JP2018073713A - 電気プラグ抜け防止治具およびその設置方法 - Google Patents

電気プラグ抜け防止治具およびその設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電気コンセントに接続した電気プラグの接続状態を維持し、また、当該接続状態が解除される場合に、電気プラグと電気プラグ接続される電線を電気的に遮断する電気プラグ抜け防止治具およびその設置方法を提供する【解決手段】電気プラグ抜け防止治具100は、導通とする位置と不導通とする位置との移動によって導通状態と不導通状態とを切替える切替スイッチ21を備えた遮断器20に接続される電線91を一端側13に接続されるプラグ本体11と、プラグ本体11の他端側に電気コンセント30に差し込んで接続する接続部12とを備えた電気プラグ10を、接続部12の抜差方向Dに沿い電気コンセント30に向けて押圧する治具本体を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、導通とする位置と不導通とする位置との移動によって導通状態と不導通状態とを切替える切替スイッチを備えた遮断器に接続される電線を一端側に接続されるプラグ本体と、当該プラグ本体の他端側に電気コンセントに差し込んで接続する接続部とを備えた電気プラグを、当該接続部の抜差方向に沿い電気コンセントに向けて押圧する治具本体を備えた電気プラグ抜け防止治具に関する。
電気プラグを電気コンセントに差し込んで電気的な接続を確立する場合、安全の確保の点で、当該電気プラグを電気コンセントに差し込んだ接続部分を保護し、当該接続部分の接続状態を維持するために電気プラグ抜け防止治具が用いられる場合がある。
例えば、既存の電気コンセントに対して前後のカバーを用意し、裏側カバーを取付プレートと屋外壁面との間に挟持させ、当該電気コンセントにおける庇部の前面に配設した表カバーと前記裏カバーとを結合して両者間を施錠して、電気コンセントに電気プラグが差し込まれた状態で保護する治具が提案されている(特許文献1)。
また、既存の電気コンセントに電気プラグを差し込んだ状態で、当該電気コンセントに電気プラグを押圧するように、当該電気コンセントと電気プラグとを挟み込んで固定して、電気コンセントから電気プラグが抜けることを防止するコンセントプラグ抜け防止装置(電気プラグ抜け防止治具)が提案されている(特許文献2)。
登録実用新案第3097566号公報 特開2015−90800号公報
例えば燃料電池などの発電機に電力を供給する電線に接続された電気プラグの場合、当該電気プラグから電流の流れが生じ得る。したがって、電流の通流が起こり得るような機器に電力を供給する電気プラグを電気コンセントに接続するような場合、電気プラグの抜け防止と共に、電流の通流を制御する安全対策が望まれる。
しかし、従来提案されていた既存の電気コンセントに電気プラグを接続し、それぞれの接続部をカバーして接続状態を保護するような治具を用いる場合、電気プラグに接続される電線から張力を受けるような場合には、接続状態を維持できない場合があった。
また、電気コンセントに電気プラグを押圧するように固定する場合、電気プラグを電気コンセントから引抜かれる前に電気的な安全対策として、通流するおそれのある電流を予め遮断する必要がある。しかし、上記従来の装置においては、電気プラグを電気コンセントから引抜いて接続状態を解除する場合に、引抜いた電気プラグからの放電を防止できない問題があった。
すなわち、電気コンセントに接続した電気プラグの接続状態を維持し、また、当該接続状態が解除される場合に、電気プラグと電気プラグに接続される電線を電気的に遮断するような電気プラグ抜け防止治具が望まれる。
本発明は、かかる実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、電気コンセントに接続した電気プラグの接続状態を維持し、また、当該接続状態が解除される場合に、電気プラグと電気プラグに接続される電線を電気的に遮断する電気プラグ抜け防止治具およびその設置方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る電気プラグ抜け防止治具の特徴構成は、
導通とする位置と不導通とする位置との移動によって導通状態と不導通状態とに切替える切替スイッチを備えた遮断器に接続される電線を一端側に接続されるプラグ本体と、当該プラグ本体の他端側に電気コンセントに差し込んで接続する接続部とを備えた電気プラグを、前記接続部の抜差方向に沿い前記電気コンセントに向けて押圧する治具本体を備えた電気プラグ抜け防止治具であって、
前記治具本体は、前記プラグ本体を、前記抜差方向に沿い前記電気コンセントに向けて押圧する第一押圧部と、前記切替スイッチを、前記抜差方向に沿い押圧する第二押圧部とを備え、
前記第二押圧部は、前記第一押圧部が前記抜差方向に沿い前記電気コンセントからの離間に伴い、前記切替スイッチを、前記不導通となる位置に向けて移動するよう配置した点にある。
上記構成によれば、電気プラグを電気コンセントに接続している場合に、第一押圧部が電気プラグを、接続部の抜差方向(すなわち、電気コンセントの抜差方向)に沿い電気コンセントに向けて押圧するため、接続状態が維持される。
一方、例えば電気プラグが電気コンセントから引抜かれる場合、すなわち、使用者が電気プラグを抜くために、または電線に対し、電気コンセントの抜差方向に沿い電気コンセントから離間する向きに張力が生じて電気コンセントから引抜かれる電気プラグに押されるなどして、第一押圧部が、電気コンセントの抜差方向に沿い電気コンセントから離間する場合には、第二押圧部は、遮断器の切替スイッチを、不導通となる位置に向けて押圧するため、電気コンセントは、電気的に遮断された状態になる。
すなわち、電気コンセントに接続した電気プラグの接続状態を維持し、また、当該接続状態が解除される場合に、電気プラグと電気プラグ接続される電線を電気的に遮断する電気プラグ抜け防止治具を提供できる。
本発明に係る電気プラグ抜け防止治具の更なる特徴構成は、
前記遮断器を、前記移動の方向が前記抜差方向に沿うように前記電気コンセントに対して配置し、かつ、前記抜差方向の前記電気コンセントから離間する向きが、前記移動の方向の前記不導通とする位置に向かう向きとなるように配置して用いる点にある。
上記構成によれば、第一押圧部が、電気コンセントの抜差方向に沿い電気コンセントから離間する場合には、第二押圧部は、遮断器の切替スイッチを、電気コンセントから離間する向きに押圧することになる。これにより、遮断器の切替スイッチは、不導通となる位置に向けて押圧される。その結果、電気コンセントは、電気的に遮断された状態になる。
すなわち、電気コンセントに接続した電気プラグの接続状態を維持し、また、当該接続状態が解除される場合に、電気プラグと電気プラグ接続される電線を電気的に遮断する電気プラグ抜け防止治具を提供できる。
本発明に係る電気プラグ抜け防止治具の更なる特徴構成は、
前記第二押圧部は、前記治具本体が前記抜差方向に沿い前記プラグ本体に近づく場合に、前記切替スイッチを、前記導通とする位置に前記移動の方向に向けて押圧するよう配置した点にある。
上記構成によれば、電気プラグを電気コンセントに差し込んだ状態を維持するように治具本体を設置する際に、遮断器の切替スイッチを導通とする状態にすることができる。
本発明に係る電気プラグ抜け防止治具の更なる特徴構成は、
前記治具本体は、ガイドに対して摺動自在の被ガイド部を備え、
前記ガイドは、前記遮断器に対して相対的に前記抜差方向に沿い固定され、
前記治具本体が前記ガイドに沿って前記プラグ本体に近づく場合に、前記第二押圧部が前記切替スイッチを、前記導通とする位置に向けて押圧する点にある。
上記構成によれば治具本体をガイドに沿って抜差方向に沿い摺動させることができる。そして、ガイドに沿って抜差方向に沿い摺動させて治具本体を前記コンセントに接続された電気プラグのプラグ本体に近づけて、第一押圧部でプラグ本体を押圧するよう電気プラグ抜け防止治具を設置しようとする際に、第二押圧部で遮断器の切替スイッチを、導通とする位置に向けて押圧し、遮断器を導通状態にすることができる。
本発明に係る電気プラグ抜け防止治具の更なる特徴構成は、
前記治具本体は、前記第一押圧部が前記抜差方向に沿い前記プラグ本体から離間する場合に、前記切替スイッチの切替えを不能とするよう前記切替スイッチを隠蔽するカバー部を備える点にある。
上記構成によれば、電気プラグが電気コンセントに接続された状態にある時に、第一押圧部が、電気コンセントの抜差方向に沿い電気コンセントから離間する場合には、遮断器が不導通状態となる。また、第一押圧部が、電気コンセントの抜差方向に沿い電気コンセントから離間して、電気コンセントを引き抜き可能な状態、または、電気コンセントが引き抜かれた状態にある。このような場合には、カバー部が、遮断器のスイッチを不導通の位置から導通の位置に変更不能とするように、遮断器のスイッチを隠蔽するため、電気コンセントを引き抜き可能な状態、または、電気コンセントが引き抜かれた状態にある場合に、遮断器が導通状態となり、電気コンセントが電線と電気的に接続された状態になることを回避できる。
本発明に係る電気プラグ抜け防止治具の更なる特徴構成は、
前記治具本体は、前記第一押圧部を備えた第一治具本体と、前記カバー部と前記被ガイド部とを備えた第二治具本体とで成り、
前記カバー部は、前記第二押圧部を備え、
第二治具本体を前記ガイドに沿い摺動した場合に、前記第二押圧部が前記切替スイッチを、前記移動の方向に沿い押圧する点にある。
上記構成によれば、治具本体を、第一押圧部を備えた第一治具本体と、カバー部と被ガイド部とを備えた第二治具本体とで構成し、カバー部に第二押圧部を備えて、第二治具本体をガイドに沿い摺動した場合に、第二押圧部で前記切替スイッチを、移動の方向に沿い押圧し、遮断器の導通と不導通とを切替えることができる。
本発明に係る電気プラグ抜け防止治具の設置方法の特徴構成は、
前記電気プラグを前記電気コンセントに差し込んだ後、
前記第二治具本体を、前記切替スイッチの前記電気コンセントから遠い側から前記ガイドに挿入し、さらに、前記第二治具本体への前記第一治具本体の固定と、前記第二治具本体を前記電気コンセントに向けて摺動とを行い、前記第一押圧部が前記プラグ本体を押圧した状態で、前記治具本体を前記電気コンセントに対して相対的に固定する点にある。
上記構成によれば、電気プラグを電気コンセントに差し込んだ後、第二治具本体を、切替スイッチの電気コンセントから遠い側からガイドに挿入し、さらに、第二治具本体に第一治具本体を固定と、第二治具本体を電気コンセントに向けての摺動により、第一押圧部がプラグ本体を押圧した状態で、治具本体を電気コンセントに対して相対的に固定することができる。
またこのように電気プラグ抜け防止治具を設置すると、第二治具本体を、切替スイッチの電気コンセントから遠い側からガイドに挿入し、第二治具本体を電気コンセントに向けて摺動する際に、遮断器を導通状態とすることができる。つまり、電気プラグ抜け防止治具を適切に設置する場合に、遮断器を導通状態とすることができる。
電気プラグ抜け防止治具の取付状態を説明する斜視図 電気プラグ抜け防止治具の基本的な構成を説明する斜視図 電気プラグ抜け防止治具の構造を説明する図1のIII−III断面図 電気プラグ抜け防止治具の取付前の状態説明図 電気プラグ抜け防止治具の取付過程の状態説明図 電気プラグ抜け防止治具の取付過程の状態説明図 電気プラグ抜け防止治具が電気プラグの押圧を解除する場合の状態説明図 第一治具本体の構成を説明する拡大図 電気プラグ抜け防止治具の別の構成を説明する図 電気プラグ抜け防止治具の別の構成の動作の説明図 治具本体の構成を説明する拡大図 電気プラグ抜け防止治具の別の構成を説明する図
図1から図12に基づいて、本発明の実施形態に係る電気プラグ抜け防止治具およびその設置方法について説明する。
まず、電気プラグ抜け防止治具100および電気プラグ抜け防止治具100を設置して用いる電気プラグ10、電気コンセント30、および遮断器20について概略構成を説明する。
本実施形態に係る電気プラグ抜け防止治具100は、図1から3に示すように、導通とする位置と不導通とする位置との移動によって導通状態と不導通状態とを切替える切替スイッチ21を備えた遮断器20に接続される電線91を一端側13に接続されるプラグ本体11と、プラグ本体11の他端側に電気コンセント30に差し込んで接続する接続部12とを備えた電気プラグ10を、接続部12の抜差方向Dに沿い電気コンセント30に向けて押圧する治具本体を備えている。治具本体は、図1から3に示す場合には、第一治具本体40と、第二治具本体50とを含む。
電気プラグ抜け防止治具100の治具本体は、電気プラグ10のプラグ本体11を、電気プラグ10の接続部12を電気コンセント30の抜差方向Dに沿い電気コンセント30に向けて押圧する第一押圧部41と、切替スイッチ21を、抜差方向Dに沿い押圧する第二押圧部51とを備え、第二押圧部51は、第一押圧部41が抜差方向Dに沿い電気コンセント30から離間する場合に、切替スイッチ21を、不導通とする位置に向けて押圧するよう配置されている。
以下、さらに電気プラグ抜け防止治具100および電気プラグ抜け防止治具100を設置して用いる電気プラグ10、電気コンセント30、および遮断器20について個々の構成を詳述していく。
電気プラグ10は、電力消費装置に電力を供給する電力線の、電力供給装置(本実施形態では電気コンセント30)に電気的に接続(以下、電気的に接続することを単に電気接続と言う)する接続具である。電力消費装置としては、例えば燃料電池設備などの発電装置が挙げられる。例えば燃料電池設備が、その駆動用電力の供給を受けるために電気プラグ10を備え、電気プラグ10を電気コンセント30に電気接続し、商用電力の供給を受ける。
電気プラグ10は、電気プラグ10の本体部分であるプラグ本体11に、電力供給を受け付け、また電気コンセント30に差し込まれる金属接点である接続部12を備える。電気プラグ10のプラグ本体11の一端には、電気プラグ10が供給を受けた電流を通流させる電線91が接続されている。
本実施形態の場合、電気プラグ10は、プラグ本体11の電線91が接続されている側の他端側に接続部12を備える。
なお、後述するように、電気プラグ10は、本実施形態の場合、電線91に電気接続された遮断器20を介して電線92に電気接続されている。
本実施形態では、電気プラグ10には電線92を電気的に介して燃料電池設備が接続されている場合を例示している。
また、本実施形態では、電気プラグ10は家庭用の単相交流100Vの電力供給装置に接続される場合を例示している。
電線92は、電気プラグ10で供給を受けた電力を動作用電力として燃料電池設備に対して供給し、また当該燃料電池設備で発電した電力を電気プラグ10を介して電気コンセント30に対して供給する。つまり、この電気プラグ10からは、電流の通流が生じ得る。電気コンセント30に対して供給された電力は、電気コンセント30が設けられている建築物等(一般家庭の家屋など)の既存のブレーカー(図示せず)を介して商用電力網に逆潮流させる(いわゆる売電する)こともできる。
電気コンセント30について説明する。
電気コンセント30は、商用電力(例えば100ボルトの一般家庭向けの交流電流による電力)を、例えば燃料電池設備など電力消費装置に供給するための電力供給装置であり、商用電力に電力消費装置を電気接続するために用いられる。
電気コンセント30は、あらかじめ壁90に固定して設置されている。
本実施形態では、電気コンセント30は家庭用の単相交流100Vの商用電源である場合を示しているが、家庭用の単相交流200V場合や、三相交流などの場合も同様の技術的概念にもとづく。
電気コンセント30は、図2に示すように、電気プラグ10を接続するコンセント部分32を備える。本実施形態では、ひとつの電気コンセント30に、ふたつのコンセント部分32を備える場合を示しており、ふたつのコンセント部分32が、抜差方向Dに直交する方向に並べて配置された場合、すなわち、横方向にふたつ並べて配置されている場合を示している。コンセント部分32は、いわゆる電気的な接続端子であり、本例の場合、コンセント部分32は、電気プラグ10のオス型の接続部12(例えば板状に設けられた二つの突起した金属接点)を抜差しして接続する雌型のコネクタ機構(例えば板状に設けられた二つの突起した金属接点を挿入される二つの孔部)の場合を示している。
また、図1、図2は、電気コンセント30のふたつのコンセント部分32のうち、一方に電気プラグ10を差し込む場合を示している。
本例では、電気コンセント30は、いわゆる屋外設置用の防滴コンセントであり、図6に示すように、上方からコンセント部分32を覆うように設けられた屋根31を備える場合を示している。
この電気コンセント30に対して、電気プラグ10の接続部12を差し込めば、電気コンセント30と電気プラグ10とが電気的に接続されて、電気コンセント30から電気プラグ10に、電力が供給される。
発電設備に電気接続された電気コンセント30には、電線92から電気プラグ10を介して電力が供給されている場合がある。したがって、電線92から電気コンセント30に通流する電流を制御するため、すなわち必要時に電線92から電気コンセント30に流れる電流を遮断するために、電気コンセント30と、電線92との間に、遮断器20が設けられる。この場合、遮断器20と、電気コンセント30とは、電線91で接続される。遮断器20は、本実施形態では取付板60に予め固定した後、取付板60と共に、ネジ61で壁90に固定して設置する。
遮断器20は、電線92から電気コンセント30に対して流れる電流を遮断するための電気遮断電気回路であり、いわゆるスイッチ機構である。本実施形態に示す遮断器20は、切替スイッチ21で、電線92と電気コンセント30の電気的な接続を行い導通とし、また解除して不導通とする場合を示している。本実施形態では、電気コンセント30と、電線92との間である、電気プラグ10と電線92との間に遮断器20が設けた場合を示している。
また、本実施形態では、遮断器20に安全装置としてヒューズ70を備える場合を示している。ヒューズ70は、図2における、遮断器20の電気コンセント30に近い側から、電気コンセント30から離間する方向で、遮断器20に挿入して装着される。また、ヒューズ70は、図2における、抜差方向Dの方向で、遮断器20から、電気コンセント30に近づく向きに、遮断器20に引き抜かれて取り外される。
図2は、ヒューズ70を、遮断器20の電気コンセント30に近い側(図2における電気コンセント30の上側)であって、電気コンセント30に対し、電気コンセント30のふたつのコンセント部分32のうち、電気プラグ10を差しこんだ側のコンセント部分32とは反対側に偏位した位置にヒューズ70を備える場合を示している。つまり、図1、図2において、電気プラグ10が右側のコンセント部分32に差し込まれる場合に、ヒューズ70を、図2における電気コンセント30における、電気コンセント30の上側かつ左側に設ける場合を示している。このようにすることで、電気プラグ10を電気コンセント30に差し込んだ状態であっても、遮断器20の切替スイッチ21で使用者が遮断器を自ら不導通として、必要に応じてヒューズ70を交換することができる。電気プラグ10を押圧する第一押圧部41と、ヒューズ70の装着と取り外し位置との干渉を回避できるためである。
遮断器20は、切替スイッチ21の導通と不導通との切替えの移動の方向が抜差方向Dに沿うように電気コンセント30に対して配置されている。この例では、切替スイッチ21が、いわゆるロッカースイッチであり、切替スイッチ21の両端をシーソーのように交互に押されて移動する(往復移動する)ことで導通と不導通とを切替えるスイッチである場合を示している。つまり、この切替スイッチ21は、切替スイッチ21の面22を抜差方向Dの方向で移動して両端のそれぞれを押されると、遮断器20の導通と不導通とが切り替わるものである。切替スイッチ21は、図示しないが、絶縁と防水のため、ゴム状のカバーで覆われている。切替スイッチ21は、面22の、図2、図3などにおける上端面を押し込まれると導通となり、下端面を押し込まれると不導通となる場合を示している。つまり、切替スイッチ21は、第二押圧部51を切替スイッチ21の面22の上端と下端の押圧位置を移動させると導通と不導通とを切替えることができる。
また、図1から3の例では、抜差方向Dの電気コンセント30から離間する向き(図1から3の場合は図視における下向き)が、切替スイッチ21の移動の方向の不導通とする位置に向かう向きとなるように配置して用いる。つまり、切替スイッチ21の面22を押圧される位置が、電気コンセント30から離間する向きに移動する、すなわち、上端から下端に押圧される位置が移動すると、遮断器20が導通状態から不導通状態に切替わる。
本実施形態では、切替スイッチ21の面22を押圧する位置を、電気コンセント30に近づく向きに移動させると、すなわち、第二押圧部51を下端から上端に押圧位置を移動させると不導通状態から導通状態に切替えることができる。また、切替スイッチ21の面22の押圧される位置を、電気コンセント30から離れる向きに移動させると、すなわち、第二押圧部51が押圧する位置を上端から下端に移動させると遮断器20を導通状態から不導通状態に切替えることができる。
本実施形態の治具本体は、第一押圧部41を備えた第一治具本体40と、第二押圧部51を備えた第二治具本体50とを含んでなる。
図6に示すように、第一治具本体40は、第一押圧部41をその梁部44の、一端側に備えている。本例では、梁部44は、一端が一方向にやや屈曲した、およそ板状の部材であり、一端側のやや中央寄り部分の、屈曲する方向にある片面に、第一押圧部41を備えている。本例では、屈曲する方向にある片面は、第一治具本体40の壁90に向く面である。また、本例では、梁部44の屈曲した一端部分は、電気プラグ抜け防止治具100として設置した場合に、電気コンセント30の屋根31の内側(屋根31に対する壁90の側)にやや挿入された状態に設置される。
第一押圧部41は、プラグ本体11の一端側13を受けるようにして、電気コンセント30の抜差方向Dの電気コンセント30の向きに押圧する部材である。
図6の例では、第一押圧部41は、梁部44の長手方向に対して交錯する方向の一方にテーブル状に設けられ、図6における下側から、抜差方向Dの電気コンセント30の向きに、プラグ本体11の一端側13を押圧している。なお、本実施形態の場合には、第一押圧部41は、梁部44の長手方向に対して直交する方向の一方にテーブル状に設けた場合を示している。
第一押圧部41がプラグ本体11を押圧している状態において、電気プラグ10が、電気コンセント30に対して電気接続された状態が維持される。
図8には、第一治具本体40の第一押圧部41がプラグ本体11を押圧するために、電線91を挿通する孔部ないし凹部である切欠きを備えた場合を例示している。第一治具本体40は、第一治具本体40と第二治具本体50との接続に用いる取付穴47を備えている。図8の例では、取付穴47を長手方向を有する長穴として設けた場合を示している。
同じく図8には、第一押圧部41がプラグ本体11を押圧する位置関係を調節するために、電線91を挿通する孔部ないし凹部である切欠き42aを備えたアダプタ42を用いる場合を例示している。
アダプタ42は、いわゆるスペーサーとして用いる。アダプタ42を種々変更することで、種々の形態の電気コンセント30や、電気プラグ10に対して、電気プラグ抜け防止治具100を容易に、かつ、低コストで用いることができる。種々の形態の電気コンセント30や、電気プラグ10に対する形状等の最適化が、アダプタ42の形状変更で行えるためである。
第二治具本体50は、第二治具本体50の本体部分であるカバー部55と被ガイド部52とを備えている。
カバー部55は、少なくとも壁90に平行な面部分を有し、壁90に対して垂直方向の上向きに凸形状(断面がコの字状)に形成されている。そしてカバー部55は、少なくとも遮断器20の切替スイッチ21を、壁90に対する上方から、隠蔽可能な大きさに形成されている。
また、カバー部55は、抜差方向Dの方向に長手方向を有する長穴として設けた長穴57を備えている。長穴57は、カバー部55の壁90に平行な面部分のおよそ中央部分に設けられている。
第二治具本体50は、この長穴57を介して、ツマミ付き手回しネジであるネジ56で、取付板60に必要時に摺動可能な状態で固定されている。
カバー部55は、抜差方向に直交する方向の両端に、遮断器20から離れる側に延出する形状の被ガイド部52を備えている。図2には、被ガイド部52として、図中の左側の被ガイド部52aと、右側の被ガイド部52bを備える場合を示している。
被ガイド部52は、遮断器20に対して相対的に固定されている。また、被ガイド部52は、抜差方向Dに沿い固定されたガイド部62に対して摺動自在である。ガイド部62は、被ガイド部52の延出する部分を受ける、凹部を備えている。この凹部は、溝状に、抜差方向Dに沿い形成されている。
本例ではガイド部62aおよびガイド部62bが、それぞれ被ガイド部52aおよび被ガイド部52bに対応するガイドとなっている。
したがって、第二治具本体50は、被ガイド部52を介してガイド部62に挿入し、ガイド部62に挿入した状態で、第二治具本体50はガイド部62に対し、摺動自在となっている。
なお、図1から3に示す落下防止ネジ65は、第二治具本体50をガイド部62に挿入した場合に、第二治具本体50がガイド部62から外れないように、第二治具本体50をガイド部62の、電気コンセント30に対して遠い側(図1から3の図示の場合の下側)に設ける係止部として機能する。図1から3の図示の場合は、落下防止ネジ65は、第二治具本体50がガイド部62から外れて落下しないように保持する。
本例では、被ガイド部52とガイド部62は、それぞれ互いに噛み合うレール構造の場合を示している。なお、被ガイド部52とガイド部62は、被ガイド部52が、一方向に摺動可能となるものであれば、その形態は問わない。
第二治具本体50は、第二治具本体50の本体部分であるカバー部55の内側に、第二押圧部51を備える。本例では、第二押圧部51は、第二治具本体50の本体部分であるカバー部55の内側の、電気コンセント30から遠い側の端部に偏在した位置に設けた場合を示している。
第二押圧部51は、第二治具本体50をガイド部62に沿い摺動した場合に、第二押圧部51で切替スイッチ21を、移動の方向(抜差方向Dと同じ方向)に沿い押圧し、切替スイッチ21を切替えて、遮断器20の導通と不導通とを切替えることができる。
第二押圧部51は、例えば、カバー部55の内側から、壁90に向けて突起状に設けられる。また、本実施形態では、第二押圧部51は、抜差方向Dの方向に直交する方向に長手部分を持つ、土手状の突起である場合を示している。第二押圧部51の長手方向の長さは、切替スイッチ21の幅、すなわち、切替スイッチ21の抜差方向Dの方向に直交する方向の長さよりも長く設けてある。切替スイッチ21に対する第二押圧部51の押圧を確実ならしめるためである。
なお、第二押圧部51は、第二治具本体50をガイド部62に沿い摺動した場合に、遮断器20の本体部分とは接触しない。切替スイッチ21に対する第二押圧部51の押圧を確実ならしめるためである。
第一治具本体40と第二治具本体50とは、以下のように接続されて、電気プラグ抜け防止治具100の治具本体として機能する。
第一治具本体40は、第二治具本体50に、抜差方向Dの方向に長手方向を有する長穴として設けた取付穴47の部分で、トルクス(登録商標)ネジまたは六角ネジであるネジ45で固定する。取付穴47の部分で、ネジ45により第二治具本体50に第一治具本体40を固定する構成により、第二治具本体50に対する第一治具本体40の取り付け状態を、抜差方向Dの方向で変更することができる。つまり、電気プラグ抜け防止治具100の治具本体の長さを、抜差方向Dの方向で変更することができる。電気プラグ抜け防止治具100の治具本体の長さを、抜差方向Dの方向で変更することができるため、電気コンセント30や、電気プラグ10、および遮断器20の種々の位置関係、例えば距離の違いに対して容易に、かつ、低コストで対応できる。
第一治具本体40と第二治具本体50とは、以下のように接続されて、電気プラグ抜け防止治具100の治具本体として機能する。
つまり、第二治具本体50が、ガイド部62に沿って(抜差方向Dに沿って)電気コンセント30またはプラグ本体11に近づく場合に、第二押圧部51が切替スイッチ21を、導通となる位置に向けて押圧する。そして遮断器20は導通状態となる。この時、第二押圧部51は、切替スイッチ21と電気コンセント30との間の位置に在る。本例では、第二押圧部51は、切替スイッチ21の位置を越えて、電気コンセント30に偏位した位置に在る。
その後、第一押圧部41は、プラグ本体11を電気コンセント30に対して押圧する。
第一押圧部41が、プラグ本体11を電気コンセント30に対して押圧すると、電気コンセント30に対する電気プラグ10の接続状態を維持される状態になる(図1、図3の状態)。
電気コンセント30に対する電気プラグ10の接続状態をそのまま維持する場合は、第一押圧部41が、プラグ本体11を電気コンセント30に向けて押圧した状態で、第二治具本体50を、ネジ56で取付板60に対して締め付けて、第二治具本体50を取付板60に対して固定しておく。
電気コンセント30に対する電気プラグ10の接続状態の維持を解除する場合(電気プラグ抜け防止治具100が電気コンセント30に対する電気プラグ10の押圧を解除する場合)には、ネジ56を緩め、第二治具本体50を、第一押圧部41が抜差方向Dに沿い電気コンセント30またはプラグ本体11から離間する向きにスライド(摺動)させる。
第一押圧部41が抜差方向Dに沿い電気コンセント30またはプラグ本体11から離間する場合、すなわち第一治具本体40と一体となった第二治具本体50が治具本体として、ガイド部62に沿って電気コンセント30またはプラグ本体11から離間して、第二押圧部51が切替スイッチ21を、不導通となる位置に向けて押圧する。したがって、電気プラグ10は電線92から遮断される。この場合に、カバー部55は、切替スイッチ21の切替えを不能とするように、切替スイッチ21の部分を、壁90に対する上方から壁90の向きに隠蔽する(図7の状態)。したがって、電気コンセント30に対する電気プラグ10の接続状態の維持が解除されている場合には、遮断器20を導通状態とする操作が物理的に禁止されるのである。
その後、電気プラグ10は電気コンセント30から安全に取り外すことができる。
以上では、電気プラグ抜け防止治具100の治具本体が取り付けられている場合について説明した。以下では、図1から6により、電気プラグ抜け防止治具100を、最初に設置する場合の設置方法について説明する。また、以下では、電気プラグ抜け防止治具100の取付前に、遮断器20が取付板60に予め固定された後、取付板60と共に、ネジ61で壁90に固定して設置されている。なお、図4から6の図示は、図1に示すIV−IV断面に相当する断面で図示している。
電気プラグ10に電力を供給する場合のある発電設備などに、動作のための電力を供給する電気プラグ10を、電気コンセント30に接続する場合に、予め遮断器20を、切替スイッチ21の導通と不導通との切替えの移動の方向が抜差方向Dに沿うように電気コンセント30に対して配置して設置しておく。
そして遮断器20を不導通とした状態で、電気プラグ10を電気コンセント30に差し込んで電気接続する。そして、電気プラグ10を電気コンセント30に差し込んだ後、第二治具本体50の被ガイド部52を、切替スイッチ21の、電気コンセント30から遠い側からガイド部62に挿入する(図4)。第二治具本体50を、ガイド部62に挿入した場合、図1、図2に示す落下防止ネジ65を取り付けて、第二治具本体50が、ガイド部62から抜け落ちることを防止する。
さらに、第二治具本体50に第一治具本体40を固定する。また、第二治具本体50を電気コンセント30に向けて摺動させる。例えば、まず、第二治具本体50を電気コンセント30に向けて摺動させて、第二治具本体50の長穴57を介して図1に示すネジ56で仮止めする(図4から図5の状態へ変化)。このとき、第二押圧部51が、切替スイッチ21の面22に対して、電気コンセント30から遠い側から電気コンセント30に近づく向きに移動する。つまり、第二押圧部51の切替スイッチ21を押圧する位置が、切替スイッチ21の下端側から上端側に移動して、切替スイッチ21を不導通状態から導通状態に切替える。
その後、第二治具本体50に、取付穴47を介して第一治具本体40をネジ45で仮止めし(図6)、一体の治具本体とする。第一治具本体40と、第二治具本体50との位置をそれぞれ調整し、第一押圧部41がプラグ本体11を電気コンセント30に向けて押圧した状態で、第一治具本体40および第二治具本体50を、ネジ45およびネジ56で固定する(図6から図1の状態へ変化)。この状態では、第一押圧部41がプラグ本体11を電気コンセント30に向けて押圧しているため、電気プラグ10に対して引張力が加わる場合(抜差方向Dの電気コンセント30から離間する向きに力が加わる場合)にも、電気プラグ10の接続部分である接続部12には、引張力が加わらない。
このようにして、電気プラグ抜け防止治具100を電気コンセント30に対して相対的に固定し、電気プラグ10が電気コンセントから抜けおちることを防止する。
上記のように取り付けると、電気プラグ抜け防止治具100は、電気プラグ10を電気コンセント30から引抜かれる場合は、遮断器20を不導通とすることができる状態に設置されることになる。
すなわち、電気プラグ抜け防止治具100が、電気コンセント30から離れる方向にスライドすると、第二押圧部51が切替スイッチ21を、不導通となる位置に向けて押圧する。そして、カバー部55が切替スイッチ21(遮断器20)を隠蔽して、使用者の切替スイッチ21の操作を不能とする。
したがって、電気プラグ10が、電気コンセント30から引抜かれても、安全である。
たとえば、使用者が、電気プラグ10を、電気コンセント30から引抜く場合は、ネジ56をゆるめ、電気プラグ抜け防止治具100を、電気コンセント30から離れる方向にスライドさせて、第二押圧部51で切替スイッチ21を不導通となる位置に向けて押圧して、遮断器20を不導通とする。
そうすると、電気プラグ10を、電線92に対して、電気的に遮断することができる。つまり、電気プラグ10を、電気コンセント30から安全に引抜くことができる。
なお、使用者が、電気プラグ10を、電気コンセント30から引抜く場合、使用者(たとえば一般家庭における使用者)は、六角ネジ用のドライバや、トルクス(登録商標)穴付きボルト用のドライバなどの特殊工具は、容易に用意できない場合が多い。そうすると、使用者は、まずツマミ付き手回しネジであるネジ56を緩めるべきところ、ネジ45を誤って緩めてしまうというリスクを、ネジ45の形状の工夫により、形状的に低減することができる。通常、使用者は、緩めるために特殊工具が必要なネジ45よりも、工具を用いずに緩めることができるネジ56を優先して緩めようと考えるためである。
また、電気プラグ10が、電気コンセント30から不意に引抜かれる場合は、電気プラグ10が、第一押圧部41を押圧するので、電気プラグ抜け防止治具100が、電気コンセント30から離れる方向にスライドして、第二押圧部51が切替スイッチ21を、不導通となる位置に向けて押圧する。したがって、遮断器20が不導通となる。
そのため、電気プラグ10は、電線92に対して、電気的に遮断される。つまり、電気プラグ10が、電気コンセント30から不意に引抜かれる場合にも、安全性が担保される。
以上のようにして、電気コンセントに接続した電気プラグの接続状態を維持し、また、当該接続状態が解除される場合に、電気プラグと電気プラグが接続される電線を電気的に遮断する電気プラグ抜け防止治具およびその設置方法を提供することができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、治具本体を、第一治具本体40と第二治具本体50とで構成し、第二押圧部51を、第二治具本体50に設ける場合を例示した。また、切替スイッチ21が、シーソーのように交互に押すロッカースイッチである場合を例示した。しかし、本実施形態はこれらの場合に限られない。
例えば、図9から11に示すように、治具本体を、第一治具本体40のみで構成し、第一治具本体40に、第二押圧部51を設けてもよい。具体的には、第一治具本体40の梁部44の、第一押圧部41とは他端側に第二押圧部51を設ける。この場合、例えば、第一押圧部41とは反対側である他端側を、壁90から離れる側にやや屈曲させて、切替スイッチ21を押圧する第二押圧部51を形成してもよい。
また、切替スイッチ21を往復移動してスライドして、導通と不導通とを切替えるスライドスイッチの他、その他のスイッチ機構を用いてもよい(図9、図10)。
図9の場合、第二押圧部51が、スライドスイッチである切替スイッチ21を、導通側である上側の位置から、不導通となる下側の位置に向けた方向(抜差方向Dの電気コンセント30から離間する向き)にスライドして、遮断器20を不導通とすることができる(図10)。
(2)上記実施形態では、第二押圧部51をカバー部55の内側から、壁90に向けて突起状に設ける場合を例示した。しかし、本実施形態はこれらの場合に限られない。
例えば、図12に示すように、第二押圧部51を、例えば長穴状などの穴状の穴部に形成し、当該穴部に、突起状に形成した切替スイッチ21を挿入して係合させて、切替スイッチ21を押圧し、切替スイッチ21を切替えて、遮断器20の導通と不導通とを切替える構成とすることもできる。
(3)上記実施形態では、治具本体を、第一治具本体40と第二治具本体50とで構成し、カバー部55を第二治具本体50に設ける場合を例示した。しかし、本実施形態はこれらの場合に限られない。
例えば図9、図12のようにカバー部55を設けない場合もある。
(4)上記実施形態では、第二治具本体50に、長穴として設けた取付穴47を介して第一治具本体40をネジ45で固定し、一体の治具本体とする場合を例示した。しかし、本実施形態はこれらの場合に限られない。
例えば第二治具本体50に、取付穴47に対応する複数個の異なる位置のネジ穴を予め設けておき、取付穴47およびネジ45を取り付けるネジ穴を適宜変更して、第二治具本体50に、取付穴47を介して第一治具本体40をネジ45で固定する場合もある。
たとえば、電気コンセント30のコンセント部分32の位置の選択(たとえば電気コンセント30の右側のコンセント部分32ないし左側のコンセント部分32のいずれに電気プラグ10を接続するかの選択)や、電気コンセント30と、遮断器20との間の距離に対する治具本体の長さの調整しろとして、有用に利用可能である。
第一治具本体40と第二治具本体50との互いの固定方法は、互いの固定と開放が自在であれば、その方法は問わない。本実施形態における、第一治具本体40と第二治具本体50との固定方法の開示は、あくまでも一例に過ぎないのである。
(5)上記実施形態では、第二治具本体50に、長穴として設けた取付穴47を介して第一治具本体40をネジ45で固定し、一体の治具本体とする場合を例示したが、ネジ45には種々の工夫が可能である。
上述したように、電気プラグ10を、電気コンセント30から引抜く場合は、ネジ56をゆるめ、電気プラグ抜け防止治具100を、電気コンセント30から離れる方向にスライドさせて、第二押圧部51で切替スイッチ21を不導通となる位置に向けて押圧して、遮断器20を不導通とするが、この場合に、ネジ45は緩める必要は無い。
そこで、ネジ45については例えば以下のような工夫を加えることができる。
ネジ45を、トルクス(登録商標)ネジまたは六角ネジなどの可逆的なネジではなく、かしめて固定する不可逆な固定手段とする場合がある。ネジ45を通常の手段で取り外せないものとするためである。
ネジ45を、ネジ56よりも小さいネジとする場合がある。
たとえば、ネジ45を通常の平ネジとし、ネジ56をツマミ付きのネジとする。この場合、使用者は、形状が大きいために、目視的に緩めやすいと判断できるネジ56をネジ45に優先して緩めようと考える。また、工具が無くても緩めることができると判断できるネジ56をネジ45に優先して緩めようと考える。
そうすると、ネジ56を緩めるべきところ、ネジ45を誤って緩めてしまうリスクをネジ45の形状的に低減することができる。
(6)上記実施形態では、電気プラグ抜け防止治具100を、最初に設置する場合において、第二治具本体50をガイド部62に挿入したのち、第二治具本体50を電気コンセント30に向けて摺動させて、第二治具本体50を仮止めし、その後、第二治具本体50に第一治具本体40を仮止めし、一体の治具本体とする場合を例示した。しかし、本実施形態はこれらの場合に限られない。
例えば第二治具本体50をガイド部62に挿入したのち、第二治具本体50に第一治具本体40を仮止めして一体の治具本体とし、その後、第二治具本体50(一体の治具本体)を電気コンセント30に向けて摺動させてもよい。
(7)上記実施形態では、遮断器20が導通状態となる時、第二押圧部51が、切替スイッチ21の位置を越えて、電気コンセント30に偏位した位置に在る場合を例示した。しかし、本実施形態はこれらの場合に限られない。
たとえば、第二押圧部51を、切替スイッチ21と電気コンセント30との間の位置であって、切替スイッチ21の上端側を押圧し続ける位置とする場合がある。
このようにすると、使用者が切替スイッチ21を操作して遮断器を不導通とすることを禁止することができる。切替スイッチ21はその上端側を第二押圧部51で押圧されているため、使用者が切替スイッチ21の下端側を押しても、切替スイッチ21を切替えることができないためである。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は導通とする位置と不導通とする位置との移動によって導通状態と不導通状態とを切替える切替スイッチを備えた遮断器に接続される電線を一端側に接続されるプラグ本体と、当該プラグ本体の他端側に電気コンセントに差し込んで接続する接続部とを備えた電気プラグを、当該接続部の抜差方向に沿い電気コンセントに向けて押圧する治具本体を備えた電気プラグ抜け防止治具およびその設置方法に適用できる。
10 :電気プラグ
11 :プラグ本体
12 :接続部
13 :一端側
20 :遮断器
21 :切替スイッチ
30 :電気コンセント
40 :第一治具本体
41 :第一押圧部
50 :第二治具本体
51 :第二押圧部
52 :被ガイド部
52a :被ガイド部
52b :被ガイド部
55 :カバー部
62 :ガイド部
62a :ガイド部
62b :ガイド部
70 :ヒューズ
91 :電線
92 :電線
100 :電気プラグ抜け防止治具
D :抜差方向

Claims (7)

  1. 導通とする位置と不導通とする位置との移動によって導通状態と不導通状態とに切替える切替スイッチを備えた遮断器に接続される電線を一端側に接続されるプラグ本体と、当該プラグ本体の他端側に電気コンセントに差し込んで接続する接続部とを備えた電気プラグを、前記接続部の抜差方向に沿い前記電気コンセントに向けて押圧する治具本体を備えた電気プラグ抜け防止治具であって、
    前記治具本体は、前記プラグ本体を、前記抜差方向に沿い前記電気コンセントに向けて押圧する第一押圧部と、前記切替スイッチを、前記抜差方向に沿い押圧する第二押圧部とを備え、
    前記第二押圧部は、前記第一押圧部が前記抜差方向に沿い前記電気コンセントからの離間に伴い、前記切替スイッチを、前記不導通となる位置に向けて移動するよう配置した電気プラグ抜け防止治具。
  2. 前記遮断器を、前記移動の方向が前記抜差方向に沿うように前記電気コンセントに対して配置し、かつ、前記抜差方向の前記電気コンセントから離間する向きが、前記移動の方向の前記不導通とする位置に向かう向きとなるように配置して用いる請求項1に記載の電気プラグ抜け防止治具。
  3. 前記第二押圧部は、前記治具本体が前記抜差方向に沿い前記プラグ本体に近づく場合に、前記切替スイッチを、前記導通とする位置に前記移動の方向に向けて押圧するよう配置した請求項2に記載の電気プラグ抜け防止治具。
  4. 前記治具本体は、ガイドに対して摺動自在の被ガイド部を備え、
    前記ガイドは、前記遮断器に対して相対的に前記抜差方向に沿い固定され、
    前記治具本体が前記ガイドに沿って前記プラグ本体に近づく場合に、前記第二押圧部が前記切替スイッチを、前記導通とする位置に向けて押圧する請求項3に記載の電気プラグ抜け防止治具。
  5. 前記治具本体は、前記第一押圧部が前記抜差方向に沿い前記プラグ本体から離間する場合に、前記切替スイッチの切替えを不能とするよう前記切替スイッチを隠蔽するカバー部を備える請求項4に記載の電気プラグ抜け防止治具。
  6. 前記治具本体は、前記第一押圧部を備えた第一治具本体と、前記カバー部と前記被ガイド部とを備えた第二治具本体とで成り、
    前記カバー部は、前記第二押圧部を備え、
    前記第二治具本体を前記ガイドに沿い摺動した場合に、前記第二押圧部が前記切替スイッチを、前記移動の方向に沿い押圧する請求項5に記載の電気プラグ抜け防止治具。
  7. 請求項6に記載の電気プラグ抜け防止治具の設置方法であって、
    前記電気プラグを前記電気コンセントに差し込んだ後、
    前記第二治具本体を、前記切替スイッチの前記電気コンセントから遠い側から前記ガイドに挿入し、さらに、前記第二治具本体への前記第一治具本体の固定と、前記第二治具本体を前記電気コンセントに向けて摺動とを行い、
    前記第一押圧部が前記プラグ本体を押圧した状態で、前記治具本体を前記電気コンセントに対して相対的に固定する電気プラグ抜け防止治具の設置方法。
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