JP2018077976A - 燃料電池システム用排気ダクト - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池システムの排気孔で生じていた騒音を簡便に低減できる燃料電池システム用排気ダクトを提供する。
【解決手段】バーナ排ガス流路21、換気ガス流路22、全排ガス流路23流路と、全排ガス流路23から全排ガスをダクト外部に排気する排気孔14と、排気孔14に設けられたシャッター16と、シャッター16に設けられ、全排ガス流路23とダクト外部とを連通するスリット17と、排気孔14の直前の全排ガス流路23内に設けられた整流部15とを備えている。スリット17は、シャッター16が延在する平面に対して斜交したスリット角ηを有している。整流部15は、スリット角ηと概略平行な整流面を有している。
【選択図】 図1
【解決手段】バーナ排ガス流路21、換気ガス流路22、全排ガス流路23流路と、全排ガス流路23から全排ガスをダクト外部に排気する排気孔14と、排気孔14に設けられたシャッター16と、シャッター16に設けられ、全排ガス流路23とダクト外部とを連通するスリット17と、排気孔14の直前の全排ガス流路23内に設けられた整流部15とを備えている。スリット17は、シャッター16が延在する平面に対して斜交したスリット角ηを有している。整流部15は、スリット角ηと概略平行な整流面を有している。
【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、燃料電池システム用排気ダクトに関する。
近年、発電システムの1つとして、燃料電池システムが普及しつつある。この燃料電池システムは、主だった構成として、改質器及び凝縮器を有する。改質器は、都市ガス又はLPガス等から水素を取り出す。改質器は、例えば、外部から水道水が供給され、水処理樹脂等で水道水を所定の純度の改質水に純化させる。また、改質器は燃焼器を有し、加熱により改質反応を促進させる。凝縮器は、燃焼器によって燃焼されたバーナ排気などの水分を含有する排ガスを冷却する。
燃料電池システムは、燃焼器により燃焼排ガスが生じるため、バーナ排ガス流路を備えている。また、改質器及び凝縮器は、パッケージ内に納められており、燃料電池システムには、パッケージ内の換気のため換気ファンが設けられ、パッケージ内換気ガス流路が備えられている。バーナ排ガス流路やパッケージ内換気ガス流路は、空気ブロワや換気ファン等の回転機を有している。これらの回転機は、騒音を生じさせており、バーナ排ガス流路やパッケージ内換気ガス流路の排気孔では、大きな騒音を生じていた。
騒音対策として、例えば、燃料電池に空気を供給する流量を計測し、空気供給装置が発する吐出脈動騒音を抑制する調整手段を有する燃料電池装置が提案されている。同様に騒音対策として、燃料電池に供給する空気の圧力または流量を調整する空気調圧弁を備える燃料電池システムも提案されている。一方、これらの調整手段や空気調圧弁などの能動的手段以外に、燃料電池に空気を供給するときに騒音を減少させるマフラーも提案されている。
回転機で生じる騒音に対して、更なる音低減を図るには、高精度なセンサや高性能のマフラーを必要とし、燃料電池システムの製造コストの上昇や燃料電池システムの装置の大型化が懸念されていた。そのため、特別に高性能又は高精度な装置を付加することなく簡便な方法で音低減を図ることができ、また、従来からの調整手段又はマフラーに付加しても使用できる燃料電池システム用排気ダクトが要求されていた。
本発明が解決しようとする課題は、燃料電池システムの排気孔で生じていた騒音を簡便に低減できる燃料電池システム用排気ダクトを提供することにある。
本実施形態に係る燃料電池システム用排気ダクトは、排気ガスが流れる流路と、前記流路から前記排気ガスを前記流の外部に排気する排気孔と、前記排気孔に設けられたシャッターと、前記シャッターに設けられ、前記流路と前記外部とを連通するスリットと、前記排気孔の直前の前記流路内に設けられる整流部と、を備え、前記スリットは、前記シャッターが延在する平面に対して斜交したスリット角を有し、前記整流部は、前記スリット角と概略平行な整流面を有すること、を備えることを特徴とする。
[第1の実施形態]
(1−1.構成)
第1の実施形態に係る燃料電池システム用排気ダクトについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係る燃料電池システム用排気ダクト10の概略構成を示す断面図である。
(1−1.構成)
第1の実施形態に係る燃料電池システム用排気ダクトについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係る燃料電池システム用排気ダクト10の概略構成を示す断面図である。
燃料電池システム用排気ダクト10は、図示しない燃料電池システムに設けられている。燃料電池システムは、図示しない改質器と凝縮器とを備えている。改質器は、改質反応に用いる燃焼器を備えており、燃焼器における燃焼によってバーナ燃焼排ガスを発生する。燃料電池システムは、図示しない燃料電池を備え、燃料電池本体のカソード極出口からカソード排ガスを発生する。凝縮器は、バーナ燃焼排気及びカソード排気等の水分を含有する排ガスを冷却する。また、改質器、凝縮器及び燃料電池等は、パッケージ内に収容されている。パッケージには、吸気口と排気口がそれぞれ設けられ、パッケージ内の空気(以下、これを換気ガスという。)が換気される。燃料電池システム用排気ダクト10は、燃料電池システムで発生したバーナ燃焼排気及びカソード排気(以下、これらを併せて、バーナ排ガスという。)を外部に排気する。
図1に示すように、燃料電池システム用排気ダクト10は、概略直方体形状の容器である。この燃料電池システム用排気ダクト10は、バーナ排ガス導入口11、換気ファン空気導入口12、仕切り板13及び排気孔14を備えている。バーナ排ガス導入口11は、この燃料電池システム用排気ダクト10の一側面に開口している。排気孔14は、バーナ排ガス導入口11が開口する側面と対向する側面に開口している。仕切り板13は、バーナ排ガス導入口11と排気孔14を隔てるように燃料電池システム用排気ダクト10内に延びている。仕切り板13と、バーナ排ガス導入口11が形成される側面と、排気孔14が形成される側面は、平行である。また、仕切り板13とバーナ排ガス導入口11及び排気孔14が形成される側面は、同一の幅を有している。即ち、バーナ排ガス導入口11と排気孔14とが仕切り板13で片脇又は両脇に繋がることはない。また、仕切り板13は、バーナ排ガス導入口11が形成される側面と、排気孔14が形成される側面とに繋がる一平面に立設され、この一平面との対向面に至らない高さまで延びている。なお、仕切り板13が立ち上がる平面には、ドレン水が落ちる開口が形成されており、燃料電池システム用排気ダクト10は、この開口からドレン水が溜まる区画をさらに備えている。
即ち、概略直方体形状の容器には、仕切り板13によってコの字の流路が形成されている。バーナ排ガス導入口11と排気孔14は、このコの字状の流路の両端部に別れて設けられている。換気ファン空気導入口12は、仕切り板13が立設された平面とは反対の面に開口している。この換気ファン空気導入口12は、仕切り板13を境界として排気孔14が開口する側面側に偏って形成されている。このような燃料電池システム用排気ダクト10において、バーナ排ガス導入口11から換気ファン空気導入口12の出口付近にある合流点αまでの流路が、バーナ排ガスの排気ルート(以下、これをバーナ排ガス流路21という。)となり、換気ファン空気導入口12から合流点αまでの流路が、排気ファン空気の排気ルート(以下、これを換気ガス流路22という。)となり、合流点αから排気孔14までが、バーナ排ガスの排気ルートと排気ファン空気の排気ルートとが合流した合流排気ルート(以下、これを全排ガス流路23という。)となる。
この燃料電池システム用排気ダクト10は、スリット17を有するシャッター16と整流部15を更に有している。シャッター16は、排気孔14を塞ぐように設けられている。スリット17は、シャッター16に設けられ、全排ガス流路23とダクト外部とを連通させる。シャッター16は、排気孔14にスリット17を形成する基材であり、例えば、長板を間隔を隔てて多数平行に配置した梯子状、長板が縦横に交差したすのこ状を有している。梯子状のシャッター16において、隣接する長板間に存在する空間がスリット17であり、すのこ状のシャッターにおいて、格子の目がスリット17である。スリット17は、シャッター16が延在する平面に対して斜交したスリット角ηを有している。即ち、スリット17は、シャッター16の一面から反対面へ斜めに切り込まれるように形成されている。また、スリット17は、全排ガス流路23側の端部がダクト外部側の端部より高い位置にある。
整流部15は、全排ガスを整流する整流面を有している。整流面は、平面であってもよいし、波打っていてもよい。整流部15は、排気孔14の直前の全排ガス流路23内に設けられている。整流部15は、全排ガス流路23の終端側からシャッター16へ整流面を斜め方向に向けている。整流面は、スリット17と概略平行に延びている。整流部15の整流面は、シャッター16が延在する平面に対して傾斜角θを有している。整流部15の整流面の傾斜角θは、25度以上から30度以下である。この傾斜角θは、望ましくは、27度である。即ち、スリット17のスリット角ηも25度以上から30度以下であり、望ましくは、27度である。なお、傾斜角θとスリット角ηとは厳格に等しい角度である必要はなく、2度から3度程度の差異を許容することができる。
(1−2.作用)
第1の実施形態の燃料電池システム用排気ダクト10の作用について、説明する。バーナ排ガス導入口11から排気されたバーナ排ガスは、バーナ排ガス流路21を流れる。換気ファン空気導入口12から排気された換気ガスは、換気ガス流路22を流れる。バーナ排ガス流路21を流れるバーナ排ガスと、換気ガス流路22を流れる換気ガスは、合流点αで合流する。バーナ排ガスと換気ガスとにより成る全排ガスは、全排ガス流路23を流れ、全排ガス流路23の終端の整流部15に至る。
第1の実施形態の燃料電池システム用排気ダクト10の作用について、説明する。バーナ排ガス導入口11から排気されたバーナ排ガスは、バーナ排ガス流路21を流れる。換気ファン空気導入口12から排気された換気ガスは、換気ガス流路22を流れる。バーナ排ガス流路21を流れるバーナ排ガスと、換気ガス流路22を流れる換気ガスは、合流点αで合流する。バーナ排ガスと換気ガスとにより成る全排ガスは、全排ガス流路23を流れ、全排ガス流路23の終端の整流部15に至る。
整流部15は、全排ガスの流れを傾斜角θの整流面に沿うように整流する。このとき、整流部15は、整流の副作用として整流面の傾斜角θに応じて燃料電池システム用排気ダクト10内の圧力を変化させ、定電圧駆動の換気ファンの回転数[rpm]を変化させる。即ち、整流部15の整流面の傾斜角θに応じて全排ガスの抜けの良さが変わり、燃料電池システム用排気ダクト10内の圧力が小さくなると、定電圧駆動の換気ファンにかかる圧力も小さくなり、換言すると換気ファンにかかる負荷も小さくなり、換気ファンの回転数が高くなる。一方、燃料電池システム用排気ダクト10内の圧力が大きくなると、定電圧駆動の換気ファンにかかる圧力も大きくなり、換言すると換気ファンにかかる負荷も大きくなり、換気ファンの回転数が低くなる。
図2は、整流部15の整流面の傾斜角θと、換気ファン空気導入口12に設けられた換気ファンによる回転数との関係を示したグラフである。図2に示すように、整流部15の整流面の傾斜角θが25度以上30度以下のとき、換気ファンの回転数は小さくなり、傾斜角θが27度のとき、換気ファンの回転数は最小となる。整流面の傾斜角θが27度のとき、換気ファンにかかる負荷が最大となるためである。
図3は、整流部15の整流面の傾斜角θと、燃料電池システム用排気ダクト10の出口であって排気孔14の近傍における騒音音圧レベルを示したグラフである。なお、燃料電池システムは、出力安定状態にあり、バーナ排ガス導入口11からのバーナ排ガスの流量は、ほぼ一定とする。また、換気ファン空気導入口12に設けられた換気ファンは、24[V]定電圧で印加され、パッケージ内の換気ガス流量は、燃料電池システムの出力によらず、ほぼ一定とする。
図3に示すように、整流部15の整流面の傾斜角θが、換気ファンの回転数が小さくなる25度以上30度以下のとき、排気孔14の近傍における騒音音圧レベルが小さくなる。特に、換気ファンの回転数が最小となる27度の時、排気孔14の近傍における騒音音圧レベルが最小となる。換気ファンの回転数が高ければ、燃料電池システム用排気ダクト10が発生させる騒音のうち、換気ファン由来の騒音成分は大きな値となり、換気ファンの回転数が低ければ、燃料電池システム用排気ダクト10が発生させる騒音のうち、換気ファン由来の騒音成分は小さな値となるためである。なお、整流部15の整流面の傾斜角θは、騒音音圧レベルで範囲を設定することができ、換気ファンの回転数が小さくなった25度以上30度以下というのは、例えば、騒音音圧レベルが、35.5[dB]以下となる、整流面の傾斜角θを例示したものである。
そして、整流部15が作出した全排ガスの流れは、スリット17と平行な流れとなり、シャッター16で塞がれている排気孔14に向かう。シャッター16に向けて整流された全排ガスは、流れの方向が変わることなくスリット17を通り抜け、燃料電池システム用排気ダクト10のダクト外部に排気される。このとき、スリット17は、整流部15の整流面の傾斜角θと概略等しいスリット角ηを有しているため、排気孔14を抜けようとする全排ガスに対して小抵抗であり、燃料電池システム用排気ダクト10で生じる騒音のうち、風切り音成分も最小となる。
(1−3.効果)
第1の実施形態の燃料電池システム用排気ダクト10は、流路として、バーナ排ガス流路21、換気ガス流路22、全排ガス流路23流路と、全排ガス流路23から全排ガスをダクト外部に排気する排気孔14と、排気孔14に設けられたシャッター16と、シャッター16に設けられ、全排ガス流路23とダクト外部とを連通するスリット17と、排気孔14の直前の全排ガス流路23内に設けられた整流部15とを備えている。スリット17は、シャッター16が延在する平面に対して斜交したスリット角ηを有している。整流部15は、スリット角ηと概略平行な整流面を有している。
第1の実施形態の燃料電池システム用排気ダクト10は、流路として、バーナ排ガス流路21、換気ガス流路22、全排ガス流路23流路と、全排ガス流路23から全排ガスをダクト外部に排気する排気孔14と、排気孔14に設けられたシャッター16と、シャッター16に設けられ、全排ガス流路23とダクト外部とを連通するスリット17と、排気孔14の直前の全排ガス流路23内に設けられた整流部15とを備えている。スリット17は、シャッター16が延在する平面に対して斜交したスリット角ηを有している。整流部15は、スリット角ηと概略平行な整流面を有している。
これにより、換気ガス流路22の換気ファン等で発生する回転機の回転による騒音を、シャッター16で排気孔14を塞ぎ全排ガス流路23内の圧力の負荷により換気ファンの回転数を燃料電池システムに必要な換気量を維持する範囲内で下げて低減させるとともに、同時に、シャッター16のスリット17で発生する風切り音による騒音を、スリット17のスリット角ηと整流部15の整流面の傾斜角θとで全排ガスを整流することにより低減させることができる。従って、燃料電池システムの排気孔14の出口で生じていた騒音の低減化を図ることができる。また単に騒音の低減化を図るだけでなく、従来からの調整手段やマフラーなどを燃料電池システム用排気ダクト10に付加して使用することもできる。これにより、より一層の騒音の低減化を図ることができる。
なお、スリット17のスリット角η及び整流部15の整流面の傾斜角θは、燃料電池システム用排気ダクト10の排気孔14の出口近傍で測定した測定値に基づく値であり、例えば、基準となる騒音音圧レベルを設定して、その騒音音圧レベルによってスリット17のスリット角η及び整流部15の整流面の傾斜角θをそれぞれ設定するようにしてもよい。また、スリット17は、全排ガス流路23側の端部がダクト外部側の端部より高い位置に設けるようにしてもよい。この場合、雨が燃料電池システム用排気ダクト10内に侵入することを防ぐことができる。
[第2の実施形態]
(2−1.構成)
次に、第2の実施形態に係る燃料電池システム用排気ダクトについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。第1の実施形態と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。図4は、第2の実施形態に係る燃料電池システム用排気ダクト10Aの概略構成を示す断面図である。
(2−1.構成)
次に、第2の実施形態に係る燃料電池システム用排気ダクトについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。第1の実施形態と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。図4は、第2の実施形態に係る燃料電池システム用排気ダクト10Aの概略構成を示す断面図である。
図4に示すように、燃料電池システム用排気ダクト10Aは、複数の排気ルートとして、第1の排気ルートであるバーナ排ガス流路21Aと、第2の排気ルートである換気ガス流路22Aの流路を備えている。排気孔14、整流部15、シャッター16及びスリット17は、バーナ排ガス流路21Aと換気ガス流路22Aのそれぞれに設けられている。
即ち、排気孔14Aは、バーナ排ガス流路21Aからバーナ排ガスをダクト外部に排気するように設けられ、シャッター16Aは、排気孔14Aに設けられている。スリット17Aは、シャッター16Aに設けられ、バーナ排ガス流路21Aとダクト外部とを連通している。整流部15Aは、排気孔14Aの直前のバーナ排ガス流路21A内に設けられている。一方、排気孔14Bは、換気ガス流路22Aから換気ガスをダクト外部に排気するように設けられ、シャッター16Bは、排気孔14Bに設けられている。スリット17Bは、シャッター16Bに設けられ、換気ガス流路22Aとダクト外部とを連通している。整流部15Bは、排気孔14Bの直前の換気ガス流路22B内に設けられている。
(2−2.作用)
第2の実施形態の燃料電池システム用排気ダクト10Aの作用について、説明する。第2の実施形態では、排気孔14、整流部15、シャッター16及びスリット17が、バーナ排ガス流路21Aと換気ガス流路22Aのそれぞれに設けられている。バーナ排ガス流路21Aのバーナ排ガスは、整流部15Aの整流面の傾斜角θ1により整流され、シャッター16Aのスリット17Aからダクト外部に排気される。一方、換気ガス流路22Aの換気ガスは、整流部15Bの整流面の傾斜角θ2により整流され、シャッター16Bのスリット17Bからダクト外部に排気される。
第2の実施形態の燃料電池システム用排気ダクト10Aの作用について、説明する。第2の実施形態では、排気孔14、整流部15、シャッター16及びスリット17が、バーナ排ガス流路21Aと換気ガス流路22Aのそれぞれに設けられている。バーナ排ガス流路21Aのバーナ排ガスは、整流部15Aの整流面の傾斜角θ1により整流され、シャッター16Aのスリット17Aからダクト外部に排気される。一方、換気ガス流路22Aの換気ガスは、整流部15Bの整流面の傾斜角θ2により整流され、シャッター16Bのスリット17Bからダクト外部に排気される。
(2−3.効果)
第2の実施形態の燃料電池システム用排気ダクト10Aは、複数の流路として、第1の排気ルートであるバーナ排ガス流路21Aと、第2の排気ルートである換気ガス流路22Aの流路を備えている。排気孔14、整流部15、シャッター16及びスリット17は、バーナ排ガス流路21Aと換気ガス流路22Aのそれぞれに設けられている。
第2の実施形態の燃料電池システム用排気ダクト10Aは、複数の流路として、第1の排気ルートであるバーナ排ガス流路21Aと、第2の排気ルートである換気ガス流路22Aの流路を備えている。排気孔14、整流部15、シャッター16及びスリット17は、バーナ排ガス流路21Aと換気ガス流路22Aのそれぞれに設けられている。
これにより、バーナ排ガス流路21Aと換気ガス流路22Aのそれぞれに整流部15を設けることができるので、バーナ排ガス流路21Aの騒音の低減化を図るとともに、換気ガス流路22Aの騒音の低減化を図ることができる。第1の実施形態では、全排ガス流路23の排気孔14から発生していた騒音を、第2の実施形態では、バーナ排ガス流路21Aの排気孔14Aと、換気ガス流路22Aの排気孔14Bとに分散することができるので、より一層、燃料電池システム用排気ダクト10Aの騒音の低減化を図ることができる。
[第2の実施形態の変形例]
第2の実施形態では、整流部15Aと整流部15Bがそれぞれバーナ排ガス流路21Aと換気ガス流路22Aに設けられているため、整流面の傾斜角θ1と整流面の傾斜角θ2をそれぞれ有するようにしてもよい。例えば、整流部15Aは、整流部15Aが配置されるバーナ排ガス流路21Aの断面積及び流量に基づいた整流面の傾斜角θ1を有し、一方、整流部15Bは、整流部15Bが配置される換気ガス流路22Aの断面積及び流量に基づいた整流面の傾斜角θ2を有するようにする。
第2の実施形態では、整流部15Aと整流部15Bがそれぞれバーナ排ガス流路21Aと換気ガス流路22Aに設けられているため、整流面の傾斜角θ1と整流面の傾斜角θ2をそれぞれ有するようにしてもよい。例えば、整流部15Aは、整流部15Aが配置されるバーナ排ガス流路21Aの断面積及び流量に基づいた整流面の傾斜角θ1を有し、一方、整流部15Bは、整流部15Bが配置される換気ガス流路22Aの断面積及び流量に基づいた整流面の傾斜角θ2を有するようにする。
これにより、バーナ排ガス流路21Aで発生する騒音音圧レベルの最適化を、整流面の傾斜角θ1で図るとともに、換気ガス流路22Aで発生する騒音音圧レベルの最適化を、整流面の傾斜角θ2で図ることができる。なお、整流面の傾斜角θ1と整流面の傾斜角θ2は、等しくてもよく、または異なっていてもよい。
[変形例]
第1の実施形態又は第2の実施形態において、排気孔14に設けられたシャッター16を、バーナ排ガス導入口11の入り口よりも低い位置に設けるようにしてもよい。シャッター16をバーナ排ガス導入口11の位置よりも低い位置に設けることにより、排気孔14から騒音が発生していても、実際の騒音音圧レベルよりも周囲の人間に対して、小さく感じさせることができる。特に、排気孔14またはシャッター16が人間の頭部の位置よりも少しでも低い位置に設けられることにより、人間が体感する騒音音圧レベルを低減させることができる。
第1の実施形態又は第2の実施形態において、排気孔14に設けられたシャッター16を、バーナ排ガス導入口11の入り口よりも低い位置に設けるようにしてもよい。シャッター16をバーナ排ガス導入口11の位置よりも低い位置に設けることにより、排気孔14から騒音が発生していても、実際の騒音音圧レベルよりも周囲の人間に対して、小さく感じさせることができる。特に、排気孔14またはシャッター16が人間の頭部の位置よりも少しでも低い位置に設けられることにより、人間が体感する騒音音圧レベルを低減させることができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、燃料電池システムの排気孔で生じていた騒音を簡便に低減できる。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…排気ダクト、
11…バーナ排ガス導入口、
12…換気ファン空気導入口、
13…仕切り板、
14、14A、14B…排気孔、
15、15A、15B…整流部、
16、16A、16B…シャッター、
17、17A、17B…スリット
11…バーナ排ガス導入口、
12…換気ファン空気導入口、
13…仕切り板、
14、14A、14B…排気孔、
15、15A、15B…整流部、
16、16A、16B…シャッター、
17、17A、17B…スリット
Claims (5)
- 排気ガスが流れる流路と、
前記流路から前記排気ガスを前記流路の外部に排気する排気孔と、
前記排気孔に設けられたシャッターと、
前記シャッターに設けられ、前記流路と前記外部とを連通するスリットと、
前記排気孔の直前の前記流路内に設けられる整流部と、
を備え、
前記スリットは、
前記シャッターが延在する平面に対して斜交したスリット角を有し、
前記整流部は、
前記スリット角と概略平行な整流面を有すること、
を特徴とする燃料電池システム用排気ダクト。 - 排気ガスが流れる流路と、
前記流路の終端部の側面から前記排気ガスを前記流路の外部に排気する排気孔と、
前記排気孔に設けられたシャッターと、
前記シャッターに設けられ、前記流路と前記外部とを連通するスリットと、
前記流路の終端部に設けられる整流部と、
を備え、
前記スリットは、
前記シャッターが延在する平面に対して斜交したスリット角を有し、
前記整流部は、
前記スリット角と概略平行な整流面を有すること、
を特徴とする燃料電池システム用排気ダクト。 - 前記スリット角と前記整流面の傾斜角は、
前記シャッターが延在する平面に対して、25度以上から30度以下であること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池システム用排気ダクト。 - 前記スリット角と前記整流面の傾斜角は、
前記シャッターが延在する平面に対して、27度であること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池システム用排気ダクト。 - 前記排気ガスが前記流路に入力される入り口をさらに備え、
前記シャッターは、
前記入り口の高さよりも低い位置に設けられること、
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の燃料電池システム用排気ダクト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016217903A JP2018077976A (ja) | 2016-11-08 | 2016-11-08 | 燃料電池システム用排気ダクト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016217903A JP2018077976A (ja) | 2016-11-08 | 2016-11-08 | 燃料電池システム用排気ダクト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018077976A true JP2018077976A (ja) | 2018-05-17 |
Family
ID=62150912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016217903A Pending JP2018077976A (ja) | 2016-11-08 | 2016-11-08 | 燃料電池システム用排気ダクト |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018077976A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019198591A1 (ja) | 2018-04-13 | 2019-10-17 | 東京応化工業株式会社 | クラッディング用組成物、及び金属/樹脂接合部材の製造方法 |
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2016
- 2016-11-08 JP JP2016217903A patent/JP2018077976A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019198591A1 (ja) | 2018-04-13 | 2019-10-17 | 東京応化工業株式会社 | クラッディング用組成物、及び金属/樹脂接合部材の製造方法 |
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