄電池に蓄えた直流電力を直接、電源として使用できる製品の開発が各分野で行われている。一般に、太陽光発電システムでは、太陽光電池モジュールで発生した電力を蓄電池に直流電力として蓄える。この直流電力を製品に供給する際には、例えば、パワーコンディショナーで直流電圧を交流電圧に変換する。パワーコンディショナーで直流電圧を交流電圧に変換する際には変換ロスが生じる。
一般に、商用電源に接続して用いるLED点灯装置などの光源点灯装置では、商用電源から入力した交流電圧を昇圧チョッパ回路などで直流電圧に変換する。さらに、この直流電圧を降圧チョッパ回路などで降圧し、光源に電流を供給することがある。交流電圧を昇圧チョッパ回路で直流電圧に変換する際にも、変換ロスが生じる。
太陽光発電システムと、商用電源に接続して用いられる光源点灯装置を組み合わせて使用した場合、まず、パワーコンディショナーで太陽光発電システムの直流電圧を交流電圧に変換する。さらに、光源点灯装置において交流電圧を直流電圧に変換することになる。ここで、太陽光発電システムの直流電圧を、直接降圧チョッパ回路に直流電圧として入力することで、パワーコンディショナーおよび昇圧チョッパ回路における変換ロスを削減することができる。従って、効率のよい照明器具を得ることができる。特許文献1〜3には、直流電源から電力供給を受け、光源を点灯させる照明器具および光源点灯装置が開示されている。
商用電源は、AC100V、AC200Vなどの電圧でほぼ安定して供給される。これに対し、太陽光発電システムの蓄電池による直流電圧は、蓄電池の直流電力が消費されると低下する。蓄電池から供給される直流電圧の範囲は、例えばDC400V〜DC260Vである。蓄電池から供給される直流電圧は、変動が大きい。このため、太陽光発電システムの蓄電池などから直流電圧が入力され動作する光源点灯装置では、広い範囲の入力電圧に対応する必要がある場合がある。
これに対し、商用電源に接続して用いる光源点灯装置と同様に、光源点灯装置に昇圧チョッパ回路を搭載することが考えられる。これにより、容易に広い範囲の入力電圧に対応できる。しかし、昇圧チョッパ回路を常時動作させると、消費電力が大きくなるという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、直流電源に接続され、広い範囲の入力電圧に対応し、消費電力を抑制できる光源点灯装置および照明器具を得ることを目的とする。
本発明に係る光源点灯装置は、直流電源に接続され、第1スイッチング素子のオンオフにより該直流電源の電源電圧を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路の出力に接続され、第2スイッチング素子のオンオフにより該昇圧回路の出力電圧を降圧する降圧回路と、該第1スイッチング素子のオンオフを制御する制御部と、を備え、該制御部は、該電源電圧が閾値より大きい場合に該第1スイッチング素子をオフし、該電源電圧が該閾値以下の場合に該第1スイッチング素子をオンオフする。
本発明に係る光源点灯装置では、電源電圧が閾値より大きい場合に、昇圧回路の動作が停止する。このため、光源点灯装置の電力消費を抑制できる。また、電源電圧が閾値以下の場合に昇圧回路が動作する。このため、光源点灯装置を広い範囲の入力電圧に対応させることができる。
本発明の実施の形態に係る光源点灯装置および照明器具について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明器具の回路ブロック図である。本実施の形態に係る照明器具50は、光源点灯装置1と光源200を備える。光源点灯装置1はコネクタT1、T2を備える。コネクタT1、T2は光源点灯装置1の入力である。コネクタT1、T2には、直流電源100が接続される。直流電源100は蓄電池である。光源点灯装置1はコネクタT3、T4を備える。コネクタT3、T4は、光源点灯装置1の出力である。光源200は、コネクタT3、T4に接続されている。光源点灯装置1は、直流電源100から直流電力の供給を受けて光源200を点灯させる。光源200は、例えばLEDまたは有機ELである。
図1は、実施の形態1に係る照明器具の回路ブロック図である。本実施の形態に係る照明器具50は、光源点灯装置1と光源200を備える。光源点灯装置1はコネクタT1、T2を備える。コネクタT1、T2は光源点灯装置1の入力である。コネクタT1、T2には、直流電源100が接続される。直流電源100は蓄電池である。光源点灯装置1はコネクタT3、T4を備える。コネクタT3、T4は、光源点灯装置1の出力である。光源200は、コネクタT3、T4に接続されている。光源点灯装置1は、直流電源100から直流電力の供給を受けて光源200を点灯させる。光源200は、例えばLEDまたは有機ELである。
光源点灯装置1は、昇圧回路2を備える。昇圧回路2は、コネクタT1、T2を介して直流電源100に接続されている。昇圧回路2は、昇圧チョッパ回路である。光源点灯装置1は、降圧回路3を備える。降圧回路3は、昇圧回路2の出力に接続されている。降圧回路3は降圧チョッパ回路である。降圧回路3の出力は、コネクタT3、T4を介して光源200に接続される。
昇圧回路2は、インダクタ6を備える。インダクタ6の一端は、コネクタT1を介して直流電源100の正極と接続される。インダクタ6の他端は、第1スイッチング素子8のドレインおよびダイオード10のアノードに接続される。第1スイッチング素子8のソースは、抵抗9およびコネクタT2を介して、直流電源100の負極と接続される。第1スイッチング素子8のゲートは制御部7と接続される。
制御部7は、マイコンと駆動回路を備える。駆動回路は、第1スイッチング素子8のゲートにゲート信号を供給する。ゲート信号は、第1スイッチング素子8のオンオフを制御する信号である。駆動回路は、マイコンが出力する信号を受けて動作する。制御部7は、第1スイッチング素子8を駆動する。また、制御部7は、第1スイッチング素子8のオンオフを制御する。
ダイオード10のカソードはコンデンサ13の正極と接続される。コンデンサ13の負極は、直流電源100の負極と接続される。また、コンデンサ13の負極は、グランドと接続される。
降圧回路3は、第2スイッチング素子14を備える。第2スイッチング素子14のドレインはコンデンサ13の正極と接続される。第2スイッチング素子14のソースはダイオード16のカソードおよびインダクタ17の一端と接続される。ダイオード16のアノードは、コンデンサ13の負極と接続される。第2スイッチング素子14のゲートは駆動回路15の出力と接続される。駆動回路15の入力は、制御部7と接続されている。
駆動回路15は、第2スイッチング素子14のゲートにゲート信号を供給する。ゲート信号は、第2スイッチング素子14のオンオフを制御する信号である。駆動回路15は、制御部7が備えるマイコンが出力する信号を受けて動作する。インダクタ17の他端には、コンデンサ18の正極が接続される。コンデンサ18の負極は、ダイオード16のアノードと接続される。
次に、昇圧回路2の動作を説明する。昇圧回路2において、第1スイッチング素子8がオン状態では、インダクタ6、第1スイッチング素子8、抵抗9の順に電流が流れる。これに対し、第1スイッチング素子8がオフしている時は、インダクタ6、ダイオード10、コンデンサ13の順に電流が流れる。昇圧回路2は、第1スイッチング素子8のオンオフにより直流電源100の電源電圧を昇圧する。コンデンサ13の両端には、昇圧回路2の出力電圧V_C11が印加される。昇圧回路2の出力電圧V_C11は、直流電源100の電源電圧を昇圧した直流電圧である。昇圧回路2の出力電圧V_C11は降圧回路3の基準電圧となる。
昇圧回路2は抵抗11および抵抗12を備える。抵抗11の一端は、コンデンサ13の正極と接続される。抵抗11の他端は抵抗12の一端および制御部7と接続される。抵抗12の他端はコンデンサ13の負極と接続される。制御部7には、コンデンサ13の両端に発生する電圧を抵抗11および抵抗12で分圧した電圧が入力される。このため、制御部7には、コンデンサ13の両端に発生する電圧がフィードバックされる。制御部7は、フィードバックされた電圧に基づき、第1スイッチング素子8のオンオフを制御する。制御部7は、コンデンサ13の両端に安定した直流電圧が発生するように第1スイッチング素子8をオンオフする。
光源点灯装置1は、抵抗4および抵抗5を備える。抵抗4の一端は、直流電源100の正極と接続される。抵抗4の他端は抵抗5の一端および制御部7と接続される。抵抗5の他端は直流電源100の負極と接続される。制御部7には、直流電源100の両端に発生する電圧を抵抗4および抵抗5で分圧した電圧が入力される。抵抗4と抵抗5によって、直流電源100から入力される電源電圧を検出できる。制御部7は、電源電圧を抵抗4と抵抗5で抵抗分圧した電圧を検出する。
制御部7は、電源電圧と閾値を比較する。制御部7は、電源電圧が閾値より大きい場合に第1スイッチング素子8をオフする。第1スイッチング素子8がオフされた状態では、昇圧回路2が停止している。また、制御部7は、電源電圧が閾値以下の場合に第1スイッチング素子をオンオフする。第1スイッチング素子8がオンオフされた状態では、昇圧回路2が動作している。つまり、昇圧回路2は、電源電圧の大きさに応じて動作または停止する。本実施の形態では、昇圧回路2は昇圧チョッパ回路である。昇圧回路2は、これに限らず、スイッチング素子のオンオフにより電源電圧を昇圧する回路であれば良い。
次に、降圧回路3の動作を説明する。降圧回路3は、第2スイッチング素子14のオンオフにより昇圧回路2の出力電圧V_C11を降圧する。第2スイッチング素子14がオン状態では、第2スイッチング素子14、インダクタ17の順で電流が流れる。第2スイッチング素子14がオフ状態では、ダイオード16からインダクタ17に向けて電流が流れる。昇圧回路2の出力電圧V_C11はインダクタ17により降圧され、コンデンサ18により平滑される。コンデンサ18の両端に印加される電圧は、降圧回路3の出力電圧である。コンデンサ18の正極は、コネクタT3と接続される。コンデンサ18の負極は、コネクタT4と接続される。降圧回路3から出力された電流は光源200に流れる。降圧回路3から出力された電流は、光源200を点灯させる。
降圧回路3は抵抗19を備える。抵抗19の一端は、コンデンサ18の負極に接続される。抵抗19の他端は、コネクタT4および制御部7に接続される。抵抗19は、光源200と直列に設けられている。抵抗19により、光源200を流れる電流を検出できる。制御部7は、抵抗19に印加される電圧が一定になるように、第2スイッチング素子14のオンオフを制御する。従って、光源200に流れる電流が定電流制御される。本実施の形態では、降圧回路3は降圧チョッパ回路である。降圧回路3はこれに限らず、スイッチング素子のオンオフにより昇圧回路2の出力電圧V_C11を降圧する回路であれば良い。
光源点灯装置1は、抵抗20および抵抗21を備える。抵抗20の一端は、コンデンサ18の正極と接続される。抵抗20の他端は抵抗21の一端および制御部7と接続される。抵抗21の他端はコンデンサ18の負極と接続される。制御部7には、コンデンサ18の両端に印加される電圧を抵抗20および抵抗21で分圧した電圧が入力される。抵抗20と抵抗21によって、降圧回路3の出力電圧を検出できる。従って、制御部7は光源200に供給される電圧を検出する。
図2は、実施の形態1に係る照明器具の動作を説明する図である。図2の(A)〜(C)において、横軸は直流電源100の電源電圧Vinである。図2の(A)〜(C)において、横軸は共通である。図2の(A)において、縦軸は昇圧回路2の出力電圧V_C11である。図2の(B)において、縦軸は駆動回路15から第2スイッチング素子14に供給するゲート信号のON−DUTYである。ON−DUTYはデューティー比とも呼ばれる。縦軸の上方向に向かって、ON−DUTYは大きくなる。図2の(C)において、縦軸は光源200に流れる光源電流Ioutである。
電源電圧VinはVd〜Vaの範囲で変動するものとする。本実施の形態では、制御部7は、電源電圧Vinが閾値Vbより大きい場合に第1スイッチング素子8をオフする。閾値Vbは、電源電圧Vinの最大値Vaよりも小さい値である。このため、電源電圧Vinが最大値Vaの状態において、昇圧回路2は動作していない。このとき、電源電圧Vinと昇圧回路2の出力電圧V_C11は等しい。また、電源電圧Vinが最大値Vaのとき、ON−DUTYはDcである。また、光源電流Ioutの値は目標電流Iaである。
図2の(A)に示すように、電源電圧Vinが最大値Vaから低下すると、昇圧回路2の出力電圧V_C11が低下する。降圧回路3の出力電流が目標電流Iaを保つためには、昇圧回路2の出力電圧V_C11の電圧が低下するほど、ON−DUTYを大きくする必要がある。ON−DUTYを大きくするほど、降圧回路3は昇圧回路2から多くの電流を取り込むことができる。従って、電源電圧Vinの低下に伴い、ON−DUTYが上昇する。
電源電圧Vinが低下し、閾値Vb以下になると、制御部7は、第1スイッチング素子8をオンオフする。つまり、昇圧回路2が動作する。電源電圧Vinが閾値Vb以下の領域では、昇圧回路2の出力電圧V_C11は、電源電圧Vinが昇圧回路2によって昇圧された電圧となる。本実施の形態では、電源電圧Vinが閾値Vb以下の場合、制御部7は、昇圧回路2の出力電圧V_C11を一定とする。従って、電源電圧Vinが閾値Vb以下の領域では、昇圧回路2の出力電圧V_C11は一定の電圧を維持する。電源電圧Vinが閾値Vb以下の領域における昇圧回路2の出力電圧V_C11は、最小電圧Vc以上に設定される。また、電源電圧Vinが閾値Vb以下の領域における昇圧回路2の出力電圧V_C11は、最大値Va以下に設定される。
電源電圧Vinが閾値Vb以下の領域では、昇圧回路2の出力電圧V_C11が一定である。このため、ON−DUTYも一定となる。また、光源電流Ioutは、電源電圧VinがVd〜Vaの範囲で一定に維持される。本実施の形態では、電源電圧Vinが閾値Vb以下の領域において、コンデンサ13に印加される電圧が一定の電圧を維持する。従って、光源点灯装置1を安定に動作させることができる。
次に、本実施の形態の比較例として、昇圧回路2を動作させない場合の照明器具50の動作について説明する。図3は、昇圧回路を動作させない場合の照明器具の動作を説明する図である。実施の形態1と同様に、電源電圧Vinが最大値Vaから低下すると、昇圧回路2の出力電圧V_C11が低下する。図3の(A)に示すように、昇圧回路2を動作させない場合、電源電圧VinがVd〜Vaの範囲で変動すると、昇圧回路2の出力電圧V_C11もVd〜Vaの範囲で変動する。
一般に、駆動回路15が出力できるゲート信号のON−DUTYには上限がある。ON−DUTYの上限は、駆動回路15または制御部7が備える制御用ICの仕様などで決まる。一般に、ON−DUTYの上限は約50%である。
電源電圧Vinの低下に伴い、ON−DUTYは大きくなる。電源電圧Vinが最小電圧Vcのとき、ON−DUTYは上限に到達する。このため、電源電圧Vinが最小電圧Vcからさらに低下しても、駆動回路15はON−DUTYを大きくできない。このため、図3の(B)に示すように、電源電圧VinがVd〜Vcの領域では、ON−DUTYは上限値を維持する。電源電圧VinがVd〜Vcの領域では、V_C11が低下する一方で、ON−DUTYが一定となる。このため、図3の(C)に示すように、Ioutが低下する。
以上から、昇圧回路2を動作させない場合、電源電圧Vinの低下にON−DUTYが追従できない場合がある。従って、目標電流Iaを維持できない場合がある。この結果、光源電流Ioutが低下する。従って、光源点灯装置1を使用可能な電源電圧Vinの範囲が制限される場合がある。
これに対し、本実施の形態では、電源電圧Vinが閾値Vb以下に低下した場合に昇圧回路2を動作させる。電源電圧Vinが閾値Vb以下の領域では、昇圧回路2の出力電圧V_C11は一定の電圧を維持する。このため、電源電圧VinがVd〜Vaの範囲において、光源電流Ioutを一定に維持できる。従って、光源点灯装置1を広い範囲の電源電圧Vinで使用できる。
閾値Vbは最大値Vaよりも小さく、最小電圧Vcよりも大きい。ここで、最小電圧Vcは、昇圧回路2を動作させずに降圧回路3が光源200に供給する目標電流Iaを出力できる電源電圧Vinの最小値である。つまり、最小電圧Vcは、昇圧回路2を動作させずにON−DUTYを上限値に設定した状態で、降圧回路3が目標電流Iaを出力できる電源電圧Vinの最小値である。
ここで、光源点灯装置1は、電源電圧Vinが最小電圧Vc以上の場合、昇圧回路2をオフした状態でも目標電流Iaを維持できる。このため、電源電圧Vinが最小電圧Vc以上の領域では、昇圧回路2を動作させる必要はない。しかし、目標電流Iaを安定に維持するためには、電源電圧Vinが最小電圧Vcまで低下する前に、昇圧回路2を動作させる必要がある。このため、最大値Vaと最小電圧Vcとの間に閾値Vbを設定する。
また、昇圧回路2が動作している期間は、昇圧回路2において電力損失が生じている。このため、昇圧回路2が動作する期間は短いほうが良い。従って、閾値Vbは、最小電圧Vcに近い電圧であることが望ましい。本実施の形態では、閾値Vbと最小電圧Vcの差分は、電源電圧Vinの最大値Vaと閾値Vbとの差分よりも小さいものとする。
次に、本実施の形態の別の比較例として、昇圧回路2を常時動作させた場合の照明器具50の動作を説明する。図4は、昇圧回路を常に動作させた場合の照明器具の動作を説明する図である。本比較例では、昇圧回路2は、電源電圧VinがVd〜Vaの領域で、常時動作する。昇圧回路2が昇圧動作を行うことで、電源電圧Vinは昇圧される。このため、図4の(A)に示すように、昇圧回路2の出力電圧V_C11は電源電圧Vinの最大値Vaよりも高い電圧Vsとなる。
電源電圧Vinの最大値Vaよりも高いため、図4の(B)に示すように、ON−DUTYは、Dcよりも小さい値となる。また、図4の(C)に示すように、光源電流Ioutは定電流を維持する。本比較例では、電源電圧VinがVd〜Vaの領域において、コンデンサ13に印加される電圧が一定に維持される。従って、電源電圧VinがVd〜Vaの領域において、ON−DUTYおよび光源電流Ioutが一定に維持される。
図4に示すように、昇圧回路2を常時動作させることで、広い範囲の電源電圧Vinに対して、光源点灯装置1を使用できる。従って、光源点灯装置1を電源電圧Vinが変動し易い直流電源100に接続して使用できる。ここで、昇圧回路2を動作させると、電力損失が生じる。昇圧回路2を常時動作させると、電力損失が常時発生することとなる。従って、昇圧回路2を常時動作させると、電力消費が大きくなる。
また、コンデンサ13には電源電圧Vinの最大値Vaよりも高い電圧Vsが印加される。このため、光源点灯装置1において定格電圧が高い部品を使用する必要がある。また、コンデンサ13の電圧が常に高い電圧で保たれる。このため、昇圧回路2の出力と光源200との電位差が大きくなる。従って、降圧回路3による降圧電圧が大きくなる。このとき、降圧回路3の効率が低下する場合がある。
これに対し、本実施の形態では、電源電圧Vinが閾値Vbより大きい場合に昇圧回路2を停止させている。また、閾値Vbは、最小電圧Vcに近い電圧に設定される。このとき、昇圧回路2が動作する期間を、常時昇圧回路2を動作させる場合と比較して短縮できる。従って、照明器具50の電力消費を抑制できる。
また、本実施の形態では、電源電圧Vinが閾値Vb以下の場合、制御部7は、昇圧回路2の出力電圧V_C11を電源電圧Vinの最大値Va以下とする。これにより、昇圧回路2を常時動作させる場合と比較して、光源点灯装置1を構成する部品の耐圧を低く設定できる。このとき、部品の耐圧を考慮する上で適した設計が可能になる。
本実施の形態の変形例として、閾値Vbは、電源電圧Vinが上昇する場合と、電源電圧Vinが低下する場合とで異なる値に設定されても良い。本変形例では、電源電圧Vinが低下する場合、閾値Vbは第1閾値Vbであるものとする。また、電源電圧Vinが上昇する場合、閾値Vbは第2閾値Vb+であるものとする。第2閾値Vb+は、第1閾値Vbよりも大きい。第2閾値Vb+は、第1閾値Vbと最大値Vaとの間に設定される。
電源電圧Vinが低下する場合、昇圧回路2は、第1閾値Vbで動作を開始する。ここで、電源電圧Vinが閾値Vb以下に低下した後に、電源電圧Vinが上昇する場合を考える。昇圧回路2は、電源電圧Vinが第2閾値Vb+を超えると停止する。
直流電源100が電力を供給している他の負荷の使用状況により、電源電圧Vinが変動することがある。ここで、昇圧回路2の動作を開始する閾値と、昇圧回路2の動作を停止する閾値が等しい場合を考える。この場合、電源電圧Vinのわずかな変動で昇圧回路2は動作と停止を繰り返す可能性がある。昇圧回路2が動作と停止を短期間で繰り返すと、コンデンサ13に発生する電圧が不安定になる。これは、降圧回路3の動作条件として好ましくない。このとき、光源200に安定した定電流を供給できない場合がある。従って、光源200にちらつきが発生する可能性がある。
電源電圧Vinが上昇する場合の第2閾値Vb+を、電源電圧Vinが低下する場合の第1閾値Vbよりも大きくすることで、昇圧回路2が電源電圧Vinの小さな変動の影響を受けることを防止できる。本変形例において、電源電圧Vinの変化に対する昇圧回路2の動作状態および停止状態の切り替わりには、ヒステリシスが現れる。
また、本実施の形態において、ON−DUTYの上限は50%である。このため、光源200に印加される電圧がコンデンサ13に印加される電圧の50%より大きいと、降圧回路3は、十分な光源電流Ioutを供給できない場合がある。従って、昇圧回路2の出力電圧V_C11は、降圧回路3の出力電圧の2倍以上であるとよい。また、コンデンサ13と光源200との間の電位差が大きいと、降圧回路3による降圧電圧が大きくなる。このとき、降圧回路3における電力損失が増える場合がある。従って、コンデンサ13に印加される電圧は、光源200に印加される電圧の2倍とすると良い。
本実施の形態では、抵抗20と抵抗21によって、降圧回路3の出力電圧を検出できる。制御部7は、降圧回路3の出力電圧を検出している。電源電圧Vinが閾値Vb以下の場合、制御部7は、昇圧回路2の出力電圧V_C11を降圧回路3の出力電圧の2倍とする。また、電源電圧Vinが閾値Vb以下の場合、制御部7は、昇圧回路2の出力電圧V_C11を降圧回路3の出力電圧の2倍以上とするものとしても良い。制御部7は、降圧回路3の出力電圧に応じて、第1スイッチング素子8を制御する。制御部7は、電源電圧Vinが低下してもコンデンサ13に印加される電圧が光源200に印加される電圧の2倍よりも小さくならないように、第1スイッチング素子8を制御する。
本実施の形態では、昇圧回路2が制御部7を備える。この変形例として、降圧回路3が制御部7を備えてもよい。また、制御部7は、昇圧回路2および降圧回路3の外部に設けられるものとしても良い。この場合、昇圧回路2は、第1スイッチング素子8を駆動する駆動回路を備える。制御部7はこの駆動回路を制御する。
これらの変形は以下の実施の形態に係る光源点灯装置および照明器具について適宜応用することができる。なお、以下の実施の形態に係る光源点灯装置および照明器具については実施の形態1との共通点が多いので、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る照明器具の動作を説明する図である。実施の形態1では、電源電圧Vinが閾値Vb以下の場合、制御部7は昇圧回路2の出力電圧V_C11を一定とするものとした。これに対し本実施の形態では、電源電圧Vinが閾値Vb以下の場合、制御部7は、電源電圧Vinが小さいほど昇圧回路2の出力電圧V_C11を小さくする。
図5は、実施の形態2に係る照明器具の動作を説明する図である。実施の形態1では、電源電圧Vinが閾値Vb以下の場合、制御部7は昇圧回路2の出力電圧V_C11を一定とするものとした。これに対し本実施の形態では、電源電圧Vinが閾値Vb以下の場合、制御部7は、電源電圧Vinが小さいほど昇圧回路2の出力電圧V_C11を小さくする。
電源電圧Vinが閾値Vb以下の領域において、昇圧回路2の出力電圧V_C11が一定値を維持する場合、電源電圧Vinの低下に伴って、電源電圧Vinと昇圧回路2の出力電圧V_C11の差分が大きくなる。従って、電源電圧Vinの低下に伴って、昇圧回路による昇圧電圧が大きくなる。このとき、昇圧回路2における電力損失が大きくなる場合がある。
これに対し、本実施の形態では、電源電圧Vinが閾値Vb以下の領域において、電源電圧Vinの低下に伴い、昇圧回路2の出力電圧V_C11が低下する。従って、昇圧回路2の出力電圧V_C11が一定値を維持する場合と比較して、昇圧回路2における電力損失を低減できる。ここで、電源電圧Vinが閾値Vb以下の領域において、昇圧回路2の出力電圧V_C11は、Vb以上に維持される。
なお、各実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いてもよい。
50 照明器具、1 光源点灯装置、2 昇圧回路、3 降圧回路、7 制御部、8 第1スイッチング素子、100 直流電源、14 第2スイッチング素子、200 光源
Claims (11)
- 直流電源に接続され、第1スイッチング素子のオンオフにより前記直流電源の電源電圧を昇圧する昇圧回路と、
前記昇圧回路の出力に接続され、第2スイッチング素子のオンオフにより前記昇圧回路の出力電圧を降圧する降圧回路と、
前記第1スイッチング素子のオンオフを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記電源電圧が閾値より大きい場合に前記第1スイッチング素子をオフし、前記電源電圧が前記閾値以下の場合に前記第1スイッチング素子をオンオフすることを特徴とする光源点灯装置。 - 前記電源電圧が前記閾値以下の場合、前記制御部は、前記昇圧回路の出力電圧を前記電源電圧の最大値以下とすることを特徴とする請求項1に記載の光源点灯装置。
- 前記閾値は、前記昇圧回路を動作させずに前記降圧回路が光源に供給する目標電流を出力できる前記電源電圧の最小値である最小電圧よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の光源点灯装置。
- 前記閾値と前記最小電圧の差分は、前記電源電圧の最大値と前記閾値との差分よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の光源点灯装置。
- 前記電源電圧が低下する場合、前記閾値は第1閾値であり、
前記電源電圧が上昇する場合、前記閾値は第2閾値であり、
前記第2閾値は、前記第1閾値よりも大きいことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の光源点灯装置。 - 前記電源電圧が前記閾値以下の場合、前記制御部は、前記昇圧回路の出力電圧を前記降圧回路の出力電圧の2倍以上とすることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の光源点灯装置。
- 前記電源電圧が前記閾値以下の場合、前記制御部は、前記昇圧回路の出力電圧を前記降圧回路の出力電圧の2倍とすることを特徴とする請求項6に記載の光源点灯装置。
- 前記電源電圧が前記閾値以下の場合、前記制御部は、前記昇圧回路の出力電圧を一定とすることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の光源点灯装置。
- 前記電源電圧が前記閾値以下の場合、前記制御部は、前記電源電圧が小さいほど前記昇圧回路の出力電圧を小さくすることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の光源点灯装置。
- 前記直流電源は蓄電池であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の光源点灯装置。
- 請求項1〜10の何れか1項に記載の光源点灯装置と、前記光源点灯装置の出力に接続された光源を備えることを特徴とする照明器具。
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