JP2018076726A - 貯水制御方法及び貯水システム - Google Patents

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Abstract

【課題】地震発生時に、できるだけ多くの飲料水を確保することができる貯水制御方法及び貯水システムを提供する。【解決手段】本発明に係る貯水制御方法は、被水供給部へ水木を供給する送水管が第1弁を介して接続され、給水管が第2弁を介して接続された貯水槽における貯水制御方法であって、被水供給部へ水を供給する際には、前記第1弁を開状態に維持して前記貯水槽から送水を行い、前記第2弁を前記貯水槽の残量に応じて開閉する、通常運用モードと、地震を検知したとき、前記第1弁を閉状態に維持して前記貯水槽からの送水を停止し、前記第2弁を開状態に維持して前記貯水槽への給水を行う緊急運用モードと、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、貯水制御方法及び貯水システムに関する。
従来より、建物には貯水槽が付設されており、この貯水槽に上水道からの水を貯水した上で、建物に給水を行っている。このような貯水槽は、地震が発生したときに利用されることが期待される。そのため、例えば、特許文献1では、地震情報を受信すると、貯水槽に設けられた弁を閉じ、貯水槽から水が排水されるのを防止する貯水システムが開示されている。
特開2006−109072号公報
ところで、地震が発生した場合には、上水道が広範囲に亘って破損しているおそれがあり、時間の経過とともに上水の供給が停止する可能性がある。したがって、被災者が利用する飲料水や生活水をできるだけ確保しておく必要がある。これに対し、上述した特許文献1の貯水システムは、排水を制御することで貯水を確保するものであるが、地震発生時には多くの水が必要になるため、さらに多くの水の確保を行うことができる貯水システムが要望されていた。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、地震発生時に、多くの水を確保することができる貯水制御方法及び貯水システムを提供することを目的とする。
本発明に係る貯水制御方法は、被水供給部へ水を供給する送水管が第1弁を介して接続され、給水管が第2弁を介して接続された貯水槽における貯水制御方法であって、被水供給部へ水を供給する際には前記第1弁を開状態に維持して前記貯水槽からの送水を行い、前記第2弁を前記貯水槽の残量に応じて開閉する通常運用モードと、地震を検知したとき、前記第1弁を閉状態に維持して前記貯水槽から送水を停止し、前記第2弁を開状態に維持して前記貯水槽への給水を行う緊急運用モードと、を備えている。
地震が発生した場合、上水道は多くの箇所で破損するおそれがあり、これによって、建物などの被水供給部への給水はいずれ停止することになる。そのため、給水が停止する前に、できるだけの水を確保する必要がある。そこで、本発明においては、地震を検知した場合には、緊急運用モードに移行し、第1弁を閉状態に維持して送水管からの送水を停止し、第2弁を開状態に維持して給水管からの給水を開始することで、貯水槽内にできるだけの水を確保するようにしている。これにより、上水道からの給水が停止する前に、多くの飲み水を確保することができ、被災者への救援に利用することができる。
なお、通常運用モードとは、地震が発生していないときに、被水供給部へ水を供給するモードであり、緊急運用モードとは、地震が発生したときに、通常運用モードから移行するモードである。
上記各貯水制御方法においては、検知した地震に関する情報を記憶する地震情報記憶ステップをさらに備えることができる。
これにより、記憶した地震に関する情報を事後的に利用することができる。例えば、この貯水槽の付近の地震の程度を事後的に正確に知ることができる。あるいは、この情報を通信回線などで送信することもできる。
上記各貯水制御方法では、前記緊急運用モードにおいて、所定時間経過後に、前記貯水槽が所定の貯水量に満たないとき、前記第2弁を閉状態にして前記給水管からの給水を停止することができる。
このように、所定時間が経過しても貯水槽が所定の貯水量に満たないときには、例えば、貯水槽が破損し、水が漏れているなどの問題が生じている可能性がある。このような場合には、上記のように、給水管からの給水を停止することで、水が無駄に給水されるのを防止することができる。
上記各貯水制御方法においては、地震を検知した後、前記貯水槽に関する情報を送信する情報送信ステップをさらに備えることができる。
これにより、例えば、貯水槽の貯水状況などを送信することができ、被災者への救援物資に関する情報として活用することができる。
上記各貯水制御方法では、前記緊急運用モードにおいて、前記通常運用モードにおける最大貯水量を超える緊急時用の最大貯水量まで給水を行うことができる。
通常、貯水槽の満水位は、上記のように、貯水槽の天面から所定の距離をあけるなど、規則などで決められていることが多いが、地震のような緊急時には、通常の最大貯水量を越える貯水量に貯水することができる。これにより、より多くの飲み水を確保することができる。
上記各貯水制御方法では、前記緊急運用モードにおいて、前記給水管の圧力が低下していることを検知したとき、前記第2弁を閉状態にして前記給水管からの給水を停止することができる。
このように給水管の圧力の低下を検知した場合には、給水管、あるいは給水管へ水を供給する上水道が破損している可能性がある。したがって、第2弁を閉じ、給水を停止することで、破損箇所から汚水が流入するのを防止することができる。
本発明に係る貯水システムは、給水管及び送水管が接続された貯水槽と、前記貯水槽から前記送水管への送水を制御する第1弁と、前記給水管から前記貯水槽への給水を制御する第2弁と、地震を検知する検知部と、前記第1弁及び第2弁の開閉を制御する制御部と、を備え、前記検知部により地震を検知したとき、前記制御部は、前記第1弁を閉状態にして前記貯水槽からの送水を停止し、前記第2弁を開状態にして前記貯水槽への給水を開始するように制御を行う。
上記各貯水システムにおいて、前記制御部は、通常運用時の第1最大貯水量と、前記第1最大貯水量を超える緊急時の第2最大貯水量とを設定するように構成することができ、前記検知部が地震を検知した後、前記第2最大貯水量まで給水を行うように、前記第2弁を制御することができる。
上記各貯水システムにおいて、前記給水管の圧力を検知する圧力検知部をさらに備えることができ、前記圧力検知部により、前記給水管の圧力が所定値よりも低下していることを検知したとき、前記制御部は、前記第2弁を閉状態にして前記給水管からの給水を停止することができる。
本発明によれば、地震発生時に、できるだけ多くの飲料水を確保することができる。
本発明に係る貯水システムの一実施形態を示す斜視図である。 図1の貯水システムの概略構成図である。 通常運用モードでの貯水制御方法を示すフローチャートである。 緊急運用モードでの貯水制御方法を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る貯水システム及び貯水制御方法の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。以下では、まず、貯水システムの概要を説明し、その後、この貯水システムにおける貯水制御方法について説明する。
<1.貯水システム>
図1は本実施形態に係る貯水システムの斜視図、図2は図1の貯水システムの概略構成図である。図1及び図2に示すように、この貯水システムは、建物などに付設され、一般的には、建物内(被水供給部)へ水を供給するために用いられるものであり、直方体状の貯水槽1と、この貯水槽1に接続される排水管(送水管)2と、同じくこの貯水槽1に接続される給水管3と、排水や給水などの制御を行う制御盤4と、を備えている。
貯水槽1は、建物へ供給する水を貯水する貯水空間を有し、FRPなどの樹脂性のパネル、ステンレスなどの金属製のパネルなど、種々の材料で形成することができる。また、貯水槽1の天面11には、直方体状の隆起部12が形成されており、この隆起部12に給水管3が接続されている。そして、隆起部12の内部は貯水空間と連通する中空に形成されており、この中空の空間内に給水管3の給水口33が位置するように構成されている。そのため、例えば、貯水槽1に水が満水になったとしても、給水管3の給水口33には水が接触しないようになっている。
給水管3は、公共の上水道に接続されており、上水道からの水を貯水槽1に給水するものである。この給水管3には、貯水槽1への給水を制御する給水弁(第2弁)31が取り付けられており、この給水弁31は制御盤4によって開閉されるようになっている。また、この給水管3において、給水弁31よりも上流側には給水管3内の圧力を測定する圧力計(圧力検知部)32が取り付けられている。
貯水槽1の側面16の下部には、上述した排水管2が接続されている。排水管2は、貯水槽1から建物へ水を供給するものであり、貯水槽1からの排水(送水)を制御する排水弁(第1弁)21が取り付けられている。この排水弁21は制御盤4によって開閉されるようになっている。
図2に示すように、貯水槽1の内部には、水位センサ13が設けられており、貯水槽1内の水位を測定できるようになっている。水位センサ13は、例えば、水圧を検出することで、水位を算出するものを用いることができる。但し、これ以外でもフロート式など水位が測定できれば特には限定されない。また、貯水槽1の内部には、オーバーフロー管14が配置されている。このオーバーフロー管14は、貯水槽1の内部から外部へと延びるように配置されている。より詳細に説明すると、オーバーフロー管14の一端部の開口141は、貯水槽1の天面から所定の長さだけ離れた位置に配置されている。これにより、貯水槽1内の水は所定量を超えると、オーバーフロー管14の開口141に流れ込み貯水槽1の外部へ排出されるようになっている。したがって、貯水槽1には、所定量以上の貯水ができないようになっている。
さらに、オーバーフロー管14には、オーバーフロー弁15が取り付けられており、このオーバーフロー弁15は制御盤4によって開閉されるようになっている。
図2に示すように、制御盤4には、主として上記各弁21,31,15の開閉を制御するコントローラ41、振動を検知するセンサ42、通信部43、GPS発信機44、及びバッテリ45が設けられている。また、コントローラ41には、センサ42で検知した振動を記憶する記憶部411、及びタイマー412が内蔵されている。記憶部411は、例えば、HDD、SSDなどで構成することができる。センサ42は、加速度センサなどで構成され、主として地震などの振動を検知するものであり、この検知に基づいて、コントローラ41が、上記各弁21,31,15の開閉を行う。また、コントローラ41は、水位センサ13に基づいて3つの水位を設定している。すなわち、図2に示すように、給水が必要となる給水開始水位(例えば、貯水槽の容積の60%程度)、通常運用時の最大貯水量(第1最大貯水量)となる第1満水位(例えば、天面11から200〜500mm程度)、及び緊急時の最大貯水量(第2最大貯水量)であり、通常運用時の最大貯水量を超える第2満水位(例えば、天面11まで)を設定している。なお、第1満水位は、オーバーフロー管14の開口141とほぼ同じ位置であり、第2満水位は、オーバーフロー管14の開口141よりも高い水位である。
また、この制御盤4は、通常は公共の送電線より給電をされているが、上記のようにバッテリ45を備えており、緊急時に送電線からの給電が停止した場合には、バッテリ45によりコントローラ41が駆動するようになっている。
通信部43は、有線または無線により、公共の電話回線または専用のネットワークと通信するものである。GPS発信機44は、地震により通信部43が外部との通信を遮断されたとき、貯水槽1の位置を発信するために用いられる。
<2.貯水制御方法>
次に、上記貯水システムにより貯水制御方法について、図3及び図4を参照しつつ説明する。本実施形態に係る貯水制御方法は、地震が発生していないときの通常運用モードと、地震が発生したときの緊急運用モードと、を有する。図3は通常運用モードでの貯水制御方法を示すフローチャートであり、図4は緊急運用モードでの貯水制御方法を示すフローチャートである。
<2−1.通常運用モード>
図3に示すように、通常運用モードでは、排水弁21を開き、貯水槽1から排水管2へ排水を行って、建物へ水を供給する(ステップS101)。そして、水位センサ13で貯水槽1内の水位を監視しつつ、水位が上記給水開始水位よりも低下すると(ステップS102のYES)、コントローラ41は、給水弁31を開き、給水管31から給水を行う(ステップS103)。そして、通常運用モードの最大貯水量となる第1満水位に達すると(ステップS104のYES)、コントローラ41は、給水弁31を閉じ、給水を停止する(ステップS105)。そして、排水を停止する場合には(ステップS106のNO)、排水弁21を閉じ、排水を停止する(ステップS107)。一方、排水を停止しない場合には(ステップS106のNO)、上記ステップS102〜S105を繰り返す。
<2−2.緊急運用モード>
次に、緊急運用モードについて説明する。図4に示すように、センサ42が地震を検知すると(ステップS201のYES)、コントローラ41は、排水弁21及びオーバーフロー弁15を閉じるとともに、給水弁31を開く(ステップS202)。また、公共の電気の供給が停止した場合には、制御盤4をバッテリ45による駆動に切り替える。そして、排水弁21が閉じることで、貯水槽1からの排水が停止し、給水弁31が開くことで、貯水槽1内への給水が開始される。但し、地震発生時に給水弁31が開いていた場合には、そのままの給水を続ける。また、オーバーフロー弁15を閉じることで、オーバーフロー管14への水の流入が規制されることになり、オーバーフロー管14の開口よりも高い水位まで貯水が可能となる。そして、コントローラ41は、貯水槽1内の水位が第2満水位に達すると(ステップS203のYES)、給水弁31を閉じ、給水を停止する(ステップS204)。
また、給水弁31を開いてからの時間はタイマー412で計時されており、所定時間内に第2満水位に達しないときには(ステップS205のYES)、貯水槽1が破損し、水が漏れている可能性がある。この場合には、給水弁31を閉じ、給水を停止する(ステップS204)。これにより、無駄に水が給水されるのを防止することができる。なお、給水弁31を閉じるタイミングは、給水弁31を開いたときを基準とするほか、種々の時間に基づいて設定することができる。
このほか、給水管3に設けられた圧力計32により給水管3の圧力の低下を検知した場合には、給水管3、あるいは給水管3へ水を供給する上水道が破損している可能性がある。この場合は、破損箇所から汚水が流入する可能性があるため、給水弁31を閉じ、給水を停止する。
さらに、センサ42で地震を検知したときには、その振動を記憶部411に記憶するとともに、通信部43によって記憶した振動を送信する。送信先は、この貯水システムの管理を行っている施設、当該地域の行政機関などであり、これによって、この貯水槽1が設置されている位置での地震の程度を送信することができる。また、貯水量などの貯水状況や、貯水槽1の各部位の故障の有無なども通信部43を介して送信することができる。さらに、地震によって通信部43による通信が遮断されているときには、GPS発信機44により、この貯水槽1の位置を確認することができる。これにより、被災者に対する救援物資を提供するための情報とすることができる。
<3.特徴>
以上のように、本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(1)地震が発生した場合、上水道は多くの箇所で破損するおそれがあり、これによって、各建物への給水はいずれ停止することになる。そのため、給水が停止する前に、できるだけの水を確保する必要がある。そこで、本実施形態では、地震を検知した場合には、排水管2からの排水を停止するとともに、給水管3からの給水を開始し、貯水槽1内にできるだけの水を確保するようにしている。これにより、上水道からの給水が停止する前に、多くの飲み水を確保することができ、被災者への救援に利用することができる。
(2)通常、貯水槽1の第1満水位は、上記のように、貯水槽1の天面11から所定の距離をあけるなど、規則などで決められていることが多いが、地震のような緊急時に限り、上記のように、通常の第1満水位を越える第2満水位で貯水することができる。これにより、被災者用に、より多くの飲み水を確保することができる。なお、貯水量が第2満水位になったとしても、給水管3の吸水口33は、貯水槽1の天面11に設けられた隆起部12内に配置され、貯水に接触しない。したがって、貯水の衛生を確保することができる。
<4.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。但し、以下の変形例は適宜組合せ可能である。
<1>
上記実施形態では、全ての弁21,31,15の開閉をコントローラ41で制御しているが、例えば、各弁21,31,15に振動を検知するセンサを設けておき、このセンサで振動を検知した場合に、各弁21,31,15を開閉できるようにすることもできる。あるいは、開または閉のいずれかのみ、コントローラ41で制御することもできる。なお、上記実施形態のコントローラ41が、本発明の制御部に相当するが、各弁21,31,15において開閉の制御を行う場合には、本発明の制御部は各弁に設けられる。
<2>
上記実施形態では、制御盤4に設けられたセンサ42で、地震の振動を検知しているが、例えば、通信部43を介して、気象庁などの地震警報に係る信号を受信し、これによって地震を検知することもできる。また、各弁21,31,15にセンサを設けた場合にも同様に構成することができる。但し、このような地震情報は、実際に検知される振動と相違する場合があるため、実態に即した運用を行うためには、上述したようなセンサ42を設けて地震を検知することが好ましい。
<3>
上記実施形態では、地震発生時にオーバーフロー弁15を閉じているが、開いたままにしておき、第1満水位を最大水位とすることもできる。
<4>
貯水槽1の形状は特には限定されず、種々の形状が可能である。また、定期的な清掃のため、貯水槽1の内部空間を複数に区切ることができる。また、排水管2及び給水管3は複数設けてもよい。また、隆起部12やオーバーフロー管14は必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて適宜設ければよい。
<5>
上記通常運用モードでは、貯水槽1の水位が、給水開始水位まで下がったときに、給水を開始し、第1満水位に達したときに給水を停止しているが、これに限定されるものではなく、貯水槽1の水の残量に応じて、給水弁31を適宜開閉して残量を調整すればよい。
<6>
上記緊急運用モードでは、給水弁31を開状態にすることと、排水弁21及びオーバーフロー弁15を閉状態にすることとは、いずれを先に行ってもよいし、あるいは同時に行うこともできる。
<7>
上記実施形態では、被水供給部として、建物に水を供給する例を挙げたが、これに限定されるものではなく、建物以外の種々の施設、貯水池、池などの自然の水の供給地など、種々のものを被水供給部とすることができる。
<8>
給水弁31、排水弁21、及びオーバーフロー弁15を設ける位置は特には限定されず、貯水槽1への給水、排水、及びオーバーフローを調整できる位置であれば,どの位置でもよい。
1 貯水槽
2 排水管(送水管)
21 排水弁(第1弁)
3 給水管
31 給水弁(第2弁)
32 圧力検知部(圧力計)
4 コントローラ(制御部)
411 記憶部
42 センサ(検知部)
43 通信部

Claims (9)

  1. 被水供給部へ水を供給する送水管が第1弁を介して接続され、給水管が第2弁を介して接続された貯水槽における貯水制御方法であって、
    被水供給部へ水を供給する際には、前記第1弁を開状態に維持して前記貯水槽から送水を行い、前記第2弁を前記貯水槽の残量に応じて開閉する通常運用モードと、
    地震を検知したとき、前記第1弁を閉状態に維持して前記貯水槽からの送水を停止し、前記第2弁を開状態に維持して前記貯水槽への給水を行う緊急運用モードと、
    を備えている、貯水制御方法。
  2. 検知した地震に関する情報を記憶する地震情報記憶ステップをさらに備えている、請求項1に記載の貯水制御方法。
  3. 前記緊急運用モードにおいては、所定時間経過後に、前記貯水槽が所定の貯水量に満たないとき、前記第2弁を閉状態にして前記給水管からの給水を停止する、請求項1または2に記載の貯水制御方法。
  4. 地震を検知した後、前記貯水槽に関する情報を送信する情報送信ステップをさらに備えている、請求項1から3のいずれかに記載の貯水制御方法。
  5. 前記緊急運用モードにおいては、前記通常運用モードにおける最大貯水量を超える緊急時用の最大貯水量まで給水を行う、請求項1から4のいずれかに記載の貯水制御方法。
  6. 前記緊急運用モードにおいては、前記給水管の圧力が低下していることを検知したとき、前記第2弁を閉状態にして前記給水管からの給水を停止する、請求項1から5のいずれかに記載の貯水制御方法。
  7. 給水管及び送水管が接続された貯水槽と、
    前記貯水槽から前記送水管への送水を制御する第1弁と、
    前記給水管から前記貯水槽への給水を制御する第2弁と、
    地震を検知する検知部と、
    前記第1弁及び第2弁の開閉を制御する制御部と、
    を備え、
    前記検知部により地震を検知したとき、前記制御部は、前記第1弁を閉状態にして前記貯水槽からの送水を停止し、前記第2弁を開状態にして前記貯水槽への給水を開始するように制御を行う、貯水システム。
  8. 前記制御部は、通常運用時の第1最大貯水量と、前記第1最大貯水量を超える緊急時の第2最大貯水量とを設定するように構成され、
    前記検知部が地震を検知した後、前記第2最大貯水量まで給水を行うように、前記第2弁を制御する、請求項7に記載の貯水システム。
  9. 前記給水管の圧力を検知する圧力検知部をさらに備え、
    前記圧力検知部により、前記給水管の圧力が所定値よりも低下していることを検知したとき、前記制御部は、前記第2弁を閉状態にして前記給水管からの給水を停止する、請求項7または8に記載の貯水システム。
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