JP2018071350A - カムシャフト - Google Patents
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Abstract
【課題】バルブの開弁特性を変更可能であり、且つ加工が容易なカムシャフト及びその組立方法を提供する。
【解決手段】筒状のアウターシャフト11に固定された第1カム12と、アウターシャフト11の外側に第1カム12に隣接して配置され、インナーシャフト21に固定された第2カム22とを備え、弁(2)のリフト量を最大リフト量に維持する第1円弧部35及び第2円弧部45が、第1カム12及び第2カム22に、互いにオーバーラップするように形成され、弁を開駆動するための開弁リフトカーブ36及び弁を閉駆動するための閉弁リフトカーブ47の少なくとも一方が、第1カム12及び第2カム22の一方のみに形成される。カムフォロア7に接触しないカーブ面37に精密な加工を施して閉弁リフトカーブ47を形成する必要、或いは精密加工により第2カム22に開弁リフトカーブ36を形成する必要がなく、加工が容易である。
【選択図】図3
【解決手段】筒状のアウターシャフト11に固定された第1カム12と、アウターシャフト11の外側に第1カム12に隣接して配置され、インナーシャフト21に固定された第2カム22とを備え、弁(2)のリフト量を最大リフト量に維持する第1円弧部35及び第2円弧部45が、第1カム12及び第2カム22に、互いにオーバーラップするように形成され、弁を開駆動するための開弁リフトカーブ36及び弁を閉駆動するための閉弁リフトカーブ47の少なくとも一方が、第1カム12及び第2カム22の一方のみに形成される。カムフォロア7に接触しないカーブ面37に精密な加工を施して閉弁リフトカーブ47を形成する必要、或いは精密加工により第2カム22に開弁リフトカーブ36を形成する必要がなく、加工が容易である。
【選択図】図3
Description
本開示は、互いに隣接して配置された2つのカムの相対回転角度を変更することでバルブの開弁特性を変更可能なカムシャフトに関する。
内側及び外側に2重構造とされ、連結手段によって互いに相対回動可能に連結されたインナーシャフト及びアウターシャフトと、インナーシャフトに固定された第1カムと、アウターシャフトに固定された第2カムとを備えたカムシャフトが公知である(特許文献1参照)。このカムシャフトでは、エンジンのクランクシャフトの駆動力がトルク伝達手段を介してインナーシャフトに伝達され、連結手段がアウターシャフトをインナーシャフトに対して回転駆動することにより、第2カムの第1カムに対する位相(即ち、回転角度)が変化する。つまり、第1カムがクランクシャフトに対して回転角度を固定された固定カムになり、第2カムがクランクシャフトに対して回転角度を可変とされた可動カムになっている。
このような2重構造のカムシャフトについて、互いに隣接して配置された固定カム及び可動カムを同一の弁に作用させることで、可動カムの固定カムに対する回転角度に応じて変化する合成プロフィールを、1つのカムの可変プロフィールとして使用することが提案されている(特許文献2参照)。この場合、最大リフト量の領域が固定カム及び可動カムの両方に円弧状に形成され、これらの円弧状の領域は、可動カムが固定カムに対して最大角度まで回転した時でも途切れることなく連続する態様で設けられる。
ところで、固定カムに対して可動カムが回転した場合、可動カムの回転方向側では可動カムのリフトカーブ(半径が変化する傾斜面)によってカムプロフィールが形成され、その反対側では固定カムのリフトカーブによってカムプロフィールが形成される。しかしながら、従来の2重構造のカムシャフトでは、第1カム及び第2カムが、例えば同一のカムにより、それぞれ独立したカムとして形成されており、全てのカムの外周面を全体的に高精度に加工する必要があった。
本発明は、このような背景に鑑み、互いに隣接して配置された2つのカムの相対回転角度を変更することでバルブの開弁特性を変更可能であり、且つ加工が容易なカムシャフト及びその組立方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明に係るカムシャフト(1)のある実施形態は、筒状のアウターシャフト(11)と、前記アウターシャフトに固定された第1カム(12)と、前記アウターシャフトの内部に回転可能に設けられたインナーシャフト(21)と、前記アウターシャフトの外側に前記第1カムに隣接して配置され、前記インナーシャフトに固定された第2カム(22)とを備え、弁(2)のリフト量を最大リフト量に維持する円弧部(35、45)が、前記第1カム及び前記第2カムの両方に、互いにオーバーラップするように形成され、前記弁を開駆動するための開弁リフトカーブ(36)及び前記弁を閉駆動するための閉弁リフトカーブ(47)の少なくとも一方が、前記第1カム及び前記第2カムの一方のみに形成されていることを特徴とする。ここで、円弧部が互いにオーバーラップするとは、第1カムと第2カムとが最大角度まで相対回転した時でも途切れることなく連続することを意味する。また、弁を開駆動するため或いは閉駆動するためのリフトカーブとは、弁を駆動するための部材(カムフォロア)を接触させ、接触によって動作を案内する面を意味する。
この構成によれば、互いに隣接して配置された第1カム及び第2カムの相対回転角度を変更することでバルブの開弁特性を変更可能である。また、開弁リフトカーブ又は閉弁リフトカーブが形成されない面は高精度の加工を要しない。そのため、カムの加工が容易である。
本発明の他の実施形態は、上記構成において、前記開弁リフトカーブ(36)が、前記第1カム及び前記第2カムの一方のみ(12)に形成され、前記閉弁リフトカーブ(47)が、前記第1カム及び前記第2カムの他方(22)のみに形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、開弁リフトカーブ又は閉弁リフトカーブが形成されない面が第1カム及び前記第2カムのそれぞれに設けられる。そのため、開弁リフトカーブ又は閉弁リフトカーブが第1カム及び第2カムの両方に設けられる場合に比べ、カムの加工が容易になる。また、開弁リフトカーブ又は閉弁リフトカーブが第1カム及び第2カムの両方に設けられる場合に比べ、第1カムと第2カムとの組付けに高い精度が要求されないため、第2カムの組付けが容易である。
本発明の他の実施形態は、上記構成において、前記第2カム(22)が、環状をなして前記インナーシャフト(21)の外周面に固定された環状部(41)と、前記環状部から径方向外側に突出し、前記開弁リフトカーブ及び前記閉弁リフトカーブの一方(47)及び前記円弧部(45)を形成するカム山部(43)とを有し、前記アウターシャフト(11)には、周方向に延びて前記第2カムの前記環状部を挿通可能なスリット(11a)が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2カムが、環状部を介してインナーシャフトの外周面に全周に亘って固定される。そのため、第2カムをインナーシャフトに強固に固定できる。なお、アウターシャフトに周方向に延びるスリットが形成されることで、第2カムのインナーシャフトへの固定が可能になり、第2カムの位置決めが容易になる。
本発明の他の実施形態は、上記構成において、前記第1カム(12)が、前記スリット(11a)の一端において前記第2カム(22)の前記カム山部(43)の端面に周方向に対向する第1対向面(38)を有することを特徴とする。
この構成によれば、第2カムと第1カムとの位相を揃える側への相対回転を第1対向面により規制することができる。また、組立時に、第2カムのカム山部を第1対向面に当接させて位置決めすることもできる。
本発明の他の実施形態は、上記構成において、前記第2カム(22)が、前記環状部(41)から径方向外側に突出し、前記開弁リフトカーブ及び前記閉弁リフトカーブの一方(47)に連続してベース円(30)の周方向の一部を形成する円弧状ベース円部(42)を更に有し、前記第1カム(12)が、前記スリットの他端において前記第2カムの前記円弧状ベース円部の端面に周方向に対向する第2対向面(39)を有することを特徴とする。
この構成によれば、第2カムと第1カムとの位相をずらす側への相対回転を第2対向面により規制することができる。また、組立時に、第2カムの円弧状ベース円部を第2対向面に当接させて位置決めすることもできる。
また、本発明のある実施形態は、上記構成のカムシャフト(1)の組立方法であって、前記スリット(11a)に前記第2カム(22)の前記環状部(41)を挿入する第1ステップと、前記アウターシャフト(11)の内部に前記インナーシャフト(21)を挿入し、前記インナーシャフトを前記環状部の内部に挿通させる第2ステップと、前記環状部を前記インナーシャフトに固定する第3ステップと、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、第2カムを所定の位置に配置した状態でアウターシャフトの内部にインナーシャフトを挿入することで、第2カムとインナーシャフトとの位置決め及び組立を容易にできる。
本発明の他の実施形態は、上記構成において、第3ステップでは、遅くとも前記第2ステップの前に加熱しておいた前記第2カム(22)を収縮させる焼き嵌めを行うことを特徴とする。
この構成によれば、冷し嵌めのためにインナーシャフトを冷却により収縮させる必要がなく、第2カムがインナーシャフトに固定された後にインナーシャフトが軸方向に収縮しないため、インナーシャフトの所定の軸方向位置に第2カムを固定できる。また、ピン等の固定部材を使用する必要やピン挿入孔を加工する必要がないため、加工及び組立が容易である。
このように本発明によれば、互いに隣接して配置された2つのカムの相対回転角度を変更することでバルブの開弁特性を変更可能であり、且つ加工が容易なカムシャフト及びその組立方法を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る吸気カムシャフト1の概略構成を示す縦断面図である。図1に示されるように、本発明に係る吸気カムシャフト1は、自動車のエンジンルームに縦置きに搭載される直列4気筒DOHCガソリンエンジン(以下、単にエンジンという)に使用される。エンジンは、各気筒に2つの吸気バルブ2及び2つの排気バルブを備えた4バルブエンジンである。吸気バルブ2は、吸気ロッカーアーム3を介して吸気カムシャフト1により駆動され、排気バルブは、排気ロッカーアームを介して排気カムシャフトにより駆動される。
吸気カムシャフト1は、気筒列方向に延在する筒状のアウターシャフト11を有している。アウターシャフト11には、各気筒につき1つ、合計4つの吸気カム(カムローブ、以下、第1カム12という。)が固定されている。また、アウターシャフト11には、互いに隣接する第1カム12の間の3箇所と、4つの第1カム12の軸方向両側の2箇所と、後端の1箇所との合計6箇所に、軸受によって軸支されるカムジャーナル13が設けられている。図1においては、わかり易いようにカムジャーナル13を拡径して示しているが、カムジャーナル13は、アウターシャフト11の円筒状の外周面に、隣接する部分と同一径に形成された領域である。アウターシャフト11の軸線は、吸気カムシャフト1の軸線1X(図2)に一致する。カムジャーナル13及びアウターシャフト11のカムジャーナル13が設けられた部分には、径方向に貫通するオイル供給孔13aが形成されている。
アウターシャフト11の軸方向の一端である前端(図の左端)には、フロントVTC14(Valve Timing Control)が組み込まれた吸気スプロケット15が設けられている。吸気スプロケット15には、クランクシャフトの前端に固定されたスプロケットにより駆動されるチェーン16が巻き掛けられる。吸気スプロケット15は、チェーン16を介してクランクシャフトにより、クランクシャフトの回転速度の1/2の回転速度をもってクランクシャフトと同期して回転駆動される。クランクシャフトの動力をアウターシャフト11に伝達する動力伝達手段として、チェーン16の代わりにベルトやギヤ列等が用いられてもよい。
フロントVTC14は、吸気スプロケット15が一体に設けられたハウジング17と、アウターシャフト11の前端に固定され、ハウジング17に収容されたロータ18と、ロータ18から放射状に延び、ハウジング17内に形成される油圧室17aを、吸気バルブ2の開タイミングを進める進角室と、吸気バルブ2の開タイミングを遅らせる遅角室とに区画するベーン19とを有する公知の構成のものである。フロントVTC14は、進角室又は遅角室に油圧を供給されることにより、ハウジング17に対するベーン19の回転位置を変化させる。これにより、フロントVTC14は、吸気スプロケット15に対するアウターシャフト11及び第1カム12の回転位置を変化させる。
アウターシャフト11の内部には、インナーシャフト21がアウターシャフト11と同軸に、即ち吸気カムシャフト1の軸線1X(図2)上に回転可能に設けられている。インナーシャフト21には、各気筒において対応する第1カム12に隣接して配置された合計4つの吸気カム(カムローブ、以下、第2カム22という。)が固定されている。第2カム22のインナーシャフト21に対する固定構造や固定手順については後述する。また、インナーシャフト21には、軸方向においてカムジャーナル13に対応する部分のうち、互いに隣接する第1カム12の間の3箇所と、4つの第1カム12の軸方向の両側(2箇所)との合計5箇所に、アウターシャフト11によって軸支されるインナージャーナル23が外周面から突出するように一体形成されている。
インナーシャフト21の軸方向の後端(図の右端)には、リヤVTC24が設けられている。リヤVTC24は、最も後端に設けられたカムジャーナル13に固定されたハウジング27と、インナーシャフト21の右端に固定され、ハウジング27に収容されたロータ28と、ロータ28から放射状に延び、ハウジング27内に形成される油圧室27aを、吸気バルブ2の開弁角度範囲を拡大させる拡大室と、吸気バルブ2の開弁角度範囲を縮小させる縮小室とに区画するベーン29とを有する公知の構成のものである。リヤVTC24は、最も後端に設けられたカムジャーナル13に形成された作動油路13bから拡大室又は縮小室に油圧を供給されることにより、ハウジング27に対するベーン29の回転位置を変化させる。これにより、リヤVTC24は、アウターシャフト11及び第1カム12に対するインナーシャフト21及び第2カム22の回転位置を変化させる。
吸気ロッカーアーム3は、吸気ロッカーシャフト4により軸支される基端3aを有し、揺動端に吸気バルブ2のステムエンドに当接するタペットアジャスタスクリュ6が設けられたスイングアーム型のロッカーアームである。吸気ロッカーアーム3の揺動端には、2つの吸気バルブ2のうち、対応する吸気バルブ2のステムエンドに当接する2つのタペットアジャスタスクリュ6が設けられている。吸気ロッカーアーム3の基端3aと揺動端との間の中間部には、気筒列方向に延びる同一軸線上に互いに隣接して配置されたローラからなる2つのカムフォロア7が回転可能に設けられている。2つのカムフォロア7は、第1カム12に対応する位置と第2カム22に対応する位置とに配置されている。他の実施形態では、単一のカムフォロア7が、第1カム12及び第2カム22の両方に対応する位置に設けられてもよい。
図2は、吸気カムシャフト1の要部斜視図であり、(A)では、アウターシャフト11及びインナーシャフト21を、第1カム12に対して軸方向両側に示し、(B)では、アウターシャフト11及びインナーシャフト21を、第1カム12に対して手前側で省略している。図3は、図2(A)に示される吸気カムシャフト1の要部の分解斜視図である。吸気カムシャフト1は、図2(A)に矢印で示されるように前から見て反時計回りに回転駆動される。
図2及び図3に示されるように、第1カム12は、アウターシャフト11の外側に環状に形成された第1カム後部12rと、第1カム後部12rに連続してアウターシャフト11の外側に円弧状に形成された第1カム前部12fとから構成される。第1カム後部12rは、環状をなしてアウターシャフト11の外周面に固定され、ベース円30を外周面に形成する環状ベース円部32と、環状ベース円部32から径方向外側に突出する第1カム山部33とにより構成される。第1カム前部12fは、環状ベース円部32の周方向の一部と、これに連続する第1カム山部33の周方向一部とにより構成される。
第1カム山部33の突出端の外周面には、吸気カムシャフト1の軸線1Xを中心とする円弧状を呈し、吸気バルブ2のリフト量を最大リフト量に維持する第1円弧部35が形成されている。第1カム山部33における第1円弧部35の回転方向側の外周面には、吸気バルブ2を開駆動するための開弁リフトカーブ36が形成されている。開弁リフトカーブ36は、ベース円30及び第1円弧部35に連続し、半径がベース円30の半径から第1円弧部35の半径まで徐々に拡大する傾斜面である。
開弁リフトカーブ36及び第1円弧部35は、カムフォロア7(図1)に接触し、吸気バルブ2のバルブリフトを規定する面である。そのため、開弁リフトカーブ36及び第1円弧部35は、正確なカムプロフィールを生成するために、精密な加工が施されて形成されている。一方、第1カム山部33の第1円弧部35の回転方向と相反する側のカーブ面37は、半径を変化させる傾斜面であるが、カムフォロア7に接触することはない。そのため、このカーブ面37に精密な加工は施されていない。
第1カム12は、本実施形態ではアウターシャフト11と別体に形成され、冷し嵌め、焼き嵌め、接着若しくは溶接によってアウターカムに固定される。他の実施形態では、第1カム12がアウターシャフト11に一体に形成されてもよい。
アウターシャフト11における第1カム前部12fに軸方向に一致し且つ第1カム前部12fが設けられない部分には、周方向に延びる円弧状のスリット11aが形成されている。スリット11aは、第1カム前部12fの前後方向の厚みと略同じ幅を有し、第1カム前部12fが設けられない部分の周方向の全長に亘って形成されている。即ち、スリット11aの延在方向の両端は、第1カム前部12fの周方向の端部に一致している。
第2カム22は、環状をなしてインナーシャフト21の外周面に固定された環状部41と、環状部41から径方向外側に円弧状に突出し、ベース円30の周方向の一部を外周面に形成する円弧状ベース円部42と、環状部41から径方向外側に突出する第2カム山部43とを有している。第2カム22は、環状部41と第2カム山部43とを有することにより、概ねd字形状(或いはb字形状)を呈している。第2カム22は、アウターシャフト11のスリット11aに挿通可能な幅及び外径を有している。第2カム22は、環状部41が径方向の外側からスリット11aに挿入されてアウターシャフト11の内部に配置され、インナーシャフト21に固定された状態で、円弧状ベース円部42及び第2カム山部43をスリット11aからアウターシャフト11の外側に突出させている。即ち、第2カム22は、第1カム前部12fに対して周方向に隣接して配置され、第1カム12の第1カム後部12rに対して軸線1X方向に隣接して配置される。
第2カム山部43の突出端の外周面には、吸気カムシャフト1の軸線1Xを中心とし且つ第1円弧部35と同じ半径を有する円弧状を呈し、吸気バルブ2のリフト量を最大リフト量に維持する第2円弧部45が形成されている。第2カム山部43における第2円弧部45の回転方向と相反する側の外周面には、吸気バルブ2を閉駆動するための閉弁リフトカーブ47が形成されている。閉弁リフトカーブ47は、第2円弧部45及びベース円30に連続し、半径が第2円弧部45の半径からベース円30の半径まで徐々に縮小する傾斜面である。
第2円弧部45及び閉弁リフトカーブ47は、カムフォロア7(図1)に接触し、吸気バルブ2のバルブリフトを規定する面である。そのため、第2円弧部45及び閉弁リフトカーブ47は、正確なカムプロフィールを生成するために、精密な加工が施されて形成されている。
図3に示されるように、第2カム山部43の第2円弧部45側の端部には、吸気カムシャフト1の軸線1Xを通る平面上に延在する第1端面48が形成されている。円弧状ベース円部42の第2カム山部43と相反する側の端部には、吸気カムシャフト1の軸線1Xを通る平面上に延在する第2端面49が形成されている。
第1カム前部12fにおける第1カム山部33側の端部には、吸気カムシャフト1の軸線1Xを通る平面上に延在し、第1端面48に周方向に対向する第1対向面38が形成されている。第1対向面38は、第2カム山部43の第1端面48に当接することで、第2カム22の回転方向への相対回転を阻止するストッパ面として機能する。図2(B)に示されるように、第1カム前部12fにおける環状ベース円部32側の端部には、吸気カムシャフト1の軸線1Xを通る平面上に延在し、第2端面49に周方向に対向する第2対向面39が形成されている。第2対向面39は、円弧状ベース円部42の第2端面49に当接することで、第2カム22の回転方向と相反する方向への相対回転を阻止するストッパ面として機能する。
即ち、第2カム22は、第1端面48が第1カム12の第1対向面38に当接する回転位置と、第2端面49が第1カム12の第2対向面39に当接する回転位置との間で回転可能である。第2カム22は、第1端面48を第1対向面38に当接させる回転位置にある時に、第2円弧部45の略全体を第1円弧部35にオーバーラップさせ、第2端面49を第2対向面39に当接させる回転位置にある時に、第2円弧部45の第1端面48側の一部のみを第1円弧部35にオーバーラップさせる。
図4は、上記構成の吸気カムシャフト1によるバルブリフト特性を示すグラフであり、(A)は、フロントVTC14による開弁位相の変更の態様を示し、(B)は、リヤVTC24による開弁角度範囲の変更の態様を示している。なお、グラフの横軸には、リフトタイミングをクランク角度単位で示し、縦軸にバルブリフト量を示している。
図4(A)に示されるように、フロントVTC14が、遅角室に油圧を供給され、吸気スプロケット15に対してアウターシャフト11を遅角させている時には、図2に示される第1カム12が回転方向と相反する側に駆動されて遅角側の回転位置にある。この時、吸気バルブ2のリフト量は想像線で示されるように変化する。なお、この状態では、リヤVTC24は、縮小室に油圧を供給され、吸気バルブ2の開弁角度範囲を縮小させている。即ち、図2に示される第2カム22が前から見て反時計回りに駆動されて第1カム12に対して進角し、第1端面48を第1対向面38に当接させている。
フロントVTC14が、進角室に油圧を供給され、吸気スプロケット15にしてアウターシャフト11を進角させると、図2に示される第1カム12が回転方向に駆動されて進角側の回転位置へ移動する。これにより、吸気バルブ2のリフトカーブは、実線で示されるように進角側に移動し、吸気バルブ2の開駆動及び閉駆動のタイミングが早くなる。
この状態において、リヤVTC24が拡大室に油圧を供給され、吸気バルブ2の開弁角度範囲を拡大させると、図2に示される第2カム22が第1カム12に対して回転方向と相反する側に駆動され、第2端面49を第2対向面39に当接させる遅角側の回転位置へ移動する。これにより、想像線で示される吸気バルブ2のリフトカーブは、実線のカーブで示されるように、リフト量が最大リフト量に維持される期間を長くして、閉弁タイミングのみを遅らせるように変化する。つまり、吸気バルブ2が早いタイミングで開駆動され、遅いタイミングで閉駆動されることにより、吸気バルブ2の開弁期間が長くなる。
このように、吸気カムシャフト1は、アウターシャフト11に対するインナーシャフト21の回転位置を変化させるようにリヤVTC24により駆動される。そして、吸気バルブ2のリフト量を最大リフト量に維持する第1円弧部35及び第2円弧部45が、第1カム12及び第2カム22に、互いにオーバーラップするように形成されている。そのため、吸気バルブ2の開弁期間を所望に変更することが可能である。
次に、図5を参照して、吸気カムシャフト1の組立方法について説明する。図5(A)に示されるように、アウターシャフト11、第1カム12、インナーシャフト21、第2カム22を用意する。なお、図5(A)には、1つの第1カム12がアウターシャフト11に固定されている状態を示している。アウターシャフト11にはスリット11aを形成しておく。最初に、第1カム12を、冷し嵌め、焼き嵌め、接着若しくは溶接等の適宜の方法によりアウターシャフト11に固定する。又は、第1カム12がアウターシャフト11に一体形成される場合には、切削等により第1カム12を予め形成しておく。
次に、図5(B)に示されるように、第2カム22の環状部41をアウターシャフト11のスリット11aに外側から挿入し、第2カム22をアウターシャフト11に対して軸線方向の適切な位置に配置する。この際、全ての第2カム22の第2カム山部43を、対応する第1カム12の第1対向面38に当接させる。これにより、全てに第2カム22の位置決めが容易に行われる。或いは、全ての第2カム22の円弧状ベース円部42を第2対向面39(図2(B)参照)に当接させることで位置決めを行ってもよい。なお、軸方向に互いに隣接する第1カム12の位相は実際には異なるが、図5では、理解を容易にするため、互いに隣接する第1カム12を同一の位相に示している。
第2カム22の環状部41をアウターシャフト11のスリット11aに挿入する前には、焼き嵌めにより第2カム22をインナーシャフト21に固定するために、第2カム22を予め加熱し、環状部41の孔を大きくしておく。その後、アウターシャフト11の内部にインナーシャフト21を挿入し、インナーシャフト21を第2カム22の環状部41に挿通させ、環状部41をインナーシャフト21の外周面に固定する。環状部41のインナーシャフト21に対する固定は、第2カム22を冷却して環状部41を収縮させる焼き嵌めにより行う。これにより、吸気カムシャフト1の組立作業が完了する。
以上のように構成され、組み立てられる吸気カムシャフト1によれば、次のような作用効果が得られる。即ち、図3に示されるように、吸気バルブ2を開駆動するための開弁リフトカーブ36が第1カム12のみに形成され、吸気バルブ2を閉駆動するための閉弁リフトカーブ47が第2カム22のみに形成されている。そのため、第1カム12のカーブ面37に精密加工を施して閉弁リフトカーブ47を形成する必要がなく、精密加工により第2カム22に開弁リフトカーブ36を形成する必要もない。従って、第1カム12及び第2カム22の加工が容易である。
第1カム12及び第2カム22の両方に開弁リフトカーブ36又は閉弁リフトカーブ47が設けられると、第1カム12と第2カム22との組付けに高い精度が要求されることになる。本実施形態では、開弁リフトカーブ36が第1カム12のみに形成され、閉弁リフトカーブ47が第2カム22のみに形成され、吸気カムシャフト1が上記のように組み立てられるため、第2カム22の組付けが容易である。
図2及び図3に示されるように、第2カム22は、環状をなしてインナーシャフト21の外周面に固定された環状部41と、環状部41から径方向外側に突出し、閉弁リフトカーブ47及び第2円弧部45を形成する第2カム山部43とを有している。アウターシャフト11には、周方向に延びて第2カム22の環状部41を挿通可能なスリット11aが形成されている。そのため、第2カム22が、環状部41を介してインナーシャフト21の外周面に全周に亘って固定され、インナーシャフト21に強固に固定される。なお、アウターシャフト11に周方向に延びるスリット11aが形成されることで、第2カム22のインナーシャフト21への固定が可能になり、第2カム22の位置決めが容易になる。
図3に示されるように、第1カム12は、スリット11aの回転方向側の一端において第2カム22の第2カム山部43の第1端面48に周方向に対向する第1対向面38を有している。そのため、第2カム22と第1カム12との位相を揃える側への相対回転を第1対向面38により規制することができる。また、組立時に、第2カム22の第2カム山部43を第1対向面38に当接させて位置決めすることもできる。
第2カム22は、環状部41から径方向外側に突出し、閉弁リフトカーブ47に連続してベース円30の周方向の一部を形成する円弧状ベース円部42を有している。図2(B)に示されるように、第1カム12は、スリット11aの回転方向と相反する側の一端において第2カム22の円弧状ベース円部42の第2端面49に周方向に対向する第2対向面39を有している。そのため、第2カム22と第1カム12との位相をずらす側への相対回転を第2対向面39により規制することができる。また、組立時に、第2カム22の円弧状ベース円部42を第2対向面39に当接させて位置決めすることもできる。
吸気カムシャフト1を組み立てる際には、図5(B)に示されるように、スリット11aに第2カム22の環状部41を挿入し、アウターシャフト11の内部にインナーシャフト21を挿入し、インナーシャフト21を環状部41の内部に挿通させ、環状部41をインナーシャフト21に固定する。そのため、第2カム22とインナーシャフト21との位置決め及び組立が容易である。
環状部41のインナーシャフト21への固定は、遅くともインナーシャフト21を環状部41に挿入する前に第2カム22を加熱しておき、第2カム22を冷却によって収縮させる焼き嵌めにより行う。そのため、冷し嵌めのためにインナーシャフト21を冷却して収縮させる必要がなく、環状部41の固定後の冷却によってインナーシャフト21が軸方向に収縮することないため、インナーシャフト21の所定の軸方向位置に第2カム22を固定できる。また、ピン等の固定部材を使用する必要や固定部材の挿入孔を加工する必要がないため、加工及び組立が容易である。
次に、図6を参照して変形例に係る吸気カムシャフト1について説明する。なお、上記実施形態と形態又は機能が同一又は同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。以下に示す他の変形例においても同様とする。
本変形例では、第1カム12が、円弧状の第1カム前部12fを有しておらず、第2カム22が、環状に形成されている。第2カム22の環状部41の外周面にベース円30が形成されており、第2カム山部43の外周面には、吸気バルブ2のリフト量を最大リフト量に維持する第2円弧部45、吸気バルブ2を閉駆動するための閉弁リフトカーブ47、及び、半径が変化する傾斜面からなるカーブ面46が形成されている。カーブ面46は、カムフォロア7に接触することはないため、精密な加工は施されない。上記実施形態と同様に、第1カム12のカーブ面37も、カムフォロア7に接触することはないため、精密な加工は施されない。従って、第1カム12及び第2カム22の加工が容易である。
第2カム22のインナーシャフト21への固定は、ピン50により行われる。即ち、アウターシャフト11の第1カム12に隣接する位置には、径方向に貫通し、周方向にピン50の直径よりも長い1対の長孔11bが形成されている。また、インナーシャフト21に、ピン50を圧入可能なピン挿入孔21aが径方向に貫通するように形成され、環状の第2カム22にも、ピン50を圧入可能な1対のピン挿入孔22aが径方向に貫通するように形成されている。第2カム22のピン挿入孔22aは、カーブ面46及びベース円30に開口する位置に配置されている。第2カム22にアウターシャフト11が挿入された状態で、これらのピン挿入孔21a、22aにピン50が圧入されることにより、第2カム22がアウターシャフト11の外側に配置された状態でアウターシャフト11に対して長孔11bの範囲で回転可能にインナーシャフト21に固定される。
このような構成においても、第1カム12のカーブ面37に精密加工を施して閉弁リフトカーブ47を形成する必要がなく、第2カム22のカーブ面46に精密加工を施して開弁リフトカーブ36を形成する必要がないため、第1カム12及び第2カム22の加工が容易である。
次に、図7を参照して他の変形例に係る吸気カムシャフト1について説明する。
本変形例では、第1カム12が、円弧状の第1カム前部12fを有しておらず、円弧状に形成された第2カム22が、ピン50によってインナーシャフト21に固定されている。第2カム22は、外周面がベース円30の周方向の一部を形成する円弧状ベース円部42と、円弧状ベース円部42に連続する第2カム山部43とを有している。第2カム山部43の外周面は、吸気バルブ2のリフト量を最大リフト量に維持する第2円弧部45、及び吸気バルブ2を閉駆動するための閉弁リフトカーブ47が形成されている。第1カム12の外周面には、ベース円30、開弁リフトカーブ36、第1円弧部35及びカーブ面37が形成されている。
アウターシャフト11の第1カム12に隣接する位置には、径方向に貫通し、周方向に長い1対の長孔11bが形成され、インナーシャフト21には、ピン50を圧入可能なピン挿入孔21aが径方向に貫通するように形成されている。円弧状の第2カム22には、ピン50を圧入可能なピン挿入孔22aが、ベース円30に開口するように貫通形成されている。第2カム22がアウターシャフト11に径方向に押し付けられた状態で、これらのピン挿入孔21a、22aにピン50が圧入されることにより、第2カム22がアウターシャフト11に対して長孔11bの範囲で回転可能にインナーシャフト21に固定される。
このような構成においても、第1カム12のカーブ面37に精密加工を施して閉弁リフトカーブ47を形成する必要がなく、第2カム22に開弁リフトカーブ36を形成する必要がないため、第1カム12及び第2カム22の加工が容易である。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、一例として吸気カムシャフト1としてカムシャフトの説明を行ったが、排気シャフトや、SOHCエンジンのカムシャフトに適用することも可能である。また、上記実施形態では、吸気カムシャフト1が吸気ロッカーアーム3を介して吸気バルブ2を駆動しているが、バルブリフタやプッシュロッド等を介してバルブを駆動してもよい。この他、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、手順など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 吸気カムシャフト
1X 軸線
2 吸気バルブ
3 吸気ロッカーアーム
7 カムフォロア
11 アウターシャフト
11a スリット
12 第1カム
21 インナーシャフト
22 第2カム
30 ベース円
35 第1円弧部
36 開弁リフトカーブ
38 第1対向面
39 第2対向面
41 環状部
42 円弧状ベース円部
43 第2カム山部
45 第2円弧部
47 閉弁リフトカーブ
1X 軸線
2 吸気バルブ
3 吸気ロッカーアーム
7 カムフォロア
11 アウターシャフト
11a スリット
12 第1カム
21 インナーシャフト
22 第2カム
30 ベース円
35 第1円弧部
36 開弁リフトカーブ
38 第1対向面
39 第2対向面
41 環状部
42 円弧状ベース円部
43 第2カム山部
45 第2円弧部
47 閉弁リフトカーブ
Claims (7)
- 筒状のアウターシャフトと、
前記アウターシャフトに固定された第1カムと、
前記アウターシャフトの内部に回転可能に設けられたインナーシャフトと、
前記アウターシャフトの外側に前記第1カムに隣接して配置され、前記インナーシャフトに固定された第2カムとを備え、
弁のリフト量を最大リフト量に維持する円弧部が、前記第1カム及び前記第2カムの両方に、互いにオーバーラップするように形成され、
前記弁を開駆動するための開弁リフトカーブ及び前記弁を閉駆動するための閉弁リフトカーブの少なくとも一方が、前記第1カム及び前記第2カムの一方のみに形成されていることを特徴とするカムシャフト。 - 前記開弁リフトカーブが、前記第1カム及び前記第2カムの一方のみに形成され、
前記閉弁リフトカーブが、前記第1カム及び前記第2カムの他方のみに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカムシャフト。 - 前記第2カムが、環状をなして前記インナーシャフトの外周面に固定された環状部と、前記環状部から径方向外側に突出し、前記開弁リフトカーブ及び前記閉弁リフトカーブの一方及び前記円弧部を形成するカム山部とを有し、
前記アウターシャフトには、周方向に延びて前記第2カムの前記環状部を挿通可能なスリットが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカムシャフト。 - 前記第1カムが、前記スリットの一端において前記第2カムの前記カム山部の端面に周方向に対向する第1対向面を有することを特徴とする請求項3に記載のカムシャフト。
- 前記第2カムが、前記環状部から径方向外側に突出し、前記開弁リフトカーブ及び前記閉弁リフトカーブの一方に連続してベース円の周方向の一部を形成する円弧状ベース円部を更に有し、
前記第1カムが、前記スリットの他端において前記第2カムの前記円弧状ベース円部の端面に周方向に対向する第2対向面を有することを特徴とする請求項4に記載のカムシャフト。 - 前記スリットに前記第2カムの前記環状部を挿入する第1ステップと、
前記アウターシャフトの内部に前記インナーシャフトを挿入し、前記インナーシャフトを前記環状部の内部に挿通させる第2ステップと、
前記環状部を前記インナーシャフトに固定する第3ステップと、を含むことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載のカムシャフトの組立方法。 - 第3ステップでは、遅くとも前記第2ステップの前に加熱しておいた前記第2カムを収縮させる焼き嵌めを行うことを特徴とする請求項6に記載のカムシャフトの組立方法。
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JP2016207459A JP2018071350A (ja) | 2016-10-24 | 2016-10-24 | カムシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016207459A JP2018071350A (ja) | 2016-10-24 | 2016-10-24 | カムシャフト |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018071350A true JP2018071350A (ja) | 2018-05-10 |
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Family Applications (1)
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JP2016207459A Pending JP2018071350A (ja) | 2016-10-24 | 2016-10-24 | カムシャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018071350A (ja) |
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2016
- 2016-10-24 JP JP2016207459A patent/JP2018071350A/ja active Pending
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