JP2018069018A - 消火器及び消火器保護カバー - Google Patents
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Description
本発明は、消火薬剤が充填された容器本体の上部に弁部を備えた上部金具が固定され、上部金具には持ち運び用の固定レバーとその上側に弁部を開栓させる操作レバーが設けられると共に、操作レバーにはレバーの動きをロックする安全栓が設けられ、使用時に安全栓の引き抜きによりロックを解除して操作レバーを押し下げることにより、弁部を開栓してノズル付きホースから消火薬剤を放出させる消火器に於いて、
通常時は安全栓及び操作レバーの周囲を覆う位置に配置され、使用時には安全栓及び操作レバーを露出させて操作可能とする位置に移動自在な保護カバーが設けられたことを特徴とする。なお、「移動自在な保護カバー」には、保護カバーが安全栓及び操作レバーから外れることを含む。
消火器は上部金具の側方に指示圧力計が設けられ、
保護カバーは、安全栓及び操作レバーの上側及び両側を覆うと共に前後及び下側に開放された薄板の箱形部材であり、
箱形部材の一方の側面に指示圧力計に側方から嵌め入れて箱形部材を前後方向に回動させる取付穴が形成される。
保護カバーは、安全栓及び操作レバーの上側及び両側を覆うと共に前後及び下側に開放された薄板の箱形部材であり、
箱形部材における下部前方側の両側面に、消火器上部のホースの付け根と容器本体との間の隙間に嵌め込まれて箱形部材を前後方向に回動させる嵌合軸部が形成される。
保護カバーは通常時の配置位置で、箱形部材の両側面下端を固定レバーの下側を露出させる位置としている。
保護カバーは透明部材で形成される。
本発明の別の形態にあっては、消火薬剤が充填された容器本体の上部に弁部を備えた上部金具が固定され、上部金具には持ち運び用の固定レバーとその上側に弁部を開栓させる操作レバーが設けられると共に、操作レバーにはレバーの動きをロックする安全栓が設けられ、使用時に安全栓の引き抜きによりロックを解除して操作レバーを押し下げることにより、弁部を開栓してノズル付きホースから消火薬剤を放出させる消火器に装着される消火器保護カバーに於いて、
通常時は安全栓及び操作レバーの周囲を覆う位置に配置され、使用時には安全栓及び操作レバーを露出させて操作可能とする位置に移動自在なカバー形状を備えたことを特徴とする。
カバー形状は、安全栓及び操作レバーの上側及び両側を覆うと共に前後及び下側に開放された薄板の箱型カバー形状であり、
箱型カバー形状の一方の側面に消火器の上部金具に設けられた指示圧力計に側方から嵌め入れて前後方向に回動させる取付穴が形成される。
カバー形状は、消火器の安全栓及び操作レバーの上側及び両側を覆うと共に前後及び下側に開放された薄板の箱型カバー形状であり、
箱型カバー形状における下部前方側の両側面に、消火器上部のホースの付け根と容器本体との間の隙間に嵌め込まれて前後方向に回動させる嵌合軸部が形成される。
箱型カバー形状は通常時の配置位置で、両側面下端を固定レバーの下側を露出させる位置とする。
本発明の他の形態にあっては、消火器の操作レバーに設けられたリング状の安全栓に着脱自在に装着される消火器保護カバーに於いて、
消火器の安全栓が嵌め込み収納される底面に開口して形成された安全栓収納部を備えたケース本体と、
ケース本体を着脱自在に消火器側に保持させるケース保持部と、
により構成されたことを特徴とする。
ケース本体は円筒体又は箱体であり、安全栓収納部は円筒体の内部に底面に開口する空間として形成される。
ケース本体の安全栓収納部は底面から側面に開口する空間として形成される。
ケース保持部は、ケース本体の他方の側面の底部側から延在され、磁石が組み込まれたアーム部とする。
消火器保護カバーは、透明部材で形成される。
本発明は、消火薬剤が充填された容器本体の上部に弁部を備えた上部金具が固定され、上部金具には持ち運び用の固定レバーとその上側に弁部を開栓させる操作レバーが設けられると共に、操作レバーにはレバーの動きをロックする安全栓が設けられ、使用時に安全栓の引き抜きによりロックを解除して操作レバーを押し下げることにより、弁部を開栓してノズル付きホースから消火薬剤を放出させる消火器に於いて、通常時は安全栓及び操作レバーの周囲を覆う位置に配置され、使用時には安全栓及び操作レバーを露出させて操作可能とする位置に移動自在な保護カバーが設けられたため、トンネル内の消火器箱に収納された消火器を上から手を入れて取り出す場合に、消火器上部に設けられているリング状の安全栓は保護カバーの装着により覆われていることから、リング状の安全栓を持って引き上げるような取り扱いが確実に防止され、保護カバーの下側に露出している固定カバーに手を入れて引き上げる操作が必然的に行われることとなり、安全栓を誤って引き抜いてしまうことなく、消火栓を取り出して消火作業を行うことを可能とする。
また、消火器は上部金具の側方に指示圧力計が設けられ、保護カバーは、安全栓及び操作レバーの上側及び両側を覆うと共に前後及び下側に開放された薄板の箱形部材であり、箱形部材の一方の側面に指示圧力計に側方から嵌め入れて箱形部材を前後方向に回動させる取付穴が形成されるようにしたため、カバーは薄板金属の加工や合成樹脂の射出成型などにより簡単かつ用意に製造することが可能であり、また、消火栓を使用する場合には、後方に飛び出している操作レバーの方向とは反対側となる前方に保護カバーを回動するだけで、消火器上部の安全栓及び操作レバーが露出され、保護カバーに妨げられることなく、安全栓を引き抜いてロックを解除した状態で操作レバーを押し下げることで、消火薬剤を放出させることができる。
また、保護カバーは、安全栓及び操作レバーの上側及び両側を覆うと共に前後及び下側に開放された薄板の箱型カバー形状であり、箱型カバー形状における下部前方側の両側面に、消火器上部のホースの付け根と容器本体との間の隙間に嵌め込まれて前後方向に回動させる嵌合軸部が形成されるようにしたため、指示圧力計を持たない消火器であっても、保護カバーを消火器上部に回動自在に装着可能とする。
また、保護カバーは通常時の配置位置で、箱形部材の両側面下端を固定レバーの下側を露出させる位置としているため、トンネル内消火器箱の上から保護カバーの下に手を入れて引き上げる際に、必ず持ち運び用の固定レバーの下に手を入れて持ち上げることになり、安全栓を引き抜いたり、操作ハンドルを操作することなく、消火栓を確実に取り出して消火作業を行うことを可能とする。
本発明の他の形態にあっては、消火器の操作レバーに設けられたリング状の安全栓に着脱自在に装着される消火器保護カバーに於いて、消火器の安全栓が嵌め込み収納される底面に開口して形成された安全栓収納部を備えたケース本体と、ケース本体を着脱自在に消火器側に保持させるケース保持部とにより構成されたため、消火器の操作レバーに設けられているリング状の安全栓に、消火器保護カバーのケース本体に形成された安全栓収納部を被せてアーム部の磁石により吸着保持させることで、簡単且つ容易に消火器に装着することができ、トンネル内の消火器箱に収納された消火器を上から手を入れて取り出す場合に、消火器上部に設けられているリング状の安全栓は消火器保護カバーの装着により覆われていることから、リング状の安全栓を持って引き上げるような取り扱いが確実に防止され、消火器保護カバーの下側に露出している固定カバーに手を入れて引き上げる操作が必然的に行われることとなり、安全栓を誤って引き抜いてしまうことなく、消火栓を取り出して消火作業を行うことを可能とする。
また、ケース本体は円筒体又は箱体であり、安全栓収納部は前記円筒体の内部に底面に開口する空間として形成されたため、円筒体であることからケース本体が持ち易くなり、消火器の安全栓に対する消火器保護カバーの取付けと消火器使用時の取外しが簡単且つ容易にできる。
また、ケース本体の安全栓収納部は底面から側面に開口する空間として形成されたため、消火器の安全栓に対する消火器保護カバーの着脱が容易にできる。
ケース保持部は、ケース本体の他方の側面の底部側から延在され、磁石が組み込まれたアーム部としたため、消火器を使用する場合には、消火器保護カバーは磁石による吸着で保持されていることから、簡単に取り外して安全栓を抜き、操作レバーを押し下げてノズル付きホースから消火薬剤を放出させることができる。
また、保護カバーは透明部材で形成されたため、消火器に保護カバーを装着していても、消火器保護カバー1の場合は、カバー内にある安全栓、操作レバー及び固定レバーを外部から確認でき、また、消火器保護カバー2の場合は、カバー内にある安全栓を外部から確認でき、またもアーム部に組み込まれている磁石もわかることで、安全栓から消火器保護カバーを取り外した場合の消火器の別の場所への吸着保持も簡単に行える。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火器箱を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版17により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
(消火栓収納箱の外観構造)
図2は消火器箱を消火栓収納箱と共に示した説明図、図3は上扉を前開きして前扉をスライド落下して開放させた消火器箱を示した説明図、図4は上扉を後開きした消火器箱を示した説明図である。なお、図3では、筐体内に設けられる、後の説明で明らかにする消火器取出し構造の図示は省略している。
図5は保護カバーを装着した消火器の実施形態を示した説明図であり、図5(A)に側面を示し、図5(B)に正面を示し、図5(C)に平面を示す。また、図6は図5の保護カバーを取出して示した説明図であり、図6(A)に側面を示し、図6(B)に正面を示し、図6(C)に斜視を示す。更に、図7は保護カバーを外した使用状態の消火器を示した説明図であり、図7(A)に側面を示し、図7(B)に正面を示す。
図5に示すように、消火器50は容器本体52の内部に粉末消火剤を充填すると共に加圧用ガス容器を収納しており、容器本体52の上部にはキャップ54により上部金具56が固定されている。
図5に示すように、消火器50の上部には保護カバー72Aが装着され、図2に示した消火器箱20に収納された状態で、消火器50の上部に設けられた安全栓62、操作レバー60及び固定レバー58の上部及び両側を覆い、消火器箱20に収納されている消火器50に上方から手を入れて引き上げることで取り出す場合に、安全栓62や操作レバー60を持って引き上げようとする操作を防止し、保護カバー72Aがあることで、保護カバー72Aの両側下端が位置する固定レバー58の下側に手を入れて持ち上げる操作を作り出している。
消火器箱から図5に示した保護カバー72Aが取り付けられた消火器50を取り出して使用する場合には、図7に示すように、保護カバー72Aを取付穴82を中心に前方に回動させることで、安全栓62、操作レバー60及び固定レバー58を露出させ、安全栓62を引き抜いて操作レバー60のロックを解除し、ノズル68をノズルホルダ70から外して火元に向け、この状態で操作レバー60と固定レバー58を手で握って操作レバー60を押し下げると、上部金具56内の弁部が開栓し、ノズル68から粉末消火剤が放出される。
図8は指示圧力計を持たない消火器に保護カバーを装着した場合の第2実施形態を示した説明図であり、図8(A)は通常時の側面を示し、図8(B)は通常時の正面を示し、図8(C)は使用時の側面を示す。また、図9 は図8の保護カバーを取り出して示した説明図であり、図9(A)に正面を示し、図9(B)に側面を示し、図9(C)に斜視を示す。
図10はケース本体を円筒体とした消火器保護カバーの他の実施形態を示した説明図であり、図10(A)は斜視を示し、図10(B)は正面を示し、図10(C)は断面を示し、図10(D)は平面を示し、図10(E)は底面を示す。
図12はケース本体を薄い箱型とした消火器保護カバーの他の実施形態を示した説明図であり、図12(A)は斜視を示し、図12(B)は正面を示し、図12(C)は側面を示し、図12(D)は断面を示す。
上記の実施形態は、保護カバー上壁に切欠き部を設けていたが、切欠きを設けずに以下の構成としても良い。上記実施例のごとく保護カバーは操作レバー付け根近傍の上部金具軸回りに回動するものであって、保護カバーを操作レバーが露出する方向と逆回りに保護カバーを回動させるとき、保護カバーは安全弁への接触により回動が規制され操作レバーへ接触しないようにしても良い。これにより、保護カバーを操作レバーが露出する方向と逆回りに保護カバーを回動させる力が加わったときでも、安全弁はより閉まる方向の力が加わり、また操作レバーに対して操作方向への力が加わることを規制できる。よって持ち上げ時の誤動作をより一層防止することができる。なお、保護カバー上壁の切欠き部を設けることと上記内容はトレードオフの関係にあるが、両方を同時に達成できる構造があれば、それを排除しない。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
26:消火栓収納箱
28:制御機構収納部
30:消火器箱
50:消火器
52:容器本体
54:キャップ
56:上部金具
58:固定レバー
60:操作レバー
62:安全栓
64:指示圧力計
66:ホース
68:ノズル
70:ノズルホルダ
72A,72B,72C,72D:保護カバー
74:上壁
75:切欠き
76,78:側壁
80,84,86:張出し部
82:取付穴
88,90:嵌合軸部
92:円筒ケース本体
94,104:安全栓収納部
96,106:アーム部
98,108:磁石収納部
100,110:磁石
102:箱型ケース本体
Claims (14)
- 消火薬剤が充填された容器本体の上部に弁部を備えた上部金具が固定され、前記上部金具には持ち運び用の固定レバーの上側に前記弁部を開栓させる操作レバーが設けられると共に、前記操作レバーにはレバーの動きを抑止する安全栓が設けられ、使用時に前記安全栓を引き抜いて前記操作レバーを押し下げることにより、前記弁部を開栓してノズル付きホースから前記消火薬剤を放出させる消火器に於いて、
通常時は前記安全栓及び前記操作レバーの周囲を覆う位置に配置され、使用時には前記安全栓及び前記操作レバーを露出させて操作可能とする位置に移動自在な保護カバーが設けられたことを特徴とする消火器。
- 請求項1記載の消火器に於いて、
前記消火器は前記上部金具の側方に指示圧力計が設けられ、
前記保護カバーは、前記安全栓及び前記操作レバーの上側及び両側を覆うと共に前後及び下側に開放された薄板の箱形部材であり、
前記箱形部材の一方の側面に前記指示圧力計に側方から嵌め入れて前記箱形部材を前後方向に回動させる取付穴が形成されたことを特徴とする消火器。
- 請求項1記載の消火器に於いて、
前記保護カバーは、前記安全栓及び前記操作レバーの上側及び両側を覆うと共に前後及び下側に開放された薄板の箱形部材であり、
前記箱形部材における下部前方側の両側面に、前記消火器上部の前記ホースの付け根と前記容器本体との間の隙間に嵌め込まれて前記箱形部材を前後方向に回動させる嵌合軸部が形成されたことを特徴とする消火器。
- 請求項2又は3記載の消火器に於いて、前記保護カバーは通常時の配置位置で、前記箱形部材の両側面下端を前記固定レバーの下側を露出させる位置としたことを特徴とする消火器。
- 請求項1記載の消火器に於いて、前記保護カバーは透明部材で形成されたことを特徴とする消火器。
- 消火薬剤が充填された容器本体の上部に弁部を備えた上部金具が固定され、前記上部金具には持ち運び用の固定レバーの上側に前記弁部を開栓させる操作レバーが設けられると共に、前記操作レバーにはレバーの動きを抑止する安全栓が設けられ、使用時に前記安全栓を引き抜きいて前記操作レバーを押し下げることにより、前記弁部を開栓してノズル付きホースから前記消火薬剤を放出させる消火器に装着される保護カバーに於いて、
通常時は前記安全栓及び前記操作レバーの周囲を覆う位置に配置され、使用時には前記安全栓及び前記操作レバーを露出させて操作可能とする位置に移動自在なカバー形状を備えたことを特徴とする消火器保護カバー。
- 請求項6記載の消火器保護カバーに於いて、
前記カバー形状は、前記安全栓及び前記操作レバーの上側及び両側を覆う共に前後及び下側に開放された薄板の箱型カバー形状であり、
前記箱型カバー形状の一方の側面に前記消火器の前記上部金具に設けられた指示圧力計に側方から嵌め入れて前後方向に回動させる取付穴が形成されたことを特徴とする消火器保護カバー。
- 請求項6記載の消火器保護カバーに於いて、
前記カバー形状は、前記安全栓及び前記操作レバーの上側及び両側を覆う共に前後及び下側に開放された薄板の箱型カバー形状であり、
前記箱型カバー形状における下部前方側の両側面に、前記消火器上部の前記ホースの付け根と前記容器との間の隙間に嵌め込まれて前後方向に回動させる嵌合軸部が形成されたことを特徴とする消火器保護カバー。
- 請求項7又は8記載の消火器保護カバーに於いて、前記箱型カバー形状は通常時の配置位置で、両側面下端を前記固定レバーの下側を露出させる位置としたことを特徴とする消火器保護カバー。
- 消火器の操作レバーに設けられたリング状の安全栓に着脱自在に装着される消火器保護カバーに於いて、
前記消火器の安全栓が嵌め込み収納される底面に開口して形成された安全栓収納部を備えたケース本体と、
前記ケース本体を着脱自在に前記消火器側に保持させるケース保持部と、
により構成されたことを特徴とする消火器保護カバー。
- 請求項10記載の消火器保護カバーに於いて、
前記ケース本体は円筒体又は箱体であり、前記安全栓収納部は前記円筒体の内部に底面に開口する空間として形成されたことを特徴とする消火器保護カバー。
- 請求項10又は11記載の消火器保護カバーに於いて、前記ケース本体の前記安全栓収納部は底面から側面に開口する空間として形成されたことを特徴とする消火器保護カバー。
- 請求項10記載の消火器保護カバーに於いて、前記ケース保持部は、前記ケース本体の他方の側面の底部側から延在され、磁石が組み込まれたアーム部としたことを特徴とする消火器保護カバー。
- 請求項6又は10記載の消火器保護カバーに於いて、透明部材で形成されたことを特徴とする消火器保護カバー。
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