JP2018081254A5 - - Google Patents

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あるいは、前記第1〜第nの分波光入出力部が配置されている面をxy面として、
当該第1〜第nの分波光入出力部は、x軸方向を行方向として、y軸方向に平行に複数行を形成するように配置されているとともに、第1行に配置された第1の光入出力部を起点として、昇順に葛籠折れとなる位置に順番に配置され、
第nの分波光入出力部が配置されている最終行には、最終行以外の行に配置されている分波光入出力部の数以下の分波光入出力部が配置されているとともに、当該最終行以外の各行には同数の複数の分波光入出力部が配置されている光合分波器とすることもできる。
なわち干渉膜フィルタF2における光の入出射面は、分波コリメータC2の光軸に対してy軸周りに反時計回りの方向に角度θで傾いている。それによって干渉膜フィルタF2にはミラーM1からの光L12が入射角θで入射する。なお角度θは基板上面11におけるミラーM2と干渉膜フィルタF2との前後方向の距離Dおよび、基板上面11の分波コリメータC1とC2の左右方向の距離Pに基づいて設定されている。
図3(C)に示したように、ミラーM2の反射面は、右方から左方を見て、法線方向が下方後方に向くようにxy面をx軸周りに反時計回りの方向に角度φで傾けた方向に向いている。それによってミラーM2に入射した光L13は、基板10に形成された切欠部13を介して基板10の下面12に配置されている干渉膜フィルタF3方向に向かう。なお角度φは基板上面11におけるミラーM2と干渉膜フィルタF2との前後方向の距離Dおよび、基板上面11の分波コリメータC2と基板下面12の分波コリメータC3の上下方向の距離Phに基づいて設定されている。そして干渉膜フィルタF3における光の入出射面は、右方から左方を見て、基板10の上面11に配置されているミラーM2と対面するようにxy面をx軸周りに反時計回りに角度φで傾けた方向を向いている。したがって基板上面11から切欠部13を介して基板下面12に向かう光L14と分波コリメータC3の光軸とのなす角が図中に示したように2φとなる。
次に第1の実施例に係る光合分波器1aによって分波および合波される光の波長や、光合分波器1aにおける各部の具体的なサイズや角度などについて説明する。まず、分波コリメータC1、C2、C3、およびC4が入出力する単色光の波長は、それぞれλ=1271nm、λ=1291nm、λ=1311nm、およびλ=1331nmである。左右方向における分波コリメータ間(C1−C2、C3−C4)の距離PはP=4mmである。
図4(C)に示したように、下方から上方を見て、ミラーM3の反射面は、xy面をy軸周りに反時計回りに角度θで回転させ方向に傾いている。また干渉膜フィルタF4における光の入出射面は、下方から上方を見て、xy面をy軸周りに反時計回りに角度θで回転させた方向に傾いている。そして干渉膜フィルタF4から合波コリメータC5に向かう光L17は分波コリメータC4の光軸に平行となる。したがって、基板上面11における干渉膜フィルタF2を単色光L2が透過するときと同様に、分波コリメータC4から出射する単色光L4は右方に距離ΔPだけシフトする。すなわち基板下面12において左右方向に距離Pで離間している分波コリメータC3およびC4は、それぞれ、基板上面11の分波コリメータC1およびC2に対して左方にΔPだけずれた位置に配置されている。
このように本発明の第2の実施例に係る光合分波器1bにおける光学系では、干渉膜フィルタF〜F4を透過する光のシフトを考慮して各光ファイバコリメータC1〜C5が最適な位置に配置されて、各光ファイバコリメータC1〜C5に入力される光の結合損失を低減させることができる。もちろん後方から前方を見て、分波コリメータC1 〜C4を一辺がPの正方形の頂点に配置し、合波コリメータC5を分波コリメータC4と同じ位置に配置する場合には、各ミラーM1〜M3の反射面および干渉膜フィルタF2〜F4の光の入出射面の傾き角度をそれぞれ個別に設定すればよい。いずれにしても干渉膜フィルタF2〜F4における光路のシフトを考慮した位置に分波コリメータC1〜C4および合波コリメータC5を配置することで光損失を低減させることができる。
図6(B)に示した光合分波器1eにおける光路偏向部20bは、直角プリズム、あるいは直角プリズムの頂点を平坦にした等脚台形プリズムなどによって構成され、干渉膜フィルタF4から合波コリメータC5に向かう光L17を分波コリメータC3とC4の中間位置の方向に後方へ折り返している。それによって、後方から見ると、合波コリメータC5が分波コリメータC3とC4の間に配置されるともに、前方に開口端を有して、全ての分波コリメータC1〜C4と同一の平面内に配置されている。
なお図6の(A)と(B)に示した光合分波器(1d、1e)における光路偏向部(20a、20b)の配置を変えることで、後方から見て、合波コリメータC5を分波コリメータC1〜C4によって形成される矩形領域の中心に配置することもできる。図7に第4の実施例の第1の変形例として、合波コリメータC5が分波コリメータC1〜C4によって形成される矩形領域の中心に配置された光合分波器1fを示した。なおここでも光合分波器1fが光合波器として動作しているときの状態を示した。図7(A)は光合分波器1fを前方から見たときの正面図であり、図7(B)は光合分波器1fを右方から見たときの側面図である。ここに示した光合分波器1fでは、前端側を開口端とした合波コリメータC5が基板10の後方に配置されている。また合波コリメータC5の開口端は、分波コリメータC1〜C4の開口端と同一面で、しかも分波コリメータC1〜C4の配置領域の中心に配置されている。そして光合分波器1fにおける光路偏向部20cは、先に図6(B)に示した光合分波器1eと同様に、直角プリズムあるいは等脚台形プリズムから構成されている。しかし図7(A)に示したように、光路偏向部20cにおいて、三角形や等脚台形となるプリズムの側面120がzx面に対してz軸周りに45゜傾いている。そして前後方向から見ると、光路偏向部20における光の入出射面が、分波コリメータC4の開口端と基板10の前端面における左右中央位置とに跨がって配置されている。
光路偏向部20cの動作としては、干渉膜フィルタF4から合波コリメータC5に向かう光L17が後面に入射されると、その光が上方に向かって屈曲するとともに後方へ折り返される。したがって光路偏向部20cを入出射する光L18の光路は、前後方向からて分波コリメータC4から基板10の左右中央位置に向かう。すなわちL18の左右方向の出射位置は、4つの分波コリメータC1〜C4の配置領域の中心となる。
また図6の(A)と(B)に示した光合分波器(1d、1e)における光路偏向部(20a、20b)の構成を組み合わせることでも、図7や図8に示した光合分波器(1f、1g)と同様の動作をする光合分波器を構成することができる。図9に第4の実施例の第3の変形例を示した。ここでは図7に示した光合分波器1fと同じ動作を行う光合分波器1hを示した。図9は、当該光合分波器1hが光合波器として動作しているときの状態を示す図であり、図9(A)は光合分波器1hを右方から見たときの側面図であり、図9(B)は光合分波器1hを下方から見たときの平面図である。光合分波器1hでは、前端側を開口端とした合波コリメータC5が基板10の後方に配置されている。また合波コリメータC5の開口端は、分波コリメータC1〜C4の開口端と同一面で、しかも分波コリメータC1〜C4の配置領域の中心に配置されている。そして光合分波器1hにおける光路偏向部20eは、直角プリズムあるいは等脚台形プリズムからなる第1の光路偏向部21と菱形プリズムによって構成される第2の光路偏向部22とから構成されている。
光路偏向部20eの動作としては、まず、第1の光路偏向部21が、干渉膜フィルタF4から合波コリメータC5に向かう光L17を、上方に向かって屈曲させるとともに後方へ折り返す。したがって第1の光路偏向部21を入出射する光L18の光路は、左右方向から見てコの字型に屈曲している。また当該光L18の出射位置は、分波コリメータC2とC3の中間位置になっている。第1の光路偏向部21によって後方に折り返された光L18が第2の光路偏向部22に入射すると、第2の光路偏向部22は、その入射光L18を右方にシフトさせて後方に向かって出射する。そして第2の光路偏向部22を入出射する光L19の光路は、上下方向から見てクランク状に屈曲している。また光L19の左右方向の出射位置は、分波コリメータC3とC4の中間位置になっている。したがって第2の光路偏向部22から光L19が出射する位置は、前後方向から見ると、4つの分波コリメータC1〜C4の配置領域の中心となる。そしてこの光合分波器1hにおいても、図8(A)に示したように、基板10を前後方向に連絡して光を通す通路14が設けられている。なお、この第3の変形例において、例えば、第2の光路偏向部22を直角プリズムあるいは等脚台形プリズムとすれば、第1の光路偏向部21が後方に折り返した光L18を再度前方へ折り返すことができ、図8に示した光合分波器1gと同様の動作をする光合分波器を構成することができる。
図10に第5の実施例に係る光合分波器1iを示した。図10(A)は当該光合分波器1iを左上後方から見たときの斜視図を示しており、図10(B)は光合分波器1iを左下後方から見たときの斜視図を示している。なお光合分波器1iの光学系、図4に示した第2の実施例に係る光合分波器1bと同様である。
また図10(B)に示したように、基板10の下面12にも、互いに対面しつつ、xy面をy軸周りに所定角度だけ傾かせたミラーM3と干渉膜フィルタF4が配置されている。このミラーM3と干渉膜フィルタF4は、基板10の下面12に積層された補助基板40の下面に固定されている。またこの補助基板40にも上下方向に貫通する孔41が形成され、基板10の下面12にはこの孔41に係合する扁平円柱状の突起42が形成されている。基板10の上面11側の補助基板30と同様に、調芯作業時には補助基板40が突起42の軸43周りに基板10に対して回動可能になっている。調芯作業後では所定の回転位置に調整された状態で補助基板40が基板10に固定されている。
あるいは、図12に示した光合分波器1kのように、後方から前方を見たときに、複数の分波コリメータC21〜C29が3行以上に行列配置されていてもよい。そして、分波コリメータC21を起点としてミラーと干渉膜フィルタとの間で順次反射して合波コリメータに至る光路Lが、後方から見たときに葛籠折れ状となるように形成されるようにしてもよい。なお分波コリメータの数によっては、全ての行に同じ数の分波コリメータを配置することができない場合がある。その場合は、最下行以外の行に同じ数の分波コリメータを配置すればよい。

Claims (1)

  1. 請求項1または2において、
    前記第1〜第nの分波光入出力部が配置されている面をxy面として、
    当該第1〜第nの分波光入出力部は、x軸方向を行方向として、y軸方向に平行に複数行を形成するように配置されているとともに、第1行に配置された第1の光入出力部を起点として、昇順に葛籠折れとなる位置に順番に配置され、
    第nの分波光入出力部が配置されている最終行には、最終行以外の行に配置されている分波光入出力部の数以下の分波光入出力部が配置されているとともに、当該最終行以外の各行には同数の複数の分波光入出力部が配置されている、
    ことを特徴とする光合分波器。
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