JP2018080508A - 猫との共生に好適な住宅 - Google Patents

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泰代 沢辺
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【課題】猫にとって好ましい生活領域を確保しつつ、特定の居室については飼い主等の都合に応じて猫の行動を規制することもでき、猫好きの飼い主が様々な場所から猫の生態を楽しく鑑賞することのできる、猫との共生に好適な住宅2を提供する。【解決手段】少なくともA、B二つの居室を有する住宅1において、居室A(リビングルーム12)と居室B(和室16)とが、各居室の高所にそれぞれ設けられた猫用出入口41、42を経由して猫が往来し得るように配置され、居室Aは、該室内に猫の踏み台となる高さの造作物3が設置されて猫が自由に昇降し得る空間となされる一方、居室Bは、猫用出入口42に連通するキャットウォーク46が高所に設置されるとともに、キャットウォーク46と室内の床面(畳19)との間に猫の踏み台となる高さの造作物が設置されないことで、猫が床面に降りられない空間となる。【選択図】 図2

Description

本発明は、屋内で猫と一緒に生活するのに好適な居住空間を備えた住宅に関する。
近年、ペットとしての猫を飼育するに際しては、安全面や衛生面、繁殖対策、近隣環境への配慮等から、猫を屋外に出さず、屋内だけで飼育することが増えつつある。そこで、高い場所を好む猫の習性に合わせて高低差を設けたキャットツリー等の屋内遊具や、警戒心の強い猫でも安心できるような隠れ場所を備えた飼育ケージ等の飼育用具が種々、提供されている。
さらに、住宅の居住空間に関して、例えば特許文献1、2、3等には、猫が居室間を自由に移動できるような専用の出入口、階段状の踏み板や小部屋等の休憩スペース、キャットウォーク(高所に設置した猫用の通路)等を備えた空間構成が提案されている。
特開2002−30815号公報 特開2004−222603号公報 特開2004−24218号公報
前記特許文献に開示された従来の空間構成は、猫がなるべくストレスを感じなくて済むよう、特に上下方向の変化や拡がり感に配慮して構成されている。そして、猫の飼い主も、猫が気ままに高所に飛び移って心地よさそうに休憩している姿を下方から見上げるなどして、おおいに癒されることとなる。
しかしながら、猫は犬のように躾をすることが難しいので、猫と人間が常時、同じ空間で生活するとなると、いろいろな不都合が生じる。例えば、調理作業中のキッチン、食事時のダイニング、洗濯室や家事室等にはあまり猫を近づけたくないし、和室も畳が傷みやすいので猫の侵入を規制したい。また、普段はリビングルーム等で猫と一緒に暮らしていても、猫を苦手とする来客等があれば、一時的にその部屋から猫を遠ざけたいこともある。とは言え、猫を常時、一部の空間だけに閉じ込めておくのは、猫好きの飼い主が望むところではない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、猫にとって好ましい生活領域を確保しながら、特定の居室については飼い主等の都合に応じて猫の行動を規制することもでき、かつ、猫好きの飼い主が様々な場所から猫の生態を楽しく鑑賞することのできる空間構成を備えた、猫との共生に好適な住宅を提供することを解決課題とする。
前述の目的を達成するため、本発明の猫との共生に好適な住宅は、壁または建具によって互いに区画された少なくともA、B二つの居室を有する住宅において、
前記居室Aと前記居室Bとは、各居室を囲む壁の高所にそれぞれ設けられた猫用出入口を経由して猫が往来し得るように配置され、前記居室Aは、該室内に猫の踏み台となる高さの建具、家具、遊具その他の造作物が設置されて、猫が該室内の床面から前記猫用出入口を含む高所までの間を自由に昇降し得る空間となされる一方、前記居室Bは、該室内の高所に猫の通路となるキャットウォークが設置されて、前記キャットウォークが該室内の猫用出入口に連通するとともに、該室内の猫用出入口およびキャットウォークと該室内の床面との間には、猫の踏み台となる高さの建具その他の造作物が猫の踏み台となる位置に設置されないことにより、猫が該室内の床面に降りられない空間となされた、との基本的構成を採用する。
この構成によれば、猫に複数の居室間を行き来することを許容して、猫の生活領域を広範囲に確保しながら、特定の居室(居室B)は猫が床に降りることを規制して、人の都合や事情を優先させることができる。こうして、特定の居室においては人の生活領域と猫の生活領域とを上下に分けることで、人と猫との間に程よい距離感を保ちつつ、人と猫の双方にとって快適な空間を共有することができる。
この発明において、前記居室Bに設置されるキャットウォークは、その一部または全部が前記居室Bを囲む壁に着脱可能に取り付けられているものとすることができる。これにより、人の生活領域と猫の生活領域とを上下に分ける居室Bにおいても、さらに範囲や時間帯を区切って、猫の往来を許容したり規制したりすることが可能になる。
また、本発明は、前記居室Aと前記居室Bとの間に廊下または他の居室等が配置され、前記居室Aおよび前記居室Bの各猫用出入口が前記廊下または他の居室等の高所を跨ぐように架橋されたキャットウォークを介して連通するように構成することもできる。
さらに、前記廊下または他の居室等を跨ぐように架橋されるキャットウォークは、少なくともその一端が前記居室Aまたは前記居室Bの猫用出入口に着脱可能に取り付けられていてもよい。
また、前記居室Aおよび前記居室Bの各猫用出入口の少なくともいずれか一方に、猫の往来を規制し得るシャッターが設置されてもよい。これらにより、さらにきめ細かく、猫の往来を許容したり規制したりすることができる。
また、本発明に於いては、前記キャットウォークの歩行面の少なくとも一部が透明な板材によって形成されていたり、歩行面が部分的に拡幅していたりするのも好ましい。これらにより、飼い主が高所にいる猫を眺める楽しみが増す。また、高所から周囲を覗う習性を持つ猫にとっても、居心地の良いスペースが形成される。
さらに、本発明は、前記居室Bの室内、または該居室Bに設けられた窓に面する室外に、猫の出入りを規制し得る柵体または透光性面材によって囲まれたキャットケージが設置され、前記キャットケージの高所に前記キャットウォークが連通して、前記キャットケージ内で猫が昇降自在に活動できる、との追加的構成を採用する。このキャットケージ内にキャットツリーやキャットタワー等の遊具を設置して、猫がキャットケージ内の床面とキャットウォークとの間を昇降できるようにすることで、猫に、より活動性に富む開放的な空間を提供することができるとともに、その様子を飼い主が居室B内から眺めて楽しく過ごすことができる。
この発明において、前記キャットケージと前記キャットウォークとの連通部位は、シャッターまたは前記キャットウォークの部分的な着脱によって、猫の往来を規制し得るように構成されると、より好ましい。
また、前記居室Bに複数か所のキャットケージが設けられるとともに、前記複数か所のキャットケージが、いずれか一つのキャットケージに対して選択的に架け替え可能な通路部材を介して前記キャットウォークに連通するように構成するのも好ましい。ここで「複数か所のキャットケージ」には、一つのキャットケージの内部空間が複数か所に区画された形態も含む。多数匹の猫を飼育する場合、猫の間にも派閥が形成されるので、この構成を採用すれば、複数匹の猫を無理なくグループ分けすることが可能になる。
上述のように構成される本発明の猫との共生に好適な住宅によれば、猫のために高低差に富む広範囲の生活領域を住宅内に確保することができるとともに、特定の居室については飼い主等の都合や事情に応じて猫が床面に降りることを規制し、人の生活領域と猫の生活領域とを上下に分けることで、人と猫との間に程よい距離感を保ちつつ、人と猫の双方にとって快適な空間を創出することができる。それにより、猫好きの飼い主は、人にとって重要な生活領域を猫に侵されることなく、猫が自由気ままに活動する様子を、住宅内の様々な場所から楽しく鑑賞することが可能になる。
本発明の第1実施形態にかかる住宅の概略平面図である。 前記住宅のA−A断面図である。 前記住宅のB方向立面図である。 キャットウォークの部分拡大平面図である。 本発明の第2実施形態にかかる住宅の概略平面図である。 前記住宅のC方向立面図である。 前記住宅のD方向透視図である。 前記住宅のE方向立面図である。
(基本的構成)
本発明の猫との共生に好適な住宅は、まず、基本的構成として、猫が立ち入ることのできる少なくとも二つの居室A、Bを有する。それぞれの居室A、Bは、少なくとも二方ないし三方が壁または窓によって囲まれ、その壁の一部には人用の出入口が少なくとも一か所、設けられる。その出入口は、必ずしも開閉可能な建具である必要はなく、単なる開口部であってもよい。
少なくとも二つの居室A、Bは、壁または建具によって互いに区画された形態で配置される。「互いに区画された形態」とは、猫の立場において両居室A、Bが一体的に連通しない形態、つまり、猫が常時、自由に往き来できる程度に一体化されてはいない形態、との意味である。両居室A、Bは、隣接配置され、開閉可能な建具によって仕切られていてもよいし、両居室A、Bの間に廊下または他の居室等(物入れ、階段室、洗面室、トイレ、玄関ホールその他の非居室空間を含む)が挟まれていてもよい。
各居室A、Bを囲む壁の高所には、それぞれ少なくとも一か所の猫用出入口が、該壁をくり抜くようにしてそれぞれ設けられる。ここで「高所」とは、猫の生活領域になり得る高さではあるが、猫が床面から直接、飛び乗ったり、床面に飛び降りたりすることが難しい高さを想定している。具体的には、猫の運動能力の個体差にもよるが、少なくとも床面から1.8m、より好ましくは2〜2.5mの高さを目安とする。
猫用出入口の開口形状は、猫が無理なく出入りできればよく、本発明では特に限定しない。一つの居室Aに設けられた猫用出入口は、少なくとも他の一つの居室Bに設けられた猫用出入口に連通し、その連通路を通じて猫が複数の居室A、B間を往き来することができる。連通路の形態は、後述する実施形態にて説明する。
複数の居室A、Bのうち、少なくとも一つの居室Aの室内には、猫の踏み台となる高さの造作物が設置される。「造作物」とは、例えば建具(窓額縁、窓台等)、造付け家具(書棚、飾り棚、カウンター等)や単体家具(タンス、チェスト、机、椅子等)、ピアノやオルガン、カーテンボックス、オープン階段(ストリップ階段)、梯子、側面に突出部を有する独立柱、キャットタワーその他の猫用遊具等である。それらの造作物の固定、非固定(仮置き)は特に限定しない。このような造作物を室内の適所に設置することにより、その居室Aは、猫が床面から高所までの間を自由に昇降して、好きなときに猫用出入口から出入りすることのできる空間となる。この居室Aには、猫用のトイレを設置してもよい。
複数の居室A、Bのうち、少なくとも他の一つの居室Bは、該室内の高所に猫の通路となるキャットウォークが設置される。キャットウォークは、猫が無理なく歩行できる幅(12〜30cm程度)の細長い板状部材を組み合わせるなどして形成され、壁に沿わせて、あるいは壁と壁との間に渡し架けるようにして設置される。キャットウォークには、多少の高低差や、猫が飛び移れる程度の離間部分が設けられていてもよい。そのキャットウォークは、該室内の猫用出入口に連通するように設置されて、その猫用出入口から入室した猫がキャットウォークの上を往き来する。
ただし、後者の居室Bにおいては、猫用出入口およびキャットウォークと該室内の床面との間の猫の踏み台となる位置に、猫の踏み台となり得る前述のような造作物が一切、設置されない。「猫の踏み台となる位置」とは、キャットウォークの全長にわたる側方数十cmの範囲を意味する。この範囲内は、キャットウォークと該室内の床面との間に少なくとも1.8m、より好ましくは2m以上の高低差が一様に確保される。なお、キャットウォークの直下(通路部分の水平投影面内)は、キャットウォークから飛び移るのが難しいので、「猫の踏み台となる位置」には含まない。これにより、猫は、キャットウォークから床面に降りることができず、その結果、後者の居室Bは、人の生活領域と猫の生活領域とが上下に分けられた特徴的な空間となる。この空間においては、人が高所で遊ぶ猫を見上げて癒され、猫は高所から人を見下ろして寛ぐ、といった関係性が形成されることになる。以下、このような基本的構成を具備する住宅の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る住宅の概略的な間取りを示している。例示の住宅1は、図中の上部に玄関11、その下方にリビングルーム12、その右側にダイニング・キッチン13、さらにその右側に主寝室14が配置されている。また、ダイニング・キッチン13からリビングルーム12の下側の壁に沿って左方に廊下15が延び、廊下15の下側に4畳半の和室16と6畳の和室17とが並んで配置されている。ダイニング・キッチン13および4畳半の和室16の下側には、屋外空間としてのウッドデッキ18が設けられている。
図2は、リビングルーム12、廊下15および4畳半の和室16(以下、これを単に「和室16」と呼ぶ。)を左方から見たA−A断面図であり、図3は、ウッドデッキ18の下方から和室16およびダイニング・キッチン13の外壁面を見たB方向立面図である。
リビングルーム12を囲む間仕切り壁の一部には、図2に示すような猫の昇降のための造作物3が設置されている。この造作物3は、支柱31、渡り板32、窓孔付きのキャットボックス33等の猫用遊具を連結して構成され、猫が壁面に沿って階段状に昇降しうるように設置されている。渡り板32の幅はおおむね15〜20cm、キャットボックス33の奥行きはおおむね20〜30cmである。高所に取り付けられた渡り板32およびキャットボックス33の天面には、猫の落下を防ぐため、室内側の縁部に沿って柵状の突起34が列設されている。そして、高所に取り付けられた渡り板32が、廊下15側の間仕切り壁の高所をくり抜いて形成された猫用出入口41に連通している。これらの造作物3によって、このリビングルーム12は、猫が床面から高所までの範囲を自由に活動できる空間となる。
さらに、このリビングルーム12の高所には、猫用見晴し台35が設けられている。この猫用見晴し台35は、図4に示すように、上面視略半円形の板材を組み合わせるなどして形成され、ダイニング・キッチン13側の間仕切り壁をくり抜いた部分からダイニング・キッチン13側に張り出すように設置されている。猫は、渡り板32の上から間仕切り壁のくり抜き部分を通って猫用見晴し台35の上に出ることができ、渡り板32よりも少し拡幅した部分で休みながら、ダイニング・キッチン13側の様子を見下ろすことができる。また、ダイニング・キッチン13側にいる人は、猫用見晴し台35の上で寛ぐ猫を眺めて楽しむことができる。
リビングルーム12と廊下15を挟んで相対するように配置された和室16にも、廊下15側の間仕切り壁の高所をくり抜いて、猫用出入口42が形成されている。そして、リビングルーム12側の猫用出入口41と、和室16側の猫用出入口42とが、廊下15を跨ぐように架橋されたキャットウォーク43を介して連通している。
このキャットウォーク43は、薄い板材等からなり、図4に示すように、二つのS字を繋いだような平面形状をなしている。そして、このキャットウォーク43の両端部が、リビングルーム12側の猫用出入口41および和室16側の猫用出入口42に対し、それぞれ着脱自在に取り付けられる。その着脱手段としては、例えばダボとダボ孔等、専用工具を必要としない適宜の凹凸形状による嵌合、ボルト・ナットによる締結、専用金物による係着等を利用することができる。
廊下15の上に架橋されたキャットウォーク43の中央部分には、少し広い略円形の猫用休憩スペース44が形成されている。その中央に円形の透明アクリル板45がはめ込まれて、この上で休憩する猫の腹部や足裏の肉球を下方から覗くことができるようになっている。
和室16の内側にも、窓面を含む三方の壁面に沿って、キャットウォーク46が設置されている。このキャットウォーク46は、15〜20cm程度の幅の渡り板を繋ぐなどして形成されている。キャットウォーク46の室内側の縁部には、猫の落下を防ぐために柵状の突起47が列設されている。そして、この和室16では、猫用出入口42およびキャットウォーク46と床面(畳19)との間に、猫の踏み台となり得る造作物がなにも設置されない。これにより、猫がキャットウォーク46から畳19の上に降りられなくなり、畳19の汚損等を防ぐことができる。
この和室16のキャットウォーク46は、ウッドデッキ18に面する壁の高窓に設けられた猫用出入口48から屋外に通じている。この猫用出入口48は、高窓のサッシを開閉することで、猫の出入りを制御することができる。
ウッドデッキ18には、和室16の外壁面に沿ってキャットケージ51が設置されている。キャットケージ51は、例えば網目状に形成された金属製または木製の柵体や、ガラス、アクリル板その他の透光性面材等により、ウッドデッキ18の床面近傍から高所までを包囲して形成された、高さのある猫の飼育空間である。その内部には、支柱に複数枚の踏み板やキャットボックスを取り付けるなどして形成したキャットツリー(キャットタワー)52が設置されている。猫は、猫用出入口48が開いている場合には、いつでも和室16からキャットケージ51内に入り、高さのあるキャットツリー52を昇降して遊んだり休んだりすることができるようになっている。
このキャットケージ51は、和室16の外壁面に沿ってダイニング・キッチン13の窓に面する位置まで延設されている。したがって、飼い主は、ダイニング・キッチン13の室内から窓を通してキャットケージ51の内部の様子を鑑賞することができる。また、例えば夜間や荒天時、厳寒期等には、キャットウォーク46からキャットケージ51に連通する高窓のサッシを閉めて猫用出入口48を閉ざすなどにより、猫の生活領域をきめ細かく管理することができる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係る住宅2の概略的な間取りを示している。例示の住宅2は、図示しない玄関に続く図中右側のリビングルーム22、その左側に階段室23とダイニング・キッチン24、さらにそれらの左側に家事室・パントリー室25と洗面・浴室26を有するサニタリーエリアが配置されている。また、リビングルーム22の下側の壁とダイニング・キッチン24の右側の壁とによって囲まれた入隅部分に、屋外空間としてのウッドデッキ27が設けられている。
図6は、リビングルーム22の室内のC方向立面図であり、図7は、ダイニング・キッチン24の室内のD方向透視図である。
リビングルーム22とダイニング・キッチン24との間の間仕切り壁におけるリビングルーム22側の壁面には、図6に示すような猫の昇降のための造作物3が設置されている。この造作物3は、前述の第1実施形態に係る住宅2のリビングルーム12に設置された造作物3と同様のもので、支柱31、渡り板32、窓孔付きのキャットボックス33等の猫用遊具を適宜組み合わせて構成され、猫が床面から高所まで昇降しうるように設置されている。渡り板32の一部は窓に面して、猫が屋外を眺められるようにもなっている。そして、高所に取り付けられた渡り板32から連通し得る位置に、間仕切り壁をくり抜いて猫用出入口61が形成されている。
この猫用出入口61は、ダイニング・キッチン24側の高所に設置されたキャットウォーク62に直接、連通している。ダイニング・キッチン24に設置されるキャットウォーク62は、ダイニング・キッチン24を囲む四方の壁面に沿って取り付けられている。そして、キャットウォーク62とダイニング・キッチン24の床面との間には、猫の踏み台となり得る造作物が設置されておらず、したがって猫は、人が調理や食事をしている場所には降りられなくなっている。
ダイニング・キッチン24の相対する長手壁面にそれぞれ設けられた二か所の出入口28の上方は、キャットウォーク62が途切れて、猫が飛び移れない程度の離間部分が形成されている。この離間部分には、薄くて細長い渡り板63が着脱自在に架け渡される。その渡り板63の両端部分の着脱は、ダボとダボ孔等、適宜の凹凸形状による嵌合、ボルト・ナットによる締結、専用金物による係着等を利用して行われる。また、リビングルーム22に連通する猫用出入口61にも、適宜形状のシャッター(図示せず)が、ダイニング・キッチン24側から開閉または着脱し得る形態で設置される。
例示のようなオープンキッチンでは、従来一般の建具等で調理時や食事時における猫の出入りを制限するのは難しい面があるが、このようなキャットウォーク62を設けることにより、人の都合に応じて、猫がダイニング・キッチン24に入れないようにしたり、ダイニング・キッチン24の一部の壁面に沿ってしか歩き回れないようにしたりするなど、猫の動線をきめ細かく制御することが可能になる。
ダイニング・キッチン24のウッドデッキ27に面する壁の上部には、キャットウォーク62から屋外に通じる猫用出入口64が設けられている。この猫用出入口64にも、適宜形状のシャッター(図示せず)が、室内側から開閉または着脱し得る形態で設置されている。
ウッドデッキ27に面する壁に設けられた窓の外側には、キャットケージ51が設置されている。このキャットケージ51は、前述の第1実施形態に係る住宅1のウッドデッキ18に設置されたキャットケージ51と同様のもので、猫の出入りを規制し得る柵体または透光性面材によって囲まれた高さのある飼育空間を形成している。その内部にはキャットツリー(キャットタワー)52が設置され、そのキャットツリー52を昇り降りする猫の様子を、飼い主がダイニング・キッチン24の室内から鑑賞することができる。
なお、図面には記載していないが、キャットケージは、屋外でなく屋内の窓際に設置されてもよい。また、複数か所に設置されるか、あるいは内部空間が複数か所に区画されていてもよい。特に、多数匹の猫を飼育する場合は、猫同士の相性が合わないと威嚇や喧嘩をするので、猫を相性に合わせてグループ分けし、複数か所のキャットケージで別々に活動させるのが好ましい。その際は、猫が複数のキャットケージ間を勝手に往き来できないように、キャットウォークとキャットケージとを接続する通路部材を、いずれか一つのキャットケージに対して選択的に架け替えできるようにすると、飼い主が猫のグループ管理を行いやすくなって、より好ましい。
本発明によれば、前述のような各部の構成を組み合わせて、猫の生活領域を住宅内の広い範囲に確保しつつ、和室やダイニング・キッチンなど特定の居室については、猫が床面に降りることを規制して、人の都合や事情を優先させることができる。こうして、特定の居室においては人の生活領域と猫の生活領域とを上下に分けることで、人と猫との間に程よい距離感を保ちつつ、人と猫の双方にとって快適な空間を共有することができる。
なお、本発明の技術的範囲は、例示した実施形態によって限定的に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて概念的に解釈されるべきものである。本発明の実施に際しては、前述した基本的構成を逸脱しない範囲で、各居室の間取り、造作物およびキャットウォークの形状や寸法、シャッターの開閉機構や設置形態、キャットケージの位置や構造等を適宜、改変することも可能である。
1 住宅
12 リビングルーム(居室A)
15 廊下
16 和室(居室B)
2 住宅
22 リビングルーム(居室A)
24 ダイニング・キッチン(居室B)
3 造作物
35 猫用見晴し台
41 猫用出入口
42 猫用出入口
43 キャットウォーク
44 猫用休憩スペース
45 透明アクリル板(透明な板材)
46 キャットウォーク
48 猫用出入口
51 キャットケージ
52 キャットツリー
61 猫用出入口
62 キャットウォーク
64 猫用出入口

Claims (10)

  1. 壁または建具によって互いに区画された少なくともA、B二つの居室を有する住宅において、
    前記居室Aと前記居室Bとは、各居室を囲む壁の高所にそれぞれ設けられた猫用出入口を経由して猫が往来し得るように配置され、
    前記居室Aは、該室内に猫の踏み台となる高さの建具、家具、遊具その他の造作物が設置されて、猫が該室内の床面から前記猫用出入口を含む高所までの間を自由に昇降し得る空間となされる一方、
    前記居室Bは、該室内の高所に猫の通路となるキャットウォークが設置されて、前記キャットウォークが該室内の猫用出入口に連通するとともに、
    該室内の猫用出入口およびキャットウォークと該室内の床面との間には、猫の踏み台となる高さの建具その他の造作物が猫の踏み台となる位置に設置されないことにより、猫が該室内の床面に降りられない空間となされた
    ことを特徴とする猫との共生に好適な住宅。
  2. 請求項1に記載された猫との共生に好適な住宅において、
    前記居室Bに設置されるキャットウォークは、その一部または全部が前記居室Bを囲む壁に着脱可能に取り付けられている
    ことを特徴とする猫との共生に好適な住宅。
  3. 請求項1または2に記載された猫との共生に好適な住宅において、
    前記居室Aと前記居室Bとの間に廊下または他の居室等が配置され、
    前記居室Aおよび前記居室Bの各猫用出入口が前記廊下または他の居室等の高所を跨ぐように架橋されたキャットウォークを介して連通する
    ことを特徴とする猫との共生に好適な住宅。
  4. 請求項3に記載された猫との共生に好適な住宅において、
    前記廊下または他の居室等を跨ぐように架橋されるキャットウォークは、少なくともその一端が前記居室Aまたは前記居室Bの猫用出入口に着脱可能に取り付けられている
    ことを特徴とする猫との共生に好適な住宅。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載された猫との共生に好適な住宅において、
    前記居室Aおよび前記居室Bの猫用出入口の少なくともいずれか一方に、猫の往来を規制し得るシャッターが設置された
    ことを特徴とする猫との共生に好適な住宅。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載された猫との共生に好適な住宅において、
    前記キャットウォークの歩行面の少なくとも一部が透明な板材によって形成されていることを特徴とする猫との共生に好適な住宅。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載された猫との共生に好適な住宅において、
    前記キャットウォークの歩行面が部分的に拡幅している
    ことを特徴とする猫との共生に好適な住宅。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載された猫との共生に好適な住宅において、
    前記居室Bの室内、または該居室Bに設けられた窓に面する室外に、猫の出入りを規制し得る柵体または透光性面材によって囲まれたキャットケージが設置され、
    前記キャットケージの高所に前記キャットウォークが連通して、
    前記キャットケージ内で猫が昇降自在に活動できる
    ことを特徴とする猫との共生に好適な住宅。
  9. 請求項8に記載された猫との共生に好適な住宅において、
    前記キャットケージと前記キャットウォークとの連通部位が、シャッターまたは前記キャットウォークの部分的な着脱によって猫の往来を規制し得るように構成された
    ことを特徴とする猫との共生に好適な住宅。
  10. 請求項8または9に記載された猫との共生に好適な住宅において、
    前記居室Bに複数か所のキャットケージが設けられるとともに、
    前記複数か所のキャットケージが、いずれか一つのキャットケージに対して選択的に架け替え可能な通路部材を介して前記キャットウォークに連通する
    ことを特徴とする猫との共生に好適な住宅。
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