JP7383193B1 - リフォーム支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3D見取り図に壁厚についての定義付けを行い、3D見取り図から平面図形式の見取り図を正確に、かつ自動的に作成できるようにする。【解決手段】リフォーム支援装置1が、撮像装置6及び三次元形状計測器7によって作成された編集可能な3D見取り図を表示デバイス4に表示する表示制御手段と、3D見取り図を構成する壁オブジェクト111~118の壁厚を変更する壁厚変更手段と、を備えており、3D見取り図における壁オブジェクト111~118には、初期値の壁厚が予め設定され、表示制御手段は、3D見取り図に基づいて平面図形式の見取り図を生成して表示デバイス4に表示可能であり、壁厚変更手段によって変更された3D見取り図における壁オブジェクト111~118の壁厚は、平面図形式の見取り図を構成する壁オブジェクト111~118の壁厚に反映されるように設定されている。【選択図】図7

Description

本発明は、リフォーム支援装置に関する。
近年、スマートフォンやタブレット端末等の持ち運び可能な情報端末に搭載されたカメラとLiDAR(Light Detection And Ranging)スキャナーを使用して、住宅等を始めとする建物における部屋の3D見取り図を作成する技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。すなわち、このような技術によれば、カメラによって撮影された部屋の壁や窓、開口部、ドア、家具などといったオブジェクトを検出し、3Dモデルとしてレンダリングすることができる。また、作成された3D見取り図には、各オブジェクトの寸法や家具の種類などの主な特徴を含めることができる。
このような3D見取り図は、実際の部屋をスキャンして作成されたものであるため、例えば部屋のリフォームを行いたい場合に、3D見取り図を使用しながらリフォームのプランを練ることができる。
「Room Planの概要 - 拡張現実」の紹介サイト,アップル インコーポレイテッド,[オンライン],[2023年4月19日検索],インターネット<https://developer.apple.com/jp/augmented-reality/roomplan/>
ところで、部屋のリフォーム工事を行うにあたって、いわゆる間取り図と呼ばれる平面図が必要となる場合がある。しかし、住宅の所有者が必ずしも平面図を持っているとは限らないため、従来は、建築士や設計士がおおよその平面図を作成していた。ところが、人の手で平面図を作成するとなると、当然、手間やコストがかかる。そのため、平面図を自動で作成することで手間やコストを低減したいという要望があった。
そこで、従来のような、実際の部屋をスキャンして作成される3D見取り図を利用して平面図を作成することが考えられる。しかしながら、部屋のスキャンは壁の平面を検出することで行われるため、この3D見取り図には、壁厚についての定義付けが何らされておらず、3D見取り図から平面図を正確に、かつ自動的に作成することは困難であった。特に、隣接する部屋同士は、各々が壁厚についての定義付けが為されていないため、これら隣接する部屋同士を仕切る壁を含む平面図を正確に、かつ自動的に作成することは困難であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、3D見取り図に壁厚についての定義付けを行い、3D見取り図から平面図形式の見取り図を正確に、かつ自動的に作成できるようにすることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1,図2,図7,図8,図20,図21等に示すように、リフォーム支援装置1であって、
撮像装置6によって撮像された建物内部の映像と、三次元形状計測器7によって計測された前記建物内部における複数の計測対象点の三次元的な座標値からなる点群データと、から生成された前記建物内部を表す三次元点群データをレンダリングした点群画像を、編集可能な3D見取り図として表示デバイス4に表示する表示制御手段(コンピューター2、表示制御プログラム8b)と、
前記3D見取り図のうち、前記建物内部の壁11~18に対応し、当該3D見取り図を構成する壁オブジェクト111~118の壁厚を変更する壁厚変更手段(コンピューター2、壁厚変更プログラム8c)と、を備えており、
前記3D見取り図における前記壁オブジェクト111~118には、初期値の壁厚が予め設定されており、
前記表示制御手段は、前記3D見取り図に基づいて平面図形式の見取り図を生成し、かつ、当該平面図形式の見取り図を前記表示デバイス4に表示可能に構成され、
前記壁厚変更手段によって変更された前記3D見取り図における前記壁オブジェクト111~118の壁厚は、前記平面図形式の見取り図を構成する壁オブジェクト111~118の壁厚に反映されるように設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、3D見取り図における壁オブジェクト111~118には、初期値の壁厚が予め設定されているので、3D見取り図は、壁厚についての定義付けが為されている状態となる。また、壁厚変更手段によって変更された3D見取り図における壁オブジェクト111~118の壁厚は、3D見取り図に基づいて生成された平面図形式の見取り図を構成する壁オブジェクト111~118の壁厚に反映されるように設定されているので、平面図形式の見取り図を生成してから壁厚の変更を別途行う必要がなく、3D見取り図上で壁厚の変更を済ませることができる。そして、このように3D見取り図における壁オブジェクト111~118には、壁厚の定義付けとして、壁厚の初期値設定と、壁厚変更を平面図形式の見取り図にも反映する設定が為されているので、3D見取り図から平面図形式の見取り図を正確に、かつ自動的に作成できる。
請求項2に記載の発明は、例えば図7,図8等に示すように、請求項1に記載のリフォーム支援装置1において、
前記3D見取り図は、複数の前記壁オブジェクト111~118によって構成されており、
前記壁厚変更手段は、前記複数の壁オブジェクト111~118のうち任意の一つ以上の壁オブジェクト111~118の壁厚を変更可能に構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、壁厚変更手段は、3D見取り図を構成する複数の壁オブジェクト111~118のうち任意の一つ以上の壁オブジェクト111~118の壁厚を変更可能に構成されているので、建物内部の壁における壁厚にばらつきがある場合にも確実に対応できるとともに、複数の壁オブジェクトを一括で変更したい場合にも対応ができ、利便性が高い。
請求項3に記載の発明は、例えば図20,図21等に示すように、請求項1に記載のリフォーム支援装置1において、
前記建物内部には、仕切壁によって仕切られた状態で隣り合う複数の部屋R1(10),R2,R3が設けられ、
前記仕切壁は、前記複数の部屋R1,R2,R3のうち一方の部屋に面する第一壁面と、前記複数の部屋R1,R2,R3のうち他方の部屋に面する第二壁面と、を有しており、
前記3D見取り図は、前記第一壁面に対応する一方の壁オブジェクトと、前記第二壁面に対応し、前記一方の壁オブジェクトとの間に隙間331,332を空けて配置された他方の壁オブジェクトと、を有しており、
前記3D見取り図のうち、前記一方の壁オブジェクトを前記第一壁面とし、前記他方の壁オブジェクトを前記第二壁面とし、前記一方の壁オブジェクトと前記他方の壁オブジェクトの間の前記隙間331,332を前記仕切壁と認識して、当該仕切壁に対応する仕切壁オブジェクト341,342を作成する壁統合手段(コンピューター2、壁統合プログラム8g)を更に備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、3D見取り図のうち、一方の壁オブジェクトを第一壁面とし、他方の壁オブジェクトを第二壁面とし、一方の壁オブジェクトと他方の壁オブジェクトの間の隙間331,332を仕切壁と認識して、当該仕切壁に対応する仕切壁オブジェクト341,342を作成する壁統合手段を備えているので、三次元形状計測器7では計測しきれない隙間331,332があっても、一方の壁オブジェクトと他方の壁オブジェクトの間の距離が壁厚と同義であることを認識して、仕切壁オブジェクト341,342を確実に作成することができる。そして、このように複数の部屋R1,R2,R3を含む3D見取り図であっても、仕切壁に関する壁厚の定義付けが為されているので、3D見取り図から平面図形式の見取り図を正確に、かつ自動的に作成できる。
請求項4に記載の発明は、例えば図7,図8,図21に示すように、請求項3に記載のリフォーム支援装置1において、
前記壁厚変更手段によって壁厚が変更可能な前記壁オブジェクトに、前記仕切壁オブジェクト341,342が含まれていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、壁厚変更手段によって壁厚が変更可能な壁オブジェクトに、仕切壁オブジェクト341,342が含まれているので、仕切壁ではない他の壁オブジェクト111~118と同様に、壁厚変更手段によって仕切壁オブジェクト341,342の壁厚を変更することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図17,図18に示すように、請求項1から4のいずれか一項に記載のリフォーム支援装置1において、
前記平面図形式の見取り図に対して建築図面記号データを割り付ける記号割り付け手段(コンピューター2、記号割り付けプログラム8f)を更に備えており、
前記建築図面記号データは、ベクター画像によって構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、平面図形式の見取り図に対して建築図面記号データを割り付ける記号割り付け手段を備えており、建築図面記号データは、ベクター画像によって構成されているので、拡大・縮小しても画質が低下しないというベクター画像の機能を考慮すると、壁厚変更手段によって各壁オブジェクト111~118の壁厚を変更した場合に、各壁オブジェクト111~118に割り付けられた建築図面記号も、壁厚を変更した分の寸法に応じて拡大・縮小させることができ、その際に画質が低下することがない。そのため、平面図形式の見取り図を生成する際における正確性の向上に貢献できる。
本発明によれば、3D見取り図に壁厚についての定義付けを行い、3D見取り図から平面図形式の見取り図を正確に、かつ自動的に作成することができる。
リフォーム支援装置のブロック図である。 リフォーム支援装置の使用状況の一例を示す図である。 ライブビュー画面の一例を示す図である。 保存確認表示画面の一例を示す図である。 3D形式での編集画面の一例を示す図である。 第一操作パネルの表示例を示す図である。 第一操作パネルの表示例を示す図である。 第一操作パネルの表示例を示す図である。 3D形式での編集画面の一例を示す図である。 3D形式での編集画面の一例を示す図である。 3D形式での編集画面の一例を示す図である。 テクスチャマッピングを行う場合の編集画面の一例を示す図である。 テクスチャマッピングが行われた見取り図の一例を示す図である。 テクスチャを追加する場合の編集画面の一例を示す図である。 テクスチャを追加する場合の編集画面の一例を示す図である。 3D家具オブジェクトを追加する場合の編集画面の一例を示す図である。 3D家具オブジェクトを追加した場合の表示画面の一例を示す図である。 3D形式での編集画面の一例を示す図である。 建築図面記号データの一覧を表示した画面の一例を示す図である。 平面図形式での編集画面(表示画面)の一例を示す図である。 展開図形式での編集画面(表示画面)の一例を示す図である。 二つ以上の部屋をリフォーム対象とする場合のスキャン結果を説明する図である。 二つ以上の部屋をスキャンして生成された3D見取り図の一例を示す図である。 複数の部屋をグループ分けするための部屋グループを追加する場合の編集画面の一例を示す図である。 複数の部屋をグループ分けする場合の編集画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<1.リフォーム支援装置の使用状態>
図2は、リフォーム対象とされた部屋10内でのリフォーム支援装置1の使用状況の一例を示す図である。
まず、部屋10は、当該部屋10を囲む複数の壁11,12,13,14,15,16と、これら複数の壁11~16のいずれかと共にクローゼット収納部10aを形成する複数の壁17,18と、床19と、天井20と、を備えて構成されている。
部屋10を囲む複数の壁11~16は、第一壁11と、第二壁12と、第三壁13と、第四壁14と、第五壁15と、第六壁16と、からなる。
クローゼット収納部10aを形成する複数の壁17,18は、第七壁17と、第八壁18と、からなる。
本実施形態においては、第一壁11と第二壁12とが一体であり、かつ、平面視において同一直線上に配置される。さらに、第三壁13と第四壁14とが一体であり、かつ、平面視において同一直線上に配置される。
第二壁12と第三壁13は、平面視において直交するとともに一体に設けられて入隅を形成しており、当該入隅部分にクローゼット収納部10aが形成されている。
第四壁14と第五壁15は、平面視において直交するとともに一体に設けられて入隅を形成している。
第五壁15と第六壁16は、平面視において直交するとともに一体に設けられて入隅を形成している。
第六壁16と第一壁11は、平面視において直交するとともに一体に設けられて入隅を形成している。
クローゼット収納部10aは、第二壁12及び第三壁13と、第七壁17及び第八壁18と、によって形成されている。
第七壁17は、平面視において第三壁13と平行に配置されるとともに第二壁12と直交して配置され、かつ、第一壁11及び第二壁12と一体に設けられている。
また、第八壁18は、平面視において第二壁12と平行に配置されるとともに第三壁13と直交して配置され、かつ、第三壁13及び第四壁14と一体に設けられている。
第六壁16のうち第一壁11側の端部には出入口としての開口部が形成され、第六壁16には、当該開口部を開閉するドア16a(第一ドア16a)が設けられている。
第五壁15の中央部には、窓としての開口部が形成され、第五壁15には、当該開口部を開閉する窓サッシ15aが設けられている。
第八壁18には、クローゼット収納部10aにおける物品の出し入れ口としての開口部が形成され、第八壁18には、当該開口部を開閉するドア18a(第二ドア18a)が設けられている。
部屋10内には、床19上に、複数の家具21,22,23,24,25が設置されている。
家具21は、ベッド21であり、第四壁14と第五壁15との間の入隅部分(壁際)に寄せて配置されている。
家具22は、例えば箪笥やチェスト等の棚22(第一棚22)であり、第五壁15と第六壁16との間の入隅部分(壁際)に寄せて配置されている。
家具23は、例えば机23であり、ドア16aと家具22との間で、かつ、第六壁16の壁際に配置されている。
家具24は、例えば椅子24であり、家具23(机23)の前方に配置されている。
家具25は、例えば箪笥やチェスト等の棚25(第二棚25)であり、第一壁11と第七壁17との間に形成された入隅部分(壁際)に寄せて配置されている。
ユーザーUは、図2に示すように、部屋10内にて、リフォーム支援装置1を用いて部屋10の内部をスキャンする。具体的には、ユーザーUが、リフォーム支援装置1を、上記の各壁11~18及び各家具21~25に向けて、リフォーム支援装置1によって各壁11~18及び各家具21~25を順に撮影する。クローゼット収納部10aの内部は、第二ドア18aが開けられた状態でスキャンを行う。
すると、図3に示すように、各壁11~18及び各家具21~25が写った映像が、リフォーム支援装置1に表示される。それと同時に、スキャンされた各壁11~18及び各家具21~25を表す3Dオブジェクトが、リフォーム支援装置1に表示される。スキャンをキャンセルしたい場合は、表示画面中のキャンセルボタンB1をタップ操作する。
そして、リフォーム支援装置1によって部屋10の内部を一通りスキャンし終えて、表示画面中の完了ボタンB2をタップ操作すると、図4に示すように、各壁11~18及び各家具21~25を表す3Dオブジェクトが含まれた3D見取り図を、リフォーム支援装置1にプレビュー表示することができる。表示画面中の保存ボタンB3をタップ操作すると、3D見取り図を、リフォーム支援装置1に記憶させることができる。
また、リフォーム対象の部屋は一つに限られるものではなく、二つ以上の部屋R1,R2,R3をリフォーム対象としてもよい。図20,図21に示すように、リフォーム支援装置1によるスキャンを二部屋以上連続して行うことで、二つ以上の部屋が含まれた3D見取り図を作成することができる。換言すれば、スキャンを行っている最中にキャンセルボタンB1や完了ボタンB2をタップ操作しなければ、二つ以上の部屋でも、リフォーム支援装置1によってスキャンし、3D見取り図を作成することができる。
なお、二つ以上の部屋R1,R2,R3をリフォーム対象とする場合については後述する。
3D見取り図は、表示画面上での各種操作が可能となっている。具体的には、3D見取り図の拡大・縮小や、3D見取り図の回転による視点の移動、各壁11~18及び各家具21~25を表す3Dオブジェクトに対する各種操作、テクスチャの追加、家具の3Dオブジェクトの追加、表示画面の静止画又は動画でのキャプチャ、表示形式の切り替え等の操作を行うことができる。当該各種操作についての詳細は後述する。
<2.リフォーム支援装置の構成>
図1は、リフォーム支援装置1のブロック図である。
リフォーム支援装置1は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型コンピューターシステム、ラップトップ型コンピューターシステム及びデスクトップ型コンピューターシステムなどのようなコンピューターシステムである。
なお、本実施形態においてはスマートフォンが採用されるものとする。
リフォーム支援装置1は、コンピューター2、入力デバイス3、表示デバイス4、通信器5、撮像装置6、三次元形状計測器7及びメモリーデバイス8を有する。
コンピューター2は、メインボード、一又は複数のハードウェアプロセッサー、GPU(Graphics Processing Unit)及びRAM(Random Access Memory)などを有する。メインボードは、バス、バスコントローラ及びインターフェース回路などを有するとともに、ハードウェアプロセッサー、GPU、RAM、入力デバイス3、表示デバイス4、通信器5、撮像装置6、三次元形状計測器7及びメモリーデバイス8の間で情報を伝送する。ハードウェアプロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)であってもよい。ハードウェアプロセッサーは、各種の演算処理を行う。RAMは、ハードウェアプロセッサーによる演算処理に際して、ハードウェアプロセッサーに記憶領域又は作業領域を提供する。GPUは、ハードウェアプロセッサーよりも高速に行える処理(例えば、画像処理及び行列演算処理)をハードウェアプロセッサーの指令の下で行う。
入力デバイス3は、キーボード、マウス、タッチパネル、タッチパッド、スタライス、ポインティングデバイス、キー及び押しボタンなどのような入力装置である。入力デバイス3は、使用者が入力デバイス3に対して行った操作の内容に応じた信号をコンピューター2に出力する。コンピューター2は、入力デバイス3から転送された信号に従って、使用者による入力及び指令を認識する。
表示デバイス4は、例えば液晶ディスプレイデバイス又は有機ELディスプレイデバイスであってもよい。表示デバイス4は、コンピューター2から入力した映像信号に従った映像を表示する。表示デバイス4の表示画面内の点の位置を座標値で示すための二次元的な座標系のことをスクリーン座標系という。なお、入力デバイス3がタッチパネルである場合、入力デバイス3が表示デバイス4に重ねられている。
通信器5は、携帯電話回線通信モジュール、ネットワークカード及びWiFi(登録商標)子機などのような通信器である。リフォーム支援装置1は、通信器によって、インターネットなどのような通信ネットワークに接続されている。リフォーム支援装置1は、通信ネットワークを通じて外部装置にアクセス可能である。例えばVPN(Virtual Private Network)などのようなセキュアな通信プロトコルが、リフォーム支援装置1と外部装置の間の通信に採用されてもよい。
撮像装置6は、対象物の像を撮像して、対象物の像が写った映像を生成して、その映像の信号をコンピューター2に転送する。撮像装置6はレンズ、撮像素子及び画像処理回路等を有する。レンズは、対象物の像を撮像素子に結像する。撮像素子は、非常に短い周期で対象物の像を次々に撮像して、対象物の像が写った画像を次々に画像処理回路に出力する。画像処理回路は、撮像素子から次々に入力される画像を画像処理することによって、これら画像から所定のフレームレートの映像信号を生成して、映像信号をコンピューター2に出力する。
撮像装置6と三次元形状計測器7は互いに固定されている。そのため、撮像装置6に対する三次元形状計測の相対的な位置は不変である。
三次元形状計測器7は、光学式の測域センサであって、LiDAR(Light Detection And Ranging)とも呼ばれる。三次元形状計測器7は、対象物の三次元形状を計測して、対象物の三次元形状を点群データとしてコンピューター2に出力する。
具体的には、三次元形状計測器7は、撮像装置6の撮影範囲に向けてレーザービームを投光するとともに、対象物に入射したレーザービームの反射光を受光することによって、三次元形状計測器7から計測対象点までの距離を検出する。計測対象点とは、レーザービームが対象物に入射した位置のことをいう。また、三次元形状計測器7は、レーザービームを2軸回りに偏向させることによって、三次元形状計測器7から計測対象点への方角を直交2軸回りの第1偏角及び第2偏角として検出する。つまり、三次元形状計測器7は、計測対象点の三次元的な位置を極座標系における極座標値、つまり距離、第1偏角及び第2偏角により表現するよう、計測対象点の位置を検出する。三次元形状計測器7は、計測対象点の三次元的な位置を、極座標系から直交座標系に換算してもよい。レーザービームの偏向とは、レーザービームの出射方向を直交2軸回りに変位させることをいう。直交2軸とは、三次元形状計測器7を通って互いに直交する2軸のことをいう。直交2軸は、撮像装置6の光軸に直交する面に沿っていてもよい。
三次元形状計測器7は、レーザービームを偏向させながら、非常に短い周期で周期的に計測対象点の位置を計測するため、計測対象点の座標値を次々にコンピューター2に出力する。これら計測対象点の座標値のデータ列のことを点群データという。計測対象点の集合が対象物であり、点群データは対象物の三次元形状を表す。計測対象点の位置を座標値で表すための座標系のことをワールド座標系といい、ワールド座標系の原点は例えば三次元形状計測器7に設定されている。三次元形状計測器7が撮像装置6の撮影範囲の全体を1回走査することを1サイクルという。
なお、三次元形状計測器7は、いわゆるステレオカメラであってもよい。ステレオカメラとは、複数のカメラの視差を利用して、これらカメラによって撮影された複数の映像から対象物の三次元形状を計測して、対象物の三次元形状を点群データとしてコンピューター2に出力する。三次元形状計測器7がステレオカメラである場合、撮像装置6が三次元形状計測器7の複数のカメラのうちの1体であってもよい。
メモリーデバイス8は汎用OS(Operating System)を記憶し、これにより汎用OSがリフォーム支援装置1にインストールされている。汎用OSとは、例えば、Windows(登録商標)、Android(登録商標)、iOS(登録商標)、macOS(登録商標)、Linux(登録商標)又はUnix(登録商標)である。汎用OSが起動されると、コンピューター2が汎用OSを実行する。
メモリーデバイス8は、見取り図作成プログラム8a、表示制御プログラム8b、壁厚変更プログラム8c、テクスチャマッピングプログラム8d、記号割り付けプログラム8f、壁統合プログラム8g、部屋分けプログラム8hを少なくとも記憶している。これらのプログラムの詳細は後述する。
また、メモリーデバイス8は、リフォーム支援装置1の動作に必要なその他の各種プログラムを記憶している。
以上のプログラムは汎用OSにインストールされている。また、以上のプログラムは、コンピューター2が汎用OS上で実行可能なアプリケーションプログラムである。
また、メモリーデバイス8は、見取り図データ8i、テクスチャデータ8j、3D家具オブジェクトデータ8k、図面記号データ8lを記憶している。さらに、メモリーデバイス8は、各種プログラムの実行に必要なその他の各種データを記憶している。
見取り図データ8iは、リフォーム支援装置1によってスキャンして作成された3D見取り図の保存データ及び当該保存データを編集した場合の編集データであり、データの作成日や更新日等の詳細情報が紐付けられている。
テクスチャデータ8jは、3D見取り図における各壁11~18や、床19、天井20を表す各オブジェクトにマッピングできる複数のテクスチャの候補のデータであり、元々メモリーデバイス8に記憶されているものと、ユーザーUが追加したものが含まれている。
3D家具オブジェクトデータ8kは、3D見取り図に配置できる複数の3D家具オブジェクトの候補のデータであり、元々メモリーデバイス8に記憶されているものと、ユーザーUが追加したものが含まれている。ユーザーUが3D家具オブジェクトデータ8kを追加する場合は、例えば通信器5を通じて、外部の3D家具オブジェクトデータ8kの提供サイト等から入手するなどしてメモリーデバイス8に追加する。その他の方法で3D家具オブジェクトデータ8kをメモリーデバイス8に追加してもよい。
図面記号データ8lは、3D見取り図の表示形式を平面図に変更した場合に現れる複数種類の建築図面記号の画像データである。このような図面記号データ8lも、元々メモリーデバイス8に記憶されているものと、ユーザーUが外部から追加したものが含まれている。
<3-1.見取り図作成プログラム>
以下に、見取り図作成プログラム8aがコンピューター2に実行させる処理の流れについて説明する。
まず、ユーザーUが入力デバイス3を操作することによって見取り図作成プログラム8aの起動をコンピューター2に指令すると、コンピューター2がその旨を認識して、見取り図作成プログラム8aの実行を開始する。
その後、コンピューター2が三次元形状計測器7を起動する。そうすると、三次元形状計測器7が撮像装置6の視野内の対象物の形状を継続的に計測して、点群データを継続的にコンピューター2に出力する。
コンピューター2は、三次元形状計測器7の起動と同時に、撮像装置6を起動する。そうすると、撮像装置6が視野内の像を継続的に撮像して、撮像により得た映像をコンピューター2に継続的に出力する。
ユーザーUが入力デバイス3を操作することによって見取り図作成プログラム8aの停止をコンピューター2に指令するまでは、コンピューター2が撮像装置6及び三次元形状計測器7の動作を継続させる。
三次元形状計測器7及び撮像装置6の動作中、コンピューター2は、撮像装置6によって撮像される映像を背景として、オブジェクトを前景として、オブジェクトを映像に配置してこれらを合成する。
コンピューター2は、合成後の映像の信号を表示デバイス4に出力することによって、ライブビュー画面を表示デバイス4に表示させる。図3は、ライブビュー画面の一例を示した図である。
図3に示すように、撮像装置6によって撮像される映像が背景として表示デバイス4のライブビュー画面にリアルタイムで表示され、三次元形状計測器7によってスキャンされた各壁11~18の境界線を表す線状のオブジェクト101a~101cが前景として背景に重ねられて表示デバイス4のライブビュー画面に表示される。なお、各壁11~18に開口部がある場合は、当該開口部を表す線状のオブジェクト(図示省略)も前景として背景に重ねられて表示デバイス4のライブビュー画面に表示される。
また、各壁11~18に窓サッシ15aやドア16a,18a等の建具がある場合は、当該建具15a,16a,18aを表す線状のオブジェクト(図示省略)も前景として背景に重ねられて表示デバイス4のライブビュー画面に表示される。
また、三次元形状計測器7によってスキャンされた各家具21~25を表す直方体状のオブジェクト(図示省略)も前景として背景に重ねられて表示デバイス4のライブビュー画面に表示される。
また、三次元形状計測器7によってスキャンされた各壁11~18の境界線を表す線状のオブジェクト101と、各家具21~25を表す直方体状のオブジェクトと、に基づいて作成された、部屋10の3Dモデルをプレビュー表示するプレビュー用3Dオブジェクト102も前景として背景に重ねられて表示デバイス4のライブビュー画面に表示される。当該プレビュー用3Dオブジェクト102は、ライブビュー画面の下端部中央に配置される。
すなわち、見取り図作成プログラム8aが実行されると、撮像装置6によって部屋10のライブビュー撮影が行われ、三次元形状計測器7によって部屋10の壁や窓、開口部、ドア、家具等がスキャンされてオブジェクトとして検出され、それに基づいて、3D見取り図をレンダリングして表示デバイス4に表示する処理を行うことができる。
なお、作成された3D見取り図には、各オブジェクトの寸法や家具の種類などの主な特徴が含まれる。
さらに、キャンセルボタンB1を表すオブジェクトが、ライブビュー画面の左上に配置され、完了ボタンB2を表すオブジェクトが、右上に配置されている。
完了ボタンB2を表すオブジェクトは、部屋10のスキャンがある程度進行すると、タップ操作できるように設定されている。そして、完了ボタンB2をタップ操作すると、図4に示す保存確認表示画面に遷移する。
保存確認表示画面に遷移すると、コンピューター2は、撮像装置6及び三次元形状計測器7の動作を停止し、プレビュー用3Dオブジェクト102を、画面の中央に拡大表示する。また、画面の中央に拡大表示されたプレビュー用3Dオブジェクト102の下には、保存ボタンB3を表すオブジェクトが配置されている。
キャンセルボタンB1を表すオブジェクト、完了ボタンB2を表すオブジェクト、保存ボタンB3を表すオブジェクトは、各々が司る所定の動作をコンピューター2に指令するためのGUI(Graphical User Interface)要素である。
保存ボタンB3をタップ操作すると、3D見取り図を、見取り図データ8iとしてメモリーデバイス8に記憶させることができる。
見取り図データ8iとして記憶される3D見取り図は、図5等に示すように、部屋10の各壁11~18及び各家具21~25を表す以下の3Dオブジェクトを備えている。
すなわち、3D見取り図は、第一壁11に対応する第一壁オブジェクト111と、第二壁12に対応する第二壁オブジェクト112と、第三壁13に対応する第三壁オブジェクト113と、第四壁14に対応する第四壁オブジェクト114と、第五壁15に対応する第五壁オブジェクト115と、第六壁16に対応する第六壁オブジェクト116と、第七壁17に対応する第七壁オブジェクト117と、第八壁18に対応する第八壁オブジェクト118と、を備えている。
第五壁15には、窓サッシ15aが設けられているため、第五壁オブジェクト115には、窓サッシ15aに対応する窓オブジェクト115aが付属した状態となっている。
第六壁16には、第一ドア16aが設けられているため、第六壁オブジェクト116には、第一ドア16aに対応する第一ドアオブジェクト116aが付属した状態となっている。
第八壁18には、第二ドア18aが設けられているため、第八壁オブジェクト118には、第二ドア18aに対応する第二ドアオブジェクト118aが付属した状態となっている。
各壁オブジェクト111~118の下端部で囲まれた部分は床19と認識され、各壁オブジェクト111~118の上端部で囲まれた部分は天井20と認識される。そのため、各壁オブジェクト111~118が作成されると、床オブジェクト119と、天井オブジェクト120も同時に作成される。
また、3D見取り図は、ベッド21に対応するベッドオブジェクト121と、第一棚22に対応する第一棚オブジェクト122と、机23に対応する机オブジェクト123と、椅子24に対応する椅子オブジェクト124と、第二棚25に対応する第二棚オブジェクト125と、を備えている。
つまり、3D見取り図は、リフォーム支援装置1によってスキャンした部屋10を3Dモデルとして仮想的に再現したものであり、部屋10と同様の要素によって構成されている。そのため、ユーザーUは、3D見取り図を見ると、それが部屋10の3Dモデルであることを認識することができる。
また、3D見取り図における各オブジェクト111~125には、例えば「wall1」、「wall2」といったように、名称がそれぞれ付与されている。そのため、複数ずつあるオブジェクト(壁オブジェクト111~118やドアオブジェクト116a,118a等)の判別が容易となる。なお、この名称は、後述する第一操作パネル130を通じて編集が可能となっている。
<3-2.表示制御プログラム>
以下に、表示制御プログラム8bがコンピューター2に実行させる処理の流れについて説明する。
保存ボタンB3をタップ操作した場合、もしくは、見取り図データ8iに保存されている3D見取り図の保存データを選択して読み込んだ場合に起動し、コンピューター2がその旨を認識して、表示制御プログラム8bの実行を開始する。
なお、表示制御プログラム8bは、見取り図データ8iを、表示デバイス4に、3D見取り図や平面図、VR(Virtual Reality)、展開図として表示させることができるとともに、種々の編集作業を行うことができる。
コンピューター2は、表示制御プログラム8bを実行することで、見取り図作成プログラム8aを実行して得られた3D見取り図と、複数の操作パネルやダイアログ等を、表示デバイス4に表示させる。
図5は、見取り図の表示画面の一例を示した図である。なお、この表示画面上では、3D見取り図の編集を行うことができる。そのため、例えば図5等に示すような見取り図の表示画面は編集画面とも呼ばれる。
コンピューター2は、単色の後景の上に、中景として見取り図を重ね合わせ、複数の操作パネルやダイアログ等のオブジェクトを前景として配置してこれらを合成する。
コンピューター2は、合成後の映像の信号を表示デバイス4に出力することによって、編集画面を表示デバイス4に表示させる。
また、コンピューター2は、複数の操作パネルやダイアログ等による各種操作に基づいて編集された状態の見取り図を表示デバイス4に表示させる。
本実施形態のリフォーム支援装置1はスマートフォンが採用されているため、入力デバイス3を通じて、複数の操作パネル等が表示されてない位置で、ピンチアウトやピンチインの操作を行うことで見取り図の拡大や縮小ができる。また、ドラッグ(スワイプ)やフリックの操作を行うことで見取り図の移動や回転ができる。さらに、タップ操作や長押し操作を行うことで見取り図の部位の選択ができる。
複数の操作パネル等のオブジェクトは、タップ操作を行うことで見取り図の編集に係る操作の選択ができる。また、ドラッグやフリックの操作を行うことで一覧表示部分の移動ができる。
複数の操作パネルは、第一操作パネル130と、第二操作パネル140と、第三操作パネル150と、を少なくとも有する。これらの操作パネル130,140,150は、複数のオブジェクトが寄せ集められて操作性を考慮して配置されたものである。
また、これらの操作パネル130,140,150は、編集画面の左右に分かれて配置されている。
(第一操作パネル)
第一操作パネル130は、編集画面の左側(右側でもよい)に配置されており、以下のように、見取り図の編集を行うために必要な複数のオブジェクトを備えている。
まず、第一操作パネル130は、図6A~図6Cに示すように、部屋グループ編集ボタン表示欄131と、面積情報表示欄132と、編集対象選択ボタン表示欄133と、編集対象表示欄134と、編集対象操作ボタン表示欄135と、を備えている。これらの表示欄131~135は、上から順に並んで配置されている。
部屋グループ編集ボタン表示欄131は、右側に寄せて配置されたメニューボタン131aと、左側に寄せて配置された第一部屋ボタン131bと、第一部屋ボタン131bに隣り合って配置された第二部屋ボタン131cと、を備えている。
メニューボタン131aをタップ操作すると、複数の部屋を別々の部屋にグループ分けするために必要な部屋グループ編集ダイアログ230を編集画面上に表示させることができる(図22参照)。
すなわち、上記のように、二つ以上の部屋R1,R2,R3をリフォーム対象としてリフォーム支援装置1によってスキャンした場合、コンピューター2は、複数の部屋を別々の部屋としてグループ分けしなければ、二つ以上の部屋R1,R2,R3を一つの部屋として認識してしまう。
そこで、部屋グループ編集ダイアログ230を編集画面上に表示させるためのメニューボタン131aが、部屋グループ編集ボタン表示欄131に設けられている。
第一部屋ボタン131bは、複数の部屋を別々の部屋としてグループ分けした場合に操作できるボタンであり、「部屋1」と名称が表記されている。第一部屋ボタン131bをタップ操作すると、第一部屋としてグループ分けした部屋の情報を、第一操作パネル130上に表示できる。つまり、第一部屋に属する壁や床、天井、家具の情報を表示できる。
第二部屋ボタン131cも同様に、複数の部屋を別々の部屋としてグループ分けした場合に操作できるボタンであり、「部屋2」と名称が表記されている。第二部屋ボタン131cをタップ操作すると、第二部屋としてグループ分けした部屋の情報を、第一操作パネル130上に表示できる。つまり、第二部屋に属する壁や床、天井、家具の情報を表示できる。
複数の部屋が3部屋以上である場合は、図示はしないが、「部屋3」や「部屋4」と表記された第三部屋ボタン、第四部屋ボタンが、部屋グループ編集ボタン表示欄131に生成されて表示される。
なお、部屋数が多い場合は、グループ分けによって生成された各部屋ボタンが、部屋グループ編集ボタン表示欄131に入りきらない。そのため、左右にドラッグやフリックの操作を行うことで各部屋ボタンのスクロール移動ができるようにして、各部屋ボタンを表示したり隠したりできるようにしてもよい。ただし、この場合、メニューボタン131aは常に表示されているものとする。
面積情報表示欄132には、リフォーム支援装置1によって部屋10をスキャンしたことによって算出された部屋10の壁の面積が少なくとも表示される。部屋10の壁の面積が分かると、例えば壁紙の張り替えを行う場合にどのくらいの費用が掛かるか、といった計算をすぐに行うことができる。表示される壁の面積は、例えば各部屋における壁の面積の合計値であるが、各壁の面積が表示されてもよい。
部屋10の床や天井は、リフォーム支援装置1によって直接スキャンされない。そのため、3D見取り図が作成されて、床オブジェクト119及び天井オブジェクト120が作成された後に、当該床オブジェクト119及び天井オブジェクト120の面積が算出される。面積情報表示欄132には、その算出された床オブジェクト119及び天井オブジェクト120の面積が表示される。
編集対象選択ボタン表示欄133には、左側に寄せて配置された壁選択ボタン133a と、その右側に配置された床/天井選択ボタン133bと、更にその右側に配置されたその他選択ボタン133cと、が配置されている。
これらの選択ボタン133a,133b,133cは、編集対象選択ボタン表示欄133の下方に配置された編集対象表示欄134及び編集対象操作ボタン表示欄135に表示されるオブジェクトを選択、変更するためのボタンである。
壁選択ボタン133aは、ユーザーUが見取り図における壁の編集を行う場合にタップ操作される。第一操作パネル130は、壁選択ボタン133aが押された状態(アクティブ化された状態)が初期状態である。壁選択ボタン133aがアクティブ化されている状態においては、図6Aに示すように、編集対象表示欄134及び編集対象操作ボタン表示欄135に、壁の編集を行うのに必要なオブジェクトが表示される。
より具体的に説明すると、編集対象表示欄134には、各壁オブジェクト111~118についての編集を行うのに必要な壁オブジェクト表示欄が表示されている。
図6Aにおいては、第一壁オブジェクト表示欄1310と、第二壁オブジェクト表示欄1320と、第三壁オブジェクト表示欄1330と、第四壁オブジェクト表示欄1340のみ表示されているが、その他の壁オブジェクト表示欄は、編集対象表示欄134に入りきらない状態となっている。そのため、編集対象表示欄134は、上下方向のドラッグやフリックの操作を行うことで各壁オブジェクト表示欄をスクロール移動させることができるようになっており、各壁オブジェクト表示欄を表示したり隠したりすることができる。
第一壁オブジェクト表示欄1310には、第一壁オブジェクト111についての情報表示がされているとともに、第一壁オブジェクト111についての編集を行うのに必要な編集ボタン1311と、サムネイル表示部1312と、削除ボタン1313が配置されている。
第一壁オブジェクト111についての情報表示には、第一壁オブジェクト111の名称と、壁厚と、面積と、幅寸法と、高さ寸法に係る情報が含まれている。
編集ボタン1311は、後述する壁編集ダイアログ160を編集画面上に表示させるためのボタンであり、情報表示欄の右側に配置されている。編集ボタン1311をタップ操作することで、壁編集ダイアログ160を編集画面上に表示させることができ、壁編集ダイアログ160を通じて、第一壁オブジェクト111の編集を行うことができる。
サムネイル表示部1312は、後述するテクスチャ一覧170を編集画面上に表示させるためのボタンであり、テクスチャ一覧170の中から選択したテクスチャを表示することができる。選択されたテクスチャは、第一壁オブジェクト111の部屋内側面にマッピングされるようになっている。
削除ボタン1313は、選択中のテクスチャを、第一壁オブジェクト111の部屋内側面から削除するためのボタンであり、「ゴミ箱」を想起させるデザインとなっている。削除ボタン1313は、選択中のテクスチャがサムネイル表示部1312に表示されている時にのみ、第一壁オブジェクト表示欄1310に表示され、テクスチャが選択されていない場合には非表示とされる。
なお、サムネイル表示部1312及び削除ボタン1313は、情報表示欄の下方に配置されている。すなわち、情報表示欄及び編集ボタン1311が上段で、サムネイル表示部1312及び削除ボタン1313が下段に配置されている。
第二壁オブジェクト表示欄1320には、第二壁オブジェクト112についての情報表示がされているとともに、第二壁オブジェクト112についての編集を行うのに必要な編集ボタン1321と、サムネイル表示部1322と、が配置されている。なお、図示例においてはテクスチャが選択されていないため、削除ボタンは非表示となっている。
第二壁オブジェクト表示欄1320の機能は、第一壁オブジェクト表示欄1310と同様であるため説明を省略する。
第三壁オブジェクト表示欄1330には、第三壁オブジェクト113についての情報表示がされているとともに、第三壁オブジェクト113についての編集を行うのに必要な編集ボタン1331と、サムネイル表示部1332と、が配置されている。図示例においてはテクスチャが選択されていないため、削除ボタンは非表示となっている。
第三壁オブジェクト表示欄1330の機能は、第一壁オブジェクト表示欄1310と同様であるため説明を省略する。
第四壁オブジェクト表示欄1340には、第四壁オブジェクト114についての情報表示がされているとともに、第四壁オブジェクト114についての編集を行うのに必要な編集ボタン1341と、サムネイル表示部(図示せず)と、が配置されている。テクスチャが選択されていれば削除ボタンは表示され、テクスチャが選択されていなければ削除ボタンは非表示となる。
第四壁オブジェクト表示欄1340の機能は、第一壁オブジェクト表示欄1310と同様であるため説明を省略する。
図示しない第五壁オブジェクト表示欄、第六壁オブジェクト表示欄、第七壁オブジェクト表示欄、第八壁オブジェクト表示欄についても、その機能は、第一壁オブジェクト表示欄1310と同様であるため説明を省略する。
また、編集対象操作ボタン表示欄135には、編集対象に対して何らかの操作を加えることを目的とするボタンが表示されるが、編集対象が壁であるか、編集対象が床又は天井であるか、編集対象がその他であるか、によって、表示されるボタンの種類が異なる。
編集対象選択ボタン表示欄133に表示されている壁選択ボタン133aがタップ操作されて、編集対象が各壁オブジェクト111~118とされた場合、編集対象操作ボタン表示欄135には、第一操作ボタン135aと、第二操作ボタン135bと、第三操作ボタン135cと、第四操作ボタン135dと、が表示される。
第一操作ボタン135aは、複数の部屋を別々の部屋にグループ分けするために必要なグループ分け用ダイアログ240(後述する)を編集画面上に表示させるためのボタンであり、「+選択した壁を別の部屋に追加」と表示されている。
すなわち、この第一操作ボタン135aは、編集対象表示欄134に表示されている複数の壁オブジェクト表示欄に対応する壁オブジェクトのうち、任意の壁オブジェクトを別の部屋グループに振り分ける操作を行うためのボタンである。
第二操作ボタン135bは、編集対象表示欄134に表示されている複数の壁オブジェクト表示欄に対応する壁オブジェクトを全選択するためのボタンであり、「壁の全選択」と表示されている。
すなわち、この第二操作ボタン135bをタップ操作すれば、編集対象表示欄134に表示されている複数の壁オブジェクト表示欄に対応する壁オブジェクトを全選択することができる。
一方、第三操作ボタン135cは、第二操作ボタン135bをタップ操作して全選択した壁オブジェクトの全選択を解除するためのボタンであり、「壁の選択解除」と表示されている。
第四操作ボタン135dは、編集画面に表示されている3D見取り図の各壁オブジェクト111~118に付与されている名称(例えば「wall1」、「wall2」)を非表示にするためのボタンであり、「名称を非表示」と表示されている。
すなわち、この第四操作ボタン135dをタップ操作すれば、編集画面に表示されている3D見取り図の各壁オブジェクト111~118に付与されている名称を非表示にすることができる。なお、もう一度、この第四操作ボタン135dをタップ操作すれば、名称を元のとおりに表示することができる。
続いて、床/天井選択ボタン133bは、ユーザーUが見取り図における床又は天井の編集を行う場合にタップ操作される。タップ操作されて床/天井選択ボタン133bがアクティブ化した状態になると、図6Bに示すように、編集対象表示欄134及び編集対象操作ボタン表示欄135には、床又は天井の編集を行うのに必要なオブジェクトが表示される。
より具体的に説明すると、編集対象表示欄134には、床オブジェクト119についての編集を行うのに必要な床オブジェクト表示欄1350と、天井オブジェクト120についての編集を行うのに必要な天井オブジェクト表示欄1360と、が表示されている。
床オブジェクト表示欄1350には、床オブジェクト119についての情報表示がされているとともに、表示/非表示切替ボタン1351と、サムネイル表示部1352と、削除ボタン1353が配置されている。
床オブジェクト119についての情報表示は、名称のみとなっているが、例えば面積や縦横寸法等の情報が含まれていてもよい。
表示/非表示切替ボタン1351は、3D見取り図上で床オブジェクト119を表示するか、非表示とするかを切り替えるためのボタンであり、情報表示欄の右側に配置されている。この表示/非表示切替ボタン1351は、床オブジェクト119を表示させている状態において、「目」を想起させるデザインとなっている。床オブジェクト119を非表示にした場合には、当該ボタン1351は、例えば「目」に斜線が引かれたようなデザインや「目」を閉じたデザインに変化してもよいし、濃淡を変化させることで当該ボタン1351自体がアクティブであるか非アクティブであるかを表現してもよい。
サムネイル表示部1352は、後述するテクスチャ一覧170を編集画面上に表示させるためのボタンであり、テクスチャ一覧170の中から選択したテクスチャを表示することができる。選択されたテクスチャは、床オブジェクト119の上面にマッピングされるようになっている。
削除ボタン1353は、選択中のテクスチャを、床オブジェクト119の上面から削除するためのボタンである。削除ボタン1353は、選択中のテクスチャがサムネイル表示部1352に表示されている時にのみ、床オブジェクト表示欄1350に表示され、テクスチャが選択されていない場合には非表示とされる。
なお、サムネイル表示部1352及び削除ボタン1353は、情報表示欄の下方に配置されている。すなわち、情報表示欄及び表示/非表示切替ボタン1351が上段で、サムネイル表示部1352及び削除ボタン1353が下段に配置されている。
天井オブジェクト表示欄1360には、天井オブジェクト120についての情報表示がされているとともに、表示/非表示切替ボタン1361と、サムネイル表示部1362が配置されている。図示例においてはテクスチャが選択されていないため、削除ボタンは非表示となっている。
天井オブジェクト表示欄1360の機能は、床オブジェクト表示欄1350と同様であるため説明を省略する。
また、編集対象操作ボタン表示欄135には、第五操作ボタン135eが表示されている。この第五操作ボタン135eは、編集画面に表示されている3D見取り図の床オブジェクト119に付与されている名称(例えば「floor1」)や天井オブジェクト120に付与されている名称(例えば「ceiling1」)を非表示にするためのボタンであり、「名称を非表示」と表示されている。
すなわち、この第五操作ボタン135eをタップ操作すれば、編集画面に表示されている3D見取り図の床オブジェクト119及び天井オブジェクト120に付与されている名称を非表示にすることができる。なお、もう一度、この第五操作ボタン135eをタップ操作すれば、名称を元のとおりに表示することができる。
続いて、その他選択ボタン133cは、ユーザーUが見取り図における建具や家具等の編集を行う場合にタップ操作される。タップ操作されてその他選択ボタン133cがアクティブ化した状態になると、図6Cに示すように、編集対象表示欄134及び編集対象操作ボタン表示欄135には、建具や家具等の編集を行うのに必要なオブジェクトが表示される。
図6Cの例について、より具体的に説明すると、編集対象表示欄134には、窓オブジェクト115aについての編集を行うのに必要な窓オブジェクト表示欄1370と、第一ドアオブジェクト116aについての編集を行うのに必要な第一ドアオブジェクト表示欄1380と、ベッドオブジェクト121についての編集を行うのに必要なベッドオブジェクト表示欄1390と、椅子オブジェクト124についての編集を行うのに必要な椅子オブジェクト表示欄1400と、が表示されている。
図6Cにおいては、窓オブジェクト表示欄1370と、第一ドアオブジェクト表示欄1380と、ベッドオブジェクト表示欄1390と、椅子オブジェクト表示欄1400のみ表示されているが、その他の建具や家具等に対応するオブジェクト表示欄は、編集対象表示欄134に入りきらない状態となっている。そのため、編集対象表示欄134は、上下方向のドラッグやフリックの操作を行うことで各オブジェクト表示欄をスクロール移動させることができるようになっており、各オブジェクト表示欄を表示したり隠したりすることができる。
窓オブジェクト表示欄1370には、窓オブジェクト115aについての情報表示がされているとともに、表示/非表示切替ボタン1371と、サムネイル表示部1372が配置されている。
窓オブジェクト115aについての情報表示には、窓オブジェクト115aの名称と、面積と、幅寸法と、高さ寸法に係る情報が含まれている。
表示/非表示切替ボタン1371は、3D見取り図上で窓オブジェクト115aを表示するか、非表示とするかを切り替えるためのボタンであり、情報表示欄の右側に配置されている。構成や機能は、上記の表示/非表示切替ボタン1351と同様である。
サムネイル表示部1372は、後述する図面記号一覧210,215を編集画面上に表示させるためのボタンであり、図面記号一覧210,215の中からユーザーUが選択した図面記号を表示することができる。選択された図面記号は、平面図形式で表示された見取り図における窓オブジェクト115aにマッピングされるようになっている。
サムネイル表示部1372の右側には、選択中の図面記号がサムネイル表示部1372に表示されている時に削除ボタンが表示される。図面記号が選択されていない場合には非表示とされる。
なお、サムネイル表示部1372及び削除ボタンは、情報表示欄の下方に配置されている。すなわち、情報表示欄及び表示/非表示切替ボタン1371が上段で、サムネイル表示部1372及び削除ボタンが下段に配置されている。
第一ドアオブジェクト表示欄1380には、第一ドアオブジェクト116aについての情報表示がされているとともに、表示/非表示切替ボタン1381と、サムネイル表示部1382が配置されている。
第一ドアオブジェクト116aについての情報表示には、第一ドアオブジェクト116aの名称と、面積と、幅寸法と、高さ寸法に係る情報が含まれている。
表示/非表示切替ボタン1381、サムネイル表示部1382の機能については、窓オブジェクト表示欄1370における表示/非表示切替ボタン1371と、サムネイル表示部1372と同様であるため説明を省略する。削除ボタンの機能も同様に、窓オブジェクト表示欄1370における削除ボタンと同様であるため説明を省略する。
ベッドオブジェクト表示欄1390には、ベッドオブジェクト121についての情報表示がされているとともに、表示/非表示切替ボタン1391と、サムネイル表示部1392と、削除ボタン1393が配置されている。
ベッドオブジェクト121についての情報表示には、ベッドオブジェクト121の名称と、面積と、幅寸法と、高さ寸法に係る情報が含まれている。その他、幅寸法と直交する長手方向の寸法に係る情報が含まれてもよい。
表示/非表示切替ボタン1391、サムネイル表示部1392の機能については、窓オブジェクト表示欄1370における表示/非表示切替ボタン1371と、サムネイル表示部1372と同様であるため説明を省略する。
削除ボタン1393は、サムネイル表示部1392の右側に配置されており、選択中の図面記号を、平面図形式で表示された見取り図におけるベッドオブジェクト121の上面から削除するためのボタンである。削除ボタン1393は、「ゴミ箱」を想起させるデザインとなっている。削除ボタン1393は、選択中の図面記号がサムネイル表示部1392に表示されている時にのみ、ベッドオブジェクト表示欄1390に表示され、図面記号が選択されていない場合には非表示とされる。
椅子オブジェクト表示欄1400には、椅子オブジェクト124についての情報表示がされているとともに、表示/非表示切替ボタン1401と、サムネイル表示部1402が配置されている。
椅子オブジェクト124についての情報表示には、椅子オブジェクト124の名称と、面積と、幅寸法と、高さ寸法に係る情報が含まれている。
表示/非表示切替ボタン1401、サムネイル表示部1402の機能については、窓オブジェクト表示欄1370における表示/非表示切替ボタン1371と、サムネイル表示部1372と同様であるため説明を省略する。削除ボタンの機能も同様に、窓オブジェクト表示欄1370における削除ボタンと同様であるため説明を省略する。
また、編集対象操作ボタン表示欄135には、第六操作ボタン135fと、第七操作ボタン135gと、第八操作ボタン135hと、が表示される。
第六操作ボタン135fは、編集対象表示欄134に表示されている各オブジェクト表示欄1370~1400に対応する建具や家具等の各オブジェクトを一括して、見取り図上で表示状態にするためのボタンであり、「全て表示」と表示されている。
一方、第七操作ボタン135gは、編集対象表示欄134に表示されている各オブジェクト表示欄に対応する建具や家具等の各オブジェクトを一括して、見取り図上で非表示状態にするためのボタンであり、「全て非表示」と表示されている。
すなわち、編集対象表示欄134に表示されている各オブジェクト表示欄1370~1400に配置された表示/非表示切替ボタン1371~1401は、各オブジェクトの表示・非表示を個別に切り替えるためのものであり、第六操作ボタン135f及び第七操作ボタン135gは、各オブジェクトの表示・非表示を一括して切り替えるためのものである。
第八操作ボタン135hは、編集画面に表示されている3D見取り図の、建具や家具等の各オブジェクトに付与されている名称(例えば「window1」、「door1」、「bed1」)を非表示にするためのボタンであり、「名称を非表示」と表示されている。
すなわち、この第八操作ボタン135hをタップ操作すれば、編集画面に表示されている3D見取り図の各オブジェクトに付与されている名称を非表示にすることができる。なお、もう一度、この第八操作ボタン135hをタップ操作すれば、名称を元のとおりに表示することができる。
(第二操作パネル)
第二操作パネル140は、編集画面の右側(左側でもよい)の中央に配置されており、以下のように、見取り図の編集を行うために必要な複数のオブジェクトを備えている。
まず、第二操作パネル140は、図5に示すように、シャッターボタン141と、写真選択ボタン142と、動画選択ボタン143と、サムネイル表示部144と、を備えている。これらのオブジェクトは、上下に並んで配置されている。
第二操作パネル140によれば、表示デバイス4に表示されている画面を静止画又は動画としてキャプチャするための操作が可能となっている。なお、キャプチャの対象は、各操作パネル130~150等を含む画面全体でもよいし、各操作パネル130~150等を含まない見取り図のみでもよい。すなわち、表示されている画面のレイヤーを選択してキャプチャを行うことができる。
シャッターボタン141は、第二操作パネル140の上下方向中央部に配置され、静止画撮影の場合は、一回タップ操作すればキャプチャが可能で、動画撮影の場合は、撮影開始時のタップ操作と撮影終了時のタップ操作が必要となる。
なお、撮影された静止画又は動画は、メモリーデバイス8に記憶される。
写真選択ボタン142及び動画選択ボタン143は、シャッターボタン141の下方に配置されている。静止画でのキャプチャを行う場合は、写真選択ボタン142をタップ操作してアクティブ化しておく。動画でのキャプチャを行う場合は、動画選択ボタン143をタップ操作してアクティブ化しておくようにする。つまり、写真選択ボタン142と動画選択ボタン143はどちらか一方しかアクティブ化できない。
サムネイル表示部144は、シャッターボタン141の上方に配置されており、直前のキャプチャをサムネイル表示することができる。表示制御プログラム8bが実行されてから一度も撮影が行われていない場合は、図示例のように「未撮影」と表示される。
サムネイル表示部144をタップ操作すると、メモリーデバイス8に記憶された静止画又は動画を、編集画面の上に重ねて拡大表示することができる。
このように撮影された静止画又は動画をメモリーデバイス8に記憶できれば、そのデータを外部に送信するなどして提供することができる。例えばユーザーUがリフォーム会社の担当者であれば、顧客に対して撮影された静止画又は動画のデータを提供できるし、ユーザーUが顧客であっても、リフォーム会社の担当者に撮影された静止画又は動画のデータを提供できる。
(第三操作パネル)
第三操作パネル150は、編集画面の右側(左側でもよい)の下側に配置されており、以下のように、見取り図の編集を行うために必要な複数のオブジェクトを備えている。
まず、第三操作パネル150は、図5等に示すように、3D選択ボタン151と、平面図選択ボタン152と、VR選択ボタン153と、展開図選択ボタン154と、を備えている。これらのオブジェクトは、上下に並んで配置されている。
第三操作パネル150によれば、表示デバイス4に表示されている見取り図の表示形式を切り替えるための操作が可能となっている。
表示デバイス4に表示されている見取り図の表示形式は、3Dの表示形式が初期状態である。3D選択ボタン151は、表示デバイス4に表示されている見取り図の表示形式が3D以外である場合において、ユーザーUが見取り図を3Dの表示形式にしたい場合にタップ操作される。
平面図選択ボタン152は、ユーザーUが表示デバイス4に表示されている見取り図の表示形式を平面図の表示形式にしたい場合にタップ操作される(図18参照)。
VR選択ボタン153は、ユーザーUが表示デバイス4に表示されている見取り図の表示形式をVRの表示形式にしたい場合にタップ操作される(図11,図16参照)。
展開図選択ボタン154は、ユーザーUが表示デバイス4に表示されている見取り図の表示形式を展開図の表示形式にしたい場合にタップ操作される(図19参照)。
また、表示デバイス4に表示されている見取り図の表示形式に対応するボタンは、色が変わる。すなわち、図5の例においては見取り図の表示形式が3Dであるため、3D選択ボタン151の色が、他のボタン152~154と異なる。これにより、表示デバイス4に表示されている見取り図がどの表示形式であるかを判別しやすくなる。
平面図での表示形式、VRでの表示形式、展開図での表示形式はいずれも、見取り図作成プログラム8aを実行して得られた3D見取り図に基づいて作成される。すなわち、表示制御プログラム8bによれば、3Dでの表示形式を基本として作成された見取り図を、他の表示形式に転換する処理が行われる。
平面図での表示形式の見取り図(間取り図、平面図ともいう)は、3D見取り図を上方から下方に向かって見た場合における壁オブジェクトの端面図であり、そこに図面記号を適宜当て嵌めることにより、図18に示すような平面図を作成することができる。換言すれば、3D見取り図から転換した平面図は、3D見取り図における複数の壁オブジェクトの上端面と、3D家具オブジェクトの上面と、壁オブジェクト及び家具オブジェクトに当て嵌められた図面記号と、によって構成されている。
VRでの表示形式の見取り図は、3D見取り図の視点を位置変更して拡大表示することにより、図11,図16に示すようなVR形式の見取り図を作成することができる。3D見取り図における部屋の内部側に視点を位置変更すれば、あたかも部屋の中から各オブジェクトを見ているかのようなVR見取り図にすることができる。また、部屋の中からの視点で各オブジェクトを確認できるので、床オブジェクト119や天井オブジェクト120を確認する場合に好適となる。
展開図は、3D見取り図の壁オブジェクトをバラバラにして並べたことにより、図19に示すような展開図を作成することができる。換言すれば、展開図は、各壁オブジェクトの立面図を並べて表示したものである。
(その他のボタンオブジェクト)
編集画面には、その他にも、見取り図の編集を行うために必要な複数のボタンオブジェクトが配置されている。
このような複数のボタンオブジェクトとしては、図5等に示すように、戻るボタン155と、追加ボタン156と、保存ボタン157と、が挙げられる。
戻るボタン155は、編集画面の左上隅に表示されており、タップ操作することで、トップ画面又は保存データ一覧画面に戻ることができる。
なお、トップ画面は、図示はしないが、スキャンを開始するか、保存データ一覧画面に移行するかを選択できる画面である。トップ画面にてスキャンを開始すると、見取り図作成プログラム8aが起動される。
また、保存データ一覧画面は、図示はしないが、作成された3D見取り図の保存データ(編集データ)が一覧表示された画面である。当該画面では、保存データを複製したり、保存データを削除したり、保存データをメールに添付して外部に送信したりするなどの種々の操作を行うことができる。なお、保存データ一覧画面に表示されている戻るボタン155をタップ操作するとトップ画面に戻ることができる。
追加ボタン156は、3D見取り図に、3D家具オブジェクトを追加する場合にタップ操作される。すなわち、メモリーデバイス8には、上記のように3D見取り図に配置できる複数の3D家具オブジェクトの候補のデータとして、3D家具オブジェクトデータ8kが記憶されている。追加ボタン156をタップ操作すると、3D家具オブジェクトデータ8kの内容をリスト化した3D家具オブジェクト一覧(図示省略)が編集画面の上に重ねて表示され、その中から、ユーザーUが任意の3D家具オブジェクトを選択できるようになっている。そして、ユーザーUによって選択された3D家具オブジェクトは、3D見取り図上に配置される(後述する)。
保存ボタン157は、編集された見取り図のデータをメモリーデバイス8に記憶して保存する場合にタップ操作される。
<3-3.壁厚変更プログラム>
以下に、壁厚変更プログラム8cがコンピューター2に実行させる処理の流れについて説明する。なお、この壁厚変更プログラム8cは、表示制御プログラム8bと連動しており、表示制御プログラム8bに基づく編集画面の表示制御中に、壁厚変更プログラム8cに基づく壁厚の変更処理を行うことができる。
壁厚変更プログラム8cは、図7,図8に示すように、第一操作パネル130の編集対象表示欄134における各壁オブジェクト表示欄1310~1340に設けられた編集ボタン1311~1341をタップ操作し、これにより編集画面の上に重ねて表示される壁編集ダイアログ160において壁厚の編集を行う場合に起動される。
壁編集ダイアログ160は、名称表示部161と、壁厚表示部162と、壁厚変更ボタン163,164と、キャンセルボタン165と、OKボタン166と、閉じるボタン167と、を備えている。
閉じるボタン167は、壁編集ダイアログ160を閉じるときにタップ操作される。
名称表示部161は、壁編集ダイアログ160の上段に配置されており、「名称」と記載された部分の右側に文字入力欄が設けられて構成されている。
文字入力欄をタップ操作すると、キーボードが編集画面の上に重ねて表示される。文字入力欄には、キーボード操作によって任意の文字が入力可能となっている。ただし、壁の名称であること、他の壁との区別が付くことが推奨される。そのため、他の壁と同一の名称にはできないことが望ましい。
壁厚表示部162は、壁編集ダイアログ160の中段に配置されており、「壁の厚さ」と記載された部分の右側に寸法表示欄が設けられている。また、寸法表示欄の右側には、壁厚変更ボタン163,164が左右に並んで配置されている。さらに、キャンセルボタン165及びOKボタン166は、壁編集ダイアログ160の下段において左右に並んで配置されている。
寸法表示欄には、寸法の変更前においては初期値の寸法が入力、表示された状態となっている。なお、本実施形態においては、初期値の寸法は12cmとされているが、これに限定されるものではない。
そして、このような初期値の寸法は、3D見取り図における編集対象の各壁オブジェクトに適用されている。すなわち、スキャンを終えて作成されたばかりの3D見取り図における各壁オブジェクトの見かけの壁厚寸法は、初期値の12cmとされている。
要するに、見取り図作成プログラム8aを実行して作成された3D見取り図における複数の壁オブジェクト111~118には、初期値として例えば12cmの壁厚寸法が設定されている。換言すれば、3D見取り図における複数の壁オブジェクト111~118には予め壁厚の概念が定義付けされており、壁厚変更プログラム8cは、このように3D見取り図に設定されている壁厚を変更できるようになっている。
一方の壁厚変更ボタン163は、壁厚を薄くする場合にタップ操作される第一壁厚変更ボタン163である。1cm単位での壁厚変更が可能となっている。つまり、1回のタップ操作で1cm分、壁厚を薄くすることができる。
なお、壁厚の変更処理が見取り図における見かけの壁厚に反映される場合、第一壁厚変更ボタン163によって壁厚の寸法を低くしすぎると、見取り図における見かけの壁厚が薄くなりすぎてしまう。そのため、第一壁厚変更ボタン163で壁厚を低く(薄く)する場合には下限値が設定されていてもよい。
他方の壁厚変更ボタン164は、壁厚を厚くする場合にタップ操作される第二壁厚変更ボタン164である。1cm単位での壁厚変更が可能となっている。つまり、1回のタップ操作で1cm分、壁厚を厚くすることができる。
なお、壁厚の変更処理が見取り図における見かけの壁厚に反映される場合、第二壁厚変更ボタン164によって壁厚の寸法を大きくしすぎると、見取り図における見かけの壁厚が厚くなりすぎてしまう。そのため、第二壁厚変更ボタン164で壁厚を大きく(厚く)する場合には上限値が設定されていてもよい。
キャンセルボタン165は、壁厚変更をキャンセルする場合にタップ操作される。
OKボタン166は、壁厚変更を実行する場合にタップ操作される。
なお、編集対象とされる壁オブジェクトは、一つでもよいし、複数であってもよい。
編集対象を一つの壁オブジェクト(例えば第一壁オブジェクト111)とする場合は、図7に示すように、第一壁オブジェクト表示欄1310の編集ボタン1311をタップ操作して、壁編集ダイアログ160を表示させる。
一つの第一壁オブジェクト表示欄1310における編集ボタン1311をタップ操作して表示された壁編集ダイアログ160は、一つの第一壁オブジェクト111についてのみ編集が可能となっている。すなわち、一つの壁オブジェクトにおける名称と壁厚の編集が可能となっている。
編集対象を複数の壁オブジェクト(例えば第一壁オブジェクト111、第二壁オブジェクト112、第三壁オブジェクト113)とする場合、まずは、図8に示すように、それぞれが対応する壁オブジェクト表示欄1310,1320,1330をタップ操作(長押し)して選択する。そして、選択された当該壁オブジェクト表示欄1310,1320,1330のうち、いずれか一つの壁オブジェクト表示欄(図8では第一壁オブジェクト表示欄1310)における編集ボタン1311をタップ操作して、壁編集ダイアログ160を表示させる。
複数の壁オブジェクト表示欄1310,1320,1330が選択された状態で編集ボタン1311をタップ操作して表示された壁編集ダイアログ160は、複数の壁オブジェクト表示欄1310,1320,1330の一括編集が可能となっている。ただし、編集可能な項目は、壁厚のみとされている。
壁厚の変更を行う場合は、第一壁厚変更ボタン163又は第二壁厚変更ボタン164をタップ操作して、寸法表示欄に表示されている壁厚寸法を変更する。
ここでキャンセルボタン165をタップ操作すると、寸法表示欄に表示されている壁厚寸法が変更前の状態に戻る処理が行われるか、もしくは、壁編集ダイアログ160を閉じる処理が行われてもよい。
一方、OKボタン166をタップ操作すると、寸法表示欄に表示されている変更後の壁厚寸法が、3D見取り図における編集対象の壁オブジェクトに適用される。このとき、本実施形態においては、3D見取り図における編集対象の壁オブジェクトの見かけの壁厚が実際に変更されるものとする。
ただし、これに限られるものではなく、3D見取り図における編集対象の壁オブジェクトの見かけの壁厚は変更されずに内部データが変更されるものとしてもよい。ただし、平面図での表示形式とされた見取り図については、見かけの壁厚も変更されるように設定されているものとする。
すなわち、壁厚変更プログラム8cがコンピューター2に実行させる処理の流れとしては、まず、ユーザーUが、壁厚の変更を行いたい壁オブジェクトの選択を行った後に、当該壁オブジェクトに対応する壁オブジェクト表示欄に設けられた編集ボタンをタップ操作したときに、編集画面の上に壁編集ダイアログ160を重ねて表示する。
続いて、ユーザーUが、第一壁厚変更ボタン163又は第二壁厚変更ボタン164をタップ操作して、壁厚表示部162の寸法表示欄に表示されている壁厚寸法を変更する。変更した壁厚寸法で問題なければOKボタン166をタップ操作し、そうでなければキャンセルボタン165をタップ操作する。
そして、ユーザーUがOKボタン166をタップ操作して決定された変更後の壁厚寸法を、ユーザーUが選択した壁オブジェクトに適用し、3D見取り図における編集対象の壁オブジェクトの見かけの壁厚を変更する。なお、上記のように、編集対象の壁オブジェクトの見かけの壁厚は変更されずに内部データが変更されるものとした場合には見かけの壁厚は変更しない。ただし、平面図形式の見取り図については見かけの壁厚も変更する。
以上のような壁厚変更プログラム8cは、OKボタン166をタップ操作したときに、壁編集ダイアログ160を自動的に閉じるように設定されていてもよい。
なお、二つ以上の部屋R1,R2,R3をリフォーム対象としてリフォーム支援装置1によってスキャンした場合の壁厚変更プログラム8cによる処理の流れについては後述する。
<3-4.テクスチャマッピングプログラム>
以下に、テクスチャマッピングプログラム8dがコンピューター2に実行させる処理の流れについて説明する。なお、テクスチャマッピングプログラム8dは、表示制御プログラム8bと連動しており、表示制御プログラム8bに基づく編集画面の表示制御中に、テクスチャマッピングプログラム8dに基づくテクスチャのマッピング処理を行うことができる。
テクスチャマッピングプログラム8dは、図9に示すように、第一操作パネル130の編集対象表示欄134における各壁オブジェクト表示欄1310~1340、床オブジェクト表示欄1350、天井オブジェクト表示欄1360の各々に設けられたサムネイル表示部1312~1362をタップ操作し、これにより編集画面の上に重ねて表示されるテクスチャ一覧170の中から任意のテクスチャを選択する場合に起動される。なお、テクスチャ一覧170に表示されるテクスチャは、メモリーデバイス8に記憶されているテクスチャデータ8jである。
また、このようなテクスチャマッピングプログラム8dによれば、任意の壁オブジェクト111~118、床オブジェクト119、天井オブジェクト120に、ユーザーUが選択したテクスチャをマッピングする場合に、操作メニュー174を編集画面の上に重ねて表示できる。操作メニュー174には、貼り替えボタン174aと、色見本追加ボタン174bと、が配置されている。ユーザーUは、自身が選択したテクスチャを、貼り替えボタン174aをタップ操作してオブジェクトの部屋内側面の全体に適用するか(貼り替え)、色見本追加ボタン174bをタップ操作して部分的にテクスチャの見本を追加するか(色見本追加)を選択することができる。
テクスチャ一覧170は、第一グループ選択ボタン171aと、第二グループ選択ボタン171bと、第三グループ選択ボタン171cと、第四グループ選択ボタン171dと、第五グループ選択ボタン171eと、テクスチャ追加ボタン172と、閉じるボタン173と、各グループに属するテクスチャリストと、を備えている。
すなわち、テクスチャ一覧170は、メモリーデバイス8に記憶されているテクスチャデータ8jを、グループ分けして一覧表示できるように構成されている。
閉じるボタン173は、テクスチャ一覧170を閉じるときにタップ操作される。
第一グループ選択ボタン171aは、タイル状内装材に属するテクスチャリストを、テクスチャ一覧170に表示させるためのボタンである。なお、テクスチャ一覧170は、この第一グループ選択ボタン171aが押された状態(アクティブ化された状態)が初期状態である。
なお、タイル状内装材とは、表面デザインがタイル調とされた壁用又は天井用の内装仕上げ材である。テクスチャリストには、このような内装仕上げ材が複数挙げられている。
第一グループ選択ボタン171aには、例えば符号「A(例えばアルファベット)」が付与されている。また、各テクスチャには、テクスチャを判別するための「番号」が付与されている。これにより、ユーザーUが選択したテクスチャを、グループを表す符号と、テクスチャを表す番号で判別することができる。
例えば図5等に示す第一操作パネル130では、第一壁オブジェクト表示欄1310におけるサムネイル表示部1312に、ユーザーUが選択したテクスチャがサムネイル表示されている。そして、その右側には「A-16」と表示されており、ユーザーUが選択したテクスチャが、第一グループであるタイル状内装材Aの16番に該当するテクスチャであることが分かるようになっている。
なお、本実施形態においては、このように符号と番号の羅列でテクスチャを判別するようにしているが、これに限られるものではない。製品名や商標、会社名、色名、デザインの特徴を表すワードなどで判別できるようにしてもよい。
第二グループ選択ボタン171bは、壁用又は天井用の内装仕上げ材であるクロス(壁紙ともいう)に属するテクスチャリストを、テクスチャ一覧170に表示させるためのボタンである。
第二グループ選択ボタン171bには、例えば符号「B」が付与されている。また、各テクスチャには、テクスチャを判別するための「番号」が付与されている。ユーザーUが選択したテクスチャが例えば番号10であれば、この場合、「B-10」が、壁オブジェクト表示欄又は天井オブジェクト表示欄1360におけるサムネイル表示部の横に表示される。
第三グループ選択ボタン171cは、床仕上げ材である木目調床材に属するテクスチャリストを、テクスチャ一覧170に表示させるためのボタンである。
第三グループ選択ボタン171cには、例えば符号「C」が付与されている。また、各テクスチャには、テクスチャを判別するための「番号」が付与されている。ユーザーUが選択したテクスチャが例えば番号20であれば、この場合、「C-20」が、床オブジェクト表示欄1350におけるサムネイル表示部1352の横に表示される。
第四グループ選択ボタン171dは、床仕上げ材である石材調床材に属するテクスチャリストを、テクスチャ一覧170に表示させるためのボタンである。
第四グループ選択ボタン171dには、例えば符号「D」が付与されている。また、各テクスチャには、テクスチャを判別するための「番号」が付与されている。ユーザーUが選択したテクスチャが例えば番号30であれば、この場合、「D-30」が、床オブジェクト表示欄1350におけるサムネイル表示部1352の横に表示される。
第五グループ選択ボタン171eは、ユーザーUがテクスチャデータ8jとしてメモリーデバイス8に記憶させた仕上げ材の追加テクスチャを、テクスチャ一覧170に表示させるためのボタンである。つまり、ユーザーUが気に入った仕上げ材のテクスチャを保存しておき、それを任意のオブジェクトの内側面にマッピングすることができる。
第五グループ選択ボタン171eには、例えば符号「E」が付与されている。また、各テクスチャには、テクスチャを判別するための「番号」が付与されている。ユーザーUが選択したテクスチャが例えば番号40であれば、この場合、「E-40」が、該当のオブジェクト表示欄におけるサムネイル表示部の横に表示される。
テクスチャを、任意のオブジェクトの内側面にマッピングする場合は、該当するオブジェクト表示欄におけるサムネイル表示部をタップ操作する。もしくは、任意のオブジェクトを長押しすることによって操作メニュー174を表示させる。
本実施形態においては、サムネイル表示部をタップ操作してテクスチャ一覧170を表示させ、テクスチャを選択した場合は、上記の色見本追加ボタン174bを押した時と同様に、部分的にテクスチャの見本を追加する「色見本追加」が可能となる。換言すると、サムネイル表示部をタップ操作してテクスチャ一覧170を表示させ、テクスチャを選択した場合は、オブジェクトの部屋内側面の全体にテクスチャを適用する「貼り替え」が出来ない設定となっている。ただし、これに限られるものではなく、「色見本追加」も「貼り替え」も両方ともできるように設定されていてもよい。
一方、操作メニュー174を表示させた場合には、上記のように「色見本追加」と「貼り替え」の両方が選択可能となっている。
テクスチャをオブジェクトの部屋内側面の全体に適用する「貼り替え」を行うと、図9に示すように、3D見取り図における編集対象のオブジェクト(ここでは第五壁オブジェクト115を例示)の部屋内側面の全体にテクスチャが適用される。
オブジェクトの部屋内側面の全体にテクスチャが適用されて貼り替えが行われると、ユーザーUが、リフォーム後のオブジェクトの様子(状態や印象)を把握しやすくなる。つまり、リフォーム後にどのような部屋になるかをイメージしやすくなる。
部分的にテクスチャの見本を追加する「色見本追加」を行うと、図10に示すように、編集画面が、編集対象のオブジェクトの立面図175(展開図と同様)を表示した2Dの編集画面に切り替わり、当該立面図175上に、四角形状の色見本CS1,CS2が追加される。
色見本CS1,CS2は、ドラッグ操作によって、立面図175上で移動させることができ、各色見本CS1,CS2の右上隅に表示された閉じるボタンを押すことで、立面図175上から削除することができる。
図10に示す2Dの編集画面には、立面図175と色見本CS1,CS2の他に、色見本追加ボタン176と、キャンセルボタン177と、OKボタン178と、戻るボタン179と、が設けられている。
色見本追加ボタン176は、立面図175の右斜め上に配置されており、「+色見本の追加」と表示されている。
この色見本追加ボタン176をタップ操作すると、テクスチャ一覧170が、2Dの編集画面の上に重ねて表示される。ユーザーUが、テクスチャ一覧170の中から任意のテクスチャを選択すると、立面図175上に当該選択したテクスチャが追加表示される。図10に示す例においては、例えば色見本CS2の右隣りに配置される。任意のテクスチャを選択すると、テクスチャ一覧170は閉じられる。
キャンセルボタン177は、色見本の追加をキャンセルする場合にタップ操作される。
OKボタン178は、色見本の追加を実行する場合にタップ操作される。
戻るボタン179は、前画面に戻る場合にタップ操作される。すなわち、キャンセルボタン177と戻るボタン179は同様に機能する。なお、OKボタン178をタップ操作したときにも前画面に戻るように設定されていてもよい。
前画面に戻ると、色見本CS1,CS2は、図11(a)に示すように3D見取り図にも反映されることとなる。また、図11(b)に示すように、VRでの表示形式に変更した場合であっても色見本CS1,CS2は反映されるようになっている。
複数の色見本CS1,CS2を、3D見取り図やVR図におけるオブジェクトの部屋内側面に適用できると、これら複数の色見本CS1,CS2を見比べることができるので、部屋10のリフォームに用いる仕上げ材を選択しやすくなる。
(テクスチャ追加処理)
ユーザーUが気に入ったテクスチャを保存する場合は、テクスチャ一覧170におけるテクスチャ追加ボタン172をタップ操作する。すると、リフォーム支援装置1における撮像装置6が起動し、表示デバイス4には撮影画面(図示省略)が表示される。
撮影画面には、撮像装置6によって撮像される映像を背景として、オブジェクトを前景として、オブジェクトを映像に配置してこれらを合成したものが映し出される。撮影画面に配置されるオブジェクトとしては、シャッターボタンと、メモリーデバイス参照ボタンと、戻るボタンと、が少なくとも配置されている。
シャッターボタンをタップ操作して、テクスチャとして追加したいものを静止画として撮影すると、図12に示すような写真編集画面が起動する。もしくは、メモリーデバイス参照ボタンを押すと、メモリーデバイス8に保存されている撮影データ(静止画)を参照することができ、ユーザーUが任意の撮影データを選択することによっても、図12に示すような写真編集画面が起動する。
写真編集画面には、撮影した写真(静止画)もしくはユーザーUが選択した撮影データを背景とし、オブジェクトを前景として、オブジェクトを静止画に配置してこれらを合成したものが映し出される。写真編集画面に配置されるオブジェクトとしては、切り取りエリア表示部180と、切り取りボタン181と、説明表示欄182と、戻るボタン183と、が少なくとも配置されている。
なお、説明表示欄182には、テクスチャを切り取る方法についての説明が記載されている。また、戻るボタン183をタップ操作すると、写真編集画面が閉じて、写真編集画面が起動する直前の画面の上に戻る。
切り取りエリア表示部180は、写真編集画面の中心に配置された四角枠であり、背景の静止画のうち、当該切り取りエリア表示部180内に表示されている部分がテクスチャとして切り抜かれる。
背景に設定された静止画は、ピンチアウト・ピンチインの操作によって拡大や縮小ができ、ドラッグ(スワイプ)・フリックの操作によって位置移動ができる。そのため、このような操作で、切り取りエリア表示部180内に表示されている部分を調整できる。
背景の静止画のうちテクスチャとして切り抜きたい部分が決定したら、切り取りボタン181をタップ操作する(このとき、写真編集画面は閉じられてもよい)。すると、切り取りエリア表示部180内に表示されている部分をテクスチャとして保存するための保存メニューダイアログ190が、写真編集画面もしくは写真編集画面が起動する直前の画面の上に重ねて表示される。
保存メニューダイアログ190は、図13に示すように、追加用のテクスチャとして切り抜いた画像データを表示するテクスチャ表示欄191と、テクスチャ名称表示欄192と、サイズ変更操作部193と、保存ボタン194と、閉じるボタン195と、を備えている。
なお、閉じるボタン195は、保存メニューダイアログ190が閉じるときにタップ操作される。
テクスチャ表示欄191は、写真編集画面で追加用のテクスチャとして切り抜いた画像データを表示する。このテクスチャ表示欄191は、保存メニューダイアログ190の上部の大部分を占めた状態に配置されている。
テクスチャ名称表示欄192は、テクスチャ表示欄191の下に配置されており、「テクスチャの名称」と記載された部分の下に文字入力欄が設けられて構成されている。
文字入力欄をタップ操作すると、キーボードが保存メニューダイアログ190の上に重ねて表示される。文字入力欄には、キーボード操作によって任意の文字が入力可能となっている。ただし、テクスチャの名称であること、他のテクスチャとの区別が付くことが推奨される。そのため、他のテクスチャと同一の名称にはできないことが望ましい。
サイズ変更操作部193は、テクスチャ名称表示欄192の下に配置されており、「テクスチャのサイズ」と記載された部分の下に、切り取った画像データが何cmで表示されるかを表示した寸法表示部(図示例では、50.0cm)と、寸法を変更するための複数の変更ボタン193a~193dと、が設けられて構成されている。
複数の変更ボタン193a~193dは、第一変更ボタン193aと、第二変更ボタン193bと、第三変更ボタン193cと、第四変更ボタン193dと、を有している。
第一変更ボタン193aは、寸法表示部に表示されている寸法をマイナス10cmごと変更するボタンであり、第二変更ボタン193bは、寸法表示部に表示されている寸法をプラス10cmごと変更するボタンである。
第三変更ボタン193cは、寸法表示部に表示されている寸法をマイナス1cmごと変更するボタンであり、第四変更ボタン193dは、寸法表示部に表示されている寸法をプラス1cmごと変更するボタンである。
例えば、寸法表示部に表示されている寸法50.0cmを、65.0cmにしたい場合は、第二変更ボタン193bを1回タップ操作し、第四変更ボタン193dを5回タップ操作する。
切り取った画像データが何cmで表示されるかを決めた後は、保存ボタン194をタップ操作すると、切り取った画像データが、追加テクスチャとしてメモリーデバイス8に保存される。このように追加したテクスチャを、任意のオブジェクトの部屋内側面にマッピングする際は、テクスチャ一覧170における第五グループ選択ボタン171eをタップ操作し、テクスチャ一覧170に表示されたテクスチャリストの中から追加テクスチャを選択する。
なお、以上のようなテクスチャ追加の処理は、テクスチャマッピングプログラム8dとは異なるテクスチャ追加プログラムの実行により行われてもよい。つまり、メモリーデバイス8には、テクスチャ追加プログラムが記憶されて、このテクスチャ追加プログラムがコンピューター2に、以上のようなテクスチャ追加の処理を実行させるようにしてもよいものとする。
<3-5.家具オブジェクト追加プログラム>
以下に、家具オブジェクト追加プログラム8eがコンピューター2に実行させる処理の流れについて説明する。なお、家具オブジェクト追加プログラム8eは、表示制御プログラム8bと連動しており、表示制御プログラム8bに基づく編集画面の表示制御中に、家具オブジェクト追加プログラム8eに基づく3D家具オブジェクトの追加処理を行うことができる。
家具オブジェクト追加プログラム8eは、図5等に示す上記の追加ボタン156をタップ操作し、メモリーデバイス8に記憶されている3D家具オブジェクトデータ8kの内容をリスト化した3D家具オブジェクト一覧(図示省略)が編集画面の上に重ねて表示され、その一覧の中から任意の家具オブジェクトを選択する場合に起動される。
ユーザーUが、3D家具オブジェクト一覧の中から任意の3D家具オブジェクトをタップ操作して選択すると、図14に示すように、3D家具オブジェクト一覧が重ねて表示された編集画面が、部屋10内における家具の配置レイアウト図200を表示した2Dの編集画面に切り替わり、当該配置レイアウト図200上に、ユーザーUが選択した家具オブジェクトF1(平面視の状態)が追加される。
なお、配置レイアウト図200は、床オブジェクト119と、床オブジェクト119上に配置されている平面視の状態になった複数の家具オブジェクト121~125が配置されているが、上記のように、表示/非表示切替ボタン1401によって非表示にすることができる。家具オブジェクトの追加処理を行う場合は、追加したい家具オブジェクトと既に配置されている家具オブジェクトを交換するのか、一緒に配置するのかによって、表示/非表示切替ボタン1401を押すか否かを選択するようにする。
図14に示す例では、スキャン時に配置されていた椅子オブジェクト124が非表示にされ、椅子を表す家具オブジェクトF1が新たに追加されている。
家具オブジェクトF1は、平面視の状態になっており、ドラッグ操作や回転操作によって、配置レイアウト図200上で移動させたり回転させたりすることができる。
図14に示す2Dの編集画面には、配置レイアウト図200と家具オブジェクトF1,121,122,123,125の他に、オブジェクト追加ボタン201と、キャンセルボタン202と、OKボタン203と、戻るボタン204と、が設けられている。
オブジェクト追加ボタン201は、配置レイアウト図200上に、家具オブジェクトを更に追加する場合にタップ操作される。すなわち、例えば机オブジェクト123と椅子オブジェクト124を非表示にしておき、セットの机及び椅子を表す家具オブジェクトを新たに追加したい場合に、まずは机を表す家具オブジェクトを追加し、その後に連続して椅子を表す家具オブジェクトを追加したい場合などに、オブジェクト追加ボタン201を利用することができる。
キャンセルボタン202は、家具オブジェクトの追加をキャンセルする場合にタップ操作される。
OKボタン203は、配置レイアウト図200上に配置された新たな家具オブジェクトの追加を実行する場合にタップ操作される。
戻るボタン204は、前画面に戻る場合にタップ操作される。すなわち、キャンセルボタン202と戻るボタン204は同様に機能する。なお、OKボタン203をタップ操作したときにも前画面に戻るように設定されていてもよい。
前画面に戻ると、新たに追加した家具オブジェクトF1は、図15(a)に示すように3D見取り図にも反映されることとなる。また、図15(b)に示すように、VRでの表示形式に変更した場合であっても新たに追加した家具オブジェクトF1は反映されるようになっている。
家具オブジェクト追加プログラム8eがコンピューター2に実行させる処理の流れとしては、まず、ユーザーUが、追加ボタン156をタップ操作し、3D家具オブジェクト一覧を編集画面上に重ねて表示する。
続いて、ユーザーUが、3D家具オブジェクト一覧の中から任意の3D家具オブジェクトを選択する。すると、それまでの編集画面が、部屋10内における家具の配置レイアウト図200を表示した2D(平面)の編集画面に切り替わり、当該配置レイアウト図200上に、ユーザーUが選択した家具オブジェクトF1が平面視の状態で追加される。
家具オブジェクトF1を、他の家具オブジェクトと重ならない状態で、かつ、配置レイアウト図200上の任意の位置に移動させ、ユーザーUがOKボタン203をタップ操作すると、家具オブジェクトF1が3D見取り図に反映される。キャンセルボタン202をタップ操作すると、家具オブジェクトF1が追加されずに、追加ボタン156を押す前の元の編集画面に戻る。
以上のような家具オブジェクト追加プログラム8eは、2Dの編集画面から元の編集画面に戻る際に、3D家具オブジェクト一覧を自動的に閉じるように設定されていてもよい。
<3-6.記号割り付けプログラム>
以下に、記号割り付けプログラム8fがコンピューター2に実行させる処理の流れについて説明する。なお、記号割り付けプログラム8fは、表示制御プログラム8bと連動しており、表示制御プログラム8bに基づく編集画面の表示制御中に、記号割り付けプログラム8fに基づく図面記号の割り付け処理を行うことができる。
記号割り付けプログラム8fは、図16に示すように、第一操作パネル130における編集対象表示欄134のうち、その他選択ボタン133cをタップ操作したときに表示される各オブジェクト表示欄1370~1400のサムネイル表示部1372~1402をタップ操作した場合に起動される。
サムネイル表示部1372~1402がタップ操作されると、図17に示すような第一図面記号一覧210又は第二図面記号一覧215が、編集画面の上に重ねて表示される。各一覧210,215に表示される図面記号は、メモリーデバイス8に記憶されている図面記号データ8l(建築図面記号)に基づくものである。
第一図面記号一覧210は、家具や設備、器具等のための建築図面記号がリスト化されたものであり、図面記号は、複数の分類ごとに一覧表示できるようになっている。
第一図面記号一覧210の上段には、分類を選択するための選択ボタンが、タブとして並べて表示された選択ボタン表示欄211が配置されている。
そして、選択ボタン表示欄211は、家具の分類に属する図面記号を一覧表示させるための第一選択ボタン211aと、キッチンの分類に属する図面記号を一覧表示させるための第二選択ボタン211bと、ベッドルームの分類に属する図面記号を一覧表示させるための第三選択ボタン211cと、バスルームの分類に属する図面記号を一覧表示させるための第四選択ボタン211dと、その他の分類に属する図面記号を一覧表示させるための第五選択ボタン211eと、を備えている。
第一図面記号一覧210のうち、選択ボタン表示欄211の下方が、図面記号を一覧表示させるためのスペースとなっている。
なお、第一図面記号一覧210のうち、左上には閉じるボタン212が設けられており、この閉じるボタン212をタップ操作すると、第一図面記号一覧210を閉じることができる。
第二図面記号一覧215は、ドアや窓サッシ等の建具のための建築図面記号がリスト化されたものであり、図面記号は、複数の分類ごとに一覧表示できるようになっている。
第二図面記号一覧215の上段には、分類を選択するための選択ボタンが、タブとして並べて表示された選択ボタン表示欄216が配置されている。
そして、選択ボタン表示欄216は、ドアの分類に属する図面記号を一覧表示させるための第一選択ボタン216aと、窓サッシの分類に属する図面記号を一覧表示させるための第二選択ボタン216bと、を備えている。
第二図面記号一覧215のうち、選択ボタン表示欄216の下方が、図面記号を一覧表示させるためのスペースとなっている。
なお、第二図面記号一覧215のうち、左上には閉じるボタン217が設けられており、この閉じるボタン217をタップ操作すると、第二図面記号一覧215を閉じることができる。
各図面記号は、いわゆるベクター画像であり、拡大・縮小しても画質が変化(低下、劣化)しない。つまり、各壁オブジェクト111~118の壁厚が変更されても、その変更分の寸法に対応して拡大・縮小される。
ユーザーUが任意の図面記号を選択すると、その図面記号が、各オブジェクト表示欄1370~1400のサムネイル表示部1372~1402に表示され、平面図形式で表示された見取り図における該当箇所にマッピングされる。
例えばドアは、内開きであるか外開きであるか、開閉方式は何なのか、といった情報は間取りを把握する上で重要であるため、このように図面記号を選択できるのは好ましい。
その他にも、3D見取り図上ではただの直方体で表される家具や設備、器具等のオブジェクトが、このように図面記号が付されることで、平面図形式で表示された見取り図上で、どのような家具や設備、器具等であるかを特定できるようになる。
図18は、3D見取り図を、平面図形式で表示した場合の部屋10の見取り図であり、複数の図面記号が付与されている。
ベッドオブジェクト121には、ベッド用図面記号220が付与されている。このベッド用図面記号220は、枕が二つ並んでいる。そのため、セミダブルサイズ以上の大きさのベッドであることが平面図から判別できるようになっている。
第一棚オブジェクト122には、棚用図面記号221が付与されている。この棚用図面記号221は、引き出し収納が横に二つ並んでいる。そのため、チェスト型の収納家具であることが平面図から判別できるようになっている。
机オブジェクト123には、机用図面記号222が付与されている。この机用図面記号222は、モニターが設置されている。
窓オブジェクト115aには、窓用図面記号223が付与されている。この窓用図面記号223は、厚みが、壁厚よりも薄くなるように設定されており、壁と窓とが判別しやすくなっている。
第一ドアオブジェクト116aには、ドア用図面記号224が付与されている。このドア用図面記号224は、内開き式の開き戸であることが判別できるようになっている。
図18に示すような平面図形式の見取り図では、各壁オブジェクト111~118や窓オブジェクト115a、各ドアオブジェクト116a,118aの幅寸法も同時に表示されるようになっている。これにより、ユーザーUは、部屋の大きさだけでなく、家具や建具等のサイズがイメージしやすくなる。
このような各オブジェクトのサイズ表示は、図19に示すような展開図形式の見取り図でも行われる。なお、展開図形式の見取り図は、全てのオブジェクトが展開表示されるため、全てのオブジェクトが画面に入りきらない。そのため、上下方向にスワイプやフリックの操作を行うことで展開図の移動ができるようになっている。
<3-7.壁統合プログラム>
以下に、壁統合プログラム8gがコンピューター2に実行させる処理の流れについて説明する。なお、壁統合プログラム8gは、見取り図作成プログラム8a及び表示制御プログラム8bと連動しており、見取り図作成プログラム8aに基づく3D見取り図の作成時に、壁統合プログラム8gに基づく壁統合の処理を行うことができ、表示制御プログラム8bに基づく編集画面の表示制御において、統合処理された壁同士を、一つの壁として表示することができる。
また、壁統合プログラム8gは、壁厚変更プログラム8cとも連動しており、壁統合プログラム8gに基づく壁統合の処理が行われた壁の壁厚の変更処理を、壁厚変更プログラム8cに基づいて行うことができる。
壁統合プログラム8gは、特に、二つ以上の部屋R1,R2,R3を連続スキャンして3D見取り図を作成する場合に起動される。
二つ以上の部屋R1,R2,R3の3D見取り図を作成する場合、ユーザーUは、リフォーム支援装置1を用いて、各部屋R1,R2,R3内を連続してスキャンする。
ここで、二つ以上の部屋R1,R2,R3とは、第一部屋R1、第二部屋R2、廊下R3の三つの部屋を指すものとし、第一部屋R1は、上記の部屋10と同一の部屋である。
なお、複数の部屋R1,R2,R3を連続してスキャンする場合は、隣接する壁を順々にスキャンし、なるべく始点と終点が繋がるように連続させてスキャンする。
図20は、例えば、三つの部屋R1,R2,R3を連続してスキャンした場合に、リフォーム支援装置1が認識した壁面及び建具を表している(説明の便宜上、家具類は省略)。
各部屋R1,R2,R3内を連続スキャンして認識された壁面及び建具は、第一部屋R1における第一壁オブジェクト111、第二壁オブジェクト112、第三壁オブジェクト113、第四壁オブジェクト114、第五壁オブジェクト115、窓オブジェクト115a(第一窓オブジェクト115a)、第六壁オブジェクト116、第一ドアオブジェクト116a、第七壁オブジェクト117、第八壁オブジェクト118、第二ドアオブジェクト118a、廊下R3における第九壁オブジェクト309、第十壁オブジェクト310、第十一壁オブジェクト311、第十二壁オブジェクト312、第二部屋R2における第十三壁オブジェクト313、第十四壁オブジェクト314、第十五壁オブジェクト315、第十六壁オブジェクト316、第二窓オブジェクト316a、第十七壁オブジェクト317、第十八壁オブジェクト318、第三ドアオブジェクト318a、第十九壁オブジェクト319、第二十壁オブジェクト320、第四ドアオブジェクト320aである。
なお、壁オブジェクトの下端部で囲まれた部分は床と認識され、壁オブジェクトの上端部で囲まれた部分は天井と認識される。そのため、このように各壁オブジェクトが作成されると、各部屋R1,R2,R3ごとに、床オブジェクト119,322,323と、天井オブジェクト(天井オブジェクト120以外は図示省略)が同時に作成される。
三つの部屋R1,R2,R3を連続してスキャンすると、例えば、第六壁オブジェクト116と第九壁オブジェクト309同士や、第九壁オブジェクト309と第十八壁オブジェクト318同士、第一壁オブジェクト111及び第二壁オブジェクト112と第十三壁オブジェクト313及び第十四壁オブジェクト314同士のように、極めて近傍に隣り合って配置される壁オブジェクト同士が形成される。
このような場合に、各壁オブジェクトが、初期値の壁厚寸法に設定されたり、壁厚変更プログラム8cによって壁厚変更されたりすると、近傍配置された、厚みを持った壁オブジェクト同士が干渉し合う状態になる。仮に、壁厚変更プログラム8cによって各壁オブジェクトの壁厚を厚くすると、隣り合う一方の壁オブジェクトの壁厚が、他方の壁オブジェクトを越えてしまうような不具合も想定される。
そこで、壁統合プログラム8gは、三次元形状計測器7によるスキャンを終えて3D見取り図が作成されるタイミングで、近傍配置された壁オブジェクト同士を統合する処理を行うようにする。
より詳細に説明すると、図20に示すように、隣り合う三つの部屋R1,R2,R3の間には、壁の内部側であるために、三次元形状計測器7ではスキャンしきれない隙間331,332が形成される。すなわち、第一部屋R1及び第二部屋R2と廊下R3との間には第一隙間331が形成され、第一部屋R1と第二部屋R2との間には第二隙間332が形成される。
コンピューター2は、隣り合う壁オブジェクト同士の距離(間隔)が短いと判定される場合、かつ、平行(略平行)に配置されている場合に、これら隣り合う壁オブジェクト同士の間に、部屋空間ではない隙間(第一隙間331や第二隙間332)があることを認識する。そして、コンピューター2は、このような隙間を、部屋R1,R2,R3同士を仕切る仕切壁(第一仕切壁オブジェクト341、第二仕切壁オブジェクト342)であると認識する。さらに、コンピューター2は、面として認識している壁オブジェクトを、仕切壁の側面(壁面)として認識する。
なお、コンピューター2が、隣り合う壁オブジェクト同士の距離(間隔)が短いと判断する寸法は、例えば5cm~30cm程度とする。
図20を例に挙げると、例えば、第一部屋R1と第二部屋R2との間には、第二隙間332が形成される。すなわち、第二隙間332は、第一壁オブジェクト111及び第二壁オブジェクト112と、第十三壁オブジェクト313及び第十四壁オブジェクト314との間に形成されている。
壁統合プログラム8gは、このような第二隙間332を、第一部屋R1と第二部屋R2との間を仕切るための仕切壁(第二仕切壁オブジェクト342)として認識させる処理を行う。
第二仕切壁オブジェクト342は、第一部屋R1側の壁面と第二部屋R2側の壁面とを備えるものである。そのため、壁統合プログラム8gは、第一部屋R1側に位置する第一壁オブジェクト111及び第二壁オブジェクト112を、第二仕切壁オブジェクト342における第一部屋R1側の壁面として認識させる処理を行う。また、壁統合プログラム8gは、第二部屋R2側に位置する第十三壁オブジェクト313及び第十四壁オブジェクト314を、第二仕切壁オブジェクト342における第二部屋R2側の壁面として認識させる処理を行う。
三次元形状計測器7によるスキャンを終えて3D見取り図が作成されるタイミングで、コンピューター2が、壁統合プログラム8gに基づいてこのような処理を行うことで、図21に示すような3D見取り図を作成することができる。
また、図示はしないが、このように第一仕切壁オブジェクト341及び第二仕切壁オブジェクト342が形成されると、コンピューター2は、表示制御プログラム8bによって、第一操作パネル130における編集対象表示欄134に、第一仕切壁オブジェクト341及び第二仕切壁オブジェクト342のための壁オブジェクト表示欄を生成する。
第一仕切壁オブジェクト341及び第二仕切壁オブジェクト342のための壁オブジェクト表示欄には、第一仕切壁オブジェクト341及び第二仕切壁オブジェクト342についての編集を行うのに必要な編集ボタンと、サムネイル表示部と、削除ボタンが適宜配置されている。
また、第一仕切壁オブジェクト341及び第二仕切壁オブジェクト342についての情報表示には、第一仕切壁オブジェクト341及び第二仕切壁オブジェクト342の名称と、壁厚と、面積と、幅寸法と、高さ寸法に係る情報が含まれている。
なお、第一仕切壁オブジェクト341及び第二仕切壁オブジェクト342の壁厚寸法は、他の壁オブジェクトと同様の初期値に設定されている。
また、このような3D見取り図が作成されると、壁厚変更プログラム8cによって第一仕切壁オブジェクト341及び第二仕切壁オブジェクト342の壁厚寸法を、他の壁オブジェクトと同様に変更・調整することができる。加えて、第一仕切壁341オブジェクト及び第二仕切壁オブジェクト342に対する図面記号の割り付けも、他の壁オブジェクトと同様に行うことができる。
さらに、各仕切壁オブジェクトの341,342の一方の壁面と他方の壁面は、異なる壁オブジェクト(111,112・313,314、116,309・309,318)によって構成されているので、テクスチャマッピングの処理もそれぞれの壁オブジェクトに対して行うことができる。
なお、三次元形状計測器7でのスキャン時に、出入口等の開口部が形成された壁の、開口部側縁部(壁の厚み分と同等の幅寸法を有する。)をスキャンすることも可能である。ただし、この場合も、開口部側縁部が一つの壁として認識されて壁オブジェクトが作成されるだけである。そのため、コンピューター2に対し、隣り合う壁オブジェクト同士の間に、部屋空間ではない隙間(第一隙間331や第二隙間332)があることを認識させるためには、隣り合う壁オブジェクト同士の距離(間隔)が短いと判定される場合、かつ、平行に配置されている場合、という条件(定義)付けが必要となる。
また、壁オブジェクトの幅寸法や高さ寸法(縦横寸法)が極端に短いと、その壁オブジェクトは仕切壁としては機能しない。そのため、コンピューター2が、隣り合う壁オブジェクト同士の間に、部屋空間ではない隙間があることを認識する条件として、壁オブジェクトが、ある程度の幅寸法やある程度の高さ寸法を有していることを加えてもよい。
<3-8.部屋分けプログラム>
以下に、部屋分けプログラム8hがコンピューター2に実行させる処理の流れについて説明する。なお、部屋分けプログラム8hは、表示制御プログラム8bと連動しており、表示制御プログラム8bに基づく編集画面の表示制御中に、部屋分けプログラム8hに基づく部屋のグループ分け処理を行うことができる。
部屋分けプログラム8hは、二つ以上の部屋R1,R2,R3を連続してスキャンしたときに3Dモデルとしてレンダリングされた壁オブジェクトが、複数の部屋R1,R2,R3のうちどの部屋に属するものであるかをコンピューター2に認識させるためのプログラムである。つまり、二つ以上の部屋R1,R2,R3を連続してスキャンすると、二つ以上の部屋R1,R2,R3における全ての壁オブジェクトが、一つの部屋グループとしてまとめられる。そこで、部屋グループを追加して複数の部屋グループを作成し、各壁オブジェクトがどの部屋グループに所属するかを設定するためのプログラムである。
このような部屋分けプログラム8gは、二つ以上の部屋R1,R2,R3を連続スキャンして3D見取り図が作成されて、第一操作パネル130における部屋グループ編集ボタン表示欄131のメニューボタン131aをタップ操作し、これにより編集画面の上に重ねて表示される部屋グループ編集ダイアログ230において部屋のグループ分けに係る処理を行う場合に起動される。さらに、第一操作パネル130における編集対象操作ボタン表示欄135の第一操作ボタン135aをタップ操作し、これにより編集画面の上に重ねて表示されるグループ分け用ダイアログ240において部屋のグループ分けに係る処理を行う場合に起動される。
メニューボタン131aをタップ操作すると、図22に示すように、部屋グループ編集ダイアログ230が編集画面の上に重ねて表示される。
部屋グループ編集ダイアログ230は、部屋グループリスト231と、部屋グループ追加ボタン232と、閉じるボタン233,234と、を備えている。
なお、「閉じる」と表示された閉じるボタン233も、部屋グループ編集ダイアログ230の左上隅に配置された閉じるボタン234も、タップ操作を行うと、部屋グループ編集ダイアログ230を閉じる。
部屋グループリスト231は、作成済みの部屋グループが表示される欄であり、部屋グループの個別表示欄には、部屋グループの名称と、名称変更を行いたい場合にタップ操作される名称変更ボタン231aと、部屋グループの削除を行いたい場合にタップ操作される削除ボタン231bと、が配置されている。
なお、部屋グループリスト231には、少なくとも一つの部屋グループの個別表示欄が常に表示されるため、部屋グループリスト231に表示されている部屋グループが一つの状態においては、削除ボタン231bは表示されないものとする。
部屋グループ追加ボタン232は、一回タップ操作するごとに、部屋グループリスト231に、部屋グループの個別表示欄を一つ追加することができる。
追加された部屋グループの個別表示欄は、他の部屋グループと同様に、部屋グループの名称と、名称変更ボタン231aと、削除ボタン231bと、が配置されているものとする。
部屋グループリスト231における名称変更ボタン231aをタップ操作すると、名称編集ダイアログ235が、部屋グループ編集ダイアログ230の上に重ねて表示される。
名称編集ダイアログ235は、文字入力欄236と、キャンセルボタン237と、OKボタン238と、閉じるボタン239と、を備えている。
なお、閉じるボタン239をタップ操作すると、名称編集ダイアログ235が閉じて、編集画面の上に部屋グループ編集ダイアログ230が重ねて表示された画面へと移行する。
文字入力欄236には、部屋グループの名称が記入されており、文字入力欄236をタップ操作すると、キーボードが編集画面の上に重ねて表示される。文字入力欄236には、キーボード操作によって任意の文字が入力可能となっている。ただし、部屋グループの名称であること、他の部屋グループの名称との区別が付くことが推奨される。そのため、他の部屋グループと同一の名称にはできないことが望ましい。
文字入力欄236での文字入力をキャンセルしたい場合には、キャンセルボタン237をタップ操作する。キャンセルボタン237をタップ操作すると、名称編集ダイアログ235が閉じる。
文字入力欄236での編集した部屋グループの名称変更を実行する場合には、OKボタン238をタップ操作する。OKボタン238をタップ操作すると、名称編集ダイアログ235が閉じて、部屋グループ編集ダイアログ230が表示された画面へと移行し、部屋グループの個別表示欄における部屋グループの名称が変更された状態となる。
名称編集ダイアログ235は、名称変更ボタン231aをタップ操作した場合に、部屋グループ編集ダイアログ230の上に重ねて表示されるものとしたが、部屋グループ追加ボタン232をタップ操作したタイミングで表示されてもよい。これにより、ユーザーUに対して、追加された部屋グループの名称の編集を促すことができる。
以上のようにして部屋グループの追加や名称の編集を行い、複数の部屋グループが作成されると、二つ以上の部屋R1,R2,R3を連続してスキャンしたときに認識された複数の壁オブジェクトをグループ分けすることが可能となる。
具体的には、編集対象表示欄134のうち、別の部屋グループに振り分けたい壁オブジェクトの壁オブジェクト表示欄(図23では、壁オブジェクト表示欄1310~1330)をタップ操作したり、3D見取り図に表示されている壁オブジェクトを長押ししたりして選択した後に、第一操作パネル130における編集対象操作ボタン表示欄135の第一操作ボタン135aをタップ操作すると、図23に示すように、グループ分け用ダイアログ240が編集画面の上に重ねて表示される。
グループ分け用ダイアログ240は、第一部屋グループ選択ボタン241と、第二部屋グループ選択ボタン242と、OKボタン243と、閉じるボタン244と、を備えている。
なお、閉じるボタン244をタップ操作すると、グループ分け用ダイアログ240を閉じることができる。
ユーザーUによって選択された壁オブジェクトを、どの部屋グループに振り分けたいかが決まったら、第一部屋グループ選択ボタン241と、第二部屋グループ選択ボタン242のうちいずれか一方をタップ操作し、OKボタン243をタップ操作する。すると、ユーザーUによって選択された壁オブジェクトが、第一部屋グループと第二部屋グループのうちタップ操作を行った方の部屋グループに振り分けられる。OKボタン243をタップ操作すると、グループ分け用ダイアログ240が閉じる。
すなわち、第一部屋グループ選択ボタン241と第二部屋グループ選択ボタン242は、任意の壁オブジェクトを別の部屋グループに振り分ける操作を行うためのボタンである。
なお、上記の部屋グループ編集ダイアログ230において部屋グループを追加した場合には、部屋グループ選択ボタンは、その分だけ追加される。
二つ以上の部屋R1,R2,R3を連続してスキャンしたときに、これら二つ以上の部屋R1,R2,R3における全ての壁オブジェクトが、一つの部屋グループとしてまとめられるが、このように各壁オブジェクトをグループ分けすることで、一つの部屋として認識されていた3D見取り図が、複数の部屋R1,R2,R3を持った住宅としてコンピューター2に認識されることとなる。これにより、住宅としての3D見取り図や平面図形式での見取り図を容易に作成することができるようになる。
なお、本実施形態においては、一つの部屋を構成している複数の壁オブジェクトを、ユーザーUが適宜選択することによって、複数の壁オブジェクトを部屋ごとにグループ分けしているが、これに限られるものではなく、複数の壁オブジェクトを自動的に部屋ごとにグループ分けできるようにしてもよい。すなわち、部屋は、平面視において概ね多角形であることから、部屋を構成している複数の壁を順々に連続してスキャンすると、部屋の3D見取り図も平面視において多角形に形成されることとなる。コンピューター2は、このような平面視において多角形である3D見取り図を一つの部屋と認識することにより、複数の壁オブジェクトを自動的に部屋ごとにグループ分けできるようになる。
<4.有利な効果>
本実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、3D見取り図における壁オブジェクト111~118には、初期値の壁厚が予め設定されているので、3D見取り図は、壁厚についての定義付けが為されている状態となる。また、壁厚変更手段によって変更された3D見取り図における壁オブジェクト111~118の壁厚は、3D見取り図に基づいて生成された平面図形式の見取り図を構成する壁オブジェクト111~118の壁厚に反映されるように設定されているので、平面図形式の見取り図を生成してから壁厚の変更を別途行う必要がなく、3D見取り図上で壁厚の変更を済ませることができる。そして、このように3D見取り図における壁オブジェクト111~118には、壁厚の定義付けとして、壁厚の初期値設定と、壁厚変更を平面図形式の見取り図にも反映する設定が為されているので、3D見取り図から平面図形式の見取り図を正確に、かつ自動的に作成できる。
また、壁厚変更手段は、3D見取り図を構成する複数の壁オブジェクト111~118のうち任意の一つ以上の壁オブジェクト111~118の壁厚を変更可能に構成されているので、建物内部の壁における壁厚にばらつきがある場合にも確実に対応できるとともに、複数の壁オブジェクトを一括で変更したい場合にも対応ができ、利便性が高い。
また、3D見取り図のうち、一方の壁オブジェクトを第一壁面とし、他方の壁オブジェクトを第二壁面とし、一方の壁オブジェクトと他方の壁オブジェクトの間の隙間331,332を仕切壁と認識して、当該仕切壁に対応する仕切壁オブジェクト341,342を作成する壁統合手段を備えているので、三次元形状計測器7では計測しきれない隙間331,332があっても、一方の壁オブジェクトと他方の壁オブジェクトの間の距離が壁厚と同義であることを認識して、仕切壁オブジェクト341,342を確実に作成することができる。そして、このように複数の部屋R1,R2,R3を含む3D見取り図であっても、仕切壁に関する壁厚の定義付けが為されているので、3D見取り図から平面図形式の見取り図を正確に、かつ自動的に作成できる。
また、壁厚変更手段によって壁厚が変更可能な壁オブジェクトに、仕切壁オブジェクト341,342が含まれているので、仕切壁ではない他の壁オブジェクト111~118と同様に、壁厚変更手段によって仕切壁オブジェクト341,342の壁厚を変更することができる。
また、平面図形式の見取り図に対して建築図面記号データを割り付ける記号割り付け手段を備えており、建築図面記号データは、ベクター画像によって構成されているので、拡大・縮小しても画質が変化しないというベクター画像の機能を考慮すると、壁厚変更手段によって各壁オブジェクト111~118の壁厚を変更した場合に、各壁オブジェクト111~118に割り付けられた建築図面記号も、壁厚を変更した分の寸法に応じて拡大・縮小させることができ、その際に画質が低下することがない。そのため、平面図形式の見取り図を生成する際における正確性の向上に貢献できる。
リフォーム支援装置1のコンピューター2は、スマートフォンなどのような携帯型コンピューターによって構成されているところ、近年の携帯型コンピューターが著しく進歩しており、携帯型コンピューターを長期に亘って使用できる上、携帯型コンピューターの消費電力も少ない。そのため、リフォーム支援装置1を用いてリフォーム支援を行うことは、省エネ社会の実現と、二酸化炭素の排出量の削減と、カーボンニュートラルの推進と、脱炭素社会の実現と、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の推進とに貢献する。
1 リフォーム支援装置、2 コンピューター、3 入力デバイス、4 表示デバイス、5 通信器、6 撮像装置、7 三次元形状計測器、8 メモリーデバイス、8a 見取り図作成プログラム、8b 表示制御プログラム、8c 壁厚変更プログラム、8d テクスチャマッピングプログラム、8e 家具オブジェクト追加プログラム、8f 記号割り付けプログラム、8g 壁統合プログラム、8h 部屋分けプログラム
10 部屋、11 第一壁、12 第二壁、13 第三壁、14 第四壁、15 第五壁、15a 窓サッシ、16 第六壁、16a 第一ドア、17 第七壁、18 第八壁、18a 第二ドア、19 床、20 天井、21 ベッド、22 第一棚、23 机、24 椅子、25 第二棚
111 第一壁オブジェクト、112 第二壁オブジェクト、113 第三壁オブジェクト、114 第四壁オブジェクト、115 第五壁オブジェクト、115a 窓オブジェクト、116 第六壁オブジェクト、116a 第一ドアオブジェクト、117 第七壁オブジェクト、118 第八壁オブジェクト、118a 第二ドアオブジェクト、119 床オブジェクト、120 天井オブジェクト、121 ベッドオブジェクト、122 第一棚オブジェクト、123 机オブジェクト、124 椅子オブジェクト、125 第二棚オブジェクト
130 第一操作パネル、131 部屋グループ編集ボタン表示欄、131a メニューボタン、134 編集対象表示欄、135 編集対象操作ボタン表示欄、135a 第一操作ボタン、140 第二操作パネル、150 第三操作パネル、151 3D選択ボタン、152 平面図選択ボタン、153 VR選択ボタン、154 展開図選択ボタン、156 追加ボタン、160 壁編集ダイアログ、161 名称表示部、162 壁厚表示部、163 第一壁厚変更ボタン、164 第二壁厚変更ボタン、170 テクスチャ一覧、174 操作メニュー、190 保存メニューダイアログ、200 配置レイアウト図、210 第一図面記号一覧、215 第二図面記号一覧、220 ベッド用図面記号、221 棚用図面記号、222 机用図面記号、223 窓用図面記号、224 ドア用図面記号、230 部屋グループ編集ダイアログ、231 部屋グループリスト、232 部屋グループ追加ボタン、235 名称編集ダイアログ、240 グループ分け用ダイアログ
R1 第一部屋(部屋10)、R2 第二部屋、R3 廊下
309 第九壁オブジェクト、310 第十壁オブジェクト、311 第十一壁オブジェクト、312 第十二壁オブジェクト、313 第十三壁オブジェクト、314 第十四壁オブジェクト、315 第十五壁オブジェクト、316 第十六壁オブジェクト、317 第十七壁オブジェクト、318 第十八壁オブジェクト、319 第十九壁オブジェクト、320 第二十壁オブジェクト、322 第二床オブジェクト、323 第三床オブジェクト、331 第一隙間、332 第二隙間、341 第一仕切壁オブジェクト、342 第二仕切壁オブジェクト

Claims (5)

  1. 撮像装置によって撮像された建物内部の映像と、三次元形状計測器によって計測された前記建物内部における複数の計測対象点の三次元的な座標値からなる点群データと、から生成された前記建物内部を表す三次元点群データをレンダリングした点群画像を、編集可能な3D見取り図として表示デバイスに表示する表示制御手段と、
    前記3D見取り図のうち、前記建物内部の壁に対応し、当該3D見取り図を構成する壁オブジェクトの壁厚を変更する壁厚変更手段と、を備えており、
    前記3D見取り図における前記壁オブジェクトには、初期値の壁厚が予め設定されており、
    前記表示制御手段は、前記3D見取り図に基づいて平面図形式の見取り図を生成し、かつ、当該平面図形式の見取り図を前記表示デバイスに表示可能に構成され、
    前記壁厚変更手段によって変更された前記3D見取り図における前記壁オブジェクトの壁厚は、前記平面図形式の見取り図を構成する壁オブジェクトの壁厚に反映されるように設定されていることを特徴とするリフォーム支援装置。
  2. 請求項1に記載のリフォーム支援装置において、
    前記3D見取り図は、複数の前記壁オブジェクトによって構成されており、
    前記壁厚変更手段は、前記複数の壁オブジェクトのうち任意の一つ以上の壁オブジェクトの壁厚を変更可能に構成されていることを特徴とするリフォーム支援装置。
  3. 請求項1に記載のリフォーム支援装置において、
    前記建物内部には、仕切壁によって仕切られた状態で隣り合う複数の部屋が設けられ、
    前記仕切壁は、前記複数の部屋のうち一方の部屋に面する第一壁面と、前記複数の部屋のうち他方の部屋に面する第二壁面と、を有しており、
    前記3D見取り図は、前記第一壁面に対応する一方の壁オブジェクトと、前記第二壁面に対応し、前記一方の壁オブジェクトとの間に隙間を空けて配置された他方の壁オブジェクトと、を有しており、
    前記3D見取り図のうち、前記一方の壁オブジェクトを前記第一壁面とし、前記他方の壁オブジェクトを前記第二壁面とし、前記一方の壁オブジェクトと前記他方の壁オブジェクトの間の前記隙間を前記仕切壁と認識して、当該仕切壁に対応する仕切壁オブジェクトを作成する壁統合手段を更に備えていることを特徴とするリフォーム支援装置。
  4. 請求項3に記載のリフォーム支援装置において、
    前記壁厚変更手段によって壁厚が変更可能な前記壁オブジェクトに、前記仕切壁オブジェクトが含まれていることを特徴とするリフォーム支援装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のリフォーム支援装置において、
    前記平面図形式の見取り図に対して建築図面記号データを割り付ける記号割り付け手段を更に備えており、
    前記建築図面記号データは、ベクター画像によって構成されていることを特徴とするリフォーム支援装置。
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CN113129427A (zh) 2019-12-31 2021-07-16 久瓴(上海)智能科技有限公司 建筑模型处理方法、装置、计算机设备及可读存储介质
US20220375170A1 (en) 2021-05-21 2022-11-24 Occipital, Inc. System for generation of floor plans and three-dimensional models

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