JP2018066398A - 密封装置 - Google Patents
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Abstract
Description
回転軸と、該回転軸が挿通される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
前記回転軸に対して設けられる回転環ユニットと、
前記ハウジングに対して設けられる固定環ユニットと、
を備える密封装置において、
前記回転環ユニットは、
前記回転軸に固定される内周面側円筒部と、該内周面側円筒部の端部に設けられる外向きフランジ部と、該外向きフランジ部の端部に設けられる外周面側円筒部と、を有する環状部材と、
前記環状部材に対して固定される回転環と、
を備えており、
前記固定環ユニットは、
前記ハウジングの軸孔に固定される補強環と、
前記回転環の端面に対して摺動自在に設けられる固定環と、
一端側が前記補強環に固定され、他端側が前記固定環に固定されており、該固定環を前記回転環に向けて押圧する環状弾性体と、
を備えると共に、
前記環状部材における外周面側円筒部の外周面側には、前記補強環の内周面側に向かって突出するシール突起が設けられていることを特徴とする。
と補強環の内周面側との間の環状隙間において、密封対象流体の移動が妨げられる。これにより、回転環が回転していない状態においても、回転環と固定環との摺動部への密封対象流体の浸入が抑制され、密封対象流体の漏れを抑制することができる。
図1〜図3を参照して、本発明の実施例1に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例1に係る密封装置の模式的断面図である。なお、本実施例に係る密封装置は、一部の部材を除き略回転対称形状であり、図1においては、密封装置を、その中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。図2は本発明の実施例1に係る密封構造を示す模式的断面図である。なお、図2中の密封装置については、図1と同様に、密封装置を、その中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。図3は本発明の実施例1に係る回転環の側面図の一部である。なお、図3においては、側面図中のCC断面図も図中丸の中に示している。
本実施例に係る密封装置10の全体構成について説明する。本実施例に係る密封装置10は、回転軸500と、回転軸500が挿通される軸孔を有するハウジング600との間の環状隙間を封止するために用いられる。本実施例においては、図2において、図中左側
が、密封対象流体(油など)が密封された密封領域側(O)であり、図中右側が密封領域側(O)とは反対側の大気側(A)である。
は、補強環210における内向きフランジ部212に固定される被固定部221と、被固定部221の内周面側から大気側(A)に向かって縮径するテーパ部222とを備えている。また、環状弾性体220は、テーパ部222の径方向内側の先端から密封領域側(O)に向かって伸びる円筒部223と、円筒部223の先端に設けられる内向きフランジ部224とを備えている。そして、この内向きフランジ部224が固定環230に接着により固定されている。固定環230は、環状部材110における内周面側円筒部111の外周面との間に環状の隙間を空けた状態で環状弾性体220に固定されている。なお、固定環230は、金属や樹脂(例えばPPS)などの剛性の高い材料により構成されている。
本実施例に係る密封装置10によれば、被嵌合部材120における外周面側円筒部124の外周面側にシール突起124aが設けられている。これにより、密封対象流体が、シール突起124aよりも大気側(A)に移動することが妨げられる。従って、回転環130が回転していない状態においても、回転環130と固定環230との摺動部への密封対象流体の浸入が抑制され、密封対象流体の漏れを抑制することができる。
の摺動面には、回転環130の回転に伴って、これらの摺動面同士を離間させる動圧を発生させる動圧発生用溝131が設けられている。これにより、回転環130と固定環230との摺動抵抗を減らす、またはなくすことができる。
図4には、本発明の実施例2が示されている。上記実施例1では、回転環が、環状部材に対して、この環状部材に設けられた被嵌合部材に嵌合されることにより固定される場合の構成を示した。これに対して、本実施例においては、回転環が、環状部材に対して接着により直接的に固定される場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図5には、本発明の実施例3が示されている。上記実施例1では、回転環が、環状部材に対して、この環状部材に設けられた被嵌合部材に嵌合されることにより固定される場合の構成を示した。これに対して、本実施例においては、回転環が、環状部材に対して加締めにより直接的に固定される場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
4と、シール突起124aとを備えている。シール突起124aの構成及び作用効果については、上記実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
上記各実施例においては、いずれもシール突起124aが2つ設けられる場合の構成について示したが、本発明においては、シール突起の数は限定されるものではない。また、各実施例においては、複数のシール突起124aの先端は、いずれも補強環210の内周面に対して接触しておらず、複数のシール突起124aと補強環210の内周面との間にラビリンスシール構造が形成される場合の構成について説明した。しかしながら、本発明においては、シール突起の先端を補強環の内周面に接触させてもよい。ただし、摺動抵抗が高くならないように、僅かに接触させる程度が望ましい。また、各実施例で示したシール突起124aは、いずれも大気側(A)から密封領域側(O)に向かって傾斜するように構成される場合を示した。しかしながら、本発明においては、シール突起の形状は限定されるものではない。
100 回転環ユニット
110,110a,110b 環状部材
111 内周面側円筒部
112 外向きフランジ部
113 外周面側円筒部
114 加締め部
120 被嵌合部材
120a,120b シール部材
121 内周面側円筒部
122 内向きフランジ部
123 連結部
124 外周面側円筒部
124a シール突起
130 回転環
131 動圧発生用溝
140,141,150 突起
200 固定環ユニット
210 補強環
211 円筒部
212 内向きフランジ部
220 環状弾性体
221 被固定部
222 テーパ部
223 円筒部
224 内向きフランジ部
230 固定環
500 回転軸
600 ハウジング
Claims (3)
- 回転軸と、該回転軸が挿通される軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置であって、
前記回転軸に対して設けられる回転環ユニットと、
前記ハウジングに対して設けられる固定環ユニットと、
を備える密封装置において、
前記回転環ユニットは、
前記回転軸に固定される内周面側円筒部と、該内周面側円筒部の端部に設けられる外向きフランジ部と、該外向きフランジ部の端部に設けられる外周面側円筒部と、を有する環状部材と、
前記環状部材に対して固定される回転環と、
を備えており、
前記固定環ユニットは、
前記ハウジングの軸孔に固定される補強環と、
前記回転環の端面に対して摺動自在に設けられる固定環と、
一端側が前記補強環に固定され、他端側が前記固定環に固定されており、該固定環を前記回転環に向けて押圧する環状弾性体と、
を備えると共に、
前記環状部材における外周面側円筒部の外周面側には、前記補強環の内周面側に向かって突出するシール突起が設けられていることを特徴とする密封装置。 - 前記シール突起は複数設けられており、かつ、これら複数のシール突起の先端はいずれも前記補強環の内周面に対して接触しておらず、これら複数のシール突起と前記補強環の内周面との間にラビリンスシール構造が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
- 前記回転環における前記固定環に対する摺動面、及び前記固定環における前記回転環に対する摺動面のうちの少なくともいずれか一方には、前記回転環の回転に伴って、これらの摺動面同士を離間させる動圧を発生させる動圧発生用溝が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016203852A JP2018066398A (ja) | 2016-10-17 | 2016-10-17 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016203852A JP2018066398A (ja) | 2016-10-17 | 2016-10-17 | 密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018066398A true JP2018066398A (ja) | 2018-04-26 |
Family
ID=62086866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016203852A Pending JP2018066398A (ja) | 2016-10-17 | 2016-10-17 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018066398A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011149489A (ja) * | 2010-01-21 | 2011-08-04 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | メカニカルシール |
JP2016516958A (ja) * | 2013-04-22 | 2016-06-09 | カール・フロイデンベルク・カーゲーCarl Freudenberg KG | スライドリングシール |
-
2016
- 2016-10-17 JP JP2016203852A patent/JP2018066398A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JP2016516958A (ja) * | 2013-04-22 | 2016-06-09 | カール・フロイデンベルク・カーゲーCarl Freudenberg KG | スライドリングシール |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200811 |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
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A02 | Decision of refusal |
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