JP2018075770A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を抑制しつつ媒体に異物が付着することを抑制する。【解決手段】ロール状の媒体Pがセットされるセット部3と、セット部3から搬送された媒体Pに印刷を行う印刷部5と、セット部3にセットされた媒体Pを露出させる開口部17を構成する開位置と、開口部17に対応する位置における媒体Pがカバーされる閉位置と、に変位可能な第1カバー部7と、第1カバー部7の変位に伴い少なくとも一部が該第1カバー部7に接触する位置に設けられ、セット部3にセットされた媒体Pをカバーする、可撓性の第2カバー部11と、を備える印刷装置1。【選択図】図3
Description
本発明は、印刷装置に関する。
従来から、様々な印刷装置が使用されている。このような印刷装置においては、印刷する媒体に異物が付着すると、媒体を汚してしまうほか、印刷部に該異物が付着するなどして、印刷不良を生じやすい。このため、媒体に異物が付着する(侵入する)ことを抑制するカバー部を備える印刷装置が開示されている。
例えば、特許文献1には、カバー部としての防塵カバーを備えるプリンタ(印刷装置)が開示されている。
例えば、特許文献1には、カバー部としての防塵カバーを備えるプリンタ(印刷装置)が開示されている。
特許文献1に開示されるようなカバー部を備える従来の印刷装置は、該カバー部と媒体のセット部を構成する部材とにおいて重なる部分(干渉する部分)が生じやすく装置が大型化する傾向があった。
そこで、本発明は、装置の大型化を抑制しつつ媒体に異物が付着することを抑制することを目的にする。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の印刷装置は、ロール状の媒体がセットされるセット部と、前記セット部から搬送された前記媒体に印刷を行う印刷部と、前記セット部にセットされた前記媒体を露出させる開口部を構成する開位置と、前記開口部に対応する位置における前記媒体がカバーされる閉位置と、に変位可能な第1カバー部と、前記第1カバー部の変位に伴い少なくとも一部が該第1カバー部に接触する位置に設けられ、前記セット部にセットされた前記媒体をカバーする、可撓性の第2カバー部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、開口部を構成する開位置と開口部に対応する位置における媒体がカバーされる閉位置とに変位可能な第1カバー部と、第1カバー部の変位に伴い少なくとも一部が該第1カバー部に接触する位置に設けられる可撓性の第2カバー部と、を備える。すなわち、可撓性の第2カバー部を第1カバー部に接触する位置に設けることで、第2カバー部を撓ませた状態で第1カバー部を開閉可能にし、第1カバー部の開閉経路が大回りになることを抑制でき、装置の大型化を抑制できる。このため、効果的に、装置の大型化を抑制しつつ媒体に異物が付着することを抑制できる。
本発明の第2の態様の印刷装置は、前記第1の態様において、前記第2カバー部は、前記第1カバー部が前記開位置から前記閉位置に変位する際に該第1カバー部によって押圧されることで円弧状に撓むことを特徴とする。
本態様によれば、第2カバー部は第1カバー部が開位置から閉位置に変位する際に該第1カバー部によって押圧されることで円弧状に撓むので、第1カバー部の変位に伴う移動経路を特に小さくできる。このため、特に効果的に、装置の大型化を抑制しつつ媒体に異物が付着することを抑制できる。
本発明の第3の態様の印刷装置は、前記第1又は第2の態様において、前記第2カバー部は、前記第1カバー部が前記開位置に位置する際、撓みの無い状態となることを特徴とする。
本態様によれば、第2カバー部は第1カバー部が開位置に位置する際に撓みの無い状態となるので、第2カバー部が伸びた状態となって、効果的に媒体に異物が侵入する(付着する)ことを抑制できる。
本発明の第4の態様の印刷装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記第2カバー部は、前記第1カバー部に接触する接触部が非接触部よりも柔らかく構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、第2カバー部は接触部が非接触部よりも柔らかく構成されているので、第1カバー部の変位に伴い、第2カバー部が第1カバー部にダメージを与えることを抑制できる。
なお、「接触部が非接触部よりも柔らかく構成されている」とは、例えば、接触部を非接触部よりも柔らかい素材で構成することのほか、接触部と非接触部とを同じ素材で構成した場合において接触部を非接触部よりも薄く構成することなどが挙げられる。
なお、「接触部が非接触部よりも柔らかく構成されている」とは、例えば、接触部を非接触部よりも柔らかい素材で構成することのほか、接触部と非接触部とを同じ素材で構成した場合において接触部を非接触部よりも薄く構成することなどが挙げられる。
本発明の第5の態様の印刷装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、前記開口部とは異なる領域において前記セット部にセットされた前記媒体をカバーする第3カバー部を備え、前記第2カバー部は、前記第1カバー部による前記セット部にセットされた前記媒体のカバー領域と、前記第3カバー部による前記セット部にセットされた前記媒体のカバー領域と、の間の領域において前記セット部にセットされた前記媒体をカバーすることを特徴とする。
本態様によれば、第1カバー部及び第2カバー部だけでなく、さらに、第3カバー部によってもセット部にセットされた媒体をカバーでき、特に効果的に媒体に異物が侵入する(付着する)ことを抑制できる。
本発明の第6の態様の印刷装置は、前記第5の態様において、前記第3カバー部は、前記媒体の搬送方向と交差する幅方向における一方側が該幅方向に固定されており、他方側が該幅方向に固定されていないことを特徴とする。
本態様によれば、第3カバー部は幅方向における一方側が該幅方向に固定されており、他方側が該幅方向に固定されていないので、例えば、印刷装置の使用環境(温度や湿度など)が変化などしても、第3カバー部と他の部材との膨張率の違いなどによる印刷装置のゆがみなどを抑制できる。
本発明の第7の態様の印刷装置は、前記第1から第6のいずれか1つの態様において、前記セット部は、前記媒体がセットされる際に該媒体が接触する可能性がある部分に弾性部材を配置していることを特徴とする。
本態様によれば、セット部は媒体がセットされる際に該媒体が接触する可能性がある部分に弾性部材を配置しているので、媒体をセットする際に該媒体と印刷装置の構成部材とが接触して該媒体や該構成部材にダメージを与えるということを抑制できる。
本発明の第8の態様の印刷装置は、前記第1から第7のいずれか1つの態様において、前記第1カバー部は、回動軸を基準に回動することで前記開位置と前記閉位置とに変位可能であり、前記回動軸は、前記セット部に設けられた前記媒体を搬送する際の該媒体の回転軸に対して、異なる位置に位置していることを特徴とする。
本態様によれば、第1カバー部の回動軸はセット部における媒体の回転軸に対して異なる位置に位置している。このため、第1カバー部を大きくすることなく開口部を大きくとることが可能になり、装置の大型化を抑制しつつ媒体をセットしやすくすることができる。
以下に、本発明の一実施例に係る印刷装置1について、添付図面を参照して詳細に説明する。
最初に、本実施例の印刷装置1の概要について説明する。
図1は本実施例の印刷装置1の概略斜視図であり、図2は本実施例の印刷装置1の概略斜視断面図である。
最初に、本実施例の印刷装置1の概要について説明する。
図1は本実施例の印刷装置1の概略斜視図であり、図2は本実施例の印刷装置1の概略斜視断面図である。
本実施例の印刷装置1は、カット紙などの単票状の媒体Pを収容可能な媒体収容部2と、ロール状の媒体Pをセット可能なセット部3と、を備えており、単票状の媒体Pにもロール状の媒体Pにも印刷が可能な構成になっている。そして、本実施例の媒体収容部2は、トレイ2aとトレイ2bとで構成されており、トレイ2aとトレイ2bとに異なる種類(素材、サイズなど)の媒体Pをセット可能になっている。
また、本実施例の印刷装置1は、図1で表されるように筐体部4の内部にインクジェットヘッドである印刷部5を備えており、媒体収容部2及びセット部3にセットから搬送される媒体に印刷部5からインクを吐出して該媒体に画像を形成することが可能に構成されている。
なお、媒体収容部2に収容された媒体Pに画像を形成する(印刷する)際には、最初に、搬送方向Aとしての方向A1に媒体Pを搬送し、該媒体Pを反転(Uターン)させて、搬送方向Aとしての方向A2に該媒体Pを搬送しつつ印刷部5からインクを吐出して該媒体Pに画像を形成する。
なお、媒体収容部2に収容された媒体Pに画像を形成する(印刷する)際には、最初に、搬送方向Aとしての方向A1に媒体Pを搬送し、該媒体Pを反転(Uターン)させて、搬送方向Aとしての方向A2に該媒体Pを搬送しつつ印刷部5からインクを吐出して該媒体Pに画像を形成する。
ここで、印刷部5は、媒体Pの搬送方向Aと交差する走査方向Bに往復移動しながら、搬送される媒体Pに不図示のノズルからインクを吐出して印刷することが可能な構成である。このような構成の印刷部5を備えていることにより、本実施例の印刷装置1は、所定量(1パス分)媒体Pを搬送方向Aに搬送させることと、媒体Pを停止した状態で印刷部5を走査方向Bに移動させながらインクを吐出させることと、を繰り返すことで、媒体Pに所望の画像を形成可能である。
なお、本実施例の印刷装置1は、媒体Pの搬送と印刷部5の走査とを交互に繰り返して印刷を行う所謂シリアルプリンターであるが、媒体Pの幅方向に沿ってライン状にノズルが形成されたラインヘッドを使用して連続的に媒体Pを搬送しながら連続的に印刷を行う所謂ラインプリンターであってもよい。さらには、例えば、転写式プリンターなど、インクジェットプリンター以外の印刷装置であってもよい。
なお、本実施例の印刷装置1は、媒体Pの搬送と印刷部5の走査とを交互に繰り返して印刷を行う所謂シリアルプリンターであるが、媒体Pの幅方向に沿ってライン状にノズルが形成されたラインヘッドを使用して連続的に媒体Pを搬送しながら連続的に印刷を行う所謂ラインプリンターであってもよい。さらには、例えば、転写式プリンターなど、インクジェットプリンター以外の印刷装置であってもよい。
また、セット部3にセットされたロール状の媒体Pに印刷する際には、媒体Pがセットされた回転軸8を回転方向Cに回転させることで搬送方向Aに該媒体Pを搬送しつつ、印刷領域Rにおいて印刷部5からインクを吐出して該媒体Pに画像を形成する。
なお、本実施例の印刷装置1の要部であるセット部3の構造の詳細については、後述する。
なお、本実施例の印刷装置1の要部であるセット部3の構造の詳細については、後述する。
そして、媒体収容部2又はセット部3から搬送され、印刷部5により印刷された媒体Pは、排出口6から排出される。なお、本実施例の印刷装置1は、排出口6から排出される媒体Pの大きさなどに対応して、スタッカー18を搬送方向Aに沿って引き出し可能な構造となっている。
次に、本実施例の印刷装置1の要部であるロール状の媒体Pのセット部3の構造について説明する。
図3〜図6は、本実施例の印刷装置1のセット部3を表す概略斜視図である。このうち、図3及び図4はセット部3に設けられる第1カバー部7が開位置にある状態を表しており、図3はセット部3における筐体部4を省略して表した状態、図4はセット部3における第1カバー部7を省略して表した状態である。また、図5及び図6は第1カバー部7が閉位置にある状態を表しており、図5はセット部3における筐体部4を省略して表した状態、図6はセット部3における第1カバー部7を省略して表した状態である。
図3〜図6は、本実施例の印刷装置1のセット部3を表す概略斜視図である。このうち、図3及び図4はセット部3に設けられる第1カバー部7が開位置にある状態を表しており、図3はセット部3における筐体部4を省略して表した状態、図4はセット部3における第1カバー部7を省略して表した状態である。また、図5及び図6は第1カバー部7が閉位置にある状態を表しており、図5はセット部3における筐体部4を省略して表した状態、図6はセット部3における第1カバー部7を省略して表した状態である。
上記のように、本実施例の印刷装置1は、ロール状の媒体Pがセットされるセット部3と、セット部3から搬送された媒体Pに印刷を行う印刷部5と、を備えている。
そして、図3で表されるようにセット部3にセットされた媒体Pを露出させる開口部17を構成する開位置と、図5で表されるように開口部17に対応する位置における媒体Pがカバーされる(すなわち、開口部17がカバーされる)閉位置と、に変位可能な第1カバー部7を備えている。
そして、図3〜図6で表される第2カバー部11を備えている。第2カバー部11は、第1カバー部7が閉位置にあるときは該第1カバー部に接触して撓み(図5参照)、第1カバー部7が開位置にあるときは該第1カバー部と非接触となって撓みが解消する(図3参照)。ここで、第2カバー部11は、図4及び図6を比較するとわかるように、可撓性である。別の表現をすると、本実施例の印刷装置1は、第1カバー部7の変位に伴い少なくとも一部が該第1カバー部7に接触する位置に設けられ、セット部3にセットされた媒体Pをカバーする、可撓性の第2カバー部11を備えている。
本実施例の印刷装置1は、開閉動作に伴い第1カバー部7がカバーしきれない領域(第1カバー部7が開位置にあるときはカバーしているが閉位置にあるときはカバーされない領域)に第2カバー部11を形成することにより、効果的に媒体Pに異物が付着することを抑制している。そして、可撓性の第2カバー部11を第1カバー部7に接触する位置に設けることで、第2カバー部11を撓ませた状態で第1カバー部7を開閉可能にし、第1カバー部7の開閉経路が大回りになることを抑制し、装置の大型化を抑制している。このため、本実施例の印刷装置1は、効果的に、装置の大型化を抑制しつつ媒体Pに異物が付着することを抑制できる構成になっている。
そして、図3で表されるようにセット部3にセットされた媒体Pを露出させる開口部17を構成する開位置と、図5で表されるように開口部17に対応する位置における媒体Pがカバーされる(すなわち、開口部17がカバーされる)閉位置と、に変位可能な第1カバー部7を備えている。
そして、図3〜図6で表される第2カバー部11を備えている。第2カバー部11は、第1カバー部7が閉位置にあるときは該第1カバー部に接触して撓み(図5参照)、第1カバー部7が開位置にあるときは該第1カバー部と非接触となって撓みが解消する(図3参照)。ここで、第2カバー部11は、図4及び図6を比較するとわかるように、可撓性である。別の表現をすると、本実施例の印刷装置1は、第1カバー部7の変位に伴い少なくとも一部が該第1カバー部7に接触する位置に設けられ、セット部3にセットされた媒体Pをカバーする、可撓性の第2カバー部11を備えている。
本実施例の印刷装置1は、開閉動作に伴い第1カバー部7がカバーしきれない領域(第1カバー部7が開位置にあるときはカバーしているが閉位置にあるときはカバーされない領域)に第2カバー部11を形成することにより、効果的に媒体Pに異物が付着することを抑制している。そして、可撓性の第2カバー部11を第1カバー部7に接触する位置に設けることで、第2カバー部11を撓ませた状態で第1カバー部7を開閉可能にし、第1カバー部7の開閉経路が大回りになることを抑制し、装置の大型化を抑制している。このため、本実施例の印刷装置1は、効果的に、装置の大型化を抑制しつつ媒体Pに異物が付着することを抑制できる構成になっている。
ここで、本実施例の第2カバー部11は、第1カバー部7が図3及び図4で表される開位置から図5及び図6で表される閉位置に変位する際に、該第1カバー部7によって押圧されることで円弧状に撓む(図5及び図6参照)。このため、第1カバー部7の変位に伴う移動経路を特に小さくできている。第2カバー部11が可撓性ではなく第1カバー部7によって押圧されることで円弧状に撓む構成でなければ、第1カバー部7と第2カバー部11とが干渉しないように、第1カバー部7の変位に伴う移動経路を大きくしなければならないためである。したがって、本実施例の印刷装置1は、特に効果的に、装置の大型化を抑制しつつ媒体に異物が付着することを抑制できる構成になっている。
なお、「円弧状に撓む」とは、図5及び図6で表されるように、セット部3にセットされる媒体Pのロールの円弧面に概ね沿うように撓むことを意味している。
なお、「円弧状に撓む」とは、図5及び図6で表されるように、セット部3にセットされる媒体Pのロールの円弧面に概ね沿うように撓むことを意味している。
また、本実施例の第2カバー部11は、図3及び図4で表されるように、第1カバー部7が開位置に位置する際、撓みの無い状態となるので、本実施例の印刷装置1は、第2カバー部11が伸びた状態となって、効果的に媒体Pに異物が侵入する(付着する)ことを抑制できる構成になっている。
ここで、本実施例の第1カバー部7は、回動軸9を有し、該回動軸9を基準に回動方向Dに回動することで開位置と閉位置とに変位可能に構成されている(図3及び図5参照)。なお、第1カバー部7は、円弧状の溝部12を有し、セット部3の不動部(基部19)に形成された係合部13と該溝部12とが係合することで回動範囲が決定されている。そして、図3及び図5からわかるように、回動軸9はセット部3における媒体Pの回転軸8に対して搬送方向Aとは反対側になる位置(異なる位置)に設けられている。
すなわち、本実施例の印刷装置1においては、第1カバー部7は、回動軸9を基準に回動することで開位置と閉位置とに変位可能である。そして、回動軸9は、セット部3に設けられた媒体Pを搬送する際の該媒体Pの回転軸8に対して、異なる位置に位置している。このため、第1カバー部7を大きくすることなく開口部17を大きくとることを可能にしており、装置の大型化を抑制しつつ媒体Pをセットしやすくしている。
なお、回動軸9を回転軸8に対して搬送方向Aとは反対側になる位置に設けることで開口部17を特に大きくとることが可能になるが、「回転軸8に対して搬送方向Aとは反対側」とは、媒体Pの搬送方向Aとは180°反対の方向だけを意味するのではなく、媒体Pの搬送方向Aとは180°反対の方向のベクトル成分を有する側を意味する。
すなわち、本実施例の印刷装置1においては、第1カバー部7は、回動軸9を基準に回動することで開位置と閉位置とに変位可能である。そして、回動軸9は、セット部3に設けられた媒体Pを搬送する際の該媒体Pの回転軸8に対して、異なる位置に位置している。このため、第1カバー部7を大きくすることなく開口部17を大きくとることを可能にしており、装置の大型化を抑制しつつ媒体Pをセットしやすくしている。
なお、回動軸9を回転軸8に対して搬送方向Aとは反対側になる位置に設けることで開口部17を特に大きくとることが可能になるが、「回転軸8に対して搬送方向Aとは反対側」とは、媒体Pの搬送方向Aとは180°反対の方向だけを意味するのではなく、媒体Pの搬送方向Aとは180°反対の方向のベクトル成分を有する側を意味する。
また、本実施例の第2カバー部11は、先端部である第1カバー部7に対する接触部11aが、非先端部である第1カバー部7に対する非接触部11bよりも柔らかく構成されている。このため、第1カバー部7の変位に伴い、第2カバー部11が第1カバー部7にダメージを与えることを抑制できる構成になっている。
ここで、接触部11aが非接触部11bよりも柔らかく構成されているとは、例えば、接触部11aを非接触部11bよりも柔らかい素材で構成することのほか、接触部11aと非接触部11bとを同じ素材で構成した場合において接触部11aを非接触部11bよりも薄く構成することなどが挙げられる。なお、本実施例の第2カバー部11は、接触部11aと非接触部11bとを同じ素材で構成し、接触部11aを非接触部11bよりも薄く構成している。
ここで、接触部11aが非接触部11bよりも柔らかく構成されているとは、例えば、接触部11aを非接触部11bよりも柔らかい素材で構成することのほか、接触部11aと非接触部11bとを同じ素材で構成した場合において接触部11aを非接触部11bよりも薄く構成することなどが挙げられる。なお、本実施例の第2カバー部11は、接触部11aと非接触部11bとを同じ素材で構成し、接触部11aを非接触部11bよりも薄く構成している。
また、図4〜図6で表されるように、本実施例の印刷装置1は、第1カバー部7及び第2カバー部11の他に、さらに、第3カバー部10を備えている。
詳細には、本実施例の印刷装置1は開口部17とは異なる領域においてセット部3にセットされた媒体Pをカバーする第3カバー部10を備えている。そして、第2カバー部11は、第1カバー部7によるセット部3にセットされた媒体Pのカバー領域と、第3カバー部10によるセット部3にセットされた媒体Pのカバー領域と、の間の領域においてセット部3にセットされた媒体Pをカバーしている。
このように、本実施例の印刷装置1は、第1カバー部7及び第2カバー部11だけでなく、さらに、第3カバー部10によってもセット部3にセットされた媒体Pをカバーでき、特に効果的に媒体Pに異物が侵入する(付着する)ことを抑制できる構成になっている。
詳細には、本実施例の印刷装置1は開口部17とは異なる領域においてセット部3にセットされた媒体Pをカバーする第3カバー部10を備えている。そして、第2カバー部11は、第1カバー部7によるセット部3にセットされた媒体Pのカバー領域と、第3カバー部10によるセット部3にセットされた媒体Pのカバー領域と、の間の領域においてセット部3にセットされた媒体Pをカバーしている。
このように、本実施例の印刷装置1は、第1カバー部7及び第2カバー部11だけでなく、さらに、第3カバー部10によってもセット部3にセットされた媒体Pをカバーでき、特に効果的に媒体Pに異物が侵入する(付着する)ことを抑制できる構成になっている。
次に、本実施例の印刷装置1の要部であるロール状の媒体Pのセット部3のうちの第3カバー部10の構造について説明する。
図7は、本実施例の印刷装置1のセット部3を表す概略平面図である。また、図8は、セット部3の一部の概略拡大図であり、図7の領域Xを表している。また、図9は、セット部3の一部の概略拡大図であり、図7の領域Yを表している。そして、図10は、セット部3の一部の概略拡大図であり、図8の領域Zを表している。
図7は、本実施例の印刷装置1のセット部3を表す概略平面図である。また、図8は、セット部3の一部の概略拡大図であり、図7の領域Xを表している。また、図9は、セット部3の一部の概略拡大図であり、図7の領域Yを表している。そして、図10は、セット部3の一部の概略拡大図であり、図8の領域Zを表している。
図7で表されるように、本実施例の第3カバー部10の内部(媒体Pと対向する側)には、弾性部材14が配置されている。別の表現をすると、本実施例のセット部3は、媒体Pがセットされる際に該媒体Pが接触する可能性がある部分に弾性部材14を配置している。このため、本実施例の印刷装置1は、媒体Pをセットする際に該媒体Pと印刷装置1の構成部材とが接触して該媒体Pや該構成部材にダメージを与えるということを抑制できる構成になっている。なお、弾性部材14の具体例としては、例えば、スポンジやゴムなどが挙げられる。
ここで、図7の領域Xに対応する図8は、セット部3における基部19と第3カバー部10との取り付け部分を表しており、第3カバー部10の長手方向(走査方向Bに沿う方向)の一方側の領域を表している。図8で表されるように、領域Xにおいて、第3カバー部10はセット部3における基部19にネジ15でネジ止めされている。
また、図7の領域Yに対応する図9は、セット部3における基部19と第3カバー部10との取り付け部分を表しており、第3カバー部10の長手方向の他方側の領域を表している。図9で表されるように、領域Yにおいて、第3カバー部10はセット部3における基部19にネジ16でネジ止めされている。
また、図7の領域Yに対応する図9は、セット部3における基部19と第3カバー部10との取り付け部分を表しており、第3カバー部10の長手方向の他方側の領域を表している。図9で表されるように、領域Yにおいて、第3カバー部10はセット部3における基部19にネジ16でネジ止めされている。
ここで、ネジ16は、軸の先端から頭まで溝が切られている通常(段なし)の雄ねじである。
一方、ネジ15は、図10で表されるように、軸の先端から軸の途中の位置までの溝形成部15aにおいて溝が切られ、該途中の位置から頭までの非溝形成部15bに対応する空間Sにおいては溝が切られていない段付きねじ(雄ねじ)である。このため、第3カバー部10は、一方側(領域X側)において空間Sの範囲で基部19に対して位置を変えることができる。
一方、ネジ15は、図10で表されるように、軸の先端から軸の途中の位置までの溝形成部15aにおいて溝が切られ、該途中の位置から頭までの非溝形成部15bに対応する空間Sにおいては溝が切られていない段付きねじ(雄ねじ)である。このため、第3カバー部10は、一方側(領域X側)において空間Sの範囲で基部19に対して位置を変えることができる。
すなわち、本実施例の第3カバー部10は、媒体Pの搬送方向Aと交差する幅方向(走査方向Bに沿う方向)における一方側(領域X側)が該幅方向に固定されており、他方側(領域Y側)が該幅方向に固定されていない。このような構成により、本実施例の印刷装置1は、例えば、印刷装置1の使用環境(温度や湿度など)が変化などしても、空間Sの範囲で第3カバー部10が基部19に対して位置を変えることにより、第3カバー部10と他の部材との膨張率の違いなどによる印刷装置1のゆがみなどを抑制できる構成になっている。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることは言うまでもない。
例えば、セット部3に媒体Pをセットしていない状態において、セット部3の内部を物入れに使用できる構成としてもよい、このような構成であれば、セット部3の内部に収容した物に異物が付着することを抑制できる。さらには、セット部3の内部に複数の物を収容し易いように脱着可能な間仕切りなどを設けてもよい。
例えば、セット部3に媒体Pをセットしていない状態において、セット部3の内部を物入れに使用できる構成としてもよい、このような構成であれば、セット部3の内部に収容した物に異物が付着することを抑制できる。さらには、セット部3の内部に複数の物を収容し易いように脱着可能な間仕切りなどを設けてもよい。
1…印刷装置、2…媒体収容部、2a…トレイ、2b…トレイ、3…セット部、
4…筐体部、5…印刷部、6…排出口、7…第1カバー部、8…媒体Pの回転軸、
9…回動軸、10…第3カバー部、11…第2カバー部、11a…接触部、
11b…非接触部、12…溝部、13…係合部、14…弾性部材、15…ネジ、
15a…溝形成部、15b…非溝形成部、16…ネジ、17…開口部、
18…スタッカー、19…セット部3の基部、P…媒体、R…印刷領域、S…空間
4…筐体部、5…印刷部、6…排出口、7…第1カバー部、8…媒体Pの回転軸、
9…回動軸、10…第3カバー部、11…第2カバー部、11a…接触部、
11b…非接触部、12…溝部、13…係合部、14…弾性部材、15…ネジ、
15a…溝形成部、15b…非溝形成部、16…ネジ、17…開口部、
18…スタッカー、19…セット部3の基部、P…媒体、R…印刷領域、S…空間
Claims (8)
- ロール状の媒体がセットされるセット部と、
前記セット部から搬送された前記媒体に印刷を行う印刷部と、
前記セット部にセットされた前記媒体を露出させる開口部を構成する開位置と、前記開口部に対応する位置における前記媒体がカバーされる閉位置と、に変位可能な第1カバー部と、
前記第1カバー部の変位に伴い少なくとも一部が該第1カバー部に接触する位置に設けられ、前記セット部にセットされた前記媒体をカバーする、可撓性の第2カバー部と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記第2カバー部は、前記第1カバー部が前記開位置から前記閉位置に変位する際に該第1カバー部によって押圧されることで円弧状に撓むことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1又は2に記載の印刷装置において、
前記第2カバー部は、前記第1カバー部が前記開位置に位置する際、撓みの無い状態となることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記第2カバー部は、前記第1カバー部に接触する接触部が非接触部よりも柔らかく構成されていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記開口部とは異なる領域において前記セット部にセットされた前記媒体をカバーする第3カバー部を備え、
前記第2カバー部は、前記第1カバー部による前記セット部にセットされた前記媒体のカバー領域と、前記第3カバー部による前記セット部にセットされた前記媒体のカバー領域と、の間の領域において前記セット部にセットされた前記媒体をカバーすることを特徴とする印刷装置。 - 請求項5に記載の印刷装置において、
前記第3カバー部は、前記媒体の搬送方向と交差する幅方向における一方側が該幅方向に固定されており、他方側が該幅方向に固定されていないことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記セット部は、前記媒体がセットされる際に該媒体が接触する可能性がある部分に弾性部材を配置していることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記第1カバー部は、回動軸を基準に回動することで前記開位置と前記閉位置とに変位可能であり、
前記回動軸は、前記セット部に設けられた前記媒体を搬送する際の該媒体の回転軸に対して、異なる位置に位置していることを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016219102A JP2018075770A (ja) | 2016-11-09 | 2016-11-09 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016219102A JP2018075770A (ja) | 2016-11-09 | 2016-11-09 | 印刷装置 |
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JP2018075770A true JP2018075770A (ja) | 2018-05-17 |
Family
ID=62150002
Family Applications (1)
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JP2016219102A Pending JP2018075770A (ja) | 2016-11-09 | 2016-11-09 | 印刷装置 |
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JP (1) | JP2018075770A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102124266B1 (ko) * | 2018-12-31 | 2020-06-17 | 홍희정 | 일회용 매트커버 공급장치 |
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2016
- 2016-11-09 JP JP2016219102A patent/JP2018075770A/ja active Pending
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KR102124266B1 (ko) * | 2018-12-31 | 2020-06-17 | 홍희정 | 일회용 매트커버 공급장치 |
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