JP2018075214A - 人形 - Google Patents

人形 Download PDF

Info

Publication number
JP2018075214A
JP2018075214A JP2016219514A JP2016219514A JP2018075214A JP 2018075214 A JP2018075214 A JP 2018075214A JP 2016219514 A JP2016219514 A JP 2016219514A JP 2016219514 A JP2016219514 A JP 2016219514A JP 2018075214 A JP2018075214 A JP 2018075214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
shaft
diameter
circular arc
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016219514A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6748559B2 (ja
Inventor
充代 尾櫃
Mitsuyo Obitsu
充代 尾櫃
一裕 鈴木
Kazuhiro Suzuki
一裕 鈴木
淳一郎 八重樫
Junichiro Yaegashi
淳一郎 八重樫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obitsu Plastic Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Obitsu Plastic Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obitsu Plastic Manufacturing Co Ltd filed Critical Obitsu Plastic Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2016219514A priority Critical patent/JP6748559B2/ja
Publication of JP2018075214A publication Critical patent/JP2018075214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6748559B2 publication Critical patent/JP6748559B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Toys (AREA)

Abstract

【課題】人間の外観形態や動きにより近づけることが可能な関節構造を備えた人形を提供する。
【解決手段】大腿部側連結部55と、股間部側連結部59を有する回動連結部61と、股間部側連結部を外方に突出させる連結部移動領域127を備え、回動連結部を被覆する付根カバー部85とを含み、回動連結部は、円板状に形成され、軸着部を中心にして形成される半円状の小径円弧部領域65と、小径円弧部領域よりも大径で、軸着部を中心にして形成される半円状の大径円弧部領域67とを含み、小径円弧部領域は、付根カバー部の外側側面寄りの内面に摺接可能な程度の径に形成され、大径円弧部領域は、付根カバー部の連結部移動領域の開口縁と、大径円弧部領域の外周面が同一面状に位置する径に形成され、軸着部から大径円弧部領域の外周までの距離L1に比して、軸着部から小径円弧部領域の外周までの距離L2が小さく形成されている。
【選択図】図20

Description

本発明は、股間領域に大腿部を回動自在に連結してなる人形に関する。
昨今の人形業界において、特にフィギュアと称される人間の身体(裸体)形態を忠実に模写した構成を有する人形が、成人男性や成人女性などの大人の需要者層に人気を得ている。
そして、これら成人男性や成人女性などの需要者は、人間の外観形態や関節などの動きを忠実に求めており、その需要者ニーズはきわめて高いものである。
このようなニーズに応えるため、特許文献1に開示のような様々な構造を種々提供している(特許文献1参照)。
しかし、フィギュア需要者層のニーズは留まるところを知らず、よりリアルな外観形態や動きを求めてきている。
例えば、胴部の股間領域に回動自在に取り付けられる大腿部の付根部は、女性特有のふっくらとして丸みを帯びた腰から大腿部にかけての外側の綺麗なラインが段差なく連続して形成されるのが好ましい。
また、付根部は、脚部を開いた(開脚)とき、付根部の裏側と股間部との間に可能な限り極端な隙間が形成されないようにして一体感を醸し出すように構成するのが好ましい。
しかし、従来技術は、このようなニーズに対応して改良されているものではなく、需要者ニーズ対して到底応えられるものではなかった。
特開2011−31078号公報
本発明の目的は、人間の外観形態や動きにより近づけることが可能な関節構造を備えた人形を提供することである。
上記課題を達成するために、本発明が成した技術的手段は、大腿部と一体または着脱可能に連結されてなる付根部が、胴体の股間部にて回動可能に連結されてなる人形であって、
付根部は、大腿部に連結される大腿部側連結部と、
前記股間部に回動可能に連結される股間部側連結部を一体に備えて回動可能に備えられる円板状の回動連結部と、
前記股間部側連結部を外方に突出させる所定範囲で切り欠かれた連結部移動領域を備え、前記回動連結部を被覆する付根カバー部と、を少なくとも含み、
前記回動連結部は、所定の厚みを有する略円板状に形成され、少なくとも、軸着部を中心にして所定径で形成される半円状の小径円弧部領域と、前記小径円弧部領域よりも大径で、前記軸着部を中心にして形成される半円状の大径円弧部領域とを含み、
前記小径円弧部領域は、前記付根カバー部の外側側面寄りの内面に摺接可能な程度の径に形成され、
前記大径円弧部領域は、前記付根カバー部の連結部移動領域の開口縁と、前記大径円弧部領域の外周面が同一面状に位置する径に形成され、
前記軸着部から前記大径円弧部領域の外周までの距離に比して、前記軸着部から前記小径円弧部領域の外周までの距離が小さく形成されていることを特徴とする人形としたことである。
本発明によれば、人間の外観形態や動きにより近づけることが可能な関節構造を備えた人形を提供し得た。
本発明人形の第一実施形態を正面側から見た概略斜視図である。 本発明人形の第一実施形態を背面側から見た概略斜視図である。 脚部を伸ばした状態の概略側面図である。 図3の状態で、大腿部、脛部、足部を仮想線で示し、膝カバー部の一部を取り外して関節部を実線で示した図である。 図4の関節部を拡大して示す概略図である。 関節部を背面側(膝裏側)から見た状態の平面図である。 脚部の第一関節部の第一軸着部で回動している状態の概略側面図である。 図7の状態で、大腿部、脛部、足部を仮想線で示し、膝カバー部の一部を取り外して関節部を実線で示した図である。 図8の関節部を拡大して示す概略図である。 図7の状態における関節部を背面側(膝裏側)から見た状態の平面図である。 図7の状態からさらに第二関節部が回動し、突部が膝カバー部の平坦辺を乗り越えている途中状態を背面側(膝裏側)から見た状態の平面図である。 図11の状態からさらに第二関節部が回動し、突部が膝カバー部の平坦辺を完全に乗り越え、第二部材(脛部)の裏側が第一部材の第一窪み領域に収容されている状態の概略側面図である。 図12の状態で、大腿部、脛部、足部を仮想線で示し、膝カバー部の一部を取り外して関節部を実線で示した図である。 図13の関節部を拡大して示す概略図である。 図13の状態における関節部を背面側(膝裏側)から見た状態の平面図である。 関節部の分解斜視図である。 本発明人形の一実施形態で、脚部を閉じている状態示す全体正面図である。 図19の状態における付根部の概略断面図である。 本発明人形の一実施形態で、脚部を開いている状態示す正面図である。 図19の状態における付根部の概略断面図である。 付根部の分解斜視図である。 本発明人形の第二実施形態で、脚部を伸ばした状態の概略側面図である。 図22の状態で、大腿部、脛部、足部を仮想線で示し、膝カバー部の一部を取り外して関節部を実線で示した図である。 図23の関節部を拡大して示す概略図である。 関節部を背面側(膝裏側)から見た状態の平面図である。 脚部の第二関節部の第二軸着部で回動している状態の概略側面図である。 図26の状態で、大腿部、脛部、足部を仮想線で示し、膝カバー部の一部を取り外して関節部を実線で示した図である。 図8の関節部を拡大して示す概略図である。 図27の状態における関節部を背面側(膝裏側)から見た状態の平面図である。 図27の状態からさらに第二関節部が回動し、突部が膝カバー部の平坦辺を乗り越えた状態を背面側(膝裏側)から見た状態の平面図である。 図30の関節部を拡大して示す概略図である。 図30の状態における関節部を背面側(膝裏側)から見た状態の平面図である。 図30の状態からさらに第二関節部が回動し、第二部材(脛部)の裏側が第一部材の第一窪み領域に収容されている状態の概略側面図である。 図33の状態で、大腿部、脛部、足部を仮想線で示し、膝カバー部の一部を取り外して関節部を実線で示した図である。 図33の状態における関節部を背面側(膝裏側)から見た状態の平面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る人形について、添付図面に基づいて説明する。なお、本実施形態は本発明の一実施形態にすぎず、何等これらに限定して解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計可能である。
本実施形態で棒状部材とは人形の脚部3を示し、第一部材29とは大腿部、第二部材129とは脛部、関節部149とは膝部を示すものとする。
[定義]
本発明において、「人形」とは、胴部と脚部と腕部と頭部を備えた人形全般に限らず、頭部を備えていない所謂人形用素体といわれるものをも含む概念とする。また、少なくとも脚部や腕部などの所要箇所が可動可能に構成されている人形であれば全てが対象とされる。例えば人間の男性・女性を模写した人形に限らず、動物や空想上の生物若しくはロボットなどを模写した人形であってもよい。
「胴部(胴体)」とは、一般的には人形の腕部と脚部と頭部を除いた部分とされるが、胴部は頭部を備える概念としてもよい。
「棒状部材」とは、胴部から棒状に突出して取り付けられている部材の全てを含む概念であり、本明細書では脚部を実施形態とするが、腕部であってもよく、また、動物の尾や角(つの)、あるいは昆虫の触角など棒状に突出する形態を有しているものであれば全てを含む。
「脚部」とは、足部、脛部、膝部、太腿部の付根部(腰部の股間位置と連結される部分)あたりまでをいい、「大腿部」とは、付根部から膝上あたりまでをいい、「脛部」とは、膝下あたりから足首あたりまでをいい、「膝部」とは、大腿部と脛部とを連結する部分をいい、「足部」とは足首から先端(指先)までをいうものとする。
「腕部」とは、胴部に連結される上腕と、上腕と肘部を介して屈曲可能に連結する下腕と、下腕に連結する手部とからなり、「上腕」とは、腕部付根位置(肩位置との連結部)あたりから肘上あたりまでをいい、「下腕」とは、肘下あたりから手首あたりまでをいい、「手部」とは手首あたりから先端(指先)までをいうものとする。
[第一実施形態]
図1及び図2は、本発明人形の一実施形態の全体概要を示し、図1は正面側から見た概略斜視図で、図2は背面側から見た概略斜視図である。
本実施形態で図示した人形は、胴部1と、胴部1に連結される左右の脚部3と、胴部1に連結される左右の腕部5とを含んで構成されている、いわゆる人形用素体と称される人形を一実施形態として採用している。また、本実施形態では、女性の裸体を忠実に模写した外観形態を有している。
胴部1は、左右の脚部3と、左右の腕部5とを除いた部分の全てを言うものとし、本実施形態では胸部15を含む上胴13と、上胴13よりも下位の部分で腹部23と腰部25を含む下胴21との二分割構成で形成されている。
なお、本実施形態の胴部1には、図示した構成の頸部17を上胴13に有しているが、頸部17の構成は任意であって本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、頸部を有していない形態であっても本発明の範囲内である。
胴部1は、上胴13を構成する上胴外皮19と、下胴21を構成する下胴外皮27と、前記上胴外皮19と下胴外皮27によって覆われる硬質合成樹脂製の骨格とで構成されている。
上胴外皮19と下胴外皮27は、それぞれソフトビニル樹脂にて、人間の女性裸体の外観形態を忠実に模写した中空体に形成されている。
なお、上胴外皮19と下胴外皮27のそれぞれの外観形態は任意であって特に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
本実施形態では、骨格について特に図示していないが、所定箇所で可動する骨格を想定している。なお、可動箇所などは本発明の範囲内で設計変更可能である。また、可動しないものであってもよく、本発明の範囲内で適宜採用可能である。
なお、本実施形態の胴部1は、上述のとおり、胸部15を含む上胴13と、上胴13よりも下位の部分で腰部25を含む下胴21との二分割構成としたが、胸部と腹部を一体として上胴を構成し、下胴が腰部のみである二分割構成とすることも可能で、二分割する位置は胴部1の長さ方向で任意に設計変更可能である。
また、下胴を腹部と腰部とにさらに分割した三分割構成とする胴部であっても本発明の範囲内である。さらに、全く分割しない胴部(一体の胴部外皮)であっても本発明の範囲内である。
また、本実施形態の胴部1は、ソフトビニル製の外皮と硬質合成樹脂製の骨格とで構成しているが、外皮が硬質合成樹脂製であっても本発明の範囲内である。さらに、硬質合成樹脂製で中実体(無垢)に形成された一体若しくは複数分割の胴部を採用することも可能で本発明の範囲内である。なお、硬質合成樹脂製で中実体(無垢)に形成された胴部の場合、骨格は備えていなくてもよい。
脚部(棒状部材)3は、第一部材29と、第一部材29の端部に関節部149を介して屈曲可能に連結される第二部材129とで構成される。
第一部材29は大腿部であって、硬質合成樹脂にて人間の女性裸体の大腿部の外観形態を忠実に模写して形成されており、上端(付根部49を連結する端部)31が付根部49の裾広がり部51の下端53と同一径に形成され、下端(カバー部第一収容部37が設けられている端部)35が前記上端31に比して小径に形成されている。
上端31には、胴部1の股間位置に回動可能に連結される付根部49が連結可能な第一連結孔部33を備え、下端35には、後述する関節部149のカバー部(以下、膝カバー部201ともいう。)の一部(上半分)が収容可能なカバー部第一収容部37が凹設されているとともに、そのカバー部第一収容部37の内部(内部上端)には、膝カバー部201から突出する第一関節部151の第一連結部153が挿入されて連結可能な第二連結孔部45を備えている。
第一連結孔部33は、後述する付根部49の下端53から突出している第一連結突部55が緊密に連結可能かつ着脱可能で、さらに第一連結突部55を連結した状態で第一部材(大腿部)29が左右方向に回動可能に形成されている。本実施形態では所定径・所定長さの円筒状に形成されている。
第二連結孔部45は、後述する第一関節部151の第一連結部153が緊密に連結可能に形成されている。本実施形態では、第一部材29の下端35に至るまで連続して所定径・所定長さの円筒状に第二連結孔部45が形成されるとともに、第二連結孔部45と連通して嵌合溝部47が形成されている。嵌合溝部47は、第一部材29の下端にて開放状に切り欠かれており、後述する第一関節部151の第一連結部153の外周に設けられた第一嵌合部157が案内されて嵌合される。
本実施形態では、第一連結孔部33に対して第二連結孔部45が小径に形成され、第一連結孔部33と第二連結孔部45とは連通して形成されている。なお、それぞれ独立して非連通状に形成されているものであってもよい。
カバー部第一収容部37は、脚部3を伸ばした時(大腿部29と脛部129を略一直線状にした時)に、関節部149の膝カバー部201の上半分を、前面及び側面から覆い隠すことが可能な程度に断面視で略ドーム状に凹設されている。
本実施形態では、カバー部第一収容部37の大腿部背面側の開口から連続して第一部材(大腿部)29の上端31方向(付根部方向)に向けて凹状でかつ上端31方向に向けて先窄まり状の第一窪み領域43を備えている(図2参照。)。
第一窪み領域43は、関節部149を介して第二部材(脛部)129を屈曲(反時計回りに回動させて膝を折る体勢)させたときに、第二部材(脛部)129の背面領域、すなわち脹脛部分が収容可能な形状に凹設されている。
なお、第一部材(大腿部)29の外観形態は任意であって特に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
付根部49は、第一部材(大腿部)29に連結される第一連結突部(大腿部側連結部)55と、胴部1の股間位置に配される図示しない骨格(股間骨格)に回動可能に連結される股間部側連結部59を外周の一部から突出させて備えた回動連結部61と、回動連結部61を前後方向から覆うようにして備えられる付根カバー部85とで構成されている。
回動連結部61は、所定の厚みを有する略円板状に形成され、付根カバー部85内に収納されて回動可能に軸着される。
回動連結部61は、付根カバー部85内に備えられた突軸部95の外周を摺動可能に内挿する軸着部(孔)63を有し、軸着部63を中心にして所定径で形成される半円状の小径円弧部領域65と、小径円弧部領域65よりも大径に、軸着部63を中心にして形成される半円状の大径円弧部領域67と、小径円弧部領域65と大径円弧部領域67との間に形成される平坦部領域71とで構成されている
本実施形態の回動連結部61は、軸着部63から大径円弧部領域67の外周までの距離(半径)L1に比して、軸着部63から小径円弧部領域65の外周までの距離(半径)L2が小さく形成されている。小径円弧部領域65は、付根カバー部85の外側の側面寄りの内面73に摺接可能な程度の径に形成され、大径円弧部領域67は、付根カバー部85の内側の側面寄りの内面75、本実施形態では、内側の側面に切り欠き形成される連結部移動領域127の開口縁77と、大径円弧部領域67の外周面69が同一面状に位置する程度の径に形成されている。
なお、図中、二点鎖線aは、大径円弧部領域67からなる仮想円を示し、二点鎖線bは、小径円弧部領域65からなる仮想円を示す。
平坦部領域71は、股間部側連結部59と背中合わせ状に位置するように形成される。よって、胴部1の股間位置に配される図示しない骨格(股間骨格)に股間部側連結部59が回動可能に連結されるため、平坦部領域71は、付根部49において、外側の側面寄りに位置している。
股間部側連結部59は、平坦部領域71と反対側に位置する小径円弧部領域65と大径円弧部領域67との境界位置79の外周面から突出して形成されており、外周面から突出する円柱部81と、円柱部81の先端に設けられ、円柱部81よりも大径の係止部83とで構成されている。そして、係止部83が、図示しない股間骨格にて回動可能に係止されている。このように股間部側連結部59の係止部83が図示しない股間骨格にて回動可能に係止されることにより、付根部49は前記円柱部81を回転軸として前後方向に回動可能に構成される。
付根カバー部85は、人間の女性裸体の大腿部の付根領域を忠実に模写して形成されており、第一のカバー部構成体87と第二のカバー部構成体109とで着脱可能な二分割構成としている。
第一のカバー部構成体87は、開口部91を有する中空状に形成され、略半球状に形成された第一の半球部89と、該第一の半球部89の中空部93と連通する中空部101及び該第一の半球部89の開口部91と連通する開口部103を有して一体に形成された第一の裾広がり部99とで構成されている。
また、第一の半球部89の内面から開口部91方向に向けて突設する突軸部95を備え、第一の裾広がり部99の下端中央領域から突出する半円柱状の突部構成体105を備えている。第一の半球部89の股間部寄りの開口部91周縁は、所定領域にわたって切り欠かれた第一の切り欠き領域97を有している。
なお、図中符号107は、第一の裾広がり部99の内面から突設し、第二のカバー部構成体109に備えられる被連結部(連結穴を有する棒状部)115に着脱可能に挿入される連結部(棒状突起)を示す。
第二のカバー部構成体109は、前記第一のカバー部構成体87と組み合わせたときに所定形状の付根部49を構成するように形成され、第一のカバー部構成体87と全体形状が対称に形成されている。すなわち、第一のカバー部構成体87の第一の半球部89と対称の第二の半球部111及び第一のカバー部構成体87の第一の裾広がり部99と対称の第二の裾広がり部113を備えており、第二の裾広がり部113の内面には、第一のカバー部構成体87に備えられる連結部(棒状突起)107が着脱可能に挿入する被連結部(連結穴を有する棒状部)115を備えている。図中、符号111aは開口部、111bは中空部を示し、符合113aは開口部、113bは中空部を示す。
また、第二の裾広がり部113の下端中央領域から突出する半円柱状の突部構成体117を備えている。第二の半球部111の股間部寄りの開口部周縁は、前記第一の切り欠き領域97と同一範囲で切り欠かれた第二の切り欠き領域119を有している。
すなわち、第一のカバー部構成体87の突部構成体105と第二のカバー部構成体109の突部構成体117を突き合わせて一体化することにより、第一部材(大腿部)29の第一連結孔部33に摺動可能に挿入される円柱状の第一連結突部55が構成される。なお、図中符号123は嵌合突部、符号125は、嵌合突部123が嵌合される嵌合孔部を示す。
また、第一のカバー部構成体87と第二のカバー部構成体109とを組み合わせることで、第一の切り欠き領域97と第二の切り欠き領域119とにより、所定範囲の円弧状溝に形成された連結部移動領域127が形成される(図20、図22及び図23参照。)。
このように、軸着部63から大径円弧部領域67の外周までの(半径)L1に比して、軸着部63から小径円弧部領域65の外周までの(半径)L2を小さく形成した理由は次の通りである。
付根部(付根カバー部85)49は、脚部3を開いた(開脚)とき、付根部49の裏側と股間部との間に可能な限り極端な隙間が形成されないようにして一体感を醸し出すように構成するのが好ましい。
そのためには、付根カバー部85内に収容される回動連結部61は、その外周面69を、付根カバー部85の内側の内面75、すなわち、付根カバー部85の内面側の側面に切り欠き形成されている連結部移動領域127の開口縁77と同一面に位置して隙間を形成しないように、回動連結部61の円板形状を形成する必要がある。
しかし、回動連結部61の全体を上述の円板形状の径からなる真円に形成すると、大径の回動連結部61が形成されてしまい、付根部49の外側の側面は、腰部25のラインよりも外方に突出した外観形態に形成されることとなってしまう。
付根部(付根カバー部85)49は、女性特有のふっくらとして丸みを帯びた腰から大腿部にかけての外側の綺麗なラインが、段差なく連続して形成されるのが好ましい。
この外側のラインを形成するには、上述した大径の回動連結部61では到底成し得ないため、上述の大径の真円からなる回動連結部構成は採用し得ない。
また、このような付根カバー部85の外側の綺麗なラインを求めるのであれば、少なくとも付根カバー部85の外側の側面の内側に沿った径の回動連結部を採用しなければならない。
しかし、全体をこの径からなる真円の円板形状に形成すると、小径の回動連結部が形成されてしまい、付根カバー部85の内側、すなわち、股間部の連結領域に臨む側では、付根カバー部85の内側に位置する切り欠き状態の連結部移動領域127の内方にて、その連結部移動領域127から落ち込んだ状態(凹状態)に回動連結部が位置することとなる。これでは、上述したように、脚部3を開いた(開脚)とき、付根部49の裏側と股間部との間に可能な限り極端な隙間が形成されないようにして一体感を醸し出すような構成は得られず、人形としての外観的美観が大きく損なわれてしまう。
そこで、本実施形態において、回動連結部61は、付根部49の外側の側面寄りを半円状の小径円弧状に形成し、付根部49の内側の側面寄りを、小径円弧部領域65よりも大径に形成される半円状の大径円弧状に形成するものとした。
これにより、付根部49の外側の側面を大きく膨らませることなく、腰から大腿部の綺麗なラインを有するようにすることができるとともに、付根部49の内側の側面の連結部移動領域127の開口縁と大径円弧部領域67の外周面69が同一面に位置して隙間を形成しないため、上述の弊害は解消され、付根部49の外観的な美観を向上し得た。
第二部材129は脛部であって、硬質合成樹脂にて人間の女性裸体の脛部の外観形態を忠実に模写して形成されており、上端(カバー部第二収容部133が設けられている端部)131が第一部材29の下端35と略同一径に形成され、下端(足部連結側の端部)145が前記上端に比して小径に形成されている。
上端131には、関節部149の膝カバー部201の一部(下半分)が収容可能なカバー部第二収容部133が凹設されているとともに、そのカバー部第二収容部133の内部(内部下端)には、膝カバー部201から突出する第二関節部175の第二連結部177が挿入されて連結可能な第三連結孔部137を備えている。そして、下端145には、足部9が連結可能な第四連結孔部147を備えている。
第三連結孔部137は、後述する第二関節部175の第二連結部177が緊密に連結可能に形成されている。本実施形態では所定径・所定長さの円筒状に形成されている断面視円形状の第三孔部139と、第三孔部139と連通して開口端143に至るまで連続して形成されている断面視楕円形状の第二孔部141とで構成されている。従って、開口部分は断面視楕円状に形成されている。
本実施形態では、第三連結孔部137に対して第四連結孔部147が小径に形成され、第三連結孔部137と第四連結孔部147とは連通して形成されている。なお、それぞれ独立して非連通状に形成されているものであってもよい。
カバー部第二収容部133は、脚部3を伸ばした時(大腿部29と脛部129を略一直線状にした時)に、関節部149の膝カバー部201の下半分を、前面及び側面から覆い隠すことが可能な程度に断面視で略ドーム状に凹設されている。
第四連結孔部147は、足部9から突設した足部連結部11が緊密に連結可能に形成されている。
関節部149は膝部であって、第一部材(大腿部)29に連結される第一関節部151と、第二部材(脛部)129に連結される第二関節部175と、分割可能に構成され、第一関節部151と第二関節部175のそれぞれの相対向する遊端部(本実施形態では、後述する第一軸着部159と第二軸着部183が該当する。)を被覆するとともに回動可能に軸着する膝カバー部201と、で構成されている。
第一関節部151は、第一部材(大腿部)29に連結される第一連結部153と、膝カバー部201に軸着される第一軸着部159と、第一連結部153と第一軸着部159とにわたって架け渡される第一軸部167とを含んで構成されている。
第一連結部153は、第一部材(大腿部)29の第二連結孔部45の断面視円形状の第一孔部46に緊密かつ着脱可能な径を有する所定長さで断面視円形状の第一円柱部155と、第一軸部167寄りの第一円柱部155の外周に一体に突出形成され、前記第二連結孔部45の開口寄りに形成される断面視略矩形状の嵌合溝部47に緊密かつ着脱可能な断面視略矩形状の第一嵌合部157とで構成されている。
第一嵌合部157は、嵌合溝部47に緊密に嵌合することにより、関節部149及び脛部129が、脚部3の長さ方向を軸として左右方向に回転しないように規制している。第一嵌合部157と嵌合溝部47は、それぞれ長さ、深さ及び形状など任意であって特に限定解釈されない。また、本実施形態では第一嵌合部157と嵌合溝部47を一組設けているが、複数組設けるものであってもよい。
第一軸着部159は、所定形状の平板状に形成されるとともに、膝カバー部(第二の膝カバー部229)201の内面に突設された固定軸253を摺動可能に内挿する摺動孔部161を備えている。
本実施形態では、平坦辺163と、平坦辺163から連続して形成される湾曲辺165とを有する平板状で、第一軸部167と一体に形成されている。
第一軸部167は、第一軸着部159と連続して所定形状の平板状に形成され、第一軸着部159と第一連結部153とにわたって一体に架け渡されている。本実施形態では、第一軸着部159の湾曲辺165から第一連結部153に向けて一体に形成される昇り傾斜辺169と、第一軸着部159の平坦辺163と連続して面一状に一体に形成される第一平坦辺171と、第一平坦辺171から第一嵌合部157の基端側に向けて連続して一体に形成される第二平坦辺173とを有する平板状に構成されている。また、本実施形態では、第一軸着部159と第一軸部167とが同一厚みをもって一体形成されている。
第二関節部175は、第二部材(脛部)129に連結される第二連結部177と、前記膝カバー部201に軸着される第二軸着部183と、前記第二連結部177と前記第二軸着部183とにわたって架け渡される第二軸部191とを含んで構成されている。
第二連結部177は、第二部材(脛部)129の第三連結孔部137に緊密かつ着脱可能な径を有する断面視円形状の第二円柱部179と、第二円柱部179と連続して一体に形成され、前記第三連結孔部137の断面視楕円形状の第二孔部141に緊密かつ着脱可能な断面視楕円形状の第二嵌合部181とで構成されている。
第二嵌合部181は、第三連結孔部137の第二孔部141に緊密に嵌合することにより、第一嵌合部157とともに、関節部149及び脛部129が、脚部3の長さ方向を軸として左右方向に回転しないように規制している。第二嵌合部181と第二孔部141は、それぞれ長さ、深さ及び形状など任意であって特に限定解釈されない。
第二軸着部183は、膝カバー部(第二の膝カバー部229)201から突出する固定軸253を摺動可能に内挿する第二摺動孔部185を備えている。すなわち、本実施形態では、第一軸着部159が軸着される固定軸253を共有し、同一の固定軸253によって回動可能に軸着されている。
本実施形態では、平坦辺187と、平坦辺187から連続して形成される湾曲辺189とを有する平板状で、第二軸部191と一体に形成されている。
本実施形態によれば、固定軸253を共有する同軸構成を採用したため、膝関節のコンパクト化が図れ、フィギュアの外観形態のリアル化に寄与することが可能である。
なお、第一関節部151と第二関節部175をそれぞれ別々に軸着する構成を採用してもよく本発明の範囲内である。
第二軸部191は、第二軸着部183と第二連結部177との間に一体に架け渡され、第二軸着部183の平坦辺187と面一状に形成された第二平坦辺193と、第二軸着部183の湾曲辺189から連続し、第二連結部177の第二嵌合部181の端面の略中途位置にわたって架け渡された第三平坦辺195とで構成されている。
このように第二軸部191を形成することにより、第二軸着部183と第二連結部177との間には段差状に凹状領域197が形成されている。第二軸部191の高さ方向の厚さは、膝カバー部(第一の膝カバー部203)201の第一の切り欠き部227の高さ方向の切り欠き幅と同一としている。
本実施形態では、第二の膝カバー部229を構成する第二収容部251の略中央位置から直交して突出する固定軸253に、第二関節部175を構成する第二軸着部183の第二摺動孔部185を摺動可能に内挿し、次に、第一関節部151を構成する第一軸着部159の摺動孔部161を摺動可能に内挿し、その後、図示しないワッシャを介してネジ止めしている。従って、第一関節部151と第二関節部175は、それぞれ固定軸253の外周を摺動可能に軸着されている。
なお、固定軸253に対して、まず、第一の関節部を構成する第一軸着部159の摺動孔部161を内挿し、その後第二関節部175を構成する第二軸着部183の第二摺動孔部185を摺動可能に内挿する形態を採用することも可能で本発明の範囲内である。
第二関節部175の一方の側面における第二軸着部183と第二軸部191との境界領域には、短尺円柱状の突部199が備えられている。
突部199は、本実施形態では、第二軸着部183を軸着する第二の膝カバー部229の内面と対向する第二軸着部183と第二軸部191との境界領域における面部に一つ突設されている。
突部199は、第二の膝カバー部229の固定軸253に第二軸着部183の第二摺動孔部185を回動可能に取り付け、脚部3を伸ばした状態にした際に、第二の膝カバー部229の第二の平坦縁部241よりも第二収容部251寄りに位置している。
なお、突部199の突出高さや突部幅などは任意であって、第二の平坦縁部241を乗り越えて移動可能な突出高さであればよく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
膝カバー部201は、着脱可能な二分割構成を採用し、脚部3を伸ばしているときに、第一部材29のカバー部第一収容部37と第二部材129のカバー部第二収容部133に収容されるとともに、当接するカバー部第一収容部37の前面端縁39とカバー部第二収容部133の前面端縁135によって正面からは直視し得ないが、脚部3を折り曲げたときに、カバー部第一収容部37の前面端縁39とカバー部第二収容部133の前面端縁135が離間することによって、第一部材29と第二部材129との間で露出する膝部を構成する。
膝カバー部201は、正面視で略半円状にそれぞれ対称に形成された第一の膝カバー部203と第二の膝カバー部229によって構成され、着脱可能な構成を採用している。
第一の膝カバー部203は、半円状に形成された前面205と、前面205の外周縁から延設された縁部207とを有し、縁部207は、前面205の平坦辺(下端)209から前面205とは反対の方向に延設された平坦縁部211と、前面205の湾曲辺(前面の円弧状縁に沿った辺)2019から前面205とは反対の方向に延設された湾曲縁部221とからなる。
これら平坦縁部211と湾曲縁部221により、前面205の反対側の面、すなわち後面側には、所定の凹状に形成された第一収容部223が形成されている。
第一収容部223は、後述する第二の膝カバー部229の第二収容部251に軸着されて収容されている第一関節部151の第一軸着部159と第一軸部167、及び第二関節部175の第二軸着部183と第二軸部191の一部(第一収容部223と対向する領域)を収容可能な凹状に形成されている。
平坦縁部211は、狭い幅に形成された第一の平坦縁部213と、第一の平坦縁部213よりも幅広に形成された第二の平坦縁部215とを有し、第一の平坦縁部213と第二の平坦縁部215とによって第一の段差部217が形成されている。従って、第一の平坦縁部213は、僅かに突出した縁部構成となっている。
湾曲縁部221の後面側には、第二の膝カバー部229の連結突部257が着脱可能に嵌る連結孔部225が設けられている。連結孔部225は、複数個の連結突部257に合わせて複数個、本実施形態では3個ずつ形成されている。本実施形態では、3個としているが個数には限定されず、1個ずつであってもよいし、2個ずつや4個ずつ以上であってもよく、第一の膝カバー部203と第二の膝カバー部229が着脱可能に連結できる構造であれば本発明の範囲内である。
また、湾曲縁部221は、一部を切り欠いて、第一関節部151の第一軸部167が摺動し、第一連結部153を外方に突出させる第一の切り欠き部227を設けている。
すなわち、この第一の切り欠き部227は、第二の平坦縁部215が設けられている側ではなく、第一の平坦縁部213が設けられている側に切り欠かれて形成されている。
第一の切り欠き部227は、第一関節部151を構成する第一軸部167と第一連結部153との境界部分の高さ方向の厚さと同一厚さとしている。
第一の段差部217から第一の切り欠き部227までの長さL3は、第一関節部151の第一軸着部159と第一軸部167とを合わせた長さL4と略同一に構成されている。
第二の膝カバー部229は、半円状に形成された前面231と、前面231の外周縁から延設された縁部233とを有し、縁部233は、前面231の平坦辺(下端)235から前面231とは反対の方向に延設された平坦縁部237と、前面231の湾曲辺(前面の円弧状縁に沿った辺)245から前面231とは反対の方向に延設された湾曲縁部247とからなる。
これら平坦縁部237と湾曲縁部247により、前面231の反対側の面、すなわち後面側には、所定の凹状に形成された第二収容部251が形成されている。
第二収容部251は、略中央付近に、円筒状でかつ内面にネジ孔255を形成して突出されている固定軸253を有し、固定軸253に回動可能に軸着されて収容される第一関節部151の第一軸着部159と第一軸部167、及び第二関節部175の第二軸着部183と第二軸部191の一部を収容可能な凹状に形成されている。
平坦縁部237は、狭い幅に形成された第一の平坦縁部239と、第一の平坦縁部239よりも幅広に形成された第二の平坦縁部241とを有し、第一の平坦縁部239と第二の平坦縁部241とによって第二の段差部243が形成されている。従って、第一の平坦縁部239は、僅かに突出した縁部構成となっている。
湾曲縁部247の後面側には、第一の膝カバー部203の連結孔部225が着脱可能に嵌る連結突部257が設けられている。連結突部257は、複数個の連結孔部225に合わせて複数個、本実施形態では3個ずつ形成されている。
また、湾曲縁部247は、一部を切り欠いて、第二関節部175の第二軸部191が摺動し、第二連結部177を外方に突出させる第二の切り欠き部249を設けている。
すなわち、この第二の切り欠き部249は、第二の平坦縁部241が設けられている側ではなく、第一の平坦縁部239が設けられている側に切り欠かれて形成されている。
第二の切り欠き部249は、第二関節部175を構成する第二軸部191と第二連結部177との境界部分の高さ方向の厚さと同一厚さとしている。
第二の段差部243から第二の切り欠き部249までの長さL5は、第二関節部175の第二軸着部183と第二軸部191とを合わせた長さL6と略同一に構成されている。
上述の通り構成したことにより、本実施形態によれば次のような特有の作用効果が発揮される。
本実施形態の関節部149の採用により人形における脚部3の可動範囲を大きく変えることができたため、関節部(膝部)149を境にした折れ曲がり状態をより人間に近づけることが出来た。例えば脚部3を、膝部を境に折り曲げて正座をさせる姿勢をとるときに綺麗な正座姿勢をとることができる。
従来の関節では、大腿部(第一の部材)が軸着されている部位で回動している最中であっても、脛部(第二の部材)が軸着されている部位で回動してしまうということがあった。また、脛部(第二の部材)が軸着されている部位から回動を開始してしまう場合もあった。
本実施形態の場合、需要者などが脚部3を屈曲させようとした場合、第一関節部151が、膝カバー部201との軸着部を回転中心として、脚部3を伸ばした状態の第一の位置259から脚部3を屈曲(略90度に屈曲)した状態の第二の位置261に変位しようとする。このときに、膝カバー部(第一の膝カバー部203)201における第一の段差部217が、それ以上の回動移動を規制する第一規制部として機能している。すなわち、第一関節部151の第一軸着部159の平坦辺163と第一軸部167の第一平坦辺171との境界領域部分が第一の段差部217に突き当たる(第二の位置261)と、第一の段差部217によってそれ以降の移動が規制される。
そして、前記第一の位置259から第二の位置261への第一関節部151の移動時には、前記第二関節部175に設けられた突部199が、第二の膝カバー部229の第一の平坦縁部239に引っ掛かっているため、この第一の平坦縁部239が前記第二関節部175の移動を規制する第二規制部として機能している。
そして、第一関節部151の第一軸着部159の平坦辺163と第一軸部167の第一平坦辺171との境界領域部分が第一の段差部217に突き当たり(第二の位置261)、それ以降の移動が規制され、その状態で需要者が脚部3を屈曲させようとして力を加えると、第二関節部175に設けられた突部199が、第二の膝カバー部229の第一の平坦縁部239を乗り越えて(押し広げて)移動(回動)を続け、第二関節部175の第二軸着部183の平坦辺187が第二の段差部243に突き当たり、それ以降の移動が規制される。
また、第一部材(大腿部)29の背面側に第一窪み領域43を設け、膝を折るように屈曲させた際に、第一窪み領域43に脹脛部分が収容される構成を採用したため、綺麗に膝を折る体勢が提供し得る。
[第二実施形態]
本実施形態では、関節部149の構成において、第一実施形態と相違する。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の場合、少なくとも第二関節部175の第二軸部191は、第二軸着部183と第二連結部177とを結ぶ軸線A1を避けて形成されている。すなわち、第二軸着部183と第二連結部177との間にて段差状に形成される凹状領域197が、第一実施形態の場合と比して深く(大きく)形成されている。言い換えると、第二軸部191の高さ方向の厚さが第一実施形態と比して薄肉状に形成されている。従って、この第二軸部191に対応する第二の切り欠き部249も第一実施形態と比して幅狭状に形成されている。
また、本実施形態では、第二の膝カバー部229の第二の段差部243に、第二関節部175を構成する第二軸着部183の平坦辺187と第二軸部191の第二平坦辺193との境界領域部分が当接し、それ以降の回転動作を規制する第一規制部として機能している。
また、第一実施形態では、第二部材(脛部)129に連結される第二関節部175に突部199を備え、この突部199が、第二の膝カバー部229の第一の平坦縁部239に引っ掛かり、この第一の平坦縁部239が前記第二関節部175の移動を規制する第二規制部として機能しているが、本実施形態では、第一部材(大腿部)29に連結される第一関節部151を構成する第一軸部167の一方の側面に短尺円柱状の突部199を備え、この突部199が第一の膝カバー部203の第一の平坦縁部213に引っ掛かり、この第一の平坦縁部213が前記第一関節部151の移動を規制する第二規制部として機能している。突部199は、本実施形態では、第一軸着部159を軸着したときに、第一の膝カバー部203の内面と対向する第一軸部167の面部に一つ突設されている。
例えば、フィギュアに対して膝を曲げる動作をとったとき、膝カバー部に形成されている切り欠き部が大きいと、脚部の長さ方向で上下に位置するそれぞれの軸部材(大腿部と連結する第一連結部153と、脛部と連結する第二連結部177)、及びそれら軸部材の動きを阻害しないために膝カバー部に形成されている切り欠き部が、正面から需要者に直視されてしまう虞がある。
このように軸部材や切り欠き部が直視されてしまうと、よりリアリティを求める需要者の興趣を低下させてしまう虞を有していた。
本実施形態によれば、前記第二関節部175の前記第二軸部191は、前記第二軸着部183と前記第二連結部177とを結ぶ軸線A1を避けて形成されているものとしたため、第二軸着部183と第二連結部177との間にて段差状に形成される凹状領域197が、第一実施形態の場合と比して深く(大きく)形成されている。すなわち、第二軸部191は高さ方向において狭く(薄肉)に形成されている。
従って、膝カバー部201に形成される切り欠き部(第二の切り欠き部249)を小さくし得るため、正面から需要者に直視され難くなり、よりリアリティを求める需要者の興趣を向上することができる。
本発明は、関節構造を備えた脚や腕などの棒状部材を有する全ての人形に利用可能である。
1 胴部
3 脚部(棒状部材)
29 第一部材(大腿部)
49 付根部
55 第一連結突部(大腿部側連結部)
59 股間部側連結部
65 小径円弧部領域
67 大径円弧部領域
61 回動連結部
85 付根カバー部
127 連結部移動領域
129 第二部材(脛部)
149 関節部(膝部)
L1 軸着部から大径円弧部領域の外周までの距離
L2 軸着部から小径円弧部領域の外周までの距離

Claims (1)

  1. 大腿部と一体または着脱可能に連結されてなる付根部が、胴体の股間部にて回動可能に連結されてなる人形であって、
    付根部は、大腿部に連結される大腿部側連結部と、
    前記股間部に回動可能に連結される股間部側連結部を一体に備えて回動可能に備えられる円板状の回動連結部と、
    前記股間部側連結部を外方に突出させる所定範囲で切り欠かれた連結部移動領域を備え、前記回動連結部を被覆する付根カバー部と、を少なくとも含み、
    前記回動連結部は、所定の厚みを有する略円板状に形成され、少なくとも、軸着部を中心にして所定径で形成される半円状の小径円弧部領域と、前記小径円弧部領域よりも大径で、前記軸着部を中心にして形成される半円状の大径円弧部領域とを含み、
    前記小径円弧部領域は、前記付根カバー部の外側側面寄りの内面に摺接可能な程度の径に形成され、
    前記大径円弧部領域は、前記付根カバー部の連結部移動領域の開口縁と、前記大径円弧部領域の外周面が同一面状に位置する径に形成され、
    前記軸着部から前記大径円弧部領域の外周までの距離に比して、前記軸着部から前記小径円弧部領域の外周までの距離が小さく形成されていることを特徴とする人形。
JP2016219514A 2016-11-10 2016-11-10 人形 Active JP6748559B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016219514A JP6748559B2 (ja) 2016-11-10 2016-11-10 人形

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016219514A JP6748559B2 (ja) 2016-11-10 2016-11-10 人形

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018075214A true JP2018075214A (ja) 2018-05-17
JP6748559B2 JP6748559B2 (ja) 2020-09-02

Family

ID=62148581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016219514A Active JP6748559B2 (ja) 2016-11-10 2016-11-10 人形

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6748559B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021101753A (ja) * 2019-12-24 2021-07-15 株式会社バンダイ 人形体の脚部および人形体
JP7098040B1 (ja) 2021-12-09 2022-07-08 株式会社バンダイ 人形体、及び関節構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021101753A (ja) * 2019-12-24 2021-07-15 株式会社バンダイ 人形体の脚部および人形体
JP7203005B2 (ja) 2019-12-24 2023-01-12 株式会社バンダイ 人形体の脚部および人形体
JP7387863B2 (ja) 2019-12-24 2023-11-28 株式会社バンダイ 人形体の脚部および人形体
JP7098040B1 (ja) 2021-12-09 2022-07-08 株式会社バンダイ 人形体、及び関節構造
JP2023086012A (ja) * 2021-12-09 2023-06-21 株式会社バンダイ 人形体、及び関節構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6748559B2 (ja) 2020-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4268197B2 (ja) 人形の関節
JP5645624B2 (ja) 人形玩具の肩関節構造及び人形玩具
JP6059786B1 (ja) 人形体の肩関節構造
JP5027903B2 (ja) 人形体の関節構造
JP6990915B2 (ja) 人形
JP7138608B2 (ja) 人形体の肩関節構造
JP6030615B2 (ja) 人形玩具の肩関節構造及び人形玩具
JP2018075214A (ja) 人形
JP5797244B2 (ja) 人形体の関節構造
JP2019030684A (ja) 人形玩具の肩関節構造及び人形玩具
JP2010017264A (ja) 四足動物人形
JP6072960B1 (ja) 人形玩具の手首関節構造及び人形玩具
JP6886684B2 (ja) 人形の首関節構造
JP6562894B2 (ja) 人形体の肩関節構造
JP2018075213A (ja) 人形
JP2004073514A (ja) 人形玩具
JP2022190156A (ja) 人形体の腕部および人形体
JP6411429B2 (ja) 人形玩具の肩関節構造及び人形玩具
KR101132806B1 (ko) 구체 관절 인형
JP2003311025A (ja) 可動人形用胴体
JP7137175B2 (ja) 人形の関節構造
JP7098040B1 (ja) 人形体、及び関節構造
JP7434483B2 (ja) 玩具
JP2014239811A (ja) 人形の関節構造
WO2024084862A1 (ja) 玩具

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20161111

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200728

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6748559

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250