JP2018058410A - 走行装置 - Google Patents

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JP2018058410A JP2016195614A JP2016195614A JP2018058410A JP 2018058410 A JP2018058410 A JP 2018058410A JP 2016195614 A JP2016195614 A JP 2016195614A JP 2016195614 A JP2016195614 A JP 2016195614A JP 2018058410 A JP2018058410 A JP 2018058410A
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Takashi Kama
剛史 釜
森 淳
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Abstract

【課題】直感的な運転操作で走行できると共に、長時間運転しても疲れにくい走行装置を提供する。【解決手段】走行装置は、走行方向に対して少なくとも前輪と後輪を有し、ユーザが搭乗して走行するものであって、前輪を回転可能に支持する前輪支持部材と、後輪を回転可能に支持する後輪支持部材と、前輪および後輪の少なくともいずれかを駆動する駆動部と、ユーザの動作が伝達することにより前輪支持部材と後輪支持部材の相対位置が変化して前輪と後輪のホイールベース長が調整される調整機構と、ホイールベース長に対応付けられた目標速度に基づいて駆動部を制御する制御部と、ユーザの操作に応じて、前輪支持部材と後輪支持部材の相対位置が選択された位置で変化しないように調整機構を固定する固定機構とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ユーザが搭乗して走行する走行装置に関する。
近年、パーソナルモビリティが脚光を浴びている。パーソナルモビリティは、小回りを優先させて小型に製造されることが多く、そのために高速走行時の安定性には欠けるという課題があった。パーソナルモビリティに限らず、高速走行時の安定性を高める観点から、ホイールベース長を調整できる車輌が提案されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
特開平1−106717号公報 特開2005−231415号公報
パーソナルモビリティが、ユーザの動作によって調整されるホイールベース長に応じて速度制御を行うと、ユーザは、しばらくの間一定の速度で走行させたい場合に、ホイールベース長を保つ動作を続ける必要があった。このような運転操作は、疲労の原因ともなり得る。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、直感的な運転操作で走行できると共に、長時間運転しても疲れにくい走行装置を提供するものである。
本発明の一態様における走行装置は、走行方向に対して少なくとも前輪と後輪を有し、ユーザが搭乗して走行する走行装置であって、前輪を回転可能に支持する前輪支持部材と、後輪を回転可能に支持する後輪支持部材と、前輪および後輪の少なくともいずれかを駆動する駆動部と、ユーザの動作が伝達することにより前輪支持部材と後輪支持部材の相対位置が変化して前輪と後輪のホイールベース長が調整される調整機構と、ホイールベース長に対応付けられた目標速度に基づいて駆動部を制御する制御部と、ユーザの操作に応じて、前輪支持部材と後輪支持部材の相対位置が選択された位置で変化しないように調整機構を固定する固定機構とを備える。
このような構成により、ユーザは自らの体を動かしてホイールベース長を調整することにより速度を調整できるので直感的に運転することができ、かつ、一定速度で走行したいときには固定機構を利用してホイールベース長を一定に保てば良いので、長時間走行しても疲労が蓄積されにくい。
本発明により、直感的な運転操作で走行できると共に、長時間運転しても疲れにくい走行装置を提供できる。
本実施形態に係る走行装置の低速走行時における側面概観図である。 走行装置の上面概観図である。 走行装置の高速走行時における側面概観図である。 固定機構の操作と作用を説明するための側面概観図である。 固定機構の動作原理を説明するための要部断面図である。 走行装置の制御ブロック図である。 回転角と目標速度の関係を示すグラフである。 他の例の回転角と目標速度の関係を示すテーブルである。 走行中の処理を示すフロー図である。 他の固定機構を採用した走行装置を説明する説明図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る走行装置100の低速走行時における側面概観図であり、図2は、図1の状態における走行装置100を上方から観察した上面概観図である。なお、図2では、図1において点線で示すユーザ900を省いている。
走行装置100は、パーソナルモビリティの一種であり、ユーザが立って搭乗することを想定した電動式の移動用車輌である。走行装置100は、走行方向に対して1つの前輪101と2つの後輪102(右側後輪102a、左側後輪102b)を備える。前輪101は、搭乗者たるユーザ900がハンドル115を操作することで向きが変わり、操舵輪として機能する。右側後輪102aと左側後輪102bは、車軸103で連結されており、不図示のモータと減速機構によって駆動されて、駆動輪として機能する。走行装置100は、3つの車輪によって3点で接地しており、ユーザ900が搭乗していない駐機状態でも自立する、静的安定車輌である。
前輪101は、前輪支持部材110により回転可能に支持されている。前輪支持部材110は、前側支柱111とフォーク112を含む。フォーク112は、前側支柱111の一端側に固定されており、前輪101を両側方から挟んで回転自在に軸支している。前側支柱111の他端側には、ハンドル115が前輪101の回転軸方向に延伸するように固定されている。ユーザ900がハンドル115を旋回操作すると、前側支柱111は、その操作力を伝達して前輪101の向きを変える。
後輪102は、後輪支持部材120により回転可能に支持されている。後輪支持部材120は、後側支柱121と本体部122を含む。本体部122は、後側支柱121の一端側を固定支持すると共に、車軸103を介して右側後輪102aと左側後輪102bを回転自在に軸支している。本体部122は、上述のモータと減速機構、モータに給電するバッテリ等を収容する筐体の機能も担う。本体部122の上面にはユーザ900が足を置くためのステップ141が設けられている。
前輪支持部材110と後輪支持部材120とは、旋回継手131とヒンジ継手132を介して連結されている。旋回継手131は、前輪支持部材110を構成する前側支柱111のうち、ハンドル115が固定された他端寄りの位置に固定されている。さらに、旋回継手131は、ヒンジ継手132に枢設されており、前側支柱111の伸延方向と平行な旋回軸T周りに、ヒンジ継手132と相対的に回動する。ヒンジ継手132は、後輪支持部材120を構成する後側支柱121のうち、本体部122に支持された一端とは反対側の他端と枢設されており、車軸103の伸延方向と平行なヒンジ軸H周りに、後側支柱121と相対的に回動する。
このような構造により、ユーザ900は、ハンドル115を旋回させると、後輪支持部材120に対して旋回軸T周りに前輪支持部材110が旋回して前輪101の向きを変えられる。また、ユーザ900は、ハンドル115を走行方向に対して前方へ傾けると、その動作が伝達することにより、前輪支持部材110と後輪支持部材120とがヒンジ軸H周りに相対的に回転して、前側支柱111と後側支柱121の成す角を小さくできる。前側支柱111と後側支柱121の成す角が小さくなると、前輪101と後輪102のホイールベース(WB)の間隔であるWB長は短くなる。逆に、ユーザ900は、ハンドル115を走行方向に対して後方へ傾けると、前輪支持部材110と後輪支持部材120とがヒンジ軸H周りに相対的に回転して、前側支柱111と後側支柱121の成す角を大きくできる。前側支柱111と後側支柱121の成す角が大きくなると、WB長は長くなる。すなわち、ユーザ900は、自身の動作を回転力として作用させることにより、WB長を短くしたり長くしたりできる。
ヒンジ継手132の近傍には、付勢バネ133が取り付けられている。付勢バネ133は、ヒンジ軸H周りに、前側支柱111と後側支柱121の成す角を小さくする回転方向へ付勢力を発揮する。付勢バネ133は、例えば、トーションバネである。付勢バネ133の付勢力は、ユーザ900がハンドル115に触れない場合に、前側支柱111と後側支柱121の成す角が図1に示す構造上の最小角になるように変化させ、一方で、ユーザ900がハンドル115を走行方向に対して後方へ容易に傾けられる程度に設定されている。したがって、ユーザ900は、ハンドル115への加重およびステップ141への加重の少なくともいずれかを変化させることにより、前側支柱111と後側支柱121の成す角を調整でき、ひいてはWB長を調整できる。すなわち、このようなヒンジ継手132を介して前側支柱111と後側支柱121を接続する機構は、ユーザ900がWB長を調整する調整機構として機能する。
ヒンジ継手132の近傍には、回転角センサ134が取り付けられている。回転角センサ134は、ヒンジ軸H周りに前側支柱111と後側支柱121の成す角を出力する。すなわち、回転角センサ134は、前輪支持部材110と後輪支持部材120の相対位置を計測する計測部として機能する。回転角センサ134は、例えば、ロータリエンコーダである。回転角センサ134の出力は、後述する制御部へ送信される。
固定機構170は、ヒンジ継手132と後側支柱112のヒンジ軸に設けられ、ユーザが操作することにより、前側支柱111と後側支柱121の成す角を任意の角度で固定できるロック機構である。具体的には後述する。
走行装置100は、WB長が最短であるときに停止し、WB長が短いときに低速で走行し、WB長が長いときに高速で走行する。図3は、図1と同じ走行装置100の側面概観図であるが、WB長が長い高速走行時の様子を示している。
図示するように、前側支柱111と後側支柱121の成す角を、相対的に開く方向を正として、回転角θとする。また、回転角θが取り得る最小値(最小角)をθMIN、最大値(最大角)をθMAXとする。例えばθMIN=10度でありθMAX=80度である。換言すると、回転角θがθMINとθMAXの範囲に収まるように、構造上の規制部材が設けられている。
WB長は、回転角θと一対一に対応し、WB=f(θ)の関数により換算できる。したがって、回転角θを変化させることによりWB長を調整できる。走行装置100は、ユーザ900が回転角θを大きくすると加速し、小さくすると減速する。つまり、回転角θに対して目標速度が対応付けられており、回転角θが変化すると、それに応じた目標速度に到達するように加減速する。
回転角θが小さくなるとWB長が短くなるので、小回りが利く。すなわち、狭い場所でも動き回ることができる。逆に回転角θが大きくなるとWB長が長くなるので、走行安定性、特に直進性が向上する。すなわち、高速で走行しても路面上の段差等による揺動を受けにくい。また、速度とWB長が連動して変化するので、低速なのにWB長が長いような状態になることが無く、その速度で必要最低限な投影面積で移動ができる。すなわち、走行装置100が移動するために必要な路面上の面積が小さく、余分なスペースを必要としない。これは駐機する場合にも特にその効果を発揮する。また、ユーザ900は、ハンドル115を前後に傾ければ、速度とWB長の両方を連動させて変化させることができるので、運転操作としても直感的で容易である。
図4は、固定機構170の操作と作用を説明するための側面概観図である。図4(a)は、あるWB長で走行する走行中の様子を表し、前側支柱111と後側支柱121がヒンジ軸H周りに相対的に回転可能な、固定機構170がフリーの状態を表す。図4(b)は、図4(a)と同じWB長で走行する走行中の様子を表し、前側支柱111と後側支柱121がヒンジ軸H周りに相対的に回転不能な、固定機構170がロックの状態を表す。なお、搭乗しているユーザ900は共に省略している。
ユーザ900は、固定機構170のレバーヘッド171を、進行方向に沿って前後に傾けることができる。ユーザ900は、走行中にレバーヘッドを前倒しにすると固定機構170をフリーの状態にすることができる。フリーの状態では、ユーザ900は、ハンドル115を前後に傾倒させたり重心を移動したりして、WB長を調整することができる。また、ユーザ900は、走行中にレバーヘッドを後倒しにすると固定機構170をロックの状態にすることができる。フリーの状態では、ユーザ900は、ハンドル115を前後に傾倒させることができず、WB長はロックをしたときの長さに保たれる。
固定機構170は、レバーヘッド171、レバーリンク172、スライドリンク173を構成要素として含む。また、ヒンジ継手132は、固定機構170を支持するためのリンク支持部132aとスライダ支持部132bを備える。リンク支持部132aは、レバーリンク172のリンク端を回転自在に軸支する。スライダ支持部132bは、ヒンジ軸Hに対して放射方向に伸延する貫通孔として設けられたスライド孔132cを有する。スライドリンク173は、スライド孔132cに挿通されており、レバーヘッド171の操作に応じて孔の伸延方向に沿って往復する。
レバーリンク172のもう一方のリンク端は、スライドリンク173と連接されており、レバーリンク172とスライドリンク173は、ヒンジ軸Hと平行な回転軸周りに相対的に回転する。レバーリンク172は、2つのリンク端の中間付近で分岐する三叉形状を成し、分岐したバーの先端にレバーヘッド171が装着されている。
このようなリンク機構により、ユーザ900がレバーヘッド171を前倒しにすると、スライドリンク173がスライド孔132cのうちヒンジ軸Hから最も遠くに位置し、ユーザ900がレバーヘッド171を後倒しにすると、スライドリンク173がスライド孔132cのうちヒンジ軸Hから最も近くに位置する。なお、リンク支持部132aとレバーリンク172の間には、不図示のトグルバネが設けられている。トグルバネは、レバーヘッド171が前倒しされたときにはレバーリンク172を前側に付勢し、レバーヘッド171が後倒しされたときにはレバーリンク172を後側に付勢する。したがって、固定機構170は、フリーの状態とロックの状態の2つの状態で安定し、その間の状態では安定しないように構成されている。
次に、固定機構170の動作原理を説明する。図5は、固定機構170の動作原理を説明するための要部断面図である。具体的には、図5(a)は、図4(a)のA−A断面を簡略的に表し、図5(b)は、図4(b)のB−B断面を簡略的に表す。すなわち、図5(a)は、固定機構170がフリーの状態を表し、図5(b)は、固定機構170がロックの状態を表す。
固定機構170は、スライドリンク173の先端部にスライダ174を有する。スライダ174は、ヒンジ継手132のスライド支持部132bに両側面から摺動可能に挟まれている。なお、スライダ174は、スライド支持部132bとの間に設けられた不図示のガイドに案内されて、スライド孔132cの伸延方向である図の上下方向に沿ってのみ摺動可能である。
スライダ174は、スライドリンク173を挿通する挿通孔174bを有する。ユーザ900によってレバーヘッド171が操作されてスライドリンク173がスライド孔132cに沿って移動すると、スライダ174は、挿通孔174bに挿通されたスライドリンク173から力を受けて図の上下方向に移動する。具体的には、図5(a)に示すように、レバーヘッド171がフリーの位置に倒されるとスライダ174は後側支柱121から遠ざかり、図5(b)に示すように、レバーヘッド171がロックの位置に倒されるとスライダ174は後側支柱121に近接する。
ヒンジ継手132の両側面の内側には、先端側に向かって板薄となるように傾斜するテーパ面が継手側受面132dとして形成されている。また、後側支柱121の先端部には、継手側受面132dと対向する位置に、やはり先端側に向かって板薄となるように傾斜するテーパ面が支柱側受面121aとして形成されている。したがって、図示するように、ヒンジ継手132の左側面と後側支柱121との間、およびヒンジ継手132の右側面と後側支柱121との間のそれぞれにV字状の空間ができる。
スライダ174の先端側には、それぞれのV字状の空間に相似する2つの楔部174aが形成されている。レバーヘッド171がフリーの位置にある図5(a)の状態では、楔部174aは継手側受面132dとも支柱側受面121aとも離間している。一方、レバーヘッド171がロックの位置にある図5(b)の状態では、楔部174aがV字状の空間に割って入って、継手側受面132dと支柱側受面121aに接してさらに下方向へ押し込む。楔部174aが押し込まれると、楔作用により、ヒンジ継手132と後側支柱121とが相対的に固定される。
フリーの状態では、ヒンジ継手132を貫通するシャフト孔132eに回転可能に挿通されたヒンジシャフト121bが後側支柱121と一体的に回転することで、ヒンジ継手132に対して後側支柱121が回転可能である。一方で、ヒンジ継手132と後側支柱121とが相対的に固定されたロックの状態では、ヒンジ継手132に対して後側支柱121が回転できなくなる。つまり、ヒンジ継手132が固定された前側支柱111と、後側支柱121とが、ヒンジ軸H周りに回転不能となる。
このような固定機構170の作用により、ユーザ900は、前側支柱111と後側支柱121の相対位置が選択した位置で変化しないように、前側支柱111と後側支柱121を固定することができる。なお、継手側受面132d、支柱側受面121aおよび楔部174aには、相互の接触性を高めて固定を強固にするために、これらの接触面に滑り止め材を貼着したり、波状加工を施したりしても良い。
走行装置100がこのような固定機構170を備えれば、ユーザ900は、目標速度を変えたいときにはレバーヘッド171をフリーの状態にすれば良く、目標速度を一定に保ちたいときにはレバーヘッド171をロックの状態にすれば良い。上述のように、前側支柱111と後側支柱121の間には付勢バネ133によって回転角θが小さくなる方向へ力が働いているが、ユーザ900は、固定機構170をロックの状態にすれば、速度を一定に保つために、付勢バネ133の付勢力に抗して調整機構に力を加え続ける必要がなくなる。すなわち、走行装置100が固定機構170を装備することは、ユーザ900の運転操作に対する疲労軽減に資することになる。
次に走行装置100のシステム構成について説明する。図6は、走行装置100の制御ブロック図である。制御部200は、例えばCPUであり、本体部122に収容されている。駆動輪ユニット210は、駆動輪である後輪102を駆動するための駆動回路やモータを含み、本体部122に収容されている。制御部200は、駆動輪ユニット210へ駆動信号を送ることにより、後輪102の回転制御を実行する。
車速センサ220は、後輪102または車軸103の回転量を監視して、走行装置100の速度を検出する。車速センサ220は、制御部200の要求に応じて、検出結果を速度信号として制御部200へ送信する。回転角センサ134は、上述のように、回転角θを検出する。回転角センサ134は、制御部200の要求に応じて、検出結果を回転角信号として制御部200へ送信する。
荷重センサ240は、ステップ141へ加えられる荷重を検出する、例えば圧電フィルムであり、ステップ141に埋め込まれている。荷重センサ240は、制御部200の要求に応じて、検出結果を荷重信号として制御部200へ送信する。
メモリ250は、不揮発性の記憶媒体であり、例えばソリッドステートドライブが用いられる。メモリ250は、走行装置100を制御するための制御プログラムの他にも、制御に用いられる様々なパラメータ値、関数、ルックアップテーブル等を記憶している。メモリ250は、回転角θを目標速度に変換する変換テーブル251を記憶している。
図7は、回転角θを目標速度に変換する変換テーブル251の一例としての、回転角θと目標速度の関係を示すグラフである。図示するように、目標速度は回転角θの一次関数として表されており、回転角θが大きくなるにつれて、目標速度が大きくなるように設定されている。最小角θMIN(度)のときに目標速度は0であり、最大角θMAX(度)のときに目標速度は最高速度V(km/h)である。このように、変換テーブル251は、関数形式であっても良い。
図8は、回転角θを目標速度に変換する変換テーブル251の他の一例としての、回転角θと目標速度の関係を示すテーブルである。図7の例では、連続的に変化する回転角θに対して連続的に変化する目標速度を対応付けた。図8の例では、連続的に変化する回転角θを複数のグループに区分して、それぞれにひとつの目標速度を対応付ける。
図示するように、回転角θが、θMIN以上θ未満である場合に目標速度0(km/h)を対応付け、θ以上θ未満である場合に目標速度5.0(km/h)を対応付け、θ以上θ未満である場合に目標速度10.0(km/h)を対応付け、θ以上θMAX以下である場合に目標速度15.0(km/h)を対応付ける。このような場合の変換テーブル251は、ルックアップテーブル形式を採用することができる。このように目標速度を、ある程度幅を持たせた回転角θの範囲に対応付けると、例えばユーザ900の体の揺れに影響されて小刻みに目標速度が変わるようなことがなくなり、滑らかな速度変化を期待できる。もちろん、範囲の境界にヒステリシスを持たせても良く、加速時と減速時で範囲の境界を異ならせれば、より滑らかな速度変化を期待できる。
回転角θと目標速度の対応付けは、図7や図8の例に限らず、さまざまな対応付けが可能である。例えば、回転角θの変化量に対する目標速度の変化量を、低速領域においては小さく設定し、高速領域においては大きく設定するといったアレンジも可能である。また、本実施形態では、回転角θがWB長と一対一に対応することから、媒介パラメータである回転角θを目標速度と対応付ける変換テーブル251を採用しているが、本来の趣旨通りに、WB長を目標速度と対応付ける変換テーブルを採用しても良い。この場合は、回転角センサ134から取得される回転角θを上述の関数を用いてWB長に換算してから、変換テーブルを参照すれば良い。
次に、本実施例における、走行処理について説明する。図9は、走行中の処理を示すフロー図である。フローは、電源スイッチをオンにして搭乗した時点から開始する。制御部200は、ユーザ900の搭乗を、荷重センサ240から荷重信号を受け取ることにより検知する。
制御部200は、ステップS101で、回転角センサ134から回転角信号を取得して現在の回転角θを算出する。そして、ステップS102で、算出した回転角θを、メモリ250から読み出した変換テーブル251に当てはめ、目標速度を設定する。
制御部200は、目標速度を設定したら、ステップS103へ進み、駆動輪ユニット210へ対して加減速の駆動信号を送信する。具体的には、まず車速センサ220から速度信号を受け取り、現在の速度を確認する。そして、目標速度が、現在の速度より大きければ加速する駆動信号を駆動輪ユニット210へ送信し、現在の速度より小さければ減速する駆動信号を駆動輪ユニット210へ送信する。
制御部200は、加減速中も回転角θが変化したか、つまり、ユーザ900がハンドル115を前後に傾けたかを監視する(ステップS104)。回転角θが変化したと判断したら、再度ステップS101からやり直す。変化していないと判断したらステップS105へ進む。なお、図6のような変換テーブルを採用している場合は、回転角θがひとつの範囲に留まる間は、変化していないと判断する。また、固定機構170に検出スイッチを設けてロックの状態であるかフリーの状態であるかを検出するように構成すれば、ロックの状態であると検出されている間は、回転角θの監視を停止しても良い。
制御部200は、ステップS105で、車速センサ220から速度信号を受け取り、目標速度に到達したか否かを判断する。目標速度に到達していないと判断したら、ステップS103へ戻り、加減速を継続する。目標速度に到達したと判断したら、ステップS106へ進む。ステップS106では、目標速度が0であったか否かを確認する。目標速度が0であったなら、ステップS106の時点では走行装置100は停止していることになる。そうでなければ、目標速度により走行中であるので、制御部200は、その速度で走行を維持するように駆動信号を駆動輪ユニット210へ送信する(ステップS107)。
制御部200は、ステップS107で定速走行している間も、回転角θが変化したか、つまり、ユーザ900がハンドル115を前後に傾けたかを監視する(ステップS108)。回転角θが変化したと判断したら、ステップS101へ戻る。変化していないと判断したら定速走行を続けるべく、ステップS107へ戻る。
ステップS106で目標速度が0であったと確認したら、ステップS109へ進み、ユーザ900が降機したかを荷重センサ240から受信する荷重信号から判断する。ユーザ900が降機していない、つまり荷重があると判断したら、走行制御を継続すべくステップS101へ戻る。降機したと判断したら、一連の処理を終了する。
次に、採用し得る他の固定機構について説明する。図10は、他の固定機構180を採用した走行装置800を説明する説明図である。走行装置800は、固定機構の構成以外は走行装置100の構成と同様であるので、他の構成の説明は省略する。
固定機構180は、フレーム支持部181、係止フレーム182、ロック用フック183、フリー用フック184を含む。フレーム支持部181は、前側支柱111の下部に設けられており、係止フレーム182を回転可能に軸支する。係止フレーム182は、一端がフレーム支持部181に軸支されたバーであり、他端である先端部は、ロック用フック183およびフリー用フック184に係止できるようにリング形状を成す。
ロック用フック183は、例えば第1フック183a、第2フック183b、第3フック183cから成り、それぞれが後側支柱121の所定の高さに設置されている。ユーザ900は、係止フレーム182の先端部を、図示するように第1フック183aに係止すればWB長をWBに保つことができ、第2フック183bに係止すればWBよりも長いWBに保つことができ、第3フック183cに係止すればWBよりも長いWBに保つことができる。また、ユーザ900は、WB長を調整したいときには、係止フレーム182の先端部を、前側支柱111の中央部に設けられたフリー用フック184に係止する。
このような固定機構180によれば、ユーザ900は、WB長を予め設定された3つから選択して一定に保つことができる。それぞれのWB長にはそれぞれの目標速度が対応付けられているので、走行装置800は、対応する目標速度を保って走行する。このような構成の固定機構であっても、ユーザ900の運転操作に対する疲労軽減に資する。
以上本実施形態を説明したが、調整機構は、前側支柱111と後側支柱121とがヒンジ軸H周りに相対的に回転する機構に限らない。ユーザの動作力を利用して前輪を支持する前輪支持部材と後輪を支持する後輪支持部材の相対位置を変化させることによりWB長を調整する機構であればいかなる機構であっても構わない。例えば、前輪支持部材と後輪支持部材とが相対的に直線方向にそって伸縮する機構であっても良い。
また、固定機構は、上述の2つの構成に限らず、ユーザの操作に応じて前輪支持部材と後輪支持部材の相対位置が選択された位置で変化しないように調整機構を固定する構成であれば、様々な構成を採用し得る。回転を阻害するブレーキパッドを用いても良いし、油圧を用いて押圧力を高めても良い。また、機械的な機構に限らず、電力を利用してアクチュエータにより相対的な移動を固定する機構であっても良い。
また、操作のインタフェースも、レバーヘッドを傾倒するものに限らず、グリップ部にもうけたブレーキレバーを握り込むものや、グリップを回転するものであっても構わない。また、ボタンを押すと機構を動作させるような電子制御方式のものでも構わない。
電子制御方式を採用するのであれば、例えば、ボタンを押してから数秒の間だけ調整機構によるWB長の調整を許可する制御も採用し得る。この場合は、設定された時間の経過後にWB長が自動的に固定される。
また、前輪、後輪は、車輪でなくても良く、球状輪、クローラなどの接地要素であっても構わない。走行装置は、ハンドルの旋回によって操舵する構成でなくても良く、例えばユーザ900の体重移動によって旋回する構成であっても良い。駆動輪を駆動する動力源はモータに限らず、ガソリンエンジンなどであっても構わない。
100、800 走行装置、101 前輪、102 後輪、103 車軸、110 前輪支持部材、111 前側支柱、112 フォーク、115 ハンドル、120 後輪支持部材、121 後側支柱、121a 支柱側受面、122 本体部、131 旋回継手、132 ヒンジ継手、132a リンク支持部、132b スライダ支持部、132c スライド孔、132d 継手側受面、132e シャフト孔、133 付勢バネ、134 回転角センサ、141 ステップ、170、180 固定機構、171 レバーヘッド、172 レバーリング、173 スライドリンク、174 スライダ、174a 楔部、174b 挿通孔、181 フレーム支持部、182 係止フレーム、183 ロック用フック、184 フリー用フック、200 制御部、210 駆動輪ユニット、220 車速センサ、240 荷重センサ、250 メモリ、251 変換テーブル、900 ユーザ

Claims (1)

  1. 走行方向に対して少なくとも前輪と後輪を有し、ユーザが搭乗して走行する走行装置であって、
    前記前輪を回転可能に支持する前輪支持部材と、
    前記後輪を回転可能に支持する後輪支持部材と、
    前記前輪および前記後輪の少なくともいずれかを駆動する駆動部と、
    前記ユーザの動作が伝達することにより前記前輪支持部材と前記後輪支持部材の相対位置が変化して前記前輪と前記後輪のホイールベース長が調整される調整機構と、
    前記ホイールベース長に対応付けられた目標速度に基づいて前記駆動部を制御する制御部と、
    前記ユーザの操作に応じて、前記前輪支持部材と前記後輪支持部材の相対位置が選択された位置で変化しないように前記調整機構を固定する固定機構と
    を備える走行装置。
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