JP2018072032A - 化学発光式窒素酸化物濃度計 - Google Patents

化学発光式窒素酸化物濃度計 Download PDF

Info

Publication number
JP2018072032A
JP2018072032A JP2016208830A JP2016208830A JP2018072032A JP 2018072032 A JP2018072032 A JP 2018072032A JP 2016208830 A JP2016208830 A JP 2016208830A JP 2016208830 A JP2016208830 A JP 2016208830A JP 2018072032 A JP2018072032 A JP 2018072032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
flow path
nitrogen oxide
adsorption device
ozone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016208830A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6642378B2 (ja
Inventor
亮 田辺
Akira Tanabe
亮 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2016208830A priority Critical patent/JP6642378B2/ja
Publication of JP2018072032A publication Critical patent/JP2018072032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6642378B2 publication Critical patent/JP6642378B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

【課題】オゾン発生器において効率よくオゾンを発生させながら、試料ガス中の窒素酸化物の濃度を精度よく測定できる化学発光式窒素酸化物濃度計を提供する。【解決手段】化学発光式窒素酸化物濃度計1において、オゾン発生器7には、吸着装置3で水分が吸着された後の空気、及び、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過した空気の混合ガスが流入する。そのため、オゾン発生器7において、適切な湿度の空気を用いてオゾンを発生させることができる。その結果、オゾン発生器7において、金属コンタミネーションの発生を抑制しつつ、効率よくオゾンを発生させることができる。そして、反応部8では、そのオゾンを用いて試料ガス中の窒素酸化物が良好に化学発光させられ、検出器9では、反応部8で生じる光の強度が検出される。さらに、制御部10では、検出器9で検出される光の強度に基づいて、試料ガス中の窒素酸化物の濃度が測定される。【選択図】 図1

Description

本発明は、オゾンを発生させるオゾン発生器を備える化学発光式窒素酸化物濃度計に関するものである。
従来から、試料ガスに含まれる窒素酸化物の濃度を測定するための装置として化学発光式窒素酸化物濃度計が利用されている。
化学発光式窒素酸化物濃度計は、オゾン発生器、反応槽及び検出器などを備えている。化学発光式窒素酸化物濃度計では、試料ガスが反応槽に供給されるとともに、オゾン発生器で発生したオゾンが反応槽に供給される。そして、反応槽において、試料ガスとオゾンとが化学反応させられて光が生じる。このとき、検出器は、反応槽で生じた光の強度を検出する。そして、検出器の検出結果に基づいて、試料ガス中の窒素酸化物の濃度が測定される(例えば、下記特許文献1参照)。
このような化学発光式窒素酸化物濃度計で用いられるオゾン発生器は、例えば、電極と、電極を覆うように設けられる誘電体と、導電体などを備えている。そして、電極に電圧が印加されることで、誘電体と導電体との間で無声放電が発生し、大気中の酸素の一部がオゾンとなる。このようにして発生させられたオゾンが、反応槽に供給される。
特開2002−148192号公報
従来の化学発光式窒素酸化物濃度計では、窒素酸化物の濃度の測定精度が低下するという不具合が生じることがあった。具体的には、オゾン発生器は、流入される空気の湿度が低ければ低いほど、多量のオゾンを発生させることができる。そのため、従来の化学発光式窒素酸化物濃度計は、例えば、空気の移動方向においてオゾン発生器の上流側に、空気を除湿する装置を設けるなどして、湿度の低い空気をオゾン発生器に流入させている。
しかし、オゾン発生器に流入する空気の湿度が低くなりすぎると、オゾン発生装置において無声放電させる際に、導電体の表面から金属コンタミネーション(不純物)が発生してしまう。そして、金属コンタミネーションが発生すると、反応槽で生じる光の検出器への透過が阻害され、検出器による検出精度が低下してしまう。その結果、窒素酸化物の濃度の測定精度が低下しまう。
なお、オゾン発生器において、空気の湿度が高い場合には、金属コンタミネーションの発生が抑えられ、空気の湿度が低い場合には、金属コンタミネーションが多量に発生することは、空気中の水分によって導電体の表面が保護されることに起因していると推測される。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、オゾン発生器において効率よくオゾンを発生させながら、試料ガス中の窒素酸化物の濃度を精度よく測定できる化学発光式窒素酸化物濃度計を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る化学発光式窒素酸化物濃度計は、除湿器と、吸着装置と、導入流路と、導出流路と、バイパス流路と、オゾン発生器と、反応部と、検出器と、測定部とを備える。前記除湿器は、空気を冷却することにより除湿する。前記吸着装置は、前記除湿器により除湿された後の空気中の水分を吸着する。前記導入流路は、前記除湿器により除湿された後の空気を当該除湿器から前記吸着装置に導入させる。前記導出流路は、前記吸着装置により水分が吸着された後の空気を当該吸着装置から導出させる。前記バイパス流路は、前記吸着装置を介さずに前記導入流路及び前記導出流路を接続する。前記オゾン発生器は、前記吸着装置を通過した空気、及び、前記吸着装置を介さずに前記バイパス流路を通過した空気の混合ガスを用いてオゾンを発生させる。前記反応部は、前記オゾン発生器で発生したオゾンを用いて試料ガス中の窒素酸化物を化学発光させる。前記検出器は、前記反応部における化学発光により生じる光の強度を検出する。前記測定部は、前記検出器により検出される光の強度に基づいて、試料ガス中の窒素酸化物の濃度を測定する。
このような構成によれば、オゾン発生器には、除湿器により除湿された後の空気であって、吸着装置で水分が吸着された後の空気、及び、除湿器により除湿された後の空気であって、吸着装置を介さずにバイパス流路を通過した空気が混合された混合ガスが流入する。すなわち、オゾン発生器には、湿度の異なる2種類の空気の混合ガスが流入される。そして、オゾン発生器では、この湿度の異なる2種類の空気が混合された混合ガスを用いてオゾンが発生させられる。
そのため、オゾン発生器において、適切な湿度の空気を用いてオゾンを発生させることができる。
その結果、オゾン発生器において、金属コンタミネーションの発生を抑制しつつ、効率よくオゾンを発生させることができる。
そして、反応部では、そのオゾンを用いて試料ガス中の窒素酸化物が良好に化学発光させられ、検出器では、反応部で生じる光の強度が検出される。さらに、測定部では、検出器で検出される光の強度に基づいて、試料ガス中の窒素酸化物の濃度が測定される。
そのため、検出器において、反応部で生じる光を精度よく検出でき、測定部において、試料ガス中の窒素酸化物の濃度を精度よく測定できる。
このように、本発明に係る化学発光式窒素酸化物濃度計によれば、オゾン発生器において効率よくオゾンを発生させながら、試料ガス中の窒素酸化物の濃度を精度よく測定できる。
(2)また、前記混合ガス中における水分濃度が、100〜1000ppmであってもよい。
このような構成によれば、適切な水分濃度の空気をオゾン発生器に供給できる。そして、オゾン発生器において、その空気を用いてオゾンを効率よく発生させることができる。
(3)また、前記導入流路及び前記バイパス流路の流路抵抗が異なることにより、前記吸着装置を通過する空気の流量と、前記吸着装置を介さずに前記バイパス流路を通過する空気の流量とが異なってもよい。
このような構成によれば、簡易な構成で、適切な水分濃度の空気をオゾン発生器に供給できる。
(4)また、前記吸着装置を通過する空気の流量と、前記吸着装置を介さずに前記バイパス流路を通過する空気の流量との流量比が、10:1〜100:1であってもよい。
このような構成によれば、吸着装置を通過する空気の流量と、吸着装置を介さずにバイパス流路を通過する空気の流量との流量比を適切に保つことにより、適切な水分濃度の空気をオゾン発生器に供給できる。
本発明によれば、オゾン発生器には、除湿器により除湿された後の空気であって、吸着装置で水分が吸着された後の空気、及び、除湿器により除湿された後の空気であって、吸着装置を介さずにバイパス流路を通過した空気の混合ガスが流入する。そのため、オゾン発生器において、適切な湿度の空気を用いてオゾンを発生させることができる。その結果、オゾン発生器において、金属コンタミネーションの発生を抑制しつつ、効率よくオゾンを発生させることができる。そして、反応部では、そのオゾンを用いて試料ガス中の窒素酸化物が良好に化学発光させられ、検出器では、反応部で生じる光の強度が検出される。さらに、測定部では、検出器で検出される光の強度に基づいて、試料ガス中の窒素酸化物の濃度が測定される。そのため、検出器において、反応部で生じる光を精度よく検出でき、測定部において、試料ガス中の窒素酸化物の濃度を精度よく測定できる。
本発明の一実施形態に係る化学発光式窒素酸化物濃度計の構成を示した概略図である。 図1のオゾン発生器を示した断面図である。
1.化学発光式窒素酸化物濃度計の全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る化学発光式窒素酸化物濃度計1の構成を示した概略図である。
化学発光式窒素酸化物濃度計1は、試料ガスに含まれる窒素酸化物の濃度を測定するための装置である。化学発光式窒素酸化物濃度計1は、電子クーラ2と、吸着装置3と、第1ポンプ4と、バルブ5と、流量計6と、オゾン発生器7と、反応部8と、検出器9と、制御部10と、第2ポンプ11と、オゾン分解器12とを備えている。また、化学発光式窒素酸化物濃度計1には、第1流路21と、第2流路22と、第3流路23と、第4流路24と、第5流路25が形成されている。
第1流路21は、空気を取り込み、その空気にオゾン(O)を混入して反応部8に流入させるための流路である。第1流路21には、電子クーラ2、吸着装置3、第1ポンプ4、バルブ5、流量計6及びオゾン発生器7が、この順序で介在されており、空気の移動方向下流側の端部は、反応部8に接続されている。
電子クーラ2は、第1流路21に流入される空気に対して、その温度及び湿度のそれぞれが一定となるように調整を行うためのものである。具体的には、電子クーラ2は、第1流路21に流入される空気を冷却することにより除湿する。電子クーラ2は、除湿器の一例である。電子クーラ2には、第2流路22の一端部が接続されている。第2流路22には、第2ポンプ11が介在されている。第2ポンプ11が動作することにより、電子クーラ2において空気中から除去された水分が、第2流路22を介して排出される。
吸着装置3は、電子クーラ2によって除湿された後の空気中に含まれる水分を吸着する装置である。具体的には、吸着装置3は、内部に吸着剤を収容しており、この吸着剤によって空気に含まれる水分を吸着して除去することにより、除湿を行う。吸着剤は、例えば、シリカゲルであって、複数の粒子からなる。但し、吸着剤は、モレキュラシーブなどの他の材料からなる粒子であってもよい。
第1ポンプ4は、空気を第1流路21内に吸引し、吸引した空気を第1流路21内を通過させて反応部8に送り込むためのものである。
バルブ5は、第1流路21を移動する空気の流量を一定に調整するためのものである。バルブ5は、例えば、ニードルバルブである。
流量計6は、第1流路21を移動する空気の流量を測定するためのものである。
オゾン発生器7は、第1流路21を移動する空気を用いてオゾンを発生させるための装置である。具体的には、オゾン発生器7は、無性放電などにより、オゾンを発生させる。
反応部8には、第3流路23の一端部が接続されている。反応部8には、第1流路21を介してオゾンを含む空気が流入されるとともに、第3流路23を介して試料ガスが供給される。反応部8は、空気に含まれるオゾンを用いて、試料ガス中に含まれる窒素酸化物を化学発光させる。
検出器9は、反応部8に隣接している。検出器9は、例えば、ガラス窓などを備えており、反応部8における化学発光により生じた光を内部に取り込めるように構成されている。検出器9は、反応部8で発生した光の強度を検出するように構成されている。
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む構成である。制御部10は、検出器9と電気的に接続されている。制御部10は、検出器9の動作を制御するとともに、検出器9で検出される光の強度に基づいて、試料ガス中の窒素酸化物の濃度を測定する。なお、制御部10は、測定部の一例である。
第4流路24は、その一端部が反応部8に接続されている。第4流路24には、オゾン分解器12が介在されている。
オゾン分解器12は、空気に含まれる未反応のオゾンを加熱分解などにより分解する。
また、詳しくは後述するが、第1流路21には、第5流路25が接続されている。空気の移動方向において、第5流路25の一端部は、第1流路21における吸着装置3よりも上流側の部分に接続されており、第5流路25の他端部は、第1流路21における吸着装置3よりも下流側の部分に接続されている。第5流路25は、バイパス流路の一例である。
化学発光式窒素酸化物濃度計1では、第1ポンプ4及び第2ポンプ11が動作されるとともに、流量計6が検出する流量が一定となるように、バルブ5の開度が調整される。そして、一定量の空気が、第1流路21内に吸引されて、第1流路21内を移動する。
このとき、第1流路21を移動する空気は、電子クーラ2によって、冷却されて除湿される。電子クーラ2において空気中から除去された水分は、第2流路22から排出される。
電子クーラ2で除湿された後の空気は、そのまま第1流路21を移動する空気と、第1流路21から第5流路25に流入する空気とに分かれる。すなわち、電子クーラ2で除湿された後の空気は、そのまま第1流路21を移動して吸着装置3に導入するとともに、その一部が第5流路25に流入して吸着装置3を介さずに第1流路21に合流する。これらが混合した空気は、オゾン発生器7に流入する。そして、オゾン発生器7において、この混合ガスを用いてオゾンが発生させられる。オゾン発生器7で発生したオゾンは、空気とともに、反応部8に流入する。さらに、反応部8には、第3流路23を介して試料ガスが供給される。
そして、反応部8では、試料ガスとオゾンとが化学反応させられて光が生じる。このとき、検出器9は、反応部8で生じた光の強度を検出する。制御部10は、検出器9の検出結果に基づいて、試料ガス中の窒素酸化物の濃度を測定する。また、反応部8を通過した空気は、第4流路24を移動する過程で、オゾン分解器12によって未反応のオゾンが分解され、その後排気される。
2.流路の詳細構成
上記したように、化学発光式窒素酸化物濃度計1では、電子クーラ2で除湿された後の空気は、その大部分が第1流路21をそのまま移動するとともに、その一部が第5流路25を移動することで迂回して、その後、第1流路21に合流する。
第1流路21において、電子クーラ2と吸着装置3との間の部分が、導入流路211として形成されており、吸着装置3と第1ポンプ4との間の部分が、導出流路212として形成されている。導入流路211は、電子クーラ2により除湿された後の空気を、電子クーラ2から吸着装置3に導入させるための流路である。導出流路212は、吸着装置3により水分が吸着された後の空気を、吸着装置3から導出させるための流路である。
第5流路25は、その一端部が導入流路211に接続されており、その他端部が導出流路212に接続されている。
導入流路211及び第5流路25のそれぞれは、その内径及び長さ(寸法)に対応する流路抵抗を有している。導入流路211及び第5流路25は、その流路抵抗が互いに異なるように形成されている。具体的には、導入流路211の流路抵抗は、第5流路25の流路抵抗よりも小さい。
3.オゾン発生器の詳細構成
図2は、オゾン発生器7を示した断面図である。
オゾン発生器7は、導電体71と、誘電体72と、電極73と、第1オーリング74と、第2オーリング75と、流入管76と、流出管77とを備えている。
導電体71は、長尺な円筒状に形成されている。導電体71は、例えば、チタン又はステンレスなどの金属材料からなる。
誘電体72は、導電体71の内部空間に配置されている。誘電体72は、長尺状に形成されており、導電体71の軸線方向に沿って延びている。誘電体72は、例えば、ガラス材料からなる。誘電体72は、外筒721と、内筒722とを備えている。
外筒721は、長尺な円筒状に形成されている。
内筒722は、外筒721内に配置されている。外筒721及び内筒722は、軸線方向に延びており、軸線方向と直交する直交方向において間隔を隔てて配置されている。なお、内筒722の端縁と外筒721の端縁とは、板状の部材によって覆われている。
電極73は、外筒721と内筒722との間の空間に配置されている。電極73は、長尺な円筒状に形成されており、軸線方向に沿って延びている。電極73は、例えば、アルミなどからなる。
第1オーリング74は、導電体71の一端部と、誘電体72の一端部との間に配置されており、これらを密閉している。
第2オーリング75は、導電体71の他端部と、誘電体72の他端部との間に配置されており、これらを密閉している。
流入管76は、直交方向に延びる円筒状に形成されている。流入管76は、導電体71の一端部の周面を直交方向に貫通するように、導電体71に取り付けられている。流入管76の内部空間は、導電体71の内部空間に連続している。流入管76には、第1流路21の途中部の一端部が接続されている(図1参照)。
流出管77は、直交方向に延びる円筒状に形成されている。流出管77は、導電体71の他端部の周面を直交方向に貫通するように、導電体71に取り付けられている。流出管77の内部空間は、導電体71の内部空間に連続している。流出管77には、第1流路21の途中部の他端部が接続されている(図1参照)。
4.化学発光式窒素酸化物濃度計における空気の流れ
化学発光式窒素酸化物濃度計1では、上記したように、図1に示す第1ポンプ4が動作されることにより、一定量の空気が第1流路21内に吸引される。この空気は、電子クーラ2によって、冷却されることにより除湿される。具体的には、第1流路21内に吸引される空気は、電子クーラ2によって、その水分濃度が約7000ppmとなる2℃飽和の空気になる。
また、上記したように、導入流路211の流路抵抗は、第5流路25の流路抵抗よりも小さい。これにより、電子クーラ2を通過した後、導入流路211をそのまま移動して吸着装置3を通過する空気の流量と、電子クーラ2を通過した後、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過する空気の流量とが異なるように空気が流れる。具体的には、吸着装置3を通過する空気の流量は、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過する空気の流量よりも大きい。より具体的には、吸着装置3を通過する空気の流量と、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過する空気の流量との流量比は、10:1〜100:1となる。
吸着装置3を通過した直後の空気の水分濃度は、約10ppmとなる。そして、この水分濃度の空気が、導出流路212を移動する。また、導出流路212には、第5流路25が接続されており、上記した水分濃度(約7000ppm)の空気が流入する。これにより、吸着装置3を通過した空気、及び、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過した空気の混合ガス中における水分濃度は、100〜1000ppmとなる。そして、この混合ガスがオゾン発生器7に供給され、オゾン発生器7でオゾンが発生させられる。
具体的には、オゾン発生器7では、流入管76を介して導電体71と誘電体72との間の領域に混合ガスが流入されるとともに、電極73に電圧が印加される。これにより、導電体71と誘電体72との間で無声放電が発生し、混合ガス中の酸素の一部がオゾンとなる。そして、オゾンは、混合ガスとともに流出管77を介してオゾン発生器7から排出され、第1流路21を介して反応部8に供給される。
5.作用効果
(1)本実施形態では、図1に示すように、化学発光式窒素酸化物濃度計1において、オゾン発生器7には、電子クーラ2により除湿された後の空気であって、吸着装置3で水分が吸着された後の空気、及び、電子クーラ2により除湿された後の空気であって、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過した空気の混合ガスが流入する。すなわち、オゾン発生器7には、湿度の異なる2種類の空気の混合ガスが流入される。そして、オゾン発生器7では、この湿度の異なる2種類の空気が混合された混合ガスを用いてオゾンが発生させられる。
そのため、オゾン発生器7において、適切な湿度の空気を用いてオゾンを発生させることができる。
その結果、オゾン発生器7において、金属コンタミネーションの発生を抑制しつつ、効率よくオゾンを発生させることができる。
そして、反応部8では、そのオゾンを用いて試料ガス中の窒素酸化物が良好に化学発光させられ、検出器9では、反応部8で生じる光の強度が検出される。さらに、制御部10では、検出器9で検出される光の強度に基づいて、試料ガス中の窒素酸化物の濃度が測定される。
そのため、検出器9において、反応部8で生じる光を精度よく検出でき、制御部10において、試料ガス中の窒素酸化物の濃度を精度よく測定できる。
(2)また、本実施形態では、化学発光式窒素酸化物濃度計1において、吸着装置3を通過した空気、及び、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過した空気の混合ガス中における水分濃度は、100〜1000ppmとなる。
そのため、適切な水分濃度の空気をオゾン発生器7に供給できる。そして、オゾン発生器7において、その空気を用いてオゾンを効率よく発生させることができる。
(3)また、本実施形態では、化学発光式窒素酸化物濃度計1において、導入流路211の流路抵抗が、第5流路25の流路抵抗よりも小さく形成される。これにより、電子クーラ2を通過した後、導入流路211をそのまま移動して吸着装置3を通過する空気の流量と、電子クーラ2を通過した後、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過する空気の流量とが異なるように空気が流れる。具体的には、吸着装置3を通過する空気の流量は、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過する空気の流量よりも大きい。
そのため、簡易な構成で、適切な水分濃度の空気をオゾン発生器7に供給できる。
(4)また、本実施形態では、化学発光式窒素酸化物濃度計1において、吸着装置3を通過する空気の流量と、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過する空気の流量との流量比は、10:1〜100:1となる。
そのため、吸着装置3を通過する空気の流量と、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過する空気の流量との流量比を適切に保つことにより、適切な水分濃度の空気をオゾン発生器7に供給できる。
6.変形例
上記した実施形態では、導入流路211の流路抵抗と、第5流路25の流路抵抗とが異なるように形成されることにより、吸着装置3を通過する空気の流量と、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過する空気の流量とが一定の割合で混合されるとして説明した。しかし、導入流路211及び第5流路25の流路抵抗が同じように形成され、導入流路211と第5流路25との分岐部分に流路を切り替える切替部を設け、さらに、導出流路212と第5流路25との合流部分以降に水分量を検出する水分センサを設けてもよい。そして、水分センサの検出結果に基づいて、切替部を適宜切り替えることにより、吸着装置3を通過する空気の流量と、吸着装置3を介さずに第5流路25を通過する空気の流量とが一定の割合で混合されてもよい。
1 化学発光式窒素酸化物濃度計
2 電子クーラ
3 吸着装置
7 オゾン発生器
8 反応部
9 検出器
10 制御部
21 第1流路
25 第5流路
211 導入流路
212 導出流路

Claims (4)

  1. 空気を冷却することにより除湿する除湿器と、
    前記除湿器により除湿された後の空気中の水分を吸着する吸着装置と、
    前記除湿器により除湿された後の空気を当該除湿器から前記吸着装置に導入させる導入流路と、
    前記吸着装置により水分が吸着された後の空気を当該吸着装置から導出させる導出流路と、
    前記吸着装置を介さずに前記導入流路及び前記導出流路を接続するバイパス流路と、
    前記吸着装置を通過した空気、及び、前記吸着装置を介さずに前記バイパス流路を通過した空気の混合ガスを用いてオゾンを発生させるオゾン発生器と、
    前記オゾン発生器で発生したオゾンを用いて試料ガス中の窒素酸化物を化学発光させる反応部と、
    前記反応部における化学発光により生じる光の強度を検出する検出器と、
    前記検出器により検出される光の強度に基づいて、試料ガス中の窒素酸化物の濃度を測定する測定部とを備えることを特徴とする化学発光式窒素酸化物濃度計。
  2. 前記混合ガス中における水分濃度が、100〜1000ppmであることを特徴とする請求項1に記載の化学発光式窒素酸化物濃度計。
  3. 前記導入流路及び前記バイパス流路の流路抵抗が異なることにより、前記吸着装置を通過する空気の流量と、前記吸着装置を介さずに前記バイパス流路を通過する空気の流量とが異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の化学発光式窒素酸化物濃度計。
  4. 前記吸着装置を通過する空気の流量と、前記吸着装置を介さずに前記バイパス流路を通過する空気の流量との流量比が、10:1〜100:1であることを特徴とする請求項3に記載の化学発光式窒素酸化物濃度計。
JP2016208830A 2016-10-25 2016-10-25 化学発光式窒素酸化物濃度計 Active JP6642378B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016208830A JP6642378B2 (ja) 2016-10-25 2016-10-25 化学発光式窒素酸化物濃度計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016208830A JP6642378B2 (ja) 2016-10-25 2016-10-25 化学発光式窒素酸化物濃度計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018072032A true JP2018072032A (ja) 2018-05-10
JP6642378B2 JP6642378B2 (ja) 2020-02-05

Family

ID=62114077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016208830A Active JP6642378B2 (ja) 2016-10-25 2016-10-25 化学発光式窒素酸化物濃度計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6642378B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11162926B2 (en) 2019-05-07 2021-11-02 Shimadzu Corporation Chemiluminescence type nitrogen oxide concentration meter
WO2022113603A1 (ja) * 2020-11-24 2022-06-02 株式会社堀場製作所 ガス分析装置、ガス分析方法、ガス分析装置用プログラム
US11815433B2 (en) * 2019-05-03 2023-11-14 Shimadzu Corporation Adsorption apparatus and chemiluminescence type nitrogen oxide concentration meter

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11815433B2 (en) * 2019-05-03 2023-11-14 Shimadzu Corporation Adsorption apparatus and chemiluminescence type nitrogen oxide concentration meter
US11162926B2 (en) 2019-05-07 2021-11-02 Shimadzu Corporation Chemiluminescence type nitrogen oxide concentration meter
WO2022113603A1 (ja) * 2020-11-24 2022-06-02 株式会社堀場製作所 ガス分析装置、ガス分析方法、ガス分析装置用プログラム
DE112021006132T5 (de) 2020-11-24 2023-09-07 Horiba, Ltd. Gasanalysevorrichtung, gasanalyseverfahren und programm für eine gasanalysevorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JP6642378B2 (ja) 2020-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10295517B2 (en) Heated graphite scrubber to reduce interferences in ozone monitors
JP6642378B2 (ja) 化学発光式窒素酸化物濃度計
US3620931A (en) Gas analysis method
JPS5810131Y2 (ja) 二酸化硫黄のけい光検出装置
JP7001616B2 (ja) ガス分析装置及びガス分析方法
JP2010096753A (ja) 水銀捕集剤、水銀捕集ユニットおよび水銀分析装置ならびにその方法
US11162926B2 (en) Chemiluminescence type nitrogen oxide concentration meter
JP6653175B2 (ja) 揮発性有機化合物測定装置および揮発性有機化合物測定方法
JP2005315739A (ja) 反応性ガス検出装置及びホルムアルデヒドガス検出装置
KR102260168B1 (ko) 저농도 대기 오염 물질 농축 키트
JP6209519B2 (ja) 膜交換ユニットおよび膜交換ユニットを有するシステム
US20140017129A1 (en) Oxidation method and oxidation apparatus of sulfur compounds in sample gas and analysis apparatus for sulfur compounds
RU2583166C1 (ru) Полупроводниковый газовый сенсор
Campbell et al. Effect of water and carbon dioxide in chemiluminescent measurement of oxides of nitrogen
JP2004138467A (ja) 紫外線吸収式測定装置および測定試料の処理方法
JP6729293B2 (ja) 吸着装置及び化学発光式窒素酸化物濃度計
CN105424866B (zh) 一种通过测定氢及一氧化碳来对混合气体进行快速分析的方法
JP3582399B2 (ja) 化学発光式窒素酸化物計
EP3146319B1 (en) Fuse for detecting failure of gas trap
JP2004226098A (ja) 流体変調式測定装置
JP2009103616A (ja) 気流制御ユニット
US11815433B2 (en) Adsorption apparatus and chemiluminescence type nitrogen oxide concentration meter
JP3216698U (ja) 赤外線ガス分析計
JP6213191B2 (ja) ガス分析装置
JP2009276082A (ja) シリンジ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190109

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191216

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6642378

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151