JP2018075509A - 果菜物選別装置及び果菜物選別方法 - Google Patents

果菜物選別装置及び果菜物選別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】果菜物選別装置において、果菜物の測定を正確に行って仕分け精度を担保するとともに、装置構造の簡略化により製造コスト及びエネルギーコストの低減を図る。【解決手段】測定ライン1と、仕分けを制御する制御部2と、トレー5を仕分ける仕分けライン3と、仕分けられたトレー5をプールする排出ライン4を備えた果菜物選別装置において、トレー5は左右両側面を平坦面としその底面には左右方向に回動する複数のローラを備え、測定ライン1はベルトコンベア11とトレー5の前後方向を搬送方向に規定するガイドと測定器15を備え、制御部2は果菜物の等級を判定して仕分けを制御する制御器を備え、仕分けライン3はベルトコンベア11とトレー5の前後方向を搬送方向に規定するガイド12とトレー5の一側の平坦面を押圧する押圧手段を備え、排出ライン4は水平に、あるいは下降傾斜させて設置されてトレー5をプールする平板部を備える。【選択図】図1

Description

本願発明は、トレーに載置された状態で搬送される果菜物を測定して等級別に選別する果菜物選別装置及びその方法に関するものである。
この種の果菜物選別装置としては、従来から種々の提案がなされている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1に示される果菜物選別装置は、検査を終えた果菜物Aを載せた物品載置カップ10を、第1コンベア2(仕分けライン)上に設けた仕分け板8を回動させることで、該第1コンベア2から分岐する複数の第2コンベア(排出ライン)の何れかに移し替えることで仕分けるように構成したものである。
特許文献2に示される果菜物選別装置は、階級検出を終えた果実を載せたトレー2を、分級コンベア5(仕分けライン)から分級排出部6(排出ライン)に、分級コンベア5の幅方向にスライドベース13を移動させることで移し替えることで階級ごとに仕分けるように構成したものである。
特開2000−344242号公報 特開2002−263588号公報
ところが、上掲の各特許文献に示される果菜物選別装置においては、それぞれ以下のような問題がある。
「特許文献1」
(1)物品載置カップ10の平面形状が円形であるため、第1コンベア2及び第2コンベア4による搬送中に頻繁に回転して、前後左右の方向を規定(規制)することができない。したがって、メロンやスイカのような球形の果菜物であって、検査機を通過させる際に該果菜物の方向を規定する必要がない場合には適用できるが、例えば、パイナップルのような一端に葉が付いている果菜物とか、ゴーヤのような長尺状の果菜物であって、検査機を通過する際に果菜物と検査機との相対方向を規定する必要がある場合には適用できない。
(2)物品載置カップ10の底面には、ローラのような移動手段が設けられていないので、第1コンベア2から分岐する排出ライン4にも、モータ等の駆動手段を備えた第2コンベア等の搬送手段を設ける必要がある。また、この場合、排出ライン4は通常複数必要であることから、選別装置の製造コストが高くなるとともに、複数の搬送手段(第2コンベア)を駆動させるためにエネルギーコストも高くなるという問題がある。
(3)第1コンベア2の仕分け部a,b,cに、エアシリンダ等の駆動手段で回動する仕分け板8を設ける必要があるため、選別装置の製造コストが高くなる。また、物品載置カップ10の搬送速度が高い場合には、仕分け板8を物品載置カップ10に当接させる際の衝撃で物品載置カップ10上から果菜物が落下するおそれがある。
「特許文献2」
(1)トレー2の平面形状が円形であるため、前後左右の方向を規定することができない。したがって、上記特許文献1の(1)に記載したのと同様の問題がある。
(2)トレー2の底面にはローラのような移動手段が設けられていないので、分級コンベア5(仕分けライン)から分岐する分級排出部6にも、モータ等の駆動手段を備える引き出しプールコンベア33等の搬送手段を設ける必要がある。また、この場合、分級排出部6は通常複数必要であるから、果物の選別装置の製造コストが高くなるとともに、複数の搬送手段(引き出しプールコンベア33)を駆動させるためにエネルギーコストも高くなるという問題がある。
(3)トレー2を分級コンベア5から分級排出部6に移し替えるには、分級コンベア5の幅方向にスライドベース13をガイドバー16に沿って移動させ、排出ローラ21を介して引き出しプールコンベア33(分級排出部6)に移し替える必要がある。これらの機構には各々駆動手段が備えられているなど機構が複雑であるため、選別装置が故障するリスクが高く、製造コストも高いという問題がある。
そこで本願発明は、トレーに載置された果菜物に対する測定を正確に行うことでその仕分け精度を担保するとともに、装置構造の簡略化によって製造コスト及びエネルギーコストの低減を図り得るようにした果菜物選別装置及びその方法を提案することを目的としてなされたものである。
本願の第1の発明に係る果菜物選別装置では、トレーに載置された果菜物について所定の測定を行う測定ラインと、該測定ラインにて取得される測定データに基づいて果菜物の等級を判定して仕分けを制御する制御部と、該制御部における等級判定に基づいて果菜物が載置されたトレーを所定数設けられた仕分け部において仕分けする仕分けラインと、該仕分け部毎に設けられて仕分けられた果菜物が載置されたトレーをプールする排出ラインを備えたものにおいて、上記トレーは、その左右両側面を前後方向に平行な平坦面とするとともに、その底面には左右方向に回動する複数のローラを備え、上記測定ラインは、果菜物が載置された上記トレーを搬送するベルトコンベアと、該ベルトコンベアに沿って設置されて該ベルトコンベアにより搬送される上記トレーの平坦面に当接して該トレーの前後方向を搬送方向に規定するガイドと、上記トレーに載置された果菜物毎に所定の測定を行う測定器を備え、上記制御部は、果菜物の測定データを予め定められた等級基準データと照合して果菜物の等級を判定するとともに、判定結果に基づいて上記仕分けラインの仕分け部における仕分けを制御する制御器を備え、上記仕分けラインは、果菜物が載置されたトレーを搬送するベルトコンベアと、該ベルトコンベアに沿って設置されて該ベルトコンベアにより搬送されるトレーの平坦面に当接して該トレーの前後方向を搬送方向に規定するガイドを有するとともに、所定数設けられた仕分け部には搬送される果菜物が載置されたトレーの一側の平坦面を押圧して他側方向に移動させる押圧手段を備え、上記排出ラインは、上記仕分けラインの仕分け部において他側方向に移動された果菜物が載置された上記トレーをプールする平板部を有するとともに、該平板部を水平に設置し、あるいは上記仕分け部から離隔する方向に向かって下降するように傾斜させて設置したことを特徴としている。
なお、本発明において「果菜物」とは、あらゆる果物及び野菜を含み、例えば果実類、果菜類、葉茎類及び根菜類の全てを含むものである。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る果菜物選別装置において、上記トレーの底面に備えられた複数のローラのうち少なくとも1個のローラを、その幅「V」が上記トレー側面の平坦面の幅「W」の0.6倍以上の長ローラとしたことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係る果菜物選別装置において、上記排出ラインにおける上記平板部の傾斜角度を0〜5°としたことを特徴としている。
本願の第4の発明では、上記第1、第2または第3の発明に係る果菜物選別装置において、上記押圧手段を、上記トレーの一側の平坦面をエアの噴き付けによって押圧するエアノズルとしたことを特徴としている。
本願の第5の発明に係る果菜物選別方法では、左右両側面を前後方向に平行な平坦面とするとともにその底面には左右方向に回動するローラが備えられたトレーであって、上記平坦面がベルトコンベアに沿って設置されたガイドに当接することでその前後方向がベルトコンベアの搬送方向に指向するように規定された状態で搬送されるトレーに果菜物を載置して該果菜物について所定の測定を行い、その測定データを予め定められた等級基準データと照合して上記果菜物の等級を判定し、しかる後、上記トレーを所定数設けられた仕分け部のうち上記判定等級に対応する仕分け部において該トレーの一側の平坦面を押圧して該トレーを上記ローラの回動によって他側方向に移動させて排出ラインにプールすることを特徴としている。
本願の第6の発明では、上記第5の発明において、上記トレーの底面に備えられるローラのうち少なくとも1個を、その幅「V」が上記トレー側面の平坦面の幅「W」の0.6倍以上の長ローラとしたことを特徴としている。
本願の第7の発明では、上記第5又は第6の発明において、上記排出ラインが上記トレーをプールする平板部を備えるとともに、該平板部の傾斜角度を0〜5°としたことを特徴としている。
本願の第8の発明では、上記第5、第6または第7の発明において、上記トレーの一側の平坦面をエアの噴き付けによって押圧するようにしたことを特徴としている。
(a)本願の第1の発明
本願の第1の発明に係る果菜物選別装置によれば、以下の効果が得られる。
(イ)上記トレーは、その左右両側面が前後方向に平行な平坦面とされており、この平坦面がベルトコンベアに沿って設置されたガイドと当接することでその前後方向がベルトコンベアの搬送方向に規定され、搬送中にこれが不用意に回転するということがないことから、該トレーが測定器を通過する際におけるこれら両者の相対方向は、略一定に維持される。したがって、メロンやスイカのような球形の果菜物は勿論のこと、パイナップルのような一端に葉が付いている果菜物とかゴーヤのような長尺状の果菜物であっても上記測定器によって正確に測定することができ、延いてはこの測定データに基づく果菜物の仕分け精度が向上することになる。
(ロ)上記仕分けラインでは、果菜物が載置された上記トレーは、その一側の平坦面がガイドに当接することでその前後方向が搬送方向に規定されており、この搬送状態において上記トレーが所定の仕分け部に達した時点で、該トレーの一側の平坦面が押圧手段によって押圧されることで、該トレーは上記仕分けラインのベルトコンベア上から他側方向に押し出されて排出ライン側へ移動することで仕分けされる。ここで、上記トレーの底面には該トレーの左右方向に回動する複数のローラを備えていることから、上記仕分け部において押圧手段によって排出ライン側へ押し出された上記トレーは、上記複数のローラの回動によって、格別な駆動手段を備えずとも容易に該排出ラインの排出部側へ移動してここにプールされるので、上掲各特許文献に記載のように、排出ライン側にトレーの移動のための駆動手段を、しかも各排出部にそれぞれ備える必要がなく、装置構造の簡略化により製造コスト及びエネルギーコストの低減が図れる。
(ハ)上記排出ラインの各排出部には仕分けられた上記トレーをプールする平板部が設けられているが、この平板部が水平に設置されている場合には、上記トレーは上記押圧手段による押し出し作用と、該トレーの底面に備えたローラの回動作用の協働によって所定のプール位置にスムーズに移動され、またこの平板部が上記仕分け部から離隔する方向に向かって下降するように傾斜させて設置された場合には、上記ローラは上記押圧手段による押し出し作用と、該トレーの底面に備えたローラの回動作用に加えて、該トレー及びこれに載置された果菜物の自重による転動作用の協働によって所定のプール位置により一層スムーズに移動されるので、これら何れの場合においても、例えば、上記平板部の入口側で上記トレーが滞留して上記仕分けラインにおける仕分け作業を阻害するということが未然に防止され、上記果菜物選別装置の稼働上の信頼性が向上する。
(b)本願の第2の発明
本願の第2の発明に係る果菜物選別装置では、上記(a)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、仕分けラインにおいて上記トレーの一側の平坦面を押圧手段によって押圧して、これを他側方向へ移動させて仕分ける場合、例えば、この平坦面における押圧位置が、該平坦面の前後両端部近傍である場合には、この押圧力によって上記トレーにはその重心回りの回転モーメントが発生し、該トレーが上記押圧手段による押圧方向、即ち、仕分けラインに略直交する方向から外れた方向へ回転しながら押し出されることになる。しかし、この発明では、上記トレーの底面に備えられた複数のローラのうち少なくとも1個のローラを長ローラとしているので、上記トレーの回転はこの長ローラの回転規制作用によって阻止される。即ち、上記トレーに作用する回転力は、該トレーの底面に備えられた長ローラにその回動力として伝達されるが、この場合、該長ローラが上記トレーの回転に追従するためには上記長ローラの一端側は前方側へ回転し、他端側は後方側へ回転する必要があるが、この長ローラは一体構成であることから何れの方向にも回転することができず、その結果、該長ローラとその接触面との間に作用する摩擦力によって上記トレーの回転が規制され該トレーは回転されることなく上記押圧方向前方側へ押し出されることとなり(即ち、上記トレー5の直進性が確保され)、仕分け作業の的確さが担保される。
また、上記長ローラの幅「V」を上記トレー側面の平坦面の幅「W」の0.6倍以上としているので、上記平坦面の幅方向の何れの位置を上記押圧手段によって押圧されても、上記長ローラに作用する摩擦力でこれに対抗することができ、上記効果がより一層確実となる。
(c)本願の第3の発明
本願の第3の発明に係る果菜物選別装置では、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記排出ラインにおける上記平板部の傾斜角度を「0〜5°」の範囲に設定しているので、上記排出ラインにトレー移動用の駆動手段を設けなくとも、上記トレーの底面に設けたローラの回動作用を利用して該トレーを容易にプール位置まで移動させることができ、上記駆動手段を必要としない分だけ、果菜物選別装置の構造が簡略化され、この結果、果菜物選別装置の製造コスト及びエネルギーコストが低減される。
(d)本願の第4の発明
上記仕分けラインでは、果菜物が載置された上記トレーは、その一側の平坦面がガイドに当接することでその前後方向が搬送方向に規定されており、この搬送状態において上記トレーが所定の仕分け部に達した時点で、該トレーの一側の平坦面にエアノズルからエアが噴き付けられることで、該トレーは上記仕分けラインのベルトコンベア上から他側方向に押し出されて排出ライン側へ移動することで仕分けされる。即ち、上記トレーに非接触状態で、しかも安価なエアの噴付けによって果菜物が載置された上記トレーを仕分ける構成であることから、例えば、特許文献1に記載のように、果菜物が載置されたトレーを仕分けライン上に設けた仕分け板に衝突させて排出ライン側へ移し替える場合のような衝突の衝撃による果菜物の落下の恐れがなく、果菜物の品質維持が図れるとともに、特許文献2に記載のように、果実を載せたトレーを、分級コンベアから分級排出部にスライドベースを移動させることで移し替える場合のような複雑且つ高価な装置を必要とせず、装置の低コスト化が図れるものである。また、果菜物を載置したトレーの仕分けラインから排出ラインへの移し替えを、エアをトレーの側面に噴き付けて行うため、該トレーの側方への移動開始時の加速度を、エアシリンダやその他のアクチュエータを使用して移し替える場合に比べて容易に低くすることができるため、トレーの急加速によってトレー上の果菜物が落下するといった問題が生じ難い。
(e)本願の第5の発明
本願の第5の発明に係る果菜物選別方法によれば、左右両側面を前後方向に平行な平坦面とするとともにその底面には左右方向に回動するローラが備えられたトレーであって、上記平坦面がベルトコンベアに沿って設置されたガイドに当接することでその前後方向がベルトコンベアの搬送方向に指向するように規定された状態で搬送されるトレーに果菜物を載置して該果菜物について所定の測定を行うようにしているので、例えば、メロンやスイカのような球形の果菜物は勿論のこと、パイナップルのような一端に葉が付いている果菜物とかゴーヤのような長尺状の果菜物であっても上記測定器によって正確に測定することができる。
また、上記測定器によって取得した測定データを予め定められた等級基準データと照合して上記果菜物の等級を判定し、しかる後、上記トレーを所定数設けられた仕分け部のうち上記判定等級に対応する仕分け部において、該トレーの一側の平坦面を押圧して該トレーを上記ローラの回動によって他側方向に移動させて仕分け、これを排出ライン側にプールするようにしているので、例えば特許文献2に記載のように、果実を載せたトレーを、分級コンベアから分級排出部にスライドベースを移動させることで移し替える場合のような複雑且つ高価な装置を必要とせず、装置の製造コスト及びエネルギーコストが低減される。
さらに、上記トレーの底面に左右方向に回動するローラを備え、該トレーの一側の平坦面を押圧することで該トレーを上記ローラの回動によって他側方向に移動させて仕分け、これを排出ライン側にプールする構成であることから、上掲各特許文献に記載のように、排出ライン側にトレーの移動のための駆動手段を、しかも各排出部に備える必要がなく、装置の低コスト化が促進される。
(f)本願の第6の発明
本願の第6の発明では、上記(e)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記トレーの底面に備えられるローラのうち少なくとも1個をローラ幅の大きい長ローラとしているので、上記トレーの一側の平坦面を押圧してこれを他側方向へ移動させて仕分ける場合において、例えば、この平坦面における押圧位置が該平坦面の前後両端部近傍であって、この押圧力によって上記トレーにその重心回りの回転モーメントが発生するような状態であっても、上記トレーの回転が上記長ローラの回転規制作用によって阻止され、上記トレーは回転されることなく押圧方向前方側へ押し出されることとなり、仕分け作業の的確さが担保される。
また、上記長ローラの幅「V」を上記トレー側面の平坦面の幅「W」の0.6倍以上としているので、上記平坦面の幅方向の何れの位置が押圧されても、この押圧力による上記トレーの回転に対して上記長ローラに作用する摩擦力でこれに対抗することができ、上記効果がより一層確実となる。
(g)本願の第7の発明
本願の第7の発明では、上記(e)又は(f)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記排出ラインが上記トレーをプールする平板部を備えるとともに、該平板部の傾斜角度を「0〜5°」としたので、上記排出ラインにトレー移動用の駆動手段を設けなくとも、上記トレーの底面に設けたローラの回動作用を利用して該トレーを容易にプール位置まで移動させることができ、上記駆動手段を必要としない分だけ、果菜物選別装置の構造の簡略化及び低コスト化が促進される。
(h)本願の第8の発明
上記トレーを所定数設けられた仕分け部において、該トレーの一側の平坦面にエアを噴き付けて押圧し、該トレーを上記ローラの回動によって他側方向に移動させて仕分け、これを排出ライン側にプールするようにしているので、上記トレーはこれに非接触状態で、しかも安価なエアの噴付けによって仕分けられることから、例えば、特許文献1に記載のように、果菜物が載置されたトレーを仕分けライン上に設けた仕分け板に衝突させて排出ライン側へ移し替える場合のような衝突の衝撃による果菜物の落下の恐れがなく、果菜物の品質維持が図れる。
本願発明の実施形態に係る果菜物選別装置の全体構成図である。 図1のA部拡大図である。 図2のB―B断面図である。 図1に示したトレーの拡大分解斜視図である。 上記トレーの平面図である。 上記トレーの底面図である。 図5のC−C断面図である。 図5のD−D断面図である。 図7に示したトレーに果菜物を載置した状態の説明図である。 図8に示したトレーに果菜物を載置した状態の説明図である。
図1には、本願発明の実施形態に係る果菜物選別装置Zの全体構成図を示している。この果菜物選別装置Zは、次述する測定ライン1と制御部2と仕分けライン3と排出ライン4を備えて構成される。そして、この果菜物選別装置Zにおいては、選別対象である果菜物6は、後述するトレー5に載置された状態で上記測定ライン1から上記仕分けライン3及び上記排出ライン4へと搬送される。したがって、以下においては、先ず上記トレー5の構成等を説明し、しかる後、上記測定ライン1、制御部2、仕分けライン3及び排出ライン4のそれぞれについてそれぞれの構造等を具体的に説明する。
「トレー5」
上記トレー5は、図4〜図8に示すように、次述する枠体51とクッション体57、及び一対の長ローラ55と一対の短ローラ56を備えて構成される。
上記枠体51は、前後両面51a,51bをそれぞれ円弧面とするとともに、左右両面51c、51dを該枠体51の中心を挟んで平行に離間対向する平坦面50とした略長円形の平面形体をもつ周壁52と、該周壁52の下端に位置し且つその中央部に開口54を設けた底壁53とを備え、樹脂材で形成されている。したがって、上記一対の平坦面50は、該枠体51の前後方向と平行な面とされる。
また、上記枠体51の上記底壁53の裏面(即ち、トレー5の底面)には、図6に示すように、上記前後両面51a,51bに対応する部位にはそれぞれローラ幅の小さい短ローラ56がブラケット59によって、上記左右両面51c、51dに対応する部位にはそれぞれローラ幅の大きい長ローラ55がブラケット58によって、共にその回動軸心を該枠体51の前後方向に向けた姿勢で取り付けられている。したがって、上記枠体51は、上記長ローラ55及び短ローラ56の回動によって左右方向に転動し得るようになっている。
なお、この実施形態では、図6に示すように、上記枠体51の上記平坦面50に沿って配置された上記長ローラ55の幅Vを、上記平坦面50の幅Wの0.6倍以上(V≧0.6W)に設定している。係る設定により、上記枠体51の左右方向への直進性が担保される
即ち、後述するように上記枠体51の一方の平坦面50には、左右方向外方から加圧エアが噴き付けられ、この噴付力を受けて上記枠体51は上記長ローラ55及び短ローラ56の回動によって左右方向前方(即ち、他方の平坦面50側)へ移動され、これによって仕分けられるようになっている。ところが、上記平坦面50に対する加圧エアの噴付位置が該平坦面50の幅方向の端部側であった場合には、上記枠体51にはその中心(重心Q)回りの回転力が発生し、この回転力は該枠体51の底面に備えられた上記長ローラ55及び短ローラ56対してその回動力として伝達される。
この場合、上記各短ローラ56は,上記枠体51の重心Qを通る中心線L1上で且つ重心Qを挟んでその両側に位置しているため、上記枠体51の重心Q回りの回転に対しては各短ローラ56がそれぞれ単独で逆方向に回動し、上記枠体51の回転に対する規制作用は生じない。
しかし、上記長ローラ55は、上記重心Qを通る中心線L2を跨いでその両側に延出していることから、上記回転力は該長ローラ55の一端側と他端側では逆方向の回転力として伝達されるが、該長ローラ55が一体構成であることから、その両側がそれぞれ逆回転することはなく、停止状態を維持し、上記枠体51に対してその回転の規制力として作用し、これによって上記枠体51の直進性が担保されるものである。
なお、上述のように、上記枠体51の前後両面51a,51bはそれぞれ円弧面とされているが、係る構成とすることで、後述するように上記トレー5をベルトコンベア11に載置して搬送する場合、上記枠体51がライン近傍の部材等に引っ掛かって搬送が阻害されるということが未然に防止される。
上記クッション体57は、トレー5に載置される果菜物6の損傷を防止するためのものであって、ウレタンスポンジ等の弾性材によって環状形体に形成され、上記枠体51の上記周壁52の内側に嵌装される。また、上記トレー5の使用に際しては、図9、図10に示すように、上記枠体51及び上記クッション体57を上方側から包み込むようにして布等のシート材からなるカバー61が掛けられる。このカバー61は、ゴムバンドとか面ファスナー等の固定具62によって着脱自在に固定されており、例えば、汚損したような場合には、取り外すことで簡単に取り外して交換等することができる。
以下、図1に戻って、上記測定ライン1、制御部2,仕分けライン3及び排出ライン4のそれぞれについてその構成等を具体的に説明する。
「測定ライン1」
上記測定ライン1は、上記トレー5に載置された果菜物6について所定の測定(この実施形態では糖度測定)を行うものであって、ベルトコンベア11と、該ベルトコンベア11に沿ってその幅方向両側に設置されて該ベルトコンベア11により搬送される上記トレー5の平坦面50に当接して該トレー5の前後方向を搬送方向に規定するガイド12と、上記ベルトコンベア11上に設置された糖度の測定器15を備えて構成される。
ベルトコンベア11は、次述する仕分けライン3の構成要素ともなるものであって、この実施形態では該ベルトコンベア11の一端11a寄りの部分を測定ライン1のベルトコンベアとして使用するようにしており、この一端11aの近傍をトレー5の投入位置としている。そして、上記果菜物6が載置された上記トレー5は、上記投入位置から上記ベルトコンベア11側に投入(載置)され、該ベルトコンベア11の走行によって所定速度で該ベルトコンベア11の他端11b側へ(即ち、上記仕分けライン3及び排出ライン4側へ)向けて搬送される。
なお、この実施形態では、果菜物6として、一端に葉が付いたパイナップルを採用しているので、該パイナップルと周辺部材との干渉回避、あるいは上記測定器15での測定精度の確保等の観点から、搬送中において上記トレー5が上記ベルトコンベア11及び上記測定器15に対して常に一定の相対方向を維持することが要求される。同様のことは、果菜物6としてゴーヤ等の長尺物を採用した場合にも言えることである。
このような上記トレー5の搬送時における方向保持は、上記ガイド12に上記トレー5の枠体51に設けた平坦面50が当接して該トレー5の前後方向が上記ベルトコンベア11による搬送方向と合致するように該トレー5の回転を規制することで実現されている。
したがって、上記測定器15においては、順次上記ベルトコンベア11に乗って搬送されて来る各トレー5に載置された果菜物6について可及的に一定条件の下で糖度測定が行われ、高い測定精度が確保される。なお、この測定器15での測定によって取得された上記果菜物6の糖度に関する測定データは、順次後述する制御部2の制御器21に入力される。
なお、この実施形態では上記測定器15として糖度測定器を採用しているが、本願発明では係る構成に限定されるものではなく、該測定器15として例えば、形状測定器とか色度測定器等の各種測定器を採用することができる。因みに、この実施形態で採用している糖度測定器は、果菜物6に近赤外光を照射して糖度・酸度を測定する構成となっている。
「制御部2」
上記制御部2は、上記果菜物6の測定データを予め定められた等級基準データと照合して該果菜物6の糖度に係る等級を判定するとともに、その判定結果に基づいて次述の仕分けライン3における仕分けを制御するものであて、制御器21と等級基準データ22を備えている。そして、上記制御器21には、上述のように上記測定器15から測定データが入力される他、上記ベルトコンベア11の駆動用モータ13に付設したエンコーダ14から該ベルトコンベア11の走行方向における位置に関する位置データが入力される。
上記制御器21では、上記測定データを等級基準データ22と照合して、この果菜物6が、次述する仕分けライン3において糖度毎に設定された5個の仕分け部31〜35の何れに対応するのかを決定するとともに、上記位置データから上記トレー5が現在上記ベルトコンベア11上のどの位置に在るのかを算出する。そして、上記トレー5が所定の仕分け部に到達した時点、あるいは到達前の所定時点において、後述する仕分けライン3のバルブユニット36に作動信号を出力する。なお、上記等級基準データ22は、果菜物6の種類ごとに用意されており、果菜物6の種類の変更時には、これに対応して交換使用される。
「仕分けライン3」
上記仕分けライン3は、果菜物6が載置された上記トレー5を搬送するベルトコンベア11と、該ベルトコンベア11に沿って設置されて該ベルトコンベア11により搬送される上記トレー5の平坦面50に当接して該トレー5の前後方向を搬送方向に規定するガイド12を有する。また、上記ベルトコンベア11の搬送方向に沿って所定間隔で列設された5個の仕分け部31〜35には、搬送される上記トレー5の一側の平坦面50にエアを噴き付けてこれを他側方向に移動させる押圧手段としてのエアノズル31a〜35aが、上記ベルトコンベア11の一方の側縁近傍から該ベルトコンベア11に直交する方向に向けて配置されている(図2、図3参照)。
また、上記各エアノズル31a〜35aは、それぞれエア管30を介してバルブユニット36に接続されており、該バルブユニット36は上記制御器21からの制御信号を受けて、上記各エアノズル31a〜35aのうちの所要のエアノズルに、高圧コンプレッサ等の加圧エア源37から供給される加圧エアを送給してこれを該エアノズルの前方に位置しているトレー5の平坦面50に向けて噴出させ、その噴出動圧によって該トレー5を上記ベルトコンベア11上から次述の排出ライン4側へ押し出して移動させることで、これを仕分けするようになっている。なお、上記各エアノズル31a〜35aから噴出するエアの圧力は、上記果菜物6の種類とか重量によって適宜変更されるが、1.2〜2.5MPa程度であることが望ましい。
なお、本実施形態では、押圧手段としてエアを噴出するエアノズル31a〜35aを採用しているが、例えば、他の押圧手段としてエアシリンダ、電動シリンダ等の各種アクチュエータやロボットハンド等を採用することも可能である。
上記の各仕分け部31〜35は、糖度の順に、例えば、搬送方向手前側の第1仕分け部31から第5仕分け部35側に移行するに伴って順次糖度が高くなるように列設されており、順次ベルトコンベア11によって搬送されるトレー5は、これに載置された果菜物6の糖度の高さに応じて対応する仕分け部に順次仕分けられ、上記各仕分け部31〜35のそれぞれに対応して配置された次述の排出ライン4の排出部41〜45に移動し、ここにプールされる。
ここで、上記各エアノズル31a〜35aから加圧エアを噴き付けて上記トレー5を仕分ける時における動作は以下の通りである。即ち、上記ベルトコンベア11によって搬送される上記トレー5が、これに載置された果菜物6の糖度に対応する仕分け部の位置に到達すると、上記制御部2の制御器21からの制御信号を受けて上記バルブユニット36が作動し、対応するエアノズルから加圧エアが上記トレー5の一側の平坦面50に噴き付けられ、該トレー5はこの噴付力を受けて上記ベルトコンベア11上から加圧エアの噴付方向前方側に位置する排出ライン4の排出部41〜45側へ移動されることで順次仕分けられるものである。
この場合、上記トレー5の底面に上記長ローラ55及び短ローラ56が備えられていることから、図2に示すように、該トレー5は、上記排出ライン4の各排出部41〜45側に何ら駆動手段が設けられていなくても、上記各長ローラ55,短ローラ56に及び回動作用によって軽快に且つスムーズに上記排出ライン4側へ移動される。したがって、上記仕分けライン3の各仕分け部31〜35で上記トレー5が滞留するようなことがなく、該仕分けライン3での仕分け作業がスムーズに行われ、仕分け作業の信頼性が向上する。なお、この場合、例えトレー5の平坦面50の端部寄りに加圧エアが噴き付けられても、上記長ローラ55による直進性が確保されることから、上記トレー5は回転することなくスムーズに上記ベルトコンベア11側から排出ライン4側へ移動されることは既述の通りである。
なお、この仕分けライン3においても、上記ベルトコンベア11上を搬送される上記トレー5の載置姿勢は、該ベルトコンベア11に沿って配置したガイド12が上記トレー5の平坦面50に当接して該トレー5の前後方向を搬送方向に規定することで保持される。
「排出ライン4」
上記排出ライン4には、上記仕分けライン3の各仕分け部31〜35のそれぞれに対応するように5個の排出部41〜45が設けられるとともに、該各排出部41〜45は、加圧エアの噴付によって上記ベルトコンベア11上から側方へ移動して仕分けられる上記トレー5を受け取ってこれを順次プールする平板部で構成される。なお、この平板部には、上記トレー5を移動させるための駆動手段は設けられていない。
また、この実施形態においては、上記各排出部41〜45の平板部を上記ベルトコンベア11側の端部41a〜45aから先端部41b〜45bに向けて約5度の角度αで下降傾斜させているが、この各平板部の設置角度αは0〜5度の角度範囲で可変調整可能とするのが好ましい。
即ち、上記トレー5には上記長ローラ55と短ローラ56が備えられているので、上記平板部が水平であっても、トレー5は加圧エアの押し出し作用を受けて、上記長ローラ55及び短ローラ56の転動作用によってスムーズに上記ベルトコンベア11から上記平板部側へ移し替えることができるので、該トレー5の移動という点において問題はない。また、この平板部が前方に向かって5度の傾斜をもって設置されていたとしても、上記作用がより促進されるのみで、何ら問題は生じない。なお、このように上記ベルトコンベア11から上記平板部側への移り替えがスムーズになるということは、該平板部の途中でトレー5が滞留することがなくなるということであり、仕分け作業が促進されるものである。
しかし、上記トレー5は、予め形状寸法が異なる多種類のものを用意してもよく、またこれに載置される果菜物6の種類とか大きさ、重さ等の条件も様々であることから、使用するトレー5の種類や、これに載置される果菜物6の種類及び大きさ等によっては、上記平板部の設置角度を増減させた方がよい場合もあり得るので、係る要求に対処すべく、上記平板部の設置角度を0〜5度の角度範囲で可変調整可能とするのが好ましいといえる。
ここで、以上のように構成された果菜物選別装置Zにおける選別作業の全体を簡単に説明すると、上記説明と重複する部分もあるが、以下の通りである。
上記トレー5に所定の果菜物6を載置し、これを上記ベルトコンベア11の一端寄りの投入口から上記ベルトコンベア11上に投入する。上記ベルトコンベア11上に順次投入される上記トレー5は、その平坦面50がベルトコンベア11に沿って設置された上記ガイド12に当接することでその前後方向が該ベルトコンベア11の搬送方向に指向するように規定され、この状態で搬送される。そして、該トレー5が上記測定器15を通過する際に該測定器15によって上記トレー5に載置された果菜物6についてその糖度が測定される。
上記測定器15での測定により得られた糖度に関する測定データは、制御器21に入力され、予め設定した等級基準データ22との対照によって該果菜物6の糖度に基づく等級が判定される。しかる後、上記トレー5が上記仕分けライン3の各仕分け部31〜35のうち上記判定等級に対応する仕分け部に到達した時点で、該トレー5の一側の平坦面50に対応するエアノズルから高圧エアを噴き付けて該トレー5を上記長ローラ55及び短ローラ56の回動によって他側方向に移動させて仕分け、これを上記排出ライン4側にプールするものである。
本願発明に係る果菜物選別装置及び果菜物選別方法は、多種の果菜物の仕分け作業に広く適用できるものである。
1 ・・測定ライン
2 ・・制御部
3 ・・仕分けライン
4 ・・排出ライン
5 ・・トレー
11 ・・ベルトコンベア
12 ・・ガイド
13 ・・モータ
14 ・・エンコーダ
21 ・・制御器
22 ・・等級基準データ
31〜35 ・・仕分け部
31a〜35a ・・エアノズル
36 ・・バルブユニット
37 ・・加圧エア源
41〜45 ・・排出部
50 ・・平坦面
51 ・・枠体
55 ・・長ローラ
56 ・・短ローラ
61 ・・カバー
Z ・・果菜物選別装置

Claims (8)

  1. トレーに載置された果菜物について所定の測定を行う測定ラインと、
    該測定ラインにて取得される測定データに基づいて果菜物の等級を判定して仕分けを制御する制御部と、
    該制御部における等級判定に基づいて果菜物が載置されたトレーを所定数設けられた仕分け部において仕分けする仕分けラインと、
    該仕分け部毎に設けられて仕分けられた果菜物が載置されたトレーをプールする排出ラインを備えた果菜物選別装置であって、
    上記トレーは、その左右両側面を前後方向に平行な平坦面とするとともに、その底面には左右方向に回動する複数のローラが備えられ、
    上記測定ラインは、果菜物が載置された上記トレーを搬送するベルトコンベアと、該ベルトコンベアに沿って設置されて該ベルトコンベアにより搬送される上記トレーの平坦面に当接して該トレーの前後方向を搬送方向に規定するガイドと、上記トレーに載置された果菜物毎に所定の測定を行う測定器を備え、
    上記制御部は、果菜物の測定データを予め定められた等級基準データと照合して果菜物の等級を判定するとともに、判定結果に基づいて上記仕分けラインの仕分け部における仕分けを制御する制御器を備え、
    上記仕分けラインは、果菜物が載置されたトレーを搬送するベルトコンベアと、該ベルトコンベアに沿って設置されて該ベルトコンベアにより搬送されるトレーの平坦面に当接して該トレーの前後方向を搬送方向に規定するガイドを有するとともに、所定数設けられた仕分け部には搬送される果菜物が載置されたトレーの一側の平坦面を押圧して他側方向に移動させる押圧手段が備えられ、
    上記排出ラインは、上記仕分けラインの仕分け部において他側方向に移動された果菜物が載置された上記トレーをプールする平板部を有するとともに、該平板部は水平に設置され、あるいは上記仕分け部から離隔する方向に向かって下降するように傾斜させて設置されている、
    ことを特徴とする果菜物選別装置。
  2. 請求項1において、
    上記トレーの底面に備えられた複数のローラのうち少なくとも1個のローラは、その幅「V」が上記トレー側面の平坦面の幅「W」の0.6倍以上の長ローラであることを特徴とする果菜物選別装置。
  3. 請求項1または2において、
    上記排出ラインにおける上記平板部の傾斜角度が0〜5°であることを特徴とする果菜物選別装置。
  4. 請求項1、2または3において、
    上記押圧手段は、上記トレーの一側の平坦面をエアの噴き付けによって押圧するエアノズルであることを特徴とする果菜物選別装置。
  5. 左右両側面を前後方向に平行な平坦面とするとともにその底面には左右方向に回動するローラが備えられたトレーであって、上記平坦面がベルトコンベアに沿って設置されたガイドに当接することでその前後方向がベルトコンベアの搬送方向に指向するように規定された状態で搬送されるトレーに果菜物を載置して所定の測定を行い、その測定データを予め定められた等級基準データと照合して上記果菜物の等級を判定し、しかる後、上記トレーを所定数設けられた仕分け部のうち上記判定等級に対応する仕分け部において該トレーの一側の平坦面を押圧して該トレーを上記ローラの回動によって他側方向に移動させて排出ラインにプールすることを特徴とする果菜物選別方法。
  6. 請求項5において、
    上記トレーの底面に備えられるローラのうち少なくとも1個は、その幅「V」が、上記トレー側面の平坦面の幅「W」の0.6倍以上の長ローラであることを特徴とする果菜物選別方法。
  7. 請求項5または6において、
    上記排出ラインは、上記トレーをプールする平板部を備えるとともに、該平板部の傾斜角度が0〜5°であることを特徴とする果菜物選別方法。
  8. 請求項5、6または7において、
    上記トレーの一側の平坦面をエアの噴き付けによって押圧するようにしたことを特徴とする果菜物選別方法。
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