JP2018063226A - 肌色評価方法、メーキャップ評価方法、及び化粧料選択方法 - Google Patents

肌色評価方法、メーキャップ評価方法、及び化粧料選択方法 Download PDF

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Abstract

【課題】顔の肌色を的確に評価し、それにより、肌年齢をより的確に評価することを可能にする肌色評価方法を提供する。
【解決手段】肌色評価方法が、被験者の顔の複数の箇所について肌色の明度を測定し、前記測定に基づき、前記明度の分布を特定し、前記明度の分布を、予め取得された所定の年代又は年齢に対応する明度の基準分布と比較し、前記被験者の肌色を評価することを含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、肌色評価方法、メーキャップ評価方法、及び化粧料選択方法に関する。
肌の状態を特定するための手法の1つとして、肌の色(以下、肌色とも言う)の測定(以下、測色という)がある。肌色は、個人差はあるが、加齢によって変化するので、メーキャップに際しては、変化した肌色を考慮する必要がある。そのため、顔の実際の肌色が、どの年代、年齢に相当する肌色なのかを的確に評価して、把握することは重要である。
加齢による肌色の変化については、様々な観点から研究が行われており、例えば、非特許文献1では、顔の特定場所についての加齢による肌色変化の観察を行っており、加齢によって肌の明度が低下することが開示されている。
吉川拓伸、棟方明博、高田定樹、矢口博久、「1990年代における日本人女性の肌色変化」、日本色彩学会誌、第34巻、第2号、2010年、120−130
しかしながら、人によっては、顔全体の肌色の明度が元々低い場合もある。そのため、上記従来技術のように顔の特定場所についての肌色を測定するだけでは、明度の低さが加齢に起因するものなのか、被験者の元々の肌色に起因するのかを判定することはできない。
上記の点に鑑みて、本発明の一形態は、顔の肌色を的確に評価し、それにより、肌年齢をより的確に評価することを可能にする肌色評価方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の一形態による肌色評価方法は、被験者の顔の複数の箇所について肌色の明度を測定し、前記測定に基づき、前記明度の分布を特定し、前記明度の分布を、予め取得された所定の年代又は年齢に対応する明度の基準分布と比較し、前記被験者の肌色を評価することを含む。
本発明の一形態によれば、顔の肌色を的確に評価し、それにより、肌年齢をより的確に評価することが可能となる。
同一人の肌色における色相と明度との相関を示す図である。 若年層及びシニア層それぞれの複数人について、同一人の顔面の肌色分布について測定した色相と明度との関係を示す図である。 若年層とシニア層とでの色相と明度との関係の変化を説明する図である。 本発明の一形態による肌色評価方法を示すフロー図である。 肌色の測定、及びその測定に基づく明度の分布の特定の例を示す図である。 明度の分布と基準分布との比較の例を示す図である。 本発明の一形態による肌色評価方法を示すフロー図である。 色相−明度の相関関係の分布と基準分布との比較の例を示す図である。 本発明の一形態によるメーキャップ評価方法を示すフロー図である。 メーキャップ前とメーキャップ後とでの肌色の評価の比較の例を示す図である。
まず、加齢による肌色分布の変化についてその概要を説明する。
[肌色の分布]
図1は同一人の顔の複数の箇所について肌色を測定し、明度と色相との関係を示した図である。図1の右側のグラフから分かるように、肌色の明度と色相とは、比較的高い相関が有ることが分かる。
表1は、若年層とシニア層の同一人の顔面内の肌色分布を測定し、色相(H)と明度(V)との傾き平均及び相関係数を示した表である。nは測定者の人数である。若年層として20代の健常女性を対象とし、シニア層として、50±5才並びに60代及び70代の健常女性を対象としている。
Figure 2018063226
表1から、同一人における肌色の分布では、色相(H)と明度(V)にも高い相関が認められることがわかる。
[加齢による肌色分布の変化]
図2は、表1に示す測定結果について、色相と明度との関係を図示したものである。
図2から、若年層は色相変化に対する明度の変化は小さく、シニア層は色相変化に対する明度の変化が大きいことが分かる。つまり、図3に示すように、色相は黄みの方向に移動し、赤みの明度が低くなっている。
したがって、予め、各年代または各年齢の平均的な肌の色相と明度との関係の基準分布を得ておいて、被験者の肌色を測定した後、その被験者の色相と明度との関係を示す分布と、基準分布とを比較することにより、顔の実際の肌色が、どの年代、年齢に相当する肌色なのかを的確に評価することができる。その評価に基づき、顔の実際の肌が、どの年代、年齢に相当する肌の状態なのかをより的確に評価することができる、すなわち、肌年齢を評価することができる。例えば、予め年齢(年代)と傾きとの関係に関するデータを得ておいて、各個人の実測データと、その予め準備したデータとを比較することによって、実際の肌年齢を評価することができる。
また、明度に着目すると、若年層は色相が変化しても明度の変化は小さいことから、明度の分布の範囲は狭く、明度の平均値は高くなっている。これに対し、シニア層の明度は色相の変化により大きく変化する(ばらつく)ので、明度の分布範囲は広く、また、明度の平均値は若年層に比べると、低くなっている。
したがって、予め、各年代または各年齢の平均的な肌の明度の基準分布を得ておいて、測定した明度の分布と、明度の基準分布とを比較することにより、測定した明度の分布から、実際の肌年齢を評価することもできる。
本発明の一形態は、上記の結果を利用して、被験者の肌色の特徴を的確に評価することができる肌色評価方法である。以下、本発明の実施形態を詳説する。
[第1の肌色評価方法]
本発明による第1の肌色評価方法では、被験者の顔の複数箇所について肌色の明度をそれぞれ測定し、測定された明度に基づき、被験者についての顔色の明度の分布を特定し、この明度の分布を、予め入力又は記憶された、所定の年代又は年齢に対応する明度の基準分布と比較し、被験者の肌色を評価する。
本形態によって、より的確に、肌の実際の色が対応すると推定される年代又は年齢を求めることができ、これにより、肌年齢をより的確に評価することが可能となる。
具体的には、肌に分光測色計を当てて、複数の箇所の肌をそれぞれ測色する。分光測色計としては、例えば、コニカミノルタ社製のCM2600d等の分光測色計を用いることができる。
また、肌色の明度の測定(測色)は、被験者の顔の肌画像を撮像し、肌画像における複数の箇所についても肌色の明度をそれぞれ測定することによって行うこともできる。図4に、このような肌色測定方法のフロー図を示す。
肌画像の撮像は、一般的なデジタルカメラを用いて行うことができる。その場合、顔の全体を撮像してもよいし、一部を撮像してもよい。
肌色の測定に際しては、色変換ソフトウェアを用いることができる。色変換ソフトウェアとしては、コニカミノルタ社製、CMS−100w Spectra Magic NX等を用いることができる。測色に際しては、色相(H)、明度(V)、彩度(C)の3属性によって色を表す修正マンセル表色系(JIS Z8721−1964)を利用するが、第1の肌色評価方法においては、少なくとも明度のデータを入手すればよい。また、L表色系(JIS Z8729−1994)を利用し、明度としてLを用いることもできる。
このように、本形態では、少ないパラメータを測定するだけで、被験者の肌が、どの年代、年齢に対応するかについての評価を行うことが可能となる。
画像に基づく肌色の測定においては、一被験者の顔の領域において、異なる複数の箇所について測定を行う。この肌色が測定される複数の箇所は、少なくとも4つであることが好ましい。また、この数は、5つ以上であることがより好ましく、8つ以上であることが特に好ましい。
また、肌色が測定される場所は、例えば、図5の左側に示すように、頬、目尻、額、頬下(標準位置)、顎裏の領域からそれぞれ1か所ずつとし、合計5か所とすることができる。このうち、額は、それ以外の場所に比べてメラニンが多く、明度が低いことが知られているので使用を避けるべきである。そのため、額を除いた、頬、目尻、頬下(標準位置)、顎裏の4か所とすることができる。また、上記の5か所又は4か所を測定した各領域において、それぞれ複数の場所で測色することもできる。
(明度の分布)
明度の分布は、例えばグラフ化により特定することができる。例えば、上述のように顔の複数の箇所において測定された各データを、図5の右側(及び図6(b))のグラフに示すように、明度の大きさに応じて一列にプロットしたグラフを作成することができる。
また、上記グラフを作成した上で、又はグラフを作成しなくとも、例えば、明度の頻度分布を求めることによって、明度の分布(明度のバラツキ)を特定することができる。或いは、明度分布を数値化する、すなわち、明度の最大値と最小値との差、明度の分散、明度の標準偏差を求めることによって、明度の分布を特定することもできる。
(基準分布)
本形態による肌色評価方法では、基準分布は、データベースに予め入力又は記憶させることによって取得しておく。基準分布は、年代又は年齢に応じた明度の分布とすることができる。
基準分布を作成するには、例えば20代から70代までの様々な年代、年齢のデータ提供者の肌色を測定することによって行うことができる。例えば、一人のデータ提供者に対して、顔の異なる複数の箇所においてそれぞれ明度の測定を行い、明度の測定値を記録する。そのような個々人のデータを、20代、30代、40代、50代、60代、70代の世代ごとにまとめ、それらを世代ごとの基準分布とすることができる。或いは、1歳ごとにデータをまとめることによって、年齢ごとの基準分布とすることができる。
基準分布は、例えば、図6(a)に示すようなグラフとすることができる。図6(a)のグラフにおいて、G20、G30、G40、G50、G60、G70は、それぞれ20代、30代、40代、50代、60代、70代に相当する明度の分布を示す。
また、様々な年齢、年代の肌から取得した上記のデータに基づき、各年代又は各年齢に対応する明度の頻度分布を作成することもできるし、明度の最大値と最小値との差、明度の分散、明度の標準偏差等を求め、それを基準分布とすることもできる。
基準分布は、ある1つの年代又は年齢について作成された1つの基準分布であってもよく、複数の年代又は年齢について作成された複数の基準分布であってもよい。
(基準分布との比較)
被験者について求めた明度の分布は、上述の基準分布と比較を行うことができる。具体的には、図6に示すように、被験者について求めた明度の分布のグラフG(図6(b))を、基準分布G20〜G70を表示するグラフ(図6(a))と並べて表示することができる。また、図示の2つのグラフを重ねて表示することもできる。これにより、例えば、被験者の実際の肌色が、上記複数の基準分布のうちのどの年代に最も近いかを、視覚的に把握することができる。
上述のように被験者の明度分布を、頻度分布によって特定した場合には、その被験者の頻度分布を、基準の頻度分布と比較することができる。また、被験者の明度分布を数値によって特定した場合、すなわち明度の最大値と最小値との差、明度の分散、及び明度の標準偏差の少なくとも1つを求めた場合には、被験者の明度分布について求めた数値と、上述の基準分布の数値とを比較することができる。
(肌色の評価)
上述のように、基準分布は、ある1つの年代又は年齢について作成された1つの基準分布であってもよく、複数の年代又は年齢について作成された複数の基準分布であってもよい。後者の場合、被験者について特定された明度分布と複数の基準分布とを比較して、複数の基準分布のうち、被験者の明度分布と最も近い基準分布を選択することができる。そして、その最も近い基準分布が対応する年代又は年齢を、その被験者の肌色が相当する年代又は肌色年齢と推定することができる。
なお、被験者の明度分布を数値によって特定した場合、すなわち明度の最大値と最小値との差、明度の分散、及び明度の標準偏差の少なくとも1つを求めた場合には、被験者の明度分布について求めた数値と、上述の基準分布の数値とを比較することができる。その場合、被験者の明度分布を特定する数値が、1つの基準分布の数値より大きいか、小さいか、又は基準分布の数値と等しいかを判定することができる。また、被験者の明度分布を特定する数値が、複数の基準分布のうちどの基準分布と最も近いかを判定することもできる。
本形態によって、被験者の顔の実際の肌色が、どの年代、年齢に相当する肌色なのかを的確に評価することができ、それに基づき、肌年齢をより的確に判定することが可能となる。具体的には、色以外の、肌状態を特定するための他の要素、例えば、シワ、たるみの程度等の判定を行い、その結果を併せて利用することによって、より的確な肌状態の評価、又は肌年齢の判定に役に立てることができる。
[第2の肌色評価方法]
図7に、本発明による第2の肌色評価方法のフロー図を示す。本形態による肌色評価方法は、被験者の顔の肌画像を撮像し、肌画像における複数の箇所について肌色の明度及び色相をそれぞれ測定し、明度及び色相に基づき、被験者について色相と明度との相関関係の分布を特定し、この相関関係の分布を、予め入力又は記憶された、所定の年代又は年齢に対応する色相と明度との相関関係の基準分布と比較し、被験者の肌色を評価するというものである。
本形態によって、より的確に、肌の実際の色が対応すると推定される年代又は年齢を求めることができ、さらに、肌年齢を求めることが可能となる。
(肌画像の撮像及び測色)
肌画像の撮像及び測色については、第1の肌色評価方法と同様に行うことができる。また、測色に際しても、第1の肌色評価方法と同様に、色相(H)、明度(V)、彩度(C)の3属性によって色を表す修正マンセル表色系(JIS Z8721−1964)を利用することができる。色相は、例えば5Rから10YRの範囲を測定することができる。また、L表色系(JIS Z8729−1994)を利用し、明度にLを、色相にはab色相角habを用いることもできる。
本形態においては、少なくとも色相及び明度を測定すればよい。このように、少ないパラメータを測定するだけで、顔の肌色をより的確に把握することができる。
肌色を測定する顔の箇所、その数についても、第1の肌色評価方法と同様である。
(色相と明度との相関関係の分布)
色相と明度との相関関係の分布は、例えばグラフ化することによって特定することができる。例えば、図1を参照して上述したように、顔の複数の箇所で測定された各測色データを、色相を横軸に、明度を縦軸にプロットしたグラフを作成し、一人の被験者の顔の肌色についての色相と明度との相関関係の分布を特定することができる。この際、色相範囲5R〜10YRを、5〜20という数値範囲に対応させて、プロットを行うことができる。
また、上記グラフを作成した上で、又はグラフを作成しなくとも、色相と明度との相関関係の分布は、数値化によって特定することができる。例えば、図1の右側のようなグラフを作成し、そのグラフを直線近似して傾きを求めることもできる。すなわち、y=ax+bという一次関数に近似し、その傾きaを求めることができる。図示の例では、色相と明度との相関関係は、y=0.1386x+4.2621という一次関数に近似され、また、相関係数の2乗(R)は、0.6839になる。
(基準分布)
本形態による方法では、被験者について測定された色相と明度との相関関係の分布の比較対象となる基準分布を、データベースに予め入力又は記憶等しておくことにより、取得しておくことができる。基準分布は、年代又は年齢に応じた色相と明度との相関関係の分布であってよい。この基準分布は、ある年代又はある年齢に対応する1つの基準分布であってもよいし、複数の年代又は年齢に対応する複数の基準分布であってもよい。
基準分布の作成は、上述の第1の肌色評価方法で行ったものと同様に行うことができる。第1の肌色評価方法の基準分布の作成において、明度に加えて色相を測定すればよい。
基準分布は、例えば、図8(a)に示すようなグラフとすることができる。図8(a)のグラフにおいて、G'20、G'30、G'40、G'50、G'60、G'70は、それぞれ20代、30代、40代、50代、60代、70代に相当する色相と明度との相関関係の分布を示す。
また、様々な年齢、年代の肌から取得した上記のデータ又は作成されたグラフに基づき、各年代又は各年齢に対応する色相と明度との相関関係を一次関数に近似した場合の傾きを求めて、それを基準分布とすることもできる。
(基準分布との比較)
色相と明度との相関関係をグラフ化した場合、被験者について求めた相関関係の分布のグラフを、上述の基準分布のグラフと比較することで、比較を行うことができる。具体的には、図8に示すように、被験者について求めた色相と明度との相関関係を示すグラフG'(図8(b))を、基準分布G'20〜G'70(図8(a))と重ねることによって、重畳グラフ図8(c)を作成することができる。また、被験者について求めた色相と明度との相関関係を示すグラフを基準分布と並べて表示してもよい。
これにより、被験者の実際の肌色が、基準分布と比較してどの程度相違しているかを、視覚的に把握することができる。
また、色相と明度との相関関係を数値化した場合には、被験者について求めた数値と、上述の数値化した基準分布とを比較することで、比較を行うことができる。例えば、被験者について求めた傾きと、基準分布の傾きとを数値で比較することができる。
(肌色の評価)
肌色の評価については、第1の肌色評価方法と同様である。
図8の例では、被験者の色相と明度との相関関係の分布を示すグラフG'は、その傾きの度合いが、G'40にほぼ近いと言える。よって、被験者は、ほぼ40代の肌色を有すると評価することができる。
本形態によって、被験者の顔の実際の肌色が、どの年代、年齢に相当する肌色なのかを的確に評価することができ、それに基づき、いわゆる肌年齢をより的確に判定することが可能となる。具体的には、色以外の、肌状態を特定するための他の要素、例えば、シワ、たるみの程度等の判定を行い、その結果を併せて利用することによって、より的確な肌状態の評価、又は肌年齢の判定に役立てることができる。特に、本形態による方法は、美容カウンセリングに等に利用することができる。
[メーキャップ評価方法]
本発明の一形態は、上記の第1又は第2の肌色評価方法を利用したメーキャップ評価方法である。
図12に、本形態のメーキャップ評価方法のフロー図を示す。図9に示す通り、本形態のメーキャップ評価方法は、第1又は第2の肌色評価方法を用いて、被験者のメーキャップ前の顔の肌色を評価し、肌色の評価の後、被験者の顔にメーキャップを施し、メーキャップを施した後、上記肌色評価法と同じ肌色評価方法を用いて、被験者のメーキャップ後の肌色を評価し、メーキャップ前の肌色の評価とメーキャップ後の肌色の評価とを比較して、メーキャップを評価することを含む。
手順として、具体的には、まず、メーキャップをする前の素肌の状態で、被験者の肌色を評価する。その評価の方法は、上述の第1の肌色評価方法であっても第2の肌色評価方法でもよい。続いて、所定のメーキャップを行う。このメーキャップは、ファンデーション処理(コンシーラー等の使用も含む)であってもよいし、ファンデーション処理の前の下地の処理であってもよいし、それらの処理に加えてチーク処理を含むものであってもよい。そして、メーキャップ後、メーキャップ前に行った肌色評価方法と同じ肌色評価方法を用いて、再度肌色の評価を行う。
図10に、一例として、第2の肌色評価方法を用いた場合のメーキャップ評価方法を示す。図10(a)は、上述の第2の肌色評価方法を用いて、メーキャップ前の被験者の肌色の色相と明度との相関関係の分布と基準分布とを比較した図である。この図は、被験者のメーキャップ前の色相と明度との相関関係を示すグラフG't1を、基準分布G'20〜G'70と重ねて得られたグラフであり、図8(c)と同様のグラフである。
図10(b)は、上述の第2の肌色評価方法を用いて、メーキャップ後の被験者の肌色の色相と明度との相関関係の分布と基準分布とを比較した図である。具体的には、被験者のメーキャップ後の色相と明度との相関関係の分布を示すグラフG't2を、基準分布G'20〜G'70と重ねて得られたグラフである。さらに、図10(a)と図10(b)とを重ね合せたものが、図10(c)である。
図10(c)のグラフによれば、被験者の肌色の色相と明度との相関関係の分布について、メーキャップ前のグラフG't1及びメーキャップ後のグラフG't2が重ね合せて表示されているので、メーキャップによってどの程度肌色の分布が変化したのかを視覚的に直ちに把握することができる。
図示の例では、メーキャップ前のグラフG't1に比べてメーキャップ後のグラフG't2の方が、グラフの傾斜が緩やかになっている。つまり、G'30とG'40との間の傾斜度合いを有していたグラフが、G'30の傾斜度合いにより近くなっており、メーキャップ前には、ほぼ40代に評価された肌色が、ほぼ30代に評価されていることが分かる。よって、施したメーキャップが、より若々しい肌色をもたらしたと評価することができる。
本形態によるメーキャップ評価方法は、美容カウンセリングにおいて、特に好適に使用することができる。本形態のメーキャップ評価方法によってメーキャップを評価することにより、使用した化粧料及び/又はメーキャップ手法が若々しい肌色をもたらすものであったかどうか、またどの程度の若々しさをもたらすものであったのかを判断することができる。
[化粧料選択方法]
さらに、本発明の一形態によれば、上記の第1又は第2の肌色評価方法を利用して、化粧料を選択する方法も提供することができる。つまり、高明度の赤色補正材を含む割合が異なる複数の化粧料を準備し、上記の第1又は第2の肌色評価方法の肌色評価方法を用いて、被験者の顔の肌色を評価し、その評価に基づいて、前記複数の化粧料から化粧料を選択する、化粧料選択方法を提供することができる。
上述のように、若年層とシニア層とでの肌色の特色の大きな相違点は、シニア層では、赤味が少なく、赤味の明度が大きく低下している、という点にある。よって、シニア層の肌色をより若々しく見せるためには、少なくとも赤味を増やし且つ明度を上げる補正力のある材料を含む化粧料を使用することが必要となる。
そのため、化粧料の選択の前に、第1又は第2の肌色評価方法を用いて、被験者の顔の肌色を評価することが重要となる。その肌色の評価において、所望される肌色が対応する年代又は年齢を下回っているのであれば、より赤味が増し且つより明度を上げる補正力のある化粧料を選択することができる。
本形態による化粧料選択方法も、美容カウンセリングにおいて好適に使用することができる。この化粧料選択方法は、上記のメーキャップ評価方法と併用することにより、カウンセリングの効果をさらに向上させることができる。

Claims (7)

  1. 被験者の顔の複数の箇所について肌色の明度を測定し、
    前記測定に基づき、前記明度の分布を特定し、
    前記明度の分布を、予め取得された所定の年代又は年齢に対応する明度の基準分布と比較し、
    前記被験者の肌色を評価することを含む、肌色評価方法。
  2. 前記明度の測定は、
    前記被験者の顔の肌画像を撮像し、
    前記肌画像における複数の箇所について肌色の明度を測定することを含む、請求項1に記載の肌色評価方法。
  3. 前記比較することが、前記被験者について特定された明度の分布を、前記基準分布と重ねて又は並べて表示することを含む、請求項1又は2に記載の肌色評価方法。
  4. 被験者の顔の肌画像を撮像し、
    前記肌画像における複数の箇所について肌色の明度及び色相をそれぞれ測定し、
    前記測定に基づき、前記被験者について明度と色相との相関関係の分布を特定し、
    前記相関関係の分布を、予め取得された所定の年代又は年齢に対応する明度と色相との相関関係の基準分布と比較し、
    前記被験者の肌色を評価することを含む、肌色評価方法。
  5. 前記比較することが、前記被験者について特定された明度と色相との相関関係の分布を、前記基準分布と重ねて又は並べて表示することを含む、請求項4に記載の肌色評価方法。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の肌色評価方法を用いて、被験者の顔の肌色を評価し、
    前記肌色の評価の後、前記被験者の顔にメーキャップを施し、
    前記メーキャップを施した後、前記肌色評価方法と同じ肌色評価方法を用いて、前記被験者のメーキャップ後の肌色を評価し、
    前記メーキャップ前の肌色の評価と前記メーキャップ後の肌色の評価とを比較して、前記メーキャップを評価することを含む、メーキャップ評価方法。
  7. 高明度の赤色補正材を含む割合が異なる複数の化粧料を準備し、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の肌色評価方法を用いて、被験者の顔の肌色を評価し、
    前記評価に基づいて、前記複数の化粧料から化粧料を選択する、化粧料選択方法。
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