JP2018073600A - Ledランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】不適合な交流電源装置が接続された場合であってもLEDアレイの故障又は短寿命化を防止することができる直流入力用のLEDランプを提供する。【解決手段】直流入力用のLEDランプ1は、入力電圧Vinを全波整流する全波整流回路10と、全波整流回路10の出力電圧が印加されるLEDアレイ20及びスイッチ素子31の直列回路と、入力電圧Vinを分圧及び整流して検出電圧Vdを出力する電圧検出回路40と、検出電圧Vdが交流電圧の整流波形であると判定した場合にスイッチ素子31をオフ状態に維持するように構成された制御回路50とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、LEDランプに関し、特に極性フリーのライトバルブを構成する直流入力用のLEDランプに関する。
特許文献1は、交流電源に整流器を介してLEDが接続される交流用LED点灯回路を開示する。この交流用LED点灯回路は、複数のLEDが直列に接続されるとともに、交流電源と整流器との間に蛍光灯安定器が直列に接続され、複数のLEDによる順方向降下電圧の総量が、蛍光灯安定器に適合するランプの点灯電圧に対応するように、LEDの設置数が調整される。
ところで、いわゆる極性フリーのライトバルブを構成するLEDランプには、上記のような交流入力用のLEDランプだけでなく、直流電源であるLED用電源がいずれの極性で接続されても同様に点灯するように構成された直流入力用のLEDランプもある。このような直流入力用のLEDランプにおいても、誤って磁気式安定器等の交流電源装置が接続されると交流電源装置からの交流電圧が全波整流された脈流電圧がLEDアレイに印加される。この脈流電圧のピーク値がLEDアレイの順方向電圧を超える場合、LEDアレイは、脈流電圧の谷部での消灯とピーク部での点灯を繰り返し、したがって電源周波数の2倍の周波数(すなわち、100Hz又は120Hz)で間欠点灯することになる。ここで、脈流電圧のピーク値がLEDアレイの適正な順方向電圧を超える場合、そのピーク部での点灯においてLEDアレイは過電圧状態(したがって過電流状態)となる。しかし、上記周波数での間欠点灯はユーザの目には連続点灯に見えるため、ユーザは、LEDアレイの過電圧状態をもたらす不適合な交流電源装置の接続を認識することなくその使用を継続してしまう可能性がある。このような過電圧状態での点灯の継続は、LEDアレイの故障又は短寿命化の原因となる。
そこで、本発明は、不適合な交流電源装置が接続された場合であってもLEDアレイの故障又は短寿命化を防止することができる直流入力用のLEDランプを提供することを課題とする。
本開示の第1から第3の形態の直流入力用のLEDランプは、入力電圧を全波整流する全波整流回路と、全波整流回路の出力電圧が印加される、LEDアレイ及びスイッチ素子の直列回路と、入力電圧を分圧及び整流して検出電圧を出力する電圧検出回路と、検出電圧が交流電圧の整流波形であると判定した場合にスイッチ素子をオフ状態に維持するように構成された制御回路とを備える。
上記構成によると、入力電圧が交流電圧である場合にスイッチ素子がオフされ、全波整流回路とLEDアレイの間の電流経路が開放されるので、不適合な交流電源装置からLEDアレイへの過電圧の印加が停止される。したがって、不適合な交流電源装置が接続された場合であってもLEDアレイの故障又は短寿命化を防止することができる直流入力用のLEDランプが実現される。
第1の形態のLEDランプでは、電圧検出回路が、入力電圧を所定の分圧比で分圧するとともに全波整流して検出電圧を出力する分圧整流回路からなり、LEDアレイに定格電流を与える順方向電圧範囲に分圧比を乗じた電圧範囲の下限値未満の閾値が定義され、制御回路は、検出電圧が閾値以下となる波形部分を検出した場合にスイッチ素子をオフ状態に維持するように構成される。これにより、簡素な処理構成の制御回路を用いた低コストなLEDランプが実現される。
第1の形態の代替例によるLEDランプでは、電圧検出回路が、入力電圧を所定の分圧比で分圧するとともに半波整流して検出電圧を出力する分圧整流回路からなり、LEDアレイに定格電流を与える順方向電圧範囲に分圧比を乗じた電圧範囲の下限値未満でかつゼロよりも高い所定電圧範囲が定義され、制御回路は、検出電圧が所定電圧範囲で検出された場合にスイッチ素子をオフ状態に維持するように構成される。これにより、簡素な半波整流構成の電圧検出回路を用いた低コストなLEDランプが実現される。
第2の形態のLEDランプでは、電圧検出回路が、入力電圧を所定の分圧比で分圧するとともに全波整流又は半波整流して検出電圧を出力する分圧整流回路からなり、LEDアレイに定格電流を与える順方向電圧範囲に分圧比を乗じた電圧範囲の上限値以上の閾値が定義され、制御回路は、検出電圧が閾値を超える波形部分を検出した場合にスイッチ素子をオフ状態に維持するように構成される。これにより、簡素な処理構成の制御回路を用いた低コストなLEDランプが実現される。
第3の形態のLEDランプは、上記第1又は2の形態のLEDランプにおいて、所定電圧源に対して直列接続された警告用LED及びトランジスタをさらに備え、制御回路は、スイッチ素子をオン状態とする場合にトランジスタをオフ状態として警告用LEDを消灯させ、スイッチ素子をオフ状態とする場合にトランジスタをオン状態として警告用LEDを点灯させるように構成される。これにより、LEDアレイの消灯が不適合な交流電源装置が接続されたことに起因するものであることを警告用LEDの点灯によってユーザに認識させることができ、LEDランプの正しい使用の喚起が可能となる。
第4の形態の直流入力用のLEDランプは、入力電圧を全波整流する全波整流回路と、全波整流回路の出力電圧が印加される、LEDアレイ及びスイッチ素子の直列回路と、入力電圧を所定の分圧比で分圧するとともに全波整流して検出電圧を出力する電圧検出回路と、LEDアレイに定格電流を与える順方向電圧範囲に分圧比を乗じた電圧範囲の上限値が定義され、検出電圧が上限値を超える期間にスイッチ素子をオフ状態とするように構成された制御回路とを備える。
上記構成によると、入力電圧が高いピークの交流電圧である場合に、そのピーク付近でスイッチ素子がオフされ、全波整流回路とLEDアレイの間の電流経路が開放されるので、不適合な交流電源装置からLEDアレイへの過電圧の印加が防止される。したがって、不適合な交流電源装置が接続された場合であってもLEDアレイの故障又は短寿命化を防止することができる直流入力用のLEDランプが実現される。
<第1の実施形態>
図1に、本発明の第1の実施形態のLEDランプ1の回路図を示す。LEDランプ1は、入力端子T1及びT2を介して電源装置2から入力電圧Vinの供給を受ける。LEDランプ1は直流入力用のLEDランプであり、直流電源であるLED用電源が電源装置2として接続されることが想定されている。また、LEDランプ1の定格入力電圧は、商用電源のピーク電圧よりも低いものとする。LEDランプ1は、全波整流回路10、LEDアレイ20、スイッチ回路30、電圧検出回路40及び制御回路50を備える。
図1に、本発明の第1の実施形態のLEDランプ1の回路図を示す。LEDランプ1は、入力端子T1及びT2を介して電源装置2から入力電圧Vinの供給を受ける。LEDランプ1は直流入力用のLEDランプであり、直流電源であるLED用電源が電源装置2として接続されることが想定されている。また、LEDランプ1の定格入力電圧は、商用電源のピーク電圧よりも低いものとする。LEDランプ1は、全波整流回路10、LEDアレイ20、スイッチ回路30、電圧検出回路40及び制御回路50を備える。
全波整流回路10は、ダイオードブリッジからなり、電源装置2からの入力電圧Vinを全波整流する。したがって、LEDランプ1は、LED用電源がいずれの極性で接続されても(すなわち、LED用電源の正極/負極が、それぞれ、入力端子T1/T2に接続された場合でも、入力端子T2/T1に接続された場合でも)同様に点灯可能ないわゆる極性フリーの構成となる。全波整流回路10の低電位側出力端と同電位の部分をグランドGというものとし、高電位側出力端と同電位の部分を高電位側配線Hというものとする。
LEDアレイ20は、LED素子の直列回路又は直並列回路からなり、そのアノード端が高電位側配線Hに接続される。なお、LEDアレイ20の順方向電圧とは、LEDアレイ20を構成するLED素子の合計の順方向電圧である。
スイッチ回路30は、スイッチ素子31、抵抗32及びコンデンサ33を含む。スイッチ素子31は、MOSFETからなり(以下、「FET31」という)。ドレインがLEDアレイ20のカソード端に接続され、ソースがグランドGに接続される。ゲートは制御回路50に接続され、ゲート−ソース間に抵抗32及びコンデンサ33が接続される。FET31のオン/オフは、制御回路50によって制御される。
電圧検出回路40は、抵抗41、43、44、45並びにダイオード43及び46を含む。グランドGに対する入力端子T1の電圧が抵抗41及び42によって分圧され、この分圧がダイオード43によって整流される。同様に、グランドGに対する入力端子T2の電圧が抵抗44及び45によって分圧され、この分圧がダイオード46によって整流される。したがって、ダイオード43及び46の共通カソードには、入力電圧Vinを分圧及び全波整流した電圧が発生する。このダイオード43及び46の共通カソードに発生する電圧を検出電圧Vdという。なお、抵抗41及び42と抵抗44及び45は同じ分圧比rを有する。
制御回路50は、IC51、抵抗52、ツェナーダイオード53、抵抗54、コンデンサ55、トランジスタ56及び抵抗57〜59を含む。IC51は、マイコン等であり、少なくとも端子P1〜P4を有する。端子P1は電源端子であり、抵抗52を介して高電位側配線Hから制御電圧が供給される。端子P1とグランドGとの間に、ツェナーダイオード53、抵抗54及びコンデンサ55が接続される。制御電圧は、ツェナーダイオード53のツェナー電圧に定電圧化されるとともにコンデンサ55によって安定化される。端子P2は入力端子であり、ダイオード43及び46の共通カソードが接続されて検出電圧Vdが入力される。端子P3は出力端子であり、抵抗57を介してトランジスタ56のベースに接続される。トランジスタ56のエミッタはグランドGに接続され、ベース−エミッタ間に抵抗58が接続される。トランジスタ56のコレクタは、抵抗59を介して高電位側配線Hに接続されるとともにFET31のゲートに接続される。端子P4はグランド端子であり、グランドGに接続される。
すなわち、IC51において、端子P1から制御電圧が供給され、端子P2から検出電圧Vdが入力され、検出電圧Vdに応じた処理に基づいて端子P3からベース信号をトランジスタ56に出力する。概略として、IC51は、検出電圧Vdが交流電圧の整流波形であるか否か(すなわち、入力電圧Vinが交流電圧であるか否か)を判定する。IC51は、検出電圧Vdが交流電圧の整流波形であると判定した場合にはトランジスタ56をオンしてFET31をオフ状態とする(すなわち、高電位側配線HとグランドGの間の電圧がLEDアレイ20に印加されないようにする)。それ以外の場合には、IC51は、トランジスタ56をオフしてFET31をオン状態としてLEDアレイ20を点灯させる。
IC51は、検出電圧Vdが所定の閾値V1以下となる波形部分を検出した場合に入力電圧Vinが交流電圧であると判定してトランジスタ56をオン(すなわちFET31をオフ)する。この閾値V1は、LEDアレイ20に定格電流を与える順方向電圧範囲VFに分圧比rを乗じた電圧範囲Vfの下限値未満の値である。なお、以降において、IC51がトランジスタ56をオンする動作、すなわち制御回路50がFET31をオフする動作を保護動作という。
例えば、IC51は、検出電圧Vdが閾値V1以下となった時点で、又は検出電圧Vdが閾値V1以下となる期間が所定時間以上にわたって継続した場合に保護動作を実行するようにしてもよい。また、IC51は、検出電圧Vdが閾値V1を下回る立ち下りエッジを検出し、所定回数以上の立ち下りエッジが検出された場合に保護動作を実行するようにしてもよい。あるいは、IC51は、検出電圧Vdが閾値V1を超える立ち上りエッジを検出し、所定回数以上の立ち上りエッジ(入力電圧Vinの投入時の立ち上りエッジを除く)が検出された場合に保護動作を実行するようにしてもよい。またさらに、IC51は、上記それぞれの検出の結果の論理和又は論理積に基づいて上記の保護動作を実行してもよい。
図2A〜図2Cを用いてLEDランプ1の動作を説明する。
図2Aは、電源装置2がLED用電源である場合の検出電圧Vd及びそれに伴うFET31の動作を示す。本開示で用いられるLED用電源は、LEDランプ1に適合した電源装置であり、順方向電圧範囲VF内の入力電圧Vinを端子T1−T2に供給するものとする。なお、本開示における動作を示す各図の横軸は時間であり、各波形については、説明の便宜上省略又は誇張がなされている。
図2Aは、電源装置2がLED用電源である場合の検出電圧Vd及びそれに伴うFET31の動作を示す。本開示で用いられるLED用電源は、LEDランプ1に適合した電源装置であり、順方向電圧範囲VF内の入力電圧Vinを端子T1−T2に供給するものとする。なお、本開示における動作を示す各図の横軸は時間であり、各波形については、説明の便宜上省略又は誇張がなされている。
図2Aに示すように、電源装置2がLED用電源である場合には、検出電圧Vdは、電圧範囲Vf内の実質的に一定の電圧となり、閾値V1以下となることはない。したがって、IC51は、トランジスタ56のオフ状態を維持し、FET31のオン状態を維持する。これにより、LEDアレイ20は点灯を継続する。
図2Bは、電源装置2が磁気式安定器である場合の検出電圧Vd及びそれに伴うFET31の動作を示す。本開示で用いられる磁気式安定器は、LEDランプ1に対して不適合な交流電源装置であり、商用電源電圧と実質的に等しい正弦波電圧を入力電圧Vinとして端子T1−T2に供給するものとする。これにより、LEDアレイ20は、電源周波数の2倍の周波数(すなわち、100Hz又は120Hz)で間欠点灯する。
図2Bに示すように、検出電圧Vdは、電源周波数の2倍の周波数の全波脈流波形となり、ゼロクロス前後で電圧範囲Vfを下回り、ピーク前後で電圧範囲Vfを超える。仮に、FET31がオン状態に固定されたとした場合、全波脈流電圧のピーク付近では、LEDアレイ20に順方向電圧範囲VFを超え得る電圧(例えば、電源電圧が100Vacの場合には約140V、200Vacの場合には約280V)が印加され、この過電圧入力状態の継続がLEDアレイ20の故障又は短寿命化をもたらすことになる。一方、本実施形態では、IC51が、上述の検出及び判定処理によってLEDアレイ20における過電圧状態を停止させる。これにより、LEDアレイ20の間欠点灯は停止する。
図2Bの例では、説明の便宜上、時刻tsにIC51における検出及び判定処理が開始されるものとする。そして、本例では、IC51は、検出電圧Vdが閾値V1を下回る時刻tdにおいてトランジスタ56をオン状態としてFET31をオフ状態とする。なお、FET31をオンする時刻tdは、適用される処理に応じて異なり得る。例えば、複数の立ち下りエッジ又は立ち上りエッジの検出が用いられる場合には、時刻tdは、図示するものよりも後の時刻となる。
また、図2Cは、電源装置2が高圧放電灯用安定器である場合の検出電圧Vd及びそれに伴うFET31の動作を示す。高圧放電灯用安定器は、LEDランプ1に対して不適合な交流電源装置であり、数百Hzの矩形波電圧を入力電圧Vinとして端子T1−T2に供給する。したがって、LEDアレイ20への印加電圧は実質的に(極性反転時以外で)定電圧となり、入力電圧Vinが順方向電圧範囲VF以上である場合にはLEDアレイ20は点灯し、入力電圧Vinが順方向電圧範囲VF未満である場合にはLEDアレイ20は点灯しない。また、検出電圧Vdも実質的に定電圧波形となるが、矩形波周波数の2倍の周波数で極性反転時のエッジViが現れる。なお、図2Cの例でも、時刻tsにIC51における検出及び判定処理が開始されるものとする。
本例では、IC51は、この極性反転時のエッジViを立ち下りエッジ又は立ち上りエッジとして検出して上記の保護動作を行うことができる。すなわち、本例では、IC51は、エッジViが発生する時刻tdにおいてトランジスタ56をオン状態としてFET31をオフ状態とする。これにより、LEDアレイ20は(点灯していた場合には)消灯する。
このように、上記処理によると、電源装置2がLED用電源である場合の検出電圧Vdは閾値V1以下となることはなく、保護動作は発動されない。一方、電源装置2が磁気式安定器及び高圧放電灯用安定器である場合の検出電圧Vdは閾値V1以下となる波形部分を有するので、保護動作が実行される。なお、高圧放電灯用安定器の出力電圧のピークVpが閾値V1よりも低い場合には保護動作は実行されない。言い換えると、このような場合には、LEDアレイ20の故障は想定されないため(LEDアレイ20は点灯しないため)、保護動作の必要はない。
以上のように、本実施形態の直流入力用のLEDランプ1は、入力電圧Vinを全波整流する全波整流回路10と、全波整流回路10の出力電圧が印加されるLEDアレイ20及びFET31の直列回路と、入力電圧Vinを分圧及び整流して検出電圧Vdを出力する電圧検出回路40と、検出電圧Vdが交流電圧の整流波形であると判定した場合にFET31をオフ状態に維持するように構成された制御回路50を備える。すなわち、入力電圧Vinが交流電圧である場合にFET31がオフされ、全波整流回路10とLEDアレイ20の間の電流経路が開放されるので、不適合な交流電源装置からLEDアレイ20への過電圧の印加が停止される。したがって、不適合な交流電源装置が接続された場合にLEDアレイ20の故障又は短寿命化を防止することができる直流入力用のLEDランプ1が実現される。
特に、本実施形態では、電圧検出回路40が、入力電圧Vinを分圧比rで分圧するとともに全波整流して検出電圧Vdを出力する分圧整流回路(41〜46)からなる。そして、LEDアレイ20に定格電流を与える順方向電圧範囲VFに分圧比rを乗じた電圧範囲Vfの下限値未満の閾値V1が定義され、制御回路50は、検出電圧Vdが閾値V1以下となる波形部分を検出した場合にFET31をオフ状態に維持するように構成される。これにより、簡素な処理構成の制御回路50を用いた低コストなLEDランプ1が実現される。
<第1の実施形態の変形例>
上記においては、電圧検出回路40が入力電圧Vinを分圧及び全波整流する構成を示したが、本変形例では、電圧検出回路40が入力電圧Vinを分圧及び半波整流する構成を示す。
上記においては、電圧検出回路40が入力電圧Vinを分圧及び全波整流する構成を示したが、本変形例では、電圧検出回路40が入力電圧Vinを分圧及び半波整流する構成を示す。
図3に、本変形例のLEDランプ1の回路図を示す。本変形例において、上記実施形態と同様の構成又は値には同様の符号を付し、その重複する説明を省略する。本変形例では、電圧検出回路40の構成及びIC51における処理が、上記実施形態とは異なる。
電圧検出回路40は、入力端子T1に接続された抵抗41及び42並びにダイオード43を含み、ダイオード43のカソードが接続されるIC51の入力端子P2には、入力電圧Vinを分圧及び半波整流した波形の検出電圧Vdが入力される。
IC51は、検出電圧Vdが所定電圧範囲Va内で検出された場合に保護動作を実行する。電圧範囲Vaは、電圧範囲Vfよりも低くかつゼロよりも高い所定電圧範囲である。例えば、IC51は、検出電圧Vdが所定電圧範囲Vaに入った時点で保護動作を実行してもよいし、検出電圧Vdが所定電圧範囲Vaに入った回数が所定回数に達した時点で保護動作を実行してもよい。
図4A〜図4Cを用いてLEDランプ1の動作を説明する。
図4Aは、上段から、電源装置2がLED用電源でありかつ入力端子T1に正極が接続された場合の検出電圧Vd、電源装置2がLED用電源でありかつ入力端子T1に負極が接続された場合の検出電圧Vd、及びFET31の動作を示す。図4Aに示すように、LED用電源の正極側の出力電圧が検出される場合には、検出電圧Vdは、電圧範囲Vf内の実質的に一定の電圧となる。一方、LED用電源の負極側の出力電圧が検出される場合には、検出電圧Vdはゼロで一定となる。したがって、いずれの場合も検出電圧Vdは電圧範囲Vaに含まれないため、IC51はトランジスタ56のオフ状態を維持し、FET31のオン状態を維持する。これにより、LEDアレイ20は点灯を継続する。
図4Aは、上段から、電源装置2がLED用電源でありかつ入力端子T1に正極が接続された場合の検出電圧Vd、電源装置2がLED用電源でありかつ入力端子T1に負極が接続された場合の検出電圧Vd、及びFET31の動作を示す。図4Aに示すように、LED用電源の正極側の出力電圧が検出される場合には、検出電圧Vdは、電圧範囲Vf内の実質的に一定の電圧となる。一方、LED用電源の負極側の出力電圧が検出される場合には、検出電圧Vdはゼロで一定となる。したがって、いずれの場合も検出電圧Vdは電圧範囲Vaに含まれないため、IC51はトランジスタ56のオフ状態を維持し、FET31のオン状態を維持する。これにより、LEDアレイ20は点灯を継続する。
図4Bは、電源装置2が磁気式安定器である場合の検出電圧Vd及びそれに伴うFET31の動作を示す。図4Bに示すように、電源装置2が磁気式安定器である場合には、検出電圧Vdは電源周波数に等しい周波数(すなわち、50Hz又は60Hz)の半波脈流波形となる。図4Bの例では、説明の便宜上、時刻tsにIC51における検出及び判定処理が開始されるものとする。本例では、IC51は、検出電圧Vdが電圧範囲Vaに入る時刻tdにおいてトランジスタ56をオン状態としてFET31をオフ状態とする。これにより、LEDアレイ20の間欠点灯は停止する。
また、図4Cは、電源装置2が高圧放電灯用安定器である場合の検出電圧Vd及びそれに伴うFET31の動作を示す。上述したように高圧放電灯用安定器は数百Hzの矩形波電圧を出力するので、その半波整流波形である検出電圧Vdも同じ周波数の矩形波となる。図4Cの例でも、時刻tsにIC51における検出及び判定処理が開始されるものとする。本例では、IC51は、電圧極性が正から負に反転する(すなわち、電圧範囲Vaに入る)時刻tdにおいてトランジスタ56をオン状態としてFET31をオフ状態とする。これにより、LEDアレイ20は(点灯していた場合には)消灯する。
このように、上記処理によると、電源装置2がLED用電源である場合の検出電圧Vdが所定電圧範囲Vaに含まれることはなく、保護動作は発動されない。一方、電源装置2が磁気式安定器又は高圧放電灯用安定器である場合の検出電圧Vdは所定電圧範囲Vaに含まれる波形部分を有するので保護動作が実行される。
以上のように、本変形例では、電圧検出回路40が、入力電圧Vinを分圧比rで分圧するとともに半波整流して検出電圧Vdを出力する分圧整流回路(41〜43)からなる。そして、LEDアレイ20に定格電流を与える順方向電圧範囲VFに分圧比rを乗じた電圧範囲Vf未満でかつゼロよりも高い所定電圧範囲Vaが定義され、制御回路50は、検出電圧Vdの波形が所定電圧範囲Va内で検出された場合にFET31をオフ状態に維持するように構成される。これにより、簡素な半波整流構成の電圧検出回路40を用いた低コストなLEDランプ1が実現される。
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態では、検出電圧Vdが電圧範囲Vfの下限値未満の閾値V1以下となる波形部分を有する場合に保護動作が実行される構成を示したが、本実施形態では、検出電圧Vdが電圧範囲Vfの上限値以上の閾値を超える波形部分を有する場合に保護動作が実行される構成を示す。本実施形態のLEDランプ1の回路構成は、第1の実施形態のLEDランプ1の回路構成(図1)と同様である。
上記第1の実施形態では、検出電圧Vdが電圧範囲Vfの下限値未満の閾値V1以下となる波形部分を有する場合に保護動作が実行される構成を示したが、本実施形態では、検出電圧Vdが電圧範囲Vfの上限値以上の閾値を超える波形部分を有する場合に保護動作が実行される構成を示す。本実施形態のLEDランプ1の回路構成は、第1の実施形態のLEDランプ1の回路構成(図1)と同様である。
IC51は、検出電圧Vdが閾値V2を超える波形部分を検出した場合にトランジスタ56をオンしてFET31をオフし、保護動作を実行する。この閾値V2は、LEDアレイ20に定格電流を与える順方向電圧範囲VFに分圧比rを乗じた電圧範囲Vfの上限値以上の値である。例えば、IC51は、検出電圧Vdが閾値V2を超えた時点で、又は検出電圧Vdが閾値V2を超える期間が所定時間以上にわたって継続した場合に保護動作を実行することができる。
図5A及び図5Bを用いて、LEDランプ1の動作を説明する。
図5Aは、電源装置2がLED用電源である場合の検出電圧Vd及びそれに伴うFET31の動作を示す。図5Aに示すように、電源装置2がLED用電源である場合には、検出電圧Vdは、電圧範囲Vf内の実質的に一定の電圧となり、閾値V2を超えることはない。したがって、IC51は、トランジスタ56のオフ状態を維持し、FET31のオン状態を維持する。これにより、LEDアレイ20は点灯を継続する。
図5Aは、電源装置2がLED用電源である場合の検出電圧Vd及びそれに伴うFET31の動作を示す。図5Aに示すように、電源装置2がLED用電源である場合には、検出電圧Vdは、電圧範囲Vf内の実質的に一定の電圧となり、閾値V2を超えることはない。したがって、IC51は、トランジスタ56のオフ状態を維持し、FET31のオン状態を維持する。これにより、LEDアレイ20は点灯を継続する。
図5Bは、電源装置2が磁気式安定器である場合の検出電圧Vd及びそれに伴うFET31の動作を示す。図5Bに示すように、電源装置2が磁気式安定器である場合には、検出電圧Vdは電源周波数の2倍の周波数の全波脈流波形となり、ピーク付近で閾値V2を超える。IC51は、検出電圧Vdが閾値V2を超える時刻tdにおいてトランジスタ56をオン状態としてFET31をオフ状態とする。これにより、LEDアレイ20の間欠点灯は停止する。
また、電源装置2が高圧放電灯用安定器である場合も上記と同様に、IC51は、検出電圧Vdが閾値V2を超える場合にトランジスタ56をオン状態としてFET31をオフ状態とする。これにより、LEDアレイ20は消灯する。
上記処理によると、電源装置2がLED用電源である場合の検出電圧Vdは閾値V2を超えることはなく、保護動作は発動されない。一方、電源装置2が磁気式安定器又は高圧放電灯用安定器である場合の検出電圧Vdは閾値V2を超える波形部分を有するので保護動作が実行される。ただし、高圧放電灯用安定器の出力電圧のピークVpが閾値V2以下の場合には、保護動作は発動されない。
なお、変形例として、電圧検出回路40は、抵抗41及び42並びにダイオード43からなる半波整流構成(図3参照)であってもよい。この場合でも、IC51は、電圧検出回路40が全波整流構成である場合について上述したものと同様の検出及び判定処理によって保護動作を実行することができる。ただし、半波整流構成の場合、全波整流構成と比べて、検出される脈流電圧の周期が2倍となるため、保護動作の発動が遅延し得る。
以上のように、本実施形態のLEDランプ1では、電圧検出回路40が、入力電圧Vinを分圧比rで分圧するとともに全波整流又は半波整流して検出電圧Vdを出力する分圧整流回路(41〜46又は41〜43)からなる。そして、LEDアレイ20に定格電流を与える順方向電圧範囲VFに分圧比rを乗じた電圧範囲Vfの上限値以上の閾値V2が定義され、制御回路50は、検出電圧Vdが閾値V2を超える波形部分を検出した場合にFET31をオフ状態に維持するように構成される。これにより、第1の実施形態で上述したLEDアレイ20の故障及び短寿命化防止の効果とともに、簡素な処理構成の制御回路50を用いた低コストなLEDランプ1が実現される。
<第3の実施形態>
上記第1又は2の実施形態では、入力電圧Vinが交流電圧であると判定された場合に保護動作が実行される構成を示したが、本実施形態では保護動作の実行とともにその報知が行われる構成を示す。
上記第1又は2の実施形態では、入力電圧Vinが交流電圧であると判定された場合に保護動作が実行される構成を示したが、本実施形態では保護動作の実行とともにその報知が行われる構成を示す。
図6に、本実施形態のLEDランプ1の回路図を示す。本実施形態において、第1又は第2の実施形態と同様の構成には同様の符号を付し、その重複する説明を省略する。本実施形態のLEDランプ1は、報知回路60を備える点で第1及び第2の実施形態のLEDランプ1と異なる。
報知回路60は抵抗61、警告用LED62及びトランジスタ63の直列回路並びに抵抗64及び65を含み、この直列回路は端子P1(電源端子)とグランドGの間に接続される。警告用LED62は、LEDランプ1においてユーザから視認可能な位置に配置されるものとする。また、警告用LED62の発光色は、LEDアレイ20の発光色とは異なることが望ましい。トランジスタ63のベースは抵抗64を介して端子P3(出力端子)に接続され、ベース−エミッタ間に抵抗65が接続される。
上記回路構成により、トランジスタ63はトランジスタ56と同じ論理で動作する。したがって、FET31がオン状態である通常点灯時には、トランジスタ63がオフ状態となり、警告用LED62は消灯する。一方、FET31がオフ状態である保護動作時には、トランジスタ63がオン状態となり、制御回路50(IC51)の制御電圧を電圧源として警告用LED62が点灯する。なお、警告用LED62の電圧源は、上記制御電圧に限られず、別途の定電圧回路(例えば、抵抗52、ツェナーダイオード53、抵抗54及びコンデンサ55と同様の構成の回路)の出力電圧であってもよい。
IC51における検出電圧Vdに関する検出及び判定処理は、第1又は第2の実施形態で説明したいずれかの処理であればよい。これに関連して、図6においては電圧検出回路40として全波整流構成のものを示すが、変形例として、電圧検出回路40は半波整流構成(図3参照)であってもよい。また、図2B、図2C、図4B、図4C及び図5Bに示す動作例が適用される場合、時刻td以降に警告用LED62が点灯することになる。
以上のように、本実施形態のLEDランプ1は、所定電圧源に対して直列接続された警告用LED62及びトランジスタ63(報知回路60)をさらに備える。そして、制御回路50(IC51)が、FET31をオン状態とする場合にトランジスタ63をオフ状態として警告用LED62を消灯させ、FET31をオフ状態とする場合にトランジスタ63をオン状態として警告用LED62を点灯させるように構成される。これにより、第1又は第2の実施形態で上述した効果とともに、LEDアレイ20の消灯が不適合な交流電源装置が接続されたことに起因するものであることを警告用LED62の点灯によってユーザに認識させることができ、LEDランプ1の正しい使用の喚起が可能となる。
<第4の実施形態>
上記第1〜第3の実施形態では、入力電圧Vinの適否が判別されてから保護動作が実行される構成を示したが、本実施形態では入力電圧Vinの変動とともに保護動作が実行される構成を示す。本実施形態のLEDランプ1の回路構成は、第1の実施形態のLEDランプ1の回路構成(図1)と同様である。なお、LEDアレイ20に定格電流を与える順方向電圧範囲VFに分圧比rを乗じた電圧範囲Vfの下限値及び上限値をそれぞれV3及びV4というものとする。
上記第1〜第3の実施形態では、入力電圧Vinの適否が判別されてから保護動作が実行される構成を示したが、本実施形態では入力電圧Vinの変動とともに保護動作が実行される構成を示す。本実施形態のLEDランプ1の回路構成は、第1の実施形態のLEDランプ1の回路構成(図1)と同様である。なお、LEDアレイ20に定格電流を与える順方向電圧範囲VFに分圧比rを乗じた電圧範囲Vfの下限値及び上限値をそれぞれV3及びV4というものとする。
本実施形態では、IC51は、検出電圧Vdが上限値V4を超える期間にトランジスタ56をオンしてFET31をオフする。したがって、IC51はコンパレータであってもよい。この場合、端子P1がコンパレータの電源端子に対応し、端子P2がコンパレータの非反転入力端子(+)に相当する。そして、端子P1の制御電圧を分圧する回路が設けられ、上限値V4に対応する分圧値がコンパレータの反転入力端子(−)に入力される。
図7A及び図7Bを用いて、LEDランプ1の動作を説明する。
図7Aは、電源装置2がLED用電源である場合の検出電圧Vd及びそれに伴うFET31の動作を示す。図7Aに示すように、電源装置2がLED用電源である場合には、検出電圧Vdは、電圧範囲Vf内の略一定電圧となり、上限値V4を超えることはない。したがって、IC51は、トランジスタ56のオフ状態を維持し、FET31のオン状態を維持する。これにより、LEDアレイ20の点灯が継続する。
図7Aは、電源装置2がLED用電源である場合の検出電圧Vd及びそれに伴うFET31の動作を示す。図7Aに示すように、電源装置2がLED用電源である場合には、検出電圧Vdは、電圧範囲Vf内の略一定電圧となり、上限値V4を超えることはない。したがって、IC51は、トランジスタ56のオフ状態を維持し、FET31のオン状態を維持する。これにより、LEDアレイ20の点灯が継続する。
図7Bは、電源装置2が磁気式安定器である場合の検出電圧Vd及びそれに伴うFET31の動作を示す。図7Bに示すように、電源装置2が磁気式安定器である場合には、検出電圧Vdは電源周波数の2倍の周波数の全波脈流波形となる。ここで、単位サイクルt0〜t5において、検出電圧Vdは、時刻t1において下限値V3を超え、時刻t2において上限値V4を超え、時刻t3において上限値V4を下回り、時刻t4において下限値V3を下回る。
IC51は、検出電圧Vdが上限値V4以下となる期間t0〜t2及び期間t3〜t5においてはトランジスタ56をオフしてFET31をオンし、検出電圧Vdが上限値V4を超える期間t2〜t3においてはトランジスタ56をオンしてFET31をオフする。
すなわち、各電圧サイクルにおいて期間t2〜t3に保護動作が実行される。これにより、期間t2〜t3におけるLEDアレイ20への過電圧の印加が防止される。なお、LEDアレイ20は、各サイクルの期間t0〜t1及び期間t4〜t5では消灯し、期間t1〜t2及び期間t3〜t4では点灯する。
すなわち、各電圧サイクルにおいて期間t2〜t3に保護動作が実行される。これにより、期間t2〜t3におけるLEDアレイ20への過電圧の印加が防止される。なお、LEDアレイ20は、各サイクルの期間t0〜t1及び期間t4〜t5では消灯し、期間t1〜t2及び期間t3〜t4では点灯する。
また、電源装置2が高圧放電灯用安定器である場合、実質的に(すなわち、極性反転時以外において)一定電圧となる検出電圧Vdが上限値V4を超える場合には、実質的に常時保護動作が実行されることになる。一方、検出電圧Vdが下限値V3以上で上限値V4以下の場合には保護動作は実行されずにLEDアレイ20は点灯し、検出電圧Vdが下限値V3未満の場合にはLEDアレイ20は消灯する(保護動作も実行されない)。
以上のように、本実施形態のLEDランプ1は、入力電圧Vinを全波整流する全波整流回路10と、全波整流回路10の出力電圧が印加されるLEDアレイ20及びFET31の直列回路と、入力電圧Vinを分圧比rで分圧するとともに全波整流して検出電圧Vdを出力する電圧検出回路40と、LEDアレイ20に定格電流を与える順方向電圧範囲VFに分圧比rを乗じた電圧範囲Vfの上限値V4が定義され、検出電圧Vdが上限値V4を超える期間にFET31をオフ状態とするように構成された制御回路50を備える。すなわち、入力電圧Vinが高いピークの交流電圧である場合に、そのピーク付近でFET31がオフされて、全波整流回路10とLEDアレイ20の間の電流経路が開放されるので、不適合な交流電源装置からLEDアレイ20への過電圧の印加が防止される。したがって、不適合な交流電源装置が接続された場合であってもLEDアレイ20の故障又は短寿命化を防止することができる直流入力用のLEDランプ1が実現される。
<変形例>
以上に本発明の好適な実施形態を示したが、本発明は、例えば以下に示すように種々の態様に変形可能である。
以上に本発明の好適な実施形態を示したが、本発明は、例えば以下に示すように種々の態様に変形可能である。
(1)電圧検出回路40の変形
上記各実施形態では、電圧検出回路40を独立した回路として設けたが、全波整流回路10が電圧検出回路40の一部を構成するようにしてもよい。例えば、全波整流回路10の出力端間に分圧抵抗が接続され、その分圧値がIC51の端子P2に入力される構成が採用されてもよい。また、上記各実施形態では、分圧抵抗41、42、44及び45によって分圧された入力電圧Vinがダイオード43及び46で整流される構成を示した。これによりダイオード43及び46の低耐圧化を図ることができる。一方、ダイオードによって整流された入力電圧Vinが分圧抵抗によって分圧される構成が採用されてもよい。この場合、分圧抵抗の低耐圧化を図ることができる。
上記各実施形態では、電圧検出回路40を独立した回路として設けたが、全波整流回路10が電圧検出回路40の一部を構成するようにしてもよい。例えば、全波整流回路10の出力端間に分圧抵抗が接続され、その分圧値がIC51の端子P2に入力される構成が採用されてもよい。また、上記各実施形態では、分圧抵抗41、42、44及び45によって分圧された入力電圧Vinがダイオード43及び46で整流される構成を示した。これによりダイオード43及び46の低耐圧化を図ることができる。一方、ダイオードによって整流された入力電圧Vinが分圧抵抗によって分圧される構成が採用されてもよい。この場合、分圧抵抗の低耐圧化を図ることができる。
(2)制御回路50等の変形
上記各実施形態では、IC51がトランジスタ56を介してFET31を動作させる構成を示したが、IC51がFET31を直接動作させることが可能な場合には端子P3がFET31のゲートに接続される構成としてもよい。この場合、端子P3の出力論理は、上記各実施形態における出力論理と逆になる。また、上記各実施形態では、トランジスタ56及び63をバイポーラトランジスタとして示したが、これらの一方又は両方はMOSFETであってもよい。この場合、ベースがゲートに対応し、コレクタがドレインに対応し、エミッタがソースに対応する。
上記各実施形態では、IC51がトランジスタ56を介してFET31を動作させる構成を示したが、IC51がFET31を直接動作させることが可能な場合には端子P3がFET31のゲートに接続される構成としてもよい。この場合、端子P3の出力論理は、上記各実施形態における出力論理と逆になる。また、上記各実施形態では、トランジスタ56及び63をバイポーラトランジスタとして示したが、これらの一方又は両方はMOSFETであってもよい。この場合、ベースがゲートに対応し、コレクタがドレインに対応し、エミッタがソースに対応する。
1 LEDランプ
10 全波整流回路
20 LEDアレイ
30 スイッチ回路
31 スイッチ素子(FET)
40 電圧検出回路
50 制御回路
60 報知回路
62 警告用LED
63 トランジスタ
10 全波整流回路
20 LEDアレイ
30 スイッチ回路
31 スイッチ素子(FET)
40 電圧検出回路
50 制御回路
60 報知回路
62 警告用LED
63 トランジスタ
Claims (6)
- 直流入力用のLEDランプであって、
入力電圧を全波整流する全波整流回路と、
前記全波整流回路の出力電圧が印加される、LEDアレイ及びスイッチ素子の直列回路と、
前記入力電圧を分圧及び整流して検出電圧を出力する電圧検出回路と、
前記検出電圧が交流電圧の整流波形であると判定した場合に前記スイッチ素子をオフ状態に維持するように構成された制御回路と
を備えたLEDランプ。 - 前記電圧検出回路が、前記入力電圧を所定の分圧比で分圧するとともに全波整流して前記検出電圧を出力する分圧整流回路からなり、
前記LEDアレイに定格電流を与える順方向電圧範囲に前記分圧比を乗じた電圧範囲の下限値未満の閾値が定義され、
前記制御回路が、前記検出電圧が前記閾値以下となる波形部分を検出した場合に前記スイッチ素子をオフ状態に維持するように構成された、請求項1に記載のLEDランプ。 - 前記電圧検出回路が、前記入力電圧を所定の分圧比で分圧するとともに半波整流して前記検出電圧を出力する分圧整流回路からなり、
前記LEDアレイに定格電流を与える順方向電圧範囲に前記分圧比を乗じた電圧範囲の下限値未満でかつゼロよりも高い所定電圧範囲が定義され、
前記制御回路が、前記検出電圧が前記所定電圧範囲で検出された場合に前記スイッチ素子をオフ状態に維持するように構成された、請求項1に記載のLEDランプ。 - 前記電圧検出回路が、前記入力電圧を所定の分圧比で分圧するとともに全波整流又は半波整流して前記検出電圧を出力する分圧整流回路からなり、
前記LEDアレイに定格電流を与える順方向電圧範囲に前記分圧比を乗じた電圧範囲の上限値以上の閾値が定義され、
前記制御回路が、前記検出電圧が前記第2の電圧を超える波形部分を検出した場合に前記スイッチ素子をオフ状態に維持するように構成された、請求項1に記載のLEDランプ。 - 所定電圧源に対して直列接続された警告用LED及びトランジスタをさらに備え、
前記制御回路が、前記スイッチ素子をオン状態とする場合に前記トランジスタをオフ状態として前記警告用LEDを消灯させ、前記スイッチ素子をオフ状態とする場合に前記トランジスタをオン状態として前記警告用LEDを点灯させるように構成された、請求項1から4のいずれか一項に記載のLEDランプ。 - 直流入力用のLEDランプであって、
入力電圧を全波整流する全波整流回路と、
前記全波整流回路の出力電圧が印加される、LEDアレイ及びスイッチ素子の直列回路と、
前記入力電圧を所定の分圧比で分圧するとともに全波整流して検出電圧を出力する電圧検出回路と、
前記LEDアレイに定格電流を与える順方向電圧範囲に前記分圧比を乗じた電圧範囲の上限値が定義され、前記検出電圧が前記上限値を超える期間に前記スイッチ素子をオフ状態とするように構成された制御回路と
を備えたLEDランプ。
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Citations (4)
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JP3193351U (ja) * | 2014-07-17 | 2014-09-25 | 偉詮電子股▲ふん▼有限公司 | スマートledランプ |
JP2015076265A (ja) * | 2013-10-09 | 2015-04-20 | ローム株式会社 | Led照明灯 |
JP2015162455A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 光源装置および該光源装置を用いた照明器具 |
JP2016048631A (ja) * | 2014-08-27 | 2016-04-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 点灯装置及び照明器具 |
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2016
- 2016-10-28 JP JP2016211408A patent/JP2018073600A/ja active Pending
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