JP2018072722A - トナー容器、及びトナー容器を備える画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置の容器装着部にトナー容器が装着された場合に、ユーザーの操作を必要とせずにトナー排出口を開けることが可能なトナー容器、及びトナー容器を備える画像形成装置を提供する。【解決手段】トナーコンテナ50は、筐体51、トナー排出口52を開閉するシャッター部材61、搬送部材58、伝達機構120を備える。伝達機構120は、トナー搬送時に搬送部材58が回転したときの回転力を利用することによって、未使用のトナーコンテナ50において初期設定として閉位置に配置されたシャッター部材61を前記閉位置から開位置へ移動させる。【選択図】図12
Description
本発明は、内部にトナーを収容可能なトナー容器に関し、特に、トナー排出口を開閉する開閉部材を有するトナー容器、及びトナー容器を備える画像形成装置に関する。
電子写真方式によって印刷用紙に画像を形成する複写機やプリンター等の画像形成装置には現像装置が搭載されている。現像装置により現像が行われることによって、現像装置の内部のトナーが減少する。そのため、画像形成装置は、トナーが収容されたトナー容器を着脱可能に構成されている。トナー容器が装着された状態で、トナー容器内のトナー収容室から現像装置へトナーが供給される。トナー容器には、トナーを外部へ排出するためのトナー排出口と、このトナー排出口を開閉するための開閉部材とが設けられている(特許文献1参照)。トナー容器又は装置本体に付属の操作レバーが操作されると、開閉部材が閉位置から開位置に変位される。これにより、トナー排出口が開けられて、前記トナー収容室のトナーが外部に排出される。なお、トナー容器内のトナーが空になると、空になったトナー容器は、トナーが充満された新しいトナー容器に交換される。
しかしながら、従来のトナー容器では、トナー容器を画像形成装置の装着部に装着された後にユーザーによって操作レバーが操作されなければ、トナー排出口が開けられず、使用することができない。このため、従来の画像形成装置では、操作レバーの操作忘れが生じた場合に、未操作であることをユーザーに通知する手段が設けられており、例えば、操作レバーが未操作のままの場合にトップカバーが閉まらないようにする機構や、操作レバーの位置をセンサーで検知して報知する処理部などが設けられている。一方、操作レバーの未操作の問題を解消させるために、トナー容器が装着されたことを検知して、ソレノイドやモーターなどの駆動部により開閉部材を開位置へ移動させることができる。しかし、トナー容器の装着を検知するセンサーや前記駆動部を別途設ける必要がある。
本発明の目的は、画像形成装置の容器装着部にトナー容器が装着された場合に、ユーザーの操作を必要とせずにトナー排出口を開けることが可能なトナー容器、及びトナー容器を備える画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係るトナー容器は、容器本体と、トナー排出口と、開閉部材と、搬送部材と、伝達機構と、を備える。前記容器本体は、内部にトナーが収容可能に構成されている。前記トナー排出口は、前記容器本体に設けられ、前記容器本体内のトナーを排出する。前記開閉部材は、前記トナー排出口を閉塞する閉位置と前記トナー排出口を開放する開位置との間で移動可能に構成されている。前記搬送部材は、前記容器本体の内部に回転可能に設けられ、駆動力を受けて回転することにより前記容器本体のトナーを前記トナー排出口へ向けて搬送する。前記伝達機構は、前記搬送部材が回転したときの回転力を前記トナーを介して前記閉位置の前記開閉部材に伝達して、前記開閉部材を前記閉位置から前記開位置へ移動させる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記トナー容器と、前記トナー容器を着脱可能に装着する容器装着部と、を備え、前記トナー容器のトナーを用いてシート部材に画像を形成する。
本発明によれば、画像形成装置の容器装着部にトナー容器が装着された場合に、ユーザーの操作を必要とせずにトナー排出口を開けることが可能である。
以下、添付図を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能な設置状態(図1に示す状態)で鉛直方向を上下方向6と定義する。また、前記設置状態において図1に示す給紙装置25が挿抜される面を正面(前面)として前後方向7を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10の正面を基準として左右方向8を定義する。
[画像形成装置10]
本発明の実施形態に係る画像形成装置10は、少なくとも印刷機能を備えた装置である。画像形成装置10は、所謂タンデムタイプのカラープリンターである。もちろん、カラー画像を形成するものでなく、単一色の画像を形成するものであってもよい。
本発明の実施形態に係る画像形成装置10は、少なくとも印刷機能を備えた装置である。画像形成装置10は、所謂タンデムタイプのカラープリンターである。もちろん、カラー画像を形成するものでなく、単一色の画像を形成するものであってもよい。
図1及び図2に示すように、画像形成装置10は装置本体28を備える。装置本体28は、全体として略直方体形状である。装置本体28は、画像形成装置10の外部フレームや内部フレーム、外装パネルなどを含む筐体である。装置本体28の内部には、画像形成装置10を構成する各部が配設されている。図1に示すように、装置本体28の上面には開口28Aが形成されている。また、装置本体28には、開口28Aを開閉可能なトップカバー28Bが設けられている。
図2に示すように、画像形成装置10は、主として、4つの画像形成部21と、中間転写ユニット22と、給紙装置25と、定着装置26と、二次転写装置27と、2つの露光装置24と、4つのトナーコンテナ50(50A〜50D)と、装着部40(容器装着部の一例)と、を備える。これらの構成要素は、画像形成装置10の装置本体28の内部に設けられている。なお、トナーコンテナ50は、画像形成装置10におけるトナー容器の一例である。
4つの画像形成部21は、装置本体28の内部において、中間転写ユニット22の下方に配置されている。各画像形成部21は、前後方向7に沿って並設されている。各画像形成部21は、所謂電子写真方式に基づいて、画像データに対応する画像を印刷用紙に形成する画像形成処理を実行する。画像形成部21は、感光体ドラム11、帯電装置(不図示)、現像装置12、一次転写装置13等を備えている。画像形成部21は、感光体ドラム11にトナー像を形成し、中間転写ユニット22が備える転写ベルト23にトナー像を順次重ね合わせて転写する。転写ベルト23は、矢印19の方向へ移動(走行)しており、その移動中の転写ベルト23にトナー像が順次転写される。図2に示す例では、装置本体28の内部において転写ベルト23の移動方向(矢印19方向)の下流側から順に、ブラック色、シアン色、マゼンタ色、イエロー色に対応する画像形成部21が一列に配置されている。
中間転写ユニット22は、画像形成部21の上方に配置されている。中間転写ユニット22の前後方向7の両端に駆動プーリー31及び従動プーリー32が設けられている。転写ベルト23は、駆動プーリー31及び従動プーリー32それぞれに掛け渡すように支持されている。これにより、ベルト面が水平な状態で前後方向7に延在している。また、転写ベルト23が駆動プーリー31及び従動プーリー32に支持されることにより、転写ベルト23は、その表面が各感光体ドラム11の表面に接しながら矢印19の方向へ移動可能となる。転写ベルト23は、例えばゴムやウレタン等の素材からなる無端環状のベルトである。
二次転写装置27は、転写ベルト23に転写された複数色からなるトナー像を印刷用紙に転写する。トナー像が転写された印刷用紙は、定着装置26に搬送される。定着装置26は、印刷用紙に転写されたトナー像を熱によってその印刷用紙に定着させる。定着装置26は、加熱ローラー26Aと、加圧ローラー26Bとを有する。加熱ローラー26Aは、高温に加熱される。加圧ローラー26Bは、加熱ローラー26Aに対向配置されている。定着装置26に搬送された印刷用紙は、加熱ローラー26Aと加圧ローラー26Bとの間のニップ部で所定の付勢力によって挟持されつつ搬送される。これにより、トナー像が印刷用紙に溶着される。装置本体28のトップカバー28Bの上面には排紙トレイ29が形成されている。定着後の印刷用紙は、排紙トレイ29に排出される。
なお、画像形成装置10は、印刷用紙を搬送するための搬送ベルトとして転写ベルト23を用い、その搬送ベルト上に搬送される印刷用紙にトナー像が直接に重ね合わせて転写される構成であってもよい。また、画像形成装置10は、転写ベルト23に代えてローラー状の中間転写部材を用いる構成であってもよい。
4つのトナーコンテナ50(50A〜50D)は、装着部40に着脱可能に装着されている。4つのトナーコンテナ50は、中間転写ユニット22の上方に配置されている。4つのトナーコンテナ50は、装置本体28の内部において、転写ベルト23に沿って前後方向7に沿って一列に並んで設けられている。各トナーコンテナ50は、対応する色の現像装置12にトナーを供給するように構成されている。
トップカバー28Bは、装置本体28の上部の開口28Aを覆う。トップカバー28Bは、装置本体28に設けられた支軸33(図2参照)を中心に回動可能に支持されている。これにより、トップカバー28Bは、開口28Aを覆って閉塞する位置と、開口28Aから離れて開放する位置との間で回動することができる。
装着部40は、トナーコンテナ50を着脱可能に装着する。図3(A)、(B)に示すように、装着部40は、装置本体28の内部に設けられている。具体的には、装着部40は、トップカバー28Bと中間転写ユニット22との間に設けられている。トップカバー28Bが上方(開方向)へ回動されると、装着部40が露出される。装着部40は、中間転写ユニット22の上部に一体に形成されている。各トナーコンテナ50は、トップカバー28Bが開けられた状態で、ユーザーによって開口28Aから内部に挿通されて、装着部40に装着される。装着部40には、4つの収容スペース41が形成されており、トナーコンテナ50は、各収容スペース41に収容された状態で装着部40に装着される。なお、装着部40は中間転写ユニット22の上部に一体に形成されたものに限られず、中間転写ユニット22とは別部材として装置本体28に設けられたものであってもよい。
各トナーコンテナ50には、画像形成部21の各色に対応する色のトナーが収容されている。具体的には、各トナーコンテナ50(50A〜50D)それぞれには、ブラック色、シアン色、マゼンタ色、イエロー色のトナーが個別に収容されている。図2及び図3に示すように、4つのトナーコンテナ50のうち、最も後方に位置するトナーコンテナ50Aは他のトナーコンテナ50B〜50Dよりも大容量タイプのものである。トナーコンテナ50Aにブラック色のトナーが収容されている。また、トナーコンテナ50B〜50Dはいずれも同じ形状であり同じ容量である。トナーコンテナ50Bにシアン色のトナーが収容されており、トナーコンテナ50Cにマゼンタ色のトナーが収容されており、トナーコンテナ50Dにイエロー色のトナーが収容されている。
[トナーコンテナ50の構成]
以下、図4乃至図15を参照して、トナーコンテナ50の構成について説明する。ここで、大容量タイプのトナーコンテナ50Aと他のトナーコンテナ50B〜50Dとは、トナー収容部のサイズが異なる以外は同じ構成である。また、トナーコンテナ50B〜50Dは配置位置が異なる以外は同じ構成である。そのため、以下の説明では、トナーコンテナ50A〜50Dをトナーコンテナ50と総称して説明する。
以下、図4乃至図15を参照して、トナーコンテナ50の構成について説明する。ここで、大容量タイプのトナーコンテナ50Aと他のトナーコンテナ50B〜50Dとは、トナー収容部のサイズが異なる以外は同じ構成である。また、トナーコンテナ50B〜50Dは配置位置が異なる以外は同じ構成である。そのため、以下の説明では、トナーコンテナ50A〜50Dをトナーコンテナ50と総称して説明する。
トナーコンテナ50は、現像装置12にトナーを供給する機能を有する。トナーコンテナ50は、現像装置12に供給されるトナーを内部に収容している。トナーコンテナ50は、装着部40(図3参照)に対して着脱可能に支持される。トナーコンテナ50は、装置本体28の上面の開口28Aから装置本体28の内部に挿入されて、装着部40の各収容スペース41に装着される。
トナーコンテナ50は、内部にトナーが収容される筐体51(容器本体の一例)と、トナー排出口52(図7、12(A)参照)と、開閉機構53(図7参照)と、操作部54と、サイドカバー72(図5参照)と、突出部85と、ホルダー86と、レバーロック機構100(ロック機構の一例、図6参照)と、を備えている。また、図6に示すように、筐体51の内部の収容空間68には、トナーをトナー排出口52へ向けて搬送する搬送部材58と、トナーを撹拌する撹拌部材55と、が設けられている。
筐体51は、画像形成装置10の装着部40に装着される。筐体51は、樹脂材料からなり、左右方向8に長尺な箱形状に形成されている。つまり、筐体51の長手方向が、図1に示す画像形成装置10の左右方向8に一致する。トナーは筐体51の内部の収容空間68(図6参照)に収容されている。
図3及び図4に示すように、装着部40は、トナーコンテナ50が装着される一対の支持プレート42、43を有している。なお、図3には支持プレート43は示されておらず、図4には支持プレート42は示されていない。支持プレート42,43は、板状に形成されており、前後方向7へ延出している。支持プレート42,43は、装着部40において左右方向8に離間しており、互いに対向するように配置されている。図3に示すように、支持プレート42は装着部40の左端部に立設されている。支持プレート43は装着部40の右端部に立設されている。装着部40は、支持プレート42,43によって、4つのトナーコンテナ50の前記長手方向の両端を支持する。
図4に示すように、支持プレート43の一方側(左側)の内側面43A(左側の側面)には、斜め上方に延びる溝状のコンテナガイド45が複数形成されている。コンテナガイド45は、支持プレート43の内側面43Aが厚み方向に凹まされて溝状に形成されている。また、コンテナガイド45は、支持プレート43の上端側が末広がり状に形成されている。筐体51の右端部には、サイドカバー72が取り付けられている。このサイドカバー72がコンテナガイド45によって支持される。
図7に示すように、トナー排出口52は、筐体51内のトナーを外部へ排出するものであり、トナーコンテナ50の筐体51に形成されている。トナー排出口52は、筐体51の底部(底面)において、筐体51の長手方向の一方の端部に形成されており、つまり、筐体51の底部の右端部に形成されている。具体的には、筐体51の右端部の側壁51Bには、筒状部51Aが形成されている。筒状部51Aは、側壁51Bの下部に設けられており、側壁51Bから外側(右側)へ突出した円筒状に形成されている。筒状部51Aの内部空間は、筐体51の収容空間68に連通している。筒状部51Aは、筐体51と一体に形成されている。トナー排出口52は、筒状部51Aの周面に設けられており、具体的には、筒状部51Aの周面の下側部分に設けられている。トナー排出口52は、筒状部51Aの周面を構成する周壁を下方に貫通するように形成されている。
なお、トナーコンテナ50が装着部40に装着されると、トナー排出口52は、中間転写ユニット22に形成された連通口(不図示)に対向する位置に配置されて、前記連通口に密着する。前記連通口から不図示の搬送経路を経てトナーが現像装置12に供給される。このような位置関係となるように、装着部40におけるトナーコンテナ50の装着位置が定められている。
開閉機構53は、トナー排出口52を開閉する。図12(A)、(B)に示すように、開閉機構53は、筒状部51Aに設けられている。開閉機構53は、筒状部51Aの内部に配置されるシャッター部材61(開閉部材の一例、図7参照)と、開口部62と、シール部材63と、第2連結部79と、伝達ギヤ80と、を有している。開口部62、第2連結部79、及び伝達ギヤ80は、シャッター部材61と一体に構成されている。
図12(A)及び図14(A)に示されるように、シャッター部材61は、筒状部51Aの内部空間に配置されるシリンダ部61A(図12(A)参照)を有する。シリンダ部61Aは、筒状部51Aと同心の円筒形状に形成されており、筒状部51Aの内部に挿通されている。シリンダ部61Aは、筒状部51Aに対して回転自在に装着されている。
筒状部51Aの内部において、シャッター部材61は、トナー排出口52を閉じる閉位置(図7及び図15(B)に示す位置)とトナー排出口52を開ける開位置(図15(A)に示す位置)との間で回動可能に設けられている。図7は、シャッター部材61によってトナー排出口52が閉じられた状態が示されている。シャッター部材61のシリンダ部61Aは、筒状部51Aの軸線(中心線)の周りを回転可能なように筒状部51Aに設けられている。このシャッター部材61が前記閉位置にあるときに、シャッター部材61に矢印D1(図7参照)の方向の回転駆動力が入力されると、シャッター部材61が回転して、トナー排出口52が開けられる。また、矢印D1とは反対の矢印D2の方向の回転駆動力がシャッター部材61に入力されると、シャッター部材61が前記開位置から前記閉位置に回動される。これにより、トナー排出口52が閉じられる。
図12(A)に示すように、シャッター部材61の右端部に第2連結部79が一体に設けられている。第2連結部79は、シリンダ部61Aの右側の側壁に設けられており、その側壁から外側(右側)へ突出している。図7に示すように、第2連結部79は、直線状に延びるリブ部材である。第2連結部79は、シャッター部材61が前記閉位置と前記開位置との間を回動すると、その回動に伴って同方向へ回転する。本実施形態では、シャッター部材61が前記閉位置にある場合は、第2連結部79は、コンテナガイド45に沿う方向に真っ直ぐな姿勢となる。前記方向は、装着時にトナーコンテナ50がコンテナガイド45によって案内される方向(斜め下方向)である。この状態で、トナーコンテナ50が装着部40に装着されると、後述する回転部75の連結溝75Aに第2連結部79が挿入可能となる。
第2連結部79は、トナーコンテナ50が装着部40に装着されることによって、装置本体28の装着部40に設けられた回転部75(図4参照)に連結される。回転部75は支持プレート43の裏面に回転可能に設けられている。回転部75には、連結溝75Aが形成されている。支持プレート43のコンテナガイド45それぞれには、支持プレート43を貫通する貫通口が形成されており、回転部75の連結溝75Aが前記貫通口を通じて支持プレート43の内側面43Aに突出している。また、連結溝75Aは、トナーコンテナ50が装着部40に装着されていない状態では、コンテナガイド45に沿う方向に真っ直ぐな姿勢に配置されている。このため、トナーコンテナ50が装着部40に装着されると、第2連結部79は、連結溝75Aに挿入される。これにより、回転部75は、シャッター部材61に対して一体となって回転可能な様に連結される。つまり、トナーコンテナ50が装着部40に装着された状態で、シャッター部材61が回転すると、その回転力が第2連結部79から連結溝75Aに伝達して、回転部75が同方向へ同角度回転する。
図13(A)に示すように、開口部62は、シャッター部材61のシリンダ部61Aの外周面に形成されている。開口部62は、シャッター部材61が前記開位置に配置されたときに、トナー排出口52と重なる位置に形成されている。また、シール部材63は、トナーの飛散を防止するためのものであり、例えば、スポンジなどの弾性部材で構成されている。このシール部材63は、シリンダ部61Aの開口部62の周縁に固定されており、筒状部51Aの内周面に密着している。シャッター部材61が回転すると、シール部材63もシャッター部材61と同方向に回転する。
シャッター部材61に回転力が入力されると、シャッター部材61は回転される。シャッター部材61は、開口部62がトナー排出口52に重なる前記開位置(図13(A)、(B)に示す位置)に配置されると、図13(A)に示すように、トナー排出口52が開放される。シャッター部材61が前記開位置まで回転した場合に、筐体51内のトナーがトナー排出口52から外部へ排出可能となる。一方、開口部62が形成されていないシャッター部材61の周壁部分がトナー排出口52に重なる前記閉位置(図12(A)、(B)に示す位置)までシャッター部材61が回転されると、図12(A)に示すように、トナー排出口52はシリンダ部61Aの周壁によって閉塞される。シャッター部材61が前記閉位置まで回転した場合に、トナー排出口52は閉塞される。
伝達ギヤ80は、シャッター部材61に一体に形成されている。したがって、伝達ギヤ80は、シャッター部材61が前記閉位置と前記開位置との間を回動すると、その回動に伴って同方向へ回動する。伝達ギヤ80は、後述の第1連結部78の伝達ギヤ78Aと噛み合うことが可能である。伝達ギヤ80は、所謂セクター歯車である。このため、シャッター部材61が前記閉位置と前記開位置との間を往復すると、その往復時の回転角の範囲内で伝達ギヤ80も往復移動する。具体的には、シャッター部材61が前記閉位置に配置されたときに、伝達ギヤ80は、後述の第1連結部78に対向するように前方側へ傾倒した第1位置(図7に示す位置)に配置される。また、シャッター部材61が前記開位置に配置されたときに、伝達ギヤ80は、前記第1位置から矢印D1の方向へ回動して、第1連結部78から遠ざかり、上方へ向いた第2位置(図15(A)に示す位置)に配置される。なお、伝達ギヤ80と第1連結部78の伝達ギヤ78Aとの噛み合い関係については、後述する。
図7に示すように、操作部54は、ユーザーによって操作可能なように筐体51に設けられている。操作部54は、筐体51の右端部に設けられている。操作部54は、トナーコンテナ50が装着部40における前記装着位置に装着された状態で、トナー排出口52を開閉するために用いられる。詳細には、操作部54は、シャッター部材61を前記開位置と前記閉位置との間で回動させるために用いられる。操作部54は、軸部66と、レバー67(操作部材の一例)と、第1連結部78と、を有しており、これらが一体に構成されている。つまり、レバー67は筐体51の右端部に設けられている。
図8(A)、(B)に示すように、軸部66は、筐体51の側壁51Bに挿通される円柱棒状の係合軸66Aを有する。係合軸66Aは、側壁51Bに形成された軸孔66Bに挿通されている。これにより、操作部54のレバー67が側壁51Bに回転可能に支持される。軸孔66Bは側壁51Bを筐体51の内部に貫通している。そして、軸部66の係合軸66Aは、軸孔66Bに挿通されて、側壁51Bの内面から筐体51の内部へ向けて突出している。係合軸66Aの先端の軸端部には、後述のロック部材102のロック片106(係合片の一例)が挿入される係合溝66Cが形成されている。ロック片106が係合溝66Cに挿入されることにより、ロック片106と係合軸66Aが軸周りに係合する。これにより、係合軸66Aが回転できないようにロックされ、その結果、レバー67もロックされる。なお、ロック片106が係合溝66Cから抜け出すと、レバー67のロックが解除される。
レバー67は、軸部66から延出された棒状の部材である。レバー67は、軸部66の軸心周りに軸部66と一体に回動可能となっている。本実施形態では、操作部54は、レバー67が前方へ傾倒した第1操作位置(図7に示す位置)と、レバー67が後方へ傾倒した第2操作位置(図15(B)に示す位置)との間で回動可能である。
なお、トナーコンテナ50が装着部40に装着されていない状態では、操作部54のレバー67は前記第1操作位置に配置されており、その位置から操作できないように後述のレバーロック機構100によってロックされている。また、トナーコンテナ50が装着部40に装着されていない状態では、シャッター部材61は、不図示のストッパーによってその回動が抑止されており、前記閉位置に維持されている。そして、トナーコンテナ50が装着部40に装着されると、前記ストッパーによるシャッター部材61の抑止は解除されるが、レバー67はトナーコンテナ50内のトナーが空又は空に近い状態(以下「空状態」という。)になるまで、レバーロック機構100によって前記第1操作位置にロックされる。
第1連結部78は、軸部66の右端に一体に形成されている。第1連結部78は、操作部54のレバー67が操作されることによって、レバー67と同じ方向で同じ角度回転する。
第1連結部78は、伝達ギヤ78Aを有する。伝達ギヤ78Aは、第1連結部78に一体に形成されている。したがって、伝達ギヤ78Aは、レバー67が前記第1操作位置と前記第2操作位置との間で操作されると、その操作に伴って同方向へ回動する。伝達ギヤ78Aは、第2連結部79の伝達ギヤ80と噛み合うことが可能である。伝達ギヤ78Aは、所謂セクター歯車である。このため、レバー67が前記第1操作位置と前記第2操作位置との間を往復すると、その往復時の回転角の範囲内で伝達ギヤ78Aも往復移動する。
具体的には、レバー67が前記第1操作位置にある状態では、伝達ギヤ78Aは、前記第2位置に配置された伝達ギヤ80と噛み合うことができない位置(図7に示す位置)に配置されている。そして、レバー67が前記第1操作位置から矢印D3(図15(A)参照)の方向へ操作されると、伝達ギヤ78Aは、前記第2位置に配置された伝達ギヤ80と噛み合うことができる第3位置(図15(A)に示す位置)に配置される。そして、レバー67が更に矢印D3の方向へ操作されると、レバー67は、伝達ギヤ78Aが伝達ギヤ80に噛み合った状態で前記第2操作位置へ移動する。このとき、伝達ギヤ78Aは、軸部66を矢印D4の方向へ回転し、また、伝達ギヤ78Aから回転力を受けた伝達ギヤ80は、矢印D2の方向へ回転する。レバー67が前記第2操作位置に到達すると、伝達ギヤ78Aは、第2連結部79に対向する第4位置(図15(B)に示す位置)に到達し、伝達ギヤ80は前記第1位置に到達する。
上述したように、シャッター部材61は前記閉位置にあるときに、伝達ギヤ80は前記第1位置に配置されている。また、未使用のトナーコンテナ50が装着部40に装着された状態では、シャッター部材61が前記閉位置にある状態で、第2連結部79は連結溝75Aに挿入される。この状態で、後述するようにシャッター部材61がトナーの流動による力を受けて前記閉位置から前記開位置に回転すると、その回転力が第2連結部79から連結溝75Aに伝達して、回転部75が同方向へ同角度回転する。そして、第2連結部79は、連結溝75Aに対して上下方向に係合する。これにより、トナーコンテナ50が装着部40から取り外せない状態となる。一方、伝達ギヤ80は、シャッター部材61の開位置への回動に伴い、前記第1位置から前記第2位置に移動する。このとき、レバー67は前記第1操作位置に配置されており、伝達ギヤ78Aは伝達ギヤ80と噛み合わない位置にあるため、伝達ギヤ80から伝達ギヤ78Aに回転力が伝達することはない。
また、後述するようにレバーロック機構100によるレバー67のロックが解除され、且つ、シャッター部材61が前記開位置にある状態で、前記第1操作位置から矢印D3の方向に沿って前記第2操作位置までレバー67が操作されると、前記第3位置で伝達ギヤ78Aが伝達ギヤ80と噛み合う。そして、更にレバー67が操作されることにより、伝達ギヤ80が前記第2位置から前記第1位置に回転される。この伝達ギヤ80の前記第1位置への回転に伴い、シャッター部材61が前記開位置から前記閉位置に回動して、トナー排出口52が閉じられる。なお、このとき、第2連結部79と連結溝75Aとの上下方向の係合が解除されて、第2連結部79が連結溝75Aから離脱可能となる。
図7に示すように、サイドカバー72は、筐体51の右端部に設けられている。サイドカバー72は、筐体51の右端部の側壁51Bに取り付けられている。言い換えると、サイドカバー72は、トナーコンテナ50の右端部を構成している。サイドカバー72は、レバー67の基端側の部分などを覆うように側壁51Bに取り付けられている。なお、シャッター部材61の第2連結部79はサイドカバー72で覆われていない。サイドカバー72の上面には円弧形状のスリットが形成されており、前記スリットから上方へレバー67の上端が露出している。
サイドカバー72の幅サイズ(前後方向7のサイズ)は、コンテナガイド45の溝幅よりも若干小さい幅サイズに形成されている。これにより、コンテナガイド45にサイドカバー72が挿入されると、サイドカバー72の前後方向7の両端がコンテナガイド45によって斜め下方へ案内される。サイドカバー72がコンテナガイド45の下端部まで挿入されると、サイドカバー72がコンテナガイド45の下端部で支持される。つまり、筐体51の右端部が支持プレート43に支持される。
図5に示すように、トナーコンテナ50は、突出部85と、ホルダー86と、を備えている。筐体51の長手方向の一方側の側壁51Cに突出部85と、突出部85に対して接離する方向へ変位するホルダー86とが設けられている。具体的には、側壁51Cに突出部85が一体に形成されており、その突出部85にホルダー86が支持されている。突出部85は、トナーコンテナ50が装着部40に装着される際に、装着部40によって支持される部分である。突出部85は、側壁51Cよりも長手方向の外側へ突出する矩形状に屈曲された板形状を有する。
図3(A)、(B)に示すように、装着部40の左端部には、支持プレート42が立設している。支持プレート42は、4つのトナーコンテナ50の一方端にある突出部85を支持する。支持プレート42には、4つの取付部47が設けられており、突出部85は取付部47によって支持される。
搬送部材58は、回転されることにより筐体51内のトナーを筒状部51Aの内部へ搬送し、更にトナー排出口52へ向けて搬送する。図6に示すように、搬送部材58は、筐体51の収容空間68の底部に配置されている。このため、筐体51の底部の形状は、搬送部材58の羽根65の回転軌跡に対応して円弧形状に形成されている。
搬送部材58は、筐体51の長手方向に沿って長尺に構成されており、筐体51の収容空間68から筒状部51Aの内部空間に至る領域に設けられている。本実施形態では、シャッター部材61のシリンダ部61Aの右端部における内側に軸受部64(図12(A)参照)が形成されている。搬送部材58の回転軸58Aの一方端は軸受部64に回転可能に支持されており、他方端は、筐体51の長手方向の他方側の側壁51Cに回転可能に支持されている。これにより、搬送部材58は、筐体51内において回転可能に支持される。搬送部材58の回転軸58Aの他方側の端部は、側壁51Cを貫通して、軸継ぎ手(不図示)に連結している。前記軸継ぎ手は、トナーコンテナ50が装着部40に装着された状態で、装置本体28側から回転駆動力が入力される部分である。前記回転駆動力が前記軸継ぎ手を経て回転軸58Aに供給されると、搬送部材58が回転する。
図11(A)、(B)に示すように、搬送部材58は、回転軸58Aの軸方向に複数の羽根65を有する。羽根65は、回転軸58Aの軸方向に連続して設けられた螺旋形状を有する。本実施形態では、搬送部材58は、3つのタイプの羽根65(65A,65B,65C)を有する。つまり、搬送部材58は、形状の異なる第1羽根65Aと、第2羽根65Bと、第3羽根65Cとを有する。
第1羽根65Aは、他の羽根65B,65Cよりも羽根サイズが大きく形成されている。スクリュー部58の羽根65のサイズは、収容室68内のトナーの搬送量を決定する要素である。したがって、第1羽根65Aが他の羽根65B,65Cよりも大きく形成されているため、第1羽根65Aによって搬送されるトナーの搬送量は他の羽根65B,65Cに比べて多い。第1羽根65Aは、筐体51の収容空間68に配置されており、詳細には、収容空間68において、筒状部55A側に最も近い位置に配置されている。これにより、第1羽根65Aは、収容空間68からシリンダ部61Aの内部空間により多くのトナーを押し込むように搬送することができる。第1羽根65Aによるトナーの搬送は、シリンダ部61A内のトナーの流動によってシャッター部材61が開方向へ動作する後述の開動作に大きく寄与する。
第2羽根65Bは、シャッター部材61のシリンダ部61Aの内部空間に配置されている。第2羽根65Bは、筒状部51A及びシャッター部材61の内径を比較的小さくして開閉動作を円滑にするために、他の羽根65A,65Cよりも羽根サイズが小さく形成されている。また、第2羽根65Bは、トナーの搬送速度を大きくするために、回転軸58Aに対する傾斜角が他の羽根65A,65Cよりも大きい形成されている。
画像形成装置10においては、シャッター部材61が前記閉位置に配置された未使用のトナーコンテナ50が装着部40に装着された後に、トナーを現像装置12に供給するために、搬送部材58が矢印D5(図12(A)参照)の方向へ回転駆動される。搬送部材58が矢印D5の方向へ回転すると、搬送部材58の回転軸58Aの軸周りにトナーを矢印D5の方向へ流動させる回転力がトナーに付与される。本実施形態では、この回転力を利用することによって、未使用のトナーコンテナ50において初期設定として前記閉位置に配置されたシャッター部材61を前記閉位置から前記開位置へ移動させる伝達機構120(図12(A)、(B)参照)が設けられている。この伝達機構120は、搬送部材58が回転したときの前記回転力を筐体51内のトナーを介して、シャッター部材61に伝達する。伝達機構120は、筐体51に設けられた上述の筒状部51Aと、シリンダ部61Aに設けられた上述の軸受部64と、シリンダ部61Aに設けられた後述のリブ61B(伝達部の一例)と、によって実現される。
以下、伝達機構120によるシャッター部材61の開動作について説明する。搬送部材58は、シャッター部材61が前記閉位置から前記開位置へ向かう方向(矢印D1の方向)と同じ矢印D5(図12(A)参照)の方向に回転する。このため、シリンダ部61Aの内部空間に搬送されたトナーは、第2羽根65Bによって更に内部空間へ向けて搬送される。このとき、シリンダ部61Aの内部では、トナーが圧縮されることによって、トナーは、第2羽根65Bの回転力を受けやすい状態になる。シリンダ部61A内のトナーが圧縮状態になると、第2羽根65Bの回転力を受けて、トナーが矢印D5の方向へ向けて搬送部材58の軸周りを流動する。このときに、トナーの流動によって生じる流動摩擦の力(トナーの流動に伴い生じる力)がシリンダ部61Aの内周面に作用して、シリンダ部61Aを矢印D1の方向へ移動させる力として伝達する。つまり、シリンダ部61Aを前記開位置へ移動させる力として伝達する。シャッター部材61は、シリンダ部61Aの内周面が前記流動摩擦の力を受けることによって、前記閉位置から前記開位置へ回動する。なお、一般に、前記流動摩擦は、シリンダ部61Aの内径が小さければ小さい程大きい。
また、本実施形態では、図12(B)及び図14(B)に示すように、シリンダ部61Aの内周面に、シリンダ部61Aの長手方向(軸線方向)に延びる複数のリブ61Bが形成されている。本実施形態では、シリンダ61Aの内周面に周方向へ等間隔に6本のリブ61Bが形成されている。リブ61Bは、シリンダ部61Aの内部に搬送されたトナーの軸周り方向の流動による力を受ける部分である。シリンダ部61Aの内部空間においてトナーの流動が生じた場合に、そのトナーそのものがリブ61Bに衝突して、その衝突による押圧力が矢印D5の方向と同じ方向(図13(B)の矢印D51参照)に生じる。その結果、シリンダ部61Aの内周面に作用する前記流動摩擦の力だけでなく、流動するトナーがリブ61Bに作用する前記押圧力によっても、シャッター部材61が前記閉位置から前記開位置に円滑に移動される。
このような伝達機構120が設けられているため、搬送部材58の回転駆動による矢印D5の方向の回転力が、シリンダ部61A内のトナーを介して、シリンダ部61Aに伝達し、これにより、シャッター部材61が前記閉位置から前記開位置に移動される。このため、ユーザーは、装着部40にトナーコンテナ50が装着された場合に、その後にトナー排出口52を開けるための開操作をする必要がない。なお、シリンダ61Aの内周面に形成されるリブ61Bは、トナーから前記押圧力を受け得るものであればよく、その数は複数に限られない。例えば、少なくとも一つのリブ61Bがシリンダ61Aの内周面に形成されていればよい。また、リブ61Bに代えて、リンダ部61Aの長手方向(軸線方向)に延びる少なくとも一つの溝がシリンダ61Aの内周面に形成されていてもよい。更にまた、シリンダ部61Aの内周面に、内周面から突出する少なくとも一つの突起や、内周面に陥没する少なくとも一つの凹部が形成されていても良い。前記溝、突起、及び凹部は、いずれも本発明の伝達部の一例である。このような形状の伝達部であっても、トナーから前記押圧力を受けることが可能である。
本実施形態では、図14(B)に示すように、シリンダ部61Aの内周面に、シリンダ部61Aの長手方向に延びる複数のリブ61Bが形成されている。このため、シリンダ部61Aの内部空間においてトナーの流動が生じた場合に、そのトナーそのものがリブ61Bに衝突して、その衝突による押圧力が矢印D5の方向に生じる。その結果、前記流動摩擦だけでなく、リブ61Bに作用する前記押圧力によって、シャッター部材61が前記閉位置から前記開位置に円滑に移動される。
撹拌部材55は、駆動力を受けて回転することにより、トナーコンテナ50に収容されているトナーを撹拌する。図6に示すように、撹拌部材55は、筐体51の内部に回転可能に支持されている。撹拌部材55は、回転軸91(回転軸の一例)と、パドル部材92とを備えている。パドル部材92は、パドル形状に形成されており、PET(ポリエチレンテレフタラート)樹脂などの弾性材料で構成されている。パドル部材92は、具体的には、厚みの薄いフィルム部材である。
図6に示すように、回転軸91は、トナーを収容するトナーコンテナ50の内部に回転可能に設けられている。回転軸91は、搬送部材58の上方に設けられている。回転軸91は、左右方向8に長い形状に形成された軸部材である。回転軸91は、筐体51の長手方向の両端にある側壁51B,51Cに回転可能に支持されている。本実施形態では、回転軸91は、パドル部材92を支持する矩形状の軸本体93と、軸本体93の右端部から右側へ延びて側壁51Bに支持されるスパイラル軸94と、軸本体93の左端部から左側へ延びて側壁51Cに支持される入力軸95と、を有する。回転軸91は、軸本体93とスパイラル軸94と入力軸95とが長手方向に連結して1本の回転軸を構成している。つまり、スパイラル軸94は、回転軸91の一部を構成している。
入力軸95は、側壁51Cを貫通して、軸継ぎ手(不図示)に連結している。前記軸継ぎ手は、トナーコンテナ50が装着部40に装着された状態で、装置本体28側から回転駆動力が入力される部分である。前記回転駆動力が前記軸継ぎ手を経て入力軸95に供給されると、前記回転駆動力を受けて撹拌部材55が回転し、スパイラル軸94も回転する。
レバーロック機構100は、レバー67を前記第1操作位置でロックする。図6に示すように、レバーロック機構100は、筐体51の内部に設けられている。
図6及び図8に示すように、レバーロック機構100は、上述したスパイラル軸94と、上述した係合軸66Aと、ロック部材102と、により構成される。ロック部材102は、レバー67を、前記第1操作位置でロックするロック位置と、前記ロック位置から離れてレバー67のロックを解除する解除位置との間で移動可能に構成されている。前記ロック位置は、図8(A)に示される位置であり、前記解除位置は、前記ロック位置からロック部材102が左へ所定量だけ離間した位置である。本実施形態では、ロック部材102は、筐体51の収容空間68に収容されているトナーの貯留量に応じて、前記ロック位置から前記解除位置への移動が制限される。
以下、レバーロック機構100の構成について詳細に説明する。
図8(A)、(B)に示されるように、レバーロック機構100は、筐体51の内部において、右側の側壁51Bの近傍に設けられている。つまり、レバーロック機構100は、トナー排出口52の近傍に設けられている。また、ロック部材102は、トナー排出口52よりも、搬送部材58による搬送方向の上流側(左側)であって、トナー排出口52の近傍に配置されている。図8(A)、(B)に示されるように、ロック部材102は、挿通部材104と、フィルム部材105(板部材の一例)と、ロック片106(係合片の一例)と、を有する。
挿通部材104は、断面が円形の筒形状に形成されており、その内孔にスパイラル軸94が挿通されている。これにより、挿通部材104がスパイラル軸94に取り付けられる。挿通部材104の内径は、スパイラル軸94の外径よりも大きい。そのため、後述する係合突起108(係合部の一例)やトナーの負荷が無ければ、挿通部材104は、スパイラル軸94に沿って軸方向に自在に移動可能であり、前記ロック位置と前記解除位置との間を移動可能である。挿通部材104は、例えば、合成樹脂の成形品である。
フィルム部材105は、挿通部材104の左端部に固定されている。フィルム部材105にもスパイラル軸94が挿通される貫通孔が形成されている。フィルム部材105は、パドル部材92と同じ材質、つまり、PET(ポリエチレンテレフタラート)樹脂などの弾性材料で構成されている。
図10(A)に示すように、フィルム部材105は、挿通部材104がスパイラル軸94に取り付けられた状態で、スパイラル軸94に直交する方向(径方向)に延びている。フィルム部材105の上端は、筐体51の収容空間68の高さ方向の中央付近まで達しており、下端は、筐体51の底部付近まで達している。このため、収容空間68にトナーが収容されている場合は、フィルム部材105は、そのトナーの重量による押圧力F11(図10参照)をスパイラル軸94の軸方向に受ける。この押圧力F11は、収容空間68におけるトナーの貯留量によって変化する。つまり、トナーの貯留量が多ければ多いほど押圧力F11が大きくなり、貯留量が少なければ、押圧力F11も小さくなる。
フィルム部材105の下端には、筐体51の底部に設けられた搬送部材58と接触しないように、切り欠き105Aが形成されている。この切り欠き105Aがあるため、搬送部材58が回転すると、収容空間68のトナーは、切り欠き105Aを潜り抜けて筒状部51Aのトナー排出口52へ搬送可能である。
ロック片106は、挿通部材104の外周面からスパイラル軸94の径方向に突出する板状の部材である。ロック片106は、挿通部材104と一体に形成されている。レバー67が前記第1操作位置に配置されているときに、ロック部材102が前記ロック位置に移動すると、ロック片106が係合軸66Aの係合溝66Cに挿入される。図10(B)には、ロック片106が係合溝66Cに挿入された状態が示されている。これにより、ロック片106と係合軸66Aが軸周りに係合し、係合軸66Aが回転できないようにロックされ、その結果、レバー67も前記第1操作位置でロックされる。なお、レバー67が前記第1操作位置に配置されていない場合は、ロック部材102が前記ロック位置に移動しても、ロック片106は係合溝66Cに挿入されない。
一方、レバー67が前記第1操作位置でロックされているときに、ロック部材102が前記ロック位置から前記解除位置へ移動すると、ロック片106が係合軸66Aから離脱して、ロック片106と係合軸66Aとの係合が解除される。これにより、レバー67が前記第1操作位置でロックされていた状態が解除される。
また、図10に示すように、ロック部材102の挿通部材104の内周面には、スパイラル軸94のスパイラル溝94Aに挿入してスパイラル溝94Aと軸方向に係合する係合突起108が形成されている。係合突起108は、挿通部材104と一体に形成されており、合成樹脂で形成された部材である。係合突起108は、薄板状の形成されているため、外力を受けると、受けた方向へ撓む可撓性を有する。
本実施形態では、トナーが充満された未使用のトナーコンテナ50においては、レバー67は前記第1操作位置に配置されており、また、ロック部材102は、ロック片106が係合溝66Cに挿入された前記ロック位置に配置されている。この状態では、フィルム部材105は、トナーの重量による押圧力F11を左側の面に受ける。このため、図10(A)に示すように、撹拌部材55が回転駆動されてスパイラル軸94が矢印D6の方向に回転すると、スパイラル軸94は、係合突起108を介してロック部材102を前記解除位置へ向けて押圧する。具体的には、スパイラル溝94Aの溝面が係合突起108を矢印D7の方向へ押圧する。しかしながら、ロック部材102には、矢印D7とは逆方向の押圧力F11が作用しているため、ロック部材102は、前記解除位置へ向けて移動することができない。この場合、スパイラル溝94Aの溝面による押圧力の反力を受けて、係合突起108が撓まされる(図10(B)参照)。その後、係合突起108は、挿入されていたスパイラル溝94Aから離脱して、スパイラル軸94の突部を乗り越える(図10(C)参照)。これを繰り返すことにより、ロック部材102は、前記ロック位置に保持され、レバー67が前記第1操作位置にロックされる。
一方、収容空間68にトナーが収容されていないか、或いは、収容されているとしてもトナーの貯留量が少量(トナーが空と評価できる程度の量)である場合は、フィルム部材105は、トナーの重量による押圧力F11をほとんど受けない。このため、図10(A)において破線で示すように、撹拌部材55が回転駆動されてスパイラル軸94が矢印D6の方向に回転すると、スパイラル溝94Aの溝面が係合突起108を矢印D7の方向へ押圧し、その押圧力F12を受けて、ロック部材102は、前記ロック位置から前記解除位置へ向けて移動する。これにより、ロック片106が係合溝66Cから離脱して、レバー67が前記第1操作位置にロックされていたロック状態が解除される。
本実施形態では、収容空間68におけるトナーの貯留量が予め定められた基準量(所定量)以上である場合に、ロック部材102が前記ロック位置から前記解除位置へ移動できない程度の押圧力F11、つまり、前記押圧力F12よりも大きい押圧力F11がフィルム部材105に作用する。また、トナーが消費されてその貯留量が前記基準量未満に減少した場合に、押圧力F11が前記押圧力F12よりも小さくなって、ロック部材102が前記解除位置へ移動することが可能なように構成されている。前記基準量は、トナーが消費されて収容空間68にトナーが貯留されていないと評価できる量である。かかる動作は、例えば、トナーの貯留量や、係合突起108の撓み度合い、スパイラル軸94のスパイラル溝94Aの傾斜角などを適宜調整することにより実現できる。
このようなレバーロック機構100がトナーコンテナ50に設けられているため、未使用のトナーコンテナ50が装着部40に装着されて、搬送部材58が回転されることによってシャッター部材61が前記閉位置から前記開位置にされると、トナーコンテナ50が使用可能となる。また、シャッター部材61が前記閉位置から前記開位置に回転されると、第2連結部79は、連結溝75Aに挿入された状態で回転して、連結溝75Aに対して上下方向に係合する。この状態で、トナーコンテナ50は装着部40から取り外せなくなる。そして、トナーコンテナ50内のトナーが消費されて空又は空に近い状態(空状態)になるまでの間は、レバーロック機構100によってレバー67が前記第1操作位置にロックされている。つまり、ユーザーは、トナーコンテナ50内のトナーが前記空状態になるまで、レバー67を前記第1操作位置から前記第2操作位置に操作することができず、シャッター部材61を前記開位置から前記閉位置へ動作させることができない。このため、ユーザーは、トナーコンテナ50が前記空状態になるまでレバー67の操作によってトナー排出口52を閉じることができず、トナーコンテナ50の取り外しが制約される。また、シャッター部材61が前記開位置にある場合は、第2連結部79と連結溝75Aとの係合によって、トナーコンテナ50の取り外しができないため、いずれにしても、ユーザーは、トナーコンテナ50が前記空状態になるまでトナーコンテナ50を装着部40から取り外すことができない。その結果、トナーコンテナ50の着脱回数が減少し、トナーコンテナ50の着脱に伴いトナー排出口52からトナーがこぼれ落ちる頻度が少なくなり、装着部40のトナー汚れを防止することができる。
なお、上述した実施形態では、撹拌部材55の回転軸91の一部にスパイラル軸94を設けた構成を例示したが、本発明はこの構成に限られない。スパイラル軸94は、撹拌部材55の回転軸91とは別部材として、筐体51の内部で回転駆動されるものであればよい。
10:画像形成装置
40:装着部
50:トナーコンテナ
52:トナー排出口
53:開閉機構
54:操作部
55:撹拌部材
58:搬送部材
61:シャッター部材
67:レバー
94:スパイラル軸
100:レバーロック機構
102:ロック部材
104:ロック片
105:フィルム部材
108:係合突起
40:装着部
50:トナーコンテナ
52:トナー排出口
53:開閉機構
54:操作部
55:撹拌部材
58:搬送部材
61:シャッター部材
67:レバー
94:スパイラル軸
100:レバーロック機構
102:ロック部材
104:ロック片
105:フィルム部材
108:係合突起
Claims (8)
- 内部にトナーが収容される容器本体と、
前記容器本体に設けられ、前記容器本体内のトナーを排出するトナー排出口と、
前記トナー排出口を閉塞する閉位置と前記トナー排出口を開放する開位置との間で移動可能な開閉部材と、
前記容器本体の内部に回転可能に設けられ、駆動力を受けて回転することにより前記容器本体のトナーを前記トナー排出口へ向けて搬送する搬送部材と、
前記搬送部材が回転したときの回転力を前記トナーを介して前記閉位置の前記開閉部材に伝達して、前記開閉部材を前記閉位置から前記開位置へ移動させる伝達機構と、を備えるトナー容器。 - 前記伝達機構は、
前記容器本体の側壁から外側へ突出し、前記容器本体の内部に連通する内部空間を有し、周面に前記トナー排出口が形成された筒状部と、
前記筒状部の前記内部空間に設けられ、前記搬送部材の回転軸を回転可能に支持する軸受部と、を有し、
前記内部空間で前記搬送部材が回転したことによって生じる前記回転軸周りのトナーの流動に伴う力を前記開閉部材に伝達する請求項1に記載のトナー容器。 - 前記開閉部材は、
前記筒状部と同心の筒状に形成され、前記筒状部の軸線の周りを回転可能に前記内部空間に設けられ、前記搬送部材を内部に挿通するシリンダ部と、
前記シリンダ部の周面に形成され、前記開位置において前記トナー排出口と重ね合わせられる開口部と、を有し、
前記伝達機構は、前記シリンダ部の内部に搬送されたトナーの流動により生じる流動摩擦の力によって前記開閉部材の前記シリンダ部を前記閉位置から前記開位置へ向けて回転させる請求項2に記載のトナー容器。 - 前記伝達機構は、
前記シリンダ部の内面に形成され、前記シリンダ部の内部に搬送されたトナーの流動による力を受ける伝達部を有する請求項3に記載のトナー容器。 - 前記伝達部は、前記シリンダ部の内面に形成され、前記シリンダ部の軸線と平行な少なくとも一つのリブ又は溝である請求項4に記載のトナー容器。
- 前記伝達部は、前記シリンダ部の内面に形成され、前記内面から突出する少なくとも一つの突起、又は前記内面から陥没する少なくとも一つの凹部である請求項4に記載のトナー容器。
- 前記容器本体に回動可能に設けられ、前記開閉部材を前記開位置から前記閉位置に移動させるための操作部材を更に備える請求項1から6のいずれかに記載のトナー容器。
- 請求項1から7のいずれかに記載のトナー容器と、前記トナー容器を着脱可能に装着する容器装着部と、を備え、前記トナー容器のトナーを用いてシート部材に画像を形成する画像形成装置。
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JP2016215223A JP2018072722A (ja) | 2016-11-02 | 2016-11-02 | トナー容器、及びトナー容器を備える画像形成装置 |
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JP2016215223A JP2018072722A (ja) | 2016-11-02 | 2016-11-02 | トナー容器、及びトナー容器を備える画像形成装置 |
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