JP2018081504A - 交通制御装置、交通制御方法、および交通制御プログラム - Google Patents

交通制御装置、交通制御方法、および交通制御プログラム Download PDF

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武志 森谷
裕介 庄子
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裕介 庄子
田中 大輔
Daisuke Tanaka
大輔 田中
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Abstract

【課題】交通渋滞を抑制することが出来る交通制御装置を提供する。
【解決手段】交通制御装置100は、イベント発生情報と、車間距離情報とに基づいて、イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された区間に、車間距離が閾値以上の車両101−1〜101−4が存在するか否かを判定する。交通制御装置100は、車間距離が閾値以上の車両が存在しないと判定した場合、経路上のいずれかの車両に対応する端末装置に、いずれかの車両の前方車両との車間距離を大きくする運転操作を示す指示を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、交通制御装置、交通制御方法、および交通制御プログラムに関する。
従来、高速道路などにおいて複数の車両が連なって走行する場合、いずれかの車両が減速したことに応じて、後続の車両も連鎖して減速してしまい、交通渋滞が発生しやすくなることがある。
先行技術としては、例えば、道路上の渋滞位置と渋滞の長さとを示す渋滞情報を取得し、取得した渋滞情報に応じた渋滞解消速度情報を導出し、導出した渋滞解消速度情報を、推奨移動速度情報として報知システムに送信するものがある。また、例えば、サービスエリアまたはパーキングエリアへ流出入する走行車両の台数とインターチェンジへ流出入する走行車両の台数とを情報入力として処理し、交通情報を運転者に知らせる技術がある。
特開2012−212270号公報 特開平10−105875号公報
しかしながら、上述した従来技術では、道路の交通渋滞を抑制することが難しい場合がある。例えば、高速道路上のすべての車両のドライバーが車速を落として運転した結果、高速道路上の車両の流量が低下し、交通渋滞を招いてしまう可能性がある。
1つの側面では、本発明は、交通渋滞を抑制することができる交通制御装置、交通制御方法、および交通制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、車両が走行する経路の交通を制御する交通制御装置であって、イベントが発生した場所の情報を含むイベント発生情報と、前記イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された、前記経路における所定範囲にある区間上の第1の車両と前方車両との車間距離、または前記第1の車両と後方車両との車間距離の情報を含む車間距離情報とに基づいて、前記区間上に車間距離が閾値以上の車両が存在するか否かを判定し、車間距離が前記閾値以上の車両が存在しないと判定した場合、前記経路上のいずれかの車両に対応する端末装置に、前記いずれかの車両の前方車両との車間距離を大きくする運転操作を示す指示を出力する交通制御装置、交通制御方法、および交通制御プログラムが提案される。
本発明の一態様によれば、交通渋滞を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる交通制御方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、交通制御システム200の一例を示す説明図である。 図3は、クラウドサーバ201のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、端末管理テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。 図5は、エッジサーバ#1,#2のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図6は、車速等管理テーブル600#2の記憶内容の一例を示す説明図である。 図7は、車速閾値定義情報700#2の記憶内容の一例を示す説明図である。 図8は、カメラ位置管理テーブル800#2の記憶内容の一例を示す説明図である。 図9は、検索距離定義情報900#2の記憶内容の一例を示す説明図である。 図10は、エッジサーバ管理テーブル1000#2の記憶内容の一例を示す説明図である。 図11は、必要車間定義情報1100#2の記憶内容の一例を示す説明図である。 図12は、車速等管理テーブル600#1の記憶内容の一例を示す説明図である。 図13は、カメラ位置管理テーブル800#1の記憶内容の一例を示す説明図である。 図14は、交通制御装置100の機能的構成例を示すブロック図である。 図15は、クラウドサーバ201とエッジサーバ#1,#2との機能的構成例を示すブロック図である。 図16は、クラウドサーバ201とエッジサーバ#1,#2との動作の流れの一例を示す説明図(その1)である。 図17は、クラウドサーバ201とエッジサーバ#1,#2との動作の流れの一例を示す説明図(その2)である。 図18は、登録処理手順の一例を示すシーケンス図である。 図19は、検知処理手順の一例を示すシーケンス図である。 図20は、指示処理手順の一例を示すシーケンス図(その1)である。 図21は、指示処理手順の一例を示すシーケンス図(その2)である。 図22は、指示処理手順の一例を示すシーケンス図(その3)である。 図23は、指示処理手順の一例を示すシーケンス図(その4)である。
以下に、図面を参照して、本発明にかかる交通制御装置、交通制御方法、および交通制御プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態にかかる交通制御方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかる交通制御方法の一実施例を示す説明図である。交通制御装置100は、複数の車両101が走行する経路の交通渋滞の緩和を図り、経路の交通渋滞の解消を早めるために、経路上のいずれかの車両101に対応する端末装置を介して、いずれかの車両101の運転操作を指示するコンピュータである。
ここで、道路の交通状態に関する性質には、例えば、道路上の車両の密度が0から増加するにつれ、道路上の車両の流れが滞らないうちは、道路上の車両の流量も増加していく性質がある。一方で、車両の密度が一定を超えると、道路上の車両の流れが滞り始め、道路上の車両の流量が低下してしまう性質がある。車両の密度は、道路上の単位区間あたりの車両の数の割合である。車両の流量は、単位時間あたりに、道路上の所定地点を通過することができた車両の数の割合である。
換言すれば、車両の密度を横軸、車両の流量を縦軸とした、車両の密度と車両の流量との関係を示すグラフは、凸型になる傾向がある。車両の密度が増加するにつれ、車両の流量も増加する状態は、例えば、交通渋滞が発生していない状態として規定される状態であり、自由流の状態と呼ばれることがある。一方で、車両の密度が増加するにつれ、車両の流量が減少してしまう状態は、例えば、交通渋滞が発生している状態として規定される状態であり、渋滞流の状態と呼ばれることがある。
上述した、車両の密度が増加することに起因する交通渋滞は、道路を走行する車両の速度変化に応じて発生しやすくなる傾向がある。例えば、道路を走行中の複数の車両のうち先頭車両が減速すると、後続車両のそれぞれも順に減速することになるが、後続車両のそれぞれは安全確保のために前方車両よりも強く減速する傾向がある。このため、道路を走行中の複数の車両の後ろ側の車両ほど減速の度合いが大きくなり、車両の密度が増加しやすくなり、交通渋滞が発生しやすくなる。
これに対し、交通渋滞の緩和を図り、交通渋滞の解消を早める運転方法として、交通渋滞が発生した場所に向かう車両のドライバーが行うことが好ましい「渋滞吸収運転」と呼ばれる運転方法がある。渋滞吸収運転とは、交通渋滞が発生した場所に向かう車両のドライバーが、前方車両との車間距離が大きくなるようにする運転方法である。
これによれば、前方車両が減速しても後方車両が減速しなくてすむ確率を増大させることができ、道路上の車両の密度を増加しにくくして、交通渋滞の緩和を図り、交通渋滞の解消を早めることができる。しかしながら、道路上のいくつかの車両のドライバーが、独自に渋滞吸収運転を行い、交通渋滞の緩和を図った場合には、道路上の車両の流量の低下を招いてしまう可能性がある。
例えば、上述した車両の密度と車両の流量との関係によれば、道路上の車両の密度は、道路上の車両の流量が最大になる密度に近いことが好ましく、小さすぎても好ましくない場合がある。このため、道路に交通渋滞が発生する前に、道路上のすべての車両のドライバーが渋滞吸収運転を行うと、道路上の車両の密度が低下し、道路上の車両の流量の低下を招いてしまう可能性がある。同様に、道路に交通渋滞が発生した後であっても、道路上のすべての車両のドライバーが渋滞吸収運転を行うと、道路上の車両の密度が低下し、道路上の車両の流量の低下を招いてしまう可能性がある。
また、例えば、渋滞吸収運転は、交通渋滞が発生した場所よりも上流にある場所であって、まだ渋滞流の状態になっていない自由流の状態である場所において行われることが好ましい。上流とは、車両の進行方向の逆方向の側である。このため、渋滞流の状態の場所における車両のドライバーが渋滞吸収運転を行うと、渋滞吸収運転による車両の減速が、副次的に新たな交通渋滞を招いてしまう可能性があり、道路上の車両の流量の低下を招いてしまう可能性がある。
また、例えば、渋滞吸収運転は、交通渋滞が発生し始めた時点で行われることが好ましい。このため、道路上のいくつかの車両のドライバーが、独自に渋滞吸収運転を行っても、効率よく交通渋滞の緩和を図ることができない場合がある。
そこで、本実施の形態では、道路の交通渋滞の原因になるイベントが発生したことに応じて、イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された区間における車両のドライバーに、渋滞吸収運転の運転操作を指示することができる交通制御方法について説明する。これによれば、道路上の車両の流量の低下を抑制するとともに、道路の交通渋滞の発生を抑制し、または、道路の交通渋滞の長さの増大化を抑制することができる。
図1の例では、交通制御装置100は、イベント発生情報を有する。イベント発生情報は、イベントが発生した場所の情報を含む。イベントが発生した場所は、複数の車両101が走行する経路上の場所、または、複数の車両101が走行する経路周辺の場所である。経路は、例えば、高速道路である。経路は、具体的には、高速道路の上り車線と下り車線とのいずれかであってもよい。車線は、複数あってもよい。
イベントとは、交通渋滞が発生する原因となる出来事である。イベントは、例えば、車両101が減速する原因となる出来事、または、車両101が減速したこと自体である。イベントは、具体的には、車線規制、落下物、事故車両、横断物などが発生したことである。イベントは、具体的には、経路の周辺において発生した事故や事件などの出来事であってもよい。イベントは、具体的には、対向車線における事故車両が発生し、車両101が減速したことであってもよい。イベントは、具体的には、車両101のドライバーの居眠りや脇見など、車両101のドライバーに起因して、車両101が減速したことであってもよい。
また、交通制御装置100は、車間距離情報を有する。車間距離情報は、イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された、複数の車両101が走行する経路における所定範囲にある区間上の車両101の前方車両101または後方車両101との車間距離の情報を含む。所定範囲は、複数の車両101が走行する経路上のイベントが発生した場所、またはイベントが発生した場所に対応する複数の車両101が走行する経路上の場所よりも上流にある、複数の車両101が走行する経路上の範囲である。
イベントが発生した場所に対応する経路上の場所は、例えば、イベントが発生した場所に最も近い経路上の場所である。イベントが発生した場所に対応する経路上の場所は、例えば、イベントが発生した場所に対応する車両101が減速した場所であってもよい。選定は、例えば、経路上のイベントが発生した場所より上流の所定範囲にある、その経路上の区間を選ぶことである。選定は、例えば、イベントが発生した場所に対応する経路上の場所よりも上流の所定範囲にある、その経路上の区間を選ぶことである。車間距離とは、車両101間が進行方向にどれくらい離れているかを示す距離である。車間距離は、車両101間のユークリッド距離であってもよい。
前方車両101とは、車両101の前方を走行する、その車両101に最も近い他の車両101である。前方車両101は、例えば、車両101と同じ車線を走行する他の車両101である。前方車両101は、経路が複数の車線を含めば、車両101と異なる車線を走行する他の車両101であってもよい。後方車両101とは、車両101の後方を走行する、その車両101に最も近い他の車両101である。後方車両101は、例えば、車両101と同じ車線を走行する他の車両101である。後方車両101は、経路が複数の車線を含めば、車両101と異なる車線を走行する他の車両101であってもよい。
(1−1)交通制御装置100は、イベント発生情報と、車間距離情報とに基づいて、イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された区間に、車間距離が閾値以上の車両が存在するか否かを判定する。交通制御装置100は、例えば、複数の車両101が走行する経路上の、イベントが発生した場所から所定範囲にある区間に、車間距離が閾値以上の車両101が存在するか否かを判定する。交通制御装置100は、具体的には、交通渋滞の原因になるイベントが発生した場所よりも上流にある区間に、車間距離が200m以上の車両101が存在するか否かを判定する。
これによれば、交通制御装置100は、イベントが発生した場所から所定範囲にある区間に、渋滞吸収運転に相当する運転を行っている車両101があるか否かを判定することができ、交通渋滞が緩和されやすい状態であるか否かを判定することができる。
(1−2)交通制御装置100は、車間距離が閾値以上の車両101が存在しないと判定した場合、経路上のいずれかの車両101に対応する端末装置に、所定の運転操作を示す指示を出力する。
端末装置は、車両101と共に移動する装置である。端末装置は、例えば、車両101に搭載されたナビゲーション装置である。端末装置は、例えば、車両101に搭載されたETC(Electronic Toll Collection System)対応機器であってもよい。端末装置は、例えば、車両101のドライバーが有するスマートフォンやタブレット端末であってもよい。端末装置は、例えば、車両101の走行を制御または補助する自動運転装置であってもよい。
所定の運転操作とは、経路上の車両の密度を小さくする運転操作である。所定の運転操作は、例えば、いずれかの車両101の前方車両101との車間距離を大きくする運転操作である。交通制御装置100は、例えば、車両101−4のドライバーが有するスマートフォンに、渋滞吸収運転を指示する音声を出力させる。
これによれば、交通制御装置100は、道路上の車両101の密度が比較的大きい区間の長さの増大化を抑制することができる。換言すれば、交通制御装置100は、交通渋滞の長さの増大化を抑制することができ、交通渋滞の解消を早めることができる。
例えば、交通制御装置100は、車両101−1がブレーキをかけた結果、車両101−1〜101−3が停止してしまっても、車両101−4が停止せずに車両101−3に近づいていくことができる可能性を向上することができる。そして、交通制御装置100は、イベントが解消され、車両101−1が再発進した時点までに、車両101−4が車両101−3に追いつかず、停止せずに走行し続けることができる可能性を向上することができる。
これにより、交通制御装置100は、道路の交通渋滞の発生を抑制し、または、道路の交通渋滞の長さの増大化を抑制することができる。交通制御装置100は、例えば、車両101−4の後方車両101である車両101−5も、停止せずに走行し続けることができる可能性を向上することができる。
このため、交通制御装置100は、交通渋滞の長さが、車両101の3台分の長さより大きくなってしまう可能性を低減することができる。これに対し、車両101−4のドライバーが渋滞吸収運転をしなかった場合、車両101−1がブレーキをかけた結果、車両101−4や車両101−5も停止してしまう可能性があり、交通渋滞の長さの増大化を招くおそれがある。
また、これによれば、交通制御装置100は、渋滞吸収運転される車両101の位置および数を制御することができる。このため、交通制御装置100は、道路上のいくつかの車両101のドライバーが独自に渋滞吸収運転を行う場合に比べて、道路上の車両101の流量を効率よく向上させることができる。
例えば、交通制御装置100は、道路に交通渋滞が発生する前には、道路上の車両101のドライバーに渋滞吸収運転を指示しないため、道路上の車両101の密度が低下することを抑制することができる。同様に、交通制御装置100は、道路に交通渋滞が発生した後であっても、道路上の一部の車両101のドライバーに渋滞吸収運転を指示するため、道路上の車両101の密度が低下することを抑制することができる。
また、例えば、交通制御装置100は、交通渋滞が発生した場所よりも上流にある場所であって、まだ渋滞流の状態になっていない自由流の状態である場所を走行する車両101のドライバーに、渋滞吸収運転を指示することができる。このため、交通制御装置100は、渋滞吸収運転が行われることが好ましい場所で渋滞吸収運転が行われやすくすることができ、効率よく交通渋滞の緩和を図ることができる。
また、例えば、交通制御装置100は、交通渋滞の原因になるイベントが発生した直後に、車両101のドライバーに渋滞吸収運転を指示することができる。このため、交通制御装置100は、交通渋滞が発生し始めた時点で、渋滞吸収運転が行われやすくすることができ、効率よく交通渋滞の緩和を図ることができる。
ここでは、交通制御装置100が、ドライバーに所定の運転操作を行わせる場合について説明したが、これに限らない。例えば、交通制御装置100は、端末装置が自動運転装置であれば、自動運転装置に所定の運転操作を行わせる場合があってもよい。
ここでは、交通制御装置100が、単独で実施の形態にかかる交通制御方法を実現する場合について説明したが、これに限らない。例えば、交通制御装置100が、他の装置と協働して実施の形態にかかる交通制御方法を実現する場合があってもよい。
具体的には、交通制御装置100が、経路のいずれかの部分区間に対応付けられ、その部分区間を走行する車両のドライバーへの運転操作の指示を担当し、他の部分区間を走行する車両のドライバーへの運転操作の指示を担当しない場合があってもよい。この場合、交通制御装置100は、自装置が担当する部分区間とは別の部分区間においてイベントが発生したことを、別の部分区間を担当する他の装置(他の交通制御装置100)から通知を受け付けるようにしてもよい。
ここでは、イベントが、車両101が減速する原因となる出来事、または、車両101が減速したこと自体である場合について説明したが、これに限らない。例えば、交通制御装置100が、イベントとして、車両101が減速する原因となる出来事の代わりに、その出来事によって車両101が減速したこと自体を用いる場合があってもよい。
この場合、イベントが発生した場所は、複数の車両101が走行する経路上の場所である。この場合、車間距離情報は、複数の車両101が走行する経路のうち、イベントが発生した場所から所定範囲にある区間上の車両101の前方車両101または後方車両101との車間距離の情報を含む。これによれば、交通制御装置100は、交通渋滞が発生する原因となる種々のイベントを、車両101が減速したイベントとして、まとめて扱うことができる。
以下の説明では、交通制御装置100が、他の装置と協働して実施の形態にかかる交通制御方法を実現する場合について説明する。
(交通制御システム200の一例)
次に、図1に示した交通制御装置100を適用した、交通制御システム200の一例について説明する。
図2は、交通制御システム200の一例を示す説明図である。図2において、交通制御システム200は、クラウドサーバ201と、複数のエッジサーバ#1,#2と、それぞれのエッジサーバ#1,#2が管理する複数のカメラ#11〜#30と、複数の車両101と、それぞれの車両101に対応する端末装置Tとを含む。
交通制御システム200において、クラウドサーバ201と、複数のエッジサーバ#1,#2のそれぞれのエッジサーバ#1,#2とは、有線または無線のネットワーク210、およびルーターRやスイッチ(SW)S0などを介して接続される。ネットワーク210は、例えば、インターネットや専用線などである。
また、交通制御システム200において、複数のエッジサーバ#1,#2のそれぞれのエッジサーバ#1,#2と、それぞれのエッジサーバ#1,#2が管理するカメラ#11〜#30とは、スイッチS1,S2などを介して接続される。
また、交通制御システム200において、クラウドサーバ201と、端末装置Tとは、有線または無線のネットワーク220を介して接続される。ネットワーク220は、例えば、モバイルキャリアネットワークなどである。
図2の例では、クラウドサーバ201は、端末装置Tの宛先情報を管理し、端末装置Tとの通信を制御するコンピュータである。エッジサーバ#1,#2は、交通制御装置100として動作するコンピュータである。エッジサーバ#1,#2は、複数のカメラ#11〜#30を管理する。カメラ#11〜#30は、高速道路に設けられ、高速道路を走行する車両101の車番、車速、車間距離を計測する際に用いられる画像を撮影する。
端末装置Tは、所定の運転操作を示す指示を受信し、所定の運転操作を示す指示を音声出力するコンピュータである。端末装置Tは、例えば、車両101のドライバーが有するスマートフォンやタブレット端末である。端末装置Tは、例えば、車両101に搭載されたETC対応機器であってもよい。端末装置Tは、例えば、車両101の走行を制御または補助する自動運転装置であってもよい。
ここでは、エッジサーバは2つであるが、これに限らない。例えば、エッジサーバは3つ以上であってもよい。ここでは、エッジサーバが、交通制御装置100として動作するコンピュータである場合について説明したが、これに限らない。例えば、クラウドサーバ201が、交通制御装置100として動作するコンピュータである場合があってもよい。
(クラウドサーバ201のハードウェア構成例)
次に、図3を用いて、クラウドサーバ201のハードウェア構成例について説明する。
図3は、クラウドサーバ201のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、クラウドサーバ201は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、ネットワークI/F(Interface)303と、記憶媒体I/F304と、記憶媒体305と、入出力装置I/F306と、入出力装置307とを有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、クラウドサーバ201の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
ネットワークI/F303は、ネットワーク210,220に接続され、ネットワーク210,220を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F303は、ネットワーク210,220と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F303には、例えば、モデムやLAN(Local Area Network)アダプタなどを採用することができる。
記憶媒体I/F304は、記憶媒体305に接続され、記憶媒体305と内部のインターフェースを司り、CPU301の制御にしたがって、記憶媒体305に対するデータの入出力を制御する。記憶媒体I/F304は、例えば、磁気ディスクドライブである。記憶媒体I/F304は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポートであってもよい。記憶媒体305は、記憶媒体I/F304の制御で書き込まれたデータを記憶する媒体である。記憶媒体305は、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどである。記憶媒体305は、例えば、USBメモリであってもよい。記憶媒体305は、実施の形態にかかる交通制御プログラムを記憶してもよい。
入出力装置307は、ディスプレイ、キーボード、マウス、タッチパネルなどの少なくともいずれかである。ディスプレイは、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイは、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。キーボードは、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。マウスは、ポインティングデバイスであり、データの入力を行う。
タッチパネルは、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示するディスプレイを有する。タッチパネルは、ディスプレイ上、または、ディスプレイ外周部に設けられ、タッチパネル上のユーザの接触位置を検出する検出装置を有する。検出装置は、例えば、抵抗膜方式、静電容量方式、超音波方式、光学方式、または、電磁誘導方式などを用いて、接触位置を検出する。タッチパネルは、ユーザの接触位置に応じて、文字、数字、各種指示などの入力を行う。
クラウドサーバ201は、上述した構成部のほか、例えば、SSD(Solid State Drive)と半導体メモリとなどを有することにしてもよい。また、クラウドサーバ201は、記憶媒体I/F304および記憶媒体305の代わりに、SSDおよび半導体メモリなどを有していてもよい。また、クラウドサーバ201は、記憶媒体I/F304、記憶媒体305、入出力装置307の少なくともいずれかを有していなくてもよい。
(端末管理テーブル400の記憶内容)
次に、図4を用いて、クラウドサーバ201が記憶する端末管理テーブル400の記憶内容について説明する。端末管理テーブル400は、例えば、図3に示したクラウドサーバ201のメモリ302や記憶媒体305などの記憶領域により実現される。
図4は、端末管理テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。図4に示すように、端末管理テーブル400は、宛先情報と、車番とのフィールドを有する。端末管理テーブル400は、車両101ごとに各フィールドに情報を設定することにより、端末管理情報がレコードとして記憶される。
宛先情報のフィールドには、車両101に対応する端末装置Tの宛先番号が設定される。宛先情報は、例えば、端末装置Tとの通信の際に用いられる端末装置Tを示す宛先情報になる宛先番号「090−1111−1111」である。車番のフィールドには、車両101に割り振られた車番が設定される。
(エッジサーバ#1,#2のハードウェア構成例)
次に、図5を用いて、エッジサーバ#1,#2のハードウェア構成例について説明する。
図5は、エッジサーバ#1,#2のハードウェア構成例を示すブロック図である。図5において、エッジサーバ#1,#2は、CPU501と、メモリ502と、ネットワークI/F503と、記憶媒体I/F504と、記憶媒体505と、入出力装置I/F506と、入出力装置507とを有する。また、各構成部は、バス500によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU501は、エッジサーバ#1,#2の全体の制御を司る。メモリ502は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU501のワークエリアとして使用される。メモリ502に記憶されるプログラムは、CPU501にロードされることで、コーディングされている処理をCPU501に実行させる。
ネットワークI/F503は、ネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介してクラウドサーバ201に接続される。そして、ネットワークI/F503は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、クラウドサーバ201からのデータの入出力を制御する。
ネットワークI/F503は、スイッチS0に接続され、スイッチS0を介して他のエッジサーバ#1,#2に接続される。そして、ネットワークI/F503は、他のエッジサーバ#1,#2と内部のインターフェースを司り、他のエッジサーバ#1,#2からのデータの入出力を制御する。
ネットワークI/F503は、スイッチS1,S2に接続され、スイッチS1,S2を介して他のカメラに接続される。そして、ネットワークI/F503は、他のカメラと内部のインターフェースを司り、他のカメラからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F503には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
記憶媒体I/F504は、記憶媒体505に接続され、記憶媒体505と内部のインターフェースを司り、CPU501の制御にしたがって、記憶媒体505に対するデータの入出力を制御する。記憶媒体I/F504は、例えば、磁気ディスクドライブである。記憶媒体I/F504は、例えば、USBポートであってもよい。記憶媒体505は、記憶媒体I/F504の制御で書き込まれたデータを記憶する媒体である。記憶媒体505は、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどである。記憶媒体505は、例えば、USBメモリであってもよい。記憶媒体505は、実施の形態にかかる交通制御プログラムを記憶してもよい。入出力装置507は、ディスプレイ、キーボード、マウス、タッチパネルなどの少なくともいずれかである。
エッジサーバ#1,#2は、上述した構成部のほか、例えば、SSDと半導体メモリなどを有することにしてもよい。また、エッジサーバ#1,#2は、記憶媒体I/F504および記憶媒体505の代わりに、SSDおよび半導体メモリなどを有していてもよい。また、エッジサーバ#1,#2は、記憶媒体I/F504、記憶媒体505、入出力装置507の少なくともいずれかを有していなくてもよい。
次に、エッジサーバ#1,#2が記憶する、車速等管理テーブル600、車速閾値定義情報700、カメラ位置管理テーブル800、検索距離定義情報900、エッジサーバ管理テーブル1000、必要車間定義情報1100などの各種テーブルについて説明する。以下の説明では、エッジサーバ#1が記憶する各種テーブルと、エッジサーバ#2が記憶する各種テーブルとを区別する場合には、末尾に#1または#2を付与する。
(車速等管理テーブル600#2の記憶内容)
まず、図6を用いて、エッジサーバ#2が記憶する車速等管理テーブル600#2の記憶内容について説明する。車速等管理テーブル600#2は、例えば、図5に示したエッジサーバ#2のメモリ502や記憶媒体505などの記憶領域により実現される。
図6は、車速等管理テーブル600#2の記憶内容の一例を示す説明図である。図6に示すように、車速等管理テーブル600#2は、時間と、カメラ番号と、車番と、車速と、前車との車間と、車線とのフィールドを有する。車速等管理テーブル600#2は、時間ごと、かつ、車両101ごとに、各フィールドに情報を設定することにより、車速等管理情報がレコードとして記憶される。
時間のフィールドには、高速道路を走行する車両101の車番、車速、車間距離を計測する際に用いられる画像が撮影された時間が設定される。カメラ番号のフィールドには、エッジサーバ#2が管理するカメラを識別する番号として、カメラ番号が設定される。カメラ番号は、例えば、高速道路の起点から順にカメラに割り振られる。図6の例では、カメラ番号は、エッジサーバ#2が管理するカメラに割り振られたカメラ番号「#21〜#30」のいずれかである。
車番のフィールドには、高速道路を走行する車両101に割り振られた車番が設定される。車番のフィールドには、例えば、カメラ番号によって識別されるカメラに撮影された画像に基づいて計測された車番が設定される。車速のフィールドには、高速道路を走行する車両101の速度として、車速が設定される。車速のフィールドには、例えば、カメラ番号によって識別されるカメラに撮影された画像に基づいて計測された車速が設定される。
前車との車間のフィールドには、高速道路を走行する車両101の、前方車両101との車間距離が設定される。前車との車間のフィールドには、例えば、カメラ番号によって識別されるカメラに撮影された画像に基づいて計測された、高速道路を走行する車両101の、前方車両101との車間距離が設定される。
車線のフィールドには、高速道路が複数車線を含む場合に、高速道路を走行する車両101が走行中の車線を識別する名称が設定される。車線を識別する名称は、例えば、左端から一番目の走行車線を示す「走行1」や2番目の走行車線を示す「走行2」、または右端の追い越し車線を示す「追い越し」などである。車速等管理テーブル600#2は、車線のフィールドを有さない場合があってもよい。
(車速閾値定義情報700#2の記憶内容)
次に、図7を用いて、エッジサーバ#2が記憶する、車速変化に対する閾値を定義する車速閾値定義情報700#2の記憶内容について説明する。車速閾値定義情報700#2は、例えば、図5に示したエッジサーバ#2のメモリ502や記憶媒体505などの記憶領域により実現される。
図7は、車速閾値定義情報700#2の記憶内容の一例を示す説明図である。図7に示すように、車速閾値定義情報700#2は、車速変化閾値のフィールドを有する。車速変化閾値のフィールドには、イベントが発生したか否かを判定する際に用いられる、車両101の車速変化に対する閾値が設定される。閾値は、例えば、40km/hである。
(カメラ位置管理テーブル800#2の記憶内容)
次に、図8を用いて、エッジサーバ#2が記憶するカメラ位置管理テーブル800#2の記憶内容について説明する。カメラ位置管理テーブル800#2は、例えば、図5に示したエッジサーバ#2のメモリ502や記憶媒体505などの記憶領域により実現される。
図8は、カメラ位置管理テーブル800#2の記憶内容の一例を示す説明図である。図8に示すように、カメラ位置管理テーブル800#2は、カメラ番号と、カメラ位置とのフィールドを有する。カメラ位置管理テーブル800#2は、カメラごとに各フィールドに情報を設定することにより、端末管理情報がレコードとして記憶される。
カメラ番号のフィールドには、エッジサーバ#2が管理するカメラを識別する番号として、カメラ番号が設定される。カメラ番号は、例えば、高速道路の起点から順にカメラに割り振られる。図8の例では、カメラ番号は、エッジサーバ#2が管理するカメラに割り振られたカメラ番号「#21〜#30」のいずれかである。
カメラ位置のフィールドには、カメラの位置として、カメラが撮影する範囲の先頭または末尾の位置が高速道路の起点から何mであるかを示す値が設定される。例えば、カメラ位置「3300m」は、カメラが撮影する範囲の末尾の位置が高速道路の起点から「3300m」の地点であることを示し、カメラが撮影する範囲が「3000m〜3300m」であることを示す。カメラが撮影する範囲は、例えば、300mである。
(検索距離定義情報900#2の記憶内容)
次に、図9を用いて、エッジサーバ#2が記憶する検索距離定義情報900#2の記憶内容について説明する。検索距離定義情報900#2は、例えば、図5に示したエッジサーバ#2のメモリ502や記憶媒体505などの記憶領域により実現される。
図9は、検索距離定義情報900#2の記憶内容の一例を示す説明図である。図9に示すように、検索距離定義情報900#2は、検索距離のフィールドを有する。検索距離のフィールドには、イベントが発生した場合に、車間距離が所定値以上である車両101があるか否かを検索する区間を特定する際に用いられる、検索距離が設定される。検索距離は、例えば、1800mである。
(エッジサーバ管理テーブル1000#2の記憶内容)
次に、図10を用いて、エッジサーバ#2が記憶するエッジサーバ管理テーブル1000#2の記憶内容について説明する。エッジサーバ管理テーブル1000#2は、例えば、図5に示したエッジサーバ#2のメモリ502や記憶媒体505などの記憶領域により実現される。
図10は、エッジサーバ管理テーブル1000#2の記憶内容の一例を示す説明図である。図10に示すように、エッジサーバ管理テーブル1000#2は、エッジサーバ位置と、自エッジサーバ識別フラグと、IP(Internet Protocol)アドレスとのフィールドを有する。エッジサーバ管理テーブル1000#2は、エッジサーバごとに各フィールドに情報を設定することにより、エッジサーバ管理情報がレコードとして記憶される。
エッジサーバ位置のフィールドには、高速道路の起点から何番目の部分区間に対応するエッジサーバであるかを示す番号が設定される。エッジサーバ#2の番号は「2」である。自エッジサーバ識別フラグのフィールドには、自エッジサーバの番号であるか否かを示すフラグが設定される。○は自エッジサーバの番号であることを示す。IPアドレスのフィールドには、エッジサーバのIPアドレスが設定される。
(必要車間定義情報1100#2の記憶内容)
次に、図11を用いて、エッジサーバ#2が記憶する必要車間定義情報1100#2の記憶内容について説明する。必要車間定義情報1100#2は、例えば、図5に示したエッジサーバ#2のメモリ502や記憶媒体505などの記憶領域により実現される。
図11は、必要車間定義情報1100#2の記憶内容の一例を示す説明図である。図11に示すように、必要車間定義情報1100#2は、必要車間のフィールドを有する。必要車間のフィールドには、車両101のドライバーに指示する車間距離が設定される。必要車間は、例えば、200mである。
次に、エッジサーバ#1が記憶する、車速等管理テーブル600#1およびカメラ位置管理テーブル800#1について説明する。エッジサーバ#1が記憶する、車速閾値定義情報700#1、検索距離定義情報900#1、エッジサーバ管理テーブル1000#1、必要車間定義情報1100#1などについては説明を省略する。
(車速等管理テーブル600#1の記憶内容)
まず、図12を用いて、エッジサーバ#1が記憶する車速等管理テーブル600#1の記憶内容について説明する。車速等管理テーブル600#1は、例えば、図5に示したエッジサーバ#1のメモリ502や記憶媒体505などの記憶領域により実現される。
図12は、車速等管理テーブル600#1の記憶内容の一例を示す説明図である。図12に示すように、車速等管理テーブル600#1は、時間と、カメラ番号と、車番と、車速と、前車との車間と、車線とのフィールドを有する。車速等管理テーブル600#1は、時間ごと、かつ、車両101ごとに、各フィールドに情報を設定することにより、車速等管理情報がレコードとして記憶される。
図12の例では、カメラ番号は、エッジサーバ#1が管理するカメラに割り振られたカメラ番号「#11〜#20」のいずれかである。各フィールドに設定される情報は、図6と同じ種類の情報であるが、図6とは異なりカメラ番号「#11〜#20」のカメラによって撮影された車両についての車番、車速、車間距離などである。
(カメラ位置管理テーブル800#1の記憶内容)
次に、図13を用いて、エッジサーバ#1が記憶するカメラ位置管理テーブル800#1の記憶内容について説明する。カメラ位置管理テーブル800#1は、例えば、図5に示したエッジサーバ#1のメモリ502や記憶媒体505などの記憶領域により実現される。
図13は、カメラ位置管理テーブル800#1の記憶内容の一例を示す説明図である。図13に示すように、カメラ位置管理テーブル800#1は、カメラ番号と、カメラ位置とのフィールドを有する。カメラ位置管理テーブル800#1は、カメラごとに各フィールドに情報を設定することにより、端末管理情報がレコードとして記憶される。
図13の例では、カメラ番号は、エッジサーバ#1が管理するカメラに割り振られたカメラ番号「#11〜#20」のいずれかである。カメラ位置は、図8とは異なり、「300m〜3000m」である。
(端末装置Tのハードウェア構成例)
端末装置Tのハードウェア構成例は、図3に示したクラウドサーバ201のハードウェア構成例や、図5に示したエッジサーバのハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。端末装置Tは、GPS(Global Positioning System)受信機を有し、端末装置TのGPS座標を検出し、クラウドサーバ201やエッジサーバに送信可能であってもよい。
(交通制御装置100の機能的構成例)
次に、図14を用いて、交通制御装置100の機能的構成例について説明する。図14の例では、交通制御装置100がエッジサーバ#1,#2によって実現される場合について説明する。
図14は、交通制御装置100の機能的構成例を示すブロック図である。図14において、交通制御装置100は、取得部1401と、判定部1402と、指示部1403とを含む。
取得部1401〜指示部1403は、制御部となる機能である。取得部1401〜指示部1403は、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302や記憶媒体305などの記憶領域に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、ネットワークI/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、図3に示したメモリ302や記憶媒体305などの記憶領域に記憶される。
取得部1401は、イベント発生情報と、車間距離情報とを取得する。イベント発生情報は、複数の車両101が走行する経路上のイベントが発生した場所の情報を含む。経路は、例えば、高速道路である。イベントは、交通渋滞が発生する原因となる出来事である。イベントは、例えば、車両101が減速した出来事である。イベントは、例えば、車線規制、落下物、事故車両、横断物などが発生し、車両101が減速したことである。イベントが発生した場所は、減速の度合いを示す値が所定値以上の車両101に対応する場所である。イベントが発生した場所は、例えば、減速の度合いを示す値が所定値以上の車両101を撮影したカメラのカメラ位置が採用される。所定値は、例えば、40km/hである。
車間距離情報は、複数の車両101が走行する経路のうち、イベントが発生した場所から所定範囲にある区間上の車両101の前方車両101または後方車両101との車間距離の情報を含む。所定範囲は、イベントが発生した場所よりも上流にある範囲である。車間距離とは、車両101間が進行方向にどれくらい離れているかを示す距離である。車間距離は、車両101間のユークリッド距離であってもよい。
取得部1401は、例えば、経路に対して設けられたカメラ#11〜#30などから画像を取得し、取得した画像に対して画像処理を行うことにより、イベント発生情報を作成してもよい。また、取得部1401は、例えば、経路に対して設けられたカメラ#11〜#20を管理するエッジサーバ#1などから、イベント発生情報を受信してもよい。これにより、取得部1401は、判定部1402の処理を開始するトリガを取得することができる。また、取得部1401は、判定部1402の処理に用いられる情報を取得し、判定部1402に出力することができる。
取得部1401は、例えば、経路に対して設けられたカメラ#11〜#30などから画像を取得し、取得した画像に対して画像処理を行うことにより、車間距離情報を作成してもよい。取得部1401は、例えば、経路に対して設けられたカメラ#11〜#20を管理するエッジサーバ#1などから、車間距離情報を受信してもよい。これにより、取得部1401は、判定部1402の処理に用いられる情報を取得し、判定部1402に出力することができる。
判定部1402は、取得部1401が取得したイベント発生情報と、車間距離情報とに基づいて、イベントが発生した場所から所定範囲にある区間上に車間距離が閾値以上の車両101が存在するか否かを判定する。閾値は、例えば、200mである。
判定部1402は、イベントが発生した場所から、検索距離「1800m」の分、上流にある「300m」の区間上に、車間距離が閾値以上の車両101が存在するか否かを判定する。これにより、判定部1402は、イベントが発生した場所から所定範囲にある区間に、渋滞吸収運転に相当する運転を行っている車両101があるか否かを判定することができ、交通渋滞が緩和されやすい状態であるか否かを判定することができる。
指示部1403は、車間距離が閾値以上の車両101が存在しないと判定した場合、経路上のいずれかの車両101に対応する端末装置Tに、その車両101の前方車両101との車間距離を大きくする運転操作を示す指示を出力する。
運転操作は、例えば、いずれかの車両101を減速する運転操作、いずれかの車両101の速度を所定速度以下にする運転操作、または、いずれかの車両101の前方車両101との車間距離を所定距離以上にする運転操作である。
指示部1403は、例えば、車間距離が閾値以上の車両101が存在しないと判定した場合、経路上のいずれかの車両101のドライバーが有するスマートフォンに、渋滞吸収運転を指示する音声を出力させる。これにより、指示部1403は、道路上の車両101の密度が比較的大きい区間の長さの増大化を抑制することができる。
ここで、経路が、複数の車線を含み、そして、イベント発生情報が、イベントが発生した場所に対応する車線の情報をさらに含む場合がある。イベントが発生した場所に対応する車線の情報は、例えば、減速の度合いを示す値が所定値以上の車両101が走行していた車線の情報である。
この場合、指示部1403は、車間距離が閾値以上の車両101が存在しないと判定した場合、イベントが発生した場所に対応する車線上のいずれかの車両101に対応する端末装置Tに、所定の運転操作を示す指示を出力する。
指示部1403は、例えば、車間距離が閾値以上の車両101が存在しないと判定した場合、経路上のイベントが発生した場所と同じ車線を走行する車両101のドライバーが有するスマートフォンに、渋滞吸収運転を指示する音声を出力させる。これにより、指示部1403は、イベントが発生した場所における車両101の減速によって、イベントが発生した場所と同じ車線上を走行する複数の車両が連鎖して減速する可能性がある場合に、減速が連鎖する回数を抑制しやすくすることができる。指示部1403は、交通渋滞の長さの増大化を、より抑制しやすくすることができる。
指示部1403は、経路上のイベントが発生した場所とは異なる車線を走行する車両101のドライバーが有するスマートフォンに、渋滞吸収運転を指示する音声を出力させる場合があってもよい。これにより、指示部1403は、イベントが発生した場所における車両101の車線変更などによって、イベントが発生した場所とは異なる車線上を走行する複数の車両が連鎖して減速する可能性がある場合に、減速が連鎖する回数を抑制しやすくすることができる。指示部1403は、交通渋滞の長さの増大化を、より抑制しやすくすることができる。
ここで、経路は走行方向に分割された複数の部分区間を含んでもよい。そして、交通制御装置100は、複数の部分区間のいずれかの部分区間に対応付けられる場合があってもよい。交通制御装置100は、対応付けられた部分区間を走行する車両101のドライバーへの運転操作の指示を担当し、他の部分区間を走行する車両101のドライバーへの運転操作の指示を担当しなくてもよい。
この場合、取得部1401は、複数の部分区間のうち、イベントが発生した場所を含む部分区間に対応する検出装置から、イベント発生情報を受信する。検出装置は、例えば、エッジサーバである。そして、取得部1401は、イベント発生情報を受信したことに応じて、交通制御装置100に対応付けられた部分区間が、イベントが発生した場所から所定範囲にある区間であれば、車間距離情報を取得する。
取得部1401は、例えば、自装置が担当する部分区間に隣り合う部分区間を担当するエッジサーバからイベント発生情報を直接受信する。これにより、取得部1401は、複数の部分区間を分散して管理することができ、いずれかの部分区間を担当するエッジサーバと通信することができない場合であっても、交通渋滞の緩和を図ることができる確率を向上することができる。
この場合、判定部1402は、受信したイベント発生情報と、取得した車間距離情報とに基づいて、交通制御装置100に対応付けられた部分区間に、車間距離が閾値以上の車両101が存在するか否かを判定する。
判定部1402は、例えば、自装置が担当する部分区間に車間距離が閾値以上の車両101が存在するか否かを判定する。これにより、判定部1402は、自装置が担当する部分区間に、渋滞吸収運転に相当する運転を行っている車両101があるか否かを判定することができ、交通渋滞が緩和されやすい状態であるか否かを判定することができる。
この場合、指示部1403は、車間距離が閾値以上の車両101が存在しないと判定すると、管理装置を介して、経路上のいずれかの車両101に対応する端末装置Tに、指示を出力する制御を行う。管理装置とは、経路上のいずれかの車両101に対応する端末装置Tへの宛先情報を管理する装置である。管理装置は、例えば、クラウドサーバ201である。
指示部1403は、例えば、自装置が担当する部分区間に車間距離が閾値以上の車両101が存在しないと判定した場合、自装置が担当する部分区間上のいずれかの車両101に対応する端末装置Tに、指示を出力する制御を行う。指示部1403は、具体的には、クラウドサーバ201を介して、端末装置Tに指示を出力する制御を行う。
これにより、指示部1403は、複数の部分区間のそれぞれを集中管理しなくてもよく、いずれかの部分区間を走行する車両101のドライバーへの運転操作の指示を担当することができる。また、指示部1403は、クラウドサーバ201を介さずに、端末装置Tに直接指示を出力する場合があってもよい。
以下の実施例は、交通制御装置100が、複数の部分区間のいずれかの部分区間に対応付けられ、その部分区間を走行する車両101のドライバーへの運転操作の指示を担当する場合に対応する一例である。
・実施例
(クラウドサーバ201とエッジサーバ#1,#2との機能的構成例)
次に、図15を用いて、実施例におけるクラウドサーバ201とエッジサーバ#1,#2との機能的構成例について説明する。
図15は、クラウドサーバ201とエッジサーバ#1,#2との機能的構成例を示すブロック図である。図15において、クラウドサーバ201は、端末管理部1501と、端末通知部1502とを有する。エッジサーバ#1,#2は、画像処理部1511と、イベント検知部1512と、イベント処理部1513と、車間制御部1514とを有する。
実施例では、端末管理部1501は、端末管理テーブル400にアクセス可能である。端末管理部1501は、端末装置Tを示す宛先番号と、その端末装置Tを有するドライバーが乗る車両101に割り振られた車番とを含む登録要求を、端末装置Tから受信する。端末管理部1501は、受信した登録要求に基づいて、端末管理テーブル400を更新する。端末管理部1501は、車間制御部1514からの問い合わせに応じて、端末管理テーブル400を参照して、端末装置Tを示す宛先番号を車間制御部1514に送信する。
これにより、端末管理部1501は、所定の運転操作を示す指示を端末装置Tに送信可能な状態にすることができる。端末管理部1501は、車間制御部1514からの問い合わせに応じて、所定の運転操作を示す指示を送信可能である端末装置Tについての情報を提供することができる。
端末通知部1502は、車間制御部1514の制御にしたがって、所定の運転操作を示す指示を端末装置Tに送信する。端末通知部1502は、例えば、端末制御部が車間制御部1514に送信した宛先番号のいずれかの宛先番号を指定し、渋滞吸収運転を示す指示についての出力要求を、車間制御部1514から受信する。端末通知部1502は、出力要求を受信したことに応じて、指定された宛先番号に基づいて、渋滞吸収運転を示す指示を、端末装置Tに送信する。
これにより、端末通知部1502は、端末装置Tを有するドライバーに、渋滞吸収運転を指示することができ、交通渋滞の緩和を図り、交通渋滞の解消を早めることができる。また、端末通知部1502は、渋滞吸収運転を行うドライバーの数を、制御することができる。
画像処理部1511は、車速等管理テーブル600にアクセス可能である。画像処理部1511は、所定時間ごとに撮影された画像をカメラから、所定時間ごとに受信する。画像処理部1511は、受信した画像に対して画像処理を行うことにより、カメラが撮影する範囲を走行する車両101の車番、車速、車間距離を計測する。画像処理部1511は、計測した車両101の車番、車速、車間距離に基づいて、車速等管理テーブル600を更新する。
これにより、画像処理部1511は、イベントが発生したことを検知する際に用いられ、または、渋滞吸収運転に相当する運転を行っている車両101があるか否かを判定する際に用いられる情報を記憶しておくことができる。
イベント検知部1512は、車速等管理テーブル600と、車速閾値定義情報700と、カメラ位置管理テーブル800とにアクセス可能である。イベント検知部1512は、車速等管理テーブル600と、車速閾値定義情報700と、カメラ位置管理テーブル800とに基づいて、イベントが発生したことを検知する。イベント検知部1512は、例えば、減速方向の車速変化の大きさを示す値が閾値以上である車両101があるか否かを判定する。
イベント検知部1512は、減速方向の車速変化の大きさを示す値が閾値以上である車両101があれば、その車両101が走行中の場所をイベントが発生した場所として検知する。イベント検知部1512は、車両101が走行中の場所として、その車両101を撮影したカメラの位置を採用する。イベント検知部1512は、検知したイベントが発生した場所を、イベント処理部1513に通知する。
これにより、イベント検知部1512は、交通渋滞が発生し始めた場所を検知することができ、渋滞吸収運転が行われることが好ましい区間が、どの場所よりも上流にある区間であるかを特定可能にすることができる。
イベント処理部1513は、車速等管理テーブル600と、カメラ位置管理テーブル800と、検索距離定義情報900と、エッジサーバ管理テーブル1000とにアクセス可能である。イベント処理部1513は、イベント検知部1512、または他のエッジサーバから、イベントが発生した場所を示すカメラ位置を通知される。イベント処理部1513は、イベントが発生した場所より上流にあり、渋滞吸収運転に相当する運転を行っている車両101を検索する対象になる区間を示す値を特定する。イベント処理部1513は、例えば、イベントが発生した場所よりも検索距離「1800m」上流にある、いずれかのカメラが撮影する区間を示す値として、そのカメラのカメラ位置を特定する。
ここで、イベント処理部1513は、渋滞吸収運転に相当する運転を行っている車両101を検索する対象になる区間が、自装置が担当するカメラが撮影する区間であれば、そのカメラのカメラ位置を車間制御部1514に通知する。一方で、渋滞吸収運転に相当する運転を行っている車両101を検索する対象になる区間が、自装置が担当するカメラが撮影する区間でない場合がある。この場合、イベント処理部1513は、イベントが発生した場所を示すカメラ位置を、他のエッジサーバのイベント処理部1513に通知する。
これにより、イベント処理部1513は、渋滞吸収運転に相当する運転を行っている車両101があるか検索する対象になる区間を特定することができ、交通渋滞が発生しやすい状態であるか否かを判定可能にすることができる。
車間制御部1514は、必要車間定義情報1100にアクセス可能である。車間制御部1514は、渋滞吸収運転に相当する運転を行っている車両101を検索する対象になる区間を示す値を受け付ける。車間制御部1514は、その区間を走行する車両101の車番に基づいて、車両101に対応する端末装置Tを示す宛先番号の問い合わせを、端末管理部1501に送信する。
車間制御部1514は、端末装置Tを示す宛先番号を、端末管理部1501から受信する。車間制御部1514は、受信した端末装置Tを示す宛先番号に基づいて、渋滞吸収運転を示す指示を出力する対象になる端末装置Tを示す宛先番号を選択する。車間制御部1514は、選択した宛先番号を指定し、渋滞吸収運転を示す指示についての出力要求を、端末通知部1502に送信する。
これにより、車間制御部1514は、端末装置Tを有するドライバーに、渋滞吸収運転を指示することができ、交通渋滞の緩和を図り、交通渋滞の解消を早めることができる。また、車間制御部1514は、渋滞吸収運転を行うドライバーの数を、制御することができる。
(クラウドサーバ201とエッジサーバ#1,#2との動作の流れ)
次に、図16および図17を用いて、実施例におけるクラウドサーバ201とエッジサーバ#1,#2との動作の流れの一例について説明する。
図16および図17は、クラウドサーバ201とエッジサーバ#1,#2との動作の流れの一例を示す説明図である。図16において、ドライバーは、予め車両101の車番を端末装置Tに入力しておく。ドライバーは、端末装置Tを有したまま、車両101を運転する。
端末装置Tは、交通制御システム200が管理する高速道路に進入すると、入力済みの車両101の車番と、自端末を示す宛先番号とを含む登録要求を、クラウドサーバ201に送信する。ここで、端末装置Tは、例えば、GPS座標、モバイルキャリアネットワークのセル情報、ETC対応の料金所の通過などに基づいて、高速道路に進入したことを検出する。クラウドサーバ201は、登録要求に基づいて、端末管理テーブル400を更新する。
(16−1)エッジサーバ#1は、カメラ#11〜#20などから、所定時間ごとに画像を受信する。エッジサーバ#2は、同様に、カメラ#21〜#30などから、所定時間ごとに画像を受信する。
(16−2)エッジサーバ#1は、受信した画像に対して画像処理を行い、車両101の車番、車速、車間距離を計測し、車速等管理テーブル600#1に記憶する。また、エッジサーバ#1は、車速等管理テーブル600#1を参照し、減速方向の車速変化の大きさを示す値を算出し、車速等管理テーブル600#1に記憶する。
その後、エッジサーバ#1は、車速等管理テーブル600#1を参照し、減速方向の車速変化の大きさを示す値が、車速閾値定義情報700#1に定義される車速変化閾値「40km/h」以上である車両101があるか否かを判定する。車両101の減速方向の車速変化の大きさを示す値は、例えば、最新の時間の車速から、最新の時間の1つ前の時間の車速を減算した値が、負の値である場合の絶対値である。
エッジサーバ#2は、同様に、減速方向の車速変化の大きさを示す値が、車速閾値定義情報700#1に定義される車速変化閾値「40km/h」以上である車両101があるか否かを判定する。ここで、図17の説明に移行する。
図17において、(17−1)エッジサーバ#2は、減速方向の車速変化の大きさを示す値が、車速閾値定義情報700#1に定義される車速変化閾値「40km/h」以上である車両101があると判定すると、イベントが発生した場所を検知する。エッジサーバ#2は、例えば、減速方向の車速変化の大きさを示す値が40km/h以上である車両101があれば、その車両101を撮影したカメラのカメラ位置を、イベントが発生した場所として検知する。
エッジサーバ#2は、具体的には、車番「横浜300あ1111」の車両101の車速変化「−45km/h」、車番「横浜300あ2222」の車両101の車速変化「0km/h」を算出したとする。この場合、エッジサーバ#2は、車番「横浜300あ1111」の車両101の減速方向の車速変化の大きさを示す値が、閾値以上であるため、その車両101を撮影したカメラ#22のカメラ位置「3600m」を特定する。そして、エッジサーバ#2は、イベントが発生した場所を示すカメラ位置として、特定したカメラ#22のカメラ位置「3600m」を設定する。
(17−2)エッジサーバ#2は、特定したカメラ位置「3600m」より、検索距離定義情報900#2に定義された検索距離「1800m」の分、上流にある区間を撮影するカメラが、自エッジサーバが管理するカメラであるか否かを判定する。ここでは、エッジサーバ#2は、自エッジサーバが管理するカメラではないと判定する。
そして、エッジサーバ#2は、自エッジサーバより上流を管理する他のエッジサーバを特定する。エッジサーバ#2は、例えば、エッジサーバ位置となる番号が自エッジサーバより1小さいエッジサーバ#1を特定する。エッジサーバ#2は、特定したカメラ位置「3600m」を含むイベント発生通知を、特定したエッジサーバ#1に通知する。
(17−3)エッジサーバ#1は、カメラ位置「3600m」を含むイベント発生通知を受信する。エッジサーバ#1は、特定したカメラ位置「3600m」より、検索距離定義情報900#1に定義された検索距離「1800m」の分、上流にある区間を撮影するカメラが、自エッジサーバが管理するカメラであるか否かを判定する。ここでは、エッジサーバ#1は、自エッジサーバが管理するカメラであると判定する。
そして、エッジサーバ#1は、カメラ位置「3600m」より、検索距離定義情報900#1に定義された検索距離「1800m」の分、上流にある区間を撮影するカメラのカメラ番号「#16」を特定する。換言すれば、エッジサーバ#1は、区間の末尾が、高速道路の起点から「3600m−1800m=1800m」の位置になる区間を撮影するカメラのカメラ番号「#16」を特定する。
エッジサーバ#1は、特定したカメラ番号「#16」のカメラに撮影された車両101のうち、車間距離が、必要車間定義情報1100#1に定義された車間距離「200m」以上の車両101があるか否かを判定する。
エッジサーバ#1は、例えば、車速等管理テーブル600#1を参照し、カメラ番号「#16」と最新の時間「10:00:05」とに対応する、車番「横浜300あ3333」の車両101の車間距離「90m」を取得する。また、エッジサーバ#1は、カメラ番号「#16」と最新の時間「10:00:05」とに対応する、車番「横浜300あ4444」の車両101の車間距離「80m」を取得する。
エッジサーバ#1は、最新の時間「10:00:05」の、車番「横浜300あ3333」の車両101と、車番「横浜300あ4444」の車両101との車間距離が、200m以下であるため、車間距離が200m以上の車両101がないと判定する。これにより、エッジサーバ#1は、自エッジサーバが管理する区間において、渋滞吸収運転に相当する運転が行われている車両101がないと判定することができる。
ここで、エッジサーバ#1は、自エッジサーバが管理するカメラでない場合、エッジサーバ位置となる番号がさらに自エッジサーバより1小さいエッジサーバを特定してもよい。エッジサーバ#1は、エッジサーバ位置となる番号がさらに自エッジサーバより1小さいエッジサーバがなければ、動作を終了する。
(17−4)エッジサーバ#1は、車間距離が200m以上の車両101がなければ、特定したカメラ番号「#16」のカメラに撮影された車両101に対応する端末装置Tの宛先番号の問い合わせを、クラウドサーバ201に送信する。
エッジサーバ#1は、例えば、特定した車番「横浜300あ3333」の車両101に対応する端末装置Tの宛先番号と、特定した車番「横浜300あ4444」の車両101に対応する端末装置Tの宛先番号との問い合わせを、クラウドサーバ201に送信する。
(17−5)エッジサーバ#1は、車番「横浜300あ3333」の車両101に対応する端末装置Tの宛先番号「090−3333−3333」を、クラウドサーバ201から受信する。また、エッジサーバ#1は、車番「横浜300あ4444」の車両101に対応する端末装置Tの宛先番号「090−4444−4444」を、クラウドサーバ201から受信する。
エッジサーバ#1は、宛先番号を受信した端末装置Tに対応する車両101のうち、いずれかの車両101を、渋滞吸収運転の指示を出力する対象になる特定の車両101として特定する。エッジサーバ#1は、例えば、車番「横浜300あ3333」の車両101を、特定車両101として特定する。
(17−6)エッジサーバ#1は、特定車両101に対応する端末装置Tに渋滞吸収運転を示す指示を出力する出力要求を、クラウドサーバ201に送信する。エッジサーバ#1は、例えば、宛先番号「090−4444−4444」を指定し、渋滞吸収運転を示す指示を出力する出力要求を、クラウドサーバ201に送信する。
(17−7)クラウドサーバ201は、出力要求に応じて、特定車両101に対応する端末装置Tに、渋滞吸収運転を示す指示を出力する。クラウドサーバ201は、宛先番号「090−4444−4444」の端末装置Tに、渋滞吸収運転を示す指示を出力する。
(17−8)端末装置Tは、渋滞吸収運転を示す指示を受け付けると、渋滞吸収運転を示す指示を音声出力する。ドライバーは、音声出力にしたがって、車両101を減速させる。これにより、エッジサーバ#1は、自エッジサーバが管理する区間を走行する車両101のドライバーに、交通渋滞の緩和を図らせることができる。
(登録処理手順の一例)
次に、図18を用いて、クラウドサーバ201が実行する、登録処理手順の一例について説明する。
図18は、登録処理手順の一例を示すシーケンス図である。図18において、端末装置Tは、自端末を有するドライバーの操作入力により、ドライバーが乗る車両101を識別する車番を受け付ける(ステップS1801)。
端末装置Tは、クラウドサーバ201が管理する経路に進入したことを検出する(ステップS1802)。次に、端末装置Tは、経路に進入したことを検出すると、モバイルキャリアネットワーク220に対して、端末装置Tの認証を行う(ステップS1803)。
そして、端末装置Tは、モバイルキャリアネットワーク220を利用し、受け付けた車両101を識別する車番、および端末装置Tを識別する宛先番号を含む、車番の登録要求を、クラウドサーバ201に送信する(ステップS1804)。
クラウドサーバ201は、端末管理部1501によって、登録要求を受け付けると、車両101を識別する車番および端末装置Tを識別する宛先番号を、端末管理テーブル400に記憶する(ステップS1805)。そして、クラウドサーバ201は、登録処理を終了する。これにより、クラウドサーバ201は、端末装置Tの宛先番号を管理することができる。
(検知処理手順の一例)
次に、図19を用いて、エッジサーバ#1,#2が実行する、検知処理手順の一例について説明する。
図19は、検知処理手順の一例を示すシーケンス図である。図19において、カメラは、画像を撮影し、所定時間ごとに画像をエッジサーバ#2に送信する(ステップS1901)。
エッジサーバ#2は、画像処理部1511によって、所定時間ごとに画像をカメラから受信する(ステップS1902)。次に、エッジサーバ#2は、画像処理部1511によって、受信した画像を画像処理し、車両101の車番、車速、車間距離を計測し、車速等管理テーブル600#2に記憶する(ステップS1903)。
エッジサーバ#2は、イベント検知部1512によって、車速等管理テーブル600#2を参照して、車両101ごとに、減速方向の車速変化の大きさを示す値を算出する(ステップS1904)。次に、エッジサーバ#2は、イベント検知部1512によって、減速方向の車速変化の大きさを示す値が閾値を超えた車両101があるか否かを判定する(ステップS1905)。
ここで、閾値を超えた車両101がない場合(ステップS1905:No)、エッジサーバ#2は、検知処理を終了する。一方で、閾値を超えた車両101がある場合(ステップS1905:Yes)、エッジサーバ#2は、イベント検知部1512によって、閾値を超えた車両101を撮影したカメラの場所を、イベントが発生した場所として特定する(ステップS1906)。
エッジサーバ#2は、イベント検知部1512によって、特定したイベントが発生した場所を、イベント処理部1513に通知する(ステップS1907)。そして、エッジサーバ#2は、検知処理を終了する。これにより、エッジサーバ#2は、交通渋滞が発生する可能性があることを検知することができる。
(指示処理手順の一例)
次に、図20〜図23を用いて、エッジサーバ#1,#2が実行する、指示処理手順の一例について説明する。
図20〜図23は、指示処理手順の一例を示すシーケンス図である。図20において、エッジサーバ#2は、イベント処理部1513によって、イベントが発生した場所の通知を受け付ける(ステップS2001)。そして、エッジサーバ#2は、イベント処理部1513によって、イベントが発生した場所と、検索距離定義情報900#2に定義される検索距離とに基づいて、車両検索位置を特定する(ステップS2002)。
車両検索位置は、車間距離が閾値以上の車両101が存在するか否かを判定する対象となる区間の末尾を示す位置である。車両検索位置は、例えば、カメラ位置「3600m」、検索距離「1800m」であれば、「3600m−1800m=1800m」である。
次に、エッジサーバ#2は、イベント処理部1513によって、車両検索位置が、自エッジサーバが管理する区間にあるか否かを判定する(ステップS2003)。ここで、自エッジサーバが管理する区間にない場合(ステップS2003:No)、車両検索位置を含むイベント発生通知を、自エッジサーバよりも上流の区間を管理するエッジサーバ#1に送信する(ステップS2004)。
一方で、自エッジサーバが管理する区間にある場合(ステップS2003:Yes)、エッジサーバ#2は、イベント処理部1513によって、車両検索位置に対応するカメラ番号を、車間制御部1514に通知する(ステップS2005)。ここでは、ステップS2003において、自エッジサーバが管理する区間にないと判定した場合について、図21の説明に移行する。
図21において、エッジサーバ#1は、イベント処理部1513によって、エッジサーバ#2から車両検索位置を含むイベント発生通知を受け付けると、車両検索位置に対応するカメラ番号を、車間制御部1514に通知する(ステップS2101)。
エッジサーバ#1は、車間制御部1514によって、車速等管理テーブル600#1を参照し、自エッジサーバが管理する区間のうち通知されたカメラ番号のカメラに対応する区間に所定車間距離以上の車両101があるか否かを判定する(ステップS2102)。ここで、車両101がある場合(ステップS2102:Yes)、エッジサーバ#1は、指示処理を終了する。
一方で、車両101がない場合(ステップS2102:No)、エッジサーバ#1は、車間制御部1514によって、通知されたカメラ番号のカメラに対応する区間を走行する、1または複数の車両101の車番を特定する(ステップS2103)。ここで、ステップS2102において、車両101がないと判定した場合について、図22の説明に移行する。
図22において、エッジサーバ#1は、車間制御部1514によって、特定した1または複数の車両101の車番を含む、それぞれの車両101に対応する端末装置Tの宛先番号についての問い合わせを、クラウドサーバ201に出力する(ステップS2201)。
クラウドサーバ201は、端末管理部1501によって、問い合わせを受け付けると、端末管理テーブル400を参照して、1または複数の車両101のそれぞれの車両101に対応する端末装置Tの宛先番号を取得する(ステップS2202)。クラウドサーバ201は、取得した1または複数の車両101のそれぞれの車両101に対応する端末装置Tの宛先番号を、エッジサーバ#1に送信する(ステップS2203)。
エッジサーバ#1は、車間制御部1514によって、1または複数の車両101のそれぞれの車両101に対応する端末装置Tの宛先番号を受け付けると、いずれかの車両101に対応する端末装置Tの宛先番号を選択する(ステップS2204)。ここで、図23の説明に移行する。
図23において、エッジサーバ#1は、車間制御部1514によって、選択したいずれかの車両101に対応する端末装置Tの宛先番号を含む、いずれかの車両101の車間距離の拡大の指示を、クラウドサーバ201に送信する(ステップS2301)。
クラウドサーバ201は、端末通知部1502によって、いずれかの車両101の車間距離の拡大の指示を受け付けると、受け付けた車間距離の拡大の指示を、モバイルキャリアネットワーク220を介して、端末装置Tに出力する(ステップS2302)。
端末装置Tは、モバイルキャリアネットワーク220を介して、車間距離の拡大の指示を受け付ける(ステップS2303)。端末装置Tは、車間距離の拡大の指示を、音声出力する(ステップS2304)。ドライバーは、端末装置Tの音声出力に応じて、車両101に対して車間距離の拡大に対応する運転操作を行う(ステップS2305)。これにより、ドライバーは、交通渋滞の緩和を図ることができる。
以上説明したように、交通制御装置100によれば、複数の車両101が走行する経路のうち、イベントが発生した場所から所定範囲にある区間上に、車間距離が閾値以上の車両101が存在するか否かを判定することができる。また、交通制御装置100によれば、車間距離が閾値以上の車両101が存在しないと判定した場合、複数の車両101が走行する経路上のいずれかの車両101に対応する端末装置Tに、車間距離を大きくする運転操作を示す指示を出力することができる。
これにより、交通制御装置100は、イベントが発生した場所から所定範囲にある区間に、渋滞吸収運転に相当する運転を行っている車両101があるか否かを判定することができ、交通渋滞が緩和されやすい状態であるか否かを判定することができる。そして、交通制御装置100は、ドライバーに渋滞吸収運転を示す指示を通知し、交通渋滞の長さの増大化を抑制することができ、交通渋滞の解消を早めることができる。
また、複数の車両101が走行する経路が、走行方向に分割された複数の部分区間を含み、交通制御装置100が、複数の部分区間のいずれかの部分区間に対応付けられる場合がある。この場合、交通制御装置100によれば、複数の部分区間のうち、イベントが発生した場所を含む部分区間に対応するエッジサーバからイベント発生情報を受信することができる。また、交通制御装置100によれば、イベント発生情報を受信したことに応じて、自装置に対応付けられた部分区間が、イベントが発生した場所から所定範囲にある区間であれば、自装置に対応付けられた部分区間について車間距離情報を取得することができる。また、交通制御装置100によれば、受信したイベント発生情報と、取得した車間距離情報とに基づいて、自装置に対応付けられた部分区間に、車間距離が閾値以上の車両101が存在するか否かを判定することができる。
これにより、交通制御装置100は、複数の部分区間を分散して管理することができ、イベントが発生した場所を含む部分区間を管理するエッジサーバと通信可能であれば、交通渋滞の緩和を図ることができる。換言すれば、交通制御装置100は、いずれかの部分区間を担当するエッジサーバと通信することができない場合であっても、交通渋滞の緩和を図ることができる確率を向上することができる。結果として、交通制御装置100は、災害発生時などにも、交通渋滞の緩和を図ることができる確率を向上することができる。また、交通制御装置100は、何らかの装置がカメラ#11〜#30などの画像を集中管理する場合に比べて、ネットワーク210にかかる負荷の低減を図ることができる。
また、クラウドサーバが、複数の車両101が走行する経路上のそれぞれの車両101に対応する端末装置Tへの宛先情報を管理する場合がある。この場合、交通制御装置100によれば、車間距離が閾値以上の車両101が存在しないと判定すると、クラウドサーバを介して、経路上のいずれかの車両101に対応する端末装置Tに指示を出力することができる。
これにより、交通制御装置100は、複数の車両101が走行する経路上のそれぞれの車両101に対応する端末装置Tへの宛先情報を管理しなくてもよく、記憶領域の使用量を低減することができる。
また、複数の車両101が走行する経路が、複数の車線を含み、イベント発生情報が、さらにイベントが発生した場所に対応する車線の情報を含む場合がある。この場合、交通制御装置100によれば、車間距離が閾値以上の車両101が存在しないと判定すると、イベントが発生した場所に対応する車線上のいずれかの車両101に対応する端末装置Tに、所定の運転操作を示す指示を出力することができる。
これにより、交通制御装置100は、イベントが発生したことに応じて複数の車両101が連鎖してブレーキをかけてしまう可能性が比較的大きい車線上を走行する車両101に対応する端末装置Tに、渋滞吸収運転を指示することができる。このため、交通制御装置100は、ブレーキが連鎖する回数を抑制しやすくし、交通渋滞の長さの増大化を、より抑制しやすくすることができる。
また、交通制御装置100によれば、複数の車両101が走行する経路のうちイベントが発生した場所における車両101の密度を小さくする所定の運転操作を示す指示を、端末装置Tに出力することができる。また、交通制御装置100によれば、所定の運転操作として、いずれかの車両101を減速する運転操作を採用することができる。また、交通制御装置100によれば、所定の運転操作として、いずれかの車両101の速度を所定速度以下にする運転操作を採用することができる。また、交通制御装置100によれば、所定の運転操作として、いずれかの車両101の前方車両101との車間距離を所定距離以上にする運転操作を採用することができる。これにより、交通制御装置100は、交通渋滞の長さの増大化を抑制することができ、交通渋滞の解消を早めることができる。
また、交通制御装置100によれば、イベントが発生した場所として、減速の度合いを示す値が所定値以上の車両101の場所を採用することができる。これにより、交通制御装置100は、交通渋滞が発生する原因となる種々のイベントをまとめて検知することができ、処理量を低減することができる。
なお、本実施の形態で説明した交通制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本交通制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録され、コンピュータによって記憶媒体から読み出されることによって実行される。また本交通制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)車両が走行する経路の交通を制御する交通制御装置であって、
イベントが発生した場所の情報を含むイベント発生情報と、前記イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された、前記経路における所定範囲にある区間上の第1の車両と前方車両との車間距離、または前記第1の車両と後方車両との車間距離の情報を含む車間距離情報とに基づいて、前記区間上に車間距離が閾値以上の車両が存在するか否かを判定し、
車間距離が前記閾値以上の車両が存在しないと判定した場合、前記経路上のいずれかの車両に対応する端末装置に、前記いずれかの車両の前方車両との車間距離を大きくする運転操作を示す指示を出力する、
制御部を有することを特徴とする交通制御装置。
(付記2) 前記経路は走行方向に分割された複数の部分区間を含み、
前記交通制御装置は前記複数の部分区間のいずれかの部分区間に対応付けられ、
前記制御部は、
前記複数の部分区間のうち前記場所を含む部分区間に対応する検出装置から前記イベント発生情報を受信し、前記イベント発生情報を受信したことに応じて、前記交通制御装置に対応付けられた部分区間が、前記イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された区間であれば、前記車間距離情報を取得し、受信した前記イベント発生情報と、取得した前記車間距離情報とに基づいて、前記交通制御装置に対応付けられた部分区間に、車間距離が閾値以上の車両が存在するか否かを判定する、ことを特徴とする付記1に記載の交通制御装置。
(付記3)前記制御部は、
車間距離が前記閾値以上の車両が存在しないと判定した場合、前記経路上のいずれかの車両に対応する端末装置への宛先情報を管理する管理装置を介して、前記経路上のいずれかの車両に対応する端末装置に、前記指示を出力する、ことを特徴とする付記1または2に記載の交通制御装置。
(付記4)前記経路は複数の車線を含み、
前記イベント発生情報はさらに前記イベントが発生した場所に対応する車線の情報を含み、
前記制御部は、
車間距離が前記閾値以上の車両が存在しないと判定した場合、前記イベントが発生した場所に対応する車線上のいずれかの車両に対応する端末装置に、前記指示を出力する、ことを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の交通制御装置。
(付記5)前記運転操作は、前記いずれかの車両を減速する運転操作、前記いずれかの車両の速度を所定速度以下にする運転操作、または、前記いずれかの車両の前方車両との車間距離を所定距離以上にする運転操作である、ことを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の交通制御装置。
(付記6)前記場所は、減速の度合いを示す値が所定値以上の車両の場所である、ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の交通制御装置。
(付記7)コンピュータが、
車両が走行する経路の交通を制御する交通制御装置であって、
イベントが発生した場所の情報を含むイベント発生情報と、前記イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された、前記経路における所定範囲にある区間上の第1の車両と前方車両との車間距離、または前記第1の車両と後方車両との車間距離の情報を含む車間距離情報とに基づいて、前記区間上に車間距離が閾値以上の車両が存在するか否かを判定し、
車間距離が前記閾値以上の車両が存在しないと判定した場合、前記経路上のいずれかの車両に対応する端末装置に、前記いずれかの車両の前方車両との車間距離を大きくする運転操作を示す指示を出力する、
処理を実行することを特徴とする交通制御方法。
(付記8)コンピュータに、
車両が走行する経路の交通を制御する交通制御装置であって、
イベントが発生した場所の情報を含むイベント発生情報と、前記イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された、前記経路における所定範囲にある区間上の第1の車両と前方車両との車間距離、または前記第1の車両と後方車両との車間距離の情報を含む車間距離情報とに基づいて、前記区間上に車間距離が閾値以上の車両が存在するか否かを判定し、
車間距離が前記閾値以上の車両が存在しないと判定した場合、前記経路上のいずれかの車両に対応する端末装置に、前記いずれかの車両の前方車両との車間距離を大きくする運転操作を示す指示を出力する、
処理を実行させることを特徴とする交通制御プログラム。
100 交通制御装置
101 車両
200 交通制御システム
201 クラウドサーバ
210,220 ネットワーク
300,500 バス
301,501 CPU
302,502 メモリ
303,503 ネットワークI/F
304,504 記憶媒体I/F
305,505 記憶媒体
306,506 入出力装置I/F
307,507 入出力装置
400 端末管理テーブル
600 車速等管理テーブル
700 車速閾値定義情報
800 カメラ位置管理テーブル
900 検索距離定義情報
1000 エッジサーバ管理テーブル
1100 必要車間定義情報
1401 取得部
1402 判定部
1403 指示部
1501 端末管理部
1502 端末通知部
1511 画像処理部
1512 イベント検知部
1513 イベント処理部
1514 車間制御部
#1,#2 エッジサーバ
T 端末装置

Claims (6)

  1. 車両が走行する経路の交通を制御する交通制御装置であって、
    イベントが発生した場所の情報を含むイベント発生情報と、前記イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された、前記経路における所定範囲にある区間上の第1の車両と前方車両との車間距離、または前記第1の車両と後方車両との車間距離の情報を含む車間距離情報とに基づいて、前記区間上に車間距離が閾値以上の車両が存在するか否かを判定し、
    車間距離が前記閾値以上の車両が存在しないと判定した場合、前記経路上のいずれかの車両に対応する端末装置に、前記いずれかの車両の前方車両との車間距離を大きくする運転操作を示す指示を出力する、
    制御部を有することを特徴とする交通制御装置。
  2. 前記経路は走行方向に分割された複数の部分区間を含み、
    前記交通制御装置は前記複数の部分区間のいずれかの部分区間に対応付けられ、
    前記制御部は、
    前記複数の部分区間のうち前記場所を含む部分区間に対応する検出装置から前記イベント発生情報を受信し、前記イベント発生情報を受信したことに応じて、前記交通制御装置に対応付けられた部分区間が、前記イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された区間であれば、前記車間距離情報を取得し、受信した前記イベント発生情報と、取得した前記車間距離情報とに基づいて、前記交通制御装置に対応付けられた部分区間に、車間距離が閾値以上の車両が存在するか否かを判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の交通制御装置。
  3. 前記経路は複数の車線を含み、
    前記イベント発生情報はさらに前記イベントが発生した場所に対応する車線の情報を含み、
    前記制御部は、
    車間距離が前記閾値以上の車両が存在しないと判定した場合、前記イベントが発生した場所に対応する車線上のいずれかの車両に対応する端末装置に、前記指示を出力する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の交通制御装置。
  4. 前記運転操作は、前記いずれかの車両を減速する運転操作、前記いずれかの車両の速度を所定速度以下にする運転操作、または、前記いずれかの車両の前方車両との車間距離を所定距離以上にする運転操作である、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の交通制御装置。
  5. コンピュータが、
    車両が走行する経路の交通を制御する交通制御装置であって、
    イベントが発生した場所の情報を含むイベント発生情報と、前記イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された、前記経路における所定範囲にある区間上の第1の車両と前方車両との車間距離、または前記第1の車両と後方車両との車間距離の情報を含む車間距離情報とに基づいて、前記区間上に車間距離が閾値以上の車両が存在するか否かを判定し、
    車間距離が前記閾値以上の車両が存在しないと判定した場合、前記経路上のいずれかの車両に対応する端末装置に、前記いずれかの車両の前方車両との車間距離を大きくする運転操作を示す指示を出力する、
    処理を実行することを特徴とする交通制御方法。
  6. コンピュータに、
    車両が走行する経路の交通を制御する交通制御装置であって、
    イベントが発生した場所の情報を含むイベント発生情報と、前記イベントが発生した場所の情報に基づいて選定された、前記経路における所定範囲にある区間上の第1の車両と前方車両との車間距離、または前記第1の車両と後方車両との車間距離の情報を含む車間距離情報とに基づいて、前記区間上に車間距離が閾値以上の車両が存在するか否かを判定し、
    車間距離が前記閾値以上の車両が存在しないと判定した場合、前記経路上のいずれかの車両に対応する端末装置に、前記いずれかの車両の前方車両との車間距離を大きくする運転操作を示す指示を出力する、
    処理を実行させることを特徴とする交通制御プログラム。
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