JP2018064862A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動演出手段を第1位置から第2位置へ移動させた後に第1位置へ戻すときの興趣を高めることができる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、移動可能な移動演出手段を備え、移動演出手段が第1位置から第2位置へ向けて移動した後に第1位置へ向けて戻るときの態様が第1の態様である場合と、第1の態様とは異なる第2の態様である場合とで、有利状態に制御される割合が異なる。
【選択図】図3

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に係り、詳しくは、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機に関する。
遊技機として、遊技球等の遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口等の入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。更に、入賞領域に遊技媒体が入賞すると識別情報を変動可能に表示する可変表示手段が設けられ、可変表示手段において識別情報の可変表示結果が特定表示結果となった場合に「大当り」となり、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能となるように構成されたものがある。
このような遊技機において、移動演出手段を第1位置から第2位置へ向けて移動させることにより有利状態に制御される割合を示唆した後に、移動演出手段を第1位置へ戻すものが提案されている(例えば特許文献1)。
特開2013−042762号公報
特許文献1に記載の技術では、移動演出手段を第1位置から第2位置へ移動させた後に第1位置へ戻すときの遊技者の遊技の興趣を高めることができない。
この発明は、上記実情に鑑みて成されたものであり、移動演出手段を第1位置から第2位置へ移動させた後に第1位置へ戻すときの遊技者の遊技の興趣を高める遊技機の提供を目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本願の請求項に係る遊技機は、遊技者にとって有利な有利状態(例えば大当り遊技状態等)に制御可能な遊技機(例えばパチンコ遊技機1等)であって、移動可能な移動演出手段(例えば可動演出部材60等)を備え、前記移動演出手段が第1位置から第2位置へ向けて移動した後に前記第1位置へ向けて戻るときの態様が第1の態様である場合と、前記第1の態様とは異なる第2の態様である場合とで、前記有利状態に制御される割合が異なる(例えば可動演出部材60が退避位置から進出位置へ向けて移動した後に退避位置へ向けて戻るときの態様が、可動物予告演出YPA4〜YPA7のように回転しながら戻る場合と、可動物予告演出YPA1〜YPA3のように回転せずに戻る場合とで、大当り期待度が異なること等)。
このような構成においては、移動演出手段が移動した後に戻るときの遊技者の遊技の興趣を高めることができる。
(2)上記(1)の遊技機において、前記移動演出手段が第1位置から第2位置へ向けて移動するときの態様と、前記第1位置へ向けて戻るときの態様との組み合わせが第1の組み合わせである場合と、前記第1の組み合わせとは異なる第2の組み合わせである場合とで、前記有利状態に制御される割合が異なる(例えば、可動演出部材60の後退時における演出態様にのみ注目すれば、可動演出部材60が回転する場合には回転しない場合に比べて大当り期待度が高く、発光体がフラッシュ点灯する場合にはフラッシュ点灯しない場合に比べて大当り期待度が高いが、可動演出部材60の進出時からの演出態様にも注目すると、可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示されるか否かにより、可動演出部材60の後退時に可動演出部材60が回転しない場合でも回転する場合に比べて大当り期待度が高いことがあり、可動演出部材60の後退時に発光体がフラッシュ点灯しない場合でもフラッシュ点灯する場合に比べて大当り期待度が高い場合があること等)ようにしてもよい。
このような構成においては、移動演出手段が移動するときの態様と戻るときの態様との組み合わせに注目させることにより、移動演出手段が移動した後に戻るときの遊技者の遊技の興趣を高めることができる。
(3)上記(1)又は(2)の遊技機において、前記移動演出手段は表示装置(例えばサブ画像表示装置65等)であり、前記表示装置が第1位置から第2位置へ向けて移動した後に前記第1位置へ向けて戻るときの動作態様は同じであるが、戻るときの前記表示装置の表示態様が第1の表示態様である場合と、前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様である場合とで、前記有利状態に制御される割合が異なる(例えば変形例2のように、パン食い競争演出でキャラクタCA1がサブ画像表示装置65から画像表示装置5へと飛び出し、画像表示装置5に表示されたパンPA1を口でくわえるといった、成功態様の演出画像が表示されたときには、大当り図柄となる確定特別図柄と大当り組み合わせを構成する確定飾り図柄とが導出されて、可変表示結果が「大当り」となったことを遊技者が認識可能に報知する一方、パン食い競争演出でキャラクタCA1がサブ画像表示装置65から画像表示装置5へと飛び出すことができずに、画像表示装置5に表示されたパンPA1を口でくわえることができないといった、失敗態様の演出画像が表示されたときには、ハズレ図柄となる確定特別図柄とリーチハズレ組み合わせを構成する確定飾り図柄とが導出されて、可変表示結果が「ハズレ」となったことを遊技者が認識可能に報知することがあること等。)ようにしてもよい。
このような構成においては、表示装置の表示態様に注目させることにより、移動演出手段が移動した後に戻るときの遊技者の遊技の興趣を高めることができる。
(4)上記(1)から(3)のうちいずれかの遊技機において、前記移動演出手段とは異なる演出手段(例えば可動演出部材60に内蔵された装飾用LEDといった発光体等)を更に備え、前記移動演出手段が第1位置から第2位置へ向けて移動した後に前記第1位置へ向けて戻るときの前記演出手段の演出態様が第1の演出態様である場合と、前記第1の演出態様とは異なる第2の演出態様である場合とで、前記有利状態に制御される割合が異なる(例えば可動物予告演出YPA6のように可動演出部材60の後退時に発光体がフラッシュ点灯した場合には、可動物予告演出YPA4のようにフラッシュ点灯しなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなること等)ようにしてもよい。
このような構成においては、移動演出手段とは異なる演出手段の演出態様に注目させることにより、移動演出手段が移動した後に戻るときの遊技者の遊技の興趣を高めることができる。
(5)上記(1)から(4)のうちいずれかの遊技機において、前記移動演出手段が第1位置から第2位置へ向けて移動した後、前記第1位置へ向けて戻るときに電源が遮断された場合、電源が遮断される前における前記移動演出手段が戻るときの態様にかかわらず、電源が再投入された後には前記移動演出手段を共通の態様で前記第1位置へ向けて戻す(例えば変形例3のように、可動演出部材60が退避位置から進出位置へ向けて移動した後、退避位置へ向けて戻るときに電源が遮断された場合、電源が遮断される前における可動演出部材60が戻るときの態様にかかわらず、電源が再投入された後には可動演出部材60を共通の態様で退避位置へ向けて戻すこと等)ようにしてもよい。
このような構成においては、電源が再投入されたときの処理負荷を軽減させることができる。
(6)上記(1)から(5)のうちいずれかの遊技機において、第1制御手段と、前記第1制御手段から送信されるコマンドに基づいて、前記移動演出手段を動作させる第2制御手段とを更に備え、前記第2制御手段は、前記第1制御手段からコマンドを受信したときに前記移動演出手段を動作させることができない場合には、受信したコマンドを無効化する(例えば変形例4のように、モータ駆動回路16は、演出制御用CPU120から所定の駆動指令コマンドを示す情報信号としての駆動指令信号を受信したときに、可動演出部材60を動作させることができない状況にある場合には、受信した駆動指令信号によって示される駆動指令コマンドを無効化すること等)ようにしてもよい。
このような構成においては、移動演出手段に不具合が発生することを防ぐと共に、処理負荷を分散させることができる。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板等を示す構成図である。 可動物予告演出決定テーブルによる可動物予告演出の決定割合等を示す図である。 可動物予告演出が実行される場合の演出動作例を示す図である。 可動物予告演出が実行される場合の演出動作例を示す図である。 可動物予告演出が実行される場合の演出動作例を示す図である。 可動物予告演出が実行される場合の演出動作例を示す図である。 変形例1の可動物予告演出と大当り確定演出とが実行される場合の演出動作例を示す図である。 変形例2の可動物予告演出が実行される演出動作例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた、略円形状の遊技領域が形成されている。この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置には、第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bとが設けられている。第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報である特別図柄が、変動可能に表示される。例えば、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。
なお、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組み合わせを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。以下では、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2に形成された遊技領域の中央付近には、画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。画像表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の可変表示や第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の可変表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の可変表示部となる飾り図柄表示エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報である飾り図柄が可変表示される。この飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。
一例として、画像表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rが配置されている。そして、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の変動と第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の変動のうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは飾り図柄の変動が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄が停止表示される。このように、画像表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、又は第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の可変表示を行い、可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示する。
図1に示すパチンコ遊技機1の構成例では、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bの上部に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
第1特図保留記憶数は、例えば第1始動入賞口を遊技球が通過する第1始動入賞の発生により、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームの始動条件が成立したときに、当該第1始動条件の成立に基づく第1特図を用いた特図ゲームを開始するための第1開始条件が成立しなければ1加算される。これにより、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。
第2特図保留記憶数は、例えば第2始動入賞口を遊技球が通過する第2始動入賞の発生により、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームの始動条件が成立したときに、当該第2始動条件の成立に基づく第2特図を用いた特図ゲームを開始するための第2開始条件が成立しなければ1加算される。これにより、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。
第1特図を用いた特図ゲームの実行が開始されるときには、第1特図保留記憶数が1減算される。第2特図を用いた特図ゲームの実行が開始されるときには、第2特図保留記憶数が1減算される。このように、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に遊技球が進入したことに基づき、特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための始動条件は成立したが、先に成立した開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態又は小当り状態に制御されていること等により、可変表示ゲームを開始するための開始条件は成立していないときには、可変表示の保留が発生する。
第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数とを加算した可変表示の保留記憶数は、特に、合計保留記憶数ともいう。単に「特図保留記憶数」というときには、通常、第1特図保留記憶数、第2特図保留記憶数及び合計保留記憶数のいずれも含む概念を指すが、特に、これらの一部を指すこともあるものとする。第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bはそれぞれ、例えば第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数のそれぞれにおける上限値に対応した個数のLEDを含んで構成されている。
第1保留表示器25Aや第2保留表示器25Bと共に、あるいは、これらの保留表示器に代えて、画像表示装置5の表示領域に始動入賞記憶表示エリアを設けてもよい。即ち、始動入賞記憶表示エリアでは、可変表示の保留数を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
画像表示装置5の表示領域における所定縁部の近傍には、可動演出部材60が設けられている。一例として、表示領域が横長の方形状である場合には、長辺における外周縁部の近傍にて表示領域の周囲を装飾する装飾部材の内部又は外部に、可動演出部材60が収容されていればよい。このように、可動演出部材60は、画像表示装置5における表示領域の所定端部に近接して設けられたものであればよい。図1では、可動演出部材60が装飾部材の内部に収容されることを、破線により示している。
可動演出部材60は、図2に示す可動演出部材用モータ61の回転駆動により、画像表示装置5における表示領域の前面に進出する演出用模型を構成するものであればよい。即ち、可動演出部材60は、表示領域の周囲を装飾する装飾部材の内部又は外部に収容された退避位置と、表示領域の前面に進出した進出位置との間で、移動可能なものであってもよい。このとき、退避位置から進出位置へと向かう方向は、画像表示装置5における表示領域の所定縁部から他の縁部へと向かう方向であればよい。なお、退避位置である所定縁部から進出位置である他の縁部に達するまで進出してもよいし、進出位置である他の縁部に達するより前の一部進出位置となるようにしてもよい。また、可動演出部材60は、表示領域の前面に進出可能なものに限定されず、例えば所定端部が軸支されて構成され、表示領域の近傍にて揺動する演出動作や回動する演出動作を行うものであってもよい。即ち、可動演出部材60の移動とは、第1位置から第2位置へ向かう方向に所定動作を行うものであればよく、第1位置から第2位置へ向かう方向に進出する態様に限定されず、例えば、第1位置から第2位置へ向かう方向に揺動する態様や、第1位置から第2位置へ向かう方向に回転する態様等を含む。
画像表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用のソレノイド81によって垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、第2始動入賞口を遊技球が通過しない閉鎖状態にする。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口を遊技球が通過できる開放状態にする。なお、普通可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオフ状態であるときに通常開放状態となり、第2始動入賞口を遊技球が進入できる一方、ソレノイド81がオン状態であるときの拡大開放状態よりも遊技球が進入し難いように構成してもよい。このように、普通可変入賞球装置6Bは、第2始動入賞口を遊技球が通過可能な開放状態又は拡大開放状態といった第1可変状態と、遊技球が通過不可能な閉鎖状態、又は通過困難な通常開放状態といった第2可変状態とに、変化できるように構成されている。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に進入した遊技球は、例えば図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に進入した遊技球は、例えば図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数の遊技球が賞球として払い出され、第1保留記憶数が所定の上限値以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数の遊技球が賞球として払い出され、第2保留記憶数が所定の上限値以下であれば、第2始動条件が成立する。
なお、第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。パチンコ遊技機1は、賞球となる遊技球を直接に払い出すものであってもよいし、賞球となる遊技球の個数に対応した得点を付与するものであってもよい。
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示す大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口を通過できなくする。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口を通過し易くする。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過し易く遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。なお、遊技球が大入賞口を通過できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口を通過し難い一部開放状態を設けてもよい。
大入賞口を通過した遊技球は、例えば図2に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過したときよりも多くの賞球が払い出される。したがって、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過させて賞球を得ることが不可能又は困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
遊技盤2の所定位置には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄を変動可能に表示する。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームと称される。普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車、及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一又は複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、更に遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域における各構造物の周囲には、装飾用LEDが配置されていてもよい。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドルが設けられている。例えば、打球操作ハンドルは、遊技者等による操作量に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドルには、打球発射装置が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチリングが設けられていればよい。
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15等も搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤2等の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板、タッチセンサ基板等といった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12等から成るサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能等を備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bを構成する各LED等の点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の可変表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御等を行って普通図柄表示器20による普通図柄の可変表示を制御することといった、所定の表示図柄の可変表示を制御する機能も備えている。
主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100やスイッチ回路110、ソレノイド回路111等が搭載されている。スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、画像表示装置5、スピーカ8L、8R、及び遊技効果ランプ9や装飾用LEDといった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。即ち、演出制御基板12は、画像表示装置5における表示動作や、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作の全部又は一部、遊技効果ランプ9や装飾用LED等における点灯/消灯動作の全部又は一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データ等に基づき、スピーカ8L、8Rから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路等が搭載されている。ランプ制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データ等に基づき、遊技効果ランプ9や装飾用LED等における点灯/消灯駆動を行うランプドライバ回路等が搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、始動口スイッチ、カウントスイッチ23といった、各種スイッチからの検出信号を伝送する配線が接続されている。なお、各種スイッチは、例えばセンサと称されるもの等のように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。また、主基板11には、第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20等の表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作等を制御するために用いられるランプ制御コマンドが含まれている。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O105とを備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作等も行われる。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ100を構成する1チップのマイクロコンピュータは、少なくともCPU103の他にRAM102が内蔵されていればよく、ROM101や乱数回路104、I/O105等は外付けされてもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100では、例えば乱数回路104等により、遊技の進行を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウントされる。遊技の進行を制御するために用いられる乱数は、遊技用乱数ともいう。遊技用乱数は、乱数回路104等のハードウェアによって更新されるものであってもよいし、遊技制御用マイクロコンピュータ100のCPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することでソフトウェアによって更新されるものであってもよい。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるRAM102の所定領域に設けられたランダムカウンタや、RAM102とは別個の内部レジスタに設けられたランダムカウンタに、所定の乱数値を示す数値データを格納し、CPU103が定期的又は不定期的に格納値を更新することで、乱数値の更新が行われるようにしてもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種の選択用データ、テーブルデータ等が格納されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、設定テーブル等を構成するデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御コマンドとなる制御信号を送信するために用いられる複数のコマンドテーブルを構成するテーブルデータや、変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルを構成するテーブルデータ等が、記憶されている。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM102は、その一部又は全部が所定の電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであればよい。即ち、パチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間は、RAM102の一部又は全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態、即ち、遊技制御手段の制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータは、バックアップRAMに保存されるようにすればよい。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータに基づいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。こうしたRAM102には、パチンコ遊技機1における遊技の進行等を制御するために用いられる各種のデータが記憶される。
演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理等を実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、演出制御用CPU120がROM121から固定データを読み出す固定データ読出動作や、演出制御用CPU120がRAM122に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、演出制御用CPU120がRAM122に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作等も行われる。
演出制御用CPU120、ROM121、RAM122は、演出制御基板12に搭載された1チップの演出制御用マイクロコンピュータに含まれてもよい。演出制御基板12には、画像表示装置5に対して映像信号を伝送するための配線や、音声制御基板13に対して音番号データを示す情報信号としての効果音信号を伝送するための配線、ランプ制御基板14に対してランプデータを示す情報信号としての電飾信号を伝送するための配線等が接続されている。更に、演出制御基板12には、可動演出部材60を動作させる可動演出部材用モータ61を駆動するためのモータ駆動回路16に対して所定の駆動指令コマンドを示す情報信号としての駆動指令信号を伝送するための配線も接続されている。
演出制御基板12では、例えば乱数回路124等により、演出動作を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウントされる。こうした演出動作を制御するために用いられる乱数は、演出用乱数ともいう。
図2に示す演出制御基板12に搭載されたROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブル等が格納されている。例えば、ROM121には、演出制御用CPU120が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブルを構成するテーブルデータ、各種の演出制御パターンを構成するパターンデータ等が記憶されている。演出制御基板12に搭載されたRAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データが記憶される。
演出制御基板12に搭載された表示制御部123は、演出制御用PCU120からの表示制御指令等に基づき、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定する。例えば、表示制御部123は、画像表示装置5の表示領域内に表示させる演出画像の切り換えタイミングを決定すること等により、飾り図柄の可変表示や各種の演出表示を実行させるための制御を行う。一例として、表示制御部121には、VDP、CGROM、VRAM、LCD駆動回路等が搭載されていればよい。なお、VDPは、GPU、GCL、あるいは、より一般的にDSPと称される画像処理用のマイクロプロセッサであってもよい。CGROMは、例えば書き換え不能な半導体メモリであってもよいし、フラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体メモリであってもよく、あるいは、磁気メモリ、光学メモリといった、不揮発性記録媒体のいずれかを用いて構成されたものであればよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11等から伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、演出制御基板12の外部へと各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。例えば、I/O125の出力ポートからは、画像表示装置5へと伝送される映像信号や、音声制御基板13へと伝送される指令、ランプ制御基板14へと伝送される指令、モータ駆動回路16へと伝送される指令等が出力される。
パチンコ遊技機1においては、遊技媒体としての遊技球を用いた所定の遊技が行われ、その遊技結果に基づいて所定の遊技価値が付与可能となる。遊技球を用いた遊技の一例として、パチンコ遊技機1における筐体前面の右下方に設置された打球操作ハンドルが遊技者によって所定操作されたことに基づいて、所定の打球発射装置が備える発射モータ等により、遊技媒体としての遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技領域を流下した遊技球が、普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過する始動入賞が発生したときに、図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたこと等により、第1始動条件が成立する。その後、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態又は小当り遊技状態が終了したこと等により第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームが開始される。
また、遊技球が普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過する始動入賞が発生したときに、図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたこと等により第2始動条件が成立する。その後、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態又は小当り遊技状態が終了したこと等により第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームが開始される。但し、普通可変入賞球装置6Bが第2可変状態としての通常開放状態や閉鎖状態であるときには、第2始動入賞口を遊技球が通過困難又は通過不可能である。
通過ゲート41を通過した遊技球が図2に示すゲートスイッチ21によって検出されたことに基づいて、普通図柄表示器20にて普通図柄の可変表示を実行するための普図始動条件が成立する。その後、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の可変表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、所定時間が経過すると、普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄を停止表示する。このとき、確定普通図柄として特定の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる開放制御や拡大開放制御が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る閉鎖制御や通常開放制御が行われる。
第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームが開始されるときや、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームが開始されるときには、特別図柄の可変表示結果を予め定められた特定表示結果としての「大当り」にするか否かが、その可変表示結果を導出表示する以前に決定される。そして、可変表示結果の決定に基づく所定割合で、変動パターンの決定等が行われ、可変表示結果や変動パターンを指定する演出制御コマンドが、図2に示す主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から演出制御基板12に向けて伝送される。
こうした可変表示結果や変動パターンの決定に基づいて特図ゲームが開始された後、例えば変動パターンに対応して予め定められた可変表示時間が経過したときには、可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示される。第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特別図柄の可変表示に対応して、画像表示装置5の表示領域に配置された「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、特別図柄とは異なる飾り図柄の可変表示が行われる。第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームや、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームにおいて、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄が導出表示されるときには、画像表示装置5において飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示される。
特別図柄の可変表示結果として予め定められた大当り図柄が導出表示されたときには、可変表示結果が「大当り」となり、遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。即ち、大当り遊技状態に制御されるか否かは、可変表示結果が「大当り」となるか否かに対応しており、その可変表示結果を導出表示する以前に決定される。特別図柄の可変表示結果として、大当り図柄とは異なる小当り図柄が導出表示されたときには、可変表示結果が「小当り」となり、特定遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御される。特別図柄の可変表示結果として、大当り図柄と小当り図柄のいずれも導出表示されず、ハズレ図柄が導出表示されたときには、可変表示結果が「ハズレ」となる。
一例として、「3」、「5」、「7」の数字を示す特別図柄を大当り図柄とし、「1」の数字を示す特別図柄を小当り図柄とし、「−」の記号を示す特別図柄をハズレ図柄とする。なお、第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームにおける大当り図柄や小当り図柄やハズレ図柄といった各図柄は、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームにおける各図柄とは異なる特別図柄となるようにしてもよいし、双方の特図ゲームにおいて共通の特別図柄が大当り図柄や小当り図柄やハズレ図柄となるようにしてもよい。
大当り遊技状態では、大入賞口が開放状態となって特別可変入賞球装置7が遊技者にとって有利な第1状態となる。そして、所定期間、あるいは所定個数の遊技球が大入賞口に進入して入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を継続して開放状態とするラウンド遊技が実行される。こうしたラウンド遊技の実行期間以外の期間では、大入賞口が閉鎖状態となり、入賞球が発生困難又は発生不可能となる。大入賞口に遊技球が進入したときには、カウントスイッチ23により入賞球が検出され、その検出毎に所定個数の遊技球が賞球として払い出される。大当り遊技状態におけるラウンド遊技は、所定の上限回数に達するまで繰り返し実行される。
特図表示結果が「大当り」となる場合には、大当り種別が「非確変」、「確変」、「突確」のいずれかとなる場合が含まれている。例えば、特別図柄の可変表示結果として、「3」の数字を示す大当り図柄が導出表示されたときには大当り種別が「非確変」となり、「7」の数字を示す大当り図柄が導出表示されたときには大当り種別が「確変」となり、「5」の数字を示す大当り図柄が導出表示されたときには大当り種別が「突確」となる。大当り種別が「非確変」又は「確変」となった場合には、大当り遊技状態におけるラウンド遊技として、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態とする上限時間が比較的に長い時間となる通常開放ラウンドが実行される。一方、大当り種別が「突確」となった場合には、大当り遊技状態におけるラウンド遊技として、特別可変入賞球装置7を第1状態とする上限時間が比較的に短い時間となる短期開放ラウンドが実行される。通常開放ラウンドが実行される大当り遊技状態は、第1特定遊技状態ともいう。短期開放ラウンドが実行される大当り遊技状態は、第2特定遊技状態ともいう。
大当り種別が「突確」である場合の大当り遊技状態では、短期開放ラウンドにて特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる上限時間が、通常開放ラウンドにおける第1期間よりも短い第2期間となる。なお、短期開放ラウンドにて大入賞口の開放期間が第2期間となるように制御される以外は、通常開放ラウンドが実行される場合と同様の制御が行われるようにしてもよい。あるいは、短期開放ラウンドが実行される場合には、ラウンド遊技の実行回数が、通常開放ラウンドの実行回数である第1ラウンド数よりも少ない第2ラウンド数となるようにしてもよい。即ち、短期開放ラウンドが実行される大当り遊技状態は、通常開放ラウンドが実行される大当り遊技状態に比べて、各ラウンド遊技にて大入賞口を遊技球が通過し易い第1状態に変化させる第1期間よりも短い第2期間となることと、ラウンド遊技の実行回数が第1ラウンド数よりも少ない第2ラウンド数となることのうち、少なくともいずれか一方となるものであればよい。
このような短期開放ラウンドが実行される場合には、大入賞口に遊技球が入賞すれば所定個数の出玉が得られる。しかし、大入賞口の開放期間が第2期間であること等により、実質的には出玉が得られない大当り遊技状態となる。
特別図柄の可変表示結果として予め定められた小当り図柄が導出表示されたときには、可変表示結果が「小当り」となり、特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御される。この小当り遊技状態では、短期開放ラウンドと同様に特別可変入賞球装置7において大入賞口を開放状態として遊技者にとって有利な第1状態に変化させる可変入賞動作が行われる。即ち、小当り遊技状態では、例えば特別可変入賞球装置7を第2期間にわたり第1状態とする動作が繰り返し実行される。小当り遊技状態が終了した後には、可変表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態が維持されればよい。
大当り遊技状態が終了した後には、所定の確変制御条件が成立したことに基づいて、可変表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変状態に制御されることがある。確変状態は、所定回数の可変表示が実行されること、あるいは次回の大当り遊技状態が開始されることといった、所定の確変終了条件が成立するまで、継続するように制御される。また、大当り遊技状態が終了した後には、平均的な可変表示時間が通常状態よりも短くなる時短状態に制御されることがある。時短状態は、所定回数の可変表示が実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたことのうち、いずれか一方の時短終了条件が先に成立するまで、継続するように制御される。
一例として、大当り種別が「非確変」である場合に大当り遊技状態が終了した後には、遊技状態が時短状態となる。一方、大当り種別が「確変」又は「突確」である場合に大当り遊技状態が終了した後には、遊技状態が確変状態となる。小当り遊技状態が終了した後には、小当り遊技状態となる以前の遊技状態が継続する。但し、可変表示結果が「小当り」となる特図ゲームが実行されたときに、確変状態や時短状態における特図ゲームの実行回数が所定回数に達していれば、小当り遊技状態の終了後には、確変状態や時短状態が終了して通常状態になることがある。
確変状態や時短状態では、通常状態よりも第2始動入賞口を遊技球が通過し易い有利変化態様で、普通可変入賞球装置6Bを第1可変状態と第2可変状態とに変化させる。例えば、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御により、普通可変入賞球装置6Bを有利変化態様で第1可変状態と第2可変状態とに変化させればよい。なお、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組み合わせられて行われるようにしてもよい。このように、普通可変入賞球装置6Bを有利変化態様で第1可変状態と第2可変状態とに変化させる制御は、高開放制御と称される。こうした確変状態や時短状態に制御されることにより、次に可変表示結果が「大当り」となるまでの所要時間が短縮され、通常状態よりも遊技者にとって有利な特別遊技状態となる。
確変状態にて確変制御が行われるときでも、高開放制御が行われない場合があってもよい。例えば高開放制御が行われていないときに可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となった場合には、大当り遊技状態の終了後に確変状態となり確変制御が行われるものの、高開放制御が行われないようにしてもよい。なお、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「突確」となる以前の遊技状態が確変状態や時短状態であって高開放制御を伴う時短制御が行われていたときには、大当り遊技状態の終了後も高開放制御を伴う時短制御が行われるようにしてもよい。
パチンコ遊技機1において遊技媒体として用いられる遊技球や、その個数に対応して付与される得点の記録情報は、例えば数量に応じて特殊景品や一般景品に交換可能な有価価値を有するものであればよい。あるいは、これらの遊技球や得点の記録情報は、特殊景品や一般景品には交換できないものの、パチンコ遊技機1で再度の遊技に使用可能な有価価値を有するものであってもよい。
また、パチンコ遊技機1において付与可能となる遊技価値は、賞球となる遊技球の払い出しや得点の付与に限定されず、例えば大当り遊技状態に制御することや、確変状態等の特別遊技状態に制御すること、大当り遊技状態にて実行可能なラウンド遊技の上限回数が第2ラウンド数よりも多い第1ラウンド数となること、時短状態にて実行可能な可変表示の上限回数が第2回数よりも多い第1回数となること、確変状態における大当り確率が第2確率よりも高い第1確率となること、通常状態に制御されることなく大当り遊技状態に繰り返し制御される回数である連チャン回数が第2連チャン数よりも多い第1連チャン数となることの一部又は全部といった、遊技者にとって有利な遊技状況となることが含まれていてもよい。
画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。そして、飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示態様が所定のリーチ態様となることがある。
ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の表示領域にて停止表示された飾り図柄が大当り組み合わせの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については変動が継続している表示態様、あるいは、全部又は一部の飾り図柄が大当り組み合わせの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示態様のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける一部では予め定められた大当り組み合わせを構成する飾り図柄が停止表示されているときに未だ停止表示していない残りの飾り図柄表示エリアでは飾り図柄が変動している表示態様、あるいは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける全部又は一部で飾り図柄が大当り組み合わせの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示態様である。
また、リーチ態様となったことに対応して、飾り図柄の変動速度を低下させたり、画像表示装置5の表示領域に飾り図柄とは異なるキャラクタ画像を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、飾り図柄とは異なる動画像を再生表示させたり、飾り図柄の変動態様を変化させたりすることで、リーチ態様となる以前とは異なる演出動作が実行される場合がある。このようなキャラクタ画像の表示や背景画像の表示態様の変化、動画像の再生表示、飾り図柄の変動態様の変化といった演出動作を、リーチ演出表示という。なお、リーチ演出には、画像表示装置5における表示動作のみならず、スピーカ8L、8Rによる音声出力動作や、遊技効果ランプ9等の発光体における点灯動作等を、リーチ態様となる以前の動作態様とは異なる動作態様とすることが、含まれていてもよい。
リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様が異なる複数種類の演出パターンが、予め用意されていればよい。そして、それぞれのリーチ演出における演出態様に応じて、「大当り」となる可能性が異なる。即ち、複数種類のリーチ演出のいずれが実行されるかに応じて、可変表示結果が「大当り」となる可能性を異ならせることができる。この実施の形態では、一例として、ノーマル、スーパーA、スーパーBといったリーチ演出が予め設定されている。そして、スーパーAやスーパーBといったスーパーリーチのリーチ演出が実行された場合には、ノーマルのリーチ演出が実行された場合に比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性が高くなる。また、スーパーリーチのリーチ演出のうちでも、スーパーBといった特定のリーチ演出が実行された場合には、スーパーAのリーチ演出が実行された場合に比べて、大当り期待度が高くなる。
飾り図柄の可変表示中には、リーチ演出等の可変表示演出とは異なり、例えば所定のキャラクタ画像やメッセージ画像といった演出画像を表示すること等のように、飾り図柄の可変表示動作とは異なる演出動作により、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様となる可能性があることや、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを、遊技者に報知するための予告演出が実行されることがある。予告演出となる演出動作は、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様となるより前に実行されるものであればよい。また、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを報知する予告演出には、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様となった後に実行されるものが含まれていてもよい。予告演出となる演出動作は、それが実行されるか否かによっては特別図柄の可変表示時間に変化が生じないものであればよい。
こうした飾り図柄の可変表示動作とは異なる演出動作による予告演出としては、例えば可動演出部材60を動作させる可動物予告演出が実行される。可動物予告演出は、飾り図柄の可変表示中に、可動演出部材60を所定の演出態様で動作させる予告演出である。
図3は、ROM121に記憶される可動物予告演出決定テーブルによる可動物予告演出の決定割合等を示している。可動物予告演出決定テーブルは、可変表示結果が「大当り」となる可能性等を予告する可動物予告演出を実行するか否かを決定したり、実行する場合における可動物予告演出の種類を決定したりするために参照されるテーブルである。図3(A)に示す決定割合となるように、可動物予告演出決定テーブルでは、変動パターンの種類に応じて、可動物予告演出決定用の乱数値と比較される数値が、可動物予告演出を実行しない予告なし、あるいは、可動物予告演出の演出パターンである可動物予告演出YPA1〜YPA7のいずれかに対して、割り当てられている。なお、変動パターンの種類に応じて決定値が割り当てられているものに限定されず、個別の変動パターンに応じて決定値が割り当てられるものであってもよいし、可変表示結果や可変表示態様に応じて決定値が割り当てられるものであってもよい。可変表示結果に応じて決定値を割り当てる場合には、例えば、可変表示結果が「大当り」、「小当り」、「ハズレ」のいずれであるかに応じて決定値を割り当てればよく、可変表示結果が「大当り」となる場合に大当り種別が「非確変」、「確変」、「突確」のいずれであるかに応じて決定値を割り当てるようにしてもよい。また、可変表示態様に応じて決定値を割り当てる場合には、例えば、スーパーリーチが実行されるか否かや、スーパーリーチとなる場合に「スーパーA」、「スーパーB」のいずれであるかに応じて決定値を割り当てるようにしてもよい。このように、可動物予告演出では、複数態様の可動物予告演出のうちのいずれが実行されるかにより、可変表示結果が「大当り」となることの他、確変状態に制御されること、スーパーリーチが実行されること等の遊技者にとって有利な有利状態に制御される割合が示唆されればよい。ここで、遊技者にとって有利な有利状態には、例えば大当り遊技状態に制御することや、確変状態等の特別遊技状態に制御すること、大当り遊技状態にて実行可能なラウンド遊技の上限回数が第2ラウンド数よりも多い第1ラウンド数となること、時短状態にて実行可能な可変表示の上限回数が第2回数よりも多い第1回数となること、確変状態における大当り確率が第2確率よりも高い第1確率となること、通常状態に制御されることなく大当り遊技状態に繰り返し制御される回数である連チャン回数が第2連チャン数よりも多い第1連チャン数となることの一部又は全部といった、遊技者にとって有利な遊技状況となることが含まれていればよい。
図3(B)は、可動物予告演出決定テーブルを用いて決定される可動物予告演出における演出態様を示している。この実施の形態では、可動演出部材60が退避位置から進出位置へ向けて移動した後に退避位置へ向けて戻る後退時に、可動演出部材60を回転させる態様の可動物予告演出YPA4〜YPA7と、回転させない態様の可動物予告演出YPA1〜YPA3とが設定されている。
また、この実施の形態では、可動演出部材60が退避位置から進出位置へ向けて移動した後に退避位置へ向けて戻る後退時に、可動演出部材60に内蔵された装飾用LEDといった発光体をフラッシュ点灯させる態様の可動物予告演出YPA6、YPA7と、フラッシュ点灯させない態様のYPA1〜YPA5とが設定されている。ここで、フラッシュ点灯とは、例えば、装飾用LEDといった発光体をカメラのストロボのように発光させる点灯態様である。
また、この実施の形態では、可動演出部材60が動作しているとき、即ち、可動演出部材60が退避位置から進出位置へ向けて移動する進出時とその後に退避位置へ向けて戻る後退時に、画像表示装置5にエフェクトを表示させる態様の可動物予告演出YPA3、YPA5、YPA7と、エフェクトを表示させない態様の可動物予告演出YPA1、YPA2、YPA4、YPA6とが設定されている。ここで、エフェクトとは、例えば、可動演出部材60の動きに合わせて、画像表示装置5の表示領域における可動演出部材60の周囲の表示領域に、点滅する所定画像や光る所定画像を表示することである。
また、この実施の形態では、可動演出部材60が進出位置まで移動する態様の可動物予告演出YPA2〜YPA7と、可動演出部材60が進出位置まで移動せずに、その途中の一部進出位置までしか移動しない態様の可動物予告演出YPA1とが設定されている。例えば、可動物予告演出YPA1では、可動演出部材60を一部進出位置にて上下に揺動させることにより、可動演出部材60が進出位置まで移動する可能性があることを示唆するようにしてもよい。
即ち、可動物予告演出YPA1〜YPA7は、可動演出部材60が進出位置まで移動するか否か、可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示されるか否か、可動演出部材60の後退時に可動演出部材60が回転するか否か、可動演出部材60の後退時に発光体がフラッシュ点灯するか否かといった演出態様の組み合わせが異なる演出を実行するものであればよい。
図3(A)に示す設定例では、変動パターンの種類がスーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンであるかスーパーリーチ(大当り)の変動パターンである場合にのみ可動物予告演出が実行されるように設定されており、スーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンである場合には21%の割合で可動物予告演出が実行され、スーパーリーチ(大当り)の変動パターンである場合には99%の割合で可動物予告演出が実行されるように設定されている。こうした設定等により、可動物予告演出が実行された場合には、可動物予告演出が実行されなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなる。
また、図3(A)に示す設定例では、可動物予告演出における演出態様のうち、可動演出部材60の後退時に可動演出部材60が回転するか否かの演出態様のみが異なり、その他の演出態様が共通の態様である、可動物予告演出YPA2と可動物予告演出YPA4とを比較すると、スーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンである場合には、可動演出部材60が回転する可動物予告演出YPA4よりも、可動演出部材60が回転しない可動物予告演出YPA2に決定され易く、スーパーリーチ(大当り)の変動パターンである場合には、可動物予告演出YPA2よりも可動物予告演出YPA4に決定され易い。こうした設定等により、可動物予告演出YPA4が実行された場合には、可動物予告演出YPA2が実行された場合に比べて、大当り期待度が高くなる。換言すれば、可動演出部材60の後退時に可動演出部材60が回転した場合には、回転しなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなる。なお、可動物予告演出YPA3と可動物予告演出YPA5との関係についても同様のことが言える。
このような構成においては、可動演出部材60の後退時に可動演出部材60が回転するか否かに注目させることができ、興趣を高めることができる。
また、図3(A)に示す設定例では、可動物予告演出における演出態様のうち、可動演出部材60の後退時に発光体がフラッシュ点灯するか否かの演出態様のみが異なり、その他の演出態様が共通の態様である、可動物予告演出YPA4と可動物予告演出YPA6とを比較すると、スーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンである場合には、発光体がフラッシュ点灯する可動物予告演出YPA6よりも、発光体がフラッシュ点灯しない可動物予告演出YPA4に決定され易く、スーパーリーチ(大当り)の変動パターンである場合には、可動物予告演出YPA4よりも可動物予告演出YPA6に決定され易い。こうした設定等により、可動物予告演出YPA6が実行された場合には、可動物予告演出YPA4が実行された場合に比べて、大当り期待度が高くなる。換言すれば、可動演出部材60の後退時に発光体がフラッシュ点灯した場合には、フラッシュ点灯しなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなる。なお、可動物予告演出YPA5と可動物予告演出YPA7との関係についても同様のことが言える。
このような構成においては、可動演出部材60の後退時に発光体がフラッシュ点灯するか否かに注目させることができ、興趣を高めることができる。
このように、この実施の形態では、可動演出部材60の後退時の演出態様には、可動演出部材60が回転するか否かといった可動演出部材60そのものの演出態様の他、発光体がフラッシュ点灯するか否かといった可動演出部材60以外の演出手段の演出態様が含まれる。
また、図3(A)に示す設定例では、可動物予告演出における演出態様のうち、可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示されるか否かの演出態様と、可動演出部材60の後退時における可動演出部材60や発光体の演出態様との組み合わせが異なる、可動物予告演出YPA2〜YPA7を比較すると、スーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンである場合には、可動演出部材60の後退時における可動演出部材60や発光体の演出態様が同じ可動物予告演出のうち、可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示される可動物予告演出YPA3よりも、エフェクトが表示されない動物予告演出YPA2に決定され易く、スーパーリーチ(大当り)の変動パターンである場合には、可動物予告演出YPA2よりも可動物予告演出YPA3に決定され易い。こうした設定等により、可動物予告演出YPA3が実行された場合には、可動物予告演出YPA2が実行された場合に比べて、大当り期待度が高くなる。換言すれば、可動演出部材60の後退時における可動演出部材60や発光体の演出態様が同じであれば、可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示された場合には、表示されなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなる。なお、可動物予告演出YPA4と可動物予告演出YPA5との関係や、可動物予告演出YPA6と可動物予告演出YPA7との関係についても同様のことが言える。
また、スーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンである場合には、可動演出部材60の後退時における発光体の演出態様が同じ可動物予告演出のうち、可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示されるが可動演出部材60の後退時に可動演出部材60が回転しない可動物予告演出YPA3よりも、可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示されないが可動演出部材60の後退時に可動演出部材60が回転する動物予告演出YPA4に決定され易く、スーパーリーチ(大当り)の変動パターンである場合には、可動物予告演出YPA4よりも可動物予告演出YPA3に決定され易い。こうした設定等により、可動物予告演出YPA3が実行された場合には、可動物予告演出YPA4が実行された場合に比べて、大当り期待度が高くなる。換言すれば、可動演出部材60の後退時における発光体の演出態様が同じであれば、可動演出部材60の後退時に可動演出部材60が回転しなくても可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示された場合には、可動演出部材60の後退時に可動演出部材60が回転するが可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示されなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなる。
また、スーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンである場合には、可動演出部材60の後退時における可動演出部材60の演出態様が同じ可動物予告演出のうち、可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示されるが可動演出部材60の後退時に発光体がフラッシュ点灯しない可動物予告演出YPA5よりも、可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示されないが可動演出部材60の後退時に発光体がフラッシュ点灯する動物予告演出YPA6に決定され易く、スーパーリーチ(大当り)の変動パターンである場合には、可動物予告演出YPA6よりも可動物予告演出YPA5に決定され易い。こうした設定等により、可動物予告演出YPA5が実行された場合には、可動物予告演出YPA6が実行された場合に比べて、大当り期待度が高くなる。換言すれば、可動演出部材60の後退時における可動演出部材60の演出態様が同じであれば、可動演出部材60の後退時に発光体がフラッシュ点灯しなくても可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示された場合には、可動演出部材60の後退時に発光体がフラッシュ点灯するが可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示されなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなる。
このように、この実施の形態では、可動演出部材60の後退時における演出態様にのみ注目すれば、可動演出部材60が回転する場合には回転しない場合に比べて大当り期待度が高く、発光体がフラッシュ点灯する場合にはフラッシュ点灯しない場合に比べて大当り期待度が高い。しかしながら、可動演出部材60の進出時からの演出態様にも注目すると、可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示されるか否かにより、可動演出部材60の後退時に可動演出部材60が回転しない場合でも回転する場合に比べて大当り期待度が高いことがあり、可動演出部材60の後退時に発光体がフラッシュ点灯しない場合でもフラッシュ点灯する場合に比べて大当り期待度が高い場合がある。即ち、この実施の形態では、可動演出部材60の進出時における演出態様と、可動演出部材60の後退時における演出態様との組み合わせにより、可動演出部材60の後退時における演出態様にのみ注目したときとは大当り期待度が逆転することもある。
このような構成においては、可動演出部材60の進出時における画像表示装置5の演出態様と、可動演出部材60の後退時における可動演出部材60や発光体の演出態様との組み合わせに注目させることができ、可動演出部材60の後退時における興趣を高めることができる。
また、図3(A)に示す設定例では、スーパーリーチ(大当り)の変動パターンである場合にのみ可動物予告演出YPA7が実行されるように設定されている。こうした設定等により、可動物予告演出YPA7が実行された場合には、可変表示結果が「大当り」となることが確定的に報知される。
図4は、スーパーリーチ演出を実行した後に可変表示結果が導出される変動パターンにおいて、可動物予告演出YPA3が実行される演出動作例を示している。この演出動作例では、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様となったことに基づいて、ノーマルリーチ演出が実行されてから、図4(A)に示すように可動演出部材60が画像表示装置5における表示領域の前面に進出する可動物予告演出YPA3の進出動作が実行される。このとき、可動演出部材60は、初期位置となる表示領域の上縁部の近傍における退避位置から、表示領域の前面にて「中」の飾り図柄表示エリア5Cを覆うような進出位置へと向かう可動演出方向に、移動して進出するように動作すればよい。可動演出部材60の進出に伴い、画像表示装置5の表示領域には可動物予告演出YPA3の実行に伴うエフェクト画像が表示される。
その後、図4(B)に示すように可動演出部材60が画像表示装置5における表示領域の前面から後退する可動物予告演出YPA3の後退動作が実行される。このとき、可動演出部材60は、進出位置から退避位置へと向かう可動演出方向に、移動して後退するように動作すればよい。可動演出部材60の後退に伴い、可動演出部材60は回転することなく移動し、画像表示装置5の表示領域には可動物予告演出YPA3の実行に伴うエフェクト画像が表示され、可動演出部材60に内蔵された装飾用LEDといった発光体は通常点灯される。
このように、可動物予告演出の実行に伴う可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示された場合には、その後の可動演出部材60の後退時における可動演出部材60や発光体の演出態様によっては、例えば、可動物予告演出YPA7のように可変表示結果が「大当り」となることが確定的に報知されることもあり得ることから、可動演出部材60の後退時における演出態様に注目させることができ、興趣を高めることができる。
その後、図4(C)、(D)に示すように、スーパーリーチ演出が実行される。スーパーリーチ演出は、例えば味方のキャラクタCA1が、敵方のキャラクタCB1と対戦するような演出であればよい。そして、バトル演出で味方のキャラクタCA1が敵方のキャラクタCB1との対戦に勝ったときには、大当り図柄となる確定特別図柄と大当り組み合わせを構成する確定飾り図柄とが導出されて、可変表示結果が「大当り」となったことを遊技者が認識可能に報知する。一方、バトル演出で味方のキャラクタCA1が敵方のキャラクタCB1との対戦に負けたときには、ハズレ図柄となる確定特別図柄とリーチハズレ組み合わせを構成する確定飾り図柄とが導出されて、可変表示結果が「ハズレ」となったことを遊技者が認識可能に報知することがある。
即ち、特図表示結果が「ハズレ」に決定されたことに基づいてスーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンが指定された場合には、例えば図4(E1)に示すような対戦に負けたことを示す演出画像が表示されて、図4(F1)に示すようなリーチハズレ組み合わせの確定飾り図柄が導出される。一方、特図表示結果が「大当り」に決定されたことに基づいてスーパーリーチ(大当り)の変動パターンが指定された場合には、例えば図4(E2)に示すような対戦に勝ったことを示す演出画像が表示されて、図4(F2)に示すような大当り組み合わせの確定飾り図柄が導出される。
図5は、スーパーリーチ演出を実行した後に可変表示結果が導出される変動パターンにおいて、可動物予告演出YPA4が実行される演出動作例を示している。この演出動作例では、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様となったことに基づいて、ノーマルリーチ演出が実行されてから、図5(A)に示すように可動演出部材60が画像表示装置5における表示領域の前面に進出する可動物予告演出YPA4の進出動作が実行される。このとき、可動演出部材60は、初期位置となる表示領域の上縁部の近傍における退避位置から、表示領域の前面にて「中」の飾り図柄表示エリア5Cを覆うような進出位置へと向かう可動演出方向に、移動して進出するように動作すればよい。可動演出部材60の進出に伴い、画像表示装置5の表示領域には可動物予告演出YPA4の実行に伴う通常の演出画像が表示される。この演出動作例では、可動物予告演出YPA4の実行に伴いエフェクト画像は表示されないことから、通常の演出画像として、例えば、ノーマルリーチ演出の演出画像が表示されることになる。
その後、図5(B)に示すように可動演出部材60が画像表示装置5における表示領域の前面から後退する可動物予告演出YPA4の後退動作が実行される。このとき、可動演出部材60は、進出位置から退避位置へと向かう可動演出方向に、移動して後退するように動作すればよい。可動演出部材60の後退に伴い、可動演出部材60は回転しながら移動し、画像表示装置5の表示領域には可動物予告演出YPA3の実行に伴う通常の演出画像が表示され、可動演出部材60に内蔵された装飾用LEDといった発光体は通常点灯される。
このように、可動物予告演出の実行に伴う可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示されなかった場合でも、その後の可動演出部材60の後退時における可動演出部材60や発光体の演出態様によっては、例えば、可動物予告演出YPA6のように大当り期待度が比較的に高いこともあり得ることから、可動演出部材60の後退時における演出態様に注目させることができ、興趣を高めることができる。
その後、図4に示す演出動作例と同様に、図5(C)、(D)に示すように、スーパーリーチ演出が実行される。そして、特図表示結果が「ハズレ」に決定されたことに基づいてスーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンが指定された場合には、例えば図5(E1)に示すような対戦に負けたことを示す演出画像が表示されて、図5(F1)に示すようなリーチハズレ組み合わせの確定飾り図柄が導出される。一方、特図表示結果が「大当り」に決定されたことに基づいてスーパーリーチ(大当り)の変動パターンが指定された場合には、例えば図5(E2)に示すような対戦に勝ったことを示す演出画像が表示されて、図5(F2)に示すような大当り組み合わせの確定飾り図柄が導出される。
図6は、スーパーリーチ演出を実行した後に「大当り」の可変表示結果が導出される変動パターンにおいて、可動物予告演出YPA7が実行される演出動作例を示している。この演出動作例では、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様となったことに基づいて、ノーマルリーチ演出が実行されてから、図6(A)に示すように可動演出部材60が画像表示装置5における表示領域の前面に進出する可動物予告演出YPA7の進出動作が実行される。このとき、可動演出部材60は、初期位置となる表示領域の上縁部の近傍における退避位置から、表示領域の前面にて「中」の飾り図柄表示エリア5Cを覆うような進出位置へと向かう可動演出方向に、移動して進出するように動作すればよい。可動演出部材60の進出に伴い、画像表示装置5の表示領域には可動物予告演出YPA7の実行に伴うエフェクト画像が表示される。
このように、可動物予告演出の実行に伴う可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示され、その後の可動演出部材60の後退時において可動演出部材60が回転すると共に発光体がフラッシュ点灯した場合には、可変表示結果が「大当り」となることが確定的に報知される。
その後、図6(B)に示すように可動演出部材60が画像表示装置5における表示領域の前面から後退する可動物予告演出YPA7の後退動作が実行される。このとき、可動演出部材60は、進出位置から退避位置へと向かう可動演出方向に、移動して後退するように動作すればよい。可動演出部材60の後退に伴い、可動演出部材60は回転しながら移動し、画像表示装置5の表示領域には可動物予告演出YPA3の実行に伴うエフェクト画像が表示され、可動演出部材60に内蔵された装飾用LEDといった発光体はフラッシュ点灯される。
その後、図4、図5に示す演出動作例と同様に、図6(C)、(D)に示すように、スーパーリーチ演出が実行される。そして、特図表示結果が「大当り」に決定されたことに基づいてスーパーリーチ(大当り)の変動パターンが指定されたことから、例えば図6(E)に示すような対戦に勝ったことを示す演出画像が表示されて、図6(F)に示すような大当り組み合わせの確定飾り図柄が導出される。
図7は、スーパーリーチ演出を実行した後に可変表示結果が導出される変動パターンにおいて、可動物予告演出YPA1が実行される演出動作例を示している。この演出動作例では、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様となったことに基づいて、ノーマルリーチ演出が実行されてから、図7(A)に示すように画像表示装置5の表示領域の所定縁部に対応する一部進出位置にて、可動演出部材60が揺動することで、可動物予告演出YPA1が実行される。このとき、可動演出部材60は、例えば画像表示装置5における表示領域の上縁部となる上辺が形成する表示領域の内部と外部との境界部分の付近にて、揺動するように動作すればよい。表示領域の境界部分の付近としては、可動演出部材60が境界部分の前面に掛かった状態であってもよいし、境界部分の前面には掛からないように表示領域の内部まで進出した状態であってもよい。
その後、図7(B)に示すように可動演出部材60が一部進出位置から後退する可動物予告演出YPA1の後退動作が実行される。このとき、可動演出部材60は、進出位置から退避位置へと向かう可動演出方向に、移動して後退するように動作すればよい。可動演出部材60の後退に伴い、可動演出部材60は回転することなく移動し、画像表示装置5の表示領域には可動物予告演出YPA3の実行に伴う通常の演出画像が表示され、可動演出部材60に内蔵された装飾用LEDといった発光体は通常点灯される。
このように、可動物予告演出の実行に伴い可動演出部材60が一部進出位置にて揺動した場合には、可動演出部材60が進出位置まで移動することを期待させることができる。また、可動物予告演出YPA1のように、可動演出部材60が一部進出位置までしか移動せずに揺動することがある場合には、可動演出部材60が進出位置まで移動する態様の可動物予告演出YPA2〜YPA7においても、可動演出部材60が一部進出位置まで移動したときに揺動した後に、進出位置まで移動することがあるようにすればよい。このような構成とすることにより、可動演出部材60が一部進出位置にて揺動することにより、可動演出部材60が進出位置まで移動することを期待させる効果を高めることができる。
なお、可動演出部材60が一部進出位置までしか移動しない場合には、可動演出部材60が戻る距離や時間が短いため、可動演出部材60が戻るときの演出態様を異ならせたとしても、遊技者が認識することが困難、又は認識することができないことから、この実施の形態では、可動演出部材60が一部進出位置までしか移動しないことに対応する可動物予告演出の態様としては、可動物予告演出YPA1の演出態様しか用意されておらず、可動物演出部材60が一部進出位置までしか移動せずに戻るときには、常に同じ態様となり、戻り方によって大当り期待度は示唆されない。
その後、図4や図5に示す演出動作例と同様に、図7(C)、(D)に示すように、スーパーリーチ演出が実行される。そして、特図表示結果が「ハズレ」に決定されたことに基づいてスーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンが指定された場合には、例えば図7(E1)に示すような対戦に負けたことを示す演出画像が表示されて、図7(F1)に示すようなリーチハズレ組み合わせの確定飾り図柄が導出される。一方、特図表示結果が「大当り」に決定されたことに基づいてスーパーリーチ(大当り)の変動パターンが指定された場合には、例えば図7(E2)に示すような対戦に勝ったことを示す演出画像が表示されて、図7(F2)に示すような大当り組み合わせの確定飾り図柄が導出される。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えばパチンコ遊技機1は、上記実施の形態で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。
(変形例1)上記実施の形態では、大当り期待度が異なる複数態様の可動物予告演出には、可変表示結果が「大当り」となることを確定的に報知する可動物予告演出YPA7が含まれるものとして説明した。これに対して、可動物予告演出には可変表示結果が「大当り」となることを確定的に報知する態様のものを含めないようにし、可動物予告演出とは異なる演出として、可変表示結果が「大当り」となることを確定的に報知する大当り確定演出を実行するようにしてもよい。そして、大当り確定演出においても、可動物予告演出のように、可動演出部材60が退避位置から進出位置へ向けて移動した後に退避位置へ向けて戻るような演出を実行するようにしてもよい。その場合、大当り確定演出にて可動演出部材60が退避位置へ向けて戻るときの態様は、複数態様の可動物予告演出におけるいずれの態様とも異なるようにすればよい。
図8は、スーパーリーチ演出を実行した後に「大当り」の可変表示結果が導出されるスーパーリーチ(大当り)の変動パターンにおいて、変形例1の可動物予告演出YPA7と大当り確定演出とが実行される演出動作例を示している。変形例1では、可動物予告演出YPA7について、可変表示結果が「大当り」となることを確定的に報知しないようにするために、例えば、図3に示す可動物予告演出決定テーブルによる可動物予告演出の決定割合にて、スーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンである場合にも、可動物予告演出YPA7に決定され得るように設定されていればよい。その際、スーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンである場合には、他の態様の可動物予告演出よりも可動物予告演出YPA7には決定され難いような決定割合とし、スーパーリーチ(大当り)の変動パターンである場合には、他の態様の可動物予告演出よりも可動物予告演出YPA7に決定され易いような決定割合とすることにより、可動物予告演出YPA7が実行された場合には、他の態様の可動物予告演出が実行された場合よりも、大当り期待度が高くなるようにすればよい。
変形例1の演出動作例では、飾り図柄の可変表示態様がリーチ態様となったことに基づいて、ノーマルリーチ演出が実行されてから、図8(A)に示すように可動演出部材60が画像表示装置5における表示領域の前面に進出する可動物予告演出YPA7の進出動作が実行される。このとき、可動演出部材60は、初期位置となる表示領域の上縁部の近傍における退避位置から、表示領域の前面にて「中」の飾り図柄表示エリア5Cを覆うような進出位置へと向かう可動演出方向に、移動して進出するように動作すればよい。可動演出部材60の進出に伴い、画像表示装置5の表示領域には可動物予告演出YPA7の実行に伴うエフェクト画像が表示される。
その後、図8(B)に示すように可動演出部材60が画像表示装置5における表示領域の前面から後退する可動物予告演出YPA7の後退動作が実行される。このとき、可動演出部材60は、進出位置から退避位置へと向かう可動演出方向に、移動して後退するように動作すればよい。可動演出部材60の後退に伴い、可動演出部材60は回転しながら移動し、画像表示装置5の表示領域には可動物予告演出YPA3の実行に伴うエフェクト画像が表示され、可動演出部材60に内蔵された装飾用LEDといった発光体はフラッシュ点灯される。
その後、図8(C)、(D)に示すように、スーパーリーチ演出が実行されてから、図8(E)に示すように可動演出部材60が画像表示装置5における表示領域の前面に進出する大当り確定演出の進出動作が実行される。このとき、可動演出部材60は、初期位置となる表示領域の上縁部の近傍における退避位置から、表示領域の前面にて「中」の飾り図柄表示エリア5Cを覆うような進出位置へと向かう可動演出方向に、移動して進出するように動作すればよい。可動演出部材60の進出に伴い、画像表示装置5の表示領域には大当り確定演出の実行に伴うエフェクト画像が表示される。
その後、図8(F)に示すように可動演出部材60が画像表示装置5における表示領域の前面から後退する大当り確定演出の後退動作が実行される。このとき、可動演出部材60は、進出位置から退避位置へと向かう可動演出方向に、移動して後退するように動作すればよい。可動演出部材60の後退に伴い、可動演出部材60は回転しながら移動し、画像表示装置5の表示領域には大当り確定演出の実行に伴う特殊態様のエフェクト画像が表示され、可動演出部材60に内蔵された装飾用LEDといった発光体はフラッシュ点灯される。ここで、大当り確定演出にて可動演出部材60の後退に伴い画像表示装置5の表示領域に表示される特殊態様のエフェクト画像は、複数態様の可動物予告演出にて表示されるいずれのエフェクト画像とも異なる態様のエフェクト画像である。これにより、可動演出部材60の後退に伴い画像表示装置5の表示領域に特殊態様のエフェクト画像が表示されることにより、可変表示結果が「大当り」となることが確定的に報知される。
なお、大当り確定演出の進出に伴い画像表示装置5の表示領域に表示されるエフェクトは、可動物予告演出の進出に伴い画像表示装置5の表示領域に表示されるエフェクトと同じ態様とすればよい。また、変形例1のように可動物予告演出とは異なる大当り確定演出を実行する場合には、一の可変表示中に可動物予告演出が複数回実行されるようにしてもよい。このような構成とすることにより、実行中の演出が可動物予告演出であるのか大当り確定演出であるのかを、可動演出部材60が後退するときの態様を確認するまでは遊技者が判別不可又は判別困難とすることができるので、可動演出部材60が後退するときの態様に注目させることができ、興趣を高めることができる。
そして、特図表示結果が「大当り」に決定されたことに基づいてスーパーリーチ(大当り)の変動パターンが指定されたことに基づいて、例えば図8(G)に示すような対戦に勝ったことを示す演出画像が表示されて、図8(H)に示すような大当り組み合わせの確定飾り図柄が導出される。
(変形例2)上記実施の形態では、可動物予告演出として、可動演出部材が画像表示装置5における表示領域の前面に進出する演出用模型を構成するものとして説明した。これに対し、可動演出部材は、画像表示装置5における表示領域の前面に進出するサブ画像表示装置を構成するものとしてもよい。その場合、サブ画像表示装置が退避位置から進出位置へ向けて移動した後に退避位置へ向けて戻るときの動作態様は同じであるが、戻るときのサブ画像表示装置の表示態様が第1表示態様である場合と、第1表示態様とは異なる第2表示態様である場合とで、特図表示結果が「大当り」となる割合が異なるようにしてもよい。
図9は、変形例2の可動物予告演出が実行される演出動作例を示している。変形例2の可動物予告演出が実行されると、図9(A)に示すように、サブ画像表示装置65が画像表示装置5における表示領域の前面に進出する可動物予告演出の進出動作が実行される。このとき、サブ画像表示装置65は、初期位置となる表示領域の下縁部の近傍における退避位置から、画像表示装置5の表示領域の前面を覆うような進出位置へと向かう可動演出方向に、移動して進出するように動作すればよい。この変形例では、サブ画像表示装置65の進出に伴い、画像表示装置5の表示領域には可動物予告演出の実行に伴う演出画像として、紐に吊るされたパンPA1の演出画像が表示され、サブ画像表示装置65の表示領域には可動物予告演出の実行に伴う演出画像として、所定のキャラクタCA1が表示される。
その後、図9(B)に示すように、サブ画像表示装置65が画像表示装置5における表示領域の前面から後退する可動物予告演出の後退動作が実行される。このとき、サブ画像表示装置65は、進出位置から退避位置へと向かう可動演出方向に、移動して後退するように動作すればよい。この変形例の可動物予告演出は、サブ画像表示装置65の後退に伴い、サブ画像表示装置65に表示されていたキャラクタCA1が画像表示装置5へと飛び出して、画像表示装置5に表示されたパンPA1を口でくわえようとするパン食い競争演出である。そして、パン食い競争演出でキャラクタCA1がサブ画像表示装置65から画像表示装置5へと飛び出し、画像表示装置5に表示されたパンPA1を口でくわえるといった、成功態様の演出画像が表示されたときには、大当り図柄となる確定特別図柄と大当り組み合わせを構成する確定飾り図柄とが導出されて、可変表示結果が「大当り」となったことを遊技者が認識可能に報知する。一方、パン食い競争演出でキャラクタCA1がサブ画像表示装置65から画像表示装置5へと飛び出すことができずに、画像表示装置5に表示されたパンPA1を口でくわえることができないといった、失敗態様の演出画像が表示されたときには、ハズレ図柄となる確定特別図柄とリーチハズレ組み合わせを構成する確定飾り図柄とが導出されて、可変表示結果が「ハズレ」となったことを遊技者が認識可能に報知することがある。
即ち、特図表示結果が「ハズレ」に決定されたことに基づいてスーパーリーチ(ハズレ)の変動パターンが指定された場合には、例えば図9(C1)に示すような失敗態様の演出画像が表示されて、図9(D1)に示すようなリーチハズレ組み合わせの確定飾り図柄が導出される。一方、特図表示結果が「大当り」に決定されたことに基づいてスーパーリーチ(大当り)の変動パターンが指定された場合には、例えば図9(C2)に示すような成功態様の演出画像が表示されて、図9(D2)に示すような大当り組み合わせの確定飾り図柄が導出される。
変形例2のようなサブ画像表示装置65による可動物予告演出が実行された場合には、サブ画像表示装置65が退避位置から進出位置へ向けて移動した後に退避位置へ向けて戻るときの動作態様は同じであるが、戻るときのサブ画像表示装置65の表示態様が異なり、その表示態様に応じて特図表示結果が「大当り」となる割合が異なるため、サブ画像表示装置65の表示態様に注目させることができ、サブ画像表示装置65が戻るときの遊技者の遊技の興趣を高めることができる。
また、サブ画像表示装置65による可動物予告演出にて予告される大当り期待度は、変形例2のように、その表示態様に応じて特図表示結果が「大当り」となるか否かを確定的に報知するものに限定されず、その表示態様に応じて特図表示結果が「大当り」となる割合を報知するものとしてもよい。
また、このような構成は、例えば、サブ画像表示装置65の動作態様に変化を持たせて大当り期待度を報知する場合には、そのための駆動機構を設けるためのスペースが必要となるが、そのようなスペースを確保することが難しい場合に、特に有効である。
(変形例3)上記実施の形態において、可動演出部材60が退避位置から進出位置へ向けて移動した後、退避位置へ向けて戻るときに電源が遮断された場合、電源が遮断される前における可動演出部材60が戻るときの態様にかかわらず、電源が再投入された後には可動演出部材60を共通の態様で退避位置へ向けて戻すようにしてもよい。その場合、予め設定された複数態様の可動物予告演出のうちのいずれかの態様で戻してもよいし、複数態様の可動物予告演出のいずれとも異なる態様で戻してもよい。また、予め設定された可動物予告演出の態様で戻す場合には、複数態様の可動物予告演出のうち、大当り期待度が最も低い態様で戻すようにすればよい。このような構成においては、電源が再投入されたときの処理負荷を軽減させることができる。
(変形例4)上記実施の形態において、モータ駆動回路16は、演出制御用CPU120から所定の駆動指令コマンドを示す情報信号としての駆動指令信号を受信したときに、可動演出部材60を動作させることができない状況にある場合には、受信した駆動指令信号によって示される駆動指令コマンドを無効化するようにしてもよい。可動演出部材60を動作させることができない状況としては、例えば、可動演出部材60が既に動作中であること、可動演出部材60が退避位置にないこと、可動演出部材60を動作させると他の演出装置に干渉する可能性があること、可動演出部材60を動作させても他の演出装置に干渉しないことが確認できないこと等が考えられる。例えば、モータ駆動回路16は、例えば駆動指令コマンドを所定の格納領域に格納することなく、破棄することで無効化すればよい。もしくは、駆動指令コマンドを所定の格納領域に格納しておき、可動演出部材60を動作させるにあたり、駆動指令コマンドに基づいて可動演出部材用モータ61を駆動する前に、上述したような理由により、可動演出部材60を動作させることができない状況にある場合には、可動演出部材60を動作させるための処理を実行しないようにすることで、駆動指令コマンドを無効化する構成としてもよい。このような構成によれば、可動演出部材60に不具合が発生することを防ぐと共に、処理負荷を分散させることができる。
(変形例5)上記実施の形態において、モータ駆動回路16は、同一の駆動指令コマンドを示す情報信号としての駆動指令信号を連続して受信した場合には、後に受信した駆動指令信号によって示される駆動指令コマンドを無効化するようにしてもよい。このような構成によれば、不正である可能性が高い駆動指令コマンドを無効化することにより、無駄な処理が行われないようにすることができる。
(変形例6)変形例2において、画像表示装置5では所定の表示態様で画像を表示することが可能であると共に、サブ画像表示装置65では、所定の表示態様とは画質が異なるように視認できる特定の表示態様で画像を表示することが可能であり、例えば、サブ画像表示装置65に特定の表示態様で背景画像等の画像を表示しているときに、上記実施の形態のように、サブ画像表示装置65に所定画像としてキャラクタCA1を表示した後に、画像表示装置5へキャラクタCA1を移動表示させる移動表示演出を実行可能であって、移動表示演出では、サブ画像表示装置65にキャラクタCA1を表示するときに、所定の表示態様で表示するようにしてもよい。所定の表示態様と特定の表示態様との関係は、例えば、高解像度と低解像度、カラーとモノクロ、3Dと2D、実写とアニメーション等とすることが考えられる。このような構成によれば、サブ画像表示装置65にて特定の表示態様で背景画像等の画像を表示していても、画像表示装置5へ移動する所定画像についてはサブ画像表示装置65に表示されているときから所定の表示態様で表示されていることから、サブ画像表示装置65から画像表示装置5へ所定画像が移動したときの違和感をなくすことができ、演出上の不都合が生じることを防止することができる。
(変形例7)上記実施の形態では、上記実施の形態では、可動物予告演出YPA6のように可動演出部材60の後退時に発光体がフラッシュ点灯した場合には、可動物予告演出YPA4のようにフラッシュ点灯しなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなるものとして説明した。これに対し、可動演出部材60の後退時に発光体以外の演出手段の演出態様が第1の演出態様である場合と、第1の演出態様とは異なる第2の演出態様である場合とで、大当り期待度が異なるようにしてもよい。例えば、可動演出部材60の後退時にスピーカ8L、8Rが特殊音を出力した場合には、特殊音を出力しなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなるようにしてもよい。また、可動演出部材60の進出時から画像表示装置5にエフェクトが表示されているか否かにかかわらず、可動演出部材60の後退時に画像表示装置5に特殊エフェクトを表示した場合には、特殊エフェクトを表示しなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなるようにしてもよい。また、可動演出部材60の後退時に遊技効果ランプ9が特殊発光した場合には、特殊発光しなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなるようにしてもよい。また、可動演出部材60とは異なる第2可動演出部材を設け、可動演出部材60の後退時に第2可動演出部材が動作した場合には、第2可動演出部材が動作しなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなるようにしてもよい。また、一列に並んだLEDを回転させて残像で文字や画像を表示させるバーサライタを設け、可動演出部材60の後退時にバーサライタが回転して特定の文字や画像が表示された場合には、バーサライタが回転しなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなるようにしてもよい。また、プロジェクタのような映写機器を用い、パチンコ遊技機1に設けられた所定の構造物や空間等に対して映像を映し出すプロジェクションマッピング装置を設け、可動演出部材60の後退時にプロジェクションマッピング装置により映像が映し出された場合には、映像が映し出されなかった場合に比べて、大当り期待度が高くなるようにしてもよい。このような構成によれば、可動演出部材60の後退時における興趣を更に向上させることができる。
(変形例8)上記実施の形態では、可動演出部材60の進出時における演出態様と、可動演出部材60の後退時における演出態様との組み合わせが規定された複数の演出パターンが予め用意されており、いずれの演出パターンによる可動物予告演出を実行するかを決定するもので、決定された演出パターンにて規定された演出態様の組み合わせにより、大当り期待度が異なるものとして説明した。これに対し、可動演出部材60の進出時における演出態様が規定された複数の進出時演出パターンと、可動演出部材60の後退時における演出態様が規定された複数の後退時演出パターンとが予め用意されており、いずれの進出時演出パターンによる進出時の可動物予告演出を実行するかと、いずれの後退時演出パターンによる後退時の可動物予告演出を実行するかとを別々に決定するもので、決定された進出時演出パターンにて規定された演出態様と、それとは別に決定された後退時演出パターンにて規定された演出態様との組み合わせにより、大当り期待度が異なるようにしてもよい。
(変形例9)また、遊技媒体としての遊技球を遊技領域に発射して所定の遊技を行い、その遊技結果に基づいて所定の遊技価値が付与可能となるパチンコ遊技機に限定されず、例えば複数種類の識別情報となる図柄の可変表示といった所定の遊技を行い、その遊技結果に基づいて所定の遊技価値を付与可能となる任意の遊技機に適用することができる。より具体的には、1ゲームに対して所定の賭数を設定することによりゲームが開始可能になると共に、各々が識別可能な複数種類の識別情報を可変表示する可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、その表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも本発明を適用できる。このようなスロットマシンにおいて、可動物予告演出を実行する構成を含めたハードウェア資源と、所定の処理を行うためのソフトウェアとが協働することにより、上記実施の形態で示されたパチンコ遊技機1が有する特徴の一部又は全部を備えるように構成されればよい。そして、可動物予告演出では、可動演出部材が第1位置から第2位置へ向けて移動した後に第1位置へ向けて戻るときの態様が第1の態様である場合と、第1の態様とは異なる第2の態様である場合とで、遊技者にとって有利な有利状態に制御される割合が異なるものであればよい。ここで、スロットマシンにおける遊技者にとって有利な有利状態とは、ビッグゲーム、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、リプレイの当選率が高いリプレイタイム、ナビ対象役が当選したときにナビ演出が実行されるアシストタイム、リプレイタイムにおけるアシストタイムであるアシストリプレイタイムの一部又は全部といった、遊技者にとって有利な遊技状況となることが含まれていればよい。
(変形例10)上記実施の形態や変形例では、遊技者にとって有利な有利状態には、遊技者にとって有利な遊技状況となることが含まれるものとして説明した。これに対し、遊技者にとって有利な有利状態には、演出ポイント獲得数が第2獲得数よりも多い第1獲得数となることや、所定の特典が付与されることといった、遊技者にとって有利な所定価値が付与される状態となることが含まれていてもよい。
ここで、演出ポイント獲得数は、例えば特定の演出態様となる予告演出又はリーチ演出が実行されたときに、遊技者に付与される演出ポイントの合計値であればよい。特定の演出態様となる予告演出やリーチ演出は、他の演出態様となる予告演出やリーチ演出に比べて実行割合が低くなるように設定され、出現頻度が低い演出であればよい。あるいは、演出ポイント獲得数は、可変表示の実行回数が所定回数に達したときに、遊技者に付与される演出ポイントの合計値であってもよい。あるいは、演出ポイント獲得数は、パチンコ遊技機1やスロットマシンや端末装置にて所定のミニゲームを実行した結果として、遊技者に付与される演出ポイントの合計値であってもよい。端末装置では、所定のゲームアプリケーションプログラムをダウンロードして実行することや、所定のWebページにアクセスすること等により、パチンコ遊技機1による遊技を模したミニゲームを遊技者が実行できればよい。なお、特定の演出態様となる予告演出やリーチ演出が実行された場合に限定されず、何らかの予告演出やリーチ演出といった所定演出が実行されたときに、演出ポイントが遊技者に付与されてもよい。演出ポイントが付与される条件となる可変表示の実行回数は、例えば「1」であってもよいし「10」であってもよい。このように、所定演出が実行されることや、可変表示の実行回数が所定回数に達したこと、所定のミニゲームが実行されたこと、あるいは、これらの一部又は全部の組み合わせといった、予め定められたポイント付与条件が成立したことに基づいて、遊技者に付与可能となるものであればよい。また、ポイント付与条件が成立した場合でも、演出ポイントを付与するか否かや、付与する演出ポイントの数量等を、所定割合で決定してもよい。
即ち、遊技者にとって有利な状態として、演出ポイント獲得数が第2獲得数よりも多い第1獲得数となることには、ポイント付与条件が成立する割合が第2割合よりも高い第1割合とすることの他、ポイント付与条件が成立した場合に演出ポイントを付与すると決定される割合を第2割合よりも高い第1割合とすることや、ポイント条件が成立した場合に付与する演出ポイントの数量を第2数量よりも多い第1数量とすること等が含まれる。
1 パチンコ遊技機

Claims (1)

  1. 遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
    移動可能な移動演出手段
    を備え、
    前記移動演出手段が第1位置から第2位置へ向けて移動した後に前記第1位置へ向けて戻るときの態様が第1の態様である場合と、前記第1の態様とは異なる第2の態様である場合とで、前記有利状態に制御される割合が異なる
    ことを特徴とする遊技機。
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