JP2018069881A - 浮沈式観測ブイ - Google Patents

浮沈式観測ブイ Download PDF

Info

Publication number
JP2018069881A
JP2018069881A JP2016210657A JP2016210657A JP2018069881A JP 2018069881 A JP2018069881 A JP 2018069881A JP 2016210657 A JP2016210657 A JP 2016210657A JP 2016210657 A JP2016210657 A JP 2016210657A JP 2018069881 A JP2018069881 A JP 2018069881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
floating
center
buoyancy
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016210657A
Other languages
English (en)
Inventor
雅明 市川
Masaaki Ichikawa
雅明 市川
研吾 小林
Kengo Kobayashi
研吾 小林
中川 敏彦
Toshihiko Nakagawa
敏彦 中川
真 田川
Makoto Tagawa
真 田川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2016210657A priority Critical patent/JP2018069881A/ja
Publication of JP2018069881A publication Critical patent/JP2018069881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】浮沈に伴う電力消費を抑えることができる浮沈式観測ブイの提供。
【解決手段】一実施形態に係る浮沈式観測ブイ4は、長手方向が水流の進行方向に配置される本体部41と、本体部41の長手方向の一端部41Aに膨縮可能に設けられた浮袋42aと、本体部41に収容され、浮袋42aを膨縮させるオイルを貯溜するオイルタンク41bと、を備え、オイルタンク41bは、浮袋42aの膨縮に伴う本体部41の浮心100の移動に、オイルの移動による本体部41の重心101の移動を同期させる位置に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、浮沈式観測ブイに関するものである。
浮沈式観測ブイとして、例えば、下記特許文献1に記載の有索式水中浮沈体が知られている。この有索式水中浮沈体は、索体に接続された状態で水中を浮沈可能に構成され、前後方向に延伸した形状を有する本体部と、本体部に配置された翼部と、本体部に配置され翼部の迎角を調整する迎角調整手段と、を備えている。
本体部は、略円筒形状を有し内部に水が浸入しないように水密に形成された胴部と、胴部の先端に配置され水中に曝露した曝露部を形成するノーズコーンと、を有する。ノーズコーンの内部には、膨縮可能な浮袋が配置され、胴部の内部には、浮袋に作動液(例えば、シリコンオイル)を注排液するオイルポンプと、作動液を貯蔵するオイルタンクとが配置されている。
浮袋に作動液を注液すると、浮袋が膨張してノーズコーン内の水が外部に押し出され、有索式水中浮沈体の見かけ上の体積が増大し、有索式水中浮沈体の比重が低下して浮力が増大することで浮上する。逆に、浮袋から作動液を排液すると、浮袋が収縮してノーズコーン内に水が流入し、有索式水中浮沈体の見かけ上の体積が減少し、有索式水中浮沈体の比重が上昇して浮力が低下することで沈降する。
特開2016−68877号公報
ところで、浮袋が膨縮すると、本体部の見かけ上の体積が増大するため、本体部の長手方向における浮心の位置が変動する。また、浮袋の膨縮に伴って作動液が移動するため、本体部の長手方向における重心の位置も変動する。ここで、本体部の長手方向において浮心の位置と重心の位置がずれると、本体部がモーメントを受けて、本体部の仰角が変動する。本体部の仰角が変動し、例えば、本体部が水平姿勢から頭下がり等になると、本体部が水流から負荷を受ける面積が大きくなり、水流が変化する度に本体部の深度補正を強いられる。
このため、上記従来技術では、本体部の内部に前後方向に移動可能に配置された質量体により構成される仰角調整手段を備えている。この仰角調整手段は、質量体(電池パック)と、リニアガイド及びボールねじによって構成され、当該質量体を本体部の長手方向に移動させることにより、本体部の重心を変動させ、本体部の迎角を調整する。しかしながら、この構成では、浮袋を膨縮させる度に、質量体を移動させる必要があり、電池パックの電力を消費し、電池寿命が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、浮沈に伴う電力消費を抑えることができる浮沈式観測ブイの提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、長手方向が水流の進行方向に配置される本体部と、前記本体部の長手方向の一端部に膨縮可能に設けられた浮袋と、前記本体部に収容され、前記浮袋を膨縮させる流体を貯溜する流体貯溜部と、を備え、前記流体貯溜部は、前記浮袋の膨縮に伴う前記本体部の浮心の移動に、前記流体の移動による前記本体部の重心の移動を同期させる位置に配置されている、浮沈式ブイを採用する。
また、本発明においては、前記浮袋の膨縮の前後で、前記本体部の長手方向における前記本体部の浮心の位置と重心の位置が一致している、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記本体部は、前記浮袋を覆うと共に、周囲の水を注排水可能な開口部が設けられたカバーを備え、前記本体部の浮心から前記流体貯溜部までのモーメントアームをlとし、前記本体部の浮心から前記浮袋までのモーメントアームをlとし、前記流体の密度をρとし、前記カバーの内部に注水された周囲の水の密度をρとしたときに、以下の関係を満たす、という構成を採用する。
Figure 2018069881
本発明では、浮袋を膨縮させる流体を貯溜する流体貯溜部の配置を調整し、浮袋の膨縮に伴う本体部の浮心の移動に、流体の移動による本体部の重心の移動を同期させ、浮袋の膨縮の前後で、本体部の長手方向における本体部の浮心の位置と重心の位置が大きくずれることがない構成を採用する。これにより、浮袋を膨縮させる度に、質量体を移動させる必要がなくなり、電力消費を抑えることができる。
したがって、本発明では、浮沈に伴う電力消費を抑えることができる浮沈式観測ブイが得られる。
本発明の実施形態における海洋情報収集システムを示す全体構成図である。 図1に示した浮沈式観測ブイの詳細図であり、(a)は浮上時、(b)は沈降時、を示している。 本発明の実施形態におけるオイルタンクの配置を示す模式図であり、(a)は浮袋最大膨張時、(b)は浮袋最小収縮時、を示している。 比較例として従来のオイルタンクの配置を示す模式図であり、(a)は浮袋最大膨張時、(b)は浮袋最小収縮時、を示している。 オイルタンクの配置の決め方を説明する説明図であり、(a)は浮袋最大膨張時、(b)は浮袋最大膨張時でない時、を示している。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために、例を挙げて説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明に用いる図面は、本発明の特徴を分かりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、本発明の特徴を分かりやすくするために、便宜上、省略した部分がある。
図1は、本発明の実施形態における海洋情報収集システムを示す全体構成図である。図2は、図1に示した浮沈式観測ブイの詳細図であり、(a)は浮上時、(b)は沈降時、を示している。
本実施形態の海洋情報収集システムは、図1に示すように、海底に配置されるアンカー1と、アンカー1に接続され海中に浮遊する中間ブイ2と、中間ブイ2に一端が接続された係留索3と、係留索3の他端に接続された浮沈式観測ブイ4と、を有する。
アンカー1は、中間ブイ2及び浮沈式観測ブイ4を海底に繋ぎ留めておくための部品である。アンカー1は、例えば、潮流によって移動しない重量を有する載置式の錘であってもよいし、杭等によって海底に固定されるものであってもよい。アンカー1は、海洋情報を取得したいエリア内の海底に配置される。
中間ブイ2は、浮沈式観測ブイ4の浮沈の起点を構成する部品である。中間ブイ2は、係留索21によりアンカー1と接続されており、係留索21の中間部には水中切離装置22が配置されている。水中切離装置22により、中間ブイ2の設置及び回収を容易に行うことができる。中間ブイ2は、アンカー1に対して略鉛直上の位置に浮遊可能な浮力を有する。
係留索3は、中間ブイ2と浮沈式観測ブイ4とを接続する部品である。係留索3の長さは、浮沈式観測ブイ4の海中待機位置の深度、浮沈式観測ブイ4が配置される潮流の速度、係留索3の潮流に対する抵抗の大きさ等の条件により、浮沈式観測ブイ4が浮上して海面に到達することができるように設定される。
浮沈式観測ブイ4は、海洋情報を取得したいエリア内で浮沈し所定の海洋情報を取得する部品である。浮沈式観測ブイ4は、潮流(水流)の進行方向に長手方向が配置される本体部41と、本体部41に配置された比重調整部42と、本体部41に配置されデータ転送を行うアンテナ43と、本体部41に配置され所定の海洋情報を取得する観測部44と、を有する。
本体部41は、密閉空間を形成する円筒形状の容器であり、その内部空間には、図2に示すように、オイル(流体)を注排液するオイルポンプ41a、オイルを貯溜するオイルタンク41b(流体貯溜部)、電子機器に電力を供給する電池パック41c、アンテナ43や観測部44等の制御を行う制御部41d等が配置されている。
本体部41は、潮流に対して略平行な姿勢を維持できるように細長い形状を有し、長手方向が潮流の進行方向に沿って配置される。このように浮沈式観測ブイ4の長手方向を潮流の進行方向に配置することにより、浮沈式観測ブイ4の潮流を受ける受圧面積を低減することができる。この本体部41には、海中における浮沈式観測ブイ4の姿勢を保持する安定翼41eが設けられている。
本体部41の長手方向の一端部41Aには、比重調整部42が設けられ、本体部41の長手方向の他端部41Bには、アンテナ43及び観測部44が設けられている。比重調整部42は、浮袋42aを膨張させることによって浮沈式観測ブイ4を浮上させ、比重調整部42の浮袋42aを収縮させることによって浮沈式観測ブイ4を沈降させ海中に待機させるようにしたものである。
アンテナ43は、観測部44により取得した海洋情報データを地上基地局や観測船等の主装置にデータ伝送する部品である。アンテナ43は、主装置のアンテナと直接的に交信してもよいし、通信衛星を介して主装置と交信するようにしてもよい。また、アンテナ43は、浮沈式観測ブイ4が海面に浮上した時にアンテナ43から定期的にデータ伝送するようにしてもよい。
観測部44は、所定の海洋情報を収集する部品である。観測部44は、例えば、塩分濃度等の基礎情報を取得するCTDセンサ(電気伝導度:Conductivity、温度:Temperature、深度:Depthを計測するセンサ)、海水のサンプリング採集を行う採水装置の他、圧力センサ、磁気センサ、放射線測定器、ソナー等、種々の計測・観測用のセンサや装置により構成される。
比重調整部42は、本体部41の長手方向の一端部41Aにおいて膨縮可能な浮袋42aと、浮袋42aの外周を覆うカバー42bと、本体部41内に配置されるオイルポンプ41aと、により構成される。浮袋42aは、海水に対して耐性を有する柔らかい素材(例えば、ゴム等)により構成される。
カバー42bは、浮袋42aの破損を抑制する部品であり、外周面に複数の開口部42cが形成されている。したがって、カバー42b内は海水で満たされた状態になっている。オイルポンプ41aは、本体部41の長手方向において接続配管41fを介して接続されたオイルタンク41bと浮袋42aとの間で、オイルを移動させるものである。なお、オイルポンプ41aの作動は、例えば、制御部41dによって制御される。
浮袋42aにオイルポンプ41aを作動させてオイルを注液すると、図2(a)に示したように、浮袋42aはカバー42b内で膨張し、カバー42b内の海水が開口部42cから海中に押し出される。その結果、浮沈式観測ブイ4の見かけ上の体積が増大し、浮沈式観測ブイ4の比重が低下し、浮力が増大する。したがって、浮沈式観測ブイ4を浮上させることができる。
オイルポンプ41aを作動させて浮袋42aからオイルを排液すると、図2(b)に示したように、浮袋42aはカバー42b内で収縮し、開口部42cからカバー42b内に
海水が流入する。その結果、浮沈式観測ブイ4の見かけ上の体積が減少し、浮沈式観測ブイ4の比重が上昇し、浮力が低下する。したがって、浮沈式観測ブイ4を降下させることができる。
図3は、本発明の実施形態におけるオイルタンクの配置を示す模式図であり、(a)は浮袋最大膨張時、(b)は浮袋最小収縮時、を示している。図4は、比較例として従来のオイルタンクの配置を示す模式図であり、(a)は浮袋最大膨張時、(b)は浮袋最小収縮時、を示している。
浮沈式観測ブイ4は、図3(a)及び図4(a)に示すように、浮袋最大膨張時、すなわち海面浮上時に水平姿勢になるよう、本体部41の長手方向における浮心100の位置と重心101の位置とを一致させるように機器配置を行っている。
ここで、図3(b)及び図4(b)に示すように、浮袋42aを収縮させると、本体部41の見かけ上の体積が減少するため、本体部41の長手方向において、本体部41の浮心100の位置が他端部41B側に変動する。
また、浮袋42aが収縮すると、浮袋42aからオイルタンク41bにオイルが移動するため、本体部41の長手方向において、本体部41の重心101の位置も他端部41B側に変動する。
従来の浮沈式観測ブイ4では、図4(b)に示すように、オイルタンク41bが浮袋42aの近くに配置されているため、本体部41の重心101の位置変動が、本体部41の浮心100の位置変動よりも小さくなる。そうすると、本体部41の長手方向において浮心100の位置と重心101の位置がずれ、本体部41がモーメントを受けて、例えば、本体部41が水平姿勢から頭下がりになる。
一方、本実施形態の浮沈式観測ブイ4では、図3(b)に示すように、オイルタンク41bが浮袋42aから離れて配置されているため、本体部41の重心101の位置変動が、本体部41の浮心100の位置変動と同期する(同じになる)。このため、浮袋42aの膨縮の前後で、本体部41の長手方向における本体部41の浮心100の位置と重心101の位置が大きくずれることがない。このため、従来のように仰角調整手段を作動させることなく、本体部41を水平姿勢に保つことができる。
本体部41の長手方向における浮心100の位置と重心101の位置のずれ量は、本体部41の仰角に影響する。本体部41の仰角が0度以外の場合、本体部41は潮流から揚力や降力を受ける。経験上、本体部41に許容される仰角は、およそ0〜+5[deg]である(プラスは頭上がりである)。よって、ここで定義する「浮袋42aの膨縮に伴う本体部41の浮心100の移動に、オイルの移動による本体部41の重心101の移動が同期する」とは、浮袋42aの膨縮の前後で、本体部41の仰角が0〜+5[deg]の範囲に収まることを言う。
本実施形態では、図4(b)に示すように、浮袋42aの膨縮の前後で、本体部41の長手方向における本体部41の浮心100の位置と重心101の位置が一致するように、オイルタンク41bの配置を調整している。この構成によれば、浮袋42aの膨縮の前後で、理論上、本体部41の仰角が殆ど変動しないため、海中待機中の深度の補正回数を減らすことができ、電池パック41cの電力消費が抑えられ、電池寿命が延びる。また、潮流計測における計測誤差を低減し、計測精度を高めることができる。
次に、このようなオイルタンク41bの配置について、図5を参照して詳しく説明する。
図5は、本発明の実施形態におけるオイルタンクの配置の決め方を説明する説明図であり、(a)は浮袋最大膨張時、(b)は浮袋最大膨張時でない時、を示している。
図5(a)に示す符号Bは、本体部41の先端まで含めた排水体積から決まる浮力を示す。この浮力中心位置(浮心100)は、動かないと、計算上仮定する。すなわち、カバー42bに形成された開口部42cを閉塞した状態を考える。この状態で、図5(a)に示すように、本体部41の長手方向において、本体部41の浮心100の位置と重心101の位置が一致するように機器を配置したとする。すなわち、浮力Bの真下に重力Gが作用した状態を前提条件とする。
次に、本体部41の浮心100からオイルタンク41bまでのモーメントアームをlとし、本体部41の浮心100から浮袋42aまでのモーメントアームをlする。そして、浮袋42a及びカバー42bの内部に注水された海水によって発生するモーメントをF、オイルタンク41bで発生するモーメントをFとする。さらに、浮袋42a及びそれを取り囲む海水、及び、オイルタンク41bを除く部品が発生するモーメントをFとしてバランスさせると、下式(1)が成立する。
Figure 2018069881
次に、浮袋42aの収縮に伴いオイルの体積ΔVが移動した場合に、図5(b)に示すように、本体部41の重心101がxだけずれたとすれば、その時のモーメントの関係は、下式(2)の通りになる。すなわち、浮袋42aが縮んだ分、カバー42bの内部に海水が入ってくるので、オイルの密度ρoilと海水の密度ρの差分だけ重量は増える。
Figure 2018069881
この式(2)を展開すると、下式(3)の通りになる。
Figure 2018069881
この式(3)の左辺から、式(1)を差し引けば、残りは下式(4)の通りになる。
Figure 2018069881
この式(4)から、ΔVに依らず、xが0である条件を考えると、下式(5)の通りになる。
Figure 2018069881
すなわち、モーメントアームlとモーメントアームlが、下式(6)の通りの比率になっていれば、浮心100/重心101は動かない。
Figure 2018069881
したがって、本体部41の浮心100からオイルタンク41bまでのモーメントアームをlとし、本体部41の浮心100から浮袋42aまでのモーメントアームをlとし、オイルの密度をρoilとし、カバー42bの内部に注水された周囲の海水の密度をρとしたときに、下式(7)の関係を満たすようにすればよい。
Figure 2018069881
以上のように、浮袋42aを膨縮させるオイルを貯溜するオイルタンク41bの配置を調整し、浮袋42aの膨縮に伴う本体部41の浮心100の移動に、オイルの移動による本体部41の重心101の移動を同期させ、浮袋42aの膨縮の前後で、本体部41の長手方向における本体部41の浮心100の位置と重心101の位置とを一致させることにより、浮沈式観測ブイ4がどの位置にいてもほぼ水平姿勢を保持することが可能となる。
このように、上述の本実施形態によれば、長手方向が水流の進行方向に配置される本体部41と、本体部41の長手方向の一端部41Aに膨縮可能に設けられた浮袋42aと、本体部41に収容され、浮袋42aを膨縮させるオイルを貯溜するオイルタンク41bと、を備え、オイルタンク41bは、浮袋42aの膨縮に伴う本体部41の浮心100の移動に、オイルの移動による本体部41の重心101の移動を同期させる位置に配置されている、という構成を採用することによって、浮沈に伴う電力消費を抑えることができる浮沈式観測ブイ4が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、浮袋42aを膨縮させる流体としては、表1に示す比重を有するものを使用することができる。このため、当該流体の比重に応じて、モーメントアームlとモーメントアームlの長さは変更され得る。
Figure 2018069881
また、例えば、本実施形態に係る浮沈式観測ブイ4は、例えば、所定の海域に配置され塩分濃度等の海洋情報を取得する海洋情報収集システムに用いられる観測用ブイであるが、かかるブイに限定されるものではない。また、有索式水中浮沈体1は、海中で使用されるものに限定されず、川や湖等で使用されるものであってもよい。
また、例えば、浮沈式観測ブイ4は、索体を介して船舶等の水上移動体に曳航された水中曳航体であってもよい。
4 浮沈式観測ブイ
41 本体部
41A 一端部
41b オイルタンク(流体貯溜部)
42a 浮袋
42b カバー
42c 開口部
100 浮心
101 重心

Claims (3)

  1. 長手方向が水流の進行方向に配置される本体部と、
    前記本体部の長手方向の一端部に膨縮可能に設けられた浮袋と、
    前記本体部に収容され、前記浮袋を膨縮させる流体を貯溜する流体貯溜部と、を備え、
    前記流体貯溜部は、前記浮袋の膨縮に伴う前記本体部の浮心の移動に、前記流体の移動による前記本体部の重心の移動を同期させる位置に配置されている、ことを特徴とする浮沈式観測ブイ。
  2. 前記浮袋の膨縮の前後で、前記本体部の長手方向における前記本体部の浮心の位置と重心の位置が一致している、ことを特徴とする請求項1に記載の浮沈式観測ブイ。
  3. 前記本体部は、前記浮袋を覆うと共に、周囲の水を注排水可能な開口部が設けられたカバーを備え、
    前記本体部の浮心から前記流体貯溜部までのモーメントアームをlとし、前記本体部の浮心から前記浮袋までのモーメントアームをlとし、前記流体の密度をρとし、前記カバーの内部に注水された周囲の水の密度をρとしたときに、
    Figure 2018069881
    の関係を満たす、ことを特徴とする請求項1または2に記載の浮沈式観測ブイ。
JP2016210657A 2016-10-27 2016-10-27 浮沈式観測ブイ Pending JP2018069881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016210657A JP2018069881A (ja) 2016-10-27 2016-10-27 浮沈式観測ブイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016210657A JP2018069881A (ja) 2016-10-27 2016-10-27 浮沈式観測ブイ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018069881A true JP2018069881A (ja) 2018-05-10

Family

ID=62112036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016210657A Pending JP2018069881A (ja) 2016-10-27 2016-10-27 浮沈式観測ブイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018069881A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110371253A (zh) * 2019-07-25 2019-10-25 沈阳工业大学 一种用于剖面浮标的姿态调节及水平驱动机构
CN112265623A (zh) * 2020-10-29 2021-01-26 中国船舶工业集团公司第七0八研究所 一种水下机器人重心及浮沉调节装置
WO2021193274A1 (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 国立研究開発法人海洋研究開発機構 電気伝導度計測器用の計測セル、及び、これを備えた電気伝導度計測器
CN115973330A (zh) * 2022-12-16 2023-04-18 中国海洋大学 一种基于铱星通信的深远海实时磁力探测的浮标
CN116733454A (zh) * 2023-08-01 2023-09-12 西南石油大学 一种水平井智能找水方法
JP7466830B2 (ja) 2020-02-07 2024-04-15 株式会社Ihi 水中移動体

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110371253A (zh) * 2019-07-25 2019-10-25 沈阳工业大学 一种用于剖面浮标的姿态调节及水平驱动机构
CN110371253B (zh) * 2019-07-25 2021-03-16 沈阳工业大学 一种用于剖面浮标的姿态调节及水平驱动机构
JP7466830B2 (ja) 2020-02-07 2024-04-15 株式会社Ihi 水中移動体
WO2021193274A1 (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 国立研究開発法人海洋研究開発機構 電気伝導度計測器用の計測セル、及び、これを備えた電気伝導度計測器
CN112265623A (zh) * 2020-10-29 2021-01-26 中国船舶工业集团公司第七0八研究所 一种水下机器人重心及浮沉调节装置
CN115973330A (zh) * 2022-12-16 2023-04-18 中国海洋大学 一种基于铱星通信的深远海实时磁力探测的浮标
CN115973330B (zh) * 2022-12-16 2023-12-19 中国海洋大学 一种基于铱星通信的深远海实时磁力探测的浮标
CN116733454A (zh) * 2023-08-01 2023-09-12 西南石油大学 一种水平井智能找水方法
CN116733454B (zh) * 2023-08-01 2024-01-02 西南石油大学 一种水平井智能找水方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018069881A (ja) 浮沈式観測ブイ
JP5825483B2 (ja) 海洋情報収集システム
AU2014279255B2 (en) Underwater mobile body
ES2388647T3 (es) Boya
US8381672B1 (en) Systems and methods for compensating for compressibility and thermal expansion coefficient mismatch in buoyancy controlled underwater vehicles
US7874886B2 (en) Communication float
WO2014185519A1 (ja) 水中移動体
US10322782B1 (en) Combined autonomous underwater vehicle and buoy device
CN109827551B (zh) 一种分体式海洋边界层观测设备及方法
JP5477096B2 (ja) 浮沈体
RU2609849C1 (ru) Автономный дрейфующий профилирующий океанологический буй
JP7144512B2 (ja) 自律型無人潜水機用の支援システム
JP6657064B2 (ja) 浮沈装置
CN109178212B (zh) 一种测量水平剖面流场的系留潜标
KR100640291B1 (ko) 부력변환장치 및 부력 변환장치를 이용한 수중측정장치
JP7466830B2 (ja) 水中移動体
KR200379866Y1 (ko) 부력변환장치 및 부력 변환장치를 이용한 수중측정장치
JP6376460B2 (ja) 有索式水中浮沈体
Muthuvel et al. Development of deep sea profiling float: challenges and technology demand
KR102069291B1 (ko) 바다 로드뷰 촬영시스템
JP2018053802A (ja) 波力発電装置および波力発電装置の設置方法
JP6572633B2 (ja) 水中無人機の搬送装置
US20150204466A1 (en) Underwater utility line
KR101279079B1 (ko) 자동 수평유지 무인 잠수정
CN114440927A (zh) 一种极地拖曳式海洋剖面测量仪定标方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161028

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181109