JP2018078671A - 系統電圧調整システム、系統電圧調整方法、及びプログラム - Google Patents

系統電圧調整システム、系統電圧調整方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電圧調整器からの距離に応じて無効電力補償器の設定値を定め系統電圧を制御する。【解決手段】系統電圧調整システムは、電力系統の電圧が規定の範囲内に収まるように、電圧および無効電力にかかわる計算をすることにより電圧を適正に調整する。配電線110が6600Vの高圧系統の場合、6600V±300Vの範囲に収まるように、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の二次側のタップで電圧を調整する。また、電力系統に接続される進相コンデンサ150および分路リアクトル160で無効電力を調整し電圧を規定の範囲内に収められる。【選択図】図2

Description

本発明は、系統電圧調整システム、系統電圧調整方法、及びプログラムに関する。
例えば、配電系統における、SVR(電圧自動調整器)の出力電圧、SVRの通過有効電力およびSVRの通過無効電力に基づいて、LRT(負荷時タップ切換変圧器)およびSVRから配電系統に送出する電圧を制御する制御装置(LDC)のパラメータを決定する装置および方法が知られている(例えば特許文献1)。
特開2010−220283号
特許文献1には、進相電流が増加する夜間などにおいて配電系統の電圧が上昇するフェランチ現象を迅速に解消するために、配電系統の計測情報に基づいてSVRを制御するためのパラメータを決定することにより、短時間かつ適切にLDCを制御する装置が開示されている。つまり、当該装置によれば、潮流計算やSVRのパラメータ探索を行うことなく迅速かつ適切にLDCのパラメータを決定することができる。
しかし、特許文献1では、LRTまたはSVRの出力電圧を決定および設定したときに、配電系統における進相コンデンサや分路リアクトルなどの無効電力を補償する無効電力補償器が動作することにより、配電系統の電圧降下曲線が変化する。このような状況においては、LRTまたはSVRの送出電圧を再度変更しなければならず、そのため、上記の計算を再度実行することとなり、計算結果に基づいてLRTまたはSVRの出力電圧を再度変更すると、さらに、無効電力補償器を再度設定しなければならない、というような計算および設定が繰り返されることにより、運用者の設定業務の負担が増加する虞があった。
前述した課題を解決する主たる本発明は、電圧を調整する第1電圧調整器と、前記第1電圧調整器の二次側に設けられて電圧を調整する第2電圧調整器と、前記第1電圧調整器の二次側に設けられて無効電力を補償する無効電力補償器と、前記第1電圧調整器の二次側に設けられる電力負荷と、が配電線に接続される電力系統において、前記第1電圧調整器および前記第2電圧調整器から送出される電圧を調整する系統電圧調整システムであって、前記第1電圧調整器と前記無効電力補償器の間における前記配電線の所定の地点において、前記無効電力補償器が前記電力系統の無効電力を補償するときに、当該無効電力の値に対応する前記電力系統の電圧の値を示す電圧感度係数を予め記憶している記憶部と、前記第1電圧調整器から前記所定の地点までの距離と、前記所定の地点における前記電力系統の無効電力の大きさに応じた電圧と、の関係を示すデータを生成するデータ生成部と、前記電圧感度係数と、前記データと、に基づいて、前記所定の地点における電圧が所定の電圧範囲に収まるような、前記第1電圧調整器から送出する第1電圧または前記第2電圧調整器から送出する第2電圧の少なくとも一方の値を算定する調整電圧算定部と、を備えることを特徴とする。
本発明の他の特徴については、添付図面および本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、無効電力補償器の無効電力に応じた電圧変動量を記憶しているデータベースを用いて潮流計算にかかる時間を短縮するとともに、LRT(負荷時タップ切換変圧器)およびSVR(自動電圧調整器)の送出電圧を決定することと同時に、配電系統の進相コンデンサや分路リアクトルのような無効電力補償器の最適設定値を一意に決定することにより、運用者の設定業務の負担を増加させることなくLRTおよびSVRの送出電圧と無効電力補償器の値を設定することが可能となる。
本実施形態に係る電力系統の一例を示す電力系統図である。 本実施形態に係る電力系統に含まれる配電線の一例を示す系統図である。 本実施形態に係る系統電圧調整システムの装置構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る配電線の電圧降下曲線の一例を示す図である。 本実施形態に係る電圧感度テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態に係る配電線に供給される無効電力の大きさに応じた電圧降下曲線の一例を示す図である。 本実施形態に係る配電線に無効電力を供給しない状態で電圧調整をしたときの電圧降下曲線の一例を示す図である。 本実施形態に係る配電線に200kvarの進み無効電力を供給した状態で電圧調整をしたときの電圧降下曲線の一例を示す図である。 本実施形態に係る配電線に400kvarの進み無効電力を供給した状態で電圧調整をしたときの電圧降下曲線の一例を示す図である。 本実施形態に係る配電線に600kvarの進み無効電力を供給した状態で電圧調整をしたときの電圧降下曲線の一例を示す図である。 本実施形態に係る各測定時刻での到達電圧に基づいて算出される目標電圧の一例を示す図である。 本実施形態に係る地点情報テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態に係る算出結果テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態に係る系統電圧調整システムの処理手順を示すフローチャートである。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。以下の説明において、同一符号を付した部分は同一の要素を表し、その基本的な構成および動作は同様であるものとする。
===電力系統100===
図1、図2を参照しつつ、本実施形態に係る系統電圧調整システム10が電圧を調整する電力系統100および配電線110について説明する。図1は、本実施形態に係る電力系統100の一例を示す電力系統図である。図2は、本実施形態に係る電力系統100に含まれる配電線110の一例を示す系統図である。なお、説明の便宜上、図1では、負荷時タップ切換変圧器130を「LRT」として示し、自動電圧調整器140を「SVR」として示し、進相コンデンサ150を「SSC」として示し、分路リアクトル160を「SSR」として示すこととする。また、図2では、センサー装置210を「S」と示す。センサー装置210は、その地点における配電線110の有効電力、無効電力、電圧および電流(以下、「電気諸量」と称する。)などを計測するとともに、通信回線220を介して電気諸量を示す情報を系統電圧調整システム10に送信する装置である。なお、センサー装置210とは、電力系統100に単独に配置されている装置のみを示すものではなく、例えば区分開閉器190、進相コンデンサ150または分路リアクトル160などに内蔵されている装置であってもよい。また、図1および図2には、系統電圧調整システム10を説明するために必要な機器のみを示しているが、実際の電力系統100および配電線110には多数の区分開閉器190、電力負荷120、保護継電器(不図示)などが接続されている。
電力系統100は、配電線110と、電力負荷120と、を含んで構成されている。配電線110とは、例えば、負荷時タップ切換変圧器130から自動電圧調整器140までの配電線や、自動電圧調整器140から同系統の下流側に設けられている自動電圧調整器140までの配電線のことをいう。電力負荷120とは、例えば電力系統100から受電して電力を消費して稼働する負荷設備のことをいう。
電力系統100では、配電線110および電力負荷120により、電圧降下を生じる。電気事業法では、電力系統100の電圧が規定の範囲内に収まるようにしなければならない旨が規定されている。そこで、電力系統100には、電圧調整および無効電力調整をすることにより電圧を規定の範囲内に収めるために、例えば負荷時タップ切換変圧器130と、自動電圧調整器140と、進相コンデンサ150と、分路リアクトル160と、が接続されている。
負荷時タップ切換変圧器130(第1電圧調整器)とは、電力負荷120への電力供給を切断せずに、二次側の巻線のタップを切り替えて変圧比を調整することにより、二次側の電圧を調整する変圧器である。なお、二次側とは、降圧用の負荷時タップ切換変圧器130における末端側をいう。
自動電圧調整器140(第2電圧調整器)とは、配電線110における電圧降下を補償するために、電力系統100の途中に設けられて、二次側のタップを切り替えて変圧比を調整することにより、二次側の電圧を自動で調整する装置である。なお、二次側とは、いわゆる順送・順潮流における潮流方向の側をいう。
進相コンデンサ150(無効電力調整器)とは、例えば、電力負荷120と並列に接続することで遅れ無効電力を補償することにより、電力系統100の力率を改善するコンデンサである。進相コンデンサ150は、遅れ無効電力を補償することにより、力率を改善するほかに、配電線110の電力損失の軽減や、電圧降下の低減や、送電電流の減少による受変電設備余力の創出や、適正な直列リアクトルとの組み合わせによる高調波流出を抑制するなどの効果を奏する。しかし、進相コンデンサ150は、進みの無効電力を発生することにより、電圧降下を軽減することはできるものの、遅れ無効電力を発生することはできない。さらに、進相コンデンサ150は、進み無効電力を発生するときの無効電力の大きさを段階的にしか調整できない。
分路リアクトル160(無効電力調整器)とは、例えば、長距離送電線や大容量の電力系統100における充電電流および進み無効電力を消費することにより、電力系統100の電圧の上昇を抑制するためのリアクトルである。分路リアクトル160は、進み無効電力を消費することにより、所謂フェランチ効果による電力系統100の電圧上昇を防止するという効果を奏する。しかし、分路リアクトル160は、進み無効電力を消費することにより、電圧上昇を防止することはできるものの、進み無効電力を発生することはできない。さらに、分路リアクトル160は、進み無効電力を消費するときの無効電力の大きさを段階的にしか調整できない。
なお、図1に示されるCB(遮断器170)およびFCB(フィーダ遮断器180)は、例えば配電線110における事故時または点検時に電路を遮断する機能を有する遮断器である。また、開閉器(区分開閉器190)は、例えば配電線110における事故時などに電路を遮断する機能を有する開閉器である。また、太陽光発電(再生可能エネルギー設備200)は、例えば需要家に設けられる太陽光発電設備である。なお、図1の電力系統100について、無効電力調整用の機器として進相コンデンサ150と分路リアクトル160を示しているが、これらとともに、または、これらに替えて静止型無効電力補償装置を用いてもよい。
===系統電圧調整システム10===
図3を参照しつつ、本実施形態に係る系統電圧調整システム10について説明する。図3は、本実施形態に係る系統電圧調整システム10の装置構成の一例を示す図である。
系統電圧調整システム10は、電力系統100の電圧が規定の範囲内に収まるように、電圧および無効電力にかかわる計算をすることにより電圧を適正に調整するシステムである。規定の範囲内とは、例えば、電圧を低圧へ換算したときに、電気事業法で定められている101V±6Vまたは202V±20Vの範囲をいう。例えば、配電線110が6600Vの高圧系統の場合、配電線110の電圧が6600V±300Vの範囲に収まるように設定される。系統電圧調整システム10は、例えば負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の二次側のタップを調整することにより、電圧を調整する。
また、系統電圧調整システム10は、例えば無効電力を調整することにより電圧を調整することもできる。系統電圧調整システム10は、例えば、電力系統100に接続される進相コンデンサ150および分路リアクトル160を調整することにより、無効電力を調整する。系統電圧調整システム10は、無効電力を調整することにより、電力系統100の電圧降下や力率低下を改善することができるため、電力系統100の電圧を規定の範囲内に収められる。
上記の機能を発揮するために、系統電圧調整システム10は、図3に示されるように、演算処理装置11と、記憶装置12と、入力部13と、出力部14と、ネットワークインターフェイス部15と、メモリ16と、を含んで構成されている。なお、それぞれの構成要素は、例えば通信可能にバスで接続されている。
演算処理装置11は、記憶装置12に保持されるプログラムをメモリ16に読み出して実行し、系統電圧調整システム10の統括制御を行う装置である。演算処理装置11は、電力潮流を計算する潮流計算部11Aと、電圧感度係数を算出する電圧感度係数算出部11Bと、電圧降下曲線を生成するデータ生成部11Cと、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方から送出される電圧を算定する調整電圧算定部11Dと、電圧の許容範囲での上下限余裕を算定する上下限余裕算定部11Eと、上下限余裕が最大となる無効電力の値を特定する無効電力特定部11Fと、進相コンデンサ150または分路リアクトル160が設けられている地点における最適な電圧の値を算出する目標電圧算出部11Gと、所定の変数に基づいて重回帰分析を実行する重回帰分析部11Hと、の機能を含んで構成されている。各機能の詳細については、後述する。
記憶装置12は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなどの不揮発性記憶素子で構成されている。記憶装置12には、電圧感度係数が格納される電圧感度テーブル12Aと、配電線110の各地点における各種情報が格納される地点情報テーブル12Bと、演算処理装置11により算出された結果が格納される算出結果テーブル12Cと、が格納されている。各テーブルの詳細については、後述する。
入力部13は、作業員等からのキー入力や音声入力を受け付ける機能を有する。
出力部14は、演算処理装置11において処理された結果をディスプレイ等に表示する機能を有する。
ネットワークインターフェイス部15は、通信回線220と接続されて、通信回線220に接続されている他の装置との通信処理を行う機能を有する。具体的には、ネットワークインターフェイス部15は、通信回線220を介して、例えばセンサー装置210および各種機器(負荷時タップ切換変圧器130、自動電圧調整器140、進相コンデンサ150、分路リアクトル160など)と通信可能に接続されている。
メモリ16は、例えば、プロセッサ(不図示)、RAM(不図示)、ROM(不図示)などを備える主記憶デバイスである。
===演算処理装置11===
図3を参照しつつ、演算処理装置11について説明する。
演算処理装置11は、後述する電圧感度テーブル12Aおよび地点情報テーブル12Bから取得する電力情報および電圧感度係数に基づいて、電力系統100における各地点の電圧が規定の範囲内に収まるように、負荷時タップ切換変圧器130、自動電圧調整器140、進相コンデンサ150および分路リアクトル160の最適な電圧および無効電力の値を算出する装置である。演算処理装置11は、潮流計算部11Aと、電圧感度係数算出部11Bと、データ生成部11Cと、調整電圧算定部11Dと、上下限余裕算定部11Eと、無効電力特定部11Fと、目標電圧算出部11Gと、重回帰分析部11Hと、の機能を含んで構成されている。以下のとおり、各機能について詳細に説明する。
<<潮流計算部11A>>
図4を参照しつつ、潮流計算部11Aの機能について説明する。図4は、本実施形態に係る配電線110の電圧降下曲線の一例を示す図である。
潮流計算部11Aは、電力系統100の電力潮流を算定する機能である。具体的に述べると、潮流計算部11Aは、図2に示される配電線110に設けられるセンサー装置210からネットワークインターフェイス部15を介して電気諸量を取得するとともに、電力系統100の電圧降下の状況を示す電圧降下曲線を生成する機能である。電圧降下曲線とは、例えば負荷時タップ切換変圧器130から送出される電圧が配電線110の抵抗成分およびリアクタンス成分により、距離に応じて電圧が低下していく状況を示した曲線である。なお、電圧降下曲線には、配電線110に進相コンデンサ150を接続したときに、送電する地点の電圧よりも受電する地点の電圧の方が大きくなるような曲線も含むこととする。演算処理装置11は、潮流計算部11Aで計算された電力潮流により、電力系統100の各地点の電圧が規定の範囲内に収まっているか否かについて判断できる。
<<電圧感度係数算出部11B>>
図5を参照しつつ、電圧感度係数算出部11Bの機能について説明する。図5は、本実施形態に係る電圧感度テーブル12Aの構成例を示す図である。
電圧感度係数算出部11Bは、電圧感度係数を算出する機能である。電圧感度係数算出部11Bは、算出された電圧感度係数を後述する記憶装置12に出力する。なお、電圧感度係数とは、電力系統100の所定の地点で所定の無効電力を補償したときに、電力系統100における電圧降下曲線への影響の度合いを数値で表したものである。
具体的に述べると、図2に示される配電線110において、9km地点に進相コンデンサ150が設けられ、6km地点に分路リアクトル160が設けられるときには、例えば図5に示される電圧感度係数が算出される。図5では、進相コンデンサ150から100kvar〜600kvarのうちのいずれかで進みの無効電力を供給するときに、配電線110の各地点における電圧の上昇する度合いを数値化して示している。同様に、分路リアクトル160から100kvar〜300kvarのうちのいずれかで遅れ無効電力を供給するときに、配電線110の各地点における電圧の下降する度合いを数値化して示している。そして、進相コンデンサ150および分路リアクトル160のそれぞれから無効電力を供給するときに、配電線110の各地点において電圧が上下する度合いを数値化して示している。なお、電圧感度係数は、例えば100kvarに換算して電圧の変動を示す係数である。そして、図5の電圧感度テーブル12Aは、電力系統100の配電線ごとに作成されるものとする。
<<データ生成部11C>>
図6を参照しつつ、データ生成部11Cの機能について説明する。図6は、本実施形態に係る配電線110に供給される無効電力の大きさに応じた電圧降下曲線の一例を示す図である。
データ生成部11Cは、配電線110において、例えば負荷時タップ切換変圧器130からの距離と、当該距離に対応する電圧と、の関係を示す電圧データを生成する機能である。電圧データは、例えば図6に示すような電圧降下曲線である。ただし、電圧データは、電圧降下曲線を示すグラフだけではなく、例えば距離と電圧との関係をマトリクス形式で作成した表でもよい。データ生成部11Cは、配電線110に接続される進相コンデンサ150および分路リアクトル160などの無効電力の大きさに応じて、電圧降下曲線を作成する。具体的には、図6に示されるように、例えば進相コンデンサ150の無効電力の大きさ(0kvar〜600kvar)のそれぞれについて電圧降下曲線を生成する。これにより、進相コンデンサ150および分路リアクトル160から供給される無効電力の大きさが各地点の電圧にどの程度影響するかが判断される。
<<調整電圧算定部11D>>
図7、図8、図9、図10を参照しつつ、調整電圧算定部11Dの機能について説明する。図7は、本実施形態に係る配電線110に無効電力を供給しない状態で電圧調整をしたときの電圧降下曲線の一例を示す図である。図8は、本実施形態に係る配電線110に200kvarの進み無効電力を供給した状態で電圧調整をしたときの電圧降下曲線の一例を示す図である。図9は、本実施形態に係る配電線110に400kvarの進み無効電力を供給した状態で電圧調整をしたときの電圧降下曲線の一例を示す図である。図10は、本実施形態に係る配電線110に600kvarの進み無効電力を供給した状態で電圧調整をしたときの電圧降下曲線の一例を示す図である。
調整電圧算定部11Dは、電圧感度係数と電圧降下曲線とに基づいて、配電線110の所定の地点における電圧が規定の範囲内に収まるように、負荷時タップ切換変圧器130から送出される電圧(第1電圧)または自動電圧調整器140から送出される電圧(第2電圧)の少なくとも一方の電圧(以下、「調整電圧」と称する。)を算定する機能である。
具体的に述べると、調整電圧算定部11Dは、図7に示されるように、進相コンデンサ150で進みの無効電力を供給しない状態(0kvar)において自動電圧調整器140で電圧調整することにより、上限値余裕および下限値余裕(以下、「上下限余裕」と称する。)が最も大きくなる電圧降下曲線を生成する。そのような電圧降下曲線を生成するには、例えば配電線110において、3km地点の自動電圧調整器140の二次側から、9km地点の進相コンデンサ150までの配電線110にかかる例えば電圧の平均値(図7参照)を求めるとともに、その平均値が規定の範囲内の上限値(以下、「許容上限値」と称する。)と下限値(以下、「許容下限値」と称する。)との平均を示す平均電圧と等しくなるように、自動電圧調整器140から出力される調整電圧(第2電圧)を決定する。
また、上記では自動電圧調整器140で電圧調整をすることについて説明したが、例えば負荷時タップ切換変圧器130から自動電圧調整器140までの距離が長大である場合には、それらの間での電圧降下が大きいため、負荷時タップ切換変圧器130の二次側から自動電圧調整器140の一次側までの配電線110にかかる例えば電圧の平均値を求めるとともに、その平均値が規定の範囲内における平均電圧と等しくなるように、負荷時タップ切換変圧器130から出力される調整電圧(第1電圧)を決定することにより、電圧降下曲線を生成する。
また、上記では自動電圧調整器140または負荷時タップ切換変圧器130の一方で電圧調整をすることについて具体的に述べたが、自動電圧調整器140および負荷時タップ切換変圧器130の両方で電圧調整を行ってもよく、その場合は、それぞれについて調整電圧(第1電圧および第2電圧)を決定することにより、電圧降下曲線を生成する。
なお、上記と同様にして、調整電圧算定部11Dは、図8〜図10に示されるように、配電線110に供給される無効電力の大きさに応じて負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方から出力される調整電圧を算出する。
<<上下限余裕算定部11E>>
図7、図8、図9、図10を参照しつつ、上下限余裕算定部11Eの機能について説明する。
上下限余裕算定部11Eは、配電線110の所定の地点の電圧が規定の範囲内に収まるように、規定の範囲における上限値および下限値と電圧降下曲線の電圧とを比較することにより、電圧が変動できる余裕を算出する機能である。
具体的に述べると、上下限余裕算定部11Eは、図7に示されるように、調整電圧を送出する自動電圧調整器140から進相コンデンサ150までにおける電圧降下曲線の最大値と許容上限値との差(以下、「上限値余裕」と称する。)と、電圧降下曲線の最小値と許容下限値との差(以下、「下限値余裕」と称する。)と、を算出する。上限値余裕は、電力系統100における電力負荷120の急変などにより、電圧が上昇する方向への変動に対応できる余裕である。一方、下限値余裕は、電圧系統における電力負荷120の急変などにより、電圧が下降する方向への変動に対応できる余裕である。
上限値余裕および下限値余裕を算出することにより、電圧が変動する余裕を最大限確保できるように、演算処理装置11は調整電圧、後述する目標電圧および最適電圧を算出することができる。よって、配電線110の電圧が規定の範囲内から逸脱することを回避できる。
そして、上記と同様にして、上下限余裕算定部11Eは、図8〜図10に示される、それぞれの電圧降下曲線について上限値余裕および下限値余裕を算出する。
なお、上記では自動電圧調整器140から調整電圧を送出するときについて具体的に述べたが、負荷時タップ切換変圧器130から調整電圧を送出するときも同様に上限値余裕および下限値余裕を算出するものとする。自動電圧調整器140および負荷時タップ切換変圧器130の両方から調整電圧を送出するときも同様とする。
<<無効電力特定部11F>>
図7、図8、図9、図10を参照しつつ、無効電力特定部11Fの機能について説明する。
無効電力特定部11Fは、配電線110に供給される無効電力の大きさに応じて生成される電圧降下曲線について、それぞれの電圧降下曲線における上限値余裕と下限値余裕とに基づいて、最適な無効電力の大きさを特定する機能である。
具体的に述べると、無効電力特定部11Fは、図7〜図10に示されるそれぞれの電圧降下曲線について、上下限余裕算定部11Eから上限値余裕と下限値余裕とを取得する。無効電力特定部11Fは、それぞれの電圧降下曲線について上限値余裕と下限値余裕との和を算出するとともに、最も大きい和を示す電圧降下曲線を特定する。つまり、図7〜図10においては、400kvarの進相コンデンサ150を配電線110に接続したときの電圧降下曲線を示す図9が特定される。特定された電圧降下曲線では、電力負荷120の急変などによる電圧変動に対して、より大きな電圧変動幅で対応できることがわかる。
なお、本実施形態では、進相コンデンサ150の無効電力が0kvar〜600kvarの大きさについて電圧降下曲線を示して説明したが、複数の進相コンデンサ150が配電線110に接続されているような場合や、複数の分路リアクトル160が配電線110に接続されているような場合には、進相コンデンサ150および分路リアクトル160のすべての組み合わせについて電圧降下曲線を生成しつつ、上限値余裕と下限値余裕との和を算出することにより、最適な電圧降下曲線を特定することとする。
<<目標電圧算出部11G>>
図11を参照しつつ、目標電圧算出部11Gの機能について説明する。図11は、本実施形態に係る各測定時刻での到達電圧に基づいて算出される目標電圧の一例を示す図である。
目標電圧算出部11Gは、無効電力特定部11Fで特定される無効電力の大きさにおいて、複数の時刻におけるそれぞれの電圧降下曲線から例えば進相コンデンサ150が設けられる地点の電圧(以下、「到達電圧」と称する。)の平均を示す電圧(以下、「目標電圧」と称する。)を算出する機能である。
具体的に述べると、目標電圧算出部11Gは、図11に示されるように、例えば進相コンデンサ150が設置される9km地点において、例えば所定の時間帯(例えば、過去の24時間として説明する。)の30分ごとに算出される第1到達電圧〜第48到達電圧の平均を目標電圧として算出する。演算処理装置11は、目標電圧を算出することにより、時刻により変化する電力負荷120の影響を考慮することができる。また、所定の地点での目標とすべき電圧の大きさを把握できるため、負荷時タップ切換変圧器130および自動電圧調整器140による電圧の調整と、進相コンデンサ150および分路リアクトル160による無効電力の調整と、を適正に行うことにより上限値余裕と下限値余裕との和が最も大きくなるように設定できる。
<<重回帰分析部11H>>
重回帰分析部11Hの機能について、以下のとおり説明する。
重回帰分析部11Hは、上限値余裕と下限値余裕との和が最も大きくなるように、重回帰分析を実行することにより、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方から出力する電圧を決定する機能である。より詳細に述べると、重回帰分析部11Hは、負荷時タップ切換変圧器130および自動電圧調整器140を通過する有効電力および無効電力の計測値に、無効電力特定部11Fで特定された無効電力の値を加えて通過無効電力を算出する機能を有する。さらに、重回帰分析部11Hは、センサー装置210で計測される有効電力と、通過無効電力と、調整電圧算定部11Dで算定される調整電圧と、に基づいて重回帰分析を実行することにより、負荷時タップ切換変圧器130から送出する電圧(第3電圧)または自動電圧調整器140から送出する電圧(第4電圧)の少なくとも一方から送出する電圧(以下、「最適電圧」と称する。)を算出する機能を有する。
具体的に述べると、重回帰分析部11Hは、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の近傍に設けられるセンサー装置210から有効電力および無効電力を取得する。重回帰分析部11Hは、センサー装置210から取得される無効電力の値に、無効電力特定部11Fで特定される無効電力の値を加えることにより、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140を通過する通過無効電力を算出する。重回帰分析部11Hは、センサー装置210で計測される有効電力と、通過無効電力と、調整電圧算定部11Dで算定される調整電圧と、に基づいて重回帰分析を実行することにより、最適電圧予測式を生成する。より詳細に述べると、式(1)に示めされる最適電圧算定モデルに、過去の所定の時刻の有効電力Psvrと、有効電力Psvrと同じ過去の所定の時刻の通過無効電力Qsvrと、有効電力Psvrおよび通過無効電力Qsvrと同じ過去の所定の時刻の調整電圧Vrefと、を代入する。
Figure 2018078671
(但し、Vsは目的変数(最適電圧)、Vrefは回帰定数(調整電圧)、A1,A2は偏回帰係数、Psvrは説明変数(有効電力)、Qsvrは説明変数(通過無効電力)を表す。)
同様にして、上記における過去の所定の時刻とは異なる過去の所定の時刻について、有効電力Psvrと、通過無効電力Qsvrと、調整電圧Vrefと、を最適電圧算定モデルに代入する。これを繰り返すことにより、複数の最適電圧算定モデルが生成される。そして、重回帰分析部11Hは、複数の最適電圧算定モデルに対して重回帰分析を実行する。これにより、回帰定数Vrefと、変化行係数A1,A2と、が算出されることにより、最適電圧予測式が生成される。つまり、系統電圧調整システム10は、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方を通過する有効電力および無効電力を最適電圧算定式に代入することにより、上限値余裕と下限値余裕との和が最も大きくなるような最適電圧を特定できる。
===記憶装置12===
図5、図12、図13を参照しつつ、記憶装置12について説明する。図12は、本実施形態に係る地点情報テーブル12Bの構成例を示す図である。図13は、本実施形態に係る算出結果テーブル12Cの構成例を示す図である。
記憶装置12には、例えば、電圧感度テーブル12Aと、地点情報テーブル12Bと、算出結果テーブル12Cと、が格納されている。
図5に示されるように、電圧感度テーブル12Aには、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140からの距離と、配電線110に接続される進相コンデンサ150および分路リアクトル160の無効電力の大きさと、に対応する電圧感度係数が格納されている。電圧感度テーブル12Aは、電力系統100における所定の配電線110ごとに作成されるテーブルである。言い換えると、例えば電力系統100において負荷時タップ切換変圧器130の二次側から自動電圧調整器140の一次側までの配電線や、自動電圧調整器140の二次側から同配電線の末端側に配置される自動電圧調整器140の一次側までの配電線など、のそれぞれについて作成される。なお、電圧感度テーブル12Aは、予め記憶装置12に記憶されているテーブルである。
図12に示されるように、地点情報テーブル12Bには、負荷時タップ切換変圧器130からセンサー装置210が設けられている地点までの距離と、所定の時刻における電気諸量と、を関係付けて格納されている。地点情報テーブル12Bは、電力系統100における所定の配電線ごとに作成される。図12において、距離が0.0kmと示されている地点は、例えば負荷時タップ切換変圧器130が設置されている地点である。地点情報テーブル12Bには、現在および過去の所定の時刻におけるデータの例えば1年分以上が蓄積されている。
図13に示されるように、算出結果テーブル12Cには、所定の時刻において演算処理装置11で算出される、進相コンデンサ150のタップ段数、分路リアクトル160のタップ段数、調整電圧、目標電圧および最適電圧の値が格納されている。算出結果テーブル12Cは、電力系統100における所定の配電線ごとに作成されるテーブルである。算出結果テーブル12Cには、現在および過去の所定の時刻におけるデータの例えば1年分以上が蓄積されている。
===処理手順===
図14を参照しつつ、系統電圧調整システム10の処理手順について説明する。図14は、本実施形態に係る系統電圧調整システム10の処理手順を示すフローチャートである。
S100,S101は、演算処理装置11が電圧感度テーブル12Aから電圧感度係数を読み込んで電力系統100の潮流計算を実行する手順である。これにより、現時点における電圧降下曲線が生成される。
S102〜S104は、現時点の電圧降下曲線における上下限余裕を算出するとともに、電力系統100の電圧が規定の範囲内に収まっているか否かの判断をする手順である。電力系統100の電圧が規定の範囲内に収まっていない場合には、系統電圧調整システム10が負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方のタップ調整を行うことにより、電圧を規定の範囲内に収めるように動作する。
S105は、S106〜S110の処理手順を過去の所定の時間から現在にかけて繰り返す手順である。S105では、例えば30分毎に24時間分繰り返す。
S106,S107は、電圧感度テーブル12Aを参照しつつ、所定の配電線110に接続される進相コンデンサ150および分路リアクトル160のそれぞれのタップ段数に応じて電圧降下曲線を生成する手順である。本手順により、進相コンデンサ150のタップ段数と分路リアクトル160のタップ段数との組み合わせの個数の電圧降下曲線が生成される。なお、電圧降下曲線を生成するときに電圧感度テーブル12Aを参照するため、潮流計算を実行せずに電圧降下曲線を生成できることから処理時間を短縮できる。
S108は、S106,S107で生成される電圧降下曲線について、電圧が規定の範囲内に収まるように、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方から出力される調整電圧を算定する手順である。具体的な算定方法については、調整電圧算定部11Dの説明を参照されたい。
S109,S110は、S108で算出された電圧降下曲線について、上下限余裕が最も大きくなる電圧降下曲線を選定するとともに、そのときの進相コンデンサ150および分路リアクトル160のタップ段数を抽出して、算出結果テーブル12Cに格納する手順である。これにより、上下限余裕が最も大きくなるときのタップ段数および調整電圧が抽出される。
S111,S112は、S105〜S110で生成された電圧降下曲線について、進相コンデンサ150または分路リアクトル160の設置位置における到達電圧の平均値を算出する手順である。到達電圧の平均値は、目標電圧として算出結果テーブル12Cに格納される。これにより、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方から出力する調整電圧を基準にして、進相コンデンサ150または分路リアクトル160の設置位置に到達するときの到達電圧の目標値(目標電圧)が算出される。
S113〜S118は、調整電圧算定部11Dで算定される調整電圧と、センサー装置210で計測される有効電力と、センサー装置210で計測される無効電力と進相コンデンサ150などから供給される無効電力とを合算した通過無効電力と、に基づいて重回帰分析を実行することにより、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方から出力する最適電圧を算出する手順である。これにより、電圧降下曲線における上限値余裕と下限値余裕との和が最も大きくなるような最適電圧が算出される。最適電圧は、算出結果テーブル12Cに格納される。
S119,S120は、進相コンデンサ150および分路リアクトル160のタップ段数と、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方から送出される最適電圧と、に基づいて潮流計算を実行することにより、電圧降下曲線の上下限余裕を算出する手順である。これにより、進相コンデンサ150および分路リアクトル160のタップ段数と、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方から送出される最適電圧と、に基づいて電圧降下曲線が規定の範囲内に収まっているか否かを確認できる。
===まとめ===
以上説明したように、本実施形態に係る系統電圧調整システム10は、電圧を調整する負荷時タップ切換変圧器130と、負荷時タップ切換変圧器130の二次側に設けられて電圧を調整する自動電圧調整器140と、負荷時タップ切換変圧器130の二次側に設けられて無効電力を補償する進相コンデンサ150または分路リアクトル160と、負荷時タップ切換変圧器130の二次側に設けられる負荷と、が配電線110に接続される電力系統100において、負荷時タップ切換変圧器130および自動電圧調整器140から送出される電圧を調整する系統電圧調整システム10であって、負荷時タップ切換変圧器130と進相コンデンサ150または分路リアクトル160の間における配電線110の所定の地点において、進相コンデンサ150または分路リアクトル160が電力系統100の無効電力を補償するときに、無効電力の値に対応する電力系統100の電圧の値を示す電圧感度係数を予め記憶している記憶装置12と、負荷時タップ切換変圧器130から所定の地点までの距離と、所定の地点における電力系統100の無効電力の大きさに応じた電圧と、の関係を示す電圧降下曲線を生成するデータ生成部11Cと、電圧感度係数と、電圧降下曲線と、に基づいて、所定の地点における電圧が所定の電圧範囲に収まるような、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方から送出する調整電圧の値を算定する調整電圧算定部11Dと、を備える。本実施形態によれば、電圧感度係数を予め記憶している記憶装置12を用いることから、潮流計算をすることなく電圧降下曲線を生成することができるため処理時間の短縮を図れる。そして、進相コンデンサ150および分路リアクトル160の無効電力の大きさに応じて、所定の電圧範囲内に電圧が収まるように負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140を調整することができるため、適正な電圧を維持できる。
また、本実施形態に係る系統電圧調整システム10は、所定の地点における電圧が所定の電圧範囲に収まるように、電圧降下曲線の電圧の上限値と所定の電圧範囲の上限値との差を示す上限値余裕と、電圧降下曲線の電圧の下限値と所定の電圧範囲の下限値との差を示す下限値余裕と、を算定する上下限余裕算定部11Eと、をさらに備える。本実施形態によれば、電力系統100の電圧が規定の電圧範囲内においてどの程度の余裕を有しているかがわかるため、より正確に負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140による電圧調整が可能となる。
また、本実施形態に係る系統電圧調整システム10は、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方が調整電圧を送出したときに、自動電圧調整器140の二次側において、電圧降下曲線の電圧の上限値と所定の電圧範囲の上限値との差を示す上限値余裕と、電圧降下曲線の電圧の下限値と所定の電圧範囲の下限値との差を示す下限値余裕と、の和が最も大きくなるように、進相コンデンサ150および分路リアクトル160の無効電力の値を特定する無効電力特定部11Fと、をさらに備える。本実施形態によれば、電圧降下曲線が規定の電圧範囲内において最も余裕を有する進相コンデンサ150および分路リアクトル160の無効電力の大きさを算定できるため、より正確に負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140による電圧調整が可能となる。
また、本実施形態に係る系統電圧調整システム10は、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方が調整電圧を送出したときに、上限値余裕と、下限値余裕と、の和が最も大きくなるように、進相コンデンサ150または分路リアクトル160が設けられる地点において、所定の時間帯での所定の電圧の平均値を目標電圧として算出する目標電圧算出部11Gと、をさらに備える。本実施形態によれば、時刻によって変化する負荷の影響を考慮して電圧を算定することができるため、より正確に負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140による電圧調整が可能となる。
また、本実施形態に係る系統電圧調整システム10は、電力系統100の有効電力を示す値と、電力系統100の無効電力と進相コンデンサ150および分路リアクトル160で補償する無効電力とを合算した通過無効電力を示す値と、調整電圧を示す値と、に基づいて重回帰分析することにより、負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140の少なくとも一方から送出する最適電圧を算出する回帰式を導出する重回帰分析部11Hと、をさらに備える。本実施形態によれば、過去の時刻における有効電力、無効電力および調整電圧を考慮して最適電圧を算出するため、より正確に負荷時タップ切換変圧器130または自動電圧調整器140による電圧調整が可能となる。
尚、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、以下のようなものも含まれることとする。
===その他の実施形態===
<<電圧感度係数算出部11B>>
上記において、演算処理装置11が電圧感度係数算出部11Bの機能を有するように説明をしたが、これに限定されない。例えば、電圧感度係数算出部11Bの機能を有していなくてもよく、電圧感度係数が系統電圧調整システム10とは異なる通信可能な他の装置に予め計算されたデータとして電圧感度係数が格納されていればよい。
<<上下限余裕算定部11E>>
上記において、演算処理装置11が上下限余裕算定部11Eの機能を有するように説明したが、これに限定されない。例えば、上下限余裕算定部11Eの機能を有していなくてもよい。上下限余裕算出部11Eがない場合でも、潮流計算を要することなく構成されており、規定の範囲内に電圧を収められるように調整電圧算定部11Dが調整電圧を算定できるように構成されているためである。
<<無効電力特定部11F>>
上記において、演算処理装置11が無効電力特定部11Fの機能を有するように説明したが、これに限定されない。例えば、無効電力特定部11Fの機能を有していなくてもよい。無効電力特定部11Fがない場合でも、潮流計算を要することなく構成されており、規定の範囲内に電圧を収められるように調整電圧算定部11Dが調整電圧を算定できるように構成されているためである。
<<目標電圧算出部11G>>
上記において、演算処理装置11が目標電圧算出部11Gの機能を有するように説明したが、これに限定されない。例えば、目標電圧算出部11Gの機能を有していなくてもよい。目標電圧算出部11Gがない場合でも、潮流計算を要することなく構成されており、規定の範囲内に電圧を収められるように調整電圧算定部11Dが調整電圧を算定できるように構成されているためである。
上記において、目標電圧算出部11Gが複数の時刻おいて複数の電圧降下曲線を生成することにより目標電圧を算出するように説明したが、これに限定されない。例えば、所定の時刻に一つの電圧降下曲線を生成することで目標電圧を算出してもよい。なお、この場合は目標電圧と到達電圧とが同じ電圧を示す。
上記において、目標電圧算出部11Gが到達電圧について進相コンデンサ150が設けられる地点の電圧であるとして説明したが、これに限定されない。例えば、到達電圧は配電線110の末端などの電圧でもよい。
<<重回帰分析部11H>>
上記において、演算処理装置11が重回帰分析部11Hの機能を有するように説明したが、これに限定されない。例えば、重回帰分析部11Hの機能を有していなくてもよい。重回帰分析部11Hがない場合でも、潮流計算を要することなく構成されており、規定の範囲内に電圧を収められるように調整電圧算定部11Dが調整電圧を算定できるように構成されているためである。
10 系統電圧調整システム
11C データ生成部
11D 調整電圧算定部
11E 上下限余裕算定部
11F 無効電力特定部
11G 目標電圧算出部
11H 重回帰分析部
100 電力系統
110 配電線
120 電力負荷
130 負荷時タップ切換変圧器
140 自動電圧調整器
150 進相コンデンサ
160 分路リアクトル

Claims (7)

  1. 電圧を調整する第1電圧調整器と、前記第1電圧調整器の二次側に設けられて電圧を調整する第2電圧調整器と、前記第1電圧調整器の二次側に設けられて無効電力を補償する無効電力補償器と、前記第1電圧調整器の二次側に設けられる電力負荷と、が配電線に接続される電力系統において、前記第1電圧調整器および前記第2電圧調整器から送出される電圧を調整する系統電圧調整システムであって、
    前記第1電圧調整器と前記無効電力補償器の間における前記配電線の所定の地点において、前記無効電力補償器が前記電力系統の無効電力を補償するときに、当該無効電力の値に対応する前記電力系統の電圧の値を示す電圧感度係数を予め記憶している記憶部と、
    前記第1電圧調整器から前記所定の地点までの距離と、前記所定の地点における前記電力系統の無効電力の大きさに応じた電圧と、の関係を示すデータを生成するデータ生成部と、
    前記電圧感度係数と、前記データと、に基づいて、前記所定の地点における電圧が所定の電圧範囲に収まるような、前記第1電圧調整器から送出する第1電圧または前記第2電圧調整器から送出する第2電圧の少なくとも一方の値を算定する調整電圧算定部と、
    を備えることを特徴とする系統電圧調整システム。
  2. 前記所定の地点における電圧が前記所定の電圧範囲に収まるように、前記データの電圧の上限値と前記所定の電圧範囲の上限値との差を示す上限余裕値と、前記データの電圧の下限値と前記所定の電圧範囲の下限値との差を示す下限余裕値と、を算定する上下限余裕算定部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の系統電圧調整システム。
  3. 前記第1電圧調整器から送出する前記第1電圧または前記第2電圧調整器から送出する前記第2電圧の少なくとも一方が送出されたときに、前記第2電圧調整器の二次側において、前記データの電圧の上限値と前記所定の電圧範囲の上限値との差を示す上限余裕値と、前記データの電圧の下限値と前記所定の電圧範囲の下限値との差を示す下限余裕値と、の和が最も大きくなるように、前記無効電力補償器の無効電力の値を特定する無効電力特定部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の系統電圧調整システム。
  4. 前記第1電圧調整器から送出する前記第1電圧または前記第2電圧調整器から送出する前記第2電圧の少なくとも一方が送出されたときに、前記上限余裕値と、前記下限余裕値と、の和が最も大きくなるように、前記無効電力補償器が設けられる地点において、所定の時間帯での所定の電圧の平均値を示す目標電圧を算出する目標電圧算出部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の系統電圧調整システム。
  5. 前記電力系統の有効電力を示す値と、前記電力系統の無効電力と前記無効電力補償器で補償する無効電力とを合算した無効電力を示す値と、前記第1電圧または前記第2電圧の少なくとも一方を示す値と、に基づいて重回帰分析することにより、第1電圧調整器から送出する第3電圧または第2電圧調整器から送出する第4電圧の少なくとも一方の最適な値を示す最適電圧を算出する回帰式を導出する重回帰分析部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の系統電圧調整システム。
  6. 電圧を調整する第1電圧調整器と、前記第1電圧調整器の二次側に設けられて電圧を調整する第2電圧調整器と、前記第1電圧調整器の二次側に設けられて無効電力を補償する無効電力補償器と、前記第1電圧調整器の二次側に設けられる電力負荷と、が配電線に接続される電力系統において、前記第1電圧調整器および前記第2電圧調整器から送出される電圧を調整する系統電圧調整方法であって、
    前記第1電圧調整器と前記無効電力補償器の間における前記配電線の所定の地点において、前記無効電力補償器が前記電力系統の無効電力を補償するときに、当該無効電力の値に対応する前記電力系統の電圧の値を示す電圧感度係数を予め記憶して、
    前記第1電圧調整器から前記所定の地点までの距離と、前記所定の地点における前記電力系統の無効電力の大きさに応じた電圧と、の関係を示すデータを生成し、
    前記電圧感度係数と、前記データと、に基づいて、前記所定の地点における電圧が所定の電圧範囲に収まるような、前記第1電圧調整器から送出する第1電圧または前記第2電圧調整器から送出する第2電圧の少なくとも一方の値を算定する、
    ことを特徴とする系統電圧調整方法。
  7. 電圧を調整する第1電圧調整器と、前記第1電圧調整器の二次側に設けられて電圧を調整する第2電圧調整器と、前記第1電圧調整器の二次側に設けられて無効電力を補償する無効電力補償器と、前記第1電圧調整器の二次側に設けられる電力負荷と、が配電線に接続される電力系統において、前記第1電圧調整器および前記第2電圧調整器から送出される電圧を調整する系統電圧調整システムに、
    前記第1電圧調整器と前記無効電力補償器の間における前記配電線の所定の地点において、前記無効電力補償器が前記電力系統の無効電力を補償するときに、当該無効電力の値に対応する前記電力系統の電圧の値を示す電圧感度係数を予め記憶する機能と、
    前記第1電圧調整器から前記所定の地点までの距離と、前記所定の地点における前記電力系統の無効電力の大きさに応じた電圧と、の関係を示すデータを生成する機能と、
    前記電圧感度係数と、前記データと、に基づいて、前記所定の地点における電圧が所定の電圧範囲に収まるような、前記第1電圧調整器から送出する第1電圧または前記第2電圧調整器から送出する第2電圧の少なくとも一方の値を算定する機能と、
    を実行させるプログラム
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