JP2018077102A - 耐カット性能の評価のための試験装置 - Google Patents

耐カット性能の評価のための試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018077102A
JP2018077102A JP2016218414A JP2016218414A JP2018077102A JP 2018077102 A JP2018077102 A JP 2018077102A JP 2016218414 A JP2016218414 A JP 2016218414A JP 2016218414 A JP2016218414 A JP 2016218414A JP 2018077102 A JP2018077102 A JP 2018077102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test piece
crawler
test
plate
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016218414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6822079B2 (ja
Inventor
真郁 坂東
Masafumi Bando
真郁 坂東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2016218414A priority Critical patent/JP6822079B2/ja
Publication of JP2018077102A publication Critical patent/JP2018077102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6822079B2 publication Critical patent/JP6822079B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

【課題】クローラ2の耐カット性能を的確にしかも簡便に把握できる、試験装置42の提供。【解決手段】この試験装置42は、試験片44を置くプレート60と、プレート60に置かれた試験片44の両端のそれぞれを締め付けてこのプレート60にこの試験片44を固定する一対の把持部材62と、プレート60に試験片44を固定した状態において、このプレート60とこの試験片44との間に置かれるスペーサー70と、試験片44の上方に位置しておりこの試験片44に切り込みを入れる刃64と、刃64を試験片44に向かって移動させる駆動部材66と、刃64の移動によって試験片44に付与されている荷重を計測する計測器68とを備えている。スペーサー70は、試験片44と接触する接触面76を備えている。この接触面76は、上向きに凸な形状を呈している。【選択図】図4

Description

本発明は、耐カット性能の評価のための試験装置に関する。詳細には、エンドレスベルト状のクローラを有する走行装置における、このクローラの耐カット性能を評価するための試験装置に関する。
コンバインのような農業機械、及びバックホーのような建設機械に、クローラ式の走行装置が用いられている。この走行装置は、エンドレスベルト状の弾性クローラ(以下、単にクローラとも称される)を有している。
図9には、クローラ2を有する走行装置4の一例が模式的に示されている。この走行装置4は、クローラ2以外に、スプロケット6及び複数の転輪8を備えている。
スプロケット6は、円盤状である。このスプロケット6の周縁には、多数の歯10が設けられている。転輪8は、円盤状である。この転輪8の周縁には、スプロケット6のように、歯は設けられていない。
図10には、図9のX−X線に沿った、クローラ2の断面が示されている。クローラ2は、部品として、芯金12、抗張体14、キャンバス16及び弾性部材18を備えている。
クローラ2は、多数の芯金12を備えている。これらの芯金12は、クローラ2の内側部分において、このクローラ2の長さ方向に一定のピッチで配置されている。図9には、一部の芯金12しか示されていない。他の芯金12の図示は、省略されている。
それぞれの芯金12は、主部20と、一対の鍔部22とを備えている。主部20は、プレート状である。それぞれの鍔部22は、この主部20から内向きに突出している。主部20の一部は、鍔部22からクローラ2の幅方向外側に突出している。この突出部分は、翼部24と称される。
抗張体14は、翼部24の外側に位置している。抗張体14は、複数のコード26を含んでいる。これらのコード26は、クローラ2の幅方向に並列されている。図9には、抗張体14の一部が示されている。抗張体14の残りの部分の図示は省略されているが、抗張体14はエンドレスベルト状であり、クローラ2の長さ方向に延在している。
キャンバス16は、抗張体14の外側に位置している。キャンバス16は織物28である。この図10には、キャンバス16を構成する経糸が示されている。図9には、キャンバス16の一部が示されている。キャンバス16の残りの部分の図示は省略されているが、キャンバス16はエンドレスベルト状であり、クローラ2の長さ方向に延在している。
弾性部材18は、架橋ゴムからなる。このクローラ2では、芯金12、抗張体14及びキャンバス16は、弾性部材18で覆われている。
このクローラ2は、構造的には、エンドレスベルト30、多数のラグ32及び多数のガイド34を備えている。多数のラグ32は、エンドレスベルト30から外向きに突出している。これらのラグ32は、弾性部材18からなる。多数のガイド34は、エンドレスベルト30から内向きに突出している。これらのガイド34は、芯金12の鍔部22及びこの鍔部22を覆う弾性部材18で構成される。このクローラ2のうち、ラグ32及びガイド34以外の部分が、エンドレスベルト30である。
このクローラ2は、多数の孔36をさらに備えている。それぞれの孔36は、芯金12とこの芯金12に隣接する他の芯金12との間に設けられている。この孔36に、スプロケット6の歯10が入り込む。図9には、一部の孔36が示されている。他の孔36の図示は、省略されている。
この走行装置4では、スプロケット6が回転すると、孔36に入り込んだ歯10がクローラ2を駆動させる。この駆動により、走行装置4は前進する。図9において、左側がこの走行装置4の前側である。
走行装置4が走行する地面には、砕石等が含まれていることが多い。このため、砕石等がクローラ2に当たり、クローラ2に傷(カットとも称される。)が生じることがある。特に、前方側の転輪8と当接している部分において、傷が生じやすい。一旦傷が生じるとこの傷が成長していく恐れもあり、クローラ2の耐カット性能の向上のために、様々な検討が行われている(例えば、特許文献1及び2)。
特開2013−079338公報 特開2016−075486公報
耐カット性能に関する検討において、耐カット性能の評価を走行装置4を用いて行うことがある。この評価には、クローラ2の製作、走行装置4の準備等が必要であり、コストがかかってしまう。しかもこの評価は、結果を得るのに時間を要する。耐カット性能の把握にこの評価は有効であるが、この評価にはコスト及び時間がかかるという問題がある。
クローラ2を模擬した試験片を用いて耐カット性能を評価することがある。この試験片による評価としては、例えば、特開2016−075486公報に開示された評価方法が挙げられる。この評価方法はコスト及び時間の点で有効であるが、この評価には、試験片間の相違を明確に把握できず、有効な知見を得にくいという現状がある。この公報に開示された評価方法をクローラ2の評価に適用するには、改善すべき点が存在している。
本発明の目的は、クローラの耐カット性能を的確にしかも簡便に把握できる、試験装置の提供にある。
本発明に係る試験装置は、エンドレスベルト状のクローラ、及び、上記クローラを案内する複数の転輪を備える走行装置における、このクローラの耐カット性能を評価するための装置である。この試験装置は、試験片を置くプレートと、上記プレートに置かれた上記試験片の両端のそれぞれを締め付けてこのプレートにこの試験片を固定する一対の把持部材と、上記プレートに上記試験片を固定した状態において、このプレートとこの試験片との間に置かれるスペーサーと、上記試験片の上方に位置しておりこの試験片に切り込みを入れる刃と、上記刃を上記試験片に向かって移動させる駆動部材と、上記刃の移動によって上記試験片に付与されている荷重を計測する計測器とを備えている。上記スペーサーは、上記試験片と接触する接触面を備えている。この接触面は、上向きに凸な形状を呈している。
好ましくは、この試験装置では、上記刃の移動速度は30mm/min以上100mm/min以下である。
好ましくは、この試験装置では、上記接触面の輪郭は円弧で表されている。上記円弧の半径は、上記転輪の半径の80%以上120%以下である。
上記クローラが、このクローラの長さ方向に延在するエンドレスベルトと、このエンドレスベルトから外向きに突出しこのクローラの長さ方向に一定のピッチで配置される多数のラグとを備えている場合には、好ましくは、この試験装置では、上記試験片の長さは、上記ピッチの80%以上150%以下である。
本発明に係る試験方法は、エンドレスベルト状のクローラ、及び、上記クローラを案内する複数の転輪を備える走行装置における、このクローラの耐カット性能を評価するための方法である。この試験方法は、
(1)試験片をプレートに置く工程、
(2)上記試験片の両端それぞれを把持部材で締め付けて上記プレートにこの試験片を固定する工程、
(3)上記試験片の上方に位置する刃をこの試験片に向かって移動させる工程
及び
(4)上記刃の移動によって上記試験片に付与されている荷重を計測する工程
を含んでいる。上記試験片を上記プレートに固定する工程において、このプレートとこの試験片との間にスペーサーが挟み込まれている。上記スペーサーは上記試験片と接触する接触面を備えている。この接触面は上向きに凸な形状を呈している。
本発明に係る試験装置では、試験片は把持部材によってプレートに固定される。しかもプレートに試験片を固定した状態において、このプレートとこの試験片との間に置かれるスペーサーによって、この試験片は湾曲させられる。この試験装置では、試験片に刃を押し付けても、試験片が反り返ることはない。
この試験装置では、湾曲により、試験片において刃が当てられる部分が引き延ばされる。前述したように、この試験装置では、試験片の反り返りが防止されている。この試験装置では、刃の移動によって試験片に作用する力に、試験片の状態が反映されやすい。この試験装置によれば、試験片間の相違を明確に把握できる結果が得られる。
この試験装置は、試験片を湾曲させることで、走行装置の転輪によって湾曲させられたクローラの状態を再現できる。この試験装置によれば、クローラの耐カット性能を評価するために、クローラを製作することも、走行装置を準備することも不要である。
この試験装置では、クローラの耐カット性能を的確にしかも簡便に把握できる。本発明によれば、クローラの耐カット性能を的確にしかも簡便に把握できる、試験装置が得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る試験装置の一部が示された概念図である。 図2は、図1の試験装置で用いられる試験片が示された斜視図である。 図3は、図1の試験装置に試験片が載せられる様子が示された概念図である。 図4は、図1の試験装置に試験片が固定される様子が示された概念図である。 図5は、図1の試験装置において、試験片に刃が当たっている様子が示された概念図である。 図6は、図1の試験装置によって得られた、刃の変位量と試験片に作用している力との関係が示されたグラフである。 図7は、従来の試験装置において、試験片に刃が当たっている様子が示された概念図である。 図8は、従来の試験装置によって得られた、刃の変位量と試験片に作用している力との関係が示されたグラフである。 図9は、弾性クローラを有する走行装置が示された正面図である。 図10は、図9のX−X線に沿った断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、クローラ2の耐カット性能を評価するための試験装置42の一部が示された概念図が示されている。この試験装置42では、例えば、図2に示された試験片44が用いられる。
この試験片44は、板状である。この試験片44は、クローラ2を模擬している。この試験片44は、複数本のスチールコード46、カーカス48及び弾性部材50を備えている。詳細には、この試験片44は、複数本のスチールコード46、カーカス48及び弾性部材50で構成されている。
この試験片44において、複数本のスチールコード46は、幅方向に並列されている。それぞれのスチールコード46は、この試験片44の長さ方向に延在している。この試験片44において、幅方向に並列された複数本のスチールコード46(以下、コード群52とも称される)は、図9に示されたクローラ2における抗張体14に対応している。この試験片44のスチールコード46には、クローラ2の抗張体14に採用されている、又はこの抗張体14として採用予定の、スチールコードが用いられるのが好ましい。
この試験片44において、カーカス48は、前述のコード群52の幅と略同等の幅を有している。このカーカス48は、前述のコード群52の長さと略同等の長さを有している。このカーカス48は織物54である。この織物54は経糸及び緯糸からなる。この図2には、経糸及び緯糸のうち、経糸が示されている。このカーカス48は、図9に示されたクローラ2におけるキャンバス16に対応している。この試験片44のカーカス48には、クローラ2のキャンバス16に採用されている、又はこのキャンバス16として採用予定の、織物と同等の織物が用いられるのが好ましい。この織物に代えて、幅方向に並列された複数本の有機繊維コードがキャンバス16として用いられてもよい。
この試験片44において、弾性部材50は、コード群52及びカーカス48を覆っている。この弾性部材50は、架橋ゴムからなる。この弾性部材50は、図9に示されたクローラ2における弾性部材18に対応している。この試験片44の弾性部材50には、クローラ2の弾性部材18に採用されている、又はこの弾性部材18として採用予定の、架橋ゴムが用いられるのが好ましい。
この試験片44は、厚さ方向において、上側に位置する第一面56と、下側に位置する第二面58とを備えている。図2に示されているように、カーカス48は、第一面56とコード群52との間に位置している。言い換えれば、コード群52と第二面58との間には、カーカス48は設けられていない。前述したように、この試験片44はクローラ2を模擬している。図10に示されているように、クローラ2のエンドレスベルト30の部分では、抗張体14が芯金12の側に位置し、この抗張体14の下側、すなわち、ラグ32の側にキャンバス16が位置している。したがって、この試験片44において、第一面56がクローラ2におけるラグ32の側に対応し、第二面58がこのクローラ2における芯金12の側に対応している。
図2において、実線LSは試験片44の厚さ方向におけるコード群52の上端位置を表している。両矢印tsは、第一面56からこの上端位置LSまでの厚さ方向距離である。実線LCは、試験片44の厚さ方向におけるカーカス48の上端位置を表している。両矢印tcは、第一面56からこの上端位置LCまでの厚さ方向距離である。
この試験片44では、クローラ2におけるエンドレスベルト30の再現の観点から、距離ts及び距離tcはクローラ2の仕様が考慮されて適宜決められる。具体的には、距離tsは3mm以上13mm以下が好ましい。距離tcは、1mm以上11mm以下が好ましい。
図1に示された試験装置42は、プレート60、一対の把持部材62、刃64、駆動部材66、計測器68、スペーサー70及びステージ72を備えている。
プレート60は、平板状である。このプレート60は、ステージ72に載せられる。このプレート60は、ステージ72に固定される。この試験装置42では、このプレート60に試験片44が置かれる。このプレート60の大きさは、試験片44の大きさが考慮されて適宜決められる。
それぞれの把持部材62は、試験片44の端を拘束する。この拘束によって、試験片44はプレート60に固定される。この試験装置42では、それぞれの把持部材62は、プレート60に置かれた試験片44の両端のそれぞれを締め付けてこのプレート60にこの試験片44を固定する。
この試験装置42では、ボルトのような締結部材(図示されず)で把持部材62を締め付けることで、試験片44の端は拘束される。この試験装置42では、試験片44をプレート60に固定できるのであれば、把持部材62及び締結部材の構成に特に制限はない。把持部材62及び締結部材の構成は、試験装置42の仕様を考慮し適宜決められる。
刃64は、プレート60の上方に位置している、プレート60には試験片44が置かれるので、この場合は、この刃64は試験片44の上方に位置している。この試験装置42では、刃64を試験片44に当てることで試験片44に切り込みが入れられる。この試験装置42では、この刃64によって試験片44に切り込みを入れることで、クローラ2の表面に生じる傷(カット)が再現される。
この試験装置42では、刃64は両刃である。この刃64はするどい。この刃64が試験片44に当てられたとき、この刃64の当接によって試験片44に生じる歪みに偏りは生じにくい。この観点から、この試験装置42で用いる刃64は、片刃よりも、両刃の方が好ましい。
駆動部材66は、刃64を試験片44に向かって移動させる。この試験装置42では、駆動部材66としてピストンが用いられている。この試験装置42では、このピストンが油圧等の作用により上方に動かされることで、ステージ72が上昇する。ステージ72を上方に動かすことにより、試験片44が刃64に近づけられる。この試験装置42では、駆動部材66を刃64と連動させることでこの刃64を下方に動かし、この刃64が試験片44に近づけられてもよい。
この試験装置42では、駆動部材66によって刃64が試験片44に押し付けられる。これにより、試験片44には力が作用する。この試験装置42では、計測器68が、この力を荷重として計測する。この計測器68は、刃64の移動によって試験片44に付与されている荷重を計測する。このような計測器68として、ロードセルが例示される。
スペーサー70は、プレート60に置かれる。試験片44をプレート60に固定する場合には、この試験片44とプレート60との間に、このスペーサー70が配置される。この試験装置42では、プレート60に試験片44を固定した状態において、プレート60と試験片44との間にはスペーサー70が置かれている。
この試験装置42では、スペーサー70は平らなプレート60に載せられる。このスペーサー70の下面74は、平面からなる。これに対して、スペーサー70の上面76は試験片44と接触する。この試験装置42では、スペーサー70の上面76は接触面と称される。このスペーサー70は試験片44と接触する接触面76を備えている。図1に示されているように、この接触面76は上向きに凸な形状を呈している。この図1において、符号PCはスペーサー70の頂を表している。
以上説明した試験装置42を用いて、このクローラ2を模擬した試験片44、つまり図2に示された試験片44の耐カット性能は次のようにして評価される。この試験方法では、試験片44が準備される(STEP1)。
この試験方法では、試験片44を準備する場合、弾性部材50のためのゴム組成物、コード群52及びカーカス48が準備される。ゴム組成物からは、コード群52の下側部分をなす第一シート部材、コード群52とカーカス48との間の部分をなす第二シート部材、及び、カーカス48の上側部分をなす第三シート部材が準備される。第一シート部材、コード群52、第二シート部材、カーカス48及び第三シート部材を順に重ね合わせ、生サンプル(未加硫状態の試験片44)が得られる。この生サンプルをモールド(図示されず)に投入して、このモールド内でこの生サンプルが加圧及び加熱される。これにより、図2に示された試験片44が得られる。この試験方法では、クローラ2と同等の成形状態で試験片44が得られればよく、この加圧及び加熱のための条件に、特に制限はない。
この試験方法では、試験片44を準備すると、この試験片44はプレート60に置かれる(STEP2)。前述したように、この試験方法は、クローラ2の耐カット性能を評価する。したがって、試験片44をプレート60に置く場合には、クローラ2のラグ32の側の表面に対応する、試験片44の第一面56を上側にして、言い換えれば、この試験片44の第二面58を下側にして、この試験片44はプレート60に置かれる。さらにこの場合、図3に示されているように、プレート60には予め、スペーサー70が載せられている。このため、試験片44をプレート60に置いた状態においては、プレート60と試験片44との間にスペーサー70が位置している。特に、この試験方法では、試験片44の長さ方向中心78がスペーサー70の頂PCと一致するように、この試験片44はスペーサー70に載せられる。
この試験方法では、プレート60に試験片44を置くと、この試験片44の両端それぞれを把持部材62で締め付けてプレート60に試験片44が固定される(STEP3)。図4には、試験片44がプレート60に固定された状態が示されている。この試験方法では、試験片44をプレート60に固定する工程において、このプレート60とこの試験片44との間にスペーサー70が挟み込まれる。
図4において、符号PSは、プレート60に固定された試験片44の頂である。この図4に示されているように、この試験方法では、試験片44がプレート60に固定された状態において、刃先80がこの頂PSの直上に位置するように、刃64の位置は調整される。
この試験方法では、試験片44のプレート60への固定が完了すると、駆動部材66によってステージ72が上昇させられる。これにより、試験片44がこの試験片44の上方に位置する刃64に近づけられる。この試験方法では、刃先80が試験片44に当たる手前で、一旦、ステージ72の上昇が停止され、このステージ72のストロークが調整される。この試験方法では、このストロークは、試験片44の厚さを考慮して適宜設定される。
この試験方法では、ストロークの設定後、改めて、駆動部材66によってステージ72が上昇させられる。これにより、試験片44がこの試験片44の上方に位置する刃64にさらに近づけられる。この試験方法では、試験片44の上方に位置する刃64が、この試験片44に向かって移動させられる(STEP4)。
試験片44が刃64にさらに近づけられことで、図5に示されているように、刃64が試験片44に押し付けられる。これにより、試験片44には力が作用する。この試験方法では、この力が計測器68によって計測される。刃64は、試験片44に押し付けられた後も、この試験片44に対して下方に動かされる。この試験方法では、この計測器68において、刃64の移動によって試験片44に付与されている荷重が計測される(STEP5)。
この試験方法では、前述したように、刃64が試験片44に押し付けられると、この試験片44には、切り込みが形成される。この刃64が試験片44をさらに押し付けることで、試験片44の切り込みは徐々に大きくなっていく。言い換えれば、この試験片44はこの刃64によって切断されていく。この刃64は、やがて、カーカス48の切断を経て、コード群52に達する。この試験方法は、刃64がコード群52に達した時点で、この計測器68による、荷重の計測は終了する。
以上説明したように、この試験方法は、
(1)試験片44を準備する工程(STEP1)、
(2)試験片44をプレート60に置く工程(STEP2)
(3)試験片44の両端それぞれを把持部材62で締め付けてプレート60に試験片44を固定する工程(STEP3)
(4)試験片44の上方に位置する刃64をこの試験片44に向かって移動させる工程(STEP4)
及び
(5)刃64の移動によって試験片44に付与されている荷重を計測する工程(STEP5)
を含んでいる。
この試験方法では、刃64の移動量と、刃64の移動によって試験片44に作用した力との関係が得られる。図6には、この試験方法によって得られる、刃64の移動量と、試験片44に作用した力との関係を表すグラフの一例が示されている。
図6に示されたグラフにおいて、横軸は変位を表し、縦軸は荷重を表している。変位は、刃64の移動量に相当する。荷重は、刃64の移動によって試験片44に作用した力に相当する。このグラフにおいて、原点は刃64が試験片44に当接した時点である。このグラフでは、横軸及び縦軸に目盛りは付されていないが、荷重及び変位の最大値を基準とした相対値がプロットされている。
図6には、2つの試験片44、すなわち、試験片A及び試験片Bの計測結果が示されている。この図6において、一点鎖線LAが試験片Aの変位−荷重曲線(以下、曲線LA)であり、実線LBが試験片Bの変位−荷重曲線(以下、曲線LB)である。
試験片Aと試験片Bとでは、弾性部材50の硬さが異なっている。試験片Aの弾性部材50の硬さは64であり、試験片Bの弾性部材50の硬さは67である。詳述しないが、この硬さの相違は、それぞれの弾性部材50を構成するゴム組成物における組成の調整によって得られている。
本発明において、硬さは、「JIS K6253」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって測定される。図2に示された試験片44の第二面58にこのデュロメータが押し付けられ、硬さは測定される。測定は、23℃の温度下でなされる。
試験片Aと試験片Bとでは、硬さが異なる弾性部材50を用いた以外は、同等の仕様で構成されている。試験片Aと試験片Bとでは、試験片44の厚さ(図2の両矢印T)は20mmに設定されている。試験片44の長さ(図2の両矢印L)は、150mmに設定されている。試験片44の幅(図2の両矢印W)は、65mmに設定されている。さらに、試験片44の第一面56からコード群52の上端位置LSまでの厚さ方向距離tsは、7mmに設定されている。この第一面56からカーカス48の上端位置LCまでの厚さ方向距離tcは、5mmに設定されている。
図6の評価結果を得るために、島津製作所社製の商品名「30トン アムスラー圧縮試験機(UH−30C)」が用いられている。この圧縮試験機に、図1に示された構成を組み合わせることで、本発明の試験装置42が得られている。この試験装置42では、刃64は両刃であり、両刃の角度(図1の符号αで示された角度)は30°に設定されている。この刃64の厚さ(図1の両矢印TB)は、0.5mmに設定されている。図示されていないが、刃64の長さは20mmに設定されている。計測におけるステージ72のストロークは20mmに、このステージ72の上昇速度は70mm/minに設定されている。
図6の曲線LAから明らかなように、試験片Aでは、変位の増加に伴い、荷重は増加していく。この曲線LAの地点A1において、荷重は一旦減少し、その後、変位の増加に伴い、荷重は上昇していく。この曲線LAの地点AEにおいて、刃64がコード群52に達し、計測が終了されている。地点A1のあたりで、糸が破断する音が確認され、計測後、試験片Aの解体によって、カーカス48の切断が確認されていることから、地点A1における荷重の低下はカーカス48の切断によると判断されている。
図6の曲線LBから明らかなように、試験片Bにおいても、変位の増加に伴い、荷重は増加していく。この曲線LBの地点B1において、荷重は一旦減少し、その後、変位の増加に伴い、荷重は上昇していく。この曲線LBの地点BEにおいて、刃64がコード群52に達し、計測が終了されている。地点B1のあたりで、糸が破断する音が確認され、計測後、試験片Bの解体によって、カーカス48の切断が確認されていることから、地点B1における荷重の低下はカーカス48の切断によると判断されている。
曲線LAと曲線LBとの対比から明らかなように、カーカス48の切断音が確認される地点の近くから刃64がコード群52に達するまでのゾーンの荷重変化に、相違が存在している。具体的には、試験片Bでは試験片Aよりも、カーカス48が切断するタイミングが遅く、試験片Bでは試験片Aよりも、カーカス48が切断したときの荷重が大きい。試験片Bでは試験片Aよりもカーカス48が破断するまでの仕事量が大きいので、試験片Bは試験片Aよりも耐カット性能に優れていることが確認できる。つまり、この試験方法では、弾性部材50の硬さが異なる点が、変位−荷重曲線に表された評価結果に相違として確認できる。
ところで、図7に示されているのは、従来の試験装置82による耐カット性能の評価の様子である。この試験装置82には、本発明の試験装置42のように、スペーサー70及び把持部材62は設けられていない。
図8には、図7に示された試験装置82によって得られた、試験片A及び試験片Bの変位−荷重曲線が示されている。この図8において、一点鎖線LAAが試験片Aの変位−荷重曲線(以下、曲線LAA)であり、実線LBBが試験片Bの変位−荷重曲線(以下、曲線LBB)である。スペーサー70及び把持部材62を用いなかった他は図6に示された変位−荷重曲線を得るための条件と同様にして、この図8に示された変位−荷重曲線は得られている。
従来の試験装置82においても、糸の切断音は確認されている。しかし図8に示されているように、曲線LAAと曲線LBBとを対比させても、試験片Bが試験片Aと明らかに相違すると判断できる部分は認められない。この従来の試験装置82によって得られる変位−荷重曲線では、試験片Aと試験片Bとの相違を把握するのは困難である。
図7の点線で示されているように、従来の試験装置82では、試験片44を刃64で押し付けた際に、試験片44の反り返りが確認されている。
本発明の試験装置42では、試験片44は把持部材62によってプレート60に確実に固定される。前述したように、この試験装置42では、試験片44とプレート60との間に位置するスペーサー70は試験片44と接触する接触面76を備えており、この接触面76は上向きに凸な形状を呈している。このため、プレート60に固定された試験片44では、その長さ方向中央部分が、例えば、図4に示されているように、上方に持ち上げられる。
この試験装置42では、試験片44は把持部材62によってプレート60に固定され、しかもプレート60に試験片44を固定した状態において、このプレート60とこの試験片44との間に置かれるスペーサー70によって、この試験片44は湾曲させられる。この試験装置42では、試験片44に刃64を押し付けても、試験片44が反り返ることはない。この試験装置42では、従来の試験装置82で確認されたような試験片44の反り返りが防止される。
この試験装置42では、スペーサー70によって試験片44を湾曲させることで、この試験片44の第一面56の部分が引き延ばされている。この試験片44の第一面56には、刃64が当てられる。つまり、この試験装置42では、湾曲により、試験片44において刃64が当てられる部分が引き延ばされている。前述したように、この試験装置42では、試験片44の反り返りが防止されている。この試験装置42では、刃64の移動によって試験片44に作用する力に、試験片44の状態が反映されやすい。この試験装置42によれば、試験片間の相違を明確に把握できる結果が得られる。このことは、図6に示された評価結果と図8に示された評価結果との対比からも明らかである。
走行装置4におけるクローラ2は、図9に示されているように、前方側に位置する転輪8によって湾曲させられる。この湾曲により、エンドレスベルト30のうち、ラグ32の側の部分は、引き延ばされている。前述したように、この試験装置42では、試験片44の第一面56の部分が引き延ばされる。この試験片44の第一面56の部分はクローラ2のラグ32の側の表面に対応する。この試験装置42に固定された試験片44の状態は、走行装置4の前方側の転輪8によって引き延ばされているクローラ2の状態に近い。
この試験装置42は、試験片44を湾曲させることで、走行装置4の転輪8によって湾曲させられたクローラ2の状態を再現できる。この試験装置42によれば、クローラ2の耐カット性能を評価するために、クローラ2を製作することも、走行装置4を準備することも不要である。
以上の説明から明らかなように、この試験装置42では、クローラ2の耐カット性能を的確にしかも簡便に把握できる。本発明によれば、クローラ2の耐カット性能を的確にしかも簡便に把握できる、試験装置42が得られる。
前述したように、この試験装置42では、スペーサー70の接触面76は上向きに凸な形状を呈している。クローラ2のうち、特に、傷が生じやすい部分は、走行装置4の前方に位置する転輪8に当接している部分である。前述したように、転輪8は円盤状である。このため、的確な耐カット性能の評価の観点から、このスペーサー70の接触面76は上向きに湾曲しているのが好ましい。このスペーサー70の接触面76の輪郭は、円弧で表されるのがより好ましい。
図1において、矢印Rsは接触面76の輪郭を表す円弧の半径である。図9において、矢印Rtは、走行装置4の前方側に位置する転輪8の外径の半分、すなわち半径である。この半径Rtは、評価の対象となるクローラ2が装着される走行装置2の転輪8の外径に対応している。
この試験装置42では、半径Rtに対する半径Rsの比は80%以上が好ましく、120%以下が好ましい。これにより、試験片44において、走行装置4の前方側の転輪8によって引き延ばされているクローラ2の状態に近い状態が再現でき、クローラ2の耐カット性能の評価がより的確に行われる。なお、前述の試験片A及び試験片Bを用いた評価では、この半径Rtに対する半径Rsの比は100%に設定されている。
この試験装置42では、接触面76の輪郭を表す円弧の半径Rsは、50mm以上が好ましく、150mm以下が好ましい。これにより、試験片44において、走行装置4の前方側の転輪8によって引き延ばされているクローラ2の状態に近い状態が再現でき、クローラ2の耐カット性能の評価がより的確に行われる。
図1において、両矢印LDはスペーサー70の長さである。両矢印TDは、このスペーサー70の厚さである。この厚さTDは、特に、頂PCにおける、スペーサー70の厚さで表される。この厚さTDは、スペーサー70の最大の厚さである。両矢印LGは、一の把持部材62と他の把持部材62との間の長さである。この長さLGは、把持部材間距離とも称される。なお、この距離LGは、試験片44の長さ及び試験片44の拘束が考慮されて適宜決められる。
この試験装置42では、試験片44の固定の観点から、距離LGに対する、スペーサー70の長さLDの比は、0.1以上が好ましく、0.5以下が好ましい。
この試験装置42では、距離LGに対する、スペーサー70の厚さTDの比は、0.03以上が好ましく、0.15以下が好ましい。この比が0.03以上に設定されることにより、試験片44の第一面56の側が適度な張力で引き延ばされるとともに、試験片44の反り返りが効果的に抑えられる。特に、変位−荷重曲線において、カーカス48の切断による荷重の低下を示すピークがブロードになる恐れが低減される。この試験装置42では、試験片44の状態が反映された、的確な耐カット性能の評価が行われる。この比が0.10以下に設定されることにより、試験片44の第一面56の側に過度な張力が生じることが防止される。特に、変位−荷重曲線において、カーカス48の切断による荷重の低下を表すピークが消失する恐れが抑えられる。この場合においても、この試験装置42では、試験片44の状態が反映された、的確な耐カット性能の評価が行われる。
図9において、両矢印LPはラグ32のピッチである。このピッチは、一のラグ32の中心から、この一のラグ32の隣に位置する他のラグ32の中心までの距離で表される。図10において、両矢印WSは抗張体14の幅である。両矢印TEは、ラグ32の底、言い換えれば、エンドレスベルト30の外面から芯金12までの厚さである。なお、このピッチLP、厚さTE及び幅WSは、クローラ2に荷重が掛けられない状態で計測される。
この試験装置42では、的確な耐カット性能の評価の観点から、試験片44の長さLは、ラグ32のピッチLPの80%以上が好ましく、150%以下が好ましい。同様の観点から、試験片44の幅Wは、抗張体14の幅WSの80%以上が好ましく、150%以下が好ましい。同様の観点から、試験片44の厚さTは、ラグ32の底から芯金12までの厚さTEの80%以上が好ましく、150%以下が好ましい。
この試験装置42では、的確な耐カット性能の評価の観点から、試験片44の長さLは、ラグ32のピッチLPを考慮して、100mm以上200mm以下の範囲で調整されるのが好ましい。同様の観点から、この試験片44の幅Wは、抗張体14の幅WSを考慮して、50mm以上100mm以下の範囲で調整されるのが好ましい。同様の観点から、この試験片44の厚さTは、前述の厚さTEを考慮して、10mm以上30mm以下の範囲で調整されるのが好ましい。
この試験装置42による試験方法では、刃64の移動速度は30mm/min以上が好ましく、100mm/min以下が好ましい。この移動速度が30mm/min以上に設定されることにより、変位−荷重曲線において、カーカス48の切断による荷重の低下を示すピークがブロードになる恐れが低減される。この観点から、この移動速度は50mm/min以上がより好ましい。この移動速度が100mm/min以下に設定されることにより、変位−荷重曲線において、カーカス48の切断による荷重の低下を表すピークが消失する恐れが抑えられる。この観点から、この移動速度は70mm/min以下がより好ましい。
この試験装置42では、的確な耐カット性能の評価の実施の観点から、刃64の厚さTBは5mm以上が好ましく、30mm以下が好ましい。両刃64の角度αは、20°以上が好ましく、40°以下が好ましい。刃先80の幅は、0.2mm以上が好ましく、2mm以下が好ましい。
この試験装置42では、試験片44は図2に示されたタイプのものに限られない。例えば、クローラ2の一部を切り出して得たサンプルを試験片44として用いてもよい。この場合は、一のラグ32とこの一のラグ32の隣に位置するラグ32とを含む部分(図9の二点鎖線SCで示された部分)が切り出され、この2つのラグ32の間に位置するエンドレスベルト30の部分(芯金12の外側部分)が評価の対象とされる。図9及び10において、点線REで囲まれた領域が、この評価の対象とされる部分である。
以上説明された試験装置及びこの試験装置を用いた試験方法は、種々のクローラ、そして、種々のタイヤにおける、耐カット性能の評価にも適用されうる。
2・・・クローラ
4・・・走行装置
6・・・スプロケット
8・・・転輪
12・・・芯金
14・・・抗張体
16・・・キャンバス
18、50・・・弾性部材
26・・・コード
28、54・・・織物
30・・・エンドレスベルト
32・・・ラグ
34・・・ガイド
42、82・・・試験装置
44・・・試験片
46・・・スチールコード
48・・・カーカス
52・・・コード群
60・・・プレート
62・・・把持部材
64・・・刃
66・・・駆動部材
68・・・計測器
70・・・スペーサー
76・・・スペーサー70の上面(接触面)

Claims (5)

  1. エンドレスベルト状のクローラ、及び、上記クローラを案内する複数の転輪を備える走行装置における、このクローラの耐カット性能を評価するための装置であって、
    試験片を置くプレートと、
    上記プレートに置かれた上記試験片の両端のそれぞれを締め付けてこのプレートにこの試験片を固定する一対の把持部材と、
    上記プレートに上記試験片を固定した状態において、このプレートとこの試験片との間に置かれるスペーサーと、
    上記試験片の上方に位置しておりこの試験片に切り込みを入れる刃と、
    上記刃を上記試験片に向かって移動させる駆動部材と、
    上記刃の移動によって上記試験片に付与されている荷重を計測する計測器と
    を備えており、
    上記スペーサーが上記試験片と接触する接触面を備えており、この接触面が上向きに凸な形状を呈している、試験装置。
  2. 上記刃の移動速度が30mm/min以上100mm/min以下である、請求項1に記載の試験装置。
  3. 上記接触面の輪郭が円弧で表されており、
    上記円弧の半径が上記転輪の半径の80%以上120%以下である、請求項1又は2に記載の試験装置。
  4. 上記クローラが、このクローラの長さ方向に延在するエンドレスベルトと、このエンドレスベルトから外向きに突出しこのクローラの長さ方向に一定のピッチで配置される多数のラグとを備えており、
    上記試験片の長さが、上記ピッチの80%以上150%以下である、請求項1から3のいずれかに記載の試験装置。
  5. エンドレスベルト状のクローラ、及び、上記クローラを案内する複数の転輪を備える走行装置における、このクローラの耐カット性能を評価するための方法であって、
    試験片をプレートに置く工程と、
    上記試験片の両端それぞれを把持部材で締め付けて上記プレートにこの試験片を固定する工程と、
    上記試験片の上方に位置する刃をこの試験片に向かって移動させる工程と、
    上記刃の移動によって上記試験片に付与されている荷重を計測する工程とを含んでおり、
    上記試験片を上記プレートに固定する工程において、このプレートとこの試験片との間にスペーサーが挟み込まれており、
    上記スペーサーが上記試験片と接触する接触面を備えており、この接触面が上向きに凸な形状を呈している、試験方法。
JP2016218414A 2016-11-08 2016-11-08 耐カット性能の評価のための試験装置 Active JP6822079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016218414A JP6822079B2 (ja) 2016-11-08 2016-11-08 耐カット性能の評価のための試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016218414A JP6822079B2 (ja) 2016-11-08 2016-11-08 耐カット性能の評価のための試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018077102A true JP2018077102A (ja) 2018-05-17
JP6822079B2 JP6822079B2 (ja) 2021-01-27

Family

ID=62150168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016218414A Active JP6822079B2 (ja) 2016-11-08 2016-11-08 耐カット性能の評価のための試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6822079B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5842653U (ja) * 1981-09-14 1983-03-22 横浜ゴム株式会社 繰り返し衝撃疲労試験装置
JPH11222167A (ja) * 1998-02-06 1999-08-17 Fukuyama Rubber Kogyo Kk ゴムクローラ
JP2009128015A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Lintec Corp 圧縮切断適性の評価装置、検査方法および評価方法
JP2009149235A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd 弾性履帯
US20100300195A1 (en) * 2009-05-26 2010-12-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Apparatus for determining cut resistance
JP2013079338A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Bridgestone Corp クローラ用ゴム組成物及びそれを用いたゴムクローラ
JP2016075486A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 住友ゴム工業株式会社 耐チッピング性能を評価する方法及びゴム組成物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5842653U (ja) * 1981-09-14 1983-03-22 横浜ゴム株式会社 繰り返し衝撃疲労試験装置
JPH11222167A (ja) * 1998-02-06 1999-08-17 Fukuyama Rubber Kogyo Kk ゴムクローラ
JP2009128015A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Lintec Corp 圧縮切断適性の評価装置、検査方法および評価方法
JP2009149235A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd 弾性履帯
US20100300195A1 (en) * 2009-05-26 2010-12-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Apparatus for determining cut resistance
JP2013079338A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Bridgestone Corp クローラ用ゴム組成物及びそれを用いたゴムクローラ
JP2016075486A (ja) * 2014-10-02 2016-05-12 住友ゴム工業株式会社 耐チッピング性能を評価する方法及びゴム組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6822079B2 (ja) 2021-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2653030C2 (ru) Способ изготовления бесконечной ленты
ATE465030T1 (de) Reifen mit leichtem wulstkern
JP2018077102A (ja) 耐カット性能の評価のための試験装置
MX341871B (es) Proceso y aparato para construir llantas para ruedas de vehiculo.
JP5293116B2 (ja) 補強コード入りゴム部材の端部処理方法及びその装置
KR20090079797A (ko) 사일런트 체인
JP2019113399A (ja) 試験装置及び耐カット性能の評価方法
JP5334249B2 (ja) 空気入りタイヤ
CN102892575A (zh) 用于对层前部进行调节的设备
JP2016194236A (ja) 鋼床版の疲労亀裂発生防止方法および内面押圧装置
KR101410725B1 (ko) 중하중용 타이어의 보강벨트 성형장치
JP6819242B2 (ja) コンベヤベルトでのループコイルの埋設深さの設定方法およびコンベヤベルトの製造方法
CN103086123A (zh) 铝挤压机后部精整设备新型挑料结构及方法
KR101947765B1 (ko) 타이어 고무 반제품 제조용 압연 장치
JP6657979B2 (ja) タイヤの耐久性試験方法
WO2014023336A1 (en) Transmission chain with rollers or bushings with inner link with convex back and with smaller outer link with a peanut shape
KR101860213B1 (ko) 전자선 조사 검출 방법
KR100618018B1 (ko) 고무제품 보강용 스틸코드 필라멘트의 형부 부여 방법
JP5929507B2 (ja) 動力伝達チェーンの検査方法および検査装置
KR102180423B1 (ko) 벨트의 내구성이 향상된 타이어
SU39386A1 (ru) Способ изготовлени трансмиссионных ремней и транспортных лент из отходов прорезиненного корца (безуточной ткани)
DE102016204050A1 (de) Verfahren zur Herstellung eines Fahrzeugreifens
JP5659613B2 (ja) 動力伝達チェーンの製造方法
CN202732843U (zh) 电梯用塞块式补偿链
JP6145400B2 (ja) プライのジョイント構造および空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200831

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6822079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250