JP2018084444A - トルク検出装置およびその製造方法 - Google Patents

トルク検出装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気シールドの周方向端部と磁気シールドの周囲の部材との接触に起因して、当該周囲の部材にクラックが発生するのを抑制できるトルク検出装置およびその製造方法を提供する。【解決手段】トルク検出装置1は、環状の集磁リングを取り囲んで保持する集磁ホルダ55と、周方向端部110を有し、集磁ホルダ55の外周に取り付けられた磁気シールド57とを含む。集磁ホルダ55は、磁気シールド57の周方向端部110を内部空間101に収容する収容部100を含む。収容部100は、磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aとの間に第1隙間S1が設けられるように、磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aに径方向外方から対向する外壁103を含む。【選択図】図5

Description

この発明は、トルク検出装置およびその製造方法に関する。
軸方向に連結された軸同士の間の相対回転変位量を検出するトルク検出装置が知られている。下記特許文献1に記載のトルク検出装置は、集磁リングと一体化された円筒状の集磁ホルダと、集磁ホルダの外周面に取り付けられ、外部磁界が集磁リングに及ぼす影響を低減する磁気シールドと、集磁ホルダと一体化されたハウジングとを含む。
特開2015−031600号公報
磁気シールド、集磁ホルダおよびハウジングは、温度変化によって伸縮する。温度変化による伸縮度合は、部材によって異なる。そのため、温度変化に起因して磁気シールドが集磁ホルダやハウジングに対して押し付けられる。特に、磁気シールドの周方向端部は、温度変化による伸縮度合が大きいので、集磁ホルダやハウジングにおいて周方向端部に接している部分には応力が集中し、当該部分にクラックが発生するおそれがある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、磁気シールドの周方向端部と磁気シールドの周囲の部材との接触に起因して、当該周囲の部材にクラックが発生するのを抑制できるトルク検出装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、環状の集磁リング(53)と、前記集磁リングを取り囲んで保持する集磁ホルダ(55)と、周方向端部(110)を有し、前記集磁ホルダの外周に取り付けられた磁気シールド(57)とを含み、前記集磁ホルダが、前記磁気シールドの周方向端部を収容する収容部(100)を含み、前記収容部が、前記磁気シールドの周方向端部の外周面(110a)との間に隙間(S1)が設けられるように、前記磁気シールドの周方向端部の外周面に径方向(R)の外方から対向する外壁(103)を含むことを特徴とする、トルク検出装置(1)である。
請求項2に記載の発明は、前記収容部が、周方向(C)における前記収容部の一端に設けられた開口(102)を含み、前記外壁が、前記周方向端部よりも前記開口側で前記磁気シールドの外周面(57b)と接触する接触部(103a)を有することを特徴とする、請求項1に記載のトルク検出装置である。
請求項3に記載の発明は、前記集磁ホルダを収容し前記集磁ホルダと一体に形成された樹脂製のハウジング(3)をさらに含み、前記外壁と前記磁気シールドの周方向端部との間には、前記ハウジングを構成する樹脂(120)が介在されていないことを特徴とする、請求項1または2に記載のトルク検出装置である。
請求項4に記載の発明は、前記磁気シールドの周方向端部が、前記径方向の内方に曲げられた湾曲部(112)を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のトルク検出装置である。
請求項5に記載の発明は、前記収容部が、前記磁気シールドの周方向端部の内周面(110b)との間に隙間(S2)が設けられるように、前記磁気シールドの周方向端部の内周面に前記径方向の内方から対向する内壁(104)を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のトルク検出装置である。
請求項6に記載の発明は、前記収容部が、前記磁気シールドの周方向端面(110c)との間に隙間(S3)が設けられるように、前記磁気シールドの周方向端面に周方向から対向する底壁(106)を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のトルク検出装置である。
請求項7に記載の発明は、環状の集磁リング(53)を取り囲む集磁ホルダ(55)と、前記集磁ホルダに設けられた収容部(100)に周方向端部(110)が収容されるように前記集磁ホルダの外周に取り付けられた磁気シールド(57)と、前記集磁ホルダと一体に形成されたハウジング(3)とを備えるトルク検出装置(1)の製造方法であって、前記磁気シールドの周方向端部の外周面(110a)と、前記収容部において前記磁気シールドの周方向端部の外周面に径方向(R)の外方から対向する外壁との間に隙間(S1)が形成されるように、前記磁気シールドが取り付けられた前記集磁ホルダを金型(90)内に配置する配置工程と、前記集磁ホルダが配置された前記金型内に樹脂(120)を注入し、前記隙間を維持したまま前記ハウジングを成形する成形工程とを含むことを特徴とする、トルク検出装置の製造方法である。
請求項8に記載の発明は、前記成形工程では、前記金型内の樹脂からの圧力によって前記周方向端部よりも前記収容部の開口(102)側で前記磁気シールドの外周面(57b)に対して前記外壁が押し付けられることを特徴とする、請求項7に記載のトルク検出装置の製造方法である。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1に記載の発明によれば、環状の集磁リングを取り囲んで保持する集磁ホルダの外周には、磁気シールドが取り付けられている。そのため、集磁ホルダは磁気シールドの周囲に配置されている。集磁ホルダは、磁気シールドの周方向端部を収容する収容部を含む。磁気シールドの周方向端部の外周面と、収容部において磁気シールドの周方向端部の外周面に径方向の外方から対向する外壁との間には、隙間が設けられている。そのため、集磁ホルダの収容部と、磁気シールドの周方向端部の外周面との接触を避けることができる。したがって、磁気シールドの周方向端部と磁気シールドの周囲の部材である集磁ホルダとの接触に起因して、集磁ホルダにクラックが発生するのを抑制できる。
請求項2に記載の発明によれば、外壁が、周方向端部よりも開口側で磁気シールドの外周面と接触する接触部を含む。そのため、集磁ホルダと磁気シールドの周方向端部の外周面との接触を避けることができ、かつ、磁気シールドを集磁ホルダに良好に保持させることができる。
また、このような磁気シールドが取り付けられた集磁ホルダであれば、インサート成形に用いることができる。すなわち、磁気シールドが取り付けられた集磁ホルダを金型内に配置し、当該金型内に樹脂を注入して集磁ホルダと樹脂製の部材とを一体に成形した場合、開口を介して収容部内へ樹脂が進入するのを接触部によって抑制できる。そのため、インサート成形によって成形される部材と磁気シールドの周方向端部との接触を避けることができる。
請求項3に記載の発明によれば、集磁ホルダは、集磁ホルダと一体に形成された樹脂製のハウジングに収容されている。そのため、ハウジングは、集磁ホルダの外周に取り付けられた磁気シールドの周囲に配置されている。また、外壁と磁気シールドの周方向端部との間には、ハウジングを構成する樹脂が介在されていない。そのため、磁気シールドの周方向端部の周囲の部材であるハウジングと、磁気シールドの周方向端部の外周面との接触を避けることができる。
請求項4に記載の発明によれば、磁気シールドの周方向端部が、径方向の内方に曲げられた湾曲部を含む。そのため、磁気シールドの周方向端部の外周面と収容部の外壁との間の隙間を良好に確保することができる。すなわち、外壁と磁気シールドの周方向端部との接触を良好に避けることができる。
請求項5に記載の発明によれば、磁気シールドの周方向端部の内周面と、収容部において磁気シールドの周方向端部の内周面に径方向の内方から対向する内壁との間には、隙間が設けられている。これにより、集磁ホルダと、磁気シールドの周方向端部の内周面との接触を避けることができる。したがって、磁気シールドの周方向端部と集磁ホルダとの接触に起因して集磁ホルダにクラックが発生するのを一層抑制できる。
請求項6に記載の発明によれば、磁気シールドの周方向端面と、収容部において磁気シールドの周方向端面に周方向から対向する底壁との間には、隙間が設けられている。これにより、集磁ホルダと、磁気シールドの周方向端面との接触を避けることができる。したがって、磁気シールドの周方向端部と集磁ホルダとの接触に起因して集磁ホルダにクラックが発生するのを一層抑制できる。
請求項7に記載の発明によれば、磁気シールドが取り付けられた集磁ホルダが金型内に配置され、集磁ホルダが配置された金型内に樹脂が注入されることによって、集磁ホルダとハウジングとが一体に形成される。成形工程は、集磁ホルダに設けられた収容部において磁気シールドの周方向端部の外周面に径方向の外方から対向する外壁と、磁気シールドの周方向端部の外周面との間の隙間が維持された状態で実行される。そのため、集磁ホルダおよびハウジングと、磁気シールドの周方向端部との接触を避けることができる。したがって、磁気シールドの周方向端部と集磁ホルダおよびハウジングとの接触に起因して集磁ホルダおよびハウジングにクラックが発生するのを抑制できる。
請求項8に記載の発明によれば、金型内の樹脂からの圧力によって、周方向端部よりも収容部の開口側で磁気シールドの外周面に対して外壁が押し付けられる。そのため、隙間を維持しつつ、収容部内への樹脂の進入を抑制することができる。したがって、集磁ホルダと磁気シールドの周方向端部との接触を良好に避けることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るトルク検出装置が備えられた電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、トルク検出装置の周辺の断面の模式図である。 図3は、トルクセンサの分解斜視図である。 図4は、トルクセンサの斜視図である。 図5は、図4におけるV−V線に沿った断面の模式図である。 図6は、トルク検出装置の製造方法の一工程を説明するための模式図である。 図7は、トルク検出装置の製造方法の一工程を説明するための模式図であり、図6に示す工程の次の工程を説明するための図である。 図8は、成形工程の注入工程における磁気シールドの周辺の断面の模式図である。 図9は、トルク検出装置の製造方法の一工程を説明するための模式図であり、図7に示す工程の次の工程を説明するための図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るトルク検出装置1が備えられた電動パワーステアリング装置5の概略構成を示す模式図である。
トルク検出装置1は、トルクセンサ2と、トルクセンサ2を収容するハウジング3とを一体に含む。トルクセンサ2が搭載される電動パワーステアリング装置5は、例えば、デュアルピニオン電動パワーステアリング装置である。電動パワーステアリング装置5は、ラック軸6の第1ラック6aと噛み合う第1ピニオン7aが形成された操舵補助力伝達用の第1ピニオン軸7と、ラック軸6の第2ラック6bと噛み合う第2ピニオン8aが形成されたマニュアル操舵力伝達用の第2ピニオン軸8とを含む。
ハウジング3は、例えば、ラック軸6が収容されるラックハウジング10に取り付けられており、トルクセンサ2は、例えば、第2ピニオン軸8に取り付けられている。第2ピニオン軸8は、ステアリングシャフト11およびインターミディエイトシャフト12を介してステアリングホイール13に連結された入力軸15と、第2ピニオン8aが形成された出力軸16と、入力軸15および出力軸16を同軸上に連結するトーションバー17とを有している。入力軸15および出力軸16は、所定の角度範囲内で相対回転可能とされている。
ラック軸6の両端部には、それぞれタイロッド18およびナックルアーム19を介して転舵輪20が連結されている。運転者がステアリングホイール13を操作することにより、ステアリングシャフト11、インターミディエイトシャフト12、第2ピニオン軸8、ラック軸6、タイロッド18およびナックルアーム19を介して転舵輪20が転舵される。運転者が転舵輪20を転舵させるためにステアリングホイール13を操作する際、第2ピニオン軸8の入力軸15および出力軸16が相対回転し、トーションバー17が捩れる。
トルクセンサ2は、第2ピニオン軸8のトーションバー17の捩れ量を検出する。トルクセンサ2の検出信号は、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)25に与えられる。ECU25は、トルク検出信号や車速センサ(図示せず)から与えられる車速検出信号等に基づいて、内蔵の駆動回路を介して電動モータ26を駆動制御する。電動モータ26の回転が減速機構27を介して減速されて第1ピニオン軸7に伝達され、ラック軸6の直線運動に変換されて、操舵が補助される。
以下では、トルク検出装置1の構成について詳しく説明する。
図2は、トルク検出装置1の周辺の断面の模式図である。図3は、トルクセンサ2の分解斜視図である。図4は、トルクセンサ2の斜視図である。
トルクセンサ2は、永久磁石40と、永久磁石40に磁気的に結合される一対の磁気ヨーク41とを含む。永久磁石40は、入力軸15に同心にかつ一体回転するように固定されている。一対の磁気ヨーク41は、出力軸16に同心にかつ一体回転するように固定されている。入力軸15と出力軸16とが相対回転することによって、一対の磁気ヨーク41と永久磁石40との相対的な位置が変化し、磁束が変化する。
トルクセンサ2は、ECU25と電気的に接続されており、磁気ヨーク41からの磁束を検出する。トルクセンサ2は、環状の第1回路部51を含む。第1回路部51は、入力軸15の中心軸線と一致する中心軸線C1を有する。中心軸線C1を中心とした半径方向を径方向Rといい、径方向Rのうち中心軸線C1に近づく方向を径方向Rの内方(径方向内方)といい、径方向Rのうち中心軸線C1から離れる方向を径方向Rの外方(径方向外方)という。また、中心軸線C1に沿う方向を軸方向Xといい、中心軸線C1まわりの周方向を周方向Cという。
第1回路部51は、対応する磁気ヨーク41とそれぞれ磁気的に結合された環状の一対の集磁リング53と、集磁リング53を取り囲み保持する環状の集磁ホルダ55とを含む。
トルクセンサ2は、第1回路部51の外周から径方向外方へ突出するブロック状の第2回路部52をさらに含む。第2回路部52は、磁気回路56の磁束に応じた信号を出力する第1磁気素子61および第2磁気素子62と、一対の磁気素子61,62に電気的に接続された電子部品60と、一対の磁気素子61,62と電子部品60とを収容保持するホルダ63とを含む。
磁気素子61,62は、例えばホールICである。図2の断面図では、一対の磁気素子61,62は、図面上には本来現れないが、説明の便宜上、一対の磁気素子61,62の両方を破線で図示している。
電子部品60は、基板70と、基板70に実装されたコンデンサ71とを含む。基板70には、金属製の端子72が電気的に接続されている。端子72は、基板70に連結された第1部分72aと、第1部分72aの先端から下方に延びる第2部分72bとを含む。電子部品60は、一対の磁気素子61,62と基板70とを連結するピン73と、コンデンサ71を覆うカバー74とをさらに含む。
ホルダ63は、樹脂製でありブロック状(略直方体状)に形成されている。ホルダ63は、電子部品60を挟んで互いに突き合わされた一対の分割体63aを含む。
ハウジング3は、第2ピニオン軸8の入力軸15を取り囲み、一対の集磁リング53および集磁ホルダ55を収容する内部空間80aが形成された筒状の本体部80と、本体部80の外周面から突出し、ホルダ63を保持するホルダ保持部82と、ホルダ保持部82の突出端から延び、防水性のコネクタ30が嵌合されるコネクタ部83とを単一の材料で一体に含む。端子72の第2部分72bは、コネクタ部83にコネクタ30が接続されることによって、ECU25と電気的に接続される。
本体部80と入力軸15との間に設けられたシール部材31と、本体部80とラックハウジング10との間に設けられたシール部材32と、ラックハウジング10と出力軸16との間に設けられた軸受33と、コネクタ30とコネクタ部83との間に設けられたシール部材34とによって、ハウジング3は、内部に液体が進入しないように防水状態にされている。
集磁ホルダ55は、樹脂製の部材であり、樹脂製のハウジング3に収容され、ハウジング3と一体に形成されている。集磁ホルダ55は、環状部55bを含む。環状部55bは、軸方向Xに互いに突き合わされた一対の分割体55aを含む。各分割体55aは、ホルダ63の対応する分割体63aと一体に形成されている。
各集磁リング53は、環状部53aと、環状部53aから径方向の外方に突出し、第1磁気素子61に対向する第1素子対向部53bと、環状部53aから径方向の外方に突出し、第2磁気素子62に対向する第2素子対向部53cとを含む。
各集磁リング53は、対応する集磁ホルダ55の分割体55aと一体をなすように対応する分割体55aの樹脂によりモールドされて全体として環状をなしている。すなわち、集磁リング53は、各分割体55aに1つずつ保持されている。各集磁ホルダ55および各集磁リング53は、対応する磁気ヨーク41の外周を同心かつ非接触で取り囲んでいる。第1磁気素子61は、一対の集磁リング53の第1素子対向部53bの間に配置されている。第2磁気素子62は、一対の集磁リング53の第2素子対向部53cの間に配置されている。一対の磁気素子61,62には、永久磁石40と各磁気ヨーク41との相対位置の変化に応じて変動した磁束が、一対の集磁リング53によって誘導される。
第1回路部51は、各集磁リング53、各磁気ヨーク41および永久磁石40により形成される磁気回路56に外部磁界が及ぼす影響を低減する磁気シールド57をさらに含む。磁気シールド57は、集磁ホルダ55の外周に取り付けられている。そのため、集磁ホルダ55は、磁気シールド57の周囲に配置されており、集磁ホルダ55を収容し集磁ホルダ55と一体に成形されたハウジング3は、集磁ホルダ55の外周に取り付けられた磁気シールド57の周囲に配置されている。
磁気シールド57は、金属板を曲げ加工することによって形成されたC字状であり、一対の周方向端部110を有する。磁気シールド57の周方向端部110とは、周方向Cにおける磁気シールド57の端部のことである。磁気シールド57の周方向端部110は、第2回路部52の両側のそれぞれに配置されている。
集磁ホルダ55は、磁気シールド57の一対の周方向端部110をそれぞれ収容する一対の収容部100をさらに含む。一対の収容部100は、周方向Cに互いに間隔を隔てて環状部55bの外周に配置されている。収容部100は、第2回路部52の両側のそれぞれに配置されている。集磁ホルダ55は、一対の収容部100と環状部55bとが一体に成形されることによって形成されている。しかし、本実施形態とは異なり、集磁ホルダ55は、別々に成形された一対の収容部100と環状部55bとを組み付けることによって形成されていてもよい。
集磁ホルダ55が軸方向Xに分割されることによって、一対の収容部100も軸方向Xに分割される。すなわち、各収容部100は、内部空間101を形成するように軸方向Xに互いに突き合わされた一対の分割体100aを含む。
収容部100は、内部空間101と、内部空間101を外部に露出させる開口102とを有している。開口102は、周方向Cにおける収容部100の一端に設けられている。
磁気シールド57を構成する金属としては、例えば、鉄、磁性ステンレス等が挙げられる。鉄の線膨張係数は、1.21×10−5/℃である。磁性ステンレスの線膨張係数は、1.02×10−5/℃である。
集磁ホルダ55やハウジング3を構成する樹脂としては、例えば、PA6T/6IやPA612等が挙げられる。PA6T/6Iの線膨張係数は、5.0×10−5/℃である。PA612の線膨張係数は、8.0×10−5/℃である。
樹脂製である集磁ホルダ55およびハウジング3と金属製である磁気シールド57とは、線膨張係数が大きく異なるため、温度変化による伸縮度合が大きく異なる。
図5は、図4におけるV−V線に沿った断面の模式図である。図4には、ハウジング3は図示されていないが、図5では、説明の便宜上、ハウジング3を図示する。
収容部100は、内部空間101を径方向外方から区画する外壁103と、内部空間101を径方向内方から区画する内壁104と、内部空間101を軸方向Xの両側のそれぞれから区画する一対の軸方向壁105(図4参照)と、内部空間101を周方向Cにおける開口102とは反対側から区画する底壁106とを含む。
外壁103は、磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aとの間に第1隙間S1が設けられるように、周方向端部110の外周面110aに径方向外方から対向する。内壁104は、磁気シールド57の周方向端部110の内周面110bとの間に第2隙間S2が設けられるように、周方向端部110の内周面110bに径方向内方から対向する。底壁106は、磁気シールド57の周方向端面110cとの間に第3隙間S3が設けられるように周方向Cにおいて開口102とは反対側から周方向端面110cに対向する。
一対の収容部100のそれぞれの開口102は、周方向Cにおいて第2回路部52側とは反対側の端部に設けられている(図4参照)。磁気シールド57の各周方向端部110は、対応する収容部100に周方向Cから挿入されることで収容部100内に収容される。
隙間S1〜S3を含む内部空間101には、ハウジング3を構成する樹脂120が介在されていない。収容部100の外壁103は、対応する周方向端部110よりも当該収容部100の開口102側(周方向Cにおける磁気シールド57の中央側)で磁気シールド57の外周面57aと接触する接触部103aを含む。詳しくは、磁気シールド57は、第1隙間S1よりも開口102側で収容部100の内壁104と外壁103の接触部103aとの間に挟まれている。磁気シールド57の外周面57aには、磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aと、磁気シールド57において周方向端部110以外の部分の外周面57bとが含まれる。すなわち、接触部103aは、外周面57bと接触している。
収容部100の内壁104には、当該収容部100の開口102側から底壁106側へ向かう途中で内壁104を径方向内方へ窪ませる段差107が設けられている。ハウジング3は、径方向外方から収容部100の外壁103に密着しており、磁気シールド57における周方向端部110以外の部分に径方向外方から接触している。
磁気シールド57の周方向端部110は、その先端に一対の角部111を有する。角部111は、磁気シールド57の周方向端面110cと磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aとの連結部分と、磁気シールド57の周方向端面110cと磁気シールド57の周方向端部110の内周面110bとの連結部分とにそれぞれ設けられている。磁気シールド57の周方向端部110は、周方向端面110cを収容部100の内壁104に向けるように、径方向内方に曲げられた湾曲部112を含む。
以下では、このようなトルク検出装置1の製造方法について詳しく説明する。
まず、磁気シールド57の周方向端部110が収容部100に収容され、外周に磁気シールド57が取り付けられた集磁ホルダ55が備えられたトルクセンサ2が準備される。ここで、準備とは、ある装置の製造に用いる部品や治具を用意することをいい、必ずしも部品や治具を自ら製造している必要はない。言い換えると、部品や治具の準備には、ある装置の製造工程に用いる部品や治具を、他の業者に製造させることが含まれる。例えば、トルク検出装置1の部品であるトルクセンサ2は、トルク検出装置1を製造する者が自ら製造してもよいし、他の業者に製造させてもよい。
そして、図6に示すように、トルクセンサ2が収められるインサート成形用の金型90を準備する。トルクセンサ2と同様に、トルク検出装置1の製造に用いる治具である金型90は、トルク検出装置1を製造する者が自ら製造してもよいし、他の業者に製造させてもよい。
図6は、トルク検出装置1の製造方法の一工程を説明するための模式図である。図6では、説明の便宜上、構成を省略してトルクセンサ2を図示している(後述する図7および図9においても同様)。具体的には、第1回路部51の集磁リング53および磁気シールド57と、第2回路部52の一対の磁気素子61,62および電子部品60との図示を省略し、ホルダ63と一対の集磁ホルダ55とを単一の部材のように図示している。
図6を参照して、金型90は、上下方向Zに互いに対向する上型91および下型92を含む。上型91の下面と下型92の上面とは上下方向Zに対向している。金型90は、上型91の下面の一部と下型92の上面の一部とが接触することで閉じられ、上型91の下面と下型92の上面とが互いに離間することで開かれる。金型90は、金型90が閉じられた状態で上型91の下面と下型92の上面とによって区画される内部空間95を含む。上型91の下面には、内部空間95を上方から区画する第1凹凸部91aが形成されている。下型92の上面には、内部空間95を下方から区画する第2凹凸部92aが形成されている。
金型90は、下型92の上面から上方へ向けて突出し、トルクセンサ2の第1回路部51を支持可能な柱状の支持部94を含む。支持部94は、金型90が閉じられた状態で、上型91へ向けて突出している。金型90が閉じられた状態で、支持部94の表面94a、第1凹凸部91aおよび第2凹凸部92aが金型90の内壁面90aを構成する。内部空間95は、内壁面90aによって区画されている。
内部空間95は、トルクセンサ2が金型90内に配置された状態で第1回路部51が収められる第1室96と、トルクセンサ2が金型90内に配置された状態で第2回路部52が収められ第1室96に連通する第2室97とを含む。トルクセンサ2が金型90内に配置された状態とは、トルクセンサ2の第1回路部51が支持部94に支持され、かつ、金型90が閉じられた状態のことをいう。支持部94は、第1回路部51を下方から支持する。
金型90は、第1室96に樹脂を注入するためのゲート93を含む。ゲート93は、上型91の第1凹凸部91aにおいて最も上方に位置する部分に形成されていてもよい。ゲート93は、例えば、支持部94の周りを取り囲むように複数箇所に設けられている。ゲート93は、第1室96に連通している。第2室97は、第2回路部52が収められ、水平方向から見て略矩形状のホルダ形成部97aと、第2回路部52から延びる端子72の第2部分72bの先端側部分が収められるコネクタ形成部97bとを含む。
本実施形態とは異なり、上型91が、支持部94の上端部に当接する凸部(図示せず)を含んでおり、ゲート93が、当該凸部において支持部94と当接する部分に設けられていてもよい。
次に、金型90内にトルクセンサ2を配置する(配置工程)。図6では、金型90が開いた状態の上型91および下型92を二点鎖線で図示している。
トルクセンサ2を上型91と下型92との間に配置し、上型91と下型92とを互いに近づけて金型90を閉じることによって、第1回路部51の一対の集磁ホルダ55の内周面が支持部94によって支持されるようにトルクセンサ2が金型90内に配置される。
図7は、図6の次の工程を説明するための模式図である。次に、金型90内に樹脂120を注入し、隙間S1〜S3を維持したままハウジング3を成形する成形工程が実行される。具体的には、まず、図7に示すように、トルクセンサ2を配置した金型90内に溶融した樹脂120を注入する(注入工程)。樹脂120は、ゲート93から第1室96に注入される(図7の太線矢印参照)。第1室96に注入された樹脂120は、第2回路部52に流入する。そして、金型90とトルクセンサ2との間が樹脂120によって充填される。図7は、金型90内に樹脂120を注入している途中の状態を図示している。詳しくは、第2室97内に樹脂120が流れ込んでいる状態を図示しており、第2室97内に流れ込んだ樹脂120を二点鎖線で示している。
図8に示すように、成形工程では、金型90内の樹脂120からの圧力によって、周方向端部110よりも、対応する収容部100の開口102側で、磁気シールド57の外周面57a(外周面57b)に対して当該収容部100が押し付けられる。詳しくは、収容部100の外壁103において開口102を区画する部分が磁気シールド57の外周面57aに向かうように外壁103が弾性変形し、当該部分が磁気シールド57の外周面57aに対して押し付けられる(白抜き矢印参照)。これにより、径方向に開口102が狭くなり、内部空間101(第1隙間S1)への樹脂120の進入が抑制される。外壁103は、樹脂120からの圧力によって周方向端部110よりも開口102側で磁気シールド57の外周面57a(外周面57b)に対して押し付けられる前から、磁気シールド57の外周面57bと接触している。
しかし、図8の二点鎖線を参照して、樹脂120からの圧力によって磁気シールド57の外周面57bに対して押し付けられる前の外壁103は、必ずしも磁気シールド57の外周面57bと接触している必要はない。すなわち、外壁103は、樹脂120の圧力によって磁気シールド57の外周面57bに対して押し付けられることによって、外周面57bに接触するように構成されていてもよい。
なお、収容部100の外壁103の接触部103aとハウジング3のウェルドライン(金型90のゲート93)とが、軸方向Xから見て重ならないように周方向Cにおける収容部100を配置することが好ましい。
図9は、図7の次の工程を説明するための模式図である。次に、成形工程では、図9に示すように、金型90に樹脂120が充填された状態で金型90を介して樹脂120を冷却することによって樹脂120を固化させる(冷却工程)。これにより、ハウジング3がトルクセンサ2と一体に成形される。
詳しくは、図9を参照して、第1室96に充填された樹脂120が固化することによってハウジング3の本体部80が成形される。また、第2室97のホルダ形成部97aに充填された樹脂120が固化することによってハウジング3のホルダ保持部82が成形される。また、第2室97のコネクタ形成部97bに充填された樹脂120が固化することによってハウジング3のコネクタ部83が成形される。そして、金型90を上下方向Zに開き、一体に形成されたハウジング3およびトルクセンサ2を金型90から取り出す(取出工程)。これにより、トルクセンサ2と、トルクセンサ2を収容するハウジング3とが一体に形成されたトルク検出装置1が完成する。
トルク検出装置1を車両に搭載して使用する際、磁気シールド57、集磁ホルダ55およびハウジング3は、温度変化によって伸縮する。温度変化による径方向Rにおける各部材の伸縮度合は、中心軸線C1から離れるほど大きくなる。そのため、磁気シールド57の周方向端部110と集磁ホルダ55やハウジング3とが接触する場合、特に、集磁ホルダ55やハウジング3において周方向端部110の外周面110aと接触する部分に応力が集中し易く、クラックが発生し易い。
しかし、この実施形態によれば、環状の集磁リング53を取り囲んで保持する集磁ホルダ55は、磁気シールド57の周方向端部110を収容する収容部100を含む。周方向端部110の外周面110aに径方向外方から対向する外壁103と、磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aとの間には、第1隙間S1が設けられている。そのため、磁気シールド57の周方向端部110の周囲に配置された部材である集磁ホルダ55と、磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aとの接触を避けることができる。したがって、磁気シールド57の周方向端部110と集磁ホルダ55との接触に起因して、集磁ホルダ55にクラックが発生するのを抑制できる。
また、本実施形態のように磁気シールド57の周方向端部110が角部111を有する構成であれば、集磁ホルダ55と磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aとの接触を避けることによって、クラックの発生を一層良好に抑制できる。
また、この実施形態によれば、磁気シールド57の周方向端部110と集磁ホルダ55やハウジング3との間に、応力の集中を避けるための緩衝材を設ける必要がないので、コストの増大を抑制できる。
また、この実施形態によれば、収容部100の外壁103が、対応する周方向端部110よりも当該収容部100の開口102側で、磁気シールド57の外周面57a(外周面57b)と接触する接触部103aを含む。そのため、集磁ホルダ55と磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aとの接触を避けることができ、かつ、磁気シールド57を集磁ホルダ55に良好に保持させることができる。
また、このような磁気シールド57が取り付けられた集磁ホルダ55であれば、インサート成形に用いることができる。すなわち、磁気シールド57が取り付けられた集磁ホルダ55を金型90内に配置し、金型90内に樹脂120を注入して集磁ホルダ55とハウジング3とを一体に成形した場合、開口102を介して収容部100内へ樹脂120が進入するのを接触部103aによって抑制できる。そのため、インサート成形によって成形されるハウジング3と磁気シールド57の周方向端部110との接触を避けることができる。したがって、磁気シールド57の周方向端部110とハウジング3との接触に起因して、ハウジング3にクラックが発生するのを抑制できる。
また、この実施形態によれば、外壁103と磁気シールド57の周方向端部110との間には、ハウジング3を構成する樹脂120が介在されていない。そのため、磁気シールド57の周方向端部110の周囲の部材であるハウジング3と、磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aとの接触を避けることができる。
また、この実施形態によれば、磁気シールド57の周方向端部110が、径方向内方に曲げられた湾曲部112を含む。そのため、磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aと収容部100の外壁103との間の第1隙間S1を良好に確保することができる。すなわち、外壁103と磁気シールド57の周方向端部110との接触を良好に避けることができる。
また、この実施形態によれば、磁気シールド57の周方向端部110の内周面110bと、収容部100において磁気シールド57の周方向端部110の内周面110bに径方向内方から対向する内壁104との間には、第2隙間S2が設けられている。これにより、集磁ホルダ55と、磁気シールド57の周方向端部110の内周面110bとの接触を避けることができる。したがって、磁気シールド57の周方向端部110と集磁ホルダ55との接触に起因して集磁ホルダ55にクラックが発生するのを一層抑制できる。
また、この実施形態によれば、磁気シールド57の周方向端面110cと、収容部100において磁気シールド57の周方向端面110cに周方向Cから対向する底壁106との間には、第3隙間S3が設けられている。これにより、集磁ホルダ55と、磁気シールド57の周方向端面110cとの接触を避けることができる。したがって、磁気シールド57の周方向端部110と集磁ホルダ55との接触に起因して集磁ホルダ55にクラックが発生するのを一層抑制できる。
また、本実施形態によれば、集磁ホルダ55と磁気シールド57の周方向端部110との接触を避けることができるので、集磁ホルダ55の線膨張係数と磁気シールド57の線膨張係数が大きい場合であっても、クラックの発生を一層良好に抑制できる。
また、この実施形態によれば、磁気シールド57が取り付けられた集磁ホルダ55が金型90内に配置され、集磁ホルダ55が配置された金型90内に樹脂120が注入されることによって、集磁ホルダ55とハウジング3とが一体に形成される。成形工程は、集磁ホルダ55に設けられた収容部100において磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aに径方向外方から対向する外壁103と、磁気シールド57の周方向端部110の外周面110aとの間の第1隙間S1が維持された状態で実行される。そのため、磁気シールド57の周方向端部110の周囲に配置された部材である集磁ホルダ55およびハウジング3と、磁気シールド57の周方向端部110との接触を避けることができる。したがって、磁気シールド57の周方向端部110と集磁ホルダ55およびハウジング3との接触に起因して集磁ホルダ55およびハウジング3にクラックが発生するのを抑制できる。
また、この実施形態によれば、金型90内の樹脂120からの圧力によって、各周方向端部110よりも、対応する収容部100の開口102側で、磁気シールド57の外周面57a(外周面57b)に対して外壁103が押し付けられる。そのため、第1隙間S1を維持しつつ、内部空間101への樹脂120の進入を抑制することができる。したがって、集磁ホルダ55およびハウジング3と磁気シールド57の周方向端部110との接触を良好に避けることができる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、収容部100は、第2隙間S2および第3隙間S3のうちの少なくとも一方が設けられていない構成であってもよい。また、第2隙間S2が設けられていない場合、内壁104には、段差107が設けられていなくてもよい。
また、本実施形態とは異なり、トルクセンサ2は、第2ピニオン軸8に取り付けられるトルクセンサ2に用いられる必要はなく、例えば、ステアリングシャフト11に取り付けられるトルクセンサに用いられてもよい。
1…トルク検出装置、3…ハウジング、53…集磁リング、55…集磁ホルダ、57…磁気シールド、57b…外周面、90…金型、100…収容部、102…開口、103…外壁、104…内壁、106…底壁、110…周方向端部、110a…外周面、110b…内周面、110c…周方向端面、112…湾曲部、120…樹脂、C…周方向、R…径方向、S1…第1隙間、S2…第2隙間、S3…第3隙間

Claims (8)

  1. 環状の集磁リングと、
    前記集磁リングを取り囲んで保持する集磁ホルダと、
    周方向端部を有し、前記集磁ホルダの外周に取り付けられた磁気シールドとを含み、
    前記集磁ホルダが、前記磁気シールドの周方向端部を収容する収容部を含み、
    前記収容部が、前記磁気シールドの周方向端部の外周面との間に隙間が設けられるように、前記磁気シールドの周方向端部の外周面に径方向の外方から対向する外壁を含むことを特徴とする、トルク検出装置。
  2. 前記収容部が、周方向における前記収容部の一端に設けられた開口を含み、
    前記外壁が、前記周方向端部よりも前記開口側で前記磁気シールドの外周面と接触する接触部を有することを特徴とする、請求項1に記載のトルク検出装置。
  3. 前記集磁ホルダを収容し前記集磁ホルダと一体に形成された樹脂製のハウジングをさらに含み、
    前記外壁と前記磁気シールドの周方向端部との間には、前記ハウジングを構成する樹脂が介在されていないことを特徴とする、請求項1または2に記載のトルク検出装置。
  4. 前記磁気シールドの周方向端部が、前記径方向の内方に曲げられた湾曲部を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のトルク検出装置。
  5. 前記収容部が、前記磁気シールドの周方向端部の内周面との間に隙間が設けられるように、前記磁気シールドの周方向端部の内周面に前記径方向の内方から対向する内壁を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のトルク検出装置。
  6. 前記収容部が、前記磁気シールドの周方向端面との間に隙間が設けられるように、前記磁気シールドの周方向端面に周方向から対向する底壁を含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のトルク検出装置。
  7. 環状の集磁リングを取り囲む集磁ホルダと、前記集磁ホルダに設けられた収容部に周方向端部が収容されるように前記集磁ホルダの外周に取り付けられた磁気シールドと、前記集磁ホルダを収容し前記集磁ホルダと一体に形成されたハウジングとを備えるトルク検出装置の製造方法であって、
    前記磁気シールドの周方向端部の外周面と、前記収容部において前記磁気シールドの周方向端部の外周面に径方向の外方から対向する外壁との間に隙間が形成されるように、前記磁気シールドが取り付けられた前記集磁ホルダを金型内に配置する配置工程と、
    前記集磁ホルダが配置された前記金型内に樹脂を注入し、前記隙間を維持したまま前記ハウジングを成形する成形工程とを含むことを特徴とする、トルク検出装置の製造方法。
  8. 前記成形工程では、前記金型内の樹脂からの圧力によって前記周方向端部よりも前記収容部の開口側で前記磁気シールドの外周面に対して前記外壁が押し付けられることを特徴とする、請求項7に記載のトルク検出装置の製造方法。
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