以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。例えば、後述する各処理の実行順序は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更することができる。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム100の概略図である。図1に示される情報処理システム100は、MFP(Multi-Function Peripheralの略)10と、情報処理端末50とで構成されている。MFP10及び情報処理端末50は、通信ネットワーク101を通じて相互に通信可能に構成されている。通信ネットワーク101の具体例は特に限定されないが、例えば、インターネット、有線LAN、無線LAN、或いはこれらの組み合わせであってもよい。または、MFP10及び情報処理端末50は、USBケーブル等によって接続されていてもよい。
MFP10は、図1に示されるように、プリンタ11と、スキャナ12と、FAX部13と、ディスプレイ23と、入力I/F24と、通信I/F25と、CPU31と、メモリ32と、通信バス33とを主に備える。MFP10を構成する各構成要素は、通信バス33を通じて相互に接続されている。MFP10は、画像形成装置の一例である。
ディスプレイ23には、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等があり、各種情報を表示する表示画面を備える。ディスプレイ23は、装置ディスプレイの一例である。
入力I/F24は、ユーザによる入力操作を受け付けるユーザインタフェースである。具体的には、入力I/F24はボタンを有しており、押下されたボタンに対応づけられた各種の操作信号をCPU31へ出力する。さらに、入力I/F24は、ディスプレイ23の表示画面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。ディスプレイ23の表示画面に表示されたオブジェクトを特定する操作、文字列或いは数字列を入力する操作は、ユーザ操作の一例である。「オブジェクト」とは、例えば、ディスプレイ23に表示された文字列、アイコン、ボタン、リンク、ラジオボタン、チェックボックス、プルダウンメニュー等である。入力I/F24は、第2入力インタフェースの一例である。
タッチセンサとして実現される入力I/F24は、ユーザがタッチした表示画面上の位置を示す位置情報を出力する。なお、本明細書中における「タッチ」とは、入力媒体を表示画面に接触させる操作全般を含む。また、入力媒体が表示画面に触れていなくても、表示画面との間の距離がごく僅かな位置まで入力媒体を近接させる「ホバー」或いは「フローティングタッチ」を、前述の「タッチ」の概念に含めてもよい。さらに入力媒体とは、ユーザの指であってもよいし、タッチペン等であってもよい。ディスプレイ23に表示されたオブジェクトの位置をタップするユーザ操作は、当該オブジェクトを特定するユーザ操作の一例である。
通信I/F25は、通信ネットワーク101を通じて外部装置と通信可能な第2通信インタフェースの一例である。すなわち、MFP10は、通信I/F25を通じて外部装置に各種データを送信し、通信I/F25を通じて外部装置から各種データを受信する。通信I/F25の具体的な通信手順は特に限定されないが、例えば、Wi−Fi(登録商標)を採用することができる。また、MFP10及び情報処理端末50がUSBケーブルで接続される場合、通信I/F25は、USBケーブルを着脱可能なUSBインタフェースであってもよい。
プリンタ11は、画像データで示される画像をシートに記録するプリント動作を実行する。プリンタ11の記録技術としては、インクジェット技術や電子写真技術などの公知の技術を採用することができる。スキャナ12は、原稿に記録された画像を読み取ってスキャンデータを生成するスキャン動作を実行する。FAX部13は、画像データを外部装置にFAX送信し、画像データを外部装置からFAX受信するFAX動作を実行する。MFP10は、例えば、コピー動作、スキャンPC動作、スキャンUSB動作、スキャンWEB動作、スキャンメール動作等がさらに実行可能であってもよい。
コピー動作は、スキャン動作でスキャナ12が生成したスキャンデータで示される画像を、プリント動作でプリンタ11がシートに記録する動作である。スキャンPC動作は、スキャン動作でスキャナ12が生成したスキャンデータを、通信I/F25を通じて情報処理端末50に送信する動作である。スキャンUSB動作は、スキャン動作でスキャナ12が生成したスキャンデータを、不図示の装着部に装着されたUSBメモリに記憶させる動作である。スキャンアップロード動作は、スキャン動作でスキャナ12が生成したスキャンデータを、通信I/F25を通じてインターネット上のストレージサーバに送信する動作である。スキャンメール動作は、スキャン動作でスキャナ12が生成したスキャンデータを、通信I/F25を通じてSMTPサーバに送信する動作である。
MFP10が実行可能な動作は、動作IDによって識別される。例えば、プリンタ11が実行するプリント動作は動作ID“Print”で識別され、スキャナ12が実行するスキャン動作は動作ID“Scan”で識別され、FAX部13が実行するFAX動作は動作ID“FAX”で識別され、コピー動作は動作ID“Copy”で識別され、スキャンPC動作は動作ID“Scan to PC”で識別され、スキャンUSB動作は動作ID“Scan to USB”で識別され、スキャンアップロード動作は動作ID“Scan to WEB”で識別され、スキャンメール動作は動作ID“Scan to Email”で識別される。
MFP10は、動作パラメータに従って前述の動作を実行する。動作パラメータは、動作の実行条件を示す情報である。動作パラメータは、1以上の項目(例えば、解像度、形式、サイズ、色、宛先)それぞれの設定値を含む。動作パラメータの項目は、対応する動作によって異なる。コピー動作の動作パラメータは、例えば、項目“サイズ”、“色”の設定値を含むことができる。スキャンPC動作及びスキャンUSB動作の動作パラメータは、例えば、項目“解像度”、“形式”の設定値を含むことができる。スキャンアップロード動作及びスキャンメール動作の動作パラメータは、例えば、項目“形式”、“宛先”の設定値を含むことができる。
項目“解像度”の設定値は、原稿の読取解像度を示す。項目“形式”の設定値は、スキャンデータのファイル形式を示す。項目“サイズ”は、画像を記録するシートのサイズを示す。項目“色”は、プリント動作で用いる色を示す。項目“宛先”は、スキャンデータの送信先のサーバのURL或いはEメールアドレスを示す。但し、各動作の動作パラメータは、前述の項目の全てを含んでいなくてもよいし、前述の項目以外の項目をさらに含んでもよい。
CPU31は、MFP10の全体動作を制御するものである。CPU31は、入力I/F24から出力される各種情報、通信I/F25を通じて外部装置から取得した各種情報等に基づいて、後述する各種プログラムをメモリ32から取得して実行する。CPU31及びメモリ32は、第2コントローラの一例を構成する。
メモリ32は、OS34と、装置プログラム35とを記憶している。装置プログラム35は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。また、メモリ32は、装置プログラム35の実行に必要なデータ或いは情報等を記憶する。メモリ32は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、HDD、MFP10に着脱されるUSBメモリ等の可搬記憶媒体、CPU31が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成される。
メモリ32は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。後述する情報処理端末50のメモリ62についても同様である。
メモリ32は、例えば、図12に示されるアイコン画面を示す画面指示データを記憶している。画面指示データは、例えば、MFP10の出荷前に製造メーカによってメモリ32に記憶される。出荷時にメモリ32に記憶されている画面指示データを、「標準画面データ」と表記することがある。画面指示データの形式は特に限定されないが、例えば、XML形式の情報であってもよい。
アイコン画面は、例えば、複数のページで構成されている。そして、ディスプレイ23には、複数のページの1つが表示される。アイコン画面を構成するページは、1個以上で且つ3個以下の動作アイコンを含む。“3”は、動作アイコンの数の上限値の一例である。また、ディスプレイ23に表示されるページは、入力I/F24を通じてユーザが入力したスクロール操作に従って切り替えられる。画面指示データは、例えば、図2(A)に示されるページリストと、図2(B)に示されるアイコンリストとを含む。
ページリストは、複数のページレコードと、背景画像データとを含む。ページレコードは、アイコン画面を構成する複数のページの1つに対応する。ページレコードは、ページIDと、テキストデータとを含む。ページIDは、アイコン画面を構成する複数のページを識別するページ識別情報である。テキストデータは、ページに対応付けられたページ情報の一例である。より詳細には、テキストデータは、対応するページのタイトルを示す文字列(以下、「ページテキスト」と表記する。)を示す。
背景画像データは、アイコン画面の背景図柄を示す。背景図柄は、アイコン画面を構成する全てのページに共通であってもよい。各ページは、ディスプレイ23の表示領域のサイズ(以下、「表示領域サイズ」と表記する。)に略一致する背景図柄上に、動作アイコン等を示す図柄が合成された画面となる。
また、ページIDは、複数のページの配列順(以下、「ページ順序」と表記する)を示すページ順序情報としても利用される。例えば、ページID“ページ01”はアイコン画面の左端のページを示し、ページID“ページ02”はページID“ページ01”の右隣のページを示し、ページID“ページ03”はページID“ページ02”の右隣のページを示す。すなわち、複数のページは、ページIDの昇順に配列される。但し、ページ順序を示す情報は、ページIDとは別にページレコードに含められてもよい。
アイコンリストは、複数のアイコンレコードを含む。アイコンレコードは、アイコン画面を構成する各ページに表示される動作アイコンと、入力I/F24を通じて動作アイコンが特定された時にMFP10に実行させる動作とを示す。アイコンレコードは、例えば、ページIDと、アイコンIDと、アイコン画像データと、テキストデータと、動作IDと、動作パラメータとを含む。動作ID及び動作パラメータの組み合わせは、MFP10に実行させる動作を示す動作情報の一例である。
アイコンIDは、ページIDで識別されるページに表示される動作アイコンを識別するアイコン識別情報である。すなわち、アイコンIDは、同一のページIDに対して一意に設定される。アイコン画像データは、動作アイコンの図柄を示す画像データである。テキストデータは、動作アイコンに対応付けられたアイコン情報の一例である。より詳細には、テキストデータは、対応する動作アイコンに対応付けてアイコン画面に記述される文字列(以下、「アイコンテキスト」と表記する。)を示す。動作IDは、対応する動作アイコンが特定された時に実行すべき動作を識別する。動作パラメータは、対応する動作IDで識別される動作の実行条件を示す。
また、アイコンIDは、ページ上における動作アイコンの配列順(以下、「アイコン順序」と表記する。)を示すアイコン順序情報としても利用される。例えば、アイコンID“アイコン01”はページの左端の位置を示し、アイコンID“アイコン02”はアイコンID“アイコン01”の右隣の位置を示し、アイコンID“アイコン03”はアイコンID“アイコン02”の右隣を示す。すなわち、動作アイコンは、ページの左端から右方に向かって、アイコンIDの昇順に配列される。ページの左方が配列順の前方であり、ページの右方が配列順の後方である。但し、アイコン順序を示す情報は、アイコンIDとは別にアイコンレコードに含められてもよい。
なお、ページID“ページ02”及びアイコンID“アイコン01”を含むアイコンレコードは、アイコン画像データ、動作ID、及び動作パラメータを含んでおらず、テキストデータ“No Icon”が設定されている。すなわち、ページID“ページ02”で識別されるページには、アイコンID“アイコン01”で示される位置に動作アイコンが表示されない。このアイコンレコードは、ページID“ページ02”で識別されるページのアイコンID“アイコン01”で示される位置に、動作アイコンが追加可能であることを示す。ページID“ページ02”のアイコンID“アイコン01”で示される位置は、予約領域の一例である。
情報処理端末50は、図1に示されるように、ディスプレイ53と、入力I/F54と、通信I/F55と、CPU61と、メモリ62と、通信バス63とを主に備える。情報処理端末50に含まれるディスプレイ53、入力I/F54、通信I/F55、CPU61、メモリ62、及び通信バス63は、MFP10に含まれるディスプレイ23、入力I/F24、通信I/F25、CPU31、メモリ32、及び通信バス33と同様の構成であるので、説明は省略する。
情報処理端末50は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、或いはPC等である。ディスプレイ53は端末ディスプレイの一例であり、入力I/F54は第1入力インタフェースの一例であり、通信I/F55は第1通信インタフェースの一例であり、CPU61及びメモリ62は第1コントローラの一例である。
メモリ62は、OS64と、端末プログラム65と、一覧プログラム66とを記憶している。また図示は省略するが、メモリ62は、特定装置IDを記憶することができる。特定装置IDは、通信I/F55を通じて通信可能な複数のMFP10のうち、ユーザが特定したMFP10(以下、「特定装置」と表記する。)を識別する。また、入力I/F54は、例えば、キーボードと、マウスとで構成されてもよい。
OS64は、情報処理端末50にインストールされた複数のプログラムそれぞれが生成した複数の画面(すなわち、ウィンドウ)を、ディスプレイ53に同時に表示させることが可能である。すなわち、OS64は、所謂マルチウィンドウ機能を有する。なお、ディスプレイ53に表示される画面は、OS64自身が表示させるもの(例えば、デスクトップ画面)であってもよい。
また、OS64は、例えば図8に示されるように、ポインタ画像(例えば、矢印を表す画像)110をディスプレイ53に表示させ、マウスの移動に追従してディスプレイ53上におけるポインタ画像110の位置を移動させ、ポインタ画像110の位置を端末プログラム65に通知する。また、OS64は、例えばキーボードに搭載された複数のボタン、及びマウスに搭載された2つのボタン(以下、「左ボタン」、「右ボタン」と表記する。)が押下されたことを、端末プログラム65に通知する。
以下、ディスプレイ53に表示されたオブジェクトの位置にポインタ画像110を重ねた状態で、左ボタンを押下する操作を「オブジェクトに対する左クリック操作」と表記する。同様に、ディスプレイ53に表示されたオブジェクトの位置にポインタ画像110を重ねた状態で、右ボタンを押下する操作を「オブジェクトに対する右クリック操作」と表記する。
さらに、ディスプレイ53に表示されたオブジェクトの位置(以下、「開始位置」と表記する。)にポインタ画像110を重ねた状態で左ボタンを押下し、左ボタンを押下したままポインタ画像110を移動させ、開始位置と異なる終了位置で左ボタンの押下を解除する操作を「オブジェクトに対するドラッグ操作」と表記する。すなわち、ドラッグ操作とは、ディスプレイ53上の開始位置及び終了位置の間を、左ボタンを押下したままポインタ画像110を移動させる操作である。さらに換言すれば、ドラッグ操作は、開始位置に表示されたオブジェクトを、終了位置に移動させる操作である。
端末プログラム65は、MFP10のアイコン画面をカスタマイズするプログラムである。より詳細には、端末プログラム65は、入力I/F54を通じたユーザ操作に従って画面指示データを編集し、編集した画面指示データをMFP10に出力する。一覧プログラム66は、例えば図8に示されるように、複数の画像アイコン121〜125を含む一覧画面120を、ディスプレイ53の一部の領域に表示させる外部プログラム(例えば、エクスプローラ)の一例である。
画像アイコン121〜125は、例えば、メモリ62に記憶された複数の画像データの1つに対応付けられている。画像アイコン121〜125に対応付けられた画像データは、例えば、カメラで撮影した写真、不図示のペイントプログラムを用いて生成した画像等の任意の画像を示す。すなわち、メモリ62に記憶された複数の画像データは、サイズ(縦方向の画素数、横方向の画素数)が互いに異なる画像を示してもよい。
また、複数の画像データは、メモリ62の異なる領域(例えば、フォルダ)に記憶されていてもよい。そして、一覧プログラム66は、例えば、メモリ62に確保された複数のフォルダのうち、ユーザが特定したフォルダに記憶された画像データに対応する画像アイコン121〜125を一覧表示させてもよい。さらに、画像アイコン121〜125に対応付けられた画像データは、例えば、インターネット上のストレージサーバ(不図示)に記憶されていてもよい。
図4〜図7を参照して、本実施形態に係る情報処理システム100の動作を説明する。
本明細書のフローチャートは、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU31、61の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「制御」等の処理は、CPU31、61の処理を表している。CPU61による処理は、OS64を介したハードウェア制御も含む。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。
[メイン処理]
端末プログラム65は、例えば、入力I/F54を通じたユーザの指示で起動されたことに応じて、図4に示されるメイン処理を実行する。まず、端末プログラム65は、メモリ62に記憶された特定ページID及び特定アイコンIDを初期化する。例えば、特定ページIDの初期値は“ページ01”であり、特定アイコンIDの初期値は“アイコン01”である。
特定ページIDは、アイコン画面を構成する複数のページの1つ(以下、「特定ページ」と表記することがある。)を識別するための情報である。特定アイコンIDは、特定ページIDで識別されるページに表示される複数の動作アイコンの1つ(以下、「特定アイコン」と表記することがある。)を識別するための情報である。特定ページIDで識別されるページは特定ページの一例であり、特定アイコンIDで識別される動作アイコンは特定アイコンの一例である。
次に、端末プログラム65は、特定装置の標準画面データと、特定装置の装置情報とを取得する。装置情報は、例えば、特定装置のディスプレイ23の表示領域サイズ、及びアイコン画面に配置される動作アイコンのアイコンサイズを示す情報(例えば、縦方向の画素数、横方向の画素数)等を含む。そして、端末プログラム65は、取得した標準画面データ及び装置情報を、メモリ62に一時記憶させる。
一例として、端末プログラム65は、画面指示データ及び装置情報をメモリ62から読み出してもよい。他の例として、端末プログラム65は、通信I/F55を通じて特定装置から画面指示データ及び装置情報を受信してもよい。さらに他の例として、端末プログラム65は、特定装置のモデル名を示すモデル情報を通信I/F55を通じて不図示のサーバに送信してもよい。そして、端末プログラム65は、モデル情報に対応付けてサーバメモリに記憶された画面指示データ及び装置情報を、通信I/F55を通じてサーバから受信してもよい。
次に、端末プログラム65は、例えば図8に示されるように、ディスプレイ53の一部の領域にカスタマイズ画面130を表示させる(S11)。S11の処理は、表示処理及び第1表示処理の一例である。そして、端末プログラム65は、カスタマイズ画面130に対するユーザ操作を、入力I/F54を通じて受け付ける(S12〜S15)。
カスタマイズ画面130は、[保存]ボタン131と、[送信]ボタン132と、ツリー領域133と、プレビュー領域134と、詳細領域135とを含む。[保存]ボタン131は、後述するS17、S18、S19で編集した画面指示データを、メモリ62或いは不図示のサーバに保存する指示に対応する。[送信]ボタン132は、S17〜S19で編集した画面指示データを、特定装置に送信する指示に対応する。
ツリー領域133は、アイコン画面を構成する複数のページの並び順、及び複数のページそれぞれに表示される動作アイコンの並び順が一覧表示される第1領域の一例である。プレビュー領域134は、特定ページに含まれる動作アイコンが、画面指示データで示されるレイアウトで表示される第2領域の一例である。詳細領域135は、特定アイコンに関連付けられた情報が表示される第3領域の一例である。
ツリー領域133、プレビュー領域134、及び詳細領域135は、カスタマイズ画面130上で並列に表示される。より詳細には、ツリー領域133、プレビュー領域134、及び詳細領域135は、カスタマイズ画面130の左右方向に沿ってこの順に配列されている。すなわち、ユーザは、表示を切り替えるユーザ操作等をしなくても、各領域133〜135に表示される情報を一目で把握することができる。
ツリー領域133には、アイコン画面を構成する複数のページそれぞれについて、当該ページのページテキストと、当該ページに含まれる動作アイコンのアイコンテキストとが対応付けられて一覧表示される。また、複数のページテキストは、ページ順序に従って上下方向に配列されている。また、ページテキストに対応付けられた複数のアイコンテキストは、アイコン順序に従って上下方向に配列されている。また、ツリー領域133に表示されるテキストのうち、特定ページID“ページ01”及び特定アイコンID“アイコン01”に対応するアイコンテキスト“スキャンPC”は、他のアイコンテキストと異なる表示態様(例えば、ハイライト表示)で表示される。
さらに、ツリー領域133には、全てのページに共通の情報として背景画像データのファイル名“bg_image.jpeg”が表示される。また、アイコン画面には、例えば図12に示されるように、スクロールアイコン173、174、設定ボタン175、お知らせ表示領域176、及び[スタート]ボタン177等が表示される。しかしながら、これらは端末プログラム65によって編集できないので、ツリー領域133には表示されない。すなわち、ツリー領域133には、画面指示データに含まれる情報のうち、後述するS17、S18、S19でユーザの指示に従って編集可能な情報のみが表示されればよい。
プレビュー領域134は、例えば図8に示されるように、ページタブ141、142と、[+]タブ144と、レイアウト領域145とを含む。ページタブ141、142は、ページレコードの1つに対応する。ページタブ141、142は、ページ順序に従って左右方向に配列されている。また、図8に示されるカスタマイズ画面130において、特定ページIDを含むページレコードに対応するページタブ141が選択された状態になっている。[+]タブ144は、アイコン画面に新たなページを追加する指示に対応する。
レイアウト領域145は、画面指示データに従ってMFP10のディスプレイ23に表示されるアイコン画面と共通のレイアウトで、動作アイコン151、152、153が表示される領域である。動作アイコン151〜153は、特定ページID“ページ01”を含むアイコンレコードに対応する。動作アイコン151〜153の図柄は、対応するアイコンレコードのアイコン画像データで示される。また、図8に示されるカスタマイズ画面130において、特定アイコンID“アイコン01”を含むアイコンレコードに対応する動作アイコン151が選択された状態になっている。
また、レイアウト領域145には、スクロールアイコン147が表示される。スクロールアイコン147は、特定ページID“ページ01”を、ページ順序の直後のページID“ページ02”に切り替える指示に対応する。また、図11に示されるカスタマイズ画面130には、特定ページID“ページ02”を、ページ順序の直前のページID“ページ01”に切り替える指示に対応するスクロールアイコン146が表示される。
また、レイアウト領域145は、挿入領域を含んでもよい。挿入領域は、新たな動作アイコンを挿入可能な領域である。挿入領域は、動作アイコン151、152、153それぞれの左隣の領域である。なお、レイアウト領域145は、挿入領域を示す挿入領域画像を含んでもよい。さらに、レイアウト領域145は、背景領域を含む。背景領域は、背景画像データで示される背景図柄が表示される領域である。背景領域は、例えば、動作アイコン151〜153の上方及び下方の領域である。
詳細領域135は、例えば図8に示されるように、特定ページID“ページ01”及び特定アイコンID“アイコン01”を含むアイコンレコードに含まれる情報のうち、アイコンテキスト“スキャンPC”と、動作情報“Scan to PC”、“300dpi”、“PDF”と、アイコン画像データで示される図柄とを含む。また、詳細領域135は、アイコンテキストの入力を受け付けるためのテキストボックス161と、動作情報を変更する指示に対応する[変更]ボタン162と、アイコン画像データを変更する指示に対応する[変更]ボタン163とを含む。
次に、端末プログラム65は、例えば、図8に示される画像アイコン122を動作アイコン152、153の間の挿入領域の位置に移動させるドラッグ操作を、入力I/F54を通じて受け付ける(S12:Yes)。このドラッグ操作は、特定ページへの動作アイコンの追加を指示する追加操作の一例である。S12の処理は、第1受付処理の一例である。そして、端末プログラム65は、図5に示される追加処理を実行する(S16)。
[追加処理]
まず、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”を含むアイコンレコードのうち、挿入領域より後方の動作アイコン153に対応するアイコンレコードのアイコンIDを繰り下げる。なお、特定ページの末尾に動作アイコンが追加される場合には、アイコンIDは繰り下げられない。また、アイコンID“アイコン04”を含むアイコンレコードがアイコン画像データを含まない場合、端末プログラム65は、当該アイコンレコードをアイコンリストから削除する。
また、端末プログラム65は、画像アイコン122に対応付けられた画像データをアイコンサイズに拡大或いは縮小して、アイコン画像データを生成する。そして、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”、挿入領域の直後の位置を示すアイコンID“アイコン03”、及び生成したアイコン画像データを含むアイコンレコードを、アイコンリストに登録する(S31)。S31の処理は、アイコン追加処理の一例である。
次に、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”を含むアイコンレコードの数が上限値を超えたか否かを判断する(S32)。そして、端末プログラム65は、アイコンレコードの数が上限値以下だと判断したことに応じて(S32:3以下)、S33〜S38の処理をスキップして、追加処理を終了する。S32の処理は、第1判断処理の一例である。
一方、端末プログラム65は、アイコンレコードの数が上限値を超えたと判断したことに応じて(S32:4)、特定ページID“ページ01”を含むページレコードと、特定ページIDの直後のページID“ページ02”を含むページレコードとのページテキストが共通か否かを判断する(S33)。S33の処理は、第2判断処理の一例である。なお、「ページテキストが共通する」とは、例えば、ページテキストが同一であることを指してもよいし、ページテキストが同一の文字列と序数(例えば、1、2、・・・/A、B、・・・等)とで構成されていることを指してもよい。すなわち、共通のページテキストが割り当てられた複数のページが、後述するグループページであるとユーザが認識可能であればよい。
次に、端末プログラム65は、ページID“ページ01”、“ページ02”を含むページレコードのページテキストが共通でないと判断したことに応じて(S33:No)、ページID“ページ02”以降の各ページIDを繰り下げる。なお、特定ページIDがアイコン画面の末尾のページを示す場合には、ページIDは繰り下げられない。また、特定ページIDの直後のページIDがページリストに登録されていない場合にも、ページテキストが共通でないと判断される。
そして、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”を含むページレコードを複製し、複製したページレコードにページID“ページ02”をセットしてページリストに登録する(S37)。S37で登録されたページレコードで示されるページは、新規ページの一例である。すなわち、新規ページは、ページ順序における特定ページの直後に位置し、且つ特定ページと共通のページテキストが対応付けられる。S37の処理は、特定ページの直後に新規ページを追加するページ追加処理の一例である。
次に、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”及びアイコンID“アイコン04”を含むアイコンレコードについて、ページIDを“ページ02”に置換し、アイコンIDを“アイコン01”に置換する(S38)。S38の処理は、特定ページの末尾の動作アイコン153を特定ページから削除し、且つ動作アイコン153を新規ページの先頭に表示させる第1移動処理の一例である。
次に図4に戻って、端末プログラム65は、動作登録処理を実行する(S17)。動作登録処理は、ユーザが特定したアイコンテキスト及び動作情報を、S31で新たに登録したアイコンレコードに登録する処理である。より詳細には、端末プログラム65は、アイコンテキスト、動作ID、及び動作パラメータの入力を促す画面をディスプレイ53に表示させ、入力I/F54を通じてユーザが入力或いは選択したアイコンテキスト“スキャンMail”と、動作ID“Scan to Email”と、動作パラメータ“JPEG”、“aaa@brother.com”とを、S31で登録したアイコンレコードにセットする。
S16、S17の処理によって、図2に示される画面指示データが図3のように編集される。さらに、端末プログラム65は、S31で追加したアイコンレコードのアイコンID“アイコン03”を、特定アイコンIDにセットする。そして、端末プログラム65は、図3に示される画面指示データに従って、図9に示されるカスタマイズ画面130を、ディスプレイ53に表示させる(S11)。
その結果、ツリー領域133には、ページID“ページ01”のページテキスト“スキャン”に対応するアイコンテキスト“スキャンPC”、“スキャンUSB”、“スキャンMail”がこの順に表示され、ページID“ページ02”のページテキスト“スキャン”に対応するアイコンテキスト“スキャンFTP”、“No Icon”、“No Icon”がこの順に表示され、テキストアイコン“スキャンMail”がハイライト表示される。また、プレビュー領域134には、動作アイコン151、152、154がこの順に表示され、動作アイコン154が選択された状態となる。さらに、詳細領域135には、動作アイコン154に関連付けられた情報が表示される。
また、端末プログラム65は、例えば、図8に示される画像アイコン123を、図9に示される動作アイコン151、152の間の挿入領域の位置に移動させるドラッグ操作を、入力I/F54を通じて受け付ける(S12:Yes)。以下、前述の処理との共通点の詳細な説明は省略し、相違点を中心にS16、S17の処理を説明する。
まず、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”を含むアイコンレコードのうち、挿入領域より後方の動作アイコン152、154に対応するアイコンレコードのアイコンIDを繰り下げる。また、端末プログラム65は、画像アイコン123に対応付けられた画像データをアイコンサイズに拡大或いは縮小して、アイコン画像データを生成する。そして、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”、挿入領域の直後の位置を示すアイコンID“アイコン02”、及び生成したアイコン画像データを含むアイコンレコードを、アイコンリストに登録する(S31)。
次に、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”を含むアイコンレコードの数が上限値を超え、且つページID“ページ01”、“ページ02”を含むページレコードのページテキストが共通だと判断したことに応じて(S32:4&S33:Yes)、ページID“ページ02”を含むアイコンレコードのアイコンIDを繰り下げる(S34)。ページID“ページ02”を含むページレコードで示されるページは、次ページの一例である。なお、アイコンID“アイコン04”を含むアイコンレコードがアイコン画像データを含まない場合、端末プログラム65は、当該アイコンレコードをアイコンリストから削除する。
次に、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”及びアイコンID“アイコン04”を含むアイコンレコードについて、ページIDを“ページ02”に置換し、アイコンIDを“アイコン01”に置換する(S35)。S34、S35の処理は、特定ページの末尾の動作アイコン154を特定ページから削除し、且つ動作アイコン154を次ページの先頭に表示させる第2移動処理の一例である。
次に、端末プログラム65は、ページID“ページ02”のページを特定ページとし、ページID“ページ03”のページを次ページとして、S32以降の処理を実行する。そして、端末プログラム65は、特定ページに含まれる動作アイコンの数が上限値以下であるか(S32:3以下)、特定ページ及び次ページのページテキストが共通でないと判断するまで(S33:No)、S32〜S36の処理を繰り返し実行する。
次に図4に戻って、端末プログラム65は、入力I/F54を通じてユーザが入力或いは選択したアイコンテキスト“スキャンクラウド”と、動作ID“Scan to WEB”と、動作パラメータ“PDF”、“www.svr-b.com”とを、S31で登録したアイコンレコードにセットする(S17)。さらに、端末プログラム65は、S31で追加したアイコンレコードのアイコンID“アイコン02”を、特定アイコンIDにセットする。そして、端末プログラム65は、S16、S17で編集した画面指示データに従って、図10に示されるカスタマイズ画面130を、ディスプレイ53に表示させる(S11)。
その結果、ツリー領域133には、ページID“ページ01”のページテキスト“スキャン”に対応するアイコンテキスト“スキャンPC”、“スキャンクラウド”、“スキャンUSB”がこの順に表示され、ページID“ページ02”のページテキスト“スキャン”に対応するアイコンテキスト“スキャンMail”、“スキャンFTP”、“No Icon”がこの順に表示され、テキストアイコン“スキャンクラウド”がハイライト表示される。また、プレビュー領域134には、動作アイコン151、155、152がこの順に表示され、動作アイコン155が選択された状態となる。さらに、詳細領域135には、動作アイコン155に関連付けられた情報が表示される。
また、端末プログラム65は、例えば、図10に示される動作アイコン155をレイアウト領域145の外に移動させるドラッグ操作を、入力I/F54を通じて受け付ける(S13:Yes)。このドラッグ操作は、特定ページに含まれる動作アイコンの削除を指示する削除操作の一例である。S13の処理は、第2受付処理の一例である。そして、端末プログラム65は、図6に示される削除処理を実行する(S18)。
[削除処理]
まず、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”を含むアイコンレコードのうち、動作アイコン155に対応するアイコンID“アイコン02”を含むアイコンレコードを、アイコンリストから削除する(S41)。また、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”を含むアイコンレコードのうち、削除したアイコンレコードよりアイコン順序の後方のアイコンレコードのアイコンIDを繰り上げる。なお、特定ページの末尾の動作アイコンが削除された場合には、アイコンIDは繰り上げられない。S41の処理は、アイコン削除処理の一例である。
次に、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”を含むページレコードと、特定ページIDの直後のページID“ページ02”を含むページレコードとのページテキストが共通か否かを判断する(S42)。ページID“ページ02”を含むページレコードで示されるページは、次ページの一例である。S42の処理は、第3判断処理の一例である。S42の判断手法は、S33と同様であってもよい。そして、端末プログラム65は、ページID“ページ01”、“ページ02”のページテキストが共通でないと判断したことに応じて(S42:No)、S43〜S47の処理をスキップして、削除処理を終了する。
一方、端末プログラム65は、ページID“ページ01”、“ページ02”のページテキストが共通だと判断したことに応じて(S42:Yes)、ページID“ページ02”及びアイコンID“アイコン01”を含むアイコンレコードについて、ページIDを“ページ01”に置換し、アイコンIDを“アイコン03”に置換する(S43)。S43の処理は、次ページの先頭の動作アイコン154を次ページから削除し、且つ動作アイコン154を特定ページの末尾に表示させる第3移動処理の一例である。
次に、端末プログラム65は、ページID“ページ02”を含むアイコンレコードのうち、アイコン画像データを含むアイコンレコードが存在するか否かを判断する(S44)。S44の処理は、S41によって次ページから動作アイコンが無くなったか否かを判断する第4判断処理の一例である。端末プログラム65は、ページID“ページ02”及びアイコン画像データを含むアイコンレコードが存在すると判断したことに応じて(S44:Yes)、ページID“ページ02”を含むアイコンレコードのアイコンIDを繰り上げる(S45)。
次に、端末プログラム65は、ページID“ページ02”のページを特定ページとし、ページID“ページ03”のページを次ページとして、S42以降の処理を実行する。そして、端末プログラム65は、特定ページ及び次ページのページテキストが共通でないと判断するか(S42:No)、次ページから動作アイコンがなくなったと判断するまで(S44:No)、S42〜S46の処理を繰り返し実行する。
これにより、画面指示データが図3に示されるように編集される。また、端末プログラム65は、S41で削除したアイコンレコードのアイコンID“アイコン02”を、特定アイコンIDにセットする。そして、端末プログラム65は、S18で編集した画面指示データに従って、図9に示されるカスタマイズ画面130を、ディスプレイ53に表示させる(S11)。
また、端末プログラム65は、例えば、図9に示される動作アイコン154をレイアウト領域145の外に移動させるドラッグ操作を、入力I/F54を通じて受け付ける(S13:Yes)。以下、前述の処理との共通点の詳細な説明は省略し、相違点を中心にS18の処理を説明する。
まず、端末プログラム65は、特定ページID“ページ01”を含むアイコンレコードのうち、動作アイコン154に対応するアイコンID“アイコン03”を含むアイコンレコードを、アイコンリストから削除する(S41)。次に、端末プログラム65は、ページID“ページ01”、“ページ02”のページテキストが共通だと判断したことに応じて(S42:Yes)、ページID“ページ02”及びアイコンID“アイコン01”を含むアイコンレコードについて、ページIDを“ページ01”に置換し、アイコンIDを“アイコン03”に置換する(S43)。
次に、端末プログラム65は、ページID“ページ02”及びアイコン画像データを含むアイコンレコードが存在しないと判断したことに応じて(S44:No)、ページID“ページ02”を含むページレコードを、ページリストから削除する(S47)。また、端末プログラム65は、ページID“ページ03”以降の各ページIDを繰り上げる。なお、アイコン画面の末尾のページが削除された場合には、ページIDは繰り上げられない。S47の処理は、次ページをアイコン画面から削除するページ削除処理の一例である。
これにより、画面指示データが図2に示されるように編集される。また、端末プログラム65は、S41で削除したアイコンレコードのアイコンID“アイコン03”を、特定アイコンIDにセットする。そして、端末プログラム65は、S18で編集した画面指示データに従って、図8に示されるカスタマイズ画面130を、ディスプレイ53に表示させる(S11)。
また、端末プログラム65は、例えば、図10に示されるページタブ141に対する左クリック操作を、入力I/F54を通じて受け付ける(S14:Yes)。この左クリック操作は、アイコン画面を構成する複数のページの1つを特定ページとして特定する第1特定操作の一例である。すなわち、前述の左クリック操作によって、ページID“ページ01”を含むページレコードで示されるページが、特定ページとして特定される。S14の処理は、第3受付処理の一例である。そして、端末プログラム65は、図7に示されるページ編集処理を実行する(S19)。
[ページ編集処理]
まず、端末プログラム65は、ページタブ141に対応するページレコードを含んで連続する複数のページレコードにおいて、ページテキストが共通するか否かを判断する(S51)。S51の処理は、第5判断処理の一例である。そして、端末プログラム65は、図3(A)に示されるページリスト内において、連続するページID“ページ01”、“ページ02”に対応するページテキスト“スキャン”が共通すると判断したことに応じて(S51:Yes)、この2つのページレコードのページID“ページ01”、“ページ02”を、ページリストから読み出してメモリ62に一時記憶させる(S52)。S52の処理は、第1抽出処理の一例である。また、端末プログラム65は、図10に示されるように、一時記憶させたページID“ページ01”、“ページ02”に対応するページタブ141、142をハイライト表示する。
次に、端末プログラム65は、例えば、ページテキスト“Scan”を入力する入力操作を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S55:Yes)、図3(A)に示されるページリストに登録されたページレコードのうち、S52で一時記憶させたページID“ページ01”、“ページ02”に対応するページテキスト“スキャン”を、入力されたページテキスト“Scan”に置換する(S57)。この入力操作は、特定ページに対応付けられたページテキストの変更を指示する編集操作の一例である。S55の処理は第4受付処理の一例であり、S57の処理は編集処理の一例である。
そして、端末プログラム65は、S57で編集した画面指示データに従って、カスタマイズ画面130をディスプレイ53に表示させる(S11)。その結果、図10に示されるカスタマイズ画面のうち、ツリー領域133の2箇所のページテキスト“スキャン”と、ページタブ141、142に記述されたページテキスト“スキャン”とが、S55で入力された新たなページテキスト“Scan”に変更される。
また、端末プログラム65は、例えば、図10に示されるページタブ141を、ページタブ143及び[+]タブ144の間の位置に移動させるドラッグ操作を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S56:Yes)、図3に示されるページリスト及びアイコンリストのページIDを、“ページ03”、“ページ01”、“ページ02”に置換する(S58)。このドラッグ操作は、ページ順序で示される特定ページの位置の変更を指示する編集操作の一例である。換言すれば、このドラッグ操作は、アイコン画面を構成する複数のページの並び順の変更を指示する編集操作の一例である。S56の処理は第4受付処理の一例であり、S58の処理は編集処理の一例である。
そして、端末プログラム65は、S58で編集した画面指示データに従って、図11に示されるカスタマイズ画面130を、ディスプレイ53に表示させる(S11)。その結果、ツリー領域133には、ページテキスト“コピー”、“スキャン”、“スキャン”がこの順に表示される。一方、ページテキスト及びアイコンテキストの対応関係は、図10から変更されない。また、プレビュー領域134には、ページタブ143、141、142がこの順に表示される。すなわち、端末プログラム65は、S53で抽出したページID“ページ01”、“ページ02”に対応するページの相対的な位置を変更せずに、アイコン画面を構成する複数のページを編集操作に従って並び替える。
一方、端末プログラム65は、図10のハイライト表示されたページタブ141に対する左クリック操作(以下、「再クリック」と表記することがある。)を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S54:Yes)、S53で抽出したページID“ページ01”、“ページ02”のうち、再クリックされたページタブ141に対応するページID“ページ01”のみをメモリ62に一時記憶させる(S52)。再クリックは、第1抽出処理で抽出したページのうちの1つを特定ページとして特定する第2特定操作の一例である。S52の処理は第2抽出処理の一例であり、S54の処理は第5受付処理の一例である。
そして、端末プログラム65は、S55、S56で受け付けた編集操作に従って、S52で抽出したページID“ページ01”に対応するページを編集する。すなわち、前述の入力操作の例によれば、ページID“ページ01”、“ページ02”のうち、ページID“ページ01”に対応するページテキストのみが“Scan”に置換される。また、前述のドラッグ操作の例によれば、図3(A)に示されるページIDが、“ページ03”、“ページ01”、“ページ02”に並び替えられる。なお、端末プログラム65は、連続するページIDに対応するページテキストが共通しないと判断した場合にも(S51:No)、S52の処理を実行する。
次に図4に戻って、端末プログラム65は、図11に示される[送信]ボタン132に対する左クリック操作を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S15:Yes)、編集した画面指示データ(以下、「カスタム画面データ」と表記することがある。)を、直接的或いは間接的に特定装置に出力する(S20)。S20の処理は、出力処理及び送信処理の一例である。また図示は省略するが、端末プログラム65は、図11に示される[保存]ボタン131に対する左クリック操作を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて、編集した画面指示データをメモリ62或いは不図示のサーバに記憶させる。
直接的に出力する例として、端末プログラム65は、通信I/F55を通じて特定装置にカスタム画面データを送信してもよい。間接的に出力する例として、端末プログラム65は、カスタム画面データが記憶されたメモリ領域の先頭アドレスを示すポインタを、情報処理端末50にインストールされた不図示の出力プログラムに通知してもよい。そして、出力プログラムは、端末プログラム65から通知されたポインタで示されるメモリ領域からカスタム画面データを読み出し、読み出したカスタム画面データを通信I/F55を通じて特定装置に送信してもよい。
一方図示は省略するが、特定装置であるMFP10の装置プログラム35は、通信I/F25を通じて情報処理端末50からカスタム画面データを受信する。この処理は、受信処理の一例である。そして、装置プログラム35は、受信したカスタム画面データを、標準画面データとは別にメモリ32に記憶させる。また、装置プログラム35は、例えば、MFP10の電源が投入されたことに応じて、アイコン画面をディスプレイ23に表示させる。この処理は、第2表示処理の一例である。そして、装置プログラム35は、アイコン画面に対するユーザ操作を、入力I/F24を通じて受け付ける。この処理は、第2受付処理の一例である。
より詳細には、装置プログラム35は、カスタム画面データがメモリ32に記憶されているか否かを判断する。装置プログラム35は、カスタム画面データがメモリ32に記憶されていないと判断したことに応じて、図2に示される標準画面データをメモリ32から読み出し、当該標準画面データに従ってアイコン画面をディスプレイ23に表示させる。一方、装置プログラム35は、カスタム画面データがメモリ32に記憶されていると判断したことに応じて、カスタム画面データをメモリ32から読み出し、当該カスタム画面データに従って図12に示されるアイコン画面をディスプレイ23に表示させる。
図12(A)は、ページID“ページ02”を含むページレコードに対応するページである。図12(A)に示されるページは、ページID“ページ02”を含むアイコンレコードに対応する動作アイコン151、155、152と、スクロールアイコン173、174とを含む。図12(B)は、ページID“ページ03”を含むページレコードに対応するページである。図12(B)に示されるページは、ページID“ページ03”を含むアイコンレコードに対応する動作アイコン154、153と、スクロールアイコン173とを含む。また、アイコン画面を構成する全てのページは、設定ボタン175と、お知らせ表示領域176と、[スタート]ボタン177とを含む。
スクロールアイコン173は、ディスプレイ23に表示させるページを、現在のページから直前のページに切り替える指示に対応する。スクロールアイコン174は、ディスプレイ23に表示させるページを、現在のページから直後のページに切り替える指示に対応する。設定ボタン175は、MFP10の設定を変更する指示に対応する。お知らせ表示領域176は、不図示のサーバ等から受信したユーザに報知すべき情報を表示させるための領域である。[スタート]ボタン177は、選択した動作アイコンに対応付けられた動作を、MFP10に実行させる指示に対応する。
一例として、装置プログラム35は、図12(A)に示されるスクロールアイコン174の位置をタップするユーザ操作を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて、ディスプレイ23に表示させるページを図12(A)から図12(B)に切り替える。他の例として、装置プログラム35は、図12(B)に示されるスクロールアイコン173の位置をタップするユーザ操作を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて、ディスプレイ23に表示させるページを図12(B)から図12(A)に切り替える。スクロールアイコン173、174のタップは、スクロール指示の一例である。ディスプレイ23に表示させるページを図12(A)及び図12(B)の一方から他方に切り替える処理は、切替処理の一例である。
さらに他の例として、装置プログラム35は、動作アイコン151の位置のタップと、[スタート]ボタン177の位置のタップとを入力I/F24を通じて受け付けたことに応じて、動作アイコン151に対応するアイコンレコードを画面指示データから読み出す。そして、装置プログラム35は、読み出したアイコンレコードの動作IDで示される動作を、動作パラメータで示される実行条件に従って実行する。この処理は、実行処理の一例である。
[本実施形態の作用効果]
上記の実施形態によれば、追加操作によって特定ページの動作アイコンの数が上限値を超えると、特定ページと特定ページの直後の次ページとのページテキストが共通か否かが判断される。そして、隣接する2つのページのページテキストが共通でない場合、特定ページの末尾の動作アイコンが特定ページの直後に新たに生成された新規ページに移動される。一方、隣接する2つのページのページテキストが共通である場合、特定ページの末尾の動作アイコンが次ページの先頭に移動される。
これにより、ユーザが特定ページに纏めたいと考える複数の動作アイコン151〜155(以下、「グループアイコン」と表記する。)が、連続するページに纏めて表示される。すなわち、MFP10のユーザは、少ないスクロール指示によってグループアイコンにアクセス可能になる。その結果、各ページに表示可能な動作アイコンの数の上限値の範囲内において、グループアイコンがユーザの意図に合わせて各ページに適切に配置される。また、動作アイコンの数が上限値を超える度に新規ページが生成されるのを防止できる。
また、上記の実施形態によれば、特定ページ及び次ページに共通のページテキストが対応付けられている場合において、削除操作によって特定ページの動作アイコンの数が上限値を下回ると、次ページの先頭の動作アイコンが特定ページの末尾に移動される。これにより、上限値を超えて次ページに移動された動作アイコンが、事後的に特定ページに纏められる。さらに、次ページから全ての動作アイコンが事後的に削除された場合に、当該ページが削除される。これにより、不必要なページを含まないシンプルなアイコン画面を実現できる。
なお、上記の実施形態では、共通のページテキストが対応付けられた連続するページを、グループアイコンを表示させるページ(以下、「グループページ」と表記する。)として用いる例を説明した。そこで、端末プログラム65は、ページ編集処理において、編集操作で示される編集内容をグループページに一括して適用する。すなわち、グループアイコンが分散配置された複数のページを、1回の編集操作で纏めて編集することができる。但し、グループページの特定方法はS33、S42、S51に限定されず、グループページであることを示す情報がページレコードにさらに含められていてもよい。
また、上記の実施形態によれば、ページタブの再クリックによって、編集操作で示される編集内容がグループページの一部に対してのみ適用される。これにより、さらに柔軟にアイコン画面をカスタマイズすることができる。そして、再クリックしたページタブに対応するページレコードに対してS57、S58が実行されることにより、当該ページをグループページから事後的に除外することができる。
但し、再クリックによって抽出されるページは、前述の例に限定されない。例えば、3つのページを含むグループページのうち、ページ順序の中央のページを示すページタブが再クリックされた場合、端末プログラム65は、当該中央のページ以降のページ(すなわち、中央のページ及び右側のページ)のみを抽出し、抽出したページに対してのみS47、S58を実行してもよい。
なお、追加操作、削除操作、第1特定操作、及び第2特定操作の具体例は、前述の例に限定されない。一例として、端末プログラム65は、予約領域或いは挿入領域に対する右クリック操作を、当該領域に動作アイコンを追加する追加操作として受け付けてもよい。そして、端末プログラム65は、S31において、ユーザが特定した画像データで示される動作アイコンを当該領域に追加してもよい。他の例として、端末プログラム65は、キーボードの[DELETE]ボタンの押下を、特定アイコンの削除を指示する削除操作として受け付けてもよい。さらに他の例として、端末プログラム65は、ハイライト表示されたページタブに対するダブルクリック操作を、第2特定操作として受け付けてもよい。ダブルクリック操作は、所定の時間内に左クリック操作を連続して2回行うことを指す。
また、削除操作及び追加操作が一連の操作によって実現されてもよい。端末プログラム65は、例えば、図9に示される動作アイコン151をページタブ142の位置に移動させるドラッグ操作を受け付けたことに応じて、動作アイコン151を削除する削除処理と、ページタブ142に対応するページの動作アイコンをレイアウト領域145に表示させる処理とを実行してもよい。また、端末プログラム65は、ページタブ142の位置の動作アイコン151をレイアウト領域145に移動させるドラッグ操作を受け付けたことに応じて、ページタブ142に対応するページに動作アイコン151を追加する追加処理を実行してもよい。
なお、上記の実施形態では、MFP10の電源が投入された際に最初に表示される所謂トップ画面をカスタマイズする例を説明したが、カスタマイズ可能な画面はトップ画面に限定されず、MFP10のディスプレイ23に表示される任意の画面がカスタマイズされてもよい。なお、「最初に表示される画面」には、例えば、メーカのロゴを表示する所謂スプラッシュ画面、或いは規約への同意を求める画面等は含まれないものとする。
また、上記の実施形態のMFP10及び情報処理端末50において、メモリ32、62に記憶された各種プログラムがCPU31、61によって実行されることによって、本発明のコントローラが実行する各処理が実現される例を説明した。しかしながら、コントローラの構成はこれに限定されず、その一部又は全部を集積回路等のハードウェアで実現してもよい。
さらに、本発明は、MFP10及び情報処理端末50として実現できるだけでなく、MFP10及び情報処理端末50に処理を実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、当該プログラムは、non−transitoryな記録媒体に記録されて提供されてもよい。non−transitoryな記録媒体は、CD−ROM、DVD−ROM等の他、通信ネットワークを通じてMFP10及び情報処理端末50に接続可能なサーバに搭載された記憶部を含んでもよい。そして、サーバの記憶部に記憶されたプログラムは、当該プログラムを示す情報或いは信号として、インターネット等の通信ネットワークを通じて配信されてもよい。