JP2018072464A - 電子機器、その制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】異物等でパワーGND端子が非接触状態であった場合でも、接続機器にパワー電源を給電する前に接続機器の装着異常を検知可能にする技術を提供する。【解決手段】接続機器2が着脱可能に装着される機器本体に、シグナル電源にプルアップされる装着検知信号線55と、装着検知信号端子82から接続機器2を通してパワーグランド端子83に装着検知信号線55の信号が入力されることで、接続機器2の装着を検知する装着検知手段11と、装着検知手段11が接続機器2の装着を検知している状態で、抵抗変化手段13によりプルアップ抵抗の抵抗値を変化させたとき、電圧検出手段12により検出される装着検知信号線55の信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化したか否かを判定する判定手段3と、判定手段3により前記信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化していないと判定した場合、パワー電源端子81を介して接続機器2へ給電するように制御する制御手段3と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、例えばレンズ交換式の一眼レフカメラ等の撮像装置を含む電子機器に関し、特に、機器本体と当該機器本体に対して着脱可能に装着される接続機器との間で電気信号を通信する接点端子の接触異常の検知技術に関する。
カメラ本体に対して交換レンズが着脱可能に装着されるレンズ交換式のカメラにおいて、交換レンズとの電気的接続端子としてシグナル用やパワー用など複数種類の電源およびGND端子を有するものがある。この種のカメラでは、他にも、交換レンズの装着を検知する信号、交換レンズとカメラ本体間で電気信号を通信する信号の端子も用意されており、交換レンズの装着検知信号は、カメラ本体内でシグナル電源にプルアップされている。
そして、交換レンズ側でパワーGND(端子)と接触しローレベルとなることによって交換レンズの装着を検知し、逆に、交換レンズ側でパワーGNDと接触せずハイレベルとなることによって交換レンズの未装着を検知している。
従来、例えば、交換レンズとカメラ本体間で電気信号通信を行った後に、カメラ本体側から交換レンズ側にパワー電源を給電する技術が提案されている(特許文献1)。この提案では、電気信号通信に必要な電源端子およびGND端子、通信を行う為の信号端子の接続に異常が無い事を確認してからのパワー電源の給電が可能となっている。
しかし、上記特許文献1では、交換レンズの装着検知信号がカメラ本体内でシグナル電源にプルアップされる構成の場合、特にシグナルGNDとパワーGNDが数〜数百Ω程度の抵抗値で接続されている交換レンズに対してパワーGNDの接触異常が検出できない。よって、異物等の介在によってパワーGNDが接触していないにも関わらず、カメラ本体側から交換レンズ側にパワー電源が給電されてしまい、交換レンズ側もしくはカメラ本体側の回路や動作に影響を与えてしまう懸念がある。
そこで、本発明は、接続機器の装着検知信号が機器本体内でシグナル電源にプルアップされる構成において、異物等でパワーGND端子が非接触状態であった場合でも、接続機器にパワー電源を給電する前に接続機器の装着異常を検知可能にする技術を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、機器本体に対して接続機器が着脱可能に装着され、前記装着された状態で前記機器本体と前記接続機器とが電気的に接続される電子機器であって、前記機器本体は、プルアップ抵抗が接続されてシグナル電源にプルアップされる装着検知信号線と、前記接続機器に接続されるシグナル電源端子および前記シグナル電源端子に対応するシグナルグランド端子と、前記接続機器に接続されるパワー電源端子および前記パワー電源端子に対応するパワーグランド端子と、前記装着検知信号線が接続され、前記接続機器に接続される装着検知信号端子と、前記装着検知信号端子から前記接続機器を通して前記パワーグランド端子に前記装着検知信号線の信号が入力されることで、前記接続機器の装着を検知する装着検知手段と、前記装着検知信号線の信号電圧を検出する検出手段と、前記装着検知信号線に接続された前記プルアップ抵抗の抵抗値を変化させる抵抗変化手段と、前記装着検知手段により前記接続機器の装着を検知している状態で、前記抵抗変化手段により前記プルアップ抵抗の抵抗値を変化させたとき、前記検出手段により検出される前記信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化していないと判定した場合、前記パワー電源端子を介して前記接続機器へ給電するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、接続機器の装着を検知する装着検知信号が機器本体内でシグナル電源にプルアップされる構成において、機器本体から接続機器へパワー電源を給電する前に、高い精度で機器本体と接続機器間の端子の接触異常を検知することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の電子機器の第1の実施形態であるデジタル一眼レフカメラの回路構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、電子機器として、撮像装置の一例であるデジタル一眼レフカメラを例示するが、これに限定されない。
図1は、本発明の電子機器の第1の実施形態であるデジタル一眼レフカメラの回路構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、電子機器として、撮像装置の一例であるデジタル一眼レフカメラを例示するが、これに限定されない。
本実施形態のデジタル一眼レフカメラは、図1に示すように、カメラ本体1に対して交換レンズ2がマウント接点を介して着脱可能に装着される。カメラ本体1のマウント接点には、複数の端子81〜88が設けられ、交換レンズ2のマウント接点には、複数の端子81〜88と電気的に接続可能な複数の端子91〜98が設けられている。カメラ本体1は、本発明の機器本体の一例に相当し、交換レンズ2は、本発明の接続機器の一例に相当する。
カメラ本体1のカメラ制御部3は、CPU、RAM、ROM等を備え、通信機能、タイマー機能、DAC(デジタル−アナログ変換)機能、ADC(アナログ−デジタル変換)機能、入出力ポートの制御機能、メモリ機能等を有している。交換レンズ2のレンズ制御部4は、CPU、RAM、ROM等を備え、通信機能、タイマー機能、DAC(デジタル−アナログ変換)機能、ADC(アナログ−デジタル変換)機能、入出力ポートの制御機能、メモリ機能等を有している。カメラ制御部3とレンズ制御部4は、カメラ本体1側のデータ端子85,86およびクロック端子87と交換レンズ2側のデータ端子95,96およびクロック端子97の各接点を経由して相互に電気信号通信が行われる。
交換レンズ2は、絞り、焦点、倍率などを調節する為に用いられるモータなどのアクチュエータ部5を備える。アクチュエータ部5は、ドライバICなどのドライバ部6によって駆動され、ドライバ部6は、レンズ制御部4によって制御される。
カメラ本体1には、電源供給ブロック7が設けられ、電源供給ブロック7には、シグナル電源供給部21とパワー電源供給部22とが設けられている。シグナル電源供給部21は、カメラ本体1側のシグナル電源ライン51を経由してカメラ制御部3に給電する。また、シグナル電源供給部21は、カメラ本体1側のシグナル電源ライン51およびシグナル電源端子84と交換レンズ2側のシグナル電源端子94およびシグナル電源ライン61とを経由してレンズ制御部4およびドライバ部6にそれぞれ給電する。
パワー電源供給部22は、カメラ本体1側のパワー電源ライン53、パワー電源給電SW42およびパワー電源端子81と交換レンズ2側のパワー電源端子91およびパワー電源ライン63とを経由してドライバ部6に給電する。パワー電源給電SW42は、カメラ制御部3のパワー電源制御ポート14によってオン/オフ制御される。
また、カメラ本体1には、シグナル電源ライン51の電流リターン経路として、シグナルGNDライン52が設けられるとともに、パワー電源ライン53の電流リターン経路として、パワーGNDライン54が設けられている。一方、交換レンズ2には、シグナル電源ライン61の電流リターン経路として、シグナルGNDライン62が設けられるとともに、パワー電源ライン63の電流リターン経路として、パワーGNDライン64が設けられている。
カメラ本体1側のシグナルGNDライン52と交換レンズ2側のシグナルGNDライン62は、カメラ本体1側のシグナルGND端子(シグナルグランド端子)88と交換レンズ2側のシグナルGND端子98の接点で接続されている。カメラ本体1側のパワーGNDライン54と交換レンズ2側のパワーGNDライン64は、カメラ本体1側のパワーGND端子(パワーグランド端子)83と交換レンズ2側のパワーGND端子93の接点で接続されている。また、カメラ本体1では、シグナルGNDライン52とパワーGNDライン54が接続されている。シグナルGND端子88は、シグナル電源端子84に対応し、パワーGND端子83は、パワー電源端子81に対応している。
カメラ本体1に対して交換可能に装着される複数の交換レンズ2の中には、ドライバ部6の配線抵抗33等によって、シグナルGNDライン62とパワーGNDライン64が数〜数百Ω程度の抵抗値でつながっているものが存在する。本実施形態では、このドライバ部6内の配線抵抗33があるものとして説明する。
交換レンズ2の装着を検知するためのカメラ本体1側での装着検知信号線55は、カメラ本体1側のプルアップ抵抗RpuA31によって、常時カメラ本体1側のシグナル電源ライン51にプルアップされている。プルアップ抵抗RpuA31は、消費電流を極力減らすために、通常は数百KΩ〜数MΩ程度の抵抗値のものが用いられる。
装着検知信号線55の信号は、交換レンズ2の装着時にカメラ本体1側の装着検知信号端子82から交換レンズ2側のパワーGND端子93およびカメラ本体1側のパワーGND端子83を介してカメラ本体1側のパワーGNDライン54に入力される。これにより、装着検知信号がLOWレベルとなる。装着検知信号端子82は、パワー電源端子81とパワーGND端子83との間にパワー電源端子81およびパワーGND端子83に隣接して配置されている。
カメラ制御部3は、電圧がHIGHレベルかLOWレベルかを検知する装着検知ポート11により、装着検知信号線55の信号をLOWレベルと判断した場合、交換レンズ2の装着を検知する。また、カメラ制御部3は、電圧レベルをデジタルデータとして取得するAD変換ポート12により、装着検知信号線55の信号電圧を検出する。装着検知信号線55は、プルアップ抵抗RpuA31の他に、カメラ本体1側のプルアップ抵抗変化SW41によってカメラ本体1側のシグナル電源ライン51へのプルアップ接続を切り替えるプルアップ抵抗RpuB32を備えている。プルアップ抵抗値の一例として、プルアップ抵抗RpuA31は、1MΩ、プルアップ抵抗RpuB32は、100Ωであり、RpuA>>RpuBの関係が成り立つ。
カメラ制御部3は、プルアップ抵抗制御ポート13を制御することによってプルアップ抵抗変化SW41をオン/オフすることにより装着検知信号線55のプルアップ抵抗値を変化させる。ここで、プルアップ抵抗RpuA31(1MΩ)とプルアップ抵抗RpuB32(100Ω)が並列に接続されたときの合成抵抗Rpuを考えると、RpuA>>RpuBの関係から合成抵抗RpuはRpu≒RpuB32と近似できる。つまり、プルアップ抵抗値の変化は、装着検知信号線55のプルアップ抵抗値をプルアップ抵抗RpuA31とプルアップ抵抗RpuB32で切り替えていると考えることもできる。
カメラ本体1に対して交換レンズ2が正常に装着された場合は、前述したように、装着検知信号線55がカメラ本体1側のパワーGNDライン54に接続される。このとき、カメラ制御部3の装着検知ポート11には、LOWレベルが入力されるので、カメラ制御部3は、交換レンズ2が正常に装着されたと判断する。この場合、装着検知信号線55の信号は、プルアップ抵抗RpuA31もしくはプルアップ抵抗RpuB32によらずLOWレベルとなるのは明らかである。
ここで、異物や寸法誤差などによりカメラ本体1側のパワーGND端子83と交換レンズ2側のパワーGND端子93が接触していない状況を考える。この状況では、装着検知信号線55の信号は、カメラ本体1側の装着検知信号端子82から交換レンズ2側のパワーGND端子93、パワーGNDライン64、配線抵抗33、シグナルGNDライン62、シグナルGND端子98を経由する。その後、装着検知信号線55の信号は、カメラ本体1側のシグナルGND端子88を介してシグナルGNDライン52に入力される。
このとき、ドライバ部6の配線抵抗33がプルアップ抵抗RpuA31に比べて十分に小さければ、装着検知信号線55の信号は、ほぼGNDのレベルとなる。そのため、装着検知ポート11にはLOWレベルが入力され、カメラ制御部3は交換レンズ2が装着されたと判断する。
しかし、この状態でパワー電源供給部22から交換レンズ2へパワー電源を給電すると、交換レンズ2側のパワー電源ライン63に供給される電流は、シグナルGNDライン62を経由してカメラ本体1側へ戻る事になる。この場合、意図しないGND経路に電流が流れることによるカメラ本体1もしくは交換レンズ2の回路へのダメージや動作不良、発熱などの懸念が予想される。
ここで、装着検知信号線55のプルアップ抵抗Rpuの抵抗値を変化させた場合を考える。装着検知信号線55の信号電圧は、ほぼプルアップ抵抗値Rpuとドライバ部6の配線抵抗Rgを分圧した電圧となる。よって、プルアップ抵抗Rpuとドライバ部6の配線抵抗33が近い抵抗値である程、装着検知信号線55の信号電圧はGNDレベルから遠ざかってくる。
このGNDレベルから遠ざかった装着検知信号線55の信号電圧を検出して確認できれば、交換レンズ2の装着に異常があると判断することができる。よって、プルアップ抵抗Rpuをできるだけ小さくするため、プルアップ抵抗RpuB32の選定はパッケージ電力を許容できる範囲で可能な限り小さな抵抗値を選ぶのが望ましい。
装着検知信号線55の信号電圧は、前述したAD変換ポート12で検出して確認できる。カメラ制御部3は、常時接続されているプルアップ抵抗RpuA31での装着検知信号線55の信号電圧V1と、プルアップ抵抗値を変化させたときのプルアップ抵抗RpuB32での装着検知信号線55の信号電圧V2を取得しておく。
そして、カメラ制御部3は、プルアップ抵抗値の変化の前後での装着検知信号線55の電圧差ΔV=|V2−V1|を演算し、プルアップ抵抗値の変化の前後で装着検知信号の電圧差ΔVが予め定めた所定値を超えるか否かを判断する。ここでの所定値は、本実施形態では、「≒0」としている。そして、装着検知信号の電圧差ΔVが所定値以下の場合は、交換レンズ2の装着が正常と判定し、所定値を超える場合は、交換レンズ2の装着が異常と判定する。これにより、交換レンズ2へパワー電源を給電する前に交換レンズ2の装着の異常状態を検知することが可能となる。
図2は、カメラ本体1による交換レンズ2の装着検知処理を説明するフローチャート図である。図2の各処理は、カメラ制御部3のROM等の記憶部に格納されたプログラムがRAMに展開されてCPU等により実行される。
図2において、ステップS201では、カメラ制御部3は、装着検知ポート11によって装着検知信号線55の信号がLOWレベルとなって交換レンズ2の装着されたことを検知すると、ステップS202に進む。ここでの検知タイミングは、後述する図3のT1のタイミングとなる。
ステップS202では、カメラ制御部3は、レンズ制御部4と通信を行い、装着された交換レンズ2のIDなどの情報を取得し、ステップS203に進む。ステップS203では、カメラ制御部3は、ステップS202でのレンズ制御部4との通信が正常に終了したかを判定し、通信が正常に終了した場合は、ステップS204に進み、通信異常の場合は、ステップS212に進む。
ステップS204では、カメラ制御部3は、AD変換ポート12によって装着検知信号線55の信号電圧をA/D変換して取得し、ステップS205に進む。ここで取得した装着検知信号線55の信号電圧を例えばV1とする。ステップS205では、カメラ制御部3は、プルアップ抵抗変化SW41をオン制御して装着検知信号線55のプルアップ抵抗値を変化させ、ステップS206に進む。ここでのプルアップ抵抗変化SW41のオンタイミングは、後述する図3のT2のタイミングとなる。
ステップS206では、カメラ制御部3は、AD変換ポート12によって装着検知信号線55の信号電圧をA/D変換して取得し、ステップS207に進む。ここで取得した装着検知信号線55の信号電圧を例えばV2とする。ステップS207では、カメラ制御部3は、プルアップ抵抗変化SW41をオフ制御してステップS205で変化させたプルアップ抵抗値を元のプルアップ抵抗値に戻し、ステップS208に進む。ここでのプルアップ抵抗変化SW41のオフタイミングは、後述する図3のT3のタイミングとなる。
ステップS208では、カメラ制御部3は、ステップS204とステップS206で取得した装着検知信号線55の信号電圧の差分ΔV=|V2−V1|を算出し、ステップS209に進む。ステップS209では、カメラ制御部3は、ステップS208で算出した信号電圧の差分ΔVがあらかじめ定めた所定値以下か否かを判断する。
そして、カメラ制御部3は、差分ΔVが所定値以下の場合は、プルアップ抵抗値の変化前後で装着検知信号線55の信号電圧に変化がなかったと判定して、ステップS210に進む。また、カメラ制御部3は、差分ΔVが所定値を超える場合は、プルアップ抵抗値の変化前後で装着検知信号線55の信号電圧に変化があったと判定して、ステップS212に進む。
ステップS210では、カメラ制御部3は、カメラ本体1に対する交換レンズ2の装着は正常と判定し、ステップS211でパワー電源給電SW42をオン制御してパワー電源供給部22から交換レンズ2に給電し、処理を終了する。一方、ステップS212では、カメラ制御部3は、カメラ本体1に対する交換レンズ2の装着は異常と判定し、ステップS213でユーザに通知し、処理を終了する。
ユーザへの通知内容としては、交換レンズ2の装着状態や再度装着を促すメッセージなどが挙げられる。また、通知方法としては、図示は省略するが、表示デバイスや音、振動、LED点灯などが挙げられるが、これらに限るものではない。
図3は、プルアップ抵抗値を変化させたときの装着検知信号線55の信号電圧レベルの変化を示すタイミングチャート図である。
図3において、タイミングT1では、カメラ本体1に交換レンズ2が装着される。タイミングT2では、カメラ本体1のプルアップ抵抗変化SW41をオン制御してプルアップ抵抗Rpuの抵抗値を小さくしている(Rpu≒RpuB32)。タイミングT3では、カメラ本体1のプルアップ抵抗変化SW41をオフ制御してプルアップ抵抗Rpuの抵抗値を大きくしている(Rpu=RpuA31)。
図3から、カメラ本体1側のパワーGND端子83と交換レンズ2側のパワーGND端子93が接触していない交換レンズ2の装着異常の場合、プルアップ抵抗値が変化している期間(T2−T3)で装着検知信号線55の信号電圧が変化しているのが判る。
以上説明したように、本実施形態では、交換レンズ2の装着検知信号がカメラ本体1でシグナル電源にプルアップされる場合、カメラ本体1から交換レンズ2へパワー電源を給電する前に高精度でカメラ本体1と交換レンズ2間の端子の接触異常が検知可能となる。即ち、異物等でカメラ本体1と交換レンズ2の各パワーGND端子83,93が非接触状態であった場合でも、交換レンズ2にパワー電源を給電する前にカメラ本体1に対する交換レンズ2の装着異常を検知することができる。
(第2の実施形態)
次に、図4を参照して、本発明の電子機器の第2の実施形態であるデジタル一眼レフカメラを説明する。本実施形態では、上記第1の実施形態に対して相違する部分についてのみ図及び符号を流用しつつ説明する。
次に、図4を参照して、本発明の電子機器の第2の実施形態であるデジタル一眼レフカメラを説明する。本実施形態では、上記第1の実施形態に対して相違する部分についてのみ図及び符号を流用しつつ説明する。
本実施形態では、カメラ本体1の電源が起動したら、上記第1の実施形態(図2)の交換レンズ2の装着検知処理を実施する。電源の起動とは、バッテリや外部電源などによりカメラ本体1に電源が供給されたとき、ユーザによりカメラ本体1のメインスイッチがオン操作されたとき、カメラ本体1がスタンバイの状態からユーザによるボタン操作などによって起動したとき等が挙げられる。
図4は、カメラ本体1による交換レンズ2の装着検知処理を説明するフローチャート図である。図4の各処理は、カメラ制御部3のROM等の記憶部に格納されたプログラムがRAMに展開されてCPU等により実行される。なお、図4のステップS400〜ステップS413のうち、ステップS401〜ステップS413は、上記第1の実施形態(図2)のステップS201〜ステップS213と同様であるため、ステップS400についてのみ説明する。
図4において、ステップS400では、カメラ制御部3は、カメラ本体1の電源が起動すると、ステップS401に進む。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
(第3の実施形態)
次に、図5を参照して、本発明の電子機器の第3の実施形態であるデジタル一眼レフカメラを説明する。本実施形態では、上記第1の実施形態に対して相違する部分についてのみ図及び符号を流用しつつ説明する。
次に、図5を参照して、本発明の電子機器の第3の実施形態であるデジタル一眼レフカメラを説明する。本実施形態では、上記第1の実施形態に対して相違する部分についてのみ図及び符号を流用しつつ説明する。
本実施形態では、前回の交換レンズ2の装着検知処理から所定時間が経過した後、同様の交換レンズ2の装着検知処理を実施する。例えば、カメラ制御部3の不図示の内蔵タイマー機能や外部タイマーなどを用いて、前回の交換レンズ2の装着検知処理から所定の時間が経過したことを確認し、改めて交換レンズ2の装着検知処理を実施する。
図5は、カメラ本体1による交換レンズ2の装着検知処理を説明するフローチャート図である。図5の各処理は、カメラ制御部3のROM等の記憶部に格納されたプログラムがRAMに展開されてCPU等により実行される。なお、図5のステップS500〜ステップS513のうち、ステップS501〜ステップS513は、上記第1の実施形態(図2)のステップS201〜ステップS213と同様であるため、ステップS500についてのみ説明する。
図5において、ステップS500では、カメラ制御部3は、前回の交換レンズ2の装着検知処理から所定時間が経過したと判断すると、ステップS501に進む。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
(第4の実施形態)
次に、図6を参照して、本発明の電子機器の第4の実施形態であるデジタル一眼レフカメラを説明する。本実施形態では、上記第1の実施形態に対して相違する部分についてのみ図及び符号を流用しつつ説明する。
次に、図6を参照して、本発明の電子機器の第4の実施形態であるデジタル一眼レフカメラを説明する。本実施形態では、上記第1の実施形態に対して相違する部分についてのみ図及び符号を流用しつつ説明する。
本実施形態では、カメラ本体1のカメラ制御部3が交換レンズ2との通信によって取得した情報により、交換レンズ2の装着検知処理を実施するか否かを決定する。例えば、カメラ制御部3は、取得した交換レンズ2のID情報を基に、ドライバ部6の配線抵抗33がないか、もしくは配線抵抗33の抵抗値が非常に高いものであると判断した場合等、交換レンズ2の装着検知処理を実施しないと決定する。他にも、カメラ制御部3は、取得した過去のエラー履歴、製造時期、製造場所、製造ロットなどの情報により、交換レンズ2の装着検知処理を実施するか否かを決定する。
図6は、カメラ本体1による交換レンズ2の装着検知処理を説明するフローチャート図である。図6の各処理は、カメラ制御部3のROM等の記憶部に格納されたプログラムがRAMに展開されてCPU等により実行される。なお、図6のステップS601〜ステップS613の処理は、上記第1の実施形態(図2)のステップS201〜ステップS213と同様であるため、ステップS603Aについてのみ説明する。
図6において、ステップS603Aでは、カメラ制御部3は、ステップS602で交換レンズ2との通信により取得した情報により、交換レンズ2の装着検知処理を実施するか否かを決定する。そして、カメラ制御部3は、交換レンズ2の装着検知処理が必要な場合は、ステップS604に進み、必要でない場合は、ステップS610に進む。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
(第5の実施形態)
次に、図7を参照して、本発明の電子機器の第5の実施形態であるデジタル一眼レフカメラを説明する。本実施形態では、上記第1の実施形態に対して相違する部分についてのみ図及び符号を流用しつつ説明する。
次に、図7を参照して、本発明の電子機器の第5の実施形態であるデジタル一眼レフカメラを説明する。本実施形態では、上記第1の実施形態に対して相違する部分についてのみ図及び符号を流用しつつ説明する。
本実施形態では、カメラ制御部3が不図示の加速度センサやジャイロなどの衝撃検知手段によって振動、落下、急激な回転等による衝撃を検知したとき、交換レンズ2の装着検知処理を実施する。
図7は、カメラ本体1による交換レンズ2の装着検知処理を説明するフローチャート図である。図7の各処理は、カメラ制御部3のROM等の記憶部に格納されたプログラムがRAMに展開されてCPU等により実行される。なお、図7のステップS700〜ステップS713のうち、ステップS701〜ステップS713は、上記第1の実施形態(図2)のステップS201〜ステップS213と同様であるため、ステップS700についてのみ説明する。
図7において、ステップS700では、カメラ制御部3は、衝撃検知手段によりあらかじめ定めた値を超える衝撃力を検知した場合に、ステップS701に進む。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
なお、本発明は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 カメラ本体
2 交換レンズ
3 カメラ制御部
4 レンズ制御部
21 シグナル電源供給部
22 パワー電源供給部
31 プルアップ抵抗RpuA
32 プルアップ抵抗RpuB
33 配線抵抗
55 装着検知信号線
83,93 パワーGND端子
2 交換レンズ
3 カメラ制御部
4 レンズ制御部
21 シグナル電源供給部
22 パワー電源供給部
31 プルアップ抵抗RpuA
32 プルアップ抵抗RpuB
33 配線抵抗
55 装着検知信号線
83,93 パワーGND端子
Claims (10)
- 機器本体に対して接続機器が着脱可能に装着され、前記装着された状態で前記機器本体と前記接続機器とが電気的に接続される電子機器であって、
前記機器本体は、
プルアップ抵抗が接続されてシグナル電源にプルアップされる装着検知信号線と、
前記接続機器に接続されるシグナル電源端子および前記シグナル電源端子に対応するシグナルグランド端子と、
前記接続機器に接続されるパワー電源端子および前記パワー電源端子に対応するパワーグランド端子と、
前記装着検知信号線が接続され、前記接続機器に接続される装着検知信号端子と、
前記装着検知信号端子から前記接続機器を通して前記パワーグランド端子に前記装着検知信号線の信号が入力されることで、前記接続機器の装着を検知する装着検知手段と、
前記装着検知信号線の信号電圧を検出する検出手段と、
前記装着検知信号線に接続された前記プルアップ抵抗の抵抗値を変化させる抵抗変化手段と、
前記装着検知手段により前記接続機器の装着を検知している状態で、前記抵抗変化手段により前記プルアップ抵抗の抵抗値を変化させたとき、前記検出手段により検出される前記信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化していないと判定した場合、前記パワー電源端子を介して前記接続機器へ給電するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする電子機器。 - 前記制御手段は、前記判定手段により前記信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化したと判定した場合、前記機器本体への前記接続機器の装着状態が異常と判断し、ユーザへ通知することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記装着検知信号端子は、前記パワー電源端子と前記パワーグランド端子との間で前記パワー電源端子および前記パワーグランド端子に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
- 前記判定手段は、前記機器本体の電源が起動したとき、前記検出手段により検出される前記信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化したか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
- 前記判定手段は、所定の時間ごとに、前記検出手段により検出される前記信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化したか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
- 前記機器本体は、前記接続機器の情報を取得する取得手段を備え、
前記判定手段は、前記取得手段により取得した前記接続機器の情報に基づいて、前記検出手段により検出される前記信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化したか否かの判定を行うか否かを決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに一項に記載の電子機器。 - 前記機器本体は、前記機器本体に加わる衝撃力を検知する衝撃検知手段を備え、
前記判定手段は、前記衝撃検知手段によりあらかじめ定めた値を超える衝撃力を検知した場合に、前記検出手段により検出される前記信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化したか否かの判定を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに一項に記載の電子機器。 - 前記機器本体は、カメラ本体であり、前記接続機器は、前記カメラ本体に対して着脱可能に装着される交換レンズであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子機器。
- 機器本体に対して接続機器が着脱可能に装着され、前記装着された状態で前記機器本体と前記接続機器とが電気的に接続され、前記機器本体は、プルアップ抵抗が接続されてシグナル電源にプルアップされる装着検知信号線と、前記接続機器に接続されるシグナル電源端子および前記シグナル電源端子に対応するシグナルグランド端子と、前記接続機器に接続されるパワー電源端子および前記パワー電源端子に対応するパワーグランド端子と、前記装着検知信号線が接続され、前記接続機器に接続される装着検知信号端子と、前記装着検知信号端子から前記接続機器を通して前記パワーグランド端子に前記装着検知信号線の信号が入力されることで、前記接続機器の装着を検知する装着検知手段と、前記装着検知信号線の信号電圧を検出する検出手段と、前記装着検知信号線に接続された前記プルアップ抵抗の抵抗値を変化させる抵抗変化手段と、を備える電子機器の制御方法であって、
前記装着検知手段により前記接続機器の装着を検知している状態で、前記抵抗変化手段により前記プルアップ抵抗の抵抗値を変化させたとき、前記検出手段により検出される前記信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化したか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで前記信号電圧があらかじめ定めた値を超えて変化していないと判定した場合、前記パワー電源端子を介して前記接続機器へ給電するように制御する制御ステップと、を備えることを特徴とする電子機器の制御方法。 - 請求項9に記載の電子機器の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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