JP2018074466A - 動画像符号化装置および動画像符号化方法 - Google Patents

動画像符号化装置および動画像符号化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】符号化した動画像に生じるフリッカを抑制する。【解決手段】符号化対象ブロックが第1条件および第2条件を満たすか否かを判定する判定部241と、前記判定部が判定した結果に応じて、前記符号化対象ブロックを量子化するための量子化パラメータを出力する設定部242と、を有し、前記第1条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値のばらつきを示す指標が第1閾値より小さいことであり、前記第2条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値と、前記符号化対象ブロックを含む符号化対象ピクチャより少なくとも1つ前のピクチャにおける前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックの輝度値との差分が、第2閾値より小さいことである。【選択図】図2

Description

本発明は、動画像を符号化する動画像符号化装置および動画像符号化方法に関する。
動画像符号化技術に関する国際標準として、MPEG(Moving Picture Expert Group)-1,2,4、H.264/AVC、H.265/HEVCなどが制定されている。これら動画像符号化技術を採用した動画像符号化装置は、原画像を符号化の基本単位であるブロックに分割し、このブロック単位で動き補償予測および離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform:DCT)を行うことで、符号量の圧縮を行っている。なお、符号化の基本単位であるブロックは、H.264/AVCではマクロブロックと呼ばれ、H.265/HEVCでは符号化ユニット(Coding Unit:CU)と呼ばれている。
動画像を符号化処理したときの発生符号量は、符号化しようとする動画像の特性によって大きく変化する。例えば、符号化された動画像を伝送する場合、あるいは、記録媒体に保存する場合、動画像符号化装置は、良好な画質を保ったまま発生符号量を所望の値に抑える処理、すなわち符号量制御を行う必要がある。符号量制御アルゴリズムの1つとして、MPEG-2のテストモデルであるTM5(Test Model 5)が知られている。
また、TM5の符号量制御アルゴリズムを適用し、視覚的に劣化が目立ちやすい領域の画質を改善する技術も提案されている(特許文献1、2)。
特開2009−200871号公報 特開2011−172137号公報
MT5では、人間の視覚的特性に基づいて、量子化ステップに重み付けを行い、最終的な量子化ステップを決定する。このような適用量子化を採用した符号量制御アルゴリズムを用いて動画像を符号化した場合、符号化した動画像を再生した映像の一部に「フリッカ(FLICKER)」と呼ばれる映像のちらつき現象が発生することがある。
例えば、図1に示すように、波などの動きのある風景被写体を撮影した映像の一部に、地面などの変動しない領域Aが存在する場合、この変動しない領域Aがちらついて見える現象が発生することがある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、符号化した動画像に生じるフリッカを抑制することができる動画像符号化装置および動画像符号化方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の動画像符号化装置は、符号化対象ブロックが第1条件および第2条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記判定部が判定した結果に応じて、前記符号化対象ブロックを量子化するための量子化パラメータを出力する設定部と、を有し、前記第1条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値のばらつきを示す指標が第1閾値より小さいことであり、前記第2条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値と、前記符号化対象ブロックを含む符号化対象ピクチャより少なくとも1つ前のピクチャにおける前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックの輝度値との差分が、第2閾値より小さいことであり、前記判定部が、前記符号化対象ブロックが前記第1条件および前記第2条件を満たすと判断し、かつ、前記符号化対象ブロックを含む前記符号化対象ピクチャがIピクチャであると判断した場合、前記設定部は予め定められた所定の値の量子化パラメータを出力する。
また、本発明の動画像符号化方法は、符号化対象ブロックが第1条件および第2条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップで判定した結果に応じて、前記符号化対象ブロックを量子化するための量子化パラメータを出力する設定ステップと、を有し、前記第1条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値のばらつきを示す指標が第1閾値より小さいことであり、前記第2条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値と、前記符号化対象ブロックを含む符号化対象ピクチャより少なくとも1つ前のピクチャにおける前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックの輝度値との差分が、第2閾値より小さいことであり、前記判定ステップが、前記符号化対象ブロックが前記第1条件および前記第2条件を満たすと判断し、かつ、前記符号化対象ブロックを含む前記符号化対象ピクチャがIピクチャであると判断した場合、前記設定ステップは予め定められた所定の値の量子化パラメータを出力する。
本発明によれば、符号化した動画像に生じるフリッカを抑制可能な動画像符号化装置および動画像符号化方法を提供することができる。
動きのある風景被写体を撮影した映像の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る動画像符号化装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態の量子化パラメータの決定処理を示すフローチャートである。 図3のステップS3を説明するフローチャートである。 図3のステップS3を説明する別のフローチャートである。 量子化パラメータの設定テーブルの一例を示す図である。 第3の実施形態の量子化パラメータの決定処理を示すフローチャートである。 図7のステップS5を説明するフローチャートである。 第4の実施形態の量子化パラメータの決定処理を示すフローチャートである。 孤立点除去処理の一例を示す図である。 穴埋め処理の一例を示す図である。
[TM5の符号量制御アルゴリズム]
はじめに、TM5の符号量制御アルゴリズムについて説明する。TM5の符号量制御アルゴリズムは、以下の3ステップからなる。
(ステップ1)まず、符号化対象ピクチャに対する符号化の困難さを示す指標である複雑さ指標と目標符号量とを用いて、初期の量子化ステップQintを設定する。そして、Qintを用いて、最初の符号化対象ブロックを符号化する。
(ステップ2)次いで、過去に符号化したときの発生符号量と目標符号量との差分に基づき、発生符号量が目標符号量に近づくよう、次の符号化対象ブロックに対して用いられる量子化ステップQstdを再設定する。
(ステップ3)人間の視覚特性に基づき、ステップ2で設定した量子化ステップQstdに重み付けを行い、最終的な量子化ステップQactを決定する。このような重み付け処理を「適用量子化」という。人間は、例えばピクチャ内の輝度値が平坦な領域に対しては、わずかな画質の劣化に対しても敏感に感応する、という視覚特性を有している。そこで、TM5の適用量子化では、視覚的に劣化が目立ちやすい平坦領域に対して小さな量子化ステップを与え、それ以外の領域に対して大きな量子化ステップを与えるようにすることで、画質の改善を図っている。
次に、上記ステップ3で導出される量子化ステップQactの導出方法を説明する。 16x16画素で構成されるマクロブロックを、8x8画素で構成される4つのサブブロックに分割し、各サブブロックの輝度値の分散vblk1, vblk2, vblk3, vblk4を、次式により求める。
Figure 2018074466
ここで、Pi (i = 1〜64)はサブブロックを構成する各画素の輝度値、Pavgはサブブロックを構成する各画素の輝度値の平均値を表している。
各サブブロックの輝度値の分散から、マクロブロックjのアクティビティACTjを、次式により求める。
Figure 2018074466
そして、式2で導出したアクティビティACTjを用いて、マクロブロックjの正規化アクティビティNactjを、次式により求める。
Figure 2018074466
ここで、AVG_ACTは、符号化対象ピクチャ内のすべてのマクロブロックにおけるアクティビティACTjの平均値である。最後に、上記ステップ2で導出した量子化ステップQstdjに、式3で導出した正規化アクティビティNactjを積算することで、最終的な量子化ステップQactjが、次式により求められる。
Figure 2018074466
このように、TM5における適用量子化の処理では、輝度値のばらつきを表すアクティビティACTjに応じて、各マクロブロックに適用する量子化ステップを補正して導出するようにしている。このため、ピクチャ内で視覚的に劣化が目立ちやすい平坦領域に対してより小さな量子化ステップが与えられるようになる。すなわち、平坦領域の画質劣化を抑制することができる。
なお、MPEG-2では量子化ステップを用いるが、H.264/AVCおよびH.265/HEVCでは量子化ステップの対数と比例する量子化パラメータを用いる。量子化パラメータと量子化ステップは、量子化パラメータが6増加すると、量子化ステップは2倍になる関係にある。
[フリッカの発生原因]
次に、フリッカの発生原因について説明する。
フリッカは、周期的に到来するIピクチャの画質劣化の程度が、Iピクチャごとに異なることにより発生すると考えられる。あるIピクチャが劣化していた場合、その劣化は後続するPピクチャ、Bピクチャにも波及するため、劣化の程度は1GOP(Group of picture)に亘って継続する。そして、次のIピクチャで劣化の程度が変化した場合、変化した劣化の程度が次の1GOPに亘って継続する。このように、1GOP周期で画質劣化の程度が変化することにより、フリッカが発生すると考えられる。
特に、Iピクチャの量子化値(量子化ステップまたは量子化パラメータ)が比較的大きい場合に、平坦領域でのフリッカが目立つようになる。符号量制御アルゴリズムを実装したTM5では、量子化ステップQstdを求めるとき、連続するピクチャ間で輝度値の変動が大きい映像(動画像)の場合は、予測画像との差分が大きくなるため、ピクチャ全体の量子化ステップQstdを大きくして発生符号量を抑えるようにしている。
さらにTM5は、マクロブロックごとに、その複雑さ指標に応じて量子化ステップQstdを決定していくが、ピクチャの中で輝度値の変動が大きな領域が支配的な場合は、ピクチャ全体の大きなQstdに引きずられて、各マクロブロックのQstdも大きくなってしまう。すなわち、ピクチャの中に輝度値の変化が小さいマクロブロックがあったとしても、ピクチャ全体の大きな量子化ステップQstdに引きずられて、当該マクロブロックには比較的大きな量子化ステップQstdが割り当てられてしまう。そうすると、ピクチャの画質は劣化し、その劣化の程度が周期的に変化すれば、フリッカが発生する。特に、映像の中で輝度値の変化が少ない領域、いわゆる平坦領域では、視覚的な画質劣化が目立つため、フリッカの発生も目立つようになる。
本発明は、このようなフリッカの発生原因を考慮し、符号化した動画像に生じるフリッカを抑制するものである。以下、本発明の各実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(動画像符号化装置の構成)
図2は、本実施形態に係る動画像符号化装置1の構成例を示す図である。
本実施形態の動画像符号化装置1は、入力端子11から入力される原画像(入力画像)を符号化および復号化することによって得られる局所復号画像に基づいて予測画像を生成し、当該予測画像を原画像から減算して得られる予測残差を符号化し、出力端子17から出力する。
なお、本実施形態および以降の実施形態では、H.264/AVCおよびH.265/HEVCの量子化パラメータを例に説明するが、本発明はこれに限定されるものでない。すなわち、本発明は、例えばMPEG-2の量子化ステップ等にも適用することができる。
動画像符号化装置1の入力端子11には、原画像が入力される。加算器A12は、入力端子11から入力された原画像から、後述するイントラ予測部21あるいはインター予測部22が生成した予測画像を減算し、予測残差を生成する。
直交変換部13は、加算器A12の出力である予測残差に対し、離散コサイン変換などの直交変換を行う。量子化部14は、制御部24から出力された量子化パラメータを用いて、直交変換された予測残差の変換係数を量子化する。
可変長符号化部15は、量子化された予測残差の変換係数を、可逆的な処理が可能な所定の符号化方式により符号化する。バッファ16は、可変長符号化部15が出力した符号化されたデータを一時蓄積し、ビットストリームとして出力端子17に出力する。
量子化部14の出力は、可変長符号化部15へ入力されるとともに、逆量子化部18へも入力される。逆量子化部18は、量子化部14の出力を逆量子化して、予測残差の変換係数を復号する。逆直交変換部19は、逆量子化部18の出力を逆直交変換して、予測残差を復号する。加算器B20は、イントラ予測部21あるいはインター予測部22が生成した予測画像と、逆直交変換部19が復号した予測残差とを加算し、局所復号画像を生成する。
イントラ予測部21は、近接画素間の相関関係を利用し、局所復号画像の画素値を用いて画面内予測(イントラ予測)を行い、予測画像を生成する。インター予測部22は、局所復号画像の前方あるいは後方のピクチャ(フレーム)から検出される、符号化対象の動き情報を用いて画面間予測(インター予測)を行い、予測画像を生成する。スイッチ23は、イントラ予測部21あるいはインター予測部22の出力を切り替え、選択的に出力する。イントラ予測部21あるいはインター予測部22が生成した予測画像は、加算器A12および加算器B20へ出力される。
制御部24は、バッファ16に蓄積されたデータのデータ量等から得られる発生符号量を取得するとともに、入力端子11から入力された原画像を取得する。そして、制御部24は、原画像と発生符号量とを用いて量子化パラメータを決定し、量子化部14へ出力する。
本実施形態の制御部24は、判定部241と、設定部242と、記憶部243とを備える。判定部241は、符号化対象ブロックが後述する第1条件および第2条件を満たすか否かを判定する。設定部242は、判定部241が判定した結果に応じて、符号化対象ブロックを量子化するための量子化パラメータを出力する。ここでは、設定部242は、符号化対象ブロックが第1条件および第2条件を満たす場合、当該符号化対象ブロックを含む符号化対象ピクチャのタイプ(種類)に応じて予め定められた所定の値の量子化パラメータを当該符号化対象ブロックに設定する。すなわち、設定部242は、前記所定の値の量子化パラメータを、量子化部14へ出力する。記憶部243には、符号化対象ピクチャのタイプに応じた、所定の値の量子化パラメータが記憶される。
上記説明した本実施形態の動画像符号化装置1は、例えば、CPUと、メモリと、ハードディスク等の外部記憶装置と、入力装置と、出力装置とを備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた動画像符号化装置1用のプログラムを実行することにより、動画像符号化装置1の各機能が実現される。また、動画像符号化装置1用のプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD−ROMなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
(量子化パラメータの決定処理)
以下に、制御部24によって行われる量子化パラメータの決定処理について説明する。
量子化パラメータは、個々の符号化対象ブロックに対して決定される。なお、以下の説明で用いる符号化対象ブロックは、例えばH.264/AVCでは「マクロブロック」と呼ばれ、H.265/HEVCでは「符号化ユニット(Coding Unit:CU)」と呼ばれるものと等価である。
図3は、第1の実施形態に係る量子化パラメータの決定処理を示すフローチャートである。まず、制御部24の設定部242は、符号化対象ピクチャ(入力端子11から入力される原画像)に対する符号化の困難さを示す指標である複雑さ指標と目標符号量とを用いて、初期の量子化パラメータBaseQPを算出する(ステップS1)。
次いで、設定部242は、バッファ16に蓄積されたデータのデータ量等から得られる、過去に符号化したときの発生符号量を取得する。そして、設定部242は、過去に符号化したときの発生符号量と、目標符号量との差分に基づいて、発生符号量が目標符号量に近づくよう、次の符号化対象ブロックに対して用いられる量子化パラメータBaseQP’を算出する(ステップS2)。
ステップS1およびS2の処理は、前述したTM5の符号量制御アルゴリズムのステップ1、ステップ2と同様の処理を行えばよい。
最後に、制御部24は、人間の視覚特性を考慮した最終的な量子化パラメータQPを決定する(ステップS3)。
図4は、図3のステップS3の処理をより詳細に説明するフローチャートである。
まず、制御部24の判定部241は、符号化対象ブロックを、所定の固定サイズのサブブロックに分割する(ステップS3-1)。H.265/HEVCでは、符号化対象ブロック(CU)のサイズとして、8x8画素、16x16画素、32x32画素および64x64画素の4種類があり、いずれかのサイズが適宜、選択される。
例えば、サブブロックの固定サイズとして16x16画素を採用した場合、64x64画素の符号化対象ブロックは16個のサブブロックに分割され、32x32画素の符号化対象ブロックは4個のサブブロックに分割される。この場合、16x16画素の符号化対象ブロックおよび8x8画素の符号化対象ブロックは、サブブロックに分割せず、符号化対象ブロックとサブブロックとは同じである。もちろん、16x16画素以外のサイズのサブブロックを採用してもよい。
次に、判定部241は、符号化対象ブロックを分割した各サブブロックに対し、当該サブブロックが[条件1]と[条件2]の両方を満たすか否かを判定する(ステップS3-2)。
[条件1]は、対象のサブブロックを構成する画素の輝度値のばらつきを示す指標(パラメータ)が所定の閾値(第1閾値)よりも小さい、という条件である。言い換えると、[条件1]は、対象のサブブロックが平坦領域か否かを判定するための条件である。この輝度値のばらつきを示す指標としては、例えばアクティビティ、分散などを用いることができる。アクティビティを用いた場合、[条件1]は、以下の式で記載することができる。
Figure 2018074466
ここで、xiはサブブロックを構成する各画素の輝度値、xavgはサブブロックを構成する全画素の輝度値の平均値、nはサブブロック中の画素数、Th1はサブブロックが平坦領域か否かを判断するための閾値(第1閾値)である。
[条件2]は、対象のサブブロックの輝度値と、当該対象のサブブロックを含む符号化対象ピクチャの少なくとも1つ前のピクチャにおける対象サブブロックと同じ位置のサブブロックの輝度値との差分が、所定の閾値(第2閾値)よりも小さい、という条件である。言い換えると、[条件2]は、対象のサブブロックが静止状態にあるか否かを判断するための条件である。[条件2]は、例えば、以下の式で記載することができる。
Figure 2018074466
ここで、xiはサブブロックを構成する各画素の輝度値、yiは符号化対象ピクチャの少なくとも1つ前のピクチャ上の画素xiと同じ位置の画素の輝度値を表している。Th2は、サブブロックが静止状態にあるか否かを判断するための閾値(第2閾値)を表している。
なお、符号化対象ピクチャの少なくとも1つ前のピクチャは、ピクチャのタイプ(I、P、B)に関係なく、少なくとも1つ前のピクチャであってもよく、あるいは、同じピクチャタイプの少なくとも1つ前のピクチャであってもよい。
対象のサブブロックが[条件1]と[条件2]の両方を満たさない場合、すなわち、少なくとも1つの条件を満たさない場合(ステップS3-2:NO)、ステップS3-3に進む。
ステップS3-3では、判定部241は、符号化対象ブロックの全てのサブブロックについてステップS3-2の処理を行ったか否かを判定する。全てのサブブロックについてステップS3-2の処理を行っていない場合(ステップS3-3:NO)、ステップS3-2に戻り、判定部241は、未処理のサブブロックに対してステップS3-2の処理を行う。
全てのサブブロックについてステップS3-2の処理を行った場合(ステップS3-3:YES)、ステップS3-5に進む。すなわち、符号化対象ブロックの中に[条件1]と[条件2]の両方を満たすサブブロックが1つも存在しない場合は、ステップS3-5の処理に進むことになる。
ステップS3-5では、設定部242は、符号化対象ブロックに、ステップS2で設定した量子化パラメータBaseQP’に、重み係数ΔQPを加算した量子化パラメータ(QP=BaseQP’ + ΔQP)を設定する。ステップS3-5の処理は、前述のTM5の符号量制御アルゴリズムのステップ3と同様の処理を行えばよい。
一方、対象のサブブロックが[条件1]と[条件2]の両方を満たしている場合(ステップS3-2:YES)、ステップS3-4に進む。すなわち、符号化対象ブロックの中に1つでも[条件1]と[条件2]の両方を満たすサブブロックが存在する場合、ステップS3-4の処理に進むことになる。
ステップS3-4では、設定部242は、符号化対象ブロックに対して、ピクチャのタイプに応じてあらかじめ定めた所定の値の量子化パラメータ(QP=ForceQP)を設定する。所定の値の量子化パラメータForceQPについては、後述する。
なお、図4に示す処理では、制御部24は、符号化対象ブロックを固定サイズのサブブロックに分割し(ステップS3-1)、分割した複数のサブブロックのうちの少なくとも1が[条件1]と[条件2]の両方を満たす場合(ステップS3-2:YES)、当該符号化対象ブロックに、所定の値の量子化パラメータForceQPを設定することとした(ステップS3-4)。
しかしながら、図5に示すように、判定部241は、図4のステップS3-1の符号化対象ブロックをサブブロックに分割することなく、符号化対象ブロック自身が[条件1]と[条件2]の両方を満たすか否かを判別するようにしてもよい(ステップS3-2)。
この場合、[条件1]は、符号化対象ブロックを構成する画素の輝度値のばらつきを示す指標が所定の閾値(第1閾値)より小さい、という条件である。[条件2]は、符号化対象ブロックの輝度値と、符号化対象ブロックを含む符号化対象ピクチャより少なくとも1つ前のピクチャにおける符号化対象ブロックと同じ位置のブロックの輝度値との差分が、所定の閾値(第2閾値)より小さい、という条件である。
ステップS3-2:NOの場合、図4のステップS3-3の処理を行うことなく、ステップS3-5に直接進む。ステップS3-5は、図4のステップS3-5と、同様の処理である。ステップS3-2:YESの場合、ステップS3-4に進む。ステップS3-4は、図4のステップS3-4と、同様の処理である。
(量子化パラメータForceQPの設定例)
次に、図4または図5のステップS3-4において、符号化対象ブロックに対して設定される所定の値の量子化パラメータForceQPについて説明する。ステップS3-4では、設定部242は、符号化対象ブロックに対して、ピクチャのタイプに応じてあらかじめ定めた所定の値の量子化パラメータForceQPを設定する。
図6は、量子化パラメータForceQPの設定テーブルの一例を表している。図示する例では、Iピクチャの場合に、量子化パラメータForceQPとして「26」が設定され、PピクチャまたはBピクチャの場合に、量子化パラメータForceQPとして「40」が設定されている。なお、設定テーブルは、例えば、制御部24が備える記憶部243に記憶されている。
符号化対象ブロックを含むピクチャ(あるいはスライス)のピクチャタイプがIピクチャの場合、設定部242は、設定テーブルを参照して、Iピクチャ用の固定値である所定の値(例えば「24」)の量子化パラメータForceQPを、当該符号化対象ブロックに設定する。
というのも、フリッカは、周期的に到来するIピクチャの画質劣化の程度が1GOPに亘って継続し、この1GOP周期での画質劣化の程度が変化(変動)することにより発生すると考えられるためである。そのため、本実施形態では、条件1および条件2を満たす符号化対象ブロックに対して、固定値である所定の値の量子化パラメータForceQPを一律に付与することで、1GOP周期での画質劣化の程度の変動を抑制し、これにより、フリッカの発生を抑制する。
ここで、Iピクチャ用の「所定の値」としては、例えば、一般的な適用量子化アルゴリズムによって設定される量子化パラメータの値BaseQP’+ΔQP(図4、図5:ステップ3-5)よりも小さな値にすることが望ましい。
一方、符号化対象ブロックを含むピクチャ(あるいはスライス)のピクチャタイプがPピクチャあるいはBピクチャの場合、設定部242は、設定テーブルを参照して、PピクチャまたはBピクチャ用の固定値である所定の値の量子化パラメータForceQPを、当該符号化対象ブロックに設定する。PピクチャまたはBピクチャ用の「所定の値」としては、量子化部14による量子化後の予測残差の変換係数(以下、「量子化係数」と呼ぶ。)が0になる程度の値(図示する例では「40」)である。量子化部14は、制御部24から出力される量子化パラメータを用いて、直交変換された予測残差の変換係数を量子化する。
符号化対象ブロックの量子化係数が0となる場合、量子化部14は当該符号化対象ブロックの量子化係数を出力せず、したがって、可変長符号化部15は、量子化係数を可変長符号化した符号を出力しない。このような符号化対象ブロックは、「スキップ・ブロック」と呼ばれる。符号化された動画像を復号する動画像復号化装置(不図示)は、復号化対象ブロックがスキップ・ブロックであることを認識すると、当該スキップ・ブロックを、当該スキップ・ブロックが参照しているピクチャ中の参照ブロックに予測残差を加算することなく復号化する。
なお、図6では、符号化対象ブロックがPピクチャあるいはBピクチャに含まれる場合、符号化対象ブロックにはその量子化係数が0となるような量子化パラメータを設定することとした。しかしながら、PピクチャあるいはBピクチャに含まれる符号化対象ブロックが「スキップ・ブロック」になればよいので、設定部242は、所定の値の量子化パラメータForceQPを設定するかわりに、シンタックスでスキップ・フラグを「1」に設定するようにしてもよい。この場合、設定部242は、量子化パラメータを量子化部14に出力せずに、スキップ・ブロックであることを示す「スキップ・フラグ=1」を量子化部14に出力する。すなわち、設定部242は、符号化対象ブロックを強制的にスキップ・ブロックとして設定する。量子化部14は、「スキップ・フラグ=1」が入力されると量子化処理を行わず、したがって、量子化係数を可変長符号化部15に出力しない。
以上述べてきたように、本実施形態では、[条件1]および[条件2]の判定結果に応じて、符号化対象ブロックを量子化するための量子化パラメータを出力する。具体的には、[条件1]と[条件2]の両方を満たす符号化対象ブロック(図4および図5のステップS3−2:YESの符号化対象ブロック)であって、当該符号化対象ブロックを含む符号化対象ピクチャがIピクチャの場合、当該符号化対象ブロックに所定の値の量子化パラメータを設定し、出力する。
なお、[条件1](輝度値のばらつきを示す指標が第1閾値より小さい)と、[条件2](少なくとも1つ前のピクチャの輝度値との差分が第2閾値より小さい)の両方を満たす符号化対象ブロックは、輝度値のばらつきが少ない平坦領域であって、かつ、動きの少ない静止状態の領域であって、フリッカが発生しやすい。
本実施形態では、Iピクチャ中のフリッカが発生しやすい符号化対象ブロックには、常に同じ値の量子化パラメータが設定されるため、1GOP周期で画質劣化の程度が変動することがなくなり、よって、符号化した動画像に生じるフリッカの発生を抑制することができる。また、Iピクチャの劣化は後続するPピクチャおよびBピクチャにも波及するため、Iピクチャのフリッカが発生しやすい符号化対象ブロックに対して、所定の値の量子化パラメータを一律に適用することで、フリッカの発生をより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、[条件1]と[条件2]の両方を満たす符号化対象ブロックがPピクチャあるいはBピクチャに含まれる場合、スキップ・ブロックとする。これにより、1GOPの間ではIピクチャと同じ画質が継続するようになり、1GOP内で画質劣化の程度が変化することがなくなる。よって、符号化した動画像に生じるフリッカの発生をより効果的に抑制することができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、所定の値の量子化パラメータForceQPを適用するか否かの判定基準として、符号化対象ブロックが[条件1]と[条件2]の両方を満たすか否かを用いた(図4および図5のステップS3-2)。
本実施形態では、判定基準として[条件1]に替えて[条件1A]を用いる点で、第1の実施形態と相違し、それ以外は第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態との相違点である[条件1A]について詳述する。
第1の実施形態で説明した[条件1]は、符号化対象ブロックの輝度値のばらつきを示す指標が所定の第1閾値よりも小さい、という条件である。一方、本実施形態で用いる[条件1A]は、符号化対象ブロックの輝度値のばらつきを示す指標が所定の第1閾値よりも小さく、所定の第3閾値(第3閾値<第1閾値)よりも大きい、という条件である。
ここで、輝度値のばらつきを示す指標が第3閾値よりも大きいという条件は、言い換えると、輝度の変化が全くないようなサブブロックを排除するための条件である。カメラで撮影した際に発生するノイズが含まれない人工的な画像では、輝度および色調が全く変化しない領域が、ピクチャの中に少なからず存在する。人工的な画像には、例えば、アニメーション画像、CG画像、カラーバーなどの信号発生器からの画像などがある。
人工的な画像に対して第1の実施形態を適用した場合、Iピクチャの量子化パラメータが通常の符号量制御で決定する量子化パラメータの値BaseQP’+ΔQPより大きすぎる場合がある。この場合、ノイズではない信号の微小な変化を再現(復号)することができず、通常の符号量制御時より画像が劣化してしまうという不都合が生じる。
そこで、本実施形態では、 [条件1]に、輝度値のばらつきを示す指標が第3閾値よりも大きいという条件をさらに加えた[条件1A]を用いる。これにより、人工的な画像の符号化対象ブロックを所定の値の量子化パラメータForceQPの適用対象から排除し、人物や風景などをカメラで撮像した自然画像の符号化対象ブロックのみを適用対象とすることができる。すなわち、人工的な画像に所定の値の量子化パラメータForceQPを適用することによる画質の悪影響を、回避することができる。自然画像には、アナログ的な輝度値のゆれが必ず存在する。そこで、[条件1A]では、輝度値のばらつきに対して、第1閾値より小さい第3閾値を設けて、人工的な画像を排除する。
[条件1A]における輝度値のばらつきを示す指標としては、例えばアクティビティを用いればよい。この場合、[条件1A]は、以下の式で記載することができる。
Figure 2018074466
ここで、Th3は符号化対象ブロックが自然画像か否かを判断するための所定の閾値(第3閾値)を表している。
本実施形態の動画像符号化装置1の判定部241は、図4の場合、符号化対象ブロックの中に1つでも[条件1A]と[条件2]の両方を満たすサブブロックが存在するか否かを判定する(ステップS3-2)。[条件1A]と[条件2]の両方を満たすサブブロックが存在する場合は、設定部242は、符号化対象ブロックに対して、ピクチャのタイプに応じた所定の値の量子化パラメータForceQPを設定する(ステップS3-4)。
また、図5の場合、判定部241は、符号化対象ブロックが[条件1A]と[条件2]の両方を満たす否かを判定する(ステップS3-2)。符号化対象ブロックが[条件1A]と[条件2]の両方を満たす場合、設定部242は、符号化対象ブロックに対して、ピクチャのタイプに応じた所定の値の量子化パラメータForceQPを設定する(ステップS3-4)。
なお、量子化パラメータForceQPの値は、第1の実施形態と同様のものを設定すればよい。
このように、本実施形態では、[条件1]にかえて、符号化対象ブロックの輝度値のばらつきを示す指標が、第1閾値より小さく、第3閾値より大きい、という[条件1A]を採用した。これにより、本実施形態では、画質劣化が誘引される可能性のある人工的な画像に対して所定の値の量子化パラメータForceQPを設定することを回避し、自然画像のみを量子化パラメータForceQPの設定対象とすることができる。
[第3の実施形態]
前述のとおり、輝度値の変動が大きな領域が支配的なピクチャの場合、ピクチャ全体の大きな量子化パラメータに引きずられて、輝度値の変化が小さいブロックであっても比較的大きな量子化パラメータが与えられてしまう。逆に、輝度値の変動が大きな領域がそれほど支配的でない場合は、あえて第1および第2の実施形態で説明した所定の値の量子化パラメータForceQPを適用する必要はない。
そこで、本実施形態では、第1あるいは第2の実施形態に基づく処理を採用しつつ、符号化対象ピクチャの中で、所定の値の量子化パラメータForceQPを設定すべきと判定された符号化対象ブロック(以下、「強制QP対象ブロック」と呼ぶ。)の割合が所定の割合未満の場合にのみ、強制QP対象ブロックに所定の値の量子化パラメータForceQPを設定する。
以下、図7および図8を参照しながら、本実施形態の量子化パラメータの決定方法を説明する。
図7は、本実施形態の量子化パラメータの決定方法を示すフローチャートである。なお、以下の説明で用いる符号化対象ブロックは、第1および第2の実施形態と同様に、例えばH.264/AVCでは「マクロブロック」と呼ばれ、H.265/HEVCでは「符号化ユニット」と呼ばれるものと等価である。
図7のステップS1およびS2は、図3で説明したステップS1およびS2と同様である。すなわち、動画像符号化装置1の設定部242は、符号化対象ピクチャに対する符号化の困難さを示す指標である複雑さ指標と目標符号量とから、初期の量子化パラメータBaseQPを算出する(ステップS1)。そして、設定部242は、過去に符号化したときの発生符号量と目標符号量との差分に基づいて、発生符号量が目標符号量に近づくよう、個々の符号化対象ブロックに対して用いられる量子化パラメータBaseQP’を算出する(ステップS2)。
そして、制御部24は、人間の視覚特性を考慮した最終的な量子化パラメータQPを決定する(ステップS3A)。ここで、ステップ3Aは、第1あるいは第2の実施形態で説明したステップ3と同様の処理を行う。ただし、第1あるいは第2の実施形態のステップS3のS3-4およびS3-5(図4、図5)では、設定部242は、各符号化対象ブロックに対して実際に量子化パラメータを設定していたのに対し、本実施形態のステップS3Aでは、設定部242は、個々の符号化対象ブロックに「強制QP対象ブロックか否かを示すフラグ」(以下、「ForceQPフラグ」と呼ぶ。)を設定する。
すなわち、図4の場合、少なくとも1つのサブブロックが[条件1](または[条件1A])と[条件2]の両方を満たす場合(ステップS3-2:YES)、設定部242は、符号化対象ブロックに「ForceQPフラグ=1」と設定する(ステップS3-4)。一方、全てのサブブロックがステップS3-2の条件を満たさない場合(ステップS3-2:NO)、設定部242は、符号化対象ブロックに「ForceQPフラグ=0」と設定する(ステップS3-5)。
図5の場合、符号化対象ブロックが[条件1](または[条件1A])と[条件2]の両方を満たす場合(ステップS3-2:YES)、設定部242は、符号化対象ブロックに「ForceQPフラグ=1」と設定する(ステップS3-4)。一方、符号化対象ブロックがステップS3-2の条件を満たさない場合(ステップS3-2:NO)、設定部242は、符号化対象ブロックに「ForceQPフラグ=0」と設定する(ステップS3-5)。
なお、「ForceQPフラグ=1」と設定された符号化対象ブロックが、強制QP対象ブロックである。また、「ForceQPフラグ=0」と設定された符号化対象ブロックが、強制QP対象ブロック以外の非強制QP対象ブロックである。
次いで、設定部242は、符号化対象ピクチャに含まれる全ての符号化対象ブロックについて、ForceQPフラグが設定されか否かを判定する(ステップS4)。全ての符号化対象ブロックにForceQPフラグが設定されていない場合(ステップS4:NO)、制御部24は、次の符号化対象ブロックに対してステップS2およびステップS3Aの処理を行う。一方、全ての符号化対象ブロックにForceQPフラグが設定された場合(ステップS4:YES)、ステップS5に進む。
ステップS5では、設定部242は、符号化対象ピクチャの全符号化対象ブロック数のうち、ForceQPフラグ=1とされた強制QP対象ブロック数の割合に基づいて、各符号化対象ブロックの量子化パラメータQPを決定し、設定する。
図8は、図7におけるステップS5の処理をより詳細に説明するフローチャートである。
まず、設定部242は、符号化対象ピクチャの全符号化対象ブロック数のうち、強制QP対象ブロック数の割合を算出する(ステップS5-1)。この割合が所定の割合未満の場合(ステップS5-1:YES)、ステップS5-2へ進み、所定の割合以上の場合(ステップS5-1:NO)、ステップS5-3へ進む。
「所定の割合」は、符号化する画像の性質、動画像符号化装置1の実装形態などによって変わるものではあるが、例えば20%程度の値を用いればよい。
ステップS5-2では、設定部242は、各符号化対象ブロックに、ForceQPフラグの値に応じて量子化パラメータを設定する。具体的には、設定部242は、ForceQPフラグ=1の符号化対象ブロックに対しては所定の値の量子化パラメータForceQPを設定し、ForceQPフラグ=0の符号化対象ブロックに対しては適用量子化アルゴリズムに基づいて算出した量子化パラメータBaseQP’+ΔQPを設定する。
一方、ステップS5-3では、設定部242は、ForceQPフラグの値に関わらず、全ての符号化対象ブロックに対して、適用量子化アルゴリズムに基づいて算出した量子化パラメータBaseQP’+ΔQPを設定する。
なお、図7および図8では、設定部242は、符号化対象ピクチャ毎に、ForceQPフラグ=1が付された符号化対象ブロックの数をカウントすることで、符号化対象ピクチャに占める強制QP対象ブロック数の割合を求めるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
一般的に動画像の連続するピクチャは非常に類似しており、時間相関が強いと言える。そこで、例えば符号化対象ピクチャの1つ前のピクチャにおける強制QP対象ブロック数の割合を、符号化対象ピクチャに対して援用するようにしてもよい。この場合、設定部242は、連続するn個のピクチャに対し、最初のピクチャで図8のステップS5-1の処理を行い、後続のn−1個のピクチャについては、ステップS5-1の処理を行うことなく、最初のピクチャで算出した割合を用いて、ステップS5-2またはステップS5-3の処理を行う。
以上述べてきたとおり、本実施形態では、符号化対象ピクチャの全符号化対象ブロック数のうち、強制QP対象ブロック(特定ブロック)数の割合が所定の割合未満の場合にのみ、強制QP対象ブロックに対して所定の値の量子化パラメータForceQPを設定し、出力する。
これにより、本実施形態では、フリッカが発生することが見込まれるピクチャに対してのみ、所定の値の量子化パラメータForceQPが設定されるため、画質の向上と高精度な符号量制御とを両立しつつ、フリッカの発生を抑制することができる。
[第4の実施形態]
本実施形態では、第3の実施形態に、「孤立点除去」および「穴埋め」の少なくとも1つの処理を追加した。
「孤立点除去」は、符号化対象ブロックが強制QP対象ブロックと判定されたものの、周囲のブロックの多数が強制QP対象ブロックでないと判定されたされた場合は、符号化対象ブロックを非強制QP対象ブロックに変更する処理である。
「穴埋め」は、 符号化対象ブロックが非強制QP対象ブロックであると判定されたものの、周囲のブロックの多数が強制QP対象ブロックであると判定された場合は、符号化対象ブロックを強制QP対象ブロックに変更する処理である。
以下、図9から図11を参照しながら、本実施形態の量子化パラメータの決定方法を説明する。
図9は、本実施形態の量子化パラメータの決定方法を説明するフローチャートである。なお、以下の説明で用いる符号化対象ブロックは、第1および第2の実施形態と同様に、例えばH.264/AVCでは「マクロブロック」と呼ばれ、H.265/HEVCでは「符号化ユニット」と呼ばれるものと等価である。
図9のステップS1、S2、S3AおよびS4は、第3の実施形態の図7のステップS1、S2、S3AおよびS4と同じ処理であるため、ここでは説明を省略する。ステップS5では、設定部242は、符号化対象ピクチャを構成する各ブロックのForceQPフラグを参照し、「孤立点除去」および/または「穴埋め」の処理を行う。なお、これらの処理は、ピクチャ(動画像)の特性に応じて、あるいは動画像符号化装置1の実装上の観点から、「孤立点除去」および「穴埋め」の両方の処理を行ってもよく、あるいは、どちらか一方の処理のみを行うようにしてもよい。
図10は、ステップS5における孤立点除去の処理の一例を示す図である。図10に示す例では、符号化対象ブロックは、「Cur」と記載されたブロックであって、中心に配置されている。また、強制QP対象ブロックと判定されたブロックは、ハッチング(網掛け)が付されている。また、符号化対象ブロックの周囲の存在する8つの隣接ブロックについては、強制QP対象ブロックと判定された場合、ハッチングが付されるとともに、「force」と記載されている。
図10(a)に示す例では、符号化対象ブロック自身は、「強制QP対象ブロック」であり、8つの隣接ブロックのうち「強制QP対象ブロック」の数は1個である。
設定部242は、符号化対象ブロックが「強制QP対象ブロック」の場合であって、隣接ブロックのうち「強制QP対象ブロック」の数がN個未満の場合、符号化対象ブロックを「非強制QP対象ブロック」とみなし、符号化対象ブロックにForceQPフラグ=0を設定する。N(第1所定数)は、例えばN=2とすればよい。
図10(a)の例では、隣接ブロックの中で「強制QP対象ブロック」の数は1個であるため、設定部242は、ForceQPフラグを変更することで、符号化対象ブロックを「強制QP対象ブロック」から「非強制QP対象ブロック」に変更する。図10(b)は、変更後の符号化対象ブロックを示した図である。
図11は、ステップS5における穴埋め処理の一例を示す図である。図11(a)に示す例では、符号化対象ブロック自身は、「非強制QP対象ブロック」であり、8つの隣接ブロックのうち「強制QP対象ブロック」の数は6個である。
設定部242は、符号化対象ブロックが「非強制QP対象ブロック」の場合であって、隣接ブロックのうち「強制QP対象ブロック」の数がM個以上の場合、符号化対象ブロックを「強制QP対象ブロック」とみなし、符号化対象ブロックにForceQPフラグ=1を設定する。M(第2所定数)は、例えばM=6とすればよい。
図11(a)に示す例では、隣接ブロックの中で「強制QP対象ブロック」の数は6個であるため、設定部242は、ForceQPフラグを変更することで、符号化対象ブロックを「非強制QP対象ブロック」から「強制QP対象ブロック」に変更する。図11(b)は、変更後の符号化対象ブロックを示した図である。
最後に、設定部242は、ステップS6の処理を行う。ステップS6は、第3の実施形態におけるステップS5(図7、図8)の処理と同じである。ステップS6では、設定部242は、符号化対象ピクチャ中の全符号化対象ブロック数のうち、ForceQPフラグ=1とされた「強制QP対象ブロック」数の割合に基づいて、各符号化対象ブロックに設定する量子化パラメータQPの値を設定する。
以上述べてきたとおり、本実施形態では、第3の実施形態の処理に加え、「孤立点除去」あるいは「穴埋め」の少なくとも一方の処理を行う。これにより、本実施形態では、符号化対象ブロックを強制QP対象ブロックとするか否かを、周囲の隣接ブロックの状況に応じて適切に判断することができる。
また、本実施形態では、フリッカが発生することが見込まれるピクチャに対してのみ、所定の値の量子化パラメータForceQPが設定されるため、画質の向上と高精度な符号量制御とを両立しつつ、フリッカの発生を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、Iピクチャ内の[条件1](または[条件1A])および[条件2]を満たす符号化対象ブロックに対して、Iピクチャ用の所定の値の量子化パラメータを付与することとしたが、時間階層符号化における基本階層のピクチャに対しても、上記実施形態のIピクチャと同様に、基本階層用の所定の値の量子化パラメータを設定することとしてもよい。基本階層のピクチャに所定の値の量子化パラメータを一律で設定することで、符号化した動画像に生じるフリッカの発生をより効果的に抑制することができる。
また、上記説明した第1から第4の実施形態の少なくとも2つの任意の実施形態を組み合わせることとしてもよい。
1 :動画像符号化装置
11 :入力端子
12 :加算器A
13 :直交変換部
14 :量子化部
15 :可変長符号化部
16 :バッファ
17 :出力端子
18 :逆量子化部
19 :逆直交変換部
20 :加算器B
21 :イントラ予測部
22 :インター予測部
23 :スイッチ
24 :制御部
241:判定部
242:設定部
243:記憶部
上記目的を達成するため、本発明の動画像符号化装置は、符号化対象ブロックが第1条件および第2条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記判定部が判定した結果に応じて、前記符号化対象ブロックを量子化するための量子化パラメータを出力する設定部と、を有し、前記第1条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値のばらつきを示す指標が第1閾値より小さいことであり、前記第2条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値と、前記符号化対象ブロックを含む符号化対象ピクチャより少なくとも1つ前のピクチャにおける前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックの輝度値との差分が、第2閾値より小さいことであり、前記判定部が、前記符号化対象ブロックが前記第1条件および前記第2条件を満たすと判断し、かつ、前記符号化対象ブロックを含む前記符号化対象ピクチャがIピクチャであると判断した場合、前記設定部は予め定められた固定値の量子化パラメータを出力する。
本発明の動画像符号化装置は、符号化対象ブロックが第1条件および第2条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記判定部が判定した結果に応じて、前記符号化対象ブロックを量子化するための量子化パラメータを出力する設定部と、を有し、前記第1条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値のばらつきを示す指標が第1閾値より小さいことであり、前記第2条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値と、前記符号化対象ブロックを含む符号化対象ピクチャより少なくとも1つ前のピクチャにおける前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックの輝度値との差分が、第2閾値より小さいことであり、前記判定部が、前記符号化対象ブロックが前記第1条件および前記第2条件を満たすと判断した場合、前記設定部は前記符号化対象ブロックを含む前記符号化対象ピクチャのピクチャタイプに応じて予め定められた固定値の量子化パラメータを出力する。
また、本発明の動画像符号化方法は、符号化対象ブロックが第1条件および第2条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップで判定した結果に応じて、前記符号化対象ブロックを量子化するための量子化パラメータを出力する設定ステップと、を有し、前記第1条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値のばらつきを示す指標が第1閾値より小さいことであり、前記第2条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値と、前記符号化対象ブロックを含む符号化対象ピクチャより少なくとも1つ前のピクチャにおける前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックの輝度値との差分が、第2閾値より小さいことであり、前記判定ステップが、前記符号化対象ブロックが前記第1条件および前記第2条件を満たすと判断し、かつ、前記符号化対象ブロックを含む前記符号化対象ピクチャがIピクチャであると判断した場合、前記設定ステップは予め定められた固定値の量子化パラメータを出力する。
本発明の動画像符号化方法は、符号化対象ブロックが第1条件および第2条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップが判定した結果に応じて、前記符号化対象ブロックを量子化するための量子化パラメータを出力する設定ステップと、を有し、前記第1条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値のばらつきを示す指標が第1閾値より小さいことであり、前記第2条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値と、前記符号化対象ブロックを含む符号化対象ピクチャより少なくとも1つ前のピクチャにおける前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックの輝度値との差分が、第2閾値より小さいことであり、前記判定ステップが、前記符号化対象ブロックが前記第1条件および前記第2条件を満たすと判断した場合、前記設定ステップは前記符号化対象ブロックを含む前記符号化対象ピクチャのピクチャタイプに応じて予め定められた固定値の量子化パラメータを出力する。

Claims (10)

  1. 符号化対象ブロックが第1条件および第2条件を満たすか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が判定した結果に応じて、前記符号化対象ブロックを量子化するための量子化パラメータを出力する設定部と、を有し、
    前記第1条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値のばらつきを示す指標が第1閾値より小さいことであり、
    前記第2条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値と、前記符号化対象ブロックを含む符号化対象ピクチャより少なくとも1つ前のピクチャにおける前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックの輝度値との差分が、第2閾値より小さいことであり、
    前記判定部が、前記符号化対象ブロックが前記第1条件および前記第2条件を満たすと判断し、かつ、前記符号化対象ブロックを含む前記符号化対象ピクチャがIピクチャであると判断した場合、前記設定部は予め定められた所定の値の量子化パラメータを出力すること
    を特徴とする動画像符号化装置。
  2. 前記第1条件は、前記指標が前記第1閾値より小さく、第3閾値より大きいこと
    を特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
  3. 前記設定部は、前記符号化対象ピクチャの全ての符号化対象ブロックのうち、前記第1条件および前記第2条件を満たすと判定された特定ブロックの割合が所定の割合未満の場合に、前記特定ブロックと判定された符号化対象ブロックに対して前記所定の値の量子化パラメータを出力すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の動画像符号化装置。
  4. 前記設定部は、
    前記符号化対象ブロックが前記第1条件および前記第2条件を満たすと判定された特定ブロックの場合であって、前記符号化対象ブロックの隣接ブロックのうち、第1所定数未満の隣接ブロックが前記特定ブロックの場合、前記符号化対象ブロックを、前記第1条件および前記第2条件の少なくとも1つを満たさないと判定された非特定ブロックに変更すること、あるいは、
    符号化対象ブロックが前記非特定ブロックの場合であって、前記符号化対象ブロックの隣接ブロックのうち第2所定数以上の隣接ブロックが前記特定ブロックの場合、前記符号化対象ブロックを前記特定ブロックに変更すること
    の少なくともいずれか一方を行うこと
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の動画像符号化装置。
  5. 前記設定部は、前記符号化対象ブロックが前記第1条件および前記第2条件を満たす場合であって、前記符号化対象ピクチャがPピクチャまたはBピクチャの場合、前記符号化対象ブロックをスキップ・ブロックとすること
    を特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の動画像符号化装置。
  6. 符号化対象ブロックが第1条件および第2条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで判定した結果に応じて、前記符号化対象ブロックを量子化するための量子化パラメータを出力する設定ステップと、を有し、
    前記第1条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値のばらつきを示す指標が第1閾値より小さいことであり、
    前記第2条件は、前記符号化対象ブロックの輝度値と、前記符号化対象ブロックを含む符号化対象ピクチャより少なくとも1つ前のピクチャにおける前記符号化対象ブロックと同じ位置のブロックの輝度値との差分が、第2閾値より小さいことであり、
    前記判定ステップが、前記符号化対象ブロックが前記第1条件および前記第2条件を満たすと判断し、かつ、前記符号化対象ブロックを含む前記符号化対象ピクチャがIピクチャであると判断した場合、前記設定ステップは予め定められた所定の値の量子化パラメータを出力すること
    を特徴とする動画像符号化方法。
  7. 前記第1条件は、前記指標が前記第1閾値より小さく、第3閾値より大きいこと
    を特徴とする請求項6記載の動画像符号化方法。
  8. 前記設定ステップは、前記符号化対象ピクチャの全ての符号化対象ブロックのうち、前記第1条件および前記第2条件を満たすと判定された特定ブロックの割合が所定の割合未満の場合に、前記特定ブロックと判定された符号化対象ブロックに対して前記所定の値の量子化パラメータを出力すること
    を特徴とする請求項6または7に記載の動画像符号化方法。
  9. 前記符号化対象ブロックが前記第1条件および前記第2条件を満たすと判定された特定ブロックの場合であって、前記符号化対象ブロックの隣接ブロックのうち、第1所定数未満の隣接ブロックが前記特定ブロックの場合、前記符号化対象ブロックを、前記第1条件および前記第2条件の少なくとも1つを満たさないと判定された非特定ブロックに変更するステップ、あるいは、
    符号化対象ブロックが前記非特定ブロックの場合であって、前記符号化対象ブロックの隣接ブロックのうち第2所定数以上の隣接ブロックが前記特定ブロックの場合、前記符号化対象ブロックを前記特定ブロックに変更するステップの少なくともいずれか一方をさらに有すること
    を特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の動画像符号化方法。
  10. 前記設定ステップは、前記符号化対象ブロックが前記第1条件および前記第2条件を満たす場合であって、前記符号化対象ピクチャがPピクチャまたはBピクチャの場合、前記符号化対象ブロックをスキップ・ブロックとすること
    を特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の動画像符号化方法。
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