JP2018066399A - 密封装置 - Google Patents

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JP2018066399A JP2016203853A JP2016203853A JP2018066399A JP 2018066399 A JP2018066399 A JP 2018066399A JP 2016203853 A JP2016203853 A JP 2016203853A JP 2016203853 A JP2016203853 A JP 2016203853A JP 2018066399 A JP2018066399 A JP 2018066399A
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信太郎 菅原
Shintaro Sugawara
信太郎 菅原
寿喜 渡部
Hisayoshi Watabe
寿喜 渡部
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【課題】製造コストの軽減を図ることのできる密封装置を提供する。【解決手段】回転軸に対して設けられる回転環ユニット100と、ハウジングに対して設けられる固定環ユニット200と、を備える密封装置10において、固定環ユニット200は、補強環210と、回転環130の端面に対して摺動自在に設けられる固定環230と、一端側が補強環210に固定され、他端側が固定環230に固定されており、固定環230を回転環130に向けて押圧する環状弾性体220と、を備えると共に、環状弾性体220の前記他端側の端部の内部には、固定環230を支持する環状支持部材240が埋め込まれており、固定環230は環状弾性体220の前記他端側の端部に嵌合により固定されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、回転軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置に関する。
回転軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置として、回転軸に対して設けられる回転環の端面と、ハウジングに対して設けられる固定環の端面とが摺動するように構成される密封装置が知られている。また、このような技術において、固定環を回転環に向けて押圧するための部材として、環状の弾性体を用いた技術が知られている。この技術においては、環状の弾性体と固定環とが接着剤により接着される。
しかしながら、接着剤によって、弾性体と固定環とを接着させる場合、手間がかかるため、製造コストを高める原因になる。
国際公開第2014/173424号 国際公開第2014/173495号
本発明の目的は、製造コストの軽減を図ることのできる密封装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の密封装置は、
回転軸と、該回転軸が挿通される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
前記回転軸に対して設けられる回転環ユニットと、
前記ハウジングに対して設けられる固定環ユニットと、
を備える密封装置において、
前記回転環ユニットは、前記回転軸に固定される環状部材と、
前記環状部材に対して固定される回転環と、
を備えており、
前記固定環ユニットは、
前記ハウジングの軸孔に固定される補強環と、
前記回転環の端面に対して摺動自在に設けられる固定環と、
一端側が前記補強環に固定され、他端側が前記固定環に固定されており、該固定環を前記回転環に向けて押圧する環状弾性体と、
を備えると共に、
前記環状弾性体の前記他端側の端部の内部には、前記固定環を支持する環状支持部材が埋め込まれており、前記固定環は前記環状弾性体の前記他端側の端部に嵌合により固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、固定環を環状弾性体に対して、嵌合により固定させることができる。従って、接着剤によって、これらを接着させる場合に比べて、製造コストを軽減させるこ
とができる。
前記環状支持部材は円筒部を有し、
前記環状弾性体は前記円筒部を覆う円筒状の円筒被覆部を有しており、
前記固定環は、前記円筒被覆部に嵌合により固定されているとよい。
これにより、固定環を環状弾性体に対して、簡単に嵌合させることができる。
また、前記環状支持部材は前記円筒部の一端側の端部から径方向に伸びる平板部を有し、
前記環状弾性体は前記平板部を覆う平板部被覆部を有しており、
前記固定環は、前記平板部被覆部に密着するように嵌合されているとよい。
これにより、固定環は環状弾性体に対して位置決めがなされ、安定的に支持される。
前記回転環における前記固定環に対する摺動面、及び前記固定環における前記回転環に対する摺動面のうちの少なくともいずれか一方には、前記回転環の回転に伴って、これらの摺動面同士を離間させる動圧を発生させる動圧発生用溝が設けられているとよい。
これにより、回転環と固定環との摺動抵抗を減らす、またはなくすことができる。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、製造コストの軽減を図ることができる。
図1は本発明の実施例1に係る密封装置の模式的断面図である。 図2は本発明の実施例1に係る密封構造を示す模式的断面図である。 図3は本発明の実施例1に係る回転環の側面図の一部である。 図4は本発明の実施例2に係る密封装置の模式的断面図である。 図5は本発明の実施例3に係る密封装置の模式的断面図である。 図6は本発明の実施例4に係る密封装置の模式的断面図である。 図7は本発明の実施例5に係る密封装置の模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1〜図3を参照して、本発明の実施例1に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例1に係る密封装置の模式的断面図である。なお、本実施例に係る密封装置は、一部の部材を除き略回転対称形状であり、図1においては、密封装置を、その中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。図2は本発明の実施例1に係る密封構造を示す模式的断面図である。なお、図2中の密封装置については、図1と同様に、密封装置を、その中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。図3は本発明の実施例1に係る回転環の側面図の一部である。なお、図3においては、側面図中のCC断面図も図中丸の中に示している。
<密封装置の全体構成>
本実施例に係る密封装置10の全体構成について説明する。本実施例に係る密封装置10は、回転軸500と、回転軸500が挿通される軸孔を有するハウジング600との間の環状隙間を封止するために用いられる。本実施例においては、図2において、図中左側が、密封対象流体(油など)が密封された密封領域側(O)であり、図中右側が密封領域側(O)とは反対側の大気側(A)である。
本実施例に係る密封装置10は、回転軸500に対して設けられる回転環ユニット100と、ハウジング600に対して設けられる固定環ユニット200とを備えている。回転環ユニット100は、回転軸500と共に回転するように構成されている。
そして、回転環ユニット100は、金属製の環状部材110と、この環状部材110に対して固定される回転環130と、環状部材110に設けられ、回転環130を環状部材110に嵌合固定し易くするための弾性体製の被嵌合部材120とを備えている。環状部材110は、回転軸500の外周面に固定される内周面側円筒部111と、内周面側円筒部111の端部(密封領域側(O)の端部)に設けられる外向きフランジ部112と、外向きフランジ部112の先端に設けられる外周面側円筒部113とを有している。なお、内周面側円筒部111と外周面側円筒部113は、外向きフランジ部112の各端部から同じ方向(大気側(A)の方向)に向かって伸びるように構成されている。
被嵌合部材120は、ゴムなどの弾性体により構成される。そして、被嵌合部材120は、環状部材110の外周面側円筒部113の内周面に固定される円筒部121と、円筒部121の一端側(密封領域側(O))に設けられる内向きフランジ部122と、円筒部121の他端側(大気側(A))に設けられる外向きフランジ部123とを備えている。そして、内向きフランジ部122は環状部材110における外向きフランジ部112に密着した状態で固定され、外向きフランジ部123は環状部材110における外周面側円筒部113の先端面に密着した状態で固定されている。
回転環130は、環状部材110に固定された被嵌合部材120における内向きフランジ部122に突き当たる位置まで挿入され、回転環130における外周面が被嵌合部材120における円筒部121の内周面に密着した状態で嵌合固定される。また、回転環130は、環状部材110における内周面側円筒部111の外周面との間に環状の隙間を空けた状態で、環状部材110に対して固定されている。なお、回転環130は、金属や樹脂(例えばPPS)などの剛性の高い材料により構成されている。
固定環ユニット200は、ハウジング600の軸孔に固定される補強環210と、回転環130の端面に対して摺動自在に設けられる固定環230と、固定環230を回転環130に向けて押圧する環状弾性体220とを備えている。この環状弾性体220は、一端側が補強環210に固定され、他端側が固定環230に固定されている。補強環210は、ハウジング600の軸孔の内周面に嵌合により固定される円筒部211と、円筒部211の端部(大気側(A)の端部)に設けられる内向きフランジ部212とを備えている。
環状弾性体220は、ゴムなどの弾性体により構成される。そして、環状弾性体220は、補強環210における内向きフランジ部212に固定される被固定部221と、被固定部221の内周面側から大気側(A)に向かって縮径するテーパ部222とを備えている。また、環状弾性体220は、テーパ部222の径方向内側の先端から密封領域側(O)に向かって伸びる円筒部223も備えている。
そして、環状弾性体220における固定環230に固定される側の端部の内部には、固
定環230を支持する環状支持部材240が埋め込まれている。この環状支持部材240は、金属などの剛性の高い材料により構成されている。そして、環状支持部材240は、円筒部241と、この円筒部241の一端側の端部から径方向外側に伸びる平板部としての外向きフランジ部242とを有する断面L字状の部材により構成されている。また、環状弾性体220には、円筒部223の先端側に、環状支持部材240における円筒部241を覆う円筒状の円筒被覆部225と、外向きフランジ部242を覆う平板部被覆部224とを有している。
固定環230は、環状弾性体220における円筒被覆部225の外周面に嵌合により固定されている。また、固定環230は、平板部被覆部224に密着するように嵌合されている。なお、固定環230は、金属や樹脂(例えばPPS)などの剛性の高い材料により構成されている。
また、回転環130における固定環230に対する摺動面には、回転環130の回転に伴って、これらの摺動面同士を離間させる動圧を発生させる動圧発生用溝131が複数設けられている。つまり、回転環ユニット100が回転すると、動圧発生用溝131による動圧によって、固定環230は、環状弾性体220による押圧力に抗して、回転環130から離れる方向に移動する。なお、回転環130における固定環230に対する摺動面は、回転環130における固定環230側(大気側(A))の端面である。また、固定環230における回転環130に対する摺動面は、固定環230における回転環130側(密封領域側(O))の端面である。
ここで、動圧発生用溝131については、回転環130の回転によって、回転環130と固定環230との間の隙間に動圧を発生させる溝であれば、適宜、公知技術を採用することができる。本実施例では、図3中のCC断面図に示すように、動圧発生用溝131は、その溝底が滑らかな湾曲面で構成されている。また、回転環130は、図3中時計回り方向に回転するように構成されており、動圧発生用溝131は、回転方向の上流側に溝底の深い部分が偏るように構成されている。以上のように構成される動圧発生用溝131によって、回転環130が回転すると、流体(本実施例の場合には、気体または油)が図3中の矢印F方向に流れる。これにより、回転環130の摺動面と固定環230の摺動面とを離間させる方向の力が生じる。なお、回転環130の摺動面と固定環230の摺動面とが離間していても、これらの隙間においては、動圧発生用溝131によって、流体の周方向の流れが生じているため、密封対象流体が大気側(A)に漏れてしまうことはない。
なお、本実施例においては、回転環130に動圧発生用溝131を設ける場合を例にして説明した。しかしながら、固定環230における回転環130に対する摺動面に、回転環130の回転に伴って、これらの摺動面同士を離間させる動圧を発生させる動圧発生用溝を設けてもよい。また、動圧発生用溝は、回転環130と固定環230の摺動面の双方に設けてもよい。
<本実施例に係る密封装置の優れた点>
本実施例に係る密封装置10によれば、固定環230を環状弾性体220に対して、嵌合により固定させることができる。従って、接着剤によって、これらを接着させる場合に比べて、製造コストを軽減させることができる。
また、本実施例に係る回転環130及び固定環230のうちの少なくともいずれか一方の摺動面には、回転環130の回転に伴って、これらの摺動面同士を離間させる動圧を発生させる動圧発生用溝131が設けられている。これにより、回転環130と固定環230との摺動抵抗を減らす、またはなくすことができる。
(実施例2)
図4には、本発明の実施例2が示されている。上記実施例1では、回転環が、環状部材に対して、この環状部材に設けられた被嵌合部材に嵌合されることにより固定される場合の構成を示した。これに対して、本実施例においては、回転環が、環状部材に対して接着により直接的に固定される場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図4は本発明の実施例2に係る密封装置の模式的断面図である。なお、本実施例に係る密封装置は、一部の部材を除き略回転対称形状であり、図4においては、密封装置を、その中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。本実施例に係る密封装置10においては、回転環130の環状部材110aに対する固定方法のみが、上記実施例1の場合とは異なっている。すなわち、本実施例に係る密封装置10においては、環状部材110aには、上記実施例1における被嵌合部材120が設けられていない。そして、回転環130は、環状部材110aにおける外向きフランジ部112と外周面側円筒部113に対して、接着剤によって接着により固定されている。その他の構成については、実施例1と同様の構成であるので、その説明は省略する。以上のように構成される本実施例に係る密封装置10においても、上記実施例1に係る密封装置10と同様の効果を得ることができる。
(実施例3)
図5には、本発明の実施例3が示されている。上記実施例1では、回転環が、環状部材に対して、この環状部材に設けられた被嵌合部材に嵌合されることにより固定される場合の構成を示した。これに対して、本実施例においては、回転環が、環状部材に対して加締めにより直接的に固定される場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図5は本発明の実施例4に係る密封装置の模式的断面図である。なお、本実施例に係る密封装置は、一部の部材を除き略回転対称形状であり、図5においては、密封装置を、その中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。本実施例に係る密封装置10においては、回転環130の環状部材110bに対する固定方法のみが、上記実施例1の場合とは異なっている。すなわち、本実施例に係る密封装置10においては、環状部材110bには、上記実施例1における被嵌合部材120が設けられていない。そして、回転環130は、環状部材110bにおける外周面側円筒部113の先端が加締められることによって、環状部材110bに固定されている(加締め部114参照)。その他の構成については、実施例1と同様の構成であるので、その説明は省略する。以上のように構成される本実施例に係る密封装置10においても、上記実施例1に係る密封装置10と同様の効果を得ることができる。
(実施例4)
図6には、本発明の実施例4が示されている。本実施例においては、固定環の環状弾性体に対する嵌合構造が実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
本実施例に係る固定環ユニット200も、ハウジング600の軸孔に固定される補強環210と、回転環130の端面に対して摺動自在に設けられる固定環230と、固定環230を回転環130に向けて押圧する環状弾性体220とを備えている。この環状弾性体220は、一端側が補強環210に固定され、他端側が固定環230に固定されている。補強環210は、ハウジング600の軸孔の内周面に嵌合により固定される円筒部211
と、円筒部211の端部(大気側(A)の端部)に設けられる内向きフランジ部212とを備えている。
また、本実施例に係る環状弾性体220も、ゴムなどの弾性体により構成される。そして、環状弾性体220は、補強環210における内向きフランジ部212に固定される被固定部221と、被固定部221の内周面側から大気側(A)に向かって縮径するテーパ部222とを備えている。また、環状弾性体220は、テーパ部222の径方向内側の先端から密封領域側(O)に向かって伸びる円筒部223も備えている。
そして、環状弾性体220における固定環230に固定される側の端部の内部には、固定環230を支持する環状支持部材240aが埋め込まれている。この環状支持部材240aは、金属などの剛性の高い材料により構成されている。そして、環状支持部材240aは、円筒部241aと、この円筒部241aの一端側の端部から径方向内側に伸びる平板部としての内向きフランジ部242aとを有する断面L字状の部材により構成されている。また、環状弾性体220には、円筒部223の先端側に、環状支持部材240aにおける円筒部241aを覆う円筒状の円筒被覆部225aと、内向きフランジ部242aを覆う平板部被覆部224aとを有している。
固定環230は、環状弾性体220における円筒被覆部225aの内周面に嵌合により固定されている。また、固定環230は、平板部被覆部224aに密着するように嵌合されている。なお、固定環230は、金属や樹脂(例えばPPS)などの剛性の高い材料により構成されている。回転環ユニット100の構成については、上記実施例1の場合と同一である。また、回転環130及び固定環230のうちの少なくともいずれか一方に動圧発生用溝が設けられる点についても、上記実施例1の場合と同一である。
以上のように構成される本実施例に係る密封装置10においても、上記実施例1に係る密封装置10と同様の効果を得ることができる。なお、本実施例に示した固定環の環状弾性体に対する嵌合構造は、上記実施例2,3にも適用可能である。
(実施例5)
図7には、本発明の実施例5が示されている。本実施例においては、固定環の環状弾性体に対する嵌合構造が実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
本実施例に係る固定環ユニット200も、ハウジング600の軸孔に固定される補強環210と、回転環130の端面に対して摺動自在に設けられる固定環230と、固定環230を回転環130に向けて押圧する環状弾性体220とを備えている。この環状弾性体220は、一端側が補強環210に固定され、他端側が固定環230に固定されている。補強環210は、ハウジング600の軸孔の内周面に嵌合により固定される円筒部211と、円筒部211の端部(大気側(A)の端部)に設けられる内向きフランジ部212とを備えている。
また、本実施例に係る環状弾性体220も、ゴムなどの弾性体により構成される。そして、環状弾性体220は、補強環210における内向きフランジ部212に固定される被固定部221と、被固定部221の内周面側から大気側(A)に向かって縮径するテーパ部222とを備えている。また、環状弾性体220は、テーパ部222の径方向内側の先端から密封領域側(O)に向かって伸びる円筒部223も備えている。
そして、環状弾性体220における固定環230に固定される側の端部の内部には、固
定環230を支持する環状支持部材240bが埋め込まれている。この環状支持部材240bは、金属などの剛性の高い材料により構成されている。そして、環状支持部材240bは、内側円筒部241b1と、この内側円筒部241b1よりも径方向外側に設けられる外側円筒部241b2と、これら内側円筒部241b1と外側円筒部241b2の端部同士を繋ぐように設けられる平板部242bとから構成されている。また、環状弾性体220には、円筒部223の先端側に、環状支持部材240bにおける内側円筒部241b1を覆う円筒状の内側円筒被覆部225b1と、外側円筒部241b2を覆う円筒状の外側円筒被覆部225b2と、平板部242bを覆う平板部被覆部224bとを有している。
固定環230は、環状弾性体220における内側円筒被覆部225b1の外周面と外側円筒被覆部225b2の内周面との間に挟み込まれるように嵌合により固定されている。また、固定環230は、平板部被覆部224bに密着するように嵌合されている。なお、固定環230は、金属や樹脂(例えばPPS)などの剛性の高い材料により構成されている。回転環ユニット100の構成については、上記実施例1の場合と同一である。また、回転環130及び固定環230のうちの少なくともいずれか一方に動圧発生用溝が設けられる点についても、上記実施例1の場合と同一である。
以上のように構成される本実施例に係る密封装置10においても、上記実施例1に係る密封装置10と同様の効果を得ることができる。なお、本実施例に示した固定環の環状弾性体に対する嵌合構造は、上記実施例2,3にも適用可能である。
10 密封装置
100 回転環ユニット
110,110a,110b 環状部材
111 内周面側円筒部
112 外向きフランジ部
113 外周面側円筒部
114 加締め部
120 被嵌合部材
121 円筒部
122 内向きフランジ部
123 外向きフランジ部
130 回転環
131 動圧発生用溝
140,141,150 突起
200 固定環ユニット
210 補強環
211 円筒部
212 内向きフランジ部
220 環状弾性体
221 被固定部
222 テーパ部
223 円筒部
224,224a,224b 平板部被覆部
225,225a 円筒被覆部
225b1 内側円筒被覆部
225b2 外側円筒被覆部
230 固定環
240,240a,240b 環状支持部材
241,241a 円筒部
241b1 内側円筒部
241b2 外側円筒部
242 外向きフランジ部
242a 内向きフランジ部
242b 平板部
500 回転軸
600 ハウジング

Claims (4)

  1. 回転軸と、該回転軸が挿通される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
    前記回転軸に対して設けられる回転環ユニットと、
    前記ハウジングに対して設けられる固定環ユニットと、
    を備える密封装置において、
    前記回転環ユニットは、前記回転軸に固定される環状部材と、
    前記環状部材に対して固定される回転環と、
    を備えており、
    前記固定環ユニットは、
    前記ハウジングの軸孔に固定される補強環と、
    前記回転環の端面に対して摺動自在に設けられる固定環と、
    一端側が前記補強環に固定され、他端側が前記固定環に固定されており、該固定環を前記回転環に向けて押圧する環状弾性体と、
    を備えると共に、
    前記環状弾性体の前記他端側の端部の内部には、前記固定環を支持する環状支持部材が埋め込まれており、前記固定環は前記環状弾性体の前記他端側の端部に嵌合により固定されていることを特徴とする密封装置。
  2. 前記環状支持部材は円筒部を有し、
    前記環状弾性体は前記円筒部を覆う円筒状の円筒被覆部を有しており、
    前記固定環は、前記円筒被覆部に嵌合により固定されていることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記環状支持部材は前記円筒部の一端側の端部から径方向に伸びる平板部を有し、
    前記環状弾性体は前記平板部を覆う平板部被覆部を有しており、
    前記固定環は、前記平板部被覆部に密着するように嵌合されていることを特徴とする請求項2に記載の密封装置。
  4. 前記回転環における前記固定環に対する摺動面、及び前記固定環における前記回転環に対する摺動面のうちの少なくともいずれか一方には、前記回転環の回転に伴って、これらの摺動面同士を離間させる動圧を発生させる動圧発生用溝が設けられていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の密封装置。
JP2016203853A 2016-10-17 2016-10-17 密封装置 Pending JP2018066399A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS477557U (ja) * 1971-02-22 1972-09-27
JPH03140672A (ja) * 1989-10-25 1991-06-14 Hitachi Ltd 非接触メカニカルシール
JP2016516958A (ja) * 2013-04-22 2016-06-09 カール・フロイデンベルク・カーゲーCarl Freudenberg KG スライドリングシール

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