JP2018069190A - 管路洗浄装置 並びにこれを用いた管路洗浄方法 - Google Patents

管路洗浄装置 並びにこれを用いた管路洗浄方法 Download PDF

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竹治 松村
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Abstract

【課題】 水撃波単独、またはこれにナノバブルを併用し、配管内部に損傷を与えることなく、しかも充分な洗浄効果が得られるようにした新規な管路洗浄手法を提供する。
【解決手段】 本発明は、被洗浄管路22の入口22aと出口22bとに洗浄経路1が接続され、この洗浄経路1は、洗浄液タンク21と、被洗浄管路22と、洗浄液Lを加圧・循環させるポンプ23とを含んで閉回路状に構成された洗浄回路2を具え、且つ、ポンプ23の吐出側である下流側の洗浄液Lの供給経路4には、洗浄液Lに加圧空気を混入させる空撃経路3が接続されるとともに、この供給経路4の更に下流側が、被洗浄管路22の入口側22aに接続されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば熱交換器の配管や、金型内部に設けた冷却配管等、各種の配管内に付着・沈殿した異物を効率的に除去するための洗浄装置に関するものであり、特に水撃作用(いわゆるウォーターハンマー)を利用し、あるいはこれにナノバブルを併用した新規な管路洗浄装置並びにこれを用いた管路洗浄方法に係るものである。
一般に、各種の配管は流体を流動させるための通路であって、その流体により空気配管、水配管、オイル配管、化学薬品配管などに分類される。
このような配管を、例えば熱交換器や金型内部を冷やす冷却装置等に連結して用いた場合、通常、配管自体の材質、流体、あるいは装置の用途により配管内部に異物(いわゆるスケール)が付着することは不可避となっていた。
このような配管内部に付着・残存する異物は、装置の全体的な効率を低下させるという問題を引き起こし、インラインに設けられた装備の一部配管に、異物が残留すれば、最悪の場合、装備が汚染され、また配管の閉塞をきたすことにより、インライン装備の稼働を中止せざるを得ず、莫大な経済的損失を招き兼ねない。更に、このような異物を配管内部から除去して、正常な運転が行えるようにするには、長期間を要することも問題であった。
このようなことから、洗浄液を配管内部に流し込んで異物を洗い落とす、言わば自然的な洗浄力で洗浄する手法や、人為的な器具を配管内部に挿入して異物を除去する手法が案出された。しかし、これらの手法は、配管の洗浄に長時間を要することはもちろん、機械的な摩擦により配管内部を損傷させてしまうことがあった。
一方、これらの問題点に対応するものとして、ウォーターハンマー現象を活用する洗浄手法が案出されている(例えば特許文献1、2参照)。しかしながら、特許文献1、2のような手法では、充分な洗浄効果が得られないのが現状であった。
具体的には、特許文献1では、水撃というより真空発生(キャビテーション)であり、また開示された配管では圧力管理が不充分であり、充分な洗浄効果が期待できないものであった。
また、特許文献2では、開閉弁の開閉のみで衝撃波を発生させるため、その効果は極めて微力であり、積極的な水撃作用は見込めない。更に、開閉弁の閉鎖を急激に行うものであるが、このような操作は配管を破損させる恐れがあるという問題があった。
特開2003−93989号公報 特開平7−171532号公報
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、水撃波単独、またはこれにナノバブルを併用し、配管内部に損傷を与えることなく、しかも充分な洗浄効果が得られるようにした新規な管路洗浄装置並びにこれを用いた管路洗浄方法の開発を試みたものである。
すなわち請求項1記載の管路洗浄装置は、
被洗浄管路の入口と出口とに洗浄経路が接続され、
この洗浄経路は、洗浄液タンクと、被洗浄管路と、洗浄液を加圧・循環させるポンプとを含んで閉回路状に構成された洗浄回路を具え、
且つ、前記ポンプの吐出側である下流側の洗浄液の供給経路には、洗浄液に加圧空気を混入させる空撃経路が接続されるとともに、この供給経路の更に下流側が、被洗浄管路の入口側に接続されていることを特徴として成るものである。
また、請求項2記載の管路洗浄装置は、前記請求項1記載の要件に加え、
前記ポンプの吐出側における洗浄液の供給経路は、分岐して被洗浄管路の出口側に至り、被洗浄管路内で逆方向に洗浄液を流動させる逆洗浄回路が形成され、この逆洗浄回路に対し、ポンプの吐出側である下流側において逆洗浄用の空撃経路が接続され、
更に前記被洗浄管路の入口側から洗浄後の洗浄液を洗浄液タンクに戻す逆洗浄用の回収経路が形成され、
適宜のバルブ操作により、順送洗浄と逆送洗浄とが切り替えられる構成であることを特徴として成るものである。
また、請求項3記載の管路洗浄装置は、前記請求項1または2記載の要件に加え、
前記ポンプの吐出側における洗浄液の供給経路には、空撃経路が接続される前の段階で、ナノバブル生成装置が設けられることを特徴として成るものである。
また、請求項4記載の管路洗浄装置は、前記請求項1から3のいずれか1項記載の要件に加え、
前記洗浄液は、水のみであることを特徴として成るものである。
また、請求項5記載の管路洗浄装置は、前記請求項1から4のいずれか1項記載の要件に加え、
前記被洗浄管路の入口と出口側とには、定常運転時に被洗浄管路内に流す定常流体の供給経路が接続され、
前記被洗浄管路は、この定常流体の供給経路と、洗浄経路とのいずれか一方に常時、選択して接続される構成であることを特徴として成るものである。
また、請求項6記載の管路洗浄方法は、
前記請求項2から5のいずれか1項記載の管路洗浄装置を用いて、被洗浄管路内を洗浄する方法において、
前記順洗浄と逆洗浄との切り替えをタイマーの時間設定で行い、
且つ洗浄液に加圧空気を混入する空撃経路の作動タイミングを別のタイマーの時間設定で行い、
更に別のタイマーで、順洗浄と逆洗浄とを交互に繰り返し行うトータルの洗浄時間を設定し、被洗浄管路の洗浄を自動的に行うようにしたことを特徴として成るものである。
これら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
まず請求項1記載の発明によれば、洗浄液に加圧空気を混入させるため、加圧空気が加圧洗浄液に影響を及ぼして衝撃波(水撃波)を発生させ、この衝撃波や振動によって被洗浄管路内部の異物を綺麗に且つ短時間で除去することができる。例えば、通常、6〜8時間の洗浄時間を有する半導体装備の洗浄時間を、本発明によって30分程度に短縮できる。
また請求項2記載の発明によれば、被洗浄管路内に一方向から洗浄液を流す順送洗浄と、これとは逆方向に流す逆送洗浄とを切り替えて被洗浄管路の洗浄が行えるため、被洗浄管路内に狭窄、沈殿、残留する異物を、より効率的に取り除くことができる。
また請求項3記載の発明によれば、加圧空気を注入した洗浄液に、更にナノバブルも加えるため、より一層、洗浄性能を向上させることができる。
また請求項4記載の発明によれば、洗浄液は水のみであるため、環境に優しく、たとえ人が直接触れても安心・安全である。また洗浄液のコストも安く済み、調達も極めて容易である。更には洗浄後の後処理も容易であり、例えば洗浄液(水)とともに排出される異物をストレーナ等で取り除く(濾過する)だけで、水を汚水管に流すことができる。もちろん、洗浄液が通常の水であれば、上水管の洗浄等も衛生的に行える。例えば上水管が赤錆や水垢等で詰まった場合や、上水管からの出水が悪くなった場合等にも、管内の洗浄が衛生的に行える。
また請求項5記載の発明によれば、被洗浄管路には、定常流体供給経路と、洗浄経路とが接続されており、例えばバルブの操作で被洗浄管路がどちらかに接続されるため、洗浄が極めて手軽に行える。
また請求項6記載の発明によれば、順洗浄と逆洗浄とを繰り返し交互に行う全過程が全自動で行え、洗浄作業が極めて簡便に行える。
本発明の管路洗浄装置における洗浄経路の一例、すなわち被洗浄管路に対し一方向(順方向)に洗浄液を流動させて洗浄するタイプを示す洗浄経路の系統図(a)、並びにナノバブル生成装置の設置態様を異ならせた様子を部分的に示す説明図(b)である。 本発明の管路洗浄装置における洗浄経路の他の例、すなわち被洗浄管路に対し逆方向にも洗浄液を流動させて洗浄できるようにしたタイプ(順・逆切替式)を示す洗浄経路の系統図である。 図2の順・逆切替式の管路洗浄装置において、特に順方向の洗浄経路(順洗浄経路)を示す説明図である。 図2の順・逆切替式の管路洗浄装置において、特に逆方向の洗浄経路(逆洗浄経路)を示す説明図である。 被洗浄管路の入口と出口側とに、定常運転時に被洗浄管路内に流す定常流体供給経路を接続し、バルブの切替操作により、被洗浄管路に、定常流体供給経路から定常流体または洗浄経路から洗浄液のいずれかを流動させるようにした形態を示す系統図である。 空撃経路による加圧空気を、流動する洗浄液に混入した様子を骨格的に示す説明図(a)、並びに流動する洗浄液にナノバブルを混入した様子を骨格的に示す説明図(b)である。
本発明を実施するための形態は、以下の実施例に述べるものをその一つとするとともに、更にその技術思想内において改良し得る種々の手法を含むものである。
本発明の管路洗浄装置Mは、例えばオイルクーラ・金型の冷却水配管、ボイラーの軟水配管等の各種配管(これを被洗浄管路22とする)内に、稼働に伴い付着・沈殿する異物を、配管を損傷することなく効率的に除去するための装置である。
ここで配管内に付着・沈殿する異物としては、鉄バクテリアスライム(steelbacteria slime)、錆、有機物及び無機物などが含まれる。
また、洗浄対象となる被洗浄管路22には、配管稼動時(定常運転時)に、例えば金型内部の冷却等、本来の作用・目的を担うための定常流体を流動させるものである。因みに、この被洗浄管路22内を洗浄する際には、当然、定常流体の流動を停止し、内部に洗浄液Lを流して洗浄を行うものであるが、この洗浄液Lとしては、必ずしも定常流体やこれに類した液体を用いる必要はなく、水で洗浄することが好ましい。
また、以下の説明においては、例えば図1(a)に示すように、被洗浄管路22に対し一方向のみに洗浄液Lを流して洗浄する形式(図1(a)では右から左への流動方向であり、この「方向」、「洗浄」を便宜的に「順方向」、「順洗浄」とする)を実施例1とし、この順方向に対して逆方向にも洗浄液Lを流して洗浄できるようにし(この「方向」、「洗浄」を便宜的に「逆方向」、「逆洗浄」とする)、順洗浄と逆洗浄とが切り替えられるようにした形式を実施例2として説明する(図2〜図4参照)。
〔実施例1〕
実施例1の管路洗浄装置Mにおける洗浄経路1は、一例として図1(a)に示すように、被洗浄管路22の実質的な洗浄を担う洗浄回路2と、この回路に空撃すなわち加圧空気の塊を断続的に注入する空撃経路3とを具えて成る。
洗浄回路2は、洗浄液タンク21と被洗浄管路22との間で洗浄液Lを循環させる閉回路を構成する。すなわち、洗浄回路2は、洗浄液タンク21から被洗浄管路22に洗浄液Lを送る経路(言わば往路)と、被洗浄管路22から洗浄液タンク21に作用後の洗浄液Lを戻す経路(言わば復路)とを具えて成り、これらを区別する場合には、前者を供給経路4、後者を回収経路5とする。このうち供給経路4には、洗浄液Lを加圧・循環させるポンプ23が設けられ、更にその下流側の地点が前記空撃経路3の合流点となる。
また被洗浄管路22において洗浄液Lの入口を22a、出口を22bとするものであり、入口22a側には洗浄圧力計25が設けられ、この洗浄圧力計25により被洗浄管路22内に送り込まれる洗浄液Lの圧力、つまり洗浄圧力が適性値に維持される。
なお、洗浄回路2は、上述したように洗浄液タンク21と被洗浄管路22との間で洗浄液Lを循環させる回路であるため、洗浄後の異物を含む洗浄液Lは洗浄液タンク21に戻される。このため、この洗浄液タンク21には、このような異物を捕捉するためのストレーナが設けられる(図示略)。
また、洗浄液タンク21は、洗浄液Lを一定量貯留するものであるため、このものにはボールタップ構造等が設けられ、洗浄液Lの水位が、ある一定の高さから下がった場合、自動的に洗浄液Lの補給が行われることが好ましい。
なお、図1(a)では、前記ポンプ23の吐出側である下流側には(空撃経路3の合流点よりも前)、ナノバブル生成装置24としてのナノバブル生成ノズルを設けているが、これは必ずしも必須の構成要素ではない。
因みに、ナノバブル生成装置24は、ナノレベルサイズの微細な気泡を発生させるものであり、このナノバブル生成装置24により洗浄液Lにナノバブルを混入させ、空撃経路3によって生じる空撃波(衝撃波)と相まって、より一層の洗浄効果をもたらすものである。
一方、空撃経路3は、上述したように、このような洗浄回路2(供給経路4)に対し、その経路の途中から合流接続されて成り、被洗浄管路22に供給される洗浄液Lに、加圧空気(空撃エア)を断続的に混入し、水撃作用を利用した衝撃波を発生させる経路である。この経路は、一例として図1(a)に示すように、コンプレッサ(空気圧縮機)31と、その移送方向下流側に設けられる空撃発生器32と、空撃圧力計33と、空撃注入弁34とを具えて成る。
なお、洗浄液Lに加圧空気を混入する際には、洗浄液Lが洗浄回路2を流動するようになった状態でコンプレッサ31を運転し、且つ空撃注入弁34を開放させることで、混入開始となる。
また、この空撃混入は、一例として図6(a)に示すように、流動しているの洗浄液L中に、加圧空気の塊を断続的(パルス的)に混入させるイメージであるが、実際には洗浄液L中の加圧空気の塊には微細な気泡も混入していることが出願人によって観察されている。
ここで、図1(a)中、コンプレッサ31と並列状に示した「その他供給空気源」について説明する。例えば管路洗浄装置Mをトラック等に装備し、工場等の客先に出向いて、客先の被洗浄管路22を洗浄するような場合、その客先に既に加圧空気配管が設備として存在することがあり、その加圧空気配管が適用できる場合を考慮して、「その他供給空気源」としたものである。
次に、実施例1における洗浄液Lの流動態様と加圧空気の混入態様について説明しながら、併せて洗浄態様について説明する。
洗浄液Lは、洗浄液タンク21から供給経路4を経て、被洗浄管路22に至り、回収経路5から再び洗浄液タンク21に戻るように循環する。より詳細には、洗浄液Lは、洗浄液タンク21→ポンプ23→(ナノバブル生成装置24)→洗浄圧力計25→被洗浄管路22(入口22aから出口22bへ流動)→洗浄液タンク21へと流動する。
また、洗浄液Lが洗浄回路2内を流動した時点で、空撃経路3を稼働させる。具体的にはコンプレッサ31を運転させ、且つ空撃発生器32も作動させる。
ここで空撃発生器32は、別途、制御手段によって予め入力されたプログラムに基づいて作動するものであり、このプログラムにより空撃発生器32はピストンが1秒当たり1〜10回ほど往復動する。これによりコンプレッサ31から加圧空気が吐出され、この加圧空気は、その後、空撃発生器32を通過することで流動が制限され、更に空撃圧力計33によって適性な圧力値で、空撃注入弁34から供給経路4中の洗浄液Lに混入される。
なお、洗浄液Lに混入される加圧空気は、一例として上記図6(a)に示すように、断続的な塊状となって混入するイメージである。また、混入された加圧空気により洗浄液Lも分断され、この分断された塊状の洗浄液Lや加圧空気が次々と被洗浄管路22内に衝突する流れ(いわゆる衝撃波)を形成する。これにより細かく分断された塊状の洗浄液Lや加圧空気が、言わば滝のように連続して衝撃的に被洗浄管路22内壁に打ち付けられ、そのために被洗浄管路22内に付着した異物を効率的に取り除くことができる。
次にナノバブル生成装置24について説明しながら、その混入態様や洗浄態様について併せて説明する。
ナノバブル生成装置24は、ナノバブルを発生させ、これを流動中の洗浄液Lに混入させるものであり、ここではナノバブル生成ノズルが適用される。
空撃注入前の洗浄液Lにナノバブルを混入するイメージは、図6(b)に示す通りであり、ここに空撃を混入させたイメージが図6(a)に示すようになる。すなわち、ナノバブル生成装置24を設けた場合、被洗浄管路22には、加圧空気により分断された洗浄液L中にナノバブルが混入するものである。なお、図6(a)では、被洗浄管路22内に混入した加圧空気の両端に矢印を付してあり、これは順洗浄と逆洗浄を示している。従って、順洗浄のみでは一方の矢印となる。
因みに、図1(a)ではナノバブル生成装置24は、洗浄経路1(供給経路4)中に設けるように示しているが、例えば図1(b)に示すように、ナノバブル生成装置24を供給経路4に対して合流するように設けること、すなわち切替弁等とともに供給経路4を流れる洗浄液Lに作用するように設けることが可能である。この場合には、例えば洗浄液Lにナノバブルを混入したい場合のみ切替弁を開放させてナノバブル生成装置24を機能させることができる。逆に言えば、洗浄液Lに加圧空気(空撃)だけを混入したい場合には、切替弁を閉鎖しておくものである。
そして、このようなナノバブルを混入させた洗浄液Lを被洗浄管路22に送り込んだ場合には、このナノバブルにより被洗浄管路22内部の圧力を、空撃発生器20で発生させる空撃と併用して、強制的に圧力を変化(昇圧・減圧)させることが好ましい。
この強烈な圧力変化によって、被洗浄管路22内壁に付着している異物を、より効率的に物理的に除去することができる。
この結果として、被洗浄管路22が給水配管や純粋配管などの化学的な洗浄剤を使用できない配管であっても、水だけで綺麗に洗浄でき、極めて安心・安全に洗浄が行える。
もちろん化学洗浄が可能な被洗浄管路22に対しては、この化学洗浄を併用することで、より効果的な洗浄となる。
〔実施例2〕
次に、実施例2の管路洗浄装置Mの一例について図2に基づき説明する。
実施例2の管路洗浄装置Mは、上述したように、被洗浄管路22に対し洗浄液Lを順方向と逆方向のどちらにも選択して流せるようにした実施例であり、これにより例えば被洗浄管路22の洗浄方向を適宜の時間で交互に切り替えることができ、管路内面に付着した異物をより効果的に且つより短時間で除去することができる。もちろん、このような順方向と逆方向の洗浄(これを本明細書では「順洗浄」と「逆洗浄」とする)を交互に行うことは、被洗浄管路22から除去した異物を被洗浄管路22から排出し易くするものであり、また一旦、被洗浄管路22から除去した異物の再度の詰まり(排出途中の詰まり)も効果的に防止できるものである。
ここで、実施例2における順洗浄経路を1Aとし、逆洗浄経路を1Bとする。
また空撃経路についてもコンプレッサ31は共通としながらも、順洗浄用と逆洗浄用の空撃経路が別々に構成され、これらを各々、順洗浄空撃経路3A、逆洗浄空撃経路3Bとする。
また、本実施例2では、順洗浄時における被洗浄管路22の洗浄液Lの入口22a側が、逆洗浄時における被洗浄管路22の洗浄液出口になる。また、順洗浄時における被洗浄管路22の洗浄液Lの出口22b側が、逆洗浄時における被洗浄管路22の洗浄液入口側になる。
以下、実施例2の管路洗浄装置M、すなわち順洗浄経路1Aと逆洗浄経路1Bの回路構成について説明する。
実施例2の管路洗浄装置Mは、上記図2に示すように、実施例1の回路構成(洗浄経路1)に対し、ポンプ23の洗浄液吐出側(ここではナノバブル生成装置24よりも下流側)において、洗浄液Lが分岐して被洗浄管路22の入口22aと出口22bとに向かうように、各洗浄経路が枝分かれ状に構成されて成り、被洗浄管路22の入口22a側に向かう経路が順洗浄回路2A(順洗浄供給経路4A)となり、被洗浄管路22の出口22b側に向かう経路が逆洗浄回路2B(逆洗浄供給経路4B)となる。
また、順洗浄供給経路4Aと逆洗浄供給経路4Bとには、上記分岐部分において、いずれかの洗浄を選択して行うための切替弁が設けられ、これを各々、順洗浄切替弁27A、逆洗浄切替弁27Bとする。ここで、これらのバルブ操作について説明すると、順洗浄を行う場合には、順洗浄切替弁27Aを開放させるとともに、逆洗浄切替弁27Bを閉鎖して、順洗浄回路2Aのみを機能させる。また逆洗浄を行う場合には、順洗浄切替弁27Aを閉鎖させるとともに、逆洗浄切替弁27Bを開放して、逆洗浄回路2Bのみを機能させる。
また、実施例2における順洗浄回路2Aは、被洗浄管路22から洗浄液Lを洗浄液タンク21に戻す流動形態自体は、実施例1と同様であるが、本実施例2では逆洗浄も選択して行えるようにしたため、被洗浄管路22の入口22a側と出口22b側においても分岐経路が構成される。すなわち、この分岐経路は、順洗浄と逆洗浄とでは被洗浄管路22内の洗浄液Lの流れが逆になることから、被洗浄管路22から洗浄液タンク21に戻す洗浄液Lの流れを、順洗浄と逆洗浄とで別々に形成するものである。
具体的には、まず被洗浄管路の入口22a側から洗浄液タンク21に向かう回収経路が構成され、これは逆洗浄時に機能させるものであり、このため当該回収経路を逆洗浄回収経路5Bとする。また、この逆洗浄回収経路5Bには、前記入口22a側の分岐部分に、逆洗浄回収切替弁28Bが設けられる。
もちろん、実施例1と同様に、被洗浄管路22の出口22b側から洗浄液タンク21に向かう回収経路も構成され、これは順洗浄時に機能させるものであり、これを順洗浄回収経路5Aとする。また、この順洗浄回収経路5Aにも、前記出口22b側の分岐部分に、順洗浄回収切替弁28Aが設けられる。
ここで、これらのバルブ操作について説明すると、順洗浄を行う場合には、順洗浄回収切替弁28Aを開放させるとともに、逆洗浄回収切替弁28Bを閉鎖して、順洗浄回収経路5Aのみを機能させる。また逆洗浄を行う場合には、順洗浄回収切替弁28Aを閉鎖させるとともに、逆洗浄回収切替弁28Bを開放して、逆洗浄回収経路5Bのみを機能させる。
また順洗浄回路2Aにおいては、実施例1と同様に被洗浄管路22の入口22a側に洗浄圧力計が設けられ、これを順洗浄圧量計25Aとする。
更に、被洗浄管路22の出口22b側にも洗浄圧力計が設けられ、これは逆洗浄時の圧力、すなわち逆洗浄時に被洗浄管路22の出口側から被洗浄管路22内に流入する洗浄液Lの圧力を計測するものであり、これを逆洗浄圧量計25Bとする。
次に、空撃経路について説明する。
空撃経路も、上記のように順洗浄空撃経路3Aと逆洗浄空撃経路3Bとはコンプレッサ31を除いて別々に構成される。
このような構成に因み、順洗浄空撃経路3Aに設けられる空撃発生器、空撃圧力計、空撃注入弁を、各々、順洗浄空撃発生器32A、順洗浄空撃圧力計33A、順洗浄空撃注入弁34Aとする。
また逆洗浄空撃経路3Bに設けられる空撃発生器、空撃圧力計、空撃注入弁を、各々、逆洗浄空撃発生器32B、逆洗浄空撃圧力計33B、逆洗浄空撃注入弁34Bとする。
なお、順洗浄空撃経路3Aは、ポンプ23の吐出側(ここではナノバブル生成装置24)の下流側で、且つ洗浄液Lが被洗浄管路22の入口22aに至る前までの段階で、順洗浄供給経路4Aに合流するように接続される。
一方、逆洗浄空撃経路3Bは、ポンプ23の吐出側(ここではナノバブル生成装置24)の下流側で、且つ洗浄液Lが被洗浄管路22の出口22bに至る前までの段階で、逆洗浄供給経路4Bに合流するように接続される。
ここで、上記順洗浄空撃注入弁34Aと逆洗浄空撃注入弁34Bのバルブ操作について説明すると、例えば順洗浄空撃注入弁34Aは、順洗浄回路2Aを稼働させた場合のみ、開放させるものであるが、その開放タイミングは順洗浄切替弁27Aの開放に同期させるものではなく、順洗浄回路2Aに洗浄液Lが流動してから開放させるものであり、これは逆洗浄においても同様である。
なお、図2に示す回路構成では、順洗浄空撃発生器32Aと逆洗浄空撃発生器32Bとを別々に設けたが、一基の空撃発生器を用い、順洗浄と逆洗浄とにおいて共通して用いることも可能であるが、その場合には一基の空撃発生器から各空撃経路3A・3Bに分岐させる配管や、そのための切替構造等の制御が複雑化することが懸念される。
以下、実施例2における順洗浄と逆洗浄における作動態様(主に洗浄液Lや加圧空気の流動態様)について、各々図3・図4に基づいて説明する。なお、図3・図4では、バルブの開閉操作により機能させる経路を太い実線で示す一方、機能させない経路を細い実線で示している。ただし、空撃経路については機能させる経路を太い破線で示している。
(1)順洗浄回路の作動
実施例2の順洗浄回路2Aを機能(稼働)させるには、例えば図3に示すように、逆洗浄切替弁27Bを閉鎖し、且つ順洗浄切替弁27Aを開放する。また逆洗浄回収切替弁28Bを閉鎖し、且つ順洗浄回収切替弁28Aを開放する。
このようなバルブ操作を行った後、ポンプ23を始動させ、洗浄液Lを循環させる。これにより洗浄液Lは、洗浄液タンク21から順洗浄供給経路4Aを経て、被洗浄管路22に至り、被洗浄回収経路5Aから再び洗浄液タンク21に戻るように循環する。より詳細には、洗浄液Lは、洗浄液タンク21→ポンプ23→(ナノバブル生成装置24)→順洗浄切替弁27A→順洗浄圧力計25A→被洗浄管路22(入口22aから出口22bへ流動)→順洗浄回収切替弁28A→洗浄液タンク21へと流動する。
(2)順洗浄空撃経路の作動
また、洗浄液Lが順洗浄回路2A内を流動した時点で、順洗浄空撃経路3Aを稼働させる。具体的には順洗浄空撃注入弁34Aを開放し、コンプレッサ31を運転する。この際、当然、逆洗浄空撃注入弁34Bは閉鎖しておく。
ここで空撃の混入形態(加圧空気の移送形態)について説明すると、加圧空気はコンプレッサ31→順洗浄空撃発生器32A→順洗浄空撃圧力計33A→順洗浄空撃注入弁34Aと移送され、この順洗浄空撃注入弁34Aから順洗浄回路2A(順洗浄供給経路4A)内を流動する洗浄液Lに間欠状の塊となって混入(注入)される。
なお、洗浄の経緯は上記実施例1と同様である。
(3)逆洗浄回路の作動
次に、実施例2の逆洗浄回路2Bを機能(稼働)させる態様について説明する。なお、ここでは上記のような順洗浄を行っている状態から瞬時に逆洗浄に切り替える場合、例えば順洗浄と逆洗浄とを交互に切り替える場合について説明する。この場合、ポンプ23やコンプレッサ31は一旦停止させることなく(運転継続)、バルブの操作で洗浄液Lの流路を順洗浄回路2Aから逆洗浄回路2Bに瞬時に切り替えるものである。もちろん順洗浄から逆洗浄に切り替える際には、上記順洗浄空撃注入弁34Aは閉鎖される。
逆洗浄に切り替えるには、例えば図4に示すように、順洗浄切替弁27Aを閉鎖し、且つ逆洗浄切替弁27Bを開放する。また順洗浄回収切替弁28Aを閉鎖、且つ逆洗浄回収切替弁28Bを開放する。
これにより、洗浄液Lは、洗浄液タンク21から逆洗浄供給経路4Bを経て、被洗浄管路22に至り、逆洗浄回収経路5Bから再び洗浄液タンク21に戻るように循環する。より詳細には、洗浄液Lは、洗浄液タンク21→ポンプ23→(ナノバブル生成装置24)→逆洗浄切替弁27B→逆洗浄圧力計25B→被洗浄管路22(出口22bから入口22aへ流動)→逆洗浄回収切替弁28B→洗浄液タンク21へと流動する。
(4)逆洗浄空撃経路の作動
また、洗浄液Lが逆洗浄回路2B内を流動した時点で、逆洗浄空撃経路3Bを稼働させる。具体的には逆洗浄空撃注入弁34Bを開放する。この際、上記のように順洗浄空撃注入弁34Aは閉鎖される。
ここで空撃の混入形態(加圧空気の移送形態)について説明すると、加圧空気はコンプレッサ31→逆洗浄空撃発生器32B→逆洗浄空撃圧力計33B→逆洗浄空撃注入弁34Bと移送され、この逆洗浄空撃注入弁34Bから逆洗浄回路2B(逆洗浄供給経路4B)内を流動する洗浄液Lに間欠状の塊となって混入(注入)される。
なお、この場合も洗浄の経緯は実施例1と同様であるが、このような順洗浄と逆洗浄を交互に繰り返し行うことで、被洗浄管路22内では洗浄液Lが瞬時に順方向・逆方向に切り替わるため、順洗浄のみを行っているときよりも(一方向に洗浄液Lを流しているときよりも)、被洗浄管路22内に付着した異物を、より一層、効果的に除去することができる。
次に、本発明に係る管路洗浄装置Mの作動関係を表1に示すが、管路洗浄装置Mの作動は多様に変更することが可能である。
例えば、ナノバブルの使い方として、加圧空気を混入した洗浄液Lによるメイン洗浄に先立ち、ナノバブルだけを混入した洗浄液Lを被洗浄管路22に供給することもできる。このようにすることで、ナノバブルによって被洗浄管路22内壁に付着した異物が剥離し易くなり、その後のメイン洗浄の効果(異物の除去効果)をより一層高めるものである。
Figure 2018069190
〔運転例1〕
以下、運転例1として手動運転の「運転フロー」に関して説明する。
(1) 操作スイッチによりポンプ23のON/OFFが可能
(2) 操作スイッチにより順洗浄切替弁27A・逆洗浄切替弁27Bの開/閉が可能
(3) 操作スイッチにより順洗浄回収切替弁28Aの開/閉が可能
(4) 操作スイッチにより逆洗浄回収切替弁28Bの開/閉が可能
(5) 操作スイッチにより順洗浄空撃注入弁34Aの開/閉が可能
(6) 操作スイッチにより逆洗浄空撃注入弁34Bの開/閉が可能
(7) 操作スイッチにより空気圧縮機31の運転/停止が可能
なお、前記洗浄液タンク21は、上述したようにボールタップ構造を具え、タンク内に貯留される洗浄液Lの水位、すなわち貯留量がほぼ一定になるように構成される。このようなことから、手動操作時でも非常停止及び洗浄液タンク21が高水位になった場合に全機能停止とする構造としている。
〔運転例2〕
次に運転例2として自動運転、すなわち順洗浄と逆洗浄を交互に繰り返し行う自動運転の「運転フロー」に関して説明する。
・自動運転選択−充填スイッチONにより、ポンプ23をON。
・順洗浄切替弁27Aを開放し、且つ逆洗浄切替弁27Bを閉鎖して、最初に順方向の送 水を行い、順洗浄回路2Aに洗浄液Lを供給する。
・このとき順洗浄回収切替弁28Aは開放させ、逆洗浄回収切替弁28Bは閉鎖しておく 。
・ここで順洗浄回収切替弁28Aを開放させることにより、洗浄液タンク21への戻り水 経路である順洗浄回収経路5Aが機能する。
・なお、当初は、順洗浄空撃注入弁34Aと逆洗浄空撃注入弁34Bは両方とも閉鎖して おく。
・洗浄液タンク21の水位を検知後、洗浄可能LAMP点灯。
・洗浄可能LAMP点灯後、洗浄ボタンONで順洗浄を開始する。
・洗浄ボタンONにより、順洗浄切替弁27Aと逆洗浄切替弁27Bとの洗浄切替タイマ ー(タイマー1)を駆動させる。
洗浄切替タイマーの設定値(例えば0〜1分設定)に基づき、順洗浄切替弁27Aと逆洗浄切替弁27Bとが自動的に切り替えられる。
また逆洗浄への切り替えは、逆洗浄切替弁27Bが開で、順洗浄回収切替弁28A閉とし、このときに逆洗浄回収切替弁28B開とし、洗浄液タンク21への戻り水経路である逆洗浄回収経路5Bを機能させる。
ここで空撃注入について説明する。
順洗浄空撃注入弁34Aは、順洗浄切替弁27Aが開で、逆洗浄回収切替弁28Bが閉で順洗浄回収切替弁28Aが開のときのみ、空撃生起タイマー(タイマー2)の設定(例えば0〜30秒設定)により開となって1ショット動作を行い、空撃を注入する。
逆洗浄空撃注入弁34Bは、逆洗浄切替弁27Bが開で、順洗浄回収切替弁28Aが閉で、逆洗浄回収切替弁28Bが開のときのみ、空撃生起タイマー設定(例えば0〜30秒設定)により開となって1ショット動作を行い、空撃を注入する。
そして、自動運転を行うトータルの洗浄時間、すなわち順洗浄と逆洗浄とを交互に繰り返し行うトータルの洗浄時間は、例えば更に別のタイマー(タイマー3)によって0〜8時間の設定が可能であり、自動洗浄の間も非常停止と洗浄液タンク21の異常水位により、自動停止する構造にしている。
〔他の実施例〕
本発明は、以上述べた実施例を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。
まず洗浄対象となる被洗浄管路22には、上述したように配管稼動時(定常運転時)に、例えば金型内部の冷却等、本来の作用・目的を担うための定常流体を流動させるものである。
そのため、例えば図5に示すように、被洗浄管路22の入口22a側と出口22b側とに、定常運転時に被洗浄管路22内に流す定常流体の供給経路(これを定常流体供給経路Tとする)を接続し、バルブの切替操作により、被洗浄管路22に、定常流体供給経路Tから定常流体または洗浄経路1(1A、1B)から洗浄液Lのいずれかを流動させることが可能である。
ここで図中符号61aは、被洗浄管路22の入口22a側に設けられた三方弁であり、図中符号61bは、入口22b側に設けられた三方弁であり、ここでは二つの三方弁61a・61bの切替操作により、被洗浄管路22を定常流体供給経路Tまたは管路洗浄装置Mに選択的に連通させるようにしている。なお、この連通を切り替えるためのバルブとしては、上記のような三方弁に限定されるものではなく、実施例2のような切替弁を用いることも可能であり、この場合には一つの三方弁に対し二つの切替弁を用いる。
そして、このような構成とすることで、バルブの切り替え操作のみで、簡単に被洗浄管路22に洗浄液Lまたは定常流体のいずれかを流すことができ、洗浄が手軽に行える。
因みに、この場合、管路洗浄装置Mを被洗浄管路22に常設することができ、このようにすることで、洗浄の都度、管路洗浄装置Mを被洗浄管路22のところまで運搬したり、被洗浄管路22への接続や解除を行う必要もなくなり、手軽に洗浄が行えるものである。また、被洗浄管路22の一日の稼働(作業)が終了した段階で、被洗浄管路22に連通する流路を管路洗浄装置Mに切り替えれば、非稼働時に定期的(定時的)に洗浄することもでき、被洗浄管路22内を常に清潔で綺麗な状態に維持することができる。また、このような定期的な洗浄は、たとえ本来の稼働中に異物が付着しても、これが成長する前の段階で除去することができるという効果を奏する。
もちろん、上記三方弁61a・61bと管路洗浄装置Mとの接続にあたっては、例えばコネクタ等を用いてワンタッチ式の着脱とすることもでき、その場合には、必ずしも管路洗浄装置Mを被洗浄管路22に常設する必要はない。この場合、管路洗浄装置Mは運搬する形態になるものの、被洗浄管路22内を洗浄する際には、定常流体供給経路Tとの接続自体は解除する必要がなく、円滑に洗浄運転に移行できる。因みに、管路洗浄装置Mの運搬は、例えばこれをトラック等に装備して運搬することができ、この場合には、トラック等で被洗浄管路22が設置されている客先に出向き、管路洗浄装置Mを被洗浄管路22に配管接続して洗浄する形態が採り得る。
また、先に述べた実施例2では、洗浄液Lを洗浄液タンク21から被洗浄管路22に送る供給経路においては、順洗浄と逆洗浄とで切り替えるために、順洗浄切替弁27Aと逆洗浄切替弁27Bとの二つのバルブを用いたが、これらに代えて耐圧性能を有する三方弁を適用しても構わない。もちろん、三方弁を適用した場合には、配管構造や制御が複雑化すること等は甘受する必要がある。
なお、三方弁の代用は、回収経路を順洗浄と逆洗浄とで切り替えるバルブ、すなわち順洗浄回収切替弁28Aと逆洗浄回収切替弁28Bとにおいても同様に用いることができる。
M 管路洗浄装置
1 洗浄経路
2 洗浄回路
3 空撃経路
4 供給経路
5 回収経路

2 洗浄回路
21 洗浄液タンク
22 被洗浄管路
22a 入口
22b 出口
23 ポンプ
24 ナノバブル生成装置
25 洗浄圧力計

3 空撃経路
31 コンプレッサ(空気圧縮機)
32 空撃発生器
33 空撃圧力計
34 空撃注入弁


1A 順洗浄経路(順・逆切替式の順洗浄)
2A 順洗浄回路
3A 順洗浄空撃経路
4A 順洗浄供給経路
5A 順洗浄回収経路
25A 順洗浄圧力計
27A 順洗浄切替弁
27B 逆洗浄切替弁
28A 順洗浄回収切替弁
28B 逆洗浄回収切替弁

3A 順洗浄空撃経路
32A 順洗浄空撃発生器
33A 順洗浄空撃圧力計
34A 順洗浄空撃注入弁


1B 逆洗浄経路(順・逆切替式の逆洗浄)
2B 逆洗浄回路
3B 逆洗浄空撃経路
4B 逆洗浄供給経路
5B 逆洗浄回収経路
25B 順洗浄圧力計
27B 逆洗浄切替弁
28B 逆洗浄回収切替弁

3B 逆洗浄空撃経路
32B 逆洗浄空撃発生器
33B 逆洗浄空撃圧力計
34B 逆洗浄空撃注入弁

61a 三方弁(入口側)
61b 三方弁(出口側)

L 洗浄液
T 定常流体供給経路

Claims (6)

  1. 被洗浄管路の入口と出口とに洗浄経路が接続され、
    この洗浄経路は、洗浄液タンクと、被洗浄管路と、洗浄液を加圧・循環させるポンプとを含んで閉回路状に構成された洗浄回路を具え、
    且つ、前記ポンプの吐出側である下流側の洗浄液の供給経路には、洗浄液に加圧空気を混入させる空撃経路が接続されるとともに、この供給経路の更に下流側が、被洗浄管路の入口側に接続されていることを特徴とする管路洗浄装置。
  2. 前記ポンプの吐出側における洗浄液の供給経路は、分岐して被洗浄管路の出口側に至り、被洗浄管路内で逆方向に洗浄液を流動させる逆洗浄回路が形成され、この逆洗浄回路に対し、ポンプの吐出側である下流側において逆洗浄用の空撃経路が接続され、
    更に前記被洗浄管路の入口側から洗浄後の洗浄液を洗浄液タンクに戻す逆洗浄用の回収経路が形成され、
    適宜のバルブ操作により、順送洗浄と逆送洗浄とが切り替えられる構成であることを特徴とする請求項1記載の管路洗浄装置。
  3. 前記ポンプの吐出側における洗浄液の供給経路には、空撃経路が接続される前の段階で、ナノバブル生成装置が設けられることを特徴とする請求項1または2記載の管路洗浄装置。
  4. 前記洗浄液は、水のみであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の管路洗浄装置。
  5. 前記被洗浄管路の入口と出口側とには、定常運転時に被洗浄管路内に流す定常流体の供給経路が接続され、
    前記被洗浄管路は、この定常流体の供給経路と、洗浄経路とのいずれか一方に常時、選択して接続される構成であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の管路洗浄装置。
  6. 前記請求項2から5のいずれか1項記載の管路洗浄装置を用いて、被洗浄管路内を洗浄する方法において、
    前記順洗浄と逆洗浄との切り替えをタイマーの時間設定で行い、
    且つ洗浄液に加圧空気を混入する空撃経路の作動タイミングを別のタイマーの時間設定で行い、
    更に別のタイマーで、順洗浄と逆洗浄とを交互に繰り返し行うトータルの洗浄時間を設定し、被洗浄管路の洗浄を自動的に行うようにしたことを特徴とする管路洗浄方法。
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