JP2018076652A - 壁体の構造と構築方法、壁体構築用の鉄筋ユニットと連結金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】倉庫等の大規模な構造体における壁体の構造に関し、プレキャストコンクリート板を型枠とする場合の、型枠の支持方法の改善、型枠の中間部に配置する鉄筋地組み等の施工能率の向上を提供する。
【解決手段】鉄筋ユニット2は、上下方向に沿って立設され左右方向に隣接するもの同士が適宜間隔を置いて並設されたトラス筋3と、トラス筋3に直交させて上弦材側と下弦材側とのそれぞれに固持して左右方向に横架されたユニット用横筋4(4a)と、該ユニット用横筋4(4a)に直交させ上下方向に固持して配設されたユニット用縦筋5(5a)とで構成されている壁体の構造とする。
【選択図】図1−A
【解決手段】鉄筋ユニット2は、上下方向に沿って立設され左右方向に隣接するもの同士が適宜間隔を置いて並設されたトラス筋3と、トラス筋3に直交させて上弦材側と下弦材側とのそれぞれに固持して左右方向に横架されたユニット用横筋4(4a)と、該ユニット用横筋4(4a)に直交させ上下方向に固持して配設されたユニット用縦筋5(5a)とで構成されている壁体の構造とする。
【選択図】図1−A
Description
本発明は、対向するプレキャストコンクリート板(以下、PCa板という)同士の間にコンクリートを打設して構築される壁体の構造とその構築方法、更に、前記壁体における鉄筋ユニット、および、前記PCa板と鉄筋ユニットの連結に使用する連結金具に関するものである。
例えば、壁体の構築方法において、特許文献1に記載されているように、トラス筋付きの埋込み型枠による壁体の構築方法が知られている。これは、版材の片面側にトラス筋が突設された複数枚の埋込み型枠を、版材間に適当間隔を隔てて背中合わせに、且つ、一方のトラス筋付き埋込み型枠におけるトラス筋の上弦材が、他方のトラス筋付き埋込み型枠におけるトラス筋の上弦材の間に入り込んだ状態に配置して、壁型枠を構成すると共に、互いに入り込んだ両側の上弦材の間にジベル筋を挿入して、当該ジベル筋により壁型枠の間隔を規制している。そして、前記壁型枠の内側にコンクリートを打設して壁を構築するものである。
更に、大規模な倉庫等の壁体を構築する場合に、前記埋込み型枠の代わりに、トラス筋付きのPCa板によって、上下に複数層にわたって積層して壁体を構築するものが知られている。これは、例えば、図13〜図15に示すように、縦筋23と横段取り筋25とでなる鉄筋ユニット21を、地組みする。
そして、コンクリート板にトラス筋20aを付けるとともに、該トラス筋20aに耐力壁用の横筋22を工場で組み込んでなるPCa板20を、前記鉄筋ユニット21に向けて一方に建て込み、その後、同様のPCa板20を前記鉄筋ユニット21に向けて他方に建て込み、鉄筋ユニット21を両方から挟むように、対向配置にして、PCa板20,20をセットする。
前記PCa板20を更に上方にクレーン等で吊持して多層に積み上げる。隣接するPCa板20同士間では、前記横筋22の接続のため、機械式継手やループ筋で施工する。その後、PCa板20同士の目地に型枠を施して、対向した両PCa板20間にコンクリート27を打設し、該コンクリート27の所要強度の発現後に、目地用型枠を撤去する。
しかし、従来の壁体の構造と構築方法においては、例えば、鉄筋ユニット21に対してPCa板20を建て込む際の支持方法、または、固定方法を、いかに確実で施工能率を向上させるかに課題がある。
また、現場で鉄筋ユニット21を地組みするので、施工場所が必要であると共に、工期が長くなるという課題がある。
更に、横筋22の接続において、作業がし辛く手間が掛かるという課題がある。本発明に係る壁体の構造と構築方法と、壁体構築用の鉄筋ユニットと連結金具は、このような課題を解決するために提案されたものである。
また、現場で鉄筋ユニット21を地組みするので、施工場所が必要であると共に、工期が長くなるという課題がある。
更に、横筋22の接続において、作業がし辛く手間が掛かるという課題がある。本発明に係る壁体の構造と構築方法と、壁体構築用の鉄筋ユニットと連結金具は、このような課題を解決するために提案されたものである。
本発明に係る壁体の構造の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、壁体の中央部に配置される鉄筋ユニットと、該鉄筋ユニットを間に挟んで底部を鉄筋コンクリート板に埋設したトラス筋の頂部側を対向させて間隙を有して配置された両プレキャストコンクリート板と、前記対向したプレキャストコンクリート板の間に打設されたコンクリートとでなる壁体の構造において、前記鉄筋ユニットは、上下方向に沿って立設され左右方向に隣接するもの同士が適宜間隔を置いて並設されたトラス筋と、該トラス筋に直交させて上弦材側と下弦材側とのそれぞれに固持して左右方向に横架されたユニット用横筋と、該ユニット用横筋に直交させ上下方向に固持して配設されたユニット用縦筋とで構成されていることである。
前記プレキャストコンクリート板と鉄筋ユニットとの連結は、前記鉄筋ユニットにおけるトラス筋の上弦材側の頂部および下弦材側の底部と、前記プレキャストコンクリート板のトラス筋における上弦材とを連結する、連結金具を介して連結されていることである。
前記上下方向に沿って立設し左右方向に間隔を置いて並設されたトラス筋に対して、左右方向に沿って載置され上下方向で隣接するもの同士が適宜間隔を置いて第2トラス筋が横架されて配設され、前記第2トラス筋は、前後方向において前記トラス筋の高さよりも高く,且つ、該トラス筋の頂部と底部とから前後方向で外側に第2トラス筋の頂部と底部とが突出して、鉄筋ユニットに掛止され、前記プレキャストコンクリート板におけるトラス筋の頂部と、第2トラス筋の上弦材または第2トラス筋の下弦材との上下方向における重畳部の空間部に、連結筋が上下方向に連通して貫入されて、前記プレキャストコンクリート板と鉄筋ユニットとが連結されることである。
本発明に係る壁体の構造の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、壁体の中央部に配置される鉄筋ユニットと、該鉄筋ユニットを間に挟んで底部をコンクリート板に埋設したトラス筋の頂部側を対向させて間隙を有して配置された両プレキャストコンクリート板と、前記対向したプレキャストコンクリート板の間に打設されたコンクリートとでなる壁体の構造において、前記鉄筋ユニットが左右方向に連続して配設された鉄筋ユニットの継ぎ目の位置と、前記プレキャストコンクリート板が左右方向に連続して配設されたプレキャストコンクリート板の継ぎ目の位置とが、互いにずれた位置に配設されていることである。
前記鉄筋ユニットの継ぎ目の位置に配設されるプレキャストコンクリート板において、
上下方向で互いに隣接するもの同士が適宜な間隔を置いて左右方向に沿って配設されているトラス筋の間に、該トラス筋と平行にして適宜長さで、鉄筋ユニットの継ぎ目における重継ぎ手用の横ジョイント筋が少なくとも配設されていることである。
上下方向で互いに隣接するもの同士が適宜な間隔を置いて左右方向に沿って配設されているトラス筋の間に、該トラス筋と平行にして適宜長さで、鉄筋ユニットの継ぎ目における重継ぎ手用の横ジョイント筋が少なくとも配設されていることである。
本発明に係る壁体の構築方法の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、壁体の中央部に配置される鉄筋ユニットと、該鉄筋ユニットを間に挟んで底部をコンクリート板に埋設したトラス筋の頂部側を対向させて間隙を有して配置された両プレキャストコンクリート板と、前記対向したプレキャストコンクリート板の間に打設されたコンクリートとでなる壁体を構築する方法において、前記鉄筋ユニットを壁体の中央部に設置した後、
該鉄筋ユニットにおけるトラス筋の頂部または該鉄筋ユニットにおけるトラス筋の底部に、両S字型の連結金具の片側のS字フック部分で当該連結金具を掛止し、運ばれてきた一方のプレキャストコンクリート板のトラス筋の頂部を前記連結金具の他方のS字フック部分に掛止させ、対向するように運ばれてきた他方のプレキャストコンクリート板のトラス筋の頂部を前記連結金具の他方のS字フック部分に掛止させて、前記対向配置したプレキャストコンクリート板の間にコンクリートを打設して壁体を構築することである。
該鉄筋ユニットにおけるトラス筋の頂部または該鉄筋ユニットにおけるトラス筋の底部に、両S字型の連結金具の片側のS字フック部分で当該連結金具を掛止し、運ばれてきた一方のプレキャストコンクリート板のトラス筋の頂部を前記連結金具の他方のS字フック部分に掛止させ、対向するように運ばれてきた他方のプレキャストコンクリート板のトラス筋の頂部を前記連結金具の他方のS字フック部分に掛止させて、前記対向配置したプレキャストコンクリート板の間にコンクリートを打設して壁体を構築することである。
本発明に係る壁体の構築方法の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、壁体の中央部に配置される鉄筋ユニットと、該鉄筋ユニットを間に挟んで底部をコンクリート板に埋設したトラス筋の頂部側を対向させて間隙を有して配置された両プレキャストコンクリート板と、前記対向したプレキャストコンクリート板の間に打設されたコンクリートとでなる壁体を構築する方法において、
前記鉄筋ユニットは、上下方向に沿って立設され左右方向に隣接するもの同士が適宜間隔を置いて並設されたトラス筋と、該トラス筋に直交させて上弦材側と下弦材側とのそれぞれに固持して左右方向に横架されたユニット用横筋と、該ユニット用横筋に直交させ上下方向に固持して配設されたユニット用縦筋と、前記トラス筋に対して、左右方向に沿って載置され上下方向で隣接するもの同士が適宜間隔を置いて横架された第2トラス筋とで構成されるとともに、前記第2トラス筋は、前後方向において前記トラス筋の高さよりも高く,且つ、該トラス筋の頂部と底部とから前後方向で外側に第2トラス筋の頂部と底部とが突出して、鉄筋ユニットに掛止されて構成され、前記鉄筋ユニットを壁体の中央部に設置した後、運ばれてきた一方のプレキャストコンクリート板におけるトラス筋の頂部と、第2トラス筋の上弦材若しくは第2トラス筋の下弦材との上下方向における重畳部の空間部に、連結筋を上下方向に連通して貫入させて、前記一方のプレキャストコンクリート板と前記鉄筋ユニットとを連結し、その後、前記一方のプレキャストコンクリート板に対向する位置に運ばれてきた他方のプレキャストコンクリート板におけるトラス筋の頂部と、第2トラス筋の下弦材若しくは第2トラス筋の上弦材との上下方向における重畳部の空間部に、連結筋を上下方向に連通して貫入させ、前記他方のプレキャストコンクリート板と前記鉄筋ユニットとを連結し、前記対向して立設された両プレキャストコンクリート板の間にコンクリートを打設して構築することである。
前記鉄筋ユニットは、上下方向に沿って立設され左右方向に隣接するもの同士が適宜間隔を置いて並設されたトラス筋と、該トラス筋に直交させて上弦材側と下弦材側とのそれぞれに固持して左右方向に横架されたユニット用横筋と、該ユニット用横筋に直交させ上下方向に固持して配設されたユニット用縦筋と、前記トラス筋に対して、左右方向に沿って載置され上下方向で隣接するもの同士が適宜間隔を置いて横架された第2トラス筋とで構成されるとともに、前記第2トラス筋は、前後方向において前記トラス筋の高さよりも高く,且つ、該トラス筋の頂部と底部とから前後方向で外側に第2トラス筋の頂部と底部とが突出して、鉄筋ユニットに掛止されて構成され、前記鉄筋ユニットを壁体の中央部に設置した後、運ばれてきた一方のプレキャストコンクリート板におけるトラス筋の頂部と、第2トラス筋の上弦材若しくは第2トラス筋の下弦材との上下方向における重畳部の空間部に、連結筋を上下方向に連通して貫入させて、前記一方のプレキャストコンクリート板と前記鉄筋ユニットとを連結し、その後、前記一方のプレキャストコンクリート板に対向する位置に運ばれてきた他方のプレキャストコンクリート板におけるトラス筋の頂部と、第2トラス筋の下弦材若しくは第2トラス筋の上弦材との上下方向における重畳部の空間部に、連結筋を上下方向に連通して貫入させ、前記他方のプレキャストコンクリート板と前記鉄筋ユニットとを連結し、前記対向して立設された両プレキャストコンクリート板の間にコンクリートを打設して構築することである。
本発明に係る壁体構築用の連結金具の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、互いに直交するトラス筋を連結するための連結金具であって、側面視してS字型のフックを有し,正面視した前端部は連続した半円形状であって、背面視した後端部は左右にハの字に拡がる両端部にして形成され、前記S字型のフックのうち、前端部側のフック部分には一方のトラス筋の上弦材が引っ掛けられ、後端部側のフック部分には他方のトラス筋の頂部若しくは底部における弦材とラチス筋との間に引っ掛けられることで、前記両トラス筋を連結するものである。
前記S字型のフックのうち、前端部側のフック部分の外側には、左右方向に架設される棒材であって、後端部側に掛止されるトラス筋の弦材が前端部側のフック部分に食い込まないようにするストッパーが設けられているとともに、該ストッパーは、前端部側のフック部分の棒状本体と2箇所で当接し、片方の棒状本体が左右方向に移動可能にするため、その2箇所の当接部分のうち1箇所だけで当該ストッパーが前記棒状本体に固着されていることである。
本発明に係る壁体構築用の鉄筋ユニットの上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、上下方向に沿って立設され左右方向に隣接するもの同士が適宜間隔を置いて並設されたトラス筋と、該トラス筋に直交させて上弦材側と下弦材側とのそれぞれに固持して左右方向に横架されたユニット用横筋と、該ユニット用横筋に直交させ上下方向に固持して配設されたユニット用縦筋と、前記トラス筋に対して、左右方向に沿って載置され上下方向で隣接するもの同士が適宜間隔を置いて横架された第2トラス筋とで構成されるとともに、前記第2トラス筋は、前後方向において前記トラス筋の高さよりも高く,且つ、該トラス筋の頂部と底部とから前後方向で外側に第2トラス筋の頂部と底部とが突出して、構成されていることである。
本発明の壁体の構造と構築方法、壁体構築用の鉄筋ユニットと連結金具によれば、大規模な壁体を構築する場合に、予め鉄筋ユニットを立設してその両側にPCa板を型枠として設置する作業の容易化、効率化が図れる。
PCa板を上方に積み上げていく際に、先に立設した鉄筋ユニットに掛止させて積み上げることができるので、支保工が不要となり、手間が掛からず、PCa板の組付け作業が簡易となって、その組立作業が迅速化される。
鉄筋ユニットの継ぎ目に対してPCa板に横ジョイント筋が配設されるようになっているので、重ね継手が容易に形成され、壁体の強度が強固に維持される。
鉄筋ユニットに、横方向の第2トラス筋を設けることで、鉄筋ユニットとPCa板のトラス筋との連結が、上下方向に連通させる連結筋で施工できるように成り、PCa板の組み付け作業において、上からの作業だけでPCa板と鉄筋ユニットとの連結ができるようになり、PCa板の連結作業および積み上げ作業が効率化される。
連結金具は、PCa板と鉄筋ユニットにおけるトラス筋同士を掛止させるもので、上方から吊り上げられるPCa板を、S字型の前端部のフック部分に引っ掛けて設置できるので、PCa板の設置作業時間が短縮され、引っ掛け作業も効率化される。また、PCa板を引っ掛けた際の連結金具の変形を許容するように、ストッパーが片側一箇所だけ固着させてあるので、当該連結金具の変形を防止できる。以上のような数々の優れた効果を奏するものである。
本発明に係る壁体Aの構造は、図1−A、図1−Bに示すように、対向配置のPCa板(Wウォールと称する)1,1に挟まれる鉄筋ユニット2を、トラス筋3が柱のように組み込まれた強固な鉄筋ユニットに形成することで、前記鉄筋ユニット2の変形を防止するとともに、型枠(PCF)として利用されるPCa板1、1を確実に支持する構造である。
本発明に係る、例えば大規模な倉庫・格納庫等における、耐力壁としての壁体Aの構造は、図1−A乃至図2−Cに示すように、壁体(厚さが約660mm)の中央部に配置される鉄筋ユニット2と、該鉄筋ユニット2を間に挟んで配設され、底部を型枠兼用のコンクリート板(本体という)1aに埋設したトラス筋3(図2−B参照)の頂部側を対向させて間隙を有し、連結金具6で前記鉄筋ユニット2に連結されて配置された両PCa板1,1と、Wウォールの前記対向したPCa板1,1の間に打設されるコンクリート27とで構成される。以下、各構成について説明する。
前記鉄筋ユニット2は、図2−Aに示すように、上下方向(鉛直方向)に沿って立設され略水平な左右方向に隣接するもの同士が適宜間隔を置いて並設されたトラス筋3,3,…がある。前記鉄筋ユニット2の全体の大きさは、横が約4〜6m、高さが約10m程度である。
前記トラス筋3は、図2−Bに示すように、カイザートラスと称されるものであり、上弦材(トップ筋ともいう)3a、2本の下弦材(ボトム筋ともいう)3bで三角形(高さが約310mm)を構成して、波形のラチス筋3cで溶接等の固着手段で固着されて、構成されるものである。
図2−Cに示すように、上下方向に配置した前記トラス筋3に直交させて、該トラス筋3の上弦材3a側と下弦材3b側とのそれぞれに配筋され、前記鉄筋トラス3間に左右方向に横架されたユニット用横筋4,4aが、鉄線での結束や溶接等の固定手段で固着される。
また、前記ユニット用横筋4,4aに直交させて上下方向に配筋され、ユニット用縦筋5,5aが固着されて配設される。
前記PCa板1は、図3−Aに示すように、鉄筋コンクリート製となる本体1a(横が約4m、高さが約2m、厚さが約70mm)と、該本体1aにトラス筋3d(高さが約130mm)の底部(下弦材3b側)が埋設され頂部が左右方向に沿って配設され、上下方向において適宜間隔を置いて並設されるトラス筋3d,3d、…とで、構成されている。
図3−B,図3−Cに示すように、PCa板1の他の実施例であって、鉄筋ユニット2の継ぎ目(図7−A、符号b参照)の位置に配設されるPCa板10として、上下方向で互いに隣接するもの同士が適宜な間隔を置いて左右方向に沿って配設されているトラス筋3d,3d,…の間に、該トラス筋3dと平行にして適宜長さで、左右方向で鉄筋ユニット2の継ぎ目b(図7−A参照)における重ね継手用の横ジョイント筋1cが配設されているものである。
前記横ジョイント筋1cは、図3−Cに示すように、本体1aに予め埋設した番線1dを用いて固定する。例えば、図示するように、合成樹脂製のスペーサ1eを本体1aとの間に挟んで横ジョント筋1cを配置し前記番線1dで結束することで、本体1aに所要数の横ジョイント機1cが固定されるものである。これによって、鉄筋ユニット2の継ぎ目bにおいて、横ジョイント筋1cとユニット用横筋4(4a)とが重ね継手となるものである。
更に、前記鉄筋ユニット2における左右方向と上下方向とにおける継ぎ目bの位置に配設されるPCa板の場合には、図3−Dに示すように、横ジョイント筋1cの他に、縦ジョイント筋10bを適宜数上下方向に沿って配設した、他の実施例に係るPCa板10aとするものである。前記縦ジョイント筋10bの本体1aに対する固定方法は、前記横ジョイント筋1cと同じである。
前記連結金具6は、図4−A乃至図5−Bに示すように、互いに直交するトラス筋3(PCa板1側のトラス筋3dと、鉄筋ユニット2側のトラス筋3)を連結するための連結金具である。
その構造は、図4−A(A)〜(C)に示すように、側面視してS字型のフック6a,6bを有し、正面視した前端部6cは連続した半円形状であって、更に、背面視した場合、または、図4−A(D)に示すように、底面視した場合の後端部6dは左右にハの字に拡がる両端部にして形成されている。
前記S字型のフック6a,6bのうち、図4−A(C)、図5−A(B)に示すように、後端部側のフック6b部分には一方のトラス筋3(例えば、鉄筋ユニット2側)の上弦材3aが引っ掛けられ、図5−Bに示すように、前端部側のフック6a部分には他方のトラス筋3d(例えば、PCa板1側)の頂部若しくは底部における弦材(図中では、上弦材3a)とラチス筋3cとの間に引っ掛けられることで、前記両トラス筋3,3dを連結するものである。
また、図4−A(A)、図5−A(B)に示すように、前記S字型のフック6a,6bのうち、前端部6c側のフック6a部分の外側には、左右方向に架設される棒材であって、後端部6d側のフック6bに掛止されるトラス筋3の弦材(上弦材3a)が、前端部6c側のフック6a部分に食い込まないようにするストッパー6eが設けられている。
こうすることによって、図5−Bに示すように、前記フック6aの部分が、鉄筋ユニット2側のトラス筋3の上弦材3aから常に外側に露出して突出する。よって、PCa板1のトラス筋3dにおける上弦材3aを、前記フック6aに掛止させることが容易となる。
また、図4−A(C),(D)に示すように、前記左右方向に架設されるストッパー6eは、前端部6c側のフック6a部分の棒状本体6fと2箇所で当接し、片方の棒状本体6fが左右方向に移動可能にするため、その2箇所の当接部分のうち1箇所だけでストッパー6eが前記棒状本体6fに、溶接手段などで固着されている。
このようにしたのは、図4−Bに示すように、荷重が連結金具6にかかると、トラス筋3に食い込んで棒状本体6fの幅が縮むので、それを阻害しないようにするためである。
図6−A、図6−Bに示すように、前記鉄筋ユニット2の上下方向における継ぎ目b(図7−A参照)においては、鉄筋ユニット2同士のトラス筋3の連結のために、当該トラス筋3の端部側に、トラス筋の高さ方向に連結プレート7を溶接してそれぞれ固定する。
前記連結プレート7には、ボルト用の貫通孔7aが所要数設けられている。更に、トラス筋3の底部で、下弦材3b,3bの間に架設して連結用底板7bが溶接して固定されている。図6−Aに示すように、前記連結プレート7,7を上下方向において重ね合わせて、貫通孔7aにボルト8を通して、ナット(図示せず)で締結して、上下の両鉄筋ユニットのトラス筋3,3を連結するものである。なお、鉄筋ユニット2における縦筋(5,5a、図2−A、図2−C参照)の連結は、既知の重ね継手、機械式継手などの手段を採用するものである。
以上のように構成される、PCa板1,10,10a、鉄筋ユニット2、連結金具6を使用して、本発明に係る壁体の構築方法について説明する。
図7−A、図7−Bに示すように、PCa板1,10,10aを予め工場で作成する。また、鉄筋ユニット2を工場若しくはサイトで作成する。そして、壁体A構築の予定場所において、前記鉄筋ユニット2を左右方向に並べて、これを支保工などで支持する。
次に、立設した前記鉄筋ユニット2に対して、その片側にPCa板10をクレーン等で吊持して、所定の場所に運び込む。その際に、図5−Aに示すように、鉄筋ユニット2側のトラス筋3に連結金具6をセットしておいて、図5−Bに示すように、該連結金具6のフック6aにPCa板10のトラス筋3dの上弦材3aを引っ掛けて、PCa板10を鉄筋ユニット2のトラス筋3に連結する。
そして、図7−Aに示すように、前記鉄筋ユニット2が左右方向に連続して配設されているので、鉄筋ユニット2の継ぎ目bの位置と、前記PCa板10が左右方向に連続して配設する際の、PCa板10の継ぎ目cの位置とが、互いにずれた位置に配設されるようにする。耐力壁として使用される壁体Aの、負荷に対する強度を強く維持するためである。
鉄筋ユニット2の片側でのPCa板10の配設が完了したら、鉄筋ユニット2の他側で、PCa板10を連結金具6で、上述と同様にして配設する。そして、PCa板10同士の隣接する左右方向の間隙aに目地型枠を施して、足場9を利用して、上方から両PCa板10,10の間にコンクリート27(図1−B参照)を打設する。
更に、図7−Bに示すように、前記PCa板10を積み上げていって、鉄筋ユニット2の上下・左右の継ぎ目bが交差する箇所に至ると、図8に示すように、横ジョイント筋1cおよび縦ジョイント筋10bを有したPCa板10aを使用する。
以上のように、鉄筋ユニット2を壁体Aの中央部に支保工などで支持させて設置した後、該鉄筋ユニット2におけるトラス筋3の頂部または該鉄筋ユニット2おけるトラス筋3の底部に、両S字型の連結金具6の片側のS字フック部分で当該連結金具6を掛止し、運ばれてきた一方のPCa板1,10,10aのトラス筋3dの頂部を、前記連結金具6の他方のS字フック部分に掛止させ、対向するように運ばれてきた他方のPCa板1,10,10aのトラス筋3dの頂部を、前記連結金具6の他方のS字フック部分に掛止させる。こうして壁体A用の型枠を構築し、前記対向配置したPCa板の間にコンクリート27を打設して壁体Aを構築するのである。
この実施例では、図9に示すように、実施例1の前記鉄筋ユニット2における上下方向に沿って立設し左右方向に間隔を置いて並設されたトラス筋(この実施例では第1トラス筋となる)3に対して、左右方向に沿って載置され、上下方向で隣接するもの同士が適宜間隔を置いて第2トラス筋11が横架されて並設された鉄筋ユニット2aを使用する。
前記第2トラス筋11は、前後方向において、その高さが約400mmであって、トラス筋3の高さ約270mmよりも高く,且つ、該トラス筋3の頂部と底部とから前後方向で外側に第2トラス筋11の頂部と底部とが突出している。
前記鉄筋ユニット2aを使用して壁体Aを構築する方法を説明する。図9に示す様に、前記鉄筋ユニット2aを、例えば、予め工場で作成して、若しくは現場のサイトで形成して、図10−A、図12−Aに示すように、壁体Aを構築する場所の中央部に、支保工9aなどで支持させて設置する。
次に、図10−A、図10−B、図12−Aに示すように、前記鉄筋ユニット2aの両側に、PCa板1、若しくは、PCa板10を載置する。
前記PCa板1,10の吊り込み方法として、図11−Aの左図に示すように、クレーン等で吊持したPCa板1を、上下方向でほぼ予定の位置に吊り込んだときに、このPCa板1のトラス筋3dの頂部(具体的には上弦材3a)を、鉄筋ユニット2aのトラス筋3の上弦筋3aに当てながら、PCa板1を落とし込む。
そして、図10−A乃至図11−Aの中央図に示すように、前記PCa板1を吊った状態で、前記トラス筋3dの頂部と、第2トラス筋11の上弦材11a若しくは第2トラス筋11の下弦材11bとの上下方向における重畳部の空間部に、連結筋(直径13mm)12を足場9の上から下へと作業者が連通して貫入させる。
このとき、前記PCa板1が壁心側に寄った状態であるので、前記連結筋12を落とし込みやすいのである。そして、図11−Aの右図に示すように、前記PCa板1の本体1aにおける下端面に形成したテーパ1fを、下層の本体1aのテーパ1fに自重で当接させて滑らせると、前後方向の正規の位置に移動し、セットされるものである。
また、前記PCa板が、横ジョイント筋1cを有するPC板a10である場合には、図11−Bに示すように、PCa板10をクレーンなどで吊り降ろして、上下方向において重なり合うトラス筋3d,11の頭部同士の空間部に、若しくは頭部と底部との上下方向において重なり合う空間部に、足場9の上から作業者が前記連結筋12を挿通して、PCa板10と鉄筋ユニット2aとを連結する。
こうして、図12−Aに示すように、壁体Aとなる厚さ(前後方向)の中央部に、鉄筋ユニット2aをセットして、その両側に前記PCa板1(または10)をクレーン等で吊り上げて、前記連結筋12を上下方向に連通して貫入させて、鉄筋ユニット2aとPCa板1(10)とを連結する。
その後、隣接するPCa板1(10)同士の間隙aに目地型枠(図示せず)を施工して、前記対向して立設された両PCa板の間にコンクリート27を打設して、壁体Aを構築する。前記目地型枠はその後、撤去する。
そして、前記壁体Aの構築の進捗状況により、図12−Aの右図、図12−Bに示すように、鉄筋ユニット2aの継ぎ目に至ると、前記PCa板10と連結筋12とを用意して、若しくは、PCa板10aと連結筋12とを用意して、図12−Aの右図に示すように、クレーンなどで吊り降ろして設置するものである。
以上のようにして、前記鉄筋ユニット2aを壁体Aの中央部に設置した後、運ばれてきた一方のPCa板におけるトラス筋3dの頂部と、第2トラス筋11の上弦材11a若しくは第2トラス筋11の下弦材11bとの上下方向における重畳部の空間部に、連結筋12を上下方向に連通して貫入させて、前記一方のPCa板と前記鉄筋ユニット2aとを連結する。
その後、他方のPCa板におけるトラス筋3dの頂部と、第2トラス筋11の下弦材11b若しくは第2トラス筋11の上弦材11aとの上下方向における重畳部の空間部に、
連結筋12を上下方向に連通して貫入させて、前記他方のPCa板と前記鉄筋ユニット2aとを連結し、Wウォールの前記対向して立設された両PCa板の間にコンクリート27を打設して、壁体Aを構築するのである。
連結筋12を上下方向に連通して貫入させて、前記他方のPCa板と前記鉄筋ユニット2aとを連結し、Wウォールの前記対向して立設された両PCa板の間にコンクリート27を打設して、壁体Aを構築するのである。
本発明に係る壁体の構造、構築方法により、鉄筋ユニットが強固になって該鉄筋ユニットにPCa板を取り付けて、効率的に壁体Aを構成できるようになったので、各種の大規模な建物の構造体に広く適用できるものである。
A 壁体、
a 間隙、
b 鉄筋ユニットの継ぎ目、
c 型枠(PCF)の継ぎ目、
1 PCa板、 1a 本体、
1c 横ジョイント筋、 1d 番線、
1e スペーサ、 1f テーパ、
2 鉄筋ユニット、 2a 他の実施例の鉄筋ユニット、
3 トラス筋、 3a 上弦材、
3b 下弦材、 3c ラチス筋、
3d PCa板用のトラス筋、
4 上弦材側のユニット用横筋、 4a 下弦材側のユニット用横筋、
5 上弦材側のユニット用縦筋、 5a 下弦材側のユニット用縦筋、
6 連結金具、 6a フック、
6b フック、 6c 前端部、
6d 後端部、 6e ストッパー、
6f 棒状本体、
7 連結プレート、 7a 貫通孔、
7b 連結用底板、
8 ボルト、
9 足場、 9a 支保工、
10 横ジョイント筋1cを有したPCa板、
10a 横ジョイント筋1cと縦ジョイント筋10bとを有したPCa板、
10b 縦ジョイント筋、
11 第2トラス筋、 11a 上弦材、
11b 下弦材、 11c ラチス筋、
12 連結筋、
20 従来例のPCa板、 20a トラス筋、
20b 上弦材、 20c ラチス筋、
21 従来例の鉄筋ユニット、
22 横筋、
23 縦筋、
24 重ね継手用の横筋、
25 横段取り筋、
26 壁体、
27 コンクリート。
a 間隙、
b 鉄筋ユニットの継ぎ目、
c 型枠(PCF)の継ぎ目、
1 PCa板、 1a 本体、
1c 横ジョイント筋、 1d 番線、
1e スペーサ、 1f テーパ、
2 鉄筋ユニット、 2a 他の実施例の鉄筋ユニット、
3 トラス筋、 3a 上弦材、
3b 下弦材、 3c ラチス筋、
3d PCa板用のトラス筋、
4 上弦材側のユニット用横筋、 4a 下弦材側のユニット用横筋、
5 上弦材側のユニット用縦筋、 5a 下弦材側のユニット用縦筋、
6 連結金具、 6a フック、
6b フック、 6c 前端部、
6d 後端部、 6e ストッパー、
6f 棒状本体、
7 連結プレート、 7a 貫通孔、
7b 連結用底板、
8 ボルト、
9 足場、 9a 支保工、
10 横ジョイント筋1cを有したPCa板、
10a 横ジョイント筋1cと縦ジョイント筋10bとを有したPCa板、
10b 縦ジョイント筋、
11 第2トラス筋、 11a 上弦材、
11b 下弦材、 11c ラチス筋、
12 連結筋、
20 従来例のPCa板、 20a トラス筋、
20b 上弦材、 20c ラチス筋、
21 従来例の鉄筋ユニット、
22 横筋、
23 縦筋、
24 重ね継手用の横筋、
25 横段取り筋、
26 壁体、
27 コンクリート。
Claims (10)
- 壁体の中央部に配置される鉄筋ユニットと、該鉄筋ユニットを間に挟んで底部を鉄筋コンクリート板に埋設したトラス筋の頂部側を対向させて間隙を有して配置された両プレキャストコンクリート板と、前記対向したプレキャストコンクリート板の間に打設されたコンクリートとでなる壁体の構造において、
前記鉄筋ユニットは、上下方向に沿って立設され左右方向に隣接するもの同士が適宜間隔を置いて並設されたトラス筋と、
該トラス筋に直交させて上弦材側と下弦材側とのそれぞれに固持して左右方向に横架されたユニット用横筋と、
該ユニット用横筋に直交させ上下方向に固持して配設されたユニット用縦筋とで構成されていること、
を特徴とする壁体の構造。 - プレキャストコンクリート板と鉄筋ユニットとの連結は、
前記鉄筋ユニットにおけるトラス筋の上弦材側の頂部および下弦材側の底部と、前記プレキャストコンクリート板のトラス筋における上弦材とを連結する、連結金具を介して連結されていること、
を特徴とする請求項1に記載の壁の構造。 - 上下方向に沿って立設し左右方向に間隔を置いて並設されたトラス筋に対して、左右方向に沿って載置され上下方向で隣接するもの同士が適宜間隔を置いて第2トラス筋が横架されて配設され、
前記第2トラス筋は、前後方向において前記トラス筋の高さよりも高く,且つ、該トラス筋の頂部と底部とから前後方向で外側に第2トラス筋の頂部と底部とが突出して、鉄筋ユニットに掛止され、
プレキャストコンクリート板におけるトラス筋の頂部と、第2トラス筋の上弦材または第2トラス筋の下弦材との上下方向における重畳部の空間部に、連結筋が上下方向に連通して貫入されて、前記プレキャストコンクリート板と鉄筋ユニットとが連結されること、
を特徴とする請求項1に記載の壁体の構造。 - 壁体の中央部に配置される鉄筋ユニットと、該鉄筋ユニットを間に挟んで底部をコンクリート板に埋設したトラス筋の頂部側を対向させて間隙を有して配置された両プレキャストコンクリート板と、前記対向したプレキャストコンクリート板の間に打設されたコンクリートとでなる壁体の構造において、
前記鉄筋ユニットが左右方向に連続して配設された鉄筋ユニットの継ぎ目の位置と、
前記プレキャストコンクリート板が左右方向に連続して配設されたプレキャストコンクリート板の継ぎ目の位置とが、互いにずれた位置に配設されていること、
を特徴とする壁体の構造。 - 鉄筋ユニットの継ぎ目の位置に配設されるプレキャストコンクリート板において、
上下方向で互いに隣接するもの同士が適宜な間隔を置いて左右方向に沿って配設されているトラス筋の間に、
該トラス筋と平行にして適宜長さで、鉄筋ユニットの継ぎ目における重継ぎ手用の横ジョイント筋が少なくとも配設されていること、
を特徴とする請求項4に記載の壁体の構造。 - 壁体の中央部に配置される鉄筋ユニットと、
該鉄筋ユニットを間に挟んで底部をコンクリート板に埋設したトラス筋の頂部側を対向させて間隙を有して配置された両プレキャストコンクリート板と、
前記対向したプレキャストコンクリート板の間に打設されたコンクリートとでなる壁体を構築する方法において、
前記鉄筋ユニットを壁体の中央部に設置した後、
該鉄筋ユニットにおけるトラス筋の頂部または該鉄筋ユニットにおけるトラス筋の底部に、両S字型の連結金具の片側のS字フック部分で当該連結金具を掛止し、
運ばれてきた一方のプレキャストコンクリート板のトラス筋の頂部を前記連結金具の他方のS字フック部分に掛止させ、
対向するように運ばれてきた他方のプレキャストコンクリート板のトラス筋の頂部を前記連結金具の他方のS字フック部分に掛止させて、
前記対向配置したプレキャストコンクリート板の間にコンクリートを打設して壁体を構築すること、
を特徴とする壁体の構築方法。 - 壁体の中央部に配置される鉄筋ユニットと、該鉄筋ユニットを間に挟んで底部をコンクリート板に埋設したトラス筋の頂部側を対向させて間隙を有して配置された両プレキャストコンクリート板と、前記対向したプレキャストコンクリート板の間に打設されたコンクリートとでなる壁体を構築する方法において、
前記鉄筋ユニットは、
上下方向に沿って立設され左右方向に隣接するもの同士が適宜間隔を置いて並設されたトラス筋と、該トラス筋に直交させて上弦材側と下弦材側とのそれぞれに固持して左右方向に横架されたユニット用横筋と、該ユニット用横筋に直交させ上下方向に固持して配設されたユニット用縦筋と、前記トラス筋に対して、左右方向に沿って載置され上下方向で隣接するもの同士が適宜間隔を置いて横架された第2トラス筋とで構成されるとともに、
前記第2トラス筋は、前後方向において前記トラス筋の高さよりも高く,且つ、該トラス筋の頂部と底部とから前後方向で外側に第2トラス筋の頂部と底部とが突出して、鉄筋ユニットに掛止されて構成され、
前記鉄筋ユニットを壁体の中央部に設置した後、
運ばれてきた一方のプレキャストコンクリート板におけるトラス筋の頂部と、第2トラス筋の上弦材若しくは第2トラス筋の下弦材との上下方向における重畳部の空間部に、
連結筋を上下方向に連通して貫入させて、前記一方のプレキャストコンクリート板と前記鉄筋ユニットとを連結し、
その後、前記一方のプレキャストコンクリート板に対向する位置に運ばれてきた他方のプレキャストコンクリート板におけるトラス筋の頂部と、第2トラス筋の下弦材若しくは第2トラス筋の上弦材との上下方向における重畳部の空間部に、
連結筋を上下方向に連通して貫入させ、前記他方のプレキャストコンクリート板と前記鉄筋ユニットとを連結し、
前記対向して立設された両プレキャストコンクリート板の間にコンクリートを打設して構築すること、
を特徴とする壁体の構築方法。 - 互いに直交するトラス筋を連結するための連結金具であって、
側面視してS字型のフックを有し,正面視した前端部は連続した半円形状であって、背面視した後端部は左右にハの字に拡がる両端部にして形成され、
前記S字型のフックのうち、前端部側のフック部分には一方のトラス筋の上弦材が引っ掛けられ、後端部側のフック部分には他方のトラス筋の頂部若しくは底部における弦材とラチス筋との間に引っ掛けられることで、前記両トラス筋を連結するものであること、
を特徴とする壁体構築用の連結金具。 - S字型のフックのうち、前端部側のフック部分の外側には、左右方向に架設される棒材であって、後端部側に掛止されるトラス筋の弦材が前端部側のフック部分に食い込まないようにするストッパーが設けられているとともに、該ストッパーは、前端部側のフック部分の棒状本体と2箇所で当接し、片方の棒状本体が左右方向に移動可能にするため、その2箇所の当接部分のうち1箇所だけで当該ストッパーが前記棒状本体に固着されていること、
を特徴とする請求項8に記載の壁体構築用の連結金具。 - 上下方向に沿って立設され左右方向に隣接するもの同士が適宜間隔を置いて並設されたトラス筋と、該トラス筋に直交させて上弦材側と下弦材側とのそれぞれに固持して左右方向に横架されたユニット用横筋と、該ユニット用横筋に直交させ上下方向に固持して配設されたユニット用縦筋と、前記トラス筋に対して、左右方向に沿って載置され上下方向で隣接するもの同士が適宜間隔を置いて横架された第2トラス筋とで構成されるとともに、
前記第2トラス筋は、前後方向において前記トラス筋の高さよりも高く,且つ、該トラス筋の頂部と底部とから前後方向で外側に第2トラス筋の頂部と底部とが突出して、構成されていること、
を特徴とする壁体構築用の鉄筋ユニット。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016217119A JP2018076652A (ja) | 2016-11-07 | 2016-11-07 | 壁体の構造と構築方法、壁体構築用の鉄筋ユニットと連結金具 |
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JP2016217119A Pending JP2018076652A (ja) | 2016-11-07 | 2016-11-07 | 壁体の構造と構築方法、壁体構築用の鉄筋ユニットと連結金具 |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109594688A (zh) * | 2019-01-16 | 2019-04-09 | 中建局集团建设发展有限公司 | 一种型钢桁架双皮墙结构及其施工方法 |
CN110593304A (zh) * | 2019-08-30 | 2019-12-20 | 中建一局集团建设发展有限公司 | 一种装配式双皮墙结构及体系及其施工方法 |
CN110872889A (zh) * | 2019-11-28 | 2020-03-10 | 上海中森建筑与工程设计顾问有限公司 | 一种集成保温模板的预制叠合外墙及施工方法 |
CN111962553A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-11-20 | 中铁第四勘察设计院集团有限公司 | 车站桁架型站厅结构及施工方法 |
CN112814242A (zh) * | 2021-02-07 | 2021-05-18 | 上海紫宝建设工程有限公司 | 一种应用于外挂体系的单面叠合墙板 |
CN113802748A (zh) * | 2021-09-26 | 2021-12-17 | 浙江汉德邦建材有限公司 | 一种钢筋桁架楼承板及制作方法 |
CN114135137A (zh) * | 2021-11-15 | 2022-03-04 | 山东国创节能科技股份有限公司 | 一种免拆模结构墙板及墙体结构 |
-
2016
- 2016-11-07 JP JP2016217119A patent/JP2018076652A/ja active Pending
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