JP2018073908A - 誘導性負荷制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導性負荷制御装置において誘導性負荷のショート異常を検出可能な新規の技術を提供する。【解決手段】制御装置1は、ソレノイド3に対し直列に設けられたスイッチング素子19を、駆動信号SDに応じて駆動する駆動回路5と、ソレノイド3に対し直列に設けられた電流検出抵抗7に流れる電流に応じた電圧のモニタ信号SM1を出力する電流検出回路9と、フィルタ後のモニタ信号SM1である信号SM2に基づいて、ソレノイド3に流れる電流が目標値となるように駆動信号SDのデューティ比を制御する制御部41と、異常検出部43とを備える。駆動回路5は、スイッチング素子19に流れる電流が規定値より大きくなると、スイッチング素子19を所定時間だけ強制的にオフさせる保護機能を有する。異常検出部43は、駆動信号SDがアクティブレベルになっている場合のモニタ信号SM1の変化状態に基づいてソレノイド3のショート異常の有無を判定する。【選択図】図1

Description

本開示は、誘導性負荷を制御する装置に関する。
リニアソレノイド等の誘導性負荷に流れる電流をフィードバック制御する装置が、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の装置では、リニアソレノイドに電流を流すための通電経路において、リニアソレノイドに対し直列に、ソレノイド駆動回路と電流検出抵抗とを設けている。そして、電流検出抵抗の両端の電位差が、電流検出回路により増幅されてマイコンに入力される。マイコンは、電流検出回路からの信号に基づいて、リニアソレノイドに流れる電流を検出し、その検出した電流が目標値となるように、ソレノイド駆動回路におけるスイッチング素子を駆動するためのPWM信号のデューティ比を制御する。尚、PWMは、パルス幅変調の略である。
また、特許文献1に記載の装置には、リニアソレノイドに印加されている電圧をモニタする電圧モニタ回路が備えられている。そして、マイコンは、電圧モニタ回路によってモニタされた電圧に基づいて、リニアソレノイドのショート異常の有無を判定している。
特開2006−349527号公報
特許文献1に記載の装置では、誘導性負荷のショート異常を検出するために、誘導性負荷に印加されている電圧をモニタする電圧モニタ回路が必要となる。このため、装置の大型化を招きやすい。
そこで、本開示は、誘導性負荷制御装置において、誘導性負荷に印加されている電圧をモニタする回路を別途設けることなく、誘導性負荷のショート異常を検出可能な技術を提供する。
本開示の誘導性負荷制御装置は、駆動回路(5)と、電流検出抵抗(7)と、電流検出部(9)と、制御部(11,41)と、異常検出部(11,43)と、を備える。
駆動回路は、誘導性負荷(3)に電流を流すための通電経路(21)において誘導性負荷に対し直列に設けられたスイッチング素子(19)を有し、入力される駆動信号に応じてスイッチング素子を駆動する。
電流検出抵抗は、通電経路において誘導性負荷に対し直列に設けられている。このため、誘導性負荷が正常であれば、電流検出抵抗には、スイッチング素子を介して誘導性負荷に流れる電流と同じ電流が流れる。
電流検出部は、電流検出抵抗に流れる電流に応じた電圧のモニタ信号を出力する。
制御部は、電流検出部からのモニタ信号に基づいて、誘導性負荷に流れる電流が目標値となるように、駆動回路への駆動信号のデューティ比を制御する。
また、駆動回路は、スイッチング素子に流れる電流が規定値より大きくなると、駆動信号がスイッチング素子をオンさせる方のアクティブレベルであっても、スイッチング素子を所定時間だけ強制的にオフさせる保護機能を有している。
このため、誘導性負荷のショート異常が発生した場合に、駆動信号がアクティブレベルになると、オンしたスイッチング素子に規定値よりも大きい電流が流れるため、上記保護機能により、スイッチング素子はオンとオフとを交互に繰り返すこととなる。誘導性負荷のショート異常とは、誘導性負荷の両端間又は一部の間がショートして、誘導性負荷の両端間のインピーダンスが小さくなる異常のことである。そして、スイッチング素子のオン時には、誘導性負荷のショート異常に伴う大きな電流が電流検出抵抗に流れ、スイッチング素子のオフ時には、電流検出抵抗に電流が流れない。よって、このような電流検出抵抗への通電と非通電との切り替わりに応じて、電流検出部からのモニタ信号が変化する。
そこで、異常検出部は、駆動信号がアクティブレベルになっている場合の、モニタ信号の変化状態に基づいて、誘導性負荷のショート異常の有無を判定する。
このような誘導性負荷制御装置によれば、誘導性負荷に印加されている電圧をモニタする電圧モニタ回路を設けなくても、誘導性負荷のショート異常を検出することができる。このため、装置の小型化に有利である。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施態様の誘導性負荷制御装置の構成を表す構成図である。 駆動回路が有する保護機能を説明するフローチャートである。 第1実施形態の異常検出処理を表すフローチャートである。 第1実施形態における正常時の動作を説明するタイムチャートである。 第1実施形態においてソレノイドのショート異常が生じた場合の動作を説明するタイムチャートである。 第2実施態様の誘導性負荷制御装置の構成を表す構成図である。 第2実施形態における正常時の動作を説明するタイムチャートである。 第2実施形態においてソレノイドの断線が生じた場合の動作を説明するタイムチャートである。 第2実施形態の異常検出処理を表すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す第1実施形態の誘導性負荷制御装置(以下、制御装置)1は、ソレノイド3に流れる電流を制御する装置であり、駆動回路5と、電流検出抵抗7と、電流検出回路9と、マイコン11と、を備える。マイコンは、マイクロコンピュータの略である。更に、制御装置1は、フィルタ回路13と、環流ダイオード15と、を備える。
ソレノイド3は、例えば、自動車のエンジンにおける吸排気バルブの開閉タイミングやリフト量を変えるための油圧制御バルブの開度を調節するリニアソレノイドであるが、他の種類のソレノイドであっても良い。
ソレノイド3の一端は、電源電圧としてのバッテリ電圧VBが供給される電源ライン17に接続されている。ソレノイド3のバッテリ電圧VB側(即ち、電源ライン17側)とは反対側は、電流検出抵抗7に接続されている。そして、電流検出抵抗7のソレノイド3側とは反対側は、駆動回路5に接続されている。
駆動回路5は、ソレノイド3に流れる電流(以下、ソレノイド電流)をPWM制御するためのスイッチング素子19と、マイコン11から当該駆動回路5に入力される駆動信号SDに応じてスイッチング素子19を駆動する駆動部20と、を備える。
スイッチング素子19の2つの出力端子のうち、一方の出力端子である第1出力端子は、電流検出抵抗7のソレノイド3側とは反対側に接続され、他方の出力端子である第2出力端子は、グランドラインに接続されている。スイッチング素子19は、例えばNチャネル型のMOSFETである。そして、上記第1出力端子はドレインであり、上記第2出力端子はソースである。尚、スイッチング素子19は、MOSFETに限らず、例えばバイポーラトランジスタやIGBT等であっても良い。IGBTは、絶縁ゲートバイポーラトランジスタの略である。
このように、ソレノイド3に電流を流すための、電源ライン17からグランドラインへ至る通電経路21において、電流検出抵抗7とスイッチング素子19は、ソレノイド3に対し直列に設けられている。よって、スイッチング素子19がオンすることで、ソレノイド3には、電源ライン17からグランドラインの方向(以下、正方向)に電流が流れる。ソレノイド3が正常であれば、電流検出抵抗7には、ソレノイド3に流れる電流と同じ電流が流れる。
また、環流ダイオード15のアノードは、電流検出抵抗7とスイッチング素子19との間の経路に接続されており、環流ダイオード15のカソードは、制御装置1内の電源ライン18に接続されている。そして、電源ライン18は、ソレノイド3が接続された電源ライン17と導通している。つまり、環流ダイオード15は、ソレノイド3及び電流検出抵抗7の直列回路と並列に、且つ、正方向とは逆の方向を順方向にして、設けられている。このような環流ダイオード15は、スイッチング素子19がオンからオフへ切り替わったときに、ソレノイド3に電流を環流させる。
電流検出回路9は、4つの抵抗23,24,25,26と、増幅回路27と、を備える。増幅回路27には、電流検出抵抗7の両端の各電圧が、抵抗23,24を介して入力される。また、増幅回路27と抵抗23との間の電圧入力ライン28と、増幅回路27と抵抗24との間の電圧入力ライン29は、抵抗25,26によって、それぞれグラインドラインにプルダウンされている。そして、電流検出回路9は、増幅回路27にて、電流検出抵抗7の両端の電圧差を増幅することにより、電流検出抵抗7に流れる電流に応じた電圧のモニタ信号SM1を出力する。
本実施形態において、電流検出回路9は、電流検出抵抗7の両端の電圧差を反転増幅する。そして、図4における3段目に示すように、電流検出回路9からのモニタ信号SM1は、電流検出抵抗7に電流が流れていない場合に、基準電圧として例えば4Vとなり、電流検出抵抗7に流れる正方向の電流が大きくなるほど、基準電圧からの電圧低下量が大きくなる。また、モニタ信号SM1の下限電圧は、例えば1Vである。
電流検出回路9から出力されるモニタ信号SM1は、マイコン11に入力される。
また、電流検出回路9から出力されるモニタ信号SM1は、抵抗31及びコンデンサ32によって構成された積分回路としてのフィルタ回路13にも入力される。フィルタ回路13の出力信号、即ち、フィルタ回路13を通過したモニタ信号SM1のことを、フィルタ後モニタ信号SM2と言う。そして、フィルタ後モニタ信号SM2も、マイコン11に入力される。
マイコン11は、CPU35と、ROM36やRAM37等の半導体メモリと、を備える。マイコン11の各種機能は、CPU35が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、上記半導体メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。尚、制御装置1を構成するマイコンの数は複数でも良い。
マイコン11は、CPU35がプログラムを実行することで実現される機能の構成として、ソレノイド電流を制御する制御部41と、ソレノイド3の異常を検出する異常検出部43と、を備える。尚、制御部41と異常検出部43を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、制御部41及び異常検出部43の一部又は全部の機能について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現しても良い。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現しても良い。
駆動回路5において、駆動部20は、マイコン11からの駆動信号SDがアクティブレベルである場合に、スイッチング素子19をオンさせ、駆動信号SDが非アクティブレベルの場合に、スイッチング素子19をオフさせる。本実施形態においては、駆動信号SDのアクティブレベルは、ハイレベル(例えば5V)であり、駆動信号SDの非アクティブレベルは、ローレベル(例えば0V)である。尚、ローレベルがアクティブレベルで、ハイレベルが非アクティブレベルであっても良い。
そして、マイコン11における制御部41は、フィルタ後モニタ信号SM2の電圧値からソレノイド電流を検出し、その検出値が目標値となるように、当該マイコン11から駆動回路5に出力するPWM信号としての駆動信号SDのデューティ比を制御する。フィルタ後モニタ信号SM2の元はモニタ信号SM1であるため、制御部41は、モニタ信号SM1に基づいてソレノイド電流が目標値となるように駆動信号SDのデューティ比を制御していることになる。
また、駆動回路5における駆動部20は、図2に示す保護機能を有している。即ち、駆動部20は、駆動信号SDがアクティブレベルの場合に、S100に示すように、スイッチング素子19に流れる電流が規定値より大きいか否かを判定し、電流が規定値より大きいと判定すると、S105に示すように、スイッチング素子19を所定時間だけ強制的にオフする。強制的にオフするとは、駆動信号SDがアクティブレベルであってもスイッチング素子19をオフする、ということである。
[1−2.処理]
次に、マイコン11が行う異常検出処理について説明する。マイコン11は、異常検出処理を行うことにより、異常検出部43として機能する。尚、マイコン11が行う処理は、主にCPU35によって実行される。
マイコン11は、ソレノイド電流の制御を実施していない場合に、図3の異常検出処理を行う。例えば、マイコン11は、自動車のイグニッションスイッチのオンに伴い起動してからソレノイド電流の制御を開始する前に、図3の異常検出処理を行う。また例えば、マイコン11は、イグニッションスイッチがオフされてから動作を停止するまでの間に、図3の異常検出処理を行っても良い。
図3に示すように、マイコン11は、異常検出処理を開始すると、S110にて、駆動回路5への駆動信号SDをアクティブレベルとしてのハイレベルにする。
マイコン11は、次のS120にて、S110で駆動信号SDをハイレベルにしてから検査用のハイ時間Tcが経過したか否かを判定し、ハイ時間Tcが経過したと判定した場合には、S160に進む。マイコン11は、S160では、駆動信号SDを非アクティブレベルとしてのローレベルにし、その後、当該異常検出処理を終了する。
つまり、マイコン11は、S110,S120,S160の処理により、図4に示すように、駆動信号SDをハイ時間Tcだけハイレベルにしている。
図4に示すように、駆動信号SDがハイレベルになると、スイッチング素子19がオンするため、スイッチング素子19の第1出力端子(即ち、ドレイン)の電圧(以下、端子電圧)Voはバッテリ電圧VBから0Vになる。
尚、スイッチング素子19のオン時における2つの出力端子間の電位差は、無いものとして説明している。また、図4において、バッテリ電圧VBは12Vとしている。そして、スイッチング素子19の端子電圧Voがバッテリ電圧VBであることは、スイッチング素子19がオフしていることを示し、端子電圧Voが0Vであることは、スイッチング素子19がオンしていることを示している。これらのことは、図4と同様のタイムチャートである他の図についても同じである。
そして、スイッチング素子19がオンして電流検出抵抗7に電流が流れると、図4に示すように、電流検出回路9からのモニタ信号SM1は、基準電圧としての4Vよりも小さくなる。また、図4に示すように、駆動信号SDがハイレベルからローレベルに戻ると、スイッチング素子19がオフして、電流検出抵抗7に電流が流れなくなるため、モニタ信号SM1は4Vに戻る。
尚、検査用のハイ時間Tcは、例えば、駆動信号SDのPWM制御における1周期時間、即ち、ソレノイド電流を制御する場合の駆動信号SDの最大ハイ時間、よりも長い時間に設定されている。このため、図4において、モニタ信号SM1は、スイッチング素子19のオンによって下限電圧としての1Vに到達している。
図3の説明に戻る。マイコン11は、上記S120にて、ハイ時間Tcが経過していないと判定した場合には、S130に進む。
マイコン11は、S130では、モニタ信号SM1に、後述するエッジがN回発生したか否かを判定し、そのエッジがN回発生していないと判定した場合には、S120に戻る。尚、N回は、所定回数に相当し、Nは、2以上の整数(例えば3)である。
ここで、ソレノイド3にショート異常が発生している場合に、図5に示すように、駆動信号SDがハイレベルになってスイッチング素子19がオンすると、スイッチング素子19には、正常時と比べて非常に大きな電流が瞬時に流れる。尚、正常時とは、ソレノイド3が正常な場合のことである。そして、この場合にスイッチング素子19に流れる電流は、駆動回路5が備える保護機能によって判定される前述の規定値よりも大きくなる。このため、図5における2段目に示すように、スイッチング素子19は、駆動回路5が備える保護機能により、オンとオフとを交互に繰り返すこととなる。そして、スイッチング素子19のオン時には、ソレノイド3のショート異常に伴う大きな電流が電流検出抵抗7に瞬時に流れ、スイッチング素子19のオフ時には、電流検出抵抗7に電流が瞬時に流れなくなる。よって、このような電流検出抵抗7への通電と非通電との切り替わりに応じて、電流検出回路9からのモニタ信号SM1は、図5における3段目のように変化する。つまり、モニタ信号SM1は、下限電圧である1Vと基準電圧である4Vとに、正常時よりも格段に速い速度で交互に切り替わる。このため、モニタ信号SM1には、ステップ状の(即ち急峻な)レベル変化であるエッジが繰り返し発生することとなる。モニタ信号SM1に生じるエッジのうち、1Vから4Vへ変化する方のエッジは、電流検出抵抗7に流れる電流が遮断されたことを示すエッジ(以下、オフ側エッジ)である。また、モニタ信号SM1に生じるエッジのうち、4Vから1Vへ変化する方のエッジは、電流検出抵抗7に電流が流れ始めたことを示すエッジ(以下、オン側エッジ)である。
また、ハイ時間Tcは、ソレノイド3のショート異常が発生した場合に、モニタ信号SM1のオフ側エッジがN回以上発生すると設計上考えられる時間に設定されている。
このため、マイコン11は、図3のS130では、例えばオフ側エッジを検出して、そのオフ側エッジがN回発生したか否かを判定する。そして、マイコン11は、オフ側エッジがN回発生したと判定した場合には、S140に進み、ソレノイド3のショート異常が発生していると判定する。更に、マイコン11は、次のS150にて、所定のフェールセーフ処理を行い、その後、S160に進む。S150でのフェールセーフ処理としては、例えば、ソレノイド3の制御を禁止するための処理や、自動車の運転者に対して異常の発生を知らせるための処理等が行われる。
尚、マイコン11が、モニタ信号SM1のエッジを検出する手法としては、例えばエッジ検出ポートを用いることが考えられる。また例えば、マイコン11は、モニタ信号SM1を所定の短い周期でA/D変換し、モニタ信号SM1の単位時間当たりの変化量が所定の閾値以上であれば、エッジが生じたと判定するように構成することもできる。
[1−3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)異常検出部43として機能するマイコン11は、駆動信号SDをハイ時間Tcだけハイレベルにすると共に、駆動信号SDがハイレベルになっている場合の、モニタ信号SM1の変化状態に基づいて、ソレノイド3のショート異常の有無を判定する。よって、ソレノイド3に印加されている電圧をモニタする電圧モニタ回路を設けなくても、ソレノイド3のショート異常を検出することができる。このため、制御装置1の小型化に有利である。
(1b)異常検出部43として機能するマイコン11は、駆動信号SDがハイレベルになっている場合に、モニタ信号SM1にオフ側エッジが発生したか否かを判定し、オフ側エッジが発生した場合に、ソレノイド3のショート異常が発生していると判定する。駆動信号SDがハイレベルの場合におけるモニタ信号SM1のオフ側エッジは、駆動回路5が備える保護機能によってスイッチング素子19が強制的にオフされたこと、即ち、ソレノイド3のショート異常が発生したことの証である。よって、そのオフ側エッジを検出対象とすることで、ソレノイド3のショート異常の判定精度を高めることができる。
(1c)異常検出部43として機能するマイコン11は、モニタ信号SM1のオフ側エッジが2回以上であるN回数発生したか否かを判定し、オフ側エッジがN回発生した場合に、ソレノイド3のショート異常が発生していると判定する。このため、ソレノイド3のショート異常の判定精度を一層高めることができる。つまり、整数である上記Nは、1に設定しても良いが、2以上に設定することで、誤判定の防止効果が高まる。
尚、本実施形態では、ソレノイド3が、誘導性負荷に相当し、電流検出回路9が、電流検出部に相当している。
[1−4.第1実施形態の変形例]
マイコン11は、異常検出処理のS130にて、モニタ信号SM1のエッジが複数回発生したか否かを判定するのであれば、検出対象のエッジは、オン側エッジの方でも良いし、オフ側エッジとオン側エッジとの両方でも良い。つまり、上記Nが2以上の場合、検出対象のエッジは、オフ側エッジとオン側エッジとの、両方又は一方で良い。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。尚、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
図6に示すように、第2実施形態の制御装置2は、第1実施形態の制御装置1と比較すると、ハードウェア面では、環流ダイオード15が設けられていない点が異なる。
このため、図7に示すように、正常時において駆動信号SDがハイレベルからローレベルになり、スイッチング素子19がオンからオフに切り替わると、ソレノイド3にフライバック電圧が生じる。そして、そのフライバック電圧により、スイッチング素子19端子電圧Voは、バッテリ電圧VBの数倍又は十数倍の高電圧となる。尚、図7の例において、端子電圧Voが40Vでクランプされているのは、例えばスイッチング素子19のアバランシェ動作による。
そして、ソレノイド3からのフライバック電圧により、電流検出回路9からのモニタ信号SM1は、基準電圧である4Vとは異なる電圧であって、本実施形態では5Vに変化する。フライバック電圧が生じると、電流検出回路9では、増幅回路27の入力電圧が両方ともに、当該増幅回路27の動作用電圧である5Vを超えるため、増幅回路27の出力電圧(即ち、モニタ信号SM1)が飽和して動作用電圧と同じ5Vになるからである。
また、ソレノイド3にショート異常が発生した場合には、ソレノイド3のインダクタンスの影響は無いため、第1実施形態と同様に、駆動信号SDとモニタ信号SM1との関係は、図5に示したようになる。
一方、ソレノイド3が断線している場合には、図8に示すように、駆動信号SDのレベル及びスイッチング素子19のオンオフ状態に拘わらず、電流検出抵抗7に電流が流れないため、モニタ信号SM1は基準電圧である4Vのままとなる。また、スイッチング素子19の端子電圧Voは、例えば、抵抗26のプルダウン作用により0Vのままとなる。
[2−2.処理]
第2実施形態の制御装置2において、マイコン11は、図3の異常検出処理に代えて、図9の異常検出処理を行う。マイコン11は、図9の異常検出処理を行うことにより、異常検出部43として機能する。
図9の異常検出処理は、図3の異常検出処理と比較すると、ソレノイド3の断線を検出するために、S170〜S200が追加されている。
マイコン11は、S120にて、S110で駆動信号SDをハイレベルにしてからハイ時間Tcが経過したと判定した場合には、S170に進み、駆動信号SDをローレベルにする。
そして、マイコン11は、次のS180にて、駆動信号SDがローレベルになってから所定時間以内に、モニタ信号SM1が基準電圧とは異なる閾値電圧Vthに到達したか否かを判定する。本実施形態では、図7に示したように、ソレノイド3が正常であれば、スイッチング素子19のオフに伴うフライバック電圧により、モニタ信号SM1は基準電圧よりも大きい5Vになるため、閾値電圧Vthは、基準電圧と5Vとの間の電圧(例えば4.5V)に設定されている。また、マイコン11は、モニタ信号SM1の電圧値をA/D変換によって検出することができる。
マイコン11は、S180にて、モニタ信号SM1が閾値電圧Vthに到達したと判定した場合には、ソレノイド3が正常であると判断して、当該異常検出処理を終了する。
また、マイコン11は、S180にて、モニタ信号SM1が閾値電圧Vthに到達しないと判定した場合には、S190に進み、ソレノイド3の断線が発生していると判定する。更に、マイコン11は、次のS200にて、所定のフェールセーフ処理を行い、その後、当該異常検出処理を終了する。S200でのフェールセーフ処理としては、例えば、ソレノイド3の制御を禁止するための処理や、自動車の運転者に対して異常の発生を知らせるための処理等が行われる。
[2−3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(2a)電流検出部としての電流検出回路9は、ソレノイド3に発生するフライバック電圧により、モニタ信号SM1が基準電圧とは異なる電圧に変化するように構成されている。そして、異常検出部43として機能するマイコン11は、駆動信号SDがハイレベルからローレベルに変化した後のモニタ信号SM1に基づいて、ソレノイド3の断線の有無を判定する。このため、ソレノイド3の断線も検出することができる。
(2b)異常検出部43として機能するマイコン11は、駆動信号SDがハイレベルからローレベルに変化した後に、モニタ信号SM1が閾値電圧Vthに到達したか否かを判定し、モニタ信号SM1が閾値電圧Vthに到達しなければ、ソレノイド3の断線が発生していると判定する。このため、ソレノイド3の断線を、簡単な判定によって検出することができる。
(2c)スイッチング素子19がオンからオフへ切り替わったときにソレノイド3に電流を環流させるための環流ダイオード15が設けられていないため、正常時のフライバック電圧を大きくすることができる。このため、ソレノイド3の断線有無がモニタ信号SM1に反映され易くすることができる。よって、ソレノイド3の断線有無の判定精度を向上させることができる。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
例えば、図3又は図9の異常検出処理と同様の異常検出処理が、制御部41によりソレノイド電流が制御されている期間中に、実施されるようになっていても良い。
具体的な変形内容について、図9の異常検出処理を例に挙げて説明する。まず、S110,S160,S170が削除された異常検出処理が、ソレノイド電流を制御するための駆動信号SDがハイレベルになると開始されるようにする。そして、S120では、駆動信号SDがハイレベルからローレベルになったか否かを判定するように構成すれば良い。また、この変形例の異常検出処理は、駆動信号SDのハイ時間が所定時間以上となる場合にだけ実施されるように構成することができる。その所定時間は、ソレノイド3のショート異常が発生した場合に、S130で検出対象とするモニタ信号SM1のエッジがN回以上発生すると設計上考えられる時間である。
また、制御部41として機能するマイコン11は、フィルタ後モニタ信号SM2を用いず、例えば、モニタ信号SM1に対してA/D変換とデジタルフィルタ処理を実施し、そのデジタルフィルタ処理後のデータからソレノイド電流を検出するように構成されても良い。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしても良い。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしても良い。また、上記実施形態の構成の一部を省略しても良い。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換しても良い。尚、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
また、上述した誘導性負荷制御装置の他、当該誘導性負荷制御装置を構成要素とするシステム、当該誘導性負荷制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、誘導性負荷の異常検出方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1,2…誘導性負荷制御装置、3…ソレノイド、5…駆動回路、7…電流検出抵抗、9…電流検出回路、11…マイコン、19…スイッチング素子、21…通電経路、41…制御部、43…異常検出部

Claims (7)

  1. 誘導性負荷(3)に電流を流すための通電経路(21)において前記誘導性負荷に対し直列に設けられたスイッチング素子(19)を有し、入力される駆動信号に応じて前記スイッチング素子を駆動するように構成された駆動回路(5)と、
    前記通電経路において前記誘導性負荷に対し直列に設けられた電流検出抵抗(7)と、
    前記電流検出抵抗に流れる電流に応じた電圧のモニタ信号を出力するように構成された電流検出部(9)と、
    前記モニタ信号に基づいて、前記誘導性負荷に流れる電流が目標値となるように、前記駆動信号のデューティ比を制御するように構成された制御部(11,41)と、を備え、
    前記駆動回路は、前記スイッチング素子に流れる電流が規定値より大きくなると、前記駆動信号が前記スイッチング素子をオンさせる方のアクティブレベルであっても、前記スイッチング素子を所定時間だけ強制的にオフさせる保護機能を有しており、
    前記駆動信号が前記アクティブレベルになっている場合の、前記モニタ信号の変化状態に基づいて、前記誘導性負荷のショート異常の有無を判定するように構成された異常検出部(11,43)、を更に備える、
    誘導性負荷制御装置。
  2. 請求項1に記載の誘導性負荷制御装置であって、
    前記異常検出部は、
    前記駆動信号が前記アクティブレベルになっている場合に、前記モニタ信号のステップ状のレベル変化であるエッジとして、前記電流検出抵抗に流れる電流が遮断されたことを示すエッジであるオフ側エッジが発生したか否かを判定し、前記オフ側エッジが発生した場合に、前記誘導性負荷のショート異常が発生していると判定するように構成されている、
    誘導性負荷制御装置。
  3. 請求項2に記載の誘導性負荷制御装置であって、
    前記異常検出部は、
    前記オフ側エッジが2回以上である所定回数発生したか否かを判定し、前記オフ側エッジが前記所定回数発生した場合に、前記誘導性負荷のショート異常が発生していると判定するように構成されている、
    誘導性負荷制御装置。
  4. 請求項1に記載の誘導性負荷制御装置であって、
    前記異常検出部は、
    前記駆動信号が前記アクティブレベルになっている場合に、前記モニタ信号のステップ状のレベル変化であるエッジとして、前記電流検出抵抗に流れる電流が遮断されたことを示すエッジと、前記電流検出抵抗に電流が流れ始めたことを示すエッジとの、両方又は一方を検出し、その検出対象のエッジが2回以上である所定回数発生した場合に、前記誘導性負荷のショート異常が発生していると判定するように構成されている、
    誘導性負荷制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の誘導性負荷制御装置であって、
    前記電流検出部は、前記スイッチング素子がオンからオフへ切り替わることによって前記誘導性負荷に発生するフライバック電圧により、前記モニタ信号が、前記電流検出抵抗に電流が流れていないことを示す基準電圧とは異なる電圧に変化するように構成されており、
    前記異常検出部は、前記駆動信号が前記アクティブレベルから前記スイッチング素子をオフさせる方の非アクティブレベルに変化した後の前記モニタ信号に基づいて、前記誘導性負荷の断線の有無を判定するように構成されている、
    誘導性負荷制御装置。
  6. 請求項5に記載の誘導性負荷制御装置であって、
    前記異常検出部は、
    前記駆動信号が前記アクティブレベルから前記非アクティブレベルに変化した後に、前記モニタ信号が、前記基準電圧とは異なる所定の閾値電圧に到達したか否かを判定し、前記モニタ信号が前記閾値電圧に到達しなければ、前記誘導性負荷の断線が発生していると判定するように構成されている、
    誘導性負荷制御装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の誘導性負荷制御装置であって、
    前記スイッチング素子がオンからオフへ切り替わったときに前記誘導性負荷に電流を環流させるための環流ダイオード(15)が設けられていない、
    誘導性負荷制御装置。
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