JP2018072582A - 露光システム - Google Patents

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Abstract

【課題】i線レベルの波長の露光光により、ドライフィルムレジストに10μmL/S以下のファインパターンを高精度に転写することが可能な露光システムを提供する。【解決手段】露光システム1は、露光機10の露光ステージ18の周囲を囲むプロセスチャンバ11と、プロセスチャンバ11内に窒素を供給する第1ガス供給手段12と、プロセスチャンバ11内の酸素濃度を検出する第1酸素センサ13と、プロセスチャンバ11内に配置され、基板100のドライフィルムレジストからキャリアフィルムを剥離する剥離手段19と、露光システム1の動作を制御する制御手段50と、を含み、制御手段50の制御には、第1ガス供給手段12によりプロセスチャンバ11内に窒素を供給すること、第1酸素センサ13の検出結果を取得すること、プロセスチャンバ11内の酸素濃度が所定値以下である場合に、剥離手段19にキャリアフィルムを剥離させること、が含まれる。【選択図】図1

Description

本発明は、ドライフィルムレジストに所望するパターンを転写する露光システムに関する。特に、本発明は、i線レベルの波長の露光光により、ドライフィルムレジストに10μmL/S(Line and Space)以下のファインパターンを高精度に転写することが可能な露光システムに関する。
フォトリソグラフィーにおいては、従来から液状レジストとドライフィルムレジストとが普及している。液状レジストは、任意の膜厚に塗布することができるという利点がある。その反面、液状レジストを用いる場合は、基板表面の前処理、液状レジストの塗布、ブリベーク、ポストベーク等の特有の工程が必要となり、これら特有の工程を実施のための専用設備が必須となる。これに対し、ドライフィルムレジストは、基板表面にラミネートするたけで露光することができ、液状レジストに特有の工程、及びこれら特有の工程を実施するための専用設備が必要ない。
一般的なドライフィルムレジストの構成を、図2(a)〜(c)の断面図に示す。図2(a)に示すように、ドライフィルムレジスト110は、キャリアフィルム111、レジスト層112及びカバーフィルム113の三層からなる。キャリアフィルム111は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタラート)からなり、レジスト層112を支持する。レジスト層112は、光重合型の感光性樹脂からなり、キャリアフィルム111の下面に積層される。カバーフィルム113は、例えば、LDPE(低密度ポリエチレン)からなり、レジスト層112の下面を保護する。
図2(b)に示すように、ドライフィルムレジスト110は、カバーフィルム113が剥離された状態で、基板100の表面に形成された銅箔101上にラミネートされる。ここで、レジスト層112を構成する光重合型の感光性樹脂は、雰囲気中の酸素によって重合阻害を生じる。このため、ドライフィルムレジスト110は、キャリアフィルム111が貼られたまま、酸素が遮断された状態で露光される。キャリアフィルム111は、露光工程の後、現像工程の直前に剥離される(図2(c)を参照)。
特開2007−53239号公報 特開2001−267237号公報
上述したように、ドライフィルムレジスト110は、キャリアフィルム111が貼られたままで露光しなければならない。このため、i線(365nm)、h線(405nm)又はg線(436nm)といった波長の露光光に用いて、10μmL/S以下のファインパターンを高精度に転写することができないという問題があった。すなわち、キャリアフィルム111の材料であるPETには、滑り性を付与するための粒子状の滑剤が含有されている。粒子状の滑剤は、露光工程において光散乱の影響を及ぼし、10μmL/S以下のファインパターンの転写精度を低下させる。このような問題を解決するために、従来は、キャリアフィルム111の滑剤を微粒子化することが行われたが、この方法によっても、10μmL/S程度のパターンを高精度に転写することが限界であった。
ここで、10μmL/S以下のファインパターンを形成するための手段として、液状レジストを用いることが考えられる。しかし、液状レジストを用いるためには、莫大な費用を投じた露光システムの再構築が必要となる。すなわち、液状レジストを用いる場合は、基板表面の前処理、液状レジストの塗布、ブリベーク、ポストベーク等の特有の工程を実施のための専用設備が必要となる。
本発明者らは、既存のドライフィルムレジスト用の露光システムをベースとし、その構成と制御処理とに変更を加えることで、現実的な範囲内に設備投資を抑えつつ、10μmL/S以下のファインパターンの実現を目指した。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、i線レベルの波長の露光光により、ドライフィルムレジストに10μmL/S以下のファインパターンを高精度に転写することが可能な露光システムを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の露光システムは、ドライフィルムレジストがラミネートされた基板を露光するための露光システムであって、前記基板を露光する露光機と、前記露光機の少なくとも露光ステージの周囲を囲むように設けられたプロセスチャンバと、前記プロセスチャンバ内に不活性ガスを供給する第1ガス供給手段と、前記プロセスチャンバ内の酸素濃度を検出する第1酸素センサと、前記プロセスチャンバ内に配置され、前記ドライフィルムレジストのキャリアフィルムを剥離することが可能な剥離手段と、前記露光システムの動作を制御する一又は複数の制御手段と、を含み、前記制御手段の制御には、前記第1ガス供給手段により前記プロセスチャンバ内に不活性ガスを供給すること、前記第1酸素センサの検出結果を取得すること、前記プロセスチャンバ内の酸素濃度が所定値以下である場合に、前記剥離手段に前記キャリアフィルムを剥離させること、前記露光機に前記露光ステージ上の前記基板を露光させること、が含まれる構成としてある。
(2)好ましくは、上記(1)の露光システムにおいて、前記基板を前記プロセスチャンバ内に搬入する投入機を備え、前記投入機は、ロードロック室を形成する第1ロードロックチャンバと、前記第1ロードロックチャンバ内に配置された投入手段と、を含み、前記制御手段の制御には、前記投入手段により前記基板を前記第1ロードロックチャンバから前記プロセスチャンバ内に搬入すること、が含まれる構成にするとよい。
(3)好ましくは、上記(2)の露光システムにおいて、前記投入機が、前記第1ロードロックチャンバ内に不活性ガスを供給する第2ガス供給手段と、前記第1ロードロックチャンバ内の酸素濃度を検出する第2酸素センサと、を含み、前記制御手段の制御には、前記第2ガス供給手段により前記第1ロードロックチャンバ内に不活性ガスを供給すること、前記第2酸素センサの検出結果を取得すること、前記第1ロードロックチャンバ内の酸素濃度が所定値以下である場合に、前記投入手段により前記基板を前記第1ロードロックチャンバから前記プロセスチャンバ内に搬入すること、が含まれる構成にするとよい。
(4)好ましくは、上記(1)〜(3)のいずれかの露光システムにおいて、前記基板を前記プロセスチャンバ外に搬出する取出機を備え、前記取出機は、ロードロック室を形成する第2ロードロックチャンバと、前記第2ロードロックチャンバ内に配置された取出手段と、前記第2ロードロックチャンバ内に不活性ガスを供給する第3ガス供給手段と、前記第2ロードロックチャンバ内の酸素濃度を検出する第3酸素センサと、を含み、前記制御手段の制御には、前記第3ガス供給手段により前記第2ロードロックチャンバ内に不活性ガスを供給すること、前記第3酸素センサの検出結果を取得すること、前記第2ロードロックチャンバ内の酸素濃度が所定値以下である場合に、前記取出手段により前記基板を前記プロセスチャンバから前記第2ロードロックチャンバ内へ搬出すること、が含まれる構成にするとよい。
(5)好ましくは、上記(1)〜(4)のいずれかの露光システムにおいて、前記プロセスチャンバに前記基板を搬入及び搬出するための二以上の可動扉を備え、前記制御手段が、前記可動扉の開閉動作を制御する構成にするとよい。
(6)好ましくは、上記(1)〜(5)のいずれかの露光システムにおいて、前記剥離手段、前記投入手段、前記取出手段の少なくとも一つがロボットアームである構成にするとよい。
(7)好ましくは、上記(1)〜(6)のいずれかの露光システムにおいて、前記露光機に露光された前記基板を、所定値以下の酸素濃度の雰囲気下で保管するストック手段を備えた構成にするとよい。
(8)好ましくは、上記(1)〜(7)のいずれかの露光システムにおいて、前記プロセスチャンバ、前記第1ロードロックチャンバ、前記第2ロードロックチャンバの少なくとも一つの内部に袋体が設けられ、前記袋体は、気体の給気及び吸引によって膨張及び収縮が可能であり、前記袋体が膨張された状態で、前記不活性ガスが供給される構成にするとよい。
本発明の露光システムによれば、レジスト層の重合阻害を防止しつつ、キャリアフィルムを剥離した状態で露光することができる。この結果、i線レベルの波長の露光光により、ドライフィルムレジストに10μmL/S以下のファインパターンを高精度に転写することが可能となる。
また、本発明は、既存のドライフィルムレジスト用の露光システムをベースにし、本発明に特有な構成の追加及び制御処理の変更は、現実的な範囲内の設備投資により実現することが可能である。したがって、今後、パターンの微細化が進展した場合でも、既存のドライフィルムレジスト用の露光システムで対応することができ、莫大な費用を投じて露光システムを再構築する必要はない。
図1は、本発明の第1実施形態に係る露光システムを示す概略図である。 図2(a)は、ドライフィルムレジストを示す断面図である。図2(b)は、ドライフィルムレジストがラミネートされた基板を示す断面図である。図2(c)は、図2(b)のドライフィルムレジストからキャリアフィルムを剥離した状態を示す断面図である。 図3は、上記露光システムのメインルーチンを示すフローチャートである。 図4は、図3中の基板投入制御のサブルーチンを示すフローチャートである。 図5は、図3中の露光制御のサブルーチンを示すフローチャートである。 図6は、図3中の基板取出制御のサブルーチンを示すフローチャートである。 図7は、本発明の第2実施形態に係る露光システムを示す概略図である。 図8は、上記露光システムのメインルーチンを示すフローチャートである。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係る露光システムについて、図1〜図6を参照しつつ説明する。
<<システムの概要>>
図1及び図2において、本実施形態の露光システム1は、ドライフィルムレジスト110がラミネートされた基板100を露光するためのものであり、主として、露光機10、投入機20及び取出機30を備える。図2(b)、(c)に示す基板100は、表面に銅箔101が形成されたプリント基板であるが、特に限定されるものではなく、例えば、シリコンウェハ、ガラス基板、セラミック基板、ロール基板等であってもよい。
基板100は、投入機20によって露光機10に投入され、露光機10によって露光される。その後、基板100は、取出機30によって露光機10から取り出され、図示しない現像工程の設備に搬送される。露光システム1の全ての制御処理は、コンピュータである制御手段50によって実行される。以下、基板100の処理の流れに沿って、露光システム1の各構成要素を説明する。
<<投入機>>
投入機20は、第1ロードロックチャンバ21内に、投入手段24と第1ストック手段25とを配置した構成となっている。第1ロードロックチャンバ21は、第1可動扉21aを備えている。ドライフィルムレジスト110がラミネートされた基板100は、第1可動扉21aを通じて、第1ロードロックチャンバ21内に搬入され、第1ストック手段25にストックされる。ここで、第1ストック手段25にストックされるのは、図2(b)に示す状態の基板100である。すなわち、基板100のドライフィルムレジスト110には、キャリアフィルム111が貼られている。投入手段24は、ロボットアームであり、第1ストック手段25にストックされた基板100を一枚ずつ取り出して、後述するプロセスチャンバ11内に搬入する。
なお、第1ロードロックチャンバ21内には、第2噴射ノズル22a及び第2酸素センサ23が設けられているが、これら第2噴射ノズル22a及び第2酸素センサ23については、後述する。
<<露光機>>
本実施形態の露光機10は、投影露光装置であり、光源14、照明光学系15、フォトマスク16、投影光学系17及び露光ステージ18を備えている。光源14は、例えば、高圧水銀ランプであり、i線、h線又はg線といった波長の光を放射する。照明光学系15は、光源14からの光を入射して、フォトマスク16に描画されたパターンを照明する。投影光学系17は、フォトマスク16のパターンの像を、露光ステージ18の上に載置された基板100の表面(ドライフィルムレジスト110のレジスト層112)に結像させる。
ここで、本実施形態の露光機10は、投影光学系17の中央よりも下側を、プロセスチャンバ11によって覆った構成となっている。この構成により、投影光学系17の出射側と露光ステージ18の全体とは、プロセスチャンバ11に囲まれる。プロセスチャンバ11は、第2可動扉11a及び第3可動扉11bを備えている。上述した投入機20の投入手段24は、第2可動扉11aを通じて、図2(b)に示す状態の基板100をプロセスチャンバ11内に搬入する。この基板100は、露光ステージ18の上に載置される。
プロセスチャンバ11内における露光ステージ18の近傍には、剥離手段19が配置されている。剥離手段19は、ロボットアームであり、露光ステージ18の上に載置された基板100のドライフィルムレジスト110からキャリアフィルム111を剥離して、図2(c)に示す状態にする。本実施形態の露光機10は、プロセスチャンバ11内において、キャリアフィルム111が剥離されたレジスト層112を直接露光するのである。露光機10に露光された基板100は、第3可動扉11bを通じて、プロセスチャンバ11から後述する第2ロードロックチャンバ31内へ搬出される。
なお、プロセスチャンバ11内には、第1噴射ノズル12a及び第1酸素センサ13が設けられているが、これら第1噴射ノズル12a及び第1酸素センサ13については、後述する。
<<取出機>>
取出機30は、第2ロードロックチャンバ31内に、取出手段34と第2ストック手段35とを配置した構成となっている。第2ロードロックチャンバ31は、第4可動扉31aを備えている。取出手段34は、ロボットアームであり、第3可動扉11bを通じて、露光機10に露光された基板100を、プロセスチャンバ11から第2ロードロックチャンバ31内へ搬入する。第2ロードロックチャンバ31内に搬入された基板100は、第2ストック手段35にストックされる。基板100は、所定の引き置き時間が経過するまでの間、第2ストック手段35にストックされる。所定の引き置き時間が経過した後、第4可動扉31aを通じて、第2ストック手段35が、第2ロードロックチャンバ31から図示しない現像工程の設備に搬送される。露光機10に露光された全ての基板100について、一定の引き置き時間を経過させることにより、レジスト層112に転写されるパターンの寸法が均一化される。
なお、第2ロードロックチャンバ31内には、第3噴射ノズル32a及び第3酸素センサ33が設けられているが、これら第3噴射ノズル32a及び第3酸素センサ33については、後述する。
<<レジスト層の酸化防止手段>>
上述したように、本実施形態の露光システム1は、キャリアフィルム111が剥離されたレジスト層112を直接露光する。このため、本実施形態の露光システム1では、レジスト層112の酸化を防止するための手段を講じている。この酸化防止手段は、窒素ボンベ40、主配管41、第1ガス供給手段12、第2ガス供給手段22、第3ガス供給手段32、第1酸素センサ13、第2酸素センサ23及び第3酸素センサ33を含む。
主配管41の上流側には、二本の窒素ボンベ40、40が接続されている。このうち、一本の窒素ボンベ40は予備である。二本の窒素ボンベ40のうちの一方が空になった場合は、他方の窒素ボンベ40が窒素の供給を開始する。他方の窒素ボンベ40が窒素を供給している間に、空になった一方の窒素ボンベ40を交換することができる。主配管41の下流側には、第1ガス供給手段12、第2ガス供給手段22及び第3ガス供給手段32が分岐して設けられている。
第1ガス供給手段12は、窒素ボンベ40の窒素をプロセスチャンバ11内に供給するためのものである。第1ガス供給手段12は、複数の第1噴射ノズル12a、第1分岐配管12b及び第1制御バルブ12cを備える。複数の第1噴射ノズル12aは、プロセスチャンバ11の天井に設けられている。第1分岐配管12bは、主配管41から分岐しており、複数の第1噴射ノズル12aのそれぞれに接続されている。第1分岐配管12bの途中には、第1制御バルブ12cが設けられている。第1制御バルブ12cが開閉動作することにより、主配管41を流れる窒素が、第1分岐配管12bに供給又は供給停止される。第1分岐配管12bに供給された窒素は、複数の第1噴射ノズル12aからプロセスチャンバ11内に放出される。この結果、プロセスチャンバ11内の酸素がパージされ、窒素に置換される。プロセスチャンバ11内の酸素濃度は、第1酸素センサ13により常時検出される。
ここで、本発明者らが実験を行ったところ、プロセスチャンバ11内の酸素濃度を1%未満に維持しないと、i線レベルの波長の露光光により、レジスト層112に10μmL/S以下のファインパターンを十分な精度で転写することができないと判明した。そして、本発明者らは、プロセスチャンバ11内の酸素濃度を1%未満に維持するためには、その前後に位置する第1ロードロックチャンバ21内、及び第2ロードロックチャンバ31内の酸素濃度をそれぞれ管理する必要があることを見出した。特に、第1ロードロックチャンバ21内の酸素濃度は、プロセスチャンバ11内の酸素濃度を上げる要因となるので、確実に1%未満に下げる必要がある。このような理由により、以下に説明する第2ガス供給手段22及び第3ガス供給手段32を設けることとした。
第2ガス供給手段22は、窒素ボンベ40の窒素を第1ロードロックチャンバ21内に供給するためのものである。第2ガス供給手段22は、複数の第2噴射ノズル22a、第2分岐配管22b及び第2制御バルブ22cを備える。複数の第2噴射ノズル22aは、第1ロードロックチャンバ21の天井に設けられている。第2分岐配管22bは、主配管41から分岐しており、複数の第2噴射ノズル22aのそれぞれに接続されている。第2分岐配管22bの途中には、第2制御バルブ22cが設けられている。第2制御バルブ22cが開閉動作することにより、主配管41を流れる窒素が、第2分岐配管22bに供給又は供給停止される。第2分岐配管22bに供給された窒素は、複数の第2噴射ノズル22aから第1ロードロックチャンバ21内に放出される。この結果、第1ロードロックチャンバ21内の酸素がパージされ、窒素に置換される。第1ロードロックチャンバ21内の酸素濃度は、第2酸素センサ23により常時検出される。
第3ガス供給手段32は、窒素ボンベ40の窒素を第2ロードロックチャンバ31内に供給するためのものである。第3ガス供給手段32は、複数の第3噴射ノズル32a、第3分岐配管32b及び第3制御バルブ32cを備える。複数の第3噴射ノズル32aは、第2ロードロックチャンバ31の天井に設けられている。第3分岐配管32bは、主配管41から分岐しており、複数の第3噴射ノズル32aのそれぞれに接続されている。第3分岐配管32bの途中には、第3制御バルブ32cが設けられている。第3制御バルブ32cが開閉動作することにより、主配管41を流れる窒素が、第3分岐配管32bに供給又は供給停止される。第3分岐配管32bに供給された窒素は、複数の第3噴射ノズル32aから第2ロードロックチャンバ31内に放出される。この結果、第2ロードロックチャンバ31内の酸素がパージされ、窒素に置換される。第2ロードロックチャンバ31内の酸素濃度は、第3酸素センサ33により常時検出される。
ここで、一般的なプロセスチャンバ及びロードロックチャンバは、真空状態を形成し保持するためのものであり、高度の気密性を備えている。これに対し、本実施形態のプロセスチャンバ11、第1ロードロックチャンバ21及び第2ロードロックチャンバ31は、酸素をパージするための通気性を備えている。この点で、本実施形態のプロセスチャンバ11、第1ロードロックチャンバ21及び第2ロードロックチャンバ31は、一般的なプロセスチャンバ及びロードロックチャンバとは構成が異なる。通気性を得るための手段として、例えば、酸素をパージするための排気口を設けてもよいし、チャンバを構成する壁部どうしの接合部をシールしない構成としてもよい。そして、プロセスチャンバ11、第1ロードロックチャンバ21及び第2ロードロックチャンバ31の内部が、窒素の供給によって常に外部より高い正圧に保たれることで、酸素濃度が1%未満に維持される。
<<制御手段>>
上述したように、制御手段50は、露光システム1の全ての制御処理を実行するコンピュータである。図示しないが、制御手段50は、投入手段24、剥離手段19、露光機10、取出手段34、第1可動扉21a、第2可動扉11a、第3可能扉11b、第4可動扉31a、第1制御バルブ12c、第2制御バルブ22c、第3制御バルブ32c、第1酸素センサ13、第2酸素センサ23及び第3酸素センサ33のそれぞれと通信可能に接続されている。
以下、制御手段50による露光システム1の特徴的な制御処理について、図3〜図6を参照しつつ説明する。
<<制御処理全般>>
図3は、制御手段50による露光システム1の制御処理全般を示すフローチャートである。制御手段50には、露光する基板100の数量が予め設定される。基板100は、図3のステップS1〜S6を経て露光される。
まず、ステップS1において、制御手段50は、第1制御バルブ12c、第2制御バルブ22c、第3制御バルブ32cをそれぞれ開状態に動作させ、プロセスチャンバ11、第1ロードロックチャンバ21及び第2ロードロックチャンバ31の全てに窒素の供給を開始させる。窒素の供給は、予め設定された数量の全ての基板100の露光が完了するまで継続される(ステップS5、S6を参照)。
次いで、制御手段50は、ステップS2の基板投入制御を実行する。ステップS2において、制御手段50は、投入手段24を制御して、第1ロードロックチャンバ21内にストックされている基板100を、プロセスチャンバ11内に搬入させる。このステップS2の基板投入制御については、後に図4を参照して詳しく説明する
次いで、制御手段50は、ステップS3の基板露光制御を実行する。ステップS3において、制御手段50は、剥離手段19及び露光機10を制御して、プロセスチャンバ11内に搬入された基板100のドライフィルムレジスト110からキャリアフィルム111を剥離させ、レジスト層112を直接露光させる。このステップS3の基板露光制御については、後に図5を参照して詳しく説明する。
次いで、制御手段50は、ステップS4の基板取出制御を実行する。ステップS4において、制御手段50は、取出手段34を制御して、露光が完了した基板100をプロセスチャンバ11から取り出し、第2ロードロックチャンバ31内へ搬入させる。このステップS4の基板取出制御については、後に図6を参照して詳しく説明する。
その後、制御手段50は、ステップS5に進み、予め設定された数量の全ての基板100の露光が完了したか否かを判断する。全ての基板100の露光が完了していない場合(NO)、制御手段50は、残りの基板100に対して、ステップS2〜S4の制御処理を実行し、再びステップS5の判断を実行する。一方、全ての基板100の露光が完了した場合(YES)、制御手段50は、ステップS6に進み、第1制御バルブ12c、第2制御バルブ22c、第3制御バルブ32cをそれぞれ閉状態に動作させ、プロセスチャンバ11、第1ロードロックチャンバ21及び第2ロードロックチャンバ31の全ての窒素供給を停止させる。これにより、露光システム1の制御処理は終了する。
<<基板投入制御>>
次に、上述した図3のステップS2「基板投入制御」の詳細について、図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
上述した図3のステップS1において、制御手段50は、プロセスチャンバ11、第1ロードロックチャンバ21及び第2ロードロックチャンバ31の全てに窒素の供給を開始させる。次いで、制御手段50は、図4のステップS11に進み、第1ロードロックチャンバ21内の酸素濃度が所定値に達したか否かを判断する。このステップS11の判断は、第1ロードロックチャンバ21内に設置された第2酸素センサ23の検出結果に基づいて行われる。また、酸素濃度の所定値として、例えば、0〜1%未満の値を設定することができる。
ステップS11において、第1ロードロックチャンバ21内の酸素濃度が所定値に達していない場合(NO)、制御手段50は、ステップS11の判断を繰り返す。一方、第1ロードロックチャンバ21内の酸素濃度が所定値に達した場合(YES)、制御手段50は、ステップS12に進み、プロセスチャンバ11内の酸素濃度が所定値に達したか否かを判断する。このステップS12の判断は、プロセスチャンバ11内に設置された第1酸素センサ13の検出結果に基づいて行われる。また、酸素濃度の所定値として、例えば、0〜1%未満の値を設定することができる。
ステップS12において、プロセスチャンバ11内の酸素濃度が所定値に達していない場合(NO)、制御手段50は、ステップS11、S12の判断を繰り返す。一方、プロセスチャンバ11内の酸素濃度が所定値に達した場合(YES)、制御手段50は、ステップS13に進み、第2可動扉11aを開放させる。
次いで、制御手段50は、ステップS14に進み、投入手段24を制御して、第1ストック手段25にストックされた複数枚の基板100のうちの一枚を、第1ロードロックチャンバ21からプロセスチャンバ11内へ搬入させる。ここで、プロセスチャンバ11内へ搬入されるのは、図2(b)に示す状態の基板100である。すなわち、基板100のドライフィルムレジスト110には、キャリアフィルム111が貼られている。
その後、制御手段50は、ステップS15に進み、第2可動扉11aを閉鎖させる。これにより、基板投入制御は終了する。
<<基板露光制御>>
次に、上述した図3のステップS3「基板露光制御」の詳細について、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
上述した図4のステップS14において、制御手段50は、一枚の基板100をプロセスチャンバ11内へ搬入させる。この基板100は、露光機10の露光ステージ18の上に載置される。次いで、制御手段50は、図5のステップS21に進み、プロセスチャンバ11内の酸素濃度が所定値に達したか否かを判断する。このステップS21の判断は、プロセスチャンバ11内に設置された第1酸素センサ13の検出結果に基づいて行われる。また、酸素濃度の所定値として、例えば、0〜1%未満の値を設定することができる。
ステップS21において、プロセスチャンバ11内の酸素濃度が所定値に達していない場合(NO)、制御手段50は、ステップS21の判断を繰り返す。一方、プロセスチャンバ11内の酸素濃度が所定値に達した場合(YES)、制御手段50は、ステップS22に進み、剥離手段19を制御して、基板100のドライフィルムレジスト110からキャリアフィルム111を剥離させる。これにより、基板100は、図2(c)に示す状態になり、ドライフィルムレジスト110のレジスト層112は、酸素濃度1%未満の雰囲気中に曝される。
次いで、制御手段50は、ステップS23に進み、露光機10の露光ステージ18をX−Y方向に移動させて、基板100のアライメントを実行する。その後、制御手段50は、ステップS24に進み、露光機10を制御して、基板100のレジスト層112を直接露光させる。
その後、制御手段50は、ステップS25に進み、全ショットの露光が完了したか否かを判断する。全ショットの露光が完了していない場合(NO)、制御手段50は、ステップS24の露光処理を繰り返す。一方、全ショットの露光が完了した場合(YES)、制御手段50は、基板露光制御を終了する。
<<基板取出制御>>
次に、上述した図3のステップS4「基板取出制御」の詳細について、図6のフローチャートを参照しつつ説明する。
上述した図5のステップS25において、基板100の全ショットの露光が完了した場合(YES)、制御手段50は、基板露光制御を終了する。次いで、制御手段50は、図6のステップS31に進み、第2ロードロックチャンバ31内の酸素濃度が所定値に達したか否かを判断する。このステップS31の判断は、第2ロードロックチャンバ31内に設置された第3酸素センサ33の検出結果に基づいて行われる。また、酸素濃度の所定値として、例えば、0〜1%未満の値を設定することができる。
ステップS31において、第2ロードロックチャンバ31内の酸素濃度が所定値に達していない場合(NO)、制御手段50は、ステップS31の判断を繰り返す。一方、第2ロードロックチャンバ31内の酸素濃度が所定値に達した場合(YES)、制御手段50は、ステップS32に進み、第3可動扉11bを開放させる。
次いで、制御手段50は、ステップS33に進み、取出手段34を制御して、露光が完了した基板100を、プロセスチャンバ11から第2ロードロックチャンバ31内へ搬出させる。
次いで、制御手段50は、ステップS34に進み、第3可動扉11aを閉鎖させる。その後、制御手段50は、ステップS35に進み、取出手段34を制御して、露光が完了した基板100を第2ストック手段35にストックさせる。これにより、基板取出制御は終了する。
露光が完了した基板100は、所定の引き置き時間が経過するまでの間、第2ストック手段35にストックされ、その後、第4可動扉31aを通じて、第2ロードロックチャンバ31から図示しない現像工程の設備に搬送される。露光機10に露光された全ての基板100について、一定の引き置き時間を経過させることにより、レジスト層112に転写されるパターンの寸法が均一化される。
<<作用効果>>
上述した第1実施形態の露光システム1によれば、レジスト層112の重合阻害を防止しつつ、キャリアフィルム111を剥離した状態で露光することができる。この結果、i線レベルの波長の露光光により、レジスト層112に10μmL/S以下のファインパターンを高精度に転写することが可能となる。
また、第1実施形態の露光システム1は、既存のドライフィルムレジスト用の露光システムをベースにし、露光システム1に特有な構成の追加及び制御処理の変更は、現実的な範囲内の設備投資により実現することが可能である。したがって、今後、パターンの微細化が進展した場合でも、既存のドライフィルムレジスト用の露光システムで対応することができ、莫大な費用を投じて露光システムを再構築する必要はない。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る露光システムについて、図7及び図8を参照しつつ説明する。
<<袋体>>
図7において、本実施形態に係る露光システム2は、第1ロードロックチャンバ21及び第2ロードロックチャンバ31の内部に、袋体61、62を設けた構成となっている。袋体61、62は、分岐配管72a、73aを介して、主配管71の下流側に接続されている。分岐配管72a、73aの途中には、制御バルブ72b、73bが設けられている。主配管71の上流側には、圧縮空気ボンベ70が接続されている。一方、袋体61、62には、配管74a、75aを介して、真空ポンプ74、75が接続されている。配管74a、75aの途中には、制御バルブ74b、75bが設けられている。
図示しないが、全ての制御バルブ72b、73b、74b、75bは、制御手段50に通信可能に接続されている。制御手段50は、制御バルブ72b、73b、74b、75bの開閉動作を制御する。制御バルブ72b、73bが開閉動作されることにより、圧縮空気ボンベ70から主配管71を流れる空気が、袋体61、62に給気又は給気停止される。一方、制御バルブ74b、75bが開閉動作されることにより、袋体61、62内の空気が吸引又は吸引停止される。つまり、制御手段50は、制御バルブ72b、73b、74b、75bを選択的に開閉動作させて、袋体61、62を膨張又は収縮させる。
<<制御処理全般>>
以下、制御手段50による露光システム2の制御処理全般について、図7を参照しつつ説明する。なお、図7のステップS104、S105及びS106は、図4の「基板投入制御」、図5の「基板露光制御」及び図6の「基板取出制御」と同様であり、詳細な説明は省略する。
まず、ステップS101において、制御手段50は、制御バルブ72b、73bをそれぞれ開状態に動作させ、空気の給気により袋体61、62を膨張させる。次いで、制御手段50は、ステップS102に進み、全ての袋体61、62の膨張が完了したか否かを判断する。このステップS101の判断は、例えば、主配管71内の圧力又は流量を検出するセンサ(図示せず)の検出結果に基づいて行うことができる。
ステップS102において、全ての袋体61、62の膨張が完了していない場合(NO)、制御手段50は、ステップS102の判断を繰り返す。一方、全ての袋体61、62の膨張が完了した場合(YES)、制御手段50は、制御バルブ72b、73bをそれぞれ閉状態に動作させ、空気の給気を停止させる。
次いで、制御手段50は、ステップS103に進み、第1制御バルブ12c、第2制御バルブ22c、第3制御バルブ32cをそれぞれ開状態に動作させ、プロセスチャンバ11、第1ロードロックチャンバ21及び第2ロードロックチャンバ31の全てに窒素の供給を開始させる。窒素の供給は、予め設定された数量の全ての基板100の露光が完了するまで継続される(ステップS107、S108を参照)。
次いで、制御手段50は、予め設定された数量の全ての基板100に対して、ステップS104の「基板投入制御」、ステップS105の「基板露光制御」、及びステップS106の「基板取出制御」を繰り返し実行する(ステップS107の「NO」)。
その後、ステップS107において、全ての基板100の露光が完了した場合(YES)、制御手段50は、ステップS108に進み、第1制御バルブ12c、第2制御バルブ22c、第3制御バルブ32cをそれぞれ閉状態に動作させ、プロセスチャンバ11、第1ロードロックチャンバ21及び第2ロードロックチャンバ31の全ての窒素供給を停止させる。
次いで、制御手段50は、ステップS109に進み、制御バルブ74b、75bをそれぞれ開状態に動作させ、空気の吸引により袋体61、62を収縮させる。次いで、制御手段50は、ステップS110に進み、全ての袋体61、62の収縮が完了したか否かを判断する。このステップS110の判断は、例えば、配管74a、75a内の圧力又は流量を検出するセンサ(図示せず)の検出結果に基づいて行うことができる。
ステップS110において、全ての袋体61、62の収縮が完了していない場合(NO)、制御手段50は、ステップS110の判断を繰り返す。一方、全ての袋体61、62の収縮が完了した場合(YES)、制御手段50は、制御バルブ74b、75bをそれぞれ閉状態に動作させ、空気の吸引を停止させる。これにより、露光システム2の制御処理は終了する。
<<作用効果>>
上述した第2実施形態の露光システム2によれば、袋体61、62を膨張させることによって、第1ロードロックチャンバ21及び第2ロードロックチャンバ31の容積を大幅に減少させることができる。これにより、酸素濃度を低下させるための窒素の使用量が大幅に減少され、露光システム2の運転コストを削減することが可能となる。
また、第2実施形態の露光システム2によれば、袋体61、62を膨張させることによって、第1ロードロックチャンバ21及び第2ロードロックチャンバ31の内部から迅速に大量の酸素を押し出すことができる。これにより、酸素濃度を低下させるまでに要する時間が大幅に短縮され、露光システム2の生産時間の大幅な短縮化を図ることが可能となる。
第2実施形態の露光システム2の上述した作用効果は、特に、ワークサイズが500mm角を超える大型の基板を露光する場合に顕著に現れる。
<その他の変更>
本発明の露光システムは、上述した第1及び第2実施形態の構成及び制御処理に限定されるものではない。例えば、置換ガスは窒素に限定されるものではなく、窒素以外の不活性ガスを適用することが可能である。また、本発明の露光システムの構成は、図1又は図7に示す構成に限定されるものではない。さらに、本発明の露光システムの制御処理は、図3〜図6、図8に示すステップに限定されるものではない。
1、2 露光システム
10 露光機
11 プロセスチャンバ
11a 第2可動扉
11b 第3可動扉
12 第1ガス供給手段
12a 第1噴射ノズル
12b 第1分岐配管
12c 第1制御バルブ
13 第1酸素センサ
14 光源
15 照明光学系
16 フォトマスク
17 投影光学系
18 露光ステージ
19 剥離手段(ロボットアーム)
20 投入機
21 第1ロードロックチャンバ
21a 第1可動扉
22 第2ガス供給手段
22a 第2噴射ノズル
22b 第2分岐配管
22c 第2制御バルブ
23 第2酸素センサ
24 投入手段(ロボットアーム)
25 第1ストック手段
30 取出機
31 第2ロードロックチャンバ
31a 第4可能扉
32 第3ガス供給手段
32a 第3噴射ノズル
32b 第3分岐配管
32c 第3制御バルブ
33 第3酸素センサ
34 取出手段(ロボットアーム)
35 第2ストック手段
40 窒素ボンベ
41 主配管
50 制御手段
61、62 袋体
70 圧縮空気ボンベ
71 主配管
72a、73a 分岐配管
72b、73b 制御バルブ
74、75 真空ポンプ
74a、75a 配管
74b、75b 制御バルブ
100 基板
101 銅箔
110 ドライフィルムレジスト
111 キャリアフィルム
112 レジスト層
113 カバーフィルム

Claims (8)

  1. ドライフィルムレジストがラミネートされた基板を露光するための露光システムであって、
    前記基板を露光する露光機と、
    前記露光機の少なくとも露光ステージの周囲を囲むように設けられたプロセスチャンバと、
    前記プロセスチャンバ内に不活性ガスを供給する第1ガス供給手段と、
    前記プロセスチャンバ内の酸素濃度を検出する第1酸素センサと、
    前記プロセスチャンバ内に配置され、前記ドライフィルムレジストのキャリアフィルムを剥離することが可能な剥離手段と、
    前記露光システムの動作を制御する一又は複数の制御手段と、を含み、
    前記制御手段の制御には、
    前記第1ガス供給手段により前記プロセスチャンバ内に不活性ガスを供給すること、
    前記第1酸素センサの検出結果を取得すること、
    前記プロセスチャンバ内の酸素濃度が所定値以下である場合に、前記剥離手段に前記キャリアフィルムを剥離させること、
    前記露光機に前記露光ステージ上の前記基板を露光させること、が含まれる、
    ことを特徴とする露光システム。
  2. 前記基板を前記プロセスチャンバ内に搬入する投入機を備え、
    前記投入機は、
    ロードロック室を形成する第1ロードロックチャンバと、
    前記第1ロードロックチャンバ内に配置された投入手段と、を含み、
    前記制御手段の制御には、
    前記投入手段により前記基板を前記第1ロードロックチャンバから前記プロセスチャンバ内に搬入すること、が含まれる、
    請求項1に記載の露光システム。
  3. 前記投入機が、
    前記第1ロードロックチャンバ内に不活性ガスを供給する第2ガス供給手段と、
    前記第1ロードロックチャンバ内の酸素濃度を検出する第2酸素センサと、を含み、
    前記制御手段の制御には、
    前記第2ガス供給手段により前記第1ロードロックチャンバ内に不活性ガスを供給すること、
    前記第2酸素センサの検出結果を取得すること、
    前記第1ロードロックチャンバ内の酸素濃度が所定値以下である場合に、前記投入手段により前記基板を前記第1ロードロックチャンバから前記プロセスチャンバ内に搬入すること、が含まれる、
    請求項2に記載の露光システム。
  4. 前記基板を前記プロセスチャンバ外に搬出する取出機を備え、
    前記取出機は、
    ロードロック室を形成する第2ロードロックチャンバと、
    前記第2ロードロックチャンバ内に配置された取出手段と、
    前記第2ロードロックチャンバ内に不活性ガスを供給する第3ガス供給手段と、
    前記第2ロードロックチャンバ内の酸素濃度を検出する第3酸素センサと、を含み、
    前記制御手段の制御には、
    前記第3ガス供給手段により前記第2ロードロックチャンバ内に不活性ガスを供給すること、
    前記第3酸素センサの検出結果を取得すること、
    前記第2ロードロックチャンバ内の酸素濃度が所定値以下である場合に、前記取出手段により前記基板を前記プロセスチャンバから前記第2ロードロックチャンバ内へ搬出すること、が含まれる、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の露光システム。
  5. 前記プロセスチャンバに前記基板を搬入及び搬出するための二以上の可動扉を備え、前記制御手段が、前記可動扉の開閉動作を制御する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の露光システム。
  6. 前記剥離手段、前記投入手段、前記取出手段の少なくとも一つがロボットアームである、請求項1〜5の何れか1項に記載の露光システム。
  7. 前記露光機に露光された前記基板を、所定値以下の酸素濃度の雰囲気下で保管するストック手段を備えた、請求項1〜6のいずれか1項に記載の露光システム。
  8. 前記プロセスチャンバ、前記第1ロードロックチャンバ、前記第2ロードロックチャンバの少なくとも一つの内部に袋体が設けられ、前記袋体は、気体の給気及び吸引によって膨張及び収縮が可能であり、前記袋体が膨張された状態で、前記不活性ガスが供給される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の露光システム。
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