JP2018084633A - 画像変換素子、画像変換表示装置、画像変換撮像装置、画像表示装置および画像撮像装置 - Google Patents

画像変換素子、画像変換表示装置、画像変換撮像装置、画像表示装置および画像撮像装置 Download PDF

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真宏 河北
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久幸 佐々木
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Naoto Okaichi
直人 岡市
隼人 渡邉
Hayato Watanabe
隼人 渡邉
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Abstract

【課題】画像のひずみや輝度むらをなくして画像のサイズを変換することが可能な画像変換素子を提供する。【解決手段】画像変換素子10Bは、光ファイバーの素線方向に垂直な矩形形状の面と、当該面に対向して第1所定角度だけ傾斜した面SBとを有するFOP11Aと、光ファイバーの素線方向に垂直で、面SBと同じ形状で面SBに接合した面と、当該面に対向して第1所定角度だけ傾斜した面SDとを有するFOP12Aと、光ファイバーの素線方向に垂直で、面SDと同じ形状で面SDに接合した面と、当該面に対向して第2所定角度だけ傾斜した面SFとを有するFOP11Bと、光ファイバーの素線方向に垂直で、面SFと同じ形状で面SFに接合した面と、当該面に対向して第2所定角度だけ傾斜した面SHとを有するFOP12Bと、を備える。【選択図】図12

Description

本発明は、画像のサイズを変換する画像変換素子、ならびに、画像変換素子を用いた画像変換表示装置、画像変換撮像装置、画像表示装置および画像撮像装置に関する。
一般的に、画像を拡大または縮小するサイズ変換には、レンズを用いた結像光学系(レンズ光学系)が使用される。
しかし、レンズ光学系を使用した場合、入力画像から出力画像を得るまでに、焦点距離に応じた長い光路長が必要であり、装置の大型化が問題であった。
この問題を解決するために、微小レンズアレーを用いる手法が開示されている(非特許文献1参照)。この手法は、微小レンズアレーを複数枚重ねて正立等倍光学系を構成し、その光学系に凹レンズを組み合わせることで、従来よりも短い光路長で画像を拡大することを可能としている。
また、他の手法としては、屈折率分布(GRIN:Gradient Index)レンズを用いる手法が開示されている(特許文献1等参照)。この手法は、GRINレンズの単一層のレンズアレーによって短い光路で画像を等倍結像させ、凹レンズまたは凸レンズと組み合わせることで、画像を拡大または縮小することができる。
また、レンズを用いた結像光学系以外で画像を拡大または縮小する光学系としては、テーパを形成したファイバープレート(テーパファイバープレート)がある。
このテーパファイバープレートは、ファイバー素線を多数束にして固めたファイバープレートに熱を加え、片方の端面を引き延ばし細くすることで、入力端面と出力端面の面積を異なるように形成したものである。これによって、テーパファイバープレートは、入力端面の面積と出力端面の面積の比に応じて、入力画像の倍率を変換することができる。
特開2006−119551号公報
岡市,三浦,洗井,河北,三科,"複数の8K液晶パネルを用いたインテグラル立体映像表示",映像情報メディア学会技術報告,Vol.39,No.36,3DIT2015-32,IDY2015-40,IST2015-57,pp.1-4,2015年10月
従来の微小レンズアレーを用いる手法は、微小レンズアレーを複数枚用いるため、解像度の低下、レンズ間の漏れ光によるコントラスト低下、ゴースト発生等、結像した画像が劣化してしまうという問題がある。
また、従来のGRINレンズを用いる手法は、GRINレンズ単体がレンズ内部の屈折率を変化させた特殊なレンズであり高価であるとともに、2次元配列したレンズアレーを制作するためには、円柱状のGRINレンズを位置精度よく2次元配列する作業が必要であるため製造が困難である。さらに、GRINレンズは、円柱形状となっているため、デルタ配列で2次元アレーを構成した場合、レンズアレーの断面に非レンズ部分が生じることになり、出力画像の輝度むら等が発生してしまうという問題がある。
また、従来のテーパファイバープレートを用いる手法は、テーパファイバープレートの制作工程の複雑さから、端面の大きさは数cm程度が限界であり、大きな面積の端面の素子を作ることは技術的に困難である。
また、テーパファイバープレートは、製造段階でファイバー束を引き延ばすため、ファイバー素線間にひずみが生じ、出力画像に幾何学的なひずみが発生してしまうという問題がある。このひずみは、変換倍率を大きくするほど大きくなる。
さらに、テーパファイバープレートは、ファイバー束の引き延ばしに伴い、画面周辺部においてファイバー素線が斜めの曲率を有するため、光の伝搬効率が下がり、出力画像の中心部と周辺部とで輝度むらが生じるという問題もある。
そこで、本発明は、出力画像のひずみや輝度むらをなくして画像のサイズを変換することが可能な画像変換素子、画像変換表示装置、画像変換撮像装置、画像表示装置および画像撮像装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像変換素子は、複数の光ファイバーを束ねたFOP(ファイバーオプティックプレート)を光の入出射面同士を接合して、一方の面に入射する画像を他方の面においてサイズ変換して出射する画像変換素子であって、複数のFOPを接合した構成とした。
かかる構成において、画像変換素子は、第1FOPにおいて、光ファイバーの素線方向に垂直な矩形形状の第1端面と、第1端面に対向して第1所定角度だけ傾斜した第2端面とを有する。また、画像変換素子は、第2FOPにおいて、光ファイバーの素線方向に垂直で、かつ、第2端面と同じ形状で第2端面に接合した第3端面と、第3端面に対向して第1所定角度だけ傾斜して第1端面に平行な第4端面とを有する。
また、画像変換素子は、第3FOPにおいて、光ファイバーの素線方向に垂直で、かつ、第4端面と同じ形状で第4端面に接合した第5端面と、第5端面に対向して第2所定角度だけ傾斜した第6端面とを有する。また、画像変換素子は、第4FOPにおいて、光ファイバーの素線方向に垂直で、かつ、第6端面と同じ形状で第6端面に接合した第7端面と、第7端面に対向して第2所定角度だけ傾斜して第5端面に平行な第8端面とを有する。
これによって、画像変換素子は、第1端面から画像を入力した場合、矩形形状の第1端面から第8端面に光が伝搬して、第8端面から画像を出射することができる。このとき、画像変換素子は、第1端面の矩形形状と第8端面の矩形形状の比に応じて画像を拡大する。
この拡大比率はFOPの傾斜角度に依存し、第1所定角度をα、第2所定角度をβとした場合、画像変換素子は、一方向に1/cosα倍、他方向に1/cosβ倍画像を拡大することができる。
また、画像変換素子は、第8端面から画像を入力した場合、矩形形状の第8端面から第1端面に光が伝搬して、第1端面から画像を出射することができる。このとき、画像変換素子は、第8端面の矩形形状と第1端面の矩形形状の比に応じて画像を縮小する。
この縮小比率はFOPの傾斜角度に依存し、第1所定角度をα、第2所定角度をβとした場合、画像変換素子は、一方向にcosα倍、他方向にcosβ倍画像を縮小することができる。
このように、画像変換素子は、数μm程度の微小な径の光ファイバーを束にしたFOPの素線方向に光を伝搬する構成であるため、端面ごとに均一の光を伝搬させることができ、出力画像のひずみや輝度むらを発生させることなく、画像のサイズを変換することができる。
また、前記課題を解決するため、本発明に係る画像変換表示装置は、画像変換素子の第1端面に画像を出射する表示手段を対面して備える構成とした。
かかる構成によれば、画像変換表示装置は、表示手段によって、画像を光として画像変換素子に入射し、画像変換素子によって、拡大された画像として出射することができる。
また、前記課題を解決するため、本発明に係る画像表示装置は、画像変換表示装置を複数備え、画像変換表示装置の画像変換素子における第8端面を隙間なく2次元配列する構成とした。
かかる構成によれば、画像表示装置は、表示手段よりも大きい出射面を有することになるため第8端面を密接して2次元配列することができ、画像につなぎ目がなく大画面の画像を表示することができる。
また、前記課題を解決するため、本発明に係る画像変換撮像装置は、画像変換素子の第1端面に画像を撮像する撮像手段を対面して備える構成とした。
かかる構成によれば、画像変換撮像装置は、画像変換素子によって、被写体の光(被写体像)を入力し縮小された画像を、撮像手段によって撮像することができる。
また、前記課題を解決するため、本発明に係る画像撮像装置は、画像変換撮像装置を複数備え、画像変換撮像装置の画像変換素子における第8端面を隙間なく2次元配列する構成とした。
かかる構成によれば、画像撮像装置は、撮像手段よりも大きい入射面を有することになるため第8端面を密接して2次元配列することができ、画像につなぎ目がない大画面の画像を分割して撮像することができる。
本発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
本発明によれば、複数のFOPを組み合わせ、光ファイバーの素線方向に光を伝搬し、FOPの端面ごとに均一に光を伝搬させることができるため、出力画像のひずみや輝度むらを発生させることなく、画像のサイズを変換することができる。
また、本発明によれば、画像変換素子の第1端面と第8端面とで大きさが異なるため、第1端面に表示手段や撮像手段を備えても、第8端面を隙間なく2次元配列することができる。これによって、本発明は、画像のひずみや輝度むらを発生させることなく、大画面の画像を表示したり、分割して撮像したりすることができる。
本発明の第1実施形態に係る画像変換素子の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る画像変換素子の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る画像変換素子の構成図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は側面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像変換素子の画像拡大を説明するための斜視図である。 FOPを構成する光ファーバーの内部構造を示す模式図である。 画像拡大時におけるFOPの入出射角度を説明するための説明図である。 FOPの入出射角度を説明するための説明図であって、(a)は第1端面への入射角度範囲、(b)は第4端面への制限のない入射角度範囲、(c)は臨界角度制限に伴う第4端面への入射角度範囲ある。 本発明の第1実施形態に係る画像変換素子の出射範囲を示す図であって、(a)は第4端面にFOPを付加していない場合、(b)は第4端面にFOPを付加した場合を示す。 画像縮小時におけるFOPの入出射角度を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態に係る画像変換素子の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る画像変換素子の画像拡大を説明するための斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る画像変換素子の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る画像変換素子の構成図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は側面図である。 FOPの形状の変形例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る画像変換表示装置の構成図である。 本発明の第3実施形態に係る画像変換表示装置の変形例の構成図である。 本発明の第4実施形態に係る画像表示装置の構成図である。 本発明の第4実施形態に係る画像表示装置の正面図である。 本発明の第5実施形態に係る画像変換表示装置の構成図である。 本発明の第6実施形態に係る画像表示装置の構成図である。 本発明の第7実施形態に係る画像変換撮像装置の構成図である。 本発明の第8実施形態に係る画像撮像装置の構成図である。 本発明の第9実施形態に係る画像変換撮像装置の構成図である。 本発明の第10実施形態に係る画像撮像装置の構成図である。 本発明の第10実施形態に係る画像撮像装置の変形例の構成図である。 本発明の第11実施形態に係る画像撮像・表示システムの構成図である。 本発明の第12実施形態に係る画像撮像・表示システムの構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[画像変換素子]
(第1実施形態)
最初に、図1〜図4を参照して、第1実施形態に係る画像変換素子10の構成について説明する。
画像変換素子10は、入射面に光として入力される画像を一方向にサイズ変換して出射面から出力するものである。
この画像変換素子10は、複数のファイバーオプティックプレート(以下、FOP)を複数組み合わせ、光の入射面と出射面とのサイズを変えて構成することで、入射面に入力される画像のサイズを変換して、出射面から出力する。
FOPは、数μm程度の微小な径の光ファイバーを束にした光学デバイスである。図5に示すように、FOPを構成する個々の光ファイバー(素線)FBは、中心部のコアガラスCOと、周辺部のクラッドガラスCLと、最外周の吸収体LAとで形成されている。
このFOPは、固有の開口数で定められる最大受光角度θ以内の光でコアガラスCOとクラッドガラスCLとの境界面で全反射した光のみが伝搬され、全反射しない光は吸収体LAで吸収される。
ここでは、画像変換素子10は、図2に示すように、FOP11とFOP12とで構成される。
FOP11は、FOPの素線方向に垂直な矩形形状の面Sと、面Sに対してサイズ変換を行う一方向(X)に所定角度(傾斜角度α)傾斜した、面Sと非平行な矩形形状の面Sとを有している。ここで、傾斜しているとは、矩形形状の一対の辺が、対向する面の辺と非平行で辺の線間距離が異なる状態をいう。
FOP12は、FOPの素線方向に垂直な矩形形状の面Sと、面Sに対してサイズ変換を行う一方向(X)に所定角度(傾斜角度α)傾斜した、面Sと非平行な矩形形状の面Sとを有している。ここで、FOP11の面SとFOP12の面Sとは、同じ形状である。
図2,図3に示すように、画像変換素子10は、FOP11の面SとFOP12の面Sとが平行で、FOP11の面SとFOP12の面Sとが面同士で接合して構成されている。なお、この接合には、既存の透明な光学用接着剤を用いればよい。
このように画像変換素子10を構成することで、画像変換素子10は、FOP11の面Sに入力される光を素線方向に面Sまで伝搬させる。そして、画像変換素子10は、伝搬した光を、さらに、FOP12の面Sから素線方向に面Sまで伝搬させる。これによって、画像変換素子10は、FOP11の面Sに入力される画像の光をFOP12の面Sまで伝搬させることができる。このとき、画像変換素子10は、面S,S(S),Sの一方向(X)の長さが異なることから、光の伝搬に伴って一方向に画像サイズを変換することができる。
具体的には、図2,図3に示すように、FOP11の面SのX方向の長さをa、傾斜角度をαとしたとき、長さaに対応するFOP11の面Sの辺の長さbは、以下の式(1)を計算した値となる。
Figure 2018084633
また、長さaに対応するFOP12の面Sの辺の長さをb(式(1)のbと同じ)、傾斜角度をαとしたとき、長さaに対応するFOP12の面Sの辺の長さcは、以下の式(2)を計算した値となる。
Figure 2018084633
すなわち、画像変換素子10は、面Sから画像を入力した場合、図4に示すように、X方向に1/cosα倍拡大した画像を、面Sから出力することができる。
また、逆に、画像変換素子10は、面Sから画像を入力した場合、X方向にcosα倍縮小した画像を、面Sから出力することができる。
<FOPの入出射角度について>
画像変換素子10で使用するFOPは、傾斜角度を有しているため、透過光量および出力面における光の出射角度が制限される。そのため、所望の角度範囲に画像を出力するためには、適切な開口数のFOPを選定する必要がある。
ここで、図6を参照して、画像変換素子10における光の入出射角度について説明する。ここでは、説明の都合上、FOPを構成する光ファイバー(素線)FBの太さを誇張して、図示している。
図6に示すように、外部からFOP11の面Sへの光の入射角度をθ、FOP11内に入射したときの入射角度θ、入力媒体(外部)の屈折率をnIN、FOP(光ファイバー)の屈折率をnFOPとしたとき、以下の式(3)の関係が成り立つ。
Figure 2018084633
すなわち、FOP11(光ファイバーFB)内への入射角度θは、以下の式(4)となる。
Figure 2018084633
ここで、光ファイバーFBの開口数をNAとすると、光ファイバーFBへの入射角度θの最大角度θmaxは、以下の式(5)となる。
Figure 2018084633
一方、光ファイバーFB内を反射して伝搬できる最大角度(臨界角度)θは、以下の式(6)となる。
Figure 2018084633
すなわち、FOP11内では、図7(a)に示すように、以下の式(7)の範囲内の角度の光のみが伝搬する。
Figure 2018084633
次に、FOP11からFOP12の光ファイバーFBへの光の入射角度θと、FOP12内に入射したときの入射角度θとは、傾斜角度αにより、以下の式(8)の関係となる。
Figure 2018084633
よって、FOP12の面Sへの入射角度θの範囲は、図7(b)に示すように、以下の式(9)となる。
Figure 2018084633
このとき、FOP内を反射する臨界角度を超える光、すなわち、|θ|>θの光は、吸収体LA(図5)で吸収される。
よって、入射角度θの範囲は、θの制限から、図7(c)に示すように、以下の式(10)となる。
Figure 2018084633
また、FOP12の面Sからの出射角度θは、以下の式(11)となる。
Figure 2018084633
例えば、FOPの屈折率nIN、=1、nFOP、=1.83、nOUT、=1、傾斜角度α=30(度)、開口数NA=1としたとき、前記式(6)より、θ=33.12(度)となる。また、面Sへの入射角度θの範囲は、前記式(10)より、以下の式(12)となる。
Figure 2018084633
また、面Sからの出射角度θの範囲は、前記式(11),式(12)より、以下の式(13)となる。
Figure 2018084633
図7に示したように、画像変換素子10は、FOP11において、前記式(7)の角度範囲で光を伝搬することができるが、光がFOP12を伝搬することで、前記式(9)の角度範囲にシフトされ、臨界角度を超える光が減衰することで、前記式(10)の角度範囲の光のみを伝搬する。
このように、画像変換素子10には、倍率に応じた傾斜角度αを有し、前記式(10)の角度範囲の光が伝搬するような開口数NAのFOPを用いればよい。
なお、画像変換素子10は、図8(a)に示すように、面Sから入射した光が、面Sから片側に寄った光として出射される。
よって、面Sの垂直方向に光を出射させたい場合、図8(b)に示すように、FOP12の面Sに、面Sの垂直方向が素線方向となるFOP(FOP13)を備える構成とすればよい。なお、FOP13の代わりに、光拡散板を備えることとしてもよい。
以上、画像変換素子10を用いて画像を拡大する場合を例として、FOPの入出射角度について説明したが、画像変換素子10を用いて画像を縮小する場合も、光が出射面から出射する開口数NAを持ったFOPを用いればよい。
例えば、図9に示すように、外部からFOP12の面Sへの光の入射角度をθ、FOP12内に入射したときの入射角度θ、入力媒体(外部)の屈折率をnIN、FOP(光ファイバー)の屈折率をnFOPとしたとき、前記式(3)〜式(7)の関係が成り立つ。
また、FOP12からFOP11の光ファイバーFBへの光の入射角度θと、FOP11内に入射したときの入射角度θとは、傾斜角度αにより、以下の式(14)の関係となる。
Figure 2018084633
このとき、FOP内を反射する臨界角度を超える光、すなわち、|θ|>θの光は、吸収体LA(図5)で吸収される。
よって、FOP11の面Sへの入射角度θの範囲は、以下の式(15)となる。
Figure 2018084633
ただし、入射角度θの範囲は、θの制限から、以下の式(16)となる。
Figure 2018084633
すなわち、臨界角度を超えるθ以上の入射角度θの光は、吸収体LA(図5)で吸収される。
また、FOP11の面Sからの出射角度θは、以下の式(17)となる。
Figure 2018084633
例えば、FOPの屈折率nIN、=1、nFOP、=1.83、nOUT、=1、傾斜角度α=30(度)、開口数NA=1としたとき、前記式(6)より、θ=33.12(度)となる。また、面Sへの入射角度θの範囲は、前記式(9)より、以下の式(18)となる。
Figure 2018084633
また、面Sからの出射角度θの範囲は、前記式(17),式(18)より、以下の式(19)となる。
Figure 2018084633
このように、画像変換素子10には、画像を縮小する場合、前記式(16)の角度範囲の光が伝搬するような開口数NAのFOPを用いればよい。また、画像変換素子10は、図8と同様に、光が出射する面Sに、面Sの垂直方向が素線方向となるFOPや光拡散板を備える構成としてもよい。
(第2実施形態)
次に、図10〜図13を参照して、第2実施形態に係る画像変換素子10Bの構成について説明する。
画像変換素子10Bは、入射面に光として入力される画像を二方向(水平方向および垂直方向)にサイズ変換して出射面から出力するものである。
この画像変換素子10Bは、複数のFOPを組み合わせ、光の入射面と出射面とのサイズを変えて構成することで、入射面に入力される画像のサイズを変換して、出射面から出力する。
ここでは、画像変換素子10Bは、図12に示すように、FOP11Aと、FOP12Aと、FOP11Bと、FOP12Bとで構成される。
すなわち、画像変換素子10Bは、図1で説明した画像変換素子10を2個組み合わせて構成される。
FOP11A(第1FOP)は、FOPの素線方向に垂直な矩形形状の面S(第1端面)と、素線方向に対してサイズ変換を行う一方向(X)に所定角度(第1所定角度:傾斜角度α)傾斜した、面Sと非平行な矩形形状の面S(第2端面)とを有している。
FOP12A(第2FOP)は、FOPの素線方向に垂直な矩形形状の面S(第3端面)と、素線方向に対してサイズ変換を行う一方向(X)に所定角度(傾斜角度α)傾斜した、面Sと非平行な矩形形状の面S(第4端面)とを有している。ここで、FOP11Aの面SとFOP12Aの面Sとは、同じ形状である。
FOP11B(第3FOP)は、FOPの素線方向に垂直な矩形形状の面S(第5端面)と、素線方向に対してサイズ変換を行う一方向に垂直な他方向(Y)に所定角度(傾斜角度β)傾斜した、面Sと非平行な矩形形状の面S(第6端面)とを有している。ここで、FOP12Aの面SとFOP11Bの面Sとは、同じ形状である。
FOP12B(第4FOP)は、FOPの素線方向に垂直な矩形形状の面S(第7端面)と、素線方向に対してサイズ変換を行う他方向(Y)に所定角度(第2所定角度:傾斜角度β)傾斜した、面Sと非平行な矩形形状の面S(第8端面)とを有している。ここで、FOP11Bの面SとFOP12Bの面Sとは、同じ形状である。
図12,図13に示すように、画像変換素子10Bは、FOP11Aの面SおよびFOP12Aの面S、FOP12Aの面SおよびFOP11Bの面S、FOP11Bの面SおよびFOP12Bの面Sがそれぞれ面同士で接合して構成されている。
このように画像変換素子10Bを構成することで、画像変換素子10Bは、FOP11Aの面Sに入力される光を素線方向に面Sまで伝搬させる。そして、画像変換素子10Bは、伝搬した光を、FOP12Aの面Sから素線方向に面Sまで伝搬させる。このとき、画像変換素子10Bは、面S,S(S),Sの一方向(X)の長さが異なることから、光の伝搬に伴って一方向(X)に画像サイズを変換することができる。さらに、画像変換素子10Bは、FOP12Aの面SからFOP11Bの面Sに入力される光を素線方向に面Sまで伝搬させる。そして、画像変換素子10Bは、伝搬した光を、FOP12Bの面Sから素線方向に面Sまで伝搬させる。このとき、画像変換素子10Bは、面S,S(S),Sの他方向(Y)の長さが異なることから、光の伝搬に伴って他方向(Y)に画像サイズを変換することができる。
具体的には、図12,図13に示すように、FOP11Aの面SのX方向の長さをa、Y方向の長さをd、FOP11AおよびFOP12Aの傾斜角度をα、FOP11BおよびFOP12Bの傾斜角度をβとしたとき、FOP12Aの面SのX方向の辺の長さcは、以下の式(20)を計算した値となる。また、FOP12Bの面SのY方向の辺の長さfは、以下の式(21)を計算した値となる。
Figure 2018084633
Figure 2018084633
すなわち、画像変換素子10Bは、面Sから画像を入力した場合、図11に示すように、X方向に1/cosα倍、Y方向に1/cosβ倍拡大した画像を、面Sから出力することができる。
また、逆に、画像変換素子10Bは、面Sから画像を入力した場合、X方向にcosα倍、Y方向にcosβ倍縮小した画像を、面Sから出力することができる。
もちろん、αおよびβの値は同じであってもよく、同じ値であれば、画像変換素子10Bは、画像をX方向およびY方向に等倍率で拡大または縮小することができる。
なお、ここでは、画像変換素子10,10Bを構成するFOP11(11A,11B),12(12A,12B)を、直角三角柱の形状としたが、必ずしもこの形状である必要はない。例えば、図14(a)に示すように、2つの角が直角の台形を底面とする四角柱(直角台形柱)であっても構わない。この場合、画像変換素子10Bは、図14(b),(c)に示すように、素線方向に垂直な面に四角柱が付加された形状となる。
[画像変換表示装置]
(第3実施形態)
次に、図15を参照して、第3実施形態に係る画像変換表示装置20の構成について説明する。
画像変換表示装置20は、入力画像(入力映像)を、サイズ変換(拡大)して表示するものである。図15に示すように、画像変換表示装置20は、表示手段21と、FOP22と、画像変換素子10Bと、を備える。
表示手段21は、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ等の一般的な直視型ディスプレイである。この表示手段21は、画像変換素子10Bの面積の小さい端面S(図13参照)に対面して備えられる。なお、ここでは、一般的な直視型ディスプレイの表面のガラス基板をFOP22に置き換えて構成している。
FOP22は、数μm程度の微小な径の光ファイバーを束にした光学デバイス(ファイバーオプティックプレート)である。
画像変換素子10Bは、入射面に光として入力される画像を二方向(水平方向および垂直方向)にサイズ変換して出射面から出力するもので、図10〜図13で説明したものである。この画像変換素子10Bは、光の入射面をFOP22と接合している。
このように画像変換表示装置20を構成することで、画像変換表示装置20は、表示手段21に表示される画像(映像)の光を、FOP22を介して、画像変換素子10Bに入射して、画像のサイズを変換して出射することができる。
なお、図15では、画像変換表示装置20は、直視型ディスプレイの表面のガラス基板をFOP22に置き換えて構成しているが、直視型ディスプレイの表面のガラス基板をそのまま用いても構わない。ただし、ガラス基板の厚みによって、画像のぼけが発生する場合は、FOP22を用いる方が好ましい。
また、ここでは、画像変換表示装置20は、直視型の表示手段21を備える構成としたが、図16に示すように、プロジェクタ等の投射型の表示手段23を備える画像変換表示装置20Bとして構成としてもよい。この場合、表示手段23は、画像表示素子24が表示する画像光を投射レンズ25で、画像変換素子10Bの入射面に結像入力させればよい。
このように、画像変換表示装置20,20Bは、画像を拡大する際に、レンズを用いたレンズ光学系を用いないため、装置全体の厚みを抑えることができる。
[画像表示装置]
(第4実施形態)
次に、図17,図18を参照して、第4実施形態に係る画像表示装置100の構成について説明する。
画像表示装置100は、図15で説明した画像変換表示装置20を2次元配列し、大画面の画像を表示するものである。
図17,図18に示すように、画像表示装置100は、画像変換表示装置20を、2次元方向(水平方向および垂直方向)に複数連結して構成する。このとき、画像変換表示装置20は、画像光を出射する表示手段21の表示面積よりも、画像変換素子10Bの出射面の面積の方が大きいため、画像変換表示装置20の画像変換素子10Bを隙間なく連結させることができる。
このように画像表示装置100を構成することで、画像表示装置100は、それぞれの表示手段21に分割画像を入力されることで、画像変換素子10Bがそれぞれの画像を拡大して、タイリングした大画面の画像を表示することができる。このとき、画像変換素子10Bには、周辺部に画像を表示できない縁の部分(ベゼル)が生じない。そのため、画像表示装置100は、画像をつなぎ目なく合成することができ、高精細かつ大画面の画像を表示することができる。
[画像変換表示装置]
(第5実施形態)
次に、図19を参照して、第5実施形態に係る画像変換表示装置20Cの構成について説明する。
画像変換表示装置20Cは、入力画像(入力映像)として、インテグラル立体方式の要素画像群を入力し、サイズ変換(拡大)して立体像を表示するものである。図19に示すように、画像変換表示装置20Cは、表示手段21と、FOP22と、画像変換素子10Bと、レンズアレー26と、を備える。レンズアレー26以外の構成は、図15で説明した画像変換表示装置20と同じであるため、説明を省略する。
レンズアレー26は、2次元配列された複数の要素レンズ27で構成され、画像変換素子10Bに表示される要素画像群を立体像をとして結像させるものである。このレンズアレー26と画像変換素子10Bの出射面との距離は、要素レンズ27の焦点距離とする。
このように画像変換表示装置20Cを構成することで、画像変換表示装置20Cは、表示手段21に表示される要素画像群の画像(映像)の光を、FOP22を介して、画像変換素子10Bに入射して、画像のサイズを拡大して出射する。そして、画像変換表示装置20Cは、それぞれの要素画像の光を、レンズアレー26を介して表示することで、観察者に立体像を視認させることができる。
[画像表示装置]
(第6実施形態)
次に、図20を参照して、第6実施形態に係る画像表示装置100Bの構成について説明する。
画像表示装置100Bは、図19で説明した画像変換表示装置20Cを2次元配列し、大画面の立体像を表示するものである。
図20に示すように、画像表示装置100Bは、画像変換表示装置20Cを、2次元方向(水平方向および垂直方向)に複数連結して構成する。なお、図20では、一方向のみの連結を示している。このとき、画像表示装置100Bは、画像表示装置100(図17参照)と同様に、画像変換表示装置20Cの画像変換素子10Bを隙間なく連結させることができる。
このように画像表示装置100Bを構成することで、画像表示装置100Bは、それぞれの表示手段21に分割された要素画像群を入力されることで、画像変換素子10Bがそれぞれの画像を拡大して、タイリングすることで、大画面の立体像を表示することができる。このとき、画像表示装置100Bは、画像表示装置100(図17参照)と同様に、画像をつなぎ目なく合成することができ、高精細かつ大画面の立体像を表示することができる。
[画像変換撮像装置]
(第7実施形態)
次に、図21を参照して、第7実施形態に係る画像変換撮像装置30の構成について説明する。
画像変換撮像装置30は、被写体Oをサイズ変換(縮小)して撮像するものである。図21に示すように、画像変換撮像装置30は、撮像レンズ31と、画像変換素子10Bと、FOP32と、撮像手段33と、を備える。
撮像レンズ31は、被写体Oの光を画像変換素子10Bの光の入射面に結像させるレンズである。この撮像レンズ31は、当該撮像レンズ31の焦点距離だけ画像変換素子10Bの光の入射面から離間して配置する。
画像変換素子10Bは、入射面に光として入力される画像(O′)を二方向(水平方向および垂直方向)にサイズ変換(縮小)して出射面から出力するもので、図10〜図13で説明したものである。この画像変換素子10Bは、光の出射面をFOP32と接合している。
FOP32は、数μm程度の微小な径の光ファイバーを束にした光学デバイス(ファイバーオプティックプレート)である。
撮像手段33は、CMOS等の一般的な撮像素子である。この撮像手段33は、画像変換素子10Bの面積の小さい端面S(図13参照)に対面して備えられる。この撮像手段33は、画像変換素子10Bで画像O′を縮小した画像を、FOP32を介して撮像する。
このように画像変換撮像装置30を構成することで、画像変換撮像装置30は、被写体像O′をより小さい画像に変換して撮像することができる。また、画像変換撮像装置30は、画像を縮小する際に、レンズを用いたレンズ光学系を用いないため、装置全体の厚みを抑えることができる。
[画像撮像装置]
(第8実施形態)
次に、図22を参照して、第8実施形態に係る画像撮像装置200の構成について説明する。
画像撮像装置200は、図21で説明した画像変換撮像装置30を2次元配列し、被写体Oを分割して撮像するものである。
図22に示すように、画像撮像装置200は、画像変換撮像装置30を、2次元方向(水平方向および垂直方向)に複数連結して構成する。なお、図22では、一方向のみの連結を示している。また、ここでは、撮像レンズ31は、すべての画像変換撮像装置30で共通の単一のレンズとして構成した例を示している。このとき、画像変換撮像装置30は、画像光を撮像する撮像手段33の撮像面積よりも、画像変換素子10Bの入射面の面積の方が大きいため、画像変換撮像装置30の画像変換素子10Bを隙間なく連結させることができる。
このように画像撮像装置200を構成することで、画像撮像装置200は、画像変換素子10Bの光の入射面に結像される被写体の像O′のそれぞれの分割画像を縮小して、撮像手段33で撮像することができる。このとき、画像変換素子10Bは、周辺部に画像を撮影できない縁の部分が生じない。そのため、画像撮像装置200は、画像を、非撮影領域がなく、きれいに分割して撮像することができる。
[画像変換撮像装置]
(第9実施形態)
次に、図23を参照して、第9実施形態に係る画像変換撮像装置30Bの構成について説明する。
画像変換撮像装置30Bは、被写体Oを、インテグラル立体方式の要素画像群に変換し、縮小して撮像するものである。図23に示すように、画像変換撮像装置30Bは、撮像レンズ31と、レンズアレー34と、画像変換素子10Bと、FOP32と、撮像手段33と、を備える。レンズアレー34以外の構成は、図21で説明した画像変換撮像装置30と同じであるため、説明を省略する。
レンズアレー34は、2次元配列された複数の要素レンズ35で構成され、撮像レンズ31を介して入射される被写体Oの光を、それぞれ要素画像Eとして、画像変換素子10Bの入射面に結像させるものである。このレンズアレー34と画像変換素子10Bの入射面との距離は、要素レンズ35の焦点距離とする。また、撮像レンズ31とレンズアレー34との距離は、撮像レンズ31の焦点距離とする。
このように画像変換撮像装置30Bを構成することで、画像変換撮像装置30Bは、被写体Oの光を、撮像レンズ31およびレンズアレー34を介して、画像変換素子10Bの入射面に複数の要素画像E(要素画像群)として結像させる。そして、画像変換撮像装置30Bは、画像変換素子10Bに入射した要素画像群を縮小し、FOP32を介して、撮像手段33で撮像する。
[画像撮像装置]
(第10実施形態)
次に、図24を参照して、第10実施形態に係る画像撮像装置200Bの構成について説明する。
画像撮像装置200Bは、図23で説明した画像変換撮像装置30Bを2次元配列し、大画面の要素画像群を撮像するものである。
図24に示すように、画像撮像装置200Bは、画像変換撮像装置30Bを、2次元方向(水平方向および垂直方向)に複数連結して構成する。なお、図24では、一方向のみの連結を示している。このとき、画像撮像装置200Bは、画像撮像装置200(図22参照)と同様に、画像変換撮像装置30Bの画像変換素子10Bを隙間なく連結させることができる。
このように画像撮像装置200Bを構成することで、画像撮像装置200Bは、画像変換素子10Bの光の入射面に結像される被写体Oの要素画像Eを縮小して、撮像手段33で撮像することができる。このとき、画像変換素子10Bは、周辺部に画像を撮影できない縁の部分が生じない。そのため、画像撮像装置200Bは、要素画像群を、非撮影領域がなく、きれいに分割して撮像することができる。
ここでは、画像撮像装置200Bは、撮像レンズ31やレンズアレー34を画像変換撮像装置30Cごとに備える構成としたが、図25の画像撮像装置200Cのように、撮像レンズ31およびレンズアレー34を、すべての画像変換撮像装置30Bで共通の単一のレンズおよび単一のレンズアレーとして構成してもよい。
[画像撮像・表示システム]
(第11実施形態)
次に、図26を参照して、第11実施形態に係る画像撮像・表示システムSの構成について説明する。
図26に示すように、画像撮像・表示システムSは、図23で説明した画像変換撮像装置30Bと、図19で説明した画像変換表示装置20Cとを、信号変換装置40を介して接続して構成する。
信号変換装置40は、画像変換撮像装置30Bで撮像された要素画像群を、画像変換表示装置20Cの表示形式に合わせて変換するものである。
この信号変換装置40は、画像変換撮像装置30Bと画像変換表示装置20Cとで、立体パラメータ(例えば、表示手段21および撮像手段33の画素間隔、レンズアレー26,34のレンズ間隔や焦点距離、レンズの配列等)が異なる場合、要素画像の位置や大きさを画像変換表示装置20Cに合わせるように変換する。
これによって、画像撮像・表示システムSは、画像変換撮像装置30Bで被写体Oを撮像することで、画像変換表示装置20Cにおいて、観察者に立体像Tを視認させることができる。
なお、画像変換撮像装置30Bと画像変換表示装置20Cとで、立体パラメータが同じであれば、信号変換装置40は、単なる伝送手段として機能すればよい。
また、ここでは、信号変換装置40に、画像変換撮像装置30Bと画像変換表示装置20Cとを連結しているが、それぞれ離れた地点に配置し、伝送路(通信、放送)や、記憶媒体を介して、画像(映像)信号の送受等を行うこととしてもよい。
(第12実施形態)
次に、図27を参照して、第12実施形態に係る画像撮像・表示システムSBの構成について説明する。
図27に示すように、画像撮像・表示システムSBは、図24で説明した画像撮像装置200Bと、図20で説明した画像表示装置100Bとを、信号変換装置40Bを介して接続して構成する。
信号変換装置40Bは、画像撮像装置200Bで撮像された要素画像群を、画像表示装置100Bの表示形式に合わせて変換するものである。
この信号変換装置40Bは、画像撮像装置200Bの個々の画像変換素子10Bで縮小されて撮像された画像を合成(連結)して、1つの要素画像群として構成する。また、信号変換装置40Bは、合成した要素画像群を、画像表示装置100Bを構成する画像変換素子10Bに対応して分割し、画像表示装置100Bに出力する。
このとき、信号変換装置40Bは、画像撮像装置200Bと画像表示装置100Bとで、立体パラメータが異なる場合、要素画像の位置や大きさを画像表示装置100Bに合わせるように変換する点は、信号変換装置40(図26参照)と同じである。
このように画像撮像・表示システムSBを構成することで、画像撮像・表示システムSBは、被写体Oを複数の撮像手段33で撮像の隙間をなくして、被写体Oの高精細な要素画像群を取得し、観察者に立体像Tとして視認させることができる。
10 画像変換素子
11,12 ファイバーオプティックプレート(FOP)
11A 第1FOP
12A 第2FOP
11B 第3FOP
12B 第4FOP
20 画像変換表示装置
21 表示手段
22 FOP
26 レンズアレー
27 要素レンズ
30 画像変換撮像装置
31 撮像レンズ
32 FOP
33 撮像手段
34 レンズアレー
35 要素レンズ
100 画像表示装置
200 画像撮像装置

Claims (8)

  1. 複数の光ファイバーを束ねたFOPを光の入出射面同士を接合して、一方の面に入射する画像を他方の面においてサイズ変換して出射する画像変換素子であって、
    光ファイバーの素線方向に垂直な矩形形状の第1端面と、前記第1端面に対向して第1所定角度だけ傾斜した第2端面とを有する第1FOPと、
    光ファイバーの素線方向に垂直で、かつ、前記第2端面と同じ形状で前記第2端面に接合した第3端面と、前記第3端面に対向して前記第1所定角度だけ傾斜して前記第1端面に平行な第4端面とを有する第2FOPと、
    光ファイバーの素線方向に垂直で、かつ、前記第4端面と同じ形状で前記第4端面に接合した第5端面と、前記第5端面に対向して第2所定角度だけ傾斜した第6端面とを有する第3FOPと、
    光ファイバーの素線方向に垂直で、かつ、前記第6端面と同じ形状で前記第6端面に接合した第7端面と、前記第7端面に対向して前記第2所定角度だけ傾斜して前記第5端面に平行な第8端面とを有する第4FOPと、
    を備えることを特徴とする画像変換素子。
  2. 前記第1所定角度と前記第2所定角度とが等しく、前記画像の水平方向および垂直方向において同一の倍率でサイズ変換を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像変換素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像変換素子の前記第1端面に画像を出射する表示手段を対面して備えることを特徴とする画像変換表示装置。
  4. 前記画像はインテグラル方式の要素画像群であって、前記画像変換素子の前記第8端面から要素レンズの焦点距離だけ離れた位置に、前記要素レンズを2次元配列したレンズアレーをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の画像変換表示装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の画像変換表示装置を複数備え、前記画像変換表示装置の画像変換素子における前記第8端面を隙間なく2次元配列して構成したことを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項1または請求項2に記載の画像変換素子の前記第1端面に画像を撮像する撮像手段を対面して備えることを特徴とする画像変換撮像装置。
  7. 前記画像はインテグラル方式の要素画像群であって、前記画像変換素子の前記第8端面から要素レンズの焦点距離だけ離れた位置に、前記要素レンズを2次元配列したレンズアレーをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の画像変換撮像装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の画像変換撮像装置を複数備え、前記画像変換撮像装置の画像変換素子における前記第8端面を隙間なく2次元配列して構成したことを特徴とする画像撮像装置。
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