JP2018064731A - 茶葉用ドリッパー - Google Patents

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Abstract

【課題】茶葉の大きさや種類に応じたお茶の淹れ方が可能であり,お茶を受ける際の用具についても任意に選択可能な茶葉用ドリッパーを提供する。【解決手段】茶葉用ドリッパー1は,ドリッパーヘッド部材2と,ジョイント部材3と,脚部材4と,を備えている。ジョイント部材3は,壁部3cと,壁部3cの中央にその外周側に張り出して設けられたフランジ3fと,壁部3cの内部に中央よりも下側に位置して設けられた仕切り板3gと,仕切り板3gの上下面の中央に設けられた第一連結凸部3aおよび第二連結凸部3bと,第一連結凸部3aおよび第二連結凸部3bの周辺に形成された通液孔3hと,を備えている。ジョイント部材3は,フランジ3fを脚部材4に載せることによって当該脚部材4に静置され,上下をひっくり返して異なる形状のドリッパーヘッド部材を載置することにより,茶葉の種類に応じたドリップを可能とする。【選択図】図3

Description

本発明は,茶葉用ドリッパーに関する。
日本においてお茶は,茶葉を急須に入れ,お湯を注いで作られる。この際,茶葉の大きさや種類などにより,適切な作り方をする必要がある。
日本においてお茶に用いられる茶葉は,生の茶葉から,蒸し工程と揉み工程,大きく分けてこれら2つの工程を経て製造される。
蒸しを比較的長時間行って製造される普通蒸し・深蒸し茶(以下,「深蒸し茶等」と略する)などは,茶葉そのものが細かくなる。
そのため,お湯を注いだ際,茶葉とお湯との接触面積を初めから大きく確保できるとともに,微量の粉がお茶に混じることとなる。結果として,お茶自体の味が出やすく,濃くなりやすい。
一方,蒸しを短時間で済ませる浅蒸し煎茶(あるいはかぶせ,玉露など。以下,「浅蒸し茶等」と略する)は,茶葉そのものが大きく,その後の揉み工程により,細かく巻かれ針のような状態となる。
そのため,お湯を注いだ際,初めはあまりお茶の成分が出ない状態であるが,徐々に急須内で茶葉が開き,お湯との接触面積が大きくなっていく。結果として,先の深蒸し茶等と比較すると,お茶自体の味が徐々に出るものであり,味もそれほど濃いものとはなりにくい。
これらの事情から,深蒸し茶等と浅蒸し茶等など,茶葉の大きさや種類により,お湯との接触時間の調整を行うことが本来ならば好ましく,それぞれに適したお茶の出し方や用いるべき急須の種類などがある。
また急須とは異なり,コーヒーメーカーのように,ドリップする形でお茶を淹れる技術が提案されている(特許文献1)。
特開2015−198691号公報
特許文献1に開示されている先行技術は,漏斗状の用具本体にペーパーフィルターを静置し,このフィルター内に茶葉を入れてお湯を注ぐことにより,お茶をドリップして楽しむことができる点において有用である。
しかるに,かかる先行技術において,課題を有することを発明者は発見した。
1つ目の課題は,茶葉の大きさや種類に応じた対応が難しい点である。
すなわち,お茶の真の味を楽しむのであれば,深蒸し茶等と浅蒸し茶等などのように,茶葉の大きさや種類によって用具本体の形状を変更し,お茶の出具合を調整できるようにすることが好ましい。
しかるに,先行技術は,用具本体の形状が一定であるため,茶葉の大きさや種類によってお茶の出し方を変更することができない点において,課題を有するものである。
もう1つの課題は,お茶を受ける際の用具の形状が限定される点である。
すなわち,先行技術においては,用具本体に,お茶が抜ける穴が3つ設けられている。これらの穴は,同一平面上に設けられており,また,抜けたお茶を誘導するための工夫もなされていない。そのため,注ぎ初めにおいては,重力によって勢いよく下方に流れていくが,徐々にその勢いがなくなると,張力によって穴から横方向に広がる形で流れ落ちていってしまう。結果として,流れ出るお茶を受ける容器が,用具本体と接触する形で構成されなければ,漏れなどが生じやすくなる。
さらにいうと,先行技術は,このような特徴から,お茶を勢いよく流すための構成に限定されがちであり,この点において,茶葉の広がりを待つことが必要な浅蒸し茶等で先行技術を用いることは,本来のお茶の味を楽しむことができないということにつながる。
上記事情を背景として,本発明では,茶葉の大きさや種類に応じたお茶の淹れ方が可能であり,お茶を受ける際の用具についても任意に選択可能な茶葉用ドリッパーの開発を課題とする。
発明者は,鋭意研究の結果,ドリッパーヘッド部材,ジョイント部材,脚部材,これら3つの部材からなる茶葉用ドリッパーに想到し,発明を完成させたものである。
すなわち,本発明においては,茶葉の大きさや種類により,形状ないし大きさが異なるドリッパーヘッド部材を使い分けることが可能である。ドリッパーヘッド部材は,ジョイント部材に隙間を持って嵌合・載置されるものであり,かつ,ジョイント部材は,上下反転させることにより異なる2種類の連結凸部を有するものである。このことから,ドリッパーヘッド部材とジョイント部材との連結部位の隙間の調整が可能であり,これにより,お茶の流れを調整して,茶葉の種類に応じたドリップを可能とすることができる。
加えて,ジョイント部材においては,お茶が流れ込む穴が,連結部として設けられた連結凸部の周辺に設けられている。これにより,お茶が張力に応じて流れる際も,ドリッパーヘッド部材が載置される連結凸部と反対側に設けられたもう一方の連結凸部に接触しつつ,その頂点からお茶が下方へ流れ込むこととなり,不用なお茶の拡散を防止することが可能となる。
さらに,ドリッパーヘッド部材とジョイント部材の間の僅かな隙間は,注がれたお湯がそのままドリッパーヘッド部材にたまった形で調整することを可能とするものであり,その後,ドリッパーヘッド部材を傾け,ジョイント部材との隙間を大きくすることにより,お茶を注ぎ込む構成とすることができるものである。
このような構成であるため,お茶を受ける容器は,ジョイント部材における連結凸部の下方にセットして用いればよく,ジョイント部材と接触させる必要もないので,任意の形状の容器を用いることができ,茶葉の種類に応じたドリップを可能とするものである。
本発明は,以下の構成からなる。
本発明の第一の構成は,ドリッパーヘッド部材と,ジョイント部材と,脚部材と,を備えた茶葉用ドリッパーであって,
前記ドリッパーヘッド部材は,
上面ならびに下面が開口し,前記上面から前記下面に向かって徐々に断面積が小さくなっているとともに,
前記ジョイント部材との連結部位に隙間をもって載置される連結凹部を備え,
前記ジョイント部材は,
前記ドリッパーヘッド部材の前記連結凹部が隙間をもって載置される連結凸部であって,その形状ないし大きさを異にする2種類の第一連結凸部と第二連結凸部を,上下それぞれに備えるとともに,
前記第一連結凸部と前記第二連結凸部の周囲に,当該第一連結凸部と当該第二連結凸部の形状ないし大きさに対応した高さを有する第一壁部と第二壁部をそれぞれ備え,かつ
前記第一連結凸部ないし前記第二連結凸部の周辺に,前記ドリッパーヘッド部材から供給される液体を通す一つ又は複数の通液孔を有しており,
前記脚部材は,
前記ジョイント部材が静置されるとともに,静置された前記ジョイント部材の下方に湯飲みなどをセットすることが可能な空間を有していることを特徴とする茶葉用ドリッパーである。
本発明の第二の構成は,前記連結凹部の内面形状が,当該連結凹部が載置される前記第一連結凸部ないし前記第二連結凸部の外面形状と相似形に形成されていることを特徴とする第一の構成に記載の茶葉用ドリッパーである。
本発明の第三の構成は,前記通液孔が,前記第一連結凸部ないし前記第二連結凸部に重なって形成されていることを特徴とする第一又は第二の構成に記載の茶葉用ドリッパーである。
本発明の第四の構成は,前記ドリッパーヘッド部材が,略逆円錐状あるいは略逆多角錐状のいずれかに形成されていることを特徴とする第一から第三の構成に記載の茶葉用ドリッパーである。
本発明の第五の構成は,前記第一連結凸部と前記第二連結凸部が,略円錐状あるいは略多角錐状のいずれかに形成されていることを特徴とする第一から第四の構成に記載の茶葉用ドリッパーである。
本発明の第六の構成は,前記連結凹部が,略円錐状あるいは略多角錐状のいずれかに形成されていることを特徴とする第五の構成に記載の茶葉用ドリッパーである。
本発明の第七の構成は,前記ドリッパーヘッド部材が,磁器製素材からなることを特徴とする第一から第六の構成に記載の茶葉用ドリッパーである。
本発明の第八の構成は,前記ジョイント部材が,木製素材からなることを特徴とする第一から第七の構成に記載の茶葉用ドリッパーである。
本発明により,茶葉の大きさや種類に応じたお茶の淹れ方が可能であり,お茶を受ける際の用具についても任意に選択可能な茶葉用ドリッパーの提供が可能となった。
すなわち,本発明の茶葉用ドリッパーは,お茶をドリップするというコンセプトに基づいた製品であり,お茶の真の味を楽しむことが可能であり,また,磁器製素材や木製素材などを用いてデザインに優れた製品とすることにより,新たなライフスタイルを提供しうるものである。
本発明の一実施の形態における茶葉用ドリッパーの構成を示す斜視図 本発明の一実施の形態における茶葉用ドリッパーの構成を示す正面図 図2のIII−III線矢視断面図 図3のIV−IV部拡大図 本発明の一実施の形態における茶葉用ドリッパーの構成を示す左側面図 本発明の一実施の形態における茶葉用ドリッパーの構成を示す右側面図 本発明の一実施の形態における茶葉用ドリッパーの構成を示す平面図 本発明の一実施の形態における茶葉用ドリッパーの構成を示す底面図 本発明の一実施の形態における茶葉用ドリッパーの構成部材であるジョイント部材の使用方法を示す説明図 本発明の一実施の形態における茶葉用ドリッパーの他の使用態様を示す断面図 本発明の茶葉用ドリッパーの構成部材であるドリッパーヘッド部材の試作例の図((a)は平面図,(b)は底面図,(c)は斜視図) 本発明の茶葉用ドリッパーの構成部材であるジョイント部材の試作例の図((a)は平面図,(b)は底面図) 本発明の茶葉用ドリッパーの構成部材である脚部材の試作例の斜視図 脚部材の試作例にジョイント部材の試作例を静置した状態の斜視図((a)は頂角が鋭角のドリッパーヘッド部材を連結する場合,(b)は頂角が鈍角のドリッパーヘッド部材を連結する場合) ドリッパーヘッド部材の試作例,ジョイント部材の試作例,脚部材の試作例を組み合わせた状態の斜視図
以下,好適な実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し,下記の実施の形態は本発明を具現化した例に過ぎず,本発明はこれに限定されるものではない。
<<I.茶葉用ドリッパーの概要>>
本発明の茶葉用ドリッパーは,ドリッパーヘッド部材,ジョイント部材,脚部材,これら3つの部材を備えている。そして,これらの部材を組み合わせることにより,茶葉用ドリッパーとして構成されるものであり,下記の一連の流れにより,お茶を淹れることができる。
(1) 茶葉の種類に応じ,適切な形状ないし大きさのドリッパーヘッド部材を選択する。
(2) 選択したドリッパーヘッド部材に応じて,ジョイント部材の設置方向(上向き,下向きのいずれか)を定め,脚部材とともに茶葉用ドリッパーを設置する。
(3) ジョイント部材の下方に,ドリップされる飲料の受け(湯呑やティーカップなど)をセットする。
(4) ドリッパーヘッド部材に,必要に応じてペーパーフィルターや茶こしを静置するとともに,茶葉を入れる。
(5) 茶葉にお湯を注ぐ。
(6) ドリッパーヘッド部材にお湯がたまり,1〜3分ほど蒸らしたのち,ドリッパーヘッド部材を傾けることにより,一気にお茶がジョイント部材の中心から流れ落ちる。もしくは,ジョイント部材の中心から,お茶がたれるように滴下し,ドリップされる。
なお,本発明の茶葉用ドリッパーは,理想的には,いわゆる緑茶を淹れるのに用いることが好ましいが,これに限定する趣旨ではない。すなわち,本発明の茶葉用ドリッパーを用いて,紅茶やウーロン茶など,茶葉としてドリップされる他の種類のものをドリップしても構わない。
ドリッパーヘッド部材は,後述するジョイント部材に隙間をもって載置され,茶葉が入れられるとともに,お湯が注がれる役割を果たすものである。ドリッパーヘッド部材は,かかる役割を果たす限り,特に限定されるものではなく,種々の形状ないし大きさのものを採用することができる。
ドリッパーヘッド部材は,例えば,図1,図4,図11等に示すような形状とすればよい。すなわち,ドリッパーヘッド部材は,上記のような役割を果たすための形状として,下記の特徴ないし構成を有するものである。
(1) 茶葉を入れ,かつ,お湯を注ぐ必要があるため,上面が開口している。
(2) 中心部に,茶葉とお湯が一定時間接触するための空間を有している。この空間については,お湯がしっかりと茶葉に接触し,かつ,お湯が下方向に滴下しやすくなるように,下方向に徐々に狭くなっている。すなわち,上面(開口部)から下方向に向かって徐々に断面積が小さくなっている。このような形状としては,例えば,略逆円錐状もしくは略逆多角錐状の形状とすればよい。
(3) ジョイント部材の連結凸部に対応した,連結凹部を下部に備える。連結凹部は,連結凸部の形状に応じて,略円錐状もしくは略多角錐状の形状とすることができる。
(4) 前記空間と連結凹部との連結部分に,お湯が滴下するための中心穴を備える。
ジョイント部材は,脚部材に静置され,かつ,上下をひっくり返して異なる形状のドリッパーヘッド部材を載置することにより,茶葉の種類に応じたドリップを可能とする役割を果たす。ジョイント部材は,かかる役割を果たす限り,特に限定されるものではなく,種々の形状ないし大きさのものを採用することができる。
ジョイント部材は,例えば,図1,図4,図12等に示すような形状とすればよい。すなわち,ジョイント部材は,上記のような役割を果たすための形状として,下記の特徴ないし構成を有するものである。
(1) ドリッパーヘッド部材の連結凹部に対応する,形状ないし大きさを異にする2種類の連結凸部(第一連結凸部,第二連結凸部)を,上下それぞれの面に備える。連結凸部の外面形状は,連結凹部の内面形状と相似形に形成されていればよく,例えば,略円錐状もしくは略多角錐状の形状とすればよい。
(2) 前記第一連結凸部と前記第二連結凸部の周囲に,当該第一連結凸部と当該第二連結凸部の形状ないし大きさに対応した高さを有する第一壁部と第二壁部をそれぞれ備える。
(3) 前記第一連結凸部ないし前記第二連結凸部の周辺に,前記ドリッパーヘッド部材から供給される液体を通す一つ又は複数の通液孔を有している。
本発明において,前記通液孔は,前記第一連結凸部ないし前記第二連結凸部に重なって形成されていることが好ましい。かかる好ましい構成によれば,ドリッパーヘッド部材の中心穴を通じて流れ出てきた抽出液を下側の連結凸部に沿わせ,当該下側の連結凸部の頂点から下方へ流れ落とすことが容易となり,不用な抽出液の拡散を防止することが可能になるという効果が得られる。加えて,かかる構成により,抽出液を受ける容器は,ジョイント部材の下側の連結凸部の下方にセットして用いればよく,任意の形状の容器を用いることが可能となる。
通液孔と第一連結凸部ないし第二連結凸部との重なりについては,通液孔の大きさや個数などを考慮し適宜調整することが可能であるが,典型的には,通液孔の断面積の3分の1ほどを重ねるなどすればよい。
本発明においては,ドリッパーヘッド部材の素材に磁器製素材を,ジョイント部材の素材に木製素材をそれぞれ用いることが好ましい。
かかる好ましい構成によれば,陶磁器や木材・漆といった自然素材を用いながらも,お茶等を適度にドリップしうる構成とすることが可能となることから,本発明の茶葉用ドリッパーの性能ないし付加価値を向上させることができるという効果が得られる。
脚部材は,前記ジョイント部材が静置されるとともに,静置された前記ジョイント部材の下方に,下側の連結凸部からの抽出液を受けるための湯呑などをセットすることが可能な空間を有するものである。脚部材は,これらの役割を果たす限り,特に限定されるものではなく,種々の形状ないし大きさのものを採用することができる。
脚部材は,典型的には,例えば,図1,図2,図5から図8,図13等に示すような形状とすればよい。
<<II.実施の形態>>
<茶葉用ドリッパーの構成>
まず,本発明の一実施の形態における茶葉用ドリッパーの構成について,図1から図8を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態における茶葉用ドリッパーの構成を示す斜視図,図2は当該茶葉用ドリッパーの構成を示す正面図,図3は図2のIII−III線矢視断面図,図4は図3のIV−IV部拡大図,図5は当該茶葉用ドリッパーの構成を示す左側面図,図6は当該茶葉用ドリッパーの構成を示す右側面図,図7は当該茶葉用ドリッパーの構成を示す平面図,図8は当該茶葉用ドリッパーの構成を示す底面図である。
図1から図8に示すように,本実施の形態の茶葉用ドリッパー1は,磁器製素材からなるドリッパーヘッド部材2と,木製素材からなるジョイント部材3と,金属製素材からなる脚部材4と,を備えている。そして,これらドリッパーヘッド部材2,ジョイント部材3,脚部材4を組み合わせることにより,茶葉用ドリッパー1として構成される。
ドリッパーヘッド部材2は,上面ならびに下面が開口し,上面から下面に向かって徐々に断面積が小さくなっており,茶葉が入れられるとともに,お湯が注がれる役割を果たすものである。より具体的には,ドリッパーヘッド部材2は,上下端が開口した中空の略逆円錐状に形成されている。ここで,中空部分は,茶葉とお湯が一定時間接触するための空間としての役割を果たし,中空部分が略逆円錐状に形成されていることにより,お湯がしっかりと茶葉に接触し,かつ,お湯が下方向に滴下しやすくなる。
また,ドリッパーヘッド部材2には,その下端部に連結凹部2aが設けられている。この連結凹部2aは,ジョイント部材3の後述する第一連結凸部3aに隙間をもって載置され,これにより,ドリッパーヘッド部材2がジョイント部材3に連結される。上記中空部と連結凹部2aとの連結部分には,お湯が滴下するための中心穴2bが形成されている。
ジョイント部材3は,円筒状の壁部3cと,壁部3cの中央にその外周側に張り出して設けられた円板状のフランジ3fと,壁部3cの内部に中央よりも下側に位置して設けられた円板状の仕切り板3gと,仕切り板3gの上下面の中央に設けられた第一連結凸部3aおよび第二連結凸部3bと,第一連結凸部3aおよび第二連結凸部3bの周辺に形成された3つの通液孔3hと,を備えている。
ドリッパーヘッド部材2,2’の連結凹部2a,2a’の内面形状は,互いに大きさの異なる略円錐状に形成されている。そして,ジョイント部材3の第一連結凸部3aと第二連結凸部3bの外面形状は,それぞれ,連結凹部2a,2a’の内面形状と相似形に形成されている(図9,図10を参照)。
ジョイント部材3は,フランジ3fを脚部材4に載せることによって当該脚部材4に静置され,上下をひっくり返して異なる形状のドリッパーヘッド部材2又は2’を載置することにより,茶葉の種類に応じたドリップを可能とする役割を果たす(図9,図10を参照)。
壁部3cは,仕切り板3gの上側と下側の,第一壁部3dと第二壁部3eとからなり,それぞれ,第一連結凸部3aと第二連結凸部3bの形状ないし大きさに対応した高さを有している。
通液孔3hは,同一円周上に等間隔で,第一連結凸部3aないし第二連結凸部3bに重なった状態で形成されている。より具体的には,通液孔3hの断面積の3分の1ほどが第一連結凸部3aないし第二連結凸部3bに重なっている。これにより,ドリッパーヘッド部材2の中心穴2bを通じて流れ出てきた抽出液を,下側の第二連結凸部3bに沿わせ,当該下側の第二連結凸部3bの頂点から下方へ流れ落とすことが容易となり,不用な抽出液の拡散を防止することが可能になる。加えて,かかる構成により,抽出液を受ける容器は,ジョイント部材3の下側の第二連結凸部3bの下方にセットして用いればよく,任意の形状の容器を用いることが可能となる。
脚部材4は,ジョイント部材3が静置されるとともに,静置されたジョイント部材3の下方に,下側の第二連結凸部3bからの抽出液を受けるための湯飲みなどをセットすることが可能な空間を有している。
脚部材4は,ある程度の剛性を有する一本のステンレス線を折り曲げ加工することによって形成されており,平行な前後2つの水平桿4a,4bと,当該2つの水平桿4a,4bを支持する左右2つの支持部4c,4dと,を備えている。そして,ジョイント部材3のフランジ3fを水平桿4a,4bに載置することにより,当該ジョイント部材3を脚部材4に静置できるようにされている。
<茶葉用ドリッパーの使用方法>
次に,本発明の一実施の形態における茶葉用ドリッパーの使用方法について,図9,図10をも参照しながら説明する。
図9は本発明の一実施の形態における茶葉用ドリッパーの構成部材であるジョイント部材の使用方法を示す説明図,図10は当該茶葉用ドリッパーの他の使用態様を示す断面図である。
深蒸し茶等を使ってお茶を淹れる場合には,図1から図9(a)に示すような,頂角が鋭角の,「一般的な急須」に対応するドリッパーヘッド部材2を選択する。
次いで,選択したドリッパーヘッド部材2に合うように,ジョイント部材3の設置方向を定める。この場合,ジョイント部材3は,より高さの高い第一壁部3dが上に来るように設置される(図3,図4ならびに図9(a)を参照)。そして,図1から図8に示すように,ジョイント部材3を,フランジ3fを脚部材4の水平桿4a,4bに載せることによって当該脚部材4に静置する。さらに,ドリッパーヘッド部材2の連結凹部2aを,ジョイント部材3の第一連結凸部3aに隙間をもって載置し,これにより,ドリッパーヘッド部材2をジョイント部材3に連結する。
次いで,ジョイント部材3の下方に,湯呑をセットする。
次いで,ドリッパーヘッド部材2に,必要に応じてペーパーフィルターや茶こしを静置するとともに,茶葉を入れる。
次いで,茶葉にお湯を注ぐ。これにより,ドリッパーヘッド部材2にお湯がたまることとなり,茶葉を十分に蒸らすことが可能となる。十分に蒸らした後,ドリッパーヘッド部材2を傾け,ジョイント部材3との隙間を大きくすることにより,ドリッパーヘッド部材2の中心穴2bを通じて流れ出てきた抽出液が,下側の第二連結凸部3bに沿って,当該下側の第二連結凸部3bの頂点から下方へ滴下し,ドリップされる。
なお,隙間をより大きく調整することにより,ドリッパーヘッド部材2での蒸らしをあまり行うことなく,ほとんどそのままの勢いで,ドリップする態様とすることができる。
浅蒸し茶等を使ってお茶を淹れる場合には,図9(c),図10に示すような,頂角が鈍角の,「平型急須」に対応するドリッパーヘッド部材2’を選択する。
次いで,選択したドリッパーヘッド部材2’に合うように,ジョイント部材3の設置方向を定める。この場合,図9(b)に示すようにジョイント部材3を上下反転させ,ジョイント部材3を,より高さの低い第二壁部3eが上に来るように設置する(図9(c),図10を参照)。そして,図9(c),図10に示すように,ジョイント部材3を,フランジ3fを脚部材4の水平桿4a,4bに載せることによって当該脚部材4に静置する。さらに,ドリッパーヘッド部材2’の連結凹部2a’を,ジョイント部材3の第二連結凸部3bに隙間をもって載置し,これにより,ドリッパーヘッド部材2’をジョイント部材3に連結する。
次いで,ジョイント部材3の下方に,湯呑をセットする。
次いで,ドリッパーヘッド部材2’に,必要に応じてペーパーフィルターを静置するとともに,茶葉を入れる。
次いで,茶葉にお湯を注ぐ。これにより,ドリッパーヘッド部材2’にお湯がたまることとなり,茶葉を十分に蒸らすことが可能となる。十分に蒸らした後,ドリッパーヘッド部材2’を傾け,ジョイント部材3との隙間を大きくすることにより,ドリッパーヘッド部材2’の中心穴2b’を通じて流れ出てきた抽出液が,下側の第二連結凸部3bに沿って,当該下側の第二連結凸部3bの頂点から下方へ滴下し,ドリップされる。
なお,隙間をより大きく調整することにより,ドリッパーヘッド部材2’での蒸らしをあまり行うことなく,ほとんどそのままの勢いで,ドリップする態様とすることができる。
以上のように,本実施の形態の茶葉用ドリッパー1を使用すれば,茶葉の種類に応じたドリップが可能となる。
なお,本実施の形態においては,ジョイント部材3が3つの通液孔3hを有する場合を例に挙げて説明したが,必ずしもこのような構成に限定されるものではない。通液孔の個数は,1つであっても,2つであっても,4つ以上であってもよい。
また,本実施の形態においては,ドリッパーヘッド部材2,2’が,上下端が開口した中空の略逆円錐状に形成されている場合を例に挙げて説明したが,必ずしもこのような構成に限定されるものではない。ドリッパーヘッド部材は,例えば,上下端が開口した中空の略逆多角錐状に形成されていてもよい。
また,本実施の形態においては,ドリッパーヘッド部材2,2’の連結凹部2a,2a’の内面形状が,略円錐状に形成されている場合を例に挙げて説明したが,必ずしもこのような構成に限定されるものではない。ドリッパーヘッド部材の連結凹部の内面形状は,例えば,略多角錐状に形成されていてもよい。
<<III.試作例>>
図11に本発明の茶葉用ドリッパーの構成部材であるドリッパーヘッド部材の試作例の図((a)は平面図,(b)は底面図,(c)は斜視図)を,図12に当該茶葉用ドリッパーの構成部材であるジョイント部材の試作例の図((a)は平面図,(b)は底面図)を,図13に当該茶葉用ドリッパーの構成部材である脚部材の試作例の斜視図を,図14に脚部材の試作例にジョイント部材の試作例を静置した状態の斜視図((a)は頂角が鋭角のドリッパーヘッド部材を連結する場合,(b)は頂角が鈍角のドリッパーヘッド部材を連結する場合)を,図15にドリッパーヘッド部材の試作例,ジョイント部材の試作例,脚部材の試作例を組み合わせた状態の斜視図を,それぞれ示す。
図11,図15に示すドリッパーヘッド部材は,磁器製素材からなり,上下端が開口した中空の略逆円錐状に形成されている。また,ドリッパーヘッド部材には,その下端部に連結凹部が設けられている。連結凹部は,その内面形状が略円錐状に形成されており,ジョイント部材の連結凸部に隙間をもって載置され,これにより,ドリッパーヘッド部材がジョイント部材に連結される。なお,中空部と連結凹部との連結部分には,お湯が滴下するための中心穴が形成されている。
図12,図14,図15に示すジョイント部材は,木製素材からなり,円筒状の壁部(第一壁部および第二壁部)と,壁部の中央にその外周側に張り出して設けられた円板状のフランジと,壁部の内部に中央よりも下側に位置して設けられた円板状の仕切り板と,仕切り板の上下面の中央に設けられ,外面形状が略円錐状に形成された第一連結凸部および第二連結凸部と,第一連結凸部および第二連結凸部の周辺に形成された三つの通液孔と,を備えている。
ジョイント部材は,フランジを脚部材に載せることによって当該脚部材に静置され,上下をひっくり返して異なる形状のドリッパーヘッド部材を載置することにより(図14,図15を参照),茶葉の種類に応じたドリップを可能とする。
図13から図15に示すように,脚部材は,ある程度の剛性を有する一本のステンレス線を折り曲げ加工することによって形成されており,平行な前後2つの水平桿と,当該2つの水平桿を支持する左右2つの支持部と,を備えている。そして,ジョイント部材のフランジを水平桿に載置することにより,当該ジョイント部材を脚部材に静置できるようにされている。
1 茶葉用ドリッパー
2,2’ ドリッパーヘッド部材
2a,2a’ 連結凹部
2b,2b’ 中心穴
3 ジョイント部材
3a 第一連結凸部
3b 第二連結凸部
3c 壁部
3d 第一壁部
3e 第二壁部
3f フランジ
3g 仕切り板
3h 通液孔
4 脚部材
4a,4b 水平桿
4c,4d 支持部

Claims (8)

  1. ドリッパーヘッド部材と,ジョイント部材と,脚部材と,を備えた茶葉用ドリッパーであって,
    前記ドリッパーヘッド部材は,
    上面ならびに下面が開口し,前記上面から前記下面に向かって徐々に断面積が小さくなっているとともに,
    前記ジョイント部材との連結部位に隙間をもって載置される連結凹部を備え,
    前記ジョイント部材は,
    前記ドリッパーヘッド部材の前記連結凹部が隙間をもって載置される連結凸部であって,その形状ないし大きさを異にする2種類の第一連結凸部と第二連結凸部を,上下それぞれに備えるとともに,
    前記第一連結凸部と前記第二連結凸部の周囲に,当該第一連結凸部と当該第二連結凸部の形状ないし大きさに対応した高さを有する第一壁部と第二壁部をそれぞれ備え,かつ
    前記第一連結凸部ないし前記第二連結凸部の周辺に,前記ドリッパーヘッド部材から供給される液体を通す一つ又は複数の通液孔を有しており,
    前記脚部材は,
    前記ジョイント部材が静置されるとともに,静置された前記ジョイント部材の下方に湯飲みなどをセットすることが可能な空間を有していることを特徴とする茶葉用ドリッパー。
  2. 前記連結凹部の内面形状が,当該連結凹部が載置される前記第一連結凸部ないし前記第二連結凸部の外面形状と相似形に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の茶葉用ドリッパー。
  3. 前記通液孔が,前記第一連結凸部ないし前記第二連結凸部に重なって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の茶葉用ドリッパー。
  4. 前記ドリッパーヘッド部材が,略逆円錐状あるいは略逆多角錐状のいずれかに形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の茶葉用ドリッパー。
  5. 前記第一連結凸部と前記第二連結凸部が,略円錐状あるいは略多角錐状のいずれかに形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の茶葉用ドリッパー。
  6. 前記連結凹部が,略円錐状あるいは略多角錐状のいずれかに形成されていることを特徴とする請求項5に記載の茶葉用ドリッパー。
  7. 前記ドリッパーヘッド部材が,磁器製素材からなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の茶葉用ドリッパー。
  8. 前記ジョイント部材が,木製素材からなることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の茶葉用ドリッパー。

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