JP2018066203A - ピボットヒンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】ピボット軸の先端を軸受部に挿入して扉を上部ピボットヒンジ及び下部ピボットヒンジで回動可能に枠体に支持し、少なくとも一方のヒンジのピボット軸の先端をケースから出没可能に設けて扉を取り外し、吊り込み可能に設けたピボットヒンジにおいて、扉を吊り込む際、一人で簡単に作業できるようにしたピボットヒンジを提供する。【解決手段】ピボット軸6は、先端が傾斜し、ケースから出没するように移動可能に取り付けられ、突出方向及び回動方向に付勢され、側面にはケース9のカム溝から突出する操作杆24が有る。カム溝は、縦溝と、上記ピボット軸の先端が軸受部の側面に当接する位置まで突出したとき、操作杆を離脱可能に保持する係止部35を有する。扉を枠体に吊り込む際、ピボット軸の先端が軸受部の側面に当たると、ピボット軸は後退し、係止部35から操作杆24が外れるとピボット軸は突出して先端が軸受部の軸孔に挿入される。【選択図】図2

Description

本発明は、枠体に対し、扉を上部ピボットヒンジと下部ピボットヒンジで支持して扉を開閉自在に吊り込む構成のピボットヒンジに関し、特に枠体に扉を容易に吊り込むことができるようにしたピボットヒンジに係るものである。
ピボットヒンジは、扉若しくは枠体の吊元側の上部、下部に設けたピボット軸の先端を枠体若しくは扉に設けた軸受部に差し込んで、ピボット軸を回動中心として扉を開閉自在に支持するヒンジであり、扉を着脱できるようにした構成のピボットヒンジが種々知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載のピボットヒンジは、枠体の下部にピボットピンを設け、このピンの上端部を、扉の下部に設けた軸受孔に係合し、扉の上部には軸ピンを上下動可能に設けてばねで上方に付勢し、軸ピンの先端部を枠体の上部に設けた軸孔に係合させている。上記軸ピンはホルダーに挿通しており、ホルダーの側面には、水平方向延びる上位係止孔及び下位係止孔とこれら上下の係止孔を連絡し上下方向に延びる連絡孔が設けられ、この連絡孔を経て上位係止孔と下位係止孔に択一的に係合するよう操作部材が軸ピンの側面に突設されている。そして、下位係合孔に操作部材を係合させて軸ピンの先端を引き下げた状態で、下部のピボットピンの先端部を扉の軸受孔に係合し、その後、扉を起立させて上記軸ピンが枠体に設けた軸孔に対向する位置まで移動させる。そして、軸ピンの先端部が軸孔に対向したら、上記操作部材を操作して下位係止孔から連絡孔に操作部材を移動すると、該軸ピンは上記付勢用ばねにより上方に移動し、軸ピンの先端部が枠体に設けた軸孔に係合する。さらに、操作部材を操作して軸ピンを回動し、上位係止孔やその内壁に設けた係止凹部に操作部材を係合させ、軸ピンをロックして扉を回動可能に枠体に吊り込んでいる。扉を枠体から外す際は、操作部材を上位係合孔から脱出させ連絡孔を通して下位係止孔に移動することにより上記軸ピンを降下させてその先端部を上部軸孔から抜き出した後、扉を傾けながら下部のピボットピンの上端部を枠体の軸孔から抜き出すことにより枠体から扉を取り外す。
上記のように扉を吊り込む際、下位係止孔に操作部材を係合させて軸ピンを後退させるのは、軸ピンがばねの作用で扉から突出したままであると、軸ピンが枠体に衝突して変形やキズが発生するおそれがあるからである。また、上記軸ピン等は扉の吊元側の上方に設けられるので、軸ピンに設けた操作部材を操作するためには、扉を保持しながら指先を扉の吊元側上部に移動させなければならない。扉の荷重を支えるためには、通常は扉を手で持ち上げるから、上記のような手動操作で軸ピンを移動するためには、軸ピンの先端部が枠体の軸孔に対向した段階で、扉から手を離して軸ピンまで手を伸ばす必要がある。扉が軽くて小さい場合は一人でできるかもしれないが、扉が大きく重い場合には、扉を起立状態に保持しつつ扉から手を離して操作部材を操作しなければならないので、一人で作業するのが難しく、容易ではない。
特開2000−291316号公報(特許請求の範囲、図面)
本発明は、上記のように、ピボット軸を軸孔に挿入して扉を開閉自在に支持するピボットヒンジにおいて、扉を枠体に吊り込む際に一人でも容易に作業できるようにしたピボットヒンジを提供することである。
本発明によれば、ピボット軸の先端を軸受部に挿入して扉を上部ピボットヒンジ及び下部ピボットヒンジで回動可能に枠体に支持し、少なくとも一方のヒンジのピボット軸の先端をケースから出没可能に設けたピボットヒンジにおいて、上記ピボット軸は、先端がケースから突出する方向及び回動する方向にばねで付勢され、上記ピボット軸の先端には、上記軸受部の側方からピボット軸が軸受部に近接した際該軸受部にピボット軸の先端が当接してピボット軸を後退させるよう傾斜面が設けられており、該ピボット軸を保持するケースには、上記ピボット軸の側面に突設した操作杆をケースの外方に突出させるようカム溝が形成され、該カム溝は、ピボット軸の長手方向に沿って延びる縦溝と、該縦溝の両端に開口し上記ピボット軸が回動する方向に延びる没入側横溝及び突出側横溝と、該没入側横溝と突出側横溝間の縦溝に開口し上記ピボット軸の先端の傾斜面が上記軸受部に隣接する位置でピボット軸の突出を制限するよう操作杆を仮保持しかつ該ピボット軸が仮保持位置から後退したとき操作杆を解放するよう操作杆を離脱可能に保持する係止部が設けられていることを特徴とするピボットヒンジが提供され、上記課題が解決される。
本発明によれば、上記係止部はピボット軸の突出方向に対し鋭角に突出する係止縁を有し、上記ピボット軸の突出方向では縦溝から離れ、没入方向では縦溝に近づく方向に傾斜する溝であり、上記ばねは、一端がケースの壁部に固定され、他端がピボット軸の中間部に固定されている予巻された捩じりコイルばねである上記ピボットヒンジが提供される。
また、本発明によれば、上記係止部には、操作杆を仮保持する深さが相違する複数の係止段部が設けられている上記ピボットヒンジが提供される。
本発明は上記のように構成され、扉を吊り込む際、扉を起立させて行く段階で、ピボット軸の先端の傾斜面が軸受部の側部に当接すると、ピボット軸は没入方向に押されて後退するので、扉をさらに移動することができ、ピボット軸等を損傷するおそれがない。また、上記ピボット軸を、ケースから先端が突出する方向及び回動する方向にばねで付勢したから、上記ピボット軸の側面に突設した操作杆が、ケースに設けた没入側横溝及び突出側横溝に対応したときは、該横溝に入り込む方向に自動的に回動し、その位置に保持することができる。一方、上記ばねに抗して該操作杆を係止部に係合する方向に移動させて係止すると、ピボット軸の突出及び回動を制限して、その状態にピボット軸を仮保持することができる。
上記構成により、扉を枠体に吊り込む際は、上記操作杆を移動して係止部の最深部まで入り込ませておくと、ピボット軸の回動を阻止して先端の傾斜面が少し突出した状態にピボット軸を仮保持することができる。この状態で扉を起立させて行くと、上述のように、上記傾斜面が軸受部の側面にあたり、ピボット軸は次第に没入され、上記操作杆は係止部から離脱する方向に移動し始める。そして、軸孔の開口部の周縁と同じ平面に上記先端が摺接する位置まで上記ピボット軸が後退すると、上記操作杆は係止部から外れる。ピボット軸は突出方向に付勢されているので、先端が軸孔に対向した瞬間にピボット軸はさらに突出して先端が軸孔に突入する。このとき、ピボット軸は回動方向にも付勢されているとともに縦溝の端部には突出側横溝が開口しているから、操作杆は自動的に突出側横溝に入り込み、ピボット軸を突出位置にロックし、扉を吊り込むことができる。上記のような吊り込み作業において、作業者は、最初に操作杆を係止部に係止させておくだけで、その後は扉から手を離すことなく作業することができるので、一人で扉を容易に吊り込むことができる。なお、上記係止部に、深さ(ピボット軸が突出する方向の長さ)が相違する複数の係止段部を設けておくと、枠体と扉間の隙間(チリ)が大きい場合、例えば枠体の上枠と扉の上框間のチリが大きいときには、深さの大きい係止段部に操作杆を仮保持させれば、ピボット軸は扉の上框から大きく突出するから、軸受部に支障なく当接させることができる。チリが通常の場合は深さの浅い係止段部に仮保持させておけばよく、ピボット軸の突出量を的確に調整して確実に軸受部に当接させることができる。
ケースにピボット軸を組み込んだ状態の斜視図。 分解斜視図。 カム溝と操作杆の関係を示し、図3Aは操作杆が没入側横溝に入り込んだ状態、図3Bは操作杆が縦溝に位置している状態、図3Cは操作杆が係止部に係合した状態、図3Dは操作杆が係止部から脱出した状態、図3Eは操作杆が縦溝の端部まで移動した状態、図3Fは操作杆が突出側横溝に入り込んだ状態の各説明図。 ケースの側面を弧面にした実施例を示す斜視図。 扉の吊り込み過程を示し、図5Aは操作杆を没入側横溝に入り込ませた状態、図5Bは操作杆を係止部に仮保持した状態、図5Cは扉を傾けて下部ピボットヒンジを組み込んだ状態、図5Dはピボット軸の先端が軸受部の側部に当接した状態、図5Eはピボット軸が少し没入され、操作杆が係止部から脱出した状態、図5Fはピボット軸の先端が軸孔に係合し、操作杆が突出側横溝に入り込んだ状態の各説明図。 軸受部とピボット軸の関係を示し、図6Aは操作杆を係止部に仮保持させてピボット軸の先端が軸受部に接近した状態、図6Bはピボット軸の先端の傾斜面が軸受部の側部に当接し始めた状態、図6Cはピボット軸の先端が軸孔の開口部の周縁に近接した状態、図6Dはピボット軸の先端が軸孔に入り込み操作杆が縦溝の端部まで移動してから突出側横溝に入り込んだ状態の各説明図。 他の実施例を示す説明図。 係止部の他の実施例を示す説明図。 係止部のさらに他の実施例を示す説明図。 軸受部の他の実施例を示し、(A)は断面図、(B)、(C)はそれぞれ底面図。 軸受部のさらに他の実施例を示し、(A)は断面図、(B)、(C)はそれぞれ底面図。 軸受部とピボット軸の他の実施例の関係を示し、図12Aは操作杆を係止部に仮保持させてピボット軸の先端が軸受部の案内溝に接近した状態、図12Bはピボット軸の先端の傾斜面が軸受部の側部に開口する案内溝に当接し始めた状態、図12Cはピボット軸の先端が案内溝に案内されて軸孔の開口部の周縁に近接した状態、図12Dはピボット軸の先端が軸孔に入り込み操作杆が縦溝の端部まで移動してから突出側横溝に入り込んだ状態の各説明図。
ピボットヒンジは、扉の吊り込み過程を説明する図5や特許文献1にも記載されているように、扉の吊元側の上部に設けた上部ピボットヒンジと下部に設けた下部ピボットヒンジで構成されている。図5に示す実施例では、枠体1の下部にピボット軸2を固定してその先端を扉3の下部に設けた軸受部4に回転自在に係合させるようにした下部ピボットヒンジ5と、扉3の上部に出没可能にピボット軸6を設け、該ピボット軸6を枠体1に設けた軸受部7に回動可能に係合させるようにした上部ピボットヒンジ8で構成されている。上記構成に変えて、下部ピボットヒンジのピボット軸を扉から出没可能に設けて枠体側に設けた軸受部に係合させるようにしたり、上部ピボットヒンジのピボット軸を枠体側に設けて扉側に軸受部を設けたり、適宜に構成することもできる。
上記ピボットヒンジの少なくとも1つのピボット軸は、出没可能にケース9に保持されている。図に示す実施例では、扉の吊元側に、上部ピボットヒンジ8を構成するケース9が設けられ、枠体の上枠には上記ピボット軸6の先端を回動可能に保持する軸受部7が設けられている。上記ケース9は基板を屈曲して略コ字状に一連に形成した上片10、側片11、底片12を有し、側片11には上片10、底片12間に広がる側板13が設けられている。図1において、この側板13は平板状に形成されているが、図4に示すように弧状に湾曲させてピボット軸6をほぼ一定間隔で取り囲むように設けることもできる。上記上片10、側片11には、扉3に上記ケース9を固定するための取付孔14を形成してあり、上片10と底片12にはピボット軸6が長手方向に進退可能に挿通するよう貫通孔15が設けられている。なお、上部の貫通孔15の周囲には凹陥部16が形成されており、図7に示すように貫通孔15の孔縁には、適宜のフランジ17を形成してピボット軸6の移動をガイドするように構成することもできる。
上記ピボット軸6は、図2に示す実施例では、上部を大径部18に形成し、中間の段部19を介して下部がそれより小径部20となるように形成してあり、それに応じて、上記貫通孔15の内径も上下で変更してあるが、ピボット軸6の外径及び貫通孔15の内径を上下でそれぞれ同一径に形成することもできる。ピボット軸6の先端には、該先端に横方向から力が作用したとき、ピボット軸6が軸方向に押圧されるよう傾斜面21を形成し、最先端には該傾斜面に隣接して水平面21aを形成してある。図2に示す実施例では、傾斜面21を形成する面は、平面に形成してあるが、図7に示すように球面若しくは円弧面に形成することもできる。該ピボット軸6の図1において下端には、止輪22を嵌着して抜け止めしてあり、側面には、上記側板13に形成したカム溝23から外方に突出するように操作杆24の基部に設けたねじ部25を、ピボット軸6に設けたねじ穴26にねじ着して操作杆24を突設してある。なお、ピボット軸6の移動は操作杆24により規制されるので、上記止輪22を省略することもできる。
上記ピボット軸6は、先端が突出する方向及び軸心を中心として回動する方向にばね27で付勢されている。図1に示す実施例では、小径部20をガイドにして捩じりコイルばねをピボット軸6の下部に挿入し、その一端28を、底片12に設けた取付孔29に挿入し、予巻した状態で他端30をピボット軸6の中間部に設けた取付部31に固定してある。
上記捩じりコイルばねに変えて、引張りコイルばねを用いることもできる。この場合は、例えば、引張コイルばねの一端を上記操作杆の基部に固定し、他端を上記ピボット軸の周囲をまわって上記ケースの上片等に固定すれば、ピボット軸を突出方向と回動方向に付勢することができる(図示略)。
上記カム溝23は、上記操作杆24を移動させることができる幅に形成され、ピボット軸6の長手方向に沿って延びる縦溝32と、この縦溝の下端に開口する没入側横溝33と上端に開口する突出側横溝34がそれぞれ設けられ、これらの横溝33,34が延びる方向は上記ピボット軸6が付勢ばね27により回動される方向である。
上記没入側横溝33と突出側横溝34間の縦溝32には、該横溝を設けた側の縦溝の壁面と対向する側、すなわち上記ピボット軸の付勢による回動方向と反対側の壁面に開口し上記操作杆24を離脱可能に保持する係止部35が設けられている。図1〜図3に示すように、実施例においては、上記係止部35はピボット軸6の突出方向に対し鋭角に交差する係止縁36を有し、上記ピボット軸の突出方向では上記縦溝32から離れ、没入方向では該縦溝に近づく方向に傾斜する溝形に形成されているが、適宜の切欠き部に形成することもできる。この係止部35の位置は、上記ピボット軸6の先端の傾斜面21が扉3の上部から突出して軸受部7の側面に当接可能な位置において、ピボット軸6の後退は許容するが突出は制限するよう操作杆24を仮保持し、該ピボット軸6がその位置から後退して所定の位置まで没入したとき操作杆24が係止部35から離れてピボット軸6の移動を解放できるような位置に設けられている。
上記枠体1の上枠に設られける軸受部7は、上記ピボット軸6を回動可能に保持する軸孔37を形成した板状体で、軸孔37の開口部の周縁は、上記ピボット軸6の先端の水平面21aが摺接するよう平面38に形成されている。図6においては説明の都合上一枚の板状体で示しているが、平滑なプレートを枠体の下面側に設けてもよい(図示略)。軸受部7の外縁、特に、枠体1に扉3を吊り込む際、上記ピボット軸6が接近する側の角部には、好ましくは弧面、傾斜面等の案内面を形成して上記ピボット軸6の先端の傾斜面21をガイドするようにしてある。
扉3を吊り込む際、上記軸孔37の開口部が存する平面38に上記ピボット軸6の先端が摺接する前に、ピボット軸6が上方に突出していると、軸受部7の側面にピボット軸6が当たって不都合を生じることになる。したがって、上記係止部35の長さは、上記ピボット軸6の先端の傾斜面21が軸受部7の側面に当たってから軸孔37の開口部が存する平面38に上記ピボット軸6の先端が移行するまでは、ピボット軸6が後退しても、上記操作杆24が係止部35から離脱しないような長さに形成してある。
図3、図5、図6を参照して、扉3を枠体1に吊り込む過程を説明する。扉3を枠体1から外している状態では、操作杆24は、図3Aに示すように、没入側横溝33に係合しており、ピボット軸6は、図5Aに示すように、先端が扉3の上端から突出していない。そして、図3B、図3Cに示すように、操作杆24を、上記ばね27による回動方向の付勢作用に抗して上記没入側横溝33から縦溝32を経て係止部35に移動させると、図5Bに示すように、ピボット軸6の先端の傾斜面21は扉3の上部から少し突出する。この状態で、扉3を傾けて、図5Cに示すように、下部ピボットヒンジ5に扉3の下部を係合してから、扉を起立させていくと、先端の上記傾斜面21は軸受部7の側面にあたり(図5D)、ピボット軸6は次第に押し下げられ、傾斜面21の上端に隣接する水平面21aが軸孔37の開口部を形成した平面38に摺接するようになる。このとき、図3D、図5Eに示すように、係止部35から操作杆24が離脱し、先端が軸孔37に対応すると操作杆24は、図3Eに示すように、縦溝32の上部に移動し、ピボット軸6の先端は軸受部7の軸孔37に挿入される。そして、該ピボット軸6はばね27の作用で回動し、操作杆24は突出側横溝34に入り込み、ピボット軸6はロックされる(図5F、図6D)。
扉を枠体から外す際は、上記操作杆24を突出側横溝34から縦溝32を経て没入側横溝33に移動させれば、上記ピボット軸6を降下させて軸受部7から脱出させることができるから、その後は上述と逆の手順で下部ピボットヒンジから扉を外せばよい。
上記実施例においては、係止部35は縦溝32に開口する係止縁36が鋭角に形成された溝であるが、この係止部は種々に形成することができる。例えば、図8に示すように、係止部35として、ピボット軸6の突出方向に沿って延びる奥側(ピボット軸の付勢による回動方向から離れる側)係止溝39と該奥側係止溝39と係止縁36の間に水平案内面40を形成し、扉3を吊り込む際に操作杆24を奥側係止溝39に仮保持させておくと、ピボット軸6の先端が軸受部7の平面38に摺接したとき、操作杆24は奥側係止溝39から抜け出して水平案内面40に至り、回動方向の付勢力により該水平案内面40を摺動して縦溝32に入り込み、ピボット軸6をスムーズに突出させることができる。
また、ピボット軸6の突出量を調節可能に設けることもできる。例えば、枠体1と扉3の間の間隙(チリ)が大きい場合、実施例においては、枠体1の上枠と扉3の上框間のチリが大きいときは、通常の突出量では、ピボット軸6の先端を確実に軸受部7の側部に当接させることができない事態も生じるおそれがある。この場合は、図9に示すように係止部35を、ピボット軸6の突出方向の深さ(長さ)が相違する複数の係止段部で構成すればよい。図9においては、2つの係止段部を設け、奥側(ピボット軸の付勢による回動方向から離れる側)に位置する係止段部41をピボット軸6の突出方向に深く形成し、縦溝32側に近い係止段部42の深さをそれより浅くなるように形成し、操作杆24を仮保持させる場所に応じてピボット軸6の先端が扉3の上框から突出する長さが変わるようにしてある。通常の場合は、縦溝側の浅い係止段部42に操作杆24を仮保持させておけば、上記実施例のようにピボット軸6の先端を少し突出させることができる。そして、チリが大きい扉の場合には、奥側に位置する係止段部41に操作杆24を仮保持させておけば、ピボット軸6の突出量が大きくなるから、確実に軸受部7の側面に当接させることができる。
上記実施例では、軸受部7の平面38を全体的にフラットに形成してあるが、ピボット軸6の先端が摺接する部分に案内溝を設けて位置合わせさせることもできる。図10に示す実施例では、軸孔37の側方に該軸孔37の直径とほぼ同じ幅で開口する案内溝43を設けてあり、図10(B)に示すように、その幅で側方に開口させたり、図10(C)に示すように、開口端に傾斜面44を設けてピボット軸の位置合わせをさらに容易にできるようにしてある。この際、図11に示すように、案内溝43の両端を軸受部7の両側に開口させておくと、勝手違いの扉に対応することができる。
上記案内溝43を設けた軸受部7を用いた場合の吊り込み過程を説明すると、図12Aは、操作杆24を係止部35に仮保持させてピボット軸6を少し突出して扉を起立させ、ピボット軸6の先端が軸受部7に近接した状態を示している。この状態からさらに扉を起立させると、ピボット軸6の先端は軸受部7の案内溝43に案内されて該溝に入り始める。先端が案内溝43の基底部(平面)45に接触すると、ピボット軸6は後退し、ピボット軸6の回動付勢力により、操作杆24は係止部35から脱出する(図12B)。操作杆24が縦溝32に達しても、先端が案内溝43の基底部45に摺接している段階では、ピボット軸6は突出しないが(図12C)、先端が軸孔37に対向する状態になると、ピボット軸6はばね27により突出し、軸孔37に挿入されるとともに回動付勢力により横溝34に操作杆24が入り込んでロックすることができる(図12D)。
上記各実施例では、ピボット軸6を、没入した位置と突出した位置で横溝33、34に係合させてロックするようにしているが、簡便な扉の場合には、これらの横溝を省略して縦溝32と係止部35で操作杆24を制御するようにしてもよい。
1 枠体
3 扉
6 ピボット軸
7 軸受部
9 ケース
15 貫通孔
21 傾斜面
23 カム溝
24 操作杆
27 ばね
32 縦溝
33 没入側横溝
34 突出側横溝
35 係止部
37 軸孔
38 平面

Claims (7)

  1. ピボット軸の先端を軸受部に挿入して扉を上部ピボットヒンジ及び下部ピボットヒンジで回動可能に枠体に支持し、少なくとも一方のヒンジのピボット軸の先端をケースから出没可能に設けたピボットヒンジにおいて、上記ピボット軸は、先端がケースから突出する方向及び回動する方向にばねで付勢され、上記ピボット軸の先端には、上記軸受部の側方からピボット軸が軸受部に近接した際該軸受部にピボット軸の先端が当接してピボット軸を後退させるよう傾斜面が設けられており、該ピボット軸を保持するケースには、上記ピボット軸の側面に突設した操作杆をケースの外方に突出させるようカム溝が形成され、該カム溝は、ピボット軸の長手方向に沿って延びる縦溝と、該縦溝の両端に開口し上記ピボット軸が回動する方向に延びる没入側横溝及び突出側横溝と、該没入側横溝と突出側横溝間の縦溝に開口し上記ピボット軸の先端の傾斜面が上記軸受部に隣接する位置でピボット軸の突出を制限するよう操作杆を仮保持しかつ該ピボット軸が仮保持位置から後退したとき操作杆を解放するよう操作杆を離脱可能に保持する係止部を有していることを特徴とするピボットヒンジ。
  2. ピボット軸の先端を軸受部に挿入して扉を上部ピボットヒンジ及び下部ピボットヒンジで回動可能に枠体に支持し、少なくとも一方のヒンジのピボット軸の先端をケースから出没可能に設けたピボットヒンジにおいて、上記ピボット軸は、先端がケースから突出する方向及び回動する方向にばねで付勢され、上記ピボット軸の先端には、上記軸受部の側方からピボット軸が軸受部に近接した際該軸受部にピボット軸の先端が当接してピボット軸を後退させるよう傾斜面が設けられており、該ピボット軸を保持するケースには、上記ピボット軸の側面に突設した操作杆をケースの外方に突出させるようカム溝が形成され、該カム溝は、ピボット軸の長手方向に沿って延びる縦溝と、上記ピボット軸の付勢による回動方向と反対側の縦溝に開口し上記ピボット軸の先端の傾斜面が上記軸受部に隣接する位置でピボット軸の突出を制限するよう操作杆を仮保持しかつ該ピボット軸が仮保持位置から後退したとき操作杆を解放するよう操作杆を離脱可能に保持する係止部を有していることを特徴とするピボットヒンジ。
  3. 上記ピボット軸の先端には、上記傾斜面に隣接する水平面があり、軸受部には該水平面が摺接する平面が形成されている請求項1又は2に記載のピボットヒンジ。
  4. 上記係止部は、ピボット軸の突出方向に対し鋭角に突出する係止縁を有し、上記ピボット軸の突出方向では上記縦溝から離れ、没入方向では該縦溝に近づく方向に傾斜する溝である請求項1又は2に記載のピボットヒンジ。
  5. 上記ばねは、一端がケースの壁部に固定され、他端がピボット軸の中間部に固定されている予巻された捩じりコイルばねである請求項1又は2に記載のピボットヒンジ。
  6. 上記係止部は、深さが相違する複数の係止段部を有している請求項1又は2に記載のピボットヒンジ。
  7. 上記請求項1から請求項6のいずれかに記載のピボットヒンジを備えた扉。
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