JP2018080561A - 遮蔽装置 - Google Patents

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万人 山岸
Kazuto Yamagishi
万人 山岸
武信 江波戸
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武信 江波戸
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Abstract

【課題】引張コードの操作性を保ちつつ安全性が高められた遮蔽装置を提供する。【解決手段】ヘッドボックスから垂下される複数本の引張コードを引くことによって遮蔽部材を開閉させる遮蔽装置であって、前記複数本の引張コードを保持するコードイコライザーと、前記ヘッドボックスと前記コードイコライザーの間の複数箇所において前記複数本の引張コードを覆う被覆手段とを備え、前記被覆手段は、前記複数本の引張コードを直接又は間接的に把持できるように構成される、遮蔽装置が提供される。【選択図】図3

Description

この発明は、横型ブラインド、たくし上げカーテン、プリーツスクリーン、ロールアップスクリーン、縦型ブラインド、カーテンレール、アコーディオンカーテン、縦型プリーツスクリーン、縦型ロールスクリーン、パネルカーテン等の遮蔽装置に関するものである。
遮蔽装置においては、開口部に対する上下又は左右の開閉動作を所謂紐引きで行う形式がある。例えば、特許文献1に記載の横型ブラインドは、複数の昇降コードの一端及び他端がヘッドボックスから吊下支持されており、その一端がボトムレールに取着され、他端がヘッドボックスの端部から垂下されコードイコライザにより束ねられることで、ボトムレール(及び遮蔽部材)の昇降操作が可能となっている。
米国特許第5613540号
ところで、特許文献1の横型ブラインドの昇降コード(引張コード)は、コードイコライザーにより束ねられることによってループが形成されるため、このループ内に異物が引っ掛からないよう、複数の昇降コード全体を被覆部材(シュラウド)で覆っている。しかしながら、特許文献1に記載のものは、ほぼ昇降コード全体を覆うものであり、昇降コードを把持して操作することはできないため、コードイコライザーやこれに取り付けられるプルコードが下方に移動した際には、腰をかがめなければ昇降操作をすることができず、操作性が良いものとはいえなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、引張コードの操作性を保ちつつ安全性が高められた遮蔽装置を提供するものである。
本発明によれば、ヘッドボックスから垂下される複数本の引張コードを引くことによって遮蔽部材を開閉させる遮蔽装置であって、前記複数本の引張コードを保持するコードイコライザーと、前記ヘッドボックスと前記コードイコライザーの間の複数箇所において前記複数本の引張コードを覆う被覆手段とを備え、前記被覆手段は、前記複数本の引張コードを直接又は間接的に把持できるように構成される、遮蔽装置が提供される。
本発明の遮蔽装置では、ヘッドボックスとコードイコライザーの間の複数箇所において複数本の引張コードを覆う被覆手段を設けていることから、複数本の引張コード及びコードイコライザーにより形成されるループに異物が引っ掛かることを抑制することができる。また、被覆手段は複数本の引張コードを直接又は間接的に把持可能に構成されるため、引張コードを引いて、引張コードの操作性も保つことができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記被覆手段は、前記複数本の引張コードを通す貫通孔を有する複数の拘束部材を備える。
好ましくは、前記複数の拘束部材は互いに分離され、前記コードイコライザーに支持され且つ当該コードイコライザーの上部に連なるように設けられており、前記コードイコライザーの移動に伴って前記引張コードに沿ってに移動するよう構成される。
好ましくは、前記複数の拘束部材は、前記コードイコライザーの位置にかかわらず、最下位置から所定の高さまでの範囲において前記複数本の引張コードを覆うよう構成される。
好ましくは、前記ヘッドボックスに支持され、前記複数本の引張コードが引き上げられた状態において前記拘束部材を収納する収納筒を備える。
好ましくは、前記各拘束部材は、前記貫通孔が縮径し前記引張コードを圧接する方向に変形することで前記複数本の引張コードを把持可能に構成される。
好ましくは、前記複数の拘束部材はそれぞれ径方向に対して軸方向が長い筒状に形成される。
好ましくは、前記複数の拘束部材はそれぞれ球状に形成されている。
好ましくは、前記被覆手段は、螺旋状に形成され且つ前記コードイコライザーに支持されており、前記コードイコライザーの位置にかかわらず、最下位置から所定の高さまでの範囲において前記複数本の引張コードを覆うよう構成される。
好ましくは、前記被覆手段は、前記複数の引張コードを拘束する拘束コードを備え、当該拘束コードは、前記引張コードを拘束する複数の拘束部と、当該拘束部を連結する縦糸とを備える。
好ましくは、前記複数の拘束部は、前記複数本の引張コードを通す複数の環状体であり、前記縦糸の一端は前記コードイコライザーとともに移動するよう構成され、前記縦糸の他端側は前記ヘッドボックス内において保持される。
好ましくは、前記縦糸は一対の縦糸からなり、前記複数の拘束部は前記一対の縦糸の間に設けられる複数の横糸であって、前記一対の縦糸と前記複数の横糸とで形成される空間に前記引張コードが通るよう構成される。
好ましくは、前記拘束コードは、隣接する3本の横糸と前記一対の縦糸とによって形成される2つの空間に前記引張コードが通るよう構成される。
好ましくは、前記拘束コードは、複数の横糸からなる横糸群を3つ以上備え、前記拘束コードは、隣接する3つの横糸群と前記一対の縦糸とによって形成される2つの空間に前記引張コードが通るよう構成される。
好ましくは、前記縦糸の他端は伸縮手段を介してヘッドボックスに取り付けられており、前記縦糸が張った状態でも、当該縦糸と前記引張コードをともに把持して引き下げられるよう構成される。
好ましくは、前記複数の拘束部は、前記縦糸に一定の間隔で取り付けられており、前記複数本の引張コードが引き上げられた状態では前記複数の拘束部間の間隔が狭まり、前記複数本の引張コードが引き下げられた状態では前記複複数の拘束部間の間隔が前記一定の間隔となるよう構成される。
好ましくは、前記被覆手段は、前記拘束部が前記ヘッドボックス内に引き込まれることを防止する引き込み防止部材をさらに備える。
好ましくは、前記引き込み防止部材は少なくとも前記縦糸を通す貫通孔を有しており、当該貫通孔は、前記拘束部を通さない内径を有する。
また、本発明によれば、ヘッドボックスから垂下される複数本の引張コードを引くことによって遮蔽部材を開閉させる遮蔽装置であって、前記複数本の引張コードを保持するコードイコライザーと、前記ヘッドボックスと前記コードイコライザーの間の複数箇所において前記複数本の引張コードを覆う被覆手段とを備え、前記被覆手段は、前記引張コードを拘束する複数の拘束部と、当該拘束部を連結する縦糸と、前記拘束部が前記ヘッドボックス内に引き込まれることを防止する引き込み防止部材を備えており、前記引き込み防止部材は、少なくとも前記縦糸を通す貫通孔を有するとともに、前記ヘッドボックスと前記被覆手段との間において前記引張コードに通される、遮蔽装置。
好ましくは、前記貫通孔は、前記拘束部を通さない内径を有する。
本発明の第1実施形態の横型ブラインドを示す正面図である。 図1の横型ブラインドの引張コード5a及び被覆手段10の拡大図である。 図1の横型ブラインドの状態を示す説明図であり、(a)は遮蔽部材を降下させた状態、(b)は遮蔽部材を上昇させた状態を示す。 図1の横型ブラインドの拘束部材の変形を示す説明図であり、(a)は通常状態、(b)は変形した状態を示す。 図1の横型ブラインドを窓枠Wに設置した状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の横型ブラインドの被覆手段10を示す図である。 本発明の第3実施形態の横型ブラインドの被覆手段10を示す図である。 本発明の第4実施形態の横型ブラインドを示す正面図である。 (a)は図8の横型ブラインドの引張コード5a及び被覆手段10の拡大図であり、(b)は最上部に位置するピコ41と引き込み防止部材43を下方より見た模式図である。 図8の横型ブラインドの状態を示す説明図であり、(a)は遮蔽部材を降下させた状態、(b)は遮蔽部材を上昇させた状態を示す。 図8の横型ブラインドの被覆手段10の変形例1を示す模式図である。 図8の横型ブラインドの被覆手段10の変形例2を示す模式図である。 図8の横型ブラインドの被覆手段10の変形例3を示す模式図である。 図8の横型ブラインドの被覆手段10の変形例4を示す模式図である。 図8の横型ブラインドの被覆手段10の変形例5を示す模式図であり、(a)はヘッドボックス1近傍の構成を示す拡大図、(b)は拘束コードに引張コード5aが通されたところを示す図である。 図8の横型ブラインドの被覆手段10の変形例6を示す模式図であり、(a)はヘッドボックス1近傍の構成を示す拡大図、(b)は拘束コードに引張コード5aが通されたところを示す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
(第1実施形態)
<全体構成>
図1に示す日射遮蔽装置としての横型ブラインドは、ヘッドボックス1から垂下される複数本のラダーコード2を介して多数段のスラット3が吊下支持され、同ラダーコード2の下端にボトムレール4が吊下支持される。以下では、スラット3及びボトムレール4を合わせて、「遮蔽部材」とも呼ぶことにする。
ラダーコード2は、ヘッドボックス1内に配設されるチルトドラム(図示せず)に取着され、チルトドラムは、その中心部に嵌挿されたチルト軸(図示せず)の回転に従って回転するよう構成される。そして、ヘッドボックス1の一端部に吊下支持された操作棒(図示せず)の回転操作によりチルト軸を回転させることでチルトドラムを回転させ、ラダーコード2の縦糸の一方を引き上げることにより、各スラット3及びボトムレール4を同位相で角度調節できるようになっている。このようなラダーコード2の回動動作については、任意の既知の構成を適用することができる。
ラダーコード2の近傍には、ヘッドボックス1から複数本(本実施形態では3本)の昇降コード5が垂下され、各昇降コード5の一端はボトムレール4に取着される。一方、ヘッドボックス1内に導入された昇降コード5の他端側は、回転自在なガイドローラ(図示せず)によってヘッドボックス1の幅方向右側に案内される。右側に案内された昇降コード5は集約されて、ボトムレール4の自重降下を防止するためのストッパ(図示せず)を介して昇降コード導出部6からヘッドボックス1の外へ導出される。ここで、ストッパは昇降コード5の操作により昇降コード5の移動を阻止する状態と移動を許容させる状態とを選択可能となっている。具体的には、昇降コード5の移動が阻止された状態で昇降コード導出部6から導出された昇降コード5を僅かに引いてから離すと、ストッパが解除されてボトムレール4が自重降下し、この状態から再び昇降コード5を僅かに引いてから離すと、ストッパが作動して昇降コード5の移動が阻止された状態となる。このようなストッパの構成についても、既知の構成を適用するとこととし、その詳細な説明を省略する。このようなストッパの作用により、昇降コード5を操作することで図3(a)に示す閉鎖状態と図3(b)に示す開放状態との間で遮蔽部材(スラット3及びボトムレール4)の上下方向における開度を調整可能となっている。
昇降コード導出部6から導出された複数本の昇降コード5は、ヘッドボックス1から垂下され、それらの端部(他端)はコードイコライザー7に取着される。このため、複数本の昇降コード5とコードイコライザー7によってループ構造が形成される。ここで、本実施形態の説明では、図2にも示すように、昇降コード5の、昇降コード導出部6から導出された部分を引張コード5aとも呼び、ヘッドボックス1から垂下されボトムレール4を支持する部分と区別することにする。引張コード5aの長さ(導出長)は、ボトムレール4の上昇に伴って長くなり、ボトムレール4が下降すると短くなる。つまり、引張コード5aは、ボトムレール4(遮蔽部材)の高さ位置に応じて変動する機能概念であると言える。なお、引張コード5aとコードイコライザー7の接続方法は特に限定されず、例えば、溶着、接着、縫製、かしめ、結び留め、結び玉と孔との係合などが挙げられる。
コードイコライザー7には、1本の接続コード8が接続されており、接続コード8の他端はボトムレール4に接続される。このように、接続コード8の一端がボトムレール4に接続されているので、ボトムレール4の昇降に伴って接続コード8の端部がボトムレール4とともに昇降し、接続コード8又は昇降コード5の最低部位の位置は、昇降中ほぼ一定の高さに維持される(図3(a)、(b)参照)。また、接続コード8は、セーフティジョイント9により分離可能に構成されている。
ところで、本発明の横型ブラインドは、図1に示すように、ヘッドボックス1とコードイコライザー7の間の複数箇所において前記複数本の引張コード5aを束ねるとともに、引張コード5aを覆うための被覆手段10を有している。以下、この被覆手段10の具体的な構成について説明する。
<被覆手段の構成>
本実施形態の被覆手段10は、図1〜図3に示すように、3本の引張コード5aを通すことの可能な貫通孔11aを備えた複数の拘束部材11と、ヘッドボックス1に取付けられるとともに引張コード5aが引き上げられた状態において拘束部材11を収納する収納筒12を備える。
より具体的には、各拘束部材11は、図2に示すように、径方向に対して軸方向が長い円筒状に形成され、各拘束部材11はそれぞれ分離されており、引張コード5aに沿って独立して移動できるよう構成される。このような構成により、本実施形態の被覆手段10は、図3(b)に示すように、引張コード5aが湾曲した状態であっても、当該引張コード5aに沿って曲がった状態で引張コード5aを覆うことが可能となっている。そして、これら各拘束部材11は、図1に示すように、コードイコライザー7に支持され、コードイコライザー7の上部に連なるように設けられており、前記コードイコライザー7の移動に伴って上下に移動するようになっている。なお、コードイコライザー7がループの最も下の位置を通り過ぎた後は、図3(b)に示すように、コードイコライザー7に近い拘束部材11は、引張コード5aを引き下げる操作に伴ってコードイコライザー7とともに上昇し、他の拘束部材11は、最も下の位置にある拘束部材11に順に乗った状態となる。
加えて、拘束部材11は、貫通孔の延びる長手方向(軸方向)と垂直な方向に変形するよう、言い換えれば、貫通孔11aが縮径し、引張コードを圧接する方向に変形するよう構成されており、拘束部材11を径方向両側から把持することで図4(a)に示す通常状態から図4(b)に示す状態に変形して、拘束部材11を介して引張コード5aを間接的に把持し、引張コード5aを引くことができるようになっている。このような性質を持たせるため、本実施形態の拘束部材11は可撓性を有する樹脂製とすることが好ましい。
また、収納筒12は、図1に示すように、ヘッドボックス1の昇降コード導出部6直下に配置される円筒状の部材であり、図2にも示すように、引張コード5a及び引張コード5aを通した拘束部材11を通すことが可能な貫通孔12aを有している。収納筒12の長さは、引張コード5aが引き上げられた状態においてコードイコライザー7が収納筒12のすぐ下方に位置する長さ、言い換えると、全ての拘束部材11が収納筒12の内部に収納される長さとするのが好ましい。なお、スラット3の角度調節をするための操作棒に貫通孔を設けることで、収納筒12とすることも可能である。
<動作>
次に本実施形態の横型ブラインドの遮蔽部材を昇降させる際の上記構成の被覆手段10の動作を、図3を用いて説明する。
まず、遮蔽部材が図3(a)に示す閉鎖状態であるときは、拘束部材11は全て収納筒12の内部に収納された状態となっている。この状態から、コードイコライザー7(又は接続コード8)をつまんで引張コード5aを引くと、ボトムレール4が上昇するとともに、図1に示すように、コードイコライザー7上に乗った状態で拘束部材11が収納筒12から降りてくる。そして、コードイコライザー7を任意の位置で離すと、上述したストッパ(図示せず)により昇降コード5の移動が阻止され、遮蔽部材及びコードイコライザー7はその位置で停止する(例えば、図1参照)。この際、拘束部材11はコードイコライザー7の上方に連なった状態となる。
この状態からもう一度遮蔽部材を上昇させるには、コードイコライザー7を再びつまむか、又は拘束部材11を介して引張コード5aを間接的に把持することで、引張コード5aを引く。このとき、拘束部材11は引張コード5aとともに下方に移動することになる。なお、遮蔽部材がある程度上昇し、コードイコライザー7がループの下端近傍に到達してからは、下方にあるコードイコライザー7を引くために腰をかがめる必要があり、操作が煩雑である。しかしながら、本実施形態では、拘束部材11を介して引張コード5aを間接的に把持し、引張コード5aを引くことができるので、コードイコライザー7の位置にかかわらず、容易に引張コード5aを引くことができるようになっている。
そして、ボトムレール4がヘッドボックス1近傍の最も高い位置まで移動すると、遮蔽部材は図3(b)に示す開放状態となり、引張コード5aはその所定の高さ以下の部分が複数の拘束部材11によって覆われた状態となる。
また、遮蔽部材が停止した状態において遮蔽部材を下降させるには、引張コード5aを僅かに引いてから離すことで昇降コード5のストッパを解除して、自重降下により遮蔽部材を下降させる。このとき、引張コード5aがヘッドボックス1内に引き戻されるのに伴ってコードイコライザー7が上昇し、これに載置された拘束部材11も上昇することになる。
なお、本実施形態において、拘束部材11の数及び軸方向の長さは、図3(b)に示す開放状態、つまり引張コード5aを最も引き下げた際に、最下位置から所定の高さまでの範囲において前記複数本の引張コードを覆うよう決定される。ここで、「所定の高さ」とは、本実施形態の横型ブラインドを開口部である窓枠Wに設置した状態を示す図5に示すように、横型ブラインドの設置場所における床面F(最下位置)からの高さHにより定められるものであり、この高さHを例えば1060mm以上となるよう、拘束部材11の数及び軸方向の長さを定めることが好ましい。本実施形態では、このような構成となっていることから、引張コード5aを最も引き下げた際を含め、コードイコライザー7の位置(ボトムレール4の位置)にかかわらず、引張コード5aの少なくとも所定の高さ以下の部分が複数の拘束部材11により覆われることになる。したがって、例えば、小さな子供が複数の引張コード5aとコードイコライザー7により形成されるループに頭を押し入れ、首を引っかけてしまうことが防止され、安全性を高めることが可能となる。
また、図3(a)に示されるような、引張コード5aが引き上げられ、接続コード8が下方に位置する状態で引張コード5aと接続コード8とで形成されるループに荷重がかかった場合には、セーフティジョイント9が分離することで安全性が保たれるようになっている。
<効果>
上記のような構成とすることで、以下の作用・効果を得ることができる。
(1)コードイコライザー7の位置にかかわらず、複数の拘束部材11が引張コード5aの少なくとも所定の高さまでの部分を覆うよう構成されていることから、引張コード5a及びコードイコライザー7により形成されるループに異物が引っ掛かることを抑制することができ、安全性を確保することができる。
(2)各拘束部材11はそれぞれ分離されており、引張コード5aに沿って独立して移動できるよう構成されることから、被覆手段10は、引張コード5aが湾曲した状態であっても、当該引張コード5aに沿って曲がった状態で引張コード5aを覆うことが可能である。
(3)各拘束部材11は貫通孔11aが縮径し、引張コードを圧接する方向に変形するよう構成されていることから、拘束部材11を介して引張コード5aを間接的に把持し、引張コード5aを引くことができる。そのため、コードイコライザー7が下方に位置する場合も含め、容易に引張コード5aを引くことができる。
(4)引張コード5aが引き上げられた状態において全ての拘束部材11が収納筒12に収納されるため、遮蔽部材を閉じた状態における美観を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、以下の態様でも実施可能である。
・上記実施形態では、拘束部材11は上方位置において収納筒12に収納されるよう構成されていたが、収納筒12は必須の構成ではなく、拘束部材11を露出させた構成とすることも可能である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態は、第1実施形態に類似した構成を有しており、被覆手段10の構成のみが異なっている。以下、図6を参照して本実施形態の被覆手段10について説明する。
本実施形態の被覆手段10は、第1実施形態と同様、3本の引張コード5aを通すことの可能な貫通孔11aを備えた複数の拘束部材21を有しているが、その形状が図6に示すような球状をなしている点で第1実施形態のものと異なっている。また、本実施形態では、拘束部材21を変形させることで引張コード5aを把持するのではなく、コードイコライザー7の上部で連なる拘束部材11を、図6に示すように任意の位置で上下に分離し、引張コード5aを直接把持することで、引張コード5aを引くことが想定されている。したがって、本実施形態の拘束部材11は、可撓性を有さない材質のものであっても良い。
以上のような構成であっても、引張コード5aを把持して操作することを妨げることなく、引張コード5aを覆うことができ、安全性を高めることが可能となる。また、本実施形態の被覆手段10も、当該引張コード5aに沿って曲がった状態で引張コード5aを覆うことが可能である。
なお、上記球状をなす拘束部材21をスポンジ等の可撓性を有した材質のものとすれば、第1実施形態と同様、拘束部材21を変形させることで拘束部材21の上から引張コード5aを把持して引張コード5aを引く操作を行うことも可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態は、第1実施形態に類似した構成を有しており、被覆手段10の構成のみが異なっている。以下、図7を参照して本実施形態の被覆手段10について説明する。
本実施形態の被覆手段10は、コードイコライザー7に支持される点は上述した実施形態と同様であるが、図7に示すように、螺旋状に形成された単一の螺旋状部材31により構成されている点が上述した実施形態と異なっている。螺旋状部材31には、螺旋の中心部分に3本の引張コード5aが通され、引張コード5aを最も引き下げた際に、少なくとも最下位置(例えば、床面F。図5参照。)から所定の高さまでの範囲において引張コード5aを覆うよう構成される。また、螺旋状部材31は、図7に示すように、引張コード5aとともに湾曲させることが可能となっており、加えて、引張コード5aに沿った方向に伸縮可能に構成されている。したがって、引張コード5aを引き上げ、ヘッドボックス1とコードイコライザー7の距離が短くなった際には、収縮することでコードイコライザー7の上昇が妨げられないようになっている。このような構成とするため、本実施形態の被覆手段10も可撓性を有する樹脂製とすることが好ましいが、金属製のコイルを用いることも可能である。なお、本実施形態において引張コード5aを引くには、螺旋状部材31を長手方向と垂直な方向に圧縮して変形させ、被覆手段10を介して引張コード5aを間接的に把持するか、螺旋状部材31のすき間から引張コード5aを直接把持して操作することになる。
以上のような構成であっても、引張コード5aを把持して操作することを妨げることなく、引張コード5aを覆うことができ、安全性を高めることが可能となる。また、本実施形態の被覆手段10も、当該引張コード5aに沿って曲がった状態で引張コード5aを覆うことが可能である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態も、第1実施形態に類似した構成を有しており、被覆手段10の構成が主な相違点である。以下、図8〜図10を参照して本実施形態の被覆手段10について説明する。
<被覆手段の構成>
本実施形態の被覆手段10は、図8及び図9に示すように、複数の引張コード5aを拘束する、拘束コードを備えている。具体的には、拘束コードは、3本の引張コード5aを通すことの可能な複数の拘束部であるピコ(環状体)41と、当該複数のピコ41を連結する縦糸であるピココード42を備える。また、本実施形態の被覆手段10は、ピコ41がヘッドボックス1内に引き込まれることを防止する引き込み防止部材43も備えている。
より具体的には、ピコ41は、図9に示すような環状の部材であり、3本の引張コード5aを通すことでこれら3本の引張コード5aを束ねるものであって、各ピコ41は、ピココード42に等間隔に取り付けられている。本実施形態において、ピコ41は糸(コード)により形成されるが、可撓性を有する樹脂製とすることや、また、可撓性を有さない、例えば金属製のものとすることも可能である。なお、図9、図11等の図面では、視認性を向上させるため、ピコ41を太めに図示している。そして、本実施形態では、ピココード42に取り付けられた多数のピコ41により、引張コード5aが覆われる。ピココード42は、その一端がコードイコライザー7に取着され、他端は昇降コード導出部6からヘッドボックス1内に導入される。ヘッドボックス1内に導入されたピココード42の他端は、ガイドローラ44によりヘッドボックス1の長手方向(図の左方向)に転向されて、ヘッドボックス1の反対側に配置された引き戻し手段45の動滑車45aを経由し、ガイドローラ44近傍の取着部46においてヘッドボックス1に取着(保持)される。
ここで、引き戻し手段45は、ヘッドボックス1の昇降コード導出部6から垂下するピココード42を上方に引くために用いられるものであり、上述した動滑車45aの軸芯45bをヘッドボックス1の長手方向に移動できるようガイドするガイド溝45cと、軸芯45bをガイドローラ44とは反対側(図の左側)に付勢するばね等の付勢手段45dとを備える。なお、図9では、便宜上ガイドローラ44及びこの引き戻し手段45を実線で記載しているが、これらの部材は実際にはヘッドボックス1内に収容されるものである。このことは、本実施形態の変形例に係る図12〜図16でも同じである。
また、引き込み防止部材43は、ヘッドボックス1の昇降コード導出部6からヘッドボックス1内に入り込まない形状を有している。このような形状としては、外径が昇降コード導出部6の開口よりも大きな球体とすることが好ましい。この引き込み防止部材43は、3本の引張コード5a及びピココード42を通す貫通孔43aを有しており、貫通孔43aは、図9(b)に示すように、3本の引張コード5a及びピココード42は通すがピコ41は通さない内径となっている。そして、図9(a)に示すように、ヘッドボックス1に最も近いピコ(以下、第1ピコ41aとする)と昇降コード導出部6の間の位置において引張コード5a及びピココード42を通して配置することで、ピコ41がヘッドボックス1内に引き込まれないようになっている。なお、この引き込み防止部材43は、ヘッドボックス1に固定されているわけではなく、単に引張コード5a及びピココード42に通され、第1ピコ41aに引っかかって保持されているだけである。したがって、引張コード5aを上下方向以外の方向(例えば、室内側、つまり紙面手前方向)へ移動させると、引張コード5aの動きに追従して移動し、この状態でも引張コード5aを操作して遮蔽部材を昇降させることができるようになっている。また、昇降コード5のストッパが、引張コード5aを斜めにすることで移動を阻止する状態と移動を許容させる状態とを切り替える構成のものであっても、引き込み防止部材43はストッパの操作を妨げることなくピコ41の引き込みを防止することができる。このような構成とするため、ヘッドボックス1に最も近い第1ピコ41aは、取着部46から動滑車45a及びガイドローラ44を経由して昇降コード導出部6から垂下されたピココード42に、ヘッドボックス1から引き込み防止部材43を通せる間隔を隔てて取り付けられる。
なお、引き込み防止部材43の貫通孔43aにはピココード42のみを通し、引張コード5aは引き込み防止部材43の外側を通るよう構成することも可能である。
<動作>
次に、本実施形態における、遮蔽部材を昇降させる際の上記構成の被覆手段10の動作を、図10を用いて説明する。
まず、遮蔽部材が図10(a)に示す閉鎖状態であるときは、ピココード42がたるんで各ピコ41の間隔が狭まり、ピコ41同士が接触した状態になる(図9(a)の拡大図における下方のピコ41も参照)。このとき、ピコ41は直接又は間接的にコードイコライザー7に保持されている。この状態から、コードイコライザー7(又は接続コード8)をつまんで引張コード5aを引くと、ボトムレール4が上昇するとともに、下方にあるピコ41は、コードイコライザー7に載置された状態でコードイコライザー7とともに下方に移動する。一方、上方にあるピコ41は、ピココード42が第1ピコ41aの下方から徐々にたるみが解消されて伸びてゆくため、第1ピコ41aの直下のピコ41から順に、第1ピコ41aの下方に等間隔に配置されてゆく(図9(a)参照)。そして、コードイコライザー7を任意の位置で離すと、上述したストッパ(図示せず)により昇降コード5の移動が阻止され、遮蔽部材及びコードイコライザー7はその位置で停止する(例えば、図1参照)。この際、ピココード42がたるんだ状態の位置に取着されているピコ41はコードイコライザー7の上方に重なって保持される状態となる。
この状態からもう一度遮蔽部材を上昇させるには、コードイコライザー7を再びつまんで引張コード5aを引くか、又はたるみが解消された部分において引張コード5aとピココード42を合わせて把持し、引張コード5aをピココード42とともに引く。このとき、コードイコライザー7をつまんで引く場合は、コードイコライザー7近傍のたるんだ状態のピココード42が伸びていくだけなので、ヘッドボックス1近傍のピココード42は上下方向に移動せず、ヘッドボックス1内からピココード42が引き出されることはない。一方、引張コード5aをピココード42とともに引く場合は、ヘッドボックス1近傍のピココード42も引張コード5aとともに下方に移動し、ヘッドボックス1内からピココード42が引き出されることになる。
ここで、ピココード42の上端がヘッドボックス1に直接取着される構成を考える。この場合、ピココード42がたるんでいない上方位置において引張コード5aをピココード42とともに引いて遮蔽部材を上昇させようとすると、ピココード42は上端が固定され、張った状態となっているため、ピココード42を引くことができない。一方、本実施形態の構成では、ピココード42が引き戻し手段45を経由してヘッドボックス1に取着されているため、引張コード5aとともにピココード42を引くと、動滑車45aがガイドローラ44側(図9(a)の右側)に移動することでピココード42のヘッドボックス1内を通る距離が短くなり、ピココード42が昇降コード導出部6から導出される。したがって、引張コード5aとともにピココード42を引くことが可能となっており、このような操作でも遮蔽部材を上昇させることが可能となっている。
ところで、引張コード5aをピココード42とともに引いた場合には、第1ピコ41aも下方に移動するため、一時的にヘッドボックス1と第1ピコ41aの間にピコ41のない領域ができてしまうことになる。しかしながら、本実施形態の横型ブラインドは引き戻し手段45を有しており、動滑車45aの軸芯45bが付勢手段45dにより付勢されているため、引張コード5aとピココード42の引き下げをやめて手を離すと、ピココード42はヘッドボックス1内に引き戻され、第1ピコ41aは再びヘッドボックス1近傍まで上昇して、ヘッドボックス1と第1ピコ41aの間のピコ41のない領域は解消される。
このように、引張コード5aをピココード42とともに引くことができるようにするためには、動滑車45aが移動できる距離、すなわちガイド溝45cの長手方向(図9(a)の左右方向)の長さはなるべく長いほうがよく、図10(a)に示す閉鎖状態から図10(b)に示す開放状態になるまで一度に引張コード5a及びピココード42を引くことができるよう、遮蔽部材の最大下降長の半分の長さとするのが好ましい。
なお、遮蔽部材がある程度上昇し、コードイコライザー7がループの下端近傍に到達してからは、下方にあるコードイコライザー7を引くためには腰をかがめる必要があり、操作が煩雑である。しかしながら、本実施形態では、コードイコライザー7よりも上方の位置においてピココード42とともに引張コード5aを引くことが可能となっているため、コードイコライザー7の位置にかかわらず、容易に引張コード5aを引くことができるようになっている。
そして、ボトムレール4がヘッドボックス1近傍の最も高い位置まで移動すると、遮蔽部材は図10(b)に示す開放状態となり、引張コード5aはその全体が等間隔に並んだ複数のピコにより束ねられた状態となる。
また、遮蔽部材が停止した状態において遮蔽部材を下降させるには、引張コード5aを僅かに引いてから離すことで昇降コード5のストッパを解除して、自重降下により遮蔽部材を下降させる。このときも、ピココード42の上端がヘッドボックス1に直接取着される構成であると、ピココード42がたるんでいない上方位置において引張コード5aをピココード42とともに引いて遮蔽部材を上昇させることはできない。しかしながら、本実施形態の構成では、ピココード42が引き戻し手段45を経由してヘッドボックス1に取着されているため、引張コード5aとともにピココード42を引くと、ヘッドボックス1内のピココード42が昇降コード導出部6から導出され、引張コード5aとともにピココード42を引くことができ、このような操作でもストッパの解除が可能となっている。そして、自重降下により遮蔽部材が降下する際には、引張コード5aがヘッドボックス1内に引き戻されるのに伴ってコードイコライザー7が上昇し、これに載置された拘束部材11も上昇することになる。
なお、図10(a)に示されるような、引張コード5aが引き上げられ、接続コード8が下方に位置する状態で引張コード5aと接続コード8とで形成されるループに荷重がかかった場合には、セーフティジョイント9が分離することで安全性が保たれるようになっている。
<効果>
上記のような構成とすることで、以下の作用・効果を得ることができる。
(1)コードイコライザー7の位置にかかわらず、複数のピコ41がヘッドボックス1から導出された引張コード5aを覆うよう構成されていることから、引張コード5a及びコードイコライザー7により形成されるループに異物が引っ掛かることを抑制することができ、安全性を確保することができる。
(2)被覆手段10は、複数のピコ41をピココード42により連結した構成であることから、引張コード5aが湾曲した状態であっても、当該引張コード5aに沿って曲がった状態で引張コード5aを覆うことが可能である。
(3)ピコ41が糸又は可撓性を有する材料で形成されている場合には、引張コード5aを直接又はピコ41の上から間接的に把持し引張コード5aを引くことができる。また、ピコ41が可撓性を有していない場合も、2つのピコ41の間の部分で引張コード5aを直接把持して引張コード5aを引くことができる。したがって、コードイコライザー7が下方に位置する場合も含め、容易に引張コード5aを引くことができる。
(4)ピココード42が引き戻し手段45を経由してヘッドボックス1に取着され、引張コード5aとともにピココード42を引くと動滑車45a移動することでピココード42が昇降コード導出部6から導出されるため、ピココード42が張った状態でも引張コード5aとともにピココード42を引くことが可能となっており、このような操作でも、遮蔽部材を上昇させることやストッパを解除することが可能である。
(第4実施形態の変形例1)
なお、上述した実施形態では、ピココード42は、その一端(下端)がコードイコライザー7に取着されていたが、図11に示すように、おもり47により下方に引っ張られる構成としても良い。この場合にも、ピココード42の下端側はコードイコライザー7ととともに移動することになり、上述した実施形態と同様の動作を行うことが可能である。
(第4実施形態の変形例2)
また、上述した実施形態では、引き戻し手段45によりピココード42が上方へ付勢され、ピココード42を引き下げても引き下げたピココード42が自動でヘッドボックス1内に引き戻される構成であったが、図12に示すように、ピココード42をヘッドボックス1内に設けられた定滑車48を経由して再びヘッドボックス1外へ垂下させ、垂下させたピココード42の端部にグリップ49を取り付けることで、グリップ49を引くことにより手動でピココード42をヘッドボックス1内に引き戻す構成とすることもできる。
(第4実施形態の変形例3)
加えて、上記第4実施形態の引き戻し手段45を、図13に示すように、ゼンマイ式の巻取り機構45eにより構成することも可能である。このような構成であっても、上述した第4実施形態の引き戻し手段45と同様の作用効果を奏することができる。
(第4実施形態の変形例4)
また、上記第4実施形態の引き戻し手段45を、図14に示すようなばね45fとし、ピココード42を直接ばね45fに取り付ける形態とすることも可能である。このような構成であっても、ピココード42が張った状態において引張コード5aとともにピココード42を引くことができ、ストッパを解除することが可能である。
ただし、この変形例の場合、ばねのストロークが短いとピココード42の引き出せる量が少なくなるため、引張コード5aとともにピココード42を引くことで遮蔽部材を上昇させることはできない。したがって、この形態において遮蔽部材を上昇させるには、コードイコライザー7を引くか、又はピココード42がたるんでピコ41が重なった部分においてピコ41の上から引張コード5aを引くことになる。
(第4実施形態の変形例5)
上記第4実施形態では、3本の引張コード5aを拘束する拘束コードとして、3本の引張コード5aを通すことの可能な複数の拘束部であるピコ41と、当該複数のピコ41を連結する縦糸であるピココード42が用いられた。しかしながら、拘束コードの構成は上記のものに限られるものではない。具体的には、拘束コードを、図15に示すように、一対の縦糸52a,52bとこれらの縦糸52a,52bの間に設けられる複数の横糸51から構成し、隣接する3つの横糸と一対の縦糸52a,52bとによって形成される2つの空間A1,A2に複数の引張コード5aが通るような構成とすることも可能である。この構成は、言い換えると、上下方向に並ぶ横糸51に対し、複数の引張コード5aを前後互い違いに挿入する構成であるとも言える。このような構成であっても、上記第4実施形態の効果に準じた効果を得ることができる。
(第4実施形態の変形例6)
また、拘束コードを、一対の縦糸52a,52bとこれらの間に設けられる複数の横糸51から構成することは同じであるが、図16に示すように、複数の横糸からなる横糸群51gを3つ以上備え、拘束コードを、隣接する3つの横糸群51gと一対の縦糸52a,52bとによって形成される2つの空間A1,A2に引張コード5aが通るような構成とすることも可能である。この構成は、言い換えると、上下方向に並ぶ横糸群51gに対し、複数の引張コード5aを前後互い違いに挿入する構成であるとも言える。このような構成であっても、上記第4実施形態の効果に準じた効果を得ることができる。
なお、上記変形例5及び変形例6に類似する構成として、2本の縦糸の間に隙間なく横糸を配置し、引張コード5aを完全に覆ってしまう構成とすることも可能である。また、逆に、安全な間隔であれば、隣接する2つの空間A1,A2に引張コード5aを通すのではなく、1つおき、あるいはそれ以上の間隔を空けて横糸51/横糸群51gと一対の縦糸52a,52bとで形成される空間に引張コード5aを交互に挿入するような構成としてもよい。
なお、本発明は以下の態様でも実施可能である。
・上述した実施形態では、コードイコライザー7とボトムレール4が接続コード8により接続されていたが、接続コード8を設けない構成とすることも可能である。
・上述した実施形態では、昇降コード5(引張コード5a)の数は3本であったが、その数は2本であってもよく、4本以上であっても良い。
・上述した実施形態では、本発明を横型ブラインドに適用した例を示したが、ヘッドボックスから垂下された操作コードを有しコードイコライザーを備えたプリーツスクリーンやローマンシェード等にも適用可能であり、ハンガーレールから垂下された操作コードを有しコードイコライザーを備えた縦型ブラインドにも適用可能である。
1 :ヘッドボックス
2 :ラダーコード
3 :スラット(遮蔽部材)
4 :ボトムレール(遮蔽部材)
5 :昇降コード
5a :引張コード
6 :昇降コード導出部
7 :コードイコライザー
8 :接続コード
9 :セーフティジョイント
10 :被覆手段
11 :拘束部材
11a :貫通孔
12 :収納筒
12a :貫通孔
21 :拘束部材
31 :螺旋状部材
41 :ピコ(拘束部、拘束コード)
41a :第1ピコ
42 :ピココード(縦糸、拘束コード)
43 :引き込み防止部材
43a :貫通孔
44 :ガイドローラ
45 :引き戻し手段
45a :動滑車
45b :軸芯
45c :ガイド溝
45d :付勢手段
45e :巻取り機構
45f :ばね
46 :取着部
48 :定滑車
49 :グリップ
51 :横糸(拘束部、拘束コード)
51g :横糸群(拘束部、拘束コード)
52a,52b :縦糸(拘束コード)
A1,A2 :空間
F :床面
H :高さ
W :窓枠

Claims (20)

  1. ヘッドボックスから垂下される複数本の引張コードを引くことによって遮蔽部材を開閉させる遮蔽装置であって、
    前記複数本の引張コードを保持するコードイコライザーと、前記ヘッドボックスと前記コードイコライザーの間の複数箇所において前記複数本の引張コードを覆う被覆手段とを備え、
    前記被覆手段は、前記複数本の引張コードを直接又は間接的に把持できるように構成される、遮蔽装置。
  2. 前記被覆手段は、前記複数本の引張コードを通す貫通孔を有する複数の拘束部材を備える、請求項1に記載の遮蔽装置。
  3. 前記複数の拘束部材は互いに分離され、前記コードイコライザーに支持され且つ当該コードイコライザーの上部に連なるように設けられており、前記コードイコライザーの移動に伴って前記引張コードに沿ってに移動するよう構成される、請求項2に記載の遮蔽装置。
  4. 前記複数の拘束部材は、前記コードイコライザーの位置にかかわらず、最下位置から所定の高さまでの範囲において前記複数本の引張コードを覆うよう構成される、請求項3に記載の遮蔽装置。
  5. 前記ヘッドボックスに支持され、前記複数本の引張コードが引き上げられた状態において前記拘束部材を収納する収納筒を備える、請求項2~請求項4に記載の遮蔽装置。
  6. 前記各拘束部材は、前記貫通孔が縮径し前記引張コードを圧接する方向に変形することで前記複数本の引張コードを把持可能に構成される、請求項2〜請求項5のいずれかに記載の遮蔽装置。
  7. 前記複数の拘束部材はそれぞれ径方向に対して軸方向が長い筒状に形成される、請求項2〜請求項6のいずれかに記載の遮蔽装置。
  8. 前記複数の拘束部材はそれぞれ球状に形成されている、請求項2〜請求項6のいずれかに記載の遮蔽装置。
  9. 前記被覆手段は、螺旋状に形成され且つ前記コードイコライザーに支持されており、前記コードイコライザーの位置にかかわらず、最下位置から所定の高さまでの範囲において前記複数本の引張コードを覆うよう構成される、請求項1に記載の遮蔽装置。
  10. 前記被覆手段は、前記複数の引張コードを拘束する拘束コードを備え、当該拘束コードは、前記引張コードを拘束する複数の拘束部と、当該拘束部を連結する縦糸とを備える、請求項1に記載の遮蔽装置。
  11. 前記複数の拘束部は、前記複数本の引張コードを通す複数の環状体であり、
    前記縦糸の一端は前記コードイコライザーとともに移動するよう構成され、前記縦糸の他端側は前記ヘッドボックス内において保持される、請求項10に記載の遮蔽装置。
  12. 前記縦糸は一対の縦糸からなり、前記複数の拘束部は前記一対の縦糸の間に設けられる複数の横糸であって、
    前記一対の縦糸と前記複数の横糸とで形成される空間に前記引張コードが通るよう構成される、請求項10に記載の遮蔽装置。
  13. 前記拘束コードは、隣接する3本の横糸と前記一対の縦糸とによって形成される2つの空間に前記引張コードが通るよう構成される、請求項12に記載の遮蔽装置。
  14. 前記拘束コードは、複数の横糸からなる横糸群を3つ以上備え、
    前記拘束コードは、隣接する3つの横糸群と前記一対の縦糸とによって形成される2つの空間に前記引張コードが通るよう構成される、請求項12に記載の遮蔽装置。
  15. 前記縦糸の他端は伸縮手段を介してヘッドボックスに取り付けられており、前記縦糸が張った状態でも、当該縦糸と前記引張コードをともに把持して引き下げられるよう構成される、請求項10〜請求項14のいずれかに記載の遮蔽装置。
  16. 前記複数の拘束部は、前記縦糸に一定の間隔で取り付けられており、前記複数本の引張コードが引き上げられた状態では前記複数の拘束部間の間隔が狭まり、前記複数本の引張コードが引き下げられた状態では前記複複数の拘束部間の間隔が前記一定の間隔となるよう構成される、請求項10〜請求項15のいずれかに記載の遮蔽装置。
  17. 前記被覆手段は、前記拘束部が前記ヘッドボックス内に引き込まれることを防止する引き込み防止部材をさらに備える、請求項10〜請求項16のいずれかに記載の遮蔽装置。
  18. 前記引き込み防止部材は少なくとも前記縦糸を通す貫通孔を有しており、当該貫通孔は、前記拘束部を通さない内径を有する、請求項17に記載の遮蔽装置。
  19. ヘッドボックスから垂下される複数本の引張コードを引くことによって遮蔽部材を開閉させる遮蔽装置であって、
    前記複数本の引張コードを保持するコードイコライザーと、前記ヘッドボックスと前記コードイコライザーの間の複数箇所において前記複数本の引張コードを覆う被覆手段とを備え、
    前記被覆手段は、前記引張コードを拘束する複数の拘束部と、当該拘束部を連結する縦糸と、前記拘束部が前記ヘッドボックス内に引き込まれることを防止する引き込み防止部材を備えており、
    前記引き込み防止部材は、少なくとも前記縦糸を通す貫通孔を有するとともに、前記ヘッドボックスと前記被覆手段との間において前記引張コードに通される、遮蔽装置。
  20. 前記貫通孔は、前記拘束部を通さない内径を有する、請求項19に記載の遮蔽装置。
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