JP2018072230A - 沸騰水型原子炉の炉心 - Google Patents
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Abstract
Description
従来の炉心は、炉心最外周に最大炉内滞在サイクル数の燃料集合体を装荷し、炉心最外周より内側では、新燃料集合体や最大炉内滞在サイクル数の燃料集合体を含む炉内滞在サイクル数が異なる燃料集合体を分散させて装荷し、炉心を運転するのが一般的である。
従来の炉心の沸騰水型原子炉の運転方法では、沸騰水型原子炉を廃炉とする場合、廃炉前の燃料交換時に新たに装荷された燃料集合体は通常の運転時よりも炉内滞在サイクル数が短く未反応の核分裂性ウランが大量に残存し、発電量に対する燃料コストが高くなるという問題がある。
そこで、本発明は、廃炉前の運転サイクルで、新燃料集合体を装荷することなく運転可能とし得る沸騰水型原子炉の炉心を提供する。
X=Ta/Tb ・・・(1)
但し、
Ta:燃料交換を行った場合のT、
Tb:燃料交換を行わない場合のT、
T :内側炉心領域に装荷されている最も装荷期間の短い燃料集合体のtの平均値、
t :(ΣTs+0.5×ΣTx)/(4+0.5×4)、
Ts:炉心横断面内において、最も装荷期間の短い燃料集合体に横に隣接及び縦に隣接する燃料集合体の炉内滞在サイクル数、
Tx:炉心横断面内において、最も装荷期間の短い燃料集合体に斜め隣接する燃料集合体の炉内滞在サイクル数。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
上部格子板14が、シュラウドヘッド20の下方で炉心シュラウド16内に配され、炉心シュラウド16に取り付けられて炉心12の上端部に位置している。炉心支持板13が、炉心12の下端部に位置して炉心シュラウド16内に配され、炉心シュラウド16に設置されている。また、複数の燃料支持金具15が炉心支持板13に設置されている。
円筒状の炉心シュラウド16と原子炉圧力容器11の内面との間に、環状のダウンカマ17が形成されている。ダウンカマ17内にジェットポンプ21が設置されている。原子炉圧力容器11に設けられる再循環系は、再循環系配管27及び再循環系配管27に接続された再循環ポンプ28を有する。ジェットポンプ21から吐出された冷却水は、下部プレナム29を経て炉心12に供給される。冷却水は、炉心12を通過する際に加熱されて水および蒸気を含む気液二相流となる。気水分離器18は気液二相流を蒸気と水に分離する。分離された蒸気は、更に蒸気乾燥器19で湿分を除去されて主蒸気配管25に導かれる。この蒸気は、蒸気タービン(図示せず)に導かれ、蒸気タービンを回転させる。蒸気タービンに連結された発電機(図示せず)が回転し、電力が発生する。蒸気タービンから排出された蒸気は、復水器(図示せず)で凝縮されて水となる。この凝縮水は、給水として給水配管26により原子炉圧力容器11内に供給される。気水分離器18および蒸気乾燥器19で分離された水は、落下して冷却水としてダウンカマ17内に達する。このように、ジェットポンプ21、再循環系配管27、及び再循環系配管27に接続された再循環ポンプ28からなる再循環系は、炉心12で発生する熱を効率良く冷却するため、冷却水を炉心12へ強制循環させる。
X=Ta/Tb ・・・(1)
Ta:燃料交換を行った場合のT、
Tb:燃料交換を行わない場合のT、
T:内側炉心領域に装荷されている最も装荷期間の短い燃料集合体のtの平均値、
t:(ΣTs+0.5×ΣTx)/(4+0.5×4)
Ts=炉心横断面内において、最も装荷期間の短い燃料集合体に横に隣接及び縦に隣接する燃料集合体の炉内滞在サイクル数、
Tx=炉心横断面内において、最も装荷期間の短い燃料集合体に斜め隣接する燃料集合体の炉内滞在サイクル数、
Tとは、ある燃料配置において、最も反応度が高い最も装荷期間が短い燃料集合体に、炉心横断面内において、横に隣接及び縦に隣接並びに斜め隣接している燃料集合体の炉内滞在サイクル数の加重平均を取った値であり、装荷期間が短い燃料集合体が炉心内に集中して装荷されているかの程度を示す指標となる。なお、ここで、炉心横断面内において横に隣接及び縦に隣接するとは、換言すれば、燃料集合体を構成する横断面正方形状のチャンネルボックスの4つの側面に隣接することを意味する。
装荷期間が短い燃料集合体が集中して装荷されていると余剰反応度の利得は大きくなるが、出力ピーキングが厳しくなる。パラメータXは、燃料交換を行った場合のT(Ta)と燃料交換を行わない場合のT(Tb)の比であり、燃料交換によって、どの程度、装荷期間が短い燃料集合体が炉心内側領域に装荷されることとなったかの程度を示す指標となる。
以上の検討結果を反映した、本発明の実施例を以下に図面を用いて説明する。
先ず、図1と図3の関係について説明する。炉心12に新燃料集合体(1サイクル目燃料集合体)が装荷された図3の平衡炉心である炉心12(1/4炉心)の燃料配置において、1サイクル運転後(1サイクル燃焼後)に、炉心12より燃料集合体を取り出し炉心外から新燃料集合体を装荷することなく、すなわち、炉心12に装荷される複数体の燃料集合体の配置位置のみを変更することで、燃料交換を行った後の炉心12の燃料配置が図1に示す燃料配置となる。従って、図2に示す1/4炉心に装荷される燃料集合体は炉心12に装荷される複数体の燃料集合体の配置位置のみを変更することで、燃料交換を行った後の内側炉心領域に装荷される燃料集合体毎のtの値を示している。ここで、内側炉心領域とは、図2において一点鎖線にて囲まれた領域であり、炉心外接円半径(炉心12の最外周に装荷される燃料集合体に外接する外接円の半径)の70%の円の内側の領域である。また、炉心外接円半径の70%の円の外側を外側炉心領域とする。
なお、上述のように、図1においては、図3に示す平衡炉心である炉心12(1/4炉心)の燃料配置において、1サイクル運転後(1サイクル燃焼後)に、炉心12より燃料集合体を取り出し炉心外から新燃料集合体を装荷することなく、炉心12に装荷される複数体の燃料集合体の配置位置のみを変更することで、燃料交換を行った後の炉心12の燃料配置であることから、2サイクル目燃料集合体から6サイクル目燃料集合体であることを示す「2」から「6」が各燃料集合体に付されている。
図1において、2サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に横に隣接する燃料集合体は、座標(8,10)の位置に装荷されている5サイクル目燃料集合体と座標(10,10)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体である。また、2サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に縦に隣接する燃料集合体は、座標(9,9)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体と座標(9,11)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体である。
また、2サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に斜め隣接する燃料集合体は、座標(8,9)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体、座標(10,9)の位置に装荷されている2サイクル目燃料集合体、座標(8,11)の位置装荷されている3サイクル目燃料集合体、及び座標(10,11)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体である。
従って、上述の式(1)におけるΣTs及びΣTxは、それぞれ
ΣTs=5(8,10)+4(10,10)+4(9,9)+4(9,11)
=17
ΣTx=3(8,9)+2(10,9)+3(8,11)+3(10,11)
=11 となる。
t=(ΣTs+0.5×ΣTx)/(4+0.5×4)=(17+0.5×11)/6
=3.75となり、
図2に示される座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体の「t」の値は、「3.8」となる。内側炉心領域に装荷されている他の2サイクル目燃料集合体(最も装荷期間の短い燃料集合体)についても同様に求まり、図2に示す通りとなる。
また、図2において、炉心12(1/4炉心)における内側炉心領域に装荷されている2サイクル目燃料集合体の体数は24体であり、図2に示される内側炉心領域に装荷されている最も装荷期間の短い燃料集合体の「t」の平均値:Σt/24=3.870=3.9であり、Ta=3.9となる。
図3において、1サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に横に隣接する燃料集合体は、座標(8,10)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体と座標(10,10)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体である。また、1サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に縦に隣接する燃料集合体は、座標(9,9)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体と座標(9,11)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体である。
また、1サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に斜め隣接する燃料集合体は、座標(8,9)の位置に装荷されている2サイクル目燃料集合体、座標(10,9)の位置に装荷されている1サイクル目燃料集合体、座標(8,11)の位置装荷されている2サイクル目燃料集合体、及び座標(10,11)の位置に装荷されている2サイクル目燃料集合体である。
従って、上述の式(1)におけるΣTs及びΣTxは、それぞれ
ΣTs=4(8,10)+3(10,10)+3(9,9)+3(9,11)
=13
ΣTx=2(8,9)+1(10,9)+2(8,11)+2(10,11)
=7 となる。
t=(ΣTs+0.5×ΣTx)/(4+0.5×4)=(13+0.5×7)/6
=2.75となり、
図4に示される座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体の「t」の値は、「2.8」となる。内側炉心領域に装荷されている他の1サイクル目燃料集合体(最も装荷期間の短い燃料集合体)についても同様に求まり、図4に示す通りとなる。
また、図4において、炉心12(1/4炉心)における内側炉心領域に装荷されている1サイクル目燃料集合体の体数は24体であり、図4に示される内側炉心領域に装荷されている最も装荷期間の短い燃料集合体の「t」の平均値:Σt/24=3.025=3.0であり、Tb=4.0(図4に示す「t」の平均値+1)となる。ここで、図4に示す「t」の平均値+1をTbとする理由について説明する。図4に示される内側炉心領域に装荷されている各燃料集合体の「t」の値は、図3に示す炉心12の内側炉心領域に装荷されている燃料集合体の「t」の値、すなわち、燃焼前の図3に示す「t」の値である。よって、図4に示す燃料配置の状態で燃料交換することなく1サイクル運転終了(1サイクル燃焼)後は、各燃料集合体のサイクル数は1だけ加算されることになることから、図4に示す「t」の平均値に1を加算した値が、燃料交換を行わなかった場合のT、すなわちTbとなる。
また、本実施例によれば、廃炉前の運転サイクルで、新燃料集合体を装荷することなく、炉心に余剰反応度を確保して炉心を運転することが可能となる。
図5において、2サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に横に隣接する燃料集合体は、座標(8,10)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体と座標(10,10)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体である。また、2サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に縦に隣接する燃料集合体は、座標(9,9)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体と座標(9,11)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体である。
また、2サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に斜め隣接する燃料集合体は、座標(8,9)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体、座標(10,9)の位置に装荷されている2サイクル目燃料集合体、座標(8,11)の位置装荷されている3サイクル目燃料集合体、及び座標(10,11)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体である。
従って、上述の式(1)におけるΣTs及びΣTxは、それぞれ
ΣTs=4(8,10)+4(10,10)+4(9,9)+4(9,11)
=16
ΣTx=3(8,9)+2(10,9)+3(8,11)+3(10,11)
=11 となる。
t=(ΣTs+0.5×ΣTx)/(4+0.5×4)=(16+0.5×11)/6
=3.58となり、
図6に示される座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体の「t」の値は、「3.6」となる。内側炉心領域に装荷されている他の2サイクル目燃料集合体(最も装荷期間の短い燃料集合体)についても同様に求まり、図6に示す通りとなる。
また、図6において、炉心12(1/4炉心)における内側炉心領域に装荷されている2サイクル目燃料集合体の体数は24体であり、図6に示される内側炉心領域に装荷されている最も装荷期間の短い燃料集合体の「t」の平均値:Σt/24=3.25=3.3であり、Ta=3.3となる。
図3において、1サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に横に隣接する燃料集合体は、座標(8,10)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体と座標(10,10)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体である。また、1サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に縦に隣接する燃料集合体は、座標(9,9)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体と座標(9,11)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体である。
また、1サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に斜め隣接する燃料集合体は、座標(8,9)の位置に装荷されている2サイクル目燃料集合体、座標(10,9)の位置に装荷されている1サイクル目燃料集合体、座標(8,11)の位置装荷されている2サイクル目燃料集合体、及び座標(10,11)の位置に装荷されている2サイクル目燃料集合体である。
従って、上述の式(1)におけるΣTs及びΣTxは、それぞれ
ΣTs=4(8,10)+3(10,10)+3(9,9)+3(9,11)
=13
ΣTx=2(8,9)+1(10,9)+2(8,11)+2(10,11)
=7 となる。
t=(ΣTs+0.5×ΣTx)/(4+0.5×4)=(13+0.5×7)/6
=2.75となり、
図4に示される座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体の「t」の値は、「2.8」となる。内側炉心領域に装荷されている他の1サイクル目燃料集合体(最も装荷期間の短い燃料集合体)についても同様に求まり、図4に示す通りとなる。
また、図4において、炉心12(1/4炉心)における内側炉心領域に装荷されている1サイクル目燃料集合体の体数は24体であり、図4に示される内側炉心領域に装荷されている最も装荷期間の短い燃料集合体の「t」の平均値:Σt/24=3.025=3.0であり、Tb=4.0(図4に示す「t」の平均値+1)となる。
図9において、3サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に横に隣接する燃料集合体は、座標(8,10)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体と座標(10,10)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体である。また、2サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に縦に隣接する燃料集合体は、座標(9,9)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体と座標(9,11)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体である。
また、2サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に斜め隣接する燃料集合体は、座標(8,9)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体、座標(10,9)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体、座標(8,11)の位置装荷されている3サイクル目燃料集合体、及び座標(10,11)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体である。
従って、上述の式(1)におけるΣTs及びΣTxは、それぞれ
ΣTs=4(8,10)+4(10,10)+4(9,9)+4(9,11)
=16
ΣTx=3(8,9)+3(10,9)+3(8,11)+3(10,11)
=12 となる。
t=(ΣTs+0.5×ΣTx)/(4+0.5×4)=(16+0.5×12)/6
=3.67となり、
図10に示される座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体の「t」の値は、「3.7」となる。内側炉心領域に装荷されている他の3サイクル目燃料集合体(最も装荷期間の短い燃料集合体)についても同様に求まり、図10に示す通りとなる。
また、図10において、炉心12(1/4炉心)における内側炉心領域に装荷されている2サイクル目燃料集合体の体数は42体であり、図10に示される内側炉心領域に装荷されている最も装荷期間の短い燃料集合体の「t」の平均値:Σt/42=3.802=3.8であり、Ta=3.8となる。
図5において、2サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に横に隣接する燃料集合体は、座標(8,10)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体と座標(10,10)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体である。また、2サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に縦に隣接する燃料集合体は、座標(9,9)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体と座標(9,11)の位置に装荷されている4サイクル目燃料集合体である。
また、2サイクル目燃料集合体である座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体に斜め隣接する燃料集合体は、座標(8,9)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体、座標(10,9)の位置に装荷されている2サイクル目燃料集合体、座標(8,11)の位置装荷されている3サイクル目燃料集合体、及び座標(10,11)の位置に装荷されている3サイクル目燃料集合体である。
従って、上述の式(1)におけるΣTs及びΣTxは、それぞれ
ΣTs=4(8,10)+4(10,10)+4(9,9)+4(9,11)
=16
ΣTx=3(8,9)+2(10,9)+3(8,11)+3(10,11)
=11 となる。
t=(ΣTs+0.5×ΣTx)/(4+0.5×4)=(16+0.5×11)/6
=3.58となり、
図6に示される座標(9,10)の位置に装荷されている燃料集合体の「t」の値は、「3.6」となる。内側炉心領域に装荷されている他の2サイクル目燃料集合体(最も装荷期間の短い燃料集合体)についても同様に求まり、図6に示す通りとなる。
また、図6において、炉心12(1/4炉心)における内側炉心領域に装荷されている2サイクル目燃料集合体の体数は24体であり、図6に示される内側炉心領域に装荷されている最も装荷期間の短い燃料集合体の「t」の平均値:Σt/24=3.25=3.3であり、Tb=4.3となる(図6に示す「t」の平均値+1)となる。
11・・・原子炉圧力容器
12・・・炉心
13・・・炉心支持板
14・・・上部格子板
15・・・燃料支持金具
16・・・炉心シュラウド
17・・・ダウンカマ
18・・・気水分離器
19・・・蒸気乾燥器
20・・・シュラウドヘッド
21・・・ジェットポンプ
22・・・制御棒案内管
23・・・制御棒駆動機構
24・・・下鏡
25・・・主蒸気配管
26・・・給水配管
27・・・再循環系配管
28・・・再循環ポンプ
29・・・下部プレナム
Claims (16)
- 複数体の燃料集合体を正方格子状に装荷する沸騰水型原子炉の炉心であって、
燃料交換時において、燃料交換前の炉心に装荷されている最も装荷期間の短い燃料集合体より装荷期間の短い燃料集合体より装荷期間の短い燃料集合体を燃料交換後の炉心に装荷せず、前記燃料交換後の炉心に装荷される燃料集合体のうち、最も装荷期間の短い燃料集合体に対し、横に隣接及び縦に隣接する燃料集合体の炉内滞在サイクル数と斜めに隣接する燃料集合体の炉内滞在サイクル数を用いて以下の式(1)で表されるパラメータXが0.8以上1.0以下となるように前記複数体の燃料集合体を装荷することを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。
X=Ta/Tb ・・・(1)
但し、
Ta:燃料交換を行った場合のT、
Tb:燃料交換を行わない場合のT、
T :内側炉心領域に装荷されている最も装荷期間の短い燃料集合体のtの平均値、
t :(ΣTs+0.5×ΣTx)/(4+0.5×4)、
Ts:炉心横断面内において、最も装荷期間の短い燃料集合体に横に隣接及び縦に隣接する燃料集合体の炉内滞在サイクル数、
Tx:炉心横断面内において、最も装荷期間の短い燃料集合体に斜め隣接する燃料集合体の炉内滞在サイクル数。 - 請求項1に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
燃料交換時において、燃料交換前の炉心に装荷されている複数体の燃料集合体の配置位置のみを変更して、燃料交換後の炉心に装荷することを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項1に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
前記炉心に装荷される燃料集合体のうち、最も装荷期間の短い燃料集合体に対し、横に隣接及び縦に隣接する燃料集合体の炉内滞在サイクル数と斜めに隣接する燃料集合体の炉内滞在サイクル数を用いて前記式(1)で表されるパラメータXが、0.8以上0.9以下であることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項2に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
前記炉心に装荷される燃料集合体のうち、最も装荷期間の短い燃料集合体に対し、横に隣接及び縦に隣接する燃料集合体の炉内滞在サイクル数と斜めに隣接する燃料集合体の炉内滞在サイクル数を用いて前記式(1)で表されるパラメータXが、0.8以上0.9以下であることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項1又は請求項3に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
前記炉心に装荷される複数体の燃料集合体の配置位置の変更は、廃炉直前の運転前に行う最終燃料交換時に行われることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項2又は請求項4に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
前記炉心に装荷される複数体の燃料集合体の配置位置のみの変更は、廃炉直前の運転前に行う最終燃料交換時に行われることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項1又は請求項3に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
前記炉心に装荷される複数体の燃料集合体の配置位置の変更は、廃炉直前の運転前に行う最終燃料交換時及び前記最終燃料交換時よりも1サイクル前の運転前に行う燃料交換時に行われることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項2又は請求項4に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
前記炉心に装荷される複数体の燃料集合体の配置位置のみの変更は、廃炉直前の運転前に行う最終燃料交換時及び前記最終燃料交換時よりも1サイクル前の運転前に行う燃料交換時に行われることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項5に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
前記炉心は、内側炉心領域及び外側炉心領域から構成され、
廃炉前の燃料交換時において、新燃料集合体を炉心に装荷することなく、装荷期間の短い燃料集合体は前記内側炉心領域に装荷され、装荷期間の長い燃料集合体は前記外側炉心領域に装荷されることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項6に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
前記炉心は、内側炉心領域及び外側炉心領域から構成され、
廃炉前の燃料交換時において、新燃料集合体を炉心に装荷することなく、装荷期間の短い燃料集合体は前記内側炉心領域に装荷され、装荷期間の長い燃料集合体は前記外側炉心領域に装荷されることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項7に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
前記炉心は、内側炉心領域及び外側炉心領域から構成され、
廃炉前の燃料交換時において、新燃料集合体を炉心に装荷することなく、装荷期間の短い燃料集合体は前記内側炉心領域に装荷され、装荷期間の長い燃料集合体は前記外側炉心領域に装荷されることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項8に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
前記炉心は、内側炉心領域及び外側炉心領域から構成され、
廃炉前の燃料交換時において、新燃料集合体を炉心に装荷することなく、装荷期間の短い燃料集合体は前記内側炉心領域に装荷され、装荷期間の長い燃料集合体は前記外側炉心領域に装荷されることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項9に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
炉心横断面内であって、炉心の最外周に装荷される燃料集合体に外接する外接円の半径の70%の半径を有する円の内側が前記内側炉心領域であることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項10に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
炉心横断面内であって、炉心の最外周に装荷される燃料集合体に外接する外接円の半径の70%の半径を有する円の内側が前記内側炉心領域であることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項11に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
炉心横断面内であって、炉心の最外周に装荷される燃料集合体に外接する外接円の半径の70%の半径を有する円の内側が前記内側炉心領域であることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。 - 請求項12に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
炉心横断面内であって、炉心の最外周に装荷される燃料集合体に外接する外接円の半径の70%の半径を有する円の内側が前記内側炉心領域であることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。
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