JP2018080939A - 発光分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定室内に導入されるガスの消費量を削減することができる発光分析装置を提供する。【解決手段】試料を放電させることにより発生した光が入射する測定室41内に、分光器42を設ける。導入路44を介して測定室41内にガスを導入し、導出路45を介して測定室41内からガスを導出する。発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、電源がオフ状態とされていた時間に基づいて、導入バルブ442及び導出バルブ451の開閉状態を制御することにより、測定室41内に対するガスの導入量及び導出量を制御する。【選択図】 図1

Description

本発明は、試料を放電させて分析を行うための発光分析装置に関するものである。
発光分析装置には、例えば電極が設けられており、当該電極に対向するように試料が配置される。試料の分析を行う際には、試料と電極との間で放電が行われ、放電により発生した光が分光器において分光される。そして、分光された各波長の光が検出器で受光されることにより、各波長の受光強度に基づいて試料の分析が行われる(例えば、下記特許文献1参照)。
分光器及び検出器は、測定室内に設けられており、試料を放電させることにより発生した光は、当該測定室内に入射するようになっている。 すなわち、測定室内に入射した光が、当該測定室内で分光器により分光され、検出器で検出されるようになっている。分析中は、測定室内がガスで満たされた状態又は真空に保たれた状態となる。これにより、特定の波長の光が測定室内で酸素の影響を受けることを防止し、分析精度を向上することができる。
測定室内をガスで満たすような構成の場合には、測定室内にガスを導入する導入路と、測定室内からガスを導出する導出路とが、それぞれ測定室に連通している。導入路には導入バルブが設けられており、当該導入バルブを開閉することにより、導入路から測定室内へのガスの導入量を制御することができる。また、導出路には導出バルブが設けられており、当該導出バルブを開閉することにより、測定室内から導出路へのガスの導出量を制御することができる。
この種の発光分析装置においては、電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、例えば導入バルブ及び導出バルブがいずれも開かれた状態で測定室内にガスが導入されるようになっている。これにより、測定室内の酸素が導出路を介して追い出され、測定室内がガスで満たされた状態となった後、分析が開始される。
特開2011−75376号公報
測定室内に導入されるガスとしては、例えば酸素よりも重い不活性ガスが用いられる。このような不活性ガスは高価であるため、可能な限り消費量を抑えることが好ましい。しかしながら、上記のような構成を有する発光分析装置においては、電源がオフ状態からオン状態に切り替えられる度に導入バルブ及び導出バルブが開かれ、測定室内のガスが入れ替えられるため、不活性ガスの消費量が多くなり、ランニングコストが高くなるという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、測定室内に導入されるガスの消費量を削減することができる発光分析装置を提供することを目的とする。
本発明に係る発光分析装置は、試料を放電させて分析を行うための発光分析装置であって、測定部と、分光器と、ガス導入部と、ガス導出部と、電源切替部と、計時部と、ガス流量制御部とを備える。前記測定部には、試料を放電させることにより発生した光が入射する測定室が形成されている。前記分光器は、前記測定室内に設けられ、当該測定室内に入射した光を分光する。前記ガス導入部は、前記測定室内にガスを導入する。前記ガス導出部は、前記測定室内からガスを導出する。前記電源切替部は、前記発光分析装置の電源をオン状態又はオフ状態に切り替える。前記計時部は、前記電源切替部により前記発光分析装置の電源がオフ状態とされている時間を計測する。前記ガス流量制御部は、前記電源切替部により前記発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、前記計時部により計測された時間に基づいて、前記ガス導入部からのガスの導入量、及び、前記ガス導出部からのガスの導出量を制御する。
このような構成によれば、発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、電源がオフ状態とされていた時間に基づいて、測定室内に対するガスの導入量及び導出量が制御される。したがって、例えば電源がオフ状態とされていた時間が短い場合のように、測定室内への酸素の流入量が少ない場合と、例えば電源がオフ状態とされていた時間が長い場合のように、測定室内への酸素の流入量が多い場合とで、電源がオン状態に切り替えられた後の測定室内に対するガスの導入量及び導出量を異ならせることができる。これにより、必要以上に測定室内のガスが入れ替えられるのを防止することができるため、測定室内に導入されるガスの消費量を削減することができる。
前記ガス導入部には、前記測定室内にガスを導入する導入路が形成されるとともに、当該導入路を開閉する導入バルブが設けられていてもよい。また、前記ガス導出部には、前記測定室内からガスを導出する導出路が形成されるとともに、当該導出路を開閉する導出バルブが設けられていてもよい。この場合、前記ガス流量制御部は、前記電源切替部により前記発光分析装置の電源がオン状態からオフ状態に切り替えられたときに、前記導入バルブ及び前記導出バルブを閉じた状態とし、前記電源切替部により前記発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、前記計時部により計測された時間に基づいて、前記導入バルブ及び前記導出バルブの開閉状態を制御してもよい。
このような構成によれば、発光分析装置の電源がオン状態からオフ状態に切り替えられたときに、導入バルブ及び導出バルブを閉じた状態として、測定室内をガスで満たされた状態に維持することができる。このような場合であっても、長時間が経過すると測定室内に酸素が流入する場合があるため、発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、電源がオフ状態とされていた時間に基づいて、測定室内に対するガスの導入量及び導出量を制御することにより、必要最低限の量だけ測定室内にガスを導入することができる。
前記発光分析装置は、前記測定室内の圧力が一定値以上となった場合に、当該測定室内からガスを排出させるリークバルブをさらに備えていてもよい。この場合、分析中には、前記ガス流量制御部が前記導出バルブを閉じた状態で前記導入バルブを開き、前記測定室内に第1流量でガスを導入させてもよい。
このような構成によれば、分析中は導出バルブを閉じた状態で導入バルブを開くことにより、測定室内に第1流量でガスを導入しながらリークバルブからガスを排出させ、測定室内をガスで満たされた状態に維持することができる。このような発光分析装置においては、電源がオン状態からオフ状態に切り替えられた後に長時間が経過すると、リークバルブから測定室内に酸素が流入するおそれがある。このような場合であっても、発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、電源がオフ状態とされていた時間に基づいて、測定室内に対するガスの導入量及び導出量を制御することにより、リークバルブからの酸素の流入量に応じた必要最低限のガスを測定室内に導入することができる。
前記電源切替部により前記発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、前記計時部により計測された時間が閾値未満である場合には、前記ガス流量制御部が前記導出バルブを閉じた状態で前記導入バルブを開き、前記測定室内に前記第1流量でガスを導入させてもよい。
このような構成によれば、発光分析装置の電源がオフ状態とされていた時間が閾値未満の短い時間である場合には、電源がオン状態に切り替えられたときに、導出バルブが閉じられた状態で導入バルブが開かれ、分析時と同様の第1流量で測定室内にガスが導入される。このように、発光分析装置の電源がオフ状態とされていた時間が比較的短い場合には、測定室内への酸素の流入量が少ないため、測定室内のガスを入れ替える動作を省略することにより、測定室内に導入されるガスの消費量を削減することができる。
前記電源切替部により前記発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、前記計時部により計測された時間が閾値以上である場合には、前記ガス流量制御部が前記導入バルブ及び前記導出バルブを開き、前記測定室内に前記第1流量よりも多い第2流量でガスを導入させ、所定時間経過後に前記導出バルブを閉じて、前記測定室内に前記第1流量でガスを導入させてもよい。
このような構成によれば、発光分析装置の電源がオフ状態とされていた時間が閾値以上の長い時間である場合には、電源がオン状態に切り替えられたときに、導入バルブ及び導出バルブが開かれ、第1流量よりも多い第2流量で測定室内にガスが導入される。このように、発光分析装置の電源がオフ状態とされていた時間が比較的長い場合には、測定室内への酸素の流入量が多いため、第2流量で測定室内にガスを導入することにより測定室内のガスを入れ替えて、測定室内の酸素を追い出すことができる。その後に所定時間が経過して測定室内の酸素が追い出された後は、導出バルブを閉じた状態に切り替えて、分析時と同様の第1流量で測定室内にガスを導入させることにより、必要以上に測定室内のガスが入れ替えられるのを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る発光分析装置の構成例を示した概略図である。 図1の発光分析装置の電気的構成の一例を示したブロック図である。 発光分析装置の電源がオン状態からオフ状態に切り替えられた場合の制御部による処理の一例を示したフローチャートである。 発光分析装置の電源がオン状態からオフ状態に切り替えられた場合の制御部による処理の一例を示したフローチャートである。 導入バルブ及び導出バルブの開閉状態、並びに、測定室内に導入されるガスの流量の制御態様の一例を示したタイミングチャートであり、計時部により計測された時間が閾値未満である場合の制御態様を示している。 導入バルブ及び導出バルブの開閉状態、並びに、測定室内に導入されるガスの流量の制御態様の一例を示したタイミングチャートであり、計時部により計測された時間が閾値以上である場合の制御態様を示している。
図1は、本発明の一実施形態に係る発光分析装置の構成例を示した概略図である。この発光分析装置には、試料載置台1と電極2とが備えられている。試料載置台1の内部には放電室11が形成されており、当該放電室11内に電極2の先端部が臨んでいる。放電室11の壁面には、電極2の先端部に対向する位置に開口12が形成されている。分析対象となる固体の試料3は、開口12を塞ぐように試料載置台1上に載置され、その表面が電極2の先端部と間隔を隔てて対向した状態となる。
分析時には、電極2に電圧が印加されることにより、試料3の表面と電極2の先端部との間で放電が行われる。放電時に放電室11内で発生した光は、集光レンズ13を透過して測定部4へと導かれる。測定部4は、その内部に測定室41が形成されることにより中空状に構成されており、測定室41内には分光器42及び検出器43が設けられている。
試料を放電させることにより発生した光は、測定室41内に入射し、分光器42により分光される。検出器43は複数の受光素子431を備えており、分光器42により分光された各波長の光が各受光素子431で受光されることにより、各波長の受光強度に基づいて試料3の分析が行われる。
試料載置台1には、それぞれ放電室11の内部と外部とを連通するガス供給路14及びガス排出路15が形成されている。分析時には、ガス供給路14から放電室11内に供給される不活性ガスが、ガス排出路15からオーバーフローすることにより、放電室11内が不活性ガスで満たされた状態となる。このようにして、不活性ガスで放電室11内の空気を追い出すことにより、空気中の成分が分析結果に悪影響を及ぼすのを防止することができる。放電室11内に導入する不活性ガスとしては、例えばアルゴンガスなどが用いられるが、アルゴンガス以外のガスを用いることも可能である。
測定部4の測定室41内には、放電室11内と同様に不活性ガスが導入される。分析時には、放電室11内が不活性ガスで満たされた状態(例えば酸素濃度10ppm以下)となることにより、特定の波長の光が空気中の酸素の影響を受けることを防止し、分析精度を向上することができる。測定部4の測定室41内に導入する不活性ガスとしては、例えばアルゴンガスなどが用いられるが、アルゴンガス以外のガスを用いることも可能である。また、不活性ガス以外のガスが測定室41内に導入されるような構成であってもよい。
測定室41内には、導入路44、導出路45及びリーク路46が連通している。導入路44は、その一端が測定室41内に連通するとともに、他端が例えばガスボンベなどにより構成されるガス供給源441に接続されている。ガス供給源441からのガス(不活性ガス)の供給量は、任意に調整することができるようになっている。
ガス供給源441から供給されるガスは、導入路44を介して測定室41内に導入される。導入路44には導入バルブ442が設けられており、当該導入バルブ442により導入路44を開閉することができる。これらの導入路44、ガス供給源441及び導入バルブ442は、測定室41内にガスを導入するガス導入部を構成している。
導出路45は、その一端が測定室41内に連通するとともに、他端が測定室41の外部に開放されている。導出路45には導出バルブ451が設けられており、当該導出バルブ451により導出路45を開閉することができる。これらの導出路45及び導出バルブ451は、測定室41からガスを導出するガス導出部を構成している。
リーク路46は、その一端が測定室41内に連通するとともに、他端が測定室41の外部に開放されている。リーク路46にはリークバルブ461が設けられており、測定室41内の圧力が一定値以上となった場合に、測定室41内のガスがリークバルブ461を介してリーク路46から排出されるようになっている。
分析時には、導入バルブ442が開かれるとともに導出バルブ451が閉じられた状態で、ガス供給源441から導入路44を介して測定室41内にガスが導入される。これにより、測定室41内がガスで満たされた状態に維持され、一部のガスがリーク路46からオーバーフローすることとなるため、測定室41内に酸素(空気)が流入するのを防止することができる。
図2は、図1の発光分析装置の電気的構成の一例を示したブロック図である。この発光分析装置には、上述の構成以外に、例えば制御部5、電源装置6及び電源切替部7などが備えられている。制御部5は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む構成であり、当該CPUがプログラムを実行することにより、計時部51及びガス流量制御部52などとして機能する。
電源装置6は、発光分析装置の各部に電力を供給するための装置である。電源切替部7は、例えばスイッチを含む構成であり、電源装置6からの電力供給を切り替えることにより、発光分析装置の電源をオン状態又はオフ状態に切り替える。ここで、「オフ状態」とは、「オン状態」よりも電源装置6から供給される電力が少ない状態を意味しており、電力が全く供給されない状態の他、例えば電力の供給量が非常に少ない状態(省電力状態など)も含まれる。
計時部51は、電源切替部7により発光分析装置の電源がオフ状態とされている時間を計測する。すなわち、計時部51は、電源切替部7により発光分析装置の電源がオン状態からオフ状態に切り替えられたときに時間の計測を開始し、その後に電源がオフ状態からオン状態に切り替えられるまでの時間を計測する。
ガス流量制御部52は、ガス供給源441から測定室41内へのガスの導入量、並びに、導入バルブ442及び導出バルブ451の開閉状態を制御する。具体的には、電源切替部7による発光分析装置の電源の切替動作、及び、計時部51により計測された時間に基づいて、ガス供給源441からのガスの導入量が調整されるとともに、導入バルブ442及び導出バルブ451が開閉されるようになっている。
図3及び図4は、発光分析装置の電源がオン状態からオフ状態に切り替えられた場合の制御部5による処理の一例を示したフローチャートである。発光分析装置の電源がオン状態のとき(通常時)には、分析時と同様に導入バルブ442が開かれるとともに導出バルブ451が閉じられた状態で測定室41内にガスが導入されており、一部のガスがリーク路46から排出されることにより、測定室41内に一定圧力のガスが満たされた状態となっている。
発光分析装置の電源がオン状態からオフ状態に切り替えられた場合には(ステップS101でYes)、まず導入バルブ442が閉じられるとともに(ステップS102)、計時部51による時間の計測が開始される(ステップS103)。このとき、導入バルブ442及び導出バルブ451の両方が閉じられた状態となるため、測定室41はほぼ密閉された状態となるが、例えばリーク路46などの隙間から測定室41内に、少量の空気(酸素)が徐々に入り込むこととなる。
その後、発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられた場合には(ステップS104でYes)、計時部51により計測された時間が所定の閾値未満であるか否かが判定される(ステップS105)。上記閾値としては、1分〜数分、あるいは、1時間未満の一定時間(例えば30分)といったように、比較的短い時間として予め設定された値が用いられる。
計時部51により計測された時間が閾値未満である場合には(ステップS105でYes)、導出バルブ451が閉じられた状態のまま導入バルブ442が開かれる(ステップS106)。これにより、導入路44を介して測定室41内にガスが導入され、そのガスの流量が通常時と同じ流量(第1流量)となるように制御される(ステップS107)。上記第1流量は、例えば0.1〜1L/min程度の値に予め設定されているが、これに限らず、他の流量に設定されていてもよいし、例えば操作部(図示せず)を操作することにより任意の流量に設定できるような構成であってもよい。
一方、計時部51により計測された時間が閾値以上である場合には(ステップS105でNo)、導入バルブ442及び導出バルブ451が開かれる(ステップS108,109)。これにより、導入路44を介して測定室41内にガスが導入されるとともに、導出路45を介して測定室41内からガスが導出される。このとき、測定室41内に導入されるガスの流量は、上記第1流量よりも多い流量(第2流量)となるように制御される(ステップS110)。
上記第2流量は、例えば5〜10L/min程度の値に予め設定されているが、これに限らず、他の流量に設定されていてもよいし、例えば操作部(図示せず)を操作することにより任意の流量に設定できるような構成であってもよい。また、計時部51により計測された時間に応じて、上記第2流量を異なる値とすることも可能である。例えば、計時部51により計測された時間が長いほど第2流量が多くなるように、第2流量が段階的に設定されてもよい。
その後、所定時間が経過した場合には(ステップS111でYes)、導出バルブ451が閉じられる(ステップS112)。このとき、測定室41内に導入されるガスの流量は、上記第1流量となるように制御される(ステップS113)。これにより、通常時と同様の状態となり、測定室41内に導入されるガスの一部がリーク路46から排出され、測定室41内に一定圧力のガスが満たされた状態となる。
上記所定時間は、測定室41内の酸素を追い出すのに十分な値として、例えば操作部(図示せず)を操作することにより任意の値に可変設定できる。また、計時部51により計測された時間に応じて、上記所定時間を異なる値とすることも可能である。例えば、計時部51により計測された時間が1〜数時間以内であれば30秒、1日程度であれば2〜3分といったように、計時部51により計測された時間が長いほど上記所定時間が長くなるように、上記所定時間が段階的に設定されてもよい。ただし、上記所定時間は、可変に限られるものではなく、一定時間に設定されていてもよい。
図5及び図6は、導入バルブ442及び導出バルブ451の開閉状態、並びに、測定室41内に導入されるガスの流量の制御態様の一例を示したタイミングチャートである。図5は、計時部51により計測された時間が閾値未満である場合(図3のステップS105でYes)の制御態様を示しており、図6は、計時部51により計測された時間が閾値以上である場合(ステップS105でNo)の制御態様を示している。
図5及び図6に示すように、通常時には、導入バルブ442が開かれるとともに導出バルブ451が閉じられた状態となっており、測定室41内には第1流量でガスが導入されるように制御されている。この状態で発光分析装置の電源がオン状態からオフ状態に切り替えられた場合には(タイミングT1)、導入バルブ442が閉じられることにより、導入バルブ442及び導出バルブ451の両方が閉じられた状態となる。このとき、計時部51による時間の計測が開始される。
その後、発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに(タイミングT2)、計時部51により計測された時間が閾値未満である場合には、図5に示すように、導出バルブ451が閉じられた状態のまま導入バルブ442が開かれる。これにより、導入路44から測定室41内にガスが導入されるとともに、導出路45から測定室41内のガスが導出されない状態となる。そして、測定室41内に第1流量でガスが導入されるように制御されることにより、通常時と同様の状態に戻る。
一方、発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに(タイミングT2)、計時部51により計測された時間が閾値以上である場合には、図6に示すように、導入バルブ442及び導出バルブ451の両方が開かれた状態となる。これにより、導入路44から測定室41内にガスが導入されるとともに、導出路45から測定室41内のガスが導出される状態となる。そして、測定室41内に第1流量よりも多い第2流量でガスが導入されるように制御されることにより、測定室41内のガスが入れ替えられる。
この状態で所定時間が経過すれば(タイミングT3)、導入バルブ442が開かれた状態のまま導出バルブ451が閉じられる。これにより、導入路44から測定室41内にガスが導入される状態のまま、導出路45から測定室41内のガスが導出されない状態となる。そして、測定室41内に第1流量でガスが導入されるように制御されることにより、通常時と同様の状態に戻る。
このように、本実施形態では、発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、計時部51により計測された時間に基づいて、導入路44からのガスの導入量、及び、導出路45からのガスの導出量が制御される。したがって、例えば電源がオフ状態とされていた時間が短い場合(図5参照)のように、測定室41内への酸素の流入量が少ない場合と、例えば電源がオフ状態とされていた時間が長い場合(図6参照)のように、測定室41内への酸素の流入量が多い場合とで、電源がオン状態に切り替えられた後の測定室41内に対するガスの導入量及び導出量を異ならせることができる。これにより、必要以上に測定室41内のガスが入れ替えられるのを防止することができるため、測定室41内に導入されるガスの消費量を削減することができる。
より具体的には、まず発光分析装置の電源がオン状態からオフ状態に切り替えられたときに(タイミングT1)、導入バルブ442及び導出バルブ451を閉じた状態として、測定室41内をガスで満たされた状態に維持することができる。このような場合であっても、長時間が経過するとリーク路46などの隙間から測定室41内に酸素が流入する場合があるため、発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、電源がオフ状態とされていた時間に基づいて、測定室41内に対するガスの導入量及び導出量を制御することにより、必要最低限の量だけ測定室41内にガスを導入することができる。
すなわち、発光分析装置の電源がオフ状態とされていた時間が比較的短い場合(図5参照)には、測定室41内への酸素の流入量が少ないため、測定室41内のガスを入れ替える動作を省略することにより、測定室41内に導入されるガスの消費量を削減することができる。一方、発光分析装置の電源がオフ状態とされていた時間が比較的長い場合(図6参照)には、測定室41内への酸素の流入量が多いため、第2流量で測定室41内にガスを導入することにより測定室41内のガスを入れ替えて、測定室41内の酸素を追い出すことができる。その後に所定時間が経過して測定室41内の酸素が追い出された後は、導出バルブ451を閉じた状態に切り替えて、分析時と同様の第1流量で測定室41内にガスを導入させることにより、必要以上に測定室41内のガスが入れ替えられるのを防止することができる。
上記実施形態では、分光分析装置の電源がオフ状態とされていた時間が閾値未満である場合に(図3のステップS105でYes)、測定室41内に分析時と同じ第1流量でガスが導入されるような構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、測定室41内へのガスの導入量、及び、測定室41からのガスの導出量が制御されるような構成であれば、例えば第1流量とは異なる流量で測定室41内にガスが導入されるような構成であってもよいし、流量が複数段階に切り替えられてもよい。
また、上記実施形態では、分光分析装置の電源がオフ状態とされていた時間が閾値以上である場合に(図3のステップS105でNo)、所定時間だけ測定室41内に第2流量でガスが導入された後、分析時と同じ第1流量でガスが導入されるような構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、測定室41内へのガスの導入量、及び、測定室41からのガスの導出量が制御されるような構成であれば、例えば第1流量又は第2流量とは異なる流量で測定室41内にガスが導入されるような構成であってもよいし、流量が3段階以上に切り替えられてもよい。
上記閾値は、1つに限らず、例えば複数設定されていてもよい。すなわち、分光分析装置の電源がオフ状態とされていた時間を複数の閾値と比較し、それぞれの比較結果に応じて、測定室41内へのガスの導入量、及び、測定室41からのガスの導出量が異なる態様で制御されるような構成であってもよい。
上記実施形態では、リークバルブ461を介して測定室41内のガスが排出されるような構成について説明したが、リークバルブ461が備えられていないような構成であってもよい。また、導入バルブ442、導出バルブ451及びリークバルブ461の少なくとも1つが備えられていないような構成であってもよいし、他のバルブが備えられた構成であってもよい。さらに、測定室41内へのガスの導入量、及び、測定室41からのガスの導出量が、バルブの開閉状態により制御されるような構成に限らず、バルブ以外の流量調整装置を用いて制御されるような構成であってもよい。
上記実施形態では、測定室41内に分光器42及び検出器43が設けられた構成について説明した。しかし、分光器42が測定室41内に設けられているような構成であれば、上記のような構成に限らず、例えば検出器43が測定室41の外部に設けられた構成などであってもよい。
試料を放電させることにより光を発生させるための構成は、図1に示したような構成に限らず、他の任意の構成を採用することができる。この場合、放電の態様は、スパーク放電、アーク放電、誘導結合プラズマ(ICP)放電など、任意の態様を採用することができる。
1 試料載置台
2 電極
3 試料
4 測定部
5 制御部
6 電源装置
7 電源切替部
11 放電室
12 開口
13 集光レンズ
14 ガス供給路
15 ガス排出路
41 測定室
42 分光器
43 検出器
44 導入路
45 導出路
46 リーク路
51 計時部
52 ガス流量制御部
431 受光素子
441 ガス供給源
442 導入バルブ
451 導出バルブ
461 リークバルブ

Claims (5)

  1. 試料を放電させて分析を行うための発光分析装置であって、
    試料を放電させることにより発生した光が入射する測定室が形成された測定部と、
    前記測定室内に設けられ、当該測定室内に入射した光を分光する分光器と、
    前記測定室内にガスを導入するガス導入部と、
    前記測定室内からガスを導出するガス導出部と、
    前記発光分析装置の電源をオン状態又はオフ状態に切り替える電源切替部と、
    前記電源切替部により前記発光分析装置の電源がオフ状態とされている時間を計測する計時部と、
    前記電源切替部により前記発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、前記計時部により計測された時間に基づいて、前記ガス導入部からのガスの導入量、及び、前記ガス導出部からのガスの導出量を制御するガス流量制御部とを備えたことを特徴とする発光分析装置。
  2. 前記ガス導入部には、前記測定室内にガスを導入する導入路が形成されるとともに、当該導入路を開閉する導入バルブが設けられ、
    前記ガス導出部には、前記測定室内からガスを導出する導出路が形成されるとともに、当該導出路を開閉する導出バルブが設けられており、
    前記ガス流量制御部は、前記電源切替部により前記発光分析装置の電源がオン状態からオフ状態に切り替えられたときに、前記導入バルブ及び前記導出バルブを閉じた状態とし、前記電源切替部により前記発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、前記計時部により計測された時間に基づいて、前記導入バルブ及び前記導出バルブの開閉状態を制御することを特徴とする請求項1に記載の発光分析装置。
  3. 前記測定室内の圧力が一定値以上となった場合に、当該測定室内からガスを排出させるリークバルブをさらに備え、
    分析中には、前記ガス流量制御部が前記導出バルブを閉じた状態で前記導入バルブを開き、前記測定室内に第1流量でガスを導入させることを特徴とする請求項2に記載の発光分析装置。
  4. 前記電源切替部により前記発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、前記計時部により計測された時間が閾値未満である場合には、前記ガス流量制御部が前記導出バルブを閉じた状態で前記導入バルブを開き、前記測定室内に前記第1流量でガスを導入させることを特徴とする請求項3に記載の発光分析装置。
  5. 前記電源切替部により前記発光分析装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに、前記計時部により計測された時間が閾値以上である場合には、前記ガス流量制御部が前記導入バルブ及び前記導出バルブを開き、前記測定室内に前記第1流量よりも多い第2流量でガスを導入させ、所定時間経過後に前記導出バルブを閉じて、前記測定室内に前記第1流量でガスを導入させることを特徴とする請求項3又は4に記載の発光分析装置。
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