JP2018063519A - 3次元間取りの製造装置及びその製造法 - Google Patents

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【課題】 2次元の情報のみで作成されている間取り図を簡単に3次元化することが可能な3次元間取りの製造装置を得る。【解決手段】 2次元間取り図面を作製する画像描画作業と、2次元間取り図面に描画された構成部材毎のレイヤー毎に追加して2次元間取り図面を設定するレイヤー設定作業とを行うドロー制御手段と;建築物を構成する要素を部品化し情報を付加して作製する3次元CADツールを備えたBIMソフトウェアで、レイヤー毎で構成部材の3次元モデルを作製する3次元モデル作製作業を行うBIM制御手段と;BIM制御手段で得られた構成部材及び躯体の3次元モデルを結合した3次元見取り図データを出力する3次元データ出力手段とを備えるもの。【選択図】 図1

Description

本発明は、理解度・認識力の向上、制作時間の短縮を図ることが可能となる3次元間取りの模型を短時間で誤りを低減して製造することができる製造装置及び製造法に関するものである。
建築の分野でも、CAD(Computer Aided Design) ソフトを用いて、コンピュータ上で新たな建築を構築することが容易に可能となっている。加えて、CADソフトで構築された建築物をドローソフトウェア等で変換して、間取り図として印刷し、一般の人に閲覧させることも可能となっている。
この場合、当然なことではあるが、間取りの印刷物である間取り図面集は2次元の情報のみが掲載されたものであった。尚、3次元情報を2次元の図面に記述することも可能ではあるが、単純な平面図に加えて複雑な図面と数値の記載が必須となり、専門的な知識を必要とするため、専門的な知識を有しない一般の人が一目瞭然に理解できるものではなかった。
例えば、CADデータを用いて、立体的に表示された間取り図において、立体的な家具画像データを配置して表示させるものが提案されている(特許文献1参照)。これは顧客自身が入居後のシミュレーションを行い、それぞれの顧客に合わせた家具配置や壁紙・床材・天井材等のインテリアの選定、それらの導入にかかる費用、入居後の必要経費をその場で見積り可能とすることで迅速な意思決定を促すものである。
特開2002−92126号公報
しかしながら、立体的な間取り図に立体的な家具を配置するので、使用者が実際に部屋に家具を配置した状態をイメージし易い反面、3次元化とするためにCADデータを用いるので、立体的な間取り図に加えて、立体的な家具のCADデータを作成する作業労力が必要となっている。
一方、一つの新築建築物に対しては、設計会社と施工会社と事業主とは、何度も設計図の変更を行うことが常である。即ち、設計会社からの設計図を基に、施工会社が施工に際して矛盾がないかを検証し、この設計図を基に事業主に説明しつつ、事業主の要望を設計会社に説明し、設計図の変更を要請する。変更された設計図は前回と同様に検証して事業主に説明しつつ、再度の要望を設計会社に説明する。
これを繰り返して建築物の躯体構造を決定し、建築物の建設が始まる。その後、建設される建築物の内装の検討を行う。これは、購入者の年齢、家族構成等々を検証し、ターゲットとする購入者を念頭に置いて間取りを事業主が施工会社やデザイナー等と検討して決定する。
この際には、決定された設計図のCADデータを基にした間取り図面であれば、平面データの数値は正確であるため、設計図のCADデータを基にして、検討した間取り図面を事業主に示すことが行われている。この内装の検討でも、何度も間取り図面の変更を行うことが常であり、最終的に決定される間取りの状態を事業主に具体的に示すことが求められている。
また、既存の建築物を購入し、これを自身の好みにリフォームして居住しようとすることが一般におこなわれるようになった。この場合に、一般的には既存の建築物のCADデータは保存されており、このCADデータを基にして種々の変更を加えて、リフォーム後の建築物の状態を購入希望者に具体的に示すことが求められている。
本発明は、2次元の情報のみで作成されている間取り図を簡単に3次元化することが可能であり、専門的な知識を有しない一般の人でも一目瞭然に理解でき、対象の立体建築物について理解度・認知度を向上させる3次元間取りの立体模型を容易に矛盾なく製造することを目的とするものである。
請求項1に記載された発明に係る3次元間取りの製造装置は、図形及び線を各々独立した一つのオブジェクトとして扱うことが可能なドローソフトウェアで、2次元間取り図面を作製する画像描画作業と、2次元間取り図面に描画された壁、開口部、柱を始めとする構成部材及び躯体毎にレイヤーを設定し、構成部材及び躯体の高さ寸法情報をレイヤー毎に追加して2次元間取り図面を設定するレイヤー設定作業とを行うドロー制御手段と、
建築物を構成する要素を部品化し情報を付加して作製する3次元CADツールを備えたBIMソフトウェアで、前記レイヤー毎で前記構成部材及び前記躯体の3次元モデルを作製する3次元モデル作製作業を行うBIM制御手段と、
前記BIM制御手段で得られた前記構成部材及び前記躯体の3次元モデルを結合した3次元見取り図データを出力する3次元データ出力手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係る3次元間取りの製造装置は、請求項1に記載のドローソフトウェアが、既存のCADデータを変換してドローソフトウェアでのデータとするドローデータ変換手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係る3次元間取りの製造装置は、請求項1又は2に記載の3次元データ出力手段の3次元見取り図データを縮小して出力する前記3次元見取り図模型を造形する3次元プリンター手段を更に備えたことを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係る3次元間取りの製造法は、図形及び線を各々独立した一つのオブジェクトとして扱うことが可能なドローソフトウェアで2次元間取り図面を作製する画像描画作業工程と、
2次元間取り図面に描画された壁、開口部、柱を始めとする構成部材及び躯体毎にレイヤーを設定し、構成部材及び躯体の高さ寸法情報をレイヤー毎に追加して2次元間取り図面を設定するレイヤー設定作業工程と、
建築物を構成する要素を部品化し情報を付加して作製する3次元CADツールを備えたBIMソフトウェア上で前記設定された2次元間取り図面データを各レイヤー毎で前記構成部材及び前記躯体の3次元モデルを作製する3次元モデル作製作業工程と、
作製された前記構成部材及び前記躯体の3次元モデルを結合した3次元見取り図データを出力する3次元データ出力作業工程とを備えたことを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明に係る3次元間取りの製造法は、請求項4に記載の画像描画作業工程が、既存のCADデータを前記ドローソフトウェアに変換した2次元間取り図面を基にして前記ドローソフトウェアで変換した2次元間取り図面の壁、開口部、柱を始めとする構成部材を変更して作製する工程であることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明に係る3次元間取りの製造法は、請求項4又は5に記載の3次元データ出力作業工程で出力された3次元見取り図データを3次元プリンター手段で縮小して出力して3次元見取り図模型を製造する3次元模型製造工程を更に備えたことを特徴とするものである。
本発明は、2次元の情報のみで作成されている間取り図を簡単に3次元化することが可能であり、専門的な知識を有しない一般の人が一目瞭然に理解でき、対象の立体建築物について理解度・認知度を向上させる3次元間取りの立体模型を容易に矛盾なく製造することができるという効果がある。
本発明の3次元間取り製造装置の構成を示すブロック図である。 本実施例動作を示すフローチャートである。 既存の2次元間取り図面を基にドローソフトウェアで変更した2次元間取り図を示す説明図であり、a図は既存の2次元間取り図面、b図はリフォーム案の2次元間取り図である。 別のリフォーム案の2次元間取り図面に描画された壁、開口部、柱を始めとする構成部材の高さ寸法情報を追加する状態の説明図である。 3Dプリンターで製造した3次元見取り図模型の斜視図である。
本発明の3次元間取り製造装置においては、図形及び線を各々独立した一つのオブジェクトとして扱うことが可能なドローソフトウェアで、2次元間取り図面を作製する画像描画作業と、2次元間取り図面に描画された壁、開口部、柱を始めとする構成部材及び躯体毎にレイヤーを設定し、構成部材及び躯体の高さ寸法情報をレイヤー毎に追加して2次元間取り図面を設定するレイヤー設定作業とを行うドロー制御手段と、
建築物を構成する要素を部品化し情報を付加して作製する3次元CADツールを備えたBIMソフトウェアで、レイヤー毎で前記構成部材及び前記躯体の3次元モデルを作製する3次元モデル作製作業を行うBIM制御手段と、BIM制御手段で得られた構成部材及び躯体の3次元モデルを結合した3次元見取り図データを出力する3次元データ出力手段とを備える。これにより、2次元の情報のみで作成されている間取り図を簡単に3次元化することが可能となる。
本発明の3次元間取り製造装置のドロー制御手段は、画像描画作業とレイヤー設定作業とが行えるドローソフトウェアが制御されるものであれば良い。このドローソフトウェアとしては、好ましくは、既存のCADデータを変換してドローソフトウェアでのデータとするドローデータ変換手段を備えるものであれば良い。このため、CADデータを変換して2次元間取り図とする機能を供えたドローソフトウェアが容易に矛盾なく製造することができるため、好ましい。例えば、「イラストレーター(Illustrator)(登録商標、Adobe社製)」「コーレルドロー(CorelDRAW)(登録商標、Corel社製)」等が挙げられる。
本発明の3次元間取り製造装置のBIM制御手段は、3次元モデル作製作業が行えるBIMソフトウェアが制御されるものであれば良い。このBIM(Building Information Modeling) ソフトウェアとしては、少なくとも建築物を構成する要素を部品化し情報を付加して作製している3次元CADツールを備えるものであればよい。このような3次元CADツールを備えるものとしては、「アーキキャド(ArchiCAD)(登録商標、GRAPHISOFT社製)」「アーキトレンド・ゼロ(ARCHITREND ZERO)(登録商標、福井コンピュータアーキテクト社製)」等が挙げられる。
本発明の3次元間取り製造装置の3次元データ出力手段は、BIM制御手段で得られた前記構成部材及び前記躯体の3次元モデルを結合した3次元見取り図データを出力するものであれば良い。
これらドロー制御手段、BIM制御手段、3次元データ出力手段は、各々個別のコンピュータで行われてもよく、複数のものを一つ以上のコンピュータで行われても良い。
本発明においては、先ず、ドローソフトウェアで画像描画作業とレイヤー設定作業とを行う。即ち、ドローソフトウェアで2次元間取り図面を作製する画像描画作業工程と、2次元間取り図面に描画された壁、開口部、柱を始めとする構成部材及び躯体毎にレイヤーを設定し、構成部材及び躯体の高さ寸法情報をレイヤー毎に追加して2次元間取り図面を設定するレイヤー設定作業工程とを行う。
次に、BIMソフトウェアで3次元モデル作製作業を行う。即ち、設定された2次元間取り図面を3次元CADツールを備えたBIMソフトウェアにインポートするBIMソフトウェアにインポートして、インポートされた2次元間取り図面を前記BIMソフトウェア上で各レイヤー毎で前記構成部材及び前記躯体の3次元モデルを作製する3次元モデル作製作業工程を行う。
本発明の画像描画作業は、ドローソフトウェアで2次元間取り図面を作製するものであればよい。本発明で使用するドローソフトウェアとしては、図形や線などを各々独立した一つの部品(オブジェクト)として扱うことが可能な画像描画ソフトウェアであればよい。2次元間取り図面はドローソフトウェアで最初から描画されてもよいが、より好ましくは、この画像描画作業の工程は、既存のCADデータを前記ドローソフトウェアに変換した2次元間取り図面を基にして前記ドローソフトウェアで変換した2次元間取り図面の壁、開口部、柱を始めとする構成部材を変更して作製する工程である。
本発明の画像描画作業工程としては、既存の建築物から自身の好みにリフォームして居住しようとする場合には、既存の2次元間取り図を基にドローソフトウェアを用いて変更することにより、効率的に変更することができ、矛盾も生じることが少ない。好ましい態様の画像描画作業工程としては、既存のCADデータをドローソフトウェアに変換した2次元間取り図面を基にしてドローソフトウェアで変換した2次元間取り図面の壁、開口部、柱を始めとする構成部材を変更して作製する工程であるものが挙げられる。
本発明のレイヤー設定作業工程としては、2次元間取り図面に描画された壁、開口部、柱を始めとする構成部材及び躯体毎にレイヤーを設定し、構成部材又は躯体の高さ寸法情報をレイヤー毎に追加して2次元間取り図面を設定するものであればよい。即ち、2次元間取り図面に描画された構成部材及び躯体毎の形状及び寸法データを追加すればよい。特に各構成部材の平面形状は2次元間取り図面で記述された通り、データを保持しているが、高さ寸法のデータは平面図では記述されない。そのため、高さ寸法のデータを構成部材毎に操作者が個別に入力して追加する。
以上の工程は、ドローソフトウェアでの2次元間取りの作業となる。これまでの工程で2次元間取りを矛盾なく設定することにより、次のBIMソフトウェアでの3次元間取りの作業を矛盾なく行うことができる。
個々の構成部材は、各々の構成部材毎にレイヤーを設定し、構成部材及び躯体の高さ寸法情報をレイヤー毎に追加して2次元間取り図面が設定される。これらレイヤー毎に構成部材及び躯体の高さ寸法情報を追加して設定された後に、この2次元間取り図面を3次元CADツールを備えたBIMソフトウェアにインポートする。
本発明の3次元モデル作製作業工程としては、BIMソフトウェアでインポートされた2次元間取り図面をこのBIMソフトウェア上で各レイヤー毎で構成部材又は躯体の3次元モデルを作製するものであればよい。前述の通り、BIMソフトウェアでは、建築物を構成する要素を部品化し情報を付加して作製する3次元CADツールを備えるものであるため、この3次元CADツールでレイアー毎の構成部材又は躯体の3次元モデルを作製することができる。
特に好ましくは、この3次元モデル作製作業工程では、各レイヤー毎に前記BIMソフトウェア上でスラブツールとマジックワンドツールとで作製する。即ち、レイアー毎の構成部材又は躯体の3次元モデルを作製する際に、例えば構成部材をスラブツールでスラブとして認識させて部品化することが容易に可能となる。加えて、マジックワンドツールで部品化された構成部材に任意の孔を穿設したり任意の外形に切削することが容易に可能となる。
以上の3次元モデル作製作業で得られた構成部材及び躯体の3次元モデルを結合した3次元見取り図データを3次元データ出力手段で出力し、より好ましくは、3次元プリンター手段によって3次元見取り図データを縮小して出力する3次元見取り図模型を造形する。この場合、得られた3次元見取り図模型では、3次元モデル作製作業で得られた構成部材及び躯体の3次元モデルを結合した3次元見取り図データであるため、個々の3次元モデルの境界面が模型に表出されることがあった。即ち、3次元プリンター手段で造形された模型では、細かい境界面に起因する線が表出されることがあった。
このため、より好ましくは、3次元モデル作成作業の後、3次元データ出力手段で3次元見取り図データを出力する前に、3次元モデル作製作業で作製された構成部材及び躯体の個々の3次元モデルの境界面を解消する操作、即ち、境界面解消作業工程を行ってもよい。この境界面解消作業としては、3次元モデル作製作業で作製された構成部材及び躯体の個々の3次元モデルの境界面を解消する操作であればよい。
例えば、3次元プリンターでの出力の際に外に表出された外形面を強調し、個々の3次元モデルの境界面をぼかす操作を行うことや、BIMソフトウエア上で結合された個々の3次元モデルを更に一つのモデルとして境界面自体を消去することも該当する。後述する実施例では、BIMソフトウェア上で、構成部材及び躯体の個々の3次元モデルをモルフ変換し、これらモルフ同士を結合し、更に、結合されたモルフを同一の素材として互いの境界面を消去することで境界面解消作業を行っている。この境界面解消作業によって3次元プリンター手段で造形された模型では、細かい境界面に起因する線が表出されることが無くなる利点を奏する。
本発明では、BIMソフトウェアの3次元モデル作製作業工程で得られた構成部材及び躯体を3次元で自由に閲覧することが可能となり、更には、3Dプリンターで縮小した3次元見取り図模型を製造することができる。得られた3次元見取り図模型によって、専門的な知識を有しない一般の人が一目瞭然に理解でき、対象の立体建築物について理解度・認知度を向上させることができる。また、好ましくは、境界面解消作業を行うことでより、3Dプリンターで縮小した3次元見取り図模型では、細かい境界面に起因する線が表出されることが無くなる。
図1は本発明の3次元間取り製造装置の構成を示すブロック図である。図2は本実施例動作を示すフローチャートである。図3は既存の2次元間取り図面を基にドローソフトウェアで変更した2次元間取り図を示す説明図であり、a図は既存の2次元間取り図面、b図はリフォーム案の2次元間取り図である。図4は別のリフォーム案の2次元間取り図面に描画された壁、開口部、柱を始めとする構成部材の高さ寸法情報を追加する状態の説明図である。図5は3Dプリンターで製造した3次元見取り図模型の斜視図である。
本実施例では、既存の建築物のCADデータを基にして種々の変更を加えて、リフォーム後の建築物の状態を3次元見取り図模型とする実施例で説明しているが、新築建築物での、当初の設計会社によるCADデータを基にした間取り図面を何度も変更を行って最終的に決定される間取りの状態を事業主に具体的に示す場合も同様である。図1及び図2に示す通り、USB等の記憶装置に保存されているCADデータをPC等のデータ処理装置でドロー制御手段としてのドローソフトウェアで変換してドローソフトウェアの2次元間取り図面のデータとする。この2次元間取り図面を基に画像描画作業を行う。
具体的には、図3のa図に示す既存のマンションの間取りをb図のリフォーム案のように変更する。図3のa図に示す通り、既存のマンションの2次元間取り図面1は、3つの洋間2、3、4と、台所15に続くリビングダイニング6を備えた3LDKの間取りである。a図に示された2次元間取り図は、CADデータが存在しているため、このCADデータをドローソフトウェアで変換してドローソフトウェアのデータとした。
本実施例のドローソフトウェアとしては、「イラストレーター(Illustrator)(登録商標、Adobe社製)」を用いた。このドローソフトウェアでは、CADデータを基にして、2次元間取り図を変換する。変換された2次元間取り図に対して、リフォーム希望者の意見を反映させつつリフォーム案の2次元間取り図を変更する。
b図に示す通り、本実施例のリフォーム案では、2つの洋間2、3を一つの洋間12と、納戸13とし、他の洋間4をリビングダイニング6と繋げて広いリビングダイニング16と、納戸及び物入れを追加した提案を行っている。尚、リフォーム案においても、玄関14から続く廊下17側に出入り口を備えたトイレ18及び洗面所19に続く浴室20及び台所15は、そのままの構成としている。
具体的には、a図の2つの洋間2、3の間の壁材及び物入れを消去し、b図に示す通り、一つの洋間12とする。また、洋間2の廊下側壁面の一部を引き戸にする。a図の洋間2の玄関方向の窓を備えた納戸13として利用するため、b図に示す通り、仕切壁、引き戸及び物入れを追加する。加えて、洋間3と洋間4との間に物入れを新たに追加したb図に示したリフォーム案となっている。この段階がドローソフトウェアで2次元間取り図面11を作製する画像描画作業工程となる。
図1及び図2に示す通り、2次元間取り図面での画像描画作業が終了した後に、レイヤー設定作業を行う。このレイヤー設定作業工程では、図3のb図のリフォーム案の2次元間取り図面について、壁、開口部、柱を始めとする構成部材及び躯体毎にレイヤーを設定する。
例えば、図4に示す通り、窓、玄関扉、玄関框等の開口寸法及び厚さは2次元間取り図面で確認可能な通り描画されている。これら窓、玄関扉、玄関框等の高さ寸法情報については図2に記載の通りである。このような2次元間取り図面において、1つの構成部材としての窓のみをレイヤーに設定し、上端高さ寸法、下端高さ寸法をレイヤーに追加し、他の構成部材及び躯体についても同様に行う。
上端高さ寸法、下端高さ寸法等の高さ情報を設定してレイヤー設定作業が終了した後に、BIM制御手段としてのBIMソフトウェアにインポートして、この2次元間取り図面を3次元CADツールであるBIM(Building Information Modeling) ソフトにインポートして3次元モデルとする。本実施例で用いたBIMソフトウェアとしては、「アーキキャド(ArchiCAD)(登録商標、GRAPHISOFT社製)」を用いた。
図1及び図2に示す通り、3次元モデル作製作業工程としては、レイヤーを設定して高さ情報を設定した2次元間取り図面をBIMソフトウェアでインポートしたデータについて、個々のレイヤー毎に建築物を構成する要素を部品化し情報を付加して作製する3次元CADツールで3次元モデルを作製する。なお、各レイヤー毎に前記BIMソフトウェア上でスラブツールとマジックワンドツールとで作製する。具体的には、構成部材をスラブツールでスラブとして認識させて部品化することが容易に可能となる。加えて、マジックワンドツールで部品化された構成部材に任意の孔を穿設したり任意の外形に切削することが容易に可能となる。
次に、使用目的に合わせてデータの書き出しを行えばよい。例えば、平面図の他に斜視図や俯瞰図を印刷したり、VR等で3次元モデルを自由な視線で表出させることをおこなってもよい。更に、図1及び図2に示す通り、3次元データ出力手段で3次元見取り図模型として、境界面解消作業工程で変換されたモルフを結合した後に、図5の通り、3Dプリンターで縮小した3次元見取り図模型30を製造することにより、得られた3次元見取り図模型30によって、専門的な知識を有しない一般の人が一目瞭然に理解でき、対象の立体建築物について理解度・認知度を向上させることができる。
尚、境界面解消作業工程は、作製された構成部材及び躯体の3次元モデルをBIMソフトウェア上でモルフに変換しこれらモルフを結合し、一つの素材とすることにより、3次元モデル作製作業で作製された構成部材及び躯体の個々の3次元モデルの境界面を解消する。これは、3次元プリンター手段で模型を造形させた場合に、レイヤー毎の3次元モデルを結合させた場合に、個々の3次元モデルの境界面に起因する線が模型に表出される虞があるためである。
本発明は、2次元間取り図面を基にして3次元化し、専門的な知識を有しない一般の人でも一目瞭然に理解でき、対象の立体建築物について理解度・認知度を向上させる3次元間取りを容易に矛盾なく製造することができる。
11…リフォーム案の2次元間取り図面、
12…洋間、
13…納戸、
14…玄関、
15…台所、
16…リビングダイニング、
17…廊下、
18…トイレ、
19…洗面所、
20…浴室、
30…3次元見取り図模型、

Claims (6)

  1. 図形及び線を各々独立した一つのオブジェクトとして扱うことが可能なドローソフトウェアで、2次元間取り図面を作製する画像描画作業と、2次元間取り図面に描画された壁、開口部、柱を始めとする構成部材及び躯体毎にレイヤーを設定し、構成部材及び躯体の高さ寸法情報をレイヤー毎に追加して2次元間取り図面を設定するレイヤー設定作業とを行うドロー制御手段と、
    建築物を構成する要素を部品化し情報を付加して作製する3次元CADツールを備えたBIMソフトウェアで、前記レイヤー毎で前記構成部材及び前記躯体の3次元モデルを作製する3次元モデル作製作業を行うBIM制御手段と、
    前記BIM制御手段で得られた前記構成部材及び前記躯体の3次元モデルを結合した3次元見取り図データを出力する3次元データ出力手段とを備えたことを特徴とする3次元間取りの製造装置。
  2. 前記ドローソフトウェアが、既存のCADデータを変換してドローソフトウェアでのデータとするドローデータ変換手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の3次元間取りの製造装置。
  3. 前記3次元データ出力手段の3次元見取り図模型のデータを出力して前記3次元見取り図模型を造形する3次元プリンター手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の3次元間取りの製造装置。
  4. 図形及び線を各々独立した一つのオブジェクトとして扱うことが可能なドローソフトウェアで2次元間取り図面を作製する画像描画作業工程と、
    2次元間取り図面に描画された壁、開口部、柱を始めとする構成部材及び躯体毎にレイヤーを設定し、構成部材及び躯体の高さ寸法情報をレイヤー毎に追加して2次元間取り図面を設定するレイヤー設定作業工程と、
    建築物を構成する要素を部品化し情報を付加して作製する3次元CADツールを備えたBIMソフトウェア上で前記設定された2次元間取り図面データを各レイヤー毎で前記構成部材及び前記躯体の3次元モデルを作製する3次元モデル作製作業工程と、
    作製された前記構成部材及び前記躯体の3次元モデルを結合した3次元見取り図データを出力する3次元データ出力作業工程とを備えたことを特徴とする3次元間取りの製造法。
  5. 前記画像描画作業工程が、既存のCADデータを前記ドローソフトウェアに変換した2次元間取り図面を基にして前記ドローソフトウェアで変換した2次元間取り図面の壁、開口部、柱を始めとする構成部材を変更して作製する工程であることを特徴とする請求項4に記載の3次元間取りの製造法。
  6. 前記3次元データ出力作業工程で出力された3次元見取り図データを3次元プリンター手段で縮小して出力して3次元見取り図模型を製造する3次元模型製造工程を更に備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の3次元間取りの製造法。
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