JP2018076779A - ブローバイガス処理システム - Google Patents

ブローバイガス処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2018076779A
JP2018076779A JP2016217064A JP2016217064A JP2018076779A JP 2018076779 A JP2018076779 A JP 2018076779A JP 2016217064 A JP2016217064 A JP 2016217064A JP 2016217064 A JP2016217064 A JP 2016217064A JP 2018076779 A JP2018076779 A JP 2018076779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
blow
gas
compressor
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016217064A
Other languages
English (en)
Inventor
直也 石川
Naoya Ishikawa
直也 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2016217064A priority Critical patent/JP2018076779A/ja
Publication of JP2018076779A publication Critical patent/JP2018076779A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

【課題】ブローバイガス中のオイルがエンジンシステムの外部に排出されることを抑制しつつ、コンプレッサに付着したブローバイガス中のオイルが固着してコンプレッサの過給効率が悪化することを抑制できるブローバイガス処理システムを提供する。
【解決手段】ブローバイガス処理システム100は、エンジン10と、コンプレッサ41及びタービン42を有するターボチャージャ40と、タービンよりも下流側の排気通路30に配置された酸化触媒51とを有するエンジンシステム1に適用され、エンジンの負荷が所定負荷よりも大きい高負荷状態であり且つ酸化触媒が活性状態であるという条件が満たされた場合に、エンジンから排出されたブローバイガスを酸化触媒に導入し、この条件が満たされない場合に、エンジンから排出されたブローバイガスをコンプレッサに導入するブローバイガス導入切替機構を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブローバイガス処理システムに関し、詳しくは、エンジン、ターボチャージャ及び酸化触媒を有するエンジンシステムに適用されたブローバイガス処理システムに関する。
従来、エンジンと、エンジンの吸気通路に配置されたコンプレッサ及びエンジンの排気通路に配置されたタービンを有するターボチャージャと、タービンよりも下流側の排気通路に配置された酸化触媒を有する排気後処理装置を備えるエンジンシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、特許文献1には、エンジンから排出されたブローバイガスを、ブローバイガス通路を介して、ターボチャージャのコンプレッサに導入することで、ブローバイガスをエンジンに戻す技術も開示されている。
特開2008−121635号公報
上述したようにブローバイガスをコンプレッサに導入した場合、ブローバイガス中のオイルがコンプレッサに付着する可能性がある。なお、ブローバイガス通路にオイル除去装置を設けたとしても、ブローバイガス中のオイルを十分に除去することは困難であるため、コンプレッサにオイルが付着することを完全に防止することは困難である。また、エンジンの負荷が高負荷の場合、コンプレッサの過給圧が高い状態になるため、コンプレッサの温度は高温になる。このようにコンプレッサの温度が高温(例えば170℃以上の温度)になった場合、コンプレッサに付着したオイルがラッカー(Lacquer)状に変質して固着することがある。この場合、コンプレッサの過給効率が悪化してしまう。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、ブローバイガス中のオイルがエンジンシステムの外部に排出されることを抑制しつつ、コンプレッサに付着したブローバイガス中のオイルが固着してコンプレッサの過給効率が悪化することを抑制できるブローバイガス処理システムを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係るブローバイガス処理システムは、エンジンと、前記エンジンの吸気通路に配置されたコンプレッサ及び前記エンジンの排気通路に配置されたタービンを有するターボチャージャと、前記タービンよりも下流側の前記排気通路に配置された酸化触媒と、を有するエンジンシステムに適用されたブローバイガス処理システムであって、前記エンジンの負荷が所定負荷よりも大きい高負荷状態であり且つ前記酸化触媒が活性状態であるという条件が満たされた場合に、前記エンジンから排出されたブローバイガスを前記酸化触媒に導入し、前記条件が満たされない場合に、前記エンジンから排出された前記ブローバイガスを前記コンプレッサに導入するブローバイガス導入切替機構を備えることを特徴とする。
本発明によれば、エンジンの負荷が高負荷状態であり且つ酸化触媒が活性状態であるという条件が満たされた場合にブローバイガスをコンプレッサではなく、酸化触媒に導入することができる。これにより、このような場合であってもブローバイガスがコンプレッサに導入される場合に比較して、エンジンの負荷が高負荷状態の場合にブローバイガス中のオイルがコンプレッサに付着することを抑制できるので、コンプレッサに付着したブローバイガス中のオイルがコンプレッサの温度が高い場合に固着してコンプレッサの過給効率が悪化することを抑制することができる。また、酸化触媒が活性状態になっているので、酸化触媒に導入されたブローバイガス中のオイルを、酸化触媒上で燃焼させることができる。これにより、ブローバイガス中のオイルがエンジンシステムの外部に排出されることも抑制することができる。また、エンジンの負荷が高負荷状態であり且つ酸化触媒が活性状態であるという条件が満たされない場合には、ブローバイガスをコンプレッサに導入することによって、ブローバイガス中のオイルをエンジンに戻すことができるので、この場合においても、ブローバイガス中のオイルがエンジンシステムの外部に排出されることを抑制できる。
エンジンシステムの全体構成を模式的に示す構成図である。 ブローバイガス導入切替制御処理のフローチャートの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るブローバイガス処理システム100について図面を参照しつつ説明する。まず、ブローバイガス処理システム100が適用されたエンジンシステム1の構成について説明し、次いでブローバイガス処理システム100の詳細について説明する。
図1は、エンジンシステム1の全体構成を模式的に示す構成図である。このエンジンシステム1は、車両に搭載されている。エンジンシステム1は、制御装置5、エンジン10、吸気通路20、排気通路30、ターボチャージャ40、排気バイパス通路32、電動バルブ35、排気後処理装置50、及びブローバイガス処理システム100を備えている。ブローバイガス処理システム100は、ブローバイガス通路60、三方弁70、及びオイル除去装置80を備えている。また、ブローバイガス処理システム100は、三方弁70を制御する制御装置5も、その構成要件の一部に含んでいる。
制御装置5は、各種の制御処理を実行する制御部としての機能を有するCPU6や、CPU6の動作に必要な各種情報やプログラム等を記憶する記憶部7等を有するマイクロコンピュータを備えている。記憶部7としては、ROM、RAM等の記憶装置が用いられる。
エンジン10の動作は制御装置5によって制御されている。本実施形態では、エンジン10の一例として、軽油を燃料とするディーゼルエンジンを用いている。なお、図1においてエンジン10は、合計4個の気筒11を備えているが、気筒11の個数はこれに限定されるものではない。吸気通路20は、エンジン10の気筒11に導入される吸気が通過する通路であり、その下流側端部が分岐して各気筒11の吸気ポートに接続している。排気通路30はエンジン10の気筒11から排出された排気が通過する通路であり、その上流側端部が分岐して各気筒11の排気ポートに接続している。
ターボチャージャ40は、エンジン10に吸入される吸気を過給する装置である。具体的には、ターボチャージャ40は、吸気通路20に配置されたコンプレッサ41と、排気通路30に配置されたタービン42と、コンプレッサ41及びタービン42を接続する連結軸43とを備えている。タービン42が排気のエネルギを受けて回転すると、タービン
42に連結軸43を介して接続されたコンプレッサ41も回転する。これにより、コンプレッサ41は吸気を過給する。このようにしてターボチャージャ40は、排気のエネルギを用いて吸気を過給している。
排気バイパス通路32は、タービン42よりも上流側の排気通路30とタービン42よりも下流側の排気通路30とを連通している。電動バルブ35は、この排気バイパス通路32に配置されており、制御装置5の指示を受けて排気バイパス通路32の排気流量を制御する。具体的には、電動バルブ35の開度が大きくなるほど、排気バイパス通路32を通過する排気流量が多くなる。この結果、タービン42を経由する排気流量は少なくなり、コンプレッサ41の出力は低下する。制御装置5は、コンプレッサ41の過給圧が所定の上限値以上にならないように、電動バルブ35の開度を制御して、コンプレッサ41の過給圧を調整している。
排気後処理装置50は、タービン42よりも下流側の排気通路30に配置されている。排気後処理装置50は、排気を浄化するための装置である。具体的には排気後処理装置50は、酸化触媒51と、この酸化触媒51よりも下流側に配置されたフィルタ52とを備えている。酸化触媒51は、活性状態になった場合に、排気に含まれる一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)といった有害物質を、酸化触媒51の触媒作用によって、水(HO)や二酸化炭素(CO)といった無害な物質に変化させることで、排気中の有害物質を浄化する。また、酸化触媒51は、活性状態になった場合において、後述するブローバイガスが酸化触媒51に導入されたときには、このブローバイガスに含まれるオイル(具体的にはエンジンオイル)の燃焼を促進させる機能も有している。酸化触媒51は、このような機能を有するものであればよく、その具体的な構成は特に限定されるものではないが、本実施形態に係る酸化触媒51は、一例として、排気が通過可能な担体に白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属触媒が担持された構成を有している。
フィルタ52は、排気に含まれる煤等のPMを捕集可能なフィルタであればよく、その具体的な構成は特に限定されるものではない。本実施形態においては、フィルタ52の一例として、ウォールスルータイプのディーゼルパティキュレートフィルタを用いている。
ブローバイガス通路60は、エンジン10から排出されたブローバイガスが通過する通路である。本実施形態に係るブローバイガス通路60は、通路部61a、通路部61b、及び通路部61cを備えている。通路部61aは、エンジン10のクランクケース(図示せず)と三方弁70のガス入口とを接続している。
具体的には、本実施形態に係るクランクケースには、クランクケース内からブローバイガスを排出するためのバルブであるPCV62(Crankcase Breather
Valve;クランクケースブリーザバルブ)が配置されている。通路部61aの上流側端部はPCV62に接続されている。すなわち、通路部61aは、PCV62を介してエンジン10のクランクケースに接続されている。
通路部61bは、三方弁70の第1ガス出口と、コンプレッサ41よりも上流側の吸気通路20の部分(すなわちコンプレッサ41の吸気入口部分)とを接続している。三方弁70が通路部61aと通路部61bとを連通状態にした場合、エンジン10から排出されたブローバイガスは、通路部61a及び通路部61bを通過してコンプレッサ41に導入される。すなわち、通路部61a及び通路部61bは、エンジン10から排出されたブローバイガスをコンプレッサ41に導入する「メイン通路」としての機能を有するブローバイガス通路である。
通路部61cは、三方弁70の第2ガス出口と、酸化触媒51よりも上流側の排気通路
30の部分(すなわち酸化触媒51の排気入口部分)とを接続している。三方弁70が通路部61aと通路部61cとを連通状態にした場合、エンジン10から排出されたブローバイガスは、通路部61a及び通路部61cを通過して酸化触媒51に導入される。すなわち、通路部61a及び通路部61cは、エンジン10から排出されたブローバイガスを酸化触媒51に導入する「サブ通路」としての機能を有するブローバイガス通路である。
三方弁70は、この三方弁70のガス入口に通路部61aの下流側端部が接続され、三方弁70の第1ガス出口に通路部61bの上流側端部が接続され、三方弁70の第2ガス出口に通路部61cの上流側端部が接続されるようにして、ブローバイガス通路60に配置されている。
三方弁70は、制御装置5によって制御されて作動する流路切替弁としての機能を有している。具体的には、三方弁70は、制御装置5によって制御されて、メイン通路(通路部61a及び通路部61b)が連通状態となり、サブ通路(通路部61a及び通路部61c)が遮断状態となることでブローバイガスがメイン通路を通過してコンプレッサ41に導入される「コンプレッサ導入状態」と、サブ通路が連通状態となりメイン通路が遮断状態となることでブローバイガスがサブ通路を通過して酸化触媒51に導入される「酸化触媒導入状態」とを切り替える。
オイル除去装置80は、通路部61aに配置されている。オイル除去装置80は、ブローバイガス中のオイルを除去する装置である。このオイル除去装置80の一例として、本実施形態においては、オイルミストフィルタ(オイルミストを吸収することができるフィルタ)を用いている。なお、オイル除去装置80の配置箇所は、図1に例示した箇所に限定されるものではなく、他の一例を挙げると、オイル除去装置80は、PCV62よりも上流側の部分に配置されていてもよい。この場合、エンジン10のブローバイガスは、オイル除去装置80を通過後にPCV62を通過してブローバイガス通路(通路部61a,61b,61c)に流入する。
エンジンシステム1がオイル除去装置80を備えることによって、ブローバイガス中のオイルをある程度は除去することができる。しかしながら、オイル除去装置80によってブローバイガス中のオイルを完全に除去することは困難である。そのため、エンジンシステム1がオイル除去装置80を備えていても、エンジン10から排出されたブローバイガス中のオイルの一部は、オイル除去装置80よりも下流側に流出して、コンプレッサ41又は排気後処理装置50に導入される。
なお、本実施形態において、このオイル除去装置80はエンジンシステム1に必須の構成というわけではない。そのため、エンジンシステム1はオイル除去装置80を備えていなくてもよい。しかしながら、エンジンシステム1がオイル除去装置80を備えている場合の方が、これを備えていない場合に比較して、コンプレッサ41又は排気後処理装置50に導入されるオイル量を低減できる点で好ましい。
なお、メイン通路(通路部61a,61b)、サブ通路(通路部61a,61c)、流路切替弁としての三方弁70、及び三方弁70を制御する制御装置5は、特許請求の範囲に記載の「ブローバイガス導入切替機構」の一例である。
制御装置5は、エンジン10の負荷が所定負荷より大きい高負荷状態の場合であり、且つ酸化触媒51が活性状態であるという条件(以下「高負荷活性条件」と称する)が満たされた場合に、エンジン10から排出されたブローバイガスを酸化触媒51に導入し、高負荷活性条件が満たされない場合に、エンジン10から排出されたブローバイガスをコンプレッサ41に導入する制御処理(以下「ブローバイガス導入切替制御処理」と称する)
を実行する。このブローバイガス導入切替制御処理の詳細について、フローチャートを用いて説明すると、次のようになる。
図2は、ブローバイガス導入切替制御処理のフローチャートの一例を示す図である。制御装置5は、エンジン10の始動開始と同時に図2のフローチャートを実行する。また、図2の各ステップは、制御装置5の具体的にはCPU6が実行する。
まず制御装置5は、ステップS10において、エンジン10の負荷が高負荷状態であるか否かを判定する。ステップS10の具体的な実行手法は、特に限定されるものではないが、本実施形態に係る制御装置5は、一例として、コンプレッサ41の吸気出口部分の吸気温度(以下、吸気出口温度と称する)に基づいて、エンジン10の負荷が高負荷状態であるか否かを判定している。
具体的には制御装置5は、コンプレッサ41の吸気出口温度を取得し、この取得された吸気出口温度が予め設定された所定温度より高い場合に、エンジン10の負荷が高負荷状態であると判定し、コンプレッサ41の吸気出口温度が所定温度以下の場合に、エンジン10の負荷が非高負荷状態であると判定する。
なお、この所定温度としては、コンプレッサ41の吸気出口温度がこの所定温度より高い場合に、コンプレッサ41に付着したオイル(ブローバイガス中のオイル)がコンプレッサ41に固着すると考えられる温度を用いることができる。この所定温度は、予め実験、シミュレーション等を行って適切な値を求めておき、記憶部7に記憶させておけばよい。また、制御装置5は、コンプレッサ41の吸気出口温度を取得するにあたり、一例として、この吸気出口温度を検出する温度センサ(図示せず)の検出結果を取得することで、この吸気出口温度を直接的に取得する。
ステップS10でYESと判定された場合、制御装置5は、ステップS20において、酸化触媒51が活性状態であるか否かを判定する。なお、酸化触媒51が活性状態であるとは、酸化触媒51が所定の活性化温度以上になっていることを意味する。酸化触媒51が活性状態になっている場合、酸化触媒51はその酸化触媒作用を十分に発揮することができる。
具体的には、ステップS20において制御装置5は、酸化触媒51よりも上流側の排気温度を取得し、この取得された排気温度が予め設定された所定の活性化温度以上になっているか否かを判定する。そして、制御装置5は、この排気温度が活性化温度以上になっていると判定した場合に、酸化触媒51が活性状態であると判定する。
なお、制御装置5は、この酸化触媒51よりも上流側の排気温度を取得するにあたり、例えば、酸化触媒51よりも上流側の排気通路30の所定箇所に配置された排気温度センサ(図示せず)の検出結果を取得することで、この酸化触媒51よりも上流側の排気温度を取得すればよい。
ステップS20でYESと判定された場合、制御装置5は、ステップS30において、前述した「酸化触媒導入状態」が得られるように三方弁70を制御する。具体的には制御装置5は、メイン通路(通路部61a及び通路部61b)が遮断状態となり、サブ通路(通路部61a及び通路部61c)が連通状態となるように三方弁70を制御することで、ブローバイガスをサブ通路を通過させて酸化触媒51に導入させる。このステップS30の実行後に制御装置5は、リターンを実行して、フローチャートを再度スタートから実行する。
このステップS30が実行されることで、ブローバイガスとともに、ブローバイガス中のオイルも酸化触媒51に導入される。このように、本実施形態によれば、エンジン10の負荷が高負荷状態であり且つ酸化触媒51が活性状態の場合に、ブローバイガスがコンプレッサ41ではなく、酸化触媒51に導入されるので、このような場合であってもブローバイガスがコンプレッサ41に導入される場合に比較して、エンジン10の負荷が高負荷状態の場合にブローバイガス中のオイルがコンプレッサ41に付着することを抑制できる。これにより、コンプレッサ41に付着したブローバイガス中のオイルがコンプレッサ41の温度が高い場合に固着してコンプレッサ41の過給効率が悪化することを抑制できる。
また、酸化触媒51が活性状態になっているので、酸化触媒51はその触媒作用を十分に発揮させることができる状態になっている。したがって、酸化触媒51に導入されたオイルを、酸化触媒51上で燃焼させることができるので、ブローバイガス中のオイルがエンジンシステム1の外部に排出されることも抑制することができる。また、ブローバイガス中のオイル以外の排気成分も、酸化触媒51及びフィルタ52で浄化することができる。
ステップS10でNOと判定された場合やステップS20でNOと判定された場合、すなわち、前述した高負荷活性条件が満たされない場合、制御装置5は、ステップS40において、前述した「コンプレッサ導入状態」が得られるように三方弁70を制御する。具体的には制御装置5は、メイン通路(通路部61a及び通路部61b)が連通状態となり、サブ通路(通路部61a及び通路部61c)が遮断状態となるように三方弁70を制御することで、ブローバイガスをメイン通路を通過させてコンプレッサ41に導入させる。このステップS40の実行後に制御装置5は、リターンを実行して、フローチャートを再度スタートから実行する。
このステップS40が実行されることで、ブローバイガスとともに、ブローバイガス中のオイルもコンプレッサ41(具体的にはコンプレッサ41の吸気入口部分)に導入される。これにより、ブローバイガスをエンジン10に戻すことができる。
なお、エンジン10の負荷が高負荷状態でない場合(ステップS10でNOの場合)にブローバイガスをコンプレッサ41に導入して、ブローバイガス中のオイルがコンプレッサ41に付着した場合であっても、コンプレッサ41の温度が低いため、このコンプレッサ41に付着したオイルが固着することは抑制されている。そして、このコンプレッサ41に導入されたオイルは、吸気とともにエンジン10の気筒11内に導入されて、燃焼する。これにより、ブローバイガス中のオイルがエンジンシステム1の外部に排出されることが抑制されている。
また、酸化触媒51が活性状態でない場合(ステップS20でNOの場合)にブローバイガスをコンプレッサ41に導入して、ブローバイガス中のオイルがコンプレッサ41に付着しても、酸化触媒51が活性状態でない場合は、通常は、コンプレッサ41の温度はあまり高くなっていないと考えられるので、コンプレッサ41に付着したオイルが固着することは抑制されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、ブローバイガス中のオイルがエンジンシステム1の外部に排出されることを抑制しつつ、コンプレッサ41に付着したブローバイガス中のオイルが固着してコンプレッサ41の過給効率が悪化することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、メイン通路(通路部61a及び通路部61b)、サブ通路(通路部61a及び通路部61c)、流路切替弁としての三方弁70、及び三方弁70を
制御する制御装置5という簡素な構成によって、上記の作用効果を奏することができるので、ブローバイガス処理システム100の構成が複雑化することを抑制しつつ、上記の作用効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、上述したように、コンプレッサ41に付着したブローバイガス中のオイルが固着してコンプレッサ41の過給効率が悪化することを抑制できるので、コンプレッサ41の吸気出口温度をコンプレッサ41に付着したオイルが固着する温度以下に制限する必要がなくなる。これにより、コンプレッサ41の能力を十分に活用することができるようになり、ターボチャージャ40を高過給運転させることが可能になる。
このようにターボチャージャ40が高過給運転することが可能になることで、次の効果を奏することもできる。具体的には、仮にターボチャージャが高過給運転することができない場合、2個のターボチャージャによって高過給を実現する場合がある。これに対して、本実施形態によれば、ターボチャージャ40が高過給運転することができるので、1個のターボチャージャ40のみを備え、この1個のターボチャージャ40が高過給運転することで、従来の2個のターボチャージャによる過給と同等の高過給を実現することが可能になる。
(実施形態の変形例1)
なお、上記の実施形態において、制御装置5は、図2のステップS10においてコンプレッサ41の吸気出口温度に基づいてエンジン10の負荷が高負荷状態であるか否かを判定しているが、ステップS10の構成はこれに限定されるものではない。例えば制御装置5は、コンプレッサ41の過給圧に基づいてエンジン10の負荷が高負荷状態であるか否かを判定してもよい。
具体的には、この場合、制御装置5は、コンプレッサ41の過給圧が予め設定された所定圧より高い場合に、エンジン10の負荷が高負荷状態であると判定し、コンプレッサ41の過給圧が所定圧以下の場合に、エンジン10の負荷が非高負荷状態であると判定する。
なお制御装置5は、このコンプレッサ41の過給圧を取得するにあたり、コンプレッサ41の過給圧を検出する圧力センサ(図示せず)の検出結果を取得することで、コンプレッサ41の過給圧を取得すればよい。
(実施形態の変形例2)
あるいは制御装置5は、図2のステップS10において、排気温度に基づいてエンジン10の負荷が高負荷状態であるか否かを判定してもよい。この場合、制御装置5は、エンジン10から排出された排気温度が予め設定された所定排気温度より高い場合に、エンジン10の負荷が高負荷状態であると判定し、この排気温度が所定排気温度以下の場合に、エンジン10の負荷が非高負荷状態であると判定する。
なお制御装置5は、この排気温度を取得するにあたり、排気通路30の酸化触媒51よりも上流側部分の所定箇所に配置された排気温度センサ(図示せず)の検出結果を取得することで、この排気温度を取得すればよい。
(実施形態の変形例3)
あるいは制御装置5は、図2のステップS10において、燃料噴射量に基づいてエンジン10の負荷が高負荷状態であるか否かを判定してもよい。この場合、制御装置5は、記憶部7に予め記憶されている燃料噴射量マップ(これは、一例として、燃料噴射量をエンジン回転数に関連付けて規定したマップである)から、エンジン回転数に対応する燃料噴
射量を抽出する。そして、制御装置5は、この抽出された燃料噴射量が予め設定された所定量より大きい場合に、エンジン10の負荷が高負荷状態であると判定し、この燃料噴射量が所定量以下の場合に、エンジン10の負荷が非高負荷状態であると判定する。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 エンジンシステム
5 制御装置
10 エンジン
20 吸気通路
30 排気通路
40 ターボチャージャ
41 コンプレッサ
42 タービン
50 排気後処理装置
51 酸化触媒
52 フィルタ
60 ブローバイガス通路
61a,61b,61c 通路部
70 三方弁(流路切替弁)
80 オイル除去装置
100 ブローバイガス処理システム

Claims (2)

  1. エンジンと、前記エンジンの吸気通路に配置されたコンプレッサ及び前記エンジンの排気通路に配置されたタービンを有するターボチャージャと、前記タービンよりも下流側の前記排気通路に配置された酸化触媒と、を有するエンジンシステムに適用されたブローバイガス処理システムであって、
    前記エンジンの負荷が所定負荷よりも大きい高負荷状態であり且つ前記酸化触媒が活性状態であるという条件が満たされた場合に、前記エンジンから排出されたブローバイガスを前記酸化触媒に導入し、前記条件が満たされない場合に、前記エンジンから排出された前記ブローバイガスを前記コンプレッサに導入するブローバイガス導入切替機構を備えることを特徴とするブローバイガス処理システム。
  2. 前記ブローバイガス導入切替機構は、
    前記エンジンから排出された前記ブローバイガスを前記コンプレッサに導入するメイン通路と、
    前記エンジンから排出された前記ブローバイガスを前記酸化触媒に導入するサブ通路と、
    前記メイン通路が連通状態となり前記サブ通路が遮断状態となることで前記ブローバイガスが前記メイン通路を通過して前記コンプレッサに導入されるコンプレッサ導入状態と、前記サブ通路が連通状態となり前記メイン通路が遮断状態となることで前記ブローバイガスが前記サブ通路を通過して前記酸化触媒に導入される酸化触媒導入状態と、を切り替える流路切替弁と、
    前記条件が満たされた場合に前記酸化触媒導入状態が得られ、前記条件が満たされない場合に前記コンプレッサ導入状態が得られるように前記流路切替弁を制御する制御装置と、を備える請求項1記載のブローバイガス処理システム。
JP2016217064A 2016-11-07 2016-11-07 ブローバイガス処理システム Pending JP2018076779A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016217064A JP2018076779A (ja) 2016-11-07 2016-11-07 ブローバイガス処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016217064A JP2018076779A (ja) 2016-11-07 2016-11-07 ブローバイガス処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018076779A true JP2018076779A (ja) 2018-05-17

Family

ID=62148885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016217064A Pending JP2018076779A (ja) 2016-11-07 2016-11-07 ブローバイガス処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018076779A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3139600A1 (fr) * 2022-09-14 2024-03-15 IFP Energies Nouvelles Installation de moteur à combustion interne à hydrogène avec injection d’hydrogène dans la ligne d’échappement, et procédé de commande associé

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04301172A (ja) * 1991-03-28 1992-10-23 Mazda Motor Corp エンジンの排気ガス還流装置
JPH04303111A (ja) * 1991-03-29 1992-10-27 Mazda Motor Corp エンジンの排気ガス浄化装置
JPH0583313U (ja) * 1992-04-21 1993-11-12 日産ディーゼル工業株式会社 内燃機関の排気ガス浄化装置
JP2009144637A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp 内燃機関のブローバイガス処理装置
US20120073269A1 (en) * 2010-09-24 2012-03-29 Heverley Iii Lawrence Hoey System and method for treating particulate matter vented from an engine crankcase

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04301172A (ja) * 1991-03-28 1992-10-23 Mazda Motor Corp エンジンの排気ガス還流装置
JPH04303111A (ja) * 1991-03-29 1992-10-27 Mazda Motor Corp エンジンの排気ガス浄化装置
JPH0583313U (ja) * 1992-04-21 1993-11-12 日産ディーゼル工業株式会社 内燃機関の排気ガス浄化装置
JP2009144637A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp 内燃機関のブローバイガス処理装置
US20120073269A1 (en) * 2010-09-24 2012-03-29 Heverley Iii Lawrence Hoey System and method for treating particulate matter vented from an engine crankcase

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3139600A1 (fr) * 2022-09-14 2024-03-15 IFP Energies Nouvelles Installation de moteur à combustion interne à hydrogène avec injection d’hydrogène dans la ligne d’échappement, et procédé de commande associé

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2469050B1 (en) Diesel engine
EP2116703B1 (en) Internal combustion engine and control device for internal combustion engine
EP1795721A1 (en) Internal combustion engine and method of operating an internal combustion engine
KR101223383B1 (ko) 터보차저 이전의 배기 가스 이차 처리
WO2009066554A3 (en) Control apparatus for internal combustion engine
JP2008111428A (ja) 内燃機関の排出ガス温度制御方法及び装置並びに内燃機関システム
GB2546488A (en) An engine assembly
JP2008157192A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
WO2008126547A1 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JPH07259654A (ja) ディーゼルエンジンの排気還流装置
JP2007285281A (ja) 酸素富化装置を備えた過給器付き内燃機関
EP2058199B8 (en) Vehicle comprising an exhaust purification device for a compression ignition type internal combustion engine
JP2006169997A (ja) 触媒の劣化判定装置
JP4715568B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2018076779A (ja) ブローバイガス処理システム
JP4613787B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
KR20180126169A (ko) 엔진 시스템
JP2002322909A (ja) エンジンの排気処理方法およびその装置
US7779623B2 (en) Exhaust gas purification apparatus for internal combustion engine
KR101704911B1 (ko) 배기 가스 후처리 장치
JP2008095557A (ja) ターボ過給機付きエンジンのサージ防止制御装置及びサージ防止制御方法
JP5856642B2 (ja) ディーゼルエンジン
JP2009144637A (ja) 内燃機関のブローバイガス処理装置
JP2008184916A (ja) 内燃機関の排気浄化システム
JP2004092413A (ja) 排気後処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200728

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210216