JP2018059366A - 鋼板コンクリート構造および鋼板コンクリート構造の構築方法 - Google Patents

鋼板コンクリート構造および鋼板コンクリート構造の構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】施工を簡便化することができるとともに、せん断耐力を確保することができる鋼板コンクリート構造および鋼板コンクリート構造の構築方法を提供する。【解決手段】第1鋼板2に接合された第1リブ鋼板5と第2鋼板3に接合された第2リブ鋼板6と、第1リブ鋼板5と第2リブ鋼板6とを接合するネジ節鉄筋7と、を有する。第1リブ鋼板5および第2リブ鋼板6は、第1鋼板2および第2鋼板3の面に沿った方向に延在し、ネジ節鉄筋7が挿通される第2孔部(接合用孔部)521,621が形成され、ネジ節鉄筋7は、第1リブ鋼板5および第2リブ鋼板6の延在方向に間隔をあけて複数配置され、第2孔部521,621に挿通され第1ナット部材73および第2ナット部材74が締結されて第1リブ鋼板5および第2リブ鋼板6と接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、鋼板コンクリート構造および鋼板コンクリート構造の構築方法に関する。
鋼板コンクリート構造(SC構造)は、外殻となる鋼板を型枠としてその内部にコンクリートが充填され、鋼板に接合されたスタッドを介して鋼板とコンクリートとが構造的に一体化する構造である。鋼板コンクリート構造の構造物において、壁部と床部との隅角部の壁端に作用する面外せん断力がコンクリートのせん断耐力を超えると、壁部のコンクリートに生じたせん断ひび割れが壁部の断面を貫通し、隅角部の圧縮側の鋼板が面外座屈する終局状態となると考えられる。このため、鋼板コンクリート構造の構造物では、壁部と床部との隅角部にせん断補強が行われている(例えば、特許文献1参照)。
鋼板コンクリート構造におけるせん断補強方法としては、例えば、対向する鋼板の間に複数のタイバーを設ける方法や、対向する鋼板の間にリブ鋼板を設ける方法がある。
特開2015−166515号公報
しかしながら、対向する鋼板の間にタイバーを設ける方法では、複数のタイバーを対向する鋼板それぞれに現場にて溶接する必要があるため、手間や工期がかかるという問題がある。
また、対向する鋼板の間にリブ鋼板を設ける方法でも、リブ鋼板を対向する鋼板それぞれに現場にて溶接する必要があるため、手間や工期がかかるという問題がある。更に、対向する鋼板の間にリブ鋼板を設ける方法では、リブ鋼板によって対向する鋼板の間に充填されたコンクリートが分断されるため、コンクリートにせん断力が作用した際にコンクリートとリブ鋼板とが互いの境界面でスリップする虞がある。このスリップがせん断耐力に影響することも考えられるため、鋼板コンクリート構造の設計において通常の指針や規定以外についても検討しなければならず複雑になる虞がある。
そこで、本発明は、施工を簡便化することができるとともに、せん断耐力を確保することができる鋼板コンクリート構造および鋼板コンクリート構造の構築方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る鋼板コンクリート構造は、間隔をあけて対向する一対の鋼板と、前記一対の鋼板の間に充填されたコンクリートと、を有する鋼板コンクリート構造において、前記一対の鋼板それぞれに接合されたリブ鋼板と、前記一対の鋼板のうちの一方の鋼板に接合された前記リブ鋼板と他方の鋼板に接合された前記リブ鋼板とを接合するネジ節鉄筋と、を有し、前記リブ鋼板は、前記鋼板の面に沿った方向に延在し、前記ネジ節鉄筋が挿通される接合用孔部が形成され、前記ネジ節鉄筋は、前記リブ鋼板の延在方向に間隔をあけて複数配置され、前記接合用孔部に挿通されナット部材が締結されて前記リブ鋼板と接合されていることを特徴とする。
本発明に係る鋼板コンクリート構造の構築方法は、間隔をあけて対向する一対の鋼板と、前記一対の鋼板の間に充填されたコンクリートと、を有する鋼板コンクリート構造の構築方法において、前記一対の鋼板それぞれに前記一対の鋼板に沿った方向に延在するリブ鋼板を接合するリブ鋼板接合工程と、前記一対の鋼板を対向配置させ、前記一対の鋼板のうちの一方の鋼板に接合された前記リブ鋼板と他方の鋼板に接合された前記リブ鋼板とをネジ節鉄筋で接合するネジ節鉄筋接合工程と、前記一対の鋼板の間に前記コンクリートを充填するコンクリート充填工程と、を有し、前記ネジ節鉄筋接合工程では、前記ネジ節鉄筋を前記リブ鋼板の延在方向に間隔をあけて複数配置するとともに、前記リブ鋼板に形成された接合用孔部に前記ネジ節鉄筋を挿通し、前記ネジ節鉄筋にナット部材を締結して前記ネジ節鉄筋を前記リブ鋼板に接合することを特徴とする。
本発明では、工場で一対の鋼板を製作する際にリブ鋼板を一対の鋼板に溶接できるとともに、ネジ節鉄筋をナット部材によって一対のリブ鋼板それぞれに接合できるため、現場における溶接作業を削減することができ、施工を簡便化することができる。
また、一方の鋼板に接合されたリブ鋼板と他方の鋼板に接合されたリブ鋼板とをネジ節鉄筋で接合する構造であることにより、鋼板コンクリート構造のせん断耐力を確保することができる。更に、ネジ節鉄筋が間隔をあけて設けられていることにより、一対の鋼板の間のコンクリートがリブ鋼板やネジ節鉄筋によって分断されることがないため、通常の鋼板コンクリート構造の指針や規定を適用することができる。
また、本発明に係る鋼板コンクリート構造では、前記リブ鋼板は、前記鋼板に接合され前記鋼板から突出するウェブと、前記ウェブに交差するように接続されたフランジと、を有していてもよい。
このような構成とすることにより、リブ鋼板の剛性が向上して、鋼板コンクリート構造の面外補剛効果が向上するため、鋼板コンクリート構造の面外せん断耐力を防止することができる。また、リブ鋼板が一対の鋼板それぞれの面外補剛効果も向上させることができるため、運搬や施工の際にも一対の鋼板がそれぞれ撓むことなく作業を行いやすい。
また、本発明に係る鋼板コンクリート構造では、前記接合用孔部は、前記フランジに形成されていてもよい。
このような構成とすることにより、一対のリブ鋼板それぞれのフランジにネジ節鉄筋が接合されるため、一対のリブ鋼板およびネジ節鉄筋によって面外せん断力に対する補強機構を確実に構築することができる。
また、本発明に係る鋼板コンクリート構造では、前記リブ鋼板には、ジベル孔が形成されていてもよい。
このような構成とすることにより、ジベル孔にコンクリートが充填されてジベル効果が生じるため、リブ鋼板がスタッドと同様に鋼板とコンクリートとのずれ止めとなって鋼板とコンクリートとを一体化させることができる。
本発明によれば、施工を簡便化することができるとともに、せん断耐力を確保することができる。
本発明の実施形態による鋼板コンクリート構造の一例を示す図で図2のZ-Z線断面に対応する断面図である。 本発明の実施形態による鋼板コンクリート構造の一例を示す図で図1のX-X線断面に対応する断面図である。 図2のA部分拡大図でコンクリートの図示を省略した図である。
以下、本発明の実施形態による鋼板コンクリート構造および鋼板コンクリート構造の構築方法について、図1乃至図3に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態による鋼板コンクリート構造1は、建物11の壁部12の構造に用いられている。
本実施形態による鋼板コンクリート構造1は、間隔をあけて平行に配置された第1鋼板2および第2鋼板3と、第1鋼板2と第2鋼板3との間に充填されたコンクリート4と、第1鋼板2に接合された第1リブ鋼板5と、第2鋼板3に接合された第2リブ鋼板6と、第1リブ鋼板5と第2リブ鋼板6とを接合するネジ節鉄筋7と、第1鋼板2および第2鋼板3それぞれに接合された複数のスタッドボルト8と、を有している。
本実施形態では、床部13(図1参照)や、壁部12と床部13との仕口部14(図1参照)は、第1リブ鋼板5、第2リブ鋼板6およびネジ節鉄筋7が設けられていない従来の鋼板コンクリート構造で構築されている。
第1鋼板2および第2鋼板3は、それぞれ矩形の平板状に形成され、板面が鉛直面となる向きに配置されている。第1鋼板2および第2鋼板3は、鋼板コンクリート構造1の外殻を構成し、コンクリート4の型枠も兼ねている。
ここで、第1鋼板2と第2鋼板3とが対向する方向を厚さ方向とし第1鋼板2および第2鋼板3に沿った方向で厚さ方向に直交する方向を幅方向とする。
図1乃至3に示すように、第1リブ鋼板5は、第1鋼板2の第2鋼板3と対向する側の面に溶接されている。第1リブ鋼板5は、長尺の部材で、長さ方向が高さ方向となる向きに配置され、第1鋼板2の高さ方向全体にわたって延在している。第1リブ鋼板5は、第1鋼板2の幅方向全体にわたって幅方向に間隔をあけて複数設けられている。
図3では、見やすくするためコンクリート4の図示を省略している。また、第1リブ鋼板5と第2リブ鋼板6とは、接合される鋼板と配置される向き以外は同様の形態に形成されているため、図3では第2リブ鋼板6および第2リブ鋼板6に付随する部材の符号を対応する第1リブ鋼板5および第1リブ鋼板5に付随する部材の後にかっこ書きで記載している。
複数の第1リブ鋼板5は、それぞれ断面形状が略T字形に形成され、ウェブ51およびフランジ52を有している。
ウェブ51は、板面が長尺の矩形となる板状に形成され、上下方向に延在し板面が幅方向を向くように配置されている。ウェブ51は、厚さ方向の一方の縁部が第1鋼板2の内側の面に溶接され、他方の端部側が第2鋼板3側に突出している。ウェブ51には、板面を貫通する複数の第1孔部(ジベル孔)511が高さ方向に間隔をあけて形成されている。複数の第1孔部511それぞれの内部は、コンクリート4を充填可能に構成されている。
フランジ52は、板面が長尺の矩形となる板状に形成され、上下方向に延在し板面が厚さ方向を向くように配置されている。フランジ52は、幅方向の略中央部がウェブ51の厚さ方向の他方の端部と連設している。
フランジ52は、板面を貫通する複数の第2孔部(接合用孔部)521がウェブ51の両側それぞれに高さ方向に間隔をあけて形成されている。複数の第2孔部521は、それぞれネジ節鉄筋7の端部近傍が挿通可能に構成されている。
第2リブ鋼板6は、第2鋼板3の第1鋼板2と対向する側の面に溶接されている。第2リブ鋼板6は、長尺の部材で、長さ方向が高さ方向となる向きに配置され、第2鋼板3の高さ方向全体にわたって延在している。第2リブ鋼板6は、第2鋼板3の幅方向全体にわたって幅方向に間隔をあけて複数設けられている。
複数の第2リブ鋼板6は、それぞれ断面形状が略T字形に形成され、ウェブ61およびフランジ62を有している。
ウェブ61は、板面が長尺の矩形となる板状に形成され、上下方向に延在し板面が幅方向を向くように配置されている。ウェブ61は、厚さ方向の一方の端部が第2鋼板3の内側の面に溶接され、他方の端部側が第1鋼板2側に突出している。ウェブ61には、板面を貫通する複数の第1孔部(ジベル孔)611が高さ方向に間隔をあけて形成されている。複数の第1孔部611それぞれの内部は、コンクリート4を充填可能に構成されている。
フランジ62は、板面が長尺の矩形となる板状に形成され、上下方向に延在し板面が厚さ方向を向くように配置されている。フランジ62は、幅方向の略中央部がウェブ61の厚さ方向の他方の端部と連設している。
フランジ62は、板面を貫通する複数の第2孔部(接合用孔部)621がウェブ61の両側それぞれに高さ方向に間隔をあけて形成されている。複数の第2孔部621は、それぞれネジ節鉄筋7の端部近傍が挿通可能に構成されている。
複数の第1リブ鋼板5と複数の第2リブ鋼板6とは、1つずつ対となるように厚さ方向に対向して配置されている。対向する第1リブ鋼板5のフランジ52に形成された複数の第2孔部521と、第2リブ鋼板6のフランジ62に形成された複数の第2孔部621とは、1つずつ対となるように厚さ方向に対向して配置されている。
ネジ節鉄筋7は、外周面にネジ山が形成された公知の鉄筋で、厚さ方向に延在する向きで配置される。ネジ節鉄筋7は、延在方向の一方の端部が第1リブ鋼板5のフランジ52に形成された第2孔部521に挿通され、フランジ52よりも厚さ方向の一方側に突出していて、延在方向の他方の端部が第2リブ鋼板6のフランジ62に形成された第2孔部621に挿通されていて、フランジ62よりも厚さ方向の他方側に突出している。
ネジ節鉄筋7は、複数の第2孔部521および複数の第2孔部621それぞれに挿通されるように高さ方向に間隔をあけて複数設けられている。
ネジ節鉄筋7には、それぞれ一方の端部近傍に第1ロックナット71が螺合され、他方の端部近傍に第2ロックナット72が螺合されている。ネジ節鉄筋7が第1リブ鋼板5の第2孔部521および第2リブ鋼板6の第2孔部621に挿通されると、第1ロックナット71が第1リブ鋼板5のフランジ52の厚さ方向の他方側に配置され、第2ロックナット72が第2リブ鋼板6のフランジ62の厚さ方向の一方側に配置される。
ネジ節鉄筋7の一方側の端部近傍には、第1リブ鋼板5のフランジ52の厚さ方向の一方側から第1ナット部材73が締結され、第1ナット部材73および第1ロックナット71が締結されることによってネジ節鉄筋7が第1リブ鋼板5に接合されている。また、ネジ節鉄筋7の他方側の端部近傍には、第2リブ鋼板6のフランジ62の厚さ方向の他方側から第2ナット部材74が締結され、第2ナット部材74および第2ロックナット72が締結されることによってネジ節鉄筋7が第2リブ鋼板6に接合されている。
第1ナット部材73および第2ナット部材74は、それぞれ内側にネジ節鉄筋7のネジ山に対応するネジ山が形成された筒状の部材で構成されている。第1ナット部材73および第2ナット部材74には、例えば同軸に配列されたネジ節鉄筋7の端部どうしを接合する筒状の継手部材などをその軸方向の中間部で切断したものなどを用いることができる。
スタッドボルト8は、第1鋼板2の第2鋼板3と対向する側の面、および第2鋼板3の第1鋼板2と対向する側の面に高さ方向および幅方向に間隔をあけて複数接合されている。複数のスタッドボルト8は、それぞれ第1鋼板2または第2鋼板3それぞれに溶接されている。第1鋼板2および第2鋼板3に接合されたスタッドボルトは8、第1鋼板2と第2鋼板3との間に充填されたコンクリート4と定着し、第1鋼板2とコンクリート4とのずれ止め、および第2鋼板3とコンクリート4とのずれ止めとなっている。
次に、鋼板コンクリート構造1の壁部12の構築方法について説明する。
まず、第1鋼板2および第2鋼板3を製作し、第1鋼板2に第1リブ鋼板5を溶接し、第2鋼板3に第2リブ鋼板6を溶接する(リブ鋼板接合工程)。
第1鋼板2および第2鋼板3の製作、第1鋼板2への第1リブ鋼板5の溶接および第2鋼板3への第2リブ鋼板6の溶接は、現場に搬入する前に工場などで行う。また、第1鋼板2への第1リブ鋼板5の溶接および第2鋼板3への第2リブ鋼板6の溶接と前後して、第1鋼板2および第2鋼板3にスタッドボルト8を溶接する。
第1リブ鋼板5およびスタッドボルト8が接合された第1鋼板2と、第2リブ鋼板6およびスタッドボルト8が接合された第2鋼板3とをネジ節鉄筋で接合する(ネジ節鉄筋接合工程)。
壁部12を構築する現場に第1リブ鋼板5およびスタッドボルト8が接合された第1鋼板2と、第2リブ鋼板6およびスタッドボルト8が接合された第2鋼板3とを搬入し、これらを対向配置させる。第1ロックナット71および第2ロックナット72が螺合したネジ節鉄筋7を一方の端部が第1リブ鋼板5の第2孔部521に挿入され、他方の端部が第2リブ鋼板6の第2孔部621に挿通されるように第1鋼板2と第2鋼板3との間に配置する。
ネジ節鉄筋7の一方の端部に第1ナット部材73を締結し、第1ナット部材73および第1ロックナット71でネジ節鉄筋7を第1リブ鋼板5に接合する。また、ネジ節鉄筋7の他方の端部に第2ナット部材74を締結し、第2ナット部材74および第2ロックナット72でネジ節鉄筋7を第2リブ鋼板6に接合する。これにより、第1鋼板2と第2鋼板3とが第1リブ鋼板5、第2リブ鋼板6およびネジ節鉄筋7を介して接合される。
接合された第1鋼板2と第2鋼板3との間にコンクリート4を充填する(コンクリート充填工程)。
第1鋼板2と第2鋼板3との間にコンクリート4を充填し、第1鋼板2と第2鋼板3との間の第1リブ鋼板5、第2リブ鋼板6、ネジ節鉄筋7およびスタッドボルト8をコンクリート4の内部に埋設する。このとき、第1リブ鋼板5のウェブ51に形成された第1孔部511、および第2リブ鋼板6のウェブ61に形成された第1孔部611の内部にもコンクリート4を充填する。コンクリート4を硬化させると、鋼板コンクリート構造1の壁部12が構築される。
次に、上述した鋼板コンクリート構造1の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本実施形態による鋼板コンクリート構造1では、工場で第1鋼板2および第2鋼板3を製作する際に、第1リブ鋼板5を第1鋼板2に溶接し、第2リブ鋼板6を第2鋼板3に溶接できるとともに、ネジ節鉄筋7を第1リブ鋼板5および第2リブ鋼板6に第1ナット部材73および第2ナット部材74で接合できることにより、現場における溶接作業を削減することができ、施工を簡便化することができる。
また、第1鋼板2に接合された第1リブ鋼板5と第2鋼板3に接合された第2リブ鋼板6とをネジ節鉄筋7で接合する構造であることにより、鋼板コンクリート構造1のせん断耐力を確保することができる。
更に、ネジ節鉄筋7が間隔をあけて設けられていることにより、第1鋼板2と第2鋼板3との間に充填されたコンクリート4が第1リブ鋼板5、第2リブ鋼板6およびネジ節鉄筋7によって分断されることがないため、通常の鋼板コンクリート構造の指針や規定を適用することができる。
また、第1リブ鋼板5および第2リブ鋼板6は、それぞれ断面形状がT字形に形成されていることにより、第1リブ鋼板5および第2リブ鋼板6の剛性が向上して、鋼板コンクリート構造1の面外補剛効果が向上するため、鋼板コンクリート構造1の面外座屈を防止することができる。また、第1リブ鋼板5および第2リブ鋼板6が第1鋼板2および第2鋼板3それぞれの面外補剛効果も向上させることができるため、運搬や施工の際にも第1鋼板2や第2鋼板3が撓むことがなく作業を行いやすい。
また、第1リブ鋼板5のウェブ51に第1孔部511が形成され、第2リブ鋼板6のウェブ61に第1孔部611が形成されていることにより、第1孔部511,611にコンクリート4が充填されてジベル効果が生じる。このため、第1リブ鋼板5および第2リブ鋼板6がスタッドボルト8と同様に第1鋼板2および第2鋼板3とコンクリート4とのずれ止めとなって、第1鋼板2および第2鋼板3とコンクリート4とを一体化させることができる。
以上、本発明による鋼板コンクリート構造の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、第1リブ鋼板5および第2リブ鋼板6は、断面形状がT字形状に形成されているが、断面形状がL字形などの他の形状であってもよい。また、第1リブ鋼板5および第2リブ鋼板6に第1孔部511,611および第2孔部521,621が形成される位置は上記以外でもよい。
また、上記の実施形態では、第1リブ鋼板5および第2リブ鋼板6のウェブ51,61に第1孔部511,611が形成されているが、形成されていなくてもよい。また、第1鋼板2および第2鋼板3とコンクリート4とのずれ止めは、上記の第1孔部511,611やスタッドボルト8に限定されず適宜設けられてよい。
また、上記の実施形態では、鋼板コンクリート構造1は建物11の壁部12の構造に用いられているが、建物11の壁部12の構造に限定されず、建物11の床部13の構造に用いられていてもよい。鋼板コンクリート構造1が床部13の構造に用いられる場合は、例えば、第1鋼板2と第2鋼板3とが上下となるように配置され、第1リブ鋼板5および第2リブ鋼板6が水平方向に延在し、ネジ節鉄筋7が鉛直方向に延在するように床部13が構築されてよい。
1 鋼板コンクリート構造
2 第1鋼板(鋼板)
3 第2鋼板(鋼板)
4 コンクリート
5 第1リブ鋼板(リブ鋼板)
6 第2リブ鋼板(リブ鋼板)
7 ネジ節鉄筋
8 スタッドボルト
12 壁部
51,61 ウェブ
52,62 フランジ
511,611 第1孔部(ジベル孔)
521,621 第2孔部(接合用孔部)

Claims (5)

  1. 間隔をあけて対向する一対の鋼板と、
    前記一対の鋼板の間に充填されたコンクリートと、を有する鋼板コンクリート構造において、
    前記一対の鋼板それぞれに接合されたリブ鋼板と、
    前記一対の鋼板のうちの一方の鋼板に接合された前記リブ鋼板と他方の鋼板に接合された前記リブ鋼板とを接合するネジ節鉄筋と、を有し、
    前記リブ鋼板は、前記鋼板の面に沿った方向に延在し、前記ネジ節鉄筋が挿通される接合用孔部が形成され、
    前記ネジ節鉄筋は、前記リブ鋼板の延在方向に間隔をあけて複数配置され、前記接合用孔部に挿通されナット部材が締結されて前記リブ鋼板と接合されていることを特徴とする鋼板コンクリート構造。
  2. 前記リブ鋼板は、前記鋼板に接合され前記鋼板から突出するウェブと、前記ウェブに交差するように接続されたフランジと、を有していることを特徴とする請求項1に記載の鋼板コンクリート構造。
  3. 前記接合用孔部は、前記フランジに形成されていることを特徴とする請求項2に記載の鋼板コンクリート構造。
  4. 前記リブ鋼板には、ジベル孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鋼板コンクリート構造。
  5. 間隔をあけて対向する一対の鋼板と、
    前記一対の鋼板の間に充填されたコンクリートと、を有する鋼板コンクリート構造の構築方法において、
    前記一対の鋼板それぞれに前記一対の鋼板に沿った方向に延在するリブ鋼板を接合するリブ鋼板接合工程と、
    前記一対の鋼板を対向配置させ、前記一対の鋼板のうちの一方の鋼板に接合された前記リブ鋼板と他方の鋼板に接合された前記リブ鋼板とをネジ節鉄筋で接合するネジ節鉄筋接合工程と、
    前記一対の鋼板の間に前記コンクリートを充填するコンクリート充填工程と、を有し、
    前記ネジ節鉄筋接合工程では、前記ネジ節鉄筋を前記リブ鋼板の延在方向に間隔をあけて複数配置するとともに、前記リブ鋼板に形成された接合用孔部に前記ネジ節鉄筋を挿通し、前記ネジ節鉄筋にナット部材を締結して前記ネジ節鉄筋を前記リブ鋼板に接合することを特徴とする鋼板コンクリート構造の構築方法。
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JP7427507B2 (ja) 2020-04-02 2024-02-05 鹿島建設株式会社 接合構造および接合方法

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JP7427507B2 (ja) 2020-04-02 2024-02-05 鹿島建設株式会社 接合構造および接合方法

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