JP2018060284A - タッチパネル - Google Patents
タッチパネル Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018060284A JP2018060284A JP2016195817A JP2016195817A JP2018060284A JP 2018060284 A JP2018060284 A JP 2018060284A JP 2016195817 A JP2016195817 A JP 2016195817A JP 2016195817 A JP2016195817 A JP 2016195817A JP 2018060284 A JP2018060284 A JP 2018060284A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- substrate
- transmission
- wiring
- lead
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Position Input By Displaying (AREA)
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
- Push-Button Switches (AREA)
- Multi-Conductor Connections (AREA)
Abstract
【課題】電極構造として基板の同一面上に2方向に直交して配置される送信電極及び受信電極を有するシングルレイヤー構造のタッチパネルにおいて、フレキシブル基板上まで引き出される配線数を削減して製造コストを削減すること。【解決手段】基板11の端部に設けられるフレキシブル基板16に配置された送信用接続端子17aと接続される送信用引き出し配線15aの表面に形成されたオーバーコート層にコンタクト孔14aを形成することで、送信電極12を構成する送信電極要素12aのうち、関連する電極要素が電気的に接続されるようになる。【選択図】図1
Description
本発明は、指先の多点検出が可能な投影型静電容量方式のタッチパネルに関するものである。
近年、携帯電話、スマートデバイス(例えばタブレット型端末や電子ブックリーダーなど)、カーナビゲーションシステムなどの電子機器には、インタフェースの一形態として、直感的な操作ができる点、耐久性に優れる点を利点とするタッチセンサ機能を備えたパネル(タッチパネル)を具備する表示装置(タッチパネルデバイス)が搭載されている。
タッチパネルは、指やスタイラスなどの指示体によるタッチを検出し、そのタッチ位置の座標を特定する位置入力装置であり、近年では、指先が近づくとその付近の電極の静電容量変化を縦横2つの電極列からタッチパネル上の位置座標として検知する投影型静電容量方式のタッチパネルの需要が拡大してきている。
下記特許文献1には、投影型静電容量方式のタッチパネルについて開示されている。このタッチパネルは、ガラス基板表面に導電体が近づいたことを検出するための複数の検出電極と、検出電極に電気的に接続して検出信号を外部回路に伝達するための配線電極が形成されたセンサ部が、ガラス基板の裏面側に設けられている。
特許文献1の電極構造はOGS(One Glass Solution)方式であり、フォトリソグラフィ技術を用いて基板上に第1の方向に沿って配置された電極(送信電極)と第2の方向に沿って配置された電極(受信電極)を形成し、送信電極と受信電極との交差部分において各電極を導通させるようにブリッジ構造を用いているため、製造コストが嵩むという問題がある。また、OGS方式で採用される電極間の配線構造であるブリッジ構造が外部から視認されてしまい、タッチパネルデバイスとしてのディスプレイ品質の低下を招く虞がある。
そこで、下記特許文献2に開示されるように、電極構造として基板の同一面上においてX方向に互いに平行な電極と、Y方向に互いに平行な電極とを配設する形態(所謂、シングルレイヤー構造)とすることで、特許文献1における二層目のフォトリソグラフィ処理が不要となり、製造コストを削減することが可能となる。
ところで、特許文献2に開示されるように、電極構造をシングルレイヤー構造とした場合、基板の同一面上に2種類の電極が配設されているため、各電極に導通させる引き出し配線を電極の数分だけ引き出す必要がある。
特許文献2の電極構造では、同一面上に形成された多数の電極のそれぞれから引き回された配線をフレキシブル基板上で絶縁層を介して重ねているが、この方法ではフレキシブル基板のサイズが大型化し、該基板の設置時に使用するACF(Anisotropic Conductive Film )などの部品の量が増えて製造コストが嵩んでしまうという問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、電極構造として基板の同一面上に2方向に直交する電極が配設されたシングルレイヤー構造において、ガラス基板上からフレキシブル基板に引き出される引き出し端子数を削減して製造コストを安価に抑えることのできるタッチパネルを提供することを目的としている。
上記した目的を達成するため、本発明に係る第1の態様は、表裏面を有する透明な基板と、
前記基板の裏面の操作領域内において、第1の方向に沿って複数の送信電極要素が配列され、各列が前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って互いに平行に配置された複数の第1の電極と、
前記基板の裏面の操作領域内において、前記第2の方向に沿って複数の受信電極要素が配列され、各列が前記第1の方向に沿って互いに平行に配置された複数の第2の電極と、
前記第1の電極から前記基板の裏面側における前記操作領域の外側に引き回される第1引き出し配線と、
前記第2の電極から前記操作領域の外側まで引き回される第2引き出し配線と、
前記第1の電極を構成する送信電極要素のうち、関連する送信電極要素同士を互い導通させる不透明な導通用配線と、
表面に形成された前記導通用配線が前記基板の表面側から視認されないように形成される第1の絶縁層と、
を備えることを特徴とする、タッチパネルである。
前記基板の裏面の操作領域内において、第1の方向に沿って複数の送信電極要素が配列され、各列が前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って互いに平行に配置された複数の第1の電極と、
前記基板の裏面の操作領域内において、前記第2の方向に沿って複数の受信電極要素が配列され、各列が前記第1の方向に沿って互いに平行に配置された複数の第2の電極と、
前記第1の電極から前記基板の裏面側における前記操作領域の外側に引き回される第1引き出し配線と、
前記第2の電極から前記操作領域の外側まで引き回される第2引き出し配線と、
前記第1の電極を構成する送信電極要素のうち、関連する送信電極要素同士を互い導通させる不透明な導通用配線と、
表面に形成された前記導通用配線が前記基板の表面側から視認されないように形成される第1の絶縁層と、
を備えることを特徴とする、タッチパネルである。
本発明に係る第2の態様は、表裏面を有する透明な基板と、
前記基板の裏面の操作領域内において、第1の方向に沿って複数の送信電極要素が配列され、各列が前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って互いに平行に配置された複数の第1の電極と、
前記基板の裏面の操作領域内において、前記第2の方向に沿って複数の受信電極要素が配列され、各列が前記第1の方向に沿って互いに平行に配置された複数の第2の電極と、
前記第1の電極から前記基板の裏面側における前記操作領域の外側に引き回される第1引き出し配線と、
前記第2の電極から前記操作領域の外側まで引き回される第2引き出し配線と、
前記第1の電極を構成する送信電極要素のうち、関連する送信電極要素同士を互いに導通させる不透明な導通用配線と、
表面に形成された前記導通用配線が前記基板の表面側から視認されないように形成される第1の絶縁層と、
前記第1の絶縁層の表面に形成された前記第1引き出し配線及び前記第2引き出し配線を覆うように形成される第2の絶縁層と、
を備え、
前記導通用配線が、前記第2の絶縁層の表面における導通位置に形成されたスルーホールを介して導通されることを特徴とする、タッチパネルである。
前記基板の裏面の操作領域内において、第1の方向に沿って複数の送信電極要素が配列され、各列が前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って互いに平行に配置された複数の第1の電極と、
前記基板の裏面の操作領域内において、前記第2の方向に沿って複数の受信電極要素が配列され、各列が前記第1の方向に沿って互いに平行に配置された複数の第2の電極と、
前記第1の電極から前記基板の裏面側における前記操作領域の外側に引き回される第1引き出し配線と、
前記第2の電極から前記操作領域の外側まで引き回される第2引き出し配線と、
前記第1の電極を構成する送信電極要素のうち、関連する送信電極要素同士を互いに導通させる不透明な導通用配線と、
表面に形成された前記導通用配線が前記基板の表面側から視認されないように形成される第1の絶縁層と、
前記第1の絶縁層の表面に形成された前記第1引き出し配線及び前記第2引き出し配線を覆うように形成される第2の絶縁層と、
を備え、
前記導通用配線が、前記第2の絶縁層の表面における導通位置に形成されたスルーホールを介して導通されることを特徴とする、タッチパネルである。
本発明によれば、表裏面を有する透明な基板の裏面の操作領域内において、基板の裏面の操作領域内において、第1の方向に沿って配列された送信電極要素で構成される第1の電極における各送信電極要素のうち、関連する電極要素同士が、第1の絶縁層の表面に形成される導通用配線を介して互いに接続されるとともに、この導通用配線が第1接続端子と接続される第1引き出し配線と導通される構造であるため、フレキシブル基板に設けられる接続端子の設置数が少なくすることができ、フレキシブル基板のサイズ縮小が可能となる。これにより、フレキシブル基板を設置する際に使用するACFなどの部品の量が削減できるため、結果としてタッチパネル製造時のコストを安く抑えることができる。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態によって本発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者などにより考え得る実施可能な他の形態、実施例及び運用技術などは全て本発明の範疇に含まれるものとする。
また、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺、縦横の寸法比、形状などについて、実物から変更し模式的に表現される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
なお、本明細書において、添付する各図を参照した以下の説明において、方向乃至位置を示すために上、下、左、右の語を使用した場合、これはユーザが各図を図示の通りに見た場合の上、下、左、右に一致する。
本実施形態におけるタッチパネル1は、指先が近づくとその付近の電極の静電容量変化を縦横2つの電極列からタッチパネル1上の位置座標を検知する指先の多点検出が可能な投影型静電容量方式を採用したものであり、タッチパネルデバイスとして製造される際に、表示装置(液晶ディスプレイやELディスプレイなど各種表示デバイス)に接着或いは重ねて配置される。
まず、本発明に係るタッチパネル1の構成について説明する。なお、本実施形態のタッチパネル1の形状としては、例えば矩形(長方形、正方形)、円形、楕円形、多角形など、作製されるタッチパネルデバイスの形状に合わせて任意に設計可能である。
図1に示すように、本実施形態のタッチパネル1は、透光性を有する基板11の裏面(操作面となる表面11bと対向する面)11aに、第1の電極となる送信電極(TX)12及び第2の電極となる受信電極(RX)13が同一面上に形成されるシングルレイヤー構造を成している。また、基板11の端部に設けられ外部の制御回路(図示せず)などと接続されるフレキシブル基板16を備えている。
本発明では、電極構造をシングルレイヤー構造にすることで、電極間の配線構造であるブリッジ構造を取る必要が無いため、光透過しない材料で形成されたブリッジ配線を外部から視認される心配がなくタッチパネルデバイスとしてのディスプレイ品質が向上し、さらに引き出し配線15を一辺に集約することができるため、狭額縁化を図ることができる。
基板11は、透光性を有する絶縁性材料で形成され、例えばガラス式又はフィルム式が用いられる。ガラス式の基板11としては、例えば無アルカリガラス、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラスなどを用いる。また、フィルム式の基板11としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネイト(PC)などの透明樹脂材料を用いる。
操作者からのビューエリアとなる操作領域E1に相当する基板11の裏面11aには、電極部として送信電極12と受信電極13が形成される。なお、本実施形態において、操作領域E1とは、実際にユーザによって操作される基板11の表面(操作面)11bのみを示すものではなく、操作面11bと対向する送信電極12及び受信電極13が形成される裏面11aの電極形成領域のことも示している。
送信電極12は、基板11の裏面11aにおいて、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料をフォトリソグラフィ技術などでレジストをパターニングした後にエッチング処理し、第1の方向となるX方向(図1中の左右(横)方向)に沿って複数配置された第1電極要素となる送信電極要素12aで構成される。また、送信電極12は、基板11上においてX方向と交差する第2の方向となるY方向(図1中の上下(縦)方向)に沿って互いに平行に配置される。
図1では、送信電極12を構成する送信電極要素12aがX方向に沿って横に3つ配置され、さらに各送信電極12がY方向に沿って平行に3列配置した例であり、送信電極12毎に異なるハッチを施して3つの送信電極12を表現している。また、送信電極要素12aの形状は、図1に示す菱形に限定されず、丸形状、矩形状、多角形状など任意に設計可能である。
受信電極13は、基板11の裏面11aにおいて、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料をフォトリソグラフィ技術などでレジストをパターニングした後にエッチング処理し、Y方向に沿って複数配置された第2電極要素となる受信電極要素13aで構成される。また、受信電極13は、基板11上においてX方向に沿って互いに平行に配置される。さらに、各受信電極13の列内における受信電極要素13a間は、例えばITO(Indium Tin Oxide)など透明導電材料からなる接続配線13bによって隣り合う要素同士が接続されている。
図1では、受信電極要素13aのそれぞれが白抜きで表現され、Y方向に沿って接続配線13bを介在して3つ配置され、さらにX方向に3列配置されている。なお、受信電極要素13aの形状は、図1に示す菱形に限定されず、丸形状、矩形状、多角形状など任意に設計可能である。
また、送信電極12及び受信電極13の表面には絶縁層となるオーバーコート層14がスクリーン印刷法などの一般的な製膜方法により形成される。オーバーコート層14は、例えばアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂など、耐熱性、耐薬品性、平滑性、透明性、耐擦傷性、送信電極12及び受信電極13となるITOとの密着性に優れた絶縁性材料が好ましい。
基板11上に形成された送信電極12と受信電極13は、図1に示すように、それぞれの端部が引き出し配線部15により基板11上における操作領域E1から外側にある引き出し配線領域E2まで引き出され、フレキシブル基板16に設けられた対応する接続端子17(送信用接続端子17a、受信用接続端子17b)と接続される。
引き出し配線15は、送信電極12や受信電極13を構成する各電極要素12a、13aが形成される操作領域E1から引き出し配線領域E2に至るまで延在する配線である。
本実施形態では、送信電極12の各送信電極要素12aから引き出された配線を、第1引き出し配線となる送信用引き出し配線15aとし、受信電極13の各列の端部(図中ではフレキシブル基板に最も近い受信電極要素13a)から引き出された配線を、第2引き出し配線となる受信用引き出し配線15bとし、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料をスパッタ法により成膜し、エッチング法により所定のパターンを基板11の端部まで形成する。
第1引き出し配線となる送信用引き出し配線15aは、送信電極12を構成する各送信電極要素12aからそれぞれ引き出し配線領域E2まで引き出され、基板11の裏面11a上において、図2に示す何れかの配線構造を成している。
次に、送信用引き出し配線15aの配線構造について説明する。本発明のタッチパネル1では、図2に示すように送信用引き出し配線15aの配線構造が2通りあり、これらの形態はタッチパネル1の構成に基づいて任意に選択可能である。なお、図2(a)、(b)は、各形態の配線構造の要部断面をY方向から見た図である。
(形態例1)
形態例1の配線構造は、図2(a)に示すように、送信電極12の各送信電極要素12aから引き出された送信用引き出し配線15aを、引き出し配線領域E2に形成された後述する加飾層18の表面まで引き回し、オーバーコート層14における導通位置に各送信用引き出し配線15aを露出させるためのコンタクト孔14aを形成し、第3引き出し配線となる例えば銀(Ag)や銅(Cu)などの不透明な(すなわち、透光性が低く基板11の表面側から視認されやすい)導通用配線15cを介して互いに電気的に接続した構成である。
なお、図示の例では、送信電極要素12aから引き出し配線領域E2まで引き回したときの配線長さが最も短くなるように、送信用接続端子から直近のコンタクト孔14aから送信用引き出し配線15aを引き回している。
形態例1の配線構造は、図2(a)に示すように、送信電極12の各送信電極要素12aから引き出された送信用引き出し配線15aを、引き出し配線領域E2に形成された後述する加飾層18の表面まで引き回し、オーバーコート層14における導通位置に各送信用引き出し配線15aを露出させるためのコンタクト孔14aを形成し、第3引き出し配線となる例えば銀(Ag)や銅(Cu)などの不透明な(すなわち、透光性が低く基板11の表面側から視認されやすい)導通用配線15cを介して互いに電気的に接続した構成である。
なお、図示の例では、送信電極要素12aから引き出し配線領域E2まで引き回したときの配線長さが最も短くなるように、送信用接続端子から直近のコンタクト孔14aから送信用引き出し配線15aを引き回している。
形態例1の配線構造を取ることで、従来の配線構造ように、送信電極要素12aと対応する数分の送信用接続端子17aをフレキシブル基板16に設ける必要がないため、フレキシブル基板16のサイズ縮小が可能となるため、フレキシブル基板を設置する際に使用するACFなどの部品の量を少なく抑えることができる。よって、タッチパネル製造時における製造コストの削減を図ることができる。
(形態例2)
形態例2の配線構造は、図2(b)に示すように、形態例1における配線構造を利用し、さらに第1の絶縁層となる加飾層18の表面に形成された送信用引き出し配線15aの上にさらに第2の絶縁層となる保護層19を形成し、保護層19における送信用引き出し配線15aとの導通位置にスルーホール19aを形成する。また、スルーホール19aと連通するコンタクト孔14aを形成し、スルーホール19a、コンタクト孔14aを介して導通用配線15cと送信用引き出し配線15aとを導通させる。
なお、本実施形態では、保護層19として加飾層18と同材質の材料を用いているが、少なくとも絶縁性を有し、且つタッチパネルデバイスとして作製された際に製品に影響を及ぼさない材料であれば特に限定されない。
形態例2の配線構造は、図2(b)に示すように、形態例1における配線構造を利用し、さらに第1の絶縁層となる加飾層18の表面に形成された送信用引き出し配線15aの上にさらに第2の絶縁層となる保護層19を形成し、保護層19における送信用引き出し配線15aとの導通位置にスルーホール19aを形成する。また、スルーホール19aと連通するコンタクト孔14aを形成し、スルーホール19a、コンタクト孔14aを介して導通用配線15cと送信用引き出し配線15aとを導通させる。
なお、本実施形態では、保護層19として加飾層18と同材質の材料を用いているが、少なくとも絶縁性を有し、且つタッチパネルデバイスとして作製された際に製品に影響を及ぼさない材料であれば特に限定されない。
本実施形態のタッチパネル1は、加飾層18をスクリーン印刷法によって形成しているため、膜表面が平滑とならずに微細な凹凸が形成されてしまうことがある。送信用引き出し配線15aは加飾層18の表面に形成されるため、送信用引き出し配線15aの表面も凹凸形状となってしまう。そのため、送信用引き出し配線15aに被覆されるオーバーコート層14が剥がれた箇所や送信用引き出し配線15aが正しく被覆されず配線表面が露出した箇所が生じ、絶縁不良により絶縁されるべき送信用引き出し配線15aが導通用配線15cと短絡してしまう虞がある。
そこで、形態例2の配線構造を採用することで、仮にオーバーコート層14の剥がれや送信用引き出し配線15aの表面が露出してしまった場合であっても、これら表面を保護層19で覆うことによって、絶縁されるべき送信用引き出し配線15aが導通用配線15cとの絶縁状態が確保されるため、上記のような問題が起こる心配がなく品質を維持することができる。
第2引き出し配線となる受信用引き出し配線15bは、Y方向に沿って延在する受信電極13のうち最もフレキシブル基板16側にある受信電極要素13aの端部から引き出し配線領域E2まで引き出され、加飾層18の表面を通って対応する受信用接続端子17bと接続される。
フレキシブル基板16は、基板11の所定箇所(端部近傍)に設けられ、図示しない外部の制御回路(例えば、タッチパネルデバイスとなったときの表示装置のIC回路)と接続される。フレキシブル基板16は、図1に示すように引き出し配線15と接続する接続端子17(第1接続端子として送信用引き出し配線15aと接続される送信用接続端子17aと、第2接続端子として受信用引き出し配線15bと接続される受信用接続端子17b)が並設されている。
加飾層18は、基板11の裏面11a側における操作領域E1の外側(基板11の裏面11aにおける外縁端部周辺)においてスクリーン印刷法により設けられる絶縁層であり、送信用引き出し配線15aや受信用引き出し配線15bと比較して透光性が低く、操作面11b側から視認されやすい導通用配線15cが操作面11b側から視認されないように設けられている。
加飾層18は、例えばポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂など、引き出し配線領域E2において各電極から引き回された引き出し配線を隠蔽する隠蔽率、耐熱性、耐圧力性、耐薬品性に優れた絶縁性材料が好ましい。また、加飾層18には、絶縁性が確保されるように含有量が調整された顔料などを混在させて図示しない筐体部との色味が合うように色彩調整されている。
次に、送信電極12、受信電極13の形成方法について説明する。ここでは、上述した引き出し配線15の配線構造として形態例1、形態例2についてそれぞれ説明する。
(形態例1の形成方法)
形態例1の製造方法は、まず、基板11の裏面11a上における引き出し配線領域E2の所定箇所に加飾層18を形成する。次に、基板11の裏面11aに対し、X方向に沿って複数の送信電極要素12aが配置された送信電極12をY方向に沿って互いに平行に複数形成するとともに、基板11の同一面上に、Y方向に沿って接続配線13bを介して複数の受信電極要素13aが連続配置された受信電極13をX方向に沿って互いに平行に形成する。
形態例1の製造方法は、まず、基板11の裏面11a上における引き出し配線領域E2の所定箇所に加飾層18を形成する。次に、基板11の裏面11aに対し、X方向に沿って複数の送信電極要素12aが配置された送信電極12をY方向に沿って互いに平行に複数形成するとともに、基板11の同一面上に、Y方向に沿って接続配線13bを介して複数の受信電極要素13aが連続配置された受信電極13をX方向に沿って互いに平行に形成する。
加えて、送信電極12の各送信電極要素12aから引き出された送信用引き出し配線15aを引き出し配線領域E2まで引き回すとともに、受信電極13の受信電極要素13aから引き出した受信用引き出し配線15bをフレキシブル基板16の該当する接続端子17と接続する。このとき、送信用引き出し配線15a及び受信用引き出し配線15bは、加飾層18の表面に形成されることになる。また、送信用引き出し配線15aのうち、送信電極12を構成する送信電極要素12aのうちの一つから引き出された送信用引き出し配線15aのみを対応する送信用接続端子17aと接続させる。
次に、送信電極12、受信電極13が形成されると、その表面にオーバーコート層14を形成する。
次に、送信電極12、受信電極13が形成されると、その表面にオーバーコート層14を形成する。
その後、各送信用引き出し配線15aの上に形成されたオーバーコート層14の導通位置となる箇所にフォトリソグラフィを用いてコンタクト孔14aを形成し、このコンタクト孔14aを介して導通用配線15cを導通させる。これにより、コンタクト孔14aを介して送信電極12を構成する各送信電極要素12aが互いに導通される。
そして、導通用配線15cが配線されると、パネル製造工程が完了する。
そして、導通用配線15cが配線されると、パネル製造工程が完了する。
(形態例2の形成方法)
形態例2の製造方法は、形態例1の製造方法における送信電極12、受信電極13から引き回された引き出し配線15を接続端子17に接続し、接続端子17を除く表面にオーバーコート層14を形成する工程までは同様である。形態例2では、オーバーコート層14を形成した後、さらにその表面に引き出し配線15の一部を覆い隠すように保護層19を形成する。
形態例2の製造方法は、形態例1の製造方法における送信電極12、受信電極13から引き回された引き出し配線15を接続端子17に接続し、接続端子17を除く表面にオーバーコート層14を形成する工程までは同様である。形態例2では、オーバーコート層14を形成した後、さらにその表面に引き出し配線15の一部を覆い隠すように保護層19を形成する。
次に、加飾層18上に引き出された各送信用引き出し配線15aを導通させるため、各送信用引き出し配線15aの上に形成された保護層19の導通位置となる箇所にスルーホール19aを形成するとともに、このスルーホール19aと連通するようにオーバーコート層14にコンタクト孔14aを形成する。
そして、導通用配線15cがスクリーン印刷法により形成され配線されると、スルーホール19aとコンタクト孔14aを介して送信電極12を構成する各送信電極要素12aが互いに導通されて、パネル製造工程が完了する。
そして、導通用配線15cがスクリーン印刷法により形成され配線されると、スルーホール19aとコンタクト孔14aを介して送信電極12を構成する各送信電極要素12aが互いに導通されて、パネル製造工程が完了する。
以上説明したように、本実施の形態のタッチパネル1は、送信電極12と受信電極13の配線構造として、送信用接続端子17aと接続される送信用引き出し配線15aの表面に形成されたオーバーコート層14にコンタクト孔14aを形成し、このコンタクト孔14aを介して送信用引き出し配線15aと導通用配線15cとを導通させ、送信電極12を構成する送信電極要素12aのうち、関連する電極要素同士が電気的に接続されるようにしている。
これにより、従来の配線構造ように、フレキシブル基板16に送信電極要素12aと対応する数分の送信用接続端子17aを設ける必要がないため、フレキシブル基板16のサイズが大きくならず、またフレキシブル基板を設置する際に使用するACFなどの部品の量が減り、製造コストを安く抑えることができる。
また、配線構造の形態例2として、第1の絶縁層となる加飾層18の表面に形成された引き出し配線15の上にさらに第2の絶縁層となる保護層19を形成し、保護層19における送信用引き出し配線15cとの導通位置にスルーホール19aを形成する。また、スルーホール19aと連通するコンタクト孔14aを形成し、スルーホール19a、コンタクト孔14aを介して導通用配線15cと送信用引き出し配線15aとを導通させる。
これにより、スクリーン印刷法によって形成された加飾層18上に形成される送信電極12や受信電極13を被覆するオーバーコート層14に剥がれが生じたり、送信用引き出し配線15aの表面が露出してしまった場合であっても、これら表面を保護層19で覆うことによって導通用配線15cとの絶縁状態が確保されるため、上記のような問題が起こる心配がなく品質を維持することができる。
1…タッチパネル
11…基板
11a…裏面(操作対向面)
11b…表面(操作面)
12…送信電極(12a…送信電極要素)
13…受信電極(13a…受信電極要素、13b…接続配線)
14…オーバーコート層(14a…コンタクト孔)
15…引き出し配線(15a…送信用引き出し配線、15b…受信用引き出し配線、15c…導通用配線)
16…フレキシブル基板
17…接続端子(17a…送信用接続端子、17b…受信用接続端子)
18…第1の絶縁層となる加飾層
19…第2の絶縁層となる保護層
E1…操作領域
E2…引き出し配線領域
11…基板
11a…裏面(操作対向面)
11b…表面(操作面)
12…送信電極(12a…送信電極要素)
13…受信電極(13a…受信電極要素、13b…接続配線)
14…オーバーコート層(14a…コンタクト孔)
15…引き出し配線(15a…送信用引き出し配線、15b…受信用引き出し配線、15c…導通用配線)
16…フレキシブル基板
17…接続端子(17a…送信用接続端子、17b…受信用接続端子)
18…第1の絶縁層となる加飾層
19…第2の絶縁層となる保護層
E1…操作領域
E2…引き出し配線領域
Claims (2)
- 表裏面を有する透明な基板と、
前記基板の裏面の操作領域内において、第1の方向に沿って複数の送信電極要素が配列され、各列が前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って互いに平行に配置された複数の第1の電極と、
前記基板の裏面の操作領域内において、前記第2の方向に沿って複数の受信電極要素が配列され、各列が前記第1の方向に沿って互いに平行に配置された複数の第2の電極と、
前記第1の電極から前記基板の裏面側における前記操作領域の外側に引き回される第1引き出し配線と、
前記第2の電極から前記操作領域の外側まで引き回される第2引き出し配線と、
前記第1の電極を構成する送信電極要素のうち、関連する送信電極要素同士を互い導通させる不透明な導通用配線と、
表面に形成された前記導通用配線が前記基板の表面側から視認されないように形成される第1の絶縁層と、
を備えることを特徴とするタッチパネル。 - 表裏面を有する透明な基板と、
前記基板の裏面の操作領域内において、第1の方向に沿って複数の送信電極要素が配列され、各列が前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って互いに平行に配置された複数の第1の電極と、
前記基板の裏面の操作領域内において、前記第2の方向に沿って複数の受信電極要素が配列され、各列が前記第1の方向に沿って互いに平行に配置された複数の第2の電極と、
前記第1の電極から前記基板の裏面側における前記操作領域の外側に引き回される第1引き出し配線と、
前記第2の電極から前記操作領域の外側まで引き回される第2引き出し配線と、
前記第1の電極を構成する送信電極要素のうち、関連する送信電極要素同士を互いに導通させる不透明な導通用配線と、
表面に形成された前記導通用配線が前記基板の表面側から視認されないように形成される第1の絶縁層と、
前記第1の絶縁層の表面に形成された前記第1引き出し配線及び前記第2引き出し配線を覆うように形成される第2の絶縁層と、
を備え、
前記導通用配線が、前記第2の絶縁層の表面における導通位置に形成されたスルーホールを介して導通されることを特徴とするタッチパネル。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016195817A JP2018060284A (ja) | 2016-10-03 | 2016-10-03 | タッチパネル |
PH12017000252A PH12017000252A1 (en) | 2016-10-03 | 2017-09-05 | Touch panel |
CN201721221219.XU CN207232935U (zh) | 2016-10-03 | 2017-09-22 | 触摸面板 |
TW106134046A TWI622922B (zh) | 2016-10-03 | 2017-10-02 | 觸控面板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016195817A JP2018060284A (ja) | 2016-10-03 | 2016-10-03 | タッチパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018060284A true JP2018060284A (ja) | 2018-04-12 |
Family
ID=61863421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016195817A Pending JP2018060284A (ja) | 2016-10-03 | 2016-10-03 | タッチパネル |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018060284A (ja) |
CN (1) | CN207232935U (ja) |
PH (1) | PH12017000252A1 (ja) |
TW (1) | TWI622922B (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015053017A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | 大日本印刷株式会社 | タッチパネルセンサ、タッチパネルセンサの製造方法およびタッチ位置検出機能付き表示装置 |
JP2015215831A (ja) * | 2014-05-13 | 2015-12-03 | アルプス電気株式会社 | 入力装置及び入力装置の製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010182277A (ja) * | 2009-01-09 | 2010-08-19 | Rohm Co Ltd | 入力装置 |
JP5372697B2 (ja) * | 2009-10-21 | 2013-12-18 | 京セラディスプレイ株式会社 | 投影型静電容量タッチパネルの製造方法 |
CN104007860B (zh) * | 2013-02-22 | 2017-02-08 | 宸美(厦门)光电有限公司 | 触摸板结构及其制造方法 |
CN104007864B (zh) * | 2013-02-27 | 2017-09-12 | 宸鸿科技(厦门)有限公司 | 触控面板及其制作方法 |
CN104166472B (zh) * | 2013-05-19 | 2019-05-28 | 祥达光学(厦门)有限公司 | 触控感测装置及其制作方法 |
-
2016
- 2016-10-03 JP JP2016195817A patent/JP2018060284A/ja active Pending
-
2017
- 2017-09-05 PH PH12017000252A patent/PH12017000252A1/en unknown
- 2017-09-22 CN CN201721221219.XU patent/CN207232935U/zh active Active
- 2017-10-02 TW TW106134046A patent/TWI622922B/zh active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015053017A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | 大日本印刷株式会社 | タッチパネルセンサ、タッチパネルセンサの製造方法およびタッチ位置検出機能付き表示装置 |
JP2015215831A (ja) * | 2014-05-13 | 2015-12-03 | アルプス電気株式会社 | 入力装置及び入力装置の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
PH12017000252A1 (en) | 2018-10-08 |
TWI622922B (zh) | 2018-05-01 |
TW201814481A (zh) | 2018-04-16 |
CN207232935U (zh) | 2018-04-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8593413B2 (en) | Sensory structure of capacitive touch panel and capacitive touch panel having the same | |
EP2613235B1 (en) | Touch panel and a manufacturing method thereof | |
KR101247915B1 (ko) | 투광형 입력 장치와 그의 제조 방법 | |
US8946578B2 (en) | Touch panel and a manufacturing method thereof | |
US20110032207A1 (en) | Capacitive touch sensor | |
US10175836B2 (en) | Conductive sheet, touch panel device, and display device | |
JP7007258B2 (ja) | タッチスクリーン、表示装置及びタッチパネル | |
KR102270037B1 (ko) | 터치 스크린 패널 | |
US20130321316A1 (en) | Touch panel and touch display device | |
US20100039407A1 (en) | Sensory structure of capacitive touch panel with predetermined sensing areas | |
US20130135230A1 (en) | Touch panel and touch display panel using the same | |
KR102262553B1 (ko) | 터치 패널 | |
TWI606377B (zh) | 觸控面板 | |
US20120105133A1 (en) | Input device | |
KR102585123B1 (ko) | 표시 장치 | |
JP6110459B2 (ja) | タッチセンシティブデバイス及びそれを製造するための製造方法 | |
CN105511685A (zh) | 金属网电磁触控感应器、触控模组及触控电子装置 | |
KR102146106B1 (ko) | 터치 센서 일체형 평판 표시장치 | |
JP3144563U (ja) | コンデンサ式タッチパッド | |
JP2017068819A (ja) | タッチパネル | |
JP2015011492A (ja) | 入力装置及びその製造方法 | |
JP2018060284A (ja) | タッチパネル | |
US9223453B2 (en) | In-cell touch display panel device with three-dimensionally configured sensing blocks | |
KR101026522B1 (ko) | 활성 영역을 증대시킬 수 있는 터치스크린 패널 모듈의 전극배선구조 | |
KR101358818B1 (ko) | 터치스크린 패널 및 그 제조 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180524 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190416 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20191029 |