JP2018057601A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄い吸収体であるにも拘わらず、繰り返し体液が排泄されても表面シート側への液戻りが発生し難い吸収性物品を提供すること。【解決手段】本発明の吸収性物品1は、表面シート2と裏面シート3との間に、縦方向X及び横方向Yを有する吸収性コア41を含む吸収体4を備えている。吸収性コア41は、最も非肌対向面側に位置して非肌対向面を形成する拡散層41Kと、拡散層41Kの肌対向面側に隣接して配されたポリマー層41Pと、ポリマー層41Pの肌対向面側に配された繊維層41Sとを有する。ポリマー層41Pは、他の層よりも吸水性ポリマー43の含有量が多い。拡散層41Kは、吸水性ポリマー43を含まない拡散部44を有しており、拡散部44の繊維密度が繊維層41Sの繊維密度よりも高い。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収体を備える吸収性物品に関する。
一般的に、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品は、用いられる吸収体を薄型化することによって柔らかさが向上する。
特許文献1には、密度の高い繊維集合部を有する高密度繊維層と、該繊維集合部よりも密度の低い低密度繊維層とを備える吸収体基材が記載されている。
また、特許文献2には、上層吸収体と下層吸収体とが積層された吸収体であって、前記下層吸収体には肌当接面側からのエンボスにより凹部が形成され、該凹部に高吸水性樹脂が収容された状態で前記上層吸収体が積層されている吸収体が記載されている。
特開平11-350322号公報 特開2014−45956号公報
特許文献1に記載の吸収体基材は、吸水性ポリマーを含有していないので、吸収体を薄型化することが難しい。
また、特許文献2に記載の吸収体は、下層吸収体内に高吸水性樹脂が分散配置されているため、吸水により高吸水性樹脂が膨潤した場合、エンボスにより圧縮された下層吸収体の高密度領域は、疎な構造に変化する。その為、繰り返し体液が排泄された場合に、液は吸収体内で拡散されず、液が注入点近傍に滞留し、凹部内に体液が吸収しきれず、表面シート側への液戻りが発生してしまう。
したがって本発明は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、液透過性の表面シートと裏面シートとの間に、長手方向である縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有する吸収性コアを備える吸収体を配置した吸収性物品であって、前記吸収性コアは、最も非肌対向面側に位置して非肌対向面を形成する拡散層と、該拡散層の肌対向面側に隣接して配されたポリマー層と、該ポリマー層の肌対向面側に配された繊維層とを有し、前記ポリマー層は、他の層よりも吸水性ポリマーの含有量が多く、前記拡散層は、吸水性ポリマーを含まない拡散部を有しており、該拡散部の繊維密度が前記繊維層の繊維密度よりも高い吸収性物品を提供するものである。
本発明の吸収性物品によれば、薄い吸収体であるにも拘わらず、繰り返し体液が排泄されても表面シート側への液戻りが発生し難い。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態を模式的に示す断面図であり、吸水性ポリマーが液を吸収する前の状態を示している。 図2は、図1に示す吸収性物品における吸収性コアを模式的に示す断面図である。 図3は、図2に示す吸収性コアを肌対向面側である上面側から視た平面図である。 図4は、本発明の吸収性物品の別の実施形態の吸収性物品が備える吸収性コアを模式的に示す断面図である(図2相当図)。 図5は、本発明の吸収性物品のまた別の実施形態の吸収性物品が備える吸収性コアを模式的に示す平面図である(図3相当図)。 図6は、本発明の吸収性物品の更に別の実施形態の吸収性物品が備える吸収性コアを模式的に示す平面図である(図3相当図)。 図7は、実施例における比較例1の吸収性コアを模式的に示す断面図である(図2相当図)。 図8は、実施例における比較例2の吸収性コアを模式的に示す断面図である(図2相当図)。 図9は、実施例における比較例3の吸収性コアを模式的に示す断面図である(図2相当図)。 図10は、実施例における比較例4の吸収性コアを模式的に示す断面図である(図2相当図)。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の吸収性物品1は、一般的に、尿や経血等の排泄体液を吸収保持するために用いられるものである。吸収性物品には、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等が包含されるが、これらに限定されるものではなく、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含するものである。
吸収性物品1は、図1に示すように、液透過性の表面シート2と裏面シート3との間に、長手方向である縦方向(X方向)及び該縦方向(X方向)に直交する横方向(Y方向)を有する吸収性コア41を有する吸収体4を配置して形成されている。このように吸収性物品1は、液保持性の吸収体4と、吸収体4の肌対向面側に配された表面シート2と、吸収体4の非肌対向面側に配された裏面シート3とを有している。吸収体4は、吸収性コア41のみを有していてもよいが、図1に示す吸収性物品1では、吸収体4は、液保持性の吸収性コア41と、吸収性コア41を被覆する液透過性のコアラップシート42とを有している。そして、吸収性物品1では、吸収体4は、吸収性コア41をコアラップシート42で被覆して形成されている。
吸収性コア41は、長手方向である縦方向(X方向)と、該縦方向(X方向)直交し、該縦方向(X方向)よりも長さの短い横方向(Y方向)と、厚み方向(Z方向)とを備えている。ここで、吸収性コア41の縦方向(X方向)、横方向(Y方向)及び厚み方向(Z方向)は、吸収体4の縦方向(X方向)、横方向(Y方向)及び厚み方向(Z方向)と一致しており、吸収性物品1の縦方向(X方向)、横方向(Y方向)及び厚み方向(Z方向)とも一致している。尚、吸収性コア41の縦方向(X方向)は、吸収性コア41を備えた吸収性物品1を着用したときの着用者の前後方向と一致している。
また、本明細書において、肌対向面は、吸収性物品1又はその構成部材(例えば吸収性コア41)における、吸収性物品1の着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌対向面は、吸収性物品1又はその構成部材における、吸収性物品1の着用時に肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面である。
吸収性物品1に用いる吸収性コア41は、使用前の状態において、縦方向(X方向)の長さL41(図3参照)が100mm以上600mm以下程度のものであり、横方向(Y方向)の長さW41(図3参照)が20mm以上200mm以下程度のものである。また、吸収性物品1に用いる吸収性コア41は、使用前の状態において、厚み方向(Z方向)の長さT41(図2参照)が1mm以上10mm以下程度のものであり、厚みの薄いものである。
吸収性物品1を例えば使い捨ておむつや生理用ナプキンに適用する場合には、表面シート2上の縦方向(X方向)に沿う左右両側部に一対又は二対以上の防漏カフが配されていてもよい。また、吸収性物品1を例えば使い捨ておむつや生理用ナプキンに適用する場合には、吸収体4の肌対向面側に所謂サブレイヤーシートが配されていてもよい。防漏カフ或いはサブレイヤーシートとしては、当該技術分野において通常用いられている材料を特に制限無く用いることができる。
表面シート2及び裏面シート3としては、当該技術分野において通常用いられている材料を特に制限無く用いることができる。例えば、表面シートとしては、親水化処理が施された各種不織布や開孔フィルム等の液透過性のシートを用いることができる。また、裏面シートとしては、熱可塑性樹脂のフィルムや、該フィルムと不織布とのラミネート等の液難透過性ないし撥水性のシートを用いることができる。裏面シートは水蒸気透過性を有していてもよい。
吸収体4がコアラップシート42を有している場合、コアラップシート42としては、湿式抄造法により製造した薄葉紙(ティッシュペーパー)、液透過性のスパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド積層不織布(SMS不織布)、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド不織布(SMMS不織布)等を用いることができる。コアラップシート42としては、肌面側から非肌面側へ拡散層41Kを透過し、拡散層41Kで拡散できなかった液も、効率よく拡散させることができるといった観点から、湿式抄造法により製造した薄葉紙(ティッシュペーパー)を用いることが好ましい。
図2には、図1に示す吸収性物品1の備える好ましい一実施形態の吸収性コア41を模式的に示す断面図が示されている。また、図3には、図1に示す吸収性物品1の備える好ましい一実施形態の吸収性コア41を肌対向面側から視た状態を模式的に示す平面図が示されている。
吸収性コア41は、最も非肌対向面側に位置して非肌対向面を形成する拡散層41Kと、拡散層41Kの肌対向面側に隣接して配されたポリマー層41Pと、ポリマー層41Pの肌対向面側に配された繊維層41Sとを有している。ここで、最も非肌対向面側に位置して非肌対向面を形成する拡散層41Kとは、最も裏面シート3に近い位置に配されて吸収性コア41の非肌対向面を形成している層のことである。その為、吸収体4が吸収性コア41をコアラップシート42で被覆して形成されている場合には、裏面シート3側のコアラップシート42の肌対向面上に位置してコアラップシート42に接している層が拡散層41Kである。また、吸収体4が吸収性コア41のみで形成されている場合には、裏面シート3の肌対向面上に位置して裏面シート3に接している層が拡散層41Kである。
吸収性コア41の非肌対向面を形成する拡散層41Kは、図2及び図3に示すように、吸水性ポリマー43を含まない拡散部44を有しており、拡散部44の繊維密度が繊維層41Sの繊維密度よりも高くなっている。ここで、拡散部44は、吸水性ポリマー43を含まずに、構成繊維40のみで構成されている部位である。即ち、構成繊維40で構成された拡散部44の内部には吸水性ポリマー43が配されていない。繊維密度とは、吸水性ポリマー43を除く構成繊維40のみの密度を意味する。拡散部44の繊維密度は、吸収性コア41を構成する部位の中で最も高くなっている。拡散部44の繊維密度は、繊維層41Sの繊維密度の2.3倍以上であることが好ましく、繊維層41Sの繊維密度の2.8倍以上であることが更に好ましい。拡散部44の繊維密度が繊維層41Sの繊維密度の1.2倍よりも小さいと拡散部44の拡散機能を十分に発揮することが難しい。拡散部44及び繊維層41Sの繊維密度の測定方法については後述する。
拡散層41Kの拡散部44は、吸収性コア41の縦方向(X方向)に延びていれば、連続して延びていても、縦方向(X方向)に間欠的に配されて不連続に配されていてもよいが、吸収性物品1では、図3に示すように、吸収性コア41の縦方向(X方向)に連続して延びている。そして、吸収性物品1では、吸収性コア41の縦方向(X方向)に延びる拡散部44が、吸収性コア41の横方向(Y方向)に間隔を空けて複数配されている。好適には、拡散層41Kには、縦方向(X方向)に平行に縦方向(X方向)に連続して帯状に延びる拡散部44が、吸収性コア41の横方向(Y方向)に間隔を空けて複数配されており、拡散層41Kの拡散部44以外の部分が繊維密度の低い低密度部45となっている。
吸収性物品1のように拡散層41Kに低密度部45が形成されている場合、低密度部45は、構成繊維40のみで構成されていてもよいが、図2に示す吸収性物品1の備える吸収性コア41のように、吸水性ポリマー43を含んでいてもよい。
拡散層41Kの拡散部44の構成繊維40の密度は、0.07g/m2以上であることが好ましく、0.09g/m2以上であることが更に好ましく、0.4g/m2以下であることが好ましく、0.2g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、0.07g/m2以上0.4g/m2以下であることが好ましく、0.09g/m2以上0.2g/m2以下であることが更に好ましい。
拡散層41Kが低密度部45を有している場合、低密度部45の構成繊維40の密度は、0.01g/m2以上であることが好ましく、0.03g/m2以上であることが更に好ましく、0.1g/m2以下であることが好ましく、0.05g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、0.01g/m2以上0.1g/m2以下であることが好ましく、0.03g/m2以上0.05g/m2以下であることが更に好ましい。
拡散層41Kが低密度部45を有し更に低密度部45に吸水性ポリマー43を含有している場合、低密度部45の吸水性ポリマー43の密度は、0.02g/m2以上であることが好ましく、0.05g/m2以上であることが更に好ましく、0.15g/m2以下であることが好ましく、0.10g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、0.02g/m2以上0.15g/m2以下であることが好ましく、0.05g/m2以上0.10g/m2以下であることが更に好ましい。
拡散層41Kにおける拡散部44の構成繊維40の密度、及び拡散層41Kにおける低密度部45の構成繊維40及び吸水性ポリマー43の密度は以下の方法によって測定する。
<拡散層41Kにおける拡散部44の構成繊維40の密度、及び拡散層41Kにおける低密度部45の構成繊維40及び吸水性ポリマー43の密度の測定方法>
使用前の状態の吸収性コア41を横方向(Y方向)に沿って厚み方向(Z方向)に切断し、吸収性コア41の切断面を断面視し、吸収性コア41から拡散層41Kを縦方向(X方向)に沿って厚み方向(Z方向)にカットしてカットサンプルを切り出す。ここで、切り出したカットサンプルが低密度部45を有している場合には、切り出したカットサンプルから拡散部44と低密度部45とをカットして区分する。次いで、切り出した拡散部44のカットサンプルに関して、縦方向(X方向)の長さ、横方向(Y方向)の長さ及び厚み方向(Z方向)の長さを測定すると共に、その重量を測定する。これらの測定された結果から、拡散層41Kにおける構成繊維40の密度を求める。測定は5枚行い平均値をポリマー層41Pにおける構成繊維40の密度とする。
また、切り出した低密度部45のカットサンプルに関して、縦方向(X方向)、横方向(Y方向)の長さ及び厚み方向(Z方向)の長さを測定する。次いで、切り出した低密度部45のカットサンプルを振って吸水性ポリマー43を脱落させ、脱落した吸水性ポリマー43の重量を測定する。これらの測定された結果から、低密度部45における吸水性ポリマー43の密度を求める。測定は5枚行い平均値を低密度部45における吸水性ポリマー43の密度とする。次に、吸水性ポリマー43を脱落させた残りの構成繊維40の重量を測定する。これらの測定された結果から、低密度部45における構成繊維40の密度を求める。測定は5枚行い平均値を低密度部45における構成繊維40の密度とする。
カットサンプルの厚み測定については、カットサンプルに、その肌面側から0.05kPaの圧力がかかるように荷重を加えた状態で、厚み測定機を用いて測定する。厚み測定機には株式会社キーエンス製のレーザー変位計(センサヘッド:LK−085、アンプユニット:LK−2110)を用いる。測定は、カットサンプル平面内の5カ所で行い、その平均値を測定値とする。
市販のおむつ等から吸収性コア41を取り出す場合は、コールドスプレーで各材料間を接着するホットメルトを固化させ、吸収性コア41を丁寧に剥がす。
なお、上記厚み測定及び吸収性コア41の取り出し方法は、後述するポリマー層41Pの構成繊維40の密度、繊維層41Sの構成繊維40の密度、及び吸水性ポリマー43の密度の測定にも適用される。
吸収性コア41を構成するポリマー層41Pは、図2に示すように、拡散層41Kの肌対向面側に隣接して配されている。ポリマー層41Pは、他の層よりも吸水性ポリマー43の含有量が多い層である。即ち、後述するポリマー層41Pの吸水性ポリマー43の密度が、他の層が有する吸水性ポリマー43の密度に比べて相対的に大きく形成されている。ここで、他の層とは、図1に示す吸収性物品1では、吸収性コア41を構成する拡散層41K及び繊維層41Sを示すが、吸収性コア41が拡散層41K及び繊維層41S以外の層を備えている場合には、拡散層41K及び繊維層41S以外の層も含む意味である。ポリマー層41Pは、吸収性コア41を構成する層の中で最も吸水性ポリマー43の含有量が多い層である。ポリマー層41Pにおける吸水性ポリマー43の含有量が、吸収性コア41を構成する層の中で最も多いか否かは、例えば以下のように判断する。
<ポリマー層41Pにおける吸水性ポリマー43の含有量が、吸収性コア41を構成する層の中で最も多いか否かの判断>
初めに、使用前の吸収性コア41を横方向(Y方向)に沿って厚み方向(Z方向)に切断し、吸収性コア41を断面視できる状態にする。そして、吸収性コア41を断面視し、吸収性コア41の最も非肌面側に位置する層が、拡散層41Kの拡散部44のみからなるように、吸収性コア41から縦方向(X方向)に1cm以下、横方向(Y方向)に10cm以下の試験片を切り出す。この時、試験片は吸収性コア41が備えるすべての層を含むように切り出す。次いで、あらかじめ走査型電子顕微鏡(SEM)に付随されるエネルギー分散型X線分析装置(EDX)を用い、予め、吸収性コア41の有する吸水性ポリマー43、構成繊維40の元素分析を行う。そして、試料片をアルミ製の試料台にカーボン製の両面テープを用いて貼り付け、必要に応じて白金/バナジウムコーティングを行った後、SEM観察で拡大しながらEDX(元素分析装置)を用いて、吸水性ポリマー43の元素のマッピングと構成繊維40の元素のマッピングをそれぞれ行う。測定は、15kV〜40kVの加速電圧で行う。そして、得られた元素分布のマッピングを見比べて、吸水性ポリマー43の元素のマッピングが、吸収性コア41の中で最も多く、かつ、構成繊維40の元素のマッピングが、吸収性コア41の中で最も少ない層が存在する場合、その層をポリマー層41Pと判断する。また、構成繊維40の元素のマッピングが、ポリマー層41Pの元素のマッピングよりも多い領域を繊維層41Sと判断する。
吸収性コア41を構成するポリマー層41Pは、吸水性ポリマー43のみを敷き詰めて構成されていることが好ましいが、吸水性ポリマー43以外に、構成繊維40を含有していてもよい。
ポリマー層41Pにおける吸水性ポリマー43の含有量(坪量)は、100g/m2以上であることが好ましく、150g/m2以上であることが更に好ましく、300g/m2以下であることが好ましく、200g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、100g/m2以上300g/m2以下であることが好ましく、150g/m2以上200g/m2以下であることが更に好ましい。
ポリマー層41Pにおける構成繊維40の含有量は、ポリマー層41Pに含まれる単位面積当たりの繊維本数を計測することで評価する。単位面積当たりの繊維本数が20本/m2以上であることが好ましく、10本/m2以下であることが好ましい。
ポリマー層41Pにおける吸水性ポリマー43の含有量(坪量)及び構成繊維40の含有量(単位面積当たりの繊維本数)は以下の方法によって測定する。
<ポリマー層41Pにおける吸水性ポリマー43の含有量(坪量)及び構成繊維40の含有量(単位面積当たりの繊維本数)の測定方法>
使用前の状態の吸収性コア41を、横方向(Y方向)に沿って厚み方向(Z方向)に切断し、吸収性コア41の断面を断面視し、吸収性コア41からポリマー層41P及び拡散層41Kを縦方向(X方向)に沿って厚み方向(Z方向)にカットして、ポリマー層41P及び拡散層41Kからなるカットサンプルを切り出す。拡散層41Kに低密度部45が形成されている場合、吸収性コア41からカットしたポリマー層41P及び拡散層41Kからなるカットサンプルを、低密度部45を除くように低密度部45の境界でさらに縦方向(X方向)カットして、ポリマー層41P及び拡散部44からなるカットサンプルを切り出す。次いで、切り出したカットサンプルの縦方向(X方向)の長さ及び横方向(Y方向)の長さを測定する。次いで、切り出したカットサンプルを振って吸水性ポリマー43を脱落させ、脱落した吸水性ポリマー43の重量を測定する。これらの測定された結果から、ポリマー層41Pにおける吸水性ポリマー43の坪量を求める。測定は5枚行い平均値をポリマー層41Pにおける吸水性ポリマー43の含有量(坪量)とする。ポリマー層41Pが、吸水性ポリマー43以外に構成繊維40を有している場合には、使用前の状態の吸収性コア41を、横方向(Y方向)に沿って厚み方向(Z方向)に切断した後、光学顕微鏡(株式会社キーエンス製、VHX−1000)を使用して吸収性コア41の断面を断面視し、ポリマー層41Pに含まれる単位面積当たりの繊維本数を測定する。ポリマー層41Pの単位面積当たりの繊維本数は、吸収性コア41の厚み方向(Z方向)1mmと、吸収性コア41の横方向(Y方向)1mmとの範囲である正方形断面内に存在する繊維本数を計測する。
吸収性コア41を構成する繊維層41Sは、ポリマー層41Pの肌対向面側に配されており、吸収性物品1の備える吸収性コア41では、図2に示すように、ポリマー層41Pの肌対向面側に隣接して配されている。このように、吸収性物品1では、繊維層41Sは、ポリマー層41Pの肌対向面側に接して配されているが、ポリマー層41Pの肌対向面側に配されていればよく、繊維層41Sとポリマー層41Pとの間に別の層が配されていてもよい。
吸収性コア41を構成する繊維層41Sは、構成繊維40のみから構成されていてもよいが、吸収性物品1の備える吸収性コア41では、図2に示すように、吸水性ポリマー43を含有している。繊維層41Sを構成する吸水性ポリマー43の密度は、ポリマー層41Pを構成する吸水性ポリマー43の密度よりは当然少ないが、吸収性物品1のように拡散層41Kに低密度部45が形成されている場合に低密度部45が含有する吸水性ポリマー43の密度よりも少ないことが、より多くの液を低密度部45に一時的にストックできる観点から好ましい。
繊維層41Sにおける構成繊維40の密度は、0.01g/m2以上であることが好ましく、0.03g/m2以上であることが更に好ましく、0.10g/m2以下であることが好ましく、0.05g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、0.01g/m2以上0.10g/m2以下であることが好ましく、0.03g/m2以上0.05g/m2以下であることが更に好ましい。
繊維層41Sにおける吸水性ポリマー43の密度は、0.02g/m2以上であることが好ましく、0.05g/m2以上であることが更に好ましく、0.16g/m2以下であることが好ましく、0.10g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には、0.02g/m2以上0.16g/m2以下であることが好ましく、0.05g/m2以上0.10g/m2以下であることが更に好ましい。
繊維層41Sにおける構成繊維40及び吸水性ポリマー43の密度は以下の方法によって測定する。
<繊維層41Sにおける構成繊維40及び吸水性ポリマー43の密度の測定方法>
使用前の状態の吸収性コア41を横方向(Y方向)に沿って厚み方向(Z方向)に切断し、吸収性コア41の断面を断面視し、吸収性コア41から繊維層41Sを縦方向(X方向)に沿って厚み方向(Z方向)にカットしてカットサンプルを切り出す。次いで、切り出したカットサンプルの縦方向(X方向)の長さ、横方向(Y方向)の長さ及び厚み方向(Z方向)の長さを測定する。次いで、繊維層41Sが吸水性ポリマー43を含有している場合には、切り出したカットサンプルを振って吸水性ポリマー43を脱落させ、脱落した吸水性ポリマー43の重量を測定する。これらの測定された結果から、繊維層41Sにおける吸水性ポリマー43の密度を求める。測定は5枚行い平均値を繊維層41Sにおける吸水性ポリマー43の密度とする。次に、吸水性ポリマー43を脱落させた残りの構成繊維40の重量を測定する。これらの測定された結果から、繊維層41Sにおける構成繊維40の密度を求める。測定は5枚行い平均値を繊維層41Sにおける構成繊維40の密度とする。
カットサンプルの厚み測定は、カットサンプルに、その肌面側から0.05kPaの圧力がかかるように荷重を加えた状態で、厚み測定機を用いて測定した。厚み測定機には株式会社キーエンス製のレーザー変位計(センサヘッド:LK−085、アンプユニット:LK−2110)を用いた。測定は、カットサンプル平面内の5カ所で行い、その平均値を測定値とした。
吸収性コア41を構成する構成繊維40としては、天然繊維、再生セルロール繊維或いは半合成繊維等の親水性繊維を用いることができる。天然繊維としては、例えばパルプ繊維、コットン繊維、或いは絹繊維等が挙げられる。再生セルロース繊維としては、レーヨン繊維やキュプラ繊維のような再生繊維等、半合成繊維としてはアセテート等が挙げられる。構成繊維40としては、特にパルプ繊維が好ましく用いられ、パルプ繊維としては、針葉樹クラフトパルプ或いは広葉樹クラフトパルプのような木材パルプ、木綿パルプ或いはワラパルプ等の天然セルロース繊維等が挙げられるが、それらに限定されるものではない。これらのパルプ繊維は、1種又は2種以上を用いることができる。拡散層41Kの拡散部44の構成繊維40、拡散層41Kの低密度部45の構成繊維40、ポリマー層41Pの構成繊維40、及び繊維層41Sの構成繊維40としては、上述した繊維の内、同じ繊維を用いてもよく、異なる繊維を用いてもよい。
吸収性コア41を構成する吸水性ポリマー43としては、当該吸収性物品の技術分野において従来用いられている各種のものを用いることができ、例えば、ポリアクリル酸ソーダ、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ソーダ架橋体、(デンプン−アクリル酸)グラフト重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアクリル酸カリウム、並びにポリアクリル酸セシウム等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。吸水性ポリマー43としては、その形状の違いから、不定形タイプ、塊状タイプ、俵状タイプ、球粒凝集タイプ、球状タイプ等があるが、何れのタイプも用いることができる。拡散層41Kの低密度部45の吸水性ポリマー43、ポリマー層41Pの吸水性ポリマー43、及び繊維層41Sの吸水性ポリマー43としては、上述したポリマーの内、同じポリマーを用いてもよく、異なるポリマーを用いてもよい。
上述した吸収性コア41は、例えば、先ず、構成繊維40を積繊させて圧縮して拡散部44を形成した後、拡散部44以外の部分に少なくとも構成繊維40を積繊させて拡散層41Kを形成する。その後、拡散層41K上に少なくとも吸水性ポリマー43を積繊させてポリマー層41Pを形成する。そして、その後ポリマー層41P上に少なくとも構成繊維40を積繊させて繊維層41Sを形成する。このようにして、吸収性コア41を製造することができる。
また、上述した吸収性物品1は、前述のようにして製造された吸収性コア41の肌対向面及び非肌対向面をコアラップシート42で被覆して吸収体4を製造した後、例えば生理用ナプキンの一般的な製造装置に搬送し、吸収体4の肌対向面側に表面シート2を配し且つ非肌対向面側に裏面シート3を配して製造される。
上述した吸収性物品1の作用効果について説明する。
吸収性物品1を例えば生理用ナプキンとして使用した場合、吸収性物品1は、図2に示すように、吸収性コア41は、最も非肌対向面側に位置して非肌対向面を形成する拡散層41Kと、拡散層41Kの肌対向面側に隣接して配されたポリマー層41Pと、ポリマー層41Pの肌対向面側に配された繊維層41Sとを有し、非肌対向面を形成する拡散層41Kが、吸水性ポリマー43を含まない繊維密度の高い拡散部44を有している。その為、吸収性物品1の着用中に例えば経血が配されると、吸水性ポリマー43に経血が固定されるよりも早く、経血は重力に従い、繊維層41S及びポリマー層41Pを通って拡散層41Kの拡散部44に吸収される。その後、拡散部44に吸収された経血は、拡散部44内で拡散しながら、拡散層41Kに隣接する吸水性ポリマー43の含有量が最も多いポリマー層41Pで吸収されるようになり、拡散部44に吸収された経血が、拡散部44内に残存し難い。従って、繰り返し経血が排泄された場合でも、拡散部44に残存している経血の量が少なく、再度拡散部44で経血を拡散するため、吸収性コア41全体を有効に活用でき、経血を有効に吸収でき、表面シート2側への液戻りが発生し難い。このように、吸収性物品1は、薄い吸収体4を使用し柔らかさが向上するとともに、薄い吸収性コア41を使用しているにも拘わらず、繰り返し経血が排泄されても表面シート2側への液戻りが発生し難い。
また、吸収性物品1は、図3に示すように、吸収性コア41を構成する拡散層41Kの拡散部44が、吸収性コア41の縦方向(X方向)連続して延びている。その為、拡散部44に吸収された経血は、吸収体内に滞ることなく、拡散部44内を連続的に縦方向(X方向)に拡散しながら、ポリマー層41Pで吸収されるようになり、吸収性コア41全体を更に有効に活用して経血を吸収でき、表面シート2側への液戻りが更に発生し難い。
このような効果を一層奏する観点から、吸収性コア41を構成する拡散層41Kの拡散部44は、着用時に着用者の排泄部(膣口等)に対向配置される吸収性物品1における排泄部対向部を越えて、排泄部対向部よりも着用者の腹側(前側)寄りに配される前方部、又は排泄部対向部よりも着用者の背側(後側)寄りに配される後方部にまで延びていることが好ましい。但し、拡散部44に吸収された経血が拡散部44内で拡散し過ぎ、吸収性コア41の縦方向(X方向)の前後端縁からの漏れの発生とならない観点から、拡散部44は、吸収性コア41の縦方向(X方向)の前後端縁にまで延びていないことが好ましい。
また、吸収性物品1は、図2に示すように、吸収性コア41を構成する拡散層41Kの拡散部44が、吸収性コア41の横方向(Y方向)に間隔を空けて複数配されている。即ち、拡散層41Kには、縦方向(X方向)に平行に縦方向(X方向)に連続して帯状に直線状に延びる拡散部44が、吸収性コア41の横方向(Y方向)に間隔を空けて複数配されており、拡散層41Kの拡散部44以外の部分に低密度部45を有している。その為、拡散部44で吸収しきれない多量の経血が排泄されたとしても低密度部45で一時的にストックでき、吸収性コア41全体を更に有効に活用して経血を吸収でき、表面シート2側への液戻りが更に発生し難い。
また、吸収性物品1は、図2に示すように、吸収性コア41を構成する繊維層41Sが吸水性ポリマー43を含有している。その為、経血が排泄された後、拡散層41Kまで移行せずに繊維層41Sに残存した経血を吸水性ポリマー43が吸収し、繊維層41Sに残存する経血の量が減ることで、繊維層41Sからの液戻りの発生を抑えるとの効果を奏する。
また、吸収性物品1は、図1に示すように、吸収体4が吸収性コア41をコアラップシート42で被覆して形成されている。その為、使い捨てオムツやナプキン等の吸収性物品1の吸収体4において、着用時に、吸収性コア41における繊維層41S、ポリマー層41P及び拡散層41Kが分離することを防ぐとの効果を奏する。
上述した効果を一層奏する観点から、吸収性物品1のように、吸収性コア41を構成する拡散層41Kの拡散部44が帯状に複数配されている場合、拡散部44の縦方向(X方向)の長さL44(図3参照)は、5mm以上であることが好ましく、10mm以上であることが更に好ましく、30mm以下であることが好ましく、20mm以下であることが更に好ましく、具体的には、5mm以上30mm以下であることが好ましく、10mm以上20mm以下であることが更に好ましい。尚、帯状の拡散部44が複数配されている場合、拡散部44の縦方向(X方向)の長さL44は、同じであっても、異なっていてもよい。
上述した効果を一層奏する観点から、吸収性物品1のように、吸収性コア41を構成する拡散層41Kの拡散部44が帯状に複数配されている場合、拡散部44の横方向(Y方向)の長さW44(図3参照)は、10mm以上であることが好ましく、20mm以上であることが更に好ましく、40mm以下であることが好ましく、30mm以下であることが更に好ましく、具体的には、10mm以上40mm以下であることが好ましく、20mm以上30mm以下であることが更に好ましい。尚、帯状の拡散部44が複数配されている場合、拡散部44の横方向(Y方向)の長さW44は、同じであっても、異なっていてもよい。
上述した効果を一層奏する観点から、吸収性物品1のように、吸収性コア41を構成する拡散層41Kの拡散部44が帯状に複数配されている場合、隣り合う拡散部44,44どうしの間の間隔D44(図3参照)は、10mm以上であることが好ましく、15mm以上であることが更に好ましく、25mm以下であることが好ましく、20mm以下であることが更に好ましく、具体的には、10mm以上25mm以下であることが好ましく、15mm以上20mm以下であることが更に好ましい。尚、帯状の拡散部44が複数配されている場合、隣り合う拡散部44,44どうしの間の間隔D44は、同じであっても、異なっていてもよい。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明の吸収性物品は前記実施形態の吸収性物品1に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、吸収性物品1の備える吸収性コア41では、図2に示すように、帯状の拡散部44が複数配されているが、図4に示すように、拡散部44が吸収性コア41の縦方向(X方向)に連続して延び且つ横方向(Y方向)にも連続して延びて層状に形成されていてもよい。即ち、拡散層41Kが拡散部44のみで形成されていてもよい。
また、吸収性物品1の備える吸収性コア41では、図3に示すように、帯状の拡散部44が複数配されており、各拡散部44が縦方向(X方向)に平行に直線状に連続して延びているが、各拡散部44が、図5及び図6に示すように、吸収性コア41の縦方向(X方向)に沿う両側部に対し、一方の側部に向かって凸の形状と他方の側部に向かって凸の形状とを縦方向(X方向)に交互に繰り返して配した形状であってもよい。即ち、図5に示す吸収性コア41のように、各拡散部44が、吸収性コア41の縦方向(X方向)に沿う両側部に対し、一方の側部に向かって円弧を描く凸の形状と他方の側部に向かって円弧を描く凸の形状とを縦方向(X方向)に交互に繰り返して配した波形形状であってもよい。また、図6に示す吸収性コア41のように、各拡散部44が、吸収性コア41の縦方向(X方向)に沿う両側部に対し、一方の側部に向かって鋭角となる凸の形状と他方の側部に向かって鋭角となる凸の形状とを縦方向(X方向)に交互に繰り返して配したノコギリ刃形状であってもよい。
以下、本発明の吸収性物品を実施例により更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例によって何ら制限されるものではない。
<実施例1>
図4に示す吸収性コアと同様の基本構成を有する吸収性コアを作製し、これを実施例1のサンプルとした。
実施例1の吸収性コアは、その縦方向(X方向)の長さL41が300mmであり、その横方向(Y方向)の長さW41が100mmであり、その厚み方向(Z方向)の長さT41が3.2mmであった。
構成する構成繊維40及び吸水性ポリマー43としては、花王株式会社2016年製メリーズパンツに用いられているパルプ繊維と吸水性ポリマーとを用いた。
拡散層41Kに関し、拡散部44は層状に形成されており、拡散部44の構成繊維40の密度は0.08g/m3であった。
ポリマー層41Pに関し、吸水性ポリマー43の含有量(坪量)は117g/m2であり、構成繊維40の単位面積当たりの繊維本数は14本/m2であった。
繊維層41Sに関し、構成繊維40の密度は0.03g/m3であり、吸水性ポリマー43の密度は0.07g/m3であった。
<比較例1>
図4に示す吸収性コアに替えて、図7に示す吸収性コア41S1を作製し、これを比較例1のサンプルとした。図7に示す吸収性コア41S1は、実施例1の図4に示す吸収性コア41と同様に、拡散層41Ka、ポリマー層41Pa、及び繊維層41Saを有しているが、拡散層41Ka及びポリマー層41Paの位置が、図4に示す吸収性コア41の拡散層41K及びポリマー層41Pの位置と異なっており、ポリマー層41Paが図7に示す吸収性コア41S1の非肌対向面を形成していた。
比較例1の吸収性コアは、その縦方向(X方向)の長さ、その横方向(Y方向)の長さ、及びその厚み方向(Z方向)の長さが、実施例1の吸収性コアと同じであった。
構成する構成繊維40、及び吸水性ポリマー43としては、実施例1の吸収性コアと同じものを使用した。
拡散層41Kaに関し、拡散部44aは層状に形成されており、拡散部44aの構成繊維40の密度は0.08g/m3であった。
ポリマー層41Paに関し、吸水性ポリマー43の含有量(坪量)は117g/m2であり、構成繊維40の単位面積当たりの繊維本数は14本/m2であった。
繊維層41Saに関し、構成繊維40の密度は0.03g/m3であり、吸水性ポリマー43の密度は0.07g/m3であった。
<比較例2>
図4に示す吸収性コアに替えて、図8に示す吸収性コア41S2を作製し、これを比較例2のサンプルとした。図8に示す吸収性コア41S2は、実施例1の図4に示す吸収性コア41に比べて、ポリマー層41Pを有しておらず、拡散層41Ka及び繊維層41Saを有しており、拡散層41Kaが図8に示す吸収性コア41S2の非肌対向面を形成していた。
比較例2の吸収性コアは、その縦方向(X方向)の長さ、その横方向(Y方向)の長さ、及びその厚み方向(Z方向)の長さが、実施例1の吸収性コアと同じであった。
構成する構成繊維40、及び吸水性ポリマー43としては、実施例1の吸収性コアと同じものを使用した。
拡散層41Kaに関し、拡散部44aは層状に形成されており、拡散部44aの構成繊維40の密度は0.08g/m3であった。
繊維層41Saに関し、構成繊維40の密度は0.04g/m3であり、吸水性ポリマー43の密度は0.16g/m3であった。
<比較例3>
図4に示す吸収性コアに替えて、図9に示す吸収性コア41S3を作製し、これを比較例3のサンプルとした。図9に示す吸収性コア41S3は、実施例1の図4に示す吸収性コア41と同様に、拡散層41Ka、ポリマー層41Pa、及び繊維層41Saを有しているが、更にエアースルー不織布からなる別の第2繊維層41G1を有しており、第2繊維層41G1が図9に示す吸収性コア41S3の非肌対向面を形成していた。
比較例3の吸収性コアは、その縦方向(X方向)の長さ、その横方向(Y方向)の長さ、及びその厚み方向(Z方向)の長さが、実施例1の吸収性コアと同じであった。
構成する構成繊維40、及び吸水性ポリマー43としては、実施例1の吸収性コアと同じものを使用した。
拡散層41Kaに関し、拡散部44aは層状に形成されており、拡散部44aの構成繊維40の密度は0.07g/m3であった。
ポリマー層41Paに関し、吸水性ポリマー43の含有量(坪量)は117g/m2であり、構成繊維40の単位面積当たりの繊維本数は14本/m2であった。
繊維層41Saに関し、構成繊維40の密度は0.04g/m3であり、吸水性ポリマー43の密度は0.07g/m3であった。
第2繊維層41G1に関し、エアースルー不織布の密度は0.02g/m3であった。
<実施例2>
実施例1のサンプルと同様に、図4に示す吸収性コアと同様の基本構成を有する吸収性コアを作製し、これを実施例2のサンプルとした。
拡散層41Kに関し、拡散部44は層状に形成されており、拡散部44の構成繊維40の密度は0.08g/m3であった。
ポリマー層41Pに関し、吸水性ポリマー43の含有量(坪量)は257g/m2であり、構成繊維40の単位面積当たりの繊維本数は15本/m2であった。
繊維層41Sに関し、構成繊維40の密度は0.04g/m3であり、吸水性ポリマー43の密度は0.07g/m3であった。
<比較例4>
図4に示す吸収性コアに替えて、図10に示す吸収性コア41S4を作製し、これを比較例4のサンプルとした。図10に示す吸収性コア41S4は、実施例1の図4に示す吸収性コア41に比べて、拡散層41Kを有しておらず、繊維層41Sa、ポリマー層41P及び第3繊維層41G2を有しており、第3繊維層41G2が図10に示す吸収性コア41S4の非肌対向面を形成していた。
比較例4の吸収性コアは、その縦方向(X方向)の長さ、その横方向(Y方向)の長さ、及びその厚み方向(Z方向)の長さが、実施例1の吸収性コアと同じであった。
構成する構成繊維40、及び吸水性ポリマー43としては、実施例1の吸収性コアと同じものを使用した。
拡散層41Kaに関し、構成繊維40の密度は0.04g/m3であり、吸水性ポリマー43の密度は0.07g/m3であった。
ポリマー層41Paに関し、吸水性ポリマー43の含有量(坪量)は42g/m2であり、構成繊維40の単位面積当たりの繊維本数は15本/m2であった。
第3繊維層41G2に関し、構成繊維40の密度は0.04g/m3であり、吸水性ポリマー43の密度は0.12g/m3であった。
<実施例3>
図4に示す吸収性コアに替えて、図2に示す吸収性コア41を作製し、これを実施例3のサンプルとした。
実施例3の吸収性コアは、その縦方向(X方向)の長さ、その横方向(Y方向)の長さ、及びその厚み方向(Z方向)の長さが、実施例1の吸収性コアと同じであり、またその厚み方向(Z方向)の長さについては、4.0mmであった。
構成する構成繊維40、及び吸水性ポリマー43としては、実施例1の吸収性コアと同じものを使用した。
拡散層41Kに関し、拡散層41Kは帯状の拡散部44及び低密度部45を有しており、拡散部44の構成繊維40の密度は0.09g/m3であり、低密度部45の構成繊維40の密度は0.04g/m3であり、低密度部45の吸水性ポリマー43の密度は0.08g/m3であった。
帯状の各拡散部44の横方向(Y方向)の長さW44は25.0mmであり、隣り合う拡散部44,44どうしの間の間隔D44は16.7mmであった。
<実施例4>
実施例1のサンプルと同様に、図4に示す吸収性コアと同様の基本構成を有する吸収性コアを作製し、これを実施例4のサンプルとした。
拡散層41Kに関し、拡散部44は層状に形成されており、拡散部44の構成繊維40の密度は0.08g/m3であった。
ポリマー層41Pに関し、吸水性ポリマー43の含有量(坪量)は117g/m2であり、構成繊維40の単位面積当たりの繊維本数は14本/m2であった。
繊維層41Sに関し、構成繊維40の密度は0.04g/m3であり、吸水性ポリマー43の密度は0.08g/m3であった。
<評価>
実施例1〜4及び比較例1〜4の吸収性コアに関し、下記の方法によって、液残り量及び拡散面積を評価した。それらの結果を下記表1に示す。
〔液残り量及び拡散面積の測定方法〕
実施例1〜4又は比較例1〜4の吸収性コアを水平に置き、この吸収性コアをコアラップシートで被覆して吸収体を形成した。次に、形成した吸収体の肌対向面(上面)上に表面シートを配置して仮想の吸収性物品を形成した。被覆したコアラップシートとしては、湿式抄造法により製造した坪量16g/m2のティッシュペーパーを用い、表面シートとしてはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)を構成物質とした坪量25g/m2のエアースルー不織布を用いた。次いで、仮想の吸収性物品上に、円筒部(内寸直径35mm、高さ50mm)を中央に配する150mm×300mmの長方形形状のアクリル板を載置した。アクリル板による圧力が2.0kPaである状態下に、前記の円筒部内に人工尿40gを8g/secの速度で、5min間隔で3回(合計120g)注入した。3回目の人工尿を注入してから5min放置し、その後、仮想の吸収性物品からアクリル板を取り除き、70mm角にカットしたコラーゲンフィルム(Naturin社、商品名COFFIJ)を4枚重ねたものを注入口上に乗せ、3kPaになるように錘を載せて30秒間圧力をかけた。その後圧力を取り除き、人工尿を吸収したコラーゲンフィルムの重量(g)を測定した。この重量から人工尿吸収前のコラーゲンフィルムの重量(g)を差し引き、その値を液戻り量(mg)とした。該液戻り量(mg)の値が小さいほど、繰り返して使用された場合においても吸収性に優れると判断され、高評価となる。更に、アクリル板を取り除いた後の仮想の吸収性物品における表面シートにOHPシートを載せ、人工尿が拡がった部分の輪郭をOHPシートに書き込み、拡散面積(cm2)を計測した。拡散面積の計測は、人工尿が拡がった部分の輪郭が書き込まれたOHPシートを画像認識装置(セイコーエプソン株式会社、ES―9000N)で読み込み、画僧解析ソフト(MediaGbernetics、Image−Pro、ver7,01.658)を用いた画像処理により行った。拡散面積の計測は画像解析装置としてNEXUS製NEWQUBE(ver.4.20)を使用し(CCDカメラやスキャナーを通して)画像を取り込んで実施した。該拡散面積(cm2)の値が大きいほど、繰り返して使用された場合においても吸収性コア全体が有効に活用されていると判断され、高評価となる。それらの結果を下記表1に示す。
尚、人工尿の組成は、次の通りである。尿素1.94質量%、塩化ナトリウム0.7954質量%、硫酸マグネシウム(七水和物)0.11058質量%、塩化カルシウム(二水和物)0.06208質量%、硫酸カリウム0.19788質量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル0.0035質量%及びイオン交換水(残量)。
Figure 2018057601
実施例と比較例との比較は、吸水性ポリマー43の含有量が同等の吸収性コア41を具備するもの同士で行った。すなわち、実施例1と比較例1〜3とで、実施例2と比較例4とで、実施例3と実施例4とで、液戻り量及び拡散面積の比較を行った。表1に示すように、実施例1の吸収性コアは、比較例1〜3の吸収性コアに比べて液戻り量が少なく、拡散面積が大きいことが分かった。また、実施例2の吸収性コアは、比較例4の吸収性コアに比べて液戻り量が少なく、拡散面積が大きいことが分かった。また、実施例3の吸収性コアは実施例4の吸収性コアよりも液戻り量が少なく、拡散面積が大きいことが分かった。このことから、実施例1、実施例2、実施例3の吸収性コアは、それぞれ比較例1〜3、比較例4、実施例4の吸収性コアに比べ、繰り返し体液が排泄されても表面シート側への液戻りが発生し難い吸収性物品を形成し易いことが期待できる。
1 吸収性物品
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 吸収性コア
41K 拡散層
41P ポリマー層
41S 繊維層
40 構成繊維
43 吸水性ポリマー
44 拡散部
45 低密度部
42 コアラップシート

Claims (6)

  1. 液透過性の表面シートと裏面シートとの間に、長手方向である縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有する吸収性コアを備える吸収体を配置した吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、最も非肌対向面側に位置して非肌対向面を形成する拡散層と、該拡散層の肌対向面側に隣接して配されたポリマー層と、該ポリマー層の肌対向面側に配された繊維層とを有し、
    前記ポリマー層は、他の層よりも吸水性ポリマーの含有量が多く、
    前記拡散層は、吸水性ポリマーを含まない拡散部を有しており、該拡散部の繊維密度が前記繊維層の繊維密度よりも高い吸収性物品。
  2. 前記拡散層の前記拡散部は、前記吸収性コアの縦方向に連続して延びている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記拡散層の前記拡散部は、前記吸収性コアの縦方向に延びており、該吸収性コアの横方向に間隔を空けて配されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記拡散層の前記拡散部は、前記吸収性コアの縦方向の前後端縁にまで延びていない請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記繊維層は、吸水性ポリマーを含有している請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収体は、前記吸収性コアをコアラップシートで被覆して形成されている請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品。
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