JP2018060736A - スイッチ装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】騒音の発生を抑制することができるスイッチ装置及びスイッチ装置を備える電子機器を提供する。【解決手段】スイッチ装置10は、固定接点となる第1固定接点50及び第2固定接点51と、一方の固定接点である第1固定接点50に対して接離する方向に移動可能な可動接点となるメタルドーム52とを備え、メタルドーム52を移動させることで該メタルドーム52と第1固定接点50との間が電気的に接離され、これにより第1固定接点50と第2固定接点51との間が電気的に接続される構成において、第1固定接点50とメタルドーム52との間に、導電性を有するゴム材料で形成された第1導電部54aを持つゴム層54を設けている。【選択図】図3
Description
本発明は、固定接点と可動接点とを有するスイッチ装置及び該スイッチ装置を備えた電子機器に関する。
ノート型PCや携帯電話等の各種電子機器に設けられる入力ボタン等に使用されるスイッチ装置では、例えば基板上で互いに離間して配置された2つの固定接点と、可動接点となるメタルドームとを用いた構成(メタルドームスイッチ)が広く用いられている(例えば特許文献1参照)。メタルドームを用いたスイッチ装置は、メタルドームが押下操作によって弾性変形することで2つの固定接点間が導通される。
ところで上記したようなスイッチ装置では、スイッチがオンされる際には弾性変形して反転したメタルドームと固定接点との間で金属同士の衝突を生じるため、ある程度大きな衝突音が発生する。
この衝突音は、電子機器を自宅等で使用している際には特に問題とはならないが、例えば図書館や電車内等の騒音の発生を抑えたい使用環境下では騒音問題となることがあり、静音化の要望がある。特に、キーボードのキー操作の検出スイッチや、クリック可能なタッチパッドの押下操作の検出スイッチとして上記のような衝突音を生じるスイッチ装置が用いられている場合、これら検出スイッチは使用頻度も多いことから一層の静音化が望まれる。なお、上記のようなメタルドームを用いたスイッチ装置に限らず、金属同士の衝突を生じる構成のスイッチ装置では静音化に対する同様な要望がある。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、騒音の発生を抑制することができるスイッチ装置及びスイッチ装置を備える電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係るスイッチ装置は、固定接点と、該固定接点に対して接離する方向に移動可能な可動接点とを備え、前記可動接点を移動させることで該可動接点と前記固定接点との間が電気的に接離されるスイッチ装置であって、前記固定接点と前記可動接点との間に、導電性を有するゴム材料で形成されたゴム層を設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、固定接点と可動接点との間での金属同士の衝突音の発生を間に介在するゴム層によって吸収・防止することができ、スイッチオン時の騒音の発生を抑制することができる。
前記固定接点は、基板に設けられた第1固定接点と、該第1固定接点から離間した位置で前記基板に設けられた第2固定接点とを有し、前記可動接点は、弾性変形可能なドーム形状に形成され、その外周縁部が前記第2固定接点と電気的に接触配置されて前記第1固定接点を覆うことで、弾性変形した場合に前記第1固定接点と前記第2固定接点との間を電気的に接続するメタルドームを有し、前記ゴム層は、前記第1固定接点の表面又は前記メタルドームの内面に固着された構成であってもよい。これにより、メタルドームが弾性変形して第1固定接点に当接する際の衝突音の発生をゴム層によって吸収・防止することができる。
前記ゴム層は、前記第1固定接点の表面の少なくとも一部を覆うように該第1固定接点と電気的に接触配置された第1導電部と、前記第2固定接点の表面の少なくとも一部を覆うように該第2固定接点と電気的に接触配置された第2導電部とを有する構成であってもよい。そうすると、第1固定接点と可動接点との間の導通と、第2固定接点と可動接点との間の導通を確実に確保しつつ、メタルドームと第1固定接点との間の衝突音の発生をゴム層を構成する第1導電部によって吸収・防止することができる。
前記ゴム層は、絶縁性を有するゴム材料で形成され、前記第1導電部と前記第2導電部との間を電気的に絶縁した状態で連接させる絶縁部を有し、前記ゴム層は、前記第1固定接点の表面及び前記第2固定接点の表面に固着されて該第1固定接点から前記第2固定接点の少なくとも一部までを覆うように延在した構成であってもよい。そうすると、第1導電部と第2導電部との間を確実に絶縁できる。また、互いに離間して配置され、スイッチオフ状態では絶縁されている必要のある第1固定接点と第2固定接点の表面に亘ってゴム層を設けることができる。このため、一般に極めて小型に形成される第1固定接点のみに導電性を持ったゴム層を設ける場合に比べて、ゴム層の配設作業が容易となり、製造効率が向上する。
前記ゴム層は、前記メタルドームの外周縁部よりも外側に突出した位置まで延在しており、前記メタルドームと、前記ゴム層の前記メタルドームの外周縁部よりも外側に突出した部分とを、前記基板上で押さえるシート状部材を備える構成としてもよい。そうすると、メタルドーム及びゴム層をシート状部材によって同時に保持することができ、ゴム層上でのメタルドームの位置ずれやがたつきを防止できる。
本発明に係る電子機器は、上記構成のスイッチ装置を備えることを特徴とする。
この場合、前記スイッチ装置を、タッチ操作を受け付けるタッチパッドに対する押下操作を検出する検出スイッチ又はキーボード装置のキートップに対する押下操作を検出する検出スイッチとして用いた構成としてもよい。そうすると、使用頻度の高いこれら検出スイッチからの騒音の発生を抑制でき、電子機器を効果的に静音化することができる。
本発明によれば、固定接点と可動接点との間での金属同士の衝突音の発生を間に介在するゴム層によって吸収・防止することができ、スイッチオン時の騒音の発生を抑制することができる。
以下、本発明に係るスイッチ装置について、このスイッチ装置を備える電子機器を例示して好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスイッチ装置10を備えた電子機器12の斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態に係るスイッチ装置10を適用したタッチパッド装置14の構成を模式的に示す側面断面図である。
図1に示すように、電子機器12は、タッチパッド装置14及びキーボード装置16を有する本体筐体17と、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置18aを有するディスプレイ筐体18とを備えたノート型PCである。ディスプレイ筐体18は、左右一対のヒンジ19,19により本体筐体17に対して開閉可能に連結されている。
本体筐体17の内部には、図示しない基板、演算処理装置、ハードディスク装置、メモリ等の各種電子部品が収納されている。キーボード装置16の略中央にはポインティングスティック20が設けられている。ポインティングスティック20はディスプレイ装置18aに表示されるカーソル(マウスポインタ)を操作するためのものであり、マウスの代わりとして操作可能な入力手段である。
本実施形態では、上記のようなノート型PCである電子機器12のタッチパッド装置14に対する押下操作を検出する検出スイッチとしてスイッチ装置10を適用した構成を例示する。スイッチ装置10はキーボード装置16のキートップ16aの押下操作を検出するための検出スイッチとして利用してもよく、携帯電話やスマートフォン、タブレット型PC等の各種電子機器に設けられる各種押しボタンに対する検出スイッチやタクトスイッチ等としても利用可能である。
図1及び図2に示すように、タッチパッド装置14は、指先等の接近又は接触によるタッチ操作を受け付けるタッチパッド22と、タッチパッド22の後縁部に沿って並んだ3個の押しボタン24a,24b,24cとを備える。タッチパッド22及び押しボタン24a〜24cは、金属製の板状部材であるベースプレート26の上面側に支持されている。
押しボタン24a〜24cは、ポインティングスティック20又はタッチパッド22によるカーソル操作と連係して機能するものであり、それぞれ一般的なマウスでの左ボタン、中央ボタン、右ボタンに対応するクリック操作ボタンである。各押しボタン24a〜24cは、その後端縁部28がベースプレート26の後端縁部に立脚形成された支持片30に対して回動可能に係合されることで、後端縁部28を支点として揺動可能である(図2参照)。従って、各押しボタン24a〜24cの前端側を押下操作するとその内側に配設されたラバードーム32が圧縮され、これによりベースプレート26の上面に設けられたメンブレンスイッチ等の図示しない検出スイッチがオンされる。後述するスイッチ装置10と同様な構成をこれら押しボタン24a〜24cの検出スイッチとして用いてもよい。
タッチパッド22は、タッチ操作に加えて押下操作によるクリック動作が可能なクリックパッドとして構成されている。タッチパッド22の表面(操作面)の前側には、疑似ボタン領域34a,34bが設定されている。疑似ボタン領域34a,34bは、タッチパッド22の表面上でのそれぞれの領域が座標で定義されたものであり、視認できるものではない。疑似ボタン領域34a,34bのいずれかに指先を接触させた状態でタッチパッド22を押下操作するとスイッチ装置10がオンされ、その疑似ボタン領域34a,34bに対応した処理や表示が行われる。例えば2つの疑似ボタン領域34a,34bは、それぞれ一般的なマウスでの左ボタン、右ボタンに対応する。
図2に示すように、タッチパッド22は、ベースプレート26に対面配置される底面板であるハウジングプレート40と、ハウジングプレート40の上面に積層され、タッチパッド22に対するタッチ操作を検出する基板42と、基板42の上面に積層されたパッドプレート44とを有する3層構造である。
基板42は、ガラス・エポキシ樹脂等からなる平面視矩形状の基板であり、パッドプレート44へのタッチ操作及びタッチパッド22に対する押下操作をスイッチ装置10を介して検出することができる。基板42は、図示しない配線によって本体筐体17内の基板に接続されている。また基板42には、押しボタン24a〜24cからの図示しない配線が接続されている。パッドプレート44は平面視矩形状のガラス板や樹脂板であり、基板42の上面に接着剤や両面テープ等によって固着されている。ハウジングプレート40は平面視矩形状の樹脂板であり、基板42及びパッドプレート44を保持している。
ハウジングプレート40の後端側に設けた爪部40aがベースプレート26の上面を切り起こして形成した支持片46に対して回動可能に係合されることで、この係合部分を支点とし、タッチパッド22がベースプレート26に対して揺動可能とされている。
図2に示すように、スイッチ装置10は、基板42の前端中央部下面に配設されている。スイッチ装置10は、タッチパッド22(基板42)が押下操作されて下降した場合に、ベースプレート26の上面に設けられた押圧突起48によって押圧されてオンされ、所定の検出信号を発信する。
次に、スイッチ装置10の構成及び作用について説明する。
図3は、スイッチ装置10の構成を模式的に示す側面断面図であり、図4は、図3に示すスイッチ装置10の構成を模式的に示す平面図である。また、図5は、図3に示すスイッチ装置10をオンにした状態を模式的に示す側面断面図である。
図3及び図4に示すように、スイッチ装置10は、基板42に設けられた第1固定接点(固定接点)50及び第2固定接点51と、弾性変形することで第1固定接点50と第2固定接点51との間を電気的に接続するメタルドーム(可動接点)52と、第1固定接点50の表面と第2固定接点51の表面の一部とを覆うように設けられたゴム層54とを備える。
第1固定接点50は、基板42上に配設された円形状の接点電極である。第2固定接点51は、基板42上で第1固定接点50から離間した位置で該第1固定接点50の外周を囲むように設けられた円形環状の接点電極である。これら第1固定接点50及び第2固定接点51は、例えば銅箔や銅めっき膜等の金属導体である。
図3に示すようにメタルドーム52が弾性変形していない状態(スイッチオフ状態)で、第1固定接点50及び第2固定接点51にそれぞれ接続された導線56,57間は電気的に離間している。一方、図5に示すようにメタルドーム52が押圧されて弾性変形して反転した状態(スイッチオン状態)で、第1固定接点50と第2固定接点51との間がメタルドーム52によって電気的に接続され、これにより導線56,57間が電気的に接続されて所定のオン信号が発信される。
メタルドーム52は、弾性変形可能なドーム形状の皿ばねであり、例えばステンレス鋼やベリリウム鋼、りん青銅等のばね性を持った金属材料の薄板によって形成されている。メタルドーム52は、その外周縁部がゴム層54を介して第2固定接点51と電気的に接触配置された状態で、その中央部が第1固定接点50から離間し且つ該第1固定接点50を覆うように基板42上に配設されている。メタルドーム52は、必ずしも全体が金属で形成されている必要はなく、例えばドーム形状に形成した弾性変形可能な樹脂の内面に金属薄膜等を形成した構成でもよい。
メタルドーム52は、図3に示す状態から押圧突起48によって押圧されることで弾性変形して反転し、図5に示すようにその中央部内面がゴム層54を介して第1固定接点50と電気的に接続され、これにより第1固定接点50と第2固定接点51との間を電気的に接続する。一方、押圧突起48からの押圧力が解除されると、メタルドーム52は再び図3に示す状態に復元される。
ゴム層54は、第1固定接点50又はメタルドーム52よりも柔軟なゴム部材で形成されており、メタルドーム52が弾性変形して第1固定接点50に当接する際の衝突音を吸収するクッション材(防音材)となる。ゴム層54は、第1固定接点50の表面から第2固定接点51の表面の一部に亘るようにこれら第1固定接点50及び第2固定接点51の表面上に接着等によって固着されている。このためゴム層54は、第1固定接点50と第2固定接点51との間では絶縁性を有して通常時の短絡を回避でき、且つメタルドーム52と第1固定接点50及び第2固定接点51との間では十分な導電性を有する特性を備える必要がある。
そこで、図6に示すように、ゴム層54は、第1導電部54aと、第2導電部54bと、絶縁部54cと、外周絶縁部54dとを有したシート状に形成されている。
第1導電部54aは円形状のゴムシートであり、ゴム層54の中央に配置されている。第1導電部54aは、導電性を有するゴム材料で形成された導電性ゴムである。第1導電部54aは、例えばシリコーンゴムにカーボン粉末等の導電性フィラーが添加された材質である。第2導電部54bは円環形状のゴムシートであり、第1導電部54aの外周側に配置されている。第2導電部54bは、導電性を有するゴム材料で形成され、例えば第1導電部54aと同一材料で構成される。第1導電部54aは、第1固定接点50の少なくとも一部を覆うと共に、第2固定接点51には重ならない形状を有する。第2導電部54bは、第2固定接点51の少なくとも一部を覆うと共に、第1固定接点50には重ならない形状を有する。
絶縁部54cは円環形状のゴムシートであり、第1導電部54aと第2導電部54bとの間を電気的に絶縁した状態で連接している。絶縁部54cは、電気的絶縁性を有するゴム材料で形成された絶縁性ゴムである。絶縁部54cは、例えば電気的絶縁性を持ったシリコーンゴムで形成されている。外周絶縁部54dは、その内側に第1導電部54a、絶縁部54c及び第2導電部54bを囲繞した矩形状のゴムシートである。外周絶縁部54dは、電気的絶縁性を有するゴム材料で形成され、例えば絶縁部54cと同一材料で構成される。絶縁部54cは、1導電部54aと第2導電部54bとの間を電気的に絶縁し、これにより第1固定接点50と第2固定接点51との間を電気的に絶縁する形状を有する。外周絶縁部54dは、メタルドーム52の外周縁部に重ならず、この外周縁部よりも外側となる位置に配置される。外周絶縁部54dは省略してもよい。
ゴム層54は、例えば第1導電部54a及び第2導電部54bを形成する導電性ゴムと、絶縁部54c及び外周絶縁部54dを形成する絶縁性ゴムとの2色成形によって形成される。
ゴム層54を用いることで、図3に示すスイッチオフ状態では第1固定接点50と第2固定接点51との間が短絡することが回避される。また図5に示すスイッチオン状態では第1固定接点50と第2固定接点51との間がゴム層54の第1導電部54a、第2導電部54b及びメタルドーム52を介して電気的に接続される。
図3及び図4に示すように、スイッチ装置10では、ゴム層54がメタルドーム52の外周縁部よりも外側に突出した位置まで延在している。そして、メタルドーム52と、ゴム層54のメタルドーム52の外周縁部よりも外側に突出した部分54eとが基板42上でシート(シート状部材)58によって押さえられている。シート58は、例えばポリエステル等で形成された絶縁性のフィルムである。シート58は、その内面側に塗布された接着剤により、メタルドーム52と、ゴム層54の部分54eと、第2固定接点51のゴム層54の外周縁部から外側に突出した部分51aと接着され、これらを基板42上で押さえ付ける保護シートである。
このようなスイッチ装置10では、タッチパッド22が押下操作されて基板42が下降した際、メタルドーム52が押圧突起48によって押圧されて第1固定接点50と第2固定接点51との間が電気的に接続される(図5参照)。その結果、当該スイッチ装置10がスイッチオン状態となり、タッチパッド22の疑似ボタン領域34a,34bに対応したオン信号が発信される。一方、タッチパッド22への押下操作が解除された場合は、メタルドーム52が再び元のドーム形状に復元され、当該スイッチ装置10はスイッチオフ状態となる。
以上のように、本実施形態に係るスイッチ装置10は、固定接点となる第1固定接点50及び第2固定接点51と、一方の固定接点である第1固定接点50に対して接離する方向に移動可能な可動接点となるメタルドーム52とを備え、メタルドーム52を移動させることで該メタルドーム52と第1固定接点50との間が電気的に接離され、これにより第1固定接点50と第2固定接点51との間が電気的に接続される構成において、第1固定接点50とメタルドーム52との間に、導電性を有するゴム材料で形成された第1導電部54aを持つゴム層54を設けている。
従って、メタルドーム52が押圧操作された際の該メタルドーム52と第1固定接点50との間での金属同士の衝突音の発生を間に介在するゴム層54によって吸収・防止することができ、スイッチオン時の騒音の発生を抑制することができる。この際、ゴム層54はゴム材料によって形成され、第1固定接点50の表面に固着されているため、メタルドーム52と第1固定接点50との間での衝突音の発生をゴム層54によってより確実に抑えることができる。
当該スイッチ装置10では、ゴム層54は、第1固定接点50の表面の少なくとも一部を覆うように第1固定接点50と電気的に接触配置された第1導電部54aと、第2固定接点51の表面の少なくとも一部を覆うように第2固定接点51と電気的に接触配置された第2導電部54bとを有する。さらに、ゴム層54は、絶縁性を有するゴム材料で形成され、第1導電部54aと第2導電部54bとの間を電気的に絶縁した状態で連接させる絶縁部54cを有する。そして、ゴム層54は、第1固定接点50の表面及び第2固定接点51の表面に固着されて第1固定接点50から第2固定接点51の少なくとも一部までを覆うように延在している。すなわち、このようなゴム層54を用いることで、互いに離間して配置され、スイッチオフ状態では絶縁されている必要のある第1固定接点50と第2固定接点51の表面に亘ってゴム層54を設けることができる。このため、一般に極めて小型に形成される第1固定接点50のみに第1導電部54aを設ける場合に比べて、ゴム層54の配設作業が容易となり、製造効率が向上する。この際、ゴム層54は、第1導電部54aと第2導電部54bとの間が電気的に絶縁されているため、メタルドーム52と第1固定接点50との間、及びメタルドーム52と第2固定接点51との間の導通は確保される。
しかもメタルドーム52の外周縁部と第2固定接点51の間にもゴム層54の第2導電部54bを介在させたことにより、メタルドーム52が弾性変形した際に生じる振動やがたつきが第2固定接点51に伝達することを第2導電部54bによって抑制でき、騒音の発生を一層抑制できる。第2導電部54bの外形をメタルドーム52の外形よりも小さく形成し、メタルドーム52を直接的に第2固定接点51上に接触配置した構成としてもよい。
ゴム層54はメタルドーム52の外周縁部よりも外側に突出した位置まで延在しており、メタルドーム52と、ゴム層54のメタルドーム52の外周縁部よりも外側に突出した部分54eとをシート58によって基板42上で押さえている。これにより、メタルドーム52及びゴム層54をシート58によって同時に接着保持できるため、ゴム層54上でのメタルドーム52の位置ずれやがたつきを防止できる。また製造時には、メタルドーム52及びゴム層54をシート58の内面に接着保持した部品アセンブリとして基板42(第1固定接点50及び第2固定接点51)上に配置することができ、製造効率も向上する。
このようなスイッチ装置10をタッチ操作を受け付けるタッチパッド22に対する押下操作を検出する検出スイッチとして、或いはキーボード装置16のキートップ16aに対する押下操作を検出する検出スイッチとして用いることで、使用頻度の高いこれら検出スイッチからの騒音の発生を抑制でき、電子機器12の効果的な静音化が図られる。
図7は、第1変形例に係るスイッチ装置10Aの構成を模式的に示す側面断面図である。
図7に示すように、このスイッチ装置10Aでは、図3に示したゴム層54に代えて、導電部のみで形成されたゴム層60,61を用いている。ゴム層60,61は、導電性を有するゴム材料で形成され、例えば上記した第1導電部54aと同一材料で構成される。
このように、当該スイッチ装置10Aでは、第1固定接点50の表面と第2固定接点51の表面とにそれぞれ離間するように個別にゴム層60,61を配置している。また、第2固定接点51に設けたゴム層61はメタルドーム52の外周縁部よりも外側に突出した位置まで延在しており、メタルドーム52と、ゴム層61のメタルドーム52の外周縁部よりも外側に突出した部分61aとが基板42上でシート58によって押さえられている。
ゴム層60,61は、シート状に形成した導電性ゴムを第1固定接点50の表面と第2固定接点51の表面とに接着等で固着してもよく、又はシルクスクリーン印刷やインクジェット印刷等によって導電性ゴムを第1固定接点50の表面と第2固定接点51の表面とに印刷(塗布)することで形成してもよい。第1固定接点50の表面にゴム層60を設ける代わりに、図7中に2点鎖線で示すようにメタルドーム52の中央部内面にゴム層60を設けてもよい。
従って、このようなスイッチ装置10Aにおいても、メタルドーム52と第1固定接点50との間の衝突音がゴム層60によって吸収され、騒音の発生が抑制される。さらにメタルドーム52の弾性変形時に生じる振動やがたつきがその外周縁部から第2固定接点51に伝達することを、該外周縁部と第2固定接点51との間に介在するゴム層61によって抑制できる。
図8は、第2変形例に係るスイッチ装置10Bの構成を模式的に示す側面断面図である。
図8に示すように、このスイッチ装置10Bは、図7に示すスイッチ装置10Aの第2固定接点51上のゴム層61を省略し、メタルドーム52の外周縁部を第2固定接点51上に直接配置した構成である。従って、このようなスイッチ装置10Bにおいても、メタルドーム52と第1固定接点50との間の衝突音がゴム層60によって効果的に吸収され、騒音の発生が抑制される。
図9は、第3変形例に係るスイッチ装置10Cの構成を模式的に示す側面断面図である。
図9に示すように、このスイッチ装置10Cは、基板42に設けられた固定接点62と、弾性変形することで固定接点62との間で電気的に接続される可動接点64と、固定接点62の表面を覆うように設けられたゴム層66とを備える。ゴム層66は、導電性を有するゴム材料で形成され、例えば上記した第1導電部54aと同一材料で構成される。
固定接点62は、基板42上に配設された接点電極であり、例えば銅箔や銅めっき膜等の金属導体である。可動接点64は、弾性変形可能な板ばね状部材であり、例えば銅板やステンレス鋼等の薄板を屈曲させて形成されている。ゴム層66は、シート状に形成した導電性ゴムを固定接点62の表面に接着や印刷(塗布)によって固着したものであり、固定接点62の表面にゴム層66を設ける代わりに、図9中に2点鎖線で示すように可動接点64の先端部内面にゴム層66を設けてもよい。
このスイッチ装置10Cでは、図9に示すように可動接点64が弾性変形していない状態(スイッチオフ状態)で、固定接点62及び可動接点64にそれぞれ接続された導線68,69間は電気的に離間している。一方、可動接点64が弾性変形された状態(スイッチオン状態)で、固定接点62と可動接点64との間が電気的に接続され、導線68,69間も電気的に接続される。従って、このようなスイッチ装置10Cにおいても、可動接点64と固定接点62との間の衝突音がゴム層66によって効果的に吸収され、騒音の発生が抑制される。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10,10A〜10C スイッチ装置
12 電子機器
14 タッチパッド装置
16 キーボード装置
16a キートップ
17 本体筐体
18 ディスプレイ筐体
20 ポインティングスティック
22 タッチパッド
26 ベースプレート
42 基板
48 押圧突起
50 第1固定接点
51 第2固定接点
51a,54e,61a 部分
52 メタルドーム
54,60,61,66 ゴム層
54a 第1導電部
54b 第2導電部
54c 絶縁部
54d 外周絶縁部
56,57,68,69 導線
58 シート
62 固定接点
64 可動接点
12 電子機器
14 タッチパッド装置
16 キーボード装置
16a キートップ
17 本体筐体
18 ディスプレイ筐体
20 ポインティングスティック
22 タッチパッド
26 ベースプレート
42 基板
48 押圧突起
50 第1固定接点
51 第2固定接点
51a,54e,61a 部分
52 メタルドーム
54,60,61,66 ゴム層
54a 第1導電部
54b 第2導電部
54c 絶縁部
54d 外周絶縁部
56,57,68,69 導線
58 シート
62 固定接点
64 可動接点
Claims (7)
- 固定接点と、該固定接点に対して接離する方向に移動可能な可動接点とを備え、前記可動接点を移動させることで該可動接点と前記固定接点との間が電気的に接離されるスイッチ装置であって、
前記固定接点と前記可動接点との間に、導電性を有するゴム材料で形成されたゴム層を設けたことを特徴とするスイッチ装置。 - 請求項1記載のスイッチ装置において、
前記固定接点は、基板に設けられた第1固定接点と、該第1固定接点から離間した位置で前記基板に設けられた第2固定接点とを有し、
前記可動接点は、弾性変形可能なドーム形状に形成され、その外周縁部が前記第2固定接点と電気的に接触配置されて前記第1固定接点を覆うことで、弾性変形した場合に前記第1固定接点と前記第2固定接点との間を電気的に接続するメタルドームを有し、
前記ゴム層は、前記第1固定接点の表面又は前記メタルドームの内面に固着されていることを特徴とするスイッチ装置。 - 請求項2記載のスイッチ装置において、
前記ゴム層は、前記第1固定接点の表面の少なくとも一部を覆うように該第1固定接点と電気的に接触配置された第1導電部と、前記第2固定接点の表面の少なくとも一部を覆うように該第2固定接点と電気的に接触配置された第2導電部とを有することを特徴とするスイッチ装置。 - 請求項3記載のスイッチ装置において、
前記ゴム層は、絶縁性を有するゴム材料で形成され、前記第1導電部と前記第2導電部との間を電気的に絶縁した状態で連接させる絶縁部を有し、
前記ゴム層は、前記第1固定接点の表面及び前記第2固定接点の表面に固着されて該第1固定接点から前記第2固定接点の少なくとも一部までを覆うように延在していることを特徴とするスイッチ装置。 - 請求項2〜4のいずれか1項に記載のスイッチ装置において、
前記ゴム層は、前記メタルドームの外周縁部よりも外側に突出した位置まで延在しており、
前記メタルドームと、前記ゴム層の前記メタルドームの外周縁部よりも外側に突出した部分とを、前記基板上で押さえるシート状部材を備えることを特徴とするスイッチ装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のスイッチ装置を備えることを特徴とする電子機器。
- 請求項6記載の電子機器において、
前記スイッチ装置を、タッチ操作を受け付けるタッチパッドに対する押下操作を検出する検出スイッチ又はキーボード装置のキートップに対する押下操作を検出する検出スイッチとして用いたことを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016198801A JP2018060736A (ja) | 2016-10-07 | 2016-10-07 | スイッチ装置及び電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016198801A JP2018060736A (ja) | 2016-10-07 | 2016-10-07 | スイッチ装置及び電子機器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018060736A true JP2018060736A (ja) | 2018-04-12 |
Family
ID=61908908
Family Applications (1)
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JP2016198801A Pending JP2018060736A (ja) | 2016-10-07 | 2016-10-07 | スイッチ装置及び電子機器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2018060736A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108695093A (zh) * | 2018-07-31 | 2018-10-23 | 深圳市汇创达科技股份有限公司 | 消音按键模组、电子设备及实现方法 |
CN111045533A (zh) * | 2018-10-12 | 2020-04-21 | 致伸科技股份有限公司 | 触控板模块以及具有触控板模块的电子计算机 |
CN111198628A (zh) * | 2018-11-16 | 2020-05-26 | 致伸科技股份有限公司 | 触控板模块以及具有触控板模块的电子计算机 |
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2016
- 2016-10-07 JP JP2016198801A patent/JP2018060736A/ja active Pending
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