JP2018074291A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多値画像を二値化する際に二値画像の画質を向上させることができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】多値画像における特定画素を含む所定領域を、第1閾値に基づいて二値化する第1の二値化部131と、二値化された所定領域に含まれる画素数情報に基づいて第2閾値を決定する算出部132と、第2閾値に基づいて、特定画素を二値化する第2の二値化部133と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、多階調の原画像を二値化するための画像処理装置及び印刷装置に関する。
印刷装置において多階調の画像(多値画像)を擬似的に二階調の画像(二値画像)で表現するための手法として、例えばディザリングが知られている。ディザリングには、平均ディザリング(average dithering)、無作為ディザリング(random dithering)、(濃度)パターンディザリング(patterning dithering)、配列ディザリング(ordered dithering)及び誤差拡散ディザリング(error-diffusion dithering)などがある。
ディザリングでは、原画像に基づいて、二値画像の各画素においてドットをON又はOFFすることにより、複数のドットからなる二値画像が生成される。ドットとは、暗側(シャドウ側)の階調(例えば黒)を有する画素を意味する。ドットがONとは、2つの階調(例えば白及び黒)のうち暗側の階調(例えば黒)を画素に設定することである。逆に、ドットがOFFとは、2つの階調(例えば白及び黒)のうち明側(ハイライト)の階調(例えば白)を画素に設定することである。
このような二値画像の生成において、複数種類のディザリングを組み合わせることにより、二値画像の画質を向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011−66594号公報
このような多階調の原画像の二値化において二値画像の画質の向上が望まれている。
本発明は、多階調の原画像を二値化する際に二値画像の画質を向上させることができる画像処理装置を提供する。
本発明の一態様に係る画像処理装置は、多値画像における特定画素を含む所定領域を、第1閾値に基づいて二値化する第1画像処理部と、二値化された前記所定領域に含まれる画素数情報に基づいて第2閾値を決定する決定部と、前記第2閾値に基づいて、前記特定画素を二値化する第2画像処理部と、を備える。
例えば、本発明の一態様に係る画像処理装置において、前記画素数情報は、前記二値化された領域に含まれる所定階調値に基づいて決定されてもよい。
例えば、本発明の一態様に係る画像処理装置において、前記所定階調値は、前記二値化された領域に含まれる暗側又は明側の階調値を含んでもよい。
例えば、本発明の一態様に係る画像処理装置において、前記画素数情報は、前記所定階調値を有する画素の数に基づいて決定されてもよい。
例えば、本発明の一態様に係る画像処理装置において、前記画素数情報は、前記所定階調値と前記画素の数との乗算に基づいて決定されてもよい。
例えば、本発明の一態様に係る画像処理装置において、前記第2閾値は、
前記二値化された領域の階調を多階調で表した場合における、前記二値化された領域の平均階調値であってもよい。
例えば、本発明の一態様に係る画像処理装置において、前記第1閾値は、所定の大きさのディザマトリクスに基づいて決定されてもよい。
例えば、本発明の一態様に係る画像処理装置において、前記多値画像は、前記多値画像に含まれる画素値毎に複数の色成分を有し前記第1閾値は、前記複数の色成分に対応する複数のディザマトリクスに基づいて決定されてもよい。
例えば、本発明の一態様に係る画像処理装置において、前記第2閾値は、前記複数の色成分の各々について、二値化された前記所定領域に含まれる画素数情報に基づいて決定されてもよい。
例えば、本発明の一態様に係る画像処理装置において、前記ディザマトリクスは所定のノイズ成分を含んでもよい。
例えば、本発明の一態様に係る画像処理装置において、前記第2画像処理部は、前記特定画素の階調値に所定の誤差拡散値を適用した値と、前記第2閾値とに基づいて、前記特定画素の階調値を二値化してもよい。
例えば、本発明の一態様に係る画像処理装置において、前記第2画像処理部は、前記特定画素の階調値に所定の誤差拡散値を適用した値と前記第2閾値との比較に基づいて前記特定画素の階調値を二値化してもよい。
なお、本発明は、このような特徴的な処理部を備える画像処理装置として実現することができるだけでなく、画像処理装置に含まれる特徴的な処理部が実行する処理をステップとする画像処理方法として実現することができる。また、画像処理装置に含まれる特徴的な処理部としてコンピュータを機能させるためのプログラムまたは画像処理方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。そして、そのようなプログラムを、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。
本発明の一態様に係る画像処理装置によれば、多階調の原画像を二値化する際に二値画像の画質を向上させることができる。
実施の形態1、3、4に係る印刷装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る印刷装置による処理(印刷方法)を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る画像処理部による処理(画像処理方法)を示すフローチャートである。 原画像の一例を示す図である。 ディザマトリクスの一例を示す図である。 二値化された領域の一例を示す図である。 二値化及び誤差拡散の一例を示す図である。 明側の階調値から暗側の階調値まで徐々に変化するグラデーション画像を原画像として二値化したときの二値画像の一例を示す図である。 実施の形態2に係る印刷装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る印刷装置による処理(印刷方法)を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る画像処理部による処理(画像処理方法)を示すフローチャートである。 従来の誤差拡散ディザリングによる二値画像の誤差値と本実施の形態に係るディザリングによる二値画像の誤差値とを示す図である。 実施の形態3に係る画像処理部による処理(画像処理方法)を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る二値化閾値の算出処理の詳細を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る二値化処理の詳細を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る画像処理部330による処理(画像処理方法)を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態1)
[1−1.印刷装置の機能構成]
まず、図1を参照しながら、実施の形態1に係る印刷装置100の機能構成について説明する。図1は、実施の形態1、3、4に係る印刷装置100、300、400の機能構成を示すブロック図である。
実施の形態1に係る印刷装置100は、例えば、二値画像12を媒体(例えば普通紙など)に印刷するためのプリンタである。図1に示すように、印刷装置100は、取得部110と、前処理部115と、記憶部120と、画像処理部130と、印刷部140と、を備える。なお、印刷装置100は、外部の情報端末(例えば、パーソナルコンピュータ等)(図示せず)と通信可能に接続されている。
取得部110は、例えば外部の情報端末から送信されてきた原画像11を取得する。取得部110は、例えば、通信アダプタによって実現される。原画像11は、例えば8ビットの階調値(「0」〜「255」)を有する多階調のグレースケール画像(多値画像)である。階調値は、画像に含まれる各画素の明暗又は濃淡を表す値である。ここでは、最も暗側(つまり濃側)の階調値を「0」で表し、最も明側(つまり淡側)の階調値を「255」で表す。
前処理部115は、原画像11に前処理を行い、前処理後の原画像11A(以下、単に原画像11Aと記載する)を出力する。前処理は、階調特性変換(γカーブ)、空間フィルタ処理、及び階調反転処理を含む。
記憶部120は、配列ディザリングで用いられるディザマトリクス121を記憶している。記憶部120は、例えば、半導体メモリ、ハードディスクドライブなどによって実現される。ディザマトリクス121は、複数の二値化閾値を行列要素として含み、予め定められた大きさを有する。
画像処理部130は、多階調の原画像11Aを画素毎に二値化して、二値画像12を生成する。画像処理部130は、画像処理装置に対応する。画像処理部130は、第1の二値化部131と、算出部132と、第2の二値化部133と、を備える。
画像処理部130は、例えば、専用の電子回路によって実現される。専用の電子回路は、1つの集積回路であってもよいし、複数の電子回路の集合体であってもよい。
また、画像処理部130は、プロセッサ及び非一時的なメモリによって実現されてもよい。この場合、メモリには、実行可能な命令(instruction)又はプログラムが格納され、当該命令又はプログラムが実行されたときに、プロセッサは、第1の二値化部131、算出部132及び第2の二値化部133として機能する、又は、後述する画像処理方法を行う。
第1の二値化部131は、多値画像における特定画素を含む所定領域を、第1閾値に基づいて二値化する第1画像処理部の一例である。ここでは、第1の二値化部131は、原画像11A内の予め定められた大きさの領域であって注目画素を含む領域を第1のディザリングにより二値化する。つまり、第1の二値化部131は、原画像11A内の注目画素に対応する領域に含まれる複数の画素の各々の階調値を対応する第1閾値に基づいて二値化する。本実施の形態では、第1のディザリングは、配列ディザリングであり、第1の二値化部131は、所定の大きさのディザマトリクス121を用いて原画像11A内の領域を二値化する。つまり、第1閾値は、所定の大きさのディザマトリクスに基づいて決定される。
注目画素とは、処理対象の画素であり、特定画素あるいはカレント画素とも呼ばれる。配列ディザリングとは、原画像11A内の各画素について、ディザマトリクスの対応する位置の値を二値化閾値として用いて当該画素の階調値を二値化する手法である。
なお、第1の二値化部131によって二値化された領域は、そのまま二値画像に採用されるものではない。つまり、第1の二値化部131は、原画像11A内の領域を一時的に二値化する。一時的に二値化された領域は、後述する注目画素の二値化のための二値化閾値を算出するために用いられる。
算出部132は、決定部の一例であり、二値化された所定領域に含まれる画素数情報に基づいて二値化閾値(第2閾値)を決定する。画素数情報は、例えば、二値化された所定領域に含まれる所定階調値に基づいて決定される。また例えば、画素数情報は、所定階調値を有する画素の数に基づいて決定されてもよい。また例えば、画素数情報は、所定階調値と所定階調値を有する画素の数との乗算に基づいて決定されてもよい。所定階調値は、二値化された領域に含まれる暗側又は明側の階調値を含んでもよい。
ここでは、算出部132は、第1の二値化部131によって二値化された領域に含まれる暗側又は明側の階調を有する画素の数に基づいて、二値化された領域の階調を表す値を注目画素の二値化閾値として算出する。二値化された領域の階調を表す値とは、二値化された領域の階調を多階調で表した場合の当該領域の階調を代表する値である。二値化された領域の階調を代表する値は、例えば、二値化された領域の平均階調値である。
具体的には、まず、算出部132は、二値化された領域に含まれる暗側の階調を有する画素の数(ドットONの画素の数)と暗側の階調に対応する階調値とを乗算する。さらに、算出部132は、二値化された領域に含まれる明側の階調を有する画素の数(ドットOFFの画素の数)と明側の階調に対応する階調値とを乗算する。そして、算出部132は、2つの乗算結果の和を領域に含まれる画素の数で除算し、その除算結果を二値化閾値として算出する。なお、明側の階調に対応する階調値が「0」である場合は、二値化閾値の算出に明側の階調を有する画素の数は不要である。逆に、暗側の階調に対応する階調値が「0」である場合は、二値化閾値の算出に暗側の階調を有する画素の数は不要である。
第2の二値化部133は、二値化閾値(第2閾値)に基づいて、特定画素を二値化する第2画像処理部の一例である。ここでは、第2の二値化部133は、算出部132によって算出された二値化閾値を用いて、第2のディザリングにより注目画素の階調値を二値化する。本実施の形態では、第2のディザリングは、誤差拡散ディザリングであり、第2の二値化部133は、注目画素の階調値に誤差拡散値を適用した値と二値化閾値とを比較することにより、注目画素の階調値を二値化する。
誤差拡散ディザリングでは、注目画素の二値化誤差を、まだ処理されていない隣接画素に分配する。この隣接画素に分配された誤差の値を誤差拡散値という。
印刷部140は、画像処理部130により生成された二値画像12を用紙に印刷する。例えば、印刷部140は、黒色トナー又は黒色リンクを用紙に定着させることにより、多数のドットを用紙に形成する。このように多数のドットが用紙に形成されることにより、二値画像12が用紙に印刷される。
[1−2.印刷装置による処理の流れ]
次に、図2Aを参照しながら、実施の形態1に係る印刷装置100による処理の流れについて説明する。図2Aは、実施の形態1に係る印刷装置100による処理(印刷方法)を示すフローチャートである。
まず、取得部110は、例えば外部の情報端末から送信されてきた、1チャネルのグレー画像である原画像11を取得する(S1)。その後、前処理部115は、原画像11に対して階調特性変換(γカーブ)(S2)及び空間フィルタ処理(S3A)、階調反転処理(S3B)をこの順に実行する。
ここで、印刷モードが所定の印刷モード(すなわち、複数種類のディザリングを組合せて用いる印刷モード)である場合には(S4でYES)、画像処理部130は、複数種類のディザリングを組合せて用いて二値画像12を生成する(S5)。その後、印刷部140は、画像処理部130により生成された二値画像12を用紙に印刷する(S6)。
一方、印刷モードが所定の印刷モードでない場合には(S4でNO)、画像処理部130は、従来と同様のディザリングにより二値画像を生成する(S7)。例えば、画像処理部130は、誤差拡散ディザリングにより二値画像を生成する。そして、印刷部140は、画像処理部130により生成された二値画像を用紙に印刷する(S6)。
ここで、ステップS5の二値画像の生成処理の詳細について図2B〜図5を参照しながら説明する。図2Bは、実施の形態1に係る画像処理部130による処理(画像処理方法)を示すフローチャートである。図3は、原画像11Aの一例を示す図である。図4Aは、ディザマトリクス121の一例を示す図である。図4Bは、二値化された領域18の一例を示す図である。図5は、二値化及び誤差拡散の一例を示す図である。
まず、画像処理部130は、原画像サイズ(Ix,Iy)を取得する(S101)。さらに、画像処理部130は、以下の処理に用いられる変数を初期化する(S102)。具体的には、画像処理部130は、注目画素の水平位置及び垂直位置を表すi及びj、二値化閾値THe、二値化誤差値En、並びに、誤差拡散値Ednに「0」を設定する。
次に、画像処理部130は、jがIyより小さいか否かを判定する(S103)。つまり、画像処理部130は、注目画素の垂直方向の位置が原画像11A内にあるか否かを判定する。この分岐処理により、原画像11Aの垂直方向のループ処理が行われる。
ここで、jがIy以上である場合(S103のNO)、処理を終了する。一方、jがIyより小さい場合(S103のYES)、画像処理部130は、iがIxより小さいか否かを判定する(S104)。つまり、画像処理部130は、注目画素の水平方向の位置が原画像11A内にあるか否かを判定する。この分岐処理により、原画像11Aの水平方向のループ処理が行われる。
ここで、iがIx以上である場合(S104のNO)、iが0に初期化され、かつ、jが1だけインクリメントされ(S114)、ステップS103に戻る。
一方、iがIxより小さい場合(S104のYES)、第1の二値化部131は、注目画素16のために領域17を設定する(S105)。例えば、第1の二値化部131は、注目画素16を含む予め定められた大きさの領域17を決定する。具体的には、例えば図3に示すように、第1の二値化部131は、注目画素16を中心に含む3×3画素の領域17を決定する。
第1の二値化部131は、ディザマトリクス121を用いて領域17を二値化する(S106)。つまり、第1の二値化部131は、配列ディザリングにより領域17に含まれる複数の画素の階調値を二値化する。
例えば、第1の二値化部131は、図4Aに示すディザマトリクス121を用いて、図3に示す領域17を二値化することにより、二値化された領域18を生成する。具体的には、第1の二値化部131は、領域17内の複数の画素の階調値とディザマトリクス121内の複数の閾値とを比較することにより、各画素のドットのON/OFFを決定する。例えば、第1の二値化部131は、領域17内の左上の階調値「200」とディザマトリクスの左上の閾値「224」とを比較する。ここでは、階調値「200」が閾値「224」よりも小さいので、第1の二値化部131は、領域の左上の画素のドットをOFFと決定する。
算出部132は、二値化された領域18内のドットの数に基づいて、二値化された領域18の階調値を注目画素の二値化閾値THe(i,j)として算出する(S107)。つまり、算出部132は、配列ディザリングにより二値化された領域18内のドットの数に基づいて、二値化された領域18の階調を代表する値を二値化閾値THe(i,j)として算出する。ここでは、二値化閾値THe(i,j)は、原画像と同じ階調数(ビット数)で表現される。
例えば図4Bでは、算出部132は、二値化された領域18を参照して、ドットがONと決定された画素の数と、ドットがOFFと決定された画素の数とを計数する。図4Bでは、ドットがONの画素数が「4」、ドットがOFFの画素数が「5」と計数される。そして、算出部132は、ドットがONの画素数「4」と暗側の階調に対応する階調値「255」とを乗算する。さらに、算出部132は、ドットがOFFの画素数「5」と明側の階調に対応する階調値「0」とを乗算する。そして、算出部132は、2つの乗算結果の和「1020(=255×4+0×5)」を、二値化された領域18内の画素数「9」で除算する。その結果、「113(≒1020/9)」が、二値化された領域18の階調値(つまり注目画素の二値化閾値THe(i,j))として算出される。
次に、第2の二値化部133は、注目画素の階調値Dn(i,j)に誤差拡散値Edn(i,j)を加算する(S108)。誤差拡散値Edn(i,j)は、他の画素の二値化によって発生した誤差のうち注目画素(i,j)に配分された誤差の値である。
第2の二値化部133は、加算結果(Dn(i,j)+Edn(i,j))を二値化閾値THe(i,j)と比較する(S109)。ここで、Dn(i,j)+Edn(i,j)≧THe(i,j)の場合(S109のYES)、第2の二値化部133は、注目画素のドットをONと決定する(S110)。つまり、第2の二値化部133は、二値画像における注目画素の階調値を「255」と決定する。一方、Dn(i,j)+Edn(i,j)<THe(i,j)の場合(S109のNO)、第2の二値化部133は、注目画素のドットをOFFと決定する(S111)。つまり、第2の二値化部133は、二値画像における注目画素の階調値を「0」と決定する。
例えば、注目画素の誤差拡散値Edn(i,j)が「30」である場合、図3において、注目画素の階調値「20」と誤差拡散値「30」との加算結果「50」が二値化閾値「113」より小さいので、注目画素のドットはOFFと決定される。
次に、第2の二値化部133は、注目画素の二値化誤差値En(i,j)及び注目画素から他の画素への誤差拡散値Edn(i+x,j+y)を算出する(S112)。注目画素から他の画素への誤差拡散方法は、一般的な方法(例えば、フロイド-スタインバーグ・ディザリング(Floyd-Steinberg dithering))が用いられればよく、特に限定される必要はない。第2の二値化部133は、二値化誤差値En(i,j)に7/16、3/16、5/16及び1/16を乗じた値を、それぞれ、注目画素の右画素、左下画素、下画素及び右下画素の階調値(ただし、ここで言う「階調値」は、元の階調値に対して二値化処理済みの周辺画素からの誤差拡散値を全て加算した値)に加算する。
例えば、図5において、注目画素のドットがOFFと決定された場合、二値化誤差値En(i,j)は「50(=50−0)」と算出される。この場合、右画素の誤差拡散値Edn(i+1、j)に「22(=50×7/16)」が加算される。同様に、左下画素、下画素及び右下画素の階調値に、それぞれ、「9(=50×3/16)」、「16(=50×5/16)」及び「3(=50×1/16)」が加算される。
次に、iが1だけインクリメントされ(S113)、ステップS104に戻る。
以上により、原画像11A内の各画素に対して、配列ディザリング及び誤差拡散ディザリングの両方を用いて二値化処理が行われ、二値画像12が生成される。
[1−3.効果]
ここで、実施の形態1に係る二値画像12の具体例を用いて効果を説明する。図6は、明側の階調値から暗側の階調値まで徐々に変化するグラデーション画像を原画像として二値化したときの二値画像の一例を示す。図6において、(a)は、グラデーション画像(原画像)を示す。(b)は、従来の誤差拡散ディザリングによって生成された二値画像を示す。(c)は、実施の形態1に係るディザリングによって生成された二値画像を示す。(b)及び(c)の二値画像は、(a)の破線で囲った領域近傍の二値化結果である。ここでは、従来の誤差拡散ディザリングとして、フロイド-スタインバーグ・ディザリングを用いている。
(b)及び(c)を参照すると、従来の誤差拡散ディザリングでは破線で囲まれた領域において階調の変化を表せていないが、本実施の形態に係るディザリングでは階調の変化を表せていることがわかる。つまり、本実施の形態の画像処理部130によれば、従来よりも二値画像の画質が向上することがわかる。
以上のように、本実施の形態に係る画像処理部130によれば、第1のディザリングにより二値化された領域から二値化閾値を算出することができ、算出された二値化閾値を用いて第2のディザリングにより注目画素の階調値を二値化することができる。したがって、二値化された領域に応じて注目画素のための二値化閾値を算出することができるので、より適切な二値化閾値を用いて注目画素の階調値の二値化をすることができる。その結果、二値画像の画質を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る画像処理部130によれば、第1のディザリングとして、領域のディザリングに適した配列ディザリングを用いることができ、第2のディザリングとして、誤差拡散ディザリングを用いることができる。これにより、さらなる二値画像の画質の向上を図ることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2では、原画像がカラー画像である場合について、上記実施の形態1と異なる点を中心に説明する。なお、本実施の形態において、上記実施の形態1と実質的に同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
[2−1.印刷装置の機能構成]
図7を参照しながら、実施の形態2に係る印刷装置200の機能構成について説明する。図7は、実施の形態2に係る印刷装置200の機能構成を示すブロック図である。
実施の形態2に係る印刷装置200は、取得部110と、前処理部215と、記憶部220と、第1の二値化部231、算出部232及び第2の二値化部233を含む画像処理部230と、印刷部240と、を備える。
原画像21は、複数のカラーチャネルを有するカラー画像である。本実施の形態では、複数のカラーチャネルは、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3つのチャネルである。なお、複数のカラーチャネルは、RGBチャネルに限定されない。例えば、複数のカラーチャネルは、RGBチャネルに加えて、アルファチャネルを含んでもよい。
本明細書において、カラーチャンネルとは、RGBカラー画像におけるR成分、G成分、B成分の各成分の事を指し、グレースケール画像における、前記各色成分から導出されるグレー成分、もしくは、前記各成分のうちの1つを指す。また、RGBから色空間変換して得られるCMYK画像におけるC成分、M成分、Y成分、K成分の各成分の事を指す。つまりカラーチャンネルとは、画像を構成している各色成分の事を指す。
前処理部215は、原画像21に前処理を行い、前処理後の原画像21A(以下、単に原画像21Aと記載する)を出力する。前処理は、階調特性変換(γカーブ)、空間フィルタ処理、及び色空間変換を含む。
記憶部220は、複数のカラーチャネルに対応する複数のディザマトリクス221を記憶している。つまり、記憶部220は、複数のカラーチャネルの各々に専用のディザマトリクスを記憶している。本実施の形態では、記憶部220は、RGB画像を色空間変換によりCMYK画像に変換するため、4チャネル分のディザマトリクス(Cディザマトリクス、Mディザマトリクス、Yディザマトリクス、及びKディザマトリクス)を記憶している。
画像処理部230は、複数のカラーチャネルを有する原画像21Aをカラーチャネル毎に及び画素毎に二値化して、複数のカラーチャネルを有する二値画像22を生成する。具体的には、第1の二値化部231は、複数のカラーチャネルの各々について、原画像21A内の領域を二値化する。このとき、第1の二値化部231は、複数のカラーチャネルの各々について、当該カラーチャネルに対応するディザマトリクスを用いて領域を二値化する。そして、算出部232は、複数のカラーチャネルの各々について、二値化された領域の階調を表す値を注目画素の二値化閾値として算出する。さらに、第2の二値化部233は、複数のカラーチャネルの各々について、当該カラーチャネルの二値化閾値を用いて、注目画素の階調値を二値化する。
印刷部240は、画像処理部230により生成された複数のカラーチャネルを有する二値画像22を用紙に印刷する。例えば、印刷部240は、複数色のトナー又は複数色インクを用紙に定着させることにより、複数色の多数のドットを用紙に形成する。このように複数色の多数のドットが用紙に形成されることにより、複数のカラーチャネルを有する二値画像22が用紙に印刷される。
[2−2.印刷装置による処理の流れ]
次に、図8Aを参照しながら、実施の形態2に係る印刷装置200による処理の流れについて説明する。図8Aは、実施の形態2に係る印刷装置200による処理(印刷方法)を示すフローチャートである。
まず、取得部110は、例えば外部の情報端末から送信されてきた、複数チャネルのカラー画像である原画像21を取得する(S1)。その後、前処理部215は、原画像21に対して階調特性変換(γカーブ)(S2)及び空間フィルタ処理(S3A)、色空間変換(S13B)をこの順に実行する。
ここで、印刷モードが所定の印刷モード(すなわち、複数種類のディザリングを組合せて用いる印刷モード)である場合には(S4でYES)、画像処理部230は、複数種類のディザリングを組合せて用いて二値画像22を生成する(S15)。その後、印刷部140は、画像処理部230により生成された二値画像22を用紙に印刷する(S6)。
一方、印刷モードが所定の印刷モードでない場合には(S4でNO)、画像処理部230は、従来と同様のディザリングにより二値画像を生成する(S7)。例えば、画像処理部230は、誤差拡散ディザリングにより二値画像を生成する。そして、印刷部140は、画像処理部230により生成された二値画像を用紙に印刷する(S6)。
ここで、ステップS15の二値画像の生成処理の詳細について図8Bを参照しながら説明する。図8Bは、実施の形態2に係る画像処理部230による処理(画像処理方法)を示すフローチャートである。
原画像サイズ(Ix,Iy)が取得された後(S101)、画像処理部230は、複数のカラーチャネルの中から、未選択のカラーチャネルを選択する(S201)。その後、画像処理部230は、選択されたカラーチャネルについて、実施の形態1と同様に画像処理を行うことで(S102〜S114)、選択されたカラーチャネルの二値画像を生成する。
ステップS103において、jがIy以上である場合(S103のNO)、画像処理部230は、すべてのカラーチャネルがステップS201において選択されたか否かを判定する(S202)。ここで、すべてのカラーチャネルがステップS201において既に選択された場合(S202のYES)、処理を終了する。一方、ステップS201においていずれかのカラーチャネルがまだ選択されていない場合(S202のNO)、ステップS201に戻る。
[2−3.効果]
以上のように、本実施の形態に係る画像処理部230によれば、原画像がカラー画像である場合も二値画像の画質を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る画像処理部230によれば、二値化閾値をカラーチャネルごとに算出することができる。したがって、カラーチャネルに適した二値化閾値を用いて原画像を二値化することができ、カラー画像の二値化において二値画像の画質を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る画像処理部230によれば、各カラーチャネルに専用のディザマトリクスを用いて領域を二値化することができる。したがって、カラーチャネルに適した領域の二値化を行うことでき、カラー画像の二値化において二値画像の画質を向上させることができる。
ここで、実施の形態2に係るディザリングによる二値画像22の画質の向上について、図9を用いて説明する。図9は、従来の誤差拡散ディザリングによる二値画像の平均誤差値と本実施の形態に係るディザリングによる二値画像の平均誤差値とを示す図である。ここでは、従来の誤差拡散ディザリングとして、フロイド-スタインバーグ・ディザリングを用いている。平均誤差値は、原画像のRGBの階調値と二値画像のRGBの階調値との差分の標準偏差である。
図9に示すように、いずれの画像においても、従来のディザリングの平均誤差値よりも本実施の形態に係るディザリングの平均誤差値が小さい。つまり、本実施の形態に係る画像処理部230は、二値画像の画質を従来の誤差拡散ディザリングよりも向上させることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3では、原画像がカラー画像である場合に、複数のカラーチャネルで共通の二値化閾値を用いて、カラーチャネルごとに原画像を二値化する点が、上記実施の形態1及び2と異なる。以下に、上記実施の形態1及び2と異なる点を中心に説明する。なお、本実施の形態において、上記実施の形態1及び2と実質的に同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
[3−1.印刷装置の機能構成]
図7を参照しながら、実施の形態3に係る印刷装置300の機能構成について説明する。本実施の形態に係る印刷装置300は、取得部110と、前処理部215と、記憶部120と、第1の二値化部331、算出部332及び第2の二値化部333を含む画像処理部330と、印刷部240と、を備える。
画像処理部330は、複数のカラーチャネルを有する原画像21Aを画素毎に二値化することにより、複数のカラーチャネルを有する二値画像32を生成する。具体的には、第1の二値化部331は、複数のカラーチャネルのうちのいずれかのカラーチャネルについて、注目画素を含む領域を配列ディザリングにより二値化する。算出部332は、二値化された領域に含まれる暗側の階調を有する画素の数に基づいて領域の階調を表す値を、複数のカラーチャネルに共通の二値化閾値として算出する。さらに、第2の二値化部333は、複数のカラーチャネルの各々について、複数のカラーチャネルで共通の二値化閾値を用いて、注目画素の階調値を誤差拡散ディザリングにより二値化する。
[3−2.印刷装置による処理の流れ]
図10〜図12を参照しながら、実施の形態3に係る印刷装置300による処理の流れについて説明する。図10は、実施の形態3に係る画像処理部330による処理(画像処理方法)を示すフローチャートである。
図10に示すように、画像処理部330は、まず、原画像21A内の各画素について、複数のカラーチャネルで共通の二値化閾値を算出する(S301)。そして、画像処理部330は、複数のカラーチャネルの各々について、算出された共通の二値化閾値を用いて原画像21A内の各画素の階調値を二値化する(S302)。
ここで、図10のステップS301の二値化閾値の算出処理について図11を参照しながら詳細に説明する。図11は、実施の形態3に係る二値化閾値の算出処理の詳細を示すフローチャートである。
原画像サイズ(Ix,Iy)が取得された後(S101)、画像処理部330は、複数のカラーチャネルのいずれかを選択する(S311)。例えば、画像処理部330は、予め定められたカラーチャネルを選択する。その後、画像処理部330は、選択されたカラーチャネルについて、ステップS102〜S107、S113、S114の処理を行うことで、注目画素の二値化閾値THe(i,j)を算出する。ここで算出された二値化閾値が複数のカラーチャネルで共用される。
次に、図10のステップS302の二値化処理について図12を参照しながら詳細に説明する。図12は、実施の形態3に係る二値化処理の詳細を示すフローチャートである。
画像処理部330は、実施の形態2と同様に、複数のカラーチャネルの中から、未選択のカラーチャネルを選択する(S201)。その後、ステップS102〜S104、S108の処理が行われた後に、第2の二値化部333は、加算結果(Dn(i,j)+Edn(i,j))を、複数のカラーチャネルで共通の二値化閾値THe(i,j)と比較する(S321)。その後、ステップS110〜S114、S202の処理が行われる。
[3−3.効果]
以上のように、本実施の形態に係る画像処理部330によれば、複数のカラーチャネルで共通の二値化閾値を算出することができる。したがって、二値化閾値の算出処理の負荷を軽減することができ、処理の高速化を図ることができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について説明する。実施の形態4では、ディザマトリクスにノイズ成分が重畳される点が、上記実施の形態1〜3と異なる。以下に、上記実施の形態1〜3と異なる点を中心に説明する。なお、本実施の形態において、上記実施の形態1〜3と実質的に同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
[4−1.印刷装置の機能構成]
図1を参照しながら、実施の形態4に係る印刷装置400の機能構成について説明する。本実施の形態に係る印刷装置400は、取得部110と、前処理部115と、記憶部120と、第1の二値化部431、算出部132及び第2の二値化部133を含む画像処理部430と、印刷部240と、を備える。
画像処理部430は、多階調の原画像11Aを画素毎に二値化して、二値画像12を生成する。このとき、原画像11A内の注目画素を含む領域の二値化に、ノイズ成分が重畳されたディザマトリクスが用いられる。
具体的には、第1の二値化部431は、ディザマトリクス121にノイズ成分を重畳する。そして、第1の二値化部431は、ノイズ成分が重畳されたディザマトリクスを用いて、注目画素を含む領域を二値化する。
ノイズ成分は、例えば、一様乱数である。つまり、ノイズ成分は、連続一様分布に従って与えられる乱数である。具体的には、ノイズ成分は、例えば0を中心とする区間(例えば−2以上2以下)内で同じ確率で与えられる乱数である。
また、ノイズ成分は、正規乱数であってもよい。つまり、ノイズ成分は、正規分布に従って与えられる乱数である。具体的には、ノイズ成分は、例えば平均μ(例えばμ=0)及び分散σ2(例えばσ2=1)で定義される正規分布N(μ,σ2)に従う確率で与えられる乱数である。
[4−2.印刷装置による処理の流れ]
図13を参照しながら、実施の形態4に係る印刷装置400による処理の流れについて説明する。図13は、実施の形態4に係る画像処理部430による処理(画像処理方法)を示すフローチャートである。
注目画素のために領域が設定された後(S105)、第1の二値化部431は、ディザマトリクス121にノイズ成分を重畳する(S401)。具体的には、第1の二値化部431は、例えば、原画像、領域又は注目画素に応じたノイズ成分をディザマトリクス121に重畳する。例えば、第1の二値化部431は、注目画素の位置を示す値(例えばi+j)を乱数種(random seed)として用いてノイズ成分を生成する。また例えば、第1の二値化部431は、原画像11Aの代表画素(例えば左上隅の画素)の階調値を乱数種として用いてノイズ成分を生成してもよい。
その後、ノイズ成分が重畳されたディザマトリクスを用いて領域が二値化され(S106)、ステップS107〜S114が実行される。
[4−3.効果]
以上のように、本実施の形態に係る画像処理部430によれば、ノイズ成分が重畳されたディザマトリクスを用いて領域を二値化することができ、より適切な二値化閾値を算出することができる。その結果、二値画像の画質を向上させることができる。
(他の実施の形態)
以上、本発明の各実施の形態に係る画像処理装置の一例である印刷装置について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の1つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、上記各実施の形態では、第1のディザリング及び第2のディザリングは、それぞれ、配列ディザリング及び誤差拡散ディザリングであったが、これに限定されない。例えば、第1のディザリングは、平均ディザリング、無作為ディザリング又はパターンディザリングであってもよい。また、第2のディザリングは、第1のディザリングと異なるディザリング、かつ、二値化閾値を用いるディザリングであればよい。例えば、第2のディザリングは、平均ディザリング又は無作為ディザリングであってもよい。
なお、上記各実施の形態において、領域及びディザマトリックスの大きさは、経験的又は実験的に予め定められればよい。二値化閾値(領域の平均階調値)がとり得る値の数は、領域の大きさに依存する。つまり、二値化閾値がとり得る値の数は、領域の画素数に1を加算した数と一致する。具体的には、例えば図3及び図4Aに示すような領域17及びディザマトリクス121が用いられる場合、二値化閾値がとり得る値は、「0」、「28」、「57」、「85」、「113」、「142」、「170」、「198」、「227」及び「255」であり、その数は「10(=9+1)」である。したがって、領域が大きいほど、二値化閾値としてとり得る値の数が増加し、二値化閾値の精度が向上する。つまり、領域が大きいほど、二値画像の画質が向上するが、処理負荷も増大してしまう。したがって、領域及びディザマトリクスの大きさは、画質の向上と処理負荷とのバランスに基づいて、経験的及び実験的に予め定められればよい。
なお、上記実施の形態2において、複数のカラーチャネルの各々に専用のディザマトリクスが用いられていたが、これに限らない。例えば、複数のカラーチャネルで共通のディザマトリクスが用いられてもよい。また、複数のカラーチャネルのうちの一部のカラーチャネルで専用のディザマトリクスが用いられ、残りのカラーチャネルで共通のディザマトリクスが用いられてもよい。これによれば、ディザマトリクスの数を削減することができ、ディザマトリクスのための記憶領域を減らすことができる。
なお、上記各実施の形態では、暗側の階調値が明側の階調値よりも大きい場合について説明したが、逆であってもよい。つまり、暗側の階調値が明側の階調値よりも小さくてもよい。
また、上記各実施の形態では、画像処理装置が印刷装置に適用される場合について説明したが、これに限定されない。画像処理装置は、スマートフォン、タブレットコンピュータなどの情報端末に適用されてもよい。この場合、生成された二値画像は、印刷装置に出力されてもよいし、表示部に表示されてもよい。
また、上記の画像処理部は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムとして構成されても良い。RAMまたはハードディスクドライブには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、画像処理部は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
さらに、上記の画像処理部を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしても良い。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、例えば、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムを含む。この場合、ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
また、集積回路は、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)を利用してもよい。
さらにまた、上記の画像処理部を構成する構成要素の一部または全部は、画像処理装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしても良い。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしても良い。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしても良い。
また、本発明は、上記に示す方法であるとしても良い。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしても良いし、上記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしても良い。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしても良い。また、これらの非一時的な記録媒体に記録されている上記デジタル信号であるとしても良い。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしても良い。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムに従って動作するとしても良い。
また、上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記非一時的な記録媒体に記録して移送することにより、または上記プログラムまたは上記デジタル信号を上記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしても良い。
本発明に係る画像処理装置は、例えばインクジェットプリンタ又はレーザプリンタ等の印刷装置及びスマートフォン又はタブレットコンピュータ等の情報端末に適用することができる。
11、11A、21、21A 原画像
16 注目画素
17 領域
18 二値化された領域
12、22、32 二値画像
100、200、300、400 印刷装置
110 取得部
115、215 前処理部
120、220 記憶部
121 ディザマトリクス
130、230、330、430 画像処理部
131、231、331、431 第1の二値化部
132、232、332 算出部
133、233、333 第2の二値化部
140、240 印刷部
221 複数のディザマトリクス
221R Rディザマトリクス
221G Gディザマトリクス
221B Bディザマトリクス

Claims (12)

  1. 多値画像における特定画素を含む所定領域を、第1閾値に基づいて二値化する第1画像処理部と、
    二値化された前記所定領域に含まれる画素数情報に基づいて第2閾値を決定する決定部と、
    前記第2閾値に基づいて、前記特定画素を二値化する第2画像処理部と、を備える
    画像処理装置。
  2. 前記画素数情報は、前記二値化された領域に含まれる所定階調値に基づいて決定される
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記所定階調値は、前記二値化された領域に含まれる暗側又は明側の階調値を含む
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画素数情報は、前記所定階調値を有する画素の数に基づいて決定される
    請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記画素数情報は、前記所定階調値と前記画素の数との乗算に基づいて決定される
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第2閾値は、
    前記二値化された領域の階調を多階調で表した場合における、前記二値化された領域の平均階調値である
    請求項1に記載の画像処理装置
  7. 前記第1閾値は、所定の大きさのディザマトリクスに基づいて決定される
    請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記多値画像は、前記多値画像に含まれる画素値毎に複数の色成分を有し
    前記第1閾値は、前記複数の色成分に対応する複数のディザマトリクスに基づいて決定される
    請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記第2閾値は、前記複数の色成分の各々について、二値化された前記所定領域に含まれる画素数情報に基づいて決定される
    請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記ディザマトリクスは所定のノイズ成分を含む
    請求項7に記載の画像処理装置。
  11. 前記第2画像処理部は、
    前記特定画素の階調値に所定の誤差拡散値を適用した値と、前記第2閾値とに基づいて、前記特定画素の階調値を二値化する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 前記第2画像処理部は、
    前記特定画素の階調値に所定の誤差拡散値を適用した値と前記第2閾値との比較に基づいて前記特定画素の階調値を二値化する
    請求項7に記載の画像処理装置。
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