JP2018071374A - 内燃機関の故障判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が複雑化することなく、圧力センサの異常状態を検出することができる内燃機関の故障判定装置を提供すること。【解決手段】ECUは、ステップS2からS9で、吸気弁、排気弁を閉弁状態または開弁状態の一方から他方を経て再び一方に変化させる開閉動作を、所定期間ごとに複数回にわたって実施し、1回の開閉動作時の圧力センサが検出する圧力の差分を圧力変化量として算出する。そして、ECUは、ステップS12で複数の開閉動作ごとの圧力変化量を比較することで、圧力センサが故障しているか否かを判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の故障判定装置に関する。
従来の内燃機関の故障判定装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、圧力センサによりPMフィルタの前後の差圧を検出することで、パティキュレートフィルタにおけるPM捕集量を推定すること、および、PMフィルタの溶損等の故障を判定することが記載されている。また、特許文献1には、圧力センサが正常であるかを診断することが記載されている。特許文献1に記載の技術によれば、PMフィルタの状態によって影響される未確定成分を排除した物理量のみで、故障判定を行うことができる。
特開2008−111409号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、PMフィルタの状態による影響を排除して圧力センサを診断するために、基準圧力として外気を導入する必要がある。このため、外気を導入するための外部圧力導入構造を備えることで構造が複雑化してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、構造が複雑化することなく、圧力センサの異常状態を検出することができる内燃機関の故障判定装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決する内燃機関の故障判定装置の発明の一態様は、内燃機関の吸気の流量または排気の流量を調整する調整弁と、前記吸気または前記排気の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサが故障しているか否かを判定する制御部とを備える故障判定装置であって、前記制御部は、前記調整弁を閉弁状態または開弁状態の一方から他方を経て再び一方に変化させる開閉動作を、所定期間ごとに複数回にわたって実施し、1回の前記開閉動作時の前記圧力センサが検出する圧力の差分を圧力変化量として算出し、複数の前記開閉動作ごとの前記圧力変化量を比較することで、前記圧力センサが故障しているか否かを判定することを特徴とする。
このように本発明によれば、構造が複雑化することなく、圧力センサの異常状態を検出することができる。
図1は、本発明の一実施例に係る内燃機関の故障判定装置を搭載する車両の構成図である。 図2は、本発明の一実施例に係る内燃機関の故障判定装置における、故障判定動作の手順を説明するフローチャートである。 図3は、本発明の一実施例に係る内燃機関の故障判定装置における、センサの正常時のセンサの検出信号の変化を示すタイムチャートである。 図4は、本発明の一実施例に係る内燃機関の故障判定装置における、センサの異常時のセンサの検出信号の変化を示すタイムチャートである。
本発明の一実施の形態に係る内燃機関の故障判定装置は、内燃機関の吸気の流量または排気の流量を調整する調整弁と、吸気または排気の圧力を検出する圧力センサと、圧力センサが故障しているか否かを判定する制御部とを備える故障判定装置であって、制御部は、調整弁を閉弁状態または開弁状態の一方から他方を経て再び一方に変化させる開閉動作を、所定期間ごとに複数回にわたって実施し、1回の開閉動作時の圧力センサが検出する圧力の差分を圧力変化量として算出し、複数の開閉動作ごとの圧力変化量を比較することで、圧力センサが故障しているか否かを判定することを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る内燃機関の故障判定装置は、構造が複雑化することなく、圧力センサの異常状態を検出することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係る内燃機関の故障判定装置について詳細に説明する。
図1において、本発明の一実施例に係る内燃機関の故障判定装置を搭載した車両1は、内燃機関としてのエンジン2と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit)3とを含んで構成されている。
エンジン2は、ピストンが気筒内を2往復する間に吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行なう4サイクルのエンジンによって構成されている。エンジン2は、例えば、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンからなる。
各気筒に収納されたピストンは、コネクティングロッドを介してクランクシャフトに連結されている。コネクティングロッドは、ピストンの往復動をクランクシャフトの回転運動に変換するようになっている。
エンジン2の吸気側には、空気をエンジン2に導入するためのインテークマニホールド5が設けられている。インテークマニホールド5は、外気を吸入するための吸気管4に接続されている。
インテークマニホールド5には、吸気圧センサとしての圧力センサ21が設けられており、この圧力センサ21は、インテークマニホールド5の圧力を検出し、検出信号をECU3に送信する。圧力センサ21の先端部21Aは、インテークマニホールド5に開口している。
吸気管4には、エンジン2の吸入空気量を調整するための調整弁としての吸気弁8が設けられている。吸気弁8は、ECU3からの指令信号に応じて開度(スロットル開度)が制御されることで、空気の流量を調整するようになっている。
エンジン2の排気側には、エンジン2内で燃焼によって発生した排気ガスを排出するための排気管6が設けられている。排気管6にはパティキュレートフィルタ7が設けられており、このパティキュレートフィルタ7は、排気ガス中の粒子状物質を捕集するようになっている。
排気管6におけるパティキュレートフィルタ7の上流側には、調整弁としての排気弁9が設けられている。排気弁9は、ECU3からの指令信号に応じて開度が制御されることで、排気ガスの流量を調整するようになっている。
排気管6には、圧力センサ22が設けられており、この圧力センサ22は、排気管6におけるパティキュレートフィルタ7の上流側と下流側に導入管22A、22Bを備えている。圧力センサ22は、パティキュレートフィルタ7の上流側の圧力と下流側の圧力の圧力を導入管22A、22Bにより導入して、圧力差を検出する差圧センサからなる。
また、エンジン2には、インテークマニホールド5と排気管6とを連通するEGR管11が設けられている。EGR管11は、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気側に還流させるEGRを行なわせるようになっている。このEGR管11には、EGR管11を全開から全閉の間で開閉するEGR弁12が設けられている。EGR弁12は、ECU3に電気的に接続されている。
EGR弁12は、ECU3からの指令信号に応じてバルブ開度が制御されることで、吸気側に還流させるEGRガスの量を調整するようになっている。EGR管11の途中にはEGRクーラ13が設けられており、このEGRクーラ13は、外気との熱交換によりEGRガスを冷却するようになっている。
ECU3は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、フラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
ECU3のROMには、各種制御定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをECU3として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータユニットは、ECU3として機能する。
ECU3の入力ポートには、上述の圧力センサ21、22等の各種センサ類が接続されている。一方、ECU3の出力ポートには、吸気弁8、排気弁9、EGR弁12および不図示のインジェクタ等の各種装置が接続されている。
このようなエンジン2では、EGRガスに曝されて圧力センサ21の先端部21Aにデポジットが蓄積すると、先端部21Aが詰まってしまい、圧力センサ21が正常に機能しなくなる。また、圧力センサ22の導入管22A、22Bが詰まった場合も、圧力センサ22が正常に機能しなくなる。
そこで、ECU3は、次に示す動作により圧力センサ21が異常であるか正常であるかを診断するようになっている。
本実施例では、ECU3は、燃料噴射を中止するフューエルカットの実行中に、閉弁状態にある吸気弁8または排気弁9を開弁状態を経て閉弁状態に変化させる開閉動作を実施する。ECU3は、この開閉動作を所定期間ごとに複数回にわたって実施する。この開閉動作は短時間であるため、開閉動作によりインテークマニホールド5の圧力および排気管6の圧力は、大気圧側に向かってスパイク状となるように変化する。
そして、ECU3は、1回の開閉動作時の圧力センサ21が検出する圧力の差分を圧力変化量として算出する。同様に、ECU3は、1回の開閉動作時の圧力センサ22が検出する圧力の差分を圧力変化量として算出する。
そして、ECU3は、複数の開閉動作ごとの圧力変化量を比較することで、圧力センサ21、22が故障しているか否かを判定するようになっている。なお、開閉動作は、吸気弁8または排気弁9の一方に対して実施してもよい。また、開閉動作は、開弁状態にある吸気弁8または排気弁9を閉弁状態を経て開弁状態に変化させる態様の動作であってもよい。
以上のように構成された本実施例に係る内燃機関の故障判定装置による故障判定動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。なお、図2のフローチャートでは、吸気弁8および排気弁9を単に調整弁という。
ECU3は、ステップS1で、燃料噴射を中止するフューエルカット(図中、F/Cと記す)の実行中であるか否かを判定する。ECU3は、フューエルカットの実行中ではない場合は、このステップS1繰り返し、フューエルカットの実行中である場合は、ステップS2で所定時間カウントする。
次いで、ECU3は、ステップS3で、所定の繰り返し回数nをn+1にインクリメントし、ステップS4で調整弁を開弁する。
次いで、ECU3は、ステップS5で、開弁時の圧力をPdn_openとして検出し、ステップS6で調整弁を閉弁する。
次いで、ECU3は、ステップS7で、閉弁時の圧力をPdn_closeとして検出し、ステップS8で、調整弁の開閉による圧力変動量を、開閉時圧力差Pdnとして算出する。この開閉時圧力差Pdnは、Pdn_open−Pdn_closeから算出する。
これらのステップS4からステップS8の処理により、調整弁の1回の開閉に係る開閉時圧力差Pdnが求まる。
次いで、ECU3は、ステップS9で開閉時圧力差Pdnを記憶し、ステップS10で調整弁のN回分の開閉に係る開閉時圧力差Pdnを検出したか否かを判定する。
ECU3は、ステップS10でN回分検出していない場合は、ステップS11でフューエルカットカットが継続中であるか否かを判定する。
ステップS11でフューエルカットが継続中である場合、ECU3はステップS2からS9を再び実行する。ステップS11でフューエルカットが継続中でではない場合、ECU3は、今回の動作を終了する。
ECU3は、ステップS10でN回分検出している場合は、ステップS12で故障判定であるか否か、すなわち圧力センサ21、22が故障しているか否かを判定する。このステップS12における故障判定手法の具体例については、図3、図4を参照して後述する。
ステップS12で故障判定の場合、ECU3は、ステップS13で故障フラグを0にセットする。故障フラグが0にセットされると、圧力センサ21、22が故障していることが警告ランプ等により報知される。
ステップS12で故障判定ではない場合、ECU3は、ステップS13で故障フラグを1にセットする。
その後、ECU3は、ステップS15で故障判定動作に係る各パラメータを初期状態にリセットし、今回の動作を終了する。
次に、図3、図4を参照して、圧力センサ21、22が正常の場合と異常の場合とにおける故障判定手法の具体例を説明する。図3は、圧力センサ21、22が正常の場合の、エンジン回転数、アクセル信号の状態、吸気側の圧力センサ21の値、排気側圧力センサ22の値、調整弁制御信号の状態を時系列で示すタイムチャートである。図4は、圧力センサ21、22が異常の場合の、エンジン回転数、アクセル信号の状態、吸気側の圧力センサ21の値、排気側の圧力センサ22の値、調整弁制御信号の状態を時系列で示すタイムチャートである。
図3において、時刻t1では、アクセルが踏み込まれていることでアクセル信号がONになっており、エンジン回転数も相対的に大きな回転数になっている。この定常状態では、吸気側の圧力センサ21の値は、大気圧より小さい圧力であるP3になっている。また、排気側の圧力センサ22の値は、大気圧より大きな圧力であるP7になっている。
なお、この状態では、エンジン回転数が高いほど、吸気管4の圧力が大きく負圧は弱くなる(大気圧に近づく)。また、アクセル開度が小さくエンジン回転数が低いほど、吸気管4の圧力が小さく負圧は強くなる(真空方向に近づく)。
その後、時刻t2でアクセル信号がOFFになったことでエンジン回転数が低下し始める。また、この時刻t2では、フューエルカットが開始される。この時刻t2では、エンジン回転数が低下しているため、吸気管4の圧力および排気管6の圧力は低下する。
すなわち、時刻t2以降は、加速走行からコースト走行または減速走行への移行に伴ってフューエルカットが実行されており、エンジン回転数が高い状態から低い状態へフューエルカットが継続される。そのため、吸気管4の圧力は、大気圧に近い状態から真空方向へ変動し、排気管6の圧力は、大気圧より高い高圧から大気圧方向へ変動する。
その後、時刻t3から時刻t4にわたる短時間、ECU3により開弁信号がONにされたことで、全閉状態であった吸気弁8および排気弁9が全開にされ、吸気側の圧力センサ21の圧力および排気側の圧力センサ22の圧力が一時的に大気圧側に変化する。
これにより、吸気弁8の開弁中と開弁後での吸気側の圧力センサ21の検出する圧力差がP1になる。また、排気弁9の開弁中と開弁後での排気側の圧力センサ22の検出する圧力差がP5になる。
その後、所定期間後の時刻t5から時刻t6にわたる短時間、再度、ECU3により開弁信号がONにされたことで、全閉状態であった吸気弁8および排気弁9が全開にされ、吸気側の圧力センサ21の圧力および排気側の圧力センサ22の圧力が一時的に大気圧側に変化する。
その後、所定期間後の時刻t7から時刻t8にわたる短時間、再度、ECU3により開弁信号がONにされたことで、全閉状態であった吸気弁8および排気弁9が全開にされ、吸気側の圧力センサ21の圧力および排気側の圧力センサ22の圧力が一時的に大気圧側に変化する。
これにより、吸気弁8の開弁中と開弁後での吸気側の圧力センサ21の検出する圧力差がP2になる。また、排気弁9の開弁中と開弁後での排気側の圧力センサ22の検出する圧力差がP6になる。
その後、エンジン回転数は小さな回転数で一定になり、吸気側の圧力センサ21および排気側の圧力センサ22の圧力は、P4、P8まで減少して一定になる。
図3では、吸気側の圧力センサ21において、時刻t2から時刻t3にわたる最初の開閉動作時の圧力変化量P1が、時刻t7から時刻t8にわたる最後の開閉動作時の圧力変化量P2より小さい。吸気側の圧力センサ21に対しては、ECU3は、このようにP1<P2であることを条件として圧力センサ21が正常であると判定する。
また、図3では、排気側の圧力センサ22において、時刻t2から時刻t3にわたる最初の開閉動作時の圧力変化量P5が、時刻t7から時刻t8にわたる最後の開閉動作時の圧力変化量P6より大きい。排気側の圧力センサ22に対しては、ECU3は、このように、P5>P6であることを条件として圧力センサ22が正常であると判定する。
なお、圧力センサ21、22が正常であると判定する条件は、上記以外に、P3>P4、P3/P1>1、P4/P2<1であってもよい。
図4において、時刻t11および時刻t12では、図3と同様の状態となっている。アクセルが踏み込まれていることでアクセル信号がONになっており、エンジン回転数も大きな回転数で一定になっている。この定常状態では、吸気側の圧力センサ21の値は、大気圧より小さい圧力であるP3になっている。また、排気側の圧力センサ22の値は、大気圧より大きな圧力であるP7になっている。
その後、時刻t13から時刻t14にわたる短時間、ECU3により開弁信号がONにされたことで、全閉状態であった吸気弁8および排気弁9が全開にされ、吸気側と排気側とで圧力センサ21、22の圧力が一時的に大気圧側に変化する。これにより、吸気弁8の開弁中と開弁後での吸気側の圧力センサ21の検出する圧力差がP1になる。また、排気弁9の開弁中と開弁後での排気側の圧力センサ22の検出する圧力差がP5になる。
その後、所定期間後の時刻t15から時刻t16にわたる短時間、再度、ECU3により開弁信号がONにされたことで、全閉状態であった吸気弁8および排気弁9が全開にされ、吸気側と排気側とで圧力センサ21、22の圧力が一時的に大気圧側に変化する。
その後、所定期間後の時刻t17から時刻t18にわたる短時間、再度、ECU3により開弁信号がONにされたことで、全閉状態であった吸気弁8および排気弁9が全開にされ、吸気側と排気側とで圧力センサ21、22の圧力が一時的に大気圧側に変化する。これにより、吸気弁8の開弁中と開弁後での吸気側の圧力センサ21の検出する圧力差がP2になる。また、排気弁9の開弁中と開弁後での排気側の圧力センサ22の検出する圧力差がP6になる。
その後、エンジン回転数が小さな回転数で一定になり、吸気側の圧力センサ21の圧力および排気側の圧力センサ22の圧力は、P4、P8まで減少して一定になる。
図4では、吸気側の圧力センサ21において、時刻t12から時刻t13にわたる最初の開閉動作時の圧力変化量P1が、時刻t17から時刻t18にわたる最後の開閉動作時の圧力変化量P2より大きい。吸気側の圧力センサ21に対しては、ECU3は、このようにP1≧P2であることを条件として圧力センサ22が異常であると判定する。
また、図4では、排気側の圧力センサ22において、時刻t12から時刻t13にわたる最初の開閉動作時の圧力変化量P5が、時刻t17から時刻t18にわたる最後の開閉動作時の圧力変化量P6より小さい。排気側の圧力センサ22に対しては、ECU3は、このようにP5≦P6であることを条件として圧力センサ22が異常であると判定する。なお、圧力センサ22が正常であると判定する条件は、上記以外に、P3≦P4、P1:P2≒1:1、P3:P4≒1:1であってもよい。
このように、図4では、フューエルカットを伴ったコースト走行中に吸気弁8、排気弁9を開放する開閉動作を複数回行い、開閉動作毎の圧力センサ21、22の変動状態(応答性、過渡特性)を比較することで圧力センサ21、22の目詰まり等の異常状態を診断している。
仮に、開閉動作を1回しか行わなかった場合、1回の動作による圧力変動とある閾値とを比較するだけでは、目詰まり状態が著しい状態でしか異常状態と判定できない。本実施例では、複数回の開閉動作を行い、開閉動作毎に圧力変動を検出しているため、圧力センサ21、22が完全に塞がっていないがメンテナンスを必要とする程度の目詰まり状態であっても、この状態を検出することができる。また、本実施例では基準大気圧としての大気圧を導入する必要がなく、大気圧導入口を不要にできる。
このように、本実施例では、ECU3は、吸気弁8、排気弁9を閉弁状態または開弁状態の一方から他方を経て再び一方に変化させる開閉動作を、所定期間ごとに複数回にわたって実施し、1回の開閉動作時の圧力センサ21、22が検出する圧力の差分を圧力変化量として算出し、複数の開閉動作ごとの圧力変化量を比較することで、圧力センサ21、22が故障しているか否かを判定する。
これにより、圧力センサ21、22の検出信号を、吸気弁8、排気弁9の複数回の開閉動作ごとの検出データ間で比較することで、圧力センサ21、22の目詰まり等の異常状態を検出することができる。また、圧力センサ21、22に基準圧力としての外気を導入する必要がないため、外気導入構造が不要となり、構造が複雑化することがない。
この結果、構造が複雑化することなく、圧力センサ21、22の異常状態を検出することができる。
また、本実施例では、ECUは、最初の開閉動作時の圧力変化量と、最後の開閉動作時の圧力変化量とを比較することで、圧力センサ21、22が故障しているか否かを判定する。
これにより、エンジン2の運転状態や周辺環境の状態による検出誤差を排除した故障判定を実施することができる。
また、本実施例では、ECU3は、燃料噴射を中止するフューエルカットの実行中に、吸気弁8、排気弁9を閉弁状態から開弁状態を経て閉弁状態に変化させる開閉動作を実施する。
これにより、フューエルカットの実行中の吸気弁8、排気弁9の一時的な開弁ではドライバビリティが低下することがないため、ドライバビリティを損なうことなく圧力センサ21、22が故障しているか否かを判定することができる。
また、本実施例では、圧力センサ22は、エンジン2の排気管6に配置されるパティキュレートフィルタ7の上流側の圧力と下流側の圧力の圧力差を検出する差圧センサからなる。そして、ECU3は、最初の開閉動作時の圧力変化量が、最後の開閉動作時の圧力変化量より小さい場合、圧力センサ22が正常であると判定する。
これにより、排気弁9を開閉することで吸気および排気の流量が増減し、圧力センサ21、22の圧力が変化する。このため、排気弁9を開閉したときの圧力センサ21、22の圧力の変化を監視することで、圧力センサ21、22の故障判定を実施することができる。圧力センサ22については、最初の開閉動作時の圧力変化量が、最後の開閉動作時の圧力変化量より小さい場合に正常であると判定できる。
また、本実施例では、圧力センサ21は、エンジン2の吸気管4に設置された吸気圧センサからなる。そして、ECU3は、最初の開閉動作時の圧力変化量が、最後の開閉動作時の圧力変化量より大きい場合、圧力センサ21が正常であると判定する。
これにより、吸気弁8を開閉することで吸気および排気の流量が増減し、増減する流量に従って圧力センサ21、22は大気圧に近づく。吸気側では、通常はインテークマニホールド5の圧力が負圧のため、負圧から大気圧に近づく。また、排気側では、通常は排気管6内に高温で高圧の排気が流通しているため、高圧状態から大気圧に近づく。このため、吸気弁8を開閉したときの圧力センサ21、22の圧力の変化を監視することで、圧力センサ21、22の故障判定を実施することができる。圧力センサ21については、最初の開閉動作時の圧力変化量が、最後の開閉動作時の圧力変化量より大きい場合に正常であると判定できる。
なお、本実施例は、吸気側の圧力センサ21および排気側の圧力センサ22の両方の故障を検知しているが、何れか一方でもよい。例えば、排気側の圧力センサ22がない場合、吸気側の圧力センサ21に対して故障の検出を行う。
また、圧力センサ21、22の故障判定を実施するにあたっては、吸気弁8と排気弁9を同時に開放しないようにする。もしくは、吸気弁8と排気弁9を同時に開弁状態から閉弁状態へ変更しないようにする。吸気弁8または排気弁9を開弁する代わりにEGR弁12を開弁することで圧力センサ21、22の故障を判定するようにしてもよい。吸気弁8、排気弁9またはEGR弁12のいずれか1つを開放することで圧力センサ21、22の故障判定を好適に実施することが可能である。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
2 エンジン(内燃機関)
3 ECU(制御部)
4 吸気管
6 排気管
7 パティキュレートフィルタ
8 吸気弁(調整弁)
9 排気弁(調整弁)
21 圧力センサ
22 圧力センサ

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気の流量または排気の流量を調整する調整弁と、
    前記吸気または前記排気の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサが故障しているか否かを判定する制御部とを備える故障判定装置であって、
    前記制御部は、
    前記調整弁を閉弁状態または開弁状態の一方から他方を経て再び一方に変化させる開閉動作を、所定期間ごとに複数回にわたって実施し、
    1回の前記開閉動作時の前記圧力センサが検出する圧力の差分を圧力変化量として算出し、
    複数の前記開閉動作ごとの前記圧力変化量を比較することで、前記圧力センサが故障しているか否かを判定することを特徴とする内燃機関の故障判定装置。
  2. 前記制御部は、最初の前記開閉動作時の前記圧力変化量と、最後の前記開閉動作時の前記圧力変化量とを比較することで、前記圧力センサが故障しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の故障判定装置。
  3. 前記制御部は、燃料噴射を中止するフューエルカットの実行中に、前記調整弁を閉弁状態から開弁状態を経て前記閉弁状態に変化させる開閉動作を実施することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の故障判定装置。
  4. 前記圧力センサは、前記内燃機関の排気管に配置されるパティキュレートフィルタの上流側の圧力と下流側の圧力の圧力差を検出する差圧センサからなり、
    前記制御部は、最初の前記開閉動作時の前記圧力変化量が、最後の前記開閉動作時の前記圧力変化量より小さい場合、前記圧力センサが正常であると判定することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の故障判定装置。
  5. 前記圧力センサは、前記内燃機関の吸気管に設置された吸気圧センサからなり、
    前記制御部は、最初の前記開閉動作時の前記圧力変化量が、最後の前記開閉動作時の前記圧力変化量より大きい場合、前記圧力センサが正常であると判定することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の故障判定装置。
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