JP2018063177A - 溶接部材の超音波診断方法 - Google Patents
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Abstract
Description
溶接によって取り付けられた被溶接部材の溶接種類及び前記被溶接部材の状態を評価する溶接部材の超音波診断方法であって、
超音波垂直探触子を用いて溶接部を含む領域を二次元的に測定することにより、前記溶接部の状況情報を取得し、取得した前記溶接部の状況情報に基づいて、前記被溶接部材の溶接種類を判定する溶接種類判定ステップと、
取得した前記溶接部の状況情報に基づいて、前記被溶接部材の状態の評価が可能か否かを判断する可否判断ステップと、
前記可否判断ステップの判断結果に応じて、超音波ビームの入射角度を変えながら前記被溶接部材を測定することにより、前記被溶接部材の状態を判定する状態判定ステップとを備えていることを特徴とする溶接部材の超音波診断方法である。
前記溶接種類判定ステップにおいて、前記超音波垂直探触子として、フェーズドアレイ方式の超音波探触子を用いることを特徴とする請求項1に記載の溶接部材の超音波診断方法である。
前記溶接種類判定ステップにおいて、前記フェーズドアレイ方式の超音波探触子の走査方向に対して直交方向の移動位置情報を取得するエンコーダを用いて、前記溶接部を含む領域を二次元的に測定することを特徴とする請求項2に記載の溶接部材の超音波診断方法である。
前記可否判断ステップにおいて、前記被溶接部材への溶接溶け込み量に基づいて、前記被溶接部材の状態の評価が可能か否かを判断することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の溶接部材の超音波診断方法である。
前記状態判定ステップにおいて、前記被溶接部材の測定にフェーズドアレイ方式の超音波探触子を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の溶接部材の超音波診断方法である。
図1は、診断対象部材の一例を示す斜視図である。診断対象部材は埋込金物1である。埋込金物1は鋼板(板材)からなるプレート2の一方の面(裏面)に、例えば4本の被溶接部材が溶接によって取り付けられている。本実施の形態では、被溶接部材はスタッドジベル3である。ただし、被溶接部材はスタッドジベル以外の部材であってもよい。スタッドジベル3の溶接には、スタッド溶接や隅肉溶接などが用いられる。スタッドジベル3のプレート2側の端部には溶接部4が形成されている。
本実施の形態に係る溶接部材の超音波診断方法は、溶接種類を把握したうえで、スタッドジベル3の状態(例えばスタッドジベル3の長さ及び曲げ状態等)を評価する方法であり、以下に記載する手順に従って実施される。
溶接種類を把握しなければ、上述のように、健全であるはずの隅肉溶接型の埋込金物を「スタッドジベルが切断されている」として、不良と誤判定してしまう。それを避けるためには、まず、溶接種類を把握する必要がある。
本手順では、上記手順1で取得した溶接部の状況情報(溶接状況)に基づいて、スタッドジベル3の状態の評価が可能か否かを判断する。ここでは、スタッドジベル3への溶接溶け込み量に基づいて、スタッドジベル3の長さ及び曲げ等の状態の評価が可能か否かを判断する。すなわち、スタッドジベル3の断面積に対して未溶接部の範囲がどの程度かによって、スタッドジベル3の状態を把握可能か否かが決定される。
本手順は、上記手順2にてスタッドジベル3の状態の評価が可能と判断された場合に実施される。
・曲げによる効果と長さ不足による効果とが重畳した場合、長さ不足であるにも拘わらず十分な長さと測定されて、誤判定をしてしまう。
・曲げがあることは確認できても、曲げ度合までは把握できない。
本実施の形態によれば、垂直超音波プローブを用いて溶接部を含む領域を面的に測定することにより、溶接部の状況情報(溶接状況)を取得し、取得した溶接部の状況情報に基づいて、スタッドジベル3の溶接種類を判定する。これにより、スタッド溶接、隅肉溶接、部分溶接などの溶接種類を明確に把握できる。
1.溶接種類の把握
溶接種類の把握の実施例として、スタッド溶接及び隅肉溶接の例を示す。図4にスタッド溶接及び隅肉溶接の外観を示す。
図7に示す結果を用いて、溶け込み量の評価を行なった。スタッド溶接の場合、被溶接部材の外径とプレートから反射エコーが返ってこない領域(白色の部分)とが一致するため、被溶接部材が完全溶着されている(100%溶接されている)ことが分かる。
被溶接部材の長さを評価する場合は、被溶接部材の底部からのエコー(第一底面波)の計測時間と超音波の音速から長さに換算可能である。しかしながら、被溶接部材が曲げられている場合、垂直に超音波を入射させると、上述のように、モード変換損失が生じるため、第一底面波を確認することが困難である。したがって、本実施例では、PA超音波プローブを用いて入射角度を任意に変更しながら操作することにより計測を行なった。
2 プレート
3 スタッドジベル
4 溶接部
10、12 PA超音波プローブ
16 接触治具
20 エンコーダ
30 超音波探傷装置
D (隅肉溶接部の)外径
M スタッドジベルの断面積
Claims (5)
- 溶接によって取り付けられた被溶接部材の溶接種類及び前記被溶接部材の状態を評価する溶接部材の超音波診断方法であって、
超音波垂直探触子を用いて溶接部を含む領域を二次元的に測定することにより、前記溶接部の状況情報を取得し、取得した前記溶接部の状況情報に基づいて、前記被溶接部材の溶接種類を判定する溶接種類判定ステップと、
取得した前記溶接部の状況情報に基づいて、前記被溶接部材の状態の評価が可能か否かを判断する可否判断ステップと、
前記可否判断ステップの判断結果に応じて、超音波ビームの入射角度を変えながら前記被溶接部材を測定することにより、前記被溶接部材の状態を判定する状態判定ステップとを備えていることを特徴とする溶接部材の超音波診断方法。 - 前記溶接種類判定ステップにおいて、前記超音波垂直探触子として、フェーズドアレイ方式の超音波探触子を用いることを特徴とする請求項1に記載の溶接部材の超音波診断方法。
- 前記溶接種類判定ステップにおいて、前記フェーズドアレイ方式の超音波探触子の走査方向に対して直交方向の移動位置情報を取得するエンコーダを用いて、前記溶接部を含む領域を二次元的に測定することを特徴とする請求項2に記載の溶接部材の超音波診断方法。
- 前記可否判断ステップにおいて、前記被溶接部材への溶接溶け込み量に基づいて、前記被溶接部材の状態の評価が可能か否かを判断することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の溶接部材の超音波診断方法。
- 前記状態判定ステップにおいて、前記被溶接部材の測定にフェーズドアレイ方式の超音波探触子を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の溶接部材の超音波診断方法。
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