JP2018064804A - X線ct装置及び医用画像処理装置 - Google Patents

X線ct装置及び医用画像処理装置 Download PDF

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秀明 石井
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Abstract

【課題】複数の肋骨について、詳細な画像を簡便に観察することができるX線CT装置及び医用画像処理装置を提供すること。【解決手段】実施形態に係るX線CT装置は、取得部と、抽出部と、決定部と、生成部と、表示制御部とを備える。取得部は、複数の肋骨に関するボリュームデータを取得する。抽出部は、複数の肋骨の構造を抽出する。決定部は、抽出された複数の肋骨の構造を用いて各肋骨の短軸断面において、複数の肋骨間で対応する短軸断面をそれぞれ決定する。生成部は、決定部によって決定された複数の短軸断面を含む表示画像を生成する。表示制御部は、表示画像を表示部に表示させる。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、X線CT装置及び医用画像処理装置に関する。
従来、肋骨のように曲線を描く骨を一覧性良く表示する画像処理方法として、展開図が知られている。例えば、肋骨の展開図は、背骨を中心として両側の肋骨をそれぞれ左右に展開させた図であり、肋骨全体を一枚の画像で観察することをサポートする。これにより、観察者は、肋骨全体を対象としてヒビや異常などを簡便に観察することができる。
米国特許公開第2015/0093008号明細書
本発明が解決しようとする課題は、複数の肋骨について、詳細な画像を簡便に観察することができるX線CT装置及び医用画像処理装置を提供することである。
実施形態に係るX線CT装置は、取得部と、抽出部と、決定部と、生成部と、表示制御部とを備える。取得部は、複数の肋骨に関するボリュームデータを取得する。抽出部は、前記複数の肋骨の構造を抽出する。決定部は、抽出された前記複数の肋骨の構造を用いて各肋骨の短軸断面において、複数の肋骨間で対応する短軸断面をそれぞれ決定する。生成部は、前記決定部によって決定された複数の短軸断面を含む表示画像を生成する。表示制御部は、前記表示画像を表示部に表示させる。
図1は、第1の実施形態に係る医用画像処理システムの構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成の一例を示す図である。 図3は、肋骨の展開図の一例を示す図である。 図4Aは、第1の実施形態に係る抽出機能による芯線の抽出処理の一例を説明するための図である。 図4Bは、第1の実施形態に係る抽出機能による芯線の抽出処理の一例を説明するための図である。 図5は、第1の実施形態に係る決定機能による距離又はボクセル数を用いた決定処理の一例を説明するための図である。 図6Aは、第1の実施形態に係る決定機能による角度を用いた決定処理の一例を説明するための図である。 図6Bは、第1の実施形態に係る決定機能による割合を用いた決定処理の一例を説明するための図である。 図7は、第1の実施形態に係る決定機能による断面の定義の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係る生成機能による表示画像の生成処理の一例を説明するための図である。 図9は、第1の実施形態に係る生成機能による表示画像の生成処理の一例を説明するための図である。 図10Aは、第1の実施形態に係る表示制御機能の制御によって表示される表示例を示す図である。 図10Bは、第1の実施形態に係る表示制御機能の制御によって表示される表示例を示す図である。 図11は、第1の実施形態に係るX線CT装置による処理手順を示すフローチャートである。 図12Aは、第2の実施形態に係る決定機能による決定処理の一例を説明するための図である。 図12Bは、第2の実施形態に係る決定機能による決定処理の一例を説明するための図である。 図13は、第2の実施形態に係るX線CT装置による処理手順を示すフローチャートである。 図14Aは、第3の実施形態に係る決定機能による決定処理の一例を説明するための図である。 図14Bは、第3の実施形態に係る決定機能による決定処理の一例を説明するための図である。 図15は、第3の実施形態に係る医用画像処理装置の構成の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本願に係るX線CT装置及び医用画像処理装置の実施形態を詳細に説明する。なお、本願に係るX線CT装置及び医用画像処理装置は、以下に示す実施形態によって限定されるものではない。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、本願が開示する技術をX線CT装置に適用した場合の例を説明する。なお、以下、X線CT装置を含む医用画像処理システムを例に挙げて説明する。
図1は、第1の実施形態に係る医用画像処理システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る医用画像処理システムは、X線CT(Computed Tomography)装置100と、医用画像処理装置200と、サーバ装置300とを備える。なお、図1に示す医用画像処理システムは、図示するX線CT装置100、医用画像処理装置200及びサーバ装置300以外にも、画像保管装置や端末装置などの種々の装置を含むことができる。
例えば、第1の実施形態に係るX線CT装置100は、図1に示すように、ネットワーク400を介して、医用画像処理装置200と、サーバ装置300に接続される。なお、医用画像処理システムは、ネットワーク400を介して、MRI装置や超音波診断装置、PET(Positron Emission Tomography)装置等の他の医用画像診断装置をさらに含むことができる。
医用画像処理装置200は、ネットワーク400を介して各種の医用画像診断装置から画像データを取得し、取得した画像データを処理する。例えば、医用画像処理装置200は、ワークステーション等のコンピュータ機器によって実現される。本実施形態では、医用画像処理装置200は、ネットワーク400を介してX線CT装置100又はサーバ装置300からCT画像データ(ボリュームデータ)を取得し、取得したCT画像データに対して各種画像処理を行う。そして、医用画像処理装置200は、画像処理を行う前又は行った後のCT画像データをディスプレイ等に表示する。
サーバ装置300は、医用画像診断装置によって収集された医用画像(例えば、X線CT装置100によって収集されたCT画像データ及び画像データ)を記憶したり、医用画像に対して各種画像処理を行ったりする装置であり、例えば、PACSサーバなどである。本実施形態では、サーバ装置300は、ネットワーク400を介してX線CT装置100からCT画像データや、CT画像データから生成された画像データを取得し、取得したCT画像データ及び画像データを装置内又は装置外に設けられた記憶回路に記憶させる。
X線CT装置100は、被検体のCT画像データを収集する。具体的には、X線CT装置100は、被検体を略中心にX線管及びX線検出器を旋回移動させ、被検体を透過したX線を検出して投影データを収集する。そして、X線CT装置100は、収集された投影データに基づいて、3次元のCT画像データを再構成する。図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置100の構成の一例を示す図である。図2に示すように、第1の実施形態に係るX線CT装置100は、架台10と、寝台装置20と、コンソール30とを有する。
架台10は、被検体P(患者)にX線を照射し、被検体Pを透過したX線を検出して、コンソール30に出力する装置であり、X線照射制御回路11と、X線発生装置12と、検出器13と、データ収集回路(DAS:Data Acquisition System)14と、回転フレーム15と、架台駆動回路16とを有する。
回転フレーム15は、X線発生装置12と検出器13とを被検体Pを挟んで対向するように支持し、後述する架台駆動回路16によって被検体Pを中心とした円軌道にて高速に回転する円環状のフレームである。
X線照射制御回路11は、高電圧発生部として、X線管12aに高電圧を供給する装置であり、X線管12aは、X線照射制御回路11から供給される高電圧を用いてX線を発生する。X線照射制御回路11は、後述するスキャン制御回路33の制御により、X線管12aに供給する管電圧や管電流を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量を調整する。
また、X線照射制御回路11は、ウェッジ12bの切り替えを行う。また、X線照射制御回路11は、コリメータ12cの開口度を調整することにより、X線の照射範囲(ファン角やコーン角)を調整する。なお、本実施形態は、複数種類のウェッジを、操作者が手動で切り替える場合であっても良い。
X線発生装置12は、X線を発生し、発生したX線を被検体Pへ照射する装置であり、X線管12aと、ウェッジ12bと、コリメータ12cとを有する。
X線管12aは、X線照射制御回路11により供給される高電圧により被検体PにX線ビームを照射する真空管であり、回転フレーム15の回転にともなって、X線ビームを被検体Pに対して照射する。X線管12aは、ファン角及びコーン角を持って広がるX線ビームを発生する。例えば、X線照射制御回路11の制御により、X線管12aは、フル再構成用に被検体Pの全周囲でX線を連続曝射したり、ハーフ再構成用にハーフ再構成可能な曝射範囲(180度+ファン角)でX線を連続曝射したりすることが可能である。また、X線照射制御回路11の制御により、X線管12aは、予め設定された位置(管球位置)でX線(パルスX線)を間欠曝射したりすることが可能である。また、X線照射制御回路11は、X線管12aから曝射されるX線の強度を変調させることも可能である。例えば、X線照射制御回路11は、特定の管球位置では、X線管12aから曝射されるX線の強度を強くし、特定の管球位置以外の範囲では、X線管12aから曝射されるX線の強度を弱くする。
ウェッジ12bは、X線管12aから曝射されたX線のX線量を調節するためのX線フィルタである。具体的には、ウェッジ12bは、X線管12aから被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管12aから曝射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ12bは、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。なお、ウェッジは、ウェッジフィルタ(wedge filter)や、ボウタイフィルタ(bow-tie filter)とも呼ばれる。
コリメータ12cは、X線照射制御回路11の制御により、ウェッジ12bによってX線量が調節されたX線の照射範囲を絞り込むためのスリットである。
架台駆動回路16は、回転フレーム15を回転駆動させることによって、被検体Pを中心とした円軌道上でX線発生装置12と検出器13とを旋回させる。
検出器13は、被検体Pを透過したX線を検出する2次元アレイ型検出器(面検出器)であり、複数チャンネル分のX線検出素子を配してなる検出素子列が被検体Pの体軸方向(図2に示すZ軸方向)に沿って複数列配列されている。具体的には、第1の実施形態における検出器13は、被検体Pの体軸方向に沿って320列など多列に配列されたX線検出素子を有し、例えば、被検体Pの肺や心臓を含む範囲など、広範囲に被検体Pを透過したX線を検出することが可能である。
データ収集回路14は、DASであり、検出器13が検出したX線の検出データから、投影データを収集する。例えば、データ収集回路14は、検出器13により検出されたX線強度分布データに対して、増幅処理やA/D変換処理、チャンネル間の感度補正処理等を行なって投影データを生成し、生成した投影データを後述するコンソール30に送信する。例えば、回転フレーム15の回転中に、X線管12aからX線が連続曝射されている場合、データ収集回路14は、全周囲分(360度分)の投影データ群を収集する。また、データ収集回路14は、収集した各投影データに管球位置を対応付けて、後述するコンソール30に送信する。管球位置は、投影データの投影方向を示す情報となる。なお、チャンネル間の感度補正処理は、後述する前処理回路34が行なっても良い。
寝台装置20は、被検体Pを載せる装置であり、図2に示すように、寝台駆動装置21と、天板22とを有する。寝台駆動装置21は、天板22をZ軸方向へ移動して、被検体Pを回転フレーム15内に移動させる。天板22は、被検体Pが載置される板である。
なお、架台10は、例えば、天板22を移動させながら回転フレーム15を回転させて被検体Pをらせん状にスキャンするヘリカルスキャンを実行する。または、架台10は、天板22を移動させた後に被検体Pの位置を固定したままで回転フレーム15を回転させて被検体Pを円軌道にてスキャンするコンベンショナルスキャンを実行する。または、架台10は、天板22の位置を一定間隔で移動させてコンベンショナルスキャンを複数のスキャンエリアで行うステップアンドシュート方式を実行する。
コンソール30は、操作者によるX線CT装置100の操作を受け付けるとともに、架台10によって収集された投影データを用いてCT画像データ(ボリュームデータ)を再構成する装置である。コンソール30は、図2に示すように、入力回路31と、ディスプレイ32と、スキャン制御回路33と、前処理回路34と、記憶回路35と、画像再構成回路36と、処理回路37とを有する。
入力回路31は、X線CT装置100の操作者が各種指示や各種設定の入力に用いるマウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等を有し、操作者から受け付けた指示や設定の情報を、処理回路37に転送する。例えば、入力回路31は、操作者から、CT画像データの撮影条件や、CT画像データを再構成する際の再構成条件、CT画像データに対する画像処理条件等を受け付ける。また、入力回路31は、被検体Pに対する検査を選択するための操作を受け付ける。また、入力回路31は、画像上の領域や位置を指定するための指定操作を受け付ける。
ディスプレイ32は、操作者によって参照されるモニタであり、処理回路37による制御のもと、CT画像データから生成された画像データを操作者に表示したり、入力回路31を介して操作者から各種指示や各種設定等を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりする。
スキャン制御回路33は、処理回路37による制御のもと、X線照射制御回路11、架台駆動回路16、データ収集回路14及び寝台駆動装置21の動作を制御することで、架台10における投影データの収集処理を制御する。具体的には、スキャン制御回路33は、位置決め画像(スキャノ画像)を収集する撮影及び診断に用いる画像を収集する本撮影(スキャン)における投影データの収集処理をそれぞれ制御する。
前処理回路34は、データ収集回路14によって生成された投影データに対して、対数変換処理と、オフセット補正、感度補正及びビームハードニング補正等の補正処理とを行なって、補正済みの投影データを生成する。具体的には、前処理回路34は、データ収集回路14によって生成された位置決め画像の投影データ及び本撮影によって収集された投影データのそれぞれについて、補正済みの投影データを生成して、記憶回路35に格納する。
記憶回路35は、前処理回路34により生成された投影データを記憶する。具体的には、記憶回路35は、前処理回路34によって生成された、位置決め画像の投影データ及び本撮影によって収集される診断用の投影データを記憶する。また、記憶回路35は、後述する画像再構成回路36によって再構成されたCT画像データなどを記憶する。また、記憶回路35は、後述する処理回路37による処理結果を適宜記憶する。
画像再構成回路36は、記憶回路35が記憶する投影データを用いてCT画像データを再構成する。ここで、再構成方法としては、種々の方法があり、例えば、逆投影処理が挙げられる。また、逆投影処理としては、例えば、FBP(Filtered Back Projection)法による逆投影処理が挙げられる。或いは、画像再構成回路36は、逐次近似法を用いてCT画像データを再構成することもできる。そして、画像再構成回路36は、再構成したCT画像データを記憶回路35に格納する。
処理回路37は、架台10、寝台装置20及びコンソール30の動作を制御することによって、X線CT装置100の全体制御を行う。具体的には、処理回路37は、スキャン制御回路33を制御することで、架台10で行なわれるCTスキャンを制御する。また、処理回路37は、画像再構成回路36を制御することで、コンソール30における画像再構成処理を制御する。また、処理回路37は、記憶回路35に記憶されたCT画像データに対して各種画像処理を行うことで、画像データを生成し、生成した画像データを記憶回路35に格納する。また、処理回路37は、記憶回路35に記憶された各種画像データを、ディスプレイ32に表示するように制御する。
このような構成のもと、本実施形態に係るX線CT装置100は、複数の肋骨について詳細な画像を簡便に観察することを可能にする。具体的には、X線CT装置100は、複数の肋骨の短軸断面画像を同時に表示させることで、複数の肋骨の詳細な画像を簡便に観察することを可能にする。
上述したように、肋骨を一覧性良く表示する方法としては、肋骨の展開図が知られている。図3は、肋骨の展開図の一例を示す図である。例えば、肋骨の展開図は、図3に示すように、背骨を中心に左右それぞれに両側の12本の肋骨を展開させた画像である。このような画像は、肋骨全体を1枚の画像で観察することができるため、診断の効率を向上させることができる。しかしながら、肋骨の状態を詳細に観察しようとした場合、このような展開図では詳細な観察が難しい。したがって、肋骨の状態を詳細に観察しようとした場合には、例えば、肋骨の短軸断面画像を用いることが望ましいが、すべての肋骨の短軸断面画像を詳細に観察するには時間と労力がかかってしまう。
そこで、X線CT装置100は、以下詳細に説明する処理回路37の処理により、複数の肋骨の短軸断面画像を同時に表示させることで、複数の肋骨について、詳細な画像を簡便に観察することを可能にする。第1の実施形態に係る処理回路37は、図2に示すように、制御機能37a、抽出機能37b、決定機能37c、生成機能37d及び表示制御機能37eを実行する。ここで、例えば、図2に示す処理回路37の構成要素である制御機能37a、抽出機能37b、決定機能37c、生成機能37d及び表示制御機能37eが実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路35に記録されている。処理回路37は、各プログラムを記憶回路35から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路37は、図2の処理回路37内に示された各機能を有することとなる。なお、本実施形態で説明する制御機能37aは、特許請求の範囲に記載した取得部の一例である。また、抽出機能37bは、特許請求の範囲に記載した抽出部の一例である。また、決定機能37cは、特許請求の範囲に記載した決定部の一例である。また、生成機能37dは、特許請求の範囲に記載した生成部の一例である。また、表示制御機能37eは、特許請求の範囲に記載した表示制御部の一例である。
制御機能37aは、X線CT装置100の全体制御を実行する。例えば、制御機能37aは、上述した種々のスキャンに係る制御及びCT画像データの再構成に係る制御などを実行する。例えば、制御機能37aは、複数の肋骨に関するボリュームデータを取得する。一例を挙げると、制御機能37aは、被検体の肋骨を含む胸部のスキャンを制御することで投影データの収集を制御する。そして、制御機能37aは、収集された投影データから肋骨を含む胸部のボリュームデータを再構成するように制御する。また、制御機能37aは、サーバ装置300によって記憶されたボリュームデータから、複数の肋骨に関するボリュームデータを取得することもできる。ここで、制御機能37aによって取得されるボリュームデータは、複数の肋骨に加えて背骨を含むものであってもよく、背骨を含まないものであってもよい。なお、以下の処理では、ボリュームデータが背骨を含む場合について説明する。
抽出機能37bは、複数の肋骨の構造を抽出する。具体的には、抽出機能37bは、制御機能37aによって取得されたボリュームデータに含まれる複数の肋骨の構造を抽出する。また、抽出機能37bは、複数の肋骨に加えて背骨の構造を抽出する。また、抽出機能37bは、複数の肋骨における芯線をそれぞれ抽出する。例えば、抽出機能37bは、制御機能37aの制御によって再構成されたボリュームデータに含まれる複数の肋骨の芯線をそれぞれ抽出する。以下、図4A及び図4Bを用いて、抽出機能37bによる芯線の抽出処理について説明する。図4A及び図4Bは、第1の実施形態に係る抽出機能37bによる芯線の抽出処理の一例を説明するための図である。ここで、図4Aにおいては、背骨と1本の肋骨を模式的に示し、格子状に示す各矩形がそれぞれボクセルを示す。また、図4Bは、肋骨の断面を示す。
まず、抽出機能37bは、ボリュームデータにおいて骨に相当するボクセルを、CT値に基づいて抽出する。そして、抽出機能37bは、抽出したボクセルの離散具合(連続性)から骨領域を特定する。例えば、抽出機能37bは、CT値「400〜1000」のボクセルを抽出し、抽出したボクセルのうち、ボクセルが連続した領域を骨領域として特定する。例えば、抽出機能37bは、抽出したボクセルに含まれるボクセル(例えば、図4AにおけるボクセルV1)を起点として、周囲のボクセルのCT値を順に判定することにより、CT値が「400〜1000」となるボクセルの連続した領域を特定する。これにより、抽出機能37bは、例えば図4Aに示すような背骨領域と肋骨領域のボクセルを抽出する。なお、特定した骨領域から背骨領域と肋骨領域とを識別する手法としては、例えば、解剖学的な特徴を用いる手法が挙げられる。例えば、抽出機能37bは、背骨と肋骨の解剖学的な特徴(例えば、各骨の形態や接続関係等)に基づいて、特定した骨領域から背骨領域と肋骨領域を抽出する。
そして、抽出機能37bは、抽出した肋骨領域の走行方向51に沿った短軸断面に基づいて、芯線を抽出する。例えば、図4Bに示すように、抽出機能37bは、ボリュームデータを用いて、ボクセルV1を通過する肋骨の短軸断面領域R1を生成する。そして、抽出機能37bは、生成した短軸断面領域R1に対して楕円近似処理を行うことで、短軸断面領域R1を楕円52とし、中心53を抽出する。抽出機能37bは、上述した短軸断面領域の生成と楕円近似処理による中心の抽出を、走行方向51に沿った各ボクセルに対して順に行うことで、走行方向51に沿った短軸断面領域の中心を順に抽出する。例えば、抽出機能37bは、図4Aに示すボクセルV2を通過する肋骨の短軸断面領域を生成して、楕円近似処理によって中心を抽出する。抽出機能37bは、走行方向51に沿って抽出した短軸断面領域の中心をつなげることで、肋骨の芯線を抽出する。なお、肋骨の芯線抽出は上記した処理に限られず、任意の手法を用いることができる。例えば、抽出機能37bは、抽出した肋骨領域に対して細線化処理を施すことによって芯線を抽出することもできる。
図2に戻って、決定機能37cは、抽出された複数の肋骨の構造を用いて各肋骨の短軸断面において、複数の肋骨間で対応する短軸断面をそれぞれ決定する。具体的には、決定機能37cは、各肋骨から抽出された各芯線において対応する点(以下、サンプリング点と記載する)を決定し、決定したサンプリング点における短軸断面を、肋骨間で対応する短軸断面として決定する。例えば、決定機能37cは、第1肋骨の芯線におけるサンプリング点と、第2肋骨の芯線におけるサンプリング点とから対応するサンプリング点を決定する。そして、決定機能37cは、第1肋骨の対応するサンプリング点における短軸断面と、第2肋骨の対応するサンプリング点における短軸断面とを、第1肋骨と第2肋骨との間で対応する短軸断面と決定する。
ここで、決定機能37cは、種々の手法により対応するサンプリング点を決定して、対応する短軸断面を決定することができる。例えば、決定機能37cは、距離、ボクセル数、角度又は割合などを用いて、対応するサンプリング点を決定する。以下、距離を用いて決定する場合と、ボクセル数を用いて決定する場合と、角度を用いて決定する場合と、割合を用いて決定する場合について、順に説明する。
(距離に基づく決定)
まず、距離を用いて対応するサンプリング点を決定する場合について説明する。この場合、決定機能37cは、抽出機能37bによって抽出された各芯線上において背骨からの距離が等しいサンプリング点における各短軸断面を、複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する。すなわち、決定機能37cは、各肋骨の芯線上で背骨からの距離が等しい点を、対応するサンプリング点として決定する。図5は、第1の実施形態に係る決定機能37cによる距離又はボクセル数を用いた決定処理の一例を説明するための図である。なお、図5においては、3本の肋骨からそれぞれ芯線L1〜L3が抽出された場合について示す。
例えば、決定機能37cは、図5に示す芯線L1上において、背骨からの距離が「a」となるサンプリング点P11と、芯線L2上において、背骨からの距離が「a」となるサンプリング点P21と、芯線L3上において、背骨からの距離が「a」となるサンプリング点P31とを対応するサンプリング点として決定する。同様に、決定機能37cは、芯線L1上において、背骨からの距離が「b」となるサンプリング点P12と、芯線L2上において、背骨からの距離が「b」となるサンプリング点P22と、芯線L3上において、背骨からの距離が「b」となるサンプリング点P32とを対応するサンプリング点として決定する。このように、決定機能37cは、各肋骨で抽出された芯線上で背骨からの距離が等しい点を対応するサンプリング点と決定する。
ここで、芯線上のサンプリング点は、任意の距離で決定することができ、例えば、等間隔で複数設定される場合であってもよく、或いは、同一芯線上のサンプリング点間の距離が異なるように設定される場合であってもよい。一例を挙げると、上記した距離「b」が、「b=2a」となるように設定されてもよく、或いは、「b≠2a」となるように設定されてもよい。
上述したように、対応するサンプリング点を決定すると、決定機能37cは、対応するサンプリング点における短軸断面を、肋骨間で対応する短軸断面と決定する。例えば、決定機能37cは、サンプリング点P11における短軸断面と、サンプリング点P21における短軸断面と、サンプリング点P31における短軸断面とを、3本の肋骨間で対応する短軸断面と決定する。
(ボクセル数に基づく決定)
次に、ボクセル数を用いて対応するサンプリング点を決定する場合について説明する。この場合、決定機能37cは、抽出機能37bによって抽出された各芯線上において背骨からの画素数が等しいサンプリング点における各短軸断面を、複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する。すなわち、決定機能37cは、各肋骨の芯線上で背骨からのボクセル数が等しい点を、対応するサンプリング点として決定する。以下、図5を利用して一例を説明する。
例えば、決定機能37cは、図5に示す芯線L1が通過するボクセルにおいて、背骨からのボクセル数が「c」となるサンプリング点P11と、芯線L2が通過するボクセルにおいて、背骨からのボクセル数が「c」となるサンプリング点P21と、芯線L3が通過するボクセルにおいて、背骨からのボクセル数が「c」となるサンプリング点P31とを対応するサンプリング点として決定する。このように、決定機能37cは、各肋骨で抽出された芯線において、芯線が通過するボクセルで背骨からのボクセル数が等しくなる点を対応するサンプリング点と決定する。
なお、ボクセル数を用いて対応するサンプリング点を決定する場合においても、芯線上のサンプリング点は、任意のボクセル数で決定することができ、例えば、同一芯線上のサンプリング点間のボクセル数が等しくなるように複数設定される場合であってもよく、或いは、同一芯線上のサンプリング点間のボクセル数が異なるように設定される場合であってもよい。上述したように、対応するサンプリング点を決定すると、決定機能37cは、対応するサンプリング点における短軸断面を、肋骨間で対応する短軸断面と決定する。
(角度に基づく決定)
次に、角度を用いて対応するサンプリング点を決定する場合について説明する。この場合、決定機能37cは、被検体Pの体軸を中心として、芯線上で背骨に対する角度が等しいサンプリング点における各短軸断面を、複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する。すなわち、決定機能37cは、被検体Pの体軸と背骨とを結ぶ線分と、被検体Pの体軸と肋骨とを結ぶ線分とのなす角度を用い、芯線上でこの角度が等しい点を対応するサンプリング点として決定する。図6Aは、第1の実施形態に係る決定機能37cによる角度を用いた決定処理の一例を説明するための図である。なお、図6Aにおいては、被検体の体軸方向に直交する断面(XY断面)を示す。
例えば、決定機能37cは、図6Aに示すように、被検体Pの体軸54を中心として、体軸54と背骨とを結ぶ線分と、体軸54と芯線L1とを結ぶ線分とのなす角度「θ」を用いて対応するサンプリング点を決定する。すなわち、決定機能37cは、角度「θ」が「d」となる芯線L1上の点P101と、角度「θ」が「d」となる芯線L2上の点(不図示)と、角度「θ」が「d」となる芯線L3上の点(不図示)とを、対応するサンプリング点として決定する。そして、決定機能37cは、角度「θ」の値を変えながら、複数の肋骨間の対応するサンプリング点を順に決定する。このように、決定機能37cは、各肋骨で抽出された芯線において、上記した角度が等しくなる点を対応するサンプリング点と決定する。
なお、角度を用いて対応するサンプリング点を決定する場合においても、芯線上のサンプリング点は、任意の角度で決定することができ、例えば、同一芯線上のサンプリング点間の角度差が等しくなるように複数設定される場合であってもよく、或いは、同一芯線上のサンプリング点間の角度差が異なるように設定される場合であってもよい。上述したように、対応するサンプリング点を決定すると、決定機能37cは、対応するサンプリング点における短軸断面を、肋骨間で対応する短軸断面と決定する。
(割合に基づく決定)
次に、割合を用いて対応するサンプリング点を決定する場合について説明する。この場合、決定機能37cは、各肋骨の背骨側から胸骨側に対して割合を定義し、芯線上で割合が等しいサンプリング点における各短軸断面を、複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する。すなわち、決定機能37cは、肋骨ごとに、背骨側から胸骨側に対して長さに基づく割合を設定し、肋骨間で割合が等しい点を対応するサンプリング点として決定する。図6Bは、第1の実施形態に係る決定機能37cによる割合を用いた決定処理の一例を説明するための図である。なお、図6Bにおいては、背骨と2本の肋骨を模式的に示す。
例えば、決定機能37cは、図6Bに示すように、芯線L1が抽出された肋骨と、芯線L3が抽出された肋骨に長さに応じた割合を設定する。一例を挙げると、決定機能37cは、図6Bに示すように、肋骨の背骨側の端部を「0%」とし、胸骨側の端部を「100%」と設定する。そして、決定機能37cは、各肋骨において割合が同一となる点を対応するサンプリング点と決定する。例えば、決定機能37cは、芯線L1上で割合が「5%」となるサンプリング点と、芯線L3上で割合が「5%」となるサンプリング点とを対応するサンプリング点と決定する。このように、決定機能37cは、各肋骨で抽出された芯線において、上記した割合が等しくなる点を対応するサンプリング点と決定する。
なお、割合を用いて対応するサンプリング点を決定する場合においても、芯線上のサンプリング点は、任意の割合で決定することができ、例えば、同一芯線上のサンプリング点間の割合の差が等しくなるように複数設定される場合であってもよく、或いは、同一芯線上のサンプリング点間の割合の差が異なるように設定される場合であってもよい。上述したように、対応するサンプリング点を決定すると、決定機能37cは、対応するサンプリング点における短軸断面を、肋骨間で対応する短軸断面と決定する。
上述したように、決定機能37cは、複数の肋骨間で対応するサンプリング点を決定し、決定したサンプリング点における短軸断面を、肋骨間で対応する短軸断面と決定する。ここで、サンプリング点における短軸断面は、種々の方法によって定義される。例えば、第1の実施形態に係る決定機能37cは、複数の肋骨における対応するサンプリング点を結ぶ線を定義し、定義した線によって複数の肋骨それぞれに形成される断面を、短軸断面として決定する。すなわち、決定機能37cは、対応するサンプリング点間を補間することで、対応するサンプリング点間を結ぶ断面を定義し、各肋骨における短軸断面を定義する。
図7は、第1の実施形態に係る決定機能37cによる断面の定義の一例を示す図である。ここで、図7においては、対応するサンプリング点が、図5に示すように決定された後の処理について示す。例えば、決定機能37cは、芯線L1上のサンプリング点P11と、芯線L2上のサンプリング点P21と、芯線L3上のサンプリング点P31との間を補間することで、図7に示すように、各サンプリング点を結ぶ断面61を定義する。これにより、決定機能37cは、各肋骨における短軸断面を定義する。同様に、決定機能37cは、芯線L1上のサンプリング点P12と、芯線L2上のサンプリング点P22と、芯線L3上のサンプリング点P32との間を補間することで、図7に示すように、各サンプリング点を結ぶ断面62を定義する。このように、決定機能37cは、対応するサンプリング点間をそれぞれ補間することで、各断面を定義する。
図2に戻って、生成機能37dは、決定機能37cによって決定された複数の短軸断面を含む表示画像を生成する。具体的には、生成機能37dは、決定機能37cによって定義された断面の断面画像をCT画像データから生成する。図8は、第1の実施形態に係る生成機能37dによる表示画像の生成処理の一例を説明するための図である。ここで、図8は、図7において定義された断面の断面画像を生成する場合について示す。
例えば、3本の肋骨について6つの断面が定義されると、生成機能37dは、図8に示すように、各断面を1枚の画像とした6枚の断面画像を生成する。すなわち、生成機能37dは、図8に示すように、1枚の画像に3本の肋骨の短軸断面が含まれる表示画像を、肋骨を含むボリュームデータから生成する。ここで、生成機能37dは、肋骨の短軸断面の画像だけではなく、同一断面における肋骨以外の領域についても示した表示画像をボリュームデータから生成する。すなわち、生成機能37dは、決定機能37cによって定義された断面に沿って肋骨とその他の部位を含む表示画像を生成する。換言すると、生成機能37dは、複数の肋骨における各サンプリング点を結ぶ線に基づいて、複数の肋骨間を示す断面画像を複数の肋骨を含むボリュームデータから補間した表示画像を生成する。
また、生成機能37dは、生成した断面画像を複数合成した表示画像を生成することも可能である。すなわち、生成機能37dは、複数の肋骨間で対応する複数の短軸断面を含む表示画像を複数合成した表示画像を生成する。図9は、第1の実施形態に係る生成機能37dによる表示画像の生成処理の一例を説明するための図である。例えば、生成機能37dは、図9に示すように、左側の肋骨から生成した断面画像と右側の肋骨から生成した断面画像とを合成した表示画像を生成する。
図2に戻って、表示制御機能37eは、生成機能37dによって生成された表示画像をディスプレイ32に表示させる。図10A及び図10Bは、第1の実施形態に係る表示制御機能37eの制御によって表示される表示例を示す図である。例えば、表示制御機能37eは、図10Aに示すように、1枚の画像に3本の肋骨の短軸断面とその周囲の組織の断面が含まれる6枚の表示画像を表示させる。
ここで、表示制御機能37eは、図10Aに示すように、リファレンス画像を表示させることができる。すなわち、表示制御機能37eは、表示画像の位置を示すリファレンス画像を表示画像と併せて表示させる。かかる場合には、まず、生成機能37dが、複数の肋骨間で対応する複数の短軸断面の位置を示すリファレンス画像を生成する。ここで、例えば、生成機能37dは、ボリュームデータに対してボリュームレンダリング処理を施すことで、図10Aに示すレンダリング画像を生成し、生成したレンダリング画像に対して断面の位置を示したリファレンス画像を生成する。
表示制御機能37eは、生成機能37dによって生成されたリファレンス画像を表示画像とともに表示させる。ここで、表示制御機能37eは、重ねて表示させた6枚の画像のうち、前面に出ている表示画像に対応する、リファレンス画像での位置を強調させて表示する。例えば、表示制御機能37eは、前面に出ている表示画像の断面を示す線分を太くしたり、色を変えたりすることで、前面に出ている表示画像に対応する位置を強調したリファレンス画像を表示させる。
なお、リファレンス画像は、図10Aに示すレンダリング画像だけではなく、その他種々の画像を用いることができる。すなわち、生成機能37dは、リファレンス画像として種々の画像データを生成することができる。例えば、生成機能37dは、図10Bに示すように、リファレンス画像として肋骨の展開図を生成することができる。この場合にも、表示制御機能37eは、図10Aに示すように、重ねて表示させた6枚の画像のうち、前面に出ている表示画像に対応する、リファレンス画像での位置を強調させて表示する。
このように、表示制御機能37eは、表示画像とリファレンス画像を併せてディスプレイ32に表示させる。ここで、表示させる断面の位置は任意に設定することができる。例えば、入力回路31が、複数の肋骨における位置を指定する指定操作を受け付ける。そして、表示制御機能37eが、入力回路31を介して指定された位置に対応する表示画像をディスプレイ32に表示させる。
一例を挙げると、まず、表示制御機能37eが、肋骨全体を示すレンダリング画像や、展開図をディスプレイ32に表示させる。その後、入力回路31が、レンダリング画像、或いは、展開図に対する位置の指定操作を受け付ける。生成機能37dが、指定された位置の表示画像を生成し、表示制御機能37eが、生成された表示画像をディスプレイ32に表示させる。
また、デフォルトで肋骨の位置(範囲)が予め設定され、設定された位置の表示画像を生成して表示させる場合であってもよい。かかる場合には、レンダリング画像や、展開図を表示させることなく、複数肋骨の短軸断面を含む表示画像が即座に表示される。すなわち、生成機能37dが、予め設定された範囲に含まれる断面の表示画像をそれぞれ生成する。そして、表示制御機能37eが、生成された表示画像をリファレンス画像とともにディスプレイ32に表示させる。
また、表示画像を表示した後に、入力回路31を介して操作に応じて表示画像を切り替えることも可能である。かかる場合には、例えば、入力回路31は、リファレンス画像に対する位置の指定操作を受け付ける。表示制御機能37eは、受け付けた位置に対応する断面の表示画像が前面に示されるように制御する。一例を挙げると、入力回路31は、リファレンス画像上で示された断面を指定する指定操作を受け付ける。表示制御機能37eは、指定された断面の表示画像を前面に移動させて表示させる。このような入力回路31を介した表示画像の切替は、その他種々の方法により実現することができる。例えば、マウスホイールの回転に応じて、表示制御機能37eが、前面に表示させる表示画像を切り替える。すなわち、操作者は、重ねて表示された表示画像を観察しながら、マウスホイールを回転させるだけで、順に画像送りを行うことができる。このような画像送りは、マウスホイールを用いた手法だけではなく、マウスポインタの動きに対応付けられる場合であってもよい。かかる場合に、操作者は、重ねて表示された表示画像を観察しながら、マウスの位置を変化させるだけで、画像送りを行うことができる。なお、マウスを用いた画像送りを行う場合、リファレンス画像において強調される位置も連動して変化する。
また、入力回路31は、対応するサンプリング点を決定するための距離や、ボクセル数、角度、割合などを設定するための操作を受け付けることもできる。例えば、表示制御機能37eが、条件を設定するための設定画面を表示させ、入力回路31が、設定画面に対する設定操作を受け付ける。ここで、条件の設定は、直接数値入力される場合であってもよく、或いは、画像に対する指定操作によって指定される場合であってもよい。決定機能37c、生成機能37d及び表示制御機能37eは、設定された条件の表示画像を生成して表示させる。
また、上記した処理回路37による表示画像の生成処理は、任意のタイミングで実行させることができる。例えば、入力回路31が、複数の肋骨の短軸断面を含む表示画像を表示させるための操作を受け付けたタイミングや、ボリュームデータが再構成されたタイミングなどで表示画像の生成が実行される。ここで、例えば、スキャンプランが骨観察に対応したパラメータ(例えば、管電圧の値や、管電流の値など)の場合、再構成されたボリュームデータがサーバ装置300に読み込まれるタイミングで自動的に表示画像が生成される場合であってもよい。かかる場合には、サーバ装置300の観察者は、ディスプレイに自動で表示された表示画像を観察することができる。
次に、第1の実施形態に係るX線CT装置100による処理の手順について説明する。図11は、第1の実施形態に係るX線CT装置100による処理手順を示すフローチャートである。ここで、図11におけるステップS101は、例えば、処理回路37が制御機能37aに対応するプログラムを記憶回路35から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS102は、例えば、画像再構成回路36が、対応するプログラムを記憶回路35から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS103は、例えば、処理回路37が抽出機能37bに対応するプログラムを記憶回路35から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS104〜ステップS107は、例えば、処理回路37が決定機能37cに対応するプログラムを記憶回路35から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS108は、例えば、処理回路37が生成機能37dに対応するプログラムを記憶回路35から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS109は、例えば、処理回路37が表示制御機能37eに対応するプログラムを記憶回路35から呼び出して実行することにより実現される。
本実施形態に係るX線CT装置100では、まず、処理回路37が、投影データを収集する(ステップS101)。そして、画像再構成回路36が、ボリュームデータを再構成する(ステップS102)。その後、処理回路37が、芯線を抽出して(ステップS103)、サンプリング点を決定して(ステップS104)、対応するサンプリング点を決定する(ステップS105)。
そして、処理回路37は、対応するサンプリング点間を補間して(ステップS106)、断面を定義する(ステップS107)。その後、処理回路37は、断面画像を生成して(ステップS108)、生成した断面画像を表示させる(ステップS109)。
上述したように、第1の実施形態によれば、決定機能37cは、各肋骨の短軸断面において、複数の肋骨間で対応する短軸断面をそれぞれ決定する。生成機能37dは、決定機能37cによって決定された複数の短軸断面を含む表示画像を生成する。表示制御機能37eは、表示画像をディスプレイ32に表示させる。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置100は、複数の肋骨の短軸断面が含まれる1枚の画像を表示させることができ、複数の肋骨について、詳細な画像を簡便に観察することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、抽出機能37bは、複数の肋骨における芯線をそれぞれ抽出する。決定機能37cは、抽出機能37bによって抽出された各芯線上において背骨からの距離が等しい点における各短軸断面を、複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する。また、決定機能37cは、抽出機能37bによって抽出された各芯線上において背骨からのボクセル数が等しい点における各短軸断面を、複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する。また、決定機能37cは、被検体の体軸を中心として、芯線上で背骨に対する角度が等しい点における各短軸断面を、複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する。また、決定機能37cは、各肋骨の背骨側から胸骨側に対して割合を定義し、芯線上で割合が等しい点における各短軸断面を、複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置100は、対応する短軸断面として種々の条件を適用させることができ、種々の条件に応じた表示画像を表示させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、決定機能37cは、複数の肋骨における各点を結ぶ線を定義し、定義した線によって複数の肋骨それぞれに形成される断面を、短軸断面として決定する。生成機能37dは、複数の肋骨についてそれぞれ決定された複数の短軸断面を含む表示画像を生成する。生成機能37dは、対応する複数の短軸断面を含む断面を容易に定義させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、生成機能37dは、複数の肋骨における各点を結ぶ線に基づいて、複数の肋骨間を示す断面画像を複数の肋骨を含むボリュームデータから補間した表示画像を生成する。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置100は、肋骨以外にも周囲の組織の状態を示した表示画像を表示させることができ、より効率よく診断することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、生成機能37dは、複数の肋骨間で対応する複数の短軸断面を含む表示画像を複数合成した表示画像を生成する。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置100は、1枚の画像によって多くの短軸断面を表示させることができ、より効率よく観察することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、生成機能37dは、複数の肋骨間で対応する複数の短軸断面の位置を示すリファレンス画像を生成する。表示制御機能37eは、リファレンス画像をディスプレイ32にさらに表示させる。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置100は、断面画像の肋骨における位置を把握しながら観察することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、入力回路31は、複数の肋骨における位置を指定する指定操作を受け付ける。表示制御機能37eは、入力回路31を介して指定された位置に対応する表示画像をディスプレイ32に表示させる。従って、第1の実施形態に係るX線CT装置100は、観察者が所望する位置の断面画像を容易に表示させることができ、診断の効率を向上させることを可能にする。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るX線CT装置100の構成は、基本的には、図2に示したX線CT装置100の構成と同じである。そのため、以下では、第1の実施形態に係るX線CT装置100と異なる点を中心に説明することとし、図2に示した構成要素と同様の役割を果たす構成要素については同じ符号を付すこととして詳細な説明を省略する。
上述した第1の実施形態では、対応するサンプリング点間を補間することで断面を定義する場合について説明した。第2の実施形態では、肋骨の芯線上のサンプリング点を用いて肋骨の端点を検出し、肋骨の端点間を補間することで断面を定義する場合について説明する。
第2の実施形態に係る決定機能37cは、芯線上の点における芯線に対する法線方向の断面を、短軸断面として決定する。そして、決定機能37cは、芯線に対する法線方向の断面から肋骨の端点を検出し、検出した端点間を補間することで、表示画像の断面を定義する。図12A及び図12Bは、第2の実施形態に係る決定機能37cによる決定処理の一例を説明するための図である。なお、図12Aは、背骨と1本の肋骨を模式的に示す。
例えば、決定機能37cは、まず、芯線上のサンプリング点において、芯線に対して法線方向の線を定義することで、肋骨の端点を検出する。一例を挙げると、決定機能37cは、図12Aに示すように、芯線L1上のサンプリング点P11において、芯線L1に対する法線方向の線55を定義する。そして、決定機能37cは、芯線L1が抽出された肋骨領域に相当するボクセル群のうち、線55上でサンプリング点P11からの距離が最長となるボクセルを線55の両側で検出し、検出した2つのボクセルを肋骨の端点としてそれぞれ決定する。すなわち、決定機能37cは、図12Aに示すように、端点P111と端点P112を決定する。
決定機能37cは、芯線上で決定した全てのサンプリング点について、上述した端点検出の処理を実行することで、図12Bに示すように、サンプリング点ごとの肋骨の端点をそれぞれ決定する。そして、決定機能37cは、対応するサンプリング点の端点間を補間することで、表示画像の断面を定義する。例えば、決定機能37cは、図12Bに示すように、サンプリング点P11における端点P112とサンプリング点P21における端点211との間、及び、サンプリング点P21における端点P212とサンプリング点P31における端点P311との間をそれぞれ補間することで、対応するサンプリング点P11、P21及びP31を含む表示画像の断面を定義する。
同様に、決定機能37cは、その他のサンプリング点についても、対応するサンプリング点の端点間を補間することで、図12Bに示すように、表示画像の断面を定義する。これにより、表示画像に示される肋骨の短軸断面が歪みのないものとなり、観察しやすい表示画像を表示させることが可能になる。例えば、サンプリング点間を補間することで表示画像の断面を定義する場合、短軸断面が芯線に対して垂直にならない場合がある。その場合、短軸断面が歪んでしまい、観察しにくくなる場合がある。しかしながら、上述したように、芯線に対して法線方向の断面を肋骨の短軸断面とすることで、歪みのない断面を表示させることができる。
第2の実施形態に係る生成機能37dは、決定機能37cによって定義された断面に沿って、表示画像を生成する。すなわち、生成機能37dは、決定機能37cによって定義された断面に沿って、肋骨とその他の部位を含む表示画像を生成する。これにより、生成機能37dは、歪みのない肋骨の短軸断面と、肋骨の周囲の組織が含まれる表示画像を生成することができる。
次に、第2の実施形態に係るX線CT装置100による処理の手順について説明する。図13は、第2の実施形態に係るX線CT装置100による処理手順を示すフローチャートである。ここで、図13におけるステップS201は、例えば、処理回路37が制御機能37aに対応するプログラムを記憶回路35から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS202は、例えば、画像再構成回路36が、対応するプログラムを記憶回路35から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS203は、例えば、処理回路37が抽出機能37bに対応するプログラムを記憶回路35から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS204〜ステップS208は、例えば、処理回路37が決定機能37cに対応するプログラムを記憶回路35から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS209は、例えば、処理回路37が生成機能37dに対応するプログラムを記憶回路35から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS210は、例えば、処理回路37が表示制御機能37eに対応するプログラムを記憶回路35から呼び出して実行することにより実現される。
本実施形態に係るX線CT装置100では、まず、処理回路37が、投影データを収集する(ステップS201)。そして、画像再構成回路36が、ボリュームデータを再構成する(ステップS202)。その後、処理回路37が、芯線を抽出して(ステップS203)、サンプリング点を決定して(ステップS204)、対応するサンプリング点を決定する(ステップS205)。
そして、処理回路37は、サンプリング点ごとに肋骨の端点をそれぞれ決定して(ステップS206)、対応するサンプリング点における端点間を補間して(ステップS207)、断面を定義する(ステップS208)。その後、処理回路37は、断面画像を生成して(ステップS209)、生成した断面画像を表示させる(ステップS210)。
上述したように、第2の実施形態によれば、決定機能37cは、芯線上の点における芯線に対する法線方向の断面を、短軸断面として決定する。生成機能37dは、複数の肋骨についてそれぞれ決定された複数の短軸断面を含む表示画像を生成する。従って、第2の実施形態に係るX線CT装置100は、複数の肋骨すべてについて、歪みの少ない短軸断面を表示させることができ、診断の効率を向上させることを可能にする。
また、第2の実施形態によれば、生成機能37dは、芯線に対する法線方向の断面に基づいて検出される短軸断面の端点間を示す断面画像を複数の肋骨を含む画像データから補間した表示画像を生成する。従って、第2の実施形態に係るX線CT装置100は、複数の肋骨すべてについて、歪みの少ない短軸断面を表示させるとともに、周囲の組織についても表示させることができ、診断の効率をより向上させることを可能にする。
(第3の実施形態)
さて、これまで第1及び第2の実施形態について説明したが、上述した第1及び第2の実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
上述した第1及び第2の実施形態では、芯線を抽出したのちに芯線上のサンプリング点に基づいて短軸断面を決定する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、芯線を抽出することなく、短軸断面を決定する場合であってもよい。かかる場合には、決定機能37cは、被検体の体軸を中心として、複数の肋骨上で背骨に対して等しい角度で形成される各短軸断面を、複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する。
図14Aは、第3の実施形態に係る決定機能37cによる決定処理の一例を説明するための図である。なお、図14Aにおいては、被検体の体軸方向に直交する断面(XY断面)を示す。例えば、決定機能37cは、図14Aに示すように、被検体Pの体軸54を中心として、体軸54と背骨とを結ぶ線分と、体軸54と肋骨方向への線56とのなす角度「θ」を用いて対応する短軸断面を決定する。
一例を挙げると、決定機能37cは、角度「θ」が「e」となる線56が肋骨と交差した際の肋骨の端点を検出し、検出した端点間を結ぶ断面を短軸断面と決定する。すなわち、決定機能37cは、図14Aに示す端点P411と、端点P412とを結ぶ断面を短軸断面と決定する。決定機能37cは、体軸方向に重なる他の肋骨についても、角度「θ」が「e」となる線が肋骨と交差した際の肋骨の端点を検出し、検出した端点間を結ぶ断面を短軸断面と決定し、それらの短軸断面を対応する断面と決定する。そして、決定機能37cは、角度「θ」の値を変えながら、複数の肋骨について、肋骨間の対応する短軸断面を順に決定する。これにより、芯線抽出を行うことなく、表示画像を生成することができ、処理を高速化させることができる。
また、上述した第1及び第2の実施形態では、距離や、ボクセル数、角度、割合などにより対応する短軸断面を決定する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、複数の肋骨においてヒビや異常などの病変部位がある位置の断面を対応する短軸断面とする場合であってもよい。かかる場合には、決定機能37cは、抽出された肋骨の構造に基づいて複数の肋骨における病変部位をそれぞれ検出し、検出した病変部位に対応する点における各短軸断面を、複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する。
図14Bは、第3の実施形態に係る決定機能37cによる決定処理の一例を説明するための図である。なお、図14Bにおいては、背骨と2本の肋骨を模式的に示す。例えば、決定機能37cは、肋骨領域に含まれるボクセルのうち、CT値が周囲の値よりも低いボクセルを病変部位に相当するボクセルと決定する。決定機能37cは、肋骨それぞれから病変部位に相当するボクセルを決定し、決定したボクセルを結ぶ断面を定義することで、短軸断面を定義する。一例を挙げると、決定機能37cは、図14Bに示すように、上側の肋骨から病変部位57に相当するボクセルを検出し、下側の肋骨から病変部位58に相当するボクセルを検出する。そして、決定機能37cは、検出したボクセル間を結ぶ断面59を定義することで、肋骨間で対応する短軸断面を定義する。すなわち、決定機能37cは、断面59によってカットされる各肋骨の断面を、対応する短軸断面と決定する。なお、図14Bでは、ボリュームデータに背骨が含まれる場合を例に挙げて説明したが、実施形態はこれに限定されるものではなく、ボリュームデータに背骨が含まれない場合であってもよい。
生成機能37dは、決定機能37cによって定義された断面59に沿って表示画像を生成する。そして、表示制御機能37eは、生成された表示画像をディスプレイ32に表示させる。ここで、表示制御機能37eによって表示されるリファレンス画像は、断面59が示されたものとなる。これにより、病変部位が示された短軸断面の画像を自動で表示させることができ、診断にかかる手間を省くことを可能にする。
また、上述した実施形態では、X線CT装置100が各種処理を実行する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、医用画像処理装置200において各種処理が実行される場合であってもよい。図15は、第3の実施形態に係る医用画像処理装置200の構成の一例を示す図である。
例えば、図15に示すように、医用画像処理装置200は、I/F(インターフェース)回路210と、記憶回路220と、入力回路230と、ディスプレイ240と、処理回路250とを有する。
I/F回路210は、処理回路250に接続され、ネットワーク400を介して接続された各種のX線CT装置100又はサーバ装置300との間で行われる各種データの伝送及び通信を制御する。例えば、I/F回路210は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。本実施形態では、I/F回路210は、X線CT装置100又はサーバ装置300からCT画像データを受信し、受信したCT画像データを処理回路250に出力する。
記憶回路220は、処理回路250に接続され、各種データを記憶する。例えば、記憶回路220は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。本実施形態では、記憶回路220は、X線CT装置100又はサーバ装置300から受信したCT画像データを記憶する。
入力回路230は、処理回路250に接続され、操作者から受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路250に出力する。例えば、入力回路230は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、タッチパネル等によって実現される。
ディスプレイ240は、処理回路250に接続され、処理回路250から出力される各種情報及び各種画像データを表示する。例えば、ディスプレイ240は、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタ、タッチパネル等によって実現される。
処理回路250は、入力回路230を介して操作者から受け付けた入力操作に応じて、医用画像処理装置200が有する各構成要素を制御する。例えば、処理回路250は、プロセッサによって実現される。本実施形態では、処理回路250は、I/F回路210から出力されるCT画像データを記憶回路220に記憶させる。また、処理回路250は、記憶回路220からCT画像データを読み出し、ディスプレイ240に表示する。
そして、処理回路250は、図15に示すように、制御機能251と、抽出機能252と、決定機能253と、生成機能254と、表示制御機能255とを実行する。制御機能251は、医用画像処理装置200の全体を制御する。ここで、制御機能251は、X線CT装置100や、サーバ装置300から複数の肋骨に関するボリュームデータを取得する。抽出機能252は、上述した抽出機能37bと同様の処理を実行する。決定機能253は、上述した決定機能37cと同様の処理を実行する。生成機能254は、上述した生成機能37dと同様の処理を実行する。表示制御機能255は、上述した表示制御機能37eと同様の処理を実行する。
上述した実施形態では、単一の処理回路(処理回路37及び処理回路250)によって各処理機能が実現される場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、処理回路37及び処理回路250は、複数の独立したプロセッサを組み合わせて構成され、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各処理機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路37及び処理回路250が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
上述した各実施形態の説明で用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。ここで、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合には、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。また、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて一つのプロセッサとして構成され、その機能を実現するようにしてもよい。
ここで、プロセッサによって実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)や記憶部等に予め組み込まれて提供される。なお、このプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)−ROM、FD(Flexible Disk)、CD−R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されて提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードされることにより提供又は配布されてもよい。例えば、このプログラムは、各機能部を含むモジュールで構成される。実際のハードウェアとしては、CPUが、ROM等の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、各モジュールが主記憶装置上にロードされて、主記憶装置上に生成される。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、複数の肋骨について、詳細な画像を簡便に観察することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 X線CT装置
31、230 入力回路
37a、251 制御機能
37b、252 抽出機能
37c、253 決定機能
37d、254 生成機能
37e、255 表示制御機能
200 医用画像処理装置

Claims (15)

  1. 複数の肋骨に関するボリュームデータを取得する取得部と、
    前記複数の肋骨の構造を抽出する抽出部と、
    抽出された前記複数の肋骨の構造を用いて各肋骨の短軸断面において、複数の肋骨間で対応する短軸断面をそれぞれ決定する決定部と、
    前記決定部によって決定された複数の短軸断面を含む表示画像を生成する生成部と、
    前記表示画像を表示部に表示させる表示制御部と、
    を備える、X線CT装置。
  2. 前記ボリュームデータは、前記複数の肋骨に加えて背骨を含むものであって、
    前記抽出部は、前記複数の肋骨に加えて前記背骨の構造を抽出し、前記複数の肋骨における芯線をそれぞれ抽出し、
    前記決定部は、前記抽出部によって抽出された各芯線上において背骨からの距離が等しい点における各短軸断面を、前記複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する、請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記ボリュームデータは、前記複数の肋骨に加えて背骨を含むものであって、
    前記抽出部は、前記複数の肋骨に加えて前記背骨の構造を抽出し、前記複数の肋骨における芯線をそれぞれ抽出し、
    前記決定部は、前記抽出部によって抽出された各芯線上において背骨からの画素数が等しい点における各短軸断面を、前記複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する、請求項1に記載のX線CT装置。
  4. 前記ボリュームデータは、前記複数の肋骨に加えて背骨を含むものであって、
    前記抽出部は、前記複数の肋骨に加えて前記背骨の構造を抽出し、前記複数の肋骨における芯線をそれぞれ抽出し、
    前記決定部は、被検体の体軸を中心として、前記芯線上で背骨に対する角度が等しい点における各短軸断面を、前記複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する、請求項1に記載のX線CT装置。
  5. 前記ボリュームデータは、前記複数の肋骨に加えて背骨を含むものであって、
    前記抽出部は、前記複数の肋骨に加えて前記背骨の構造を抽出し、前記複数の肋骨における芯線をそれぞれ抽出し、
    前記決定部は、各肋骨の背骨側から胸骨側に対して割合を定義し、前記芯線上で割合が等しい点における各短軸断面を、前記複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する、請求項1に記載のX線CT装置。
  6. 前記決定部は、抽出された肋骨の構造に基づいて前記複数の肋骨における病変部位をそれぞれ検出し、検出した病変部位に対応する点における各短軸断面を、前記複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する、請求項1に記載のX線CT装置。
  7. 前記決定部は、被検体の体軸を中心として、前記複数の肋骨上で背骨に対して等しい角度で形成される各短軸断面を、前記複数の肋骨間で対応する短軸断面として決定する、請求項1に記載のX線CT装置。
  8. 前記決定部は、前記芯線上の点における前記芯線に対する法線方向の断面を、前記短軸断面として決定し、
    前記生成部は、前記複数の肋骨についてそれぞれ決定された複数の短軸断面を含む表示画像を生成する、請求項2乃至5のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  9. 前記決定部は、前記複数の肋骨における各点を結ぶ線を定義し、定義した線によって前記複数の肋骨それぞれに形成される断面を、前記短軸断面として決定し、
    前記生成部は、前記複数の肋骨についてそれぞれ決定された複数の短軸断面を含む表示画像を生成する、請求項2乃至6のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  10. 前記生成部は、前記芯線に対する法線方向の断面に基づいて検出される前記短軸断面の端点間を示す断面画像を前記複数の肋骨を含む画像データから補間した表示画像を生成する、請求項8に記載のX線CT装置。
  11. 前記生成部は、前記複数の肋骨における各点を結ぶ線に基づいて、前記複数の肋骨間を示す断面画像を前記複数の肋骨を含む画像データから補間した表示画像を生成する、請求項9に記載のX線CT装置。
  12. 前記生成部は、前記複数の肋骨間で対応する複数の短軸断面を含む表示画像を複数合成した表示画像を生成する、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  13. 前記生成部は、前記複数の肋骨間で対応する複数の短軸断面の位置を示す参照画像を生成し、
    前記表示制御部は、前記参照画像を前記表示部にさらに表示させる、請求項1乃至12のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  14. 前記複数の肋骨における位置を指定する指定操作を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記受付部を介して指定された位置に対応する表示画像を表示部に表示させる、請求項1乃至13のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  15. 複数の肋骨に関するボリュームデータを取得する取得部と、
    前記複数の肋骨の構造を抽出する抽出部と、
    抽出された前記複数の肋骨の構造を用いて各肋骨の短軸断面において、複数の肋骨間で対応する短軸断面をそれぞれ決定する決定部と、
    前記決定部によって決定された複数の短軸断面を含む表示画像を生成する生成部と、
    前記表示画像を表示部に表示させる表示制御部と、
    を備える、医用画像処理装置。
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