JP2018075237A - 渦流浴装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】患者及び治療を施す者にとって使い勝手が良い上肢用の渦流浴装置を提供する。【解決手段】装置本体が前後方向に延びる上肢用の渦流浴装置は、前後の側壁のうち少なくとも一方にノズル11を有する浴槽10と、浴槽10の周囲を覆うケーシング30と、を備える。浴槽10の左右の側壁は、上側から下側に向かうにつれて当該浴槽内の左右方向の幅を狭くする第1傾斜面部102を有する。ケーシング30の左右の側壁は、上側から下側に向かうにつれて当該ケーシングの左右方向の幅を狭くする第2傾斜面部301を有する。第1傾斜面部102及び第2傾斜面部301は、それらが設けられる各側壁において、上下方向に占める割合が半分以上である。【選択図】図5
Description
本発明は、渦流浴装置に関する。
従来、上肢や下肢の水治療を行うための渦流浴装置が知られる(例えば特許文献1参照)。渦流浴装置は、内壁にノズルが設けられた浴槽を有する。渦流浴装置は、浴槽内に水を満たした状態でノズルから流体を噴射させて渦流を起し、患部を刺激する。
特許文献2には、身体の上肢に障害や疾病を持つ者(患者)の上肢部分を温浴するための上肢用部分浴槽が開示される。上肢用部分浴槽を使用する患者は、腰掛姿勢で浴槽に向かい、左右の、肘、前腕、手を入れ、湯に浸し、温熱治療を行う。患者の下肢は浴槽下の空間部に入れられる。渦流浴を行う場合には、ポンプを回転させ、浴槽内の湯を吸込み口から吸入し、ノズルから空気混じりの湯を噴出し、浴槽内の湯を循環させる。ノズルから噴出する空気混じりの湯で、患者の上肢を刺激しながら温熱治療が行われる。
特許文献2に開示される上肢用部分浴槽では、浴槽の下に患者の下肢を入れる空間部が設けられているために、浴槽が浅く、患者は、例えば肘の伸展を十分に行うことができない可能性がある。また、上記上肢用部分浴槽においては、治療時の患者の姿勢が前屈みとなり、腰に負担がかかることが懸念される。また、上記上肢用部分浴槽は、浴槽の方に顔を向けて使用することを前提とした構成であり、治療中に湯気が顔にかかり易い可能性がある。上記上肢用部分浴槽においては、患者は、湯気がかかり難い姿勢にした場合に、浴槽を構成する脚を邪魔であると感じる可能性がある。また、上記上肢用部分浴槽においては、セラピスト等の治療を施す者は、患者に対面した状態で患者に近づき難く、手技を行い難い可能性がある。
以上の点に鑑みて、本発明は、患者及び治療を施す者にとって使い勝手が良い上肢用の渦流浴装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の渦流浴装置は、装置本体が前後方向に延びる上肢用の渦流浴装置であって、前後の側壁のうち少なくとも一方にノズルを有する浴槽と、前記浴槽の周囲を覆うケーシングと、を備え、前記浴槽の左右の側壁は、上側から下側に向かうにつれて当該浴槽内の左右方向の幅を狭くする第1傾斜面部を有し、前記ケーシングの左右の側壁は、上側から下側に向かうにつれて当該ケーシングの左右方向の幅を狭くする第2傾斜面部を有し、前記第1傾斜面部及び前記第2傾斜面部は、それらが設けられる各側壁において、上下方向に占める割合が半分以上である構成(第1の構成)になっている。
本構成によれば、患者は、浴槽内に入れた上肢を第1傾斜面部に沿わせた状態で支持しながら治療を行うことができる。また、本構成によれば、患者は、第2傾斜面部が形成されているために、無理な姿勢になることなく浴槽に近寄ることができる。本構成においては、装置の左右両側に第1傾斜面部及び第2傾斜面部が設けられているために、患者は装置本体の左右両側に位置して、楽な姿勢で渦流浴を行うことができる。また、本構成においては、装置の左右両側に第2傾斜面部が設けられているために、治療を施す者は、患者と対面した状態で患者に近づき易く、渦流浴を行う患者に対して容易に手技を行うことができる。
上記第1の構成の渦流浴装置において、前記浴槽の深さは、前記浴槽の上端から前記装置本体の下端までの距離の半分よりも大きい構成(第2の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、浴槽の深さを十分に深くすることができ、例えば、肘から手先を浴槽内の水に浸す患者が腕を下方に向けて伸ばした場合でも、手先が浴槽の底壁にぶつからないようにすることができる。
上記第1又は第2の構成の渦流浴装置において、前記第1傾斜面部は、当該浴槽の上端から下端まで延びている構成(第3の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、浴槽内において、患者は、第1傾斜面部に上肢を容易に載せることができる。
上記第1から第3のいずれかの構成の渦流浴装置において、前記浴槽の左右の側壁は、前記装置本体を左右に二等分する面を基準として対称形状である(第4の構成)のが好ましい。
上記第1から第4のいずれかの構成の渦流浴装置において、前記ケーシングの左右の側壁は、前記装置本体を左右に二等分する面を基準として対称形状である(第5の構成)のが好ましい。
上記第1から第5のいずれかの構成の渦流浴装置において、前記装置本体の左右それぞれにおいて、前記第1傾斜面部と前記第2傾斜面部とは、少なくとも一部の範囲において傾きが略同一である(第6の構成)のが好ましい。本構成によれば、無駄なスペースの発生を抑制して、渦流浴装置が大型化することを避けられる。
上記第1から第6のいずれかの構成の渦流浴装置は、前記装置本体を支える支持脚を前後に備え、前後方向の一方側の前記支持脚は、前後方向他方側の前記支持脚に比べて左右方向内方に位置する構成(第7の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、前後方向の一方側を向く患者が支持脚を邪魔であると感じる可能性を低減できる。
上記第1から第7のいずれかの構成の渦流浴装置において、前記浴槽に溜められた水はヒーターによって温め可能に設けられて、前記浴槽は温浴槽であり、前記浴槽の前後方向の一端側に隣接して配置され、冷浴槽として使用される副浴槽を更に備える構成(第8の構成)が好ましい。本構成によれば、患者は、浴槽と副浴槽を用いて交代浴治療を行うことができる。
上記第8の構成の渦流浴装置において、前記副浴槽は、前記浴槽よりも左右方向の幅が広い構成(第9の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、患者は、浴槽で温浴治療を行った後に、身体を捻ることによって簡単に患部を副浴槽に入れて交代浴を行うことができる。
本発明によれば、患者及び治療を施す者にとって使い勝手が良い上肢用の渦流浴装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る渦流浴装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書では、渦流浴装置の装置本体が延びる方向を前後方向と定義する。また、この前後方向を基準として左右方向を定義し、前後方向および左右方向に対して垂直な方向を上下方向と定義する。なお、前後、左右、上下は単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定する趣旨ではない。
<渦流浴装置の概略構成>
図1は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1の構成を示す概略斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1の構成を示す概略上面図である。渦流浴装置1は、上肢の水治療を行うための上肢用の渦流浴装置である。患者は、渦流浴装置1によって、例えば肘や手首の治療を行うことができる。図1及び図2に示すように、渦流浴装置1は浴槽10を備える。浴槽10は、上面視において略矩形状であり、前後方向に延びる。
図1は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1の構成を示す概略斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1の構成を示す概略上面図である。渦流浴装置1は、上肢の水治療を行うための上肢用の渦流浴装置である。患者は、渦流浴装置1によって、例えば肘や手首の治療を行うことができる。図1及び図2に示すように、渦流浴装置1は浴槽10を備える。浴槽10は、上面視において略矩形状であり、前後方向に延びる。
浴槽10には、水が溜められる。浴槽10に溜められる水には、入浴剤等の添加物が含まれてもよい。渦流浴装置1は、不図示のヒーターを備える。なお、ヒーターは、例えば、浴槽10の下部や側部に配置することができる。浴槽10に溜められた水は、このヒーターによって温め可能である。すなわち、浴槽10は、温浴槽として機能することができる。患者は、浴槽10に溜められた温水に患部を浸すことによって温浴治療を行うことができる。
浴槽10は、前後の側壁のうち少なくとも一方にノズル11を有する。本実施形態では、浴槽10の前壁10aに、左右方向に並ぶ2つのノズル11が設けられる。また、浴槽10の後壁10bに、左右方向に並ぶ3つのノズル11が設けられる。詳細には、これら3つのノズル11のうち、中央のノズル11は、両端のノズル11より低い位置に設けられる。なお、ノズル11の数及び配置は例示にすぎず、これらは適宜変更されてよい。ノズル11の数は複数に限らず、場合によっては1つでもよい。
浴槽10の底壁には、図2に示すように、浴槽10に溜められた水を外部に排水可能とする排水部12が設けられる。排水部12は、詳細には、排水口と、排水口を開閉する水栓とによって構成される。本実施形態では、水栓はポップアップ式の水栓である。ただし、水栓は、ポップアップ式の水栓に限らず、他の公知の水栓であってよい。
その他、浴槽10の前方側の縁上面には、表示操作部13が設けられる。表示操作部13は、例えばタイマー表示を含む各種の表示を行う表示部を含む。また、表示操作部13は、各種の設定操作を行うための操作ボタンを含む。
図1及び図2に示すように、渦流浴装置1は、浴槽10の前後方向の一端側に隣接配置される副浴槽20を備える。本実施形態では、副浴槽20は、浴槽10の後端側に隣接配置される。詳細には、副浴槽20は、上面視において略矩形状であり、左右方向に延びる。副浴槽20は、浴槽10よりも左右方向の幅が広い。このために、渦流浴装置1は、装置本体後側が左右に出っ張った構造になっている。本実施形態では、副浴槽20は、浴槽10に比べて深さが浅い。副浴槽10の前後方向の幅は、浴槽10の前後方向の幅より小さい。
副浴槽20は、底面に排水部21を有する。排水部21は、詳細には、排水口と、排水口を開閉する水栓とによって構成される。本実施形態では、水栓は、副浴槽20の後壁に一端が取り付けられるチェーン22の他端に取り付けられる。水栓は、チェーン22を引っ張ることによって排水口から外すことができる。なお、水栓は、ポップアップ式の水栓等、他の公知の水栓であってもよい。副浴槽20にはノズル及びヒーターが取り付けられていない。副浴槽20は、浴槽10に溜められる水よりも温度の低い水が溜められることによって、冷浴槽として機能することができる。
渦流浴装置1は、浴槽10の周囲を覆うケーシング30を備える。本実施形態では、ケーシング30は、浴槽10と副浴槽20の周囲を纏めて覆う。渦流浴装置1は、ケーシング30の内部に、浴槽10内の水を循環させる循環部を有する。図3は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1が備える循環部40の構成を示す模式図である。
図3に示すように、循環部40は、ポンプ41と、第1液配管42と、第2液配管43とを有する。ポンプ41は、ウォーターポンプである。第1液配管42は、浴槽10に設けられる開口部10cと、ポンプ41の吸込口とを接続する。第2液配管43は、ポンプ41の吐出口と、浴槽10に設けられるノズル11とを接続する。なお、図3においては、本来複数あるノズル11を便宜的に1つだけ示している。ポンプ41の駆動により、吸水口10cから浴槽10の水がポンプ41に取り込まれ、ポンプ41から吐出された水が、ノズル11から浴槽10内に吐出される。これにより、浴槽10内の水が循環されるとともに、浴槽10内に噴流が生じる。
なお、本実施形態では、渦流浴装置1は、空気をノズル11に送るための空気配管44を備える。空気配管44の一端は、空気取込口45に接続され、他端は第2液配管43に接続される。なお、第2液配管43と空気配管44との接続は、例えばカプラーを用いた接続でもよいし、配管が金属製である場合には溶接を用いた接続であってもよい。空気配管44の途中位置には、絞り弁46が取り付けられている。絞り弁46によって、ノズル11に供給される空気量を調節することができる。絞り弁46が開かれていれば、ノズル11から空気が混じった水が吐出される。なお、場合によっては、空気配管44は設けられなくてもよい。
<浴槽及びケーシングの構造の詳細>
図4は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1の構成を示す概略正面図である。図5は、図2のA−A位置における概略断面図である。図5に示すように、浴槽10は、上下方向に略直交する底壁101を有する。換言すると、底壁101は水平方向に広がる。浴槽10の深さ(深度)dは、浴槽10の上端から装置本体の下端までの距離Dの半分よりも大きい。すなわち、d>D/2である。浴槽10の深さdは、浴槽10の上端から底壁101までの距離である。肘から手先を浴槽10内の水に浸す患者が腕を下方に向けて伸ばした際に、手先が底壁101にぶつからないように、浴槽10の深さdは十分大きく設けるのが好ましい。
図4は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1の構成を示す概略正面図である。図5は、図2のA−A位置における概略断面図である。図5に示すように、浴槽10は、上下方向に略直交する底壁101を有する。換言すると、底壁101は水平方向に広がる。浴槽10の深さ(深度)dは、浴槽10の上端から装置本体の下端までの距離Dの半分よりも大きい。すなわち、d>D/2である。浴槽10の深さdは、浴槽10の上端から底壁101までの距離である。肘から手先を浴槽10内の水に浸す患者が腕を下方に向けて伸ばした際に、手先が底壁101にぶつからないように、浴槽10の深さdは十分大きく設けるのが好ましい。
図5に示すように、浴槽10の左右の側壁は、上側から下側に向かうにつれて当該浴槽10内の左右方向の幅を狭くする第1傾斜面部102を有する。第1傾斜面部102は、浴槽10の内面側に設けられる。本実施形態では、浴槽10の左右の側壁は、装置本体を左右に二等分する面S(図2及び図4参照)を基準として対称形状である。このために、浴槽10の左右の側壁が有する第1傾斜面部102は、面Sに平行な鉛直面に対して互いに反対側に傾くが、前記鉛直面に対する傾き量は互いに同じとなっている。
第1傾斜面部102は、当該傾斜面部が設けられる各側壁において、上下方向に占める割合が半分以上である。本実施形態では、第1傾斜面部102は、浴槽10の上端から下端(底壁101)まで延びている。すなわち、第1傾斜面部102は、浴槽10の左右の側壁のそれぞれにおいて、上下方向の全範囲を占める。
ただし、これは例示である。例えば、浴槽10の左右の側壁は、浴槽10の上端から上下方向の半分を超える範囲まで第1傾斜面部102を有し、それより下側においては、上下方向と平行な方向に延びる鉛直面部を有する構成であってもよい。また、場合によっては、浴槽10の左右の側壁は、浴槽10の上端から上下方向の半分を超えない範囲で鉛直面部を有し、それより下側においては第1傾斜面部102を有する構成であってもよい。第1傾斜面部102は、浴槽10の左右の側壁のそれぞれにおいて、上下方向の大部分を占めるのが好ましく、例えば上下方向に占める割合が8割以上であるのが好ましい。
なお、第1傾斜面部102は、平面で構成されてもよいが、曲面で構成されてもよい。第1傾斜面部102は、平面と曲面とによって構成されてもよい。第1傾斜面部102の傾斜角度は、全範囲で一定であってもよいが、途中で角度が変わってもよい。
また、本実施形態では、浴槽10の左右の縁幅が狭く設けられている。浴槽10の左右の縁幅を狭くするために、浴槽10の左右の縁は、上側に凸の湾曲面で構成して平面部を有しない構成としてもよい。
図4及び図5に示すように、ケーシング30の左右の側壁は、上側から下側に向かうにつれて当該ケーシング30の左右方向の幅を狭くする第2傾斜面部301を有する。第2傾斜面部301は、ケーシング30の外面に設けられる。本実施形態では、ケーシング30の左右の側壁は、装置本体を左右に二等分する面S(図2及び図4参照)を基準として対称形状である。このために、ケーシング30の左右の側壁が有する第2傾斜面部301は、面Sに平行な鉛直面に対して互いに反対側に傾くが、前記鉛直面に対する傾き量は互いに同じとなっている。
第2傾斜面部301は、当該傾斜面部が設けられる各側壁において、上下方向に占める割合が半分以上である。本実施形態では、ケーシング30の左右の側壁は、上方と下方に上下方向と略平行な方向に延びる鉛直面部302を有する。第2傾斜面部301は、上方と下方の鉛直面部302に挟まれる。ただし、このような構成は例示にすぎない。例えば、第2傾斜面部301がケーシング30の上端から下端まで延びる構成であってもよい。また、例えば、上方と下方の鉛直面部302のうち、いずれか一方側が傾斜面部に変更されてもよい。第2傾斜面部301は、ケーシング30の左右の側壁のそれぞれにおいて、上下方向に占める割合が6割以上であるのが好ましい。
なお、第2傾斜面部301は、平面で構成されてもよいが、曲面で構成されてもよい。また、第2傾斜面部301は、平面と曲面で構成されてもよい。第2傾斜面部301の傾斜角度は、全範囲で一定であってもよいが、途中で角度が変わってもよい。
また、装置本体の左右それぞれにおいて、第1傾斜面部102と第2傾斜面部301とは、少なくとも一部の範囲において傾きが略同一である。本実施形態では、第1傾斜面部102と第2傾斜面部301とは、大部分の範囲において傾きが略同一である。このように構成することで、余分なスペースが発生したり、装置の構造が複雑になったりすることを避けることができる。ただし、場合によっては、装置本体の左右それぞれにおいて、第1傾斜面部102と第2傾斜面部301とは、全範囲において互いに傾きが異なる構成であってもよい。
図1及び図4に示すように、渦流浴装置1は、装置本体を支える支持脚50を備える。図4に示すように、左右方向において、前側の支持脚50aは、後側の支持脚50bに比べて内方に位置する。本実施形態では、前後それぞれに、左右方向に間隔をあけて配置される2つの支持脚50を有する。渦流浴装置1を正面視した場合に、前側の2つの支持脚50aは、後側の2つの支持脚50bに挟まれる。ケーシング30は、後方下部側に、外方に突出する支持脚50bを上側から覆う凸部30aを有する。
<渦流浴装置の使用例>
次に、以上のように構成される渦流浴装置1の使用例について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1を用いて患者2が治療を行う様子を示す模式図である。図6では、患者2と浴槽10との関係を理解しやすいように、渦流浴装置1は断面図で示されている。
次に、以上のように構成される渦流浴装置1の使用例について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1を用いて患者2が治療を行う様子を示す模式図である。図6では、患者2と浴槽10との関係を理解しやすいように、渦流浴装置1は断面図で示されている。
渦流浴装置1の使用にあたっては、例えば、浴槽10に温水が溜められ、副浴槽20に冷水が溜められる。なお、浴槽10に溜められる温水は、ヒーターによって所定の温度に維持される。副浴槽20には、例えば水道水がそのまま溜められてもよいが、氷等を使用して水道水より冷たい水が溜められてもよい。
図6に示すように、患者2は、例えば渦流浴装置1の側方において、椅子に座って腰掛姿勢になる。図6に示す例では、患者2は、渦流浴装置1の左側で、前方を向いた状態で腰掛姿勢になっている。患者2は、前後方向における中央部よりもやや後方に臀部を配置して腰掛姿勢になっている。なお、患者2は、副浴槽20よりもやや前方に位置する。そして、患者2は、右側の上肢を浴槽10内の水に浸している。温浴治療時においては、循環部40(図3参照)が駆動され、浴槽10内に渦流を生じさせる。患者2は、患部に渦流による刺激を与えて治療を行うことができる。なお、患者2は、左側の上肢の治療を行いたい場合には、渦流浴装置1の右側で腰掛姿勢になればよい。
第2傾斜面部301がケーシング30の左側壁に形成されている。このために、患者2は、浴槽10上面左端より内側に自身の脚を置くことができ、無理なく浴槽10に近寄ることができる。また、浴槽10内側の左側壁には、第1傾斜面部102が設けられている。このために、患者2は、浴槽10内に入れた上肢を第1傾斜面部102に沿わせた状態で支持しながら治療を行うことができる。患者2は、第1傾斜面部102と第2傾斜面部301とが設けられているために、自身の身体をあまり傾けることなく、楽な姿勢で温浴治療を行うことができる。
また、患者2は、前方を向いた姿勢で温浴治療を行える。このために、渦流浴装置1においては、治療中に患者2の顔に湯気がかかる可能性を低減できる。また、患者2は、前方を見ながら治療を行うことができるために、表示操作部13に設けられるタイマーを見易く、予め設定された時間に従って適切に治療を行うことができる。また、渦流浴装置1においては、前方の支持脚50aを覆う凸部が設けられない。このために、患者2は、前方を向いた姿勢で脚の置き場に困ることなく、快適に治療を行うことができる。
患部を温浴から冷浴に切り替える場合、副浴槽20が浴槽10の後方すぐ近くに配置されているために、患者2は、上体を捻ることよって、簡単に上肢を副浴槽20の冷水に浸すことができる。副浴槽20は、浴槽10よりも左右方向に突出している。このことも、上体を捻ることによる患部の冷浴を行い易くしている。
図7は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1を用いて、肘の治療を行う様子を示す模式図である。渦流浴装置1においては、上述のように、浴槽10の深さが十分深く設けられている。このために、図7に示すように、患者2は、肘を伸ばしても手先が浴槽10の底壁に当たらない。すなわち、患者2は、肘の曲げ伸ばし運動をストレスなく行いながら渦流を用いた温浴治療を行うことができる。なお、渦流浴装置1は、肘の治療に限らず、例えば手首等の温浴治療を行うために使用することができ、この場合も、患者2はストレスなく患部を動かしながら温浴治療を行うことができる。
図8は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1を用いて温浴治療を行う患者2に対して、セラピスト3が治療を施す様子を示す模式図である。渦流浴装置1においては、患者2が位置する側と反対側の面においても、ケーシング30には第2傾斜面部301が設けられる。このために、セラピスト3は、患者2と対面した状態で患者に近づき易い。このために、セラピスト3は、渦流浴を行う患者2に対して容易に手技を行うことができる。
図9は、本発明の実施形態に係る渦流浴装置1を用いて二人の患者2が治療を行う様子を示す模式図である。渦流浴装置1は、左右両側に第1傾斜面部102と第2傾斜面部301とを有する。このために、図9に示すように、装置の左右両側に患者2が腰掛姿勢になって、楽な姿勢で二人同時に治療を行うことができる。なお、図9では、一方の患者2が患部の温浴を行い、他方の患者2が患部の冷浴を行っている。渦流浴装置1では、二人同時に、患部の温浴を行うことも可能である。
<その他>
以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてよい。また、本明細書に記載される複数の実施形態と変形例とは、可能な範囲で適宜組み合わせて実施されてよい。また、本実施形態における副浴槽20は、場合によっては設けられなくてもよい。
以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてよい。また、本明細書に記載される複数の実施形態と変形例とは、可能な範囲で適宜組み合わせて実施されてよい。また、本実施形態における副浴槽20は、場合によっては設けられなくてもよい。
1・・・渦流浴装置
10・・・浴槽
11・・・ノズル
20・・・副浴槽
30・・・ケーシング
50・・・支持脚
102・・・第1傾斜面部
301・・・第2傾斜面部
10・・・浴槽
11・・・ノズル
20・・・副浴槽
30・・・ケーシング
50・・・支持脚
102・・・第1傾斜面部
301・・・第2傾斜面部
Claims (9)
- 装置本体が前後方向に延びる上肢用の渦流浴装置であって、
前後の側壁のうち少なくとも一方にノズルを有する浴槽と、
前記浴槽の周囲を覆うケーシングと、
を備え、
前記浴槽の左右の側壁は、上側から下側に向かうにつれて当該浴槽内の左右方向の幅を狭くする第1傾斜面部を有し、
前記ケーシングの左右の側壁は、上側から下側に向かうにつれて当該ケーシングの左右方向の幅を狭くする第2傾斜面部を有し、
前記第1傾斜面部及び前記第2傾斜面部は、それらが設けられる各側壁において、上下方向に占める割合が半分以上である、渦流浴装置。 - 前記浴槽の深さは、前記浴槽の上端から前記装置本体の下端までの距離の半分よりも大きい、請求項1に記載の渦流浴装置。
- 前記第1傾斜面部は、当該浴槽の上端から下端まで延びている、請求項1又は2に記載の渦流浴装置。
- 前記浴槽の左右の側壁は、前記装置本体を左右に二等分する面を基準として対称形状である、請求項1から3のいずれか1項に記載の渦流浴装置。
- 前記ケーシングの左右の側壁は、前記装置本体を左右に二等分する面を基準として対称形状である、請求項1から4のいずれか1項に記載の渦流浴装置。
- 前記装置本体の左右それぞれにおいて、前記第1傾斜面部と前記第2傾斜面部とは、少なくとも一部の範囲において傾きが略同一である、請求項1から5のいずれか1項に記載の渦流浴装置。
- 前記装置本体を支える支持脚を前後に備え、
前後方向の一方側の前記支持脚は、前後方向他方側の前記支持脚に比べて左右方向内方に位置する、請求項1から6のいずれか1項に記載の渦流浴装置。 - 前記浴槽に溜められた水はヒーターによって温め可能に設けられて、前記浴槽は温浴槽であり、
前記浴槽の前後方向の一端側に隣接して配置され、冷浴槽として使用される副浴槽を更に備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の渦流浴装置。 - 前記副浴槽は、前記浴槽よりも左右方向の幅が広い、請求項8に記載の渦流浴装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016219720A JP2018075237A (ja) | 2016-11-10 | 2016-11-10 | 渦流浴装置 |
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2016
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