JP2018072685A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、加熱ベルトの端からの揮発性有機化合物の発生量が低減される定着装置の提供を目的とする。【解決手段】定着装置60は、無端状で、シリコン系樹脂層612を含んで構成され、周回しながらトナー像が形成された媒体に接触して媒体を加熱する加熱ベルト61と、媒体を加熱するための熱を加熱ベルト61に付与する熱源と、軸周りに回転して、加熱ベルト61とで媒体を加圧する加圧体と、加熱ベルト61に対向し、放電して加熱ベルト61を帯電する放電部と、加熱ベルト61の端部61Aに固定され、加熱ベルト61の端61A3を被覆する被覆部材76Bと、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
例えば、定着ベルト(加熱ベルト)と、加熱ベルトを押圧する押圧ローラーとを備え、トナー像が形成された状態で搬送される媒体に、加熱ベルトと押圧ローラーとでトナー像を定着させる定着装置が知られている(特許文献1参照)。
上記定着装置では、定着動作において、加熱ベルトにトナー像が形成された状態の媒体が接触して、加熱ベルトが帯電する(静電気が溜まる)場合がある。その結果、媒体上のトナーが媒体から離れて加熱ベルトに付着する(いわゆる加熱ベルトへのトナーのオフセットが起こる)虞がある。そこで、加熱ベルトに溜まった静電気を除去するために、加熱ベルトに対向する位置に放電部を配置して、放電により静電気を除去する定着装置が知られている。
特開2015−22190号公報
ところで、上記の定着装置において加熱ベルトがシリコン系樹脂層を含んで構成されている場合、昇温された加熱ベルトからVOC(Volatile Organic Compounds、すなわち、揮発性有機化合物)を発生する。また、放電部の放電によりオゾンが発生する。その結果、VOCがオゾンと結合してUFP(Ultra-Fine Particle、すなわち超微粒子)が生成される。これに伴い、定着装置内で生成されたUFPは、画像形成装置内に拡散し、画像形成装置外に排出される虞がある。
本発明は、加熱ベルトの端からのVOCの発生量が低減される定着装置の提供を目的とする。
本発明の第1の定着装置は、無端状で、シリコン系樹脂層を含んで構成され、周回しながらトナー像が形成された媒体に接触して前記媒体を加熱する加熱ベルトと、前記媒体を加熱するための熱を前記加熱ベルトに付与する熱源と、軸周りに回転して、前記加熱ベルトとで前記媒体を加圧する加圧体と、前記加熱ベルトに対向し、放電して前記加熱ベルトを帯電する放電部と、前記加熱ベルトの端部に固定され、前記加熱ベルトの端を被覆する被覆部材と、を備えている。
本発明の第2の定着装置は、前記第1の定着装置であって、前記端部を囲んだ状態で前記端部に固定され、軸周りに回転されて前記加熱ベルトを周回させる歯車部であって、前記端部を囲んでいる歯車、前記端部と前記歯車との隙間に配置され、前記端部と前記歯車とにより圧縮されている弾性部材、及び、シート状で両面が接着可能とされ、前記歯車と前記弾性部材とに挟まれて各面にそれぞれ前記歯車及び前記弾性部材を接着している接着部材を有する歯車部、を備え、前記被覆部材は、前記接着部材から延長された部分とされ、前記端部の内周面に接着されている。
本発明の第3の定着装置は、前記第1又は前記第2の定着装置であって、前記被覆部材は、多孔質構造とされている。
本発明の画像形成装置は、定着装置であって、前記形成部によりトナー像が形成された媒体を加熱及び加圧して媒体にトナー像を定着させる定着装置と、を備えている。
本発明の定着装置は、加熱ベルトの端部からのVOCの発生量が低減される。
本発明を実施するための形態(以下、本実施形態という。)の画像形成装置を正面側から見た概略図である。 本実施形態の画像形成装置を構成する制御部と、定着装置を構成する各構成要素との関係を示すブロック図である。 本実施形態の画像形成装置を構成する定着装置を正面側から見た概略図(断面図)である。 本実施形態の定着装置を構成する加熱ベルトの両端部及びその周辺部分の縦断面図である。 図4のV−V切断線で切断した断面図である。 比較形態の定着装置を構成する加熱ベルトの両端部及びその周辺部分の縦断面図である。 本実施形態の定着装置の動作開始から定められた時間までの期間に各時間で発生するUFPの濃度と、比較形態の定着装置の動作開始から定められた時間までの期間に各時間で発生するUFPの濃度とを調べた試験結果を示すグラフである。 変形例(第1変形例)の画像形成装置を構成する定着装置を正面側から見た概略図(断面図)である。 変形例(第2変形例)の加熱ベルトの両端部及びその周辺部分の縦断面図である。 変形例(第3変形例)の加熱ベルトの端部及びその周辺部分の縦断面図である。 変形例(第4変形例)加熱ベルトの両端部及びその周辺部分の横断面図である。
≪概要≫
以下、本実施形態の画像形成装置10(図1参照)の全体構成及び画像形成装置10による画像形成動作、本実施形態の要部である定着装置60(図3〜図5参照)の構成及び定着動作並びに本実施形態の効果について、図面を参照しつつこれらの記載順で説明する。
以下の説明では、図中における矢印Fr及び矢印Rrで示す方向をそれぞれ装置奥行き方向手前側及び奥側、矢印R及び矢印Lで示す方向をそれぞれ装置幅方向右側及び左側、矢印U及び矢印Loで示す方向をそれぞれ装置高さ方向上側及び下側とする。また、本明細書では、画像形成装置10を装置奥行き方向手前側から見た状態を画像形成装置10の正面として説明する。
≪画像形成装置の全体構成≫
画像形成装置10は、図1に示されるように、給紙カセット20と、トナー像形成部30と、転写装置40と、搬送装置50と、定着装置60と、制御部CUとを含んで構成される電子写真方式の装置とされている。
給紙カセット20は、媒体Sを収容する機能を有する。給紙カセット20は、装置高さ方向における、画像形成装置10内の下側に配置されている。
トナー像形成部30は、帯電、露光、現像の各工程を行って、後述するベルトTBが保持するトナー像を形成する機能を有する。トナー像形成部30は、それぞれ異なる色(Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック))のトナー像を形成する単色ユニット31Y、31M、31C、31Kで構成されている。各単色ユニット31Y、31M、31C、31Kは、それぞれ、感光体32と、帯電装置34と、露光装置36と、現像装置38とを備えている。なお、図1では、単色ユニット31Y以外の単色ユニット31M、31C、31Kの符号が省略されている。また、トナー像形成部30は、装置高さ方向における、画像形成装置10内の中央に配置されている。
転写装置40は、無端状のベルトTBを有し、(図1における矢印Y1方向を周回方向として)周回するベルトTBに、トナー像形成部30により形成されたトナー像を1次転写させて、ベルトTBに保持されたトナー像を媒体Sに2次転写させる機能を有する。転写装置40は、装置高さ方向における、画像形成装置10内の中央であって、トナー像形成部30の上側に配置されている。
なお、トナー像形成部30と、転写装置40との組み合わせ30A(形成部の一例)は、媒体Sにトナー像を形成する機能を有するといえる。
搬送装置50は、給紙カセット20に収容されている媒体Sを搬送経路(図1中の二点差線P)に沿って搬送する機能を有する。なお、図1における矢印Y2は、媒体Sの搬送方向を意味する。
定着装置60は、転写装置40によりトナー像が2次転写された媒体Sを加熱及び加圧して、媒体Sにトナー像を定着させる機能を有する。別言すると、定着装置60は、組み合わせ30Aによりトナー像が形成された媒体Sを加熱及び加圧して、媒体Sにトナー像を定着させる機能を有する。定着装置60は、装置高さ方向における、転写装置40の上側、かつ、画像形成装置10を正面側から見て右側に配置されている。定着装置60の詳細については後述する。
制御部CUは、画像形成装置10を構成する各部を制御する機能を有する(図2参照)。制御部CUの機能については、後述する画像形成動作の説明の中で説明する。
≪画像形成動作≫
次に、本実施形態の画像形成装置10による画像形成動作について図1及び図2を参照しながら説明する。
外部装置(図示省略)から画像データを受け取った制御部CUは、画像形成装置10の各部を作動させる。
トナー像形成部30が作動されると、各単色ユニット31Y、31M、31C、31Kでは、帯電装置34が感光体32を帯電し、露光装置36が感光体32を露光し、現像装置38が感光体32の潜像をトナー像として現像する。その結果、各感光体32にトナー像が形成される。
次いで、転写装置40及び搬送装置50が作動されると、トナー像形成部30により形成されたトナー像がベルトTBに1次転写される。また、ベルトTBに1次転写されたトナー像が2次転写されるタイミングに合わせて、搬送装置50により給紙カセット20に収容されている媒体Sが搬送されて、ベルトTBに保持されたトナー像が媒体Sに2次転写される。トナー像が2次転写された媒体Sは、搬送装置50により定着装置60に向けて搬送される。
次いで、定着装置60が作動され、トナー像が2次転写された媒体Sが定着装置60に搬送されると、媒体Sに2次転写されたトナー像が媒体Sに定着される(媒体Sに画像が形成される)。
そして、トナー像が定着された媒体S(画像が形成された媒体S)は、搬送装置50により画像形成装置10の外に排出されて、画像形成動作が終了する。
≪要部(定着装置)の構成≫
次に、本実施形態の要部である定着装置60の構成について図3〜図5(主に図3)を参照しながら詳しく説明する。
定着装置60は、ハウジングHGと、加熱ベルト61と、加圧ローラー62(加圧体の一例)と、熱源63と、押付部64と、支持部材65と、温度センサー66と、放電部69と、歯車部70と、フランジ部80と、一対の側板(図示省略)とを含んで構成されている。加熱ベルト61、加圧ローラー62、熱源63、押付部64及び放電部69は、それぞれ長尺とされており、互いにそれらの長手方向を(装置奥行き方向に)沿わせた状態で、一対の側板に位置決めされている。そして、定着装置60は、長尺とされており、その長手方向を装置奥行き方向に沿わせた状態で、画像形成装置10の本体に取り付けられている。
<ハウジング>
ハウジングHGは、定着装置60を構成するハウジングHG以外の構成要素を、その内部に収容する機能を有する。ハウジングHGは、画像形成装置10を正面側から見ると、一例として矩形状とされている。そして、ハウジングHGの下側には、搬送装置50により搬送経路Pを搬送される媒体Sの入口HG1が形成されている。また、ハウジングHGの上側には、搬送装置50により搬送経路Pを搬送される媒体Sの出口HG2が形成されている。
<加熱ベルト>
加熱ベルト61は、トナー像形成部30により媒体Sに形成されたトナー像及び媒体Sを加熱する機能を有する。加熱ベルト61は、一例として、無端状のベルトとされている。加熱ベルト61は、図4及び図5に示されるように、一例として、2層構造とされ、内側の第1層611と、外側の第2層612とで構成されている。ここで、第1層611は一例として金属製とされ、第2層612はシリコン系樹脂を含む層(以下、シリコン系樹脂層という。)とされている。加熱ベルト61は、後述する熱源63により加熱されながら、後述する加圧ローラー62に従動しつつ、後述する歯車部70により周回されるようになっている。ここで、図3における符号Oは加熱ベルト61の回転中心を示しており、矢印Cは加熱ベルト61の回転方向(周回方向)を示している。そして、加熱ベルト61は、搬送装置50により搬送されるトナー像が形成された媒体Sを、後述するニップNにおいて加圧ローラー62とで加圧するようになっている。その結果、加熱ベルト61は、周回しながらトナー像が形成された媒体Sに接触して媒体Sを加熱し、加圧ローラー62とでニップNを通過する媒体Sにトナー像を定着させるようになっている。なお、本実施形態の第2層612は、一例として、シリコンゴムとされている。
なお、加熱ベルト61の一端部(装置奥行き方向手前側の端部)及び他端部(装置奥行き方向奥側の端部)には、それぞれ、歯車部70(図4及び図5参照)と、フランジ部80(図5参照)とが固定されている。そして、歯車部70及びフランジ部80は、一対の側板に固定されているシャフト(図示省略)に回転可能に支持されている。
<加圧ローラー>
加圧ローラー62は、トナー像形成部30により媒体Sに形成されたトナー像及び媒体Sを、加熱ベルト61とともに加圧する機能を有する。加圧ローラー62は、長尺のシャフト(図示省略)と、当該シャフトの外周を覆う被覆層(一例としてゴム層)とを備えたローラーとされている。加圧ローラー62は、正面側から見て、加熱ベルト61の右側に配置されている。また、加圧ローラー62の左側の部分には、加圧ローラー62の外周に沿って凹んだ状態の加熱ベルト61の右側の部分が接触している。そして、前述のニップNとは、加圧ローラー62と加熱ベルト61とにより形成される、加圧ローラー62と加熱ベルト61との接触部分を意味する。
加圧ローラー62のシャフトの一端には、駆動源(図示省略)が連結されている。駆動源は、加圧ローラー62を軸周りに回転させるようになっている。その結果、加圧ローラー62は、加熱ベルト61を従動するようになっている。ここで、図3における矢印Bは、加圧ローラー62の回転方向を示している。
<熱源>
熱源63は、加熱ベルト61が媒体Sを加熱するための熱を加熱ベルト61に付与する機能を有する。熱源63は、一例として、一対の誘導コイル63Aと、交流電源63Bとを含んで構成されている。一対の誘導コイル63Aは、正面側から見て、加熱ベルト61の左側に加熱ベルト61の周方向に沿って並べられた状態で、加熱ベルト61の外周に対向して配置されている。また、各誘導コイル63Aは、正面側から見て円弧状とされている。各誘導コイル63Aは、交流電源63Bから交流電圧が印加されると、加熱ベルト61を電磁誘導により加熱するようになっている。なお、誘導コイル63Aは、正面側から見て、加熱ベルト61の左側に配置されている。
<押付部>
押付部64は、加熱ベルト61を加圧ローラー62に押付けて、加熱ベルト61と加圧ローラー62とにニップNを形成する機能を有する。別の見方をすると、押付部64は、加熱ベルト61におけるニップNを形成する部分を加圧ローラー62に押付ける機能を有する。押付部64は、正面側から見て、加熱ベルト61の内側であって、回転中心Oよりも右側に配置されている。押付部64は、押付部材64Aと、シート部材64Bとを備えている。押付部材64Aは、正面側から見ると、右側が湾曲状に凹んでいている。また、押付部材64Aにおける湾曲状に凹んでいる部分は、シート部材64Bに覆われている。なお、シート部材64Bは、シート部材64Bが押付部材64Aと加熱ベルト61に挟まれて配置されることで、押付部材64Aを加熱ベルト61に接触させる場合に比べて、押付けによる負荷を低減させるようになっている。すなわち、シート部材64Bの摩擦係数は、押付部材64Aの摩擦係数よりも小さい。
<支持部材>
支持部材65は、押付部材64Aを支持する機能を有する。支持部材65は、長尺とされている。支持部材65は、一対の長尺のL字状の板金を互い違いに対向させて、横断面が矩形状となるように構成されている。支持部材65は、正面側から見て、押付部材64A(押付部64)の左側に配置されている。なお、支持部材65は、押付部材64Aを一例としてねじ止めしている。
<温度センサー>
温度センサー66は、加熱ベルト61の温度を検知する機能を有する。温度センサー66は、加熱ベルト61の内側であって、正面側から見て、支持部材65の上側に配置されている。また、温度センサー66は、加熱ベルト61の内周に接触している。なお、温度センサー66に検知された温度(温度に関するデータ)は、定められた周期で制御部CUに送信されるようになっている(図2参照)。
<放電部>
放電部69は、放電して加熱ベルト61を帯電する機能を有する。放電部69は、一例として、装置奥行き方向に沿って先端側に鋸歯が形成された電極又は装置奥行き方向に沿って並ぶ針電極の集合体とされている。放電部69は、加熱ベルト61の外周に対向している。放電部69は、正面側から見て加熱ベルト61の下側に配置され、加熱ベルト61における、ニップNよりも加熱ベルト61の周回方向の上流側かつ熱源63が対向する位置よりも加熱ベルト61の周回方向の下流側の部分に対向している。
そして、放電部69は、定着動作時において、電源(図示省略)から定められた電圧(一例として正極性の電圧)が印加されて放電し、加熱ベルト61に溜まった静電気を除去(徐電)するようになっている。なお、加熱ベルト61に溜まる静電気の原因は、搬送装置50により搬送された媒体S及び当該媒体S上のトナーが有していた静電気がニップNにおいて加熱ベルト61に受け渡されること等による。
<歯車部>
歯車部70は、駆動源(図示省略)により軸周りに回転されて加熱ベルト61を周回させる機能を有する。歯車部70は、図4及び図5に示されるように、歯車72と、弾性部材74と、両面テープ76とを含んで構成されている。なお、歯車部70は、図4に示されるように、加熱ベルト61における装置奥行き方向手前側の端部61Aを囲んだ状態で端部61Aの外周面に固定されている。
歯車72は、図4及び図5に示されるように、有底筒状とされ、円形の底板72Aと、円筒部72Bとを備えている。円形の底板72Aの中心には貫通孔72A1が形成されている。円筒部72Bの外周面全域には、はす歯72B1が形成されている。円形の底板72Aと円筒部72Bとは一体的に形成されており、円形の底板72Aは円筒部72Bの一端側かつ内側に配置されている。そして、歯車72は、その開口側から内側に加熱ベルト61の端部61Aが入れられた状態で、加熱ベルト61の端部61Aを囲んでいる。なお、円筒部72Bの内径は、加熱ベルト61の外径よりも大きい。また、円形の底板72Aの貫通孔72A1には前述の一対の側板(図示省略)に固定されているシャフト(図示省略)が貫通している。そのため、歯車72は、当該シャフトに対して回転可能とされている。
弾性部材74は、図5に示されるように、一例として円筒状の部材とされている。また、弾性部材74の材質は、一例としてシリコン系のスポンジとされている。弾性部材74は、図4及び図5に示されるように、加熱ベルト61の端部61Aの外周面61A1と、歯車72の内周面72B2との隙間に配置されてる。そして、弾性部材74は、端部61Aと、歯車72とにより圧縮されている。
両面テープ76は、シート状で両面が接着可能とされている。両面テープ76は、図4に示されるように、歯車72の内周面72B2の全周と、弾性部材74の外周面74Aの全周とに挟まれて各面にそれぞれ歯車72の内周面72B2及び弾性部材74の外周面74Aを接着している。すなわち、両面テープ76における、歯車72の内周面72B2と、弾性部材74の外周面74Aとに挟まれた部分(以下、接着部材76Aという。)は、歯車72の内周面72B2に弾性部材74を接着により固定している。また、前述のとおり、弾性部材74が端部61Aと歯車72とにより圧縮されていることで、加熱ベルト61の端部61Aは弾性部材74に押圧されている。以上の結果、歯車部70は、両面テープ76及び弾性部材74により加熱ベルト61の端部61Aを囲んだ状態で加熱ベルト61に固定されている。
両面テープ76における接着部材76A以外の部分、別の見方をすると、両面テープ76における接着部材76Aの端から延長された部分(以下、被覆部材76Bという。)は、図4及び図5に示されるように、弾性部材74の端の全周及び加熱ベルト61の端61A3の全周と、加熱ベルト61の端部61Aの内周面61A2の全周とに接着されている。別言すると、被覆部材76Bは、加熱ベルト61の端部61Aに接着により固定され、少なくとも加熱ベルト61の端61A3の端を被覆している。
<フランジ部>
次に、フランジ部80について、図4を参照しつつ説明する。フランジ部80は、加熱ベルト61における装置奥行き方向奥側の端部61Aを囲んだ状態で端部61Aの外周面に固定されている。フランジ部80は、図4に示されるように、キャップ82と、弾性部材74と、両面テープ76とを含んで構成されている。なお、フランジ部80は、図4に示されるように、加熱ベルト61の端部61Aを囲んだ状態で端部61Aの外周面に固定されている。なお、フランジ部80は、装置幅方向から見ると、歯車部70を加熱ベルト61の軸方向に対して180°反転させて、歯車72を、歯車72からはす歯72B1のない状態であるキャップ82に入れ替えたものとされている。
≪定着動作≫
次に、本実施形態の定着装置60による定着動作について図2〜図4を参照しながら説明する。以下の定着動作の説明では、制御部CUが外部装置(図2参照)から1枚の媒体Sに画像を形成する場合を例示して行う。
外部装置から画像データを受け取った制御部CUは、定着装置60にリモート信号を送る(図2参照)。そうすると、加圧ローラー62の駆動源(図示省略)により、加圧ローラー62は軸周りに回転する(図3の矢印B方向)。また、制御部CUは、他の駆動源(図示省略)により歯車部70を軸周りに回転させる。以上の結果、加熱ベルト61は、他の駆動源により軸周りに回転する歯車部70及び加圧ローラー62からの駆動力により周回する(図3の矢印C方向)。
次いで、制御部CUは、熱源63の交流電源63Bにより一対の誘導コイル63Aに交流電圧を印加させる。その結果、周回する加熱ベルト61は、誘導コイル63Aの電磁誘導により(トナー像を媒体Sに定着させるための温度(定着温度)に)昇温される。なお、制御部CUが温度センサー66により検知されて温度センサー66から送信される温度に関するデータに基づいて交流電源63Bの交流電圧を変更することにより、加熱ベルト61の温度は定着温度となるように調整される(図2参照)。
また、トナー像形成部30によりトナー像が形成された媒体Sが搬送装置50により定着装置60のニップNに到着するタイミングに合わせて、制御部CUは、放電部69を作動させる。その結果、放電部69の放電により発生したイオンの一部は、加熱ベルト61を帯電させる。
そして、媒体Sが搬送経路Pに沿って搬送されて媒体Sの後端がハウジングHGの出口HG2を通過すると、制御部CUは、定着装置60を構成する各部の動作を停止させて、定着装置60による定着動作が終了する。
≪効果≫
次に、本実施形態の効果について図面を参照しながら説明する。
<第1の効果>
図6に示される定着装置60A(比較形態)の場合、両面テープ76が接着部材76Aのみとされている。すなわち、比較形態の両面テープ76には被覆部材76Bがないため、加熱ベルト61の端はむき出しのままである。なお、比較形態の定着装置60Aは、上記の点以外、本実施形態の定着装置60と同様の構成である。
これに対して、本実施形態の定着装置60の場合、両面テープ76は、接着部材76Aと被覆部材76Bとで構成されている(図4参照)。
ここで、図7のグラフは、本実施形態の定着装置60の動作開始から定められた時間(一例として約10分)までの期間に各時間で定着装置60から発生するUFPの濃度と、比較形態の定着装置60Aの動作開始から定められた時間(一例として約10分)までの期間に各時間で定着装置60Aから発生するUFPの濃度とを調べた試験結果を示している。
ここで、線LAは、比較形態の定着装置60Aを用いて放電部69に電圧を印加せずに定着動作を行った場合(以下、線LAの場合という。)の試験結果である。この場合、加熱ベルト61には徐々に静電気が溜まってしまうことで媒体S上のトナーの加熱ベルト61へのオフセットが発生し得る。その結果、オフセットに伴う定着不良(画像形成不良)が生じる。
次に、線LBは、比較形態の定着装置60Aを用いて放電部69に定められた電圧を印加して定着動作を行った場合(以下、線LBの場合という。)の試験結果である。この場合、線LAの場合に比べて、加熱ベルト61には静電気が溜まり難くなる。その結果、オフセットに伴う定着不良(画像形成不良)が生じ難い。しかしながら、この場合、放電部69の放電により発生するオゾンが昇温された加熱ベルトから発生したVOCと結合することで、線LAの場合に比べて、UFPの生成量が多い。
次に、線LCは、本実施形態の定着装置60を用いて放電部69に定められた電圧を印加して定着動作を行った場合の試験結果である。本実施形態の場合、線LAの場合に比べて、オフセットに伴う定着不良(画像形成不良)が生じ難い。また、本実施形態の場合、線LAの場合に比べてUFPの生成量が多いが、線LBの場合に比べてUFPの生成量が少ない。そして、本実施形態の場合のUFPの生成量であれば、UFPの生成量の許容範囲の上限を超えない。なお、本実施形態の場合、線LBの場合に比べて、UFPの生成量が少ない理由は、加熱ベルト61の端61A3を被覆部材76Bにより被覆しているためと考えられる。また、本実施形態の場合、加熱ベルト61の端61A3を被覆することで、線LBの場合に比べて、UFPの生成量の1/3程度まで低減することができている。
したがって、本実施形態の定着装置60は、加熱ベルト61の端からのVOCの発生量が低減される。これに伴い、本実施形態の定着装置60及び画像形成装置10は、オフセット不良を抑制しつつ、定着装置60から発生するUFPの生成量を低減することができる。
<弟2の効果>
比較形態の(図6参照)の場合、比較形態の両面テープ76には被覆部材76Bがない。そのため、比較形態の加熱ベルト61は、弾性部材74により押圧されつつ、両面テープ76により接着されていない。すなわち、比較形態の加熱ベルト61は、弾性部材74のみにより歯車72に間接的に固定さえている。以上の構成により、比較形態の場合、歯車72の軸周りの回転に対して、加熱ベルト61が空転する(すべる)虞がある。
これに対して、本実施形態の加熱ベルト61は、外周面61A1を弾性部材74により押圧されつつ、内周面61A2が両面テープ76の被覆部材76Bにより接着されている(図4参照)。
したがって、本実施形態の定着装置60は、加熱ベルト61が空転し難い(すべり難い)。また、本実施形態の定着装置60及び画像形成装置10は、加熱ベルト61が空転に伴う定着不良が抑制される。
<弟3の効果>
また、本実施形態の定着装置60(図4参照)を、比較形態の定着装置60A(図6参照)の改良と捉えると、次のことがいえる。すなわち、本実施形態の定着装置60は、改良前の定着装置60Aに対して、両面テープ76のサイズ、形状等の変更により実現できるものといえる。したがって、本実施形態の定着装置60は、上記第1及び第2の効果を、低コストで実現できる。
以上のとおり、本実施形態を本発明の例として説明したが、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の技術的範囲には、下記のような形態も含まれる。
例えば、本実施形態の定着装置60では、加熱ベルト61が誘導コイル63Aを備えた熱源63により電磁誘導されて加熱されるとして説明した。加熱ベルト61に対し媒体Sにトナー像を定着させるための熱を付与することができれば、別の加熱方式であってもよい。例えば、図8の第1変形例のように、加熱ベルト61内に配置されているハロゲンランプ63Cを熱源としてもよい。
また、本実施形態の加熱ベルト61の端を被覆する被覆部材76Bは両面テープ76の一部であるとして説明した。しかしながら、例えば、図9の第2変形例のように、少なくとも加熱ベルト61における第2層612の端を被覆する部材76Cであってもよい。第2変形例の場合であっても、前述の第1の効果を奏する。
また、本実施形態の加熱ベルト61の端を被覆する被覆部材76Bはシート状であるとして説明した。しかしながら、例えば、図11の第3変形例のように、被覆部材76Bに切れ目76B1等を形成して、発生するVOCを捕獲し易くしてもよい。すなわち、被覆部材76Bを多孔質構造(又はハニカム構造)としてもよい。なお、第3変形例の場合、前述の第1の効果をより奏する構成といえる。
また、本実施形態の加熱ベルト61の端を被覆する被覆部材76Bは、弾性部材74の端の全周及び加熱ベルト61の端61A3の全周と、加熱ベルト61の端部61Aの内周面61A2の全周とに接着されているとして説明した(図4及び図5参照)。しかしながら、図11の第4変形例のように、被覆部材76Bは、弾性部材74の端の一部及び加熱ベルト61の端61A3の一部と、加熱ベルト61の端部61Aの内周面61A2一部とに接着されていてもよい。第4変形例の場合、本実施形態の場合に比べて前述の第1及び第2の効果は劣ると考えられるが、前述の比較形態(図6参照)の場合に比べて前述の第1及び第2の効果を奏するといえる。
10 画像形成装置
30A トナー像形成部と、転写装置との組み合わせ(形成部の一例)
50 トナー像形成部(形成部の一例)
60 定着装置
61 加熱ベルト
61A 加熱ベルトの端部
612 第2層(シリコン系樹脂層の一例)
61A2 加熱ベルトの端部の内周面
61A3 加熱ベルトの端
62 加圧ローラー(加圧体の一例)
63 熱源
69 放電部
70 歯車部
72 歯車
74 弾性部材
76A 接着部材
76B 被覆部材
S 媒体

Claims (4)

  1. 無端状で、シリコン系樹脂層を含んで構成され、周回しながらトナー像が形成された媒体に接触して前記媒体を加熱する加熱ベルトと、
    前記媒体を加熱するための熱を前記加熱ベルトに付与する熱源と、
    軸周りに回転して、前記加熱ベルトとで前記媒体を加圧する加圧体と、
    前記加熱ベルトに対向し、放電して前記加熱ベルトを帯電する放電部と、
    前記加熱ベルトの端部に固定され、前記加熱ベルトの端を被覆する被覆部材と、
    を備えた定着装置。
  2. 前記端部を囲んだ状態で前記端部に固定され、軸周りに回転されて前記加熱ベルトを周回させる歯車部であって、前記端部を囲んでいる歯車、前記端部と前記歯車との隙間に配置され、前記端部と前記歯車とにより圧縮されている弾性部材、及び、シート状で両面が接着可能とされ、前記歯車と前記弾性部材とに挟まれて各面にそれぞれ前記歯車及び前記弾性部材を接着している接着部材を有する歯車部、
    を備え、
    前記被覆部材は、前記接着部材から延長された部分とされ、前記端部の内周面に接着されている、
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記被覆部材は、多孔質構造とされている、
    請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 媒体にトナー像を形成する形成部と、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置であって、前記形成部によりトナー像が形成された媒体を加熱及び加圧して媒体にトナー像を定着させる定着装置と、
    を備えた画像形成装置。
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